(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-30071(P2021-30071A)
(43)【公開日】2021年3月1日
(54)【発明の名称】自動茹で麺装置
(51)【国際特許分類】
A47J 27/14 20060101AFI20210201BHJP
【FI】
A47J27/14 J
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2020-129522(P2020-129522)
(22)【出願日】2020年7月30日
(31)【優先権主張番号】108130922
(32)【優先日】2019年8月28日
(33)【優先権主張国】TW
(71)【出願人】
【識別番号】519336263
【氏名又は名称】迅智自動化科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】CENZ Automation Co. Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100086368
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 誠
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ ▲ユウ▼ 綸
【テーマコード(参考)】
4B054
【Fターム(参考)】
4B054AA17
4B054AB02
4B054AC13
4B054CC01
4B054CE11
4B054CE18
4B054CG03
4B054CG05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】料理を提供する速度を大幅に速めることのできる自動茹で麺装置を提供する。
【解決手段】自動茹で麺装置100は、茹で麺モジュール110と、麺玉供給モジュール120と、丼供給モジュール130と、麺玉移動モジュール140とを含む。茹で麺モジュール110は、複数の茹で麺ユニット112を含む。各茹で麺ユニット112は、対応する丼位置を有する。麺玉供給モジュール120は、複数人数分の麺玉50をこれらの茹で麺ユニット112に提供するのに適しており、これらの茹で麺ユニット112は、それぞれ麺玉50を茹でるのに適している。丼供給モジュール130は、それぞれ丼60をこれらの茹で麺ユニット112のこれらの丼位置に搬送するのに適している。麺玉移動モジュール140は、これらの茹で麺ユニット112内の茹で上がった麺玉50をそれぞれこれらの丼60の中に移すのに適している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の茹で麺ユニットを含み、各前記茹で麺ユニットが、対応する丼位置を有する茹で麺モジュールと、
複数人数分の麺玉を前記茹で麺ユニットの中に提供するのに適し、前記茹で麺ユニットが、それぞれ前記麺玉を茹でるのに適した麺玉供給モジュールと、
それぞれ丼を前記丼位置に搬送するのに適した丼供給モジュールと、
前記茹で麺ユニット内の茹で上がった前記麺玉をそれぞれ前記丼の中に移すのに適した麺玉移動モジュールと、
を備える自動茹で麺装置。
【請求項2】
前記麺玉移動モジュールが前記茹で麺ユニット内の茹で上がった前記麺玉を前記丼の中に移している時、同時に、前記麺玉移動モジュールが、別の前記茹で麺ユニット内の茹で上がった別の前記麺玉を別の前記丼の中に移すのに適した請求項1に記載の自動茹で麺装置。
【請求項3】
いずれか1つの前記茹で麺ユニットが前記麺玉を茹で上がったと同時に、前記麺玉移動モジュールが、茹でた前記麺玉をすぐに対応する前記丼の中に移すのに適した請求項1に記載の自動茹で麺装置。
【請求項4】
前記茹で麺モジュールが、少なくとも1つの湯槽を含み、各前記茹で麺ユニットが、麺かごを含み、前記麺かごが、前記麺玉を収容するのに適しており、且つ前記湯槽に移動して、前記麺玉を前記湯槽内の水の中で茹でるのに適した請求項1に記載の自動茹で麺装置。
【請求項5】
前記湯槽内に、少なくとも1つの気流提供装置があり、前記気流提供装置が、気流を前記湯槽内の水の中に提供して、前記湯槽の中の前記麺かご内の前記麺玉をほぐすのに適した請求項4に記載の自動茹で麺装置。
【請求項6】
少なくとも1つの揺動ユニットを含み、前記揺動ユニットが、前記麺かごに接続され、前記麺玉を前記湯槽の中で茹でた後、前記麺かごが、前記湯槽から取り出されるのに適しており、且つ前記揺動ユニットが、前記麺かごを駆動して揺らし、前記麺かご内の前記麺玉の水を除去するのに適した請求項4に記載の自動茹で麺装置。
【請求項7】
前記麺玉移動モジュールが、少なくとも1つのリフト機構を含み、前記少なくとも1つのリフト機構が、前記麺かごに接続され、且つ前記麺かごを駆動して持ち上げ、前記湯槽から取り出すのに適した請求項4に記載の自動茹で麺装置。
【請求項8】
前記麺玉移動モジュールが、少なくとも1つの反転機構を含み、前記少なくとも1つの反転機構が、前記麺かごに接続され、且つ前記麺かごを駆動して反転させ、前記麺かご内の前記麺玉を対応する前記丼の中に落下させるのに適した請求項4に記載の自動茹で麺装置。
【請求項9】
前記丼供給モジュールが、丼保存ユニットと、丼輸送システムとを含み、前記丼保存ユニットが、前記丼を保存するのに適し、前記丼搬送システムが、それぞれ前記丼を前記茹で麺ユニットに対応する位置に搬送するのに適した請求項1に記載の自動茹で麺装置。
【請求項10】
前記丼搬送システムが、搬送ベルトと、少なくとも1つの水平軌道と、少なくとも1つの垂直軌道とを含み、前記搬送ベルトが、前記丼保存ユニットから来た前記丼を受け取るのに適し、且つ前記丼を前記茹で麺ユニットに対応する位置に搬送するのに適し、前記少なくとも1つの垂直軌道が、前記搬送ベルト上の前記丼を受け取るのに適し、且つ垂直方向に沿って前記丼を搬送し、対応する前記茹で麺ユニットに向かって移動するのに適しているため、前記丼が、対応する前記茹で麺ユニットから来た茹で上がった前記麺玉を受け取るのに適し、前記少なくとも1つの水平軌道が、水平方向に沿って茹で上がった前記麺玉を収容した前記丼を搬送するのに適した請求項9に記載の自動茹で麺装置。
【請求項11】
前記丼搬送システムが、少なくとも1つの移動キャリアを含み、前記丼保存ユニットが、前記少なくとも1つの移動キャリアの上方に配置され、且つ前記丼を前記少なくとも1つの移動キャリアの上に提供するのに適し、前記少なくとも1つの移動キャリアが、水平方向に沿って移動して、前記茹で麺ユニットに近づくのに適しているため、前記丼が、対応する前記茹で麺ユニットから来た茹で上がった前記麺玉を受け取るのに適し、前記少なくとも1つの移動キャリアが、前記水平方向に沿って移動して、前記茹で麺ユニットから離れるのに適した請求項9に記載の自動茹で麺装置。
【請求項12】
前記丼搬送システムが、搬送ベルトと、少なくとも1つの移載機構を含み、前記搬送ベルトが、前記丼保存ユニットから来た前記丼を受け取るのに適し、且つ前記丼を前記茹で麺ユニットに対応する位置に搬送するのに適し、前記少なくとも1つの移載機構が、前記搬送ベルト上の前記丼を受け取るのに適し、且つ弧形経路に沿って前記丼を搬送し、対応する前記茹で麺ユニットに向かって移動するのに適しているため、前記丼が、対応する前記茹で麺ユニットから来た茹で上がった前記麺玉を受け取るのに適し、前記少なくとも1つの移載機構が、前記弧形経路に沿って茹で上がった前記麺玉を収容した前記丼を前記茹で麺ユニットから離すのに適した請求項9に記載の自動茹で麺装置。
【請求項13】
前記丼搬送システムが、少なくとも1つの移載機構を含み、前記丼保存ユニットが、前記少なくとも1つの移載機構の上方に配置され、且つ前記丼を前記少なくとも1つの移載機構の上に提供するのに適し、前記少なくとも1つの移載機構が、弧形経路に沿って前記丼を搬送し、対応する前記茹で麺ユニットに向かって移動するのに適しているため、前記丼が、対応する前記茹で麺ユニットから来た茹で上がった前記麺玉を受け取るのに適し、前記少なくとも1つの移載機構が、前記弧形経路に沿って茹で上がった前記麺玉を収容した前記丼を前記茹で麺ユニットから離すのに適した請求項9に記載の自動茹で麺装置。
【請求項14】
原材料供給モジュールを含み、前記原材料供給モジュールが、少なくとも1つの原材料を前記丼の中に提供するのに適した請求項1に記載の自動茹で麺装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの原材料が、少なくとも1つの液体原材料を含み、前記原材料供給モジュールが、少なくとも1つの液体原材料貯蔵槽を含み、前記少なくとも1つの液体原材料貯蔵槽が、前記少なくとも1つの液体原材料を保存するのに適した請求項14に記載の自動茹で麺装置。
【請求項16】
前記原材料供給モジュールが、少なくとも1つの調味料供給ユニットと、少なくとも1つの混合ユニットとを含み、前記少なくとも1つの混合ユニットが、前記液体原材料貯蔵槽に接続され、且つ前記調味料供給ユニットに接続され、前記液体原材料貯蔵槽から来た少なくとも1つの液体原材料および前記少なくとも1つの調味料供給ユニットから来た少なくとも1つの調味料が、前記混合ユニット内で混合された後、前記丼の中に移されるのに適した請求項15に記載の自動茹で麺装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つの原材料が、少なくとも1つの固体原材料を含み、前記原材料供給モジュールが、少なくとも1つの固体原材料貯蔵槽を含み、前記少なくとも1つの固体原材料貯蔵槽が、前記少なくとも1つの固体原材料を保存するのに適した請求項14に記載の自動茹で麺装置。
【請求項18】
前記原材料供給モジュールが、固体原材料搬送ユニットを含み、前記固体原材料搬送ユニットが、前記少なくとも1つの固体原材料貯蔵槽から来た前記少なくとも1つの固体原材料を受け取って、前記丼に向かって移動し、前記少なくとも1つの固体原材料を前記丼の中に移すのに適した請求項17に記載の自動茹で麺装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、茹で麺装置に関するものであり、特に、自動茹で麺装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
麺は、人類の主食の1つであり、食文化の進化に伴い、様々な麺料理が消費市場に普及した。例えば、日本のラーメン、東南アジアの肉骨茶そば、台湾のタンツーメン等である。消費者に安定した品質の麺料理を提供するため、自動化された茹で麺装置が次第に発展し、自動化された茹で麺機能によって、人的要因により麺料理の味と衛生品質が不安定になるのを防ぐことができる。しかしながら、現行の自動茹で麺装置において、茹で麺モジュールは、1回で1食分の麺料理しか調理することができないため、複数の消費者が料理を注文した時に、複数人数分の麺料理を同時に調理することができず、料理を提供する速度が遅くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、料理を提供する速度を大幅に速めることのできる自動茹で麺装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の自動茹で麺装置は、茹で麺モジュールと、麺玉供給モジュールと、丼供給モジュールと、麺玉移動モジュールとを含む。茹で麺モジュールは、複数の茹で麺ユニットを含む。麺玉供給モジュールは、複数人数分の麺玉をこれらの茹で麺ユニットの中に提供するのに適しており、これらの茹で麺ユニットは、それぞれ麺玉を茹でるのに適している。丼供給モジュールは、複数の丼を供給するのに適している。麺玉移動モジュールは、これらの茹で麺ユニット内の茹で上がった麺玉をそれぞれこれらの丼の中に移すのに適している。
【0005】
本発明の1つの実施形態において、麺玉移動モジュールが茹で麺ユニット内の茹で上がった麺玉を丼の中に移している時、同時に、麺玉移動モジュールは、別の茹で麺ユニット内の茹で上がった別の麺玉を別の丼の中に移すのに適している。
【0006】
本発明の1つの実施形態において、いずれか1つの茹で麺ユニットが麺玉を茹でている時、同時に、麺玉移動モジュールは、茹でた麺玉をすぐに対応する丼の中に移すのに適している。
【0007】
本発明の1つの実施形態において、上述した茹で麺モジュールは、少なくとも1つの湯槽を含み、各茹で麺ユニットは、麺かごを含み、麺かごは、麺玉を収容するのに適しており、且つ湯槽に移動して、麺玉を湯槽内の水の中で茹でるのに適している。
【0008】
本発明の1つの実施形態において、上述した湯槽内には、少なくとも1つの気流提供装置があり、気流提供装置は、気流を湯槽内の水の中に提供して、湯槽の中の麺かご内の麺玉をほぐすのに適している。
【0009】
本発明の1つの実施形態において、上述した自動茹で麺装置は、少なくとも1つの揺動ユニットを含み、揺動ユニットは、麺かごに接続され、麺玉を湯槽の中で茹でた後、麺かごは、湯槽から取り出されるのに適しており、且つ揺動ユニットは、麺かごを駆動して揺らし、麺かご内の麺玉の水を除去するのに適している。
【0010】
本発明の1つの実施形態において、上述した麺玉移動モジュールは、少なくとも1つのリフト機構を含み、少なくとも1つのリフト機構は、麺かごに接続され、且つ麺かごを駆動して持ち上げ、湯槽から取り出すのに適している。
【0011】
本発明の1つの実施形態において、上述した麺玉移動モジュールは、少なくとも1つの反転機構を含み、少なくとも1つの反転機構は、麺かごに接続され、且つ麺かごを駆動して反転させ、麺かご内の麺玉を対応する丼の中に落下させるのに適している。
【0012】
本発明の1つの実施形態において、上述した丼供給モジュールは、丼保存ユニットと、丼輸送システムとを含み、丼保存ユニットは、これらの丼を保存するのに適しており、丼搬送システムは、それぞれこれらの丼をこれらの茹で麺ユニットに対応する位置に搬送するのに適している。
【0013】
本発明の1つの実施形態において、上述した丼搬送システムは、搬送ベルトと、少なくとも1つの水平軌道と、少なくとも1つの垂直軌道とを含み、搬送ベルトは、丼保存ユニットから来た丼を受け取るのに適しており、且つ丼を茹で麺ユニットに対応する位置に搬送するのに適しており、少なくとも1つの垂直軌道は、搬送ベルト上の丼を受け取るのに適しており、且つ垂直方向に沿って丼を搬送し、対応する茹で麺ユニットに向かって移動するのに適しているため、丼は、対応する茹で麺ユニットから来た茹で上がった麺玉を受け取るのに適しており、少なくとも1つの水平軌道は、水平方向に沿って茹で上がった麺玉を収容した丼を搬送するのに適している。
【0014】
本発明の1つの実施形態において、上述した丼搬送システムは、少なくとも1つの移動キャリアを含み、丼保存ユニットは、少なくとも1つの移動キャリアの上方に配置され、且つ丼を少なくとも1つの移動キャリアの上に提供するのに適しており、少なくとも1つの移動キャリアは、水平方向に沿って移動して、茹で麺ユニットに近づくのに適しているため、丼は、対応する茹で麺ユニットから来た茹で上がった麺玉を受け取るのに適しており、少なくとも1つの移動キャリアは、水平方向に沿って移動して、茹で麺ユニットから離れるのに適している。
【0015】
本発明の1つの実施形態において、上述した丼搬送システムは、搬送ベルトと、少なくとも1つの移載機構を含み、搬送ベルトは、丼保存ユニットから来た丼を受け取るのに適しており、且つ丼を茹で麺ユニットに対応する位置に搬送するのに適しており、少なくとも1つの移載機構は、搬送ベルト上の丼を受け取るのに適しており、且つ弧形経路に沿って丼を搬送し、対応する茹で麺ユニットに向かって移動するのに適しているため、丼は、対応する茹で麺ユニットから来た茹で上がった麺玉を受け取るのに適しており、少なくとも1つの移載機構は、弧形経路に沿って茹で上がった麺玉を収容した丼を茹で麺ユニットから離すのに適している。
【0016】
本発明の1つの実施形態において、上述した丼搬送システムは、少なくとも1つの移載機構を含み、丼保存ユニットは、少なくとも1つの移載機構の上方に配置され、且つ丼を少なくとも1つの移載機構の上に提供するのに適しており、少なくとも1つの移載機構は、弧形経路に沿って丼を搬送し、対応する茹で麺ユニットに向かって移動するのに適しているため、丼は、対応する茹で麺ユニットから来た茹で上がった麺玉を受け取るのに適しており、少なくとも1つの移載機構は、弧形経路に沿って茹で上がった麺玉を収容した丼を茹で麺ユニットから離すのに適している。
【0017】
本発明の1つの実施形態において、上述した自動茹で麺装置は、原材料供給モジュールを含み、原材料供給モジュールは、少なくとも1つの原材料を丼の中に提供するのに適している。
【0018】
本発明の1つの実施形態において、上述した少なくとも1つの原材料は、少なくとも1つの液体原材料を含み、原材料供給モジュールは、少なくとも1つの液体原材料貯蔵槽を含み、少なくとも1つの液体原材料貯蔵槽は、少なくとも1つの液体原材料を保存するのに適している。
【0019】
本発明の1つの実施形態において、上述した原材料供給モジュールは、少なくとも1つの調味料供給ユニットと、少なくとも1つの混合ユニットとを含み、少なくとも1つの混合ユニットは、液体原材料貯蔵槽に接続され、且つ調味料供給ユニットに接続され、液体原材料貯蔵槽から来た少なくとも1つの液体原材料および少なくとも1つの調味料供給ユニットから来た少なくとも1つの調味料は、混合ユニット内で混合された後、丼の中に移されるのに適している。
【0020】
本発明の1つの実施形態において、上述した少なくとも1つの原材料は、少なくとも1つの固体原材料を含み、原材料供給モジュールは、少なくとも1つの固体原材料貯蔵槽を含み、少なくとも1つの固体原材料貯蔵槽は、少なくとも1つの固体原材料を保存するのに適している。
【0021】
本発明の1つの実施形態において、上述した原材料供給モジュールは、固体原材料搬送ユニットを含み、固体原材料搬送ユニットは、少なくとも1つの固体原材料貯蔵槽から来た少なくとも1つの固体原材料を受け取って、丼に向かって移動し、少なくとも1つの固体原材料を丼の中に移すのに適している。
【発明の効果】
【0022】
以上のように、本発明の自動茹で麺装置において、茹で麺モジュールは、複数の茹で麺ユニットを含む。その中の1つの茹で麺ユニットが麺玉供給モジュールから来た麺玉を受け取って麺を茹でる時、あるいは麺玉移動モジュールにより茹で上がった麺玉をその中の1つの丼に移して料理を提供する時、別の茹で麺ユニットが麺玉供給モジュールから来た別の麺玉を受け取って麺を茹でる、あるいは麺玉移動モジュールにより茹で上がった麺玉を別の丼に移して料理を提供することができる。これにより、複数の消費者が料理を注文しても、茹で麺モジュールは、複数の茹で麺ユニットで同時に複数人数分の麺料理を茹でて、料理を提供することができるため、料理を提供する速度を大幅に速めることができる。
【0023】
本発明の上記および他の目的、特徴、および利点をより分かり易くするため、図面と併せた幾つかの実施形態を以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
添付図面は、本発明の原理がさらに理解されるために含まれており、本明細書に組み込まれ、且つその一部を構成するものである。図面は、本発明の実施形態を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たしている。
【0025】
【
図1】
図1は、本発明の1つの実施形態の自動茹で麺装置の立体概略図である。
【
図3B】
図3Bは、本発明のその他の実施形態の湯槽を示したものである。
【
図3C】
図3Cは、本発明のその他の実施形態の湯槽を示したものである。
【
図5】
図5は、
図1の茹で麺ユニットおよび麺玉移動モジュールの側面概略図である。
【
図7】
図7は、
図1の自動茹で麺装置の部分的構成要素立体概略図である。
【
図9A】
図9Aは、本発明のその他の実施形態の丼搬送方法を示したものである。
【
図9B】
図9Bは、本発明のその他の実施形態の丼搬送方法を示したものである。
【
図9C】
図9Cは、本発明のその他の実施形態の丼搬送方法を示したものである。
【
図9D】
図9Dは、本発明のその他の実施形態の丼搬送方法を示したものである。
【
図13】
図13は、本発明の別の実施形態の自動茹で麺装置の立体概略図である。
【
図15】
図15は、本発明の別の実施形態の自動茹で麺装置の上面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、本発明の1つの実施形態の自動茹で麺装置の立体概略図である。
図2は、
図1の自動茹で麺装置の上面概略図である。
図1および
図2を参照すると、本実施形態の自動茹で麺装置100は、茹で麺モジュール110と、麺玉供給モジュール120と、丼供給モジュール130と、麺玉移動モジュール140とを含む。茹で麺モジュール110は、複数の茹で麺ユニット112を含む。各茹で麺ユニット112は、対応する丼位置を有する。麺玉供給モジュール120は、複数人数分の麺玉50をこれらの茹で麺ユニット112に提供するのに適しており、これらの茹で麺ユニット112は、それぞれ麺玉50を茹でるのに適している。丼供給モジュール130は、それぞれ丼60をこれらの茹で麺ユニット112のこれらの丼位置に搬送するのに適している。麺玉移動モジュール140は、これらの茹で麺ユニット112内の茹で上がった麺玉50をそれぞれこれらの丼60の中に移すのに適している。
【0027】
いずれか1つの茹で麺ユニット112が麺玉50を茹でている時、同時に、別の茹で麺ユニット112は、別の麺玉50を茹でることができる。また、いずれか1つの茹で麺ユニット112が麺玉50を茹でている時、同時に、麺玉供給モジュール120は、別の麺玉50を別の茹で麺ユニット112内に提供することができる。さらに、茹で麺ユニット112が麺玉50を茹でた時、麺玉移動モジュール140は、上述した茹で麺ユニット112が茹でたばかりの麺玉50をすぐに対応する丼60の中に移すことができるため、他の茹で麺ユニット112が麺玉50を茹でている状況に影響されず、各茹で麺ユニット112は、単独で対応する丼60の位置を有するため、各茹で麺ユニット112内の茹で上がった麺玉50をいずれも麺玉移動モジュール140によってすぐに対応する丼60の位置に置くことができる。いずれか1つの茹で麺ユニット112が麺玉50を茹でた時、麺玉移動モジュール140は、いずれもこの茹で麺ユニット112内のこの茹で上がった麺玉50をすぐに対応する丼60の中に移すことができるため、他の茹で麺ユニット112内で茹でた麺玉50も麺玉移動モジュール140によって対応する丼60に移している状況に影響されない。さらに明白に説明すると、2つ以上の茹で麺ユニット112が同時に麺玉50を茹でている時、麺玉移動モジュール140は、これらの茹で麺ユニット112内のこの茹で上がった麺玉50を同時に対応する丼60の中に移すことができる。
【0028】
すなわち、その中の1つの茹で麺ユニット112が麺玉供給モジュール120から来た麺玉50を受け取って麺玉50を茹でる時、あるいは麺玉移動モジュール140により茹で上がった麺玉50をその中の1つの丼60に移して料理を提供する時、別の茹で麺ユニット112は、麺玉供給モジュール120から来た別の麺玉50を受け取って麺50を茹でる、あるいは麺玉移動モジュール140により茹で上がった麺玉50を別の丼60に移して料理を提供することができる。これにより、複数の消費者が料理を注文しても、茹で麺モジュール110は、複数の茹で麺ユニット112で同時に複数人数分の麺料理を茹でて料理を提供することができるため、互いに影響を受けずに茹で上がった麺玉50を丼の中に移すことができ、料理を提供する速度を大幅に速めることができる。この麺玉移動モジュール140が各茹で麺ユニット112内で茹でたばかりの麺玉50をすぐに茹で麺ユニット112に移してから、続けて対応する丼60に入れる特性により、その時茹でる作業を行っていない茹で麺ユニット112にいつでも麺玉50を投入できるようにすることができ、この麺玉50が茹で上がった時に、麺玉移動モジュール140がすぐに麺玉50を茹で麺ユニット112に移せるかどうかを考慮する必要がないため、茹で過ぎを防ぐことができる。この種の特性を持たない自動茹で麺器は、麺玉50をいずれか1つの茹で麺ユニット112に入れる前に、いずれも麺玉50を茹で麺ユニット112に入れた後に、麺玉50を茹で過ぎないよう、茹で麺ユニット112内の麺玉50が茹で上がった時に麺玉50を茹で麺ユニット112に移せる麺玉移動モジュール140があることを確保できているかどうかを先に計算しなければならないため、このように別の麺玉50を茹で麺ユニット112に投入する時間制限により制御する複雑度が増すだけでなく、自動茹で麺器の全体の茹でる速さも明らかに遅くなる。
【0029】
図3Aは、
図1の自動茹で麺装置の部分的構成要素立体概略図である。本実施形態において、湯槽112aの数量は、
図3Aに示すように、複数個であり、それぞれ複数の麺かご112bを収容するが、本発明はこれに限定されない。以下、図面を例に挙げて説明する。
図3Bおよび
図3Cは、本発明のその他の実施形態の湯槽112aを示したものである。湯槽112aの数量は、
図3Bに示すように、1つのみであり、複数の麺かご112bを同時に収容するために使用される。また、湯槽112aの数量は、
図3Cに示すように、2個であり、それぞれ一部の麺かご112bを収容するために使用される。
図4Aおよび
図4Bは、
図3の麺玉供給モジュールの動作方法を示したものである。
図3Aに示すように、本実施形態の麺玉供給モジュール120は、麺玉貯蔵槽122と、搬送ベルト124と、複数の押し板126と、複数の閘門128と、仕切り129とを含む。麺玉貯蔵槽122は、麺玉50を取り出す開口122bと、開口122bに対応する閘門122aとを含む。閘門122aは、シリンダ、ネジ、ギヤモータ、ベルト、電動伸縮ポール等のアクチュエータにより駆動され、スライドレール122cに沿って移動するが、本発明はこれに限定されない。搬送ベルト124は、開口122bに対応する位置に設置される。仕切り129は、茹で麺モジュール110と搬送ベルト124の間に隔てられ、これらの閘門128は、仕切り129の上に設置され、且つ搬送ベルト124の搬送方向に沿って配列され、これらの押し板126は、それぞれ閘門128の位置に対応して設置される。各押し板126は、シリンダ、ネジ、ギヤモータ、ベルト等のアクチュエータにより駆動され、スライドレール126cに沿って移動するが、本発明はこれに限定されない。
【0030】
麺玉貯蔵槽122の閘門122aは、
図3Aに示すように、開くことができるため、麺玉貯蔵槽122内の麺玉50を麺玉貯蔵槽122の開口122bから麺玉貯蔵槽122の外に移動させ、搬送ベルト124の上に到達させることができる。搬送ベルト124は、その上の麺玉50を各閘門128に対応する位置に搬送することができる。続いて、各押し板126は、
図4Aに示した位置から
図4Bに示した位置に移動して、麺玉50を閘門128に向かって押し出すことができる。この押し出す過程において、各押し板126の押し棒126aは、対応する閘門128を推し回させて、閘門128を4Bに示した開いた状態に反転させ、それにより、麺玉50は、押し板126の押し出しにより仕切り129を超えて、閘門128に沿って対応する茹で麺ユニット112に滑落させることができる。その後、押し板126が
図4Aに示した位置に戻った時、押し棒126aに推し回されていない閘門128は、弾性部材128a(トーションばねを図示する)の弾性力により、
図4Aに示した閉まった状態に戻る。
【0031】
図5は、
図1の茹で麺ユニットおよび麺玉移動モジュールの側面概略図である。
図5に示すように、本実施形態の茹で麺モジュール110は、少なくとも1つの湯槽112aおよび複数の茹で麺ユニット112を含み、各茹で麺ユニット112は、麺かご112bを含み、麺かご112bは、麺玉50(
図1および
図2に示す)を収容するのに適しており、且つ湯槽112aに移動して、麺玉50を湯槽112a内の水の中で茹でるのに適している。また、本実施形態の湯槽112a内には、少なくとも1つの気流提供装置112a1があり、気流提供装置112a1は、上昇気流を湯槽112a内の水の中に提供し、気流により湯槽112aの中の麺かご112b内の麺玉50に衝撃を与えてほぐすのに適しているため、麺玉を分散させて、均一に加熱することができる。
【0032】
図6A〜
図6Cは、
図5の麺玉移動モジュール動作方法を示したものである。本実施形態の麺玉移動モジュール140は、複数のリフト機構142を含み、各リフト機構142は、対応する麺かご112bに接続され、且つ麺かご112bを駆動して、その中の茹で上がった麺玉50を
図5に示した位置から
図6Aに示した位置まで持ち上げ、湯槽112aから取り出すのに適している。リフト機構142は、シリンダ、ネジ、ギヤモータ、ベルト、電動伸縮ポール等のアクチュエータにより駆動されるが、本発明はこれに限定されない。麺玉移動モジュール140は、さらに、複数の反転機構144を含み、各反転機構144は、対応する麺かご112bに接続され、且つ麺かご112bを駆動して、
図6A〜
図6Cに示したように反転させ、麺かご112b内の麺玉50を対応する丼60(
図1および
図2に示す)の中に落下させるのに適している。
【0033】
詳しく説明すると、反転機構144は、枢軸144b2を含む。押し棒144bの一端は、枢軸144b2によりリフト機構142に枢接される。リフト機構142は、麺かご112bを
図6Aに示した位置まで持ち上げる。続いて、押し棒144bは、適切な機構または駆動装置の動きにより
図6A〜
図6Cに示した枢軸144b2を軸にして、リフト機構142に対して回転をもたらし、麺かご112bを反転させる。麺玉50が麺かご112bの反転とともに麺かご112bから取り出された後、リフト機構142は、
図5に示した状態に戻り、麺かご112bを湯槽112aの中に戻す。その他の実施形態において、他の適切な方法を提供して麺かご112bを反転させてもよく、本発明はこれに限定されない。
【0034】
また、本実施形態の自動茹で麺装置100は、さらに、複数の揺動ユニット150(
図5および
図6A〜
図6Cに示す)を含む。揺動ユニット150は、リフト機構142を通して麺かご112bに間接的に接続される。麺玉50が湯槽112aの中で茹で上がり、且つ麺かご112bが湯槽112aから取り出された後、揺動ユニット150は、麺かご112bを駆動して揺らし、揺らす過程において生じた加速度により、麺かご112b内の麺玉に付着した水分を除去して、麺玉50の口当たりを良くする。揺動ユニット150は、例えば、スライダクランク機構、圧縮バネ、フライウィールバネ等の方法で駆動され、往復の直線変速運動を行うが、本発明はこれに限定されない。
【0035】
図1を参照すると、本実施形態の丼供給モジュール130は、丼保存ユニット132と、丼搬送システム134とを含む。丼保存ユニット132は、これらの丼60を保存するのに適しており、丼搬送システム134は、それぞれこれらの丼60をこれらの茹で麺ユニット112に対応する位置に搬送するのに適している。
図7は、
図1の自動茹で麺装置の部分的構成要素立体概略図である。詳しく説明すると、丼搬送システム134は、
図7に示すように、搬送ベルト134aと、複数の水平起動134bと、複数の垂直軌道134cと、複数のキャリアユニット134dと、複数の移動キャリア134eとを含む。搬送ベルト134aは、丼保存ユニット132(
図1および
図2に示す)から来た丼60を受け取るのに適しており、且つ丼60を各茹で麺ユニット112(
図1および
図2に示す)に対応する位置に搬送するのに適している。
【0036】
これらの垂直軌道134cは、それぞれこれらの茹で麺ユニット112に対応する位置に設置され、これらのキャリアユニット134dは、それぞれこれらの垂直軌道134cの上に設置され、且つ搬送ベルト134a上の丼60を受け取るのに適している。各垂直軌道134cは、垂直方向に沿って対応するキャリアユニット134dおよびその上の丼60を搬送して、対応する茹で麺ユニット112に向かって移動させるのに適しているため、丼60は、対応する茹で麺ユニット112から茹で上がった麺玉50を受け取ることができる。キャリアユニット134dは、シリンダ、ネジ、ギヤモータ、ベルト、電動伸縮ポール等のアクチュエータにより駆動され、垂直軌道134cに沿って移動することができるが、本発明はこれに限定されない。各水平軌道134bは、対応する垂直軌道134cの先端部分に設置され、各移動キャリア134eは、対応する水平軌道134bの上に設置され、キャリアユニット134dから来た茹で上がった麺玉50を収容した丼60を受け取るのに適しており、水平軌道134bは、水平方向に沿って使用者が受け取りやすい位置に移動キャリア134eおよびその上の丼60を搬送するのに適している。移動キャリア134eは、シリンダ、ネジ、ギヤモータ、ベルト等のアクチュエータにより駆動され、水平軌道134bに沿って移動することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0037】
図8Aおよび
図8Bは、
図7の軸受ユニットの動作フローを示したものである。
図7、
図8A、および
図8Bを参照しながら、詳しく説明すると、本実施形態のキャリアユニット134dは、2つの回転可能な支持板134d1を有する。支持板134d1が
図8Aに示した状態まで回転し、キャリアユニット134dを垂直軌道134cに沿って搬送ベルト134aの上の丼60まで下降する過程において、支持板134d1は、丼60と予期できない干渉を起こさない。続いて、支持板134d1は、
図8Bに示した状態まで回転して丼60を支えることができるため、丼60は、キャリアユニット134dとともに垂直方向に沿って垂直軌道134cにより上に向かって搬送される。キャリアユニット134dおよび丼60が垂直軌道134cの先端部分に到達すると、移動キャリア134eは、水平軌道134bに沿ってキャリアユニット134dおよび丼60の下方に移動する。この時、支持板134d1は、
図8Aに示した状態まで回転し、丼60を移動キャリア134eで受け取る。その他の実施形態において、その他の適切な方法で丼の搬送を行ってもよく、本発明はこれに限定されない。以下、図面を用いて例を挙げて説明する。
【0038】
図9A〜
図9Dは、本発明のその他の実施形態の丼搬送方法を示したものである。
図10Aおよび
図10Bは、
図9Aの開閉ドアの動作方法を示したものである。
図9Aを参照すると、丼60を丼保存ユニット132から搬送ベルト134に提供した後、搬送ベルト134は、丼60を選択したある茹で麺ユニット112の前の対応する昇降装置134c’(複数を図示する)の場所に搬送する。続いて、昇降装置134c’は、例えば、シリンダ、ネジ、連接棒、電動伸縮ポール等の方法で駆動され、押し上げる方法で丼60を上に向かって開閉ドア134gの場所まで押し上げ、丼60が上に向かって開閉ドア134gを越えるまで、開閉ドア134gを
図10Aに示した状態から
図10Bに示した状態に押し開ける。その後、開閉ドア134gは、重力または弾性部材の弾力により自動的に閉まるため、昇降装置134c’は、丼60の下を開閉ドア134gの上に移動させて開閉ドア134gに載せ、茹で麺ユニット112が茹で上がった麺玉50をこの丼60の中に投入できるようにすることができる。その後、この位置で麺が出来上がる場合、この位置を消費者が受け取る位置とすることもできる。ここで、開閉ドア134gは、開口H(
図10Aに示す)を有し、昇降装置134c’が突き出して丼60を上に向かって押し上げるために使用される。開口Hの面積は、例えば、丼60の底部の面積よりも小さいため、丼60を開閉ドア134gの上に載せることができる。説明すべきこととして、
図9Aの複数の昇降装置134c’および複数の開閉ドア134gは、それぞれ異なる動作状態にあり、左から右の順番でその動作フローを示しているが、これは、単に1つの図面でその動作方法を明確に示すためであり、実際には、ある茹で麺ユニット122に対応する前の昇降装置134c’および対応する開閉ドア134gの動作は、その他の茹で麺ユニット122に対応する昇降装置134c’および開閉ドア134gと独立している。
【0039】
本丼供給モジュール130の最大特徴は、前記丼搬送システム134が搬送ベルト134aを使用するだけで、丼60を指定された任意の茹で麺ユニット122の前まで独立して搬送できることであり、その他の茹で麺ユニット112が前方で既に丼60を保有しているかどうかに影響されずに、茹でたばかりの麺玉50を受け取ることができる。キーポイントは、各茹で麺ユニット112が麺玉50を茹でた各丼60を受け取る位置を搬送ベルト134aの軌道上に設置しないことである。このようにして、丼60は、指定された時間に対応する茹で麺ユニット112の前に搬送され、茹で上がったばかりの麺玉50を受け取ることができるため、すぐに後続の麺を茹でるのに必要な動作を行うことができる。
【0040】
図9Bを参照すると、丼搬送システムは、少なくとも1つの移動キャリア134e’を含むことができ、丼保存ユニット132は、移動キャリア134e’の上方に配置され、且つ丼60を移動キャリア134e’の上に提供するのに適しており、移動キャリア134e’は、水平方向に沿って移動し、茹で麺ユニット112に近づくのに適しているため、丼60は、対応する茹で麺ユニット112から来た茹で上がった麺玉を受け取るのに適している。続いて、移動キャリア134e’は、水平方向に沿って移動して、茹で麺ユニット112から離れるのに適しており、原材料供給モジュール160に到達した場所で固体原材料および液体原材料を受け取った後、引き続き移動して、受け取りエリアに到達する。
【0041】
図9Cを参照すると、丼搬送システムは、搬送ベルト134cと、少なくとも1つの移載機構134fとを含み、搬送ベルト134aは、丼保存ユニットから来た丼60を受け取るのに適しており、且つ丼60を茹で麺ユニット112に対応する位置に搬送するのに適している。移載機構134fは、搬送ベルト134a上の丼60を受け取るのに適しており、且つ弧形経路に沿って丼60を搬送し、対応する茹で麺ユニット112に向かって移動させるのに適しているため、丼60は、対応する茹で麺ユニット112から茹で上がった麺玉を受け取るのに適している。その後、移載機構134fは、弧形経路に沿って茹で上がった麺玉を収容した丼60を茹で麺ユニット112から離すのに適しており、固体原材料および液体原材料を受け取った後、受け取りエリアに到達する。移載機構134fは、例えば、四つ棒リンク、クランクシャフト、ロボットアーム、シリンダ、位置制限軌道等の機構および駆動装置を含むが、本発明はこれに限定されない。
【0042】
図9Dを参照すると、丼搬送システムは、少なくとも1つの移載機構134f’を含むことができ、丼保存ユニット132は、移載機構134f’の上方に配置され、且つ丼60を移載機構134f’の上に提供するのに適している。移載機構134f’は、弧形経路に沿って丼60を搬送し、対応する茹で麺ユニット112に向かって移動させるのに適しているため、丼60は、対応する茹で麺ユニット112から茹で上がった麺玉を受け取るのに適している。続いて、移載機構134f’は、弧形経路に沿って茹で上がった麺玉を収容した丼60を茹で麺ユニット112から離すのに適しており、原材料供給モジュール160から来た固体原材料および液体原材料を受け取った後、受け取りエリアに到達する。原材料供給モジュール160については、以下、
図7に示した実施形態を用いて詳しく説明する。
【0043】
再度
図7を参照すると、本実施形態の自動茹で麺装置100は、さらに、液体原材料および固体原材料を丼の中に提供するために使用される原材料供給モジュール160を含み、前記液体原材料は、例えば、加熱したお湯であり、前記固体原材料は、例えば、既に加熱された肉類、野菜等の原材料であるが、本発明はこれに限定されない。具体的に説明すると、原材料供給モジュール160は、複数の液体原材料貯蔵槽162および複数の固体原材料貯蔵槽164を含み、これらの液体原材料貯蔵槽162は、それぞれ複数種類の異なる液体原材料を保存するのに適しており、これらの固体原材料貯蔵槽164は、それぞれ複数種類の異なる固体原材料を保存するのに適している。
【0044】
図11は、
図7の自動茹で麺装置の部分的構成要素立体概略図である。原材料供給モジュール160は、例えば、
図7および
図11に示すように、さらに、複数の調味料供給ユニット162aと、複数の混合ユニット162bとを含むことができる。調味料供給ユニット162aは、醤油、塩、酢、ごま油等の各種調味料を提供するために使用される。これらの混合ユニット162bは、それぞれこれらの移動キャリア134eに対応する位置に設置され、各混合ユニット162bは、液体原材料貯蔵槽162に接続され、且つ調味料供給ユニット162aに接続される。液体原材料貯蔵槽162から来た液体原材料および調味料供給ユニット162aから来た調味料は、混合ユニット162b内で混合された後、混合ユニット162bの下端から流出または噴出して、移動キャリア134e上の丼60の中に移動する。本実施形態において、例えば、蠕動ポンプ、機械ポンプ、または重力等の方法で液体原材料貯蔵槽162内の液体原材料および調味料供給ユニット162a内の調味料を混合ユニット162bに搬送するが、本発明はこれに限定されない。
【0045】
図12Aは、
図7の自動茹で麺装置の部分的構成要素立体概略図である。
図12Bは、
図12Aの受け皿を下向きに回転させた状態を示したものである。原材料供給モジュール160は、例えば、
図7および
図12Aに示すように、さらに、固体原材料搬送ユニット164aを含むことができる。固体原材料搬送ユニット164aは、固体原材料貯蔵槽164から来た固体原材料を受け取って、丼60の上方に向かって移動し、固体原材料を丼60の中に移すのに適している。詳しく説明すると、固体原材料搬送ユニット164aは、スライドレール164bに沿って移動して、固体原材料貯蔵槽164に到達し、受け皿164a1により固体原材料貯蔵槽164から来た固体原材料を受け取ることができる。続いて、固体原材料搬送ユニット164aは、スライドレール164bに沿って移動して、丼60の上方に到達することができ、且つ受け皿164a1は、
図12Bに示すように、下に向かって回転して、受け皿164a1上の固体原材料を丼60の中に落下させる。本実施形態において、固体原材料貯蔵槽164は、例えば、スクリュー、スライダクランク機構、気圧シリンダ等の方法でその中にある固体原材料を駆動して、受け皿164a1に落下させる。固体原材料搬送ユニット164aは、例えば、モーターネジ、ベルト伝送、ボールネジ等の方法で駆動されて、スライドレール164bに沿って移動し、且つ受け皿164a1は、例えば、シリンダ、モーターとギア、回転モーター等の方法で駆動されて回転するが、本発明はこれに限定されない。
【0046】
図13は、本発明の別の実施形態の自動茹で麺装置の立体概略図である。
図14は、
図13の自動茹で麺装置の上面概略図である。
図13および
図14に示した実施形態の自動茹で麺装置100Aと
図1および
図2に示した実施形態の自動茹で麺装置100の主な相違点は、
図13および
図14の麺玉供給モジュール120Aの麺玉貯蔵槽122Aが、茹で麺モジュール110の後方に設置され、各茹で麺ユニット112に直接対応していることである。麺玉50は、麺玉貯蔵槽122Aの出口Eから出た後、直接対応する茹で麺ユニット112に中に落下するため、
図1および
図2に示したように、搬送ベルト124を利用して麺玉50を搬送する必要がない。
【0047】
図15は、本発明の別の実施形態の自動茹で麺装置の上面概略図である。
図15に示した実施形態の自動茹で麺装置100Bと
図2に示した実施形態の自動茹で麺装置100の主な相違点は、原材料供給モジュール160Bの液体原材料貯蔵槽162Bおよび固体原材料貯蔵槽164Bが、搬送ベルト134aの上方に配置されることであり、丼60およびその中の茹で上がった麺玉50を搬送ベルト134aの上で搬送する時に液体原材料および固体原材料を丼60の中に提供するのに便利である。受け取りエリアは、搬送ベルト134aの末端の部分に変更される。
図16は、
図15の自動茹で麺装置の部分的構成要素立体図である。本実施形態では、丼60をキャリアユニット134d’で搬送ベルト134aから受け取り、キャリアユニット134d’およびその上の丼60が昇降装置134c”の駆動により上昇するため、丼60は、茹で麺ユニット112から来た麺玉を受け取るのに適しており、且つ上方から来た液体原材料および固体原材料を受け取るのに適している。丼60が麺玉、液体原材料、および固体原材料を受け取った後、キャリアユニット134d’およびその上の丼60は、昇降装置134c”の駆動により搬送ベルト134aの場所まで下降し、続いて、丼60がキャリアユニット134d’により搬送ベルト134aの上に置かれ、且つキャリアユニット134d’が昇降装置134c”の駆動により搬送ベルト134aの搬送経路と干渉しない位置まで上昇するため、茹でて味付けされた麺玉を収容した丼60は、搬送ベルト134aとともに搬送ベルト134aの末端部分にある受け取りエリアに向かって移動することができる。
【0048】
以上のごとく、この発明を実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
【符号の説明】
【0049】
50 麺玉
60 丼
100、100A、100B 自動茹で麺装置
110 茹で麺モジュール
112 茹で麺ユニット
112a 湯槽
112a1 気流提供装置
112b 麺かご
120、120A 麺玉供給モジュール
122、122A 麺玉貯蔵槽
122a、128 閘門
122b 開口
124 搬送ベルト
126 押し板
126a 押し棒
126c スライドレール
129 仕切り
130 丼供給モジュール
132 丼保存ユニット
134 丼搬送システム
134a 搬送ベルト
134b 水平軌道
134c 垂直軌道
134c’、134c” 昇降装置
134d、134d’ キャリアユニット
134d1 支持板
134e、134e’ 移動キャリア
134f、134f’ 移載機構
134g 開閉ドア
140 麺玉移動モジュール
142 リフト機構
144 反転機構
144a ストッパー部材
144b 押し棒
144b1 補助ホイール
144b2 枢軸
150 揺動ユニット
160、160B 原材料供給モジュール
162、162B 液体原材料貯蔵槽
162a 調味料供給ユニット
162b 混合ユニット
164、164B 固体原材料貯蔵槽
164a 固体原材料搬送ユニット
164a1 受け皿
164b スライドレール
E 出口
H 開口