(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-29244(P2021-29244A)
(43)【公開日】2021年3月1日
(54)【発明の名称】医薬品原薬スクリーニング装置
(51)【国際特許分類】
A01D 15/04 20060101AFI20210201BHJP
【FI】
A01D15/04
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-222393(P2019-222393)
(22)【出願日】2019年12月9日
(31)【優先権主張番号】201910797972.0
(32)【優先日】2019年8月27日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519146547
【氏名又は名称】呉剛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】兪軼聡
【テーマコード(参考)】
2B072
【Fターム(参考)】
2B072AA10
2B072CA01
2B072CA06
2B072CA20
2B072GA07
2B072GA14
(57)【要約】
【課題】本願発明は医薬品原薬スクリーニング装置を開示した。
【解決手段】
本体を含み、前記本体の中には上方に開口した第一空き空間が設置され、前記本体の頂端には、前記第一空き空間を塞げる磁石蓋が装着され、前記第一空き空間の左端壁には右方に延在する第一回転軸が回転可能に設置され、本願発明はブラシで薬用植物の果実粒子を医薬原薬として単独に選別でき、操作が簡単で、感度がよく、自動化程度が高く、安全で頼もしく、また、本願発明は選別中に生まれた一部の不純物をろ過でき、選別された果実粒子は不純物をろ過するための二次選別を行う必要がなく、処理過程が清潔で、選別効率が高く、その他、本願発明は自動的に薬用植物の葉を切ることができ、後続の分別回収に便利を与え、豊富な機能を備え、持続的に選別と分別でき、生産周期が短く、生産効率が高い。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を含み、前記本体の中には上方に開口した第一空き空間が設置され、前記本体の頂端には、前記第一空き空間を塞げる磁石蓋が装着され、
前記第一空き空間の左端壁には右方に延在する第一回転軸が回転可能に設置され、前記第一空き空間の右側端壁の中には上方に開口した第一スライド空間が設置され、前記第一スライド空間と前記第一空き空間との間には、前記第一回転軸と同一の水平線に位置する第二回転軸が回転可能に設置され、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間には円盤が固定的に設置され、前記円盤の中には装着機構が設置され、前記装着機構は薬用植物を円盤の中に挿入でき、かつ前記薬用植物を百八十度回転させられ、
前記第一空き空間の左側端壁の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間の底壁には右方に開口した第二スライド空間が連通するように設置され、前記第一スライド空間の底壁には左方に開口した第三スライド空間が設置され、前記第三スライド空間の右側端壁には左右方向に貫通する第一抜き穴が設置され、前記第三スライド空間、前記第一空き空間、前記第二スライド空間の中には前記薬用植物の果実粒子を選別して取り出す選別機構が設置され、前記円盤の真下にはブラシが設置され、前記第二スライド空間と前記第三スライド空間との間には止め板が設置され、本願発明は作動した後、前記ブラシが前記薬用植物の果実粒子を前記薬用植物から離脱させ、その後、果実粒子は重力作用で前記止め板の表面に落ち、さらに前記第一抜き穴を介して取り出され、
前記第一空き空間の後側端壁の中には第四スライド空間が設置され、前記第四スライド空間の中には、前記薬用植物の葉を切ることができる切り機構が設置され、前記切り機構は前記第四スライド空間を含み、前記第四スライド空間と前記第一空き空間との間にはカッターが設置され、前記カッターは前にスライドした後、前記薬用植物の葉を切り、
前記第一空き空間の左側端壁には第二空き空間が連通するように設置され、前記第二空き空間と前記第一空き空間の底壁とが第五スライド空間により連通し、前記第五スライド空間の中には切られた葉を左方に輸送する輸送機構が設置され、前記輸送機構は前記第五スライド空間を含み、前記第五スライド空間の中にはスライド板がスライド可能に設置され、前記スライド板と前記第三スライド空間の右側端壁との間には第一ばねが連結され、前記スライド板が左方にスライドする時、前記スライド板は、前記第五スライド空間の底壁に落ちた葉を左方へ前記第二空き空間の中に輸送することを特徴とする医薬品原薬スクリーニング装置。
【請求項2】
前記装着機構は前記磁石蓋を含み、前記磁石蓋の中には上下方向に貫通する第二抜き穴が設置され、前記第二抜き穴が前記第一スライド空間と連通し、前記第一スライド空間の中にある前記第二回転軸には歯車が固定的に設置され、前記第一スライド空間の中には、前記磁石蓋と互いに吸引する第一永久磁石がスライド可能に設置され、前記第一永久磁石と前記第一スライド空間の底壁との間には第二ばねが連結され、前記第一永久磁石の頂端には、前記歯車と噛み合うラックが固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の医薬品原薬スクリーニング装置。
【請求項3】
前記円盤の中には上下方向に貫通する第一円柱が設置され、前記第一円柱の中には上下方向に貫通する第三抜き穴が設置され、前記第三抜き穴の中には前記薬用植物を挿入でき、前記薬用植物の根茎は前記第三抜き穴の中に位置し、前記薬用植物の葉は前記第一円柱の外に位置し、前記円盤と前記第一円柱の中には左右方向に延在するスライド穴が設置され、前記スライド穴が前記第三抜き穴と連通し、前記スライド穴の中には第二永久磁石がスライド可能に設置され、前記第二永久磁石が前記磁石蓋と互いに吸引し、かつ前記薬用植物の根茎と当接し、前記第二永久磁石と前記スライド穴の端壁との間には第三ばねが連結されていることを特徴とする請求項2に記載の医薬品原薬スクリーニング装置。
【請求項4】
前記選別機構は前記伝動空間を含み、前記伝動空間の右側端壁にはモーターが固定的に設置され、前記モーターの右端には、前記第一空き空間の中に延在する第一主動軸が伝動可能に連結され、前記第一主動軸には第二円柱が固定的に設置され、前記円柱には前記ブラシが上下対称位置にかつ固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の医薬品原薬スクリーニング装置。
【請求項5】
前記モーターの左端には第二主動軸が伝動可能に連結され、前記第二主動軸にはカムが固定的に設置され、前記第二スライド空間の中には、前記カムと当接する金属スライダがスライド可能に連結され、前記金属スライダと前記第二抜き穴の底壁との間には第四ばねが連結されていることを特徴とする請求項4に記載の医薬品原薬スクリーニング装置。
【請求項6】
前記第三スライド空間の中にはスライダがスライド可能に設置され、前記スライダと前記第三スライド空間の頂壁との間には第五ばねが連結され、前記スライダの中には前方に延在する第三回転軸が回転可能に設置され、前記第三回転軸には前記止め板が固定的に設置され、前記止め板が前記第一抜き穴の中に延在し、かつ前記金属スライダの底面と当接し、前記止め板と前記スライダとの間にはトーションばねが連結され、前記止め板の底壁には前記金属スライダと互いに吸引する第一磁石板が固定的に設置され、前記止め板の中には上方に開口した凹溝が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の医薬品原薬スクリーニング装置。
【請求項7】
前記輸送機構は前記第二空き空間を含み、前記第二空き空間の頂壁の中には上下に延在する第六スライド空間が設置され、前記第六スライド空間の中には、前記磁石蓋と互いに反発する第三永久磁石がスライド可能に設置され、前記第三永久磁石と前記第六スライド空間の頂壁との間には第六ばねが連結されていることを特徴とする請求項1に記載の医薬品原薬スクリーニング装置。
【請求項8】
前記第六スライド空間の中には、前記第三永久磁石の下方に位置する第四回転軸が回転可能に設置され、前記第四回転軸には糸巻き車が固定的に設置され、前記第六スライド空間と前記第二空き空間とが糸溝により連通し、前記第五スライド空間の底壁には電磁石が固定的に設置され、前記電磁石が前記モーターと通電可能に連結され、かつ前記第一磁石板を吸引し、前記スライド板と前記第三永久磁石との間には前記糸巻き車に巻き付いている鋼線が一本連結されていることを特徴とする請求項7に記載の医薬品原薬スクリーニング装置。
【請求項9】
前記切り機構は前記第四スライド空間を含み、前記第四スライド空間の中には前記電磁石と互いに吸引する第二磁石板がスライド可能に設置され、前記第二磁石板と前記第四スライド空間の後側端壁との間には第七ばねが連結され、前記第四スライド空間と前記第一空き空間とがスライド溝により連通し、前記第二磁石板の前端面には前記スライド溝に延在する前記カッターが固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の医薬品原薬スクリーニング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は原薬スクリーニング分野に関し、具体的には医薬品原薬スクリーニング装置である。
【背景技術】
【0002】
周知のように、医薬品原薬は、様々な医薬品の製造に使用されるもので、お薬の中に含まれる有効成分である。医薬品原薬はほとんど植物から抽出され、植物の異なる部分は異なる化学物質を含み、一部の植物は果実粒子の化学成分を抽出する必要があり、一部の植物は茎と葉の化学成分を抽出する必要がある。従来の原薬スクリーニング作業は人によって行われるのであり、選別過程は煩雑で、時間と力を費やす。また、一般に植物に含まれる有効成分が低いため、大量の植物を原料として抽出なければいけない。大量の植物を選別する場合、人による選別効率と正確性が大いに低下し、人件費が増加する。従って、上記の問題を解決するため、医薬品原薬スクリーニング装置を設計する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第105436076号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明の解決しようとする問題は医薬品原薬スクリーニング装置を提供するのであり、薬用植物の果実粒子を単独に選別でき、また、本願発明は感度がよく、自動化程度が高い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術プランにより実現される。
【0006】
医薬品原薬スクリーニング装置は、本体を含み、前記本体の中には上方に開口した第一空き空間が設置され、前記本体の頂端には、前記第一空き空間を塞げる磁石蓋が装着されている。
【0007】
前記第一空き空間の左端壁には右方に延在する第一回転軸が回転可能に設置され、前記第一空き空間の右側端壁の中には上方に開口した第一スライド空間が設置され、前記第一スライド空間と前記第一空き空間との間には、前記第一回転軸と同一の水平線に位置する第二回転軸が回転可能に設置され、前記第一回転軸と前記第二回転軸との間には円盤が固定的に設置され、前記円盤の中には装着機構が設置され、前記装着機構は薬用植物を円盤の中に挿入でき、かつ前記薬用植物を百八十度回転させられる。
【0008】
前記第一空き空間の左側端壁の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間の底壁には右方に開口した第二スライド空間が連通するように設置され、前記第一スライド空間の底壁には左方に開口した第三スライド空間が設置され、前記第三スライド空間の右側端壁には左右方向に貫通する第一抜き穴が設置され、前記第三スライド空間、前記第一空き空間、前記第二スライド空間の中には前記薬用植物の果実粒子を選別して取り出す選別機構が設置され、前記円盤の真下にはブラシが設置され、前記第二スライド空間と前記第三スライド空間との間には止め板が設置され、本願発明は作動した後、前記ブラシが前記薬用植物の果実粒子を前記薬用植物から離脱させ、その後、果実粒子は重力作用で前記止め板の表面に落ち、さらに前記第一抜き穴を介して取り出される。
【0009】
前記第一空き空間の後側端壁の中には第四スライド空間が設置され、前記第四スライド空間の中には、前記薬用植物の葉を切ることができる切り機構が設置され、前記切り機構は前記第四スライド空間を含み、前記第四スライド空間と前記第一空き空間との間にはカッターが設置され、前記カッターは前にスライドした後、前記薬用植物の葉を切る。
【0010】
前記第一空き空間の左側端壁には第二空き空間が連通するように設置され、前記第二空き空間と前記第一空き空間の底壁とが第五スライド空間により連通し、前記第五スライド空間の中には切られた葉を左方に輸送する輸送機構が設置され、前記輸送機構は前記第五スライド空間を含み、前記第五スライド空間の中にはスライド板がスライド可能に設置され、前記スライド板と前記第三スライド空間の右側端壁との間には第一ばねが連結され、前記スライド板が左方にスライドする時、前記スライド板は、前記第五スライド空間の底壁に落ちた葉を左方へ前記第二空き空間の中に輸送する。
【0011】
前記装着機構は前記磁石蓋を含み、前記磁石蓋の中には上下方向に貫通する第二抜き穴が設置され、前記第二抜き穴が前記第一スライド空間と連通し、前記第一スライド空間の中にある前記第二回転軸には歯車が固定的に設置され、前記第一スライド空間の中には、前記磁石蓋と互いに吸引する第一永久磁石がスライド可能に設置され、前記第一永久磁石と前記第一スライド空間の底壁との間には第二ばねが連結され、前記第一永久磁石の頂端には、前記歯車と噛み合うラックが固定的に設置されている。
【0012】
前記円盤の中には上下方向に貫通する第一円柱が設置され、前記第一円柱の中には上下方向に貫通する第三抜き穴が設置され、前記第三抜き穴の中には前記薬用植物を挿入でき、前記薬用植物の根茎は前記第三抜き穴の中に位置し、前記薬用植物の葉は前記第一円柱の外に位置し、前記円盤と前記第一円柱の中には左右方向に延在するスライド穴が設置され、前記スライド穴が前記第三抜き穴と連通し、前記スライド穴の中には第二永久磁石がスライド可能に設置され、前記第二永久磁石が前記磁石蓋と互いに吸引し、かつ前記薬用植物の根茎と当接し、前記第二永久磁石と前記スライド穴の端壁との間には第三ばねが連結されている。
【0013】
前記選別機構は前記伝動空間を含み、前記伝動空間の右側端壁にはモーターが固定的に設置され、前記モーターの右端には、前記第一空き空間の中に延在する第一主動軸が伝動可能に連結され、前記第一主動軸には第二円柱が固定的に設置され、前記円柱には前記ブラシが上下対称位置にかつ固定的に設置されている。
【0014】
前記モーターの左端には第二主動軸が伝動可能に連結され、前記第二主動軸にはカムが固定的に設置され、前記第二スライド空間の中には、前記カムと当接する金属スライダがスライド可能に連結され、前記金属スライダと前記第二抜き穴の底壁との間には第四ばねが連結されている。
【0015】
前記第三スライド空間の中にはスライダがスライド可能に設置され、前記スライダと前記第三スライド空間の頂壁との間には第五ばねが連結され、前記スライダの中には前方に延在する第三回転軸が回転可能に設置され、前記第三回転軸には前記止め板が固定的に設置され、前記止め板が前記第一抜き穴の中に延在し、かつ前記金属スライダの底面と当接し、前記止め板と前記スライダとの間にはトーションばねが連結され、前記止め板の底壁には前記金属スライダと互いに吸引する第一磁石板が固定的に設置され、前記止め板の中には上方に開口した凹溝が形成されている。
【0016】
前記輸送機構は前記第二空き空間を含み、前記第二空き空間の頂壁の中には上下に延在する第六スライド空間が設置され、前記第六スライド空間の中には、前記磁石蓋と互いに反発する第三永久磁石がスライド可能に設置され、前記第三永久磁石と前記第六スライド空間の頂壁との間には第六ばねが連結されている。
【0017】
前記第六スライド空間の中には、前記第三永久磁石の下方に位置する第四回転軸が回転可能に設置され、前記第四回転軸には糸巻き車が固定的に設置され、前記第六スライド空間と前記第二空き空間とが糸溝により連通し、前記第五スライド空間の底壁には電磁石が固定的に設置され、前記電磁石が前記モーターと通電可能に連結され、かつ前記第一磁石板を吸引し、前記スライド板と前記第三永久磁石との間には前記糸巻き車に巻き付いている鋼線が一本連結されている。
【0018】
前記切り機構は前記第四スライド空間を含み、前記第四スライド空間の中には前記電磁石と互いに吸引する第二磁石板がスライド可能に設置され、前記第二磁石板と前記第四スライド空間の後側端壁との間には第七ばねが連結され、前記第四スライド空間と前記第一空き空間とがスライド溝により連通し、前記第二磁石板の前端面には前記スライド溝に延在する前記カッターが固定的に設置されている。
【発明の効果】
【0019】
本願発明の有益な効果は:本願発明はブラシで薬用植物の果実粒子を医薬原薬として単独に選別でき、操作が簡単で、感度がよく、自動化程度が高く、安全で頼もしく、また、本願発明は選別中に生まれた一部の不純物をろ過でき、選別された果実粒子は不純物をろ過するための二次選別を行う必要がなく、処理過程が清潔で、選別効率が高く、その他、本願発明は自動的に薬用植物の葉を切ることができ、後続の分別回収に便利を与え、豊富な機能を備え、持続的に選別と分別でき、生産周期が短く、生産効率が高い。
【図面の簡単な説明】
【0020】
下記に
図1〜6をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0021】
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1〜6に記載の医薬品原薬スクリーニング装置は、本体11を含み、前記本体11の中には上方に開口した第一空き空間28が設置され、前記本体11の頂端には、前記第一空き空間28を塞げる磁石蓋10が装着されている。
【0023】
前記第一空き空間28の左端壁には右方に延在する第一回転軸40が回転可能に設置され、前記第一空き空間28の右側端壁の中には上方に開口した第一スライド空間34が設置され、前記第一スライド空間34と前記第一空き空間28との間には、前記第一回転軸40と同一の水平線に位置する第二回転軸37が回転可能に設置され、前記第一回転軸40と前記第二回転軸37との間には円盤44が固定的に設置され、前記円盤44の中には装着機構90が設置され、前記装着機構90は薬用植物42を円盤44の中に挿入でき、かつ前記薬用植物42を百八十度回転させられる。
【0024】
前記第一空き空間28の左側端壁の中には伝動空間12が設置され、前記伝動空間12の底壁には右方に開口した第二スライド空間29が連通するように設置され、前記第一スライド空間34の底壁には左方に開口した第三スライド空間27が設置され、前記第三スライド空間27の右側端壁には左右方向に貫通する第一抜き穴58が設置され、前記第三スライド空間27、前記第一空き空間28、前記第二スライド空間29の中には前記薬用植物42の果実粒子を選別して取り出す選別機構91が設置され、前記円盤44の真下にはブラシ48が設置され、前記第二スライド空間29と前記第三スライド空間27との間には止め板55が設置され、本願発明は作動した後、前記ブラシ48が前記薬用植物42の果実粒子を前記薬用植物42から離脱させ、その後、果実粒子は重力作用で前記止め板55の表面に落ち、さらに前記第一抜き穴58を介して取り出される。
【0025】
前記第一空き空間28の後側端壁の中には第四スライド空間59が設置され、前記第四スライド空間59の中には、前記薬用植物42の葉を切ることができる切り機構93が設置され、前記切り機構93は前記第四スライド空間59を含み、前記第四スライド空間59と前記第一空き空間28との間にはカッター60が設置され、前記カッター60は前にスライドした後、前記薬用植物42の葉を切る。
【0026】
前記第一空き空間28の左側端壁には第二空き空間22が連通するように設置され、前記第二空き空間22と前記第一空き空間28の底壁とが第五スライド空間24により連通し、前記第五スライド空間24の中には切られた葉を左方に輸送する輸送機構92が設置され、前記輸送機構92は前記第五スライド空間24を含み、前記第五スライド空間24の中にはスライド板26がスライド可能に設置され、前記スライド板26と前記第三スライド空間27の右側端壁との間には第一ばね25が連結され、前記スライド板26が左方にスライドする時、前記スライド板26は、前記第五スライド空間24の底壁に落ちた葉を左方へ前記第二空き空間22の中に輸送する。
【0027】
前記装着機構90は前記磁石蓋10を含み、前記磁石蓋10の中には上下方向に貫通する第二抜き穴39が設置され、前記第二抜き穴39が前記第一スライド空間34と連通し、前記第一スライド空間34の中にある前記第二回転軸37には歯車36が固定的に設置され、前記第一スライド空間34の中には、前記磁石蓋10と互いに吸引する第一永久磁石35がスライド可能に設置され、前記第一永久磁石35と前記第一スライド空間34の底壁との間には第二ばね33が連結され、前記第一永久磁石35の頂端には、前記歯車36と噛み合うラック38が固定的に設置されている。
【0028】
前記円盤44の中には上下方向に貫通する第一円柱43が設置され、前記第一円柱43の中には上下方向に貫通する第三抜き穴41が設置され、前記第三抜き穴41の中には前記薬用植物42を挿入でき、前記薬用植物42の根茎は前記第三抜き穴41の中に位置し、前記薬用植物42の葉は前記第一円柱43の外に位置し、前記円盤44と前記第一円柱43の中には左右方向に延在するスライド穴47が設置され、前記スライド穴47が前記第三抜き穴41と連通し、前記スライド穴47の中には第二永久磁石45がスライド可能に設置され、前記第二永久磁石45が前記磁石蓋10と互いに吸引し、かつ前記薬用植物42の根茎と当接し、前記第二永久磁石45と前記スライド穴47の端壁との間には第三ばね46が連結され、初期状態の時、前記磁石蓋10が前記本体11に装着され、この時、前記第一空き空間28が塞がれなく、使用者は前記第三抜き穴41に前記薬用植物42を挿入し、その後、前記磁石蓋10が前記本体11の頂端に覆われ、この時、前記磁石蓋10は前記第二永久磁石45を吸引し、前記第二永久磁石45が外へスライドして前記薬用植物42の根茎と当接し、前記薬用植物42が前記第三抜き穴41の中に固定され、同時に前記磁石蓋10は前記第一永久磁石35を吸引し、前記第一永久磁石35が前記ラック38を駆動して上方にスライドさせ、前記ラック38が前記歯車36を駆動して回転させ、前記歯車36が前記第二回転軸37を駆動して回転させ、前記第二回転軸37が前記円盤44を駆動して百八十度回転させ、前記円盤44が前記第一円柱43、前記薬用植物42を駆動して百八十度回転させ、この時、前記薬用植物42の元に上に向いた葉は百八十度回転した後に下向きになり、かつ前記ブラシ48と接触する。
【0029】
前記選別機構91は前記伝動空間12を含み、前記伝動空間12の右側端壁にはモーター14が固定的に設置され、前記モーター14の右端には、前記第一空き空間28の中に延在する第一主動軸50が伝動可能に連結され、前記第一主動軸50には第二円柱49が固定的に設置され、前記円柱49には前記ブラシ48が上下対称位置にかつ固定的に設置されている。
【0030】
前記モーター14の左端には第二主動軸13が伝動可能に連結され、前記第二主動軸13にはカム32が固定的に設置され、前記第二スライド空間29の中には、前記カム32と当接する金属スライダ31がスライド可能に連結され、前記金属スライダ31と前記第二抜き穴39の底壁との間には第四ばね30が連結されている。
【0031】
前記第三スライド空間27の中にはスライダ53がスライド可能に設置され、前記スライダ53と前記第三スライド空間27の頂壁との間には第五ばね52が連結され、前記スライダ53の中には前方に延在する第三回転軸56が回転可能に設置され、前記第三回転軸56には前記止め板55が固定的に設置され、前記止め板55が前記第一抜き穴58の中に延在し、かつ前記金属スライダ31の底面と当接し、前記止め板55と前記スライダ53との間にはトーションばね64が連結され、前記止め板55の底壁には前記金属スライダ31と互いに吸引する第一磁石板57が固定的に設置され、前記止め板55の中には上方に開口した凹溝54が形成され、前記モーター14は作動した後に前記第一主動軸50を駆動して回転させ、前記第一主動軸50が前記第二円柱49を駆動して回転させ、前記第二円柱49が前記ブラシ48を駆動して回転させ、前記ブラシ48が回転した後、前記ブラシ48が果実粒子を前記薬用植物42から離脱させ、この時、果実粒子は重力作用で前記止め板55の頂面に落ち、それと同時に前記モーター14が前記第二主動軸13を駆動して回転させ、前記第二主動軸13が前記カム32を駆動して回転させ、前記カム32が回転することで止まらずに前記金属スライダ31を押し、この時、前記金属スライダ31が前記カム32の押す力及び前記第四ばね30の弾性力で上下にスライドし、前記止め板55が前記第五ばね52と前記トーションばね64のねじり力で始終に前記金属スライダ31と当接するため、前記金属スライダ31の上下へのスライドは前記止め板55を駆動して上下に揺動させ、この時、前記止め板55の頂面は上下への揺動により果実粒子を前記止め板55の斜面に沿って前記第一抜き穴58に入らせ、また、前記ブラシ48が止まらずに前記薬用植物42の葉と摩擦する時、果実粒子が落ちるだけでなく、一部の不純物も落ち、果実粒子は硬くて重量が不純物より大きいため、前記止め板55の揺動及び果実粒子の自重で容易に前記凹溝54から出、即ち前記止め板55が止まらずに揺動することに伴い、果実粒子は前記第一抜き穴58に入り、不純物は前記凹溝54に残る。
【0032】
前記輸送機構92は前記第二空き空間22を含み、前記第二空き空間22の頂壁の中には上下に延在する第六スライド空間15が設置され、前記第六スライド空間15の中には、前記磁石蓋10と互いに反発する第三永久磁石17がスライド可能に設置され、前記第三永久磁石17と前記第六スライド空間15の頂壁との間には第六ばね16が連結されている。
【0033】
前記第六スライド空間15の中には、前記第三永久磁石17の下方に位置する第四回転軸19が回転可能に設置され、前記第四回転軸19には糸巻き車18が固定的に設置され、前記第六スライド空間15と前記第二空き空間22とが糸溝20により連通し、前記第五スライド空間24の底壁には電磁石23が固定的に設置され、前記電磁石23が前記モーター14と通電可能に連結され、かつ前記第一磁石板57を吸引し、前記スライド板26と前記第三永久磁石17との間には前記糸巻き車18に巻き付いている鋼線21が一本連結され、前記選別機構91は果実粒子の選別を完成した後、前記モーター14が停電して回転を止め、同時に前記電磁石23が通電して作動を始め、前記第一磁石板57を吸引し、前記第一磁石板57が前記止め板55を駆動して反時計回りに回転させ、前記止め板55が回転した後に前記第一空き空間28を塞がなくなり、前記切り機構93が葉を切った後、前記薬用植物42の葉は重力作用で前記第五スライド空間24の底壁に落ち、使用者は前記磁石蓋10を開けて再び前記薬用植物42を入れようとする時、前記磁石蓋10の磁力がなくなったため、前記装着機構90の中にある前記薬用植物42の根茎は前記第二永久磁石45に押されなくなり、即ち前記薬用植物42の根茎も重力作用で前記第五スライド空間24の底壁に落ち、それと同時に前記磁石蓋10は前記第三永久磁石17を反発しなくなり、前記第三永久磁石17が前記第六ばね16の弾性力で上方にスライドし、この時、前記第三永久磁石17と前記糸巻き車18との間にある前記鋼線21が引き伸ばされ、前記糸巻き車18と前記スライド板26との間にある前記鋼線21が縮められ、前記スライド板26が前記鋼線21の引張力で左方にスライドし、前記スライド板26が左方にスライドすることで前記第五スライド空間24の底壁にある前記薬用植物42の根茎と葉を左方へ前記第二空き空間22に輸送して積め、後続の統一分別回収処理に便利を与える。
【0034】
前記切り機構93は前記第四スライド空間59を含み、前記第四スライド空間59の中には前記電磁石23と互いに吸引する第二磁石板62がスライド可能に設置され、前記第二磁石板62と前記第四スライド空間59の後側端壁との間には第七ばね63が連結され、前記第四スライド空間59と前記第一空き空間28とがスライド溝61により連通し、前記第二磁石板62の前端面には前記スライド溝61に延在する前記カッター60が固定的に設置され、前記電磁石23は通電した後に前記第二磁石板62を吸引し、前記第二磁石板62が前記カッター60を駆動して前にスライドさせ、前記カッター60は前にスライドした後に前記薬用植物42の葉を切り取り、葉は重力作用で前記第五スライド空間24の底壁に落ちる。
【0035】
本願発明の機械動作の順序は以下の通りである。
【0036】
1.まず、初期状態の時、前記磁石蓋10が前記本体に装着され、この時、前記第一空き空間28が塞がれなく、使用者は前記第三抜き穴41に前記薬用植物42を挿入し、その後、前記磁石蓋10が前記本体11の頂端に覆われ、この時、前記磁石蓋10は前記第二永久磁石45を吸引し、前記第二永久磁石45が外へスライドして前記薬用植物42の根茎と当接し、前記薬用植物42が前記第三抜き穴41の中に固定され、同時に前記磁石蓋10は前記第一永久磁石35を吸引し、前記第一永久磁石35が前記ラック38を駆動して上方にスライドさせ、前記ラック38が前記歯車36を駆動して回転させ、前記歯車36が前記第二回転軸37を駆動して上方にスライドさせ、前記第二回転軸37が前記円盤44を駆動して百八十度回転させ、前記円盤44が前記第一円柱43、前記薬用植物42を駆動して百八十度回転させ、この時、前記薬用植物42の元に上に向いた葉は百八十度回転した後に下向きになり、かつ前記ブラシ48と接触し、本願発明は操作が簡単で、感度が良い。
【0037】
2.その後、使用者は前記モーター14を作動させ、前記モーター14は作動した後に前記第二主動軸13及び前記第一主動軸50を駆動して回転させ、前記第一主動軸50が前記第二円柱49を駆動して回転させ、前記第二円柱49が前記ブラシ48を駆動して回転させ、前記ブラシ48が回転した後、前記ブラシ48が果実粒子を前記薬用植物42から離脱させ、この時、果実粒子は重力作用で前記止め板55の頂面に落ちる。
【0038】
3. それと同時に前記第二主動軸13が前記カム32を駆動して回転させ、前記カム32が回転することで止まらずに前記金属スライダ31を押し、この時、前記金属スライダ31が前記カム32の押す力及び前記第四ばね30の弾性力で上下にスライドし、前記止め板55が前記第五ばね52と前記トーションばね64のねじり力で始終に前記金属スライダ31と当接するため、前記金属スライダ31の上下へのスライドは前記止め板55を駆動して上下に揺動させ、この時、前記止め板55の頂面は上下への揺動により果実粒子を前記止め板55の斜面に沿って前記第一抜き穴58に入らせ、また、前記ブラシ48が止まらずに前記薬用植物42の葉と摩擦する時、果実粒子が落ちるだけでなく、一部の不純物も落ち、果実粒子は硬くて重量が不純物より大きいため、前記止め板55の揺動及び果実粒子の自重で容易に前記凹溝54から出、即ち前記止め板55が止まらずに揺動することに伴い、果実粒子は前記第一抜き穴58に入り、不純物は前記凹溝54に残り、本願発明は自動的に薬用植物の果実粒子を選別でき、自動化程度が高く、安全で頼もしく、また、本願発明は選別中に生まれた一部の不純物をろ過でき、選別後の果実粒子は不純物をろ過するための二次選別を行う必要がなく、処理過程が清潔で、選別効率が高い。
【0039】
4.前記選別機構91は果実粒子の選別を完成した後、前記モーター14が停電して作動を止め、同時に前記電磁石23が通電して作動を始め、前記第一磁石板57を吸引し、前記第一磁石板57が前記止め板55を駆動して反時計回りに回転させ、前記止め板55が回転した後に前記第一空き空間28を塞がなくなり、同時に、前記電磁石23が前記第二磁石板62を吸引し、前記第二磁石板62が前記カッター60を駆動して前にスライドさせ、前記カッター60が前にスライドした後に前記薬用植物42の葉を切り取り、葉は重力作用で前記第五スライド空間24の底壁に落ち、本願発明は自動的に前記薬用植物42の葉を切ることができ、後続の分別回収に便利を与え、豊富な機能を備える。
【0040】
5. 前記切り機構93が葉を切った後、前記薬用植物42の葉は重力作用で前記第五スライド空間24の底壁に落ち、使用者は前記磁石蓋10を開けて再び前記薬用植物42を入れようとする時、前記磁石蓋10の磁力がなくなったため、前記装着機構90の中にある前記薬用植物42の根茎は前記第二永久磁石45に押されなくなり、即ち前記薬用植物42の根茎も重力作用で前記第五スライド空間24の底壁に落ち、それと同時に前記磁石蓋10は前記第三永久磁石17を反発しなくなり、前記第三永久磁石17が前記第六ばね16の弾性力で上方にスライドし、この時、前記第三永久磁石17と前記糸巻き車18との間にある前記鋼線21が引き伸ばされ、前記糸巻き車18と前記スライド板26との間にある前記鋼線21が縮められ、前記スライド板26が前記鋼線21の引張力で左方にスライドし、前記スライド板26が左方にスライドすることで前記第五スライド空間24の底壁にある前記薬用植物42の根茎と葉を左方へ前記第二空き空間22に輸送して積め、後続の統一分別回収処理に便利を与え、その後、前記電磁石23が自動的に停電し、前記止め板55が前記トーションばね64のねじり力で再び前記金属スライダ31の底面と当接し、本願発明は初期状態に戻り、使用者は再び前記装着機構90に前記薬用植物42を装着でき、本願発明は持続的に選別と分別をでき、生産周期が短く、生産効率が高い。
【0041】
上記の実施例は本発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本発明の保護範囲を制限することはできない。本発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本発明の保護範囲の中に含むべきである。