特開2021-34361(P2021-34361A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2021034361-遠赤外線加熱装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-34361(P2021-34361A)
(43)【公開日】2021年3月1日
(54)【発明の名称】遠赤外線加熱装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 3/20 20060101AFI20210201BHJP
   H05B 3/30 20060101ALI20210201BHJP
   H05B 3/10 20060101ALI20210201BHJP
【FI】
   H05B3/20 398
   H05B3/30
   H05B3/10 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2019-157380(P2019-157380)
(22)【出願日】2019年8月13日
(71)【出願人】
【識別番号】519315383
【氏名又は名称】鈴木 ▲昇▼
(71)【出願人】
【識別番号】519315291
【氏名又は名称】大和田 武雄
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 ▲昇▼
(72)【発明者】
【氏名】大和田 武雄
【テーマコード(参考)】
3K034
3K092
【Fターム(参考)】
3K034AA02
3K034AA16
3K034BB02
3K034BB14
3K034BC05
3K034BC12
3K034FA03
3K034FA05
3K034FA13
3K034JA10
3K092QA05
3K092RF03
3K092RF09
3K092SS01
3K092SS12
3K092SS14
3K092VV16
3K092VV40
(57)【要約】      (修正有)
【課題】樹脂加熱に必要な温度である800℃に加熱することができ、また加熱温度への立ち上がりに要する時間が短い、遠赤外線加熱装置を提供する。
【解決手段】遠赤外線加熱装置は、ステンレス製の加熱板1と、加熱板1上に設けられ、加熱板1の上下に対向して配設されたステンレス製の上部均熱板及び下部均熱板と、上部均熱板と下部均熱板との間に並設して配列された複数本のシーズヒータ4と、上部均熱板上に配設された断熱材5と、上部均熱板と断熱材5との間に設けられた空間部6を仕切る仕切板7を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステンレス製加熱板と、前記加熱板上に設けられ、該加熱板の上下に対向して配設された上部及び下部の均熱板と、前記上部及び下部の均熱板との間に並設して配列されたシーズヒータと、前記上部均熱板上に配設された断熱材と、前記上部均熱板と断熱材との間に設けられた空間部を仕切る仕切板を備える遠赤外線加熱装置。
【請求項2】
前記加熱板は、熱処理がなされており、90%以上の放射率を備えることを特講とする請求項1記載の遠赤外線加熱装置。
【請求項3】
前記加シーズヒータは、前記内部にヒータ線を備え、該ヒータ線は、加熱板及び/又は立ち上がり部から30〜40mmの位置まで配設されていることを特講とする請求項1記載の遠赤外線加熱装置。。
【請求項4】
前記加シーズヒータは、上端に端子碍子を備え、該端子碍子付近の温度は、500℃〜650℃であることを特講とする請求項1記載の遠赤外線加熱装置。
【請求項4】
前記シーズヒータは、ロー付けで加熱板に固定さえていることを特講とする請求項1記載の遠赤外線加熱装置。。
【請求項5】
前記ステンレス製加熱板の表面温度の最大温度は、750℃であることを特徴とする請求項1記載の遠赤外線加熱装置。。
【請求項6】
前記前記遠赤線加熱装置は、パネルヒータを備えることを特講とする請求項1記載の遠赤外線加熱装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂の加熱及び又は乾燥に使用される遠赤外線加熱装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、熱歪に強く耐熱性に強い材料からなる薄肉のフェイスプレートの下面にシーズヒータをロー付けした均熱板を組み付けた加熱版、シーズヒータを金属製の均熱板にブレージングによりロー付けした均熱板が開示されている。この加熱板は、樹脂の加熱に必要な温度である800℃に加熱するすることができず、500℃が最大であり、しかも加熱や乾燥に要する時間がかかる等の欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−359062号公報
【発明の概要】
【0004】
樹脂の加熱に必要な温度である800℃に加熱することができ、また加熱温度への立ち上がりに要する時間を短時間で行うことができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、樹脂を加熱及び/又は乾燥する遠赤外線加熱装置に係り、遠赤外線加熱装置は、ステンレス製加熱板と、加熱板の上下に対向して配設された上部及び下部の均熱板と、前記上部及び下部の均熱板の均熱板との間に並列して設けられたシーズヒータと、前記上部均熱板上に配設された断熱材と、前記上部均熱板と断熱材との間に設けられた空間部を仕切る仕切板を備える。
【0006】
前記遠赤外線加熱装置は、樹脂の成型時のプレス前の加熱用に使用されることが好ましい。。
【0007】
前記加熱板は、熱処理がなされており、90%以上の放射率を備えることが好ましい。
【0008】
前記加シーズヒータは、前記空間部に至るヒータ線を備え、該ヒータ線は、加熱板及び/又は立ち上がり部から30〜40mmの位置まで配設されていることが好ましい。
【0009】
前記加シーズヒータは、ヒータ線の上端に端子碍子を備え、該端子碍子付近の温度は、500℃〜650℃であることが好ましい。
【0010】
前記シーズヒータは、ロー付けで加熱板に固定さえていることが好ましい。
【0011】
前記ステンレス製加熱板の表面温度の最大温度は、750℃であることが好ましい。
【0012】
前記遠赤外線加熱装置は、パネルヒータを備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の遠赤外線加熱装置によれば、樹脂の加熱に必要な温度である800℃に加熱することができ、また加熱温度への立ち上がりに要する時間を短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係わる遠赤外線加熱装置を示す断面図である。
図2】本発明に係わる遠赤外線加熱装置のシーズヒータの配列図である。
図3】本発明に係わる遠赤外線加熱装置のシーズヒータの他の配列図である。
図4】本発明に係わる遠赤外線加熱装置のシーズヒータの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係わる遠赤外線加熱装置を示す断面図である。
本発明に係わる遠赤外線加熱装置100は、樹脂を加熱及び/又は乾燥するために使用される。遠赤外線加熱装置100は、ステンレス製加熱板1と、前記加熱板1上に設けられ、加熱板の上下に対向して配設されたステンレス製の上部均熱板2及びステンレス製の下部均熱板3と、前記上部及び下部の均熱板2、3との間に並設して配列された複数本のシーズヒータ4と、前記上部均熱板2上に配設された断熱材5と、前記上部均熱板2と断熱材5との間に設けられた空間部6を仕切る仕切板7を備える。並設して配列された複数本のシーズヒータ4は、上部及び下部の均熱板2、3で挟んで、ネジ等のヒータ固定金具8で固定され固定部を形成する。
【0016】
遠赤外線加熱装置は、ステンレス製加熱板1の表面温度を検知する熱電対9を備え、熱電対を固定する加熱板に固定された熱電対固定部10を備える。熱電対8は、加熱板のほぼ中央部に設けられることが好ましい。
【0017】
前記ステンレス製加熱板1は、熱処理がなされており、90%以上の放射率を備えることが好ましい。ステンレス製加熱板の表面温度の最大温度は、750℃に加熱されることが好ましい。
【0018】
シーズヒータの配列は、図2及び図3に示されている。図2において、ヒータ固定金具8は、シーズヒータが矩形形状の加熱板の周囲の形状に沿って並設して配列された全ての複数本のシーズヒータを一体にまとめて固定するヒータ全体固定金具11と、並設して配列された全ての複数本のうち最外側に配列されたシーズヒータから内側に配列された複数のうちの一部のシーズヒータを固定するヒータ部分固定金具を示す。これら固定金具は、シーズヒータの温度が最大750℃になった際に、熱で変形しないようにシーズヒータ固定金具8で固定されていることが好ましい。
【0019】
図3は、シーズヒータの固定金具8は、加熱板の矩形形状の長手方向に並列して配列された全ての複数本のシーズヒータを一体にまとめて固定する複数本のヒータ全体固定金具11を備える。ヒータ全体固定金具11は、長手方向に並列して配列された複数本のシーズヒータを横切って設けられている。
【0020】
図4は、シーズヒータの概略図を示す。シーズヒータは、内部にニクロム線13を配置して、加熱温度を加熱面内部の中央で最大750℃まで到達することができるように構成されている。発熱量;定格3.5W/cmを有する。シーズヒータは、内部のニクロム線を図1の加熱板及び/又は立ち上がり部から30〜40mmの位置まで配設している。シーズヒータの終端は、無封口を介して端子碍子14を設けている。端子碍子付近の温度は、500℃〜650℃であることが好ましい。なお、シーズヒータ4は、ロー付けで加熱板1に固定されていることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0021】
樹脂製品の加熱及び又は乾燥、塗装後の乾燥、樹脂の成型時のプレス前の加熱
【符号の説明】
【0022】
1;加熱板
2;上部均熱板
3;下部均熱板
4;シーズヒータ
5;断熱材
6;空間部
7;仕切板
8;ヒータ固定金具
9;熱電対
10;熱電対固定部
11;シーズヒータ全体固定金具
12;シーズヒータ部分固定金具
13;ニクロム線
14;端子碍子
図1
図2
図3
図4