(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-30213(P2021-30213A)
(43)【公開日】2021年3月1日
(54)【発明の名称】漢方薬加工処理装置
(51)【国際特許分類】
B02C 23/36 20060101AFI20210201BHJP
B02C 17/24 20060101ALI20210201BHJP
B02C 4/08 20060101ALN20210201BHJP
【FI】
B02C23/36
B02C17/24
B02C4/08
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-222391(P2019-222391)
(22)【出願日】2019年12月9日
(31)【優先権主張番号】201910797971.6
(32)【優先日】2019年8月27日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519146547
【氏名又は名称】呉剛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】兪軼聡
【テーマコード(参考)】
4D063
4D067
【Fターム(参考)】
4D063CC01
4D063CC08
4D063FF12
4D063FF29
4D063GA10
4D063GC12
4D063GC14
4D063GC16
4D063GC21
4D063GC32
4D063GD04
4D063GD22
4D063GD27
4D067EE13
4D067EE31
4D067EE48
4D067GA20
(57)【要約】
【課題】本願は漢方薬加工処理装置を開示した。
【解決手段】
本願は漢方薬加工処理装置を開示し、加工箱を含み、前記加工箱の中には粉砕空間が設置され、前記粉砕空間の中には粉砕機構が設置され、前記粉砕空間の左壁内部には噴水機構が設置され、前記粉砕機構の下端には濾過機構が固定的に設置され、前記濾過機構の下端には加熱空間が設置され、前記加熱空間の左端には主管路が前記加熱空間と連通になるように設置され、前記主管路の左端にはバルブが連結され、前記加工箱の右壁内部には制御空間が設置され、本願発明はシンプルな構成を有し、メンテナンスも使用方法も簡単であり、本願発明は自動的に生薬を粉砕し磨き、薬をより効率的に水に溶け込むようにする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工箱を含み、前記加工箱の中には粉砕空間が設置され、前記粉砕空間の中には粉砕機構が設置され、前記粉砕空間の左壁内部には噴水機構が設置され、前記粉砕機構の下端には濾過機構が固定的に設置され、前記濾過機構の下端には加熱空間が設置され、前記加熱空間の左端には主管路が前記加熱空間と連通になるように設置され、前記主管路の左端にはバルブが連結され、前記加工箱の右壁内部には制御空間が設置され、前記制御空間の中には制御機構が設置され、前記制御機構と前記濾過機構とは連結され、前記制御空間の下壁内部には第一動力空間が設置され、前記第一動力空間の中には第一動力機構が設置され、前記第一動力機構と前記粉砕機構と前記制御機構とは連結され、前記第一動力空間の下壁内部には第二動力空間が設置され、前記第二動力空間の中には第二動力機構が設置され、前記第二動力空間の左壁内部には燃焼空間が設置され、前記燃焼空間の中には燃焼機構が設置され、前記燃焼機構の右端は前記第二動力機構と連結され、前記燃焼空間の左壁内部には管路制御空間が設置され、前記管路制御空間の中には管路制御機構が設置されていることを特徴とする漢方薬加工処理装置。
【請求項2】
前記噴水機構は前記加工箱の中に固定的に設置された高圧ポンプを含み、前記高圧ポンプの下端には下管路が連通になるように設置され、前記下管路の下端には貯水空間が連通になるように設置され、前記貯水空間の中には清水が貯蔵され、前記高圧ポンプの上端には上管路が連通になるように設置され、前記上管路の右端には噴水弁が連通になるように設置され、前記噴水弁の中には圧縮可能な噴水弁ばねが固定的に設置され、前記噴水弁ばねの左端には摺動可能な噴水弁スライダが固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の漢方薬加工処理装置。
【請求項3】
前記第一動力機構は前記第一動力空間の右内壁内部に固定的に設置された第一モータを含み、前記第一モータの上端には第一動力軸が伝動可能に連結され、前記第一動力軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一傘歯車は前記制御空間に位置し、前記第一傘歯車の左端は前記制御機構と連結でき、前記第一動力軸の頂端には第二傘歯車が固定的に設置され、前記第二傘歯車の左端は前記粉砕機構と連結されていることを特徴とする請求項1に記載の漢方薬加工処理装置。
【請求項4】
前記粉砕機構は前記粉砕空間の右壁内部に回転可能に設置された第一同期軸を含み、前記粉砕空間の右壁内部には第一伝動空間が設置され、前記第一同期軸の右端には第一同期歯車が固定的に設置され、前記第一同期歯車は前記第一伝動空間に位置し、前記第一同期歯車の下端は前記第二傘歯車と噛み合い、前記第一同期軸の左端には第二同期歯車が固定的に設置され、前記第二同期歯車の後端には第三同期歯車が噛み合い、前記第三同期歯車の軸心部には第二同期軸が固定的に設置され、前記第二同期軸は前記粉砕空間に回転可能に設置され、前記第二同期軸に第一プーリが設置され、前記第一プーリには第一ベルトが連結され、前記第一プーリの上端には第三同期軸が左右対称になるように設置され、前記第三同期軸には第二プーリが固定的に設置され、前記第二プーリは前記第一ベルトと連結され、前記第三同期軸にはローラ粉砕器が固定的に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の漢方薬加工処理装置。
【請求項5】
前記制御機構は前記制御空間の左壁内部に回転可能に設置された中央伝動軸を含み、前記中央伝動軸は中空軸にカバーされ、前記中空軸と前記中央伝動軸とはスプラインで連結され、前記中空軸には摺動歯車が固定的に設置され、前記摺動歯車の下端には磁性スライダが固定的に設置され、前記磁性スライダの左端には電磁石ばねが固定的に設置され、前記電磁石ばねの左端には電磁石が固定的に設置され、前記中空軸の右端には第一歯車が固定的に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の漢方薬加工処理装置。
【請求項6】
前記濾過機構は濾過空間に回転可能に設置されたプーリ軸を含み、前記プーリ軸には第二歯車が固定的に設置され、前記第二歯車の右端と前記第三歯車とは噛み合い、前記第三歯車の軸心部は前記中央伝動軸の左端に固定的に設置され、前記プーリ軸には第三プーリが固定的に設置され、前記第三プーリには第二ベルトが連結され、
前記加熱空間の右壁内部には定位ブロックが固定的に設置され、前記定位ブロックの中には第一旋転軸が回転可能に設置され、前記第一旋転軸には第四プーリが固定的に設置され、前記第四プーリと前記第二ベルトの左端とは連結され、前記第一旋転軸には第五プーリが固定的に設置され、前記第五プーリは前記第四プーリの前端に位置し、前記第五プーリには第三ベルトが連結され、前記定位ブロックの左端には濾過ブロックが配列され、前記濾過ブロックには濾過滑車が回転可能に設置され、前記濾過滑車の中には濾過穴が設置され、前記濾過滑車と前記第三ベルトとは連結されていることを特徴とする請求項4に記載の漢方薬加工処理装置。
【請求項7】
前記第二動力機構は前記第二動力空間の頂壁内部に固定的に設置された第二モータを含み、前記第二モータの下端には第二動力軸が伝動可能に連結され、前記第二動力軸の下端には第一伝動歯車が固定的に設置され、前記第一伝動歯車の下端には第二伝動歯車が噛み合い、前記第二伝動歯車の左端は前記燃焼機構と連結され、前記第二伝動歯車の下端には第三伝動歯車が噛み合い、前記第三伝動歯車の軸心部には第一伝動軸が固定的に設置され、前記第一伝動軸は前記第二動力空間の下壁内部に回転可能に設置され、前記第一伝動軸の下端は前記管路制御機構と連結されていることを特徴とする請求項1に記載の漢方薬加工処理装置。
【請求項8】
前記燃焼機構は前記燃焼空間の右壁内部に回転可能に設置された第一定位軸を含み、前記第一定位軸の右端は前記第二伝動歯車と固定的に連結され、前記第一定位軸の左端には第一定位歯車が固定的に設置され、前記第一定位歯車の左端には第二定位歯車が噛み合い、前記第二定位歯車の軸心部には第二定位軸が固定的に設置され、前記第二定位軸は前記燃焼空間の前後壁内部に回転可能に設置され、前記第二定位軸には第三定位歯車が固定的に設置され、前記第三定位歯車は前記第二定位歯車の前端に位置し、前記燃焼空間の中には連結棒が回転可能に設置され、前記連結棒の右端は第三定位軸によって前記第三定位歯車とヒンジで連結され、前記連結棒の左端には中央スライダが摺動可能に設置され、前記中央スライダは第四定位軸によって前記連結棒の左端とヒンジで連結され、前記中央スライダの上下端には固定ブロックが対称になるように設置され、前記中央スライダの右端には点火スイッチが固定的に設置され、前記点火スイッチの上端には電線が連結され、前記電線の左端には点火器が連結され、前記燃焼空間の下壁内部には燃焼器が設置され、前記燃焼器の下端には燃料空間が連通になるように設置され、前記燃料空間は燃料を貯蔵でき、前記燃料空間と前記燃焼器とは油吸収綿によって連結されていることを特徴とする請求項7に記載の漢方薬加工処理装置。
【請求項9】
前記管路制御機構は前記管路制御空間の中に回転可能に設置された第二伝動軸を含み、前記第二伝動軸には第一伝動プーリが固定的に設置され、前記第一伝動プーリには第一伝動ベルトが連結され、前記管路制御空間の右壁内部には第二伝動空間が設置され、前記第二伝動空間の中には第三伝動軸が回転可能に設置され、前記第三伝動軸には第二伝動プーリが固定的に設置され、前記第二伝動プーリと前記第一伝動ベルトの右端とは連結され、前記第三伝動軸には第一伝動傘歯車が固定的に設置され、前記第一伝動傘歯車の上端には第二伝動傘歯車が噛み合い、前記第二伝動傘歯車の上端と前記第一伝動軸とは固定的に連結され、前記第二伝動軸には妨害板歯車が固定的に設置され、前記妨害板歯車の左端には妨害板が噛み合うように連結されていることを特徴とする請求項7に記載の漢方薬加工処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は生薬加工処理分野を取り上げ、特に漢方薬加工処理装置に関わる。
【背景技術】
【0002】
漢方薬は幅広く使用されている薬の一種で、特に、中国医学で使われている。漢方薬の原料として、植物の根・茎・葉・実などが使用され、このような原料もまた、中国医学がほかの医学と異なるしるしである。しかし、漢方薬の服用方法として、一般的に、薬を煎じて煎じかすを取り除いた後に、患者に薬液を飲ませることが多い。このような方法は、時間と労力とを費やし、効率と薬物に対する利用率とが低く、したがって、漢方薬を自動的に加工処理できる装置を設計して、処理効率と薬物の利用率とを向上させる必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第102079096号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
漢方薬の服用方法として、一般的に、薬を煎じて煎じかすを取り除いた後に、患者に薬液を飲ませることが多。このような方法は、時間と労力とを費やし、効率と薬物に対する利用率とが低い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するため、本願は漢方薬加工処理装置を設計し、本願に記載の漢方薬加工処理装置は、加工箱を含み、前記加工箱の中には粉砕空間が設置され、前記粉砕空間の中には粉砕機構が設置され、前記粉砕機構は薬物を粉砕し磨くことができ、前記粉砕空間の左壁内部には噴水機構が設置され、前記噴水機構は前記粉砕空間に清水を加えることができ、そして磨かれた薬物の粉末を溶けることができ、前記粉砕機構の下端には濾過機構が固定的に設置され、前記濾過機構は薬物を濾過でき、前記濾過機構の下端には加熱空間が設置され、前記加熱空間は薬液を保存でき、前記加熱空間の左端には主管路が前記加熱空間と連通になるように設置され、前記主管路の左端にはバルブが連結され、前記加工箱の右壁内部には制御空間が設置され、前記制御空間の中には制御機構が設置され、前記制御機構と前記濾過機構とは連結され、前記制御機構は前記濾過機構の作動と停止を制御でき、前記制御空間の下壁内部には第一動力空間が設置され、前記第一動力空間の中には第一動力機構が設置され、前記第一動力機構と前記粉砕機構と前記制御機構とは連結され、前記第一動力機構を起動することで、前記第一動力機構は前記粉砕機構と前記制御機構とに動力を提供でき、前記第一動力空間の下壁内部には第二動力空間が設置され、前記第二動力空間の中には第二動力機構が設置され、前記第二動力空間の左壁内部には燃焼空間が設置され、前記燃焼空間の中には燃焼機構が設置され、前記燃焼機構は前記加熱空間の中にある薬液を加熱でき、前記燃焼機構の右端は前記第二動力機構と連結され、前記第二動力機構を起動することで、前記燃焼機構を駆動して作動させられ、前記燃焼空間の左壁内部には管路制御空間が設置され、前記管路制御空間の中には管路制御機構が設置され、前記管路制御機構は前記主管路の開閉を制御できる。
【0006】
中で、前記噴水機構は前記加工箱の中に固定的に設置された高圧ポンプを含み、前記高圧ポンプの下端には下管路が連通になるように設置され、前記下管路の下端には貯水空間が連通になるように設置され、前記貯水空間の中には清水が貯蔵され、前記高圧ポンプの上端には上管路が連通になるように設置され、前記上管路の右端には噴水弁が連通になるように設置され、前記噴水弁の中には圧縮可能な噴水弁ばねが固定的に設置され、前記噴水弁ばねの左端には摺動可能な噴水弁スライダが固定的に設置され、前記高圧ポンプを作動させることで、前記貯水空間の中の清水を前記下管路と前記上管路とによって前記噴水弁に送ることができ、ここで高圧の清水が前記噴水弁スライダを押して左方へ摺動させ、そして清水は前記噴水弁から噴出され、前記粉砕空間の内部に吹きかけ作業を行う。
【0007】
中で、前記第一動力機構は前記第一動力空間の右内壁内部に固定的に設置された第一モータを含み、前記第一モータの上端には第一動力軸が伝動可能に連結され、前記第一動力軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一傘歯車は前記制御空間に位置し、前記第一傘歯車の左端は前記制御機構と連結でき、前記第一モータを作動させることで、前記第一動力軸は駆動されて回転し、そして前記第一傘歯車を通じて前記制御機構を駆動することができ、前記第一動力軸の頂端には第二傘歯車が固定的に設置され、前記第二傘歯車の左端は前記粉砕機構と連結され、前記第一動力軸が回転することで、前記第二傘歯車を通じて前記粉砕機構を駆動することができる。
【0008】
中で、前記粉砕機構は前記粉砕空間の右壁内部に回転可能に設置された第一同期軸を含み、前記粉砕空間の右壁内部には第一伝動空間が設置され、前記第一同期軸の右端には第一同期歯車が固定的に設置され、前記第一同期歯車は前記第一伝動空間に位置し、前記第一同期歯車の下端は前記第二傘歯車と噛み合い、前記第一同期軸の左端には第二同期歯車が固定的に設置され、前記第二同期歯車の後端には第三同期歯車が噛み合い、前記第三同期歯車の軸心部には第二同期軸が固定的に設置され、前記第二同期軸は前記粉砕空間に回転可能に設置され、前記第二同期軸に第一プーリが設置され、前記第一プーリには第一ベルトが連結され、前記第一プーリの上端には第三同期軸が左右対称になるように設置され、前記第三同期軸には第二プーリが固定的に設置され、前記第二プーリは前記第一ベルトと連結され、前記第三同期軸にはローラ粉砕器が固定的に設置され、前記第一動力軸が回転することで、前記第二傘歯車と前記第一同期歯車とを通じて前記第一同期軸を駆動して回転させ、前記第一同期歯車は前記第二同期歯車と前記第三同期歯車とを通じて前記第二同期軸を駆動して回転させ、前記第二同期軸は前記第一プーリと前記第一ベルトと前記第二プーリとを通じて前記第三同期軸を駆動して回転させ、前記第三同期軸は前記ローラ粉砕器を駆動して回転させ、前記ローラ粉砕器は薬物を粉砕し磨くことができる。
【0009】
中で、前記制御機構は前記制御空間の左壁内部に回転可能に設置された中央伝動軸を含み、前記中央伝動軸は中空軸にカバーされ、前記中空軸と前記中央伝動軸とはスプラインで連結され、前記中空軸には摺動歯車が固定的に設置され、前記摺動歯車の下端には磁性スライダが固定的に設置され、前記磁性スライダの左端には電磁石ばねが固定的に設置され、前記電磁石ばねの左端には電磁石が固定的に設置され、前記中空軸の右端には第一歯車が固定的に設置され、前記電磁石に通電することで、前記電磁石は前記磁性スライダを排斥して前記磁性スライダに前記摺動歯車を駆動して右方へ摺動させ、前記中空軸と前記第一歯車とは前記摺動歯車に駆動されて右方へ摺動し、前記第一歯車と前記第一傘歯車とは噛み合い、前記第一傘歯車が回転することで、前記第一歯車と前記中空軸とを通じて前記中央伝動軸を駆動して回転させることができる。
【0010】
中で、前記濾過機構は濾過空間に回転可能に設置されたプーリ軸を含み、前記プーリ軸には第二歯車が固定的に設置され、前記第二歯車の右端と前記第三歯車とは噛み合い、前記第三歯車の軸心部は前記中央伝動軸の左端に固定的に設置され、前記プーリ軸には第三プーリが固定的に設置され、前記第三プーリには第二ベルトが連結され、
前記加熱空間の右壁内部には定位ブロックが固定的に設置され、前記定位ブロックの中には第一旋転軸が回転可能に設置され、前記第一旋転軸には第四プーリが固定的に設置され、前記第四プーリと前記第二ベルトの左端とは連結され、前記第一旋転軸には第五プーリが固定的に設置され、前記第五プーリは前記第四プーリの前端に位置し、前記第五プーリには第三ベルトが連結され、前記定位ブロックの左端には濾過ブロックが配列され、前記濾過ブロックには濾過滑車が回転可能に設置され、前記濾過滑車の中には濾過穴が設置され、前記濾過滑車と前記第三ベルトとは連結され、前記中央伝動軸が回転することで、前記第三歯車と前記第二歯車とを通じて前記プーリ軸を駆動して回転させ、前記プーリ軸は前記第三プーリと、前記第二ベルトと、前記第四プーリとを通じて前記第一旋転軸を駆動して回転させ、前記第一旋転軸は前記第五プーリと前記第三ベルトとを通じて前記濾過滑車を駆動して回転させ、前記濾過滑車が回転することで、前記濾過穴は前記粉砕空間と連通でき、そして前記粉砕空間の中にある薬液は前記加熱空間に流れ込む。
【0011】
中で、前記第二動力機構は前記第二動力空間の頂壁内部に固定的に設置された第二モータを含み、前記第二モータの下端には第二動力軸が伝動可能に連結され、前記第二動力軸の下端には第一伝動歯車が固定的に設置され、前記第一伝動歯車の下端には第二伝動歯車が噛み合い、前記第二伝動歯車の左端は前記燃焼機構と連結され、前記第二伝動歯車の下端には第三伝動歯車が噛み合い、前記第三伝動歯車の軸心部には第一伝動軸が固定的に設置され、前記第一伝動軸は前記第二動力空間の下壁内部に回転可能に設置され、前記第一伝動軸の下端は前記管路制御機構と連結され、前記第二モータを起動することで、前記第二動力軸は駆動されて回転し、そして前記第一伝動歯車と前記第二伝動歯車とを通じて前記燃焼機構を駆動でき、前記第二伝動歯車は前記第三伝動歯車を通じて前記第一伝動軸を駆動して回転させ、前記第一伝動軸は前記管路制御機構を駆動することができる。
【0012】
中で、前記燃焼機構は前記燃焼空間の右壁内部に回転可能に設置された第一定位軸を含み、前記第一定位軸の右端は前記第二伝動歯車と固定的に連結され、前記第一定位軸の左端には第一定位歯車が固定的に設置され、前記第一定位歯車の左端には第二定位歯車が噛み合い、前記第二定位歯車の軸心部には第二定位軸が固定的に設置され、前記第二定位軸は前記燃焼空間の前後壁内部に回転可能に設置され、前記第二定位軸には第三定位歯車が固定的に設置され、前記第三定位歯車は前記第二定位歯車の前端に位置し、前記燃焼空間の中には連結棒が回転可能に設置され、前記連結棒の右端は第三定位軸によって前記第三定位歯車とヒンジで連結され、前記連結棒の左端には中央スライダが摺動可能に設置され、前記中央スライダは第四定位軸によって前記連結棒の左端とヒンジで連結され、前記中央スライダの上下端には固定ブロックが対称になるように設置され、前記中央スライダは前記固定ブロックの間で左右に摺動でき、前記中央スライダの右端には点火スイッチが固定的に設置され、前記点火スイッチの上端には電線が連結され、前記電線の左端には点火器が連結され、前記燃焼空間の下壁内部には燃焼器が設置され、前記燃焼器の下端には燃料空間が連通になるように設置され、前記燃料空間は燃料を貯蔵でき、前記燃料空間と前記燃焼器とは油吸収綿によって連結され、前記第一定位軸が回転することで、前記第一定位歯車と前記第二定位歯車とを通じて前記第二定位軸を駆動して回転させ、前記第二定位軸は前記第三定位歯車を駆動して回転させ、前記第三定位歯車は前記第三定位軸と、前記連結棒と、前記第四定位軸とを通じて前記中央スライダを駆動して左右に摺動させ、前記中央スライダは右方へ摺動することき、右端が前記点火スイッチと当接し、前記点火スイッチは前記電線を通じて前記点火器を作動させ、前記点火器は電気スパークを生じることで前記燃焼器に火を生み出し、そして前記中央スライダが左方へ摺動するとき、前記中央スライダは前記燃焼器を遮断して火を消すことができる。
【0013】
中で、前記管路制御機構は前記管路制御空間の中に回転可能に設置された第二伝動軸を含み、前記第二伝動軸には第一伝動プーリが固定的に設置され、前記第一伝動プーリには第一伝動ベルトが連結され、前記管路制御空間の右壁内部には第二伝動空間が設置され、前記第二伝動空間の中には第三伝動軸が回転可能に設置され、前記第三伝動軸には第二伝動プーリが固定的に設置され、前記第二伝動プーリと前記第一伝動ベルトの右端とは連結され、前記第三伝動軸には第一伝動傘歯車が固定的に設置され、前記第一伝動傘歯車の上端には第二伝動傘歯車が噛み合い、前記第二伝動傘歯車の上端と前記第一伝動軸とは固定的に連結され、前記第二伝動軸には妨害板歯車が固定的に設置され、前記妨害板歯車の左端には妨害板が噛み合うように連結され、前記第一伝動軸が回転することで、前記第二伝動傘歯車と前記第一伝動傘歯車とを通じて前記第三伝動軸を駆動して回転させ、前記第三伝動軸は前記第二伝動プーリと、前記第一伝動ベルトと、前記第一伝動プーリとを通じて前記第二伝動軸を駆動して回転させ、前記第二伝動軸は前記妨害板歯車を通じて前記妨害板を駆動して上下に摺動させ、前記妨害板の上下摺動により、前記主管路を開閉できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は以下のプラス効果を有する:本願発明はシンプルな構成を有し、メンテナンスも使用方法も簡単であり、本願発明は自動的に生薬を粉砕し磨き、薬をより効率的に水に溶け込むようにし、患者の服用に便利を与え、栄養物質の吸収率も向上させ、治療効果を上げ、また、本願発明は自動的に薬液を加熱でき、煎じ効率を向上させ、薬物の利用率も上げられる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に
図1〜5を合わせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向は、
図1における観察方向と同じである。
【0016】
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願発明は漢方薬加工処理装置を取り上げ、主に漢方薬の加工処理に応用され、以下に図面を合わせ、本願発明について詳しく説明する。
【0018】
本願に記載の漢方薬加工処理装置は、加工箱11を含み、前記加工箱11の中には粉砕空間100が設置され、前記粉砕空間100の中には粉砕機構101が設置され、前記粉砕機構101は薬物を粉砕し磨くことができ、前記粉砕空間100の左壁内部には噴水機構201が設置され、前記噴水機構201は前記粉砕空間100に清水を加えることができ、そして磨かれた薬物の粉末を溶けることができ、前記粉砕機構101の下端には濾過機構801が固定的に設置され、前記濾過機構801は薬物を濾過でき、前記濾過機構801の下端には加熱空間88が設置され、前記加熱空間88は薬液を保存でき、前記加熱空間88の左端には主管路42が前記加熱空間88と連通になるように設置され、前記主管路42の左端にはバルブ41が連結され、前記加工箱11の右壁内部には制御空間700が設置され、前記制御空間700の中には制御機構701が設置され、前記制御機構701と前記濾過機構801とは連結され、前記制御機構701は前記濾過機構801の作動と停止を制御でき、前記制御空間700の下壁内部には第一動力空間300が設置され、前記第一動力空間300の中には第一動力機構301が設置され、前記第一動力機構301と前記粉砕機構101と前記制御機構701とは連結され、前記第一動力機構301を起動することで、前記第一動力機構301は前記粉砕機構101と前記制御機構701とに動力を提供でき、前記第一動力空間300の下壁内部には第二動力空間400が設置され、前記第二動力空間400の中には第二動力機構401が設置され、前記第二動力空間400の左壁内部には燃焼空間900が設置され、前記燃焼空間900の中には燃焼機構901が設置され、前記燃焼機構901は前記加熱空間88の中にある薬液を加熱でき、前記燃焼機構901の右端は前記第二動力機構401と連結され、前記第二動力機構401を起動することで、前記燃焼機構901を駆動して作動させられ、前記燃焼空間900の左壁内部には管路制御空間600が設置され、前記管路制御空間600の中には管路制御機構601が設置され、前記管路制御機構601は前記主管路42の開閉を制御できる。
【0019】
前記噴水機構201は前記加工箱11の中に固定的に設置された高圧ポンプ44を含み、前記高圧ポンプ44の下端には下管路91が連通になるように設置され、前記下管路91の下端には貯水空間43が連通になるように設置され、前記貯水空間43の中には清水が貯蔵され、前記高圧ポンプ44の上端には上管路45が連通になるように設置され、前記上管路45の右端には噴水弁86が連通になるように設置され、前記噴水弁86の中には圧縮可能な噴水弁ばね89が固定的に設置され、前記噴水弁ばね89の左端には摺動可能な噴水弁スライダ87が固定的に設置され、前記高圧ポンプ44を作動させることで、前記貯水空間43の中の清水を前記下管路91と前記上管路45とによって前記噴水弁86に送ることができ、ここで高圧の清水が前記噴水弁スライダ87を押して左方へ摺動させ、そして清水は前記噴水弁86から噴出され、前記粉砕空間100の内部に吹きかけ作業を行う。
【0020】
前記第一動力機構301は前記第一動力空間300の右内壁内部に固定的に設置された第一モータ21を含み、前記第一モータ21の上端には第一動力軸19が伝動可能に連結され、前記第一動力軸19には第一傘歯車46が固定的に設置され、前記第一傘歯車46は前記制御空間700に位置し、前記第一傘歯車46の左端は前記制御機構701と連結でき、前記第一モータ21を作動させることで、前記第一動力軸19は駆動されて回転し、そして前記第一傘歯車46を通じて前記制御機構701を駆動することができ、前記第一動力軸19の頂端には第二傘歯車18が固定的に設置され、前記第二傘歯車18の左端は前記粉砕機構101と連結され、前記第一動力軸19が回転することで、前記第二傘歯車18を通じて前記粉砕機構101を駆動することができる。
【0021】
前記粉砕機構101は前記粉砕空間100の右壁内部に回転可能に設置された第一同期軸16を含み、前記粉砕空間100の右壁内部には第一伝動空間200が設置され、前記第一同期軸16の右端には第一同期歯車17が固定的に設置され、前記第一同期歯車17は前記第一伝動空間200に位置し、前記第一同期歯車17の下端は前記第二傘歯車18と噛み合い、前記第一同期軸16の左端には第二同期歯車15が固定的に設置され、前記第二同期歯車15の後端には第三同期歯車92が噛み合い、前記第三同期歯車92の軸心部には第二同期軸93が固定的に設置され、前記第二同期軸93は前記粉砕空間100に回転可能に設置され、前記第二同期軸93に第一プーリ94が設置され、前記第一プーリ94には第一ベルト95が連結され、前記第一プーリ94の上端には第三同期軸14が左右対称になるように設置され、前記第三同期軸14には第二プーリ13が固定的に設置され、前記第二プーリ13は前記第一ベルト95と連結され、前記第三同期軸14にはローラ粉砕器12が固定的に設置され、前記第一動力軸19が回転することで、前記第二傘歯車18と前記第一同期歯車17とを通じて前記第一同期軸16を駆動して回転させ、前記第一同期歯車17は前記第二同期歯車15と前記第三同期歯車92とを通じて前記第二同期軸93を駆動して回転させ、前記第二同期軸93は前記第一プーリ94と前記第一ベルト95と前記第二プーリ13とを通じて前記第三同期軸14を駆動して回転させ、前記第三同期軸14は前記ローラ粉砕器12を駆動して回転させ、前記ローラ粉砕器12は薬物を粉砕し磨くことができる。
【0022】
前記制御機構701は前記制御空間700の左壁内部に回転可能に設置された中央伝動軸54を含み、前記中央伝動軸54は中空軸48にカバーされ、前記中空軸48と前記中央伝動軸54とはスプラインで連結され、前記中空軸48には摺動歯車49が固定的に設置され、前記摺動歯車49の下端には磁性スライダ51が固定的に設置され、前記磁性スライダ51の左端には電磁石ばね52が固定的に設置され、前記電磁石ばね52の左端には電磁石53が固定的に設置され、前記中空軸48の右端には第一歯車47が固定的に設置され、前記電磁石53に通電することで、前記電磁石53は前記磁性スライダ51を排斥して前記磁性スライダ51に前記摺動歯車49を駆動して右方へ摺動させ、前記中空軸48と前記第一歯車47とは前記摺動歯車49に駆動されて右方へ摺動し、前記第一歯車47と前記第一傘歯車46とは噛み合い、前記第一傘歯車46が回転することで、前記第一歯車47と前記中空軸48とを通じて前記中央伝動軸54を駆動して回転させることができる。
【0023】
前記濾過機構801は濾過空間800に回転可能に設置されたプーリ軸58を含み、前記プーリ軸58には第二歯車56が固定的に設置され、前記第二歯車56の右端と前記第三歯車55とは噛み合い、前記第三歯車55の軸心部は前記中央伝動軸54の左端に固定的に設置され、前記プーリ軸58には第三プーリ57が固定的に設置され、前記第三プーリ57には第二ベルト59が連結され、
前記加熱空間88の右壁内部には定位ブロック77が固定的に設置され、前記定位ブロック77の中には第一旋転軸81が回転可能に設置され、前記第一旋転軸81には第四プーリ76が固定的に設置され、前記第四プーリ76と前記第二ベルト59の左端とは連結され、前記第一旋転軸81には第五プーリ79が固定的に設置され、前記第五プーリ79は前記第四プーリ76の前端に位置し、前記第五プーリ79には第三ベルト82が連結され、前記定位ブロック77の左端には濾過ブロック84が配列され、前記濾過ブロック84には濾過滑車83が回転可能に設置され、前記濾過滑車83の中には濾過穴85が設置され、前記濾過滑車83と前記第三ベルト82とは連結され、前記中央伝動軸54が回転することで、前記第三歯車55と前記第二歯車56とを通じて前記プーリ軸58を駆動して回転させ、前記プーリ軸58は前記第三プーリ57と、前記第二ベルト59と、前記第四プーリ76とを通じて前記第一旋転軸81を駆動して回転させ、前記第一旋転軸81は前記第五プーリ79と前記第三ベルト82とを通じて前記濾過滑車83を駆動して回転させ、前記濾過滑車83が回転することで、前記濾過穴85は前記粉砕空間100と連通でき、そして前記粉砕空間100の中にある薬液は前記加熱空間88に流れ込む。
【0024】
前記第二動力機構401は前記第二動力空間400の頂壁内部に固定的に設置された第二モータ22を含み、前記第二モータ22の下端には第二動力軸23が伝動可能に連結され、前記第二動力軸23の下端には第一伝動歯車24が固定的に設置され、前記第一伝動歯車24の下端には第二伝動歯車25が噛み合い、前記第二伝動歯車25の左端は前記燃焼機構901と連結され、前記第二伝動歯車25の下端には第三伝動歯車26が噛み合い、前記第三伝動歯車26の軸心部には第一伝動軸27が固定的に設置され、前記第一伝動軸27は前記第二動力空間400の下壁内部に回転可能に設置され、前記第一伝動軸27の下端は前記管路制御機構601と連結され、前記第二モータ22を起動することで、前記第二動力軸23は駆動されて回転し、そして前記第一伝動歯車24と前記第二伝動歯車25とを通じて前記燃焼機構901を駆動でき、前記第二伝動歯車25は前記第三伝動歯車26を通じて前記第一伝動軸27を駆動して回転させ、前記第一伝動軸27は前記管路制御機構601を駆動することができる。
【0025】
前記燃焼機構901は前記燃焼空間900の右壁内部に回転可能に設置された第一定位軸61を含み、前記第一定位軸61の右端は前記第二伝動歯車25と固定的に連結され、前記第一定位軸61の左端には第一定位歯車62が固定的に設置され、前記第一定位歯車62の左端には第二定位歯車63が噛み合い、前記第二定位歯車63の軸心部には第二定位軸65が固定的に設置され、前記第二定位軸65は前記燃焼空間900の前後壁内部に回転可能に設置され、前記第二定位軸65には第三定位歯車64が固定的に設置され、前記第三定位歯車64は前記第二定位歯車63の前端に位置し、前記燃焼空間900の中には連結棒67が回転可能に設置され、前記連結棒67の右端は第三定位軸66によって前記第三定位歯車64とヒンジで連結され、前記連結棒67の左端には中央スライダ73が摺動可能に設置され、前記中央スライダ73は第四定位軸72によって前記連結棒67の左端とヒンジで連結され、前記中央スライダ73の上下端には固定ブロック71が対称になるように設置され、前記中央スライダ73は前記固定ブロック71の間で左右に摺動でき、前記中央スライダ73の右端には点火スイッチ68が固定的に設置され、前記点火スイッチ68の上端には電線69が連結され、前記電線69の左端には点火器74が連結され、前記燃焼空間900の下壁内部には燃焼器75が設置され、前記燃焼器75の下端には燃料空間35が連通になるように設置され、前記燃料空間35は燃料を貯蔵でき、前記燃料空間35と前記燃焼器75とは油吸収綿34によって連結され、前記第一定位軸61が回転することで、前記第一定位歯車62と前記第二定位歯車63とを通じて前記第二定位軸65を駆動して回転させ、前記第二定位軸65は前記第三定位歯車64を駆動して回転させ、前記第三定位歯車64は前記第三定位軸66と、前記連結棒67と、前記第四定位軸72とを通じて前記中央スライダ73を駆動して左右に摺動させ、前記中央スライダ73は右方へ摺動することき、右端が前記点火スイッチ68と当接し、前記点火スイッチ68は前記電線69を通じて前記点火器74を作動させ、前記点火器74は電気スパークを生じることで前記燃焼器75に火を生み出し、そして前記中央スライダ73が左方へ摺動するとき、前記中央スライダ73は前記燃焼器75を遮断して火を消すことができる。
【0026】
前記管路制御機構601は前記管路制御空間600の中に回転可能に設置された第二伝動軸38を含み、前記第二伝動軸38には第一伝動プーリ37が固定的に設置され、前記第一伝動プーリ37には第一伝動ベルト33が連結され、前記管路制御空間600の右壁内部には第二伝動空間500が設置され、前記第二伝動空間500の中には第三伝動軸32が回転可能に設置され、前記第三伝動軸32には第二伝動プーリ31が固定的に設置され、前記第二伝動プーリ31と前記第一伝動ベルト33の右端とは連結され、前記第三伝動軸32には第一伝動傘歯車29が固定的に設置され、前記第一伝動傘歯車29の上端には第二伝動傘歯車28が噛み合い、前記第二伝動傘歯車28の上端と前記第一伝動軸27とは固定的に連結され、前記第二伝動軸38には妨害板歯車36が固定的に設置され、前記妨害板歯車36の左端には妨害板39が噛み合うように連結され、前記第一伝動軸27が回転することで、前記第二伝動傘歯車28と前記第一伝動傘歯車29とを通じて前記第三伝動軸32を駆動して回転させ、前記第三伝動軸32は前記第二伝動プーリ31と、前記第一伝動ベルト33と、前記第一伝動プーリ37とを通じて前記第二伝動軸38を駆動して回転させ、前記第二伝動軸38は前記妨害板歯車36を通じて前記妨害板39を駆動して上下に摺動させ、前記妨害板39の上下摺動により、前記主管路42を開閉できる。
【0027】
本願発明の作動手順は以下の通りである。
【0028】
薬物を加工しようとする時、薬物を粉砕空間100に入れ、高圧ポンプ44と第一モータ21とを起動し、第一モータ21は第一動力軸19を駆動して回転させ、第一動力軸19は第二傘歯車18と第一同期歯車17とを通じて第一同期軸16を駆動して回転させ、第一同期歯車17は第二同期歯車15と第三同期歯車92とを通じて第二同期軸93を駆動して回転させ、第二同期軸93は第一プーリ94と、第一ベルト95と、第二プーリ13とを通じて第三同期軸14を駆動して回転させ、第三同期軸14はローラ粉砕器12を駆動して回転させ、ローラ粉砕器12は薬物を粉砕し磨き、また、高圧ポンプ44は貯水空間43の中の清水を下管路91と上管路45とによって噴水弁86に送り、ここで高圧の清水が噴水弁スライダ87を押して左方へ摺動させ、そして清水は噴水弁86から噴出され、粉砕空間100の内部に吹きかけ作業を行い、薬物の粉末を溶かし、ここで第二モータ22を起動し、第二モータ22は第二動力軸23を駆動して回転させ、そして第二動力軸23は第一伝動歯車24と第二伝動歯車25とを通じて第一定位軸61を駆動して回転させ、第一定位軸61は第一定位歯車62と第二定位歯車63とを通じて第二定位軸65を駆動して回転させ、第二定位軸65は第三定位歯車64を駆動して回転させ、第三定位歯車64は第三定位軸66と、連結棒67と、第四定位軸72とを通じて中央スライダ73を駆動して右方へ摺動させ、中央スライダ73の右端が点火スイッチ68と当接するとき、点火スイッチ68は電線69を通じて点火器74を作動させ、点火器74は電気スパークを生じることで燃焼器75に火を生み出し、また、第二伝動歯車25は第三伝動歯車26を通じて第一伝動軸27を駆動して回転させ、第一伝動軸27は第二伝動傘歯車28と第一伝動傘歯車29とを通じて第三伝動軸32を駆動して回転させ、第三伝動軸32は第二伝動プーリ31と、第一伝動ベルト33と、第一伝動プーリ37とを通じて第二伝動軸38を駆動して回転させ、第二伝動軸38は妨害板歯車36を通じて妨害板39を駆動して上方へ摺動させ、そして主管路42を閉鎖し、ここで第二モータ22を止め、同時に電磁石53に通電し、電磁石53は磁性スライダ51を排斥して磁性スライダ51に摺動歯車49を駆動して右方へ摺動させ、中空軸48と第一歯車47とは摺動歯車49に駆動されて右方へ摺動し、第一歯車47と第一傘歯車46とは噛み合い、第一傘歯車46は第一歯車47と中空軸48とを通じて中央伝動軸54を駆動して回転させ、中央伝動軸54が回転することで、第三歯車55と第二歯車56とを通じてプーリ軸58を駆動して回転させ、プーリ軸58は第三プーリ57と、第二ベルト59と、第四プーリ76とを通じて第一旋転軸81を駆動して回転させ、第一旋転軸81は第五プーリ79と第三ベルト82とを通じて濾過滑車83を駆動して回転させ、濾過滑車83が回転することで、濾過穴85は粉砕空間100と連通でき、そして粉砕空間100の中にある薬液は加熱空間88に流れ込んで加熱され、濾過穴85と粉砕空間100とが連通になったあと、電磁石53を停電し、濾過滑車83は回転を止め、加熱完了後、第二モータ22を逆回転させ、そして中央スライダ73を左方へ摺動させることで、中央スライダ73は燃焼器75を遮断して火を消し、また、妨害板39は下方へ摺動し、主管路42を開け、ここでバルブ41を開けることで、加熱空間88の中の薬液を取り出せば良い。
【0029】
以上に述べたのは本発明の具体的な実施方式であり、本発明の保護範囲は以上の内容に限らず、すべての創造的な労働を通じず思いつきの改動と取替は本発明の保護範囲にカバーされるべき。よって、本発明の保護範囲は権利要求書が限定された保護範囲を標準とすべきである。