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特開2021-33516人検知装置、システム、方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-33516(P2021-33516A)
(43)【公開日】2021年3月1日
(54)【発明の名称】人検知装置、システム、方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20210201BHJP
   F24F 11/89 20180101ALI20210201BHJP
   F24F 11/58 20180101ALI20210201BHJP
   F24F 11/52 20180101ALI20210201BHJP
   F24F 11/54 20180101ALI20210201BHJP
   G06T 7/60 20170101ALI20210201BHJP
【FI】
   G06T7/00 660B
   F24F11/89
   F24F11/58
   F24F11/52
   F24F11/54
   G06T7/60 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】41
(21)【出願番号】特願2019-151270(P2019-151270)
(22)【出願日】2019年8月21日
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100131152
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】小宮 紀之
【テーマコード(参考)】
3L260
5L096
【Fターム(参考)】
3L260AA04
3L260AB03
3L260BA07
3L260BA08
3L260BA38
3L260CA03
3L260CA07
3L260EA07
3L260EA27
3L260FA03
3L260FA07
3L260FA08
3L260FB12
3L260FC16
3L260FC38
3L260GA11
3L260JA01
3L260JA22
5L096AA13
5L096FA04
5L096FA05
5L096FA32
5L096FA53
5L096FA59
5L096FA68
5L096FA69
5L096GA30
5L096GA51
5L096HA03
5L096HA08
5L096JA11
(57)【要約】
【課題】従来よりも人の検知精度を向上できる人検知装置、システム、方法、及び、プログラムを提供する。
【解決手段】人検知装置100は、第1空間と第2空間とを含む対象空間を撮像した熱画像を用いて、第1空間に人がいる確率である第1確率と第2空間に人がいる確率である第2確率とを算出する算出部153を備える。また、人検知装置100は、第1確率が予め定められた閾値よりも大きいと第1空間にいる人を検知し、かつ、第2確率が閾値よりも大きいと第2空間にいる人を検知する検知部154を備える。さらに、人検知装置100は、対象空間に滞在する人の数である第1人数を表す情報を受信する通信回路と、検知部154によって検知された人の数である第2人数が第1人数よりも多いと、閾値を変更前よりも高い値に変更する変更部155と、を備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1空間と、前記第1空間と異なる第2空間と、を含む対象空間を撮像して熱画像を生成する撮像手段と、
前記撮像手段で生成された前記熱画像を用いて、前記第1空間に人がいる確率である第1確率と、前記第2空間に人がいる確率である第2確率と、を算出する算出手段と、
前記算出手段で算出された前記第1確率が予め定められた閾値よりも大きいと前記第1空間にいる人を検知し、かつ、前記第2確率が前記閾値よりも大きいと前記第2空間にいる人を検知する検知手段と、
前記対象空間に滞在する人の数である第1人数を計数する計数システムから、前記第1人数を表す情報を受信する通信手段と、
前記検知手段によって検知された人の数である第2人数が、前記通信手段で受信された前記情報で表される前記第1人数よりも多いと、前記閾値を変更前よりも高い値に変更する変更手段と、を備える、
人検知装置。
【請求項2】
前記熱画像の画像領域であって、前記第1空間に対応した第1領域から熱塊を表す第1熱塊領域を検出し、かつ、前記第2空間に対応した前記熱画像の第2領域から熱塊を表す第2熱塊領域を検出する検出手段、をさらに備え、
前記算出手段は、前記検出手段で検出された前記第1熱塊領域の形状に応じて、前記第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を前記第1確率として算出し、かつ、前記第2熱塊領域の形状に応じて、前記第2熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を前記第2確率として算出する、
請求項1に記載の人検知装置。
【請求項3】
前記熱画像は、互いに異なる時刻に生成された第1熱画像と第2熱画像とを含み、
前記検出手段は、
前記第1熱画像と前記第2熱画像とから前記第1熱塊領域を検出し、前記第1熱画像における前記第1熱塊領域の描画位置と、前記第2熱画像における前記第1熱塊領域の描画位置と、から前記第1熱塊領域の動きをさらに検出し、かつ、
前記第1熱画像と前記第2熱画像とから前記第2熱塊領域を検出し、前記第1熱画像における前記第2熱塊領域の描画位置と、前記第2熱画像における前記第2熱塊領域の描画位置と、から前記第2熱塊領域の動きをさらに検出し、
前記算出手段は、前記第1確率を前記第1熱塊領域の前記形状と前記動きとに応じて算出し、かつ、前記第2確率を前記第2熱塊領域の前記形状と前記動きとに応じて算出する、
請求項2に記載の人検知装置。
【請求項4】
前記検知手段は、前記変更手段で変更された前記閾値よりも前記第1確率が大きいと前記第1空間にいる人を検知し、かつ、変更された前記閾値よりも前記第2確率が大きいと前記第2空間にいる人を検知する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の人検知装置。
【請求項5】
前記変更手段は、前記第2人数が前記第1人数よりも少ないと、前記閾値を変更前よりも低い値に変更する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の人検知装置。
【請求項6】
前記検知手段は、前記第1確率が前記閾値以下であると前記第1空間にいる人を検知せず、かつ、前記第2確率が前記閾値以下であると前記第2空間にいる人を検知しない、
請求項1から5のいずれか一項に記載の人検知装置。
【請求項7】
第1空間と、前記第1空間と異なる第2空間と、を含む対象空間を撮像して熱画像を生成する撮像手段と、
前記撮像手段で生成された前記熱画像を用いて、前記第1空間に人がいる確率である第1確率と、前記第2空間に人がいる確率である第2確率と、を算出する算出手段と、
前記算出手段で算出された前記第1確率が予め定められた閾値よりも大きいと前記第1空間にいる人を検知し、かつ、前記第2確率が前記閾値よりも大きいと前記第2空間にいる人を検知する検知手段と、
を有する人検知装置と、
前記対象空間に滞在する人の数である第1人数を計数する計数システムから、前記第1人数を表す情報を受信する通信手段と、
前記人検知装置の前記検知手段によって検知された人の数である第2人数が、前記通信手段で受信された前記情報で表される前記第1人数よりも多いと、前記人検知装置の前記閾値を変更前よりも高い値に変更する変更手段と、
を有する制御装置と、を備える、
システム。
【請求項8】
前記第1空間及び前記第2空間を含む前記対象空間は、空気調和機が空気を調和させる空間、及び、照明装置が照らす空間のいずれか1つ以上を含み、
前記制御装置は、前記人検知装置の検知結果を用いて、前記空気調和機及び前記照明装置のいずれか1つ以上を制御する制御手段、をさらに備える、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
人検知装置又はシステムが実行する方法であって、
前記人検知装置又は前記システムが、第1空間と、前記第1空間と異なる第2空間と、を含む対象空間を撮像して熱画像を生成する撮像ステップと、
前記人検知装置又は前記システムが、前記撮像ステップで生成された前記熱画像を用いて、前記第1空間に人がいる確率である第1確率と、前記第2空間に人がいる確率である第2確率と、を算出する算出ステップと、
前記人検知装置又は前記システムが、前記算出ステップで算出された前記第1確率が予め定められた閾値よりも大きいと前記第1空間にいる人を検知し、かつ、前記第2確率が前記閾値よりも大きいと前記第2空間にいる人を検知する検知ステップと、
前記人検知装置又は前記システムが、前記対象空間に滞在する人の数である第1人数を計数する、前記システムと異なる計数システムから、前記第1人数を表す情報を受信する通信ステップと、
前記人検知装置又は前記システムが、前記検知ステップで検知された人の数である第2人数と、前記通信ステップで受信された前記情報で表される前記第1人数と、の相違を小さくする値に前記閾値を変更する変更ステップと、を有する、
方法。
【請求項10】
コンピュータを、
第1空間と、前記第1空間と異なる第2空間と、を含む対象空間に滞在する人の数である第1人数を表す情報を受信する通信手段から前記第1人数を表す前記情報を取得し、かつ、前記対象空間を撮像して熱画像を生成する撮像手段から前記熱画像を取得する取得手段、
前記取得手段で取得された前記熱画像を用いて、前記第1空間に人がいる確率である第1確率と、前記第2空間に人がいる確率である第2確率と、を算出する算出手段、
前記算出手段で算出された前記第1確率が予め定められた閾値よりも大きいと前記第1空間にいる人を検知し、かつ、前記第2確率が前記閾値よりも大きいと前記第2空間にいる人を検知する検知手段、及び、
前記検知手段によって検知された人の数である第2人数が、前記取得手段で取得された前記情報で表される前記第1人数よりも多いと、前記閾値を変更前よりも高い値に変更する変更手段、として機能させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人検知装置、システム、方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、部屋を撮像した熱画像から人を検知する人感センサと、当該部屋の出入口を撮像した動画像から人の入退出を検知すると、当該部屋にいる人の数をアップカウント又はダウンカウントする人数カウント装置と、人感センサの検知結果と人数カウント装置の計数結果とを関連付ける管理装置と、を備えるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018−67755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のシステムでは、人感センサによる人の検知結果と、人数カウント装置による人の計数結果と、を関連付けるに過ぎない。このため、人感センサによる検知結果と、人数カウント装置による人の計数結果と、に相違があっても、人感センサの感度を調節できないため、人感センサによる人の検知精度を向上させることができなかった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、従来よりも人の検知精度を向上できる人検知装置、システム、方法、及び、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る人検知装置は、
第1空間と、前記第1空間と異なる第2空間と、を含む対象空間を撮像して熱画像を生成する撮像手段と、
前記撮像手段で生成された前記熱画像を用いて、前記第1空間に人がいる確率である第1確率と、前記第2空間に人がいる確率である第2確率と、を算出する算出手段と、
前記算出手段で算出された前記第1確率が予め定められた閾値よりも大きいと前記第1空間にいる人を検知し、かつ、前記第2確率が前記閾値よりも大きいと前記第2空間にいる人を検知する検知手段と、
前記対象空間に滞在する人の数である第1人数を計数する計数システムから、前記第1人数を表す情報を受信する通信手段と、
前記検知手段によって検知された人の数である第2人数が、前記通信手段で受信された前記情報で表される前記第1人数よりも多いと、前記閾値を変更前よりも高い値に変更する変更手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る人検知装置、システム、方法、及び、プログラムによれば、従来よりも人の検知精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの一構成例を表す構成図
図2】部分空間の一例を表す図
図3】人検知装置のハードウェア構成の一例を表す図
図4】撮像ユニットのハードウェア構成の一例を表す図
図5】実施の形態1に係る人検知装置が実行する人検知処理の一例を表すフローチャート
図6】人検知装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図
図7】人検知装置が記憶する部分空間テーブルの一例を表す図
図8】人検知装置が記憶する形状パターンテーブルの一例を表す図
図9図9(a)は、形状パターンAの一例を表す図、図9(b)は、形状パターンBの一例を表す図、図9(c)は、形状パターンCの一例を表す図
図10】人検知装置が実行する熱塊領域検出処理の一例を表すフローチャート
図11】人検知装置が実行する検知処理の一例を表すフローチャート
図12】人検知装置が変更する閾値の一例を表す図
図13】空調機が実行する制御処理の一例を表すフローチャート
図14】端末装置が表示する表示画面の一例を表す図
図15】管理装置が記憶するユーザテーブルの一例を表す図
図16】実施の形態2に係る空気調和システムの一構成例を表す構成図
図17】実施の形態2に係る人検知装置が実行する人検知処理の一例を表すフローチャート
図18】制御装置のハードウェア構成の一例を表す図
図19】制御装置が実行する閾値調整処理の一例を表すフローチャート
図20】制御装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る空気調和システム1について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0010】
図1に示す空気調和システム1は、例えば、オフィスビルに設置され、オフィススペースSの空気を調和させる。
【0011】
空気調和システム1は、ハブである集線装置HBを介して、オフィススペースSへの人の出入りを管理すると共に、オフィススペースSに滞在する人の数である第1人数を計数する計数システム2に接続されている。
【0012】
計数システム2は、オフィススペースSの不図示の扉を施錠及び解錠する電子錠21と、オフィススペースSの外に設置された第1カードリーダ22と、オフィススペースSの内に設置された第2カードリーダ23と、を備えている。第1カードリーダ22は、オフィススペースSに入室しようとするユーザの社員証、学生証等のカードから当該ユーザを識別するユーザID(IDentification)を読み出し、第2カードリーダは、オフィススペースSから退室しようとするユーザのカードからユーザIDを読み出す。
【0013】
また、計数システム2は、不図示のCPU(Central Processing Unit)と、プログラムを保存するROM(Read Only Memory)と、プログラムの実行時にワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)と、オフィススペースSへの入室が許可されたユーザのユーザIDを記憶しているフラッシュメモリと、空気調和システム1と通信する不図示の通信回路と、を備え、電子錠の施錠状態を管理する管理装置24をさらに備えている。
【0014】
管理装置24の通信回路が、入室しようとするユーザのユーザIDを第1カードリーダから受信すると、管理装置24のCPUは、受信されたユーザIDがフラッシュメモリに予め記憶しているユーザIDと一致するか否かを判別する。CPUは、受信されたユーザIDと、記憶されたユーザIDと、が一致すると判別すると、電子錠21に解錠を命じる信号を通信回路に送信させ、第1人数を計数するカウンタを値「1」だけ増加させる。電子錠21は、当該信号に従って扉を解錠し、ユーザが解錠された扉を開けて入室した後に扉を閉めると、電子錠は、扉が閉められたことを検知して扉を施錠する。
【0015】
管理装置24の通信回路が、退室しようとするユーザのユーザIDを第2カードリーダから受信すると、管理装置24のCPUは、通信回路に電子錠21に解錠を命じる信号を送信させ、第1人数を計数するカウンタを値「1」だけ減少させる。
【0016】
管理装置24の通信回路が、空気調和システム1から第1人数を表す情報の返信を求めるリクエストを受信すると、管理装置24のCPUは、通信回路に第1人数を表す情報を空気調和システム1に返信させる。
【0017】
図1の空気調和システム1は、オフィススペースSにいる人を検知する人検知装置100と、人検知装置100による人の検知結果に応じてオフィススペースSの空気を調和させる空気調和機(以下、空調機という)200と、空調機200の運転状態を表示する端末装置300と、を備える。
【0018】
オフィススペースSは、人検知装置100が人を検知する対象とする対象空間であり、かつ、空調機200が空気を調和させる空調空間である。オフィススペースSは、図1に示すような天井C及び床Fと、図2に示すような互いに平行な壁W1及びW2、並びに、互いに平行な壁W3及びW4と、で囲まれている。
【0019】
オフィススペースSは、図2に示すような壁W1に平行な仮想壁VX1からVX3と、壁W3に平行な仮想壁VY1からVY3と、で区切られた部分空間である第1空間から第16空間を含む。第1空間は、壁W1と、壁W1から壁W2側へ90cm離れた仮想壁VX1と、壁W3と、壁W3から壁W4側へ90cm離れた仮想壁VY1と、天井Cと、床Fと、で囲まれた空間である。このように、第1空間の形状は、底面が90cm四方の直方体であるので、第1空間には、平均的な体格の人が二人まで滞在できるが、三人以上滞在することが困難である。第2空間から第16空間の形状は、第1空間の形状と同じである。
【0020】
オフィススペースSには、天井Cの中心を原点とし、壁W3及び天井Cと平行なY軸と、壁W1及び天井Cと平行なX軸と、X軸及びY軸と垂直なZ軸と、を有する世界座標系が定められている。第1空間から第16空間の範囲を世界座標系で表すためである。
【0021】
人検知装置100は、空調機200の下面、かつ、世界座標系の原点に設置されている。人検知装置100は、図3に示すような円筒形状を有し、空調機200の下面に一方の底面が固定され、かつ、他方の底面に開口を有する筐体111と、筐体111の開口を覆う半球形状の透明なカバー112と、を備える。
【0022】
筐体111には、底面の中心を通り、筐体111の軸と平行な回転軸ATを有する回転テーブル121と、回転テーブル121を回転させるモータ122と、が内蔵されている。回転テーブル121の下面には、オフィススペースSを撮像する撮像ユニット130の両側面から外側へ水平方向に突出した突出部138を、撮像ユニット130のズームレンズ139の光軸AOと水平方向とがなす俯角を予め定められた角度θとした状態で軸支する支持部材140が固定されている。
【0023】
ズームレンズ139の焦点距離は、光軸AOの俯角を予め定められた角度θとした状態で、ズームレンズ139の鉛直方向の画角に、天井Cと、人検知装置100の直下に位置する床Fの一部分と、が含まれる距離に設定されている。
【0024】
このため、モータ122が回転テーブル121を回転させると、X軸の正方向と、ズームレンズ139の光軸AOと、がなす方位角Φが時計回りに0度から360度の範囲で変更されるため、撮像ユニット130は、オフィススペースSに含まれる第1空間から第16空間の全体を撮像できる。
【0025】
撮像ユニット130は、図4に示すようなCPU131、ROM132、RAM133、及び、フラッシュメモリ134を内蔵している。撮像ユニット130が備えるCPU131、ROM132、RAM133、及び、フラッシュメモリ134が有する構成及び機能は、図1に示した管理装置24が備える不図示のCPU、ROM、RAM、及び、フラッシュメモリが有する構成及び機能と同様である。撮像ユニット130は、フラッシュメモリ134に代えてハードディスクを内蔵していても良い。
【0026】
また、撮像ユニット130は、図1の通信ケーブルCLに接続されており、集線装置HBを介して計数システム2が送信した第1人数を表す情報を含む各種の情報を通信する第1通信回路135aと、通信ケーブルCSに接続されており、検知結果を表す情報を含む各種の情報を通信する第2通信回路135bと、を有する通信回路135を内蔵している。通信回路135は、本発明に係る通信手段の一例であり、本発明に係る通信ステップの一例を実行する。
【0027】
さらに、撮像ユニット130は、図3のモータ122と不図示のケーブルで接続された出力ポート136を内蔵している。出力ポート136は、モータ122を回転させる信号をCPU131から入力されると、入力された信号をモータ122に出力する。
【0028】
また、撮像ユニット130は、図3のズームレンズ139で集光された遠赤外線によって生じる輻射熱を電気信号に変換するサーモパイルが鉛直方向にNy個並べられたセンサ137aと、センサ137aから出力される電気信号を用いて画像を生成する画像生成回路137bと、を備える撮像部137を内蔵している。撮像部137は、本発明に係る撮像手段の一例であり、本発明に係る撮像ステップの一例を実行する。
【0029】
CPU131が、画像生成回路137bに画素列の生成を命じる信号を出力すると、画像生成回路137bは、センサ137aから出力される電気信号を用いて、副走査方向に画素がNy個並んだ1番目の画素列を生成する。次に、CPU131は、予め定められた刻み角度Δφだけ光軸AOの方位角Φを増加させる信号を、図3の回転テーブル121を回転させるモータ122へ、出力ポート136を介して出力する。回転テーブル121が方位角Φを変更した後に、CPU131が、画素列の生成を命じる信号を画像生成回路137bへ再度出力すると、画像生成回路137bは、2番目の画素列を生成する。画像生成回路137bは、このように画素列の生成を命じる信号を入力される度に画素列を生成し、予め定められた数Nx個の画素列を生成し終えると、1番目からNx番目の画素列を主走査方向に並べた1枚の熱画像を生成し、生成した熱画像を出力する。
【0030】
主操作方向の画素列の数Nxと、方位角φの刻み角度Δφと、は、Δφ×Nx=360°となる数及び角度に設定されているため、人検知装置100は、ズームレンズ139の光軸AOの方向を決める方位角Φを0度から360度まで変更させながら1枚の熱画像を生成する。
【0031】
その後、画像生成回路137bは、CPU131から画素列の生成を命じる信号を再度入力されると、次の熱画像を生成するため、1番目の画素列の生成から上記処理を繰り返す。
【0032】
CPU131は、撮像部137による熱画像の生成周期よりも長い周期で、熱画像を用いてオフィススペースSから人を検知する、図5に示すような人検知処理を実行する。
【0033】
これにより、CPU131は、熱画像を撮像部137から取得し、かつ、計数システム2によって計数された第1人数を表す情報を通信回路135から取得する、図6に示すような取得部151として機能する。取得部151は、本発明に係る取得手段の一例であり、本発明に係る取得ステップの一例を実行する。
【0034】
また、CPU131は、取得部151によって取得された熱画像の画像領域であって、第1空間に対応した第1領域から、予め定められた面積S以上の面積を有する第1熱塊領域を検出する検出部152としてさらに機能する。検出部152は、同様に、第2空間から第16空間に対応した熱画像の第2領域から第16領域から、第2熱塊領域から第16熱塊領域を検出する。検出部152は、本発明に係る検出手段の一例である。
【0035】
さらに、CPU131は、検出部152で検出された第1熱塊領域の形状に応じて、第1熱塊領域が人体によって発せられた熱を表す確率を算出し、算出した確率を第1空間に人がいる確率である第1確率とする算出部153としてさらに機能する。算出部153は、同様に、第2熱塊領域から第16熱塊領域の形状に応じて第2空間から第16空間に人がいる確率である第2確率から第16確率を算出する。算出部153は、本発明に係る算出手段の一例であり、本発明に係る算出ステップの一例を実行する。
【0036】
また、CPU131は、算出部153で算出された第1確率が、人検知装置100の感度を決める、予め定められた閾値Thよりも大きいと第1空間にいる人を検知する検知部154としてさらに機能する。検知部154は、同様に、第2確率から第16確率が閾値Thよりも大きいと第2空間から第16空間にいる人を検知する。検知部154は、本発明に係る検知手段の一例であり、本発明に係る検知ステップの一例を実行する。
【0037】
さらに、CPU131は、検知部154によって検知された人の数である第2人数と、取得部151で取得された情報で表される第1人数と、の相違を小さくする値に閾値Thを変更する変更部155としてさらに機能する。変更部155は、本発明に係る変更手段の一例であり、本発明に係る変更ステップの一例を実行する。
【0038】
フラッシュメモリ134は、オフィススペースSから人を検知する、図5の人検知処理の実行に用いられる各種の情報を記憶する情報記憶部159として機能する。
【0039】
情報記憶部159は、オフィススペースSに含まれる部分空間に関する複数のレコードが予め保存されている、図7に示すような部分空間テーブルを記憶している。部分空間テーブルの各レコードには、部分空間の名称として、第1空間から第16空間のいずれかが保存されている。また、各レコードには、部分空間を識別する空間IDと、部分空間に含まれる世界座標系のX座標値、Y座標値、及び、Z座標値の最小値及び最大値で表される当該部分空間の範囲と、が、当該部分空間の名称に予め対応付けられている。
【0040】
また、空間テーブルの各レコードには、部分空間に人がいる確率である第1確率から第16確率のいずれかが、算出部153によって当該部分空間の名称及びIDに対応付けられて保存される。
【0041】
さらに、空間テーブルの各レコードには、当該部分空間から検知された人の数である検知人数が、検知部154によって当該部分空間の名称及びIDに対応付けられて保存される。
【0042】
また、情報記憶部159は、部分空間にいる人から発せられた熱を表す熱塊領域の形状パターンに関する複数のレコードが予め複数保存されている、図8に示すような形状パターンテーブルを記憶している。形状パターンテーブルの各レコードには、形状パターンの名称と、形状パターンの形状の特徴と、当該形状パターンに合致する形状の熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率と、が対応付けられて予め保存されている。
【0043】
形状パターンには、平均的な体形の人を一人表す形状パターンと、二人表す形状パターンと、が含まれる。部分空間は、平均的な体格の人が三人以上滞在することが困難な大きさしか有さないからである。このため、形状パターンには、図9(a)に示すような直立した人を一人表す形状パターンであって、人の頭部を表す1つの楕円と、人の胴体部を表す1つの楕円と、を合成した形状のパターンAが含まれる。このため、形状パターンテーブルの1番目のレコードには、形状パターンの名称である「パターンA」と、パターンAの形状に含まれる楕円の個数である「2」、並びに、2個の楕円の曲率及び面積といった特徴と、パターンAの形状に合致する形状の熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率「90%」と、が対応付けられている。
【0044】
また、形状パターンには、図9(b)に示すような直立した人を二人表す形状パターンであって、図9(a)に示したパターンAを2つ合成した形状のパターンBが含まれる。このため、形状パターンテーブルの2番目のレコードには、形状パターンの名称である「パターンB」と、パターンBの形状に含まれる楕円の個数である「4」、並びに、4個の楕円の曲率及び面積といった特徴と、パターンBの形状に合致する形状の熱塊領域が、一人目の人から発せられた熱を表す確率「84.0%」及び二人目の人から発せられた熱を表す確率「80.0%」と、が対応付けられている。
【0045】
さらに、形状パターンには、図9(c)に示すような着席した人を一人表す形状パターンであって、人の頭部を表す1つの楕円と、パーソナルコンピュータ、タッチパッド等の熱を発生させる表示装置を表す1つの長方形と、を合成した形状のパターンCが含まれる。このため、形状パターンテーブルの3番目のレコードには、形状パターンの名称である「パターンC」と、パターンCの形状に含まれる楕円の個数「1」及び長方形の個数「1」、並びに、1個の楕円の曲率及び面積といった特徴と、パターンCの形状に合致する形状の熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率「60.0%」と、が対応付けられている。
【0046】
図5の人検知処理の実行を開始すると、図6の取得部151は、第1人数を表す情報の送信を求めるリクエストを、計数システム2を宛先として、図4の通信回路135へ出力する(ステップS01)。
【0047】
通信回路135がリクエストを計数システム2へ送信した後に、計数システム2から第1人数を表す情報を受信すると、取得部151は、第1人数を表す情報を通信回路135から取得する(ステップS02)。以下、説明を簡単にするため、第1人数が「6」人であった場合を例に挙げて説明を行う。
【0048】
次に、取得部151は、撮像部137から熱画像を取得する(ステップS03)。
【0049】
その後、取得部151が取得した熱画像から熱塊領域を検出する、図10に示すような熱塊領域検出処理が実行される(ステップS04)。
【0050】
熱塊領域検出処理の実行が開始されると、第1空間に対応する画像領域である第1領域を熱画像から検出する。第1領域を検出するために、検出部152は、情報記憶部159から、図3のズームレンズ139の光軸AOの方向を決める俯角θ及び方位角φの刻み角度Δφ、並びに、画角を決める焦点距離表す情報を読み出し、読み出した情報を用いて、世界座標系を熱画像のカメラ座標系に変換する変換行列Rを特定する。次に、検出部152は、図7の部分空間テーブルから、第1空間の範囲を世界座標系の座標値で表す情報を読み出し、読み出した情報で表される座標値を、世界座標系をカメラ座標系に変換する変換行列Rで変換する。その後、検出部152は、変換された座標値で表される範囲を、第1空間が描画された第1領域として熱画像から検出する。同様に、検出部152は、第2空間から第16空間に対応する第2領域から第16領域を熱画像から検出する(ステップS21)。
【0051】
次に、検出部152は以下の2つのステップを行うことで、第1領域から、人体が発した熱を表すと推測される第1熱塊領域を検出する。1つ目のステップは、平均的な人の体格に応じて予め定められた面積S以上の面積を有する領域を、第1領域から1又は複数検出するステップである。2つ目のステップは、1つ目のステップで検出された1又は複数の領域から、人体の表面温度として通常の範囲、又は、人が身につけている衣服の通常の表面温度として通常の範囲として予め定められた温度範囲に対応する画素値の画素で構成された領域を第1熱塊領域として選択するステップである。同様に、検出部152は、第2領域から第16領域から、第2熱塊領域から第16熱塊領域を検出する(ステップS22)。
【0052】
その後、算出部153は、第1熱塊領域が検出された場合に、第1熱塊領域の形状に応じて、第1空間に人がいる確率である第1確率を算出する。第1確率を算出するために、算出部153は、第1熱塊領域の形状を解析し、第1熱塊領域の形状を構成する1又は複数の楕円及び長方形を検出し、検出した楕円の個数、曲率、及び、面積、並びに、長方形の個数といった特徴を特定する。次に、算出部153は、第1熱塊領域の形状の特徴と合致する又は最も近い特徴と対応付けられた確率を、図8の形状パターンテーブルから取得する。第1熱塊領域の形状の特徴と合致する又は最も近似する特徴を有する形状パターンを、図9(a)から(c)に示した形状パターンから特定し、特定した形状パターンの熱塊領域が人体の発した熱を表す確率を取得するためである。その後、算出部153は、取得した確率を、第1空間に人がいる確率である第1確率とする。これに対して、算出部153は、第1熱塊領域が検出されない場合、第1確率を「0%」として算出する(ステップS23)。
【0053】
以下、具体例として、算出部153が、第1熱塊領域の形状の特徴と合致する特徴を有する形状パターンとして、図9(a)に示したパターンAを特定することで、第1熱塊領域が人体によって発せられた熱を表す確率を「90.0%」と算出した場合を例に挙げて説明する。この場合、算出部153は、第1空間に人がいる確率である第1確率を「90.0%」として、第1空間を識別する空間ID「1」に対応付けて、図7の部分空間テーブルに保存する。
【0054】
同様に、算出部153は、第2熱塊領域の形状に応じて、第2空間に人がいる確率である第2確率を算出する。以下、具体例として、算出部153が、第2熱塊領域の形状の特徴と合致する特徴を有する形状パターンとして、図9(b)に示したパターンBを特定し、第2熱塊領域が一人目の人によって発せられた熱を表す確率を「84.0%」と算出し、二人目の人によって発せられた熱を表す確率を「80.0%」と算出した場合を例に挙げて説明する。この場合、算出部153は、第2空間に一人目の人がいる確率を「84.0%」とし、第2空間に二人目の人がいる確率を「80.0%」とし、これらの確率「84.0%, 80.0%」を第2確率として、第2空間の空間ID「2」に対応付けて部分空間テーブルに保存する。
【0055】
さらに同様に、算出部153は、第3熱塊領域の形状に応じて、第3空間に人がいる確率である第3確率を算出する。以下、具体例として、算出部153は、第3熱塊領域の形状の特徴と合致する特徴を有する形状パターンとして、図9(c)に示したパターンCを特定し、第3熱塊領域が人体によって発せられた熱を表す確率を「60.0%」と算出した場合を例に挙げて説明する。この場合、算出部153は、第3確率を「60.0%」として、第3空間の空間ID「3」に対応付けて部分空間テーブルに保存する。
【0056】
さらに同様に、算出部153は、第4熱塊領域から第16熱塊領域の形状に応じて、第4空間から第16空間に人がいる確率である第4確率から第16確率を算出する。その後、算出部153は、算出した第4確率から第16確率を、第4空間から第16空間の空間ID「4」から「16」に対応付けて保存した後に、熱塊領域検出処理の実行を終了する。
【0057】
以下、具体例として、算出部153は、第4確率、第5確率、第9確率、第10確率、及び、第14確率から第16確率を「0.0%」と算出した場合を例に挙げて説明する。また、第6確率及び第11確率を「90.0%」と算出し、第7確率及び第12確率を「84.0%, 80.0%」と算出し、かつ、第8確率及び第13確率を「60.0%」と算出した場合を例に挙げて説明する。
【0058】
ステップS04が実行された後、変更部155は、情報記憶部159から、予め定められた閾値Thの初期値を表す情報を読み出し、読み出した情報で表される初期値で閾値Thを初期化する(ステップS05)。以下、具体例として、検知部154が、閾値Thを初期値「95.0%」で初期化とした場合を例に挙げて説明する。
【0059】
次に、検知部154は、初期化された閾値Thと、第1確率から第16確率と、を比較することで、第1空間から第16空間にいる人を検知する、図11に示すような検知処理を実行する(ステップS06)。
【0060】
検知処理の実行を開始すると、検知部154は、部分空間の空間IDを表す変数Idを値「1」で初期化する(ステップS31)。空間ID「1」で識別される第1空間から順に処理対象とするためである。
【0061】
次に、検知部154は、図7の部分空間テーブルから、変数Idの値「1」と同じ空間IDと対応付けられた第1確率「90.0%」を取得する(ステップS32)。第1空間に人がいる確率である第1確率を取得するためである。
【0062】
その後、検知部154は、ステップS32で取得された第1確率「90.0%」が閾値Th「95.0%」以下であると判別し(ステップS33;No)、第1空間にいる人を検知しない(ステップS34)。次に、検知部154は、第1空間の空間ID「1」と、第1空間から検知された人の人数「0」と、を対応付けて、図7の部分空間テーブルに保存する。
【0063】
その後、検知部154は、変数Idを値「1」だけ増加させて値「2」とする(ステップS36)。次に、検知部154は、変数Idの値「2」が部分空間の総数「16」以下であると判別し(ステップS37;No)、ステップS32から上記処理を再度実行する。
【0064】
ステップS32に戻り、検知部154は、図7の部分空間テーブルから、変数Idの値「2」と同じ空間IDに対応付けられた第2確率「84.0%, 80.0%」を取得する(ステップS32)。第2空間に一人目の人がいる確率「84.0%」と、第2空間に二人目の人がいる確率「80.0%」と、を含む第2確率を取得するためである。
【0065】
その後、検知部154は、一人目の人がいる確率「84.0%」と、二人目の人がいる確率「80.0%」と、が閾値「95.0%」以下であると判別し(ステップS33;No)、第2空間にいる人を検知しない(ステップS34)。次に、検知部154は、第2空間の空間ID「2」と、第2空間から検知された人の人数「0」と、を対応付けて、部分空間テーブルに保存する。
【0066】
次に、検知部154は、ステップS36及びS37を実行した後に、ステップS32からS37の処理を、変数Idが値「17」になるまで繰り返す。これにより、検知部154は、図12に示すように、第3空間から第16空間に人がいる確率である第3確率から第16確率のいずれも、閾値「95.0%」以下であると判別して、第3空間から第16空間のいずれからも人を検知しない。
【0067】
その後、検知部154は、変数Idの値「17」が部分空間の総数「16」より大きいと判別し(ステップS37;No)、検知処理の実行を終了する。
【0068】
検知部154がステップS06を実行した後、変更部155は、部分空間テーブルに保存された人数の総和を算出することで、ステップS06の検知処理で検知された人の総数である第2人数を「0」人と計数する(ステップS07)。
【0069】
その後、変更部155は、取得部151が取得した情報で表される人数であって、計数システム2によって計数された第1人数「6」人が、ステップS07で計数された第2人数「0」人よりも多いと判別する(ステップS08;Yes)。
【0070】
次に、変更部155は、予め定められた刻み値ΔTh1を情報記憶部159から読み出す。以下、具体例として、刻値ΔTh1が値「10.0%」に設定されている場合を挙げて説明する。
【0071】
変更部155は、閾値Thの値「95.0%」から刻値ΔTh1の値「10.0%」を減算した値「85.0%」に閾値Thの値を変更する(ステップS09)。その後、ステップS06から上記処理が繰り返される。
【0072】
ステップS06に戻り、検知部154は、図11に示した検知処理の実行を再度開始すると、ステップS31及びS32を実行することで、第1確率「90.0%」を取得する(ステップS31及びS32)。次に、検知部154は、第1確率「90.0%」が変更された閾値Th「85.0%」より大きいと判別し(ステップS33;Yes)、第1空間にいる人を検知する(ステップS35)。その後、検知部154は、第1空間の空間ID「1」と、第1空間から検知された人の人数「1」と、を対応付けて、部分空間テーブルに保存する。
【0073】
その後、ステップS36及びステップS37の処理を実行した後に、ステップS32が実行されることで、第2確率「84.0%, 80.0%」が取得される(ステップS32)。次に、検知部154は、一人目の人がいる確率「84.0%」と、二人目の人がいる確率「80.0%」と、が変更された閾値「85.0%」以下であると判別し(ステップS33;No)、第2空間にいる人を検知しない(ステップS34)。
【0074】
次に、ステップS36及びS37が実行された後に、変数Idが値「17」になるまで、ステップS32からS37の処理が繰り返される。これにより、検知部154は、図12に示すように、第3空間から第5空間、第7空間から第10空間、及び、第12空間から第16空間にいる人を検知しないが、第6空間及び第11空間にいる人を一人ずつ検知する。その後、検知部154は、変数Idの値「17」が部分空間の総数「16」より大きいと判別し(ステップS37;Yes)、検知処理の実行を終了する。
【0075】
検知部154が図5のステップS06を実行した後、変更部155は、第1空間、第6空間、及び、第11空間から検出された人の数の総和を算出することで、第2人数を「3」人と計数し(ステップS07)、第1人数「6」人が第2人数「3」人よりも多いと判別する(ステップS08;Yes)。
【0076】
次に、変更部155が、閾値Thの値を、「85.0%」から刻値ΔTh1「10.0%」を減算した値「75.0%」に変更した後に(ステップS09)、ステップS06から上記処理が繰り返される。
【0077】
ステップS06に戻り、検知部154は、図11の検知処理の実行を再度実行することで、図12に示すように、第1空間、第6空間、及び、第11空間にいる人を一人ずつ検知し、第2空間、第7空間、及び、第12空間にいる人を二人ずつ検知し、かつ、第3空間から第5空間、第8空間から第10空間、及び、第13空間から第16空間にいる人を検知しない。
【0078】
その後、変更部155は、第2人数を「9」人と計数し(ステップS07)、第1人数「6」人が第2人数「9」人よりも少ないと判別する(ステップS08;No及びステップS10;Yes)。
【0079】
次に、変更部155は、予め定められた刻み値ΔTh2を情報記憶部159から読み出す。以下、具体例として、刻値ΔTh2が、刻値ΔTh1の値「10.0%」よりも小さい値「7.0%」に設定されている場合を挙げて説明する。
【0080】
変更部155は、閾値Thの値「75.0%」に刻値ΔTh2の値「7.0%」を加算した値「82.0%」に、閾値Thの値を変更する(ステップS11)。その後、ステップS06から上記処理が繰り返される。
【0081】
ステップS06に戻り、検知部154は、図11の検知処理の実行を再度開始すると、変数Idを値「1」で初期化した後に(ステップS31)、ステップS32からS37の処理を実行することで、第1空間にいる人を一人検知する。
【0082】
次に、ステップS32に戻り、検知部154は、第2確率「84.0%, 80.0%」を取得する(ステップS32)。その後、検知部154は、一人目の人がいる確率「84.0%」が変更された閾値「82.0%」よりも大きいと判別し(ステップS33;Yes)、第2空間から一人目の人を検知する(ステップS35)。また、検知部154は、二人目の人がいる確率「80.0%」が閾値「82.0%」以下であると判別し(ステップS33;No)、第2空間から二人目の人を検知しない(ステップS34)。
【0083】
次に、検知部154は、ステップS36及びS37を実行した後に、ステップS32からS37の処理を、変数Idが値「17」になるまで繰り返す。これにより、検知部154は、図12に示すように、第3空間から第5空間、第8空間から第10空間、及び、第13空間から第16空間にいる人を検知しないが、第6空間、第7空間、第11空間、及び、第12空間にいる人を一人ずつ検知する。その後、検知部154は、変数Idの値「17」が部分空間の総数「16」より大きいと判別し(ステップS37;Yes)、検知処理の実行を終了する。
【0084】
検知部154が、図5のステップS06を実行した後、変更部155は、第2人数を「6」人と計数する(ステップS07)。その後、変更部155は、第1人数「6」人が第2人数「6」人に等しいと判別すると(ステップS08;No、及び、ステップS10;No)、検知結果を表す情報を、空調機200を宛先として、図4の通信回路135へ出力する(ステップS12)。
【0085】
検知結果は、図7の部分空間テーブルに保存された第1空間の空間IDと、第1空間から検知された人の数である検知人数と、を含む。同様に、検知結果は、第2空間から第16空間の空間IDと、第2空間から第16空間の検知人数と、をさらに含む。
【0086】
変更部155は、通信回路135が検知結果を表す情報を空調機200へ送信した後に、人検知処理の実行を終了する。
【0087】
空調機200は、図2に示した世界座標系の原点に設置されており、不図示のCPU、ROM、RAM、及び、通信回路を備える。空調機200が備えるCPU、ROM、RAM、及び、通信回路が有する構成及び機能は、図4に示した人検知装置100が備えるCPU131、ROM132、RAM133、及び、第2通信回路135bが有する構成及び機能と同様である。
【0088】
空調機200は、第1空間の名称、空間ID、及び、世界座標系のX座標値、Y座標値、及び、Z座標値の最小値及び最大値で第1空間の範囲を表す情報を互いに対応付けて予め記憶しているフラッシュメモリをさらに備える。フラッシュメモリは、同様に、第2空間から第16空間の名称、空間ID、及び、範囲を世界座標系の座標値で表す情報を互いに対応付けてさらに記憶している。
【0089】
また、空調機200のフラッシュメモリは、空調機200の運転状態を表す情報を記憶している。空調機200の運転状態を表す情報は、空調機200が人に風を当てる風あて運転を行っている状態か、人に風を当てない風よけ運転を行っている状態かを表す情報を含む。また、運転状態を表す情報は、空調機200が空気を送出する方向である風向及び単位時間当たりの量である風量を表す情報を含む。
【0090】
また、空調機200は、オフィススペースSの空気を吸気する不図示の吸気口と、吸気された空気を加熱又は冷却させる冷媒が通過する不図示の冷媒管と、加熱又は冷却された空気を送出する不図示の第1ファンと、第1ファンを回転させるモータと、を備える。
【0091】
さらに、空調機200は、第1ファンによって送出された空気を、図2に示した第1空間、第2空間、第5空間、及び、第6空間で構成される空間B1へ向けて吐出する第1吐出口を備える。第1吐出口には、第1ファンによって送出された空気が流れる方向を変更するNr個の羽板を有するルーバーと、Nr個の羽板の最も面積の広い面の法線と当該面に空気が吹き付けられる方向とがなす角度である傾斜角度を変更するモータと、が設置されている。
【0092】
空調機200は、第2ファンから第4ファンと、第2ファンから第4ファンを回転させる3つのモータと、をさらに備える。また、空調機200は、第2ファンによって送出された空気を、図2に示した第3空間、第4空間、第7空間、及び、第8空間で構成される空間B2へ向けて吐出する、第1吐出口と同様の構成を有する第2吐出口をさらに備える。また、空調機200は、第3ファンによって送出された空気を第9空間、第10空間、第13空間、及び、第14空間で構成される空間B3へ向けて吐出する、第1吐出口と同様の構成を有する第3吐出口と、第4ファンによって送出された空気を第11空間、第12空間、第15空間、及び、第16空間で構成される空間B4へ向けて吐出する、第1吐出口と同様の構成を有する第4吐出口と、をさらに備える。
【0093】
空調機200の通信回路が検知結果を表す情報を人検知装置100から受信すると、空調機200のCPUは、風向及び風量を制御する、図13に示すような制御処理を実行する。
【0094】
制御処理の実行を開始すると、空調機200のCPUは、通信回路から検知結果を表す情報を取得し(ステップS41)、検知結果において、「1」人以上の検知人数に対応付けられた空間IDで識別される部分空間を、人が検知された部分空間として特定する。これにより、CPUは、第1空間、第2空間、第6空間、第7空間、第11空間、及び、第12空間にいる人が検知されたことを特定する。次に、CPUは、運転状態を表す情報を、不図示のRAMから取得する(ステップS42)。
【0095】
その後、空調機200のCPUは、取得した情報で表される検知結果を用いて、取得した情報で表される運転状態が適切か否かを判定する(ステップS43)。このために、CPUは、取得した情報で表される空調機200の運転状態が、人に風を当てる風あて運転を行っている状態であるか、人に風を当てない風よけ運転を行っている状態であるか、を判別する。次に、CPUは、空調機200の風向が、人が検知された部分空間へ向かう方向であるか否かを判別することで、風向が適切であるか否かを判定する。
【0096】
以下、説明を簡単にするため、空調機200の風向が、空調機200から第7空間へ向かう方向と、空調機200から第10空間へ向かう方向と、である場合を具体例として挙げて説明する。
【0097】
このとき、空調機200のCPUは、空調機200の運転状態が風よけ運転を行っている状態であると判別すると、第7空間へ向かう空調機200の風向が人の検知された部分空間へ向かう方向であると判別し、当該風向が適切でないと判定する。これに対して、CPUは、第10空間へ向かう空調機200の風向が人の検知された部分空間以外の空間へ向かう方向であると判別し、当該風向が適切であると判定する。これに対して、空調機200のCPUは、空調機200の運転状態が風あて運転を行っている状態であると判別すると、第7空間へ向かう空調機200の風向が適切であると判定し、第10空間へ向かう空調機200の風向が適切でないと判定する。
【0098】
その後、空調機200のCPUは、取得した検知結果を表す情報と、運転状態を表す情報と、運転状態の判定結果を表す情報と、を含み、検知結果、運転状態、及び、判定結果の表示を命じる表示命令を、端末装置300を宛先として、不図示の通信回路へ出力する(ステップS44)。判定結果を表す情報は、適切でないと判定された風向を表す情報を含んでいる。
【0099】
空調機200から表示命令を受信した端末装置300は、表示命令に従って、図14に示すような表示画面に、人検知装置100の検知結果、空調機200の運転状態、及び、運転状態の判定結果を表示する。表示画面には、オフィススペースSを表す画像ISが表示される。オフィススペースSを表す画像は、第1空間から第16空間を表す16個の画像を含み、16個の当該画像は、オフィススペースSにおける第1空間から第16空間の配置に応じて4行4列の行列状に表示される。
【0100】
第1空間を表す画像には、人検知装置100が第1空間にいる人を検知したことを表す画像IHが重畳表示される。同様に、第2空間、第6空間、第7空間、第11空間、及び、第12空間を表す画像には、画像IHが重畳表示されるが、人を検知されなかった第3空間から第5空間、第8空間から第10空間、及び、第13空間から第16空間を表す画像には、画像IHが重畳表示されない。
【0101】
オフィススペースSを表す画像ISの中心には、空調機200を表す画像ICが重畳表示される。空調機200は、オフィススペースSの天井Cの中心に設置されているためである。また、オフィススペースSを表す画像ISには、空調機200が空気を送出する方向である風向及び単位時間当たりの量である風量を表す画像IAが1又は複数重畳表示される。風向及び風量を表す画像IAは、空調機200の風向に応じた表示画面上の方向へ向かう矢印が描画された画像であり、当該矢印は、空調機200の風量が多い程より長く描画される。さらに、空調機200によって適切でないと判定された風向を表す画像IAには、当該風向が適切でないこと警告する文字列及びマークのいずれか1つ以上を表す画像IWが重畳されて点滅表示される。画像IWは、点滅表示ではなく、点灯表示されても良い。
【0102】
ステップS44を実行した後、空調機200のCPUは、ステップS41で取得された検知結果を表す情報を用いて、適切な風向を決定する(ステップS45)。
【0103】
このため、空調機200のCPUは、空調機200の運転状態が風あて運転を行っている状態であると判別した場合、人が検知された部分空間へ向かう方向を適切な風向と決定する。これに対して、CPUは、空調機200の運転状態がよけ運転を行っている状態であると判別した場合、人が検知された部分空間以外の部分空間へ向かう方向を適切な風向と決定する。
【0104】
その後、空調機200のCPUは、第1吐出口から第4吐出口から吐き出される空気の方向を、決定された適切な風向に変更した後に、変更後の風向を表す情報を、不図示のRAMに保存する(ステップS46)。このために、CPUは、第1吐出口から空気が吐出される空間B1を構成する部分空間であって、人が検知された第1空間の範囲を表す情報と、第2空間の範囲を表す情報と、第6空間の範囲を表す情報と、をフラッシュメモリから読み出す。
【0105】
次に、空調機200のCPUは、空調機200の運転状態が風あて運転を行っている状態であると判別した場合、第1吐出口に設置されたルーバーが有する羽板の傾斜角度であって、第1ファンから送出される空気が流れる方向を第1空間へ向かう方向に変更させる羽板の第1傾斜角度を、読み出した情報を用いて決定する。同様に、CPUは、第1ファンから送出される空気が流れる方向を、第2空間へ向かう方向に変更させる第2傾斜角度と、第6空間へ向かう方向に変更させる第6傾斜角度と、を決定する。その後、CPUは、決定した第1傾斜角度に、Nr/3個の羽根板の傾斜角度を変更させる信号を第1吐出口に設置されたモータへ出力し、残りの羽板の内のNr/3個の傾斜角度を第2傾斜角度に変更させる信号をモータへ出力した後に、残りのNr/3個の羽根板の傾斜角度を第6傾斜角度に変更させる信号をモータへ出力する。
【0106】
同様に、空調機200のCPUは、空間B2を構成する部分空間であって、人が検知された第7空間へ向かう方向に、第2ファンから送出される空気が流れる方向を変更させる第7傾斜角度を決定する。次に、CPUは、第2吐出口に設置されたNr個の羽板の傾斜角度を第7傾斜角度に変更させる信号を第2吐出口に設置されたモータへ出力する。
【0107】
また同様に、空調機200のCPUは、空間B4を構成する部分空間であって、人が検知された第11空間及び第12空間へ向けて空気を第4吐出口から吐出させる制御を、第4吐出口に設置された羽根板の傾斜角度を変更させるモータに行う。
【0108】
これに対して、空調機200のCPUは、第3吐出口から吐出される空気の方向を変更させる制御を、第3吐出口に設置されたモータに行わない。空間B3を構成する第9空間、第10空間、第13空間、及び、第14空間のいずれからも人が検知されなかったためである。
【0109】
これに対して、空調機200のCPUは、運転状態が風よけ運転を行っている状態であると判別した場合、空間B1を構成する部分空間の内で、人が検知されなかった第5空間の範囲を表す情報をフラッシュメモリから読み出す。次に、CPUは、読み出した情報を用いて、第1ファンから送出される空気が流れる方向を、第5空間へ向かう方向に変更させる羽板の第5傾斜角度を決定する。その後、CPUは、決定した第5傾斜角度にNr個の羽根板の傾斜角度を変更させる信号を第1吐出口に設置されたモータへ出力する。
【0110】
同様に、空調機200のCPUは、空間B2を構成する部分空間の内で、人が検知されなかった第3空間、第4空間、及び、第8空間へ向けて空気を第2吐出口から吐出させる制御を、第2吐出口に設置された羽根板の傾斜角度を変更させるモータに行う。また、CPUは、空間B4を構成する部分空間の内で、人が検知されなかった第15空間及び第16空間へ向けて空気を第4吐出口から吐出させる制御を、第4吐出口に設置されたモータに行う。さらに、CPUは、第3吐出口から吐出される空気の方向を維持させる制御を、第3吐出口に設置されたモータに行う。空間B3から人が検知されなかったためである。
【0111】
図13のステップS46を実行した後、空調機200のCPUは、空間B1から検知された人の人数を、空間B1に人が密集している程度を表す密集度として算出する(ステップS47)。次に、CPUは、第1ファンに送出させる単位時間当たりの空気の量である風量の適切な量を、計数した密集度に応じて決定し(ステップS48)、決定した適切な量に風量を変更し(ステップS49)、変更後の風量を表す情報を、不図示のRAMに保存する。
【0112】
このとき、CPUは、密集度がより高い程、風量をより多く決定する。目標温度を達成するためには、人がより密集している空間により多くの空気を送出する必要があるためである。空間B1を構成する第1空間、第2空間、及び、第6空間にいる人が一人ずつ検知されており、第5空間にいる人が検知されていないため、空調機200のCPUは、密集度を「3」人と計数し、密集度「3」人に応じた風量を決定し、決定した風量の空気を送出させる信号を、第1ファンを回転させるモータに出力する。
【0113】
同様に、空調機200のCPUは、空間B2から検知された人の人数を「1」人と計数し、人数「1」人に応じた風量を決定し、決定した風量の空気を送出させる信号を、第2ファンを回転させるモータに出力する。また同様に、空調機200のCPUは、第3吐出口から吐出される空気の風量を、空間B3から検知された人の人数「0」人に応じた風量とする制御を、第3ファンを回転させるモータに行い、第4吐出口から吐出される空気の風量を、空間B4から検知された人の人数を「2」人に応じた風量とする制御を、第4ファンを回転させるモータに行う。
【0114】
ステップS49を実行した後に、空調機200のCPUは、変更後の風向及び風量を含む運転状態を表す情報を含み、風向及び風量の表示の更新を命じる更新命令を、端末装置300を宛先として、不図示の通信回路へ出力した後に(ステップS50)、制御処理の実行を終了する。
【0115】
空調機200から更新命令を受信した端末装置300は、更新命令に従って、図14の表示画面に表示された画像IAを、変更後の風向及び風量を表す画像IAに更新し、警告を表す画像IWの表示を終了する。変更後の風向は、適切な方向であるためである。
【0116】
端末装置300は、オフィススペースSに滞在する人が携帯するスマートフォンであり、図4に示した人検知装置100が備えるCPU131、ROM132、RAM133、フラッシュメモリ134、及び、通信回路135と同様の構成及び機能を有する、不図示のCPU、ROM、RAM、フラッシュメモリ、及び、通信回路を備える。また、スマートフォンは、ユーザの操作に応じた信号をCPUへ入力する不図示のタッチパネルと、CPUから出力されたデジタル信号に従って画像を描画して画像信号を出力するビデオカードと、ビデオカードから出力された画像信号に従って画像を表示するディスプレイと、を備えている。端末装置300は、空調機200の保守又は管理を行う作業員が携帯するスマートフォン又は専用端末であっても良い。
【0117】
これらの構成によれば、図6に示した人検知装置100の変更部155は、図5のステップS09及びS11において、検知部154が人の検知に用いる閾値Thを、検知部154によってオフィススペースSから検知された人の数である第2人数と、図1に示した計数システム2で計数されたオフィススペースSに滞在する人の数である第1人数と、の相違が小さくなる値に変更する。
【0118】
また、人検知装置100の変更部155は、第2人数が第1人数よりも少ないと判別すると(ステップS08;Yes)、第2人数と第1人数との相違が小さくなる値を、変更前の閾値Thよりも低い値とし、第2人数が第1人数よりも多いと判別すると(ステップS08;NoかつステップS10;Yes)、第2人数と第1人数との相違が小さくなる値を、変更前の閾値Thよりも高い値とする。
【0119】
これらのため、人検知装置100は、計数システム2によるオフィススペースSに滞在する人の計数結果と、人検知装置100によるオフィススペースSにいる人の検知結果と、に相違があると、計数システム2による計数結果を用いて人の検知に用いる閾値Thを変更できる。このため、例えば、人検知装置100を設置する作業者が人検知装置100の感度を決める閾値Thを調節しなくとも、人検知装置100による人の検知精度を従来よりも向上させることができる。
【0120】
これらの構成によれば、図6に示した人検知装置100の検出部152は、図10のステップS22で、オフィススペースSに含まれる第1空間に対応した熱画像の第1領域から第1熱塊領域を検出する。また、人検知装置100の算出部153は、ステップS23で、第1熱塊領域の形状に応じて、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出し、算出した確率を第1空間に人がいる確率である第1確率とする。さらに、人検知装置100の検知部154は、図11のステップS33及びS35で、第1確率が閾値Thよりも大きいと、第1空間にいる人を検知する。人検知装置100は、同様に、第2空間から第16空間にいる人を検知する。このため、人検知装置100は、オフィススペースSに含まれる部分空間毎に人を従来よりも精度良く検知できる。
【0121】
これらの構成によれば、空調機200は、人検知装置100によって人が検知された部分空間に向けて空気を吐出する、又は、人が検知された部分空間と異なる空間に向けて空気を吐出する。また、空調機200は、空間B1からB4から検知された人の数が多い程、多い風量の空気を空間B1からB4に向けて吐出する。人検知装置100は、オフィススペースSに含まれる部分空間毎に人を従来よりも精度良く検知できるため、空調機200は、人に風を当てる、又は、風を当てない運転、及び、人がより密集した空間程、多い量の空気を送る運転を従来よりも精度良く行うことができる。
【0122】
これらの構成によれば、端末装置300は、人検知装置100の検知結果、空調機200の運転状態、及び、検知結果を用いて行われた運転状態の判定結果を表示するため、空調機200のユーザ又は作業員は、端末装置300を視認しさえすれば、運転状態が適切であるか否かを確認できる。このため、ユーザの利便性及び作業員の作業効率を向上できる。
【0123】
これらの構成によれば、図1に示した計数システム2の管理装置24は、オフィススペースSに入室しようとする人のカードから第1カードリーダ22がユーザIDを読み出した場合に、オフィススペースSに滞在する人の数を表すカウンタをアップカウントし、オフィススペースSから退室しようとする人のカードから第2カードリーダがユーザIDを読み出した場合に、カウンタをダウンカウントする。このため、例えば、管理装置24が動画像を分析して、オフィススペースSへの入室、及び、オフィススペースSからの退室といった人の移動を検知した場合に、カウンタをアップカウント又はダウンカウントする場合と比べて、オフィススペースSに滞在する人の数を管理装置24が計数するのに要する計算量が少ない。
【0124】
(実施の形態1の変形例1)
実施の形態1では、人検知装置100は、図10のステップS23において、1枚の熱画像から検出された第1熱塊領域の形状に応じて、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出し、算出した確率を、第1空間に人がいる確率とすると説明したが、これに限定される訳では無い。人検知装置100は、2枚の熱画像から検出された第1熱塊領域の描画位置の相違から第1熱塊領域の動きを検出し、検出した動きに応じて、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出する。
【0125】
このために、図4に示した人検知装置100のCPU131は、撮像部137による熱画像の生成周期の2倍よりも長い周期で、図5の人検知処理を実行する。2枚の熱画像を用いて人を検知するためである。
【0126】
人検知処理の実行が開始された後、図6に示した人検知装置100の取得部151は、実施の形態1で説明したステップS01及びS02の処理を実行することで、図1の計数システムが計数した第1人数を表す情報を取得する(ステップS01及びS02)。
【0127】
次に、取得部151は、撮像部137から熱画像を取得して第1熱画像とした後、撮像部137が新たな熱画像を出力するまでスリープする。その後、撮像部137が新たな熱画像を出力すると、取得部151は、撮像部137から新たな熱画像を取得して第2熱画像とする(ステップS03)。
【0128】
次に、検出部152は、図10の熱塊領域検出処理の実行を開始し(ステップS04)、実施の形態1で説明したステップS21の処理を第1熱画像に行う。これにより、検出部152は、部分空間である第1空間に対応する画像領域である第1領域を、第1熱画像から検出する。同様に、検出部152は、第1空間に対応する第1領域を第2熱画像から検出する。さらに、検出部152は、第2領域から第16領域を、第1熱画像及び第2熱画像から検出する(ステップS21)。
【0129】
次に、検出部152は、実施の形態1で説明したステップS22の処理を第1熱画像に行うことで、第1熱画像から検出した第1領域から、熱塊を表す画像領域である第1熱塊領域と、第1熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、を検出する。同様に、検出部152は、第1熱塊領域と、第2熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、を第2熱画像から検出する。その後、検出部152は、第1熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、第2熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、の相違を、第1熱塊領域の動きとして検出する。さらに、検出部152は、第2熱塊領域から第16熱塊領域の動きを、第1熱画像及び第2熱画像から検出する(ステップS22)。
【0130】
次に、算出部153は、実施の形態1で説明したステップS23に代えて、熱塊領域の動きに応じて部分空間に人がいる確率を算出する処理を実行する。このために、算出部153は、第1熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、第2熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、の距離を算出し、算出した距離を、第1熱塊領域の動きの大きさとする。次に、算出部153は、平均的な人が歩く速度、平均的な人が頭、手、肢、及び、胴体といった体の一部を動かす速度等と、撮像部137による熱画像の生成周期と、に応じて予め定められた距離である動きの基準の大きさを表す情報を、図6の情報記憶部159から読み出す。その後、算出部153は、読み出した情報で表される基準の大きさと、第1熱塊領域の動きの大きさと、の相違が小さい程、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を高い値に算出し、算出した確率を、第1空間に人がいる確率である第1確率とする。同様に、算出部153は、第2熱塊領域から第16熱塊領域の動きの大きさに応じて、第2空間から第16空間に人がいる確率である第2確率から第16確率を算出する。その後、算出部153は、熱塊領域検出処理の実行を終了する。
【0131】
熱塊領域検出処理の実行が終了された後、実施の形態1で説明した図5のステップS05からS12の処理が実行される。これにより、第1確率から第16確率と閾値Thとを用いて第1空間から第16空間にいる人が検知され、検知された人の数である第2人数と計数システムが計数した第1人数との相違を小さくする値に閾値Thが変更された後に(ステップS05からS12)、人検知処理の実行が終了される。
【0132】
これらの構成によれば、人検知装置100の検出部152は、第1熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、第2熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、を用いて第1熱塊領域の動きを検出し、算出部153は、第1熱塊領域の動きに応じて、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出する。このため、第1熱塊領域の動きさえ検出すれば、第1熱画像及び第2熱画像の解像度が第1熱塊領域の形状を検出するには低すぎる場合であっても、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出できる。同様に、人検知装置100は、第2熱塊領域から第16熱塊領域の動きに応じて、第2熱塊領域から第16熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出するため、第2熱塊領域から第16熱塊領域の動きさえ検出すれば、確率を算出できる。
【0133】
実施の形態1と本変形例とは、組み合わせることができる。このため、人検知装置100の算出部153は、図10のステップS23において、第1熱塊領域の形状に応じて第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出した後に、第1熱塊領域の動きに応じて、算出された確率を補正しても良い。当該確率の補正は、第1熱塊領域の動きと基準の大きさとの相違が小さい程、当該確率を補正前よりもより大きい確率に補正しても良い。同様に、算出部153は、第2熱塊領域の形状に応じて第2熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出した後に、第2熱塊領域の動きに応じて、算出された確率を補正しても良い。
【0134】
これらの構成によれば、人検知装置100の取得部151は、図5のステップS03で、撮像部137による熱画像の生成周期だけ互いに異なる時刻に生成された第1熱画像と第2熱画像とを取得する。また、人検知装置100の検出部152は、図10のステップS22で、第1熱画像と第2熱画像とから第1熱塊領域を検出し、第1熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、第2熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、から第1熱塊領域の動きを検出する。さらに、人検知装置100の算出部153は、図10のステップS23で、第1熱塊領域の形状と動きとに応じて、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出し、算出した確率を、第1空間に人がいる確率である第1確率とする。このため、第1熱塊領域の形状のみ又は動きのみに応じて第1確率を算出する場合よりも、精度良く第1確率を算出できる。また、人検知装置100は、第2熱塊領域から第16熱塊領域の形状と動きとに応じて第2確率から第16確率を精度良く算出できる。
【0135】
本変形例では、人検知装置100の取得部151は、第1熱画像及び第2熱画像という2枚の熱画像を取得し、算出部153は、2枚の熱画像を用いて検出された第1熱塊領域の動きに応じて、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出すると説明した。しかし、これに限定される訳では無く、算出部153は、K枚(但し、Kは整数であり、かつ、K≧3)の熱画像を用いて検出される第1熱塊領域の動きに応じて確率を算出しても良い。
【0136】
このために、取得部151は、第1番目の熱画像から第K番目の熱画像というK枚の熱画像を取得する。また、算出部153は、第I番目の熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、第I+1番目の熱画像における第1熱塊領域の描画位置と、の相違を、第I番目の第1熱塊領域の動きの大きさとして算出する(但し、1≦I≦K−1)。その後、算出部153は、第1番目の大きさから第K−1番目の大きさの平均値を算出し、算出した平均値と基準の大きさとの相違がより小さい程、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率をより高い値に算出し、相違がより大きい程、確率をより低い値に算出する。同様に、算出部153は、K枚の熱画像を用いて検出される第2熱塊領域から第16熱塊領域の動きの大きさに応じて、第2熱塊領域から第16熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出しても良い。
【0137】
(実施の形態1の変形例2)
実施の形態1では、人検知装置100は、空調機200と共に空気調和システム1を構成すると説明したが、これに限定される訳では無く、人検知装置100は、不図示の第1照明装置から第16照明装置と共に、不図示の照明システムを構成しても良い。
【0138】
第1照明装置は、不図示のCPU、ROM、RAM、フラッシュメモリ、及び、通信回路を備える。第1照明装置が備えるCPU、ROM、フラッシュメモリ、RAM、及び、通信回路が有する構成及び機能は、図4に示した人検知装置100が備えるCPU131、ROM132、RAM133、フラッシュメモリ134、及び、通信回路135が有する構成及び機能と同様である。
【0139】
また、第1照明装置は、CPUから出力される信号に従って、第1空間を照らす不図示のLED(Light Emitting Diode)と、LEDを点灯又は消灯させる不図示の駆動回路と、を備える。第1照明装置は、LEDの代わりに、白熱電球、ハロゲンランプ、蛍光灯、HID(High Intensity Discharge)ランプを備えても良い。
【0140】
第1照明装置のCPUは、通信回路が人検知装置100から検知結果を表す情報を受信すると、第1照明装置が照らす第1空間を識別する空間ID「1」をフラッシュメモリ134から読み出し、読み出した空間ID「1」と対応付けられた検知人数を表す情報を、検知結果を表す情報から取得する。次に、CPUは、取得した情報で表される検知人数が「0」人であるか否かを判別し、検知人数が「0」人であると判別すると、第1空間に人がいないと判別して、駆動回路にLEDを消灯させる制御を行う。これに対して、検知人数が「0」人でないと判別すると、第1空間に人がいると判別して、駆動回路にLEDを点灯させる制御を行う。
【0141】
第2照明装置から第16照明装置の構成及び機能は、第1照明装置の構成及び機能と同様であるが、第2照明装置から第16照明装置は、第2空間から第16空間を照らす機能を有する点で、第1照明装置と異なる。
【0142】
これらの構成によれば、第1照明装置は、人検知装置100によって第1空間にいる人が検知されると、第1空間を照らすLEDを点灯させ、第1空間にいる人が検知されなくなると、LEDを消灯させる。人検知装置100は、第1空間にいる人を従来よりも精度良く検知できるため、第1照明装置は、オフィススペースSに滞在する人の利便性及び快適性の低下を従来よりも確実に抑制しながら節電できる。
【0143】
(実施の形態1の変形例3)
実施の形態1では、人検知装置100は、図5のステップS12において、検知結果を表す情報を空調機200へ送信し、空調機200は、検知結果を表す情報を受信すると、検知結果を表す情報を用いて、図13に示した制御処理を実行すると説明したが、これに限定される訳では無い。
【0144】
本変形例に係る人検知装置100のCPU131は、不図示の制御部としてさらに機能し、人検知装置100の制御部は、人の検知結果を用いて空調機200の制御内容を決定し、空調機200は、人検知装置100の制御部で決定された制御内容に従って空気の送風量及び送風方向を変更する。
【0145】
このため、人検知装置100の制御部は、図5のステップS12において、運転状態を表す情報の返信を求めるリクエストを、空調機200を宛先として、図4に示した通信回路135へ出力する。
【0146】
人検知装置100の通信回路135がリクエストを送信した後に、運転状態を表す情報を空調機200から受信すると、人検知装置100の取得部151は、通信回路135から運転状態を表す情報を取得する。その後、人検知装置100の制御部は、図13のステップS43からS50の処理と同様の処理を実行することで、人検知装置100の制御部は、運転状態を表す情報を用いて空調機200の風向及び風量を決定する。その後、人検知装置100の制御部は、決定した風向及び風量に空調機200の風向及び風量を変更させる制御命令を、空調機200を宛先として、通信回路135へ出力した後に、人検知処理の実行を終了する。空調機200は、制御命令を受信すると、制御命令に従って風向及び風量を変更させる。
【0147】
(実施の形態1の変形例4)
実施の形態1では、人検知装置100は、図3に示したズームレンズ139を通過した遠赤外線によって生じる輻射熱を電気信号に変換するサーモパイルが鉛直方向にNy個並べられた、図4に示したセンサ137aを備え、ズームレンズ139の光軸AOの方位角φを0度から360度の範囲で変更しながら撮像を繰り返すことで、1枚の熱画像を生成すると説明した。
【0148】
しかし、これに限定される訳ではなく、本変形例に係るセンサ137aは、Nx行Ny列の行列状に並べられたサーモパイルである。本変形例では、ズームレンズ139の焦点距離は、オフィススペースSの床Fの全体がズームレンズ139の画角に含まれる距離に設定されており、ズームレンズ139の光軸AOは、鉛直下方向へ向けられている。このため、人検知装置100は、方位角φを変更することなく、1度撮像するだけで、オフィススペースSの全体を描画した1枚の熱画像を生成できる。
【0149】
本変形例に係る熱画像では、熱塊が熱画像の中心からより離れた位置に描画される程、描画される熱塊の形状の歪みがより大きくなる。描画される熱塊の形状の歪みは、収差によって生じるため、熱画像の中心から熱塊の描画位置までの距離と、ズームレンズ139の形状及び材質と、によって主に決まる。このため、図6に示した人検知装置100の情報記憶部159は、熱画像の中心から熱塊を表す熱塊領域の描画位置までの距離と、当該熱塊領域の形状を、歪みの無い又は変換前よりも歪みの少ない形状に変換する変換行列と、が予め対応付けられて保存されている不図示の変換行列テーブルを記憶している。
【0150】
また、本変形例に係る人検知装置100の検出部152は、図10のステップS22において、熱画像の第1領域から第1熱塊領域を検出すると共に、熱画像の中心を原点とし、主走査方向をX軸の正方向とし、副操作方向をY軸の正方向とするカメラ座標系における第1熱塊領域の描画位置の座標値を検出する。次に、検出部152は、検出した座標値を用いて、熱画像の中心から第1熱塊領域の描画位置までの距離を検出する。
【0151】
その後、検出部152は、検出した距離に対応付けられた変換行列を、不図示の変換行列テーブルから取得し、取得した変換行列を用いて、第1熱塊領域の形状を、歪みの無い又は少ない形状に補正する。同様に、検出部152は、第2領域から第16領域から、第2熱塊領域から第16熱塊領域を検出し、第2熱塊領域から第16熱塊領域の形状を、歪みの無い又は少ない形状に補正する。
【0152】
その後、本変形例に係る人検知装置100の算出部153は、ステップS23において、補正された第1熱塊領域の形状に応じて、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出し、算出した確率を第1空間に人がいる確率である第1確率とする。同様に、算出部153は、補正された第2熱塊領域から第16熱塊領域の形状に応じて第2確率から第16確率を算出する。
【0153】
これらの構成によれば、検出部152は、歪みがある第1熱塊領域の形状を、歪みが無い又は少ない形状に補正し、算出部153は、補正された形状に応じて第1確率を算出するため、形状を補正しない場合に比べて精度良く第1確率を算出できる。
【0154】
(実施の形態1の変形例5)
実施の形態1では、第1空間から第16空間の大きさは、平均的な体格の人が二人まで滞在できるが、三人以上滞在することが困難な大きさであると説明した。
【0155】
また、人検知装置100の検出部152は、図10のステップS22において、第1領域から第1熱塊領域を検出し、同様に、第2領域から第16領域から第2熱塊領域から第16熱塊領域を検出すると説明した。
【0156】
さらに、人検知装置100の算出部153は、ステップS23において、第1熱塊領域の形状の特徴が、図9(a)から図9(c)のいずれかの形状パターンの特徴と一致する又は最も近似する場合に、図8に示した形状パターンテーブルから、一致した又は最も近似する形状パターンの特徴と対応付けられた確率を取得し、第1空間に人がいる確率である第1確率とすると説明した。これに対して、算出部153は、第1熱塊領域が検出されない場合に、第1確率を「0%」とすると説明した。また、算出部153は、同様に、第2確率から第16確率を算出する説明した。
【0157】
しかし、これに限定される訳では無く、本変形例に係る第1空間から第16空間は、平均的な体格の人が一人まで滞在できるが、二人以上滞在することが困難な大きさである。
【0158】
また、本変形例に係る人検知装置100の検出部152は、図10のステップS22において、第1領域から第1熱塊領域を検出すると共に、熱画像における第1熱塊領域の描画位置を検出する。同様に、検出部152は、第2領域から第16領域から第2熱塊領域から第16熱塊領域を検出すると共に、熱画像における第2熱塊領域から第16熱塊領域の描画位置を検出する。
【0159】
さらに、本変形例に係る人検知装置100の算出部153は、ステップS23において、第1熱塊領域の形状の特徴が、図9(a)及び図9(c)のどちらかの形状パターンの特徴と一致する場合に、形状パターンテーブルから、一致した形状パターンの特徴と対応付けられた確率を取得し、取得した確率を第1確率とする。
【0160】
これに対して、算出部153は、第1熱塊領域の形状の特徴が、図9(a)及び図9(c)のどちらの形状パターンの特徴とも一致しない場合に、第1領域から検出された第1熱塊領域と、第1領域と隣接した第2領域から検出された第2熱塊領域と、の連続性を、第1熱塊領域の描画位置と第2熱塊領域の描画位置とを用いて判別する。算出部153は、第1熱塊領域の描画位置と第2熱塊領域の描画位置との距離が、予め定められた距離より長い場合に、第1熱塊領域と第2熱塊領域とが連続していないと判別する。これに対して、算出部153は、第1熱塊領域の描画位置と第2熱塊領域の描画位置との距離が予め定められた距離以下である場合に、第1熱塊領域と第2熱塊領域とが連続していると判別する。次に、算出部153は、第1熱塊領域と第2熱塊領域とを合成した熱塊領域の形状の特徴が、図9(b)の形状パターンの特徴と一致する場合に、図9(b)の形状パターンの特徴と対応付けられた確率「84.0%, 80.0%」を形状パターンテーブルから取得する。
【0161】
その後、算出部153は、第2空間に対応した第2領域から検出された第2熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を「84.0%」とし、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を「80.0%」とする。第2空間の方が第1空間よりも人検知装置100に近いため、第1空間にいる人から発せられた熱は、第2空間にいる人から発せられた熱に隠れた状態で、熱画像に描画されるためである。その後、算出部153は、第1熱塊領域と同様に、第3熱塊領域から第16熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出する。
【0162】
これに対して、算出部153は、合成した熱塊領域の形状の特徴が、図9(b)の形状パターンの特徴と一致しないと判別した場合、及び、第1熱塊領域と第2熱塊領域とが連続していないと判別した場合、第1熱塊領域と第5熱塊領域とについて、連続性を判別する処理から上記処理を繰り返す。第1空間は第5空間と隣接しているからである。
【0163】
上記処理を繰り返した後、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率が算出されていない場合、算出部153は、第1熱塊領域と第6熱塊領域とについて、連続性を判別する処理から上記処理を繰り返す。上記処理を繰り返した後、第1熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率が算出されていない場合、算出部153は、当該確率を「0%」と算出する。その後、算出部153は、第1熱塊領域と同様に、第2熱塊領域から第16熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を算出する。
【0164】
本変形例に係る第1空間から第16空間は、平均的な体格の人が一人まで滞在できるが、二人以上滞在することが困難な大きさであると説明したが、これに限定される訳でなく、平均的な体格の人が三人以上滞在できる大きさであっても良い。
【0165】
これらの構成によれば、第1空間から第16空間の大きさの自由度が向上する。
【0166】
(実施の形態1の変形例6)
実施の形態1では、人検知装置100の変更部155は、図5のステップS08及びS09において、計数システム2によって計測されたオフィススペースSの人数である第1人数が、人検知装置100によってオフィススペースSから検知された人の数である第2人数よりも多いと、人検知装置100の感度を決める閾値Thを変更前よりもΔTh1の値「10.0%」だけ小さい値に変更すると説明した。また、実施の形態1では、人検知装置100の変更部155は、ステップS10及びS11において、第1人数が第2人数よりも少ないと閾値Thを変更前よりもΔTh2の値「7.0%」だけ大きい値に変更すると説明した。
【0167】
しかし、ΔTh1及びΔTh2の値は、「10.0%」及び「7.0%」に限定される訳では無く、どのような値あっても構わない。また、ΔTh1及びΔTh2の値は、ランダムに決められる値であっても構わない。
【0168】
(実施の形態1の変形例7)
実施の形態1では、人検知装置100は、ズームレンズ139の光軸AOの方向を決める方位角Φを0度から360度まで変更させながら1枚の静止画像を生成すると説明したが、これに限定される訳では無い。
【0169】
人検知装置100は、方位角Φを0度から360度まで変更させながら複数枚の静止画像を生成しても良い。人検知装置100の取得部151は、複数の静止画像を取得し、検出部152は、取得された複数の静止画像から第1領域から第16領域を検出すれば良い。
【0170】
また、人検知装置100は、方位角Φを0度から360度まで変更させながら動画像を生成しても良い。この場合、人検知装置100の取得部151は、動画像を構成するフレームから静止画像を複数取得し、検出部152は、動画像から取得された複数の静止画像から第1領域から第16領域を検出すれば良い。
【0171】
(実施の形態1の変形例8)
実施の形態1では、オフィススペースSへ入室する人は、社員証、学生証等のカードを携帯していると説明した。また、オフィススペースSに滞在する人の数を計数する、図1の計数システム2は、オフィススペースSの扉に設置された電子錠21と、カードからユーザIDを読み取る第1カードリーダ22及び第2カードリーダ23と、読み取ったユーザIDに応じて電子錠を解錠する又は電子錠の施錠を維持する管理装置24と、を備えると説明した。また、管理装置24は、第1カードリーダ22によってオフィススペースSへ入室しようとする人のカードからユーザIDが読み出されると、オフィススペースSに滞在する人の数である第1人数を計数するカウンタをアップカウントすると説明した。さらに、第2カードリーダ23がオフィススペースSから退室しようとする人のユーザIDを読み出すと、管理装置24は、カウンタをダウンカウントすると説明した。
【0172】
しかし、これに限定される訳では無く、本変形例では、オフィススペースSへ入室する人は、スマートフォンである端末装置を1台だけ携帯している。また、本変形例に係る計数システム2は、管理装置24を備えるが、電子錠21と、第1カードリーダ22と、第2カードリーダ23と、を備えない。
【0173】
オフィススペースSへ入室する人が携帯する端末装置は、不図示の通信回路を備えており、端末装置の通信回路は、無線通信するために、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスといった当該通信回路を識別する識別情報を含んだ電波を発信している。
【0174】
管理装置24が備える不図示の通信回路は、オフィススペースSに滞在する人が携帯する端末装置の通信回路から発せられた電波を受信し、受信した電波から通信回路を識別する識別情報を取得する。その後、管理装置24が備える不図示のCPUは、不図示の計数処理を実行することで、識別情報を通信回路から取得し、予め定められた期間において取得した識別情報の内で、互いに異なる識別情報の数を、オフィススペースSに滞在する人の人数である第1人数と計数する。
【0175】
管理装置24の通信回路が、空気調和システム1からリクエストを受信すると、CPUは、端末装置から発せられた電波を用いて計数した第1人数を表す情報を、空気調和システム1を宛先として通信回路へ出力し、通信回路は、第1人数を表す情報を空気調和システム1へ送信する。
【0176】
本変形例では、空気調和システム1は、計数システム2が備える管理装置24から第1人数を表す情報を受信すると説明したが、これに限定される訳ではなく、空気調和システム1は、計数システム2を備えていても良い。この場合、空気調和システム1の人検知装置100が備えるCPU131が、上記の計数処理を実行することで、端末装置から発せられた電波を用いて第1人数を計数する不図示の計数部として機能し、図6に示した人検知装置100の取得部151が計数部から第1人数を表す情報を取得しても良い。
【0177】
(実施の形態1の変形例9)
実施の形態1では、図6に示した人検知装置100の算出部153が算出する第1確率から第16確率は、図12に示したように、互いに同じ値に算出される場合があると説明した。
【0178】
しかし、これに限定される訳では無く、本変形例では、人検知装置100の算出部153は、第1確率から第16確率を互いに異なる値に算出する。人検知装置100によってオフィススペースSから検知される人の数である第2人数を、閾値Thを変更することで1人ずつ増減できるようにするためである。第2人数を1人ずつ増減できれば、実施の形態1よりも確実に、第2人数を、計数システム2によって計数された第1人数に一致させることができるからである。
【0179】
このために、算出部153は、図10に示した熱塊領域検出処理のステップS23において、実施の形態1で説明した処理を実行することで第1確率から第16確率を算出した後に、算出した第1確率から第16確率から、互いに同じ値の確率を検出する。
【0180】
以下、説明を簡単にするため、第1確率と第2確率が同じ値に算出された場合を具体例として挙げて説明する。この例では、算出部153は、第1確率の検出に用いられた第1熱塊領域の描画位置を用いて、収差によって生じた第1熱塊領域の形状の歪みの大きさを特定し、第2確率の検出に用いられた第2熱塊領域の描画位置を用いて、第2熱塊領域の形状の歪みの大きさを特定する。
【0181】
次に、算出部153は、特定した歪みの大きさがより小さい程、確率の補正値をより小さく決定する。例えば、第1熱塊領域の形状の歪みが第2熱塊領域の形状の歪みよりも小さい場合には、算出部153は、第1確率の補正値である第1補正値を、第2確率の補正値である第2補正値よりも小さく決定する。これに対して、第1熱塊領域の形状の歪みが第2熱塊領域の形状の歪みよりも大きい場合には、算出部153は、第1確率の補正値である第1補正値を、第2確率の補正値である第2補正値よりも大きい値に決定する。
【0182】
その後、算出部153は、決定した第1補正値を第1確率から減算し、かつ、第2補正値を第2確率から減算する補正処理を行うことで、第1確率及び第2確率を補正する。
【0183】
その後、算出部153は、補正処理後の第1確率から第16確率から互いに同じ値の確率を再度検出する。算出部153は、補正処理後の第1確率から第16確率から互いに同じ値の確率を検出すると、検出した互いに同じ値の確率からランダムな補正値を減算する補正処理を行った後に、補正処理後の第1確率から第16確率から互いに同じ値の確率を検出する処理に戻り、上記の処理を繰り返す。
【0184】
これに対して、算出部153は、互いに同じ値の確率を検出しないと、熱塊領域検出処理を終了する。その後、人検知装置100の検知部154及び変更部155が、図5のステップS06からS12の処理を実行することで、補正後の第1確率及び第2確率、並びに、補正された又は補正されていない第3確率から第16確率を用いて閾値Thを変更し、変更した閾値Thを用いて第1空間から第16空間にいる人を検知する。
【0185】
これらの構成によれば、第1確率と第2確率が同じ値に算出されると、算出部153は、第1熱塊領域の描画位置と第2熱塊領域の描画位置とを用いて第1熱塊領域の形状と第2熱塊領域の形状とに生じた歪みの大きさを特定する。次に、算出部153は、第1熱塊領域の形状の歪みが第2熱塊領域の形状の歪みよりも小さい場合に、第1補正値を第2補正値よりも小さく決定し、決定した第1補正値を第1確率から減算し、第2補正値を第2確率から減算することで、第1確率及び第2確率を補正する。このため、補正を行わない場合よりも精度良く第1確率及び第2確率を算出できる。
【0186】
これらの構成によれば、算出部153は、第1確率から第16確率を互いに異なる値に補正する補正処理を実行するため、検知部154がオフィススペースSから検知する人の数である第2人数を、閾値Thを変更することで1人ずつ増減できる。このため、第2人数と、計数システム2によって計数された第1人数とを一致させる値に閾値Thをより確実に変更できる。
【0187】
本変形例では、算出部153が第1確率と第2確率を補正する場合を具体例として挙げて説明したが、これに限定される訳では無く、算出部153は、第3確率から第16確率を補正しても良い。
【0188】
(実施の形態1の変形例10)
実施の形態1に係る計数システム2が備える管理装置24は、オフィススペースSへの入室が許可されたユーザのユーザIDを、不図示のフラッシュメモリに予め記憶していると説明したが、これに限定される訳では無い。
【0189】
本変形例に係る管理装置24は、ユーザに関する複数のレコードが予め保存されている、図15に示すようなユーザテーブルを予め記憶している。ユーザテーブルの各レコードには、オフィススペースSへの入室が許可されたユーザのユーザIDと、当該ユーザに割り当てられたデスクが設置されている部分空間、当該ユーザに割り当てられた作業場がある部分空間等を含む、当該ユーザが滞在することが予め定められている滞在空間を識別する空間IDと、が対応付けられて保存されている。
【0190】
また、当該ユーザのユーザIDには、性別、身長及び座高、顔の幅及び長さ、頭囲、胸囲、腹囲等を含む、当該ユーザの体形を表す情報と、当該ユーザがオフィススペースSに滞在しているか否かを示す滞在フラグと、が対応付けられている。
【0191】
本変形例に係る管理装置24の不図示の通信回路が、第1カードリーダ22又は第2カードリーダ23からユーザIDを受信すると、管理装置24の不図示のCPUは、図15のユーザテーブルにおいて、受信されたユーザIDと対応付けられた滞在フラグを、滞在又は不在を表す値に更新する。また、CPUは、オフィススペースSに滞在する人の数である第1人数を計数するカウンタをアップカウント又はダウンカウントする。
【0192】
その後、管理装置24の通信回路が、第1人数を表す情報の送信を求めるリクエストを空気調和システム1から受信すると、CPUは、ユーザテーブルにおいて、滞在を表す値の滞在フラグと対応付けられた滞在空間の空間IDと、体形を表す情報と、を1又は複数取得する。オフィススペースSに入室した後に未だ退出していない人の体形と、その人が主に滞在する滞在空間と、を特定するためである。その後、CPUは、第1人数を表す情報と共に、取得された1又は複数の空間IDと体形を表す情報とを、空気調和システム1を宛先として、通信回路へ出力する。
【0193】
本変形例に係る空気調和システム1が備える人検知装置100は、図4に示した通信回路135で、管理装置24から第1人数を表す情報と、1又は複数の空間ID及び体形を表す情報と、を受信する。次に、図6に示した取得部151は、図5のステップS02で、第1人数を表す情報と、1又は複数の空間ID及び体形を表す情報と、を通信回路135から取得する。
【0194】
以下、説明を簡単にするため、人検知装置100の取得部151は、第1空間の空間ID及び第2空間の空間IDと、第1空間を滞在空間とする第1ユーザの体形を表す情報及び第2空間を滞在空間とする第2ユーザの体形を表す情報と、を取得した場合を具体例として挙げて説明する。
【0195】
本変形例に係る算出部153は、図10のステップS23において、図8に示した形状パターンテーブルから、形状パターンの名称と、形状パターンに合致する形状の特徴と、形状パターンに合致する特徴を有する熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率と、を複数取得する。その後、算出部153は、取得部151が取得した第1空間を滞在空間とする第1ユーザの体形を表す情報を用いて、取得した複数の形状パターンの形状の特徴を補正する。
【0196】
算出部153は、形状パターンの形状の特徴を補正するために、例えば、取得部151が取得した情報で表される第1ユーザの性別が男性であり、かつ、身長が「190 cm」である場合に、情報記憶部159が予め記憶する男性の平均身長「179 cm」を表す情報を読み出す。次に、算出部153は、第1ユーザの身長「190 cm」を男性の平均身長「179 cm」で除算した値「1.12」を補正に用いる倍率として算出する。その後、算出部153は、図9(a)及び(b)に示したような、直立している人から発せられた熱を表す熱塊の形状パターンの特徴を、鉛直方向に対応する副走査方向に当該形状パターンを倍率「1.12」だけ長く変更した形状パターンの特徴に補正する。
【0197】
同様に、検出部152は、取得部151が取得した情報で表される第1ユーザの座高と、情報記憶部159が予め記憶する男性の平均座高を表す情報と、を用いて、図9(c)に示したような、着席している人から発せられた熱を表す熱塊の形状パターンの特徴を補正する。さらに、検出部152は、第1ユーザの顔の長さ及び幅、並びに、頭囲、胸囲、及び、腹囲と、情報記憶部159が予め記憶する情報で表される男性の平均的な顔の長さ及び幅、並びに、頭囲、胸囲、及び、腹囲と、を用いて、形状パターンの特徴を補正する。
【0198】
その後、本変形例に係る算出部153は、ステップS23において、第1熱塊領域の形状の特徴と補正後の特徴が合致する又は最も近似する形状パターンの名称を特定し、特定した名称と対応付けられた確率を取得し、取得した確率を、第1空間に人がいる確率である第1確率とする。同様に、算出部153は、第2熱塊領域から第16熱塊領域の形状の特徴と、形状パターンの補正後の特徴と、を用いて、第2確率から第16確率を算出する。
【0199】
その後、算出部153が熱塊領域検出処理を終了してから、検知部154及び変更部155が、図5のステップS06からS12の処理を実行することで、第1確率から第16確率を用いて閾値Thを変更し、変更した閾値Thを用いて第1空間から第16空間にいる人を検知する。
【0200】
これらの構成によれば、人検知装置100の算出部153は、第1空間を滞在空間とする人の体形を用いて、人の平均的な体形を表す形状パターンの特徴を補正する。次に、算出部153は、第1空間に対応する熱画像の第1領域から検出された第1熱塊領域の特徴と補正後の特徴が合致する又は最も近似する形状パターンを特定し、特定した形状パターンに合致する又は最も近似する形状の熱塊領域が人体から発せられた熱を表す確率を、第1空間に人がいる確率である第1確率として算出する。同様に、算出部153は、第2確率から第16確率を算出する。これらのため、形状パターンの特徴を補正しない場合と比べて、第1確率から第16確率を精度良く算出できる。
【0201】
(実施の形態1の変形例11)
実施の形態1に係る計数システム2が備える第1カードリーダ22及び第2カードリーダ23がユーザIDを読み取る社員証、学生証等のカードは、IC(Integrated Circuit)カードであっても良い。
【0202】
本変形例に係るICカードは、不図示のアンテナを有する通信回路、CPU、RAM、ROM、及び、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)を備える。
【0203】
ICカードの通信回路は、第1カードリーダ22又は第2カードリーダ23からアンテナで電波を受信し、アンテナから出力される信号を復調し、復調された信号をCPUへ出力する。また、通信回路は、CPUから出力された信号を変調し、変調した信号をアンテナから電波として第1カードリーダ22又は第2カードリーダ23に送信する。
【0204】
ICカードのCPU、ROM、及び、RAMの構成及び機能は、図4に示した人検知装置100のCPU131、ROM132、及び、RAM133の構成及び機能と同様である。ICカードのEEPROMには、ユーザIDが予め保存されている。
【0205】
ユーザIDを読み出すことを命じる読出信号を、ICカードの通信回路が第1カードリーダ22又は第2カードリーダ23から受信すると、CPUは、受信された読出信号に従って、EEPROMからユーザIDを読み出し、読み出したユーザIDを通信回路へ出力する。その後、通信回路は、出力されたユーザIDを第1カードリーダ22又は第2カードリーダ23へ返信する。
【0206】
第1カードリーダ22は、ICカードが備えるCPUと通信回路と同様の構成及び機能を有する不図示のCPUと通信回路とを備える。オフィススペースSへ入室する人が第1カードリーダ22にICカードをかざすと、第1カードリーダ22の不図示の通信回路が備えるアンテナと、ICカードの不図示の通信回路が備えるアンテナと、が電磁誘導により結合する。
【0207】
第1カードリーダ22の通信回路が、アンテナの結合を検出すると、CPUは、読出信号をICカードへ送信させる制御を通信回路に行い、通信回路がICカードからユーザIDを受信すると、CPUは、ユーザIDを管理装置24へ送信させる制御を通信回路に行う。管理装置24は、第1カードリーダ22の通信回路からユーザIDを受信すると、オフィススペースSに滞在する人の数を計数するカウンタを値「1」増加させる。
【0208】
第2カードリーダ23の構成及び機能は、第1カードリーダ22の構成及び機能と同様である。
【0209】
本変形例に係る第1カードリーダ22及び第2カードリーダ23は、社員証、学生証等のICカードからユーザIDを読み出すと説明したが、これに限定される訳では無い。第1カードリーダ22及び第2カードリーダ23は、例えば、バーコードリーダー又は二次元コードリーダーであり、社員番号、学生番号等のユーザIDを表すバーコード又は二次元コードが印刷されたカードからユーザIDを読み取っても良い。
【0210】
(実施の形態1の変形例12)
実施の形態1では、空気調和システム1は、集線装置HBを介して計数システム2に接続されていると説明したが、これに限定される訳では無く、空気調和システム1は、計数システム2を備えていても良い。
【0211】
また、実施の形態1では、空気調和システム1は、1台の人検知装置100と、1台の空調機200と、を備えると説明したが、これに限定される訳では無く、空気調和システム1は、1台の人検知装置100と、2台以上の空調機と、を備えていても良い。
【0212】
また、空気調和システム1は、例えば、図2に示した第1空間から第12空間を対象空間とし、第1空間から第12空間にいる人を検知する第1人検知装置と、第5空間から第16空間を対象空間とする第2人検知装置と、1台の空調機200と、を備えていても良い。
【0213】
この場合、第1人検知装置及び第2人検知装置は、対象空間を表す情報を含み、オフィススペースSに滞在する人の内で、当該対象空間を滞在空間とする人の数を第1人数として返信することを求めるリクエストを計数システム2へ送信しても良い。
【0214】
また、計数システム2の管理装置24は、実施の形態1の変形例10に係る管理装置24の構成及び機能と同様の構成及び機能を有しており、リクエストを受信すると、滞在を表す値の滞在フラグと対応付けられた滞在空間の空間IDを取得し、取得した空間IDの数を第1人数として計数した後に、第1人数を表す情報を返信しても良い。
【0215】
第1人検知装置及び第2人検知装置は、管理装置24から受信した情報で表される第1人数と、対象空間から検知した人の数である第2人数と、が一致する又は相違が小さくなる値に、人の検知に用いる閾値Thを変更しても良い。
【0216】
また、この場合、第1人検知装置と第2人検知装置との双方によって人が検知される重複空間について、第1人検知装置の検知結果と、第2人検知装置の検知結果と、のどちらかを用いて、図13に示した制御処理を実行するかを設定した設定情報を、空調機200のフラッシュメモリが予め記憶していれば良い。どの部分空間が重複空間となるかは、第1人検知装置と第2人検知装置との設計及び設置計画によって事前に決まるためである。つまり、空調機200は、例えば、第5空間から第8空間について、第1人検知装置の検知結果を用いて制御制御処理を実行し、第9空間から第12空間について、第2人検知装置の検知結果を用いて制御処理を実行すると設定されていれば良い。
【0217】
また、空気調和システム1は、3台以上の検知装置と、1台の空調機200と、を備えていても良いし、2台以上の検知装置と、2台以上の空調機200と、を備えていても良い。
【0218】
(実施の形態1の変形例13)
実施の形態1では、図13のステップS43で、空調機200のCPUは、人検知装置100の検知結果を用いて、空調機200の風向が適切であるか否かを判定すると説明した。また、端末装置300は、図14に示した表示画面に、風向が適切でないことを警告する画像IWを表示すると説明した。しかし、これらに限定されるのではなく、空調機200の不図示のCPUは、人検知装置100の検知結果を用いて、空調機200の風量が適切であるか否かを判定しても良い。また、端末装置300は、空調機200が適切でないと判定した風量を表す画像IAに、風量が適切でないことを警告する画像IWを重畳表示しても良い。
【0219】
(実施の形態2)
実施の形態1に係る空気調和システム1は、図1に示したように、1台の人検知装置100と、1台の空調機200と、を備えると説明した。これに対して、本実施の形態2に係る空気調和システム1は、図16に示すように、2台の人検知装置110及び120と、2台の空調機210及び220と、を備える点で、実施の形態1に係る空気調和システム1と相違している。
【0220】
また、本実施の形態2に係る空気調和システム1は、人検知装置110及び120の感度を決める閾値Thの値を調整すると共に、調整された閾値Thを用いて人検知装置110及び120が行った人の検知結果を用いて、空調機210及び220を制御する制御装置900をさらに備える点で、実施の形態1に係る空気調和システム1と相違している。
【0221】
以下、実施の形態1と同様の構成については、実施の形態1で用いた符号と同一の符号を用いて説明するが、本実施の形態2と実施の形態1との相違について主に説明する。
【0222】
人検知装置110及び120の構成及び機能は、実施の形態1に係る人検知装置100の構成及び機能と同様である。しかし、実施の形態1に係る人検知装置100は、オフィススペースSを対象空間としているのに対して、人検知装置110は、図2に示した第1空間から第12空間を空調空間としており、人検知装置120は、第5空間から第16空間を空調空間としている点で異なる。このため、第5空間から第12空間は、第1人検知装置と第2人検知装置との双方によって人が検知される重複空間である。
【0223】
また、実施の形態1に係る人検知装置100は、図5に示した人検知処理を実行するが、本実施の形態2に係る人検知装置110は、図17に示す人検知処理を実行する点で異なる。人検知装置110の通信回路135が、人検知装置110の感度を決める閾値Thに設定される設定値を含み、対象空間にいる人を検知することを命じる検知命令を制御装置900から受信すると、人検知装置110のCPU131は、受信された検知命令に従って、図17の人検知処理を実行する。
【0224】
人検知処理の実行を開始すると、人検知装置110の取得部151は、通信回路135から検知命令に含まれた設定値を取得し、変更部155は、取得された設定値に閾値Thを変更する(ステップS51)。
【0225】
次に、図5のステップS03、S04、及び、S06と同様の処理が実行された後に(ステップS52からS54)、変更部155は、変更した閾値Thを用いて人検知装置110が行った人の検知結果を表す情報を、制御装置900を宛先として、通信回路135へ出力する(ステップS55)。
【0226】
人検知装置110の検知結果は、人検知装置110の対象空間である第1空間の空間IDと、第1空間の検知人数と、を含む。同様に、検知結果は、人検知装置110の対象空間である第2空間から第12空間の空間IDと、第2空間から第12空間の検知人数と、をさらに含む。
【0227】
その後、人検知装置110の通信回路135が検知結果を表す情報を制御装置900へ送信した後に、人検知装置110の変更部155は、人検知処理の実行を終了する。
【0228】
同様に、人検知装置120は、図17に示した人検知処理を実行することで、人検知装置120の対象空間である第5空間から第16空間の空間IDと検知人数とを含む検知結果を表す情報を制御装置900へ送信する。
【0229】
空調機210及び220の構成及び機能は、実施の形態1に係る空調機200の構成及び機能と同様である。しかし、実施の形態1に係る空調機200は、オフィススペースSを空調空間としているのに対して、空調機210は、図2に示した第1空間、第2空間、第5空間、第6空間、第9空間、第10空間、第13空間、及び、第14空間を空調空間としている点で異なる。また、空調機220は、空調機210の空調空間と異なるオフィススペースSの部分空間を、空調空間としている点で異なる。さらに、空調機210及び220は、制御装置900の制御に従って、空調空間の空気を調和させる点で、実施の形態1に係る空調機200と異なる。
【0230】
制御装置900は、人検知装置110及び120の感度を決める閾値Thの値を調整する。このため、制御装置900は、人検知装置110の対象空間を識別する空間IDを含み、オフィススペースSに滞在する人の内で、当該対象空間を滞在空間とする人の数を表す情報の返信を求めるリクエストを、計数システム2に送信する。
【0231】
計数システム2は、実施の形態1の変形例10に係る計数システム2の構成及び機能と同様の構成及び機能を有しており、計数システム2の管理装置24は、リクエストを受信すると、滞在を表す値の滞在フラグと対応付けられた滞在空間の空間IDを取得する。その後、管理装置24は、取得した空間IDの数を第1人数として計数した後に、第1人数を表す情報を返信する。
【0232】
制御装置900は、例えば、集中リモコンであり、図18に示すようなCPU901、ROM902、フラッシュメモリ903、RAM904、及び、通信回路905を備える。制御装置900が備えるCPU901、ROM902、フラッシュメモリ903、RAM904、及び、通信回路905が有する構成及び機能は、図4に示した人検知装置100が備えるCPU131、ROM132、RAM133、フラッシュメモリ134、及び、通信回路135が有する構成及び機能と同様である。
【0233】
また、制御装置900は、端末装置300が備える不図示のタッチパネル、ビデオカード、及び、ディスプレイと同様の構成及び機能を有するタッチパネル907、ビデオカード908、及び、ディスプレイ909を備える。制御装置900は、タッチパネル907に代えてボタンを備えても良い。
【0234】
制御装置900が起動すると、制御装置900のCPU901は、人検知装置110の感度を決める閾値Thを調整する、図19に示すような閾値調整処理を、予め定められた周期で実行する。
【0235】
これにより、制御装置900のCPU901は、オフィススペースSに滞在する人の内で、人検知装置110の対象空間を滞在空間とする人の数である第1人数を表す情報を取得する、図20に示すような取得部910として機能する。また、CPU901は、第1人数と人検知装置110が検知した人の数である第2人数との相違を小さくする値に、人検知装置110の閾値Thを変更する変更部920として機能する。さらに、CPU901は、変更された閾値Thを用いて人検知装置110に人を検知させる制御部930として機能する。またさらに、制御装置900のフラッシュメモリ903は、人検知装置110の検知結果を表す情報を記憶する情報記憶部990として機能する。制御部930は、本発明に係る制御手段の一例である。
【0236】
閾値調整処理の実行が開始されると、取得部910が、図5のステップS01及びS02と同様の処理を実行し(ステップS61及びS62)、変更部920が、ステップS05と同様の処理を実行する(ステップS63)。これにより、取得部910は、第1人数を表す情報を取得し、変更部920は、人検知装置110に設定する閾値Thの設定値を初期値で初期化する。
【0237】
その後、制御部930は、閾値Thの設定値を含む検知命令を、人検知装置110を宛先として、通信回路905へ出力する(ステップS64)。
【0238】
通信回路905が、検知命令を人検知装置110へ送信した後に、人検知装置110から検知結果を表す情報を受信すると、取得部910は、検知結果を表す情報を通信回路905から取得する(ステップS65)。その後、取得部910は、人検知装置110を識別する検知装置IDと対応付けて、人検知装置110の検知結果を表す情報を情報記憶部990に保存する。
【0239】
その後、変更部920は、検知結果において「1」人以上の検知人数と対応付けられた空間IDを計数することで、人検知装置110が検知した人の人数である第2人数を計数する(ステップS66)。
【0240】
その後、変更部920は、図5のステップS08からS11と同様の処理を実行することで、第1人数と第2人数とが相違すると判別すると(ステップS67;Yes又はステップS69;Yes)、人検知装置110に設定する閾値Thの値を、第1人数と第2人数との相違を小さくする値に変更する(ステップS68及びS70)。その後、ステップS64から上記処理が繰り返される。これに対して、変更部920は、第1人数と第2人数とが一致すると判別すると(ステップS67;No及びステップS69;No)、閾値調整処理の実行を終了する。
【0241】
制御装置900のCPU901は、人検知装置110の閾値Thと同様に、人検知装置120の閾値Thを調整するため、図19に示した閾値調整処理を予め定められた周期で実行する。
【0242】
風を当てる風あて運転、又は、風を当てない風よけ運転を空調機210及び220にさせるために、オフィススペースSに滞在する人が、制御装置900のタッチパネル907を操作すると、制御装置900の制御部930は、タッチパネル907が入力する信号に従って、風あて運転又は風よけ運転を命じる制御命令を生成する。その後、制御装置900の制御部930は、空調機210及び220を宛先として制御命令を、通信回路905へ出力する。
【0243】
その後、制御装置900のCPU901は、人検知装置110の検知結果と人検知装置120の検知結果と、を用いて空調機210の制御内容を決定し、決定した制御内容の運転を空調機210にさせる、不図示の制御処理を、予め定められた周期で実行する。
【0244】
また、情報記憶部990は、空調機210の空調空間に含まれる重複空間の内で、第5空間及び第6空間について、人検知装置110の検知結果を用いて空調機210を制御するという設定を表す設定情報を予め記憶している。同様に、情報記憶部990は、第9空間及び第10空間について、人検知装置120の検知結果を用いて空調機210を制御するという設定を表す設定情報を予め記憶している。
【0245】
さらに、情報記憶部990は、空調機220の空調空間に含まれる重複空間の内で、第7空間及び第8空間について、人検知装置110の検知結果を用いて空調機220を制御するという設定情報と、第11空間及び第12空間について、人検知装置120の検知結果を用いて空調機220を制御するという設定情報と、を予め記憶している。
【0246】
制御処理の実行が開始されると、制御装置900の制御部930は、情報記憶部990から、人検知装置110の検知装置IDに対応付けられた検知結果を表す情報を読み出し、人検知装置120の検知装置IDに対応付けられた検知結果を表す情報を読み出す。次に、制御部930は、情報記憶部990から、空調機210の設定情報を読み出し、読み出した設定情報に従って、人検知装置110の検知結果と人検知装置120の検知結果とを結合する。これにより、結合された検知結果である結合検知結果には、重複領域である第5空間の空間IDと、人検知装置110が第5空間から検知した人の人数と、が含まれる。同様に、結合検知結果には、重複領域である第6空間の空間ID、及び、人検知装置110が第6空間から検知した人の人数と、重複領域である第9空間及び第10空間の空間ID、並びに、人検知装置120が第9空間及び第10空間から検知した人の人数と、が含まれる。
【0247】
次に、制御装置900の制御部930は、運転状態を表す情報の返信を求めるリクエストを、空調機210を宛先として、図18に示した通信回路905へ出力する。制御装置900の通信回路905がリクエストを送信した後に、運転状態を表す情報を空調機210から受信すると、制御装置900の取得部910は、通信回路905から運転状態を表す情報を取得する。
【0248】
その後、制御装置900の制御部930は、図13のステップS43及びS44の処理と同様の処理を実行することで、人検知装置110及び120の検知結果、空調機210の運転状態、及び、検知結果を用いた運転状態の判定結果を、図14で示した表示画面に表示させる制御を、端末装置300に行う。
【0249】
その後、制御装置900の制御部930は、図13のステップS45の処理と同様の処理を実行することで適切な風向を決定した後に、決定した風向に空気を送出することを命じる制御命令を、空調機210を宛先として通信回路905へ出力する。空調機210は、制御命令を受信すると、制御命令に従って風向を変更する。
【0250】
その後、制御装置900の制御部930は、図13のステップS47及びS48の処理と同様の処理を実行することで適切な風量を決定した後に、決定した風量の空気を送出することを命じる制御命令を、空調機210を宛先として通信回路905へ出力する。空調機210は、制御命令を受信すると、制御命令に従って風量を変更する。
【0251】
その後、制御装置900の制御部930は、図13のステップS50の処理と同様の処理を実行した後に、制御処理の実行を終了する。同様に、制御装置900は、上記の制御処理を予め定められた周期で実行することで、人検知装置110人の検知結果と人検知装置120人の検知結果とを用いて空調機220を制御する。
【0252】
本実施の形態に係る空気調和システム1は、2台の人検知装置110及び120と、2台の空調機210及び220と、を備えると説明したが、これに限定される訳では無い。空気調和システム1は、1台以上の人検知装置と、1台以上の空調機と、を備えても良い。
【0253】
本実施の形態に係る制御装置900の制御部930は、図14に示した表示画面を端末装置300に表示させると説明したが、これに限定される訳では無く、図18に示した制御装置900のディスプレイ909に表示させても良い。
【0254】
本発明の実施の形態1及び2、並びに、実施の形態1の変形例1から13は、互いに組み合わせることができる。
【0255】
本発明の実施の形態1及び実施の形態1の変形例1から13のいずれかに係る機能を実現するための構成を予め備えた人検知装置100、並びに、実施の形態2に係る機能を実現するための構成を予め備えた人検知装置110及び120として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の人検知装置を本発明の実施の形態1及び実施の形態1の変形例1から13のいずれかに係る人検知装置100、若しくは、実施の形態2に係る人検知装置110又は120として機能させることもできる。すなわち、上記本発明の実施の形態1及び実施の形態1の変形例1から13のいずれかで例示した人検知装置100による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存の人検知装置を制御するコンピュータ(CPUなど)が実行できるように適用することで、本発明の実施の形態1及び実施の形態1の変形例1から13のいずれかに係る人検知装置100として機能させることができる。また、上記本発明の実施の形態2で例示した人検知装置110又は120による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存の人検知装置を制御するコンピュータ(CPUなど)が実行できるように適用することで、本発明の実施の形態2に係る人検知装置110又は120として機能させることができる。
【0256】
また、本発明の実施の形態2に係る機能を実現するための構成を予め備えた制御装置900として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の制御装置を本発明の実施の形態2に係る制御装置900として機能させることもできる。すなわち、上記本発明の実施の形態2で例示した制御装置900による各機能構成を実現させるためのプログラムを、既存の制御装置を制御するコンピュータ(CPUなど)が実行できるように適用することで、本発明の実施の形態2に係る制御装置900として機能させることができる。
【0257】
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、メモリカード、CD(Compact Disc)−ROM、又はDVD(Digital Versatile Disc)−ROMなどの記録媒体に格納して配布できる他、インタネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。尚、人検知方法は、人検知装置100又は空気調和システム1を用いて実施できる。
【0258】
また、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【産業上の利用可能性】
【0259】
本発明は、人を検知する人検知装置に適する。
【符号の説明】
【0260】
1 空気調和システム、2 計数システム、21 電子錠、22 第1カードリーダ、23 第2カードリーダ、24 管理装置、100,110,120 人検知装置、111 筐体、112 カバー、121 回転テーブル、122 モータ、130 撮像ユニット、131,901 CPU、132,902 ROM、133,903 RAM、134,904 フラッシュメモリ、135,905 通信回路、135a,905a 第1通信回路、135b,905b 第2通信回路、136 出力ポート、137 撮像部、137a センサ、137b 画像生成回路、138 突出部、139 ズームレンズ、151 取得部、152 検出部、153 算出部、154 検知部、155 変更部、159 情報記憶部、200,210,220 空調機、300 端末装置、900 制御装置、907 タッチパネル、908 ビデオカード、909 ディスプレイ、AO 光軸、B1からB4 空間、C 天井、CL,CS 通信ケーブル、F 床、HB 集線装置、IA,IC,IH,IS,IW 画像、S オフィススペース、Th 閾値、VX1からVX3 仮想壁、VY1からVY3 仮想壁、W1からW4 壁、θ 俯角
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図9
図10
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