【解決手段】本発明の一実施形態では、収納棚用スライドレールとして用いられる長尺部材であって、樹脂部材から構成され、断面視にて凹部分を有して成り、該凹部分の相互に対向する側面間に非対向となる部分が供されている、長尺部材が提供される。
断面視にて前記凹部分がL字状部分であり、該L字状部分は、主面と、該主面の延在方向に対して略垂直な方向に沿って該主面から延在する2つの側面とを備え、該2つの側面を構成する第1側面の長さが第2側面の長さよりも長い、請求項1に記載の長尺部材。
前記長尺部材が、相互に対向配置された2つ以上の前記凹部分を有して成り、該2つ以上の該凹部分の少なくとも1つが前記L字状部分である、請求項2又は3に記載の長尺部材。
前記フレームの前記上側部および前記下側部のそれぞれの幅寸法と略同一の寸法となるように前記長尺部材を切断し、切断部分を該上側部および該下側部にそれぞれ取り付ける、請求項6に記載の使用方法。
前記長尺部材として、相互に対向配置された2つ以上の前記凹部分を有して成り、該2つ以上の該凹部分の少なくとも1つが前記L字状部分であるものを用いる、請求項8に記載の使用方法。
前記フレームの前記上側部および前記下側部の少なくとも一方が湾曲部分を有し、該湾曲部分に沿って湾曲させた前記長尺部材を取り付ける、請求項6〜10のいずれかに記載の使用方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係る収納棚用スライドレールとして用いられる長尺部材について説明する。
【0011】
図面における各種要素は、本発明の理解のために模式的かつ例示的に示したにすぎず、外観や寸法比等は実物とは異なり得る。本明細書で言及する各種の数値範囲は、下限および上限の数値そのものも含むことを意図している。つまり、例えば1〜10といった数値範囲を例にとれば、下限値の“1”を含むと共に、上限値の“10”をも含むものとして解釈され得る。
【0012】
本願発明者らは、収納棚の開口部を形作るフレームに容易に接合可能な収納棚用スライドレールについて鋭意検討した。その結果、本願発明者らは、以下の特徴を有する収納棚用スライドレールとして用いられる長尺部材を案出するに至った。
【0013】
具体的には、本発明の一実施形態に係る収納棚用スライドレールとして用いられる長尺部材100は、樹脂部材から構成され、断面視にて凹部分10を有して成り、当該凹部分10の相互に対向する側面12、13間に非対向となる部分が供されているという特徴を有する(
図1参照)。
【0014】
本明細書において「収納棚用スライドレール」とは収納棚の開口部を形作るフレームに取り付けられるスライドレールを指す。本明細書において「スライドレール」とはパネルが一方向に移動または摺動可能なレールを指す。本明細書において「長尺部材」とは尺が相対的に長い部材を指す。本明細書において「凹部分」とは、広義には所定箇所が凹む又は窪むように形成された凹み部又は窪み部を有する部分を指す。本明細書において「凹部分」とは、狭義には断面視において、主面(底面又は天面)と、当該主面の延在方向に対して略垂直な方向に沿って主面から延在する2つの側面を備え、下記のL字状部分を包含し得るものを指す。
【0015】
本明細書において「非対向となる部分」とは、断面視又は側面視にて凹部分の相互に対向する一方の側面と他方の側面とが直接対向していない部分を指し、凹部分の構成要素である一方の側面のみが存在し、他方の側面が存在しない部分を指す。本明細書において「L字状部分」とは、断面視において、主面(底面又は天面)と、当該主面の延在方向に対して略垂直な方向に沿って主面から延在する2つの側面を備え、一方の側面が他方の側面よりも長いものを指す。
【0016】
かかる特徴によれば、長尺部材100は樹脂部材から構成されるため、金属部材から構成される場合と比べて、使用時に長尺部材100の任意の箇所に“その場で”穴を形成し易い。そのため、使用時に任意の箇所に形成した穴を通じて、収納棚の所定箇所の開口部を形作るフレームの上側部および下側部に長尺部材100をネジ止めし易い。
【0017】
特に限定されるものではないが、本発明の一実施形態では、長尺部材100を構成する樹脂部材の材料としては、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂、アクリロニトリルスチレン共重合樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタラート、スチレン系エラストマ、オレフィン系エラストマ、ポリエステル系エラストマ、ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリ乳酸樹脂、および各樹脂にフィラー(炭酸カルシウム、タルク、シリカ、クレー等)が配合されたものから成る群から選択される少なくとも一種が挙げられる。
【0018】
特に限定されるものではないが、本発明の一実施形態では、長尺部材100を構成する樹脂部材の材料は、耐熱性、耐摩耗性、および寸法安定性等の観点から、「アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂」を主として含んで成ることが好ましい。
【0019】
又、長尺部材100は断面視にて凹部分10を有して成る。そのため、凹部分10が凹状形態であることに起因して、凹部分10内にパネルの一端を位置づけることができる。そのため、当該凹部分10を備える長尺部材100を、長尺部材100の長手方向に沿ってパネルを移動させるためのスライドレールとして用いることができる。
【0020】
更に、凹部分10の相互に対向する側面12、13間に非対向となる部分が供されている。そのため、凹部分10の構成要素である一方の側面12の上端が他方の側面13の上端よりも高い箇所に位置づけられ得る。これにより、側面視で、当該一方の側面12のうち他方の側面13よりも高いレベルに位置づけられた部分に“直接”ネジ止めすることが可能となる。又、凹部分10の構成要素である一方の側面12の側端が他方の側面13の側端とは異なる箇所に位置づけられ得る。これにより、側面視で、当該一方の側面12のうち他方の側面13よりも突き出た部分に“直接”ネジ止めすることが可能となる。従って、全体として、収納棚の所定箇所の開口部を形作るフレームの上側部および下側部に長尺部材100を“直接”ネジ止めすることが可能となる。
【0021】
以上の事からも、本発明の一実施形態では、スライドレールとは別部材である金属製レール接合部材を用いることなく、収納棚の開口部を形作るフレームの上側部および下側部にスライドレールとして用いる長尺部材100を“直接”ネジ止めすることができる。又、当該フレームの上側部および下側部に長尺部材100(従前のレール接合部材に相当)をネジ止めする前段階で、長尺部材100の所定箇所に穴を“予め”形成する必要がなく、当該長尺部材100をネジ止めする際に“その場で”穴を形成することができる。
【0022】
それ故、本発明の一実施形態では、収納棚の開口部を形作るフレームに収納棚用スライドレールとして用いられる長尺部材100を容易に接合することができる。
【0023】
特に限定されるものではないが、上記長尺部材100は、断面形状が相互に異なる2種類の長尺部材(第1の長尺部材100Aおよび第2の長尺部材100B)の少なくとも一方であってよい。
【0024】
まず、第1の長尺部材100Aについて説明する。第1の長尺部材100Aは、単一の凹部分10を有するものである。又、第1の長尺部材100Aにて、断面視にて凹部分10の相互に対向する側面12、13間に非対向となる部分を供する観点から、例えば、凹部分10はL字状部分10Aであり得る(
図1(a)および
図2(a)参照)。
【0025】
特に限定されるものではないが、第1の長尺部材100Aは、収納棚の最上段に位置する開口部を形作るフレームの上側部、および/または収納棚の最下段に位置する開口部を形作るフレームの下側部に取り付けられ得る。これに限定されることなく、第1の長尺部材100Aは、収納棚の任意の箇所にある開口部を形作るフレームの上側部および/または下側部に取り付けられてよい。
【0026】
次に、第2の長尺部材100Bについて説明する。第2の長尺部材100Bは、相互に対向配置された2つ以上の凹部分10を有して成るものである。又、第2の長尺部材100Bにて、断面視にて凹部分10の相互に対向する側面12、13間に非対向となる部分を供する観点から、例えば、相互に対向配置された2つ以上の凹部分10の少なくとも1つがL字状部分10B
1であり得る(
図1(b)および
図2(b)参照)。
【0027】
特に限定されるものではないが、第2の長尺部材100Bは、収納棚の中段に位置する開口部を形作るフレームの上側部/下側部に取り付けられ得る。第2の長尺部材100Bは、収納棚の最上段に位置する開口部を形作るフレームの下側部に取り付けられ得る。又、第2の長尺部材100Bは、収納棚の最下段に位置する開口部を形作るフレームの上側部に取り付けられ得る。これに限定されることなく、第2の長尺部材100Bは、収納棚の任意の箇所にある開口部を形作るフレームの上側部および/または下側部に取り付けられてよい。
【0028】
以上の事からも、第1の長尺部材100Aおよび第2の長尺部材100Bのいずれにおいても、断面視にて凹部分10の相互に対向する側面12、13間に非対向となる部分(例えばL字状部分)を有して成ることが好ましい。なお、特に限定されるものではないが、本発明の一実施形態に係る長尺部材100(第1の長尺部材100A/第2の長尺部材100B)は、押出成形機を用いて上記所定の形状を有するように押出成形を実施することにより得ることができる。
【0029】
第1の長尺部材100Aを例に採ると、断面視にて、L字状部分10Aは、主面11Aと、主面11Aの延在方向に対して略垂直な方向に沿って主面11Aから延在する2つの側面12A、13Aとを備える。この場合において、2つの側面を構成する第1側面12Aの長さが第2側面13Aの長さよりも長い。
【0030】
第2の長尺部材100Bを例に採ると、断面視にて、第2の長尺部材100Bは、相互に対向配置された1つのL字状部分10B
1とL字状部分10B
1に対向配置された凹部分10B
2を有して成る。かかる構成により、断面視において、第2の長尺部材100BはH字状形態を有する。具体的には、第2の長尺部材100Bは、主面11Bと、主面11Bを介して相互に対向配置された2つの側面12B、13Bとを有して成る。2つの側面12B、13Bの各々は主面11Bの延在方向に対して略垂直な方向に延在している。
【0031】
L字状部分10B
1は、主面11B
1と、主面11B
1の延在方向に対して略垂直な方向に沿って主面11B
1から延在する2つの側面12B
1、13B
1とを備える。凹部分10B
2は、主面11B
2と、主面11B
2の延在方向に対して略垂直な方向に沿って主面11B
2から延在する2つの側面12B
2、13B
2とを備える。凹部分10B
2の相互に対向する2つの側面12B
2、13B
2は略同一の長さを有し得る。又、両主面11B
1、11B
2は共通面となっている。
【0032】
この場合において、L字状部分10B
1の2つの側面を構成する第1側面12B
1の長さが第2側面13B
1の長さよりも長い。これにより、第2の長尺部材100Bでは、全体として、L字状部分10B
1の第1側面12B
1を含む一方の側面12Bの長さは、L字状部分10B
1の第2側面13B
1を含む他方の側面13Bの長さよりも長くなり得る。
【0033】
つまり、第1の長尺部材100Aおよび第2の長尺部材100Bのいずれにおいても、断面視においてL字状部分の第1側面の長さが第2側面の長さよりも長い。換言すれば、L字状形態に起因して、相互に対向する2つの側面の高さが同一ではなく、第1側面の高さが第2側面の高さよりも高くなり得る。そのため、L字状部分において、第1側面の上端が第2側面の上端よりも上側に位置づけられる。これにより、収納棚の任意の箇所にある開口部を形作るフレームの上側部および/または下側部に長尺部材を接合させる場合、L字状部分の第1側面12A、12B
1を、ネジ部材200等によりフレームの上側部および下側部に取り付けられる面として好適に機能させることができる(
図3A(i)および
図3A(ii)参照)。
【0034】
特に限定されるものではないが、本発明の一実施形態では、第1長尺部材100Aの長手方向長さは、収納棚の幅または開口部一個の長さであってよく、例えば30cmである。又、第1長尺部材100Aの短手方向長さ(主面11Aの長さに相当)は、約1mm〜約30mmであってよく、好ましくは約3mm〜約10mmであり、例えば約6mmである。第1長尺部材100AのL字状部分10Aの構成要素である第1側面12Aの長さは約5mm〜約50mmであってよく、好ましくは約10mm〜約25mmであり、例えば約20mmである。第1長尺部材100AのL字状部分10Aの構成要素である第2側面13Aの長さは約2mm〜約30mmであってよく、好ましくは約3mm〜約10mmであり、例えば約6mmである。
【0035】
特に限定されるものではないが、本発明の一実施形態では、第2長尺部材100Bの長手方向長さは、収納棚の幅または開口部一個の長さであってよく、例えば30cmである。又、第2長尺部材100Bの短手方向長さ(主面11B
1の長さに相当)は、約2mm〜約30mmであってよく、好ましくは約3mm〜約10mmであり、例えば約6mmである。第2長尺部材100BのL字状部分10B
1の構成要素である第1側面12B
1の長さは約5mm〜約30mmであってよく、例えば約10mmである。第2長尺部材100BのL字状部分10B
1の構成要素である第2側面13B
1の長さは約2mm〜約15mmであってよく、例えば約5mmである。第2長尺部材100Bの凹部分10B
2の短手方向長さ(主面11B
2の長さに相当)は、約2mm〜約30mmであってよく、好ましくは約3mm〜約10mmであり、例えば約8mmである。第2長尺部材100Bの凹部分10B
2の構成要素である第1側面12B
2および第2側面13B
2長さは約2mm〜約10mmであってよく、例えば約5mmである。
【0036】
特に限定されるものではないが、断面視にて長尺部材のL字状部分の第1側面12A’、12B
1’自体が凹面12A
X’、12B
1X’を部分的に含むことが好ましい(
図3B(i)および
図3B(ii)参照)。かかる凹面12A
X’、12B
1X’の存在により、第1側面12A’、12B
1’が全て平坦面である場合と比べて、凹面12A
X’、12B
1X’が供されている箇所における第1側面12A’、12B
1’の厚さを薄くしたり、凹面が供されている箇所をネジ部材200の位置づけのための目印とすることができる。これにより、断面視にてL字状部分の第1側面をネジ部材200等によりフレームの上側部および下側部に取り付け易くすることができる。それ故、本発明の一実施形態に係る長尺部材をフレームの上側部および下側部に取り付け易くすることができる。
【0037】
以下、本発明の一実施形態に係る長尺部材の使用方法について説明する。
【0038】
本発明の一実施形態に係る使用方法は、上記の長尺部材100を収納棚用スライドレール100Xとして用いることを特徴とする。具体的には、本発明の一実施形態では、収納棚500の少なくとも1つの開口部500Xを形作るフレーム500Yの上側部501aおよび下側部501bに上記の長尺部材100をそれぞれ取り付け、当該長尺部材100を収納棚用スライドレール100Xとして用いる(
図4参照)。
【0039】
特に限定されるものではないが、収納棚500の複数の開口部500Xは、所定の間隔を置いて横方向に配置された少なくとも2枚の横方向プレート501と、所定の間隔を置いて縦方向に配置された少なくとも2枚の縦方向プレート502とにより形成されてよい。これに限定されることなく、収納棚500は、複数の収納ボックス500αが格子状に配列されて形成されてもよい。この場合、収納棚500の複数の開口部500Xの各々は各収納ボックス500αの開口部に相当し得る。各収納ボックス500αの開口部は、横方向に対向配置された2枚の横方向プレートと、縦方向に対向配置された2枚の縦方向プレートとにより形成されてよい。
【0040】
本発明の一実施形態に係る使用方法では、以下の手順を経る。
【0041】
物品の収納箇所の決定/物品の収納箇所の確認
まず、ユーザーは新たに物品を収納する箇所を決定する。又は、ユーザーは物品が既に収納されている箇所を確認する。
【0042】
収納棚の開口部を形作るフレームの上側部/下側部に対する長尺部材の取付け
次に、収納棚500の少なくとも1つの開口部500Xを形作るフレーム500Yの上側部501aと下側部501bとに長尺部材100をそれぞれ取り付ける。具体的には、フレーム500Yの上側部501a側の長尺部材100の凹部分10とフレーム500Yの下側部501b側の長尺部材100の凹部分10とが相互に対向するように、両側部に長尺部材100をそれぞれ取り付ける。当該少なくとも1つの開口部500Xは、ユーザーにより決定/確認された物品収納箇所に位置する開口部500Xを含む、横方向に少なくとも1つ並んだものであり得る。
【0043】
上述のように、当該長尺部材100は、樹脂部材から構成され、断面視にて凹部分10を有して成り、当該凹部分10の相互に対向する側面12、13間に非対向となる部分が供されている。
【0044】
長尺部材100は樹脂部材から構成されるため、金属部材から構成される場合と比べて剛性/硬度が相対的に低くなり得る。そのため、フレーム500Yの上側部501aと下側部501bに長尺部材100をそれぞれ取り付ける際に、長尺部材100に“その場で”容易に穴を形成することができる。これにより、形成した穴を通じて、フレーム500Yの上側部501aと下側部501bに長尺部材100をネジ止めし易い。
【0045】
又、長尺部材100は断面視にて凹部分10を有して成る。そのため、凹部分10が凹状形態であることに起因して、凹部分10内にパネル300の一端を位置づけることができる。そのため、当該凹部分10を備える長尺部材100を、長尺部材100の長手方向に沿ってパネル300を移動させるためのスライドレール100Xとして用いることができる。
【0046】
特に、上述のように、フレーム500Yの上側部501a側の長尺部材100の凹部分10とフレーム500Yの下側部501b側の長尺部材100の凹部分10とが相互に対向するように、両側部に長尺部材100をそれぞれ取り付けると、以下の効果が奏され得る。具体的には、各長尺部材100がスライドレール100Xとして機能することに起因して、相互に対向する凹部分10間にてパネル300を横方向に移動させることができる。
【0047】
そのため、設置したパネル300により、任意の所定箇所に開口部500Xを通じて横方向プレート501(棚に相当)上に載置した物品を外部から好適に視認できないようにすることができる。又、設置したパネル300により、横方向プレート501(棚に相当)上に載置した物品が外部へと落下することを好適に抑制することができる。又、パネル300が意匠性(デザイン性)を有する場合には、これに起因して、当該パネル300を有する収納棚500が全体として意匠性(デザイン性)を有することが可能となる。
【0048】
更に、断面視にて、凹部分10の相互に対向する側面12、13間に非対向となる部分(例えばL字状部分等)が供されている。そのため、凹部分10の構成要素である一方の側面12の上端が他方の側面13の上端よりも高い箇所に位置づけられ得る。これにより、当該一方の側面12のうち他方の側面13よりも高いレベルに位置づけられた部分に“直接”ネジ200を止めることが可能となる。従って、全体として、収納棚500の所定箇所の開口部500Xを形作るフレーム500Yの上側部501aおよび下側部501bに長尺部材100を“直接”ネジ止めすることが可能となる。
【0049】
以上の事からも、本発明の一実施形態では、スライドレール100Xとは別部材である金属製レール接合部材を用いることなく、収納棚500の開口部500Xを形作るフレーム500Yの上側部501aおよび下側部501Bにスライドレール100Xとして用いる長尺部材100を“直接”ネジ止めすることができる。又、当該フレーム500Yの上側部501aおよび下側部501bに長尺部材をネジ止めする前段階で、長尺部材100の所定箇所に穴を“予め”形成する必要がない。
【0050】
それ故、本発明の一実施形態に係る使用方法に従えば、収納棚500の開口部500Xを形作るフレーム500Yに収納棚用スライドレール100Xとして用いられる長尺部材100を容易に接合することができる。
【0051】
特に限定されるものではないが、上記フレーム500Yの上側部501aと下側部501bにそれぞれ取り付けられる長尺部材100としては、上記の第1の長尺部材100Aおよび/または第2の長尺部材100Bであってよい。
【0052】
上述のように、断面視にて、第1の長尺部材100Aは単一の凹部分10を有し、凹部分10の相互に対向する側面12、13間に非対向となる部分が供される。第1の長尺部材100Aにおいて当該側面12、13間に非対向となる部分を供するための一例として、例えば、凹部分10はL字状部分10Aであり得る(
図5(i)参照)。
【0053】
具体的には、断面視にて、L字状部分10Aは、主面11Aと、主面11Aの延在方向に対して略垂直な方向に沿って主面11Aから延在する2つの側面12A、13Aとを備える。この場合において、相互に対向する2つの側面を構成する第1側面12Aの長さが第2側面13Aの長さよりも長い。つまり、第1側面12Aの上端が第2側面13Aの上端よりも上側に位置づけられる。
【0054】
これにより、収納棚500の任意の箇所にある開口部500Xを形作るフレーム500Yの上側部501aおよび/または下側部501bに第1の長尺部材100Aを取り付ける場合、以下の効果が奏され得る。具体的には、第1側面12Aの上端が第2側面13Aの上端よりも上側に位置づけられることに起因して、L字状部分10Aの第1側面12Aを、工具400を用いてネジ部材200等を介して、フレーム500Yの上側部501aおよび/または下側部501bに取り付け易くすることができる(
図5(i)参照)。
【0055】
又、上述のように、断面視において、第2の長尺部材100Bは相互に対向配置された2つ以上の凹部分10を有して成り、凹部分10の相互に対向する側面12、13間に非対向となる部分が供される。第2の長尺部材100Bにおいて当該側面12、13間に非対向となる部分を供するための一例として、例えば、相互に対向配置された2つ以上の凹部分10の少なくとも1つがL字状部分10B
1であり得る(
図5(ii)参照)。
【0056】
具体的には、断面視にて、第2の長尺部材100Bは、相互に対向配置された1つのL字状部分10B
1とL字状部分10B
1に対向配置された凹部分10B
2を有して成る。
【0057】
L字状部分10B
1は、主面11B
1と、主面11B
1の延在方向に対して略垂直な方向に沿って主面11B
1から延在する2つの側面12B
1、13B
1とを備える。凹部分10B
2は、主面11B
2と、主面11B
2の延在方向に対して略垂直な方向に沿って主面11B
2から延在する2つの側面12B
2、13B
2とを備える。両主面11B
1、11B
2は共通面となっている。この場合において、L字状部分10B
1の2つの側面を構成する第1側面12B
1の長さが第2側面13B
1の長さよりも長い。つまり、第1側面12B
1の上端が第2側面13B
1の上端よりも上側に位置づけられる。
【0058】
これにより、収納棚500の任意の箇所にある開口部500Xを形作るフレーム500Yの上側部501aおよび/または下側部501bに第2の長尺部材100Bを取り付ける場合、以下の効果が奏され得る。具体的には、第1側面12B
1の上端が第2側面13B
1の上端よりも上側に位置づけられることに起因して、L字状部分10B
1の第1側面12B
1を、工具400を用いてネジ部材200等を介して、フレーム500Yの上側部501aおよび/または下側部501bに取り付け易くすることができる(
図5(ii)参照)。
【0059】
なお、フレーム500Yの上側部501aおよび/または下側部501bに対して長尺部材100を取り付ける態様は、ネジ部材200を用いる態様に限定されるものではない。上述のように、断面視にて、第1の長尺部材100AのL字状部分10Aは、主面11Aと、主面11Aの延在方向に対して略垂直な方向に沿って主面11Aから延在する2つの側面12A、13Aとを備える。この場合において、例えば、相互に直接対向する、フレーム500Yの上側部501aと、第1の長尺部材100Aの長さが相対的により長い第1側面12Aとは、両面接着部材600を介して接着されてよい(
図6参照)。これにより、フレーム500Yの上側部501aに対して第1の長尺部材100A(即ち長尺部材100)を好適に取り付けることができる。
【0060】
同様に、上述のように、第2の長尺部材100Bは、主面11Bと、主面11Bを介して相互に対向配置された2つの側面12B、13Bとを有して成る。又、第2の長尺部材100Bでは、全体として、L字状部分の第1側面を含む一方の側面12Bの長さが、L字状部分の第2側面を含む他方の側面13Bの長さよりも長くなり得る。この場合において、例えば、相互に直接対向する、フレーム500Yの下側部501bと、第2の長尺部材100Bの長さが相対的により長い一方の側面12Bとは、両面接着部材600を介して接着されてよい(
図6参照)。これにより、フレーム500Yの下側部501bに対して第2の長尺部材100B(即ち長尺部材100)を好適に取り付けることができる。
【0061】
又、上述のように、長尺部材100は樹脂部材から構成される。そのため、これに起因して、金属部材から構成される場合と比べて、長尺部材100に可撓性を供し易くし得る(
図7Aおよび
図7B参照)。これにより、フレーム500Yの上側部501aと下側部501bの少なくとも一方が湾曲部分を有するとしても、長尺部材100が可撓性を有し得ることに起因して、当該湾曲部分に沿って長尺部材100を湾曲させることが可能となる。それ故、当該湾曲部分に沿って、湾曲させた長尺部材100を取り付けることが可能となる。
【0062】
一例としては、
図7Aに示すように、第1の長尺部材100Aを用いる場合を例に採る。この場合、第1の長尺部材100Aが樹脂部材からなることに起因して可撓性を有し得る。そのため、フレーム500Yの上側部501aと下側部501bの少なくとも一方に湾曲部分が供される場合、当該湾曲が供されていない場合(
図7A(i)参照)と比べて、当該湾曲部分に沿って第1の長尺部材100Aを湾曲させることが可能となる。例えば、当該湾曲部分に沿って第1の長尺部材100Aを内側に湾曲させることが可能である(
図7A(ii)参照)。これに限定されることなく、例えば、当該湾曲部分に沿って第1の長尺部材100Aを外側に湾曲させることも可能である(
図7A(iii)参照)。
【0063】
一例としては、
図7Bに示すように、第2の長尺部材100Bを用いる場合を例に採る。この場合、第2の長尺部材100Bが樹脂部材からなることに起因して可撓性を有し得る。そのため、フレーム500Yの上側部501aと下側部501bの少なくとも一方に湾曲部分が供される場合、当該湾曲が供されていない場合(
図7B(i)参照)と比べて、当該湾曲部分に沿って第2の長尺部材100Bを湾曲させることが可能となる。例えば、当該湾曲部分に沿って第2の長尺部材100Bを内側に湾曲させることが可能である(
図7B(ii)参照)。これに限定されることなく、例えば、当該湾曲部分に沿って第2の長尺部材100Bを外側に湾曲させることも可能である(
図7B(iii)参照)。
【0064】
なお、本発明の一実施形態に係る使用方法で用いる長尺部材100(100A/100B)の長さが相対的に長い場合、以下の工程を実施することが好ましい(
図8参照)。
【0065】
具体的には、フレーム500Yの上側部501aおよび下側部501bのそれぞれに長尺部材100(100A/100B)を取り付ける前に、フレーム500Yの上側部501aおよび下側部501bのそれぞれの幅寸法と略同一の寸法となるように長尺部材100を切断することが好ましい。その上で、切断部分をフレーム500Yの上側部501aおよび下側部501bにそれぞれ取り付けることが好ましい。
【0066】
上述のように、本発明の一実施形態では、長尺部材100は樹脂部材から構成され得るため、金属部材から構成される場合と比べて剛性/硬度が相対的に低くなり得る。そのため、長尺部材100が金属部材から構成される場合と比べて、切断工具等を用いて樹脂部材から成る長尺部材100を所定箇所にて切断し易くなる。
【0067】
以下、一例として、
図8に示す態様を説明する。
図8に示す態様では、フレーム500Yの上側部501aおよび下側部501bのそれぞれの幅寸法Wと略同一の寸法となるように長尺部材100を切断する。なお、当該幅寸法Wは、横方向に連続して並んだ3つの開口部500Xを形作るフレーム500Yの上側部501aと下側部501bの各々の幅寸法に相当し得る。その上で、切断部分をフレーム500Yの上側部501aおよび下側部501bにそれぞれ取り付ける。
【0068】
特に限定されるものではないが、第1の長尺部材100Aを、収納棚500の最上段に位置する開口部500Xを形作るフレーム500Yの上側部501aの幅寸法Wと略同一の寸法となるように切断し、切断部分を当該フレーム500Yの上側部501aに取り付けてよい(
図8内の(ア)に相当)。
【0069】
特に限定されるものではないが、第2の長尺部材100Bを、収納棚500の最上段に位置する開口部500Xを形作るフレーム500Yの下側部501bの幅寸法Wと略同一の寸法となるように切断し、切断部分を当該フレーム500Yの下側部501bに取り付けてよい(
図8内の(イ)に相当)。
【0070】
同様に、第2の長尺部材100Bを、収納棚500の中段(
図8の例では上から3段目)に位置する開口部500Xを形作るフレーム500Yの上側部および下側部の幅寸法Wと略同一の寸法となるように切断し、切断部分を当該フレーム500Yの上側部および下側部にそれぞれ取り付けてよい(
図8内の(ウ)および(エ)に相当)。
【0071】
なお、本発明の一実施形態に係る使用方法で用いる長尺部材100(100A/100B)の長さが、貼り付けるフレーム500Yの上側部501aおよび下側部501bのそれぞれの長さ(幅)と略同一である場合、当該長尺部材100の切断工程は特段必要とならない旨確認的に付言しておく。
【0072】
又、本発明の一実施形態では、パネル300の形状としては、フレーム500Yの上側部501aおよび下側部501bにそれぞれ取り付けられる長尺部材100の凹部分10に沿って、パネル300を略横方向に移動可能ならば特に限定されない。特に限定されるものではないが、パネル300の形状としては、平面視にて、正方形、矩形、円形、多角形、平行四辺形等から選択されてよい(
図8参照)。
【0073】
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、本発明の適用範囲のうちの典型例を例示したに過ぎない。従って、本発明はこれに限定されず、種々の改変がなされ得ることを当業者は容易に理解されよう。