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特開2021-195866設置の容易性を有するデッキ材のアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-195866(P2021-195866A)
(43)【公開日】2021年12月27日
(54)【発明の名称】設置の容易性を有するデッキ材のアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   E04F 15/02 20060101AFI20211129BHJP
   E04F 15/00 20060101ALI20211129BHJP
【FI】
   E04F15/02 P
   E04F15/02 101G
   E04F15/02 M
   E04F15/00 101L
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2021-98461(P2021-98461)
(22)【出願日】2021年6月14日
(31)【優先権主張番号】10-2020-0073045
(32)【優先日】2020年6月16日
(33)【優先権主張国】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521259231
【氏名又は名称】ケイジェイ アンド シー カンパニー リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】521259242
【氏名又は名称】イージーウッド カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イ、ギョン ジュン
【テーマコード(参考)】
2E220
【Fターム(参考)】
2E220AA21
2E220AA51
2E220AB04
2E220AC03
2E220BA01
2E220BC03
2E220CA02
2E220CA16
2E220CA62
2E220DB09
2E220DB12
2E220FA14
2E220GA32Y
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は設置の容易性を有するデッキ材のアセンブリに関し、より詳しくは、簡便で迅速に設置し得るデッキ材のアセンブリに関する。
【解決手段】本発明の一実施例は、両側面に固定溝が形成される複数のデッキ材のパネルと、互いに離隔されて対称に配置される一対の縦フレーム、及び互いに離隔されて配置されて一対の縦フレームの間に垂直に結合されるが、複数の挿入孔が長さ方向と垂直な方向に形成される複数の横フレームを含むフレーム部と、各挿入孔ごとに挿入されて結合されるルートキャップ、及びルートキャップの内部に固定されるが、上端の一部がルートキャップの上に露出されてフレーム部の上部に置かれるデッキ材のパネルを固定するクイッククリップを含むクリップモジュール部と、挿入孔を避けてフレーム部を支持する複数の支持部と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側面に固定溝が窪んで形成される複数のデッキ材のパネルと、
互いに離隔されて対称に配置される一対の縦フレーム、及び互いに離隔されて配置されて前記一対の縦フレームの間に垂直に結合されるが、複数の挿入孔が長さ方向と垂直な方向に貫通して形成される複数の横フレームを含むフレーム部と、
前記各挿入孔ごとに挿入されて結合されるルートキャップ、及び前記ルートキャップの内部に固定されるが、上端の一部が前記ルートキャップの上に露出されて前記フレーム部の上部に置かれる前記デッキ材のパネルを固定するクイッククリップを含むクリップモジュール部と、
前記挿入孔を避けてフレーム部を支持する複数の支持部と、を含み、
前記ルートキャップの上に露出される前記クイッククリップの一部は前記固定溝に挿入されることを特徴とする、設置の容易性を有するデッキ材のアセンブリ。
【請求項2】
前記支持部は、
地面に配置されて上面に一対の結合片が垂直に突出して形成される平板状のベースと、
前記一対の結合片の間に回動軸を介して前記回動軸を中心に回動自在に結合され、前記回動軸に結合される締め手段によって締められるか緩められることで前記ベースに対する角度が調節される支持バーと、
前記支持バーの上端に垂直に結合され、前記縦フレーム及び前記横フレームが挿入される構造の固定板と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の設置の容易性を有するデッキ材のアセンブリ。
【請求項3】
前記固定板は、
前記支持バーの上端に垂直に結合される平板状の固定ベースと、
前記固定ベースの一端に垂直に結合されるが、互い離隔されて配置される一対の第1固定ブラケットと、
前記固定ベースの他端に垂直に結合されるが、互い離隔されて配置される一対の第2固定ブラケットと、を含み、
前記一対の第1固定ブラケットの間と前記一対の第2固定ブラケットの間に前記縦フレームが挿入され、前記固定ベースを間に挟んで互いに対称に設置される前記第1固定ブラケットと前記第2固定ブラケットとの間に前記横フレームが挿入されることを特徴とする、請求項2に記載の設置の容易性を有するデッキ材のアセンブリ。
【請求項4】
前記ルートキャップは、
上面と一側面にわたってクリップ挿入溝が内側に窪んで形成され、前記一側面と垂直な両側面にそれぞれ前記挿入孔の内側面と接触する結合爪が突出して形成される多面体状のルートキャップ本体と、
前記ルートキャップ本体の一側面に結合されて前記クリップ挿入溝の一部を覆うルートキャップ蓋と、を含み、
前記ルートキャップ本体及び前記ルートキャップ蓋は、下端部の一部周縁に沿って垂直に突出される係り板が形成されることを特徴とする、請求項1に記載の設置の容易性を有するデッキ材のアセンブリ。
【請求項5】
前記ルートキャップ本体は、
上面と一側面にわたって開口される空間を形成する空間形成溝が窪んで形成されることを特徴とする、請求項4に記載の設置の容易性を有するデッキ材のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は設置の容易性を有するデッキ材のアセンブリに関し、より詳しくは、簡便で迅速に設置し得るデッキ材のアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
デッキ材のアセンブリは、バルコニー、散歩道、テラスなどの床の舗装施工に使用される建築材であって、床面を形成するデッキ材のパネルと、デッキ材のパネルの下部に位置し、デッキ材のパネルを支持する支持フレームに区分され、デッキ材のパネルと支持フレームは固定手段によって互いに結合される。
【0003】
従来は釘、ボルトなどの固定手段を利用してデッキ材のパネルを支持フレームに直接固定する方式が主に利用されていたが、デッキ材のパネルが損傷したら固定手段が外部に露出されて使用者が怪我をするという問題のため止揚されている。
【0004】
最近は支持フレームにクリップを一定間隔で設置し、互いに隣接して位置する一対のクリップの間にデッキ材のパネルを配置して固定する方式が主に利用されている。
【0005】
ところが、クリップ施工方式はクリップの間の間隔を合わせながら締結具を利用して下部支持台にクリップを一々結合しなければならないため、施工に多くの時間と手間がかかるという問題点がある。
よって、設置の容易性を有するデッキ材のアセンブリが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許 第10−2095981号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が成そうとする技術的課題は、設置の容易性を有するデッキ材のアセンブリを提供することである。
【0008】
本発明が成そうとする技術的課題は前記で言及した技術的課題に限らず、言及していない他の技術的課題は、以下の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記技術的課題を達成するために、本発明の一実施例は、両側面に固定溝が窪んで形成される複数のデッキ材のパネルと、互いに離隔されて対称に配置される一対の縦フレーム、及び互いに離隔されて配置されて一対の縦フレームの間に垂直に結合されるが、複数の挿入孔が長さ方向と垂直な方向に貫通して形成される複数の横フレームを含むフレーム部と、各挿入孔ごとに挿入されて結合されるルートキャップ、及びルートキャップの内部に固定されるが、上端の一部が前記ルートキャップの上に露出されてフレーム部の上部に置かれるデッキ材のパネルを固定するクイッククリップを含むクリップモジュール部と、挿入孔を避けてフレーム部を支持する複数の支持部と、を含み、ルートキャップの上に露出される前記クイッククリップの一部は固定溝に挿入されるデッキ材のアセンブリを提供する。
【0010】
本発明の一実施例において、支持部は、地面に配置されて上面に一対の結合片が垂直に突出して形成される平板状のベースと、一対の結合片の間に回動軸を介して回動軸を中心に回動自在に結合され、回動軸に結合される締め手段によって締められるか緩められることでベースに対する角度が調節される支持バーと、支持バーの上端に垂直に結合され、縦フレーム及び横フレームが挿入される構造の固定板と、を含む。
【0011】
本発明の一実施例において、固定板は、支持バーの上端に垂直に結合される平板状の固定ベースと、固定ベースの一端に垂直に結合されるが、互い離隔されて配置される一対の第1固定ブラケットと、固定ベースの他端に垂直に結合されるが、互い離隔されて配置される一対の第2固定ブラケットと、を含み、一対の第1固定ブラケットの間と一対の第2固定ブラケットの間に縦フレームが挿入され、固定ベースを間に挟んで互いに対称に設置される第1固定ブラケットと第2固定ブラケットとの間に横フレームが挿入される。
【0012】
本発明の一実施例において、ルートキャップは、上面と一側面にわたってクリップ挿入溝が内側に窪んで形成され、一側面と垂直な両側面にそれぞれ挿入孔の内側面と接触する結合爪が突出して形成される多面体状のルートキャップ本体と、ルートキャップ本体の一側面に結合されてクリップ挿入溝の一部を覆うルートキャップ蓋と、を含み、ルートキャップ本体及びルートキャップ蓋は、下端部の一部周縁に沿って垂直に突出される係り板が形成される。
本発明の一実施例において、ルートキャップ本体は、上面と一側面にわたって開口される空間を形成する空間形成溝が窪んで形成される。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一実施例によると、本発明は一定間隔に離隔されて形成される挿入孔によってそこに挿入されるクリップモジュール部も一定間隔離隔され、フレーム部にクリップモジュール部を結合する過程で間隔測定が求められないため施工が容易である。
また、本発明は支持部の位置によって複数のデッキ材のアセンブリを互いに連結し得る構造であるため拡張性を有する。
また、本発明は、クリップモジュール部が挿入孔に締りばめで結合され、一定力以上の外力によって分離されるため、瑕疵補修が容易である。
【0014】
本発明はの効果は上述した効果に限らず、本発明の詳細な説明または特許請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能な全ての効果を含むと離隔すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施例によるデッキ材のアセンブリを示す分解斜視図である。
図2】本発明の一実施例によるデッキ材のアセンブリを示す正面図である。
図2】本発明の一実施例によるデッキ材のアセンブリを示す側面図である。
図4】本発明の一実施例によるクリップモジュール部を示す分解斜視図である。
図5】本発明の一実施例による第1支持部を示す斜視図である。
図6】本発明の他の実施例による第1支持部を示す斜視図である。
図7】本発明の一実施例による第2支持部を示す斜視図である。
図8】本発明の一実施例による複数のデッキ材のアセンブリの設置例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付した図面を参照して本発明を説明する。しかし、本発明は様々な相異なる形態に具現されることができ、よってここで説明する実施例に限らない。そして、図面において、本発明を明確に説明するために説明とは関係のない部分は省略しており、明細書全体にわたって類似した部分に対しては類似した図面符号をつけている。
【0017】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結(接続、接触、結合)」されているとする際、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の部分を間に挟んで「間接的に連結」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に備えることを意味する。
【0018】
本明細書で使用された用語は単に特定の実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定するものではない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は明細書の上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解すべきである。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施例によるデッキ材のアセンブリ1を示す分解斜視図である。この際、図1はフレーム部20を明確に示すために一つのデッキ材のパネル10のみを示している。
【0020】
デッキ材のアセンブリ1は、複数のデッキ材のパネル10と、複数のデッキ材10のパネルを支持するフレーム部20と、フレーム部20に固定されてデッキ材のパネル10を固定する複数のクリップモジュール部30と、フレーム部20を支持する複数の支持部40と、を含む。
【0021】
図2及び図3を参照すると、デッキ材のパネル10は長さ方向に長く延長される矩形の平板状に形成され、両側面に長さ方向に沿ってクリップモジュール部30が挿入される固定溝11が内側に窪んで形成される。この際、デッキ材のパネル10はフレーム部20を横切るようにフレーム部20の上部に置かれる。
【0022】
フレーム部20は互いに離隔されて対称に配置される一対の縦フレーム21、及び一対の縦フレーム21の間に垂直に結合されるが、互いに離隔されて配置される複数の横フレーム22を含む。
【0023】
縦フレーム21は長さ方向に長く延長される平板状に形成され、一つ以上の結合孔211が貫通して形成される。この際、結合孔211は隣接した他のデッキ材のアセンブリ1のフレーム部20と結合する際の締結具の貫通のためのものであって、一対の横フレーム22の間に位置する。
【0024】
横フレーム22は長さ方向に長く延長される四角柱状に形成され、長さ方向と垂直な方向に複数の挿入孔221が一定間隔離隔されて形成される。この際、挿入孔221は横フレーム22の上面と下面を貫通するように形成される。
【0025】
また、横フレーム22は、デッキ材のパネル10に加えられる振動がフレーム部20に伝達されることを防止するために、上面に挿入孔221を避けて防振用ゴムパッド(図示せず)が形成される。
【0026】
フレーム部20は3つの横フレーム22からなるが、この場合、2つの横フレーム22は縦フレーム21の両端部に結合され、一つの横フレーム22は縦フレーム21の中心部に結合される。
【0027】
クリップモジュール部30は、各挿入孔221に挿入されて結合されるルートキャップ31と、ルートキャップ31の内部に固定されるが、一部がルートキャップ31の上に露出されてフレーム部20によって支持されるデッキ材のパネル10を固定するクイッククリップ32と、を含む。
【0028】
ここで、デッキ材のパネル10はフレーム部20の上部に互いに隣接した一対のクイッククリップ32の間に配置され、ルートキャップ31の上に露出されるクイッククリップ32の一部はデッキ材のパネル10の固定溝11に挿入される。つまり、固定溝11に挿入されるクイッククリップ32によってデッキ材のパネル10がフレーム部20に固定される。
支持部40はその配置位置によって一つ以上のフレーム部20を支持する。
【0029】
支持部40は、互いに平行に隣接して配置される一対の横フレーム22を同時に収容するサイズの開放空間を有する第1支持部40aと、一つの横フレームを収容するサイズの開放空間を有する第2支持部40bに区分される。
以下、図8を参照してより詳細に説明する。
【0030】
第1支持部40aは、その配置位置によって互いに平行に隣接して配置される一対の横フレーム22A、22Dのみを支持するか、一対の横フレーム22A、22Dと隣接して一直線上に位置する他の一対の横フレーム22B、22Cを共に支持する。
【0031】
第2支持部40bは、その配置位置によって一つの横フレーム22Aのみを支持するか、一つの横フレーム22Aと隣接して一直線上に位置する他の一つの横フレーム22Bを支持する。
図4は、本発明の一実施例によるクリップモジュール部30を示す分解斜視図である。
【0032】
ルートキャップ31は、クイッククリップ32を収容するルートキャップ本体311と、ルートキャップ本体311を収容されるクイッククリップ32の離脱を阻止するルートキャップ蓋312と、を含む。
【0033】
ルートキャップ本体311は六面体状に形成されるが、上面と一側面にわたってクリップ挿入溝3111が内側に窪んで形成され、一側面と垂直する両側面にそれぞれ結合爪3112が突出して形成される。
【0034】
結合フック3112は直三角形の断面を有するように形成されるが、下側に傾斜する傾斜面を有し、ルートキャップ本体311の下面と所定間隔離隔された位置に配置される。この際、結合爪3112の傾斜面は挿入孔221の内側面と接触し、ルートキャップ31が挿入孔221に締りばめで結合されるようにする。
【0035】
また、ルートキャップ本体311は、上面と一側面にわたって開口される空間を形成する空間形成溝3113が窪んで形成される。空間形成溝3113によってクイッククリップ32は収縮及び膨張可能な範囲が広くなる。
【0036】
ルートキャップ蓋312は矩形の平板状で形成され、一面がルートキャップ本体311の一側面と接触するようにルートキャップ本体311に分離可能に結合される。この際、ルートキャップ本体311と結合されるルートキャップ蓋312はクリップ挿入溝3111及び空間形成溝3113の一部を覆う。
ルートキャップ本体311及びルートキャップ蓋312は、下端部の一部周縁に沿って垂直に突出される係り板3115、3122が形成される。
【0037】
ルートキャップ本体311に形成される係り板3115は、ルートキャップ本体311の他側面及びそれと垂直する両側面の下端部を囲むように形成される。この際、ルートキャップ本体311の他側面はクリップ挿入溝3111が窪んで形成される一側面と対向する側面である。つまり、係り板3115はルートキャップ本体311の一側面側に突出して形成されない。
【0038】
ルートキャップ蓋312に形成される係り板3122は、ルートキャップ蓋312の他側面及びそれと垂直する両側面の下端部を囲むように形成される。この際、ルートキャップ蓋312の他側面はルートキャップ本体311と接触する一側面と対向する側面である。つまり、係り板3122はルートキャップ蓋312の一側面側に突出して形成されない。
【0039】
つまり、係り板3122は、ルートキャップ本体311とルートキャップ蓋312との間の結合を妨げないながらも、ルートキャップ本体311及びルートキャップ蓋312が挿入孔221に一定深さで挿入されるようにガイドする。
【0040】
一方、ルートキャップ本体311は一側面に複数の結合突起3114が突出して形成され、ルートキャップ蓋312は一側面に結合突起3114と対応するように結合溝3121が窪んで形成される。つまり、ルートキャップ本体311とルートキャップ蓋312は結合突起3114と結合溝3121によって互いに結合される。
【0041】
クイッククリップ32は、一定幅を有する四角平板状の底板321と、底板321の両端からそれぞれ互いに対称に延長されるが、折曲部を有する第1延長板322と、第1延長板322の先端から外側方向に延長されて形成されるが、アーチ状に折曲される曲線区間を有する第2延長板323と、を含む。
【0042】
この際、底板321及び第1延長板322の一部はクリップ挿入溝3111及び空間形成溝3113に位置し、第1延長板322の残りの一部及び第2延長板323はルートキャップ31の上面の上に露出されて、デッキ材のパネル10の固定溝11に挿入される。
図5は、本発明の一実施例による第1支持部40aを示す斜視図である。
【0043】
第1支持部40aは、その配置位置によって互いに平行に隣接して配置される一対の横フレーム22のみを支持するか、一対の横フレーム22と隣接して一直線上に位置する他の一対の横フレーム22を共に支持する。
【0044】
第1支持部40aは、地面に配置されるベース41aと、ベース41aに回動可能に結合される支持バー42aと、支持バー42aの上端に結合されて一つ以上のフレーム部20を支持する固定板43aと、を含む。
【0045】
ベース41aは、上面に一対の結合片411aが突出して形成される平板状に形成される。この際、一対の結合片411aは互いに離隔されてベース41aと垂直に配置され、中心部に回動軸412aが貫通する回動軸貫通孔(図示せず)が形成される。
【0046】
支持バー42aは、一対の結合片411aと回動軸412aを介して回動可能に結合されて回動軸412aを中心に左右に回動する。支持バー42aは、回動軸412aに結合される締め手段によって締められるか緩められることでベース41aに対する角度が調節される。この際、回動軸412aはボルトであり、締め手段はナットである。
【0047】
より詳しくは、支持バー42aは、回動軸412aを介して一対の結合片441aと結合される第1バー421aと、第1バー421aの内部に挿入される第2バー422aと、第1バー421aの上端部に位置し、第1バー421aに加圧力を提供する長さ調節手段423aと、を含む。
【0048】
第1バー421aは上端が開口される内部空間(図示せず)を有する柱状に形成されるが、内部空間と垂直に回動軸412aが貫通する回動軸貫通孔(図示せず)が形成され、上端部に一つ以上の収縮孔4211aが形成される。この際、第1バー421aの上端部は収縮孔4211aによって加圧可否に応じて内径のサイズが変化する。
【0049】
また、第1バー421aは、外側面にベース41aに対する支持バー42aの角度を測定するための角度表示目盛4212aが形成され、水平可否を確認するための気泡水平計4213aが形成される。この際、少なくとも一つの結合片411aは、上部に角度表示目盛4212aを支持する三角形の支持突起4111aが突出して形成される。
第2バー422aは柱状に形成され、第1バー421aの内部空間に挿入されて内部空間に沿って移動する。
【0050】
長さ調節手段423aは第1バー421aの上端部を締めるか締めを解除する。より詳しくは、長さ調節手段423aは収縮孔4211aが位置する第1バー421aの外周縁を囲むように形成されるQRレバータイプまたは固定ボルトタイプのシートクランプで形成される。
【0051】
長さ調節手段423aが第1バー421aの上端部を締めない状態で第2バー422aは第1バー421aの内部空間に沿って移動するが、長さ調節手段423aが第1バー421aを締める状態で第2バー422aは第1バー421aの内部空間に沿って移動することができない。
つまり、長さ調節手段423aによって支持バー42a’の長さが調節及び固定される。
固定板43aは、支持バー42aの上端に結合されて支持バー42aの角度調節及び長さ調節によってその位置が変化し、フレーム部20を支持する。
【0052】
より詳しくは、固定板43aは、支持バー42aの上端に垂直に結合される平板状の固定ベース431aと、固定ベース431aの一端に垂直に結合されるが、互いに離隔されて配置される一対の第1固定ブラケット432aと、固定ベース431aの他端に垂直に結合されるが、互いに離隔されて配置される一対の第2固定ブラケット433aと、を含む。つまり、固定板43aは、固定ベース431aと、一対の第1固定ブラケット432aと、一対の第2固定ブラケット433aとによって形成される開放空間を有する。
開放空間には少なくとも一対以上の横フレーム22が配置される。
【0053】
固定ベース431aは挿入孔221と対応する位置にルートキャップ貫通孔4311aが形成され、ルートキャップ31の挿入を妨げない。第1固定ブラケット432a及び第2固定ブラケット433aは、中心部に締結手段(図示せず)を貫通するための締結手段貫通孔4321a、4331aが形成される。
【0054】
また、固定ベース431a、第1固定ブラケット432a、及び第2固定ブラケット433aはフレーム部20に加えられる振動が支持バー42aに伝達されることを防止するために、フレーム部20と接触する面に締結手段貫通孔4321a、4331aを避けて防振用ゴムパッド(図示せず)が形成される。
【0055】
図2図3、及び図8を参照すると、第1支持部40aはいずれか一つのフレーム部20Aで横フレーム22Aに形成される一対の挿入孔の間に位置する場合、横フレーム22Aと互いに平行に隣接して配置される他のフレーム部20Dの横フレーム22Dを共に支持する。この際、固定ベース431aを間に挟んで互いに対称に設置される第1固定ブラケット432aと第2固定ブラケット433aとの間の開放空間には、一対の横フレーム22A、22Dが挿入される。
【0056】
また、第1支持部40aはいずれか一つのフレーム部20Aで横フレーム22Aに形成される複数の挿入孔のうち最外側に位置する挿入孔より外側に位置する場合、横フレーム22Aと互いに平行に隣接して配置される他のフレーム部20Dの横フレーム22Dを共に支持するだけでなく、それと一直線上に隣接して配置される他のフレーム部20B、20Cの横フレーム22B、22Cを共に支持する。
【0057】
この際、固定ベース431aを間に挟んで互いに対称に設置される第1固定ブラケット432aと第2固定ブラケット433aとの間の開放空間には、中心部を基準に一側には一対の横フレーム22A、22Dが挿入され、他側には他の一対の横フレーム22B、22Cが挿入される。また、一対の第1固定ブラケット432aの間の離隔空間には一対の縦フレーム21A、21Bが挿入され、一対の第2固定ブラケット433aの間の離隔空間には他の一対の縦フレーム21C、21Dが挿入される。
第1支持部40aの配置位置は、支持しようとする横フレームに一直線上に他の横フレームが接触するように位置するのか否かによって決定される。
【0058】
図6は、本発明の他の実施例による第1支持部40a’を示す斜視図である。第1支持部40a’は支持バー42a’の構造が異なることを除いては、上述した図5と本質的に同じであるため、その差についてのみ主に言及する。
【0059】
支持バー42a’は、回動軸412a’を介して一対の結合片441a’と結合される第1バー421a’と、第1バー421a’の上側に位置する第2バー422a’と、第1バー421a’と第2バー422a’を囲むように設置されて第1バー421a’と第2バー422a’との間の離隔距離を調節する長さ調節手段423a’と、を含む。
【0060】
第1バー421a’は円柱状に形成され、外周縁に沿って第1ねじ山が形成される。また、第1バー421a’は、外周縁にベース41aに対する支持バー42a’の角度を測定するための角度表示目盛4211a’が形成される。この際、少なくとも一つの結合片441aは、上部に角度表示目盛4211a’を支持する三角形の支持突起4111a’が突出して形成される。
第2バー422a’は円柱状に形成され、外周縁に沿って第1ねじ山とは反対方向に第2ねじ山が形成される。
【0061】
長さ調節手段423a’は上端及び下端が開口される収容空間を有するパイプ状に形成され、下端部の内周縁に沿って第1ねじ山と噛み合うねじ山が形成され、上端部の内周縁に沿って第2ねじ山と噛み合うねじ山が形成される。
【0062】
また、長さ調節手段423a’は、中心部の外周面に把持を容易にする多角形の断面を有する多角突出部材4231a’が形成され、水平可否を確認するための気泡水平計4232a’が形成される。
【0063】
そのため長さ調節手段423a’の回転に沿って第1バー421a’と第2バー422a’は互いに遠くなる方向に移動するか互いに近くなる方向に移動するが、それによって支持バー42a’の長さが調節される。
図7は、本発明の一実施例による第2支持部40bを示す斜視図である。
第2支持部40bは、その位置によって一つの横フレーム22または一直線上に位置する一対の横フレーム22を支持する。
第2支持部40bの構造は、固定ベース431bの面積が異なることをを除いては上述した図5と本質的に同じであるため、その差についてのみ主に言及する。
【0064】
第2支持部40bの固定ベース431bは第1支持部40aの固定ベース431bの半分サイズに形成される。つまり、第1支持部40aの開放空間は一対の横フレーム22が挿入されるサイズに形成され、第2支持部40bの開放空間は一つの横フレーム22が挿入されるサイズに形成される。
【0065】
図2図3、及び図8を参照すると、第2支持部40bはいずれか一つのフレーム部20Aで横フレーム22Aに形成される一対の挿入孔の間に位置する場合、該当横フレーム22Aのみを支持する。この際、固定ベース431bを間に挟んで互いに対称に設置される第1固定ブラケット432bと第2固定ブラケット433bの間の開放空間には、一つの横フレーム22Aが挿入される。
【0066】
第2支持部40bはいずれか一つのフレーム部20Aで横フレーム22Aに形成される複数の挿入孔のうち最外側に位置する挿入孔より外側に位置する場合、横フレーム22Aと互いに平行に隣接して配置される他のフレーム部20Bの横フレーム22Bを共に支持する。
【0067】
この際、固定ベース431bを間に挟んで互いに対称に設置される第1固定ブラケット432bと第2固定ブラケット433bの間の開放空間には、中心部を基準に一側には一つの横フレーム22Aが挿入され、他側には他の一つの横フレーム22Bが挿入される。また、一対の第1固定ブラケット432bの間の離隔空間、及び一対の第2固定ブラケット433aの間の離隔空間には一対の縦フレーム21A、21Bが挿入される。
第2支持部40bの配置位置は、支持しようとする横フレームに一直線上に他の横フレームが接触するように位置するのか否かによって決定される。
一方、第2支持部40bの支持バー42bは図6に示した長さ調節手段423bが適用され得ることはもちろんである。
図8は、本発明の一実施例による複数のデッキ材のアセンブリ1の設置例示図である。
【0068】
フレーム部20Aの横フレーム22Aと互いに平行に隣接して配置される他のフレーム部20Dの横フレーム22Dが存在すれば、それに当たる一対の横フレーム22A、22Dは第1支持部40aによって共に支持される。フレーム部20Aの横フレーム22Aと互いに平行に隣接して配置される他のフレーム部の横フレームが存在しなければ、それに当たる横フレーム22Aは第2支持部40bによって支持される。
【0069】
また、いずれか一つのフレーム部20Aの横フレーム22Aと一直線に隣接するように他のフレーム部20Bの横フレーム22Bが配置されれば、第1支持部40a及び第2支持部40bは一直線上に位置する一対の横フレーム22A、22Bにわたるように配置される。
言い換えれば、隣接して位置する複数のアセンブリのフレーム部20A乃至20Dは支持部40を供用に使用する。
【0070】
いずれか一つのフレーム部20Aの横フレーム22Aと一直線に隣接して他のフレーム部の横フレームが配置されなければ、支持部40は横フレーム22Aに形成される互いに隣接した一対の挿入孔の間に配置される。
【0071】
つまり、デッキ材のアセンブリは隣接した他のデッキ材のアセンブリの有無によって支持部40の位置を異なるようにして、固定ベース431を外部に露出されるか隠蔽する。
【0072】
このように、本発明は支持部の位置によって複数のデッキ材のアセンブリを互いに連結し得る構造で拡張性を有するため、設置面積に合わせて組み立てられて使用される。
【0073】
上述した本発明の説明は例示のためのものであって、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的特徴を変更せずも他の具体的な形態に容易に変更可能であることを理解できるはずである。よって、上述した実施例は全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。例えば、単一形として説明されている各構成要素は分散されて実施されてもよく、同じく分散されていると説明されている構成要素も結合された形態で実施されてもよい。
【0074】
本発明の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導き出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0075】
1:デッキ材のアセンブリ
10:デッキ材のパネル
20:フレーム部
30:クリップモジュール部
40:支持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021年8月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
図1】本発明の一実施例によるデッキ材のアセンブリを示す分解斜視図である。
図2】本発明の一実施例によるデッキ材のアセンブリを示す正面図である。
図3】本発明の一実施例によるデッキ材のアセンブリを示す側面図である。
図4】本発明の一実施例によるクリップモジュール部を示す分解斜視図である。
図5】本発明の一実施例による第1支持部を示す斜視図である。
図6】本発明の他の実施例による第1支持部を示す斜視図である。
図7】本発明の一実施例による第2支持部を示す斜視図である。
図8】本発明の一実施例による複数のデッキ材のアセンブリの設置例示図である。
【外国語明細書】
2021195866000001.pdf