(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-3544(P2021-3544A)
(43)【公開日】2021年1月14日
(54)【発明の名称】自動掃除及び収納が可能な電動モップ、電動モップの使用方法
(51)【国際特許分類】
A47L 11/282 20060101AFI20201211BHJP
A47L 11/24 20060101ALI20201211BHJP
A47L 13/40 20060101ALI20201211BHJP
A47L 13/51 20060101ALI20201211BHJP
【FI】
A47L11/282
A47L11/24
A47L13/40
A47L13/51
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2019-160832(P2019-160832)
(22)【出願日】2019年9月4日
(31)【優先権主張番号】201910560059.9
(32)【優先日】2019年6月25日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201910560001.4
(32)【優先日】2019年6月25日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201910564423.9
(32)【優先日】2019年6月26日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201910566387.X
(32)【優先日】2019年6月26日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201910565112.4
(32)【優先日】2019年6月26日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519033085
【氏名又は名称】深セン市杰深科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners 特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】劉 志長
(72)【発明者】
【氏名】張 小明
(72)【発明者】
【氏名】席 建新
(57)【要約】 (修正有)
【課題】自動掃除及び収納が可能な電動モップを提供する。
【解決手段】自動掃除及び収納が可能な電動モップは、モップロッド部材と、モップヘッド部材4と、モップヘッド部材の載置及び洗浄に用いられるクリーナースタンド部材5と、を備える。モップヘッド部材はモップロッド部材の下端に設置され、モップヘッド部材はモップヘッドケースを含み、モップヘッドケースには回転可能なクリーンローラー及びクリーンローラーを駆動させるためのモーターが設置される。クリーナースタンド部材は、クリーンローラーを洗浄するための洗浄槽が形成される外部筐体を含み、洗浄槽にはクリーンローラーを洗浄するための汚れ除去部材が設置される。外部筐体には汚水を排水するための汚水排水システムが設けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モップロッド部材と、モップヘッド部材(4)と、前記モップヘッド部材(4)の載置及び洗浄に用いられるクリーナースタンド部材(5)と、を備え、前記モップヘッド部材(4)は前記モップロッド部材の下端に設置され、
前記モップヘッド部材(4)はモップヘッドケース(4a)を含み、前記モップヘッドケース(4a)には回転可能なクリーンローラー(4b)及び前記クリーンローラー(4b)を駆動させるモーター(4c)が設置され、
前記クリーナースタンド部材(5)は外部筐体(5a)を具備し、前記外部筐体(5a)には前記クリーンローラー(4b)を洗浄するための洗浄槽(5aa)が形成され、前記洗浄槽(5aa)には前記クリーンローラー(4b)を洗浄するための汚れ除去部材が設置され、前記外部筐体(5a)には汚水を排水するための汚水排水システムが設置されることを特徴とする自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項2】
前記モーター(4c)は駆動機構素子を介して前記クリーンローラー(4b)に接続され、前記駆動機構素子は順次連結される変速ギアセットと、駆動ベルトと、ローラー連接機構(4d)と、を備え、前記ローラー連接機構(4d)は前記モップヘッドケース(4a)に回転可能に設置され、前記クリーンローラー(4b)は前記ローラー連接機構(4d)に装設されることを特徴とする請求項1に記載の自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項3】
前記モップロッド部材は相互に着脱自在に連結される少なくとも2つの連結段を含むことを特徴とする請求項1に記載の自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項4】
前記モップロッド部材は3つの連結段を含み、前記3つの連結段はそれぞれ順次取り外し可能に連結されるハンドル段部材(1)、上段ロッド部材(2)、及び下段ロッド部材(3)であり、且つ前記モップヘッド部材(4)は下段ロッド部材(3)に着脱自在に連結されることを特徴とする請求項1に記載の自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項5】
前記ハンドル段部材(1)はハンドル段アウターケーシング(1a)を含み、前記ハンドル段アウターケーシング(1a)の下端には結合段(1aa)が形成され、前記結合段(1aa)には前記上段ロッド部材(2)への連結に用いられる弾性アーム(1ab)が形成され、前記上段ロッド部材(2)は上段ロッドケース(2a)を含み、前記上段ロッドケース(2a)の一端には前記結合段(1aa)に結合される上部スロット(2aa)が形成され、前記上部スロット(2aa)の側壁には前記弾性アーム(1ab)に適合する係合スロット(2ab)が設けられ、前記上段ロッドケース(2a)には前記弾性アーム(1ab)を解放するハンドル段リリースボタン(2b)が更に設置され、前記ハンドル段リリースボタン(2b)はキーキャップ(2ba)及びキーロッド(2bb)を具備し、前記キーロッド(2bb)は係合スロット(2ab)内に装入され、前記キーキャップ(2ba)は前記上段ロッドケース(2a)の壁板を貫通させ、前記キーキャップ(2ba)の下端の辺に沿って前記壁板に適合する位置限定凸部が設置され、前記上部スロット(2aa)はスロット壁板が囲むことにより形成され、前記係合スロット(2ab)は前記スロット壁板の内壁に設けられ、且つ前記キーロッド(2bb)にはリターンスプリング(2d)が環装され、前記リターンスプリング(2d)の一端は前記キーキャップ(2ba)に当接され、他端は前記スロット壁板の外表面に当接されることを特徴とする請求項4に記載の自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項6】
前記上部スロット(2aa)の側壁には凹面を含む弾性片(2ac)が嵌装され、前記弾性片(2ac)の前記凹面は前記係合スロット(2ab)とし、前記ハンドル段リリースボタン(2b)はキーキャップ(2ba')及びキーロッド(2bb')を備え、前記キーロッド(2bb')は前記弾性片(2ab)が圧迫されることにより変形し、前記弾性アーム(1ab)が前記凹面から退出し、前記弾性アーム(1ab)が解放されることを特徴とする請求項5に記載の自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項7】
前記上段ロッド部材(2)は前記上段ロッドケース(2a)を含み、前記下段ロッド部材(3)は下段ロッドケース(3a)を含み、前記下段ロッドケース(3a)の一端には前記上段ロッドケース(2a)に結合される結合部(3aa)が形成され、対応するように、前記上段ロッドケース(2a)の一端には前記結合部(3aa)に結合される下部スロット(2c)が形成され、前記下段ロッドケース(3a)の一端にはモップヘッドケース(4a)に結合されるモップヘッドスロット(3ab)が形成されることを特徴とする請求項6に記載の自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項8】
前記結合部(3aa)はボルトにより前記下部スロット(2c)に固定されることを特徴とする請求項7に記載の自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項9】
前記モップヘッドケース(4a)には洗浄用水を排出するためのポンプ(4e)が更に設置され、前記ポンプ(4e)の出力端はノズル(4f)に連結され、前記ノズル(4f)は前記モップヘッドケース(4a)に設けられ、前記ノズル(4f)の排水端は前記モップヘッドケース(4a)の外部まで延出されることを特徴とする請求項1に記載の自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項10】
前記洗浄槽(5aa)には前記クリーンローラー(4b)を載置するための定位型槽(5ab)が内設されることを特徴とする請求項1に記載の自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項11】
前記洗浄槽(5aa)の底面は傾斜面であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項12】
前記汚れ除去部材は、前記定位型槽(5ab)の辺に沿って設置される排水用スクレーパー(5b)を備えることを特徴とする請求項10に記載の自動掃除及び収納が可能な電動モップ。
【請求項13】
請求項12に記載の電動モップの使用方法であって、
前記クリーンローラー(4b)を使用して地面を掃除する工程1と、
使用後のモップヘッド部材(4)を前記洗浄槽(5aa)に入れ、前記クリーンローラー(4b)を前記定位型槽(5ab)に入れ、前記洗浄槽(5aa)には前記クリーンローラー(4b)を浸すための水が容れられる工程2と、
前記モーター(4c)が起動し、前記モーター(4c)が前記クリーンローラー(4b)を回転するように駆動させ、前記クリーンローラー(4b)が自身の回転により洗浄され、同時に前記排水用スクレーパー(5b)により前記クリーンローラー(4b)が洗浄される工程3と、
前記洗浄槽の汚水が排水される工程4と、を含むことを特徴とする電動モップの使用方法。
【請求項14】
前記工程1の前にポンプ(4e)が起動されて掃除する地面に水または洗浄液が噴水されることを特徴とする請求項13に記載の電動モップの使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モップに関し、更に詳しくは、自動掃除及び収納が可能な電動モップ、およびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モップは一般に普及する家庭用掃除用具であり、主に握り持つためのモップのハンドル及び掃除するためのモップヘッドを備える。科学技術の進歩に伴い、電動化されたものやスマート家電化されたモップも登場している。
【0003】
従来のモップは全て棒状のモップのハンドルを有し、人の身長に合わせて設計されているが、モップのハンドル全体の長さが長すぎることもよくある。電子商取引が発展を続ける今日においては、モップのハンドルが長すぎると包装や運送が手間であり、運送ではサイズが大きければ費用も高くなった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
モップによる掃除効率はモップヘッドの掃除部に依存し、様々な設計の毛が採用されており、スポンジローラーを採用するものもある。従来のモップヘッドは全て使用に関して共通する問題があり、それは床掃除が終わった後に前記モップヘッド及び掃除部をどのように洗浄するかという問題である。現在は手動で洗浄する方式が採用されているが、これは操作が面倒で手も汚れるため不便であった。また、従来のモップの掃除部は全て固定されているため、モップの接触面が汚れた後には反対側のきれいな面を使用して地面の掃除を続けねばならず、操作が不便であるという問題もあった。
【0005】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0006】
上述の従来技術ではモップの掃除部の洗浄に手動洗浄方式が採用され、その操作が面倒で手が汚れるという問題を鑑み、上記課題解決のため、本発明は、自動掃除及び収納が可能な電動モップを提供することを目的とする。すなわち、地面の掃除に用いられる回転可能なローラーが設置されてこれをモップヘッドの掃除部とし、且つ洗浄槽を備えるクリーナースタンド部材が組み合わせられる設計により掃除部の洗浄を行い、洗浄時にクリーンローラーの回転を利用して自動洗浄を実現する。手動で洗浄する面倒や手が汚れる問題が免れ、且つクリーナースタンド部材中に汚れ除去部材が設置されることによりクリーンローラーの洗浄効果が更に高まり、全体的に使用が便利で効果的になる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の自動掃除及び収納が可能な電動モップは、モップロッド部材と、モップヘッド部材と、前記モップヘッド部材の載置及び洗浄に用いられるクリーナースタンド部材と、を備える。前記モップヘッド部材は前記モップロッド部材の下端に設置される。前記モップヘッド部材は、回転可能なクリーンローラー及び前記クリーンローラーを駆動させるためのモーターが設置されるモップヘッドケースを含む。前記クリーナースタンド部材は、前記クリーンローラーを洗浄するための洗浄槽が形成される外部筐体を具備し、前記洗浄槽には前記クリーンローラーを洗浄するための汚れ除去部材が設置され、前記外部筐体には汚水を排水するための汚水排水システムが設けられる。
【0008】
好ましくは、前記モーターは駆動機構素子を介して前記クリーンローラーに接続され、前記駆動機構素子は順次連結される変速ギアセットと、駆動ベルトと、ローラー連接機構と、を備える。前記ローラー連接機構は前記モップヘッドケースに回転可能に設置され、前記クリーンローラーは前記ローラー連接機構に装設される。
【0009】
好ましくは、前記モップロッド部材は、相互に着脱自在に連結される少なくとも2つの連結段を含む。
【0010】
好ましくは、前記モップロッド部材は3つの連結段を含む。前記3つの連結段はそれぞれ順次着脱自在に連結されるハンドル段部材、上段ロッド部材和下段ロッド部材であり、且つ前記モップヘッド部材は下段ロッド部材に着脱自在に連結される。
【0011】
好ましくは、前記ハンドル段部材はハンドル段アウターケーシングを備え、前記ハンドル段アウターケーシングの下端には結合段が形成され、前記結合段には前記上段ロッド部材への連結に用いられる弾性アームが形成される。前記上段ロッド部材は上段ロッドケースを含み、前記上段ロッドケースの一端には前記結合段に結合される上部スロットが形成され、前記上部スロットの側壁には弾性アームに適合する係合スロットが設けられ、前記上段ロッドケースには前記弾性アームを解放するためのハンドル段リリースボタンが更に設置される。前記ハンドル段リリースボタンはキーキャップ及びキーロッドを具備し、前記キーロッドは係合スロットに装入される。前記キーキャップは前記上段ロッドケースの壁板を貫通させ、前記キーキャップの下端の辺縁には前記壁板に適合する位置限定凸部が設けられる。前記上部スロットはスロット壁板が囲むことにより形成され、前記係合スロットは前記スロット壁板の内壁に設けられる。前記キーロッドにはリターンスプリングが環装され、前記リターンスプリングの一端は前記キーキャップに当接され、他端は前記スロット壁板の外表面に当接される。
【0012】
好ましくは、前記スロットの側壁には凹面を含む弾性片が嵌装され、前記弾性片の凹面は前記係合スロットとする。前記ハンドル段リリースボタンはキーキャップ及びキーロッドを備え、前記キーロッドは前記弾性片が圧迫されることにより変形し、前記弾性アームが前記凹面から退出し、前記弾性アームが解放される。
【0013】
好ましくは、前記上段ロッド部材は上段ロッドケースを含み、前記下段ロッド部材は下段ロッドケースを含む。前記下段ロッドケースの一端には上段ロッドケースに結合される結合部が形成され、対応するように、前記上段ロッドケースの一端には前記結合部に結合される下部スロットが形成され、前記下段ロッドケースの一端にはモップヘッドケースに結合されるモップヘッドスロットが形成される。
【0014】
好ましくは、前記結合部はボルトにより前記下部スロットに固定される。
【0015】
好ましくは、前記モップヘッドケースには洗浄用水を排水するためのポンプが更に設置される。前記ポンプの出力端はノズルに連結され、前記ノズルは前記モップヘッドケースに設けられ、前記ノズルの排水端は前記モップヘッドケースの外部まで延出される。
【0016】
好ましくは、前記洗浄槽には前記クリーンローラーを載置するための定位型槽が内設される。
【0017】
好ましくは、前記洗浄槽の底面は傾斜面である。
【0018】
好ましくは、前記汚れ除去部材は、前記定位型槽の辺縁に設置される排水用スクレーパーを備える。
【0019】
また、本発明に係る電動モップの使用方法は、下記工程を含む。
工程1:前記クリーンローラーを使用して地面を掃除する。
工程2:使用後のモップヘッド部材を前記洗浄槽に入れ、前記クリーンローラーを前記定位型槽に入れ、前記洗浄槽には前記クリーンローラーを浸すための水が容れられる。
工程3:前記モーターが起動され、前記モーターが前記クリーンローラーを回転するように駆動させ、前記クリーンローラーが自身の回転により洗浄され、同時に排水用スクレーパーにより前記クリーンローラーが洗浄される。
工程4:前記洗浄槽の汚水が排水される。
【0020】
好ましくは、前述の使用方法の工程1の前に前記ポンプが起動されて掃除する地面に水または洗浄液が噴水される。
【0021】
本発明の詳しい構造または特徴については、後述の実施方式の詳細な説明において描写する。然しながら、本分野の技術者ならば、前記詳細な説明及び列挙する本発明の特定の実施例は本発明を説明するためのものにすぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の好ましい実施形態に係る電動モップを示す傾斜構成図である。
【
図2】本発明の好ましい実施形態に係る電動モップを示す傾斜分解図である。
【
図3】本発明の好ましい実施形態の一部傾斜図であって、モップロッドのハンドル段部材を示す。
【
図4】本発明の好ましい実施形態の一部断面図であって、モップロッドのハンドル段部材を示す。
【
図5】本発明の好ましい実施形態の一部前面図であって、モップロッドの上段ロッド部材の構成を示す。
【
図6】本発明の好ましい実施形態の一部断面図であって、モップロッドの上段ロッド部材の内部構成を示す。
【
図8】本発明の好ましい実施形態の一部前面図であって、ハンドル段リリースボタンの設置構成を示す。
【
図10】本発明の好ましい実施形態の一部前面図であって、モップロッドの下段ロッド部材の構成を示す。
【
図11】本発明の好ましい実施形態の一部断面図であって、モップロッドの下段ロッド部材の内部構成を示す。
【
図13】本発明の好ましい実施形態の一部傾斜分解図であって、モップヘッド部材の分解構成を示す。
【
図15】本発明の好ましい実施形態の一部断面図であって、モップヘッド部材の内部構成を示す。
【
図16】本発明の好ましい実施形態に係るクリーナースタンド部材を示す概略図である。
【
図17】本発明の好ましい実施形態に係るクリーナースタンド部材を示す分解概略図である。
【
図18】本発明の好ましい実施形態に係るクリーナースタンド部材とモップヘッド部材を組み立てて設置される概略図である。
【
図19】本発明の好ましい実施形態に係るクリーナースタンド部材とモップヘッド部材を組み立てて設置される他の概略図である。
【
図20】本発明の好ましい実施形態に係る回路システムを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る自動掃除及び収納が可能な電動モップについて具体的に説明する。なお、本発明は主に電動モップ及びウェット型電動モップに応用され、本分野の技術者ならば本実施方式の説明に用いる用語が応用分野を制限しない上位の表現に属することを理解できる。例えば、材料や形状の用語は描写内容が指す材料や形状に限定されず、位置の用語も設置、近接、連接、または隣接に限定されない。各部材の数量の用語である「1」は1つまたは1つ以上の複数の部材の数量を含む。本明細書の内容に記載する「上」、「下」、「内」、「外」、「頂」 、「底」等の方向の形容詞は正常な使用方向を基準とした例示のための描写の用語であり、主張の範囲を制限するものではない。
【0024】
自動洗浄可能なモップは、ハンドル段部材1と、上段ロッド部材2と、下段ロッド部材3のモップロッド部材と、モップヘッド部材4と、クリーナースタンド部材5と、を備える。モップヘッド部材4はモップロッド部材の下端に設置され、クリーナースタンド部材5はモップヘッド部材4の載置及び洗浄に用いられる。 モップロッド部材は相互に着脱自在に連結される少なくとも2つの連結段を含む(
図1及び
図2参照)。
【0025】
運送中の包装及び運送に利するように包装全体のサイズを縮小させるため、モップロッド部材は着脱自在な多段組立方式で形成される。具体的には複数の段で設計される。本実施例における具体的な好ましい形態では、モップロッド部材が3つの連結段を含み、3つの連結段はそれぞれ順次連結されるハンドル段部材1、上段ロッド部材2、及び下段ロッド部材3であり、且つハンドル段部材1、上段ロッド部材2、及び下段ロッド部材3は着脱自在に連結され、モップヘッド部材4は下段ロッド部材3に着脱自在に連結される。
【0026】
図3及び
図4に示される上述のハンドル段部材1は、中空のハンドル段アウターケーシング1aを有し、ハンドル段アウターケーシング1aの下端には管状を呈する結合段1aaが形成される。ハンドル段アウターケーシング1a内部は前記結合段1aaを介して外部に連通され、結合段1aaには連結係合に用いられる弾性アーム1abが形成される。弾性アーム1abの外表面には連結係合に用いられる突起が形成される。好ましくは、ハンドル段アウターケーシング1aにはスイッチ用回路基板1bが内設され、対応するように、ハンドル段アウターケーシング1aにはスイッチキー1cが設置される。好ましくは、ハンドル段アウターケーシング1aに設けられるスイッチキー1cの箇所にはスイッチキー挿通穴が設けられ、前記スイッチキー挿通穴にはキー設置パネル1dが設置され、キー設置パネル1dにはスイッチキー1cが設置される。前記スイッチキー1cは内に向けてキー設置パネル1dを貫通させると共にハンドル段アウターケーシング1aの内部に装入される。好ましくは、キー設置パネル1dは係合構造によりスイッチキー挿通穴の辺縁に係合される。好ましくは、スイッチキー1cとキー設置パネル1dとの間にリセットボタンスプリング1eが設置される。好ましくは、スイッチキー1cはモーターキー及びポンプキーを含む。好ましくは、ハンドル段アウターケーシング1aが湾曲することにより握り持つためのハンドルリング1fが形成される。
【0027】
本実施形態では、ハンドル段部材の具体的な構造形態を提供し、ハンドル段アウターケーシング1aを主体とし、中空の内部に関連するスイッチ用回路基板1b等の付属部材が設置される。結合段1aaは上段ロッド部材2に挿設結合され、且つ弾性アーム1abの突起により係合される。スイッチ用回路基板1bはスイッチ回路の一部分であり、スイッチキー1cに組み合わせられ、起動及び停止を制御する。スイッチキー1cは具体的にはキー設置パネル1dを介して設置される。キー設置パネル1dはスイッチキー挿通穴の辺縁に係合され、着脱を便利にする。リセットボタンスプリング1eはスイッチキー1cが押圧された際に復位し、押圧力が消失するとリセットボタンスプリング1eの作用によりスイッチキー1cの位置が回復する。本形態において、スイッチとは主にモーター及びポンプに対するスイッチを指すものであり、即ちモーターキー及びポンプのキーが設置される。ハンドルリング1fは使用者が握り持つために設けられる。
【0028】
また、
図5、
図6、及び
図7に示される上段ロッド部材2は、上段ロッドケース2aを有する。上段ロッドケース2aの一端にはハンドル段部材1に結合される上部スロット2aaが形成され、上部スロット2aaの側壁には弾性アーム1abに適合する係合スロット2abが設けられ、上段ロッドケース2aには弾性アーム1abを解放するためのハンドル段リリースボタン2bが更に設置され、前記ハンドル段リリースボタン2bの一端は係合スロット2ab内に装入される。上段ロッドケース2aの他端には下段ロッド部材3に結合される下部スロット2cが形成される。好ましくは、ハンドル段リリースボタン2bはキーキャップ2ba及びキーロッド2bbを含み、キーロッド2bbは係合スロット2ab内に装入される。好ましくは、キーキャップ2baは上段ロッドケース2aの壁板を貫通させ、キーキャップ2baの下端の辺縁には壁板の内表面に適合する位置限定凸部が設けられる。好ましくは、上部スロット2aaはスロット壁板が囲むことにより形成され、係合スロット2abはスロット壁板の内壁に設置される。キーロッド2bbにはリターンスプリング2dが環装され、リターンスプリング2dの一端はキーキャップ2baに当接され、他端はスロット壁板の外表面に当接される。好ましくは、上段ロッドケース2aには下段ロッド部材3を固定するための第一ボルト穴2eが更に設けられ、前記第一ボルト穴2eは下部スロット2c内まで貫入される。好ましくは、上段ロッドケース2aには指示ランプ2fが設置され、且つ前記指示ランプ2fに接続される指示ランプ回路基板2gは上段ロッドケース2aに内設される。好ましくは、上段ロッドケース2aには主制御回路基板2hが内設される。
【0029】
また、本実施形態では、上段ロッド部材2の具体的な構造形態を提供し、上段ロッドケース2aを上段ロッド部材2の主体とし、上端はハンドル段部材1に連結され、下端は下段ロッド部材3に連結される。具体的には、上部スロット2aaによりハンドル段アウターケーシング1aの結合段1aaに結合され、弾性アーム1abにより係合スロット2abに係合される。弾性アーム1abの突起は係合スロット2ab内に係入される。解放する場合、ハンドル段リリースボタン2bが押されるとキーロッド2bbが移動し、且つ弾性アーム1abが係合スロット2ab内から押し出され、その後ハンドル段部材1が抜出される。ハンドル段リリースボタン2bが使用時に下に向けて押圧され、且つリターンスプリング2dが設置されることにより押圧が復位される。ハンドル段リリースボタン2bがリターンスプリング2dにより押し出されないようにするため、且つハンドル段リリースボタン2bが上段ロッドケース2aから脱落しないようにするため、キーキャップ2baの辺縁には位置限定凸部が設けられ、上段ロッドケース2aの壁板と共に位置を限定させることにより脱離防止効果を達成させる。モップには電子制御設計が採用され、指示ランプ2fにより電子制御の状態が表示される。使用者が見やすいようにするため、指示ランプ2fは上段ロッドケース2aに設置され、上段ロッドケース2aには対応する指示ランプ回路基板2gが内設され、回路構造の指示ランプ2fに組み合わせられる。同様に、モップの電子制御設計に基づいた主制御回路基板2hが必要であり、前記主制御回路基板2hは上段ロッドケース2aに内設され、回路が架設される。
【0030】
コストを下げ、構造を簡略化するために、本発明は他のハンドル段リリースボタン2b'の設置構造形態を提供する(
図8と
図9参照)。スロット2aaの側壁には凹面を含む弾性片2acが嵌装され、弾性片2acの凹面は係合スロット2abとする。ハンドル段リリースボタン2b'はキーキャップ2ba'及びキーロッド2bb'を備え、キーロッド2bb'は弾性片2acが圧迫されることにより変形し、弾性アーム1abが凹面から退出し、弾性アーム1abが解放される。弾性アーム1abの突起も同様に弾性片2acの凹面に係入され、固定のための連結構造が形成される。弾性片2acは自身の弾性を利用してハンドル段リリースボタン2b'をリセットさせ、具体的には、弾性片2acは皿ばねまたは類似する弾性構造で製造される。使用において具体的には、キーロッド2bb'は外力の作用により弾性片2acが圧迫され、弾性アーム1abの突起が凹面から滑り出ることにより両者の間の相互の脱離が実現する。具体的な実施においては、弾性片2acは様々な材料で実施可能であり、例えばゴムでもよく、自身の弾性を利用してキーロッド2bb'を復位させることができればよい。凹面は弾性アーム1abと共に組み合わせて固定を実現可能であればよく、弾性片2acの固定凹面でもよく、弾性アーム1abの圧迫により形成される凹面でもよい。
【0031】
図10、
図11、及び
図12に示される下段ロッド部材3は下段ロッドケース3aを有し、下段ロッドケース3aの一端には上段ロッド部材2に結合される結合部3aaが形成される。下段ロッドケース3aの他端にはモップヘッド部材4に結合されるモップヘッドスロット3abが形成される。下段ロッドケース3aには水槽3bが設置される。好ましくは、結合部3aaには固定ボルトが設置される第二ボルト穴が設けられる。好ましくは、下段ロッドケース3aには水槽タンクが凹設され、水槽3bは水槽タンクに着脱自在に内設される。好ましくは、水槽3bには吸出管3cが内設され、吸出管3cの下端は水槽3bの底部に装入され、吸出管3cの上端は水槽3bの側壁に連結され、且つ水槽3bの外部に連通される。好ましくは、下段ロッドケース3aにはメイン水道管3dが内設され、メイン水道管3dの上端は吸出管3cに接続され、メイン水道管3dの下端は下に向けて延伸され、下段ロッドケース3aの外部まで延出される。好ましくは、水槽3bの側壁には水道管設置台3baが設置され、前記水道管設置台3baにはグロメットが設けられる。吸出管3cは水道管設置台3baに固定され、水道管設置台3baのグロメットを介して外部に接続される。好ましくは、水道管設置台3ba内には導水ビアホールを有する第一プラグ3eが嵌装され、前記第一プラグ3eの一端は吸出管3c内に装入され、他端は水道管設置台3baに固定される。導水ビアホールは水道管設置台3baのグロメットに正対し、対応するように、メイン水道管3dの上端には吸出ビアホールに挿入される細い段3daが設けられる。好ましくは、メイン水道管3dの下端には内部に管路を有する第二プラグ3fが設置され、メイン水道管3dは第二プラグ3fの管路を介して外部に接続される。好ましくは、第二プラグ3fは固定台板3gにより下段ロッドケース3a内に固定される。好ましくは、水槽3bは係合構造により水槽タンクに内設される。
【0032】
本実施形態では、下段ロッドケース3aは下段ロッド部材3の主体とし、下段ロッドケース3aは上面の結合部3aaを介して上段ロッドケース2aの下部スロット2cに結合され、且つボルトが第一ボルト穴2e及び第二ボルト穴を貫通させることにより固定される。下段ロッドケース3aは下端のモップヘッドスロット3abを介してモップヘッド部材4に挿設されて連結される。水槽3bは洗浄モップヘッドの水を容れるために用いられ、水を容れたり、交換したり、メンテナンスが行い易くなる等の効果を有する。水槽3bは係合構造により水槽タンクに着脱自在に内設される。水槽タンクが設置されることにより、水槽3bが下段ロッドケース3aの表面に対して更に平坦に設置される。水槽3b内の水は吸出管3cにより外に排水され、吸出管3cの下端は水槽3bの底部に装入され、水が全て排水可能となる。吸出管3cの上端は水槽3bの外まで延出されると共にメイン水道管3dに接続され、水がメイン水道管3dを通って排水される。水槽3bを下段ロッドケース3aから取り出し、吸出管3cを水槽3bに内設させるため、吸出管3cとメイン水道管3dとの間に連結構造が設置され、連結及び接続に用いられる。このように、導水ビアホールを有する第一プラグ3eが設置されることにより、前記第一プラグ3e及び吸出管3cが接続され、且つ吸出管3cに連結されると共に水道管設置台3baにより固定される。また、このような設置構造に対し、メイン水道管3dには吸出ビアホールに挿入される細い段3daが設けられ、メイン水道管3d及び吸出管3cが連結される際に、メイン水道管3dの細い段3daが第一プラグ3eに挿入されることにより吸出管3cとの導通が実現する。水槽3bを取り外す場合、細い段3daを第一プラグ3eから抜出し、第一プラグ3eが自身の弾性によりビアホールを閉合させると、管路の封鎖作用が発生する。同様の原理により、メイン水道管3dの下端には第二プラグ3fが設置され、固定台板3gにより第二プラグ3fが固定され、即ち、メイン水道管3d全体の下部が固定される。固定台板3gは複数の板を備え、組み合わせ構造が形成され、第二プラグ3fの固定に用いられる。
【0033】
また、
図13、
図14、及び
図15に示されるモップヘッド部材4はモップヘッドケース4aを有し、モップヘッドケース4aには回転可能なクリーンローラー4bが設置される。好ましくは、モップヘッドケース4aにはクリーンローラー4bを駆動させるためのモーター4cが内設され、モーター4cは駆動機構素子を介してクリーンローラー4bに接続される。好ましくは、駆動機構素子は変速ギアセットと、駆動ベルトと、ローラー連接機構4dと、を備え、モーター4c、変速ギアセット、駆動ベルト、及びローラー連接機構4dは順次連結され、ローラー連接機構4dはモップヘッドケース4aに回転可能に設置され、クリーンローラー4bはローラー連接機構4dに装設される。好ましくは、ローラー連接機構4dの一端は駆動ベルトのプーリーに対応するように連結され、他端にはクリーンローラー4bが装設され、ローラー連接機構4dは軸受によりモップヘッドケース4aに装設される。好ましくは、ローラー連接機構4dとクリーンローラー4bとが連結される一端には円筒形溝4daが設けられ、前記円筒形溝4daにはクリーンローラー4bを装設するための中心部4dbが内設され、中心部4dbの外壁には組立凸部4dcが設けられる。好ましくは、組立凸部4dcの数量は複数であり、中心部4dbの外壁に均一に分布され、組立凸部4dcは中心部4dbの周方向の辺縁に向けて湾曲して弧形を呈する。好ましくは、モップヘッドケース4aには洗浄用水を排水するためのポンプ4eが更に内設され、ポンプ4eの出力端はノズル4fに連結される。好ましくは、ノズル4fはモップヘッドケース4aに設けられ、且つノズル4fの排水端はモップヘッドケース4aの外部まで延出される。好ましくは、モップヘッドケース4aには内部に連通される開口部が設けられ、前記開口部には係合構造によりカバープレート4gが設置され、カバープレート4gには係合構造を開くためのキー4hが設置される。好ましくは、モップヘッドケース4aには装飾パネル4iが更に設置され、装飾パネル4iはモップヘッドケース4aに係着され、且つ装飾パネル4i及びカバープレート4gが組み立てられることによりモップヘッドケース4a全体が覆われる。
【0034】
本実施形態では分割型モップのハンドルのモップヘッド部材4の構造形態を具体的に提供する。モップヘッドケース4aを主体とし、クリーンローラー4b及びモーター4c等の関連部材が設置される。クリーンローラー4bを回転させることで地面の掃除を行い、クリーンローラー4b自体を洗浄する場合、自動的に洗浄されるまで回転させる。クリーンローラー4bの回転に必要な動力はモーター4cから供給される。モーター4cの回転速度が速いため、クリーンローラー4bの動作回転速度を速くする必要がなく、よって変速ギアセットにより減速させる。変速ギアセットは従来の技術に属するため具体的な説明はしない。部材の具体的な設置構造は、回転速度を提供するモーター4cと回転速度を受けるクリーンローラー4bとの間に一定の距離を有するため、駆動ベルトにより回転速度を伝達させ、実際の距離及び伝動の安定性に応じて二段伝動の駆動ベルトが設置され、2つの駆動ベルトにより連続的に伝動させる。駆動ベルトも従来の技術に属し、ベルトを駆動させて動かすプーリーを備えるが、詳述は省く。
【0035】
ローラー連接機構4dはクリーンローラー4bを装設させるために用いられると共にクリーンローラー4bを回転するように直接駆動させる。ローラー連接機構4dを回転させるために軸受が設置されてローラー連接機構4dが回転可能となる。クリーンローラー4bは円筒形溝4da及び中心部4dbにより装設され、クリーンローラー4bの一端にも対応する適合構造が設置され、前記適合構造は円筒形溝4da内に装設される。具体的には中心部4dbにより挿設され、組立凸部4dcは噛合構造の原理により設置され、構造がクリーンローラー4bを回転するように駆動可能となる。組立凸部4dcの辺縁が湾曲されることで弧形を呈し、装設しやすくなり、軸方向の移動装設を実現すると同時に、確実な周方向のきつい係合効果も有する。ポンプ4eは洗浄用水の排水に用いられ、具体的にはノズル4fにより排水する。ノズル4fはモップヘッドケース4aに設置され、クリーンローラー4bに直接噴出させて洗浄してもよい。カバープレート4gによりモップヘッドケース4aの開口部が塞がれることにより、外部からモップヘッドケース4aの内部への干渉が回避され、内部の部材に対する処理を行う際に、キー4hがカバープレート4gの係合構造を開く。キー4hはばねを備える復位可能な部材であり、下に向けて押されると、係合構造が押されて緩められ、係合構造の脱離が実現する。カバープレート4gを装設する場合、直接位置を合わせ、上面に装着し、係合構造が装着されて固定されるのみでよい。装飾パネル4iはモップヘッドケース4aを被覆させ、装飾及び被覆作用を達成させる。装飾パネル4iも装着形式により装設され、ねじは採用されず、装設完了後に製品全体の外部からはねじが見えなくなる。装着の具体的な構造には従来の構造技術が採用され、様々な具体的な構造形式が可能であり、装飾パネル4iが前記構造によりモップヘッドケース4aに装設可能であれば良い。見ずに装設可能にするために案内に用いられるリブ4jが更に設けられ、前記リブ4jにより定位可能となり、装飾パネル4iの装設において位置が非常に精確になり、安っぽくならず、装設を手早く簡単に行える。
【0036】
図16乃至
図19に示されるクリーナースタンド部材5は外部筐体5aを有し、外部筐体5aの上表面には洗浄槽5aaが形成され、洗浄槽5aaにはモップを洗浄するための汚れ除去部材が内設され、外部筐体5aには汚水を排水するための汚水排水システムが設置される。好ましくは、洗浄槽5aaにはモップヘッドを載置するための定位型槽5abが内設される。好ましくは、汚れ除去部材は排水用スクレーパー5bを含み、前記排水用スクレーパー5bは定位型槽5abの辺縁に設置される。好ましくは、汚水排水システムは汚水排水弁5cを具備し、汚水排水弁5cの給水端は洗浄槽5aa内に挿入され、汚水排水弁5cの排水端は外部筐体5aの外部に接続され、外部筐体5aには汚水排水弁5cを起動させるためのキー5dが設置される。
【0037】
また、本実施形態では、クリーナースタンド部材5の具体的な構造形態を提供し、外部筐体5aがクリーナースタンド部材5の主体であり、洗浄槽5aaは水を容れてモップを洗浄するために用いられる。汚れ除去部材はモップのローラーに吸水された汚水の排水に用いられる。具体的な実施において、洗浄槽5aa内の汚水の自然排水効果を実現するため、洗浄槽5aaの底面は傾斜面として設けられ、汚水の自然な流動及び排出を可能にする。外部筐体5aは全体が一体成形され、図示されるように、洗浄槽5aaは外部筐体5aの上部の板面全体が下に向けて陥没することにより形成され、対応するように定位型槽5abも外部筐体5aが全体的に凹陷することにより形成される。外部筐体5aを主体とする板面が湾曲成形されることにより、その下方に空洞が自然に形成され、汚水排水システムの関連部材が設置される。また、外部筐体5aの下端に外部筐体5iが更に装設され、汚水排水システムの各関連部材が空洞内に封入されて保護される。汚水排水管5hをより堅固に設置するため、汚水排水管5hを固定するための固定用係合板5jが更に設置される。具体的な実施において、モップを更に堅固に載置するため、外部筐体5aには板体全体が上に向けて突出されることによりモップを立て掛けるための立て掛け部5kが形成される。
【0038】
本発明の好ましい実施形態に係る回路システムは、主制御回路モジュール6と、表示灯回路モジュール7と、スイッチ回路モジュール8と、パワーモジュール9と、モーター4cと、ポンプ4eと、を含む。主制御回路モジュール6は回路システム全体の制御に用いられる。表示灯回路モジュール7には表示灯が設置される。スイッチ回路モジュール8はモーター4c及びポンプ4eのスイッチ回路を設置するために用いられる。パワーモジュール9は回路システム全体に給電するために用いられる。モーター4cはクリーンローラー4bを回転するように駆動させる。ポンプ4eはクリーンローラー4bを洗浄するための水を押し出して洗浄するために用いられる。表示灯回路モジュール7、スイッチ回路モジュール8、パワーモジュール9、モーター4c、及びポンプ4eは全て主制御回路モジュール6に接続される(
図20参照)。
【0039】
上述の実施形態は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0040】
1 ハンドル段部材
2 上段ロッド部材
3 下段ロッド部材
4 モップヘッド部材
5 クリーナースタンド部材
1a1 ハンドル段アウターケーシング
1aa 結合段
1ab 弾性アーム
1b スイッチ用回路基板
1c スイッチキー
1d キー設置パネル
1e リセットボタンスプリング
1f ハンドルリング
2a 上段ロッドケース
2aa 上部スロット
2ab 係合スロット
2b ハンドル段リリースボタン
2c 下部スロット
2ba キーキャップ
2bb キーロッド
2d リターンスプリング
2e 第一ボルト穴
2f 指示ランプ
2g 指示ランプ回路基板
2h 主制御回路基板
2ac 弾性片
2b' ハンドル段リリースボタン
2ba' キーキャップ
2bb' キーロッド
3a 下段ロッドケース
3aa 結合部
3ab モップヘッドスロット
3b 水槽
3c 吸出管
3d メイン水道管
3ba 水道管設置台
3e 第一プラグ
3da 細い段
3f 第二プラグ
4b クリーンローラー
4c モーター
4d ローラー連接機構
4c モーター
4db 中心部
4da 円筒形溝
4dc 凸部
4e ポンプ
4f ノズル
4g カバープレート
4h キー
4i 装飾パネル
4dc 組立凸部
4j リブ
5a 外部筐体
5aa 洗浄槽
5ab 定位型槽
5b 排水用スクレーパー
5c 汚水排水弁
5d キー
5j 固定用係合板
6 主制御回路モジュール
7 表示灯回路モジュール
8 スイッチ回路モジュール
9 パワーモジュール
4c モーター
4e ポンプ