【解決手段】表示装置筐体2は、投写ユニット20を収容する領域の左右に、上下方向に延在し、上端に形成された開口13a,14aおよび下端に形成された開口を有するダクト13,14と、投写ユニット20内を通って、ダクト13,14間に第1の通風経路を形成するように、投写ユニット20の開口位置に合わせた開口とを備え、投写ユニット20は、第1の通風経路を第2の通風経路と第2の通風経路よりも下側の通風経路24とに分離して表示装置筐体2における吸気口6,6aに対向する開口から排気口25,25aに対向する開口へ気流を導く導風板8と、気流の風量を制御する排気ファン7a,7b,7cとを備えている。
  前記第3の通風経路は、前記光学ユニットの下側に形成される第3のダクトと、前記光源ユニットの下側に形成されかつ前記第3のダクトよりも断面積の小さいベンチュリダクトと、前記光源ユニットの筐体の下端部に形成されかつ前記光源ユニットの排熱を前記ベンチュリダクトに導く下部排気空間とを有する、請求項2に記載の映像表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
  <実施の形態>
  本発明の実施の形態について、図面を用いて以下に説明する。
図1は、実施の形態に係る映像表示装置100が備える投写型表示装置10の斜視図である。
 
【0012】
  先ず、投写型表示装置10の構成について説明する。
図1に示すように、投写型表示装置10は、映像を投写する投写ユニット20と、映像を結像する透過型のスクリーン1と、スクリーン1が取り付けられ、投写ユニット20を収容して外光を遮光する表示装置筐体2とを備えている。
 
【0013】
  表示装置筐体2は、投写型表示装置10を積み重ねることが可能なように強固に構成されている。投写ユニット20は、映像を映し出すための光源(発光素子)、および電気回路などの熱源を有しており、適正な冷却が必要である。
 
【0014】
  投写ユニット20は、表示装置筐体2の左右方向中央部に配置されている。表示装置筐体2は、第1のダクトとしてのダクト13と、第2のダクトとしてのダクト14を備えている。ダクト13は、表示装置筐体2における投写ユニット20を収容する領域の右側に形成され、ダクト14は、表示装置筐体2における投写ユニット20を収容する領域の左側に形成されている。ダクト13は上下方向に延在し、上端に形成された上側開口としての開口13aと、下端に形成された下側開口としての開口13b(
図9参照)を備えている。ダクト14は上下方向に延在し、上端に形成された上側開口としての開口14aと、下端に形成された下側開口としての開口14b(
図9参照)を備えている。
 
【0015】
  次に、映像表示装置100の構成について説明する。
図2は、映像表示装置100の斜視図である。
図2に示すように、映像表示装置100は、複数台(例えば9台)の投写型表示装置10と、外郭壁30と、架台40とを備えている。
図2では、投写型表示装置10を上下方向および左右方向に3台ずつ計9台配列して大画面を構成する構成例が示されている。9台の投写型表示装置10は、前面に吸気口40aを有する架台40上に積み上げられている。
 
【0016】
  図1と
図2に示すように、投写型表示装置10の天面には、排気口としてのダクト14の開口14aが形成されている。外郭壁30の下端部には、吸気口40aに対応する位置に開口部30aが形成され、外郭壁30の上端部には、ダクト14の開口14aに対応する位置に開口部30bが形成されている。
 
【0017】
  9台の投写型表示装置10は、スクリーン1のみが露出した状態で外郭壁30に嵌め込まれている。このため、映像表示装置100の背面空間は半密閉状態になることがあるが、開口部30aからは、外気12aを吸気し、開口部30bからは、映像表示装置100内の熱を吸収した排気12bが放出されるように構成されている。
 
【0018】
  次に、投写型表示装置10が備える投写ユニット20の構成について説明する。
図3は、投写型表示装置10から投写ユニット20を分離した状態を示す背面斜視図である。
図3に示すように、投写ユニット20は、フレッシュな外気21aを吸い込む2つの吸気口6,6aと投写ユニット20を冷却した後の排気21bを排出する上下の排気口25,25a(
図4参照)を備えている。
 
【0019】
  なお、
図2に示したように、複数台の投写型表示装置10が上下方向に積み重ねられた場合にも、ダクト13とダクト14は、個々の投写型表示装置10においては独立した吸排気システムを構成しており、外気12aも、各列独立に供給される構成となっている。
 
【0020】
  投写型表示装置10の表示装置筐体2は、投写ユニット20を通って、ダクト13とダクト14との間に第1の通風経路を形成するように、投写ユニット20の吸気口6,6aと排気口25,25aに対向する位置に形成された開口(図示省略)をさらに備えている。
 
【0021】
  次に、投写ユニット20の構成について説明する。
図4は、投写型表示装置10が備える電源ユニット80を冷却する際の空気の流れを示す斜視図である。
図4に示すように、投写ユニット20は、光源ユニット70と、光源ユニット70からの光を映像として投写する光学ユニット60と、電源ユニット80とを備えている。これらは、投写ユニット20の筐体23の内部に、右側から左側へ電源ユニット80、光学ユニット60、光源ユニット70の順に配置されており、光源ユニット70および光学ユニット60は、光学ユニット60が備える投写レンズ61の光軸の位置がスクリーン1の中央に位置するように配置されている。
 
【0022】
  投写ユニット20は、導風板8と、気流制御用排気ファンとしての排気ファン7a,7b,7cとをさらに備えている。排気ファン7aは、電源ユニット80の左側に取り付けられ、排気ファン7b,7cは、前後に並んだ状態で光源ユニット70の左側に取り付けられている。
 
【0023】
  導風板8は、排気ファン7aと光学ユニット60の投写レンズ61との間に配置されており、下方へ行く程投写レンズ61側に向かうように傾斜する傾斜状である。導風板8は、排気ファン7aの側方に設けられた一対の側板7に固定され、導風板8の下端部は、光学ユニット60の筐体の下端部に固定されている。これにより、排気ファン7aの回転により電源ユニット80を通過した空気22は、導風板8の下側へ流れるようになっている。
 
【0024】
  導風板8は、第1の通風経路を、光学ユニット60と光源ユニット70を冷却するための風路である第2の通風経路と、第2の通風経路よりも下側に形成された、電源ユニット80を冷却するための風路である第3の通風経路とに分離して、表示装置筐体2における吸気口6,6aに対向する第1の開口から排気口25,25aに対向する第2の開口へ気流を導く。
 
【0025】
  図2〜
図4に示すように、排気ファン7aによって架台40の下端部に形成された開口部30aからフレッシュな外気12aが吸入される。この外気12aは、ダクト13を通って、外気21aとして吸気口6から吸入され、電源ユニット80が冷却される。電源ユニット80を冷却したことで暖められた空気22は、導風板8によって投写ユニット20の筐体23内における、光学ユニット60の下側から光源ユニット70の下側に渡って形成された通風経路24に導かれて、排気口25aへ直接排出される。これにより、電源ユニット80の排熱を光学ユニット60と光源ユニット70に影響を及ぼすことなく排出することができる。また、後述のように、通風経路24を屈曲させた形状とすることにより排気ファン7aの騒音が直接排気口25に響かず、投写ユニット20の内部で吸収されることで低騒音化を実現できる。なお、通風経路24が第3の通風経路に相当する。
 
【0026】
  図5は、投写型表示装置10が備える光源ユニット70および光学ユニット60を冷却する際の空気の流れを示す斜視図である。
図5に示すように、光学ユニット60の内部に実装されている映像表示素子と光源ユニット70の内部に配置されている発光素子は、排気ファン7b,7cによって吸気口6の上部と、吸気口6aから導かれた空気により冷却される。光学ユニット60と光源ユニット70を冷却したことで暖められた空気22aは、排気口25へ排出される。このとき、光学ユニット60と光源ユニット70は、電源ユニット80の排熱の影響を受けることなく冷却される。
 
【0027】
  次に、通風経路24の詳細について説明する。
図6は、投写型表示装置10の通風経路24を示す断面図である。
図6に示すように、通風経路24は、光学ユニット60の下側に形成される第3のダクトとしてのダクト24aと、光源ユニット70の下側に形成されかつダクト24aよりも断面積の小さいベンチュリダクト24bと、光源ユニット70の筐体の下端部に形成されかつ光源ユニット70の排熱をベンチュリダクト24bに導く下部排気空間24cとを有している。
 
【0028】
  ダクト24aは、導風板8の下面および光学ユニット60の筐体の下面と、投写ユニット20の筐体23の内面とで形成されている。ベンチュリダクト24bは、光源ユニット70の筐体の下面と投写ユニット20の筐体23の内面とで形成されており、ダクト24aと連通している。下部排気空間24cは、光源ユニット70の筐体の下端部に形成され、ベンチュリダクト24bと連通している。
 
【0029】
  導風板8によって光源ユニット70の下側の通風経路24へ導かれた空気は、ベンチュリダクト24bを通過する際に流速が早くなり負圧を発生する。ベンチュリダクト24bの途中部に光源ユニット70の下部排気空間24cが接続されていることで、光源ユニット70の排熱を帯びた排気の一部が誘導される。
 
【0030】
  このように、光源ユニット70の排気ファン7cの回転を高速化させずに、ベンチュリダクト24bが発生する負圧により光源ユニット70の排熱を増やすことで排気ファン7cの静音化が実現できるという効果がある。
 
【0031】
  次に、電源ユニット80の冷却について説明する。
図7は、電源ユニット80の内部構成を示す分解斜視図である。
 
【0032】
  図7に示すように、電源ユニット80は、交流電源から直流電源に変換する電源ブロック81と、外部からの映像入力と制御を処理して光学ユニット60へ伝送するコントロールブロック82と、電源ブロック81およびコントロールブロック82の上側と前側を覆うカバー83を備えている。カバー83は、電源ブロック81の上にコントロールブロック82が積み重ねられた状態で取り付けられている。なお、電源ブロック81およびコントロールブロック82が回路ブロックに相当する。
 
【0033】
  これらの回路ブロックは、入力された映像信号の種類またはスクリーン1へ表示する明るさなどの条件によって独立して発熱量が変化する。それぞれの回路ブロックは独立して風路が形成されており、それぞれ効率よく発熱部を冷却できるように配置された吸気口がそれぞれ形成されている。これにより、各回路ブロック間の発熱の影響を受けることなく冷却することができる。
 
【0034】
  次に、映像表示装置100全体の空気の流れについて説明する。
図8は、投写型表示装置10内の空気の流れを可視化した斜視図である。
図9は、映像表示装置100内の空気の流れを可視化した斜視図である。
 
【0035】
  図8に示すように、ダクト13から取り入れた外気12aは他の熱源を通過することなく投写ユニット20内の光学ユニット60と電源ユニット80へ直接送り込まれ、ダクト14を介して投写型表示装置10の外部へ排出される。
 
【0036】
  実際は、
図9に示すように、投写型表示装置10は上下に複数連結して使用されるがダクト13,14は独立した風路を形成しており、上段の投写ユニット20は中段の投写ユニット20と下段の投写ユニット20の排熱の影響を受けることなく外気12cによってそれぞれの光学ユニット60と電源ユニット80を冷却することができる。
 
【0037】
  また、すべての投写ユニット20の光源(発光素子)を冷却する吸気温度をほぼ同一にすることで温度変化に対する光源(発光素子)の発光色および発光量の変動を同様のレベルに制御することが可能となる。これにより、隣接する投写ユニット20間の発光色および発光量が均一となり、画面の均一性が維持できるという効果がある。
 
【0038】
  このように、大型の映像表示装置100において、投写型表示装置10が備える投写ユニット20の内部に点在する各熱源に対し分離したダクト構造を形成することによって、それぞれの熱源に直接外部の空気を送り込み、相互の排熱が極力干渉することなく、すべての投写型表示装置をほぼ均一に冷却することができる。これにより、投写ユニット20の設置条件に依存しない均一で良好な映像を表示する映像表示装置100を提供することができる。
 
【0039】
  以上のように、実施の形態に係る映像表示装置100では、各投写型表示装置10は、投写ユニット20を収容し、スクリーン1が取り付けられる表示装置筐体2を備え、表示装置筐体2は、投写ユニット20を収容する領域の左右に、上下方向に延在し、上端に形成された開口13a,14aおよび下端に形成された開口を有するダクト13,14と、投写ユニット20内を通って、ダクト13,14間に第1の通風経路を形成するように、投写ユニット20の開口位置に合わせた開口とを備え、投写ユニット20は、第1の通風経路を第2の通風経路と第2の通風経路よりも下側の通風経路24とに分離して表示装置筐体2における吸気口6,6aに対向する第1の開口から排気口25,25aに対向する第2の開口へ気流を導く導風板8と、気流の風量を制御する排気ファン7a,7b,7cとを備えている。
 
【0040】
  したがって、投写ユニット20内において通風経路を2つの通風経路に分離させた状態で空気を流動させることができる。これにより、投写ユニット20が備える各ユニットに対してそれぞれの排熱による影響を抑制できるため、映像表示装置100の冷却効率を向上させることができる。
 
【0041】
  また、映像表示装置100の冷却効率が向上するため、排気ファン7a,7b,7cの数を減らしたり、排気ファン7a,7b,7cの回転速度を低速で運用することが可能となる。これにより、映像表示装置100の低騒音化を実現することができる。
 
【0042】
  また、近年では表示装置の光源として、LEDおよび半導体レーザーなどの半導体発光素子が用いられる。これらの発光素子は温度が変化すると発光色が変化したり、発光量が低下するなどの特性を有するため、従来の高圧水銀ランプなどのランプ光源よりも厳格な温度管理が必要であった。これに対して、映像表示装置100では冷却効率が向上するため、温度管理を適切に行うことができる。
 
【0043】
  投写ユニット20は、光源ユニット70と、光源ユニット70からの光を映像として投写する光学ユニット60とをさらに備え、導風板8は、投写ユニット20の筐体23内における、光学ユニット60の下側から光源ユニット70の下側に渡って通風経路24を形成するように配置されている。
 
【0044】
  したがって、導風板8と、光学ユニット60および光源ユニット70の筐体を用いて通風経路24を形成することで、導風板8の部品サイズおよび部品点数を削減することができる。これにより、映像表示装置100の冷却効率の向上を安価に行うことができる。
 
【0045】
  通風経路24は、光学ユニット60の下側に形成されるダクト24aと、光源ユニット70の下側に形成されかつダクト24aよりも断面積の小さいベンチュリダクト24bと、光源ユニット70の筐体の下端部に形成されかつ光源ユニット70の排熱をベンチュリダクト24bに導く下部排気空間24cとを有している。
 
【0046】
  したがって、排気ファン7a,7b,7cの回転を速めて風量を増やすことなく、光源ユニット70の排熱を増やすことにより映像表示装置100の静音化を図ることができる。
 
【0047】
  投写ユニット20は電源ユニット80をさらに備え、電源ユニット80は、機能ごとに設けられた複数の回路ブロックを備え、各回路ブロックごとに別々の風路が形成される。したがって、回路ブロックの発熱部を効率よく冷却できるように吸気口を配置することで、動作条件が変わっても回路ブロックの冷却状態を一定に保つことができる。
 
【0048】
  <その他の変形例>
  
図10に示すように、下部排気空間24cに、電磁石9bと、電磁石9bにより開閉する遮蔽板9aとを備える気流制御部9が設けられていてもよい。
図10は、実施の形態の変形例1に係る映像表示装置100が備える投写型表示装置10の光源ユニット70およびその周辺の拡大断面図である。
 
【0049】
  下部排気空間24cを形成する光源ユニット70の筐体の下端部において、電磁石9bと遮蔽板9aは互いに対向する位置に設けられている。電磁石9bがオンのとき、遮蔽板9aが閉状態となり、下部排気空間24cからベンチュリダクト24bへの空気の流れを遮断する。電磁石9bがオフのとき、遮蔽板9aが開状態となり、下部排気空間24cからベンチュリダクト24bへ空気が流れる。
 
【0050】
  実施の形態において、ベンチュリダクト24b内を流動する空気の流速が遅い場合は、負圧の効果があまり期待できない。この場合に、電磁石9bによって遮蔽板9aが引き寄せられ、閉状態となることにより下部排気空間24cからベンチュリダクト24bへの空気の流れを遮断する。これにより、ベンチュリダクト24bを通過した電源ユニット80の排熱が下部排気空間24cを介して光源ユニット70に流入することを抑制できる。
 
【0051】
  または、
図11に示すように、下部排気空間24cに、形状記憶ポリマーで形成され、温度変化により開閉する可動式遮蔽板9cが設けられていてもよい。
図11は、実施の形態の変形例2に係る映像表示装置100が備える投写型表示装置10の光源ユニット70およびその周辺の拡大断面図である。
 
【0052】
  下部排気空間24cを形成する光源ユニット70の筐体の下端部に、複数の可動式遮蔽板9cが設けられている。可動式遮蔽板9cは、光源ユニット70の温度が所定温度よりも低い場合には閉状態となることで、下部排気空間24cからベンチュリダクト24bへの空気の流れを遮断する。他方、可動式遮蔽板9cは、光源ユニット70の温度が所定温度以上になった場合には変形して開口が発生する開状態となることで、下部排気空間24cからベンチュリダクト24bへ空気が流れる。
 
【0053】
  このように、可動式遮蔽板9cは温度変化により自動で開閉するため、下部排気空間24cとベンチュリダクト24bとの連通に関して開閉の制御をする必要がなくなる。
 
【0054】
  または、
図12に示すように、導風板8は、光源ユニット70内の温度に基づいて光源ユニット70を冷却する空気の流量を調整する可動板8bを備えていてもよい。
図12は、実施の形態の変形例3に係る映像表示装置100が備える投写型表示装置10の電源ユニット80、光源ユニット70および光学ユニット60を冷却する際の空気の流れを示す斜視図である。
 
【0055】
  導風板8は、複数のスリット8aと複数の可動板8bを備えている。導風板8の上面には、前後方向に延びる複数のスリット8aが上下方向に所定間隔をあけて形成されている。複数の可動板8bは、それぞれ複数のスリット8aを開閉可能に、導風板8における複数のスリット8aの上側の周辺部に取り付けられている。電源ユニット80と光源ユニット70の内部にはそれぞれ温度センサーが配置され温度が監視されている。
 
【0056】
  投写型表示装置10は、輝度の設定モードに比例して光源ユニット70の発熱が大きくなるため、高輝度モードで動作している場合にはさらに冷却効果を上げるため吸気量を増加させる場合がある。投写型表示装置10が高輝度で動作している場合は、光源ユニット70と電源ユニット80に大きな温度差が発生する。このため、仮に電源ユニット80の排気温度が外気よりも5℃高い状態であり、かつ、光源ユニット70との温度差が10℃以上発生している場合は排気ファン7aを高速で回転させる設定とし、可動板8bに対して静圧を発生させることで所定の隙間を発生させ、光源ユニット70への空気の流量を増やすことができる。このとき、光源ユニット70を冷却する空気の温度は外気と比べて5℃高い温度の部分が発生することになるが、通常時の外気の流入量に加えて流量を増やしていることから冷却を向上させることが可能となっている。
 
【0057】
  このように、導風板8は可動板8bを備えているため、安定した冷却性能を維持することができる。
 
【0058】
  なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。