(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-22001(P2021-22001A)
(43)【公開日】2021年2月18日
(54)【発明の名称】メディアファイルの転送方法
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20210122BHJP
G06F 21/60 20130101ALI20210122BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20210122BHJP
【FI】
G06F13/00 510C
G06F21/60 340
G06K7/10 248
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-136383(P2019-136383)
(22)【出願日】2019年7月24日
(71)【出願人】
【識別番号】501388250
【氏名又は名称】洪 榮徳
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】洪 榮▲徳▼
(72)【発明者】
【氏名】李 建鴻
【テーマコード(参考)】
5B084
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA26
5B084AB01
5B084BA09
5B084BB16
5B084DA16
(57)【要約】
【課題】メディアファイル伝送の情報安全性を向上させること。
【解決手段】本発明に係わるメディアファイルの伝送方法は、第1の使用者が第1の電子装置によって電子ラベルの識別子を読み取って、第1の電子装置によりメディアファイル、識別子、第1の識別データをサーバーに伝送するステップと、サーバーは、メディアファイルのリンク情報を含む記録データグループを作成するステップと、第2の使用者は、電子ラベルを取得した後、第2の電子装置により電子ラベルの識別子を読み取って、第2の電子装置により識別子、第2の識別データをサーバーに伝送して、記録データグループと照合した結果、サーバーは、メディアファイルのリンク情報を第2の電子装置に伝送して、第2の電子装置がこれによりメディアファイルを取得する。これにより、メディアファイル伝送の情報安全性を向上させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアファイルの伝送方法であって、
第1の使用者は、第1の電子装置によって電子ラベルに記録した識別子を取得して、前記第1の電子装置に第1の識別データを入力してメディアファイルを選択して、前記第1の電子装置は、前記識別子、前記第1の識別データ及び前記メディアファイルをサーバーに伝送するステップAと、
前記サーバーは、前記メディアファイルを記憶して、前記識別子、前記第1の識別データ及び前記メディアファイルのリンク情報を含む記録データグループを生成するステップBと、
第2の使用者は、第2の電子装置により前記電子ラベルに記録した前記識別子を取得して、前記第2の電子装置に第2の識別データを入力し、前記第2の電子装置は、前記識別子及び前記第2の識別データを前記サーバーに伝送するステップCと、
前記サーバーは、第2の電子装置が伝送した前記識別子及び前記第2の識別データと前記記録データグループにおける前記識別子及び前記第1の識別データとを照合してそれぞれ一致すると判断したとき、前記メディアファイルの前記リンク情報を前記第2の電子装置に伝送し、前記第2の電子装置は、受信した前記リンク情報に基づいて前記メディアファイルを取得するステップDと
を含むメディアファイルの伝送方法。
【請求項2】
前記サーバーは、記憶した前記メディアファイルに基づいて前記メディアファイルにリンクできるネットアドレスを生成し、前記ネットアドレスは、前記リンク情報を構成する、請求項1に記載のメディアファイルの伝送方法。
【請求項3】
ステップDにおいて、前記サーバーは、照合により第2の電子装置が伝送した前記第2の識別データが前記記録データグループにおける前記第1の識別データと一致しないと判断したとき、通知メッセージを前記第2の電子装置に伝送することを含む、請求項1に記載のメディアファイルの伝送方法。
【請求項4】
ステップDにおいて、前記サーバーは、照合により第2の電子装置が伝送した前記第2の識別データが前記記録データグループにおける前記第1の識別データと一致しないと判断したとき、さらに、
前記サーバーは、要求コマンドを前記第2の電子装置に伝送して、前記第2の使用者が前記第2の電子装置にて再度に前記第2の識別データを入力するように要求し、前記第2の電子装置は、再度入力した前記第2の識別データを前記サーバーに伝送するステップD1と、
前記サーバーは、照合により前記第2の識別データが前記記録データグループにおける前記第1の識別データと一致すると判断したとき、前記メディアファイルの前記リンク情報を前記第2の電子装置に伝送するステップD2とを含む、請求項1に記載のメディアファイルの伝送方法。
【請求項5】
ステップD2では、照合により一致しないと判断したとき、ステップD1に戻る請求項4に記載のメディアファイルの伝送方法。
【請求項6】
ステップD2では、照合により一致しないと数回に判断したとき、前記サーバーは、前記記録データグループへのアクセス権限を無効化する、請求項5に記載のメディアファイルの伝送方法。
【請求項7】
前記サーバーは、前記記録データグループへのアクセス権限を無効化した後、さらに、前記サーバーが通知メッセージを前記第1の電子装置に伝送することを含む、請求項6に記載のメディアファイルの伝送方法。
【請求項8】
ステップAに、前記第1の電子装置が前記サーバーに接続し、前記サーバーには複数のアカウントが記録されており、前記第1の使用者に前記第1の電子装置によってこれらのアカウントの一つを選択させることで、前記第1の識別データを構成することを含み、
ステップCに、前記第2の識別データはアカウントである、請求項1に記載のメディアファイルの伝送方法。
【請求項9】
ステップAに、前記第1の識別データは使用可能コードであり、ステップCの前に、前記第1の電子装置は、前記使用可能コードを前記第2の電子装置に伝送することを含み、
ステップCに、前記第2の識別データは、アカウントと前記使用可能コードとを含み、
ステップDに、前記サーバーは、照合により前記第2の識別データの使用可能コードが前記第1の識別データと一致すると判断したとき、さらに、前記記録データグループにおける前記第1の識別データを前記アカウントに更新することを含む、請求項1に記載のメディアファイルの伝送方法。
【請求項10】
ステップDの後、前記サーバーは、更新された第1の識別データを前記第1の電子装置に伝送することを含む、請求項9に記載のメディアファイルの伝送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子データの転送に係わり、特に、メディアファイルの転送方法に係わる。
【背景技術】
【0002】
科学技術の進歩に従い、ネットワーク技術も発展していく。情報の転送もますます便利になっている。多様化の通信ソフトウェアによって、ユーザは、任意に映像ファイル、音声ファイルなどのメディアファイルを他のユーザーに伝送して、情報共有の目的を達成する。
【0003】
しかしながら、特定のユーザのみによるアクセスに提供するメディアファイルは、通常、メディアファイルを暗号化して圧縮ファイル(例えばZIPファイル、RARファイル)にパッケージ化して、暗号化された圧縮ファイルを特定の使用者に転送する一方、復号のため暗号を前記ユーザーに提供する。ユーザーは、電子装置において圧縮ファイルを受信してクリックした後、暗号を入力すれば、圧縮ファイルを展開してメディアファイルに戻して、電子装置でメディアファイルを再生する。
【0004】
上記には、圧縮ファイルは、メディアファイルに暗号化保護を提供できるが、業界には、圧縮ファイルをデコードするデコードソフトウェアの開発に力を入れているソフトウェアの開発者がある。したがって、第三者が前記圧縮ファイルを取得したら、暗号がないにもかかわらず、デコードソフトウェアにより前記圧縮ファイルをデコードすれば、前記メディアファイルを取得でき、さらに、前記メディアファイルをネットにアップロードして、他人でもダウンロードできる状態になって、プライバシーが漏れるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これを鑑みて、本発明は、メディアファイル伝送の情報安全性を向上させる、メディアファイルの伝送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明のメディアファイルの伝送方法は、第1の使用者は、第1の電子装置によって電子ラベルに記録した識別子を取得して、前記第1の電子装置に第1の識別データを入力してメディアファイルを選択して、前記第1の電子装置は、前記識別子、前記第1の識別データ及び前記メディアファイルをサーバーに伝送するステップAと、
前記サーバーは、前記メディアファイルを記憶して、前記識別子、前記第1の識別データ及び前記メディアファイルのリンク情報を含む記録データグループを生成するステップBと、
第2の使用者は、第2の電子装置により前記電子ラベルに記録した前記識別子を取得して、前記第2の電子装置に第2の識別データを入力し、前記第2の電子装置は、前記識別子及び前記第2の識別データを前記サーバーに伝送するステップCと、
前記サーバーは、第2の電子装置が伝送した前記識別子及び前記第2の識別データと前記記録データグループにおける前記識別子及び前記第1の識別データとを照合してそれぞれ一致すると判断したとき、前記メディアファイルの前記リンク情報を前記第2の電子装置に伝送し、前記第2の電子装置は、受信した前記リンク情報に基づいて前記メディアファイルを取得するステップDとを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、第2の使用者は、電子ラベルに基づいて正確な第2の識別データに合わせてメディアファイルを取得して、メディアファイルを取得するときの情報安全性を向上させる。第三者が前記電子ラベルを取得したとしても、前記メディアファイルを簡単に取得できない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1の好ましい実施形態に係わるメディアファイルの伝送方法に適用されるデータ管理システム及びその接続構造を示す。
【
図2】上述の好ましい実施形態に係わるメディアファイルの伝送方法を示すフローチャート。
【
図3】上述の好ましい実施形態に係わるデータベースの内容を示す模式図。
【
図4】上述の好ましい実施形態に係わるメディアファイルの伝送方法のもう一つの部分フローチャート。
【
図5】本発明の第2の好ましい実施形態に係わるメディアファイルの伝送方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の好ましい実施形態に係わるメディアファイルの伝送方法に適用されるデータ管理システム100及びその接続構造である。前記データ管理システム100は、サーバー10と、データベース12とを含む。その中のサーバー10は上記データベース12に接続する。前記サーバー10は、有線または無線によりネットワーク20に接続される。前記サーバー10は、データベース12におけるデータを処理するとともに、データを前記データベース12に記憶する。本実施形態に係わるデータベース12は、
図1においてサーバー10と別に示されているが、これに限らず、データベース12とサーバー10とは同じホストに配置してもよい。
【0010】
第1の電子装置30と第2の電子装置40は、それぞれネットワーク20を介してサーバー10に接続される。前記第1の電子装置30と前記第2の電子装置40はコンピュータ、スマートフォン、パネルコンピュータなどの有線または無線によるネットワークに接続できるデバイスである。
【0011】
前記第1の電子装置30は、第1の使用者に所持されており、前記第2の電子装置40は、第2の使用者に所持されている。第1の電子装置30は、第1のスクリーン32及び第1のラベル読み取りモジュール34を有し、前記第1のスクリーン32はデータを表示するためのものであり、前記第1のラベル読み取りモジュール34は、非接触により少なくとも一つの電子ラベル50を読み取って、電子ラベル50に記録された対応の識別子を取得する。電子ラベル50は、例えばRFIDラベルであってもよい。前記少なくとも一つの電子ラベル50は、独立して使用されてもよいが、少なくとも一つの物品60と合わせて使用されてもよい。例えば、電子ラベル50は、少なくとも一つの物品60に設けられるかまたは物品60の近傍に設けられる。実務上、複数の電子ラベル50を使用するかまたは、これらの電子ラベル50はそれぞれ複数の物品60と合わせて使用されることもよい。第1のラベル読み取りモジュール34は、一回、一つまたは複数の電子ラベル50を読み取ることができる。第2の電子装置40は、第2のスクリーン42及び第2のラベル読み取りモジュール44を有し、その機能は第1の電子装置30のそれと同じであるので、重複説明を省略する。
【0012】
上記の物品60は、例えば器材、プレゼントなどの任意のものであってもよい。
【0013】
上記の構成により、本実施形態に係るメディアファイルの伝送方法を実行し、前記方法は、
図2に示した以下のステップを含む。
【0014】
ステップS11:第1の使用者は、前記第1の電子装置30によって前記電子ラベル50に記録した対応の識別子を取得して、前記第1の電子装置30に第1の識別データを入力してメディアファイルを選択する。前記第1の電子装置30は、前記識別子、前記第1の識別データ、及び前記メディアファイルを前記サーバー10に伝送する。
【0015】
本実施形態では、使用者は、第1の電子装置30を操作して、第1の電子装置30が前記第1のラベル読み取りモジュール34により前記電子ラベル50を読み取って、前記識別子を取得して記憶させるようにアプリケーションプログラムを実行する。実務上、第1の使用者によって手で第1の電子装置30上に識別子を入力して、例えば、電子ラベル50の識別子は、紙または電子ラベル上に印刷されている場合、第1の使用者がそれを見てから手で識別子を入力するものである。
【0016】
このステップS11において、第1の使用者は、前記第1の電子装置30を操作して撮像モジュール(図示せず)により映像を録画して前記メディアファイルを作成する。そして、第1の使用者は、前記第1の電子装置30に第1の識別データを入力して録画したメディアファイルを選択する。
【0017】
前記の第1の識別データは、本実施形態においてはアカウントであり、即ち、第2の使用者のアカウントであり、例えば、サーバーにおける第2の使用者のアカウント、または例えばe−mail、Line、WeChatなどのような第2の使用者の通信アカウントである。実務上、第1の識別データは第2の使用者の電話番号であってもよい。
【0018】
アカウントの入力方法は、直接入力または前記第1の電子装置30が前記サーバーに接続して取得することができる。例として、前記サーバー10に複数の使用者のアカウントが記録され、前記第1の電子装置30は、サーバー10に接続して第1の使用者のアカウントで登録した後、前記サーバー10は、他の複数のアカウントを第1の電子装置30に伝送して、第1の使用者が前記第1の電子装置30によりこれらのアカウントのうちの一つ(即ち第2の使用者のアカウントを選択)を選択する。
【0019】
そして、前記第1の電子装置30は、ネットワーク20を介して前記識別子、前記第1の識別データ、及び前記メディアファイルを前記サーバー10に伝送する。また、第1の電子装置30は、第1の使用者のアカウントをサーバー10に伝送してもよい。
【0020】
前記メディアファイルは、映像ファイルの他、音声ファイルまたはマルチメディアファイルであってもよい。音声ファイルを例にすれば、使用者は、第1の電子装置30の録音モジュール(図示せず)を用いて録音することができる。
【0021】
直接録画の他に、使用者は、第1の電子装置30における既存のメディアファイルを選択してもよい。
【0022】
ステップS12:前記サーバー10は、前記メディアファイルを記憶して、前記識別子と、前記第1の識別データと、前記メディアファイルのリンク情報とを含む、記録データグループを生成する。
【0023】
本実施形態においては、前記サーバー10は、メディアファイルを受信した後、それを前記データベース12に記憶して、
図3に示す記録データグループD01を生成して前記データベースに記憶する。その中の前記記録データグループは、複数の欄を含む。欄F1は、識別子「ID001」を記録するものであり、欄F2は第1の識別データ「YK02」を記録するものであり、欄F3は、メディアファイルのリンク情報を記録するものであり、その内容は、「DATA」で表示する。さらに、サーバー10が第1の使用者のアカウントを受信すれば、欄F4は第1の使用者のアカウント「JF01」を記録する。
【0024】
サーバー10は、記憶された前記メディアファイルに基づいて該メディアファイルにリンクできるネットアドレスを生成して、前記ネットアドレスをリンク情報とする。
【0025】
本実施形態においては、データベース12は、異なる識別子「ID002」〜「ID004」に対応する、複数の記録データグループD02〜D04を含み、記録データグループD02〜D04の他の欄F2〜F4の内容は、「DATA」で表示する。
【0026】
第1の使用者は、前記電子ラベル50を前記物品60とともに、第2の使用者に提供する。前記電子ラベル50が単独に使用できる場合、前記電子ラベル50を第2の使用者に伝送する。
【0027】
ステップS13:第2の使用者は、前記第2の電子装置40によって前記電子ラベル50に記録した対応の前記識別子を取得して、前記第2の電子装置40に第2の識別データを入力する。前記第2の電子装置40は、前記識別子及び前記第2の識別データを前記サーバー10に伝送する。
【0028】
本実施形態において、第2の使用者は、前記電子ラベル50及び前記物品60を受信した後、前記第2の使用者は、前記第2の電子装置40を操作して、第2のラベル読み取りモジュール44を起動することによって、第2の電子装置40が前記電子ラベル50を読み取って前記識別子を取得して記憶するようにアプリケーションプログラムを実行する。第2の使用者が第2の電子装置40により入力した第2の識別データはアカウント(即ち、第2の使用者がサーバー10に登録したアカウント)である。その後、前記第2の電子装置40は、前記識別子及び第2の識別データをネットワーク20を介して前記サーバー10に伝送する。第2の識別データは、例えばe−mail、Line、WeChatなど、または第2の使用者による電話番号のような第2の使用者の通信アカウントであってもよい。
【0029】
ステップS14:前記サーバー10は、照合により第2の電子装置40が伝送した前記識別子及び前記第2の識別データが前記記録データグループD01における前記識別子及び前記第1の識別データと一致すると判断したとき、前記メディアファイルの前記リンク情報を前記第2の電子装置40に伝送する。前記第2の電子装置40は、受信した前記リンク情報に基づいて前記メディアファイルを取得する。
【0030】
例として、第2の電子装置40が伝送した識別子が「ID001」であり、第2の識別データが「YK02」である場合、前記サーバー10は、前記識別子「ID001」とデータベース12におけるこれらの記録データグループD1〜D4とを照合することによって、対応の記録データグループD1を見つける。さらに、第2の識別データが「YK02」であって、記録データグループD1の欄F2の内容「YK02」と符合すると判断するとき、欄F3の前記リンク情報を第2の電子装置40に伝送する。
【0031】
これにより、前記第2の電子装置40は、リンク情報に基づいて前記メディアファイルを取得して再生でき、第2のスクリーン42に画面を表示するのか、及び・または第2の電子装置40のスピーカ(図示せず)により音声を再生する。第2の使用者は、第1の使用者が伝送しようとするメディアファイルの内容を知ることができる。
【0032】
例として、メディアファイルは、物品60の紹介映像または音声ファイル、操作説明映像または音声ファイル等であってもよい。メディアファイルは、第1の使用者が第2の使用者に伝送しようとする情報の映像または音声ファイルであってもよい。
【0033】
なお、第2の識別データと第1の識別データを照合する必要があるので、メディアファイルを取得するときの情報安全性を向上させる。第三者が前記電子ラベル50を取得したとしても、前記メディアファイルを簡単に取得することができない。
【0034】
本実施形態に係わるメディアファイルの伝送方法は、上記のステップ以外、ステップS14においては以下のステップをさらに含むことにより、情報安全性を向上させる。
【0035】
前記サーバー10は、照合により第2の電子装置40が伝送した前記第2の識別データと前記記録データグループD01の前記第1の識別データとが一致しないと判断するとき、前記サーバー10は、通知メッセージを前記第2の電子装置40に伝送して、第2の使用者が入力した第2の識別データには誤りがあることを通知する。そして、
図4に示す以下のステップをさらに含む。
【0036】
ステップS141:前記サーバー10は、要求コマンドを前記第2の電子装置40に伝送して、前記第2の使用者が前記第2の電子装置40に再度に前記第2の識別データを入力するように指令して、前記第2の電子装置40は、前記第2の識別データを前記サーバー10に伝送する。
【0037】
ステップS142:前記サーバー10は、照合により前記第2の識別データと前記記録データグループD01の前記第1の識別データとが一致すると判断したとき、前記メディアファイルの前記リンク情報を前記第2の電子装置40に伝送する。一致しないと判断したとき、ステップS141に戻る。
【0038】
上記ステップS141は、第2の電子装置40が再度電子ラベル50の識別子を取得してサーバー10に伝送することを含んでもよい。ステップS141は、再度、識別子及び前記記録データグループD01における前記識別子を照合することを含む。
【0039】
さらに、ステップS142では、連続の照合により数回に符合しないと判断したとき、前記サーバー10は、前記記録データグループD1のアクセス権限を無効化する。これにより、第2の電子装置40は、前記メディアファイルを取得することができない。前記記録データグループD1のアクセス権限を無効化した後、前記サーバー10が、通知メッセージを前記第1の電子装置30に伝送することによって、前記第1の使用者は、前記メディアファイルを第2の電子装置40に伝送できないことを知る。
【0040】
上記のステップS141〜S142によって、本実施形態に係わるメディアファイルの伝送方法の安全性を向上させる。
【0041】
図5は、本発明の第2の実施形態に係わるメディアファイルの伝送方法を示す。ステップS21〜S24は、第1の実施形態にそれと大抵同じであるが、ステップS21においては、前記第1の識別データは、使用可能なコードであってもよいという点に相違する。例えば、第1の使用者が第2の使用者のアカウントが分からない場合、前記使用可能なコードを前記第1の識別データとする。前記使用可能なコードは、第1の使用者そのものにより前記第1の電子装置30に入力されるか、または第1の電子装置30により発生されることができる。
【0042】
第1の使用者は、ステップS23の前のいずれかのステップにおいて(ステップS21を例に)、前記使用可能コードを前記第1の電子装置30により前記第2の電子装置40に転送する。
【0043】
ステップS23において、前記第2の使用者は、前記第2の電子装置40に、第2の使用者のアカウント及び前記使用可能なコードを含む第2の識別データを入力する。
【0044】
ステップS24において、前記サーバー10は、照合により前記第2の識別データの使用可能なコードが前記第1の識別データと一致すると判断するとき、前記リンクデータを前記第2の電子装置40に転送するだけではなく、前記記録データグループD01における前記第1の識別データを第2の使用者のアカウントに更新することを含む。
【0045】
そして、前記サーバー10は、更新された第1の識別データ(即ち、第2の使用者のアカウント)を前記第1の電子装置30に転送する。これにより、第1の使用者は、メディアファイルを第2の使用者に転送するだけではなく、第2の使用者のアカウントを知ることができる。
【0046】
これにより、第2の使用者は、第2の電子装置40によって電子ラベル50を読み取って、第2の使用者のアカウントを入力して、サーバー10の照合により記録データグループD01と一致すると判断した後、第2の電子装置40は、メディアファイルのリンク情報を取得することができる。
【0047】
上述したものは本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の明細書及び特許請求の範囲の均等な変化はすべて、本発明の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0048】
100データ管理システム
10サーバー 12データベース
20ネットワーク
30第1の電子装置 32第1のスクリーン 34第1のラベル読み取りモジュール
40第2の電子装置 42第2のスクリーン 44第2のラベル読み取りモジュール
50電子ラベル
60物品
D01〜D04記録データグループ
F1〜F4欄
S11〜S14、S141、S142ステップ
S21〜S24ステップ