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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-22076(P2021-22076A)
(43)【公開日】2021年2月18日
(54)【発明の名称】通信端末、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/02 20120101AFI20210122BHJP
   A01G 27/00 20060101ALI20210122BHJP
【FI】
   G06Q50/02
   A01G27/00 504Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2019-137269(P2019-137269)
(22)【出願日】2019年7月25日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・平成30年7月28日 Tokyo IoT Monozukuri College DemoDay ・平成30年8月4日及び平成30年8月5日 Maker Faire Tokyo 2018 ・平成30年9月14日 IoT&H/W BIZ DAY 6 by ASCII STARTUP その他3のイベントにおいて、本願発明について公開しました。 GUGEN2018応募に伴いウェブサイト(https://gugen.jp/entry2018/2018−095及びhttps://vimeo.com/298881003
(71)【出願人】
【識別番号】519125081
【氏名又は名称】猪口 陽平
(71)【出願人】
【識別番号】519125070
【氏名又は名称】原崎 芳加
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】猪口 陽平
(72)【発明者】
【氏名】原崎 芳加
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC01
(57)【要約】
【課題】植物を育成させることに対するユーザの興味関心を維持させ、育成させる植物への愛着等も感じてもらうことを、よりいっそう容易にする。
【解決手段】通信端末(10)は、栽培装置(30)の動作を制御する。栽培装置は、通信端末から給水指示を受信することにより(S451)、貯蔵部(32)から、植物の培養を行う培養部(31)へ給水する。通信端末は、植物に対応するキャラクタオブジェクトを表示させる第3のステップと(132E)、ユーザが通信端末でプログラムを実行させた履歴(181)、および、栽培装置で植物の栽培を開始してからの経過日数に応じて(182)、キャラクタオブジェクトの表示態様を決定する第4のステップと(S505)、を実行する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
栽培装置の動作を制御するための通信端末であって、
前記栽培装置は、前記通信端末から給水指示を受信することにより、貯蔵部から、植物の培養を行う培養部へ給水するように構成されており、
前記通信端末は、プロセッサと、記憶部とを備え、前記記憶部に記憶されるプログラムを前記プロセッサが実行することにより、前記プロセッサが、
ユーザから、前記栽培装置に前記給水させるための入力操作を受け付ける第1のステップと、
前記入力操作に応答して、前記栽培装置へ前記給水指示を送信する第2のステップと、
前記通信端末のディスプレイに、前記植物に対応するキャラクタオブジェクトを表示させる第3のステップと、
前記ユーザが前記通信端末で前記プログラムを実行させた履歴、および、前記栽培装置で前記植物の栽培を開始してからの経過日数に応じて、前記キャラクタオブジェクトの表示態様を決定する第4のステップと、を実行する、通信端末。
【請求項2】
前記第1のステップにおいて、前記通信端末のディスプレイに、複数の選択肢オブジェクトを表示し、各選択肢オブジェクトは、それぞれ異なる給水量を指示するための入力操作を受け付けるものであり、
前記第2のステップにおいて、前記ユーザが指定した選択肢オブジェクトに応じた給水量を前記栽培装置へ前記給水指示として送信し、
前記第4のステップにおいて、各選択肢オブジェクトを前記ユーザが指定した履歴に基づいて、前記表示態様を決定する、請求項1に記載の通信端末。
【請求項3】
前記第1のステップは、前記栽培装置の前記培養部における水分量にかかわらず、前記ユーザから、前記入力操作を受け付ける、請求項2に記載の通信端末。
【請求項4】
前記記憶部は、前記キャラクタオブジェクトに設定される感情の状態に対応付けて、前記キャラクタオブジェクトの表示態様の情報を記憶するように構成されており、
前記第4のステップにおいて、前記履歴、および、前記経過日数に基づいて、前記感情の状態を特定し、特定した感情の状態に対応する表示態様で前記キャラクタオブジェクトを表示すると決定する、請求項1から3のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項5】
前記第4のステップにおいて、前記ユーザによる給水指示の履歴が前記植物の育成に必要な量と適合している度合、および、前記ユーザが前記プログラムにより入力操作を行っている履歴に基づいて、前記キャラクタオブジェクトの感情の状態を設定する、請求項4に記載の通信端末。
【請求項6】
前記記憶部は、前記植物の種類ごとに、それぞれ異なるキャラクタオブジェクトを記憶するように構成されており、
前記プロセッサは、さらに、
前記植物の種を前記ユーザが購入する処理を受け付ける第5のステップを実行し、
前記第3のステップは、前記ユーザが購入した植物の種類に応じたキャラクタオブジェクトを前記ディスプレイに表示させる、請求項1から5のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項7】
前記第5のステップにおいて、前記植物の種を前記ユーザが購入するための購入画面を前記ディスプレイに表示させ、
前記購入画面において、前記ユーザが購入する対象の植物が前記ユーザに特定されていない表示態様で、前記ユーザから前記種の購入を受け付ける、請求項6に記載の通信端末。
【請求項8】
前記第5のステップにおいて、前記ユーザが購入する対象の植物が前記ユーザに特定されている場合、前記特定されている植物の種類に対応する前記キャラクタオブジェクトを表示して、前記購入を受け付けており、
前記ユーザが購入する対象の植物が前記ユーザに特定されていない場合、前記キャラクタオブジェクトを、いずれの種類の植物に対応するか前記ユーザに明示しない状態で表示して、前記購入を受け付ける、請求項7に記載の通信端末。
【請求項9】
前記通信端末は、撮影機能を有しており、
前記プロセッサは、
前記撮影機能による撮影画像を解析することにより、前記撮影画像における前記植物を特定し、前記植物を特定することに応答して、前記撮影画像と、前記キャラクタオブジェクトとを前記ディスプレイに表示させる、請求項1から8のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項10】
前記記憶部は、前記ユーザに関連付けられる他のユーザの情報を記憶するように構成されており、
前記通信端末は、さらに、
前記他のユーザに関連付けられる他のキャラクタオブジェクトを前記ディスプレイに表示させる第6のステップと、
前記他のユーザに関連付けられる他のキャラクタオブジェクトに対する入力操作を受け付けることにより、当該他のユーザの通信端末に対して、前記ユーザが前記他のキャラクタオブジェクトに対する入力操作を行ったことを示す通知を送信する第7のステップとを実行する、請求項1から9のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項11】
栽培装置の動作を制御するための通信端末において実行される方法であって、
前記栽培装置は、前記通信端末から給水指示を受信することにより、貯蔵部から、植物の培養を行う培養部へ給水するように構成されており、
前記方法は、前記通信端末が、
ユーザから、前記栽培装置に前記給水させるための入力操作を受け付ける第1のステップと、
前記入力操作に応答して、前記栽培装置へ前記給水指示を送信する第2のステップと、
前記通信端末のディスプレイに、前記植物に対応するキャラクタオブジェクトを表示させる第3のステップと、
前記ユーザが前記通信端末で前記プログラムを実行させた履歴、および、前記栽培装置で前記植物の栽培を開始してからの経過日数に応じて、前記キャラクタオブジェクトの表示態様を決定する第4のステップと、を実行する、方法。
【請求項12】
栽培装置の動作を制御するための通信端末において実行されるプログラムであって、
前記栽培装置は、前記通信端末から給水指示を受信することにより、貯蔵部から、植物の培養を行う培養部へ給水するように構成されており、
前記通信端末は、プロセッサと、記憶部とを備え、前記プログラムは、前記プロセッサに、
ユーザから、前記栽培装置に前記給水させるための入力操作を受け付ける第1のステップと、
前記入力操作に応答して、前記栽培装置へ前記給水指示を送信する第2のステップと、
前記通信端末のディスプレイに、前記植物に対応するキャラクタオブジェクトを表示させる第3のステップと、
前記ユーザが前記通信端末で前記プログラムを実行させた履歴、および、前記栽培装置で前記植物の栽培を開始してからの経過日数に応じて、前記キャラクタオブジェクトの表示態様を決定する第4のステップと、を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書における開示は、通信端末、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
植物を栽培する栽培装置において、育成対象の植物の育成状態または育成環境をセンシングし、センシング結果に基づいて、水分や肥料等を植物に供給することが行われている(例えば、下記の特許文献1)。特許文献1のような技術は、より生産性の高い栽培方法を提供することを目的としたものである。
【0003】
一方、家庭内などの環境でも植物を育成できるよう、育成キットも市販されてきている。これらの育成キットは、ユーザに対して、植物を育成し、育成した植物を、食べごろのタイミングで収穫してもらうことを目的としている。そのため、例えば、植物を栽培している土壌の水分量をセンシングし、水分量が不足してきている場合に、ユーザの携帯端末(スマートフォン等)に、水分量が不足していることをテキストメッセージとして通知する。これにより、ユーザは、植物に対して給水をするよう促される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019−000013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のような構成により、植物を枯らすことなく、収穫可能になるまで育成させることができ、収穫時期に適した植物をユーザに食してもらうことができる。
【0006】
しかしながら、以上のような構成であると、ユーザが給水を行うタイミングでのみ植物を視認することとなるため、植物を育成させることに対するユーザの興味関心を維持させることができずに、やがてユーザが植物を育成させること自体に飽きてしまうおそれもある。
【0007】
また、植物を撮影するためのカメラが用意されている場合であっても、植物の日々の成長自体は大きく変化しないこともあり、ユーザがカメラの撮影画像により植物の育成状況を日々確認する動機付けも得難いおそれがる。
【0008】
したがって、植物を育成させることに対するユーザの興味関心を維持させ、育成させる植物への愛着等も感じてもらうことを、よりいっそう容易にする技術が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に示す一実施形態によると、栽培装置の動作を制御するための通信端末が提供される。栽培装置は、通信端末から給水指示を受信することにより、貯蔵部から、植物の培養を行う培養部へ給水するように構成されている。通信端末は、プロセッサと、記憶部とを備える。記憶部に記憶されるプログラムをプロセッサが実行することにより、プロセッサが、ユーザから、栽培装置に給水させるための入力操作を受け付ける第1のステップと、入力操作に応答して、栽培装置へ給水指示を送信する第2のステップと、通信端末のディスプレイに、植物に対応するキャラクタオブジェクトを表示させる第3のステップと、ユーザが通信端末でプログラムを実行させた履歴、および、栽培装置で植物の栽培を開始してからの経過日数に応じて、キャラクタオブジェクトの表示態様を決定する第4のステップと、を実行する。
【0010】
本開示に示す一実施形態によると、栽培装置の動作を制御するための通信端末において実行される方法が提供される。栽培装置は、通信端末から給水指示を受信することにより、貯蔵部から、植物の培養を行う培養部へ給水するように構成されている。方法は、通信端末が、ユーザから、栽培装置に給水させるための入力操作を受け付ける第1のステップと、入力操作に応答して、栽培装置へ給水指示を送信する第2のステップと、通信端末のディスプレイに、植物に対応するキャラクタオブジェクトを表示させる第3のステップと、ユーザが通信端末でプログラムを実行させた履歴、および、栽培装置で植物の栽培を開始してからの経過日数に応じて、キャラクタオブジェクトの表示態様を決定する第4のステップと、を実行する。
【0011】
本開示に示す一実施形態によると、栽培装置の動作を制御するための通信端末において実行されるプログラムが提供される。栽培装置は、通信端末から給水指示を受信することにより、貯蔵部から、植物の培養を行う培養部へ給水するように構成されている。通信端末は、プロセッサと、記憶部とを備え、プログラムは、プロセッサに、ユーザから、栽培装置に給水させるための入力操作を受け付ける第1のステップと、入力操作に応答して、栽培装置へ給水指示を送信する第2のステップと、通信端末のディスプレイに、植物に対応するキャラクタオブジェクトを表示させる第3のステップと、ユーザが通信端末でプログラムを実行させた履歴、および、栽培装置で植物の栽培を開始してからの経過日数に応じて、キャラクタオブジェクトの表示態様を決定する第4のステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
一実施形態によると、キャラクタを育てる感覚で、ユーザと植物とがコミュニケーションをするかのような体験を提供することができ、植物を育成させることへの興味関心を、よりいっそう向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態1のシステム1の構成を示す図である。システム1は、栽培の管理を行うためのシステムである。
図2】通信端末10の構成を示すブロック図である。
図3】(i)ユーザ情報181、(ii)キャラクタデータベース182、(iii)フレンドユーザ情報183のデータ構造を示す図である。
図4】通信端末10のユーザが、通信端末10への入力操作により、栽培装置30に給水させる処理を示すフローチャートである。
図5】通信端末10が、ユーザに対し提示するキャラクタのアクションを決定し、当該キャラクタをディスプレイ132に表示する処理を示すフローチャートである。
図6】通信端末10においてキャラクタをユーザに提示する局面を示す図である。
図7】ユーザが、種を購入する操作を行う局面を示す。
図8】撮影画像とともに、キャラクタを表示する場合の画面例を示す図である。
図9】別の実施形態における画面例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
【0015】
<概要>
以下の実施形態では、ユーザに対し、ペットを育てるかのような感覚で、植物とコミュニケーションをする体験をユーザに提供し、植物を育成させることができる技術について説明する。
【0016】
具体的には、栽培装置(プランター)には、植物の育成状況をセンシングするための各種センサ、植物の育成に必要な水分、肥料等を供給するための部材(ポンプ等)が備え付けられている。栽培装置は、通信端末と通信可能に構成されており、センシング結果等を通信端末へ送信する。また、栽培装置は、通信端末から給水指示を受信して、植物に対し水分等を供給する。
【0017】
ユーザは、通信端末で動作するアプリケーションを操作することにより、栽培に関する各種情報(センシング結果等)を確認することができる。通信端末は、植物に応じたキャラクタをディスプレイに表示させ、当該キャラクタの表示態様を制御する。通信端末は、当該キャラクタが生活しているかのように、当該キャラクタのアクションを決定して、ディスプレイに表示する。例えば、キャラクタが、「水が欲しい」等とユーザに訴えかける。ユーザは、水やりをするための入力操作を行う。これにより、通信端末は、キャラクタに、水を与えられたことに対して喜ぶアクションを行わせつつ、栽培装置に給水指示を送信する。
【0018】
栽培装置で植物を育成する方法としては、ユーザの操作を一切必要とせず、またユーザによる操作も許可せず、完全に自動的に栽培装置で植物を栽培する方法もある。例えば、植物が植えられた土壌の水分量が減少したことに応答して、ユーザが一切操作することなく自動的に水分を供給する等である。
【0019】
これに対し、以下の実施形態では、あえて、ユーザの操作を介することにより、ユーザ自身がキャラクタを育てた感覚を維持したまま、栽培装置での植物の育成を楽しんでもらう技術を説明する。
【0020】
<1 構成>
図1は、実施の形態1のシステム1の構成を示す図である。システム1は、栽培の管理を行うためのシステムである。
【0021】
<1.1 構成の概要>
図1に示すように、システム1は、通信端末10と、サーバ20と、栽培装置30とを含む。通信端末10と、サーバ20と、栽培装置30とは、ネットワーク80を介して通信接続する。例えば、通信端末10は、移動体通信システムに対応した無線基地局81により、ネットワーク80に接続する。また、例えば、栽培装置30は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線基地局82により、ネットワーク80に接続する。通信端末10と栽培装置30は、無線LAN規格、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により、直接通信をすることができる。
【0022】
通信端末10は、各ユーザが操作する装置である。通信端末10は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。通信端末10の構成については後述する。
【0023】
サーバ20は、各ユーザの情報を管理するための装置である。サーバ20は、ユーザに対し、栽培装置30で栽培するための植物の種を購入するためのユーザインターフェースを提供し得る。例えば、通信端末10のユーザが、キャラクタを育成するためのアプリケーション、または、ブラウザによりサーバ20にアクセスすることで表示される画面において、植物の種を指定して購入することができる。
【0024】
サーバ20は、通信IF(Interface)22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0025】
通信IF22は、サーバ20が他の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0026】
栽培装置30は、植物に水分、肥料等を供給することにより栽培を行うための装置である。栽培装置30は、培養部31と、貯蔵部32と、供給部33と、センサ部34と、制御部35とを備える。
【0027】
培養部31は、植物の種に対し、栄養素、水分を供給することで、植物を育成させる環境を提供する。例えば、培養部31は、培養土を保持するためのケース部材を有する。ユーザは、当該培養土に植物の種を植えることで、植物を育成させることができる。培養部31は、例えば、植物に水分を供給するために、培養土に限らず、スポンジ等により構成されていてもよい。これら培養土、スポンジ等に対し、給水を行うことで、植物に水分を供給することができる。
【0028】
貯蔵部32は、植物を成長させるために必要な肥料、水分等を保持するための部材である。貯蔵部32は、水分、肥料等を蓄える。貯蔵部32は、例えばタンクであり、栽培装置30の下面や側面など任意の位置に設置される。
【0029】
供給部33は、培養部31に対し、貯蔵部32に蓄えられる水分等を供給するための機構であり、例えば揚水用のポンプである。供給部33は、制御部35からの制御信号に応答して、ポンプ等の機構を駆動し、貯蔵部32の水分等を培養部31へ供給する。
【0030】
センサ部34は、植物の育成環境をセンシングするための各種センサ装置を含む。センサ部34は、光センサ34A,温湿度センサ34B、水分量センサ34C、貯水水位センサ34D等のセンサ装置を含むが、これらに限られない。センサ部34に含まれる各種センサは、有線または無線により、センシング結果を、栽培装置30の制御部35等へ出力する。
【0031】
光センサ34Aは、培養部31で育成される植物の育成環境として、光の照射量を検出する。光センサ34Aは、培養部31に対し、日光、LED(light emitting diode)ライト等により照射される光の照射量を検出する。
【0032】
温湿度センサ34Bは、培養部31で育成される植物の育成環境として、温度、湿度等を検出する。
【0033】
水分量センサ34Cは、培養部31における水分量を検出する。例えば、水分量センサ34Cは、培養土に差し込まれ、土壌中の水分量を検出する。
【0034】
貯水水位センサ34Dは、貯蔵部32の貯水量を検出する。例えば、貯水用のタンクの水位を検出することにより、タンクで蓄えている水分量が十分であるか、または不足しているかを検出することができ、水分の補給が必要であること等をユーザに通知することができる。
【0035】
制御部35は、栽培装置30の動作を制御する。制御部35は、プロセッサ35Aと、メモリ35Bと、通信部35Cと、入出力ID35D等を備える。
【0036】
プロセッサ35Aは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0037】
メモリ35Bは、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM等の揮発性のメモリ、または不揮発性のメモリである。
【0038】
通信部35Cは、栽培装置30が他の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。例えば、通信部35Cは、通信端末10と信号を送受信する。
【0039】
入出力ID35Dは、制御部35が、センサ部34、供給部33等と信号を送受信するためのインタフェースである。
【0040】
制御部35は、センサ部34から出力される信号を受信して、メモリ35B等により保持する。制御部35は、これらセンサ部34の出力結果を、通信端末10またはサーバ20へ送信する。また、制御部35は、供給部33に対して給水指示の信号を送信することにより、供給部33に、貯蔵部32の水分等を培養部31に供給させる。
【0041】
通信端末10、サーバ20は、栽培装置30から、センサ部34のセンシング結果を、逐次、受信してセンシング結果のログとして記憶する。
【0042】
<1.2 通信端末10の構成>
次に、通信端末10の構成の詳細を説明する。
【0043】
図2は、通信端末10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、通信端末10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス131およびディスプレイ132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、記憶部180と、制御部190と、を含む。通信端末10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図2に示すように、通信端末10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0044】
アンテナ111は、通信端末10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0045】
アンテナ112は、通信端末10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0046】
第1無線通信部121は、通信端末10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2無線通信部122は、通信端末10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、通信端末10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部190へ与える。
【0047】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチセンシティブデバイス131と、ディスプレイ132とを含む。タッチセンシティブデバイス131は、通信端末10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチセンシティブデバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチセンシティブデバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部190へ出力する。
【0048】
ディスプレイ132は、制御部190の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0049】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を通信端末10の外部へ出力する。
【0050】
位置情報センサ150は、通信端末10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される通信端末10の現在位置を検出する。
【0051】
カメラ160は、受光素子により光を受光して撮影画像を生成するための装置である。
【0052】
記憶部180は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、通信端末10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部180は、ユーザ情報181と、キャラクタデータベース182と、フレンドユーザ情報183等の情報を記憶する。
【0053】
ユーザ情報181は、栽培装置30により植物を育成させるユーザの情報である。詳細は後述する。
【0054】
キャラクタデータベース182は、ユーザがプログラムを実行させた履歴、ユーザが操作した履歴等に基づいて、様々な感情表現を行う複数のキャラクタの情報を含む。詳細は後述する。
【0055】
フレンドユーザ情報183は、通信端末10のユーザと関連付けられている他のユーザの情報である。通信端末10のユーザが、他のユーザをフレンドとして登録することで、当該ユーザと、他のユーザとが関連付けられる。詳細は後述する。
【0056】
制御部190は、記憶部180に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、通信端末10の動作を制御する。制御部190は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部191と、送受信部192と、データ処理部193と、表示制御部194としての機能を発揮する。
【0057】
入力操作受付部191は、タッチセンシティブデバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部191は、タッチセンシティブデバイス131に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0058】
送受信部192は、通信端末10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0059】
データ処理部193は、通信端末10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0060】
表示制御部194は、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
【0061】
<2.データ構造>
次に、システム1で使用する各種のデータの構造について説明する。
【0062】
図3は、(i)ユーザ情報181、(ii)キャラクタデータベース182、(iii)フレンドユーザ情報183のデータ構造を示す図である。図示する例では、これら各種データが通信端末10で保持されるものとして説明しているが、サーバ20等の他の装置においても管理される。
【0063】
(i)ユーザ情報181は、ユーザが育てる種の情報を含む。図示する例では、通信端末10のユーザとして、ユーザ「A」の情報が示されている。
【0064】
ユーザ情報181のデータの各レコードは、項目「種識別情報」と、項目「種の購入日」と、項目「栽培開始時期」と、項目「栽培終了時期」と、項目「ユーザの給水指示履歴」と、項目「アプリ操作履歴」とを含む。栽培装置30により種の栽培を行うユーザごとに識別情報が割り当てられている。
【0065】
項目「種識別情報」は、ユーザが栽培する種それぞれを識別するための情報である。例えば、種の種類(バジル、トマト、等)ごとに、一意な情報が対応付けられている。図示する例では、ユーザは、項目「種識別情報」に示される種を栽培中であるか、栽培した実績がある。
【0066】
項目「種の購入日」は、ユーザが種を購入する処理を受け付けたタイミングを示す。例えば、上記のようにサーバ20でユーザからの種の購入を受け付ける場合に、当該購入にかかる処理(予約、決済時等)をサーバ20が受け付けたことに応答して、項目「種の購入日」を更新する。
【0067】
項目「栽培開始時期」は、ユーザが購入した種の栽培を開始したタイミングを示す。例えば、サーバ20でユーザから種の購入を受け付ける場合に、当該購入に応じてユーザに対し種を発送したタイミング、または、種がユーザに到着したタイミングのいずれかまたは両方を、項目「栽培開始時期」における種の栽培を開始したタイミングとしてもよい。または、ユーザが種の栽培を開始したタイミングを通信端末10またはサーバ20等に登録することができ、これにより項目「栽培開始時期」が更新されることとしてもよい。
【0068】
項目「栽培終了時期」は、ユーザが種の栽培を終了したタイミングを示す。例えば、栽培装置30で栽培された植物をユーザが収穫した場合に、項目「栽培終了時期」を更新することとしてもよい。例えば、通信端末10で動作するアプリケーションが、栽培される植物の種類と、センサ部34のセンシング結果(温度、湿度、日射量、培養部の水分量、等)と、ユーザが水分、肥料等を植物へ供給した実績等に基づいて、栽培装置30で栽培される植物の収穫時期を推定する。通信端末10は、植物の収穫時期をユーザに通知することにより、収穫を促す。通信端末10は、ユーザが植物の収穫を行ったことを、ユーザの入力操作等により検出する。これにより、通信端末10が、項目「栽培終了時期」を更新する。また、ユーザが実際に植物を収穫したか否かにかかわらず、植物の収穫時期の推定結果に基づいて、項目「栽培終了時期」を更新することとしてもよい。
【0069】
項目「ユーザの給水指示履歴」は、ユーザが栽培装置30に対して、貯蔵部32の水分、肥料等を培養部31に供給する指示を行った履歴を示す。例えば、ユーザが通信端末10を操作することにより、栽培装置30に対して給水指示を送信する。通信端末10は、給水指示のタイミングおよび給水量を項目「ユーザの給水指示履歴」に記録する。
【0070】
項目「アプリ操作履歴」は、ユーザが、栽培装置30で栽培を行うためのアプリケーションを通信端末10で実行した履歴を保持する。通信端末10は、例えば、当該アプリケーションを起動した履歴、当該アプリケーションを起動した状態でユーザが入力操作を行った履歴等を項目「アプリ操作履歴」において保持する。
【0071】
(ii)キャラクタデータベース182は、アプリケーション上でユーザに提示する対象となる各キャラクタの情報を示す。キャラクタデータベース182のデータの各レコードは、項目「キャラクタ識別情報」と、項目「キャラクタ名」と、項目「表示態様」と、項目「状態」と、項目「ユーザの保有有無」と、項目「ユーザの獲得履歴」とを含む。
【0072】
項目「キャラクタ識別情報」は、栽培装置30で栽培を行うためのアプリケーションを実行することでユーザに提示するキャラクタを識別するための情報を示す。例えば、種の種類に応じてキャラクタが設定されており、キャラクタごとに一意な情報が対応付けられていることとしてもよい。また、種の種類に応じて複数のキャラクタを設定していてもよい。例えば、種の種類「バジル」に対応するキャラクタが複数設定されることとしてもよい。
【0073】
項目「キャラクタ名」は、キャラクタの名称を示す。
項目「表示態様」は、キャラクタが遷移可能な状態と、これら各状態に応じて、キャラクタをユーザに提示するためのデータを含む。例えば、キャラクタに設定される状態として、「通常」、「うれしい」、「ぐれている」、「怒り」、「踊っている」等のように、キャラクタの感情を表す状態がある。また、「幼年期」、「渇き」のように、キャラクタの育成状態、キャラクタの外観にかかわる状態がある。通信端末10は、栽培装置30における植物の育成状況と、ユーザの操作等に応じて、キャラクタの状態を遷移させ、状態に応じたアクションをキャラクタに行わせる。
【0074】
項目「状態」は、栽培装置30における植物の育成状況、ユーザの操作等に応じて、キャラクタが遷移している状態を示す。
【0075】
項目「ユーザの保有有無」は、項目「キャラクタ識別情報」、項目「キャラクタ名」に示されるキャラクタを、通信端末10のユーザ(ユーザ「A」)が保有しているか否かを示す。
【0076】
なお、ユーザが、キャラクタに対応する植物を購入する処理を行ったことに応答して、当該種の種類に対応するキャラクタをユーザに保有させることとしてもよい。このとき、種の種類に対応するキャラクタが複数存在する場合(例えば、種の種類「バジル」に対応するキャラクタとして、キャラクタ「バジル1」、キャラクタ「バジル2」、キャラクタ「バジル3」など複数のキャラクタが存在する)、いずれかひとつのキャラクタ、または、複数のキャラクタをユーザに保有させることとしてもよい。サーバ20は、種の購入処理を受け付けて、種の種類に対応する複数のキャラクタのうちいずれかを確率的に選択し、選択したキャラクタをユーザに付与する。
【0077】
ここで、これらキャラクタは、ユーザへの付与されやすさに応じて段階が用意されていることとしてもよい(いわゆる、レアリティ)。種の種類に対応して複数のキャラクタが用意されている場合に、種の種類自体は同一であるが、これらキャラクタの外観、これらキャラクタが行うアクション、キャラクタが遷移可能な状態が、異なることとしてもよい。例えば、特定のレアリティのキャラクタのみが行い得る状態、アクションを設定していてもよい。これにより、ユーザは、種を購入することにより、キャラクタを抽選等の確率的な処理の結果に応じて獲得することができる。
【0078】
また、ユーザがキャラクタを保有している状態から、保有していない状態に遷移させることとしてもよい。通信端末10は、例えば、栽培装置30での種の育成を終えたタイミング(ユーザが植物を収穫したタイミング、栽培装置30で育成中の植物について通信端末10が植物の収穫時期と判定した時期)に基づいて、当該種に対応するキャラクタを、ユーザが保有していない状態に遷移させることとしてもよい。通信端末10は、キャラクタをユーザが保有していない状態になると、ユーザから、当該キャラクタに対する操作を受け付けないこととしてもよい。
【0079】
項目「ユーザの獲得履歴」は、各キャラクタをユーザが獲得したことがあるか否かを示す。例えば、ユーザが獲得したことがあるが、植物の栽培を終える等により、ユーザが現に保有していないキャラクタがあり得る。
【0080】
(iii)フレンドユーザ情報183は、ユーザがフレンドとして登録している各ユーザの情報を示す。フレンドユーザ情報183のデータの各レコードは、項目「フレンド識別情報」と、項目「フレンド名」と、項目「フレンド登録日時」と、項目「訪問履歴」と、項目「操作履歴」と、項目「最終ログイン日時」とを含む。図示する例では、ユーザ「A」のフレンドのリストを示している。
【0081】
項目「フレンド識別情報」は、ユーザがフレンドとして登録しているユーザを識別するための情報である。
【0082】
項目「フレンド名」は、フレンドとして登録されているユーザに設定される名称を示す。
項目「フレンド登録日時」は、通信端末10のユーザが、項目「フレンド識別情報」、項目「フレンド名」に示されるユーザをフレンドとして登録したタイミングを示す。
【0083】
項目「訪問履歴」は、通信端末10のユーザ(ユーザ「A」)が、フレンドである他のユーザのキャラクタを通信端末10に表示させた履歴を示す。通信端末10で動作するアプリケーションは、ディスプレイ132に、ユーザとフレンド登録している他のユーザのリストを表示して、当該他のユーザが保有しているキャラクタの情報を、サーバ20から受信する。これにより、通信端末10のディスプレイ132に、他のユーザのキャラクタを表示させることができ、当該他のユーザのキャラクタに対し、通信端末10のユーザが、水やり等の操作をすることができる。
【0084】
このとき、他のユーザのキャラクタの状態を遷移させることとしてもよい。例えば、ユーザのフレンドである他のユーザのキャラクタが、状態「渇き」であり、水をユーザに要求するアクションを行わせたとする。ユーザは、当該キャラクタに、水やりをする操作を行う。この操作に応答して、他のユーザのキャラクタの状態を、状態「うれしい」に遷移させる。サーバ20は、他のユーザのキャラクタが、状態「うれしい」であることを保持する。当該他のユーザが、自身の通信端末でキャラクタを表示させた場合、その通信端末は、サーバ20から、キャラクタの状態の遷移の結果を受信して、キャラクタに、状態「うれしい」のアクションを行わせる。これにより、ユーザが、他のユーザとフレンドになることで、キャラクタを他のユーザと共同で育成させるような体験を提供することができる。
【0085】
このとき、他のユーザの通信端末に対し、ユーザが、他のユーザのキャラクタに対し、水やり等の操作を行ったことを通知することとしてもよい。これにより、ユーザ間の交流が、より一層促される。また、このように他のユーザのキャラクタに対し水やり等の操作を行ったことにより、他のユーザの栽培装置に水やり等の動作を行わせることとしてもよい。これにより、他のユーザの助けを借りて、栽培装置30で植物を育成させることができる。
【0086】
項目「操作履歴」は、ユーザのフレンドである他のユーザのキャラクタに対し、ユーザが行った操作の履歴を示す。
【0087】
項目「最終ログイン日時」は、ユーザのフレンドである他のユーザが、アプリケーションを実行してログインした履歴を示す。サーバ20は、各ユーザがアプリケーションを実行してログインした履歴を保持している。通信端末10は、サーバ20と通信することにより、フレンドである他のユーザの最終ログインの日時を取得する。
【0088】
<3.動作>
次に、システム1を構成する各装置の動作について説明する。以下、通信端末10の動作として、(i)ユーザが通信端末10を操作することにより、栽培装置30に給水させる処理と、(ii)ユーザが栽培装置30により植物を栽培した実績、ユーザが通信端末10へ操作を行った履歴等により、ユーザに対し提示するキャラクタのアクションを制御する処理について説明する。
【0089】
<3.1 通信端末10へのユーザの入力操作による栽培装置30の給水制御>
図4は、通信端末10のユーザが、通信端末10への入力操作により、栽培装置30に給水させる処理を示すフローチャートである。
【0090】
ステップS401において、通信端末10の制御部190(プロセッサ)は、ユーザから、植物への給水量の指定を受け付けるための画面をディスプレイ132に表示する。本実施形態では、通信端末10は、ユーザが指定できる給水量の選択肢を、複数、ユーザに提示する。
【0091】
ステップS403において、通信端末10は、ユーザが指定した給水量に応じて、給水指示信号を生成し、生成した給水指示信号を栽培装置30へ送信する。
【0092】
ステップS405において、通信端末10は、ユーザが操作を行ったことに応答して(給水量を指示する操作、センシング結果を表示させる操作等)、ユーザの操作履歴をメモリに記憶させる。例えば、通信端末10は、ユーザが操作を行った内容に基づいて、ユーザ情報181の項目「ユーザの給水指示履歴」、項目「アプリ操作履歴」を更新する。
【0093】
ステップS451において、栽培装置30は、通信端末10から給水指示信号を受信したことに応答して、貯蔵部32から培養部31へ水分等を供給する。
【0094】
<3.2 ユーザに対し提示するキャラクタのアクションを制御する処理>
図5は、通信端末10が、ユーザに対し提示するキャラクタのアクションを決定し、当該キャラクタをディスプレイ132に表示する処理を示すフローチャートである。通信端末10は、例えば、栽培装置30による植物の育成を管理するためのアプリケーションを通信端末10で起動したこと、一定期間が経過すること等に応答して、図5に示す処理を行う。
【0095】
ステップS501において、通信端末10は、栽培装置30のセンサ部34のセンシング結果を読み出す。上記したように、栽培装置30は、センサ部34のセンシング結果を、例えば、サーバ20へ送信する。サーバ20は、センシング結果をログとして蓄積する。通信端末10は、サーバ20にアクセスすることにより、センサ部34の各センサの出力結果を読み出す。
【0096】
ステップS503において、通信端末10は、ユーザ情報181を参照すること等により、ユーザが通信端末10に対して行った操作の履歴を読み出す。通信端末10は、ユーザが保有しており育成中のキャラクタの情報を、キャラクタデータベース182を参照すること等により読み出す。通信端末10は、センサ部34の各センサの出力結果と、ユーザが行った操作の履歴とのいずれかまたは両方に基づいて、キャラクタの状態を決定する。具体的には、例えば、ユーザがアプリケーションにより給水指示を行った履歴と、ユーザがキャラクタに対して行った操作の履歴と、栽培装置30で種の栽培を開始してから経過した日数に応じて、キャラクタの状態を決定する。
【0097】
例えば、キャラクタへのユーザの愛情を表すパラメータを設定し、当該パラメータが一定の範囲(例えば、最小値「0」から最大値「100」)を取るとする。また、通信端末10は、キャラクタが取り得る各状態について、パラメータが取り得る値と対応付けて記憶するものとする(例えば、愛情を表すパラメータが値「90」以上と一定値を超える場合に、キャラクタの状態を、感情表現として良好な状態「うれしい」とする、等)。この愛情を表すパラメータは、ユーザが通信端末10に対して行う入力操作の履歴により増減することとしてもよい。
【0098】
例えば、ユーザが入力操作を一定以上の頻度で行うことにより、愛情を表すパラメータが上昇しやすくなり、ユーザが入力操作を行わない期間が長くなることにより、当該パラメータが減少しやすくなることとしてもよい。また、土壌水分量が不足する、気温が植物の育成に適さない温度帯になる等、植物を育成させる環境が適切でないこと、当該適切でない期間が長くなるにつれて、愛情を表すパラメータが減少しやすくなることとしてもよく、当該植物を育成させる環境が適切であると、当該パラメータが増加しやすくなることとしてもよい。
【0099】
例えば、ユーザが水やりの操作をしない期間が一定期間を超えることにより、当該パラメータを一定値にわたって減少させることとしてもよい。また、ユーザが栽培装置30で栽培を行うためのアプリケーションを起動しない期間が一定期間を超えることにより、当該パラメータを一定値にわたって減少させることとしてもよい。
【0100】
また、通信端末10は、栽培開始日から栽培終了時期までの期間において、キャラクタが取り得る状態を記憶する。例えば、栽培開始日から一定日以内であれば、キャラクタが育ち始めであることを示す状態「幼年期」とし、栽培終了時期が近付くにつれて、収穫時期が近付いていることを示す状態「収穫間際」などとしてもよい。
【0101】
例えば、ステップS503において、通信端末10は、経過日数が短い(栽培を開始した直後)場合は、キャラクタが幼年期である状態「幼年期」にしつつ、ユーザが一定期間にわたって操作をしていない場合に、状態「ぐれている」、状態「怒り」など、感情表現にかかる状態に遷移させる。
【0102】
また、例えば、ステップS503において、通信端末10は、ユーザが植物に対して水分等を供給する操作が、植物の育成に必要な量と適合している度合に基づいて、キャラクタの状態を遷移させることとしてもよい。通信端末10は、植物の種類、植物を育成させる環境(気温、湿度等)に応じて、植物に対して適切に水分を供給するパターンを記憶しておき、ユーザによる給水指示の操作が、当該パターンに適合しているほど、愛情を表すパラメータを増加させることとしてもよく、パターンとの適合度合いが弱くなるほど、愛情を表すパラメータを減少させることとしてもよい。
【0103】
ステップS505において、通信端末10は、ステップS503で決定したキャラクタの状態に応じて、当該キャラクタをディスプレイ132に表示して、キャラクタにアクションを行わせる。通信端末10は、センサ部34のセンシング結果に基づいて、センサ出力結果(土壌水分量、日光の照射量など)をディスプレイ132に表示する。
【0104】
<3.3 画面例>
図6は、通信端末10においてキャラクタをユーザに提示する局面を示す図である。
【0105】
画面例(A)に示すように、通信端末10は、ディスプレイ132に、水分量132Aと、光照射量132Bと、愛情パラメータ132Cと、レベル132Dと、キャラクタ表示領域132Eと、水分供給受付部132Fと、栄養供給受付部132Gと、会話受付部132Hと、を表示する。
【0106】
水分量132Aは、センサ部34のセンシング結果に示される、培養部31の水分量を表示する。
【0107】
光照射量132Bは、センサ部34のセンシング結果に示される、培養部31への光の照射量を表示する。
【0108】
愛情パラメータ132Cは、キャラクタに対するユーザの愛情を表すパラメータのパラメータ値を示す。
【0109】
水分量132A、光照射量132B、愛情パラメータ132Cにおいて、例えば、ゲージの左端を最小値、右端を最大値とし、ゲージの現在値が最小値に近づくにつれて、植物の育成にとって好ましくない環境である、としてもよい。例えば、画面例(A)では、水分量132Aの現在値が、ゲージの最小値に近づいており、土壌の水分量が不足気味になっていることを示している。
【0110】
レベル132Dは、キャラクタのレベルの現在値を示す。キャラクタのレベルの現在値は、例えば、ユーザがキャラクタに対して行った操作、植物の栽培を開始してから経過した日数等に基づいて上昇することとしてもよい。なお、キャラクタのレベルの最大値が予め規定されていることとしてもよい。キャラクタのレベルが最大値に達したとき、植物の収穫に適していることとしてもよい。すなわち、通信端末10は、植物ごとの収穫時期に応じて、キャラクタのレベルの上昇度合いを調整することとしてもよい。
【0111】
例えば、いずれの植物についてもレベルの最大値が同一であるとした場合、栽培に必要な日数が短い植物ほど、レベルの上昇が早いことになる。
【0112】
また、植物を栽培開始してから収穫するまでの期間が長いほど、当該植物に対応するキャラクタのレベルの最大値が大きくなることとしてもよい。このようなレベルの最大値をユーザに提示することにより、収穫までの時間が長くかかる植物であっても、ユーザに対し、気長にキャラクタを育成することを楽しんでもらう感覚を提供することができる。
【0113】
キャラクタ表示領域132Eは、栽培している植物に対応するキャラクタを、当該キャラクタの状態に応じて表示するための領域である。図示する例では、キャラクタが状態「渇水」であり、キャラクタが、当該状態に対応するアクションとして、水分を欲する動作を行っている。
【0114】
水分供給受付部132Fは、ユーザから、栽培装置30の培養部31への水分等の供給をする操作を受け付けるための領域である。また、水分供給受付部132Fは、キャラクタに水分を与える操作をユーザから受け付けるための領域である。
【0115】
栄養供給受付部132Gは、ユーザから、栽培装置30の培養部31への栄養(肥料)等の供給をする操作を受け付けるための領域である。
【0116】
会話受付部132Hは、ユーザが、キャラクタとメッセージ等をやりとりするための操作を受け付けるための領域である。
【0117】
画面例(A)において、ユーザは、キャラクタに対して水分を与えようとして、水分供給受付部132Fへの入力操作を行ったとする。当該入力操作に応答して、通信端末10は、画面例(A)から画面例(B)へ遷移する。
【0118】
画面例(B)に示すように、通信端末10は、ユーザが栽培装置30の培養部31へ水分を供給する量を指示する操作を受け付ける。通信端末10は、供給量表示領域132Mに、第1の給水指示部132Jと、第2の給水指示部132Kと、第3の給水指示部132Lとを表示する。図示するように、水分の供給量に応じて、複数の選択肢をユーザに提示する。
【0119】
第1の給水指示部132Jは、培養部31に、第1の量(例えば、10ml)の水分を供給するよう指示する操作をユーザから受け付ける。第2の給水指示部132Kは、培養部31に、第2の量(例えば、20ml)の水分を供給するよう指示する操作をユーザから受け付ける。第3の給水指示部132Lは、培養部31に、第3の量(例えば、30ml)の水分を供給するよう指示する操作をユーザから受け付ける。給水量は、第1の量よりも第2の量のほうが大きく、第2の量よりも第3の量のほうが大きい。
【0120】
通信端末10は、ユーザから、これらの選択肢のうち、いずれかを選択する操作を受け付けることにより、給水すべき量の情報を含む給水指示信号を生成して、栽培装置30へ送信する。
【0121】
画面例(C)は、画面例(B)において、ユーザが給水指示を行った局面を示す。画面例(A)と比較すると、水分量132Aの現在値が増加している。また、ユーザが給水指示を行ったことにより、キャラクタへの愛情パラメータも更新される。図示する例では、愛情パラメータ132Cも、画面例(A)と比較すると上昇している。キャラクタは、状態「渇水」から、愛情パラメータに対応した状態に遷移する。
【0122】
画面例(D)は、ユーザが栽培装置30により植物を育成することで、キャラクタが別のキャラクタへと変化している局面を示す。
【0123】
図示する例では、キャラクタの表示態様を変更し、キャラクタが、別のキャラクタへ進化する例を示している。本実施形態において、キャラクタが別のキャラクタへと変化する条件は、予め通信端末10またはサーバ20に保持されていることとする。
【0124】
このようにキャラクタを別のキャラクタへと変化(進化)させる条件としては、(1)ユーザが通信端末10に対して行った操作の履歴が含まれることとしてもよい。ここで、通信端末10に対して行った操作の履歴は、(i)ユーザが端末装置10でアプリケーションを起動させた操作、(ii)栽培装置30において植物に水分を供給させるための操作、(iii)ユーザが植物の育成環境のセンシング結果を確認する操作、(iv)キャラクタに対して会話する等のアクションをユーザが行った操作等の各種操作の履歴を含むこととしてもよい。
【0125】
例えば、ユーザがキャラクタに対して水分を供給する操作等が所定回数に達した場合、所定の頻度で行った場合等の条件を満たすことにより、キャラクタを別のキャラクタへと変化させる。このとき、通信端末10またはサーバ20は、進化前のキャラクタの情報をユーザが保有しないこととしつつ、進化後のキャラクタの情報をユーザに保有させる等の処理を行うこととしてもよい。進化前のキャラクタの名称と、進化後のキャラクタの名称とが異なることとしてもよい。
【0126】
画面例(D)に示すように、通信端末10またはサーバ20は、キャラクタを別のキャラクタへ変更するための条件が満たされたことに応答して、当該条件が満たされたことをユーザに通知するための通知132Nを表示する。
【0127】
図7は、ユーザが、種を購入する操作を行う局面を示す。
画面例(A)に示すように、通信端末10は、ディスプレイ132に、ユーザが購入する種の候補(植物132P1、植物132P2、植物132P3)を表示する。図示する例では、ユーザは、植物132P1を選択しており、ユーザが選択していることを示すために強調表示されている。
【0128】
通信端末10は、ユーザが購入しようとしている種の種類に対応するキャラクタを、キャラクタ表示部132Qに表示する。図示する例では、ユーザは、種「バジル」を購入しようとしており、種「バジル」に対応するキャラクタが、ユーザが種を購入することによって獲得できるキャラクタの候補となる。
【0129】
通信端末10は、購入処理を受け付けるため、例えば、植物132P1へのユーザの入力操作を受け付けることにより、購入に必要な金額の決済をする処理を行う。通信端末10は、決済処理が完了したことに応答して、ユーザに対し、種の種類に対応するキャラクタであって、ユーザに付与するキャラクタを決定する。
【0130】
なお、画面例(A)に示すように、植物132P3は、ユーザが購入しようとする種をユーザが特定するための情報が示されていない。すなわち、ユーザが、どの種を購入することになるのか、ユーザに対し明示していない。
【0131】
画面例(B)に示すように、通信端末10は、ユーザから植物132P3を選択する操作を受け付けることに応答して、キャラクタ表示部132Qに、キャラクタの一部分を表示することとしてもよい(例えば、シルエットで表示する、キャラクタの一部分を隠す、等)。
【0132】
通信端末10は、植物132P3により、ユーザから種を購入するための購入処理を受け付けると、ユーザが購買対象とする種を、所定の母集団の中から選択してもよい。すなわち、ユーザは、どの種を購入したいかの希望がなくとも、購買対象となる種の候補の中から、抽選等により、購入対象の種を決定することができる。これにより、ユーザが、どの種を購入しようかと検討する負担を軽減し、栽培装置30での植物の栽培を開始するよう促すことができる。
【0133】
<3.4 キャラクタを表示する態様>
植物に対応するキャラクタを表示する態様は、上記の例に限られない。
【0134】
図8は、撮影画像とともに、キャラクタを表示する場合の画面例を示す図である。
【0135】
通信端末10は、ユーザの操作を受け付ける等の所定の条件を満たすことにより、AR(Augmented Reality)モードに移行する。ARモードでは、ユーザは、栽培装置30で栽培中の植物を撮影することにより、撮影画像に、キャラクタを表示させることができる。
【0136】
画面例(A)に示すように、通信端末10は、カメラ160を動作させ、カメラ160の撮影画像をディスプレイ132に表示する。通信端末10は、撮影画像を解析することにより、撮影画像に含まれる植物の範囲を特定する。通信端末10は、当該範囲に含まれる植物の種類を特定する。通信端末10は、特定される植物の種類が、ユーザが栽培している植物であると判別される場合に、撮影画像に、ユーザが栽培している植物に対応するキャラクタを表示させる。
【0137】
画面例(B)は、撮影画像に、キャラクタを表示させる局面を示す図である。図示するように、通信端末10は、撮影画像を解析することにより、植物が含まれる範囲132Rを特定する。通信端末10は、領域132Sに、キャラクタを表示する。
【0138】
(撮影画像からの植物の特定方法)
通信端末10は、撮影画像を解析することにより、撮影画像に含まれる植物が、栽培を開始してから経過した日数を推定することとしてもよい。通信端末10は、ユーザが植物の栽培を開始してからの経過日数を、ユーザ情報181に基づき読み出すことにより、撮影画像に基づく植物の栽培開始からの経過日数と比較する。これにより、通信端末10は、撮影画像に、ユーザが栽培している植物が含まれているか否かを判別することとしてもよい。
【0139】
(撮影画像の蓄積)
通信端末10は、ARモード等により、栽培装置30で栽培されている植物の撮影が行われることに応答して、撮影画像を、サーバ20等において保持することとしてもよい。これにより、植物の育成状況のセンシング結果と、ユーザが植物に対して水分等を供給した履歴と、実際の植物の育成状況の画像とを、関連付けてサーバ20等に蓄積することができる。そして、これら蓄積された情報が時系列に並ぶ情報であるとして、これら情報に基づいて機械学習等を行うことにより、ある植物を栽培している過程において、どのような育成環境で、どのように植物に水分等を供給すると、ユーザにとって望ましい成長を植物に行わせられるかを予測するモデルを生成し得る。
【0140】
また、栽培装置30において栽培を行うためのアプリケーションに対するユーザの操作に基づいてキャラクタの状態を変化させることとする場合、ユーザの操作に応じて決定されるキャラクタの状態と、実際の植物の育成状態とが整合しないことが生じうる。例えば、キャラクタの状態が「通常」であるとしても、実際の植物の育成状態では気温が高すぎる、土壌水分量が不足している等により、植物の育成にとっては好ましくない状態であることがあり得る。
【0141】
この場合においても、通信端末10が、ARモードで撮影画像とともにキャラクターを表示させるようユーザに促すことで、植物の撮影画像を蓄積することができる。これにより、実際の植物の育成状態を、蓄積される植物の撮影画像に基づき判別することにより、キャラクタの状態を決定することとしてもよい。例えば、実際の植物の育成状態が、水分等が不足しており成長が遅れている場合に、キャラクタの状態を「渇水」、「幼年期」であるとして、キャラクタにアクションを行わせる。これにより、ユーザが適切に植物を成長させる動機付けを与えることができる。
【0142】
<実施の形態2>
図9は、別の実施形態における画面例を示す。
【0143】
画面例(A)に示すように、通信端末10は、ディスプレイ132に、植物の育成を開始してから経過した日数を日数表示部132T1に表示する。植物の育成を開始してから経過した日数は、栽培装置30に植物を載置した日、または、通信端末10でアプリケーションを実行することによりキャラクタを育成させる操作を開始した日等からの経過日数を示す。
【0144】
通信端末10は、キャラクタ表示領域132Eに、キャラクタが発するメッセージ132T4と、キャラクタオブジェクトを表すキャラクタ132T5とを表示する。通信端末10は、キャラクタ132T5を、所定のアルゴリズムに基づいて動作させる。通信端末10は、通信端末10に表示させるメッセージの内容を決定し、メッセージ132T4を、キャラクタ132T5の位置と対応付けて表示する。
【0145】
通信端末10は、栽培装置30における植物を育成させる環境の情報をユーザが確認するための操作を受け付ける受付部132T2をディスプレイ132に表示する。
【0146】
通信端末10は、栽培装置30において育成される植物に水分を供給するための操作を受け付ける水分供給受付部132T3を表示する。
【0147】
通信端末10は、図示するように、ユーザが育成対象とするキャラクタ132T5の他には、日数表示部132T1と、水分量132Aと、受付部132T2と、水分供給受付部132T3とを表示する。
【0148】
画面例(A)において、通信端末10は、水分供給受付部132T3に対するユーザの入力操作に応答して、画面例(B)を表示する。
【0149】
また、画面例(A)において、通信端末10は、受付部132T2に対するユーザの入力操作に応答して、画面例(C)を表示する。
【0150】
画面例(B)に示すように、通信端末10は、画面例(A)の画面にオーバーレイさせるように、供給量表示領域132Mを表示する。このとき、通信端末10は、供給量表示領域132Mに表示される操作受付部(第1の給水指示部132J、第2の給水指示部132K、第3の給水指示部132Lのように、栽培装置30の植物に水分を供給するための操作)の他の画像について、ユーザに認識させつつもユーザの注意を供給量表示領域132Mに向けさせるよう、明るさを落とす、シルエット表示にする等の処理を行ってもよい。これにより、ユーザが育成しているキャラクタをユーザに認識させつつ、水分量の指定をユーザが行うことができる。
【0151】
通信端末10は、画面例(B)から画面例(A)へ移行する(画面例(A)へ戻る)ためのボタン132T6を表示する。画面例(B)において、通信端末10は、画面例(A)において水分供給受付部132T3が表示されていた位置にボタン132T6を表示する。これにより、ユーザは、画面例(A)において水分供給受付部132T3への操作を行った後、栽培装置30の植物に水分を供給するために、当該水分供給受付部132T3への入力操作を行った位置とは異なる位置(第1の給水指示部132J等)への入力操作を行うことにより、栽培装置30への給水を行うことができる。このため、ユーザが、誤って水分量を指定するおそれを小さくし得る。
【0152】
画面例(C)において、通信端末10は、植物を育成させる環境における各種センサ装置の出力結果をユーザが確認できる画面を表示する。画面例(C)に示すように、通信端末10は、ディスプレイ132に、植物の育成環境を示す基本情報132T9を表示する。
【0153】
通信端末10は、画面例(C)から画面例(A)へと遷移させるための操作を受け付ける受付部132T7を表示する。
【0154】
通信端末10は、アプリのバージョン、開発者への問い合わせなどの情報を表示するための設定ボタン132T8を表示する。
【0155】
画面例(C)の例では、通信端末10が、植物を育成させる環境の情報(基本情報132T9)を表示する際に、キャラクタ等を表示させていない。
【0156】
以上のように、画面例(A)を起点として、栽培装置30の植物に水分を供給する指示をユーザから受け付ける画面(画面例(B))と、植物の育成環境を示す情報をユーザが確認できる画面(画面例(C))とへ移行できることとしているため、ユーザに対し、画面例(A)に示す画面を起点として操作を行うよう促しうる。
【0157】
<変形例>
(1) 以上の実施形態の説明において、通信端末10は、ユーザに対し、水分等を培養部31に供給するための複数の選択肢を提示するものとして説明した。ここで、通信端末10は、培養部31の水分量にかかわらず、ユーザから、給水指示の操作を受け付けることとしてもよい。例えば、培養部31では十分な量の水分が供給されているにもかかわらず、ユーザから、さらなる水分の供給をする操作を受け付ける。この場合、通信端末10は、キャラクタに、水分量が過剰であることを示すアクションを行わせるよう決定してもよい。これにより、ユーザは、キャラクタのアクションを確認することで、適切な水やりのタイミングを推し量ることができ、栽培装置30で植物を育成させることと、キャラクタを育成させることを楽しむことができる。
【0158】
(2) 以上の実施形態では、通信端末10は、センサ部34のセンシング結果を、水分量132A等によりユーザに提示するものとして説明した。この他に、キャラクタを表示する一方、センサ部34のセンシング結果を表示しないこととしてもよい。ユーザは、キャラクタの状態を確認しつつ、給水指示等の操作を行うことで、よりキャラクタを育成させている感覚を得ることができる。
【0159】
<付記>
以上の実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
【0160】
(付記1)
栽培装置(30)の動作を制御するための通信端末(10)が提供される。栽培装置は、通信端末から給水指示を受信することにより(S403、S451)、貯蔵部(32)から、植物の培養を行う培養部(31)へ給水するように構成されている。通信端末は、プロセッサ(190)と、記憶部(180)とを備え、記憶部に記憶されるプログラムをプロセッサが実行することにより、プロセッサが、ユーザから、栽培装置に給水させるための入力操作を受け付ける第1のステップと(130、S403)、入力操作に応答して、栽培装置へ給水指示を送信する第2のステップと(S403)、通信端末のディスプレイ(132)に、植物に対応するキャラクタオブジェクトを表示させる第3のステップと(182、132E、S505)、ユーザが通信端末でプログラムを実行させた履歴(181)、および、栽培装置で植物の栽培を開始してからの経過日数に応じて(182)、キャラクタオブジェクトの表示態様を決定する第4のステップと(S505)、を実行する。
【0161】
(付記2)
第1のステップにおいて、通信端末のディスプレイに、複数の選択肢オブジェクトを表示し(132J、132K、132L)、各選択肢オブジェクトは、それぞれ異なる給水量を指示するための入力操作を受け付けるものであり、第2のステップにおいて、ユーザが指定した選択肢オブジェクトに応じた給水量を栽培装置へ給水指示として送信し、第4のステップにおいて、各選択肢オブジェクトをユーザが指定した履歴に基づいて、表示態様を決定する、(付記1)に記載の通信端末。
【0162】
(付記3)
第1のステップは、栽培装置の培養部における水分量(34C)にかかわらず、ユーザから、入力操作を受け付ける、(付記2)に記載の通信端末。
【0163】
(付記4)
記憶部は、キャラクタオブジェクトに設定される感情の状態に対応付けて、キャラクタオブジェクトの表示態様の情報を記憶するように構成されており(182)、第4のステップにおいて、履歴、および、経過日数に基づいて、感情の状態を特定し(182)、特定した感情の状態に対応する表示態様でキャラクタオブジェクトを表示すると決定する、(付記1)から(付記3)のいずれかに記載の通信端末。
【0164】
(付記5)
第4のステップにおいて、ユーザによる給水指示の履歴が植物の育成に必要な量と適合している度合、および、ユーザがプログラムにより入力操作を行っている履歴に基づいて、キャラクタオブジェクトの感情の状態を設定する、(付記4)に記載の通信端末。
【0165】
(付記6)
記憶部は、植物の種類ごとに、それぞれ異なるキャラクタオブジェクトを記憶するように構成されており(182)、プロセッサは、さらに、植物の種をユーザが購入する処理を受け付ける第5のステップを実行し(図7)、第3のステップは、ユーザが購入した植物の種類に応じたキャラクタオブジェクトをディスプレイに表示させる(132Q)、(付記1)から(付記5)のいずれかに記載の通信端末。
【0166】
(付記7)
第5のステップにおいて、植物の種をユーザが購入するための購入画面をディスプレイに表示させ(図7)、購入画面において、ユーザが購入する対象の植物がユーザに特定されていない表示態様で、ユーザから種の購入を受け付ける(132P3、132Q)、(付記6)に記載の通信端末。
【0167】
(付記8)
第5のステップにおいて、ユーザが購入する対象の植物がユーザに特定されている場合、特定されている植物の種類に対応するキャラクタオブジェクトを表示して、購入を受け付けており、ユーザが購入する対象の植物がユーザに特定されていない場合、キャラクタオブジェクトを、いずれの種類の植物に対応するかユーザに明示しない状態で表示して、購入を受け付ける(図7)、(付記7)に記載の通信端末。
【0168】
(付記9)
通信端末は、撮影機能を有しており、プロセッサは、撮影機能による撮影画像を解析することにより、撮影画像における植物を特定し、植物を特定することに応答して、撮影画像と、キャラクタオブジェクトとをディスプレイに表示させる(図8、132R、132S)、(付記1)から(付記8)のいずれかに記載の通信端末。
【0169】
(付記10)
記憶部は、ユーザに関連付けられる他のユーザの情報を記憶するように構成されており(183)、通信端末は、さらに、他のユーザに関連付けられる他のキャラクタオブジェクトをディスプレイに表示させる第6のステップと、他のユーザに関連付けられる他のキャラクタオブジェクトに対する入力操作を受け付けることにより、当該他のユーザの通信端末に対して、ユーザが他のキャラクタオブジェクトに対する入力操作を行ったことを示す通知を送信する第7のステップとを実行する、(付記1)から(付記9)のいずれかに記載の通信端末。
【0170】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0171】
1 システム、10 通信端末、20 サーバ、30 栽培装置、31 培養部、32 貯蔵部、33 供給部、34 センサ部、35 制御部、132 ディスプレイ、160 カメラ、181 ユーザ情報、182 キャラクタデータベース、183 フレンドユーザ情報。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9