特開2021-195210(P2021-195210A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-195210(P2021-195210A)
(43)【公開日】2021年12月27日
(54)【発明の名称】エレベーターの乗りかご
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/04 20060101AFI20211129BHJP
【FI】
   B66B5/04 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-102129(P2020-102129)
(22)【出願日】2020年6月12日
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】大菅 麻里
(72)【発明者】
【氏名】仮屋 智貴
(72)【発明者】
【氏名】島田 勝博
【テーマコード(参考)】
3F304
【Fターム(参考)】
3F304CA13
3F304DA27
3F304DA33
(57)【要約】
【課題】
本発明は、非常止め装置の共有化を図り、製造コストの増加を抑制することができるエレベーターの乗りかごを提供することを目的とする。
【解決手段】
引き上げ装置8は、引き上げ機構部60と取付ブラケット70から構成される。引き上げ機構部60は、回動可能なレバー62と、レバーを保持するレバー保持体63と、非常止め装置7と接続する把持部64を備える。取付ブラケット70は、レバー保持体63の上面と固定される底板71と、底板71から上方に立ち上がった前板72と、底板71から上方に立ち上がり、下梁22と対向し、下梁22に固定される後板73と、底板71から上方に立ち上がり、乗りかご3の外方側に位置する側板74と、前板72と後板73と接続する補強部材75と、側板74から外側に向かって突出し、レバー62の上方向の移動を規制するストッパー76を備える。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に配置された上梁と、前記上梁の長手方向の両端部にそれぞれの上端部が連結された一対の立枠と、前記一対の立枠のそれぞれの下端部間に配置され、両端部が連結された下梁と、前記上梁、前記一対の立枠及び前記下梁で囲まれる部分にかご室が配置されたエレベーターの乗りかごにおいて、
前記乗りかごを非常停止させる非常止め装置と、前記下梁に固定され、前記非常止め装置の制動子を引き上げる引き上げ装置と、を備え、
前記引き上げ装置は、引き上げ機構部と取付ブラケットとから構成され、
前記引き上げ機構部は、回転軸を中心に回動可能なレバーと、レバーを保持するレバー保持体と、前記非常止め装置と接続される把持部と、を備え、
前記取付ブラケットは、前記レバー保持体の上面と固定される底板と、前記底板から上方に立ち上がった前板と、前記底板から上方に立ち上がり、前記下梁と対向し、前記下梁に固定される後板と、前記底板から上方に立ち上がり、前記乗りかごの外方側に位置する側板と、前記前板と前記後板と接続するように配置された補強部材と、前記側板から外側に向かって突出し、前記レバーの上方向の移動を規制するストッパーと、を備えたことを特徴とするエレベーターの乗りかご。
【請求項2】
請求項1において、
前記レバー保持体には、前記レバーの下方への移動を受ける受部を備えたことを特徴とするエレベーターの乗りかご。
【請求項3】
請求項1において、
前記引き上げ装置は、前記下梁の側面に固定されていることを特徴とするエレベーターの乗りかご。
【請求項4】
請求項3において、
前記下梁の長手方向に対して直交する方向に延び、前記下梁に載置された床下側面梁を備え、前記引き上げ装置は前記床下側面梁の下方に配置したことを特徴とするエレベーターの乗りかご。
【請求項5】
請求項4において、
前記床下側面梁の下面には、主ロープが掛けられるかご下プーリを備え、前記引き上げ装置は、前記下梁に対して前記かご下プーリと対向するように配置したことを特徴とするエレベーターの乗りかご。
【請求項6】
請求項1において、
前記把持部の下方は前記非常止め装置と接続され、前記把持部の上方は接続部材を介して調速機用ロープと接続されたことを特徴とするエレベーターの乗りかご。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーターの乗りかごに関する。
【背景技術】
【0002】
エレベーターはガイドレールに沿って昇降する。エレベーターには非常時に乗りかごを停止させる非常止め装置が設置されている。この非常止め装置を動作させるために、エレベーターには乗りかごに連結された調速機用ロープが調速機に巻き掛けられている。そして、乗りかごの下降速度が所定の速度を超えると、調速機によって調速機用ロープが拘束され、乗りかごに設置された非常止め装置が動作し、乗りかごを停止させる。非常止め装置は、かご枠の下梁に設置されている。このような技術とし、例えば特許文献1に記載の技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−13924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
乗りかごに設置される非常止め装置は、乗りかごの大きさ等によって要求される強度や構造が異なるため、それぞれの乗りかごの仕様に合わせて、製造されていた。このため、非常止め装置の共有化が図られておらず、製造コストが増加するといった課題があった。特許文献1に記載の技術においては、非常止め装置の共有化を図るための具体的な構造については考慮されていなかった。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決し、非常止め装置の共有化を図り、製造コストの増加を抑制することができるエレベーターの乗りかごを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明は、上部に配置された上梁と、前記上梁の長手方向の両端部にそれぞれの上端部が連結された一対の立枠と、前記一対の立枠のそれぞれの下端部間に配置され、両端部が連結された下梁と、前記上梁、前記一対の立枠及び前記下梁で囲まれる部分にかご室が配置されたエレベーターの乗りかごにおいて、前記乗りかごを非常停止させる非常止め装置と、前記下梁に固定され、前記非常止め装置の制動子を引き上げる引き上げ装置と、を備え、前記引き上げ装置は、引き上げ機構部と取付ブラケットとから構成され、前記引き上げ機構部は、回転軸を中心に回動可能なレバーと、レバーを保持するレバー保持体と、前記非常止め装置と接続される把持部と、を備え、前記取付ブラケットは、前記レバー保持体の上面と固定される底板と、前記底板から上方に立ち上がった前板と、前記底板から上方に立ち上がり、前記下梁と対向し、前記下梁に固定される後板と、前記底板から上方に立ち上がり、前記乗りかごの外方側に位置する側板と、前記前板と前記後板と接続するように配置された補強部材と、前記側板から外側に向かって突出し、前記レバーの上方向の移動を規制するストッパーと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、非常止め装置の共有化を図り、製造コストの増加を抑制することができるエレベーターの乗りかごを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施例に係るエレベーター装置の概略構成図である。
図2図1に示した乗りかごを拡大した斜視図である。
図3図2に示すかご枠のみを示す斜視図である。
図4】非常止め装置の断面図である。
図5】引き上げプレート50の形状を示す斜視図である。
図6】かご枠20を下方から見た斜視図である。
図7】通常時における引き上げ装置8の斜視図である。
図8】引き上げ動作時における引き上げ装置8の斜視図である。
図9】引き上げ装置8のブラケットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。
【0010】
本発明の各種の構成要素は必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、一の構成要素が複数の部材から成ること、複数の構成要素が一の部材から成ること、或る構成要素が別の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複すること、などを許容する。
【0011】
図1は本発明の実施例に係るエレベーター装置の概略構成図である。図1において、エレベーター装置は図示しない昇降路内に設置される。巻上機1に巻き掛けた主ロープ2の一方端は、乗りかご3の下部に設けた左右一対のかご下プーリ4A,4Bを通して懸架した後に、昇降路の上方部位置で固定されている。主ロープ2の他方端は、釣合錘5のプーリ6を通して懸架した後に、昇降路の上方部位置で固定されている。エレベーター装置は巻上機1を回転駆動することにより、主ロープの一方に設けられた乗りかご3と、主ロープの他方に設けられた釣合錘は、昇降路内を上下方向に移動する。乗りかご3の下部には、乗りかご3の下降速度が所定の速度を超えた時に乗りかご3を非常停止させる非常止め装置7と、非常止め装置7の制動部材を引き上げる引き上げ装置8が備えられている。
【0012】
また、昇降路内には調速機10が備えられている。調速機10は、昇降路の上部に設置された上プーリ11aと、昇降路の下部に設置された下プーリ11bと、上プーリ11aと下プーリ11bとに掛けられた調速機用ロープ12から構成されている。
【0013】
乗りかご3には接続部材13が接続されており、この接続部材13が調速機用ロープ12に接続されている。このような構成により、乗りかご3の昇降に伴って調速機用ロープ12が移動し、調速機10が乗りかご3の昇降速度を検出するようになっている。
【0014】
調速機10は、詳細を図示しないが、調速機用ロープ12が掛け回された上プーリ11aと、この上プーリ11aの遠心力によって回動する一対の振子と、これら振子の回動力に対抗する付勢力を有する調整バネと、振子の回動位置に応じて作動するロープ把持機構とを有している。そして、例えば乗りかご3の昇降速度が所定の規定値を超えると、上プーリ11aの回転速度が速くなり遠心力が増大して振子が回動し、これによってロープ把持機構が作動して調速機用ロープ12を固定する。この状態で乗かご3が降下すると、接続部材13が引き上げられて非常止め装置7が作動するようになっている。
【0015】
非常止め装置7の構成について説明する。図4は非常止め装置の断面図である。非常止め装置7はガイドレール41を挟んで左右対称に構成されており、ガイドレール41を境にして一対の制動子44が配置されている。制動子44は、ガイドレール41を両側から挟圧可能にガイドレール41と僅かな隙間を持って略平行に配置されている。制動子44は支持体42とガイドレール41側の面に固定した摩擦材43とより構成されている。
【0016】
制動子44の背面は上方が狭くなるくさび状の平滑な傾斜面になっている。一対のガイド部材45は、内側が制動子44の傾斜面と平行な外側に向けて広がるように傾斜した傾斜面を有し、外側は垂直面となっている。このガイド部材45の垂直面をU字状の制動ばね46で挟み込んでいる。制動ばね46は、ガイドレール41に対向する側が開放されたU字状になっており、外側に拡開されることによる反力で、ガイド部材45をガイドレール41側に向けて弾発的に附勢している。制動子44とガイド部材45の間には、ローラユニット47が設けられ、相互の移動を円滑にしている。また、ガイド部材45の両側面には案内板48が固定されており、制動子44の移動を案内するようにしている。
【0017】
制動子44、ガイド部材45,制動ばね46、ローラユニット47、案内板48は、筐体40内に収容されている。また、制動子44には、例えば鋳鉄からなる支持体42のガイドレール41の対向面に板状の摩擦材43が設けられている。摩擦材43は、例えばNi基やCo基からなる耐熱金属合金からなり、摩擦熱に耐えて高温下でも安定した制動力が発揮され、しかもセラミックス材料よりも値段が安いものである。
【0018】
制動子44の一方の側面側には、非常止め装置7を起動させる引き上げプレート50が設けられている。引き上げプレート50は金属板から構成されており、引き上げプレート50は引き上げバー51によって引き上げ装置8に接続されている。引き上げプレート50と制動子44とは一体的な固定関係になく、引き上げプレート50と制動子44とは互いに移動可能である。制動子44は引き上げプレート50によって上下に移動可能である。引き上げ装置8は、非常止め装置7の制動子44を引き上げて乗りかご3を停止させるよう動作する。
【0019】
制動子44の底面には台座49が固定されており、引き上げプレート50が引き上がると、引き上げプレート50の底面部52が台座49を押し上げることで、制動子44も共に押し上げられる構成となっている。台座49の底面は、ガイドレール41から離れるにつれて下側に傾斜する制動子側傾斜面を有しており、一対の制動子44における台座49の制動子側傾斜面は、ガイドレール41を挟んで略「ハ」の字状となる方向に傾斜している。
【0020】
同様に、引き上げプレート50の底面部52も台座49の制動子側傾斜面と平行になるように、ガイドレール41から離れるにつれて下側に傾斜する引き上げ側傾斜面を有しており、一対の制動子44の台座49に対応して、引き上げプレート50の底面部52の引き上げ側傾斜面もガイドレール41を挟んで略「ハ」の字状となる方向に傾斜している。
【0021】
図5は引き上げプレート50の形状を示す斜視図である。引き上げプレート50は側方断面が略L字形状をなし、底面部52と垂直面部53から構成されている。垂直面部53には引き上げバー51が固定され、底面部52にはガイドレール41が存在する位置に相当する部分にレール溝54が形成されている。前述したようにレール溝54を挟んで、底面部52は略「ハ」の字形状となるような引き上げ側傾斜面となっている。垂直面部53と底面部52は、折り曲げ加工によって形成しても良いし、別部品として形成した後に溶接等で一体化しても良いものである。引き上げ装置8の構成については後述する。
【0022】
次に乗りかご3の構成について説明する。図2図1に示した乗りかご3を拡大した斜視図である。
【0023】
図2において、乗りかご3は、かご枠20と、このかご枠20の内側に形成されるかご室30によって構成されている。
【0024】
かご枠20は、かご室30の上部に配置された上梁21と、かご室30の下部に配置された下梁22と、かご室30の側部で上梁21と下梁22の端部間をそれぞれ連結する一対の立枠23A,23Bを有している。かご室30は、上梁21と、下梁22及び一対の立枠23A,23Bによって囲まれている。
【0025】
かご室30は周囲を覆う側壁と、上部に配置される天板32と、下部に配置される床板33とで構成されている。
【0026】
図3図2からかご室30を除いた状態を示す斜視図である。図3において、下梁22は、U字状の2つの部材から構成され、U字状の開口部同士が隙間を開けて対向するように配置される。2つの部材は、連結部材24を介してボルト(図示せず)で連結固定される。下梁22の上方に位置する面には、載置部22A,22Bを備えている。
【0027】
下梁22上の載置部22A,22Bには、一対の床下側面梁25A,25Bが載置され、ボルト(図示せず)によって固定されている。載置部22A,22Bには、かご室30の床板33が載置される。床下側面梁25A,25Bは、立枠23A,23Bが対向する内側であって、下梁22の左右方向(長手方向)に対して直交する前後方向に延びてほぼ水平に配置される。
【0028】
床下側面梁25A,25Bの下面には、プーリブラケット26A,26Bがボルト(図示せず)によって固定されている。プーリブラケット26A,26Bには、主ロープ2が掛けられるかご下プーリ4A,4Bが回転可能に軸支されている。プーリブラケット26A,26Bの下方には、プーリブラケット26A,26B同士を接続するように、ボルト(図示せず)で固定されたロープガイド27が固定されている。ロープガイド27は、かご下プーリ4A,4Bに掛けられた主ロープ2に異物が巻き込まれないように保護するものである。
【0029】
次に引き上げ装置8の構成について説明する。図6はかご枠20を下方から見た斜視図、図7は通常時における引き上げ装置8の斜視図、図8は引き上げ動作時における引き上げ装置8の斜視図、図9は引き上げ装置8のブラケットの斜視図である。
【0030】
引き上げ装置8は金属で構成され、下梁22の固定されている。本実施例では引き上げ装置8は下梁22の側面に固定されており、床下側面梁25Bの下方に配置されている。また、引き上げ装置8は、下梁22に対してかご下プーリ4Bと対向するように配置されている。これにより、乗りかご3の下部のスペースを有効利用できる。この引き上げ装置8は、引き上げ機構部60と取付ブラケット70から構成されている。
【0031】
引き上げ機構部60は、回転軸61を中心に回動可能なレバー62と、レバー62を保持するレバー保持体63と、上方が接続部材13を介して調速機用ロープ12と接続され、下方が非常止め装置7の引き上げバー51と接続される把持部64を備えている。レバー保持体63の下梁22と対向する面は、ボルトを介して下梁に固定されている。また、レバー保持体63には、レバー62の下方への移動を受ける受部65が備えられている。
【0032】
取付ブラケット70は、底板71と、底板71から上方に立ち上がった前板72と、底板71から上方に立ち上がり、下梁22と対向する後板73と、底板71から上方に立ち上がり、乗りかご3の外方側に位置する側板74と、前板72と後板73と接続するように配置された補強部材75を備えている。取付ブラケット70の後板73は、下梁22の側面にボルトを介して固定されている。また、取付ブラケット70の底板71は、レバー保持体63の上面と介して固定されている。これにより、レバー保持体63における下梁22への取付強度が向上する。しかも取付ブラケット70には補強部材75が備えられているので、取付ブラケット70自体の強度が向上し、レバー保持体63における下梁22への取付強度がさらに向上する。また、取付ブラケット70の側板74には、外側に向かって突出したストッパー76が備えられている。このストッパー76は、レバー62の上方向の移動を阻止する。
【0033】
次に、レバー62の動作について図7及び図8を用いて説明する。エレベーターが通常運転時においては、乗りかご3と調速機用ロープ12とを接続する接続部材13によって、乗りかご3の昇降に伴って調速機用ロープ12が移動し、調速機10が乗りかご3の昇降速度を検出する。この時、図7に示すようにレバー62は受部65に載置されている。
【0034】
乗りかご3の昇降速度が所定の規定値を超えると、調速機用ロープ12が固定され、接続部材13を介してレバー62が引き上げられ、図8に示すように回転軸61を中心として把持部64側が上方に移動する。引き上げられたレバー62は、ストッパー76に当接し、上方向への移動が阻止される。
【0035】
レバー62の引き上げ動作に伴い、レバー62の把持部64に接続された引き上げバー51が引き上げられ、引き上げプレート50の底面部52が制動子44を押し上げ、制動子44の摩擦材43がガイドレール41と接触し、非常止め装置7に制動力が発生する。非常止め装置7の制動力により、乗りかご3は非常停止する。
【0036】
レバー62の引き上げ動作に伴い、取付ブラケット70はレバー62及びストッパー76を介して応力を受ける。この応力は、乗りかご3の大きさ、速度、揚程によって変化することから、エレベーターの仕様に合わせ、取付ブラケット70を用意する必要があった。本実施例では、取付ブラケット70に補強部材75を備えるようにしているので、取付ブラケット70の変形を抑制し、エレベーターの仕様によらず、取付ブラケット70の共有化を図ることができる。
【0037】
尚、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
【符号の説明】
【0038】
1…巻上機、2…主ロープ、3…乗りかご、4A…かご下プーリ、4B…かご下プーリ、5…釣合錘、6…プーリ、7…非常止め装置、8…引き上げ装置、10…調速機、11a…上プーリ、11b…下プーリ、12…調速機用ロープ、13…接続部材、20…かご枠、21…上梁、22…下梁、22A…載置部、22B…載置部、23A…立枠、23B…立枠、24…連結部材、25A…床下側面梁、25B…床下側面梁、26A…プーリブラケット、26B…プーリブラケット、27…ロープガイド、30…かご室、32…天板、33…床板、40…筐体、41…ガイドレール、42…支持体、43…摩擦材、44…制動子、45…ガイド部材、46…ばね、47…ローラユニット、48…案内板、49…台座、50…引き上げプレート、51…引き上げバー、52…底面部、53…垂直面部、54…レール溝、60…引き上げ機構部、61…回転軸、62…レバー、63…レバー保持体、64…把持部、65…受部、70…取付ブラケット、71…底板、72…前板、73…後板、74…側板、75…補強部材、76…ストッパー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9