(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-20031(P2021-20031A)
(43)【公開日】2021年2月18日
(54)【発明の名称】膿栓洗浄除去具
(51)【国際特許分類】
A61B 17/24 20060101AFI20210122BHJP
【FI】
A61B17/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2019-148977(P2019-148977)
(22)【出願日】2019年7月28日
(71)【出願人】
【識別番号】519296750
【氏名又は名称】山口 守
(72)【発明者】
【氏名】山口 守
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160MM04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】扁桃腺窩を洗浄し、溜まった膿栓を除去するために液体を充填する容器本体と液体を送水するための送水パイプと送水チューブ、送水された液体で扁桃腺窩を洗浄するための通水持手パイプと洗浄ノズルを設けた構成となっている膿栓洗浄除去具を提供する。
【解決手段】膿栓洗浄除去具は扁桃腺窩を水流を利用して洗浄し、溜まった膿栓を取り除くのに用いる膿栓洗浄除去具であり、先端ノズルを備えた通水持手パイプ(1)、通水チューブ(2)と液体を充填する容器本体(3)を設ける。容器本体を加圧する事で先端ノズル(4)からの水流により、扁桃腺窩を洗浄し膿栓を洗浄除去する手段を設けている事を第1の特徴としている。また膿栓洗浄除去具は、洗浄除去手段は内部に液体を有する弾性体からなる容器本体を手で加圧する事で液体を先端ノズルから水流として放出する構成としてある事を第2の特徴としている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本考案は液体を充填する容器本体と液体を送水するための送水チューブと通水チューブ、通水持手パイプと送水された液体で扁桃腺窩に溜まった膿栓を洗浄除去するための先端ノズルを設けた構成の膿栓洗浄除去具。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本考案は扁桃腺窩(へんとうせんか)の洗浄を行い、溜まった膿栓を洗浄除去する専用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
扁桃腺窩は喉の奥の左右に存在する扁桃にある穴である。この扁桃腺窩には細菌の死骸や食べ物のカスが溜まり易く、細菌の死骸等が固形化されたものを膿栓と呼ぶ。膿栓があることで必ずしも病気になるというわけではないが、口臭の原因となる。
このことから膿栓の除去を望む人は病院で膿栓を取り除いてもらうか、自身で棒状のものを使用して膿栓の除去を行わんとしてきた。
膿栓を取り除く器具として吸引具などが提供されているが、扁桃腺部は傷つきやすく個人で行う場合には簡易とは言い難い発明品が提供されて来た。また扁桃腺窩は深い溝状になって入り組んでいるため、病院や従来の発明品では除去しきれない状態であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実登3137609
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の発明は吸引の際に吸引具が直接扁桃腺窩に触れて扁桃腺を傷つけてしまう恐れがある。また上記に記述したように扁桃腺窩は溝状になっており、従来品では扁桃腺窩の奥に溜まった膿栓が除去しきれずに残ってしまうと考えられる。
そこで本考案は上記のような従来の問題を解消し、一般家庭用の器具として簡易で便利に使用する事を目的として日常的に使用可能になっており、従来の欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本考案の膿栓洗浄除去具は、扁桃腺窩に溜まった膿栓を水流を利用して取り除くのに用いる発明であり、先端ノズル(4)を備えた通水持手パイプ(1)、通水チューブ(2)と液体を充填する容器本体(3)を設ける。容器本体を加圧する事で先端ノズルからの水流により、膿栓を洗浄除去する手段を設けている事を第1の特徴としている。
また本考案の膿栓洗浄除去具は、洗浄除去手段は内部に液体を有する弾性体からなる容器本体を手で加圧する事で液体を先端ノズルから水流として放出する構成としてある事を第2の特徴としている。
また本考案は上記1、2の特徴に加えて、容器本体を加圧し液体を先端ノズルから水流として放出するために、先端ノズル(4)に開放小孔を設けている事を第3の特徴としている。
容器本体内に充填した液体を送水し易くするために容器蓋部に吸気孔(5)を有している事を第4の特徴としている。また、本体加圧時に吸気孔(5)から液体の噴出を防ぐ地ために吸気孔下部に逆流防止弁(6)を有している事を第5の特徴としている。
本体内部に充填した液体を効率よく送り出すために送水チューブ(7)下部に錘(8)を有する事を第6の特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本考案の膿栓洗浄除去具を使用する事で扁桃腺窩に溜まった膿栓を容易に除去する事がで出来る。
また、継続して使用する事で扁桃腺窩を清潔に保つ事ができ、細菌の死骸や食べ物のカスの蓄積を防ぎ、膿栓を作り出す原因を解決する効果が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本考案は扁桃腺窩に溜まった細菌の死骸や食べ物のカスから生成される膿栓を洗浄除去するための構成となっている。
構成は液体を充填する容器本体と液体を送水するための送水チューブと通水持手パイプ、送水された液体で扁桃腺窩を洗浄除去するための先端ノズルを設けた構成となっている。
片手サイズでコンパクトに設計されている事で使い易く日常的に簡易的に使用する事が可能な膿栓洗浄除去具を提供する事が出来る。
具体的な使用例としては、容器本体(3)と容器蓋部を分離して、容器本体に液体を充填して蓋を閉めてから片方の手で通水持手パイプを持ちながら扁桃腺窩(へんとうせいんか)の洗浄したい箇所に先端ノズルを向け、もう片方の手で液体が充填された容器本体を手で加圧する事で容器本体が圧縮され、中に入った液体が通水チューブ(2)、通水持手パイプ、先端ノズルの順
に送水されて先端ノズルに施されている小孔口から液体が扁桃腺窩(へんとうせんか)にあたり、膿栓を洗浄除去される構造となっている。洗浄後は容器本体と送水パイプ部の着脱して容器本体内を洗浄する事が可能になっている。
【符号の説明】
【0009】
1 通水持手パイプ
2 通水チューブ
3 容器本体
4 先端ノズル
5 吸気孔
6 逆流防止弁
7 送水チューブ
8 錘