特開2021-30427(P2021-30427A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2021-30427機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-30427(P2021-30427A)
(43)【公開日】2021年3月1日
(54)【発明の名称】機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備
(51)【国際特許分類】
   B23Q 17/00 20060101AFI20210201BHJP
   G05B 19/18 20060101ALI20210201BHJP
   B23Q 17/24 20060101ALI20210201BHJP
【FI】
   B23Q17/00 B
   G05B19/18 W
   B23Q17/24 Z
   B23Q17/00 D
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2020-5415(P2020-5415)
(22)【出願日】2020年1月16日
(11)【特許番号】特許第6826257号(P6826257)
(45)【特許公報発行日】2021年2月3日
(31)【優先権主張番号】201910758525.4
(32)【優先日】2019年8月16日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519461716
【氏名又は名称】汪涛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】陳彩橋
【テーマコード(参考)】
3C029
3C269
【Fターム(参考)】
3C029EE06
3C029EE20
3C029FF01
3C269AB24
3C269BB07
3C269CC01
3C269EF10
3C269JJ10
3C269JJ19
3C269MN07
3C269MN16
3C269PP02
3C269QD01
(57)【要約】
【課題】本願は機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備を開示した。
【解決手段】
本願に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備は、台座を含み、前記台座の上側には密封箱が摺動可能に設置され、前記台座の中には昇降装置が設置され、前記密封箱は前記昇降装置にネジ山で連結され、前記昇降装置で前記密封箱を駆動して上下に摺動させられ、前記昇降装置の上側には挟持装置が設置され、前記挟持装置は加工品を挟持でき、前記密封箱の中には下方に開口する加工空間が設置され、前記台座の上端は前記加工空間に伸びられ、前記加工品は前記加空間の中で加工され、前記加工空間の上内壁の中には検出装置が設置され、前記検出装置は前記挟持装置が前記加工品を挟持しているかどうかを検出できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座を含み、
前記台座の上側には密封箱が摺動可能に設置され、前記台座の中には昇降装置が設置され、前記密封箱は前記昇降装置にネジ山で連結され、前記昇降装置で前記密封箱を駆動して上下に摺動させられ、前記昇降装置の上側には挟持装置が設置され、前記挟持装置は加工品を挟持でき
、前記密封箱の中には下方に開口する加工空間が設置され、前記台座の上端は前記加工空間に伸びられ、前記加工品は前記加空間の中で加工され、
前記加工空間の上内壁の中には検出装置が設置され、前記検出装置は前記挟持装置が前記加工品を挟持しているかどうかを検出でき、前記挟持装置が前記加工品を挟持している場合、前記検出装置はさらに前記加工品にサイズ検出を行うことができ、前記密封箱の上端には警告灯が固定的に連結され、前記警告灯は前記検出装置に通電可能に接続され、
前記検出装置は前記挟持装置が加工済みの前記加工品を挟持していることを検出できたら、前記警告灯はつけられ且つ緑光を放ち、前記検出装置が前記挟持装置が加工前の前記加工品を挟持していることを検出できたら、前記警告灯はつけられ且つ赤光を放ち、前記検出装置が前記挟持装置が前記加工品を挟持していないことを検出できたら、前記警告灯は発光しないことを特徴とする機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項2】
前記昇降装置は前記台座の中に設置された歯車空間を含み、前記歯車空間の中には駆動歯車が回転可能に設置され、前記駆動歯車の中には下回転軸が固定的に連結され、前記歯車空間の下内壁の中には昇降モータが固定的に設置され、前記下回転軸は下端が前記昇降モータに伝動可能に連結され、
前記駆動歯車の左右両端には従動歯車が対称になるように設置され、且つ前記従動歯車が前記駆動歯車と噛み合い、前記従動歯車の中には長ボルトが固定的に連結され、前記密封箱の中には下方に開口する長ネジ穴が左右対称になるように設置され、前記長ボルトは上方へ前記長ネジ穴に延在し且つ前記密封箱とネジ山で連結されていることを特徴とする請求項1に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項3】
前記挟持装置は前記歯車空間の上内壁の中に形成された上方に開口する固定溝を含み、前記固定溝の内壁の中には四つのばね溝が環状になるように配列され、前記ばね溝は前記固定溝と連通し、前記ばね溝の中には挟持ブロックが摺動可能に設置され、前記挟持ブロックにおいて対称中心から離れた側の端と、前記ばね溝において対称中心から離れた側の内壁とは、固定ばねによって固定的に連結され、前記挟持ブロックにおいて対称中心に近接する側の端は前記固定溝に延在し且つ前記加工品を挟持できることを特徴とする請求項1に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項4】
前記台座は凸形であり、前記密封箱が下限位置に位置する時、前記挟持ブロックは前記加工品を挟持し且つ前記加工品は前記加工空間に位置し、この時に前記加工空間は密封状態にあり、加工時にクズの飛び散りを回避できることを特徴とする請求項1に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項5】
前記検出装置は前記加工空間の上内壁の中に形成され且つ前記加工空間と連通する凹溝を含み、前記凹溝の上内壁の中には位置制限空間が前記凹溝と連通になるように設置され、前記位置制限空間の中には収納箱が摺動可能に設置され、前記収納箱の下端には検出板が固定的に連結され、前記凹溝は前記検出板を収納でき、
前記検出板の中には下方に開口する検出空間が設置され、前記検出空間の前後内壁には下検出センタが対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間の前後内壁にはそれぞれ前記下検出センタが九つあり、前記検知空間の左右内壁には上検出センタが対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間の左右内壁にはそれぞれ前記上検出センタが九つあり、前記上検出センタは前記下検出センタより水平位置が高く、前記上検出センタと前記下検出センタとは前記警告灯に通電可能に接続され、
左右の前記上検出センタと前後の前記下検出センタとは赤外線で連結されていることを特徴とする請求項1に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項6】
前記検知空間の上内壁の中には上方に開口する貫通穴が前記検出空間と連通になるように設置され、前記収納箱の中には下方に開口する収納空間が設置され、前記収納空間の中には挟持板が左右対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記挟持板において対称中心から離れた側の端と、前記収納空間の左右内壁とは電磁ばねによって固定的に連結されていることを特徴とする請求項5に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項7】
前記位置制限空間の上内壁の中には離合空間が設置され、前記離合空間の中には固定歯車が回転可能に設置され、前記固定歯車の中には上回転軸が固定的に連結され、前記離合空間の上内壁の中には検出モータが固定的に設置され、前記上回転軸は上端が前記検出モータに伝動可能に連結され、
前記固定歯車の左右両側には摺動歯車が対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記摺動歯車は前記固定歯車に噛み合うことができ、前記摺動歯車の中には下方に開口する噛合穴が設置され、前記噛合穴の中には短ボルトがスプラインで連結され、
前記凹溝の上内壁の中には案内空間が左右対称になるように且つ前記凹溝と連通になるように設置され、前記案内空間の中には連結棒が摺動可能に設置され、前記連結棒は下端が前記検出板に固定的に連結され、前記連結棒の中には上方に開口する短ネジ穴が設置され、前記短ボルトは下端が前記短ネジ穴に延在し且つ前記連結棒とねじ山で連結されていることを特徴とする請求項6に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項8】
前記密封箱の中には下方に開口するU形溝が左右対称になるように形成され、前記U形溝の中にはU形棒が摺動可能に設置され、前記U形棒において対称中心から離れた側の端は前記台座に当接でき、前記U形棒において対称中心に近接する側の端は前記離合空間に延在し且つ両側の前記摺動歯車とそれぞれ回転可能に連結されていることを特徴とする請求項7に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項9】
前記U形溝の左右内壁の中には摺動案内溝が対称になるように且つ前記U形溝と連通になるように形成され、前記摺動案内溝の中にはスライダが摺動可能に設置され、前記スライダは前記U形棒に固定的に連結され、前記スライダの上端と前記摺動案内溝の上内壁とは復位ばねによって固定的に連結されていることを特徴とする請求項8に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は機械加工分野を取り上げ、特に機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備に関わる。
【背景技術】
【0002】
加工品を加工し終えた後に、機械加工設備は長時間の待機で使用寿命が影響される恐れがあるため、加工品を加工設備から取り出す必要がある。しかし、一部の加工設備は密封状態で加工を行い、時に丸一日設備が作動した後に、作業員はラストの加工品を取り出すことを忘れてしまう。ここで、設備を開けて加工品があるかどうかを確認すると、時間を費やす。本願は上記問題を解決できる機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第107504985号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
密封状態で加工を行う加工設備は、作業ステーションに加工品が残りやすいため、設備は長時間待機状態になり、使用寿命が影響されてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するため、本願は機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備を提供し、本願に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備は、台座を含み、前記台座の上側には密封箱が摺動可能に設置され、前記台座の中には昇降装置が設置され、前記密封箱は前記昇降装置にネジ山で連結され、前記昇降装置で前記密封箱を駆動して上下に摺動させられ、前記昇降装置の上側には挟持装置が設置され、前記挟持装置は加工品を挟持でき、前記密封箱の中には下方に開口する加工空間が設置され、前記台座の上端は前記加工空間に伸びられ、前記加工品は前記加空間の中で加工され、前記加工空間の上内壁の中には検出装置が設置され、前記検出装置は前記挟持装置が前記加工品を挟持しているかどうかを検出でき、前記挟持装置が前記加工品を挟持している場合、前記検出装置はさらに前記加工品にサイズ検出を行うことができ、前記密封箱の上端には警告灯が固定的に連結され、前記警告灯は前記検出装置に通電可能に接続され、前記検出装置は前記挟持装置が加工済みの前記加工品を挟持していることを検出できたら、前記警告灯はつけられ且つ緑光を放ち、前記検出装置が前記挟持装置が加工前の前記加工品を挟持していることを検出できたら、前記警告灯はつけられ且つ赤光を放ち、前記検出装置が前記挟持装置が前記加工品を挟持していないことを検出できたら、前記警告灯は発光しない。
【0006】
有益に、前記昇降装置は前記台座の中に設置された歯車空間を含み、前記歯車空間の中には駆動歯車が回転可能に設置され、前記駆動歯車の中には下回転軸が固定的に連結され、前記歯車空間の下内壁の中には昇降モータが固定的に設置され、前記下回転軸は下端が前記昇降モータに伝動可能に連結され、前記駆動歯車の左右両端には従動歯車が対称になるように設置され、且つ前記従動歯車が前記駆動歯車と噛み合い、前記従動歯車の中には長ボルトが固定的に連結され、前記密封箱の中には下方に開口する長ネジ穴が左右対称になるように設置され、前記長ボルトは上方へ前記長ネジ穴に延在し且つ前記密封箱とネジ山で連結され、
前記昇降モータを起動することで、前記下回転軸によって前記駆動歯車は回転し、前記従動歯車を回転させ、そして前記密封箱は前記長ボルトによって連動して昇降する。
【0007】
有益に、前記挟持装置は前記歯車空間の上内壁の中に形成された上方に開口する固定溝を含み、前記固定溝の内壁の中には四つのばね溝が環状になるように配列され、前記ばね溝は前記固定溝と連通し、前記ばね溝の中には挟持ブロックが摺動可能に設置され、前記挟持ブロックにおいて対称中心から離れた側の端と、前記ばね溝において対称中心から離れた側の内壁とは、固定ばねによって固定的に連結され、前記挟持ブロックにおいて対称中心に近接する側の端は前記固定溝に延在し且つ前記加工品を挟持できる。
【0008】
有益に、前記台座は凸形であり、
前記密封箱が下限位置に位置する時、前記挟持ブロックは前記加工品を挟持し且つ前記加工品は前記加工空間に位置し、この時に前記加工空間は密封状態にあり、加工時にクズの飛び散りを回避できる。
【0009】
有益に、前記検出装置は前記加工空間の上内壁の中に形成され且つ前記加工空間と連通する凹溝を含み、前記凹溝の上内壁の中には位置制限空間が前記凹溝と連通になるように設置され、前記位置制限空間の中には収納箱が摺動可能に設置され、前記収納箱の下端には検出板が固定的に連結され、前記凹溝は前記検出板を収納でき、前記検出板の中には下方に開口する検出空間が設置され、前記検出空間の前後内壁には下検出センタが対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間の前後内壁にはそれぞれ前記下検出センタが九つあり、前記検知空間の左右内壁には上検出センタが対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間の左右内壁にはそれぞれ前記上検出センタが九つあり、前記上検出センタは前記下検出センタより水平位置が高く、前記上検出センタと前記下検出センタとは前記警告灯に通電可能に接続され、左右の前記上検出センタと前後の前記下検出センタとは赤外線で連結され、
前記収納箱が下方へ摺動することで前記検出板を下方へ摺動させ、そして前記加工品は連動して前記検出空間に伸び、前記上検出センタと前記下検出センタとの間の赤外線を遮断し、遮断された前記上検出センタと前記下検出センタとの数で前記加工品は加工済みであるかどうかを判定でき、そして前記警告灯は判定によって赤光又は緑光を放ち、前記挟持装置は前記加工品を挟持していない場合、前記上検出センタと前記下検出センタとの間の赤外線は遮断されないため、前記警告灯は発光しない。
【0010】
好ましくは、前記検知空間の上内壁の中には上方に開口する貫通穴が前記検出空間と連通になるように設置され、前記収納箱の中には下方に開口する収納空間が設置され、前記収納空間の中には挟持板が左右対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記挟持板において対称中心から離れた側の端と、前記収納空間の左右内壁とは電磁ばねによって固定的に連結され、
前記上検出センタと前記下検出センタとは前記挟持装置が前記加工品を挟持していることを検出できたら、前記加工品の上端は前記貫通穴を介して前記収納空間に入ることができ、且つ前記電磁ばねは通電され、前記挟持板で前記加工品を挟持する。
【0011】
有益に、前記位置制限空間の上内壁の中には離合空間が設置され、前記離合空間の中には固定歯車が回転可能に設置され、前記固定歯車の中には上回転軸が固定的に連結され、前記離合空間の上内壁の中には検出モータが固定的に設置され、前記上回転軸は上端が前記検出モータに伝動可能に連結され、前記固定歯車の左右両側には摺動歯車が対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記摺動歯車は前記固定歯車に噛み合うことができ、前記摺動歯車の中には下方に開口する噛合穴が設置され、前記噛合穴の中には短ボルトがスプラインで連結され、前記凹溝の上内壁の中には案内空間が左右対称になるように且つ前記凹溝と連通になるように設置され、前記案内空間の中には連結棒が摺動可能に設置され、前記連結棒は下端が前記検出板に固定的に連結され、前記連結棒の中には上方に開口する短ネジ穴が設置され、前記短ボルトは下端が前記短ネジ穴に延在し且つ前記連結棒とねじ山で連結され、
前記摺動歯車が前記固定歯車と噛み合った時、前記検出モータを起動して前記上回転軸によって前記固定歯車を回転させ、そして前記摺動歯車は連動して回転し、前記短ボルトによって前記連結棒を摺動させることで、前記検出板を摺動させる。
【0012】
有益に、前記密封箱の中には下方に開口するU形溝が左右対称になるように形成され、前記U形溝の中にはU形棒が摺動可能に設置され、前記U形棒において対称中心から離れた側の端は前記台座に当接でき、前記U形棒において対称中心に近接する側の端は前記離合空間に延在し且つ両側の前記摺動歯車とそれぞれ回転可能に連結され、
前記密封箱が前記台座と当接していない場合、前記U形棒において対称中心から離れた側の端は前記U形溝の外部に延在し、前記密封箱が降下すると、前記U形棒はまず前記台座と接触し、また、前記台座が前記U形棒を押して上方へ摺動させ、そして前記摺動歯車は連動して上方へ摺動し、前記密封箱が前記台座と当接になる場合、前記U形棒は完全に前記U形溝に位置し、且つ前記摺動歯車はちょうど前記固定歯車と噛み合う。
【0013】
好ましくは、前記U形溝の左右内壁の中には摺動案内溝が対称になるように且つ前記U形溝と連通になるように形成され、前記摺動案内溝の中にはスライダが摺動可能に設置され、前記スライダは前記U形棒に固定的に連結され、前記スライダの上端と前記摺動案内溝の上内壁とは復位ばねによって固定的に連結され、
前記U形棒が上方へ摺動することで、前記スライダは連動して上方へ摺動し且つ前記復位ばねを圧縮し、前記密封箱が前記台座から離脱すると、前記復位ばねにより前記U形棒は前記U形溝から伸び出る。
【発明の効果】
【0014】
本発明は以下のプラス効果を有する:本願発明は密封状態で加工を行う機械加工に応用され、作業ステーションに加工品の存在を自動的に検出でき、もし加工品が残された場合、自動的に加工品を収納し、設備が長時間に待機することを回避でき、また、警告灯で加工品が残されていることを作業員に伝える。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に図1〜7を合わせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、本願に記載の各方向を以下のように規定する:図1は本願発明の正面図であり、本願に記載の各方向は、図1における観察方向に基づくものである。
【0016】
図1図1は本願発明の全体構成略図
図2図2図1におけるA―A方向からの構成略図
図3図3図1におけるBの拡大略図
図4図4図1におけるCの拡大略図
図5図5図2におけるDの拡大略図
図6図6図3におけるE―E方向からの構成略図
図7図7図4におけるF―F方向からの構成略図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願は機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備を取り上げ、主に密封状態で加工を行う加工設備が作動停止後に、作業ステーションに加工品が残されているかどうかに対する検出作業に応用され、以下に図面をあわせて本願発明について詳しく説明する。
【0018】
本願に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備は、台座11を含み、前記台座11の上側には密封箱13が摺動可能に設置され、前記台座11の中には昇降装置102が設置され、前記密封箱13は前記昇降装置102にネジ山で連結され、前記昇降装置102で前記密封箱13を駆動して上下に摺動させられ、前記昇降装置102の上側には挟持装置101が設置され、前記挟持装置101は加工品47を挟持でき、前記密封箱13の中には下方に開口する加工空間21が設置され、前記台座11の上端は前記加工空間21に伸びられ、前記加工品47は前記加空間21の中で加工され、前記加工空間21の上内壁の中には検出装置100が設置され、前記検出装置100は前記挟持装置101が前記加工品47を挟持しているかどうかを検出でき、前記挟持装置101が前記加工品47を挟持している場合、前記検出装置100はさらに前記加工品47にサイズ検出を行うことができ、前記密封箱13の上端には警告灯19が固定的に連結され、前記警告灯19は前記検出装置100に通電可能に接続され、前記検出装置100は前記挟持装置101が加工済みの前記加工品47を挟持していることを検出できたら、前記警告灯19はつけられ且つ緑光を放ち、前記検出装置100が前記挟持装置101が加工前の前記加工品47を挟持していることを検出できたら、前記警告灯19はつけられ且つ赤光を放ち、前記検出装置100が前記挟持装置101が前記加工品47を挟持していないことを検出できたら、前記警告灯19は発光しない。
【0019】
前記昇降装置102は前記台座11の中に設置された歯車空間22を含み、前記歯車空間22の中には駆動歯車25が回転可能に設置され、前記駆動歯車25の中には下回転軸24が固定的に連結され、前記歯車空間22の下内壁の中には昇降モータ23が固定的に設置され、前記下回転軸24は下端が前記昇降モータ23に伝動可能に連結され、前記駆動歯車25の左右両端には従動歯車26が対称になるように設置され、且つ前記従動歯車26が前記駆動歯車25と噛み合い、前記従動歯車26の中には長ボルト12が固定的に連結され、前記密封箱13の中には下方に開口する長ネジ穴14が左右対称になるように設置され、前記長ボルト12は上方へ前記長ネジ穴14に延在し且つ前記密封箱13とネジ山で連結され、
前記昇降モータ23を起動することで、前記下回転軸24によって前記駆動歯車25は回転し、前記従動歯車26を回転させ、そして前記密封箱13は前記長ボルト12によって連動して昇降する。
【0020】
前記挟持装置101は前記歯車空間22の上内壁の中に形成された上方に開口する固定溝46を含み、前記固定溝46の内壁の中には四つのばね溝33が環状になるように配列され、前記ばね溝33は前記固定溝46と連通し、前記ばね溝33の中には挟持ブロック48が摺動可能に設置され、前記挟持ブロック48において対称中心から離れた側の端と、前記ばね溝33において対称中心から離れた側の内壁とは、固定ばね32によって固定的に連結され、前記挟持ブロック48において対称中心に近接する側の端は前記固定溝46に延在し且つ前記加工品47を挟持できる。
【0021】
好ましくは、前記台座11は凸形であり、
前記密封箱13が下限位置に位置する時、前記挟持ブロック48は前記加工品47を挟持し且つ前記加工品47は前記加工空間21に位置し、この時に前記加工空間21は密封状態にあり、加工時にクズの飛び散りを回避できる。
【0022】
前記検出装置100は前記加工空間21の上内壁の中に形成され且つ前記加工空間21と連通する凹溝35を含み、前記凹溝35の上内壁の中には位置制限空間15が前記凹溝35と連通になるように設置され、前記位置制限空間15の中には収納箱39が摺動可能に設置され、前記収納箱39の下端には検出板41が固定的に連結され、前記凹溝35は前記検出板41を収納でき、前記検出板41の中には下方に開口する検出空間45が設置され、前記検出空間45の前後内壁には下検出センタ43が対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間45の前後内壁にはそれぞれ前記下検出センタ43が九つあり、前記検知空間45の左右内壁には上検出センタ42が対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間45の左右内壁にはそれぞれ前記上検出センタ42が九つあり、前記上検出センタ42は前記下検出センタ43より水平位置が高く、前記上検出センタ42と前記下検出センタ43とは前記警告灯19に通電可能に接続され、左右の前記上検出センタ42と前後の前記下検出センタ43とは赤外線で連結され、
前記収納箱39が下方へ摺動することで前記検出板41を下方へ摺動させ、そして前記加工品47は連動して前記検出空間45に伸び、前記上検出センタ42と前記下検出センタ43との間の赤外線を遮断し、遮断された前記上検出センタ42と前記下検出センタ43との数で前記加工品47は加工済みであるかどうかを判定でき、そして前記警告灯19は判定によって赤光又は緑光を放ち、前記挟持装置101は前記加工品47を挟持していない場合、前記上検出センタ42と前記下検出センタ43との間の赤外線は遮断されないため、前記警告灯19は発光しない。
【0023】
好ましくは、前記検知空間45の上内壁の中には上方に開口する貫通穴44が前記検出空間45と連通になるように設置され、前記収納箱39の中には下方に開口する収納空間40が設置され、前記収納空間40の中には挟持板49が左右対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記挟持板49において対称中心から離れた側の端と、前記収納空間40の左右内壁とは電磁ばね50によって固定的に連結され、
前記上検出センタ42と前記下検出センタ43とは前記挟持装置101が前記加工品47を挟持していることを検出できたら、前記加工品47の上端は前記貫通穴44を介して前記収納空間40に入ることができ、且つ前記電磁ばね50は通電され、前記挟持板49で前記加工品47を挟持する。
【0024】
好ましくは、前記位置制限空間15の上内壁の中には離合空間20が設置され、前記離合空間20の中には固定歯車16が回転可能に設置され、前記固定歯車16の中には上回転軸18が固定的に連結され、前記離合空間20の上内壁の中には検出モータ17が固定的に設置され、前記上回転軸18は上端が前記検出モータ17に伝動可能に連結され、前記固定歯車16の左右両側には摺動歯車52が対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記摺動歯車52は前記固定歯車16に噛み合うことができ、前記摺動歯車52の中には下方に開口する噛合穴51が設置され、前記噛合穴51の中には短ボルト38がスプラインで連結され、前記凹溝35の上内壁の中には案内空間37が左右対称になるように且つ前記凹溝35と連通になるように設置され、前記案内空間37の中には連結棒36が摺動可能に設置され、前記連結棒36は下端が前記検出板41に固定的に連結され、前記連結棒36の中には上方に開口する短ネジ穴34が設置され、前記短ボルト38は下端が前記短ネジ穴34に延在し且つ前記連結棒36とねじ山で連結され、
前記摺動歯車52が前記固定歯車16と噛み合った時、前記検出モータ17を起動して前記上回転軸18によって前記固定歯車16を回転させ、そして前記摺動歯車52は連動して回転し、前記短ボルト38によって前記連結棒36を摺動させることで、前記検出板41を摺動させる。
【0025】
好ましくは、前記密封箱13の中には下方に開口するU形溝31が左右対称になるように形成され、前記U形溝31の中にはU形棒30が摺動可能に設置され、前記U形棒30において対称中心から離れた側の端は前記台座11に当接でき、前記U形棒30において対称中心に近接する側の端は前記離合空間20に延在し且つ両側の前記摺動歯車52とそれぞれ回転可能に連結され、
前記密封箱13が前記台座11と当接していない場合、前記U形棒30において対称中心から離れた側の端は前記U形溝31の外部に延在し、前記密封箱13が降下すると、前記U形棒30はまず前記台座11と接触し、また、前記台座11が前記U形棒30を押して上方へ摺動させ、そして前記摺動歯車52は連動して上方へ摺動し、前記密封箱13が前記台座11と当接になる場合、前記U形棒30は完全に前記U形溝31に位置し、且つ前記摺動歯車52はちょうど前記固定歯車16と噛み合う。
【0026】
好ましくは、前記U形溝31の左右内壁の中には摺動案内溝27が対称になるように且つ前記U形溝31と連通になるように形成され、前記摺動案内溝27の中にはスライダ28が摺動可能に設置され、前記スライダ28は前記U形棒30に固定的に連結され、前記スライダ28の上端と前記摺動案内溝27の上内壁とは復位ばね29によって固定的に連結され、
前記U形棒30が上方へ摺動することで、前記スライダ28は連動して上方へ摺動し且つ前記復位ばね29を圧縮し、前記密封箱13が前記台座11から離脱すると、前記復位ばね29により前記U形棒30は前記U形溝31から伸び出る。
【0027】
以下に図1図7をあわせ、本願発明の使用手順について詳しく説明する。
【0028】
はじめに、密封箱13は台座11と当接し、摺動歯車52は固定歯車16と噛み合い、検出板41は上限位置にある。
【0029】
加工時に、固定ばね32により挟持ブロック48で加工品47を挟持し、挟持装置101に加工品47があるかどうかを検出するには、検出モータ17を起動して上回転軸18によって固定歯車16を回転させ、そして摺動歯車52は連動して回転し、短ボルト38によって連結棒36を摺動させることで、検出板41を摺動させ、挟持ブロック48の間に加工品47がない場合、上検出センタ42と下検出センタ43との間の赤外線は遮断されないため、警告灯19は発光しなく、挟持ブロック48の間に加工品47が挟持されている場合、加工品47は検出空間45に伸び、上検出センタ42と下検出センタ43との間の赤外線を遮断し、上検出センタ42と下検出センタ43とが未加工の加工品47を検知できたら、警告灯19はつけられて赤光を放ち、上検出センタ42と下検出センタ43とが加工済みの加工品47を検知できたら、警告灯19はつけられて緑光を放ち、検出板41は引き続き下方へ摺動し、加工品47の上端が貫通穴44を介して収納空間40に入り、電磁ばね50は通電され、挟持板49で加工品47を挟持し、この時に電磁ばね50は固定ばね32より弾力が強く、ここで検出モータ17を逆回転させ、収納箱39と検出板41とを上昇させ、そして加工品47は連動して上昇し、検出板41が凹溝35の中に位置する時に、検出モータ17を止め、加工品47を挟持装置101から離脱させ、
加工品47を取り出すには、昇降モータ23を起動することで、下回転軸24によって駆動歯車25は回転し、従動歯車26を回転させ、そして密封箱13は長ボルト12によって連動して上昇し、加工空間21を開け、ここで電磁ばね50を停電させ、加工品47を取り出せば良い。
【0030】
以上の方式により、当該分野の技術者は本願発明の範囲内で作業状況に応じて様々な改変を加えることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2020年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座を含み、
前記台座の上側には密封箱が摺動可能に設置され、前記台座の中には昇降装置が設置され、前記密封箱は前記昇降装置にネジ山で連結され、前記昇降装置で前記密封箱を駆動して上下に摺動させられ、前記昇降装置の上側には挟持装置が設置され、前記挟持装置は加工品を挟持でき
、前記密封箱の中には下方に開口する加工空間が設置され、前記台座の上端は前記加工空間に延びることができ、前記加工品は前記加工空間の中で加工され、
前記加工空間の上内壁の中には検出装置が設置され、前記検出装置は前記挟持装置が前記加工品を挟持しているかどうかを検出でき、前記挟持装置が前記加工品を挟持している場合、前記検出装置はさらに前記加工品にサイズ検出を行うことができ、前記密封箱の上端には警告灯が固定的に連結され、前記警告灯は前記検出装置に通電可能に接続され、前記検出装置は前記挟持装置が加工済みの前記加工品を挟持していることを検出できたら、前記警告灯はつけられ且つ緑光を放ち、前記検出装置が前記挟持装置が加工前の前記加工品を挟持していることを検出できたら、前記警告灯はつけられ且つ赤光を放ち、前記検出装置が前記挟持装置が前記加工品を挟持していないことを検出できたら、前記警告灯は発光しないことを特徴とする機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項2】
前記昇降装置は前記台座の中に設置された歯車空間を含み、前記歯車空間の中には駆動歯車が回転可能に設置され、前記駆動歯車の中には下回転軸が固定的に連結され、前記歯車空間の下内壁の中には昇降モータが固定的に設置され、前記下回転軸は下端が前記昇降モータに伝動可能に連結され、
前記駆動歯車の左右両端には従動歯車が対称になるように設置され、且つ前記従動歯車が前記駆動歯車と噛み合い、前記従動歯車の中には長ボルトが固定的に連結され、前記密封箱の中には下方に開口する長ネジ穴が左右対称になるように設置され、前記長ボルトは上方へ前記長ネジ穴に延在し且つ前記密封箱とネジ山で連結されていることを特徴とする請求項1に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項3】
前記挟持装置は前記歯車空間の上内壁の中に形成された上方に開口する固定溝を含み、前記固定溝の内壁の中には四つのばね溝が環状になるように配列され、前記ばね溝は前記固定溝と連通し、前記ばね溝の中には挟持ブロックが摺動可能に設置され、前記挟持ブロックにおいて対称中心から離れた側の端と、前記ばね溝において対称中心から離れた側の内壁とは、固定ばねによって固定的に連結され、前記挟持ブロックにおいて対称中心に近接する側の端は前記固定溝に延在し且つ前記加工品を挟持できることを特徴とする請求項2に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項4】
前記台座は凸形であり、前記密封箱が下限位置に位置する時、前記挟持ブロックは前記加工品を挟持し且つ前記加工品は前記加工空間に位置し、この時に前記加工空間は密封状態にあり、加工時にクズの飛び散りを回避できることを特徴とする請求項3に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項5】
前記検出装置は前記加工空間の上内壁の中に形成され且つ前記加工空間と連通する凹溝を含み、前記凹溝の上内壁の中には位置制限空間が前記凹溝と連通になるように設置され、前記位置制限空間の中には収納箱が摺動可能に設置され、前記収納箱の下端には検出板が固定的に連結され、前記凹溝は前記検出板を収納でき、
前記検出板の中には下方に開口する検出空間が設置され、前記検出空間の前後内壁には下検出センタが対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間の前後内壁にはそれぞれ前記下検出センタが九つあり、前記検出空間の左右内壁には上検出センタが対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間の左右内壁にはそれぞれ前記上検出センタが九つあり、前記上検出センタは前記下検出センタより水平位置が高く、前記上検出センタと前記下検出センタとは前記警告灯に通電可能に接続され、
左右の前記上検出センタと前後の前記下検出センタとは赤外線で連結されていることを特徴とする請求項1に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項6】
前記検出空間の上内壁の中には上方に開口する貫通穴が前記検出空間と連通になるように設置され、前記収納箱の中には下方に開口する収納空間が設置され、前記収納空間の中には挟持板が左右対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記挟持板において対称中心から離れた側の端と、前記収納空間の左右内壁とは電磁ばねによって固定的に連結されていることを特徴とする請求項5に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項7】
前記位置制限空間の上内壁の中には離合空間が設置され、前記離合空間の中には固定歯車が回転可能に設置され、前記固定歯車の中には上回転軸が固定的に連結され、前記離合空間の上内壁の中には検出モータが固定的に設置され、前記上回転軸は上端が前記検出モータに伝動可能に連結され、
前記固定歯車の左右両側には摺動歯車が対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記摺動歯車は前記固定歯車に噛み合うことができ、前記摺動歯車の中には下方に開口する噛合穴が設置され、前記噛合穴の中には短ボルトがスプラインで連結され、
前記凹溝の上内壁の中には案内空間が左右対称になるように且つ前記凹溝と連通になるように設置され、前記案内空間の中には連結棒が摺動可能に設置され、前記連結棒は下端が前記検出板に固定的に連結され、前記連結棒の中には上方に開口する短ネジ穴が設置され、前記短ボルトは下端が前記短ネジ穴に延在し且つ前記連結棒とねじ山で連結されていることを特徴とする請求項6に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項8】
前記密封箱の中には下方に開口するU形溝が左右対称になるように形成され、前記U形溝の中にはU形棒が摺動可能に設置され、前記U形棒において対称中心から離れた側の端は前記台座に当接でき、前記U形棒において対称中心に近接する側の端は前記離合空間に延在し且つ両側の前記摺動歯車とそれぞれ回転可能に連結されていることを特徴とする請求項7に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【請求項9】
前記U形溝の左右内壁の中には摺動案内溝が対称になるように且つ前記U形溝と連通になるように形成され、前記摺動案内溝の中にはスライダが摺動可能に設置され、前記スライダは前記U形棒に固定的に連結され、前記スライダの上端と前記摺動案内溝の上内壁とは復位ばねによって固定的に連結されていることを特徴とする請求項8に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は機械加工分野を取り上げ、特に機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備に関わる。
【背景技術】
【0002】
加工品を加工し終えた後に、機械加工設備は長時間の待機で使用寿命が影響される恐れがあるため、加工品を加工設備から取り出す必要がある。しかし、一部の加工設備は密封状態で加工を行い、時に丸一日設備が作動した後に、作業員はラストの加工品を取り出すことを忘れてしまう。ここで、設備を開けて加工品があるかどうかを確認すると、時間を費やす。本願は上記問題を解決できる機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備を提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第107504985号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
密封状態で加工を行う加工設備は、作業ステーションに加工品が残りやすいため、設備は長時間待機状態になり、使用寿命が影響されてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するため、本願は機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備を提供し、本願に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備は、台座を含み、前記台座の上側には密封箱が摺動可能に設置され、前記台座の中には昇降装置が設置され、前記密封箱は前記昇降装置にネジ山で連結され、前記昇降装置で前記密封箱を駆動して上下に摺動させられ、前記昇降装置の上側には挟持装置が設置され、前記挟持装置は加工品を挟持でき、前記密封箱の中には下方に開口する加工空間が設置され、前記台座の上端は前記加工空間に延びることができ、前記加工品は前記加工空間の中で加工され、前記加工空間の上内壁の中には検出装置が設置され、前記検出装置は前記挟持装置が前記加工品を挟持しているかどうかを検出でき、前記挟持装置が前記加工品を挟持している場合、前記検出装置はさらに前記加工品にサイズ検出を行うことができ、前記密封箱の上端には警告灯が固定的に連結され、前記警告灯は前記検出装置に通電可能に接続され、前記検出装置は前記挟持装置が加工済みの前記加工品を挟持していることを検出できたら、前記警告灯はつけられ且つ緑光を放ち、前記検出装置が前記挟持装置が加工前の前記加工品を挟持していることを検出できたら、前記警告灯はつけられ且つ赤光を放ち、前記検出装置が前記挟持装置が前記加工品を挟持していないことを検出できたら、前記警告灯は発光しない。
【0006】
有益に、前記昇降装置は前記台座の中に設置された歯車空間を含み、前記歯車空間の中には駆動歯車が回転可能に設置され、前記駆動歯車の中には下回転軸が固定的に連結され、前記歯車空間の下内壁の中には昇降モータが固定的に設置され、前記下回転軸は下端が前記昇降モータに伝動可能に連結され、前記駆動歯車の左右両端には従動歯車が対称になるように設置され、且つ前記従動歯車が前記駆動歯車と噛み合い、前記従動歯車の中には長ボルトが固定的に連結され、前記密封箱の中には下方に開口する長ネジ穴が左右対称になるように設置され、前記長ボルトは上方へ前記長ネジ穴に延在し且つ前記密封箱とネジ山で連結され、
前記昇降モータを起動することで、前記下回転軸によって前記駆動歯車は回転し、前記従動歯車を回転させ、そして前記密封箱は前記長ボルトによって連動して昇降する。
【0007】
有益に、前記挟持装置は前記歯車空間の上内壁の中に形成された上方に開口する固定溝を含み、前記固定溝の内壁の中には四つのばね溝が環状になるように配列され、前記ばね溝は前記固定溝と連通し、前記ばね溝の中には挟持ブロックが摺動可能に設置され、前記挟持ブロックにおいて対称中心から離れた側の端と、前記ばね溝において対称中心から離れた側の内壁とは、固定ばねによって固定的に連結され、前記挟持ブロックにおいて対称中心に近接する側の端は前記固定溝に延在し且つ前記加工品を挟持できる。
【0008】
有益に、前記台座は凸形であり、
前記密封箱が下限位置に位置する時、前記挟持ブロックは前記加工品を挟持し且つ前記加工品は前記加工空間に位置し、この時に前記加工空間は密封状態にあり、加工時にクズの飛び散りを回避できる。
【0009】
有益に、前記検出装置は前記加工空間の上内壁の中に形成され且つ前記加工空間と連通する凹溝を含み、前記凹溝の上内壁の中には位置制限空間が前記凹溝と連通になるように設置され、前記位置制限空間の中には収納箱が摺動可能に設置され、前記収納箱の下端には検出板が固定的に連結され、前記凹溝は前記検出板を収納でき、前記検出板の中には下方に開口する検出空間が設置され、前記検出空間の前後内壁には下検出センタが対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間の前後内壁にはそれぞれ前記下検出センタが九つあり、前記検出空間の左右内壁には上検出センタが対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間の左右内壁にはそれぞれ前記上検出センタが九つあり、前記上検出センタは前記下検出センタより水平位置が高く、前記上検出センタと前記下検出センタとは前記警告灯に通電可能に接続され、左右の前記上検出センタと前後の前記下検出センタとは赤外線で連結され、
前記収納箱が下方へ摺動することで前記検出板を下方へ摺動させ、そして前記加工品は連動して前記検出空間に伸び、前記上検出センタと前記下検出センタとの間の赤外線を遮断し、遮断された前記上検出センタと前記下検出センタとの数で前記加工品は加工済みであるかどうかを判定でき、そして前記警告灯は判定によって赤光又は緑光を放ち、前記挟持装置は前記加工品を挟持していない場合、前記上検出センタと前記下検出センタとの間の赤外線は遮断されないため、前記警告灯は発光しない。
【0010】
好ましくは、前記検出空間の上内壁の中には上方に開口する貫通穴が前記検出空間と連通になるように設置され、前記収納箱の中には下方に開口する収納空間が設置され、前記収納空間の中には挟持板が左右対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記挟持板において対称中心から離れた側の端と、前記収納空間の左右内壁とは電磁ばねによって固定的に連結され、
前記上検出センタと前記下検出センタとは前記挟持装置が前記加工品を挟持していることを検出できたら、前記加工品の上端は前記貫通穴を介して前記収納空間に入ることができ、且つ前記電磁ばねは通電され、前記挟持板で前記加工品を挟持する。
【0011】
有益に、前記位置制限空間の上内壁の中には離合空間が設置され、前記離合空間の中には固定歯車が回転可能に設置され、前記固定歯車の中には上回転軸が固定的に連結され、前記離合空間の上内壁の中には検出モータが固定的に設置され、前記上回転軸は上端が前記検出モータに伝動可能に連結され、前記固定歯車の左右両側には摺動歯車が対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記摺動歯車は前記固定歯車に噛み合うことができ、前記摺動歯車の中には下方に開口する噛合穴が設置され、前記噛合穴の中には短ボルトがスプラインで連結され、前記凹溝の上内壁の中には案内空間が左右対称になるように且つ前記凹溝と連通になるように設置され、前記案内空間の中には連結棒が摺動可能に設置され、前記連結棒は下端が前記検出板に固定的に連結され、前記連結棒の中には上方に開口する短ネジ穴が設置され、前記短ボルトは下端が前記短ネジ穴に延在し且つ前記連結棒とねじ山で連結され、
前記摺動歯車が前記固定歯車と噛み合った時、前記検出モータを起動して前記上回転軸によって前記固定歯車を回転させ、そして前記摺動歯車は連動して回転し、前記短ボルトによって前記連結棒を摺動させることで、前記検出板を摺動させる。
【0012】
有益に、前記密封箱の中には下方に開口するU形溝が左右対称になるように形成され、前記U形溝の中にはU形棒が摺動可能に設置され、前記U形棒において対称中心から離れた側の端は前記台座に当接でき、前記U形棒において対称中心に近接する側の端は前記離合空間に延在し且つ両側の前記摺動歯車とそれぞれ回転可能に連結され、
前記密封箱が前記台座と当接していない場合、前記U形棒において対称中心から離れた側の端は前記U形溝の外部に延在し、前記密封箱が降下すると、前記U形棒はまず前記台座と接触し、また、前記台座が前記U形棒を押して上方へ摺動させ、そして前記摺動歯車は連動して上方へ摺動し、前記密封箱が前記台座と当接になる場合、前記U形棒は完全に前記U形溝に位置し、且つ前記摺動歯車はちょうど前記固定歯車と噛み合う。
【0013】
好ましくは、前記U形溝の左右内壁の中には摺動案内溝が対称になるように且つ前記U形溝と連通になるように形成され、前記摺動案内溝の中にはスライダが摺動可能に設置され、前記スライダは前記U形棒に固定的に連結され、前記スライダの上端と前記摺動案内溝の上内壁とは復位ばねによって固定的に連結され、
前記U形棒が上方へ摺動することで、前記スライダは連動して上方へ摺動し且つ前記復位ばねを圧縮し、前記密封箱が前記台座から離脱すると、前記復位ばねにより前記U形棒は前記U形溝から伸び出る。
【発明の効果】
【0014】
本発明は以下のプラス効果を有する:本願発明は密封状態で加工を行う機械加工に応用され、作業ステーションに加工品の存在を自動的に検出でき、もし加工品が残された場合、自動的に加工品を収納し、設備が長時間に待機することを回避でき、また、警告灯で加工品が残されていることを作業員に伝える。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に図1〜7を合わせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、本願に記載の各方向を以下のように規定する:図1は本願発明の正面図であり、本願に記載の各方向は、図1における観察方向に基づくものである。
【0016】
図1図1は本願発明の全体構成略図
図2図2図1におけるA―A方向からの構成略図
図3図3図1におけるBの拡大略図
図4図4図1におけるCの拡大略図
図5図5図2におけるDの拡大略図
図6図6図3におけるE―E方向からの構成略図
図7図7図4におけるF―F方向からの構成略図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願は機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備を取り上げ、主に密封状態で加工を行う加工設備が作動停止後に、作業ステーションに加工品が残されているかどうかに対する検出作業に応用され、以下に図面をあわせて本願発明について詳しく説明する。
【0018】
本願に記載の機械加工作業ステーションに対する加工品検出設備は、台座11を含み、前記台座11の上側には密封箱13が摺動可能に設置され、前記台座11の中には昇降装置102が設置され、前記密封箱13は前記昇降装置102にネジ山で連結され、前記昇降装置102で前記密封箱13を駆動して上下に摺動させられ、前記昇降装置102の上側には挟持装置101が設置され、前記挟持装置101は加工品47を挟持でき、前記密封箱13の中には下方に開口する加工空間21が設置され、前記台座11の上端は前記加工空間21に延びることができ、前記加工品47は前記加工空間21の中で加工され、前記加工空間21の上内壁の中には検出装置100が設置され、前記検出装置100は前記挟持装置101が前記加工品47を挟持しているかどうかを検出でき、前記挟持装置101が前記加工品47を挟持している場合、前記検出装置100はさらに前記加工品47にサイズ検出を行うことができ、前記密封箱13の上端には警告灯19が固定的に連結され、前記警告灯19は前記検出装置100に通電可能に接続され、前記検出装置100は前記挟持装置101が加工済みの前記加工品47を挟持していることを検出できたら、前記警告灯19はつけられ且つ緑光を放ち、前記検出装置100が前記挟持装置101が加工前の前記加工品47を挟持していることを検出できたら、前記警告灯19はつけられ且つ赤光を放ち、前記検出装置100が前記挟持装置101が前記加工品47を挟持していないことを検出できたら、前記警告灯19は発光しない。
【0019】
前記昇降装置102は前記台座11の中に設置された歯車空間22を含み、前記歯車空間22の中には駆動歯車25が回転可能に設置され、前記駆動歯車25の中には下回転軸24が固定的に連結され、前記歯車空間22の下内壁の中には昇降モータ23が固定的に設置され、前記下回転軸24は下端が前記昇降モータ23に伝動可能に連結され、前記駆動歯車25の左右両端には従動歯車26が対称になるように設置され、且つ前記従動歯車26が前記駆動歯車25と噛み合い、前記従動歯車26の中には長ボルト12が固定的に連結され、前記密封箱13の中には下方に開口する長ネジ穴14が左右対称になるように設置され、前記長ボルト12は上方へ前記長ネジ穴14に延在し且つ前記密封箱13とネジ山で連結され、
前記昇降モータ23を起動することで、前記下回転軸24によって前記駆動歯車25は回転し、前記従動歯車26を回転させ、そして前記密封箱13は前記長ボルト12によって連動して昇降する。
【0020】
前記挟持装置101は前記歯車空間22の上内壁の中に形成された上方に開口する固定溝46を含み、前記固定溝46の内壁の中には四つのばね溝33が環状になるように配列され、前記ばね溝33は前記固定溝46と連通し、前記ばね溝33の中には挟持ブロック48が摺動可能に設置され、前記挟持ブロック48において対称中心から離れた側の端と、前記ばね溝33において対称中心から離れた側の内壁とは、固定ばね32によって固定的に連結され、前記挟持ブロック48において対称中心に近接する側の端は前記固定溝46に延在し且つ前記加工品47を挟持できる。
【0021】
好ましくは、前記台座11は凸形であり、
前記密封箱13が下限位置に位置する時、前記挟持ブロック48は前記加工品47を挟持し且つ前記加工品47は前記加工空間21に位置し、この時に前記加工空間21は密封状態にあり、加工時にクズの飛び散りを回避できる。
【0022】
前記検出装置100は前記加工空間21の上内壁の中に形成され且つ前記加工空間21と連通する凹溝35を含み、前記凹溝35の上内壁の中には位置制限空間15が前記凹溝35と連通になるように設置され、前記位置制限空間15の中には収納箱39が摺動可能に設置され、前記収納箱39の下端には検出板41が固定的に連結され、前記凹溝35は前記検出板41を収納でき、前記検出板41の中には下方に開口する検出空間45が設置され、前記検出空間45の前後内壁には下検出センタ43が対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間45の前後内壁にはそれぞれ前記下検出センタ43が九つあり、前記検出空間45の左右内壁には上検出センタ42が対称になるように固定的に設置され且つ前記検出空間45の左右内壁にはそれぞれ前記上検出センタ42が九つあり、前記上検出センタ42は前記下検出センタ43より水平位置が高く、前記上検出センタ42と前記下検出センタ43とは前記警告灯19に通電可能に接続され、左右の前記上検出センタ42と前後の前記下検出センタ43とは赤外線で連結され、
前記収納箱39が下方へ摺動することで前記検出板41を下方へ摺動させ、そして前記加工品47は連動して前記検出空間45に伸び、前記上検出センタ42と前記下検出センタ43との間の赤外線を遮断し、遮断された前記上検出センタ42と前記下検出センタ43との数で前記加工品47は加工済みであるかどうかを判定でき、そして前記警告灯19は判定によって赤光又は緑光を放ち、前記挟持装置101は前記加工品47を挟持していない場合、前記上検出センタ42と前記下検出センタ43との間の赤外線は遮断されないため、前記警告灯19は発光しない。
【0023】
好ましくは、前記検出空間45の上内壁の中には上方に開口する貫通穴44が前記検出空間45と連通になるように設置され、前記収納箱39の中には下方に開口する収納空間40が設置され、前記収納空間40の中には挟持板49が左右対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記挟持板49において対称中心から離れた側の端と、前記収納空間40の左右内壁とは電磁ばね50によって固定的に連結され、
前記上検出センタ42と前記下検出センタ43とは前記挟持装置101が前記加工品47を挟持していることを検出できたら、前記加工品47の上端は前記貫通穴44を介して前記収納空間40に入ることができ、且つ前記電磁ばね50は通電され、前記挟持板49で前記加工品47を挟持する。
【0024】
好ましくは、前記位置制限空間15の上内壁の中には離合空間20が設置され、前記離合空間20の中には固定歯車16が回転可能に設置され、前記固定歯車16の中には上回転軸18が固定的に連結され、前記離合空間20の上内壁の中には検出モータ17が固定的に設置され、前記上回転軸18は上端が前記検出モータ17に伝動可能に連結され、前記固定歯車16の左右両側には摺動歯車52が対称になるように且つ摺動可能に設置され、前記摺動歯車52は前記固定歯車16に噛み合うことができ、前記摺動歯車52の中には下方に開口する噛合穴51が設置され、前記噛合穴51の中には短ボルト38がスプラインで連結され、前記凹溝35の上内壁の中には案内空間37が左右対称になるように且つ前記凹溝35と連通になるように設置され、前記案内空間37の中には連結棒36が摺動可能に設置され、前記連結棒36は下端が前記検出板41に固定的に連結され、前記連結棒36の中には上方に開口する短ネジ穴34が設置され、前記短ボルト38は下端が前記短ネジ穴34に延在し且つ前記連結棒36とねじ山で連結され、
前記摺動歯車52が前記固定歯車16と噛み合った時、前記検出モータ17を起動して前記上回転軸18によって前記固定歯車16を回転させ、そして前記摺動歯車52は連動して回転し、前記短ボルト38によって前記連結棒36を摺動させることで、前記検出板41を摺動させる。
【0025】
好ましくは、前記密封箱13の中には下方に開口するU形溝31が左右対称になるように形成され、前記U形溝31の中にはU形棒30が摺動可能に設置され、前記U形棒30において対称中心から離れた側の端は前記台座11に当接でき、前記U形棒30において対称中心に近接する側の端は前記離合空間20に延在し且つ両側の前記摺動歯車52とそれぞれ回転可能に連結され、
前記密封箱13が前記台座11と当接していない場合、前記U形棒30において対称中心から離れた側の端は前記U形溝31の外部に延在し、前記密封箱13が降下すると、前記U形棒30はまず前記台座11と接触し、また、前記台座11が前記U形棒30を押して上方へ摺動させ、そして前記摺動歯車52は連動して上方へ摺動し、前記密封箱13が前記台座11と当接になる場合、前記U形棒30は完全に前記U形溝31に位置し、且つ前記摺動歯車52はちょうど前記固定歯車16と噛み合う。
【0026】
好ましくは、前記U形溝31の左右内壁の中には摺動案内溝27が対称になるように且つ前記U形溝31と連通になるように形成され、前記摺動案内溝27の中にはスライダ28が摺動可能に設置され、前記スライダ28は前記U形棒30に固定的に連結され、前記スライダ28の上端と前記摺動案内溝27の上内壁とは復位ばね29によって固定的に連結され、
前記U形棒30が上方へ摺動することで、前記スライダ28は連動して上方へ摺動し且つ前記復位ばね29を圧縮し、前記密封箱13が前記台座11から離脱すると、前記復位ばね29により前記U形棒30は前記U形溝31から伸び出る。
【0027】
以下に図1図7をあわせ、本願発明の使用手順について詳しく説明する。
【0028】
はじめに、密封箱13は台座11と当接し、摺動歯車52は固定歯車16と噛み合い、検出板41は上限位置にある。
【0029】
加工時に、固定ばね32により挟持ブロック48で加工品47を挟持し、挟持装置101に加工品47があるかどうかを検出するには、検出モータ17を起動して上回転軸18によって固定歯車16を回転させ、そして摺動歯車52は連動して回転し、短ボルト38によって連結棒36を摺動させることで、検出板41を摺動させ、挟持ブロック48の間に加工品47がない場合、上検出センタ42と下検出センタ43との間の赤外線は遮断されないため、警告灯19は発光しなく、挟持ブロック48の間に加工品47が挟持されている場合、加工品47は検出空間45に伸び、上検出センタ42と下検出センタ43との間の赤外線を遮断し、上検出センタ42と下検出センタ43とが未加工の加工品47を検知できたら、警告灯19はつけられて赤光を放ち、上検出センタ42と下検出センタ43とが加工済みの加工品47を検知できたら、警告灯19はつけられて緑光を放ち、検出板41は引き続き下方へ摺動し、加工品47の上端が貫通穴44を介して収納空間40に入り、電磁ばね50は通電され、挟持板49で加工品47を挟持し、この時に電磁ばね50は固定ばね32より弾力が強く、ここで検出モータ17を逆回転させ、収納箱39と検出板41とを上昇させ、そして加工品47は連動して上昇し、検出板41が凹溝35の中に位置する時に、検出モータ17を止め、加工品47を挟持装置101から離脱させ、
加工品47を取り出すには、昇降モータ23を起動することで、下回転軸24によって駆動歯車25は回転し、従動歯車26を回転させ、そして密封箱13は長ボルト12によって連動して上昇し、加工空間21を開け、ここで電磁ばね50を停電させ、加工品47を取り出せば良い。
【0030】
以上の方式により、当該分野の技術者は本願発明の範囲内で作業状況に応じて様々な改変を加えることができる。