(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-19827(P2021-19827A)
(43)【公開日】2021年2月18日
(54)【発明の名称】供物構造
(51)【国際特許分類】
A47G 33/00 20060101AFI20210122BHJP
【FI】
A47G33/00 K
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-138115(P2019-138115)
(22)【出願日】2019年7月26日
(71)【出願人】
【識別番号】502267914
【氏名又は名称】平 興隆
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】平 興隆
(57)【要約】
【課題】外観の色のとり合わせを容易に変更できる供物構造を提供する。
【解決手段】供物構造100は、軸部2と、複数の回転部1とを備える。複数の回転部1は、各々が、軸部2の延びる方向Lに沿って積み重なる。複数の回転部1が積み重なった状態で、複数の回転部1の各々は、軸部2を通る軸線Lの周りに回転自在である。複数の回転部1の各々は、軸線Lに対する径方向外側の面1Aに複数の色Cを有する。複数の回転部1の各々は、板状であることが好ましい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸部と、
各々が、前記軸部の延びる方向に沿って積み重なる複数の回転部と
を備え、
前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記複数の回転部の各々は、前記軸部を通る軸線の周りに回転自在であり、
前記複数の回転部の各々は、前記軸線に対する径方向外側の面に複数の色を有する、供物構造。
【請求項2】
前記複数の回転部の各々は、板状である、請求項1に記載の供物構造。
【請求項3】
前記複数の回転部の各々は、柱状の本体部と、複数の突出部とを含み、
前記複数の突出部は、前記径方向外側に向かって前記本体部から突出し、前記軸線に対する周方向に沿って等間隔で配置される、請求項1又は請求項2に記載の供物構造。
【請求項4】
前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記複数の回転部のうち互いに対向する2つの回転部の一方の回転部に含まれる前記複数の突出部は、他方の回転部に含まれる前記複数の突出部に対して、前記軸線に対する周方向にずれて配置される、請求項3に記載の供物構造。
【請求項5】
前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記複数の回転部のうち互いに対向する2つの回転部の一方の回転部に含まれる前記複数の突出部は、他方の回転部に含まれる前記複数の突出部と前記軸部の延びる方向に重なって配置される、請求項3に記載の供物構造。
【請求項6】
前記複数の回転部の各々は、複数の棒状部材を含み、
前記複数の棒状部材は、前記軸部の周りに環状に配置される、請求項1に記載の供物構造。
【請求項7】
前記複数の回転部の各々は、複数の壁部材を含み、
前記複数の壁部材は、前記軸部の延びる前記方向に沿って延びており、前記軸部の周りに環状に配置される、請求項1に記載の供物構造。
【請求項8】
前記複数の回転部の各々の前記面は、複数の区分領域を有し、
前記複数の区分領域は、それぞれ、前記複数の色を有し、
前記複数の区分領域は、前記軸線に対する周方向に沿って並ぶ、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の供物構造。
【請求項9】
前記複数の色は、3つの色を示す、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の供物構造。
【請求項10】
前記複数の回転部の各々は、上下反転して配置可能である、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の供物構造。
【請求項11】
前記複数の回転部が載置される台座部を更に備え、
前記軸部の2つの端部のうち一方の端部は、前記台座部に固定され、
前記複数の回転部は、それぞれ、複数の貫通孔を更に含み、
前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記軸部は、前記複数の貫通孔を貫通する、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の供物構造。
【請求項12】
前記軸部の前記2つの端部のうち他方の端部と着脱可能に接続する天板部を更に備える、請求項11に記載の供物構造。
【請求項13】
前記回転部を構成する材料は、木材である、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の供物構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、供物構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、葬祭で使用される装飾供物が記載されている。特許文献1に記載の装飾供物は、柱状部を備える。柱状部は、内筒にリング状の複数のブロックが挿入されて積み上げられて構成される。複数のブロックは、互いに色違いであり、落雁の盛り合わせを模している。内筒の空洞部には、包装された食品である実用供物が収納される。特許文献1に記載の装飾供物によれば、葬祭の終了後に空洞部から実用供物を取り出して食用として利用できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6−61181号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の装飾供物(供物構造)では、それぞれが単一の色を有する複数のブロックが積み上げられるため、複数のブロックの積み上げられる方向に沿った色のとり合わせは、積み上げられる順序に従い1通りに限定される。従って、供物構造の外観の色のとり合わせを変更することが困難であった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、外観の色のとり合わせを容易に変更できる供物構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、供物構造は、軸部と、複数の回転部とを備える。前記複数の回転部は、各々が、前記軸部の延びる方向に沿って積み重なる。前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記複数の回転部の各々は、前記軸部を通る軸線の周りに回転自在である。前記複数の回転部の各々は、前記軸線に対する径方向外側の面に複数の色を有する。
【0007】
ある実施形態において、前記複数の回転部の各々は、板状である。
【0008】
ある実施形態において、前記複数の回転部の各々は、柱状の本体部と、複数の突出部とを含む。前記複数の突出部は、前記径方向外側に向かって前記本体部から突出し、前記軸線に対する周方向に沿って等間隔で配置される。
【0009】
ある実施形態において、前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記複数の回転部のうち互いに対向する2つの回転部の一方の回転部に含まれる前記複数の突出部は、他方の回転部に含まれる前記複数の突出部に対して、前記軸線に対する周方向にずれて配置される。
【0010】
ある実施形態において、前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記複数の回転部のうち互いに対向する2つの回転部の一方の回転部に含まれる前記複数の突出部は、他方の回転部に含まれる前記複数の突出部と前記軸部の延びる方向に重なって配置される。
【0011】
ある実施形態において、前記複数の回転部の各々は、複数の棒状部材を含む。前記複数の棒状部材は、前記軸部の周りに環状に配置される。
【0012】
ある実施形態において、前記複数の回転部の各々は、複数の壁部材を含む。前記複数の壁部材は、前記軸部の延びる前記方向に沿って延びており、前記軸部の周りに環状に配置される。
【0013】
ある実施形態において、前記複数の回転部の各々の前記面は、複数の区分領域を有する。前記複数の区分領域は、それぞれ、前記複数の色を有する。前記複数の区分領域は、前記軸線に対する周方向に沿って並ぶ。
【0014】
ある実施形態において、前記複数の色は、3つの色を示す。
【0015】
ある実施形態において、前記複数の回転部の各々は、上下反転して配置可能である。
【0016】
ある実施形態において、供物構造は、前記複数の回転部が載置される台座部を更に備える。前記軸部の2つの端部のうち一方の端部は、前記台座部に固定される。前記複数の回転部は、それぞれ、複数の貫通孔を更に含む。前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記軸部は、前記複数の貫通孔を貫通する。
【0017】
ある実施形態において、供物構造は、前記軸部の前記2つの端部のうち他方の端部と着脱可能に接続する天板部を更に備える。
【0018】
ある実施形態において、前記回転部を構成する材料は、木材である。
【発明の効果】
【0019】
本発明の供物構造によれば、外観の色のとり合わせを容易に変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係る供物構造を示す側面図である。
【
図2】(a)は、本実施形態に係る供物構造を示す斜視図であり、(b)は、本実施形態に係る供物構造の複数の回転部を示す側面図である。
【
図3】(a)及び(b)は、本実施形態に係る供物構造の回転部を示す斜視図である。
【
図4】本実施形態に係る供物構造の回転部を示す平面図である。
【
図5】本実施形態に係る供物構造を示す側面図である。
【
図6】(a)は、本実施形態に係る供物構造の天板部を示す側面図であり、(b)は、天板部の変形例を示す分解側面図である。
【
図7】本実施形態に係る供物構造を示す斜視図である。
【
図8】(a)及び(b)は、本実施形態に係る供物構造の一部を示す斜視図である。
【
図9】本実施形態に係る供物構造を示す斜視図である。
【
図10】(a)及び(b)は、本実施形態に係る供物構造の一部を示す斜視図である。
【
図11】本実施形態に係る供物構造の回転部の変形例を示す斜視図である。
【
図12】本実施形態に係る供物構造の回転部の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、本実施形態において、三次元直交座標系のX軸及びY軸は水平方向に平行であり、Z軸は鉛直方向に平行である。
【0022】
図1を参照して、本発明に係る供物構造100の実施形態を説明する。
図1(a)及び(b)は、本実施形態に係る供物構造100を示す側面図である。
図1(a)に示すように、供物構造100は、冠婚葬祭及び法要等の際に供えられる供物を示す。供物構造100は、例えば、菓子三宝盛のような盛菓子を模した模造盛菓子である。盛菓子は、塔状に盛られた菓子を示す。冠婚葬祭は、成人式のような祝いの儀式と、婚礼に関する儀式と、葬式のような葬儀と、祖先の祭祀とを含む。各種の法要は、例えば、永代読経のための法要、及び慶讃のための法要を含む。ユーザーは、単数又は複数の供物構造100を、例えば、冠婚葬祭及び法要が営まれる会場に配置する。ユーザーは、例えば、冠婚葬祭及び法要の参列者、及び、寺院の住職のような会場設営者である。
【0023】
供物構造100は、複数の回転部1と、軸部2とを備える。複数の回転部1の各々は、例えば、供物用の菓子を模した模造菓子である。菓子は、和菓子及び洋菓子を含む。和菓子は、例えば、落雁のような干菓子である。
【0024】
複数の回転部1の各々は、軸部2の延びる方向に沿って積み重なる。複数の回転部1が積み重なった状態で、複数の回転部1の各々は、軸部2を通る軸線Lの周りに回転自在である。複数の回転部1の各々は、軸線Lに対する径方向外側の面1Aを有する。
【0025】
以下、複数の回転部1が積み重なった状態における複数の回転部1のうち、互いに対向する2つの回転部1の一方の回転部1を「対向する一方の回転部」、又は、単に「一方の回転部」と記載することがあり、互いに対向する2つの回転部1の他方の回転部1を「対向する他方の回転部」、又は、単に「他方の回転部」と記載することがある。また、特に、鉛直方向上側に位置する「対向する一方の回転部」を「対向する上側の回転部」、又は、単に「上側の回転部」と記載することがあり、鉛直方向下側に位置する「対向する他方の回転部」を「対向する下側の回転部」又は、単に「下側の回転部」と記載することがある。
【0026】
回転部1は、例えば、板状部材及び/又は環状部材である。板状部材の形状は、円板状、楕円板状、角板状、及び菊形板状を含む。回転部1を構成する材料は、例えば、木材、又は合成樹脂である。
【0027】
軸部2は、複数の回転部1の回転軸である。軸部2と回転部1とは、別個の部材であってもよいし、単一の部材(一体成型物)であってもよい。以下、軸部2の延びる方向を軸線方向D1と記載することがある。
【0028】
複数の回転部1の各々は、面1Aに複数の色Cを有する。複数の色Cは、互いに異なる少なくとも2つの色の組合せを示す。互いに異なる少なくとも2つの色の組合せは、例えば、第1色C1と、第2色C2との組み合わせである。第1色C1は、例えば、白である。第2色C2は、例えば、黄である。白及び黄の組合せは、例えば、葬儀に用いられる。第1色C1と、第2色C2とは、回転部1の面1Aにおいて、例えば、交互に配置される。
【0029】
複数の回転部1が積み重なった状態で、ユーザーが複数の回転部1の少なくとも1つを軸線Lの周りに回転させると、例えば
図1(b)に示すように、供物構造100の外観に表れていた複数の色Cの配置が変更される。詳細には、対向する一方の回転部1の面1Aにおける複数の色Cの配置は、回転部1の回転後、対向する他方の回転部1の面1Aにおける複数の色Cの配置に対して、軸線Lに対する周方向にずれる。また、一方の回転部1の面1Aにおける複数の色Cは、他方の回転部1の面1Aにおける複数の色Cと軸線方向D1に重なるように配置されてもよい。本実施形態によれば、複数の回転部1の各々が面1Aに複数の色Cを有するため、軸線方向D1に沿って並ぶ色同士の相対的な配置を、複数の回転部1の積み上げられる順序に関わらず、積み重なった状態のまま変更できる。従って、供物構造100の外観の色のとり合わせを容易に変更できる。
【0030】
さらに、本実施形態によれば、複数の回転部1の各々は、板状であることが好ましい。回転部1が板状であることにより、複数の回転部1を積み重ねた際に、対向する上側の回転部1と、対向する下側の回転部1との当接面の面積を大きくできる。従って、対向する下側の回転部1が、対向する上側の回転部1を支持する支点を増加できる。その結果、供物構造100の姿勢の安定性を向上させることができる。
【0031】
さらに、本実施形態によれば、回転部1を構成する材料は、木材であることが好ましい。回転部1を木材で構成することにより、回転部1の表面は、ざらざらした質感を有する。すなわち、回転部1の表面は、あたかも砂糖で形成された表面のような質感を有する。従って、干菓子のような砂糖菓子の外観を容易に再現できる。その結果、虫害を防止するとともに、供物構造100の質感を向上させることができる。
【0032】
次に、
図2を参照して、供物構造100の構成の詳細について説明する。
図2(a)に示すように、供物構造100は、台座部3を更に備えていてもよい。台座部3には、複数の回転部1が載置される。なお、
図2(a)では、図面が過度に複雑になることを避けるために、複数の回転部1を省略して示している。台座部3は、例えば、円状又は多角形状の板状部材である。台座部3の大きさは、回転部1の大きさに対応する。詳細には、台座部3の大きさは、軸線Lに対する径方向D2に沿った回転部1の大きさに対応する。
【0033】
軸部2は、台座部3から立設しており、例えば、台座部3から鉛直方向に沿った上向きに延びる。軸部2は、例えば、金属製の円柱状部材又は円筒状部材である。軸部2は、2つの端部21を有する。2つの端部21のうち一方の端部は、第1端部21Aであり、他方の端部は、第2端部21Bである。第1端部21Aは、台座部3に固定される。軸部2は、回転部1の貫通孔11を貫通可能である。
【0034】
複数の回転部1は、それぞれ、複数の貫通孔11を更に含む。貫通孔11は、例えば、回転部1の径方向D2に沿った中央に形成される。複数の回転部1が積み重なった状態で、軸部2は、複数の貫通孔11を貫通する。すなわち、台座部3に固定された軸部2を複数の貫通孔11に順次挿入することにより、複数の回転部1が積み重なる。従って、複数の回転部1を積み重ねる際に、容易に位置合わせできる。さらに、貫通孔11の直径は、軸部2の直径に対応していることが好ましい。複数の回転部1が積み重なった状態で、複数の回転部1の各々が、軸線方向D1との交差方向に位置ズレすることを低減できる。従って、供物構造100の姿勢をより安定させることができる。
【0035】
また、
図2(b)に示すように、軸部2と回転部1とは、単一の部材であってもよい。すなわち、軸部2は、凸部2Aと凹部2Bとによって構成され得る。詳細には、凸部2Aは、複数の回転部1の積み重なる方向に沿って、対向する一方の回転部1から円柱状に突出する。凹部2Bは、凸部2Aに対向しており、対向する他方の回転部1において円穴状に凹む。凸部2Aの形状と凹部2Bの形状とは、互いに対応する。一方の回転部1の凸部2Aが、他方の回転部1の凹部2Bに嵌まることにより、軸部2は、軸線方向D1に沿って延びて、回転部1の回転軸として機能する。従って、供物構造100の部品点数を低減しつつ、回転部1を回転できる。さらに、複数の回転部1を所望の段数で容易に分割できるため、供物構造100の高さを容易に調節できる。なお、以下では、軸部2と回転部1とが別個の部材である実施形態について説明する。
【0036】
次に、
図2を参照しつつ、
図3及び
図4を更に参照して、回転部1の構成の詳細について説明する。
図3(a)及び(b)は、回転部1を示す斜視図である。
図4は、回転部1を示す平面図である。回転部1は、軸線方向D1から見た平面視において、例えば、菊形状である。
【0037】
図3(a)に示すように、回転部1は、
図1を参照して説明した面1Aに加えて、第1主面1Bと、第2主面1Cとを有する。第1主面1Bは、例えば、回転部1において軸線方向D1の一側の面を示す。第2主面1Cは、第1主面1Bと軸線方向D1に対向しており、第1主面1Bの裏面を構成する。
図3(a)は、第1主面1B側から見た回転部1を示す。以下、第1主面1B側から見た回転部1を回転部1Mと記載することがあり、第2主面1C側から見た回転部1を回転部1Nと記載することがある。
【0038】
回転部1の面1Aは、複数の区分領域12を有する。複数の区分領域12は、それぞれ、複数の色Cを有する。複数の色Cは、例えば、3つの色を示す。詳細には、複数の色Cは、第1色C1と、第3色C3と、第4色C4との組合せである。第1色C1は、
図1を参照して説明したように、例えば、白である。第3色C3は、例えば、緑である。第4色C4は、例えば、ピンクである。白、緑及びピンクの組合せは、例えば、冠婚、又は祭祀に用いられる。
【0039】
複数の区分領域12は、軸線Lに対する周方向D3に沿って並ぶ。詳細には、複数の区分領域12の各々の形状は、例えば、矩形状である。複数の区分領域12の個数は、少なくとも2個であり、例えば、9個又は12個である。回転部1の面1Aが9個の区分領域12を有する場合、9個の区分領域12は、それぞれ、例えば、第3色C3、第1色C1、第4色C4、第3色C3、第1色C1、第4色C4、第3色C3、第1色C1、及び第4色C4を有する。つまり、回転部1の面1A上を周方向D3に沿って進むにつれて、第3色C3と第1色C1と第4色C4との組合せが繰り返し表れる。複数の区分領域12の各々は、周方向D3において互いに同一の幅を有することが好ましい。複数の区分領域12の各々が同一の幅を有することで、回転部1の面1A上に複数の色Cを規則的に配置し易い。
【0040】
回転部1の第1主面1Bは、複数の第1扇形状領域13を有する。複数の第1扇形状領域13は、それぞれ、複数の区分領域12に対応して配置されており、複数の色Cを有する。
【0041】
以上、本実施形態によれば、複数の区分領域12が周方向D3に沿って並ぶことが好ましい。複数の区分領域12が周方向D3に沿って並んでいることにより、回転部1を少し回転させるだけで、軸線方向D1に沿って並ぶ色同士の相対的な配置を変化させることができる。従って、軸線方向D1に沿って並ぶ色同士の相対的な配置を容易に変化させることができる。
【0042】
さらに、本実施形態によれば、複数の色Cは、3つの色の組合せであることが好ましい。回転部1の回転に応じて、少ない色数で供物構造100の外観の色のとり合わせを多様に変更できる。さらに、複数の区分領域12の個数が3の倍数である場合に、複数の色Cを収まり良く繰り返して配置できる。
【0043】
さらに、
図3(b)に示すように、複数の回転部1の各々は、上下反転して配置可能である。
図3(b)は、回転部1Nを示す。回転部1の第2主面1Cは、複数の第2扇形状領域14を有する。複数の第2扇形状領域14は、それぞれ、複数の区分領域12に対応して配置されており、複数の色Cを有する。
【0044】
例えば、ユーザーは、回転部1の貫通孔11の第1主面1B側から第2主面1C側に向けて軸部2(
図2(a)参照)を引き抜き、回転部1を上下反転し、貫通孔11の第1主面1B側から第2主面1C側に向けて軸部2を挿入する。回転部1が上下反転されることによって、周方向D3に沿って並ぶ複数の区分領域12の順序は、入れ替わる。例えば、複数の色Cが第3色C3と第1色C1と第4色C4との組合せである場合、上下反転によって、第3色C3と第4色C4との配置が入れ替わる。すなわち、第1主面1Bと、第2主面1Cとを反転して配置した場合、面1Aの周方向D3における色の配置が変更される。従って、外観の色のとり合わせの多様性を少ない部品点数で向上させることができる。
【0045】
さらに、
図4に示すように、回転部1は、本体部15と、複数の突出部16とを含む。本体部15は、柱状であり、例えば、円柱状、又は多角柱状である。複数の突出部16は、径方向D2外側に向かって本体部15から突出する。突出部16は、例えば、三日月形状、又は三角形状である。複数の突出部16は、周方向D3に沿って等間隔で配置される。複数の突出部16の凹凸に対応して、それぞれ、複数の色Cが配置されるため、複数の色Cに立体的な動きを持たせることができる。その結果、外観のデザイン性を向上させることができる。
【0046】
次に、
図5及び
図6を参照して、供物構造100の構成の更なる詳細について説明する。
図5は、供物構造100を示す側面図である。
図6(a)は、供物構造100の天板部4を示す側面図である。
図6(b)は、天板部4の変形例を示す分解側面図である。
【0047】
図5に示すように、供物構造100は、天板部4を更に備えることが好ましい。天板部4は、複数の回転部1が積み重なった状態で、複数の回転部1を介して台座部3と対向する。
【0048】
図6(a)に示すように、天板部4は、軸部2の第2端部21Bと着脱可能に接続する。詳細には、天板部4は、天板41と、係合部42とを含む。天板41は、例えば、板状部材であり、円板状又は多角形板状のような板状である。天板41の径方向の大きさは、回転部1の径方向D2の大きさに対応する。係合部42は、例えば、天板41の下面に形成された穴である。係合部42は、例えば、雌螺子構造を有する。軸部2の第2端部21Bは、係合部42と係合する。軸部2の第2端部21Bの先端部は、係合部42の形状に対応しており、例えば、雄螺子構造を有する。
【0049】
複数の回転部1が積み重なった状態において、天板部4が軸部2の第2端部21Bと接続することにより、天板部4は、回転部1が軸線方向D1に沿って動くことを規制する。すなわち、天板部4は、複数の回転部1が互いに離隔したり、軸部2から抜けたりすることを規制する。従って、供物構造100の姿勢を更に安定させることができる。
【0050】
また、
図6(b)の変形例に示すように、天板部4は、被せ部材43を更に含んでいてもよい。被せ部材43は、例えば、果実(例えば、蜜柑)を模した形状を有する。被せ部材43の底部には、凹み43Aが形成される。係合部42は、例えば、ナットである。天板41は、孔41Aを有する。軸部2の第2端部21Bが天板41の孔41Aを貫通して係合部42と係合した状態で、係合部42は、被せ部材43の凹み43Aに嵌まる。すなわち、被せ部材43は、係合部42に被さるように天板41に載置される。従って、供物構造100の姿勢を安定させるとともに、外観の装飾性を向上させることができる。
【0051】
次に、
図7〜
図10を更に参照して、複数の回転部1が積み重なった状態における、複数の突出部16の配置と複数の色Cの配置とのバリエーションの一例について説明する。
図7は、供物構造100を示す斜視図である。
図8(a)及び(b)は、供物構造100の一部を示す斜視図である。
図9は、供物構造100を示す斜視図である。
図10(a)及び(b)、は、供物構造100の一部を示す斜視図である。
図7に示すように、供物構造100は、例えば、供物台5に載置されて使用される。
【0052】
複数の回転部1が積み重なった状態で、対向する一方の回転部1、1Pに含まれる複数の突出部16、16Pは、対向する他方の回転部1、1Qに含まれる複数の突出部16、16Qと軸線方向D1に重なって配置され得る。複数の突出部16Pと複数の突出部16Qとが軸線方向D1に重なって配置された状態は、複数の突出部16Pと複数の突出部16Qとの凹凸が一致した状態を示す。以下、複数の突出部16Pと複数の突出部16Qとの凹凸が一致した状態を「凹凸一致状態」と記載することがある。特に、複数の回転部1の各々の複数の突出部16が、軸線方向D1に沿った最上段の回転部1から最下段の回転部1までの全てにおいて凹凸一致状態である状態を「全凹凸一致状態」と記載することがある。
【0053】
全凹凸一致状態において、例えば、
図7に示すように、複数の突出部16に配置された複数の色Cを軸線方向D1に沿って3段毎に変更してもよい。これにより、複数の色Cを市松文様のように配置できる。
【0054】
さらに、全凹凸一致状態において、例えば、
図8(a)に示すように、複数の突出部16に配置された複数の色Cを軸線方向D1に沿って全段統一してもよい。これにより、複数の色Cを棒縞文様のように配置できる。
【0055】
さらに、全凹凸一致状態において、例えば、
図8(b)に示すように、回転部1Mと、回転部1Mを上下反転した回転部1Nとを軸線方向D1に沿って3段毎に切り替えて配置してもよい。さらに、複数の突出部16に配置された複数の色Cを軸線方向D1に沿って3段毎に変更することにより、複数の色Cを棒縞文様のように配置しつつ部分的に市松文様のように配置できる。
【0056】
以上、本実施形態によれば、
図7及び
図8に示すように、複数の回転部1が積み重なった状態で、一方の回転部1に含まれる複数の突出部16は、他方の回転部1に含まれる複数の突出部16と軸線方向D1に重なって配置される。そして、複数の色Cで構成する多様な文様が複数の突出部16の凹凸に対応して形成される。凹凸一致状態の供物構造100では、凹凸の高低差が明確に看取されるため、ダイナミックな外観で供物構造100を造形できる。従って、供物構造100の外観に多様な文様をダイナミックな造形で表すことができる。
【0057】
また、
図9に示すように、複数の回転部1が積み重なった状態で、一方の回転部1Pに含まれる複数の突出部16Pは、他方の回転部1Qに含まれる複数の突出部16Qに対して周方向D3にずれて配置され得る。
【0058】
複数の突出部16Pが複数の突出部16Qに対して周方向D3にずれて配置された状態は、複数の突出部16Pと複数の突出部16Qとの凹凸がずれた状態を示す。以下、複数の突出部16Pと複数の突出部16Qとの凹凸がずれた状態を「凹凸ずれ状態」と記載することがある。特に、複数の回転部1の各々の複数の突出部16が、軸線方向D1に沿った最上段の回転部1から最下段の回転部1までの全てにおいて凹凸ずれ状態である状態を「全凹凸ずれ状態」と記載することがある。さらに、全凹凸ずれ状態のうち、複数の突出部16を軸線方向D1に沿って青海波文様又は菱文様のように均等な千鳥状に配置した状態を「全凹凸均等ずれ状態」と記載することがある。
【0059】
全凹凸均等ずれ状態において、例えば、
図9に示すように、複数の突出部16に配置された複数の色Cを周方向D3に沿った一方向に1段ずつずれるように配置してもよい。これにより、複数の色Cを軸線方向D1に沿って螺旋状に配置できる。
【0060】
さらに、全凹凸一致状態において、例えば、
図10(a)に示すように、複数の突出部16に配置された複数の色Cを軸線方向D1に沿って千鳥状に全段統一してもよい。これにより、複数の色Cを千鳥状の棒縞文様のように配置できる。
【0061】
さらに、全凹凸一致状態において、例えば、
図10(b)に示すように、複数の突出部16に配置された複数の色Cを周方向D3に沿った一方向に1段ずつずれるように所定段数配置してから、周方向D3に沿った他方向に1段ずつずれるように所定段数配置してもよい。これにより、複数の色Cを軸線方向D1に沿って横V字状に配置できる。
【0062】
以上、本実施形態によれば、
図9及び
図10に示すように、複数の回転部1が積み重なった状態で、一方の回転部1に含まれる複数の突出部16は、他方の回転部1に含まれる複数の突出部16に対して周方向D3にずれて配置される。そして、複数の色Cで構成する多様な文様が複数の突出部16の凹凸に対応して形成される。凹凸ずれ状態の供物構造100では、凹凸のずれ度合を調整することにより、外観を緻密に造形できる。従って、ユーザーの好みに応じて供物構造100の外観の造形と文様とを多様に調整できる。
【0063】
次に、
図11及び
図12を参照して、回転部1の変形例について説明する。
図11及び
図12は、回転部1の変形例を示す斜視図である。
図11及び
図12に示すように、回転部1は、環状部材であってもよい。環状部材の形状は、円環状及び多角形環状のような各種の環状を含む。
【0064】
具体的には、
図11に示すように、複数の回転部1の各々は、複数の棒状部材17を含んでいてもよい。詳細には、複数の棒状部材17は、例えば、5本、又は6本である。複数の棒状部材17の各々には、例えば、2つの切欠きが形成されている。複数の棒状部材17は、互いに切欠きを嵌め合わせることによって連結される。複数の棒状部材17は、例えば、略五角形状、又は略六角形状に組まれる。複数の棒状部材17は、軸部2の周りに環状に配置される。複数の回転部1の各々は、軸線Lの周りを回転自在に、軸部2に嵌まっている。複数の棒状部材17は、それぞれ、複数の色Cを有する。本実施形態によれば、複数の棒状部材17で回転部1を構成することにより、回転部1を軽量化できる。従って、供物構造100の重量を低減するとともに、外観の造形の多様性を向上させることができる。
【0065】
また、
図12に示すように、複数の回転部1の各々は、複数の壁部材18を含んでいてもよい。複数の壁部材18は、例えば、6枚、9枚、又は12枚である。複数の壁部材18は、隣り合う周方向D3の端辺を互いに接続する。複数の壁部材18は、例えば、六角形、九角形、又は十二角形の角筒状に組まれる。複数の壁部材18は、軸部2の周りに環状に配置される。複数の回転部1の各々は、軸線Lの周りを回転自在に、軸部2に嵌まっている。複数の壁部材18は、それぞれ、複数の色Cを有する。本実施形態によれば、複数の壁部材18で回転部1を構成することにより、回転部1の外側面の面積を広くできる。従って、回転部1の外側面により多くの色柄を配置できる。その結果、外観のデザイン性を更に向上させることができる。
【0066】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、複数の実施形態の複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0067】
(1)
図3を参照して説明したように、複数の区分領域12の各々の形状は、矩形状であったが、本発明はこれに限られない。回転部1の面1A上を軸線Lに対する周方向D3に沿って進むにつれて、異なる色が表れさえすればよい。例えば、複数の区分領域12は、斜めの縞模様を構成していてもよいし、水玉模様を構成していてもよい。複数の区分領域12が斜めの縞模様を構成する場合、区分領域12は、平行四辺形状である。複数の区分領域12が水玉模様を構成する場合、区分領域12は、大小様々な円形状である。
【0068】
(2)
図3を参照して説明したように、複数の区分領域12は、回転部1の面1Aに配置されていたが、本発明はこれに限られない。回転部1の表面上を軸線Lに対する周方向D3に沿って進むにつれて、異なる色が順次表れて、供物構造100の外観に露出していさえすればよい。複数の区分領域12は、例えば、回転部1の第1扇形状領域13における径方向外側の縁部、及び第2扇形状領域14における径方向外側の縁部に配置されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、供物構造の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0070】
1 回転部
100 供物構造
1A 面
2 軸部
C 複数の色
D1 方向(軸線方向)
D2 径方向
L 軸線
【手続補正書】
【提出日】2020年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸部と、
各々が、前記軸部の延びる方向に沿って積み重なる複数の回転部と
を備え、
前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記複数の回転部の各々は、前記軸部を通る軸線の周りに回転自在であり、
前記複数の回転部の各々は、前記軸線に対する径方向外側の面を有し、
前記複数の回転部の各々について、前記面は、複数の区分領域を有し、
前記複数の区分領域は、前記軸線に対する周方向に沿って並び、
前記複数の区分領域は、それぞれ、複数の色を有し、
前記複数の区分領域のうち前記軸線に対する周方向に隣り合う前記区分領域の前記色は、互いに異なっており、
前記複数の回転部の各々は、柱状の本体部と、複数の突出部とを含み、
前記複数の突出部は、前記径方向外側に向かって前記本体部から突出し、前記軸線に対する周方向に沿って等間隔で配置され、
前記複数の回転部の各々は、第1主面と、第2主面とを有し、
前記第1主面は、前記軸部の延びる方向の一側の面を示し、
前記第2主面は、前記軸部の延びる方向の他側の面を示し、
前記第1主面は、前記軸線に対する周方向に沿って並ぶ複数の第1領域を有し、
前記複数の第1領域は、それぞれ、前記複数の区分領域に対応して隣接配置されて前記複数の色を有し、
前記第2主面は、前記軸線に対する周方向に沿って並ぶ複数の第2領域を有し、
前記複数の第2領域は、それぞれ、前記複数の区分領域に対応して隣接配置されて前記複数の色を有する、供物構造。
【請求項2】
前記複数の回転部の各々は、板状である、請求項1に記載の供物構造。
【請求項3】
前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記複数の回転部のうち互いに対向する2つの回転部の一方の回転部に含まれる前記複数の突出部は、他方の回転部に含まれる前記複数の突出部に対して、前記軸線に対する周方向にずれて配置される、請求項1又は請求項2に記載の供物構造。
【請求項4】
前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記複数の回転部のうち互いに対向する2つの回転部の一方の回転部に含まれる前記複数の突出部は、他方の回転部に含まれる前記複数の突出部と前記軸部の延びる方向に重なって配置される、請求項1又は請求項2に記載の供物構造。
【請求項5】
前記複数の回転部の各々は、複数の棒状部材を含み、
前記複数の棒状部材の各々には、切欠きが形成されており、
前記複数の棒状部材の各々は、隣り合う棒状部材の前記切欠きに嵌まっている状態で連結され、
前記複数の棒状部材は、前記軸部の周りに環状に配置される、請求項1に記載の供物構造。
【請求項6】
前記複数の回転部の各々は、複数の壁部材を含み、
前記複数の壁部材は、前記軸部の延びる前記方向に沿って延びており、前記軸部の周りに環状に配置される、請求項1に記載の供物構造。
【請求項7】
前記複数の色は、3つの色を示す、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の供物構造。
【請求項8】
前記複数の回転部の各々は、上下反転して配置可能である、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の供物構造。
【請求項9】
前記複数の回転部が載置される台座部を更に備え、
前記軸部の2つの端部のうち一方の端部は、前記台座部に固定され、
前記複数の回転部は、それぞれ、複数の貫通孔を更に含み、
前記複数の回転部が積み重なった状態で、前記軸部は、前記複数の貫通孔を貫通する、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の供物構造。
【請求項10】
前記軸部の前記2つの端部のうち他方の端部と着脱可能に接続する天板部を更に備える、請求項9に記載の供物構造。
【請求項11】
前記回転部を構成する材料は、木材である、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の供物構造。
【請求項12】
前記複数の回転部の各々は、菓子を模している、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の供物構造。
【請求項13】
前記複数の回転部の各々は、1枚の干菓子を模している、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の供物構造。