【課題】分割払契約の会計仕訳に関して、契約時のデータから割賦販売法対象または割賦販売法対象外を判定し、それぞれの場合に応じて自動的に切り替えて仕訳作成することができる仕訳切替装置、仕訳切替方法、および、仕訳切替プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】取引データ区分、割賦販売法分類および分割手数料額が設定された取引ログデータを取得し、仕訳パターンマスタに基づいて、取引ログデータに対する分割仕訳データを作成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、割賦販売法対象の商品と割賦販売法対象外の商品とを自動的に判別し、商品毎の仕訳作成をすることができないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、分割払契約の会計仕訳に関して、契約時のデータから割賦販売法対象または割賦販売法対象外を判定し、それぞれの場合に応じて自動的に切り替えて仕訳作成することができる仕訳切替装置、仕訳切替方法、および、仕訳切替プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る仕訳切替装置は、記憶部と制御部とを備えた仕訳切替装置であって、前記記憶部は、割賦販売法の対象または対象外を示す割賦販売法分類、取引内容を示す取引データ区分、および、勘定科目を紐付けて設定した仕訳パターンマスタを記憶する仕訳パターン記憶手段、を備え、前記制御部は、前記取引データ区分、前記割賦販売法分類および分割手数料額が設定された取引ログデータを取得する取引ログ取得手段と、前記仕訳パターンマスタに基づいて、前記取引ログデータに対する分割仕訳データを作成する仕訳作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る仕訳切替装置において、前記記憶部は、前記割賦販売法の判定基準となる期間を示す判定期間、および、前記判定期間の起算日である判定起算日を示す起算日区分を設定した割賦販売法規制対象判定マスタを記憶する割賦販売法規制対象判定記憶手段、を更に備え、前記制御部は、分割払契約の支払起算日、前記分割払契約の最終支払日、および、前記分割手数料額が設定された契約データを取得する契約取得手段と、前記割賦販売法規制対象判定マスタに基づいて、前記契約データの前記割賦販売法分類を特定する割賦販売法分類特定手段と、前記契約データに対する前記分割手数料額および前記取引データ区分が設定された分割払データを取得する分割払取得手段と、を更に備え、前記取引ログ取得手段は、前記契約データの前記割賦販売法分類、および、前記分割払データに基づいて、前記取引ログデータを取得することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る仕訳切替装置において、前記割賦販売法分類特定手段は、前記分割払契約の前記支払起算日から前記最終支払日までが、前記割賦販売法規制対象判定マスタに設定された前記判定期間を超えているか否かを判定し、判定結果に基づいて、前記契約データの前記割賦販売法分類を特定することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る仕訳切替装置において、前記支払起算日は、前記分割払契約の立替日、または、契約日であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る仕訳切替装置において、前記割賦販売法規制対象判定マスタは、前記起算日区分、前記割賦販売法の判定基準となる期間の判定方法を示す期間判定区分、ならびに、前記割賦販売法の判定基準となる期間を示す判定月数および/もしくは判定日数が設定され、前記割賦販売法分類特定手段は、前記期間判定区分が月数判定の場合、前記分割払契約の前記支払起算日から前記最終支払日までの月数が、前記割賦販売法規制対象判定マスタに設定された前記判定月数を超えているか否かを判定し、前記判定結果に基づいて、前記契約データの前記割賦販売法分類を特定することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る仕訳切替装置において、前記割賦販売法規制対象判定マスタは、前記起算日区分、前記割賦販売法の判定基準となる期間の判定方法を示す期間判定区分、ならびに、前記割賦販売法の判定基準となる期間を示す判定月数および/もしくは判定日数が設定され、前記割賦販売法分類特定手段は、前記期間判定区分が日数判定の場合、前記分割払契約の前記支払起算日から前記最終支払日までの日数が、前記割賦販売法規制対象判定マスタに設定された前記判定日数を超えているか否かを判定し、前記判定結果に基づいて、前記契約データの前記割賦販売法分類を特定することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る仕訳切替装置において、前記制御部は、前記分割払契約の前記契約日、前記立替日、支払回数、および、前記分割手数料額が設定された申込データを取得する申込取得手段、を更に備え、前記契約取得手段は、前記申込データに基づいて、前記分割払契約の前記最終支払日を特定し、前記分割払契約の前記契約日、前記立替日、前記最終支払日、および、前記分割手数料額が設定された前記契約データを取得することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る仕訳切替装置において、前記申込データは、更に、立替元金額が設定され、前記契約取得手段、更に、前記申込データに基づいて、分割支払日、および、分割支払額が設定された支払予定データを取得することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る仕訳切替装置において、前記取引ログデータは、更に、分析コードが設定され、前記仕訳作成手段は、更に、前記分割仕訳データを前記分析コード毎に集計した集計仕訳データを作成することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る仕訳切替装置において、前記取引データ区分は、立替、入金、解約、貸倒、和解、元金放棄、立替訂正、入金訂正、解約訂正、貸倒訂正、和解訂正および/または元金放棄訂正であることを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る仕訳切替方法は、記憶部と制御部とを備えた仕訳切替装置に実行させるための仕訳切替方法であって、前記記憶部は、割賦販売法の対象または対象外を示す割賦販売法分類、取引内容を示す取引データ区分、および、勘定科目を紐付けて設定した仕訳パターンマスタを記憶する仕訳パターン記憶手段、を備え、前記制御部で実行させる、前記取引データ区分、前記割賦販売法分類および分割手数料額が設定された取引ログデータを取得する取引ログ取得ステップと、前記仕訳パターンマスタに基づいて、前記取引ログデータに対する分割仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る仕訳切替プログラムは、記憶部と制御部とを備えた仕訳切替装置に実行させるための仕訳切替プログラムであって、前記記憶部は、割賦販売法の対象または対象外を示す割賦販売法分類、取引内容を示す取引データ区分、および、勘定科目を紐付けて設定した仕訳パターンマスタを記憶する仕訳パターン記憶手段、を備え、前記制御部において、前記取引データ区分、前記割賦販売法分類および分割手数料額が設定された取引ログデータを取得する取引ログ取得ステップと、前記仕訳パターンマスタに基づいて、前記取引ログデータに対する分割仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、オペレータによる割賦販売法対象または割賦販売法対象外の判定が不要になり、事務過誤防止、および、業務効率化が可能となるという効果を奏する。また、本発明によれば、業務上同一の商品について、システム上別の商品だったものが同一になることにより、収益および延滞などの計数集計の手間や煩雑性が解消されるという効果を奏する。また、本発明によれば、割賦販売法対象となる長期の分割払契約、および、割賦販売法対象外となる短期の分割払契約の両方を効率的に取り扱うことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、業務の効率化と正確性を向上させることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0021】
[1.概要]
まず、本発明の概要を説明する。
【0022】
分割払契約においては、割賦販売法対象(信用購入あっせん)の場合、分割手数料を非課税売上として計上することができるが、割賦販売法対象外の場合、分割手数料を課税売上として計上する必要がある。
【0023】
ここで、従来、商品毎に仕訳を作成する場合、オペレータ自身で割賦販売法対象の商品と割賦販売法対象外の商品とを判定の上、商品を選び分けることで対応していた。
【0024】
そこで、本実施形態においては、分割払契約の会計仕訳に関して、申込処理時に契約データを登録すると、契約日、立替日および/または最終支払日等のデータから自動で割賦販売法対象または割賦販売法対象外を判定することで、割賦販売法対象または割賦販売法対象外の仕訳データを自動で切り替えて作成する仕組みを提供している。
【0025】
[2.構成]
本実施形態に係る仕訳切替装置100の構成の一例について、
図1および
図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態における仕訳切替装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
図1に示すように、仕訳切替装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、仕訳切替装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0027】
仕訳切替装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。仕訳切替装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0028】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、仕訳切替装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、仕訳切替装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0029】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、割賦販売法規制対象判定マスタ106aと仕訳パターンマスタ106bと取引データベース106cとを備えている。
【0030】
割賦販売法規制対象判定マスタ106aは、割賦販売法の判定基準となる期間を示す判定期間、および、判定期間の起算日である判定起算日を示す起算日区分を設定したマスタである。ここで、割賦販売法規制対象判定マスタ106aは、起算日区分、割賦販売法の判定基準となる期間の判定方法を示す期間判定区分、ならびに、割賦販売法の判定基準となる期間を示す判定月数および/もしくは判定日数が設定されていてもよい。また、起算日区分は、立替日または契約日等であってもよい。また、期間判定区分は、月数判定または日数判定等であってもよい。また、判定月数は、期間判定区分が月数判定の場合に有効であってもよい。また、判定日数は、期間判定区分が日数判定の場合に有効であってもよい。
【0031】
ここで、
図2を参照して、本実施形態における割賦販売法規制対象判定マスタ106aの一例について説明する。
図2は、本実施形態における割賦販売法規制対象判定マスタ106aの一例を示す図である。
【0032】
図2に示すように、本実施形態における割賦販売法規制対象判定マスタ106aにおいては、起算日区分、期間判定区分および判定月数(2箇月)、または、起算日区分、期間判定区分および判定日数(60日)が設定されていてもよい。
【0033】
図1に戻り、仕訳パターンマスタ106bは、仕訳パターンを設定した仕訳パターンマスタである。ここで、仕訳パターンマスタ106bは、割賦販売法の対象または対象外を示す割賦販売法分類、取引内容を示す取引データ区分、および、勘定科目が紐付けて設定されていてもよい。ここで、取引データ区分は、立替、入金、解約、貸倒、和解、元金放棄、立替訂正、入金訂正、解約訂正、貸倒訂正、和解訂正および/または元金放棄訂正等であってもよい。
【0034】
取引データベース106cは、取引データを記憶する。ここで、取引データベース106cは、取引ログデータ、契約データ、分割払データ、申込データ、支払予定データ、債権データ、債務データ、受注データ、請求データ、発注データ、売上データおよび/または仕訳データ等を含んでいてもよい。ここで、仕訳データは、分割仕訳データ、および/または、分割仕訳データを分析コード毎に集計した集計仕訳データ等を含んでいてもよい。また、取引ログデータは、債権識別子(例えば、債権No等)、データ区分、取引日、分割手数料総額、割販販売法対象識別子(例えば、割販販売法対象フラグ(FLG)等)および/または商品識別子(例えば、商品コード等)などが設定されていてもよい。また、仕訳データは、計上日識別子(例えば、計上日付等)、借方勘定科目、借方金額、貸方勘定科目、貸方金額および/または分析コード等が設定されていてもよい。また、契約データは、債権識別子、契約日識別子(例えば、契約日付等)、立替日識別子(例えば、立替日付等)、商品識別子、支払回数、立替元金額、分割手数料額、初回支払年月識別子、初回支払日識別子(例えば、初回支払日付等)、最終支払年月識別子および/または最終支払日識別子(例えば、最終支払日付等)などが設定されていてもよい。また、申込データは、契約日識別子(例えば、契約日付等)、立替日識別子(例えば、立替日付等)、商品識別子、支払回数、立替元金額および/または分割手数料額等が設定されてもよい。また、支払予定データは、債権識別子、支払回数、支払年月識別子、支払日識別子(例えば、支払日付等)、支払額、元金額および/または分割手数料額等が設定されていてもよい。
【0035】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0036】
制御部102は、仕訳切替装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、申込取得部102aと契約取得部102bと割賦販売法分類特定部102cと分割払取得部102dと取引ログ取得部102eと仕訳作成部102fとを備えている。
【0037】
申込取得部102aは、分割払契約の申込データを取得する。ここで、申込取得部102aは、分割払契約の契約日、立替日、支払回数、および、分割手数料額が設定された申込データを取得してもよい。また、申込取得部102aは、申込データを取引データベース106cに登録してもよい。
【0038】
契約取得部102bは、分割払契約の契約データを取得する。ここで、契約取得部102bは、分割払契約の支払起算日、分割払契約の最終支払日、および、分割手数料額が設定された契約データを取得してもよい。また、契約取得部102bは、申込データに基づいて、分割払契約の最終支払日を特定し、分割払契約の契約日、立替日、最終支払日、および、分割手数料額が設定された契約データを取得してもよい。また、契約取得部102bは、申込データに基づいて、分割支払日、および、分割支払額が設定された支払予定データを取得してもよい。また、支払起算日は、分割払契約の立替日、または、契約日であってもよい。また、契約取得部102bは、契約データを取引データベース106cに登録してもよい。
【0039】
割賦販売法分類特定部102cは、契約データの割賦販売法分類を特定する。ここで、割賦販売法分類特定部102cは、割賦販売法規制対象判定マスタ106aに基づいて、契約データの割賦販売法分類を特定してもよい。また、割賦販売法分類特定部102cは、分割払契約の支払起算日から最終支払日までが、割賦販売法規制対象判定マスタ106aに設定された判定期間を超えているか否かを判定し、判定結果に基づいて、契約データの割賦販売法分類を特定してもよい。また、割賦販売法分類特定部102cは、割賦販売法規制対象判定マスタ106aに設定された期間判定区分が月数判定の場合、分割払契約の支払起算日から最終支払日までの月数が、割賦販売法規制対象判定マスタ106aに設定された判定月数を超えているか否かを判定し、判定結果に基づいて、契約データの割賦販売法分類を特定してもよい。また、割賦販売法分類特定部102cは、割賦販売法規制対象判定マスタ106aに設定された期間判定区分が日数判定の場合、分割払契約の支払起算日から最終支払日までの日数が、割賦販売法規制対象判定マスタ106aに設定された判定日数を超えているか否かを判定し、判定結果に基づいて、契約データの割賦販売法分類を特定してもよい。
【0040】
分割払取得部102dは、契約データに対する分割払データを取得する。ここで、分割払取得部102dは、契約データに対する分割手数料額および取引データ区分が設定された分割払データを取得してもよい。また、分割払取得部102dは、分割払データを取引データベース106cに登録してもよい。
【0041】
取引ログ取得部102eは、取引ログデータを取得する。ここで、取引ログ取得部102eは、取引データ区分、割賦販売法分類および分割手数料額が設定された取引ログデータを取得してもよい。また、取引ログ取得部102eは、契約データの割賦販売法分類、および、分割払データに基づいて、取引ログデータを取得してもよい。また、取引ログ取得部102eは、取引ログデータを取引データベース106cに登録してもよい。
【0042】
仕訳作成部102fは、仕訳データを作成する。ここで、仕訳作成部102fは、仕訳パターンマスタ106bに基づいて、取引ログデータに対する分割仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102fは、分割仕訳データを分析コード毎に集計した集計仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102fは、仕訳データを取引データベース106cに登録してもよい。
【0043】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、
図3から
図8を参照して説明する。
【0044】
[仕訳切替処理]
ここで、
図3を参照して、本実施形態における仕訳切替処理の一例について説明する。
図3は、本実施形態における仕訳切替装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0045】
図3に示すように、申込取得部102aは、ユーザにより入力装置112を介して入力された分割払契約の契約日、立替日、支払回数、および、分割手数料額が設定された申込データを取得し、申込データを取引データベース106cに登録する(ステップSA−1)。
【0046】
そして、契約取得部102bは、取引データベース106cに記憶された申込データに基づいて、分割払契約の最終支払日を特定し、分割払契約の契約日、立替日、最終支払日、および、分割手数料額が設定された契約データを取得し、契約データを取引データベース106cに登録する(ステップSA−2)。
【0047】
そして、割賦販売法分類特定部102cは、取引データベース106cに記憶された契約データに基づいて、分割払契約の支払起算日(例えば、契約日または立替日等)から最終支払日までが、割賦販売法規制対象判定マスタ106aに設定された判定期間を超えているか否かを判定する(ステップSA−3)。
【0048】
そして、割賦販売法分類特定部102cは、分割払契約の支払起算日から最終支払日までが判定期間を超えていないと判定した場合(ステップSA−3:No)、処理をステップSA−4に移行させる。
【0049】
そして、申込取得部102aは、契約データの割賦販売法分類(例えば、割賦販売法対象FLG)を「割賦販売法対象外」と特定する(ステップSA−4)。
【0050】
そして、分割払取得部102dは、ユーザにより入力装置112を介して、契約データに対する分割手数料額および取引データ区分:「立替」が設定された分割払データが入力された場合、当該分割払データを取得して取引データベース106cに登録する(ステップSA−5)。
【0051】
そして、取引ログ取得部102eは、取引データベース106cに記憶された、契約データの割賦販売法分類、および、分割払データに基づいて、立替の取引ログデータを取得し、取引ログデータを取引データベース106cに登録し(ステップSA−6)、処理を終了する。
【0052】
一方、割賦販売法分類特定部102cは、分割払契約の支払起算日から最終支払日までが判定期間を超えていると判定した場合(ステップSA−3:Yes)、処理をステップSA−7に移行させる。
【0053】
そして、契約データの割賦販売法分類(例えば、割賦販売法対象FLG)を「割賦販売法対象」と特定する(ステップSA−7)。
【0054】
そして、分割払取得部102dは、ユーザにより入力装置112を介して、契約データに対する分割手数料額および取引データ区分:「立替」が設定された分割払データが入力された場合、当該分割払データを取得して取引データベース106cに登録する(ステップSA−8)。
【0055】
そして、取引ログ取得部102eは、取引データベース106cに記憶された、契約データの割賦販売法分類、および、分割払データに基づいて、立替の取引ログデータを取得し、取引ログデータを取引データベース106cに登録する(ステップSA−9)。
【0056】
そして、仕訳作成部102fは、仕訳パターンマスタ106bに基づいて、取引データベース106cに記憶された取引ログデータに対する分割仕訳データを作成し(ステップSA−10)、処理を終了する。
【0057】
ここで、
図4をおよび
図5参照して、本実施形態における仕訳切替処理の一例について説明する。
図4および
図5は、本実施形態における仕訳切替処理の一例を示す図である。
【0058】
図4に示すように、本実施形態においては、日次または週次の立替実行処理時において、割賦販売法対象FLGが「割賦販売法対象」の立替の取引ログデータが作成された場合、バッチ処理として日次業務後または月次業務後に実行される会計データ作成処理時において、事前設定された仕訳パターンマスタ106bに基づいて、当該取引ログデータに対する分割仕訳データが作成される。一方、
図4に示すように、本実施形態においては、日次または週次の立替実行処理時において、割賦販売法対象FLGが「割賦販売法対象外」の立替の取引ログデータが作成された場合、「割賦販売法対象外」のため仕訳発生無しとなる。
【0059】
そして、
図5に示すように、本実施形態においては、日次に都度実行される入金処理時において、割賦販売法対象FLGが「割賦販売法対象」の入金の取引ログデータが作成された場合、バッチ処理として日次業務後または月次業務後に実行される会計データ作成処理時において、事前設定された仕訳パターンマスタ106bに基づいて、当該取引ログデータに対する分割仕訳データが作成される。また、
図5に示すように、本実施形態においては、日次に都度実行される入金処理時において、割賦販売法対象FLGが「割賦販売法対象外」の入金の取引ログデータが作成された場合、バッチ処理として日次業務後または月次業務後に実行される会計データ作成処理時において、事前設定された仕訳パターンマスタ106bに基づいて、当該取引ログデータに対する分割仕訳データが作成される。このように、本実施形態においては、「個別信用あっせん収益」となる分割手数料については、非課税売上として計上され、「受取手数料」となる分割手数料については、課税売上として計上されてもよい。
【0060】
このように、本実施形態においては、割賦販売法対象および割賦販売法対象外の仕訳をそれぞれ別パターンとして設定し、自動で切り替える機能を実装している。すなわち、本実施形態においては、仕訳データを作成する元となる取引ログデータにその取引内容を表すデータ区分が保持されており、仕訳パターンマスタ106bにデータ区分毎に借方勘定科目・貸方勘定科目が設定されていることで、取引ログデータに設定されたデータ区分と割販法対象FLGとに基づいて、仕訳パターンマスタ106bに設定された仕訳パターンが特定され、仕訳データが作成されている。
【0061】
また、
図2および
図6から
図8を参照して、本実施形態における申込処理の一例について説明する。
図6は、本実施形態における申込データの一例を示す図である。
図7は、本実施形態における契約データの一例を示す図である。
図8は、本実施形態における支払予定データの一例を示す図である。
【0062】
本実施形態においては、
図6に示す申込データがユーザにより入力された場合、当該申込データに基づいて、分割払契約の最終支払日(2020/2/27)が特定され、分割払契約の契約日(2020/1/15)、立替日(2020/1/27)、最終支払日(2020/2/27)、および、分割手数料額(¥10,000)が設定された
図7に示す契約データが取得され、分割支払日(2020/1/27および2020/2/27)、および、分割支払額(¥55,000)が設定された
図8に示す支払予定データが取得される。
【0063】
そして、本実施形態においては、
図2に示す割賦販売法規制対象判定マスタ106aの起算日区分が「0:立替日」、期間判定区分が「0:月数判定」且つ判定月数が「2」の設定が適用される場合、分割払契約の支払起算日である立替日から最終支払日までの月数(2020/1/27〜2020/2/27:1箇月)が、判定月数である2箇月を超えているか否かが判定され、2か月以下の判定結果に基づいて、割賦販売法対象FLGが「0:割販法対象外」とセットされる。なお、本実施形態においては、分割払契約の支払起算日である立替日から最終支払日までの月数が、判定月数である2箇月を超えている場合、割賦販売法対象FLGが「1:割販法対象」とセットされてもよい。
【0064】
このように、本実施形態においては、割賦販売法対象または割賦販売法対象外の判定方法として、申込処理時に、割賦販売法規制対象判定マスタ106aおよび申込データに基づいて、割賦販売法対象または割賦販売法対象外の判定が行われてもよい。
【0065】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0066】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0067】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0068】
また、仕訳切替装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0069】
例えば、仕訳切替装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて仕訳切替装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0070】
また、このコンピュータプログラムは、仕訳切替装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0071】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0072】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0073】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0074】
また、仕訳切替装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、仕訳切替装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0075】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。