【解決手段】1)薬学的に許容されるポリマーコーティング、2)少なくとも1つの脂質成分、3)脂質-水界面、及び4)1つの核を含む医薬組成物であって、前記組成物は、カンナビノイド又はカンナビノイドの混合物を組込む、あるいは別の形で含む。
選択的標的化分子が、カンナビノイド、カンナビノイド混合物、又は他のカンナビノイド受容体アゴニスト化合物を組込む、あるいは別の形で運ぶ請求項2に記載のカンナビノイド含有の医薬組成物。
薬学的に許容されるポリマーコーティングが、カンナビノイド又はカンナビノイド混合物を組込む、あるいは別の形で含む請求項1に記載のカンナビノイド含有の医薬組成物。
脂質相の流量が約0.01ml/分から15.0ml/分で変動し、水相の流量が約0.5ml/分から15.0ml/分で変動、総流量は約0.6 ml/分から15.0 ml/分で変動、フロー半径は1から20 ml/分で変動、工程全体の温度は約0から約70℃で変動、工程の各段階のpH値は、約4.0から約9.0まで変化する請求項12に記載の方法。
カンナビノイド含有の医薬組成物を必要とする対象におけるエンドカンナビノイド経路が関与する疾患の治療、予防又は補助を行うために使用するための、請求項1に記載のカンナビノイド含有の医薬組成物。
疾患を意味するエンドカンナビノイドの経路が、アスリートの筋肉痛、癌、及び過敏な腸疾患よりなる群から選択される請求項15に記載のカンナビノイド含有の医薬組成物。
カンナビノイド含有の医薬組成物が、皮膚、眼、舌下、及び経口よりなる群から選択される経路に入るのに適切な医薬形式に適用される請求項15に記載のカンナビノイド含有の医薬組成物。
カンナビノイド含有の医薬組成物を必要とする対象におけるエンドカンナビノイド経路が関与する疾患の治療、予防又は補助を行うために使用する薬剤ための、請求項1に記載のカンナビノイド含有の医薬組成物の用途。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本出願にある医薬組成物の球体の形態に関する略図である。
【
図2】
図2は、実施例2.cで得られた医薬組成物の走査型電子顕微鏡画像であり、組成物の粒度と均一な分布を示し、図b)及びc)の矢印は、脂質二重層とリポソーム構造の形成を示している。
【
図3】
図3は、実施例2.cの医薬組成物で改善された分布を示す粒度分布グラフである。
【
図4】
図4は、医薬組成物の調製のために実施される工程の実施形態を表すフローチャートである。
【
図5】
図5は、使用される技術の例示的な配置を示すもので、医薬組成物を調製する工程の実施形態を示している。
【0020】
本出願の組成物の球体又は球状の調製に関する実施例の概略図は、本出願の次項で詳細に説明される
図1及び
図2に示される。
【0021】
また、最も一般的な説明では、これらのナノ球状組成物システムの調製工程が特定のものであることから、本出願で定められた特定条件下で、ほぼ100%のカプセル化という高い有効性、5%未満の完成品における単分散/分散値、粒度を制御する高い能力、完成品において、20%未満の多分散指数の均一で均質なロットを取得できる実証されたマイクロ流体技術の使用に基づいている。本項に言及する調製の概要は、
図3及び
図4に示される。
【0022】
本出願の医薬組成物が細胞の複雑で交錯した細胞膜系を効果的に通過する能力を実証するために、イン・ビトロ試験を実施した。
【0023】
また、治療薬としてのCBD及びTHC系の効果を判定することを目的として、本出願の医薬組成物の効能を評価するための2つの臨床試験が行われた。最初の臨床試験では、胃腸癌のさまざまな病期を患っている32人の患者に本出願の医薬組成物を投与したところ、化学療法のみの患者と比較して、少なくとも10%の腫瘍縮小という改善反応が見られた。 2つ目の臨床試験では、過敏性腸症候群(IBS)の患者を対象に実施されたもので、50人の患者に本出願の医薬組成物系が投与され、炎症パターン、酸化ストレス、及びIBSの血漿シトシンレベルに有意な改善が見られた。
【0024】
イン・ビトロ試験とイン・ビボ試験の結果は、本出願の球体又は球状の医薬組成物が単離カンナビノイド化合物、又は少なくともその2つの化合物の混合物を良好なバイオアベイラビリティ及び精神活性、又は望ましくない毒性作用なしで投与するために有効な媒体であることを示している。また、このような結果は、本出願の有効な完成品を取得でき、(当該技術で知られるように、完成品の性能を決定する)球体あるいは球状の医薬組成物の本出願に記載する調製工程が独特のものであることを示している。
【0025】
(医薬組成物)
本出願の目的のために、本明細書で使用される「カンナビノイド」あるいは「カンナビノイドス」という用語は、合成又は人工的に生成された、又はカンナビスの植物材料のあらゆる種の任意部分から任意の手段で取得できる個別に、識別可能な化合物又は物質を意味する。これには、ハイブリッド種、遺伝子組換え種、カンナビノイドを含む可能性のある人工的又は自然に発生する他の植物の変種で、例えば、根、葉、葉状体、茎、花、つぼみ、結節などが含まれる。
【0026】
また、本出願の適用範囲には、上記で定義したカンナビノイドが含まれ、これは、樹脂、花粉、果粒、種子、及びハイブリッド種、遺伝子組換え種を含むカンナビス植物材料のあらゆる種の他の産物又は前駆体、及び人工又は天然植物の他の変種から取得できる。
【0027】
本出願の医薬組成物又は製剤には、次の群から選択される少なくとも1種及び/又は2種以上の組合わせのカンナビノイドを含むことができる。カンナビクロメン(CBC)、カンナビクロメン酸(CBCA)、カンナビクロバリン(CBCV)、カンナビクロバリン酸(CBCVA)、カンナビシクロル(CBL)、カンナビシクロ酸(CBLA)、カンナビシクロバリン(CBLV)を含むカンナビシクロル。カンナビジオール(CBD)、カンナビジオールモノメチルエーテル(CBDM)、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビジコール(CBD-C1)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビジバリン酸(CBDVA)を含むカンナビジオール。カンナビエルソ酸B(CBEA-B)、カンナビエルソイン(CBE)、カンナビエルソイン酸A(CBEA-A)を含むカンナビエルソイン。カンナビゲロール、カンナビゲロール(CBG)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビジェロール酸(CBGA)、カンナビジェロール酸モノメチルエーテル(CBGAM)、カンナビジェロバリン(CBGV)、カンナビジェロバリン酸(CBGVA)。カンナビノジオール(CBND)、カンナビノイドバリン(CBVD)、カンナビノール(CBN)、カンナビノールメチルエーテル(CBNM)、カンナビノールC2(CBN-C2)、カンナビノールC4(CBN-C4)、カンナビノール酸(CBNA)、カンナビノール(CBN-C1)、カンナビビリン(CBV)を含むカンナビノールとカンナビノジオール。次を含むカンナビトリオール:10-エトキシ-9-ヒドロキシ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール、8,9-ジヒドロキシ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール、カンナビトリオール(CBT)、カンナビトリオールバリン(CBTV)、次を含むデルタ-8-テトラヒドロカンナビノール。デルタ-8-テトラヒドロカンナビノール(Δ8-THC)、デルタ-8-テトラヒドロカンナビノール酸(Δ8-THCA)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール-C4(THC-C4)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール酸A(THCA-A)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール酸B(THCA-B)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール酸-C4(THCA-C4)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC-C1)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビオルコリン酸(THCA-C1)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、デルタ-9-テトラヒドロカンナビバリン酸(THCVA)。10-オキソ-デルタ-6a-テトラヒドロカンナビノール(OTHC)、カンナビクロマノン(CBCF)、カンナビフラン(CBF)、カンナビグレンドール、カンナビリプソール(CBR)、カンビシトラン(CBT)、デヒドロカンナビフラン(DCBF)、デルタ-9-シス-テトラヒドロカンナビノール(シス-THC)、トリヒドロキシ-デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(triOH-THC)、3,4,5,6-テトラヒドロ-7-ヒドロキシ-アルファ-アルファ-2-トリメチル-9-n-プロピル-2,6-メタノ- 2H-1-ベンゾキソシン-5-メタノール(OH-iso-HHCV)、及びそれらの塩、鏡像異性体、異性体、アプタマー、遊離酸又は遊離塩基、及びそれらの塩、鏡像異性体、異性体、アプタマー、遊離酸、又は遊離塩基のあらゆる混合物。
【0028】
少なくとも1つのカンナビノイド、又は少なくとも2つのカンナビノイドで可能な混合物の濃度は、最終医薬品の中で約0.00795 mMから約25mMの範囲で変動する。「約」という用語は、付随する値の+/-15%の範囲を意味する。
【0029】
本出願で利用できるFab(抗原結合フラグメント)は、あらゆる抗原結合領域(Fab、 Fab’、F(ab’)2、Fv)で、ScFv、ds-Fv、ds-ScFvなどのFab、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、Bis-scFv、ミニボディ、Fab2、Fab3などを含める、あるいは特定の抗原に対するCannSphereの活性的な機能を維持できる他のFabを含める。
【0030】
本説明の医薬組成物の脂質分量は、少なくとも1つの末端カルボン酸基と炭素-炭素結合によって連結された飽和又は不飽和CH
2基の直鎖、又は分岐短鎖から炭素-炭素結合によって少なくとも1つの末端カルボン酸基と結合した飽和、又は不飽和CH
2基の任意の線状又は分岐した長鎖に及ぶ少なくとも1つの脂質を利用して構成する。これらの脂質は、それらの構造の炭素原子に結合して存在する、又は存在しない水素原子の量について、飽和、不飽和、又は部分的に飽和している。そして、本出願の技術は、前述のカテゴリーの脂質のカチオン性、中性、アニオン性、又は混合特性(両親媒性)で実施できる。
【0031】
本出願の異なる場合に含めることができる少なくとも1つの脂肪酸、及び少なくとも2つの脂肪酸の混合物を構成する脂肪酸の限定的ではない例示的なリストは、次の通りである。酢酸2:0、アセトン2-OH、2-Me 3:0、アクリル酸2e-3:1、アジピン酸6:0二酸、アドレン酸7c10c13c16c-22:4、アゴナンド酸9a11t-18:2、アゴナンドル酸8-OH、9c11t-18:2、アジェン酸 3c5c7c9c11e-12:5、アルコルン酸 cis-14,15-ep11c-20:1、アレプラ酸/アレプラム酸 3-Cp 3:0、アレプレスト酸 5-Cp 5:0、アレプル酸9-Cp 9:0、アレプロール酸 1-Cp 1:0、アレプリル酸 7-Cp 7:0、アロイリト酸 9,10,16-TriOH 16:0、アロイチル酸 9,10,18-TriOH 18:0; アルバラド酸 6a17e-18:2、アルバラドン酸 8a17e-18:2、アンブレットール酸 16-OH, 7c-16:1、Anacyclic 2t4t8a10a-14:4、アンゲリカ酸 (2Z)-2-Me 4:1、アンテイソヘプタデカン酸 14Me 16:0、アンテイソノナデカン酸 16Me 18:0、アンテイソペンタデカン酸 12Me 14:0、アンテイソトリデカン酸 10Me 12:0、アラキジン酸 20:0、アラキドン酸 5c8c11c14c-20:4、アルゲノン酸 6-OH 6-Me, 9-オキソ-28:0、アスクレプ酸 11c-18:1、アタナカルブ酸 9-OH 9t16c12a14a-18:4、アウリコール酸 14-OH 11c17c-20:2、アベノレイン酸 15(R)-OH 9c12c-18:2、アキシラレン酸 (アキシラル酸) 11,13-diOH, 9c-24:1、アゼライン酸 9:0 二酸、 ベヘン酸 22:0、ベヘノール酸 13a-22:0、ビスホモコルンビン酸 7c11c14t-20:3、ビスホモピノレン酸 7c11c14c-20:3、ボレク酸 9a11a13c-18:3、 ボッセオペンタエン酸 5c8c10t12t14c-20:5、ブラッシジン酸13t-22:1 (エルカ酸のトランス型)、ブラシル酸 13:0 二酸、ブイオール酸 11-OH 16:0、ブトール酸 6-OH, 14:0、酪酸 4:0、カレ酸 3t9t12c-18:3、カレンド酸 (α)8t10t12c-18:3、カレンド酸 (β) 8t10t12t-18:3 (α-カレンド酸のトランス型)、カロソブルクス酸 3,7-di-Me,2c-8:1 二酸、カプリン酸 10:0、カプロン酸 6:0、カプロレイン酸 9c-10:1、カプリル酸 8:0、カルボセル酸 27:0、カスカリル酸 3,4-Mt-10:0、カタルプ酸 9t11t13c-18:3、セレブロン酸 2-OH 24:0、セロプラスチン酸 35:0、セロチン酸 26:0、セテライジン酸 11t-22:1、セトレイン酸 11c-22:1、チョールムーグラ酸 13-Cp 13:0、クリソバラン酸 4-オキソ 9c11t13t15c-18:4、シリエン酸 6,11c-18:2、シトラコン酸 (Z)-2-Me 4:1 二酸、シベト酸 8t-17:1 二酸、共役リノール酸(CLA)18:2 異性体、イワシ酸 4c8c12c15c19c-20:5c、コルネレ酸 9-オキサ-8t10t12c-18:3、コルネレン酸 9-オキサ-8t10t12c15c-18:4、コルンビン酸 5t9c12c-18:3、コニフェロン酸 5c9c12c15c-18:4、コンボルブリノール酸 3,12-diOH-16:0 又はコンボルブリノール酸 11-OH 15:0又はコンボルブリノール酸 11-OH 14:0、コリオール酸 13-OH 9c11t-18:2、コロナル酸 cis-9,10-ep 12c-18:1、クレペニン酸 (クレペニン酸) 9c12a-18:2、クロトン酸 2t-4:1、デヒドロクレペン酸 9c12a14c-18:3、デモスポング酸 C24-C34 5c9c-ジエン酸、デンドロトリフィド酸16-OH, 9c12a14a17e-18:4、デンドリフィエル酸 6-Me 2c4c-8:2、デンシポール酸 12(R)-OH 9c15c-18:2、デンチセト酸 5c-12:1、DHA 4c7c10c13c16c19c-22:6、ジクラミン6a9c12c15c-18:4、ジホモガンマリノレン酸 8c11c14c-20:3、ジホモリノール酸 11c14c-20:2、ジホモリノレン酸 11c14c17c-20:3、ジホモミード酸 7c10c13c-22:3、ジホモピノレン酸 7c11c14c-20:3、ジホモタキソレイン酸 7c11c-20:2、ジヒドロフルギド酸 9S,12S,13S-トリ-OH 10t-18:1、ジヒドロマルバル酸 8,9-P-18:0、ジヒドロマリング酸 9S,12R,13S-トリ-OH 10t-18:1、ジヒドロキシステアリン酸 9,10-diOH 18:0、α-ジモルフェコール酸 9-OH,10t12c-18:2、β-ジモルフェコール酸 9-OH,10t12t-18:2、DPA 7c10c13c16c19c-22:5、エライジン酸 9t-18:1 (エライドリノレン・オレイン酸のトランス異性体)、EPA 5c8c11c14c17c-20:5、エレオステアリン酸 (α) 9c11t13t-18:3、エレオステアリン酸 (β)9t11t13t-18:3、エナンチカ (エナント酸) 7:0、エフェドレン酸 5c11c-18:2、エキセトール酸 30:0 二酸、エラント酸 5c13c16c-22:3、エルカ酸 13c-22:1、D-エリトロン酸2R,3R,4トリ-OH 4:0、L-エリトロン酸 2S,3S,4 トリ-OH 4:0、エキソカルプ酸 9a11a13t-18:3、ファルネセン酸 3,7,11-トリ-Me 2,6,10-15:3、ホメント酸 2-Me 3,3-di-18:0 4:0 二酸、フコン酸 2,3,4,5-tetra-OH 6:0、フルギド酸 9R,12R,13R トリ-OH 10t,15c18:2、フマル酸 2t-4:1 二酸、フロカルプ酸 9,12-ep, 9t12t-18:2、ガデライジン酸 9t-20:1 (ガドレイン酸のトランス型)、ガドレイン酸 9c-20:1、ガイド酸 2t-16:1、ゲダ酸 34:0、ゲラン酸 3,7-di-Me 2t6e-8:2、ゲダ酸 34:0 GLA 6c9c12c-18:3、グルタミン酸 2-NH2 5:0 二酸、グルタル酸 5:0 二酸、グリコール酸 2-OH 2:0、ゴンド酸 11c-20:1、ゴンドレイン酸 9c-20:1、ゴルル酸 13-Cp 6c-13:1、ゴシュイ酸 5c8c-18:2、ヘレニノール酸 9-OH 10t12a-18:2、ヒラゴン酸 6c10c14c-16:3、ホモトルイル酸 PhCH2CH2COOH、ホルメル酸 15-Cp 15:1、ヒドノカルプス酸 11-Cp 11:0、ヒドロソルビン酸 3t-16:1 二酸、11-ヒドロキシセロメリシン酸 11-OH 33:0ヒドロキシネルボン酸 2-OH 15c-24:1、ヒエン酸 25:0、イプロール酸 3,11-diOH 14:0、イサン酸 9a11a17e-18:3、イサノール酸 8-OH 9a11a17e-18:3、イソアラキジン酸 18-Me 19:0 、イソ酪酸 2-Me 3:0、イソカプリン酸 8-Me 9:0、イソカプロン酸 4-Me 5:0 、イソセロチン酸 24-Me 25:0、イソクロトン酸 2c-4:1、イソゴルル酸 4c,2-Cp-18:2、イソヘプタデカン酸 15-Me-16:0、イソラウリン酸 10-Me-11:0、イソロイシン酸 2R-Me, 3R-OH 6:0、イソマルガリン酸 15-Me 16:0、イソモンタン酸 26-Me-27:0、 イソミコマイシン 3c5c7a9a11a-13:5、イソミリスチン酸 12-Me 13:0、イソノナデカン酸 17-Me 18:0、イソオクタデカン酸 i-18:0、16Me-17:0、イソオレイン酸 10c-18:0、イソパルミチン酸 14-Me 15:0、イソペンタデカン酸 13-Me 14:0、イソリシノール酸 9-OH,12c-18:1、イソステアリン酸 16-Me 17:0、イソトリデカン酸 11-Me 12:0、イソ吉草酸 3-Me 4:0、イキソル酸 8c10c12c14t-18:4、ジャカル酸 8c10t12c-18:3、ジャラピノール酸 11-OH 16:0、ジャパン酸 21:0 二酸、ジュニペル酸 16-OH 16:0、ジュニペリン酸 16-OH 16:0、ジュニペロン酸 5c11c14c17c-20:4、カムロレン酸 (α)18-OH 9c11t13t-18:3、カムロレン酸 (β)18-OH 9t11t13t-18:3、ケロール酸 4-OH 16:0、ケテレエロン酸 5c11c-20:2、ラベレン酸 5e,6e-18:2、ラッセル酸 32:0、ラクタリン酸 6-オキソ 18:0、ラエチサル酸8-OH, 9c12c-18:2、ラノセル酸 di-OH 30:0、ラメナレン酸 5c,6c-18:2、ラクトバシル酸 11,12-Mt 18:0、ラウリン酸 12:0、ラウロレイン酸 9c-12:1、レスクェロール酸 14-OH 11c-20:1、ロイシン酸 2-OH, 4-Me 5:0、レブリン酸 4-オキソ-5:0、リカン酸 (α) 4-オキソ 9c11t13t-18:3、リカン酸 (β)4-オキソ9t11t13t-18:3 (α-リカン酸のトランス型)、リグノセリン酸 24:0、リンデル酸 4c-12:1、リネライジン酸 9t12t-18:2、リノール酸 9c12c-18:2、リノレネライジン酸 9t12t15t-18:3、リノレン酸 9c12c15c-18:3、ルメク酸 21c-30:1、リヌス酸 9,10,12,13,15,16-hexaOH 18:0、リカオン酸 12-オキソ-18:0、リコポド酸11t-16:1、マレイン酸 2c-4:1 二酸、DL-リンゴ酸 2-OH 4:0 二酸、マロン酸 3:0 二酸、マルバル酸 8,9-P 8c-18:1、マリング酸 9S,12R,13S トリ-OH 10t,15c-18:2、マナオ酸/マノア酸 11-Cp 6c-11:0、マンゴルト酸 9t11t-18:2、マルガリン酸 17:0、マトリカリア酸 2t4a6a8t-10:4、Z-E-マトリカル酸 2c4a6a8t-10:4、ミード酸 5c8c11c-20:3、メガトム酸 (メガトモ酸) 3t5c-14:2、メサコン酸 (E)-2-Me-4:1 二酸、メリシン酸 30:0、ミクシュ酸10t12t-18:2、ミンクアルチン酸 17-OH-9a11a13a15a-18:4、モンタン酸 28:0、ミシノン酸 4-Me, 5-OH 2t-7:1、ミコセラン酸 2,4,6-トリ-Me 26:0、ミコール酸 RCHOHCH(R’)COOH、ミコリペン酸 2,4,6-トリ-Me-2t-24:1、ミコマイシン 3t5c7e8e10a12a-13:6、ミリステライジン酸 9t-14:1 (ミリストレイン酸のトランス型) ミリスチン酸 14:0、ミリストレイン酸 9c-14:1、ネモチン酸 4-OH, 5e6e8a10a-11:4、ネロール酸 3,7-ジ-Me 2c6e-8:2、ネルボン酸 15c-24:1、ニシン酸 24:6, all-cis-6,9,12,15,18,21、ノルリノール酸 8c11c-17:2、ノルリノレン酸 8c11c14c-17:3 リビアタ オブツシル酸 4c-14:1、オレイン酸 9c-18:1、オンコブ酸 15-Cp 8c-15:1、シュウ酸 2:0 二酸、パルミテライジン酸 9t-16:1 (ペトロセリン酸のトランス型)、パルミチン酸 16:0、パルミトレイン酸 9c-16:1、パリナル酸 (α) 9c11t13t15c-18:4、パリナリウム ラウリヌム パリナル酸 (β)9t11t13t15t-18:4 (a-パリナル酸のトランス型)、パウリン酸 13c-20:1、ペラルゴン酸 9:0、パルミトバクセン酸 11c-16:1、ペトロセライジン酸 6t-18:1 (ペトロセリン酸のトランス型)、ペトロセリン酸 6c-18:1、フェロゲン酸 22:O 二酸、フェロン酸 22-OH 22:0、フロム酸 7e,8e-20:2、フチオ酸 3,13,19-トリ-Me 23:0、フィセテル酸 5c-14:1、フィタン酸 3,7,11,15-tetra-Me 16:0、フィテン酸 3,7,11,15-tetra-Me 2e-16:1、ピメリン酸 7:0 二酸、ピノレン酸 5c9c12c-18:3、ピバル酸 2,2-di-Me 3:0、ポドカルプ酸 5c11c14c-20:3、プリスタン酸 2,6,10,14-tetra-Me 15:0、プロピオ酸 (プロピン酸) 2a-3:0、プソイドエレオステアリン酸 10t12t14t-18:3、プシルル酸 33:0、プニカ酸 9c11t13c-18:3、ピルル酸 8a10t-17:2、ロジン酸 3,7-di-Me,6e-8:1、リシネライジン酸 12-OH 9t-18:1 (リシノール酸のトランス型)、リシネン酸 9c,11c-18:2 リシノール酸 12-OH 9c-18:1、ロシル酸 10-OH 18:0、ロウガン酸 16:3(n-3)、ルメン酸 9c11t-18:2、サビン酸 12-OH 12:0、サピエン酸 6c-16:1、サルシン酸 12Me-14:0、サチブ酸 (サンチビン酸) 9,10,12,13- tetraOH18:0、スコリオドン酸 24:5、セバシン酸 10:0 二酸、セバレ酸 5c,8c-18:2、シブ酸 26:5、ソルビン酸 2t4t-6:2 二酸、ステアリン酸 18:0、ステアリドン酸 6c9c12c15c-18:4、ステアロール酸 9a-18:1、ステルクル酸 9,10-P 9c-18:1、ステルクリン酸 9,10-Mt 9c17a-18:2、スチリング酸 2c4t-10:2、スベリン酸 8:0 二酸、コハク酸 4:0 二酸、タリル酸 6a-18:1、酒石酸 2,3- diOH 4:0 二酸、タキソレイン酸 5c9c-18:2、タリクトル酸 5t-18:1、タスプ酸 16:0 二酸、(+/-) トレオン酸2,3,4 トリ-OH 4:0、D-トレオン酸2R,3S,4 トリ-OH 4:0、L-トレオン酸 2S,3R,4 トリ-OH 4:0、トレオニン 2-NH2, 3-OH 4:0、チンニン 26:6 (n-3)、 チグリン酸 (2E)-2-Me 4:1、トラウマチン酸 2t-20:1 二酸、ツズ酸 4c-14:1、ツズ酸 4c-14:1、ツベルクロステアリン酸 10-Me 18:0、ウンデシレン酸 10e-11:1、ウルソール酸 30-OH-30:0、ウスチル酸 15,16-diOH 16:0、ウスチル酸B 2,15,16-triOH 16:0、吉草酸 5:0、バルプロ酸 2-プロピル 5:0; 9,10,12,13- tetraOH-22:0、ベルノール酸 cis-12,13-ep, 9c-18:1、ウィエロン酸 4,7-ep, 8-オキソ, 2t9a11c-14:5、キシメン酸 17c-26:1、キシメニン酸 9a11t-18:2、キシメニノール酸 8-OH, 9a11t-18:2、キシオネニン酸 8a10c-18:2、及びあらゆる異性体、塩、遊離塩、誘導酸及びその誘導体の塩基。
【0032】
また、脂質は、以下の群に属するいずれかの個別のリン脂質から選択されるリン脂質化合物でもよい。ホスファチジルコリン ホスファチジン酸、リソホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルセリン、PEG リン脂質 (mPEG-リン脂質、ポリグリセリン-リン脂質、機能化リン脂質、末端活性化リン脂質)、次を含むが、それに限定されないホスファチジン酸(ホスファチデート)(PA)、ホスファチジルエタノールアミン(セファリン) (PE)、ホスファチジルコリン (レシチン)(PC)、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルイノシトール(PI)、ホスファチジルイノシトールリン酸 (PIP)、ホスファチジルイノシトール二リン酸 (PIP2)、ホスファチジルイノシトール三リン酸(PIP3)、及びあらゆるアプタマー、異性体、塩、遊離塩、遊離塩基、遊離酸、誘導酸及びそれらの誘導塩基。本出願の組成物を構成するために利用するリン脂質は、PEG化していても、していなくともよい。
【0033】
本出願の組成物の様々な実施例において、少なくとも1つの脂質が存在しうる濃度は、脂質、脂肪酸又はその誘導体について、約0.0007959mMから約200mMの範囲である。リン脂質又はその誘導体の場合は、約0.00954077mMから約2,28977850mMである。
【0034】
また、医薬組成物は、コレステロール((3β)-コレスタ-5-en-3-ol又は、 (3S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)-10,13-ジメチル-17-[(2R)-6-メチルヘプタン-2-イル]-2,3,4,7,8,9,11,12,14,15,16,17-ドデカヒドロ-1H-シクロペンタ[a]フェナントレン-3-ol)、及び膜の透過性を低下させて球構造を一層硬化させ、血液などの生物学的液体の存在下での安定性を改善するために、塩又は結晶の形で、コレステロール分子誘導体を含むことができる。これらのコレステロール、又はコレステロールのタイプ、又はコレステロール誘導体の分子又はトリグリセリド分子は、次の群から選択できる。22(S)-ヒドロキシコレステロール、25-ヒドロキシコレステロール、5α-コレスタ-7-en-3β-ol、5α-コレスタン-3β-ol、5α-コレスタン-3-ona (アモルフ又はクリスタリン)、5-α-コレスタン、5β-コレスタン-3α-ol、5-コレステン-3β-ol-7-ona, 7β-ヒドロキシコレステロール、カンペステロール、コレスタ-3,5-ジエン、コレスタノール、コレステロール 5α,6α-エポキシド、コレステロール 5β,6β-エポキシド、コレステロール-PEG 600、酢酸コレステリル、アラキドン酸コレステリル、ベヘン酸コレステリル、エルカ酸コレステリル、リノール酸コレステリル、コレステリル リノレライダート、n-吉草酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、パルミチン酸コレステリル、コレステリル パルミテライダート、ペラルゴン酸コレステリル、コレステリル フェニルアセタート、コレステリル (ピレン-1-イル)ヘキサノアート、コレステリル ステアラート、ガノデル酸 A、グリココール酸水和物、ラノステロール、コレステリル硫酸ナトリウム、チオコレステロール、及びあらゆる異性体、塩、遊離塩、誘導酸及びそれらの誘導塩基。
【0035】
そして、モノ、バイ、又はトリグリセリド分子、あるいは次の群から選択される脂肪酸に結合した1つ、2つ又は3つのヒドロキシル分子を含む、又は含まない、1つ、2つ、又は3つの脂肪酸分子に結合したグリセロールからなるトリエステル型分子核である分子とする。酢酸 2:0、アセトン 2-OH、2-Me 3:0、アクリル酸 2e-3:1、アジピン酸 6:0 二酸、アドレン酸 7c10c13c16c-22:4、アゴナンド酸 9a11t-18:2、アゴナンドル酸 8-OH, 9c11t-18:2、アジェン酸 3c5c7c9c11e-12:5、アルコルン酸 cis-14,15-ep 11c-20:1、アレプラ酸/アレプラム酸 3-Cp 3:0、アレプレスト酸 5-Cp 5:0、アレプル酸 9-Cp 9:0、アレプロール酸 1-Cp 1:0、アレプリル酸 7-Cp 7:0、アロイリト酸 9,10,16-triOH 16:0、アロイチル酸 9,10,18-triOH 18:0、アルバラド酸 6a17e-18:2、アルバラドン酸 8a17e-18:2、アンブレットール酸 16-OH, 7c-16:1、Anacyclic 2t4t8a10a-14:4、アンゲリカ酸(2Z)-2-Me 4:1、アンテイソヘプタデカン酸 14Me 16:0、アンテイソノナデカン酸 16Me 18:0、アンテイソペンタデカン酸 12Me 14:0、アンテイソトリデカン酸 10Me 12:0、アラキジン酸 20:0、アラキドン酸 5c8c11c14c-20:4、アルゲノン酸 6-OH 6-Me, 9-オキソ-28:0、アスクレプ酸 11c-18:1、アタナカルブ酸 9-OH 9t16c12a14a-18:4、アウリコール酸 14-OH 11c17c-20:2、アベノレイン酸 15(R)-OH 9c12c-18:2、アキシラレン酸 (アキシラル酸) 11,13-diOH, 9c-24:1、アゼライン酸 9:0 二酸、ベヘン酸 22:0、ベヘノール酸 13a-22:0、ビスホモコルンビン酸 7c11c14t-20:3、ビスホモピノレン酸 7c11c14c-20:3、ボレク酸 9a11a13c-18:3、ボッセオペンタエン酸 5c8c10t12t14c-20:5、ブラッシジン酸 13t-22:1 (エルカ酸のトランス型)、ブラシル酸 13:0 二酸、ブイオール酸 11-OH 16:0、ブトール酸 6-OH, 14:0、酪酸 4:0、カレ酸 3t9t12c-18:3、カレンド酸 (α) 8t10t12c-18:3、カレンド酸 (β) 8t10t12t-18:3 (α-カレンド酸のトランス型)、カロソブルクス酸 3,7-di-Me,2c-8:1 二酸、カプリン酸 10:0、カプロン酸 6:0、カプロレイン酸 9c-10:1、カプリル酸 8:0、カルボセル酸 27:0、カスカリル酸 3,4-Mt-10:0、カタルプ酸 9t11t13c-18:3、セレブロン酸 2-OH 24:0、セロプラスチン酸 35:0、セロチン酸 26:0、セテライジン酸 11t-22:1、セトレイン酸 11c-22:1、チョールムーグラ酸 13-Cp 13:0、クリソバラン酸 4-オキソ9c11t13t15c-18:4、シリエン酸 6,11c-18:2、シトラコン酸 (Z)-2-Me 4:1 二酸、シベト酸 8t-17:1 二酸、共役リノール酸(CLA)18:2 異性体、イワシ酸4c8c12c15c19c-20:5c、コルネレ酸 9-オキサ-8t10t12c-18:3、コルネレン酸 9-オキサ-8t10t12c15c-18:4、コルンビン酸 5t9c12c-18:3、コニフェロン酸 5c9c12c15c-18:4、コンボルブリノール酸 3,12-diOH-16:0、又はコンボルブリノール酸 11-OH 15:0、あるいはコンボルブリノール酸 11-OH 14:0、コリオール酸 13-OH 9c11t-18:2、コロナル酸 cis-9,10-ep 12c-18:1、クレペニン酸 (クレペニン酸) 9c12a-18:2、クロトン酸 2t-4:1、デヒドロクレペン酸 9c12a14c-18:3、デモスポング酸 C24-C34 5c9c-ジエン酸、デンドロトリフィド酸 16-OH, 9c12a14a17e-18:4、デンドリフィエル酸 6-Me 2c4c-8:2、デンシポール酸 12(R)-OH 9c15c-18:2、デンチセト酸 5c-12:1、DHA 4c7c10c13c16c19c-22:6、ジクラミン 6a9c12c15c-18:4、ジホモガンマリノレン酸 8c11c14c-20:3、ジホモリノール酸 11c14c-20:2、ジホモリノレン酸 11c14c17c-20:3、ジホモミード酸7c10c13c-22:3、ジホモピノレン酸 7c11c14c-20:3、ジホモタキソレイン酸 7c11c-20:2、ジヒドロフルギド酸 9S,12S,13S-トリ-OH 10t-18:1、ジヒドロマルバル酸 8,9-P-18:0、ジヒドロマリング酸 9S,12R,13S-トリ-OH 10t-18:1、ジヒドロキシステアリン酸 9,10-diOH 18:0、α-ジモルフェコール酸 9-OH,10t12c-18:2、β-ジモルフェコール酸 9-OH,10t12t-18:2、DPA 7c10c13c16c19c-22:5、エライジン酸 9t-18:1 (エライドリノレン酸・オレインのトランス異性体)、EPA 5c8c11c14c17c-20:5、エレオステアリン酸(α)9c11t13t-18:3、エレオステアリン酸(β)9t11t13t-18:3、エナンチカ (エナント酸) 7:0、エフェドレン酸 5c11c-18:2、エキセトール酸 30:0 二酸、エラント酸 5c13c16c-22:3、エルカ酸 13c-22:1、D-エリトロン酸2R,3R,4 トリ-OH 4:0、L-エリトロン酸 2S,3S,4 トリ-OH 4:0、エキソカルプ酸 9a11a13t-18:3、ファルネセン酸 3,7,11-トリ-Me 2,6,10-15:3、ホメント酸 2-Me 3,3-di-18:0 4:0 二酸、フコン酸 2,3,4,5-tetraOH 6:0、フルギド酸 9R,12R,13R トリ-OH 10t,15c18:2、フマル酸 2t-4:1 二酸、フロカルプ酸 9,12-ep, 9t12t-18:2、ガデライジン酸 9t-20:1 (ガドレイン酸のトランス型)、ガドレイン酸 9c-20:1、ガイド酸 2t-16:1、ゲダ酸 34:0、ゲラン酸 3,7-di-Me 2t6e-8:2、ゲダ酸 34:0, GLA 6c9c12c-18:3、グルタミン酸 2-NH2 5:0 二酸、グルタル酸 5:0 二酸、グリコール酸 2-OH 2:0、ゴンド酸 11c-20:1、 ゴンドレイン酸 9c-20:1、ゴルル酸 13-Cp 6c-13:1、ゴシュイ酸 5c8c-18:2、ヘレニノール酸 9-OH 10t12a-18:2、ヒラゴン酸 6c10c14c-16:3、ホモトルイル酸PhCH2CH2COOH、ホルメル酸 15-Cp 15:1、ヒドノカルプス酸 11-Cp 11:0、ヒドロソルビン酸 3t-16:1 二酸、11-ヒドロキシセロメリシン酸 11-OH 33:0 ヒドロキシネルボン酸 2-OH 15c-24:1、ヒエン酸 25:0、イプロール酸 3,11-diOH 14:0、イサン酸 9a11a17e-18:3、イサノール酸 8-OH 9a11a17e-18:3、イソアラキジン酸 18-Me 19:0、イソ酪酸 2-Me 3:0、イソカプリン酸 8-Me 9:0、イソカプロン酸 4-Me 5:0、イソセロチン酸 24-Me 25:0、イソクロトン酸 2c-4:1、イソゴルル酸 4c,2-Cp-18:2、イソヘプタデカン酸 15-Me-16:0、イソラウリン酸 10-Me-11:0、イソロイシン酸 2R-Me, 3R-OH 6:0、イソマルガリン酸 15-Me 16:0、イソモンタン酸 26-Me-27:0、イソミコマイシン 3c5c7a9a11a-13:5、イソミリスチン酸 12-Me 13:0、イソノナデカン酸 17-Me 18:0、イソオクタデカン酸 i-18:0、16Me-17:0、イソオレイン酸 10c-18:0、イソパルミチン酸 14-Me 15:0、イソペンタデカン酸 13-Me 14:0、イソリシノール酸 9-OH,12c-18:1、イソステアリン酸 16-Me 17:0、イソトリデカン酸 11-Me 12:0、イソ吉草酸 3-Me 4:0、イキソル酸 8c10c12c14t-18:4、ジャカル酸 8c10t12c-18:3、ジャラピノール酸 11-OH 16:0、ジャパン酸 21:0 二酸、ジュニペル酸 16-OH 16:0、ジュニペリン酸 16-OH 16:0、ジュニペロン酸 5c11c14c17c-20:4、カムロレン酸(α)18-OH 9c11t13t-18:3、カムロレン酸(β)18-OH 9t11t13t-18:3、ケロール酸 4-OH 16:0、ケテレエロン酸 5c11c-20:2、ラベレン酸 5e,6e-18:2、ラッセル酸 32:0、ラクタリン酸 6-オキソ 18:0、ラエチサル酸8-OH, 9c12c-18:2、ラノセル酸 di-OH 30:0、ラメナレン酸 5c,6c-18:2、ラクトバシル酸 11,12-Mt 18:0、ラウリン酸 12:0、ラウロレイン酸 9c-12:1、レスクェロール酸 14-OH 11c-20:1、ロイシン酸 2-OH, 4-Me 5:0、レブリン酸 4-オキソ-5:0、 リカン酸(α)4-オキソ 9c11t13t-18:3、リカン酸(β)4-オキソ 9t11t13t-18:3 (α-リカン酸のトランス型)、リグノセリン酸 24:0、リンデル酸 4c-12:1、リネライジン酸 9t12t-18:2、リノール酸 9c12c-18:2、リノレネライジン酸 9t12t15t-18:3、リノレン酸 9c12c15c-18:3、ルメク酸 21c-30:1、リヌス酸 9,10,12,13,15,16- hexaOH 18:0 リカオン酸 12-オキソ-18:0、リコポド酸 11t-16:1、マレイン酸 2c-4:1 二酸、DL-リンゴ酸2-OH 4:0 二酸、マロン酸 3:0 二酸、マルバル酸8,9-P 8c-18:1、マリング酸 9S,12R,13S トリ-OH 10t,15c-18:2、マナオ酸/マノア酸 11-Cp 6c-11:0、マンゴルト酸9t11t-18:2、マルガリン酸 17:0、マトリカリア酸 2t4a6a8t-10:4、Z-E-マトリカル酸 2c4a6a8t-10:4、ミード酸 5c8c11c-20:3、メガトム酸 (メガトモ酸) 3t5c-14:2、メサコン酸 (E)-2-Me-4:1 二酸、メリシン酸 30:0、ミクシュ酸 10t12t-18:2、ミンクアルチン酸 17-OH-9a11a13a15a-18:4、モンタン酸 28:0、ミシノン酸 4-Me, 5-OH 2t-7:1、ミコセラン酸 2,4,6-トリ-Me 26:0、ミコール酸 RCHOHCH(R’)COOH、ミコリペン酸 2,4,6-トリ-Me-2t-24:1、ミコマイシン 3t5c7e8e10a12a-13:6、ミリステライジン酸 9t-14:1 (ミリストレイン酸のトランス型) ミリスチン酸 14:0、ミリストレイン酸 9c-14:1、ネモチン酸 4-OH, 5e6e8a10a-11:4、ネロール酸 3,7-di-Me 2c6e-8:2、ネルボン酸 15c-24:1、ニシン酸 24:6, all-cis-6,9,12,15,18,21、ノルリノール酸8c11c-17:2、ノルリノレン酸 8c11c14c-17:3 リビアタ オブツシル酸 4c-14:1、オレイン酸 9c-18:1、オンコブ酸 15-Cp 8c-15:1、シュウ酸 2:0 二酸、パルミテライジン酸 9t-16:1(ペトロセリン酸のトランス型)、パルミチン酸 16:0、パルミトレイン酸 9c-16:1、パリナル酸 (α) 9c11t13t15c-18:4、パリナリウム ラウリヌム パリナル酸(β)9t11t13t15t-18:4 (a-パリナル酸のトランス型)、パウリン酸 13c-20:1、ペラルゴン酸 9:0、パルミトバクセン酸 11c-16:1、ペトロセライジン酸 6t-18:1 (ペトロセリン酸のトランス型)、ペトロセリン酸 6c-18:1、フェロゲン酸 22:O 二酸、フェロン酸 22-OH 22:0、フロム酸 7e,8e-20:2、フチオ酸 3,13,19-トリ-Me 23:0、フィセテル酸 5c-14:1、フィタン酸 3,7,11,15-tetra-Me 16:0、フィテン酸 3,7,11,15-tetra-Me 2e-16:1、ピメリン酸 7:0 二酸、ピノレン酸 5c9c12c-18:3、ピバル酸 2,2-di-Me 3:0、ポドカルプ酸 5c11c14c-20:3、プリスタン酸 2,6,10,14-tetra-Me 15:0、プロピオ酸 (プロピン酸) 2a-3:0、プソイドエレオステアリン酸 10t12t14t-18:3、プシルル酸 33:0、プニカ酸 9c11t13c-18:3、ピルル酸 8a10t-17:2、ロジン酸 3,7-di-Me,6e-8:1、リシネライジン酸 12-OH 9t-18:1 (リシノール酸のトランス型)、リシネン酸 9c,11c-18:2 リシノール酸 12-OH 9c-18:1、ロシル酸 10-OH 18:0、ロウガン酸 16:3(n-3)、ルメン酸 9c11t-18:2、サビン酸 12-OH 12:0、サピエン酸 6c-16:1、サルシン酸 12Me-14:0、サチブ酸 (サンチビン酸) 9,10,12,13-tetraOH 18:0、スコリオドン酸 24:5、セバシン酸 10:0 二酸、セバレ酸 5c,8c-18:2、シブ酸 26:5、ソルビン酸 2t4t-6:2 二酸、ステアリン酸 18:0、ステアリドン酸 6c9c12c15c-18:4、ステアロール酸 9a-18:1、ステルクル酸 9,10-P 9c-18:1、ステルクリン酸 9,10-Mt 9c17a-18:2、スチリング酸 2c4t-10:2、スベリン酸 8:0 二酸、コハク酸 4:0 二酸、タリル酸 6a-18:1、酒石酸 2,3- diOH 4:0 二酸、タキソレイン酸5c9c-18:2、タリクトル酸 5t-18:1、タスプ酸16:0 二酸、(+/-) トレオン酸 2,3,4 トリ-OH 4:0、D-トレオン酸2R,3S,4 トリ-OH 4:0、L-トレオン酸 2S,3R,4 トリ-OH 4:0、トレオニン 2-NH2, 3-OH 4:0、チンニン 26:6 (n-3)、チグリン酸 (2E)-2-Me 4:1、トラウマチン酸 2t-20:1 二酸、ツド酸 4c-14:1、ツズ酸 4c-14:1、ツベルクロステアリン酸 10-Me 18:0、ウンデシレン酸 10e-11:1、ウルソール酸 30-OH-30:0、ウスチル酸 15,16- diOH 16:0、ウスチル酸B 2,15,16- triOH 16:0、吉草酸 5:0、バルプロ酸 2-プロピル 5:0、9,10,12,13- tetraOH-22:0; ベルノール酸 cis-12,13-ep, 9c-18:1、ウィエロン酸 4,7-ep, 8-オキソ, 2t9a11c-14:5、キシメン酸 17c-26:1、キシメニン酸 9a11t-18:2、キシメニノール酸 8-OH, 9a11t-18:2、キシオネニン酸 8a10c-18:2、及びあらゆる異性体、塩、遊離塩、誘導酸及び誘導体の塩基もまた本出願の組成物の形成に利用できる。
【0036】
少なくとも1つのコレステロール分子、又はその誘導体、及び/又はモノ、ジもしくはトリグリセリド分子が本開示の組成物中に存在しうる濃度は、約0.00193949 mMから約30mMの範囲である。
【0037】
利用されるリン脂質の酸化を低減するために、α-トコフェロールなどの酸化保護分子も本出願の医薬組成物に追加できる。これらの酸化防止剤は、トコフェロール、α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールの1つの分子、及びアプタマー、異性体、塩、遊離塩、遊離塩基、遊離酸、誘導酸、及びそれらの誘導塩基から選択できる。また、本出願には、限定されない形で、硫黄化合物、アントシアニン、カロチン(α、β、δ)、カテキン、銅化合物、クリプトキサンチン、フラボノイド、インドール化合物、イソフラボノイド、リグナン、ルテイン、 リコピン、マンガン化合物、BHT及びBHAを含むポリフェノール、セレン、ビタミン(A、C、D、E)、亜鉛化合物などの他の種類の酸化防止剤が含まれる。
【0038】
本出願の組成物において、少なくとも1つの酸化保護分子、又はその誘導体のいずれかが存在しうる濃度は、約0.00158663mMから約1,14237360mMの範囲で、好ましくは約1mMから約500mM、約1mMから約10mMであると一層好ましい。
【0039】
本出願の組成物において、水は溶媒及び配合媒体として利用される。本出願において「水」とは、蒸留、精製、濾過、非イオン性、酸性、アルカリ性、硬質(D2O)及びあらゆる種類の水を包含し、本出願の組成と工程の条件に適合させる。組成物を調製し、その一部となるために使用される水の量は、>0%から<100%の範囲で変動する。
【0040】
調製中又は得られる生成物自体における特定のph値を確保することを目的として、生理食塩水及び非生理食塩水の緩衝液も本出願の組成物の調製に利用できる。緩衝液は、単一の緩衝液として、又はそれらの少なくとも2つの混合液として使用できる。それには、次を含むが、それらに限定されない形で、リン酸生理食塩水緩衝液、酢酸ナトリウム/酢酸、Na
2HPO4/クエン酸、フタル酸水素カリウム/水酸化ナトリウム、フタル酸水素二ナトリウム/オルトリン酸二水素ナトリウム、フタル酸水素二カリウム/オルトリン酸二水素カリウム、オルトリン酸二水素カリウム/水酸化ナトリウムが挙げられる。
【0041】
調製中のあらゆる段階又は完成品におけるこれらの生理食塩水及び/又は非生理食塩水の緩衝液の濃度は、約0.1mMから約10mMの範囲で変動する。
【0042】
本出願の組成物の調製において有機溶媒も利用され、それらは次の群から選択できる。酢酸、アセトン、アセトニトリル、アセチル アセトン、2-アミノエタノール、アニリン、アニソール、ベンゼン、ベンゾニトリル、ベンジルアルコール、1-ブタノール、2-ブタノール、i-ブタノール、2-ブタノン、t-ブチルアルコール、二硫化炭素、炭素四塩化物、クロロベンゼン、クロロホルム、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、フタル酸ジ-n-ブチル、1,1-ジクロロエタン、1,2-ジクロロエタン、ジエチルアミン、ジエチレングリコール、ジグリム、ジメトキシエタン (グライム)、N,N-ジメチルアニリン、ジメチルホルムアミド (DMF)、フタル酸ジメチル、ジメチルスルホキシド (DMSO)、ジオキサン、エタノール、エーテル、酢酸エチル、アセト酢酸エチル、安息香酸エチル、エチレングリコール、グリセリン、ヘプタン、 1-ヘプタノール、ヘキサン、1-ヘキサノール、メタノール、酢酸メチル、メチル t-ブチルエーテル (MTBE)、塩化メチレン、1-オクタノール、ペンタン、1-ペンタノール、 2-ペンタノール、3-ペンタノール、2-ペンタノン、3-ペンタノン、1-プロパノール、 2-プロパノール、ピリジン、テトラヒドロフラン (THF)、トルエン、p-キシレン。
【0043】
濃縮物では使用される有機溶媒が除去されることから、前述の溶媒は、医薬組成物において約0.001%から95%v/v又はw/wで利用でき、これは、調整システムの脂質流量における球体の調整段階で使用される濃度の上限である。
【0044】
場合によって、本出願の医薬組成物には、アニオン性でもよい乳化剤又は界面活性剤を含むことができる。それには、石鹸及び他のカルボン酸塩、スルホン化及び硫酸化生成物、硫酸塩、スルホン酸塩、非イオン性のエトキシル化アルコール、及びアルキルフェノール、脂肪酸エステル、含窒素非イオン性界面活性剤、カチオン性の線状アルキルアミン及びアルキルアンモニウム、第二の親水性の窒素性界面活性剤、又は両性の性質のものを含める。また、シリコン界面活性剤、フッ素化界面活性剤、高分子界面活性剤又は界面活性剤ポリマー及び会合ポリマーも含まれる。このカテゴリーには、先述の脂質分子も含まれており、乳化剤/界面活性剤として機能する。本出願の界面活性剤としては、限定されることなく、次の群から選択できる。ポリソルベート(Tween
TM)とその誘導体、ドデシル硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸ナトリウム)とその誘導体、ラウリルジメチルアミンオキシドとその誘導体、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)とその誘導体、ポリエトキシル化アルコールとその誘導体、ポリオキシエチレンソルビタンと誘導体、オクトキシノールとその誘導体、N、N-ジメチルドデシルアミン-N-オキシドとその誘導体、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム(HTAB)とその誘導体、ポリオキシル10ラウリルエーテルとその誘導体、胆汁酸塩(デオキシコール酸ナトリウム、コール酸ナトリウム)とその誘導体、ポリオキシルヒマシ油とその誘導体、ノニルフェノールエトキシレートとその誘導体、シクロデキストリンとその誘導体、レシチンとその誘導体、塩化メチルベンゼトニウムとその誘導体、ソルビタンモノラウレート(ドデカン酸[2-[(2R,3R,4S)-3,4-ジヒドロキシ-2-テトラヒドロフラニル]-2-ヒドロキシエチル]エステル)及び[2-[(2R,3S,4R)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシエチル]オクタデカノエートを含む誘導体、 [2-[(2R,3S,4R)-4-ヒドロキシ-3-オクタデカノイルオキシ-オキソラン-2-イル]-2-オクタデカノイルオキシエチル]オクタデカノエート、de[2-[(2R、3S、4R)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル]-2-ヒドロキシエチル]ドデカノエート、([2-3,4-ジヒドロキシオキソラン-2-イル)-2-ヒドロキシエチル]-(E-オクタデク-9-エノエート、[(2R)-2-[(3R,4S)-4-ヒドロキシ-3-[(Z)-オクタデカ-9-エノイル] オキシオキソラン-2-イル]-2-[(Z)-オクタデカ-9-エノイル] オキシエチル](Z)-オクタデカ-9-エン酸、[2-[(2R,3S,4R)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル] -2-ヒドロキシエチル]ヘキサデカノエート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート、2- [2-[3,4-bis(2-メトキシエトキシ)オキソラン-2-イル]-2-(2-メトキシエトキシ)エトキシ]ヘキサデカン酸エチル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、及びそれらの異性体、塩、遊離塩、誘導酸及び誘導塩基。
【0045】
本出願での「球体」又は「球状」組成物とは、それらの大きさに応じた種類の異なるリポソーム粒子を含めることを意図する。それは、小単層球(SUS)が約40 nmから約≦100 nm、大単層球(LUS)が約100 nmから約≦500 nm、多重層球(MLS)が約1 mm(1000 nmを超える)を超える大きさ、又は前述の大きさの組合せを示す。ここで使用する名称は、単なる例示であり、粒度による最終的な分類ではない。当分野の専門家は、「小」、「大」、「球体」という用語が相対的なものであり、技術背景や所望の用途により異なることを理解している。
【0046】
場合によって、球体粒度は、皮膚、眼科又は舌下の投与において約100 nm以下であり、経口投与では、約150 nmから450 nmの大きさを使用できる。ここでも使用されている名称は、単なる例示であり、その用途による粒子の最終的な分類ではない。当技術の専門家は、組成物の大きさにもかかわらず、投与経路の事例による名称に関係なく、治療、予防及び(又は)アジュバント効果が得られることを理解できる。
【0047】
完成品としての医薬組成物は、凍結乾燥粉末の形態、又は水分含有量が0から2%未満の粉末状の形態でもよい。
【0048】
本出願にある医薬組成物のpH値は、約4.0から約9.0の範囲で変動する。また、組成物は、約6.5のpH値の場合もある。
【0049】
(医薬組成物の調製工程)
本出願の球体及び/又は球状の医薬組成物の形成において、マイクロ流体技術を使用でき、単層及び多層の球体の両方を取得できる。本出願の組成物(CannSpheres(R))を調製するために、本明細書に記載される工程の実施例のフローチャートを
図4に示す。
【0050】
工程は、原材料の正確な計量、つまり単離カンナビノイド化合物、又は少なくとも2つのカンナビノイド化合物の混合物の計量から始まり、続いて当該の原料を用いた脂質相と水相の調製を行う。
【0051】
本出願の組成物を調製する工程において、水相は次のように構成される場合がある。
1)少なくとも1つの緩衝液又は少なくとも2つの緩衝液の混合物を含む緩衝系
2)水
【0052】
本出願の組成物を調製する工程において、脂質相は、次のように構成される場合がある。
1)単離カンナビノイド、又は少なくとも2つの単離カンナビノイドの混合物
2)脂質
3)酸化防止剤
4)二次的な補助脂質
5)有機溶剤
【0053】
本出願の組成物を調製する工程において、水相は、次のように構成される場合がある。
1)少なくとも1つの緩衝液又は少なくとも2つの緩衝液の混合物を含む緩衝系
2)水
3)界面活性剤
4)乳化したカンナビノイド化合物。
【0054】
本出願の組成物を調製する工程の追加実施例において、脂質相は、次のように構成される。
1)任意に単離カンナビノイド、又は少なくとも2つの単離カンナビノイドの混合物
2)脂質
3)酸化防止剤
4)二次的な補助脂質
5)有機溶剤。
【0055】
これらの2相は、その後、流量、温度、pH値、フロー半径などの重要な指標を利用して、本出願の球体を形成するために処理される。例えば、脂質相の流量は約0.01ml/分から15.0ml/分、水相の流量は約0.5 ml/分から15.0 ml/分の範囲で変動することから、総流量は約0.6ml/分から15.0 ml/分となる。流量は1から20 ml/分で変化し、工程全体の温度は約0から約70℃の範囲で変化する。工程の各段階のpH値は、約4.0から約9.0である。
図5は、上記の方法を実行するために使用されるマイクロ流体技術を表したもので、工程における特定段階で、脂質相の流量、水相の流量、温度、pH値を変化させることにより、組成物の調製の様々な事例を実現できる。
【0056】
工程の別段階には、既に球状の医薬組成物の濃度が含まれており、カンナビノイド分量、球体の形態、粒度、Zポテンシャル、粘度が決定される。記載された工程の実施例の1つの最終段階は、残りの有機溶媒の蒸発であり、そこでは、約2%未満の溶媒残留レベルを確保するための識別がされる。
【0057】
もう1つは、凍結乾燥の最終段階で、水分含有量が0から2%未満の凍結乾燥粉末又は粉末に類似する形態を取得できる。
【0058】
本出願の方法における操作値を次に示す。
【0059】
脂質流量値:
0.01から15.0 ml/分、0.1から10.0 ml/分、又は0.3から9.0 ml/分
水相の流量値:
0.5から15.0 ml/分、1.0から12.0 ml/分、又は3.0から10.0 ml/分
総流量:0.6から15.0 ml/分 | フロー半径:1から20 ml/分
工程温度:0から70℃
【0060】
例えば、本出願の工程の4つの実施例は、次の値を有することができる。
【0061】
従って、本出願の組成物を調製する工程では、カンナビノイド化合物の適切なバイオアベイラビリティを確保するために適切な大きさの粒子を確保できる。また、単離カンナビノイド化合物、あるいは少なくともその2つの混合物の正確な分量を取得するために重要な指標では、非常に特定の数値が選択される。本出願の個々の組成物の様々な大きさや工程のカプセル化率を保証する有効性は、医薬品が球内及び/又は組成物を含む完成品でのカンナビノイドの用量として、カンナビノイドの所望かつ特定の用量の含有を確実なものとする。
【0062】
また、カプセル化あるいは本明細書に記載されるシステムのカンナビノイド有効量の不確実性に関連する技術の典型的な欠陥が、本出願の工程で回避される。それは、流量、半径、温度の臨界値の使用によって、単離カンナビノイド又は混合物のカプセル化ほぼ100%の比率、変動係数が少なくとも5%未満の粒度分布であることが発見されたことから、治療効果や前述の長所を提供する特定粒度の選択と活用を可能にする。