特開2021-26583(P2021-26583A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アズビル株式会社の特許一覧
特開2021-26583アラートフィルタ設定装置、およびアラートフィルタ設定方法
<>
  • 特開2021026583-アラートフィルタ設定装置、およびアラートフィルタ設定方法 図000003
  • 特開2021026583-アラートフィルタ設定装置、およびアラートフィルタ設定方法 図000004
  • 特開2021026583-アラートフィルタ設定装置、およびアラートフィルタ設定方法 図000005
  • 特開2021026583-アラートフィルタ設定装置、およびアラートフィルタ設定方法 図000006
  • 特開2021026583-アラートフィルタ設定装置、およびアラートフィルタ設定方法 図000007
  • 特開2021026583-アラートフィルタ設定装置、およびアラートフィルタ設定方法 図000008
  • 特開2021026583-アラートフィルタ設定装置、およびアラートフィルタ設定方法 図000009
  • 特開2021026583-アラートフィルタ設定装置、およびアラートフィルタ設定方法 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-26583(P2021-26583A)
(43)【公開日】2021年2月22日
(54)【発明の名称】アラートフィルタ設定装置、およびアラートフィルタ設定方法
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20210125BHJP
【FI】
   G05B23/02 301X
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-145095(P2019-145095)
(22)【出願日】2019年8月7日
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 祥子
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA01
3C223BA03
3C223CC02
3C223CC03
3C223DD03
3C223FF03
3C223FF15
3C223FF16
3C223GG01
3C223HH04
3C223HH08
(57)【要約】
【課題】施設内に新たに設置された複数のフィールド機器に対して、アラートフィルタを容易に設定することができるアラートフィルタの設定技術を提供する。
【解決手段】
アラートフィルタ設定装置10は、施設内に設置されたフィールド機器20を検出する検出部15と、検出部15によって検出されたフィールド機器20の識別情報を取得するように構成された取得部16と、識別情報と、フィールド機器で発生するアラートに関するアラート情報と、アラート情報のうち、表示画面に表示すべきアラートを指定するフィルタ情報とを互いに関連付けて記憶するアラートフィルタDB14Cと、取得部16によって取得されたフィールド機器20の識別情報に基づいて、アラートフィルタDB14Cを参照して、フィールド機器20の識別情報ごとにアラート情報の表示に適用されるフィルタ情報を設定する設定部17とを備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設内に設置されたフィールド機器を検出するように構成された検出部と、
前記検出部によって検出された前記フィールド機器の識別情報を取得するように構成された取得部と、
前記識別情報と、フィールド機器のアラートに関するアラート情報と、前記アラート情報のうち、表示画面に表示すべきアラートを指定するフィルタ情報とを互いに関連付けて記憶するように構成された記憶部と、
前記取得部によって取得された前記フィールド機器の前記識別情報に基づいて、前記記憶部を参照して、前記フィールド機器の前記識別情報ごとに前記アラート情報の表示に適用される前記フィルタ情報を設定するように構成された設定部と
を備えるアラートフィルタ設定装置。
【請求項2】
請求項1に記載のアラートフィルタ設定装置において、
前記設定部によって前記フィールド機器の前記識別情報ごとに設定された前記フィルタ情報を前記表示画面に表示させるように構成された表示部をさらに備えることを特徴とするアラートフィルタ設定装置。
【請求項3】
請求項2に記載のアラートフィルタ設定装置において、
前記表示部は、前記取得部が取得した前記フィールド機器の前記識別情報と、前記アラート情報と、前記設定部が前記フィールド機器の前記識別情報ごとに設定した、前記アラート情報の表示に適用される前記フィルタ情報とを前記表示画面に一覧表示させることを特徴とするアラートフィルタ設定装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のアラートフィルタ設定装置において、
前記アラート情報は、前記アラートの種別で分類されたアラートグループを示す情報であることを特徴とするアラートフィルタ設定装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のアラートフィルタ設定装置において、
前記フィールド機器の前記識別情報は、フィールド機器が種別で分類された機器グループごとの識別情報を含み、
前記記憶部は、前記機器グループごとの識別情報と、前記アラート情報と、前記フィルタ情報とを互いに関連付けて記憶する
ことを特徴とするアラートフィルタ設定装置。
【請求項6】
請求項5に記載のアラートフィルタ設定装置において、
前記機器グループごとに前記アラート情報の表示に適用される前記フィルタ情報の入力を受け付けるように構成された入力装置をさらに備えることを特徴とするアラートフィルタ設定装置。
【請求項7】
施設内に設置されたフィールド機器を検出する第1ステップと、
前記第1ステップで検出された前記フィールド機器の識別情報を取得する第2ステップと、
前記識別情報と、フィールド機器のアラートに関するアラート情報と、前記アラート情報のうち、表示画面に表示すべきアラートを指定するフィルタ情報とが互いに関連付けて記憶されている記憶部を参照して、前記第2ステップで取得された前記フィールド機器の前記識別情報に基づいて、前記フィールド機器の前記識別情報ごとに前記アラート情報の表示に適用される前記フィルタ情報を設定する第3ステップと
を備えるアラートフィルタ設定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アラートフィルタ設定装置、およびアラートフィルタ設定方法に関し、特に施設内に設置されている各フィールド機器のアラート表示に適用するフィルタ設定技術に関する。
【背景技術】
【0002】
工場やプラントなどの施設で用いられる施設管理システムでは、施設内に設置されたセンサ、バルブポジショナ、流量計等のフィールド機器で得られた各種データを、コントローラ、I/Oモジュール、フィールドバスコントローラ、HART通信モジュールなどの上位デバイスを介して収集する。施設管理システムは、上位デバイスやフィールド機器からなる階層構造に基づいて、施設内のフィールド機器を管理する。
【0003】
このような施設管理システムでは、各フィールド機器のアラート(警報)の発生をオペレータに報知するため、施設管理システムから取得したアラート情報を画面表示するアラート表示技術が用いられる。
【0004】
従来のアラート表示技術では、オペレータが指定した任意のフィールド機器の各種アラートが、アラート一覧画面に一覧表示される。これにより、オペレータは、任意のフィールド機器のアラート内容や発生状況を詳細に確認することができる。
【0005】
しかし、施設管理システムでは、多数のフィールド機器を管理しており、アラートの発生や通知に関する表示も多数となる。そこで、アラートの発生や通知が過剰となることを防ぐため、アラートの発生や復帰の通知などの表示をオペレータの設定により抑制するアラートフィルタが知られている(特許文献1および特許文献2参照)。
【0006】
また、従来から、アラートの種類が同じである複数のフィールド機器をグルーピングした機器グループごとに、アラートフィルタを設定する技術が知られている(特許文献1および特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第6194229号公報
【特許文献2】特許第6321942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、施設管理システムにおいてフィールド機器が新たに設置された場合において、従来の技術では、次の2つの方法のいずれかにより、追加されたフィールド機器のアラートフィルタを設定しなければならなかった。
【0009】
まず1つ目の方法によれば、追加されたフィールド機器について、1台ごとにアラートフィルタを設定する。複数のフィールド機器が追加された場合、フィールド機器に対するアラートフィルタの設定作業の効率が悪くなってしまう。
【0010】
2つ目の方法によれば、アラートフィルタが設定済みの既存のフィールド機器および新たに追加されたフィールド機器のすべてに対してアラートフィルタを設定し直す。この場合、アラートフィルタの設定を変更する必要のない既存のフィールド機器までアラートフィルタの再設定を行うので、アラートフィルタの設定を検証する範囲が広くなってしまう問題がある。
【0011】
このように、従来の技術では、施設内に、複数のフィールド機器が新たに設置された場合において、アラートフィルタの設定が容易でなかった。
【0012】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、施設内に新たに設置された複数のフィールド機器に対して、アラートフィルタを容易に設定することができるアラートフィルタの設定技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述した課題を解決するために、本発明に係るアラートフィルタ設定装置は、施設内に設置されたフィールド機器を検出するように構成された検出部と、前記検出部によって検出された前記フィールド機器の識別情報を取得するように構成された取得部と、前記識別情報と、フィールド機器のアラートに関するアラート情報と、前記アラート情報のうち、表示画面に表示すべきアラートを指定するフィルタ情報とを互いに関連付けて記憶するように構成された記憶部と、前記取得部によって取得された前記フィールド機器の前記識別情報に基づいて、前記記憶部を参照して、前記フィールド機器の前記識別情報ごとに前記アラート情報の表示に適用される前記フィルタ情報を設定するように構成された設定部とを備える。
【0014】
また、本発明に係るアラートフィルタ設定装置において、前記設定部によって前記フィールド機器の前記識別情報ごとに設定された前記フィルタ情報を前記表示画面に表示させるように構成された表示部をさらに備えていてもよい。
【0015】
また、本発明に係るアラートフィルタ設定装置において、前記表示部は、前記取得部が取得した前記フィールド機器の前記識別情報と、前記アラート情報と、前記設定部が前記フィールド機器の前記識別情報ごとに設定した、前記アラート情報の表示に適用される前記フィルタ情報とを前記表示画面に一覧表示させてもよい。
【0016】
また、本発明に係るアラートフィルタ設定装置において、前記フィールド機器の前記識別情報は、フィールド機器が種別で分類された機器グループごとの識別情報を含み、前記記憶部は、前記機器グループごとの識別情報と、前記アラート情報と、前記フィルタ情報とを互いに関連付けて記憶してもよい。
【0017】
また、本発明に係るアラートフィルタ設定装置において、前記機器グループごとに前記アラート情報の表示に適用される前記フィルタ情報の入力を受け付けるように構成された入力装置をさらに備えていてもよい。
【0018】
上述した課題を解決するために、本発明に係るアラートフィルタ設定方法は、前記第1ステップで検出された前記フィールド機器の識別情報を取得する第2ステップと、前記識別情報と、フィールド機器のアラートに関するアラート情報と、前記アラート情報のうち、表示画面に表示すべきアラートを指定するフィルタ情報とが互いに関連付けて記憶されている記憶部を参照して、前記第2ステップで取得された前記フィールド機器の前記識別情報に基づいて、前記フィールド機器の前記識別情報ごとに前記アラート情報の表示に適用される前記フィルタ情報を設定する第3ステップとを備える。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、記憶部に互いに関連付けて記憶されているフィールド機器の識別情報と、フィールド機器のアラートに関するアラート情報と、表示画面に表示すべきアラートを指定するフィルタ情報とを参照して、施設内に新たに設置されたフィールド機器の識別情報ごとにアラート情報の表示に適用されるフィルタ情報を設定する。そのため、施設内に新たに設置された複数のフィールド機器に対して、アラートフィルタを容易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る施設管理システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、アラートフィルタ設定装置を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、システム構成DBの一例を示す図である。
図4図4は、設定ステータスDBの一例を示す図である。
図5図5は、フィルタ条件DBの一例を示す図である。
図6図6は、フィールド機器が新たに追加された場合の設定ステータスDBの一例を示す図である。
図7図7は、本実施の形態に係るアラートフィルタ設定装置の動作を説明するフローチャートである。
図8図8は、アラートフィルタの設定画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1から図8を参照して詳細に説明する。
[発明の概要]
まず、本発明の実施の形態に係るアラートフィルタ設定装置10の概要について説明する。アラートフィルタ設定装置10は、図1に示すように、例えば、プラントなどの施設で用いられる施設管理システム1に設置される。
【0022】
施設管理システム1では、施設内に設置された各フィールド機器20のアラートのすべてを表示装置108に表示させることができる。本実施の形態に係る施設管理システム1では、各フィールド機器20のアラートのうち、予め設定されたフィルタ条件によってフィルタリングされたアラートのみを表示装置108に表示させる。ユーザは表示装置108に表示されたアラートの発生状況を確認して、必要な対処をとることができる。適切なフィルタ条件のアラートフィルタを設定することで、ユーザに必要なアラートのみを表示装置108に表示させることができ、ユーザに対して通知されるアラートの数が過剰となることを抑制できる。
【0023】
本実施の形態に係るアラートフィルタ設定装置10は、施設内に新たに追加して設置されたフィールド機器20を検出し、識別情報を取得する。また、アラートフィルタ設定装置10が備えるアラートフィルタDB(記憶部)14Cには、フィールド機器20の識別情報と、フィールド機器20のアラートに関するアラート情報と、アラート情報のうち、表示装置108の表示画面に表示すべきアラートを指定するアラートフィルタ(フィルタ情報)とが互いに関連付けて記憶されている。
【0024】
アラートフィルタ設定装置10は、施設内に新たに追加されたフィールド機器20の識別情報に基づいて、アラートフィルタDB14Cを参照して、複数のフィールド機器20ごとにアラート情報の表示に適用されるアラートフィルタを設定する。
【0025】
[施設管理システム]
次に、本実施の形態に係るアラートフィルタ設定装置10を備える施設管理システム1の構成について説明する。
図1に示すように、施設管理システム1は、アラートフィルタ設定装置10と、フィールド機器20と、上位デバイス30と、管理装置40とを備える。施設管理システム1では、フィールド機器20を収容するコントローラ31、I/Oモジュール32などの上位デバイス30と、管理装置40と、アラートフィルタ設定装置10とが通信ネットワークNWを介して互いに接続されている。
【0026】
施設管理システム1は、例えば、工場やプラントなどの施設に設けられる。
フィールド機器20は、センサ、バルブポジショナ、流量計などである。本実施の形態では、運用中の施設管理システム1の既存のフィールド機器20に加えて、新たなフィールド機器20が施設内に設置される。
【0027】
コントローラ31、I/Oモジュール32、フィールドバスコントローラなどの上位デバイス30は、フィールド機器20で得られた各種データを収集する。
管理装置40は、上位デバイス30などからフィールド機器20で得られたデータを収集し、フィールド機器20や上位デバイス30からなる階層構造に基づいて、施設全体の運転状況を管理する。
【0028】
[アラートフィルタ設定装置の機能ブロック]
次に、アラートフィルタ設定装置10の機能構成の一例について説明する。
図1に示すように、アラートフィルタ設定装置10は、通信I/F11、入力部12、表示部13、システム構成DB14A、設定ステータスDB14B、アラートフィルタDB14C、検出部15、取得部16、および設定部17を備える。
【0029】
通信I/F部11は、通信ネットワークNWを介して施設管理システム1の管理装置40などの外部装置とデータ通信を行う。通信I/F部11は、上位デバイス30や管理装置40などと、フィールド機器20のアラートなどのアラート情報やアラートフィルタの設定情報など各種情報をやり取りする。
【0030】
入力部12は、外部からの操作入力を受け付ける。例えば、ユーザによるアラートフィルタのフィルタ条件に関する操作入力を受け付けることができる。
【0031】
表示部13は、後述の表示装置108に、新たに施設内に設置されたフィールド機器20に対して設定されたアラートフィルタに関する情報を表示させる。
【0032】
システム構成DB14Aは、施設管理システム1で管理されているフィールド機器20やコントローラ31、I/Oモジュール32などの上位デバイス30に関する階層構造を示すデバイス情報を記憶する。例えば、システム構成DB14Aには、新たに施設内に設置されるフィールド機器20に関する情報が予め格納されていてもよい。
【0033】
図3は、システム構成DBの構成例である。ここでは、フィールド機器20やフィールド機器20からなるデバイスを識別するための識別子であるデバイスIDごとに、そのデバイスのフィールド機器種別であるデバイスタイプ、その直上階層に位置するデバイスを示す親デバイスID、およびその直下階層に位置するデバイスを示す子デバイスIDの組が登録されている。本実施の形態では、デバイスIDおよびデバイスタイプは、フィールド機器20の識別情報として用いられる。
【0034】
設定ステータスDB14Bは、既存のフィールド機器20のアラートの表示に適用されるアラートフィルタに関するステータス情報を記憶している。施設内に新たに追加されたフィールド機器20に対してアラートフィルタが設定されると、設定ステータスDB14Bは更新される。
【0035】
図4は、設定ステータスDB14Bの構成例を示している。例えば、設定ステータスDB14Bには、フィールド機器20に固有の識別子「デバイスID」と、そのフィールド機器20の種別を示す識別情報「デバイスタイプ」と、アラートの種類で複数のアラートが分類された「アラートグループ」と、発生するアラートの表示に適用されるフィルタ条件である「フィルタ値」とが互いに関連付けて記憶されている。「アラートグループ」および「フィルタ値」の詳細は後述する。
【0036】
アラートフィルタDB14Cは、フィールド機器20の識別情報と、フィールド機器20のアラートに関するアラート情報と、そのアラート情報のうち、表示装置108に表示すべきアラートを指定するフィルタ情報とが互いに関連付けて記憶されている。前述したように、本実施の形態では、「フィールド機器20の識別情報」には、フィールド機器20の種別を示す「デバイスタイプ」が含まれる。
【0037】
図5は、アラートフィルタDB14Cの構成例を示している。アラートフィルタDB14Cには、例えば、フィールド機器20の種別を示す識別情報「デバイスタイプ」と、「アラートグループ」と、「フィルタ値」とが関連付けて登録されている。なお、デバイスタイプの代わりに、フィールド機器20のベンダー固有の識別子(ベンダーID)や、フィールド機器のリビジョン番号などを用いることができる。
【0038】
アラートグループとは、例えば、各デバイスタイプのフィールド機器20のアラートに応じてグルーピングされた複数のアラートをいう。例えば、デバイスタイプ「Dtype A」のフィールド機器20それぞれでは、アラートグループ「ag1」に含まれる複数のアラート(例えば、アラート1〜アラート10)が発生し得る。
【0039】
例えば、図5の例では、デバイスタイプ「Dtype A」および「Dtype B」に分類されるフィールド機器20のアラートグループ「ag1」に組み分けされた複数のアラートに、フィルタ値「20」が対応付けられている。フィルタ値は、アラートグループに含まれる複数のアラートのうち、表示装置108に表示すべきアラートを指定するフィルタ条件である。
【0040】
例えば、フィルタリングのレベルが予め設定された範囲の値、例えば、0〜100の範囲で定義され、数値が大きくなると、より規制が高くなり、アラートの表示がより強く抑制される場合を仮定する。「Dtype A」のフィールド機器20について考える。「Dtype A」に対応するアラートグループ「ag1」には、アラートフィルタの強度を示すフィルタ値「20」が適用される。アラートグループ「ag1」に含まれるアラート1からアラート10のうち、例えば、アラート1またはアラート2が発生しても表示装置108にはこの2つのアラートについては表示されないことになる。
【0041】
なお、図5のアラートフィルタDB14Cの構成例では、アラートグループごとにフィルタ値が関連付けて記憶されている。しかし、同一のアラートグループであっても、デバイスタイプごとに異なるフィルタ値が対応付けられていてもよい。また、フィルタ値に関しては、入力部12で受け付けられた操作入力に応じて変更可能な値とすることができる。また、アラートの表示に適用されるフィルタ条件としては、フィルタ値を用いる場合に限らない。例えば、しきい値を適用したフィルタ条件を採用してもよい。
【0042】
このように、アラートフィルタDB14Cに記憶されたフィルタ値は、アラートフィルタのテンプレートとして後述の設定部17に用いられる。
【0043】
検出部15は、施設内に設置されたフィールド機器20を検出する。具体的には、検出部15は、施設内に新たに追加されたフィールド機器20を、ベンダーID、デバイスタイプ、およびデバイスリビジョンに基づいて、フィールド機器20を識別することができる。例えば、検出部15は、管理装置40で識別された新たなフィールド機器20の検出情報を通信ネットワークNWを介して取得する構成とすることができる。
【0044】
その他にも、検出部15は、例えば、施設管理システム1内に追加されたフィールド機器20を、Plug&Play機能などにより認識することができる。また、検出部15は、一定の時間周期で施設内に新たに増設されたフィールド機器20を検出することができる。
【0045】
取得部16は、検出部15によって検出されたフィールド機器20の識別情報を取得する。例えば、取得部16は、検出されたフィールド機器20に対して、固有の識別子(デバイスID)およびデバイスタイプを要求する。より具体的には、取得部16は、管理装置40に対して新たに検出された複数のフィールド機器20の識別情報としてデバイスIDおよびデバイスタイプを要求する。
【0046】
設定部17は、取得部16によって取得されたフィールド機器20の識別情報に基づいて、アラートフィルタDB14Cを参照して、フィールド機器20の識別情報ごとにアラート情報の表示に適用されるアラートフィルタを設定する。より詳細には、設定部17は、取得部16によって取得された施設内に新たに設置されたフィールド機器20のデバイスIDおよびデバイスタイプを示す情報に基づいて、アラートフィルタDB14Cを参照して、そのフィールド機器20のアラートグループおよびアラートの表示に適用されるフィルタ条件であるフィルタ値を取得する。
【0047】
設定部17は、アラートフィルタDB14Cを参照して取得したアラートグループおよびフィルタ値に基づいて、施設内に新たに設置されたフィールド機器20に対してアラートフィルタを設定する。より具体的には、設定部17は、設定ステータスDB14Bの登録情報を更新することができる。
【0048】
設定部17によって新たなフィールド機器20に対してアラートフィルタが設定され、設定ステータスDB14Bが更新されると、フィールド機器20のアラートが発生した場合に、設定されたアラートフィルタにより、表示装置108に表示されるアラートが制限される。
【0049】
図6は、新たな複数のフィールド機器20に対して設定されたアラートフィルタの情報で更新された設定ステータスDB14Bの構成例を示している。なお、図6の例では、既存のフィールド機器20に設定されているアラートフィルタに関する情報については省略されている。
【0050】
図6では、デバイスID「Dev10」、「Dev11」、「Dev12」、・・・で識別される複数のフィールド機器20が検出された場合について例示している。デバイスタイプが「Dtype A」のフィールド機器20「Dev10」に対応するアラートグループ「ag1」に対しては、フィルタ値「20」が設定されている。同様に、他の新たなフィールド機器20に対してもアラートフィルタが設定され、設定ステータスDB14Bが更新される。
【0051】
[アラートフィルタ設定装置のハードウェア構成]
次に、上述した機能を有するアラートフィルタ設定装置10のハードウェア構成の一例について、図2を参照して説明する。
【0052】
図2に示すように、アラートフィルタ設定装置10は、例えば、バス101を介して接続されるプロセッサ102、主記憶装置103、通信インターフェース104、補助記憶装置105、入出力I/O106、入力装置107、および表示装置108を備えるコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。
【0053】
主記憶装置103には、プロセッサ102が各種制御や演算を行うためのプログラムが予め格納されている。プロセッサ102と主記憶装置103とによって、図1に示した検出部15、取得部16、設定部17など、アラートフィルタ設定装置10の各機能が実現される。
【0054】
通信インターフェース104は、アラートフィルタ設定装置10と管理装置40、および上位デバイス30など、各種外部電子機器との間をネットワーク接続するためのインターフェース回路である。通信インターフェース104は図1の通信I/F11を実現する。
【0055】
補助記憶装置105は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータなどの各種情報を読み書きするための駆動装置とで構成されている。補助記憶装置105には、記憶媒体としてハードディスクやフラッシュメモリなどの半導体メモリを使用することができる。
【0056】
補助記憶装置105は、アラートフィルタ設定装置10がフィールド機器20のアラートフィルタの設定処理を実行するためのプログラムを格納するプログラム格納領域を有する。補助記憶装置105によって、図1で説明したシステム構成DB14A、設定ステータスDB14B、およびアラートフィルタDB14Cが実現される。さらには、例えば、上述したデータやプログラムやなどをバックアップするためのバックアップ領域などを有していてもよい。
【0057】
入出力I/O106は、外部機器からの信号を入力したり、外部機器へ信号を出力したりするI/O端子により構成される。
【0058】
入力装置107は、物理キーやタッチパネルなどで構成され、外部からの操作入力に応じた信号を出力する。入力装置107は、図1で説明した入力部12を実現する。
【0059】
表示装置108は、液晶ディスプレイなどによって構成される。表示装置108は、図1で説明した表示部13を実現する。
【0060】
なお、管理装置40や上位デバイス30についても、図2のプロセッサ102、主記憶装置103、通信インターフェース104、補助記憶装置105、入出力I/O106、入力装置107、表示装置108を含む同様のハードウェア構成を有する。
【0061】
[アラートフィルタ設定方法]
次に、上述した構成を有するアラートフィルタ設定装置10の動作について図7のフローチャートを用いて説明する。以下において、施設管理システム1は既に運用中であり、運用開始時に設置されたフィールド機器20各々についてはアラートフィルタが設定済みであるものとする。また、事前のユーザによる操作入力が入力装置107から受け付けられ、デバイスタイプごとのアラートグループに適用されるフィルタ値が、アラートフィルタDB14Cに登録されているものとする。
【0062】
まず、検出部15は、施設内に新たに設置されたフィールド機器20を検出する(ステップS1)。例えば、検出部15は、管理装置40によって認識され更新されたフィールド機器20の検出情報を通信ネットワークNWを介して取得することができる。
【0063】
次に、取得部16は、検出部15によって検出されたフィールド機器20の識別情報を取得する(ステップS2)。より詳細には、取得部16は、施設内に新たに設置されたフィールド機器20のデバイスID、およびデバイスタイプを管理装置40に対して要求して、取得する。
【0064】
次に、設定部17は、取得されたフィールド機器20の識別情報(例えば、デバイスIDに紐づけられたデバイスタイプ)に基づいて、フィルタアラートDB14Cを参照して、アラートグループを示す情報を取得する(ステップS3)。アラートグループとしては、例えば、フィールド機器20のデバイスタイプに応じた複数のアラートを用いることができる。
【0065】
次に、設定部17は、ステップS2で取得されたフィールド機器20のデバイスタイプに基づいて、フィルタアラートDB14Cに登録されているフィルタ値を取得する(ステップS4)。
【0066】
その後、設定部17は、ステップS4で取得したフィルタ値を、ステップS3で取得されたアラートグループの表示に適用されるアラートフィルタとしてフィールド機器20に設定する(ステップS5)。より具体的には、設定部17は、設定ステータスDB14Bを更新する。設定部17は、例えば、新たに追加されたフィールド機器20のデバイスIDと、デバイスタイプと、アラートグループと、フィルタ値とを対応付けて設定ステータスDB14Bに記憶させる。
【0067】
その後、表示部13は、ステップS5で新たなフィールド機器20に対して設定されたアラートフィルタを示す情報を、表示装置108に表示させる(ステップS6)。
【0068】
図8は、表示装置108に表示されるアラートフィルタの表示例である。表示装置108においてアラートフィルタ設定画面が表示されている。アラートフィルタ設定画面は、既存のフィールド機器20について設定されたアラートフィルタが表示される領域a1と、新たに追加されたフィールド機器20に対して新しく設定されたアラートフィルタが表示される領域b1とを有する。
【0069】
領域a2には、既存のフィールド機器20の識別情報が表示されている。領域a3には、1つのアラートグループに含まれる複数のアラートのシンボルがリスト表示されている。領域a4には、各アラートのシンボルが示すアラートの詳細が表示されている。
【0070】
領域a5には、既存のフィールド機器20(PCV5100)に対して設定されているアラートフィルタが表示されている。各アラートにはチェックボックスが設けられている。各アラートのチェックボックスにチェック表示がある場合には、そのアラートは有効であり、アラートが発生した場合に表示装置108には、アラートの発生を示す情報が表示される。一方、チェック表示が外されているチェックボックスのアラートについては、フィールド機器20(PCV5100)のアラートが発生した場合であっても、表示装置108には表示されない。
【0071】
追加アラートフィルタの表示領域b1において、領域b2には、新たに施設内に設置されたフィールド機器20の識別情報がリスト表示されている。例えば、フィールド機器20(PCV5500)とフィールド機器20(PCV5600)とはデバイスタイプが同一であり、これらのフィールド機器20に対しては、共通のフィルタ値が設定される。したがって、これらのフィールド機器20のアラートグループに含まれる各アラートの表示の有無を示すチェック表示は、同様に表示されている。
【0072】
また、図8の追加アラートフィルタ(領域b1)の表示例では、1つのアラートグループのみが表示されており、例えば、フィールド機器20(PCV5400)については、より多くのアラートの表示が有効となっている。一方、フィールド機器20(PCV5500、PCV5600)については、フィールド機器20(PCV5600)のフィルタ値よりも低いフィルタ値が設定されており、より少ないアラートの表示が有効となっている。
【0073】
なお、表示装置108に表示されるアラートフィルタ設定画面は、アラートグループごとに切り替え可能な表示構成とすることができる。また、図8の表示例では、デバイスIDに対応するフィールド機器20の識別情報ごとにアラートフィルタの設定ステータスが表示される例を示しているが、例えば、デバイスタイプごとに適用されるアラートフィルタの設定のステータスを表示してもよい。この場合、例えば、領域b2にリスト表示されるデバイスタイプのアイコンを、ユーザがタッチ操作や、マウスのダブルクリックなどで選択操作することで、同じデバイスタイプに含まれる複数のフィールド機器20のデバイスIDが別途表示される構成としてもよい。
【0074】
また、表示装置108に表示される各アラートに対応するチェックボックスのチェックの有無は、ユーザの選択操作によって個別に変更可能である。
【0075】
以上説明したように、本実施の形態によれば、施設内に設置されたフィールド機器20を検出して、取得された識別情報に基づいて、アラートフィルタDB14Cを参照して、検出されたフィールド機器20の識別情報ごとにアラートグループの表示に適用されるアラートフィルタを設定する。そのため、運用中の施設管理システム1において新たに設置された複数のフィールド機器20に対して、容易にアラートフィルタを設定することができる。
【0076】
また、本実施の形態によれば、複数のフィールド機器20をフィールド機器の種別で分類したデバイスタイプごとに、アラートフィルタの設定を行うので、複数のフィールド機器20が施設内に新たに設置された場合であっても、効率的にアラートフィルタを設定することができる。
【0077】
また、本実施の形態によれば、表示装置108において、施設内に新たに設置されたフィールド機器20に対して設定されたアラートフィルタを一覧表示するので、ユーザは、アラートフィルタの設定状況を容易に把握することができる。
【0078】
以上、本発明のアラートフィルタ設定装置およびアラートフィルタ設定方法における実施の形態について説明したが、本発明は説明した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に記載した発明の範囲において当業者が想定し得る各種の変形を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0079】
1…施設管理システム、10…アラートフィルタ設定装置、20…フィールド機器、30…上位デバイス、31…コントローラ、32…I/Oモジュール、40…管理装置、11…通信I/F部、12…入力部、13…表示部、14A…システム構成DB、14B…設定ステータスDB、14C…アラートフィルタDB、15…検出部、16…取得部、17…設定部、101…バス、102…プロセッサ、103…主記憶装置、104…通信インターフェース、105…補助記憶装置、106…入出力I/O、107…入力装置、108…表示装置、NW…通信ネットワーク。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8