特開2021-23195(P2021-23195A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-23195(P2021-23195A)
(43)【公開日】2021年2月22日
(54)【発明の名称】お供物らくがんの製造方法
(51)【国際特許分類】
   A23G 3/34 20060101AFI20210125BHJP
【FI】
   A23G3/34 102
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2019-143435(P2019-143435)
(22)【出願日】2019年8月4日
(71)【出願人】
【識別番号】519284654
【氏名又は名称】楽心堂本舗株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100180921
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】大井 知子
【テーマコード(参考)】
4B014
【Fターム(参考)】
4B014GB08
4B014GE01
4B014GE09
4B014GE10
4B014GG03
4B014GG05
4B014GK03
4B014GK05
4B014GP01
4B014GP14
4B014GP18
4B014GQ05
(57)【要約】
【課題】安定で嵩高い構造を保ちつつ、デザイン性の高いお供物らくがんの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の第1の観点は、寒梅粉と落雁粉と片栗粉を2:1:2の割合で混合した混合粉に、食紅で着色した砂糖を混ぜてタネを作る材料混合工程と、前記タネを型に押し入れて成型する成型工程と、前記成型工程において成型したタネを、スチームコンベンションオーブンで加熱して、パーツのらくがんを得る加熱工程と、土台に前記パーツのらくがんを米糊で貼り付ける工程を含む、お供物らくがんの製造方法である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
寒梅粉と落雁粉と片栗粉を2:1:2の割合で混合した混合粉に、食紅で着色した砂糖を混ぜてタネを作る材料混合工程と、
前記タネを型に押し入れて成型する成型工程と、
前記成型工程において成型したタネを、スチームコンベンションオーブンで加熱して、パーツのらくがんを得る加熱工程と、
土台に前記パーツのらくがんを米糊で貼り付ける工程を含む、お供物らくがんの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、お供物らくがんの製造方法に関し、特に、デザイン性の高いお供物らくがんを製造する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
らくがんは、澱粉質の粉と砂糖などから作られる干菓子の一種であり、古くから、寺院の法要や一般家庭の法事などに際して、祭壇や仏壇に供えられるお供物として用いられている。
【0003】
一般に、お供物らくがんは、複数のらくがんを積み重ねたものである(特許文献1)。特に、寺院用のお供物らくがんは、一般家庭用に比べて多くのらくがんを1メートル程の高さに積み重ねた大型のものが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】意匠登録第1372670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、高く積み重ねても安定した構造を保つためには、積み重ねるらくがんの形状が、凹凸が少ない平坦な形状である必要があり、デザインの自由度が低い。
【0006】
そこで、本発明は、安定で嵩高い構造を保ちつつ、デザイン性の高いお供物らくがんの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点は、寒梅粉と落雁粉と片栗粉を2:1:2の割合で混合した混合粉に、食紅で着色した砂糖を混ぜてタネを作る材料混合工程と、前記タネを型に押し入れて成型する成型工程と、前記成型工程において成型したタネを、スチームコンベンションオーブンで加熱して、パーツのらくがんを得る加熱工程と、土台に前記パーツのらくがんを米糊で貼り付ける工程を含む、お供物らくがんの製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の各観点によれば、安定で嵩高い構造を保ちつつ、デザイン性の高いお供物らくがんを製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明のお供物らくがんの製造方法のフロー図及び製造過程の様子を示す図である。
図2図2は、本発明によるお供物らくがんの一例を示す図である。
図3図3は、本発明によるお供物らくがんの一例を示す図である。
図4図4は、本発明によるお供物らくがんの一例を示す図である。
図5図5は、本発明によるお供物らくがんの一例を示す図である。
図6図6は、本発明によるお供物らくがんの一例を示す図である。
図7図7は、本発明によるお供物らくがんの一例を示す図である。
図8図8は、本発明によるお供物らくがんの一例を示す図である。
図9図9は、本発明によるお供物らくがんの一例を示す図である。
図10図10は、本発明によるお供物らくがんの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【実施例】
【0011】
図1(a)は、本発明のお供物らくがんの製造方法のフロー図である。図1(b)及び(c)は、本発明のお供物らくがんの製造過程の様子を示す図である。
【0012】
まず、寒梅粉と落雁粉と片栗粉を2:1:2の割合で混合した混合粉に、食紅で着色した砂糖を混ぜてタネを作る(ステップS1)。そして、タネを型に押し入れて成型する(ステップS2)。成型したタネを、スチームコンベンションオーブンで加熱すれば、パーツのらくがん1が完成する(ステップS3)。
【0013】
次に、柱状や錐状にした厚紙に、色紙を貼り付けて、土台3を作る。そして、その土台3に、ステップS3のパーツのらくがん1を米糊で貼り付ける(ステップS4)。
【0014】
なお、パーツのらくがん1を貼り付ける場所は土台に限られず、図1(c)に示すように、土台に貼り付けたパーツのらくがんの上に更にパーツのらくがんを貼り付けてもよい。
【0015】
図2から図10には、本発明のお供物らくがんの製造方法により製造したお供物らくがんの一例の(a)正面図、(b)背面図、(c)左側面図、(d)右側面図、(e)平面図、(f)底面図を示す。なお、図4,5,8,9においては、背面図は、正面図と同一であるため省略する。また、右側面図は、左側面図と対称に表れるため省略する。
【0016】
図2から図10に示す通り、本発明のお供物らくがんの製造方法によれば、安定で嵩高い構造を保ちつつ、従来よりもデザイン性の高いお供物らくがんを製造することが可能になる。
【0017】
なお、本発明でパーツとして使用するらくがんの形状は、図2−3に示す球体型、図4に示す梅の花型、図5−7に示す菊の花型等に限定されず、例えば家紋等の様々な立体形状にしてよい。
【0018】
また、土台の形状も、図2−3に示す円柱、図4−10に示す多角柱に限定されず、様々な立体形状にしてよい。
【0019】
さらに、1体のお供物らくがんに用いるパーツのらくがんは、同一の形状のもののみに限られず、異なる形状のパーツのらくがんを組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0020】
1 パーツのらくがん
3 土台
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10