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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-19715(P2021-19715A)
(43)【公開日】2021年2月18日
(54)【発明の名称】サッカートレーニング装置および方法
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20210122BHJP
   A63B 63/00 20060101ALI20210122BHJP
【FI】
   A63B69/00 509
   A63B63/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-136900(P2019-136900)
(22)【出願日】2019年7月25日
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】303034920
【氏名又は名称】プーマジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130421
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 真毅
(72)【発明者】
【氏名】青山 節郎
(57)【要約】      (修正有)
【課題】パスを行う前に、ボールをキープしたままポジションを移動(ドリブル)するか、パスを出す瞬間かを瞬時に選択する練習をすることができるサッカートレーニングシステムを提供する。
【解決手段】被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(下部センサ2)を内表面下部に所定の間隔で有するとともに、被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(上部センサ)を外側面に所定の間隔で設けられた複数のポールの上部に有するサークル状のパネル1と、制御装置と、表示装置とで構成するサッカートレーニングシステム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サークル状のパネルと、制御装置と、表示装置とを備えるサッカートレーニングシステムであって、
前記サークル状のパネルは、
該サークル状のパネルの内表面下部に所定の間隔で設けられた、被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(下部センサ)と、
該サークル状のパネルの外側面に所定の間隔で設けられた複数のポールの上部に設けられた被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(上部センサ)とを備え、
前記制御装置は、
前記センサに点灯および/または消灯信号を送る信号処理部と、
前記センサが点灯から消灯に要した時間を計測する測定部と、
前記複数のセンサの中から点灯させる1つのセンサを選択するセンサ選択部と、
前記センサの動作データを集計する分析部と、
前記センサと通信可能な通信部とを備え、
前記表示装置は、前記制御装置において設定した制御条件を表示し、前記分析部にて取得したデータを表示する、サッカートレーニングシステム。
【請求項2】
前記サークル状のパネルは、複数の平板を接合したものであり、通常の平板、下部センサを設けた平板、および上部センサを設けたポールを備える平板を接合している、請求項1に記載のサッカートレーニングシステム。
【請求項3】
前記センサは、
前面を被覆する半透明のカバー部材と、
前記半透明のカバー部材を通して光を放出する発光源と、
前記半透明のカバー部材の背部に搭載された距離センサと、
前記発光源と前記距離センサを制御する制御回路と、
前記制御装置と通信可能な通信回路とを備える、請求項1または2に記載のサッカートレーニングシステム。
【請求項4】
前記制御装置は、点灯するセンサを指定し、該センサを所定時間点灯させる、請求項1〜3のいずれかに記載のサッカートレーニングシステム。
【請求項5】
サークル状のパネルの内表面下部に所定の間隔で設けられた、被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(下部センサ)と、
サークル状のパネルの外側面に所定の間隔で設けられた複数のポールの上部に設けられた被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(上部センサ)とを備える、サークル状のパネルである、サッカートレーニング装置。
【請求項6】
サッカートレーニングシステムの動作方法であって、
サークル状のパネルの内表面下部に所定の間隔で設けられた、被検知物の距離に反応して自動的に消灯する複数の距離センサ(下部センサ)と、サークル状のパネルの外側面に所定の間隔で設けられた複数のポールの上部に設けられた被検知物の距離に反応して自動的に消灯する複数の距離センサ(上部センサ)とを備えるサークル状のパネルにおいて、制御装置により点灯するセンサを選択するステップと、
点灯するセンサの発光源の点灯時間と、プレイ時間と、ヒット数とを決定するステップと、
前記センサの発光源を点灯するステップと、
前記センサが、制御装置により発光源をオフすることを指示される場合、または前記センサが、前記センサに対して所定の距離への接近を検知する場合に、発光源をオフするステップとを備える、サッカートレーニングシステムの動作方法。
【請求項7】
前記上部センサは、動作がドリブルであることを検知し、前記下部センサは、動作がパスまたはドリブルであることを検知する、請求項6に記載のサッカートレーニングシステムの動作方法。
【請求項8】
前記複数のセンサは、ランダムに発光する、請求項6または7に記載のサッカートレーニングシステムの動作方法。
【請求項9】
前記発光源が点灯して所定の時間内に、前記発光源が設けられたセンサがセンサへの接近を検知しない場合、制御装置は動作されなかったと判断し、次のセンサの発光源を点灯する、請求項6〜8のいずれかに記載のサッカートレーニングシステムの動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サッカートレーニング装置および方法に関し、具体的にはプレイヤーに行動を促し、プレイヤーの反応時間を計測し、プレイヤーの反応の正確さを判定するとともに、プレイヤーのスキルに応じてトレーニングパターンを変更することができるサッカートレーニング装置および方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
サッカーなどのチームスポーツにおいては、ゲームまたは試合の間は非常に流動的である。このため、各プレイヤーは、ゲームの流れや試合の間の状態に応じて、味方へのパス出し、ポジショニング、フェイントといった個々のテクニックを適応させ、どうすればゲームを味方に優位に進められるかについて素早く判断する能力が求められる。この種のテクニックのうち、他のプレイヤーにボールをパスするためのトレーニング装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1のトレーニング装置は、発光源デバイスと圧力センサを備えた複数のパネルからなるボードが壁状に設置されている。プレイヤーは、所定の時間内に発光されたパネルに向けてボールをキックする。キックしたボールが発光したパネルにヒットすると、当該パネルはオフになり(消光し、発光しない)、次いで、別のパネルが発光され、プレイヤーは、このパネル向けてボールをキックする。この動作が繰り返されることにより、プレイヤーは、狙ったコースに向けてタイミングよくボールをパスすることが可能になり、パネルから跳ね返ってきたボールを止める(トラップする)ことが可能になる。
【0004】
しかしながら、実際のゲームや試合においては、相手がパスコースの障害となる場合や、見方がパスを受け得る体勢やポジションにない場合がある。このような場合に、プレイヤーがボールをトラップしても、すぐさまパスを出せないため、プレイヤーは、ボールをキープしたままポジションを移動(ドリブル)するか、パスを出すかを瞬時に判断するスキルを訓練する必要がある。
【0005】
また、実際のゲームや試合においては、背面側にパスする必要も生ずる。このような場合に、「コ状」の形状である、特許文献1に記載のトレーニング装置ではトレーニングできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2018−518994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載のトレーニング装置においては、このような、ボールをキープしたままポジションを移動(ドリブル)するか、パスを出すかを瞬時に判断したり、背面側にパスするスキルを訓練することができない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、プレイヤーが、トレーニング装置においてトレーニングする場合に、ボールをパス、トラップ、および次のパスを行う一連の動作において、パスを行う前に、ボールをキープしたままポジションを移動(ドリブル)するか、パスを出すかを瞬時に選択することができる、より実践的なスキルを習得することが可能なサッカートレーニング装置および方法を提供することを目的とする。
【0008】
本発明のサッカートレーニングシステムは、サークル状のパネルと、制御装置と、表示装置とを備えるサッカートレーニングシステムであって、
前記サークル状のパネルは、
該サークル状のパネルの内表面下部に所定の間隔で設けられた、被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(下部センサ)と、
該サークル状のパネルの外側面に所定の間隔で設けられた複数のポールの上部に設けられた被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(上部センサ)とを備え、
前記制御装置は、
前記センサに点灯および/または消灯信号を送る信号処理部と、
前記センサが点灯から消灯に要した時間を計測する測定部と、
前記複数のセンサの中から点灯させる1つのセンサを選択するセンサ選択部と、
前記センサの動作データを集計する分析部と、
前記センサと通信可能な通信部とを備え、
前記表示装置は、前記制御装置において設定した制御条件を表示し、前記分析部にて取得したデータを表示するものである。
【0009】
このように、本発明のサッカートレーニングシステムは、サークル状のパネルに上部センサと下部センサとが設けられている。上部センサまたは下部センサの発光により、パスを行う前に、ボールをキープしたままポジションを移動(ドリブル)するか、パスを出すかを瞬時に選択することができる。この結果、より実践的なスキルを習得することが可能となる。
【0010】
前記サッカートレーニングシステムにおいて、前記サークル状のパネルは、複数の平板状のパネルを接合したものであり、通常の平板状のパネル、下部センサを設けた平板状のパネル、および上部センサを設けたポールを備える平板状のパネルを接合している。この構成により、簡易にサークル状のパネルを作製することができるとともに、分解も容易となる。
【0011】
前記センサは、前面を被覆する半透明のカバー部材と、前記半透明のカバー部材を通して光を放出する発光源と、前記半透明のカバー部材の背部に搭載された距離センサと、前記制御装置と通信可能な通信回路と、前記制御装置と通信可能な通信部とを備える。この構成により、制御処置からの指示を実行し、動作結果を制御装置に送信することができる。
【0012】
前記制御装置は、点灯するセンサを指定し、該センサを所定時間点灯させることができる。
【0013】
本発明のサッカートレーニング装置は、
サークル状のパネルの内表面下部に所定の間隔で設けられた、被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(下部センサ)と、
サークル状のパネルの外側面に所定の間隔で設けられた複数のポールの上部に設けられた被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(上部センサ)とを備える、サークル状のパネルである。
【0014】
この構成にすることにより、サークル状のパネルを制御装置と別個に使用することができる。通信回線を通じてサッカートレーニング装置を制御できる任意の制御装置を用いることにより、種々のサッカートレーニングをすることが可能になる。
【0015】
本発明のサッカートレーニングシステムの動作方法は、
サークル状のパネルの内表面下部に所定の間隔で設けられた、被検知物の距離に反応して自動的に消灯する複数の距離センサ(下部センサ)と、サークル状のパネルの外側面に所定の間隔で設けられた複数のポールの上部に設けられた被検知物の距離に反応して自動的に消灯する複数の距離センサ(上部センサ)とを備えるサークル状のパネルにおいて、制御装置により点灯するセンサを選択するステップと、
点灯するセンサの発光源の点灯時間と、プレイ時間と、ヒット数とを決定するステップと、
前記センサの発光源を点灯するステップと、
前記センサが、制御装置により発光源をオフすることを指示される場合、または前記センサが、前記センサに対して所定の距離への接近を検知する場合に、発光源をオフするステップとを備える。
【0016】
前記上部センサは、動作がドリブルであることを検知し、前記下部センサは、動作がパスまたはドリブルであることを検知する。上部センサと下部センサを設けることにより、パスを行う前に、ボールをキープしたままポジションを移動(ドリブル)するか、パスを出すかを瞬時に選択することができる。
【0017】
前記複数のセンサは、ランダムに発光する。この構成により、より現実的なトレーニングをすることができる。
【0018】
前記発光源が点灯して所定の時間内に、前記発光源が設けられたセンサがセンサへの接近を検知しない場合、制御装置は動作されなかったと判断し、次のセンサの発光源を点灯する。この構成により、失敗しても連続してトレーニングをすることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明のサッカートレーニングシステムには、サークル状のパネルに上部センサと下部センサとが設けられている。上部センサまたは下部センサをランダムに発光させるにより、プレイヤーは、パスを行う前に、ボールをキープしたままポジションを移動(ドリブル)するか、パスを出す瞬間かを瞬時に選択する必要がある。このようなトレーニングを繰り返すことにより、プレイヤーは、単独でサッカーのより実践的なスキルを習得することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1はトレーニングシステムの上面図である。
図2図1はトレーニングシステムの側面図である。
図3図3は下部センサの設置を説明する概念図である。
図4図4は上部センサの設置を説明する概念図である。
図5図5はセンサ2,3のブロック概念図である。
図6図6は、本発明のサッカートレーニングシステムに用いられる制御装置6を説明する図である。
図7図7は、本発明のトレーニングシステムにおけるトレーニング処方計画を示す。
図8図8は、本発明のトレーニングシステムにおける別のトレーニング処方計画を示す。
図9図9は、本発明のサッカートレーニングシステムの動作方法900について説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に本発明の実施形態を図面に従って説明する。
【0022】
図1は、本発明の例示的なトレーニングシステムの上面図であって、図2は、本発明の例示的なトレーニングシステムの側面図である。1は、サークル状のパネルである。サークル状のパネル1は、例えば複数の平板を接合して構成する。複数の平板を接合することにより、不使用時の保管および/または移動、ならびに設置が容易となるので好ましい。接合方法は、公知の連結部材を用いて行えばよい。複数の平板としては、通常の平板(センサやポールなどが設けられていない)、下部センサ2を設けた平板、および上部センサ3を設けたポール4を備えるための差し込み部が設けられている平板が挙げられる。また、これらの平板は、硬質材料で構成されており、ボールを表面で跳ね返すことができる。このため、プレイヤーは実際に試合をしている感覚を実感しながらトレーニングすることができる。これらの平板の接合部分は、ソフトエッジで構成されていてもよい。ソフトエッジで構成することにより、より密接に接合することができる。
【0023】
サークル状のパネル1の内表面下部には、所定の間隔で下部センサ2が設けられている。また、サークル状のパネル1の外側面には、所定の間隔で複数のポール4が設けられ、ポール4の上部には、上部センサ3が設けられている。これらのセンサ2,3は、特に制限はないが、被検知物の距離を検知する距離センサである。距離センサを用いることにより、ドリブルをする行為についても的確に検知することができる。距離センサは、センサが検知する距離を適宜変更することができる。センサが検知する距離は、任意に設定でき、例えば30cmである。センサが検知する距離が30cmであれば、例えば、センサ2,3へのドリブルを安全に検知することができ、センサ近くにパスされたボールを検知することができる。また、センサとして、代替的にインパクトセンサを用いることもできる。インパクトセンサは、センサの近くの振動・衝撃を感知するので、ドリブルやパスを検知することができる。サークル状のパネル1の高さは、特に制限はないが、40〜50cm、例えば45cmである。ポール4の高さは、特に制限はないが、80〜120cm、例えば100cmである。
【0024】
図3、4は、本発明のセンサ2,3の設置を説明する概念図である。センサ2,3は、前面を被覆する半透明のカバー部材(図示せず)と、前記半透明のカバー部材を通して光を放出する発光源(図示せず)と、前記半透明のカバー部材の背部に搭載された距離センサ(図示せず)と、前記発光源と前記距離センサを制御する制御回路(図示せず)と、制御装置と通信可能な通信回路(図示せず)とを備える。また、距離センサや発光源を駆動する電源(図示せず)を備える。発光源は、発光ダイオード(LED)などの発光出力デバイスからなる。発光源は、複数の発光出力デバイスで構成されていると好ましい。発光源は、中心のみ発光させることも、半透明のカバー部材全体を発光させることとしてもよい。また、発光源は、連続点灯させることも、点滅点灯させることもできる。例えば、プレイヤーがトレーニングを始める前に、特定のセンサを点滅点灯させることにより、プレイヤーにトレーニングの開始を喚起することができる。また、点灯する発光源の色彩を変えることもできる。発光源がオンの状態にあるとき、被検知物(ボール、またはヒト)が所定の距離内(例えば、30cm)にあると、距離センサが被検知物を検知する。制御装置は、サークル状のパネル1の外部に設けられており、ワイヤレスに通信回路と接続されている。
【0025】
図5は、センサ2,3のブロック概念図である。センサ2,3は、発光源(例えば、発光ドライバおよび発光出力デバイス)、距離センサに加え、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサなどの制御回路およびメモリを含む。制御回路は、公知のローカルネットワークプロトコルによって、無線信号を送信または受信可能な制御装置の通信部に連結される。センサに設けられている制御回路は、制御装置からの指示に従って、発光ドライバを駆動して発光出力デバイスをオン・オフする。また、発光源が点灯されている状態にある場合に、制御回路は、距離センサの前面に被検知物の接近が検知されると、発光源を消灯するとともに、被検知物の接近を通信部を介して、制御装置に送信する。
【0026】
図3に示すように、下部センサ2を取り付ける平板には、被検知物を検出する必要があるため、前面にセンサ2が露出する穴が開けられている。穴の表面には硬質材料で構成されている透明カバーが設けられ、背面にセンサを収納する覆いが設けられている。覆い内において、下部センサ3は、ラッチ、蝶番などの公知の固定具を用いて、平板に固定されている。穴の表面に設けられている透明カバーは、平板表面と同じ硬質材料で構成されていると、ボールが平板に当たる場合に同様に跳ね返される。この結果、プレイヤーが違和感を感じることなくトレーニングをすることができるので、好ましい。なお、下部センサ自体が透明カバーを備える構造であれば、穴の表面に透明カバーを設けなくてもよい。
【0027】
上部センサ3を取り付ける平板には、背面に上部センサ3を設けたポール4を収納する中空の収納部が設けられている。背面に上部センサ3を設けたポール4を収納部に挿入することにより、サークル状のパネル1に上部センサを設置することができる。このため、上部センサの設置が容易であるとともに、上部センサ3を設けたポール4の保管や移動を容易に行うことができる。
【0028】
図6は、本発明のサッカートレーニングシステムに用いられる制御装置5を説明する図である。制御装置5は、センサ2,3に点灯および/または消灯信号を送る信号処理部と、センサ2,3が点灯から消灯に要した時間を計測する測定部と、前記複数のセンサ2,3の中から発光源を点灯させる1つのセンサを選択するセンサ選択部と、前記センサの動作データを集計する分析部と、前記センサと通信可能な通信部とを含む。また、図6の例では、制御装置6は、表示装置を含んでいる。このように、表示装置は制御装置と一体であってもよく、表示装置とは別個に独立して、設けてもよい。
【0029】
制御装置は、センサ2,3の中から点灯するセンサを指定し、指定されたセンサは点灯する。センサは、設定された点灯時間の間、点灯させてもよく、点灯時間を設定せずに、点灯させてもよい。
【0030】
上部センサ3が点灯された場合は、プレイヤーは、求められる動作がドリブルであることを感知し、上部センサ3に接近する。センサ3がプレイヤーの接近を検知した場合は、上部センサ3内の発光源は消灯し、上部センサ3は通信回路を通して、プレイヤーが正しくドリブルをしたことを制御装置6に通信する。センサ3がプレイヤーの接近を検知できなかった場合も、上部センサ3内の発光源は消灯し、上部センサ3は通信回路を通して、プレイヤーが正しくドリブルをしなかったことを制御装置5に通信する。また、点灯時間が定められている場合には、所定時間内にセンサ3がプレイヤーの接近を検知した場合に、センサ3内の制御回路が判断し、発光源を消灯して、上部センサ3は通信回路を通して、プレイヤーが正しくドリブルをしたことを制御装置6に通信する。
【0031】
一方、下部センサ2が点灯された場合は、プレイヤーは、求められる動作がパスまたはドリブルであることを感知し、下部センサ2に向かってボールをパスする、または下部センサ2に向かってドリブルする。センサ2がボールまたはプレイヤーの接近を検知した場合は、下部センサ2内の発光源は消灯し、下部センサ2は通信回路を通して、プレイヤーが正しくパスまたはドリブルをしたことを制御装置5に通信する。センサ2が所定時間内にボールまたはプレイヤーの接近を検知できなかった場合も、下部センサ2内の発光源は消灯し、下部センサ2は通信回路を通して、プレイヤーが正しくパスまたはドリブルをしなかったことを制御装置5に通信する。また、点灯時間が定められている場合には、所定時間内にセンサ2がプレイヤーまたはボールの接近を検知した場合に、センサ2内の制御回路が判断し、発光源を消灯して、上部センサ2は通信回路を通して、プレイヤーが正しくパスまたはドリブルをしたことを制御装置6に通信する。
【0032】
図6の例では、表示装置は、制御装置5に一体化して設けられており、制御装置に対して設定する条件を表示し、制御装置に対して設定した制御条件を表示し、前記分析部にて取得したデータを表示する。表示装置は、制御装置5と一体に構成されていてもよいが、単独に設けられていてもよい。
【0033】
上下センサ2,3は、制御装置5によって制御することが可能である。制御装置5は、スマートフォン、タブレットコンピューティングデバイス、ラップトップコンピュータなどの、携帯型デバイスの形態であってもよい。携帯型デバイスの形態であれば、グラフィカルディスプレイのような表示装置も一体的に制御装置5に組み込まれる。また、実施条件を入力するための入力部を有していてもよい。入力部は、タッチパネル型のディスプレイのように表示装置として使用するものであってもよい。制御装置内に設けられた通信部は、センサ内の通信回路と通信可能である。通信方法としては、公知のワイヤレス通信を用いる。
【0034】
制御装置5は、1つ以上のトレーニングパターンを含むアプリケーションまたは類似のプログラムコードを実行する。これらのトレーニングパターンは、色々な種類のトレーニング計画を表す。トレーニングが変化するようにランダム関数を含むものであってもよい。トレーニングを行うものは、制御装置において、トレーニングのパターンまたは処方計画の選択、トレーニングを開始する前の待機時間、スピードパラメータの難度レベル、トレーニング訓練の回数や全体的な継続時間に関するパラメータ、プレイヤーが所定の時間に反応できなかった場合のペナルティに関するパラメータ、およびトレーニング訓練をランダム化するための他のパラメータなどの情報を入力することができる。
【0035】
なお、本発明のサッカートレーニング装置は、制御装置とは別個に存在してもよい。この場合に、本発明のサッカートレーニング装置にワイヤレスローカルネットワークプロトコルが設定されていれば、異なる制御装置と通信することができる。
【0036】
本発明のサッカートレーニング装置は、サークル状のパネル1の内表面下部に所定の間隔で設けられた、被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(下部センサ)2と、サークル状のパネルの外側面に所定の間隔で設けられた複数のポールの上部に設けられた被検知物の距離に反応して自動的に消灯する発光源を備える複数のセンサ(上部センサ)3とを備える、サークル状のパネルにて構成される。
【0037】
このようにサッカートレーニング装置を制御装置と分離することにより、サッカートレーニング装置と通信可能な任意の制御装置と組み合わせることにより、様々なトレーニングを行うことが可能になる。
【0038】
本発明のサッカートレーニングシステムは、特には制限されないが、例えば、以下のように動作させることができる。
【0039】
本発明のサッカートレーニングシステムの動作方法は、例えば、サークル状のパネル1の内表面下部に所定の間隔で設けられた、被検知物の距離に反応して自動的に消灯する複数の距離センサ(下部センサ)2と、サークル状のパネルの外側面に所定の間隔で設けられた複数のポールの上部に設けられた被検知物の距離に反応して自動的に消灯する複数の距離センサ(上部センサ)3とを備えるサークル状のパネルにおいて、制御装置により点灯するセンサを選択するステップと、点灯するセンサの発光源の点灯時間と、プレイ時間と、ヒット数を決定するステップと、前記センサの発光源を点灯するステップと、前記センサが、制御装置により発光源をオフすることを指示される場合、または前記センサが、前記センサに対して所定の距離への接近を検知する場合に、発光源をオフするステップとを備える。
【0040】
制御装置により点灯するセンサを選択するステップにおいて、制御装置5は、点灯するセンサを選択する。選択される、点灯するセンサは、1個であっても、2個であってもよい。
【0041】
点灯するセンサの発光源の点灯時間と、プレイ時間と、ヒット数とを決定するステップにおいては、トレーニングに必要な条件を決定する。必要な条件については、特に制限はない。以下に、トレーニングに必要な条件を処方計画として以下に例示するが、これらに限定されるものではない。種々の組合せをすることにより、プレイヤーのスキルに合わせたトレーニングをすることが可能となる。
【0042】
図7は、本発明のトレーニングシステムにおけるトレーニング処方計画を示す。このトレーニング処方計画は比較的経験の浅いプレイヤー向きの処方計画である。これによれば、センサ点灯後プレイヤーまたはボールがセンサに接近した時間、パスコースを塞いで相手の攻撃に時間を掛けさせるような守備をする(ディレイ)時間を設定する。プレイヤーが設定された時間内に所定の行為を行った場合は、成功したとカウントされ、プレイヤーが設定された時間内に所定の行為を行えなかった場合は、失敗したとカウントされる。この処方計画においては、一定の時間内に、プレイヤーが、所定の回数において、何回所定の行為を行ったかを計数するので、比較的経験の浅いプレイヤーであっても、完成度を実感することができる。
【0043】
図8は、本発明のトレーニングシステムにおけるトレーニング処方計画を示す。このトレーニング処方計画は比較的経験のあるプレイヤー向きの処方計画である。これによれば、プレイ時間、センサ点灯後プレイヤーまたはボールがセンサに接近した時間、所定時間内にセンサをヒットした回数、パスコースを塞いで相手の攻撃に時間を掛けさせるような守備をする(ディレイ)時間、ペナルティを設定する。この処方によれば、トレーニング完了までにどれくらいの時間がかかったかを計測し、所定の回数をヒットするために要した時間がわかる。このため、比較的経験のあるプレイヤーにおいても、トレーニングの効果を容易に確認することができる。
【0044】
トレーニング処方計画の設定条件は、上記に限られない。例えば、センサの検知距離、使用するセンサの数、点灯方法(ランダムか、非ランダムかなど)、センサへのヒット数、タイムアウトの時間(点灯時間)、ディレイ時間、ペナルティの有無など、トレーニングに必要な任意の条件を設定することができる。
【0045】
本発明に係る考案過程において、図1のトレーニングシステムの直径を7メートル程度とした場合、本発明を用いた中高生サッカープレイヤーのトレーニング方法として、センサの点灯時間を2.5秒に設定することが、最もトレーニング効果が表れるとの知見を得た。
【0046】
複数のセンサ2,3は、ランダムに発光すると、より実践に近いトレーニングができるので好ましい。一方、初心者に近いプレイヤーなどには、センサを定形に発光させて、所定のプレイを繰り返すトレーニングすることができる。
【0047】
本発明のサッカートレーニングシステムは、基本的には発光源は1回に1つの発光源を点灯する。しかし、1回に2個の発光源を点灯することとしてもよい。このように点灯することにより、例えば、前方にドリブルしながら、背面方向にパスするなどのトレーニングをすることが可能となり、より実践に近いトレーニングが可能となる。
【0048】
センサ2,3が、制御装置5により発光源をオフすることを指示される場合、またはセンサ2,3が、センサ2,3に対して所定の距離への接近を検知する場合に、発光源をオフするステップを含む。この構成により、プレイヤーは自己の行為が成功したかどうかを実感することができる。
【0049】
また、発光源が点灯して所定の時間内に、前記発光源が設けられたセンサがセンサへの接近を検知しない場合、制御装置は動作されなかったと判断し、次のセンサの発光源を点灯する。この構成により、プレイヤーは次のプレイを行う。
【0050】
図9は、本発明のサッカートレーニングシステムの動作方法900について説明するフロー図である。開始点902で、システムの電源が入れられる。すなわち、制御装置(例えば図6に示す制御装置)および各センサに電源が入れられ、使える状態になる。ステップ904において、制御装置のユーザは、使用対象のトレーニングまたは処方計画を選択することができる。ステップ906において、ユーザは、時間限度、または成功の回数などのトレーニングまたは処方計画終了の基準を指定することができる。時間を基準として選択する場合、ステップ910に進み、指定された時間値がトレーニングまたは処方計画終了の基準として入力される。成功の回数を基準として選択する場合、ステップ912に進み、指定された成功の回数がトレーニングまたは処方計画終了の基準として入力される。ステップ914において、トレーニングまたは処方計画が所定の待機時間経過後に開始される。トレーニングまたは処方計画の開始は、例えば、信号機を設けて置き、信号機をカウントダウンさせるなどの何らかの方法により、プレイヤーに伝えればよい。ステップ904において、選択され、設定されたトレーニングまたは処方計画に従い、いずれか1つのセンサを点灯することによりトレーニングまたは処方計画が開始される。いずれか1つのセンサの点灯は、制御装置が、どのセンサを点灯させるかを決定し、選択されたセンサを点灯するために、ワイヤレスローカルネットワークプロトコルを介して対象のセンサに信号を送信することである。信号が送達されたセンサは、ワイヤレスローカルネットワークプロトコルを介して、指示の受信確認応答をするとともに、発光源を点灯する。制御装置および/または制御回路は、発光されてから後、距離センサへの接近を検知するまでの時間を測定するための、応答タイマーを開始することができる。また、制御装置のユーザが上記時間をマニュアルにて測定してもよい。制御装置が応答タイマーを動作する場合、ワイヤレスローカルネットワークプロトコルを介して距離センサへの接近の指示を受信することにより、応答タイマーの値を停止するか、別途に記録する。
【0051】
ステップ916において、方法900は、距離センサへの接近があったかどうかを判定する。この場合に、無発光の距離センサへの接近は、無視される。発光している距離センサへの接近が検知されると、ワイヤレスローカルネットワークプロトコルを介して制御装置に距離センサへの接近を送信する。接近が検出されなければ、方法900は、ステップ926に進む。ステップ926は、インターバルタイマーが時間切れになったかどうか、すなわち、プレイヤーまたはボールが発光している距離センサへ接近するために要求される最大時間が満了したかどうかを判定する。インターバルタイマーが時間切れになっている場合は、ステップ924において失敗が記録される。インターバルタイマーが時間切れになっていない場合は、ステップ926からステップ916の間をループする。インターバル時間が選定されていない場合、ステップ926をスキップすることができ、ステップ916を継続して維持する。接近が検出されると、ステップ918に進み、不点滅センサであったかどうかを判定する。点滅センサであった場合、成功が記録される。ステップ918において不点滅センサであると判定される場合、ステップ924に進み、失敗が記録される。ステップ918において不点滅センサであると判定されなかった場合、ステップ920に進み、成功が記録される。なお、制御装置のユーザが上記時間をマニュアルにて測定してもよい。
【0052】
図7のような例示的な処方計画においては、処方計画は静的な処方計画であり、発光しているセンサは、プレイヤーまたはボールの接近があるまで、発光状態にとどまる。一方、図8に示す例示的な処方計画においては、センサが点灯されると短いインターバル時間が選択され、発光しているセンサが消灯される。この場合に、処方計画にペナルティを課すことが可能になる。例えば、プレイヤーがインターバル時間内に点灯しているセンサを検知できない場合は、次のセンサが点灯され、検知できなかったことをミスとして、例えば、合計タイムにペナルティの時間を加算するなどである。
【0053】
ステップ920若しくはステップ924のいずれかが行われると、処方計画が終了する。処方計画に関するデータ(ヒット数、ミス数、時間)は制御回路、制御装置を用いて、自動的に記録し、集計して、結果を表示することができる。一方、結果を手動で集計することもできる。データ(ヒット数、ミス数、タイム)を記録用紙に手書きする。手書きしたデータを制御装置から例えば、FIT LIGHT Dashboardに保存する。その際、1/100秒までの時間の表示を記録する。FIT LIGHT Dashboardには1/1000秒の記録が保存される。次に、手書きの1/100秒までの手書きのデータと、Web上に保存されたDashboardの1/1000秒のデータを照合し、最終的に、1/1000秒のタイムを生成する。最終的に手書きのデータとDashboardのデータを元にして、CSVファイルを作成する。
【0054】
本明細書で開示された実施形態を用いれば、プレイヤーは、チームプレイであるサッカーを、単独でシミュレートする動的な仕方でスキルを発達させることができる。さらに、本開示のシステムは、プレイヤーが、静的な装置では達成できないようなやり方による動的な方法で、特定のスキルを鍛えることができる。本システムは、規模および構成のカスタム化が可能である。例えば連結する平板の数および/または大きさを変えることにより、サークル状のパネルの大きさを変えることができる。
【0055】
以上、特定の実施形態について説明してきた。しかしながら、当業者には当然のことながら、特許請求の範囲に述べられた本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更を加えることができる。したがって、本明細書および図面は、制限的な意味でなく例示的な意味であり、全ての変更は、本教示の範囲内に含まれる。
【0056】
本明細書に記載の便益、利点、問題の解決策、および何らかの便益、利点、解決策をもたらす、またはさらに開示することが可能な一切の要素は、一部または全部の請求項の、決定的な、必要な、または必須の特徴または要素と解釈されるべきではない。
【0057】
いくつかの実施形態は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、カスタム化プロセッサ、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)などの1つ以上の汎用または特殊用途プロセッサ(または「処理デバイス」)と、本明細書に記載の方法および/または装置の機能の一部、大部分または全部を実装するため特定の非プロセッサ回路と組み合わせて1つ以上のプロセッサを制御する固有の格納されたプログラム命令(ソフトウェアおよびファームウェアの両方を含む)と、で構成することができる。あるいは、一部または全部の機能を、格納されたプログラム命令を持たない状態マシンによって、または1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)において実装することもできる。これらにおいて、各機能または特定の機能のいくつかの組み合わせはカスタム化ロジックとして実装される。当然ながら、上記2つのアプローチの組み合わせを用いることも可能である。
【0058】
さらに、或る実施形態は、本明細書に記載され、請求される方法を遂行すべく、コンピュータ(例えば、プロセッサを含む)をプログラミングするための、コンピュータ可読コードを格納して有するコンピュータ可読ストレージ媒体として実装することができる。かかるコンピュータ可読ストレージ媒体の例は、以下に限らないが、ハードディスク、CD−ROM、光ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、ROM(Read Only Memory(読み取り専用メモリ))、PROM(Programmable Read Only Memory(プログラム可能読み取り専用メモリ))、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory(消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ))、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory(電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ))、およびフラッシュメモリを含む。さらに、当業者が、例えば、利用可能な時間、現在の技術、および経済的配慮に動機付けられて、あり得るかなりの作業および多くの設計選択に関わらず、本明細書で開示された概念および原理によってガイドされ、最小の実験でかかるソフトウェア命令およびプログラム、ならびにICを容易に生成できるようになることが期待されている。
【産業上の利用可能性】
【0059】
上部センサまたは下部センサの発光により、パスを行う前に、ボールをキープしたままポジションを移動(ドリブル)するか、パスを出す瞬間かを瞬時に選択することができる。この結果、より実践的なスキルを習得することが可能となる。
【符号の説明】
【0060】
1 サークル状のパネル
2 下部センサ
3 上部センサ
4 ポール
5 制御装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9