(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-195712(P2021-195712A)
(43)【公開日】2021年12月27日
(54)【発明の名称】防寒衣兼用アルミシート
(51)【国際特許分類】
A41D 13/005 20060101AFI20211129BHJP
【FI】
A41D13/005
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2020-122427(P2020-122427)
(22)【出願日】2020年6月17日
(71)【出願人】
【識別番号】520265192
【氏名又は名称】石津 久美子
(72)【発明者】
【氏名】大宮 優永
【テーマコード(参考)】
3B011
【Fターム(参考)】
3B011AA01
3B011AC13
(57)【要約】
【課題】 本発明は、災害避難所等で応急に寒さをしのぐのに便利な防寒衣兼用アルミシートを提供する。
【解決手段】 略矩形のアルミシート体において、首出し穴当接域と脇出し当接域にミシン目切り取り線を設け、前見頃側の両角付近に胴留め部、後見頃側の両角付近に胴周り調整部を設けたことを特徴とする防寒衣兼用アルミシート。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略矩形のアルミシート体において、
長手×短手の中央部に、人の頭を楽に通しぬける程の丸い輪郭線上にミシン目切り取り線を設けてあって、首出し穴当接部を成し、
首出し穴当接部を挟む長手辺側において、
短手辺に平行する中心線を首出し穴当接部と共有し、首出し穴当接部よりも一回り大きい径の円弧状のミシン目切り取り線が、首出し穴当接部から肩幅程の間隔をおいて、長手辺から内側へ食い込む形で、左右対称に設けてあって、脇出し当接部を成し、
短手の一方側の両角近くにおいて、
長手辺に平行に、細長の面ファスナー凸を左右対称に設けてあって胴留め部を成し、こちら側を前見頃とし、
短手の他方側の両角近くにおいて、長手辺に平行に、細長の面ファスナー凹を長手辺に平行2列に、左右対称に設けてあって、胴周り調整部を成し、こちら側が後見頃を成すのであって、
以上を特徴とする防寒衣兼用アルミシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チョッキ等の防寒衣用として型取りミシン目を備えたアルミシートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、アルミシートは体に巻き付けるブランケットや、布団の下に敷いたりして使用していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために次の問題点があった
(イ)敷くだけで、身体の防寒にはならなかった。
(ロ)ただ身体に巻き付けるだけでは、身体とシートの間に隙間ができ、そこから暖気が逃げたり、冷気が入り込み、保温という点では満足しにくいものであった。
(ハ)巻きつけて包まるだけで、着るものではなく、動く時に不便であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
略矩形のアルミシート体において、長手×短手の中央部に、人の頭を楽に通しぬける程の丸い輪郭線上にミシン目切り取り線を設けてあって、首出し穴当接部を成す。
首出し穴当接部を挟む長手辺側において、短手辺に平行する中心線を首出し穴当接部と共有し、首出し穴当接部よりも一回り大きい径の円弧状のミシン目切り取り線が、首出し穴当接部から肩幅程の間隔をおいて、長手辺から内側へ食い込む形で、左右対称に設けてあって、脇出し当接部を成す。
短手の一方側の両角近くにおいて、長手辺に平行に、細長の面ファスナー凸を左右対称に設けてあって胴留め部を成し、こちら側を前見頃と成す。
短手の他方側の両角近くにおいて、長手辺に平行に、細長の面ファスナー凹を長手辺に平行2列に、左右対称に設けてあって、胴周り調整部を成し、こちら側が後見頃を成す。
着衣する時は、脇出し当接部と首出し穴当接部をミシン目切り取り線で切除し、前見頃を胸に、後見頃を背中に来るように、首出し穴に首を通し、胴周りの調整部を持って前に回して胴留め部に被せるように留め固定すれば、即簡易防寒衣の早変わりをする。
以上を特徴とする防寒衣兼用アルミシートである。
【発明の効果】
【0005】
ミシン目を入れてあるので、子供からお年寄りまで簡単に手で切り離すことができる。予め型取ってあるので、防寒衣の作成や着用が容易であり、暖気が逃げにくく、動きやすくて暖かい。
アルミシートなので、軽量かつ折りたたみ可能で、持ち運びはもちろんのこと、大量の枚数を収納することができ、防災用品の備蓄としても場所を取らない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】 本発明において、着衣した状態を示した斜視図
【
図3】 本発明において、ミシン目切り取り線で切除して、着衣可能な準備を終えた斜視図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について説明する。
(イ)略矩形のアルミシート体(1)に、ミシン目切り取り線(2)を設けてある。
(ロ)ミシン目切り取り線(2)に沿って、手で首出し穴当接部(3)と脇出し当接部(4)を切り離す。
(ハ)首出し穴当接部(3)を切り離すと、首通し穴(7)と脇出し(8)ができ、首通し穴(7)を頭から被り、前見頃(A)を胸に、後見頃(B)を背中にくるように着衣する。
(二)後見頃(B)にある短手他方側の両角において、長手辺に平行に、細長の面ファスナー凹を長手辺に平行に2列、左右対称に設けてある胴周り調整部(6a)と胴周り調整部(6b)を、持って前に回して、前見頃(A)の短手の一方側の両角近くにおいて、長手辺に平行に、細身の面ファスナー凸が左右対称に設けてある胴留め部(5a)と胴留め部(5b)に身体の大きさに合わせて被せるように留めれば、即簡易防寒衣となる。
【符号の説明】
【0008】
1 アルミシート体, 2a ミシン目切り取り線, 2b ミシン目切り取り線,
2c ミシン目切り取り線, 3 首出し穴当接部, 4a 脇出し当接部,
4b 脇出し当接部, 5a 胴留め部, 5b 胴留め部,
6a 胴回り調整部, 6b 胴回り調整部, 7 首出し穴,
8a 脇出し, 8b 脇出し,
A 前見頃, B 後見頃