(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-22348(P2021-22348A)
(43)【公開日】2021年2月18日
(54)【発明の名称】伝達システム、弔事情報検索システム、それに用いるプログラム、プログラムを記録した記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20210122BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-149500(P2019-149500)
(22)【出願日】2019年7月29日
(71)【出願人】
【識別番号】518092539
【氏名又は名称】合同会社K.T−wanwan
(72)【発明者】
【氏名】小田 志織
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC14
(57)【要約】 (修正有)
【課題】インターネットに接続したパーソナルコンピュータや端末で、知り合いの弔事情報が出身地などの検索で確認でき、過去の弔事情報も確認できるシステムを提供する。
【解決手段】依頼主情報管理装置3と管理装置4で構成されるシステムにおいて、依頼主情報管理装置は、依頼主基本情報を登録する登録部、依頼主の掲載を希望する弔事情報の内容を登録する登録部、遺言書等の預かりの有無を登録する登録部、全依頼主情報の登録された登録部の内容及び依頼主の死亡を管理装置に通知する通知部を備える。管理装置は、依頼主管理装置の通知部から通知される識別番号で管理された全依頼主情報を受信する受信部、全依頼主情報を登録する登録部、依頼主の死亡を受信する受信部、WEBに弔事情報を転送する転送部、遺言書等の預かりの有無を照合する照合部、遺言等の預かりがあることを伝達する伝達部を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼主情報管理装置と管理装置はインターネット等のデータ通信網を介した接続で構成され、前記依頼主情報管理装置は依頼主を識別番号で管理し、依頼主基本情報を登録する登録部、依頼主が希望する弔事情報検索システムの検索項目を登録する登録部、生前の御礼を登録する登録部、弔事情報掲載の有無を登録する登録部、遺言書・財産目録・メッセージの預かりの有無を登録する登録部を備え、前記管理装置に識別番号で管理された全依頼主情報を通知する通知部、前記管理装置に依頼主の死亡を通知する通知部を備え、前記管理装置は、前記依頼主情報管理装置の識別番号で管理された全依頼主情報を受信する受信部、登録する登録部、依頼主の死亡を受信する受信部、弔事情報をインターネット等のデータ通信網を介しWEBに転送する転送部及び識別番号で遺言・財産目録・メッセージの預かりの有無を照合する照合部を備えていることを特徴とする伝達システム。
【請求項2】
依頼主情報管理装置と管理装置はインターネット等のデータ通信網を介した接続で構成され、前記依頼主情報管理装置の依頼主の死亡通知を行う通知部が、前記管理装置の依頼主の死亡を受信する受信部に通知されると、前記管理装置は識別番号に従い、全依頼主情報が登録された登録部より、依頼主基本情報、依頼主が希望する弔事情報検索システムの検索項目、生前の御礼及び葬儀情報を弔事情報掲載の有無に従いインターネットのデータ通信網を介しWEB上の弔事情報検索システムである弔事情報データベースに前記管理装置の転送部が転送することで、検索項目で弔事情報検索の実現を特徴とする弔事情報検索システム。
【請求項3】
依頼主情報管理装置と管理装置はインターネット等のデータ通信網を介した接続で構成され、識別番号で管理した全依頼主情報及び死亡を通知する前記依頼主情報管理装置と、識別番号で登録した全依頼主情報及び死亡を受信する前記管理装置とで構成される伝達システムにおいて、前記依頼主情報管理装置及び前記管理装置に記録され、請求項1に記載の伝達方法及び請求項2に記載の転送方法を前記依頼主情報管理装置及び前記管理装置に実行させるコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【請求項4】
請求項3に記載の依頼主情報管理装置、管理装置において実行されるプログラムを記録した記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は生前依頼主が希望した弔事情報をWEBに転送し、生前依頼主が作成した遺言書・財産目録・メッセージが有ることを伝達する伝達システム、及び誰もが時間場所を問わず弔事情報の検索ができる弔事情報検索システム、その方法、それに用いるプログラム、プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、弔事情報を知る手段は区市町村等の役所に死亡届を出しに来た関係者等に「お悔み欄」への掲載の有無を確認し、区市町村の役所に常駐している新聞記者等が故人名・年齢・逝去日・喪主・葬儀会場・及び日時等を新聞の「お悔み欄」に通常1回のみ県単位で掲載することが多く、弔事情報確認を毎日行うことが難しい。
【0003】
「お悔み欄」の掲載の有無において故人の意思の反映ができないことも起こりえる。
【0004】
関係者・知人等への弔事情報の連絡は、電話・ファクシミリ等で行われていたが情報通信技術の発展に伴いインターネットの普及によりパーソナルコンピュータ・信端末での弔事情報の連絡が普及している。
【0005】
弔事情報を提供するシステムがいくつか提案されている。特開2003−6355号公報には会員だけが弔事情報を知ることができるシステムで、会員である依頼主の死亡通知を依頼主が希望する会員である複数の相手にネットワークを介して通知するシステムが記載されている(特許文献1)。
【0006】
メッセージの伝達システムとして依頼主自信がインターネットを介してデジタル文書でのメッセージを預けるサービスの提供が行われている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開文献2003−6355号公報
【特許文献2】特願文献2016−132150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のシステムでは、閲覧できるのは会員のみであり、一般の人は弔事情報を得ることができない。また、会員同士が利用できるサービスであって、依頼主が死亡通知を希望する相手が会員なのか解らないため希望する相手に弔事情報、メッセージを伝達できない可能性がある。また、氏名・旧姓・年齢・逝去日・誕生日・居住地・出身地を含むその他の条件で検索ができないため、知りたい人の弔事情報が即時に得られない可能性がある。
【0009】
上記の遺言書・メッセージを含むその他の伝達の方法、サプライズメッセージの申込みはインターネットを介して依頼主本人が行うことで実行されるものであり、本人確認が明確に行えず、遺言書・メッセージを預ける際、依頼主本人以外の者が遺言書・メッセージを預ける可能性も起こり得る。また、死亡の通知も不特定の者が行えるため悪戯や誤報が起こる可能性がある。インターネットでのサプライズメッセージの預かりであって遺言書も手書き等の書類の預かりは含んでおらず法的効力が発揮できない可能性もある。
【0010】
遺言書、公正証書の作成は、弁護士・公証役場などで行えるが、依頼主、遺族の時間や費用の負担が大きく手続等も安易ではない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
依頼主情報管理装置と管理装置はインターネット等のデータ通信網を介した接続で構成され、前記依頼主情報管理装置は依頼主を識別番号で管理し、依頼主基本情報を登録する登録部、依頼主が希望する弔事情報検索システムの検索項目を登録する登録部、生前の御礼を登録する登録部、弔事情報掲載の有無を登録する登録部、遺言書・財産目録・メッセージの預かりの有無を登録する登録部を備え、前記管理装置に識別番号で管理された全依頼主情報を通知する通知部、前記管理装置に依頼主の死亡を通知する通知部を備え、前記管理装置は、前記依頼主情報管理装置の識別番号で管理された全依頼主情報を受信する受信部、登録する登録部、依頼主の死亡を受信する受信部、弔事情報をインターネット等のデータ通信網を介しWEBに転送する転送部及び識別番号で遺言・財産目録・メッセージの預かりの有無を照合する照合部を備えていることを特徴とする。
【0012】
依頼主情報管理装置と管理装置はインターネット等のデータ通信網を介した接続で構成され、前記依頼主情報管理装置の依頼主の死亡通知を行う通知部が、前記管理装置の依頼主の死亡を受信する受信部に通知されると、前記管理装置は識別番号に従い、全依頼主情報が登録された登録部より、依頼主基本情報、依頼主が希望する弔事情報検索システムの検索項目、生前の御礼及び葬儀情報を弔事情報掲載の有無に従いインターネットのデータ通信網を介しWEB上の弔事情報検索システムである弔事情報データベースに前記管理装置の転送部が転送することで、検索項目で弔事情報検索の実現を特徴とする。
【0013】
依頼主情報管理装置と管理装置はインターネット等のデータ通信網を介した接続で構成され、識別番号で管理した全依頼主情報及び死亡を通知する前記依頼主情報管理装置と、識別番号で登録した全依頼主情報及び死亡を受信する前記管理装置とで構成される伝達システムにおいて、前記依頼主情報管理装置及び前記管理装置に記録され、請求項1に記載の伝達方法及び請求項2に記載の転送方法を前記依頼主情報管理装置及び前記管理装置に実行させるコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【0014】
請求項3に記載の依頼主情報管理装置、管理装置において実行されるプログラムを記録した記録媒体。
【発明の効果】
【0015】
本発明の伝達システム、弔事情報検索システム、それに用いるプログラム、プログラムを記録した記録媒体によれば、依頼主情報管理装置から葬儀業者の会員である依頼主の死亡通知を管理装置が識別番号で受信すると、WEBにある弔事情報データベースを用いた弔事情報検索システムに、生前依頼主が希望した複数の検索項目の情報、生前の御礼情報と併せ葬儀情報が転送され、誰もが場所や時間を問わず出身地などの検索項目で検索することができる。更に、識別番号で照合される生前依頼主が作成した遺言書・財産目録・メッセージがあれば、生前依頼主の希望する者・住所・電子メールアドレスに送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】 本発明の一実施の形態に係る伝達システム、弔事情報検索システムの構成を示すブロック図。
【
図2】 依頼主情報管理装置及び管理装置の構成を示すブロック図。
【
図3】 依頼主の申し込み登録において実行する処理を示すルーチンのフローチャート。
【
図4】 依頼主が死亡した際の処理を示すルーチンのフローチャート。
【
図5】 弔事情報検索サイトで照会する項目と照会方法と画面遷移の構成を示す図。
【
図6】 依頼主情報管理装置及び管理装置において記録される依頼主情報の1レコードのデータ構成を示す図。
【
図7】 WEBサーバーにおいて記録されている弔事情報の1レコードのデータ構成を示す図。
【
図8】 管理装置において記憶される、遺言書・財産目録・メッセージの1レコードのデータ構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の伝達システム、弔事情報検索システムは、
図1に示すように依頼主情報管理装置と管理装置が、インターネット等のデータ通信網を介した接続で構成され、前記依頼主情報管理装置と前記管理装置は、入力手段(キーボード、タッチパネル)及び記憶部(DB)を有しているコンピュータ、例えばパーソナルコンピュータ、その他の端末(PCと
図1に示す。以下同じ)で、コンピュータ読み取り可能なプログラムを実行することにより、伝達システム、弔事情報検索システムが実現する。
【0018】
依頼主情報管理装置は、
図2に示すように管理会社と契約した全国複数の葬儀業者に設置し、入力手段(キーボード、タッチパネル)及び記憶部(DB)を有しているコンピュータ、例えばパーソナルコンピュータ、その他の端末で、コンピュータ読み取り可能なプログラムを実行することにより、手順Aで前記依頼主情報管理装置に葬儀業者が入力を行うことで、識別番号で管理する全依頼主情報である依頼主基本情報を登録する登録部、弔事情報検索システムの検索項目で依頼主が掲載を希望する項目である例えば氏名・旧姓・年齢・誕生日・居住地・出身地・逝去日・葬儀の日時・喪主・葬儀社・電話番号を含むその他複数の希望項目を登録する登録部、生前の御礼を登録する登録部、弔事情報掲載の有無を登録する登録部遺言書・財産目録等・メッセージの預かりの有無を登録する登録部を備え、前記依頼主情報管理装置の登録部に登録された依頼主の情報は、インターネット等のデータ通信網を介し接続することで、前記管理装置に依頼主の情報を通知する通知部、前記管理装置に依頼主の死亡を通知する通知部を実現する。
【0019】
管理装置は
図2に示すように管理会社に設置し、入力手段(キーボード、タッチパネル)及び記憶部(DB)を有しているコンピュータ、例えばパーソナルコンピュータ、その他の端末で、コンピュータ読み取り可能なプログラムを実行することにより、依頼主情報管理装置に識別番号で管理された前記依頼主情報管理装置の登録部に登録されている全依頼主情報である依頼主基本情報、弔事情報検索システムの検索項目で依頼主が掲載を希望する項目である氏名・旧姓・年齢・誕生日・居住地・出身地を含むその他複数の項目の情報、生前の御礼の情報、弔事情報掲載の有無の情報、遺言書・財産目録等・メッセージの預かりの有無の情報を、インターネット等のデータ通信網を介し接続することで、前記依頼主情報管理装置の通知部が通知した依頼主の情報を、前記管理装置の受信部が受信することで、前記管理装置に識別番号で管理する全依頼主情報が登録部に登録される。更に、手順Eで前記依頼主情報管理装置の通知部から依頼主の死亡が通知されると、識別番号にて前記管理装置の受信部が受信し、識別番号に従い前記管理装置の転送部が生前依頼主が掲載を希望する検索項目及び葬儀情報である例えば、故人名、逝去日、お通夜、告別式、喪主、電話番号、葬儀の場所、葬儀業者のホームページアドレスをインターネット等のデータ通信網を介し接続することで、WEB上の弔事情報検索システムに転送部が転送し更に手順Gで前記管理装置は遺言書・財産目録・メッセージの預かりの有無を照合部が照合し、照合部で一致する依頼主の識別番号を伝達部で伝達することで、生前依頼主が希望する者・住所・電子メールアドレスに、電子メール・郵送で送信する。
【0020】
本発明の一実施の形態に係る伝達システム、弔事情報検索システムについて説明する。
図1に示すように、伝達システム、弔事情報検索システムは依頼主情報管理装置と管理装置が、インターネット等のデータ通信網を介して接続されていることで構成される。
【0021】
伝達システムについて説明する。
図3に示すように、依頼主管情報理装置の登録部によって実行される処理の流れは、生前依頼主が、依頼主情報管理装置を設置した葬儀業者にて、依頼主基本情報、弔事情報検索システムの検索項目で生前依頼主が掲載を希望する項目である氏名・旧姓・年齢・誕生日・居住地・出身地を含むその他の複数の検索項目、生前の御礼のメッセージ、弔事情報掲載の有無、遺言書・財産目録・メッセージの有無を、例えば、居住地にある前記依頼主情報管理装置を設置した葬儀業者に、登録の条件である依頼主本人の確認ができる、例えば、マイナンバー・免許証・住民票・その他の法的根拠を有する証明書を提示し葬儀業者が前記依頼主情報管理装置(キーボード、タッチパネル等)に入力を行うと識別番号が発行され前記依頼主情報管理装置の登録部に識別番号で管理された全依頼主情報が登録される。
図6には、依頼主情報管理装置・管理装置に記憶される依頼主情報の1レコードを構成する各フィールドを示す。
【0022】
依頼主情報管理装置と管理装置は、
図1に示すようにインターネット等のデータ通信網を介して接続されており、前記依頼主情報管理装置の登録部に登録された識別番号で管理された全依頼主情報は、手順Bで前記依頼主情報管理装置の通知部より前記管理装置に通知され、前記管理装置の受信部が依頼主の情報を受信することで、前記管理装置の登録部に識別番号で管理された全依頼主情報が登録される。
【0023】
依頼主が死亡した際、手順Dで依頼主の関係者等が生前依頼主により会員登録した葬儀業者に葬儀を発注し、葬儀業者が依頼主情報管理装置に識別番号もしくは依頼主基本情報の(キーボード、タッチパネル等)入力を行うと依頼主を確定し、追記情報である葬儀情報、例えば、故人名、逝去日、お通夜、告別式、喪主、電話番号、葬儀の場所、葬儀業者のホームページアドレスの入力を行い手順Eで前記依頼主情報管理装置の通知部が識別番号、追記情報及である葬儀情報を管理装置に通知し、手順Fで前記管理装置の受信部が識別番号と葬儀情報の受信を実現することで、前記管理装置の転送部が、管理会社が用意してもよいWEB上のホームページやアプリケーションプログラムに生前依頼主の希望する情報を転送部が転送、更に、手順Gで遺言書・財産目録・メッセージの預かりの有無があるか照合部で照合し遺言書・財産目録等の預かりが有れば伝達部で識別番号を前記管理装置に伝達する。
【0024】
依頼主を死亡と確定する手段は、前記依頼主情報管理装置葬を設置した葬儀業者に、依頼主本人の確認ができる、例えば、マイナンバー、免許証、住民票、その他の法的根拠を有する証明書を提示し会員登録を行うことが条件とするため、依頼主により正確な情報が得られることで、依頼主が死亡した際、手順Dで依頼主関係者等が、生前依頼主が登録した葬儀業者に葬儀を発注し、手順Eで前記依頼主管理装置に葬儀業者が識別番号または依頼主情報、及び葬儀情報を入力することで前記依頼主管理装置の通知部が管理装置に依頼主の死亡を通知し、識別番号に従い前記管理装置の受信部が依頼主の死亡を受信することで死亡とする。
【0025】
依頼主が死亡した際、依頼主の関係者等が、生前依頼主が依頼主情報管理装置を設置した葬儀業者へ会員登録や遺言書・財産目録・メッセージの預かりの有無を周知していない場合において、依頼主関係者等が前記依頼主情報管理装置を設置した葬儀業者に葬儀を発注する際、
図4に示すように例えば故人のマイナンバー・故人の免許証・故人の住民票・故人のその他の法的根拠を有する証明書等を葬儀業者に提示することで依頼主の識別番号が照合でき、死亡した依頼主が掲載を希望した検索項目で、手順Fでインターネット等のデータ通信網を介してWEB上にある弔事情報検索システムへ、葬儀情報も追記して転送部が転送し、関係者等は遺言書・財産目録・メッセージの受け取りが可能となる。
【0026】
生前依頼主が転勤・病気、その他の理由で転居などを行い会員登録していた葬儀業者での葬儀が困難になった場合においては、依頼主情報管理装置を設置した転居先地区の依頼主情報管理装置を設置した葬儀業者に情報を移管ができる。例えば、手順Hで移管を行いたい葬儀業者で手続きを行える。その他、手順Kで管理会社に電子メール、管理会社が用意してもよいホームページやアプリケーションプログラムに、依頼主の識別番号、移管先の葬儀業者、法的根拠のある例えば、マイナンバー、免許証、住民票いずれかのコピーを添付し送信すると、管理装置は識別番号で管理した全依頼主情報を移管先の葬儀業者に移管することで、依頼主が死亡した際、移管を行った葬儀業者に関係者等が葬儀を発注すると一連のシステムが機能する。
【0027】
弔事情報検索システムについて説明する。
図7には、WEBサーバーにおいて記憶されている弔事情報の1レコードを構成する各フィールドを示す。手順Iで弔事情報検索システムとは、インターネットに接続されたパーソナルコンピュータやその他の端末で、誰もが無料で時間や場所を問わず、弔事情報を
図5に示すように、例えば氏名・旧姓・年齢・誕生日・居住地・出身地などの検索項目で検索できる、管理会社が用意してもよいホームページやアプリケーションプログラムであって、同郷の人、離れた知人、過去の死亡情報などを簡単に検索ができるシステムである。
【0028】
遺言書・財産目録・メッセージの預かり方法について説明する。
図8には、管理装置の登録部において記憶される遺言書・財産目録・メッセージの1レコードを構成する各フィールドを示す。
生前依頼主が依頼主情報管理装置を設置した葬儀社に会員登録し識別番号を取得することで複数の関係者への遺言書・財産目録・メッセージの管理を管理会社に依頼することができる。作成する形式は問わず、例えば、書面、デジタルデータでもよく、手書き・電子文書でもよく、作成する媒体も形式を問わず、例えば、葬儀業者より書類を入手してもよく、管理会社が用意したホームページやアプリケーションプログラムから管理会社に記入できる書類の送付を希望、または、書類のダウンロードをしてもよく、WEB等で入手できるPDF形式やテキスト形式の書類を依頼主がダウンロードしてもよい。これらの媒体で遺言書・財産目録・メッセージを作成し、希望する宛先・電子メールアドレス、電話番号などを記し、手順Cで管理会社へ郵送、電子メールメッセージで送信することで管理会社へ管理を依頼することができる。また、デジタルデータでの預かりが可能であるメッセージは、インターネット等のデータ通信網を介し、手順Jで用意したホームページやアプリケーションプログラムからアップロードすることで管理会社へ管理を依頼することができる。
【0029】
本明細書において、葬儀業者とは、一般葬・社葬・合同葬・家族葬・密葬・一日葬、直葬・音楽葬・自由葬・無宗教葬・お別れの会を含む、葬儀に係るすべての者で、本明細書において、葬儀とは、一般葬・社葬・合同葬・家族葬・密葬・一日葬・直葬、音楽葬・自由葬・無宗教葬・お別れの会その他、死亡時に係る弔事のことをいう。
【0030】
生前依頼主が遺言やメッセージを預けていることを誰にも知られたくない場合には、関係者等に葬儀業者の会員に登録した旨を伝えておけばよい。
【符号の説明】
【0031】
1 弔事情報検索システム
2 伝達システム
3 依頼主情報管理装置
4 管理装置
5 葬儀業者
6 管理会社
7 依頼主
8 依頼主関係者
9 依頼主の所望する送付先
10 データ通信網