【実施例】
【0018】
以下に、本発明の実施例である求人・採用支援システム100について、
図1乃至
図3に基づいて説明する。
ここで、
図1は、本発明の実施例である求人・採用支援システム100の概念を示す図であり、
図2は、本発明の実施例である求人・採用支援システム100の動作例を示すチャート図であり、
図3は、本発明の実施例である求人・採用支援システム100の採用管理画面112の例を示す図である。
【0019】
本発明の実施例である求人・採用支援システム100は、
図1に示すように、採用側企業の端末110と、求職者端末120と、サーバ130とを備えている。
採用側企業の端末110および求職者端末120は、サーバ130と通信自在に設けられ、求人・採用支援システム100にログインすることにより、サーバ130との間においてデータの送受信をすることができる。
求職者が、求職者端末120を用いて自身の情報を入力すると、求職者の情報がサーバ130のデータベース131に登録される。
そして、データベース131の求職者の情報が、採用側企業の端末110のブラウザ111の採用管理画面112に表示可能に構成されている。
【0020】
本実施例では、求職者が、求職者端末120を用いて、求職者についての趣味情報、得意なもの情報および職場における重要視情報を含む求職者の意欲であるモチベーション情報と、求職者の志向である価値観情報とを含む主観的情報を入力する。
例えば、モチベーション情報として、好きなものについての情報(趣味情報)、得意なことについての情報(得意なもの情報)、勤務するにあたって重要視することについての情報(職場における重要視情報)、過去の経験において嬉しかったことについての情報などを入力する。
【0021】
また、価値観情報として、どんな働き方をしたいかの働き方希望情報、対人関係についての情報などを入力する。
これらモチベーション情報および価値観情報は、求職者の内面的な事項についての情報、つまり、主観的情報である。
なお、求職者を特定するために、求職者の個人情報として、名前情報、性別情報、年齢または生年月日情報をも入力する。
【0022】
そして、サーバ130の制御部が、求職者についての趣味情報、得意なもの情報および職場における重要視情報を含む求職者の意欲であるモチベーション情報と、求職者の志向である価値観情報とを含む主観的情報を多次元情報であるベクトル情報にそれぞれ変換してデータベース131に登録する。
ベクトル情報への変換について、サーバ130の制御部が、例えば、別のサーバの自然言語解析エンジン(プログラム)を用いて実行してもよいし、同じサーバ130内で実行してもよい。
【0023】
採用側企業の端末110のブラウザ111の採用管理画面112が、企業の求人職種毎または企業の求人部署毎に設定されるグループ枠内に求職者情報を表示する構成である。
例えば、IT企業のIT開発部署および営業部署において人材募集をしている場合、グループAおよびグループBが設定される。
さらに、採用管理画面112において、グループAの枠内に、採用可能性の高低に応じたプールが複数、プールA〜プールCとして設けられている。
例えば、採用可能性が高い順にプールA、プールB、プールC……が設けられている。
そして、採用側ユーザーの操作によって、求職者情報が、プール間において移動自在に構成されている。
【0024】
さらに、サーバ130において、人工知能を有したレコメンド手段が、現在から過去までの所定期間の所定グループにおける求職者情報の採用可能性のより高いプールへの移動履歴情報または採用側企業によって設定された条件情報に基づいて、同種のベクトル情報の特徴を有している新規求職者情報または既存求職者情報をデータベース131の中から選択するとともに採用側企業の端末110のブラウザ111の所定グループ枠内においてお勧めとして表示するように構成されている。
レコメンド手段は、例えば、サーバ130の制御部が、別のサーバの人口知能制御部を用いて傾向を分析して、条件に合う新規求職者情報または既存求職者情報をデータベース131の中から選択するように構成してもよいし、同じサーバ130内で傾向を分析して選択するように構成してもよい。
【0025】
例えば、採用側ユーザーが、採用管理画面112において、プールC内の「佐藤えみ」さんの求職者情報をプールAに移動させる操作をしたとする。
この「佐藤えみ」さんの求職者情報のうちのベクトル情報の特徴と同種のベクトル情報の特徴を新規求職者である「飯田ナツミ」さんの求職者情報が有していたとする。
この場合、レコメンド手段は、データベース131の中から「飯田ナツミ」さんの求職者情報を選択してグループAの採用管理画面112において、お勧めとしてレコメンド表示する。
【0026】
または、例えば、採用側企業が、条件情報として、モチベーション情報が「一緒に働くスタッフを重視する」や「事務系ソフトが得意」、価値観情報が「干渉されずに働くのが好き」などと設定したとする。
この条件情報のベクトル情報の特徴と同種のベクトル情報の特徴を新規求職者である「飯田ナツミ」さんの求職者情報が有していたとする。
この場合、レコメンド手段は、データベース131の中から「飯田ナツミ」さんの求職者情報を選択してグループAの採用管理画面112において、お勧めとしてレコメンド表示する。
【0027】
これにより、採用側企業のグループAにおけるベクトル情報の特徴の直近の好まれている傾向に基づいて別の新規求職者情報または既存求職者情報がお勧めとしてブラウザ111の所定グループとしてグループAの枠内に表示される。
その結果、採用側企業は、自社が求める人材(求職者)を簡単に見つけることができる。
【0028】
例えば、採用側企業としてのコーヒーの焙煎を行う企業が「コーヒーが好き」という人材(求職者)を簡単に見つけることができる。
また、採用側企業としてのマーケティング会社の従業員の多くがゴルフ好きだったとする。
言い換えると、最近採用された従業員の多くが「ゴルフが好きである」の情報の特徴を有していたとする。
この場合、このマーケティング会社が「ゴルフが好き」という人材(求職者)を簡単に見つけることができる。
【0029】
続いて、求人・採用支援システム100の動作例について、より詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、サーバ130の制御部が、新規求職者情報の入力の有無を判定する。
具体的には、求職者端末120において求職者情報が入力されてサーバ130へ送信され、サーバ130が求職者情報を受信したか否かを判定する。
受信したと判定した場合はステップS2へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS1を繰り返す。
【0030】
ステップS2では、ベクトル情報登録ステップとして、サーバ130の制御部が、求職者についての趣味情報、得意なもの情報および職場における重要視情報を含む求職者の意欲であるモチベーション情報と、求職者の志向である価値観情報とを含む主観的情報を多次元情報であるベクトル情報にそれぞれ変換してデータベース131に登録する。
ステップS3では、サーバ130の制御部が、採用側ユーザーによる採用可能性を高める操作の有無を判定する。
【0031】
採用可能性を高める操作の具体例として、例えば、採用側ユーザーが採用管理画面112において、一例として「佐藤えみ」さんの求職者情報をプールCからプールAに移動させる操作が該当する。
また、「佐藤えみ」さんの求職者情報について、採用管理画面112において、採用通知を送付する操作や、採用済みの処理操作も該当する。
一例として、
図1および
図3において、プールAが「採用に向けコンタクト中」、プールBが「今後面談したいリスト」、プールCが「今後採用に進むか検討中」、保留プールが「気になる人材リスト」としたが、これに限らない。
プールAが「採用決定」、「採用通知送付済み」や「採用済み」のステータスとなる構成でもよい。
採用可能性を高める操作ありと判定した場合はステップS5へ進み、他方、まだ操作なしと判定した場合はステップS4へ進む。
【0032】
ステップS4では、採用側企業によって設定された条件情報の有無を判定する。
条件情報ありと判定した場合はステップS5へ進み、他方、条件情報なしと判定した場合はステップS3へ戻る。
例えば、採用側企業が、条件情報として、例えば、モチベーション情報が「一緒に働くスタッフを重視する」や「事務系ソフトが得意」、価値観情報が「干渉されずに働くのが好き」などと設定することができ、設定されている場合はステップS5へ進む。
【0033】
ステップS5では、レコメンド表示ステップとして、人工知能を有したレコメンド手段が、現在から過去までの所定期間の所定グループにおける求職者情報の採用可能性のより高いプールへの移動履歴情報または採用側企業によって設定された条件情報に基づいて、同種のベクトル情報の特徴を有している新規求職者情報または既存求職者情報をデータベース131の中から選択するとともに採用側企業の端末110のブラウザ111の所定グループ枠内においてお勧めとしてレコメンド表示する。
【0034】
例えば、「佐藤えみ」さんの求職者情報において、モチベーション情報が「一緒に働くスタッフを重視する」や「事務系ソフトが得意」、価値観情報が「干渉されずに働くのが好き」であったとする。
そして、
図3に示すように、新規求職者である「飯田ナツミ」さんのモチベーション情報が「映画が好き」、「表計算ソフトが得意」、「一緒に働くスタッフを重視」、価値観情報が「干渉されずに働きたい」、「人を癒すのが得意」であったとする。
【0035】
この場合、レコメンド手段が、所定期間の一例として直近1ヶ月間の採用側ユーザーによる「佐藤えみ」さんの求職者情報をプールCからプールAに移動させる操作に基づいて、グループAにおける採用で好まれる傾向を把握する。
次に、データベース131の中から、この傾向に沿った求職者情報(同種のベクトル情報の特徴)を有する「飯田ナツミ」さんの求職者情報を選択する。
そして、「飯田ナツミ」さんの求職者情報をグループAの採用管理画面112において、お勧めとしてレコメンド表示する。
【0036】
または、例えば、採用側企業によって設定された条件情報として、モチベーション情報が「一緒に働くスタッフを重視する」や「事務系ソフトが得意」、価値観情報が「干渉されずに働くのが好き」であったとする。
この場合、レコメンド手段が、データベース131の中から、この条件情報に沿った求職者情報(同種のベクトル情報の特徴)を有する「飯田ナツミ」さんの求職者情報を選択する。
そして、「飯田ナツミ」さんの求職者情報をグループAの採用管理画面112において、お勧めとしてレコメンド表示する。
【0037】
これにより、前述したように、採用側企業のグループAにおけるベクトル情報の特徴の直近の好まれている傾向に基づいて別の新規求職者情報または既存求職者情報がお勧めとしてブラウザ111の所定グループとしてのグループAの枠内に表示される。
その結果、採用側企業は、自社が求める人材(求職者)を簡単に見つけることができる。
なお、本実施例において、ステップS3、ステップS4の順で説明したが、ステップS3、ステップS4の順番が逆の構成でもよい。
言い換えると、条件情報についての設定の有無を判定し、設定なしの場合に操作の有無を判定する構成でもよい。
【0038】
また、本実施例では、レコメンド手段が、移動履歴情報に加え、現在から過去までの所定期間の求職者の求人ウェブサイト内の検索履歴・閲覧履歴情報、および、現在から過去までの所定期間の求職者による求人ウェブサイト内の評価情報に基づいて、同種の検索履歴・閲覧履歴情報、および、評価情報の特徴を有している新規求職者情報または既存求職者情報をデータベース131の中から選択するとともに採用側企業の端末110のブラウザ111の所定グループ枠内においてお勧めとしてレコメンド表示するように構成されている。
ここで、求人ウェブサイトは、求人・採用支援システム100と連携するウェブサイトである。
【0039】
求職者が、求人ウェブサイトにおいて何を検索したかの検索履歴情報、どんな求人ページを閲覧したかの閲覧履歴情報がサーバ130に記録されるように構成されている。
また、求職者が、求人ウェブサイトを介して採用側企業と接触した際のフィードバック評価の情報もサーバ130に記録されるように構成されている。
採用側企業との接触には、電子メールやチャットなどのテキストメッセージ、電話、テレビ電話などによるやりとりや、面接だけでなく採用後も含まれる。
また、ブラウザ111における「お気に入り」の登録情報もサーバ130に記録されるように構成されている。
この「お気に入り」の登録情報も、レコメンド手段が選択する際の判断要素の1つにしてもよい。
【0040】
例えば、プールCからプールAへ移動した「佐藤えみ」さんの求職者情報の主観的情報のベクトル情報だけでなく、検索履歴・閲覧履歴情報である行動履歴情報やフィードバック評価の情報である評価情報の傾向に沿った求職者情報(同種の検索履歴・閲覧履歴情報や評価情報の特徴)を有する「飯田ナツミ」さんの求職者情報を選択するように構成してもよい。
これにより、検索履歴・閲覧履歴情報による求職者のモチベーションや価値観、および、採用面接のやりとりや採用企業と求職者との間の電子メールのやりとりの結果についてのアンケートなどの評価情報によるフィードバックがレコメンド手段のバロメーターになる。
その結果、採用側企業は、自社が求める人材(求職者)をより簡単に見つけることができる。
【0041】
さらに、本実施例では、現在から過去までの所定グループにおける求職者情報の採用可能性の所定期間のより高いプールへの移動履歴情報における複数の求職者情報の共通点が多い項目順にレコメンド手段によってお勧めする際の寄与率を高くするように構成されている。
例えば、
お勧め度R=ax+by+cz (x:共通する趣味情報、y:共通する重要視情報、z:共通する価値観情報、a:寄与率、b:寄与率、c:寄与率)
とお勧め度についての概念の式を設けたとする。
【0042】
ここで、例えば、プールCからプールAに移動した複数の求職者情報のうち、趣味情報「ゴルフが好き」、重要視情報「一緒に働くスタッフが重要」の順で共通点が多かったとする。
この場合、寄与率を高い順に「a」、「b」、「c」とする。
これに基づいて、レコメンド手段が、趣味情報を最も重視してデータベース131の中から求職者情報を選択し、選択した求職者情報を採用管理画面112において、レコメンド表示する。
これにより、採用側企業が求める人材の傾向がより明確になり、この傾向に基づいて別の新規求職者情報または既存求職者情報がお勧めとしてブラウザ111の所定グループ枠内に表示される。
その結果、採用側企業は、自社が求める人材(求職者)をより確実に見つけることができる。
【0043】
なお、所定グループにおける求職者情報の採用可能性の所定期間のより低いプールへの移動履歴情報における複数の求職者情報の共通点が多い項目順にレコメンド手段によってお勧めする際の寄与率を低くするように構成してもよい。
つまり、採用可能性が低くなる操作があった際、より低いプールへ移動した複数の求職者情報の傾向(特徴)を把握して、その傾向(特徴)が強い求職者情報は、レコメンド手段によってお勧めされにくくなる。
その結果、採用側企業は、自社が求めない人材(求職者)を採用してしまうことを回避することができる。
【0044】
このようにして得られた本発明の実施例である求人・採用支援システム100は、採用側企業の端末110とサーバ130とを備え、サーバ130の制御部が、求職者についての趣味情報、得意なもの情報および職場における重要視情報を含む求職者の意欲であるモチベーション情報と、求職者の志向である価値観情報とを含む主観的情報を多次元情報であるベクトル情報にそれぞれ変換してデータベース131に登録し、採用側企業の端末110のブラウザ111が、企業の求人職種毎または企業の求人部署毎に設定されるグループ枠内に求職者情報を表示する構成であり、グループ枠内に、採用可能性の高低に応じたプールが複数設けられ、採用側ユーザーの操作によって、求職者情報が、プール間において移動自在な構成であり、サーバ130において、人工知能を有したレコメンド手段が、現在から過去までの所定期間の所定グループにおける求職者情報の採用可能性のより高いプールへの移動履歴情報または採用側企業によって設定された条件情報に基づいて、同種のベクトル情報の特徴を有している新規求職者情報または既存求職者情報をデータベース131の中から選択するとともに採用側企業の端末110のブラウザ111の所定グループ枠内においてお勧めとして表示する構成であることにより、採用側企業は、自社が求める人材(求職者)を簡単に見つけることができる。
【0045】
さらに、レコメンド手段が、移動履歴情報に加え、現在から過去までの所定期間の求職者の求人ウェブサイト内の検索履歴・閲覧履歴情報、および、現在から過去までの所定期間の求職者による求人ウェブサイト内の評価情報に基づいて、同種の検索履歴・閲覧履歴情報、および、評価情報の特徴を有している新規求職者情報または既存求職者情報をデータベース131の中から選択するとともに採用側企業の端末110のブラウザ111の所定グループ枠内においてお勧めとして表示する構成であることにより、採用側企業は、自社が求める人材(求職者)をより簡単に見つけることができる。
【0046】
また、現在から過去までの所定グループにおける求職者情報の採用可能性の所定期間のより高いプールへの移動履歴情報における複数の求職者情報の共通点が多い項目順にレコメンド手段によってお勧めする際の寄与率を高くする構成であることにより、採用側企業は、自社が求める人材(求職者)をより確実に見つけることができる。
【0047】
本発明の実施例である求人・採用支援システム100のプログラムは、採用側企業の端末110のブラウザ111が、企業の求人職種毎または企業の求人部署毎に設定されるグループ枠内に求職者情報を表示し、グループ枠内に、採用可能性の高低に応じたプールが複数設けられ、採用側ユーザーの操作によって、求職者情報が、プール間において移動自在な構成において、サーバ130の制御部が、求職者についての趣味情報、得意なもの情報および職場における重要視情報を含む求職者の意欲であるモチベーション情報と、求職者の志向である価値観情報とを含む主観的情報を多次元情報であるベクトル情報にそれぞれ変換してデータベース131に登録するベクトル情報登録ステップS2と、人工知能を有したレコメンド手段が、現在から過去までの所定期間の所定グループにおける求職者情報の採用可能性のより高いプールへの移動履歴情報または採用側企業によって設定された条件情報に基づいて、同種のベクトル情報の特徴を有している新規求職者情報または既存求職者情報をデータベース131の中から選択するとともに採用側企業の端末110のブラウザ111の所定グループ枠内においてお勧めとして表示するレコメンド表示ステップS5とを具備していることにより、採用側企業は、自社が求める人材(求職者)を簡単に見つけることができるなど、その効果は甚大である。