(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-19686(P2021-19686A)
(43)【公開日】2021年2月18日
(54)【発明の名称】割り箸
(51)【国際特許分類】
A47G 21/10 20060101AFI20210122BHJP
【FI】
A47G21/10 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2019-136586(P2019-136586)
(22)【出願日】2019年7月25日
(11)【特許番号】特許第6712347号(P6712347)
(45)【特許公報発行日】2020年6月17日
(71)【出願人】
【識別番号】719004832
【氏名又は名称】前田 稔
(72)【発明者】
【氏名】前田 稔
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA20
3B115BA07
3B115DA15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】弁当等に添付してある醤油、ソース等の薬味袋を穿孔、開封し中身を容易に出せるようにする。
【解決手段】2分割するための溝8を備えた割り箸1において、先端部側部に直角方向に同じ太さの貫通孔3a、3bを形成する。一対の箸部2a、2b間のスリット部5に薬味袋を貫通孔の位置ではさみ、箸部の両側の箸部外側部9a、9bをこの薬味袋が落下しないように指先で固定しながら貫通孔3aもしくは3bより爪楊枝を差し込むことにより、薬味袋に安易かつ衛生的に穿孔し開封することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2分割するための溝を備えた割り箸において、先端部側部に片方の側部から向かい側の側部まで貫通している同じ太さの貫通孔を形成した割り箸。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は薬味袋穿孔用割り箸に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般にわが国では、弁当等を食する際は杉材や間伐材で製造されている各種の割り箸を使用している。このときに使用する所定の長さの割り箸は中央部の長手方向に2分割するための溝を表裏に形成し食事時には両手で2つに分離して一膳の箸として使用するようになっている。
【0003】
上記のこれらの箸は弁当等の容器内の食物を食するため使用されるのみである。弁当の内容によっては副食物に味付け補助するための薬味袋入り調味料が同梱されている場合もあるが、これらの箸はこの補助調味料の醤油、ソース等の薬味袋の穿孔、開封の目的ではない。また薬味袋を指先又は爪で開封する場合は中身の補助調味料が漏れて指先への付着、汚れを伴い不快感がある、また薬味袋開封者の指先や爪が細菌や人体に有害な化学物質に汚染されていれば開封時に薬味袋の中身の補助調味料が汚染され、これを副食物にかけて食すれば衛生上も不潔であり人体への悪影響も懸念される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の現状に鑑みて開発されたものであり、前記の問題点を解決でき、弁当等を食する際の薬味袋を衛生的かつ容易に穿孔、開封できることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の目的を達成するために、次のような構成にしてある。すなわち請求項1記載の本発明の割り箸は2分割するための溝を備えた割り箸において、前記箸部の先端部の側部より同じ太さの貫通孔を形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
コンビニ、弁当屋で弁当購入時には箸が提供される、この箸と共に箸袋には爪楊枝が同封されている場合が多い、この爪楊枝を利用すれば持ち歩かなくても本発明の割り箸では近くに手を洗うための設備や手を清潔に拭くためのおしぼり等を持参していない場合にも爪楊枝があれば薬味袋を安易かつ衛生的に穿孔,開封して中身の醤油、ソース等をとり出せることができる。また開封の為の切込みの無い薬味袋であっても子供、女性、指先の力の弱い人でも取り出す事が容易にできる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る割り箸を示す平面図であり、
図2は側面図である。
図3は本発明に係る割り箸の使用状態を示す斜視図である。これらの図において例示の割り箸1は木材の加工の段階で箸部の先端部位4より20mmの側部位置に長手方向に対して直角方向に直径が2.5mmの同じ太さの貫通孔3a,3bを形成している。割り箸1は長手方向中央部に2分割するための溝8が表裏に形成してあり使用時に2分割が容易にできるように先端部位4より箸の長さの1/2〜1/3程度まで細いスリット5が加工されている。以下薬味袋の中身を出すときに必要である本割り箸の使い方を説明する。一対の箸部2a,2bの個々の箸が割れて2つに分離しないように両手の指先で開き、
図3のように一対の箸部2a,2b間のスリット部5に薬味袋6を貫通孔3a,3bの間にはさみ、一対の箸部2a,2bの両側の箸部外側部9a,9bをこの薬味袋6が落下しないように指先で固定し貫通孔3aもしくは3bより爪楊枝7を差し込み薬味袋6に穴の開いたのを確認したら爪楊枝7を抜きり薬味袋6を取り外し中身の薬味を副食物に添加することができる。
【符号の説明】
【0009】
1 割り箸本体
2a,2b 一対の箸部
3a,3b 貫通孔
4 箸部の先端部
5 スリット部
6 薬味袋
7 爪楊枝
8 溝部
9a,9b 一対の箸部の外側
【手続補正書】
【提出日】2020年3月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2分割するための溝を備えた割り箸の先端部側部に片方の側部から向かい側の側部まで同じ太さで貫通孔を形成した割り箸の使用方法であって、前記の割り箸を弁当等に同梱されている開封が困難な薬味袋を、2分割する前の箸の状態で貫通孔が形成されているスリット部の孔の位置に薬味袋を挟み、外れて落下しないよう手で箸の両側を押さえた後に貫通孔の手前側部から向かい側の側部まで爪楊枝を差し込み穿孔開封する割り箸の使用方法。