【解決手段】点滴計数器デバイスに関する情報を取得する段階と、注入液が投与されることになる個人の注入液投与プランに関する情報を取得するように送受信機を制御する段階と、取得した情報をシステムモニタデバイスに送信するように送受信機を制御する段階と、投与プランに従って注入液を投与するためにデバイスパラメータを受信する段階と、注入液の投与を監視する段階と、投与を投与プランと比較する段階と、監視又は比較結果に関する情報をシステムモニタデバイスに送信するように送受信機を制御する段階と、比較結果を表示するようにユーザインタフェースを制御する段階と、を含む、点滴計数器デバイス又は方法である。
注入液が投与される個々の個人に、かつ注入液が投与される複数の個人に、前記点滴計数器デバイスを作動させる個人に、かつこの1又は2以上の点滴計数器デバイスの特性に、かつそれらが使用される環境に関連する統計データを取得するために、注入液が投与される個人とこの1又は2以上の点滴計数器デバイスの特性及びそれらが使用される環境とに関する情報に前記監視された投与を組み合わせる段階と、
前記介護プラン及び注入液投与プラン及び監視された投与における差の間の相関を計算する段階と、
結果を表示するように前記ユーザインタフェースを制御する段階と、
を更に含む、請求項16に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、点滴計数器デバイスの使用例を例示している。
図1は、注入液の容器102が取り付けられた点滴計数器100を示している。液滴計数器は、患者が望ましい時間内に望ましい量の注入液を取得するように患者106に注入液を投与する104ように構成される。点滴計数器は、典型的に注入液の点滴速度を制御する。点滴速度は、注入液が患者に投与される速度を指す。
【0011】
点滴計数器は、典型的に、点滴速度を測定するように構成された点滴検出器を含む。点滴検出器は、例えば、LED(発光ダイオード)光源及びその対としての光トランジスタのような光学検出器を用いて実現することができる。最新の点滴計数器デバイスは、デバイスが所与の時間内の点滴の回数、又は液滴/分又は液滴/時間のような点滴速度、計数された滴下容積又は計数された液滴をディスプレイ上に示すことができるようなものである。これに加えて、点滴計数器は、調整可能なアラーム閾値を特徴とすることができ、それを用いてデバイスは、注入液の点滴速度が望ましいレベルにない場合又は予め設定された最大量の注入液が投与された、すなわち、点滴された場合に看護スタッフにアラームを提供する。
【0012】
現在の点滴計数器デバイスは、非常に単純な液滴計数器である。典型的なデバイスは、病院データベースに接続されていない又はウェブにリンクされていない。高度な液滴計数器は、使用情報を履歴情報として外部メモリに格納することができる。一部のデバイスは、今日では測定又は監視データを送信するために外部データベース又はクラウドに接続されていることは公知である。デバイス情報を更新するためにデータベースに接続された一部の注入ポンプも存在する。
【0013】
現在のデバイスを使用するユーザは、監視を開始するようにデバイスを設定するのに多くの実際上の困難と問題に直面している。第1に、注入液の医療情報をデバイス内で利用可能であるようにする必要がある。デバイス製造業者は、データを提供してそれをデバイスに読み込むことができる。しかし、デバイスは、オンライン接続されておらず、新しい注入液のタイプ及び形式が使用される時に、ユーザは、手動でデータを供給する必要がある場合がある。第2に、患者の薬物リストをデバイスに入力しなければならない。データは、病院の患者データベース内で利用可能であると考えられるが、デバイスが接続されていないので、リストは、紙から又はコンピュータから手動で入力しなければならない。第3の問題は、患者の計画された介護プラン(注入液)と監視された与えられた注入との経過観察に関連する。データベースへの接続の欠如に起因して、その比較は、介護中にプランが変更される場合があるという事実に起因して困難である場合がある。例えば、ユーザは、毎日のターゲットに達するために注入滴下速度及び時間を修正し、かつリセットする場合がある。第4に、問題は、実現した注入液投与を医師によって指定された計画介護プランと比較することに関する。
【0014】
図2は、実施形態を例示している。この図は、本発明の実施形態を適用する点滴計数器デバイス100の簡単な例を例示している。
【0015】
装置は、一部の実施形態を例示する実施例として本明細書に描かれていることを理解しなければならない。装置は、他の機能及び/又は構造を含むこともでき、説明する全ての機能及び構造を必要とするわけではないことは当業者に明らかであろう。装置は、1つのエンティティとして描かれているが、異なるモジュール及びメモリは、1又は2以上の物理的又は論理的エンティティに実施することができる。
【0016】
実施例のデバイス100は、装置の作動の少なくとも一部を制御するように構成された制御回路200を含む。制御回路は、例えば、少なくとも1つのプロセッサを用いて実現することができる。
【0017】
デバイスは、データを格納するためのメモリ202を含むことができる。更に、メモリは、制御回路又はプロセッサ200によって実行可能なソフトウエア204を格納することができる。メモリは、制御回路に統合することができる。
【0018】
実施形態では、デバイスは、投与される注入液の存在を決定するように構成された検出器206を含むことができる。検出器は、例えば、制御回路又はプロセッサ200に接続された機械的又は光学的スイッチである場合がある。
【0019】
実施形態では、デバイスは、患者に投与される液体の量を制御する点滴制御ユニット208を含むことができる。デバイスは、点滴速度を測定するように構成された点滴検出器210を更に含む。デバイスは、デバイスの作動が不正確である場合であるデバイスが直立位置にないかを決定することができる傾斜センサ212を更に含むことができる。
【0020】
デバイスは、アンテナ218に接続することができる送受信機216を含むことができる。
【0021】
デバイス100の様々な上述の装置は、全てが制御回路又はプロセッサ200に接続され、かつその制御の下で作動することができる。例えば、ユーザインタフェースのスピーカ及びディスプレイは、制御回路又はプロセッサの制御の下でアラームを示すことができる。
【0022】
送受信機216は、公知の無線技術を利用する無線送受信機とすることができる。適切な無線技術の例は、Bluetooth(登録商標)である。他の可能な技術の例は、無線ローカルエリア・ネットワーク(WLAN又はWiFi)、マイクロ波アクセスのための全世界相互運用性(WiMAX)、ZigBee(登録商標)、及び当業技術で公知の様々な移動通信技術である。
【0023】
実施形態では、送受信機は、インターネットのような適切なネットワークへの有線接続を用いて接続された有線送受信機である。
【0024】
デバイスは、例えば、ディスプレイと、キーパッドと、スピーカとを含むことができるユーザインタフェース214を含むことができる。ディスプレイは、タッチセンサ式である場合があり、その場合は、キーパッド又はキーボードは必ずしも必要ではない。実施形態では、ユーザインタフェースは、有線又は無線方式で送受信機を通じてデバイスに接続された遠隔モニタ装置に少なくとも部分的に実現される。
【0025】
実施形態では、制御回路又はプロセッサ200は、点滴制御デバイスが位置付けられた病院の患者データベースへの接続を行うように送受信機を制御することができる。連絡先パラメータ(連絡先アドレス、認証パスワードなどのような)は、運用職員によって事前に制御回路又はプロセッサの中に供給することができる。
【0026】
図3は、実施形態を例示している。この図は、本発明の実施形態を適用する点滴計数器デバイスを使用することができる環境を例示している。
【0027】
図3の実施例では、病院1部局1 302に設置されてそこで使用されている点滴計数器300A、300Bと、病院1部局2 304に設置されてそこで使用されている点滴計数器300C、300Dと、別の病院2部局1 306に設置されてそこで使用されている点滴計数器300E、300Fとが存在する。各部局では、点滴計数器の1又は2以上のオペレータ322が存在する場合がある。オペレータは、例えば、看護師とすることができる。
【0028】
点滴計数器の送受信機を利用すると、点滴計数器は、データベース308と通信することができる。データベースは、注入液データ310(病院で使用される異なる液体のデータ)、病院の患者の介護プラン312及び医療投薬データ314、及び点滴計数器の使用条件データのような様々な情報を含むことができる。使用条件は、例えば、病院の部局、部屋番号、点滴計数器が使用されるベッド番号のような点滴計数器の環境に関連するデータを含むことができる。
【0029】
図3の例では、データベース308に接続されて点滴計数器デバイス300A−300Fと通信するように構成されたモニタデバイス318が存在する。モニタデバイスは、タブレット又はスマートフォンのようなコンピュータ又は対応するデータ処理ユニットとすることができる。データベースに接続された別のコンピュータ320が更に存在する場合がある。コンピュータは、様々な喫器の作動を監視するために医師のような医療職員によって使用することができる。
【0030】
図4は、一部の実施形態を例示する流れ図である。
図4は、点滴計数器デバイス100の作動を例示している。
【0031】
図4の段階400では、点滴計数器デバイスは、点滴計数器デバイスの使用特性に関する情報を取得するように構成される。使用特性は、点滴計数器デバイスに接続された付属品を含む場合がある。付属品は、デバイスに取り付けられたパイプ及びクランプである場合がある。使用特性は、病院の部局、部屋番号、ベッド番号などのようなデバイスが位置付けられた現場に関する情報を含むことができる。それと同時に、日時情報を取得することができる。この情報の一部は、ユーザインタフェースを使用してデバイスのオペレータによって与えられる場合がある。言及したように、ユーザインタフェースは、有線又は無線方式で点滴計数器デバイスに接続された遠隔装置に少なくとも部分的に位置付けることができる。一部の情報は、メモリから又はセンサを使用して制御回路又はプロセッサによって読み取ることができる。実施形態では、点滴計数器デバイスはまた、点滴計数器デバイスを作動させる個人又はオペレータに関する情報を受信するように構成される。この情報は、ユーザインタフェースを使用してデバイスのオペレータによって与えられる場合がある。実施形態では、デバイスは、例えば、センサを使用してオペレータを認識することができる。
【0032】
図4の段階402では、点滴計数器デバイスは、送受信機を制御して、注入液が投与されることになる個人の注入液投与プランに関する情報を取得するように構成される。デバイスの制御回路又はプロセッサは、病院のデータベース308と接触するために送受信機を利用することができる。データベースは、病院の患者の介護プラン、薬物リスト、及び投薬プランを格納することができる。点滴計数器デバイスのオペレータは、対応するデータをデータベースから取り出すことができるように患者の識別を入力することができる。
【0033】
実施形態では、点滴計数器デバイスは、データベースから患者の薬物リスト及び介護プランを取り出すことができる。
【0034】
図4の段階404では、点滴計数器デバイスは、送受信機を制御して、受信して得られた情報に関する情報をモニタデバイス318に送信するように構成される。モニタデバイスは、タブレット又はスマートフォンのようなコンピュータ又は対応するデータ処理ユニットとすることができる。情報は、注入液データ、患者の介護プラン及び薬物リストに関するデータを含むことができる。これに加えて、情報は、例えば、病院の部局、部屋番号、ベッド番号などのようなデバイスの使用状況に関連するデータを含むことができる。
【0035】
図4の段階406では、点滴計数器デバイスは、投与プランに従って注入液を投与するためにデバイスパラメータを受信するように構成される。デバイスのオペレータは、パラメータを設定することができる。実施形態では、点滴計数器デバイスは、パラメータをディスプレイ上に示すように構成される。
【0036】
実施形態では、点滴計数器デバイスは、デバイスのオペレータがパラメータに従って注入配置を設定することができるように、投与プラン又は変更プランに従って注入液を投与するためにそのパラメータを示すように構成することができる。例えば、投与プランが、点滴計数器に接続された患者が5時間で500mlの注入液を受け入れることになっていることを示す場合に、点滴計数器デバイスは、100ml/時間の供給速度又は分単位でXX液滴が適用されることになることを計算する又はそれをモニタデバイスから受信することができる。デバイスは、オペレータが、給送速度が正確であるように機械式クランプローラーを制御することができるように、そのディスプレイ上に給送速度をパラメータとして示すことができる。
【0037】
図4の段階408では、点滴計数器デバイスは、注入液の投与を監視するように構成される。制御回路又はプロセッサ200は、注入液が投与される方法を決定するために点滴検出器210を利用することができる。
【0038】
図4の段階410では、点滴計数器デバイスは、投与を投与計画と比較するように構成される。制御回路又はプロセッサ200は、点滴検出器から取り出されたデータに基づいて投与された液体の量を計算し、この結果を投与プランに定められた量と比較することができる。
【0039】
段階412では、点滴計数器デバイスは、送受信機を制御してモニタデバイス318に情報を送信するように構成される。情報は、監視されたデータ(所与の時間フレーム内で投与された注入液の量のような)又は比較の結果、及び潜在的に他のデータを含む場合がある。
【0040】
図4の段階414では、点滴計数器デバイスは、滴計数器デバイスのユーザインタフェースを制御して比較結果を表示するように構成される。ユーザインタフェースのディスプレイは、注入液の実現した投与が投与プランと比較される方法を示すことができる。言及したように、ユーザインタフェースは、有線又は無線方式で点滴計数器デバイスに接続された遠隔装置に少なくとも部分的に位置付けることができる。
【0041】
提案するソリューションは、いかに投与プランが守られるかを監視する品質を改善する。
【0042】
実施形態では、上述の手順の前に、点滴計数器デバイスは、投与されることになる注入液の存在を決定するように構成することができる。制御回路又はプロセッサ200は、注入液の存在を決定するように検出器206を制御することができる。
【0043】
実施形態では、点滴計数器デバイスは、注入液の投与の監視に基づいて、投与プランが満足されることにならないと決定するように構成される。制御回路又はプロセッサ200は、所与の点滴制御値では必要な量の注入液を必要な時間内に送出することができないことを計算することができる。決定に基づいて、点滴計数器デバイスは、ユーザインタフェースを利用して示すことができるアラームを発生させるように構成することができる。アラームは、可視、可聴、又はその両方である場合がある。実施形態では、アラームは、有線又は無線方式で点滴計数器デバイスに接続された遠隔装置に表示される。
【0044】
実施形態では、点滴計数器デバイスは、監視に基づいて点滴制御器208のための更新パラメータを決定するように構成される。更新パラメータは、アラームに接続しているユーザインタフェースを利用して示すことができる。
【0045】
図5は、上記の例を示している。この図は、時間フレーム14:00−16:00にわたる患者の投与プラン500を示しており、時間はx軸上、及び液体容積はy軸上である。所与の時間フレームに送出される全液体容積ターゲットは、502で示されている。
【0046】
投与が14:00で開始されると、注入液504の監視された投与は、14:50での506まではプランにかなり良好に従い、点滴投与は、何らかの理由で15:05、508までで停止された。15:30、510では、投与を監視している点滴計数器デバイスは、投与プランが満足されないことになる可能性が高いというアラームを示す。15:35、512では、新しい投与設定値が点滴制御器に対して設定される(アラームに接続された点滴計数器デバイスによって提案され、デバイスのオペレータによって設定される)。新しい設定値を用いて、ターゲット容積は、望ましい時間フレームで達成される。
【0047】
実施形態では、点滴計数器デバイスは、所与のタイプのアラームを発生させることができる。デバイスが所与の制限時間内にユーザインタフェースを使用してアラームの確認応答を受信しなかった場合に、それは、アラームタイプを例えばより大きい音又は異なる視覚的外観に変更するように構成することができる。これは、アラームが最初に気付かれない問題に関連している。注入が過度に長時間にわたって中断される場合に、カニューレは恐らく閉塞し、注入部位で再カニューレ挿入を実行する必要性が存在する。臨床医は、悪い静脈を有する患者に対して再カニューレ挿入に問題を有する場合がある。注入は、停止してまもなく正常に継続され、問題を引き起こさない場合があるが、点滴が過度に長時間停止される場合に、再カニューレ挿入が必要である。この目的のために、アラームタイプを変更することは、潜在的な問題の認知性を増大するのに有用である。
【0048】
実施形態では、点滴計数器デバイスは、注入が停止した時に低優先度アラート(黄色信号灯のアラートシンボルのような)を用いて即座に警告する。デバイスは、注入が停止した時間を示すことができる。デバイスは、アラームから経過した時間が、カニューレが閉塞するリスクが高いT1よりも長い場合に、中優先度アラーム(音声アラーム及び信号灯点滅黄色のような)を与えることができる。デバイスは、アラームから経過した時間がT2よりも長く、かつカニューレが閉塞するリスクが非常に高い場合に、高優先度アラーム(より頻繁な音声アラームのような)を与えることができる。
【0049】
T1及びT2は、臨床医によって設定することができ、かつ例えばT1に関して5から15分の範囲に及びT2に関して15から30分の範囲にあることができると考えられる。
【0050】
実施形態では、点滴計数器デバイスは、所与のタイプのものを有するアラームを発生させるように構成され、アラームのタイプは、注入液が投与される個人に関する受信情報に基づいて選択される。
【0051】
一例として、点滴計数器デバイスは、注入が停止したことを検出し、それは、アラームを出すことになる。停止された注入は、技術的又は注入液取り扱い問題に起因する場合がある(注入バッグが空である、パイプが潰れている、モニタが機能していない)。1つの他の理由は、静脈に設定されたカニューレが閉塞していることである場合がある。カニューレの閉塞のリスクは、患者及びカニューレ設定に依存する場合がある。点滴計数器デバイスは、アラームを出す時にそれを考慮に入れることができる。例えば、高齢者は、細くて硬い静脈を有する場合があり、そのためにカニューレの閉塞がより若年及び健康な人々よりも高い可能性がある。それはまた、カニューレの設定が(ここでもまた)困難であることを意味し、従って、可能であればその回避を試みることが重要であり、システムアラーム優先順位付けは、これを補助することができる。
【0052】
介護者又は臨床医のような点滴計数器デバイスのオペレータは、監視される個人がカニューレ閉塞に対して「より高いリスク」であると設定することができる。そうした場合に、システムの設定は、アラームを優先順位付けすることになる。アラームは、一気に中優先度アラームである場合があり、時間フレームは、アラームタイプが増加する時に「正常な場合」よりも短い時間、例えば、20−50%短い場合がある。
【0053】
優先順位付けは、個人の年齢、体重、注入タイプ、使用する注入液などに基づいて自動にすることもできる。このデータは、データベース308から入手可能である又は個別に入力されることになる。
【0054】
実施形態では、点滴計数器デバイスは、アラームが与えられることになると決定することができる。それは、以前のアラームが所与の時間フレーム内に与えられたと決定し、その決定に基づいてアラームのタイプを選択することができる。
【0055】
実施形態では、アラームタイプ及び/又はアラームタイプを変更する頻度は、投与を投与プランと比較することによって得られた決定された情報に依存する場合がある。例えば、点滴計数器デバイスが投与プランと監視されたデータを比較する場合に、それは、介護プランからのXX%変動がある場合に低優先度アラート(例えば、黄色信号灯のアラートシンボルのような)を用いてアラートを与える。中優先度アラーム(例えば音声アラーム及び信号灯点滅黄色のような)は、介護プランからのYY%変動がある場合に与えることができる。ここで、XX及びYYは、オペレータ又は臨床医によって設定することができ、かつ例えばXXに関して15−25%の範囲に及びYYに関して25−50%の範囲にあることができると考えられる。
【0056】
実施形態では、モニタシステム又はデバイスはまた、投与プランに従って注入を安全に実行することができないことを知る場合がある。例えば、注入の始めの低速注入に起因して2リットルを2時間で注入しなければならない場合に、モニタシステム又はデバイスは、そのような量の液体をそのような短い時間に注入するのは安全でない場合があるという警告を与えることができる。
【0057】
図6Aは、本発明の一部の実施形態を示す流れ図である。
図6Aは、モニタデバイス318の作動を示している。一般的に、モニタデバイス(又はコンピュータ320)は、1又は2以上の点滴計数器デバイスを監視するように構成される。モニタデバイスは、送受信機とユーザインタフェースとを含む処理デバイス又はコンピュータとすることができる。
【0058】
図6Aの段階600では、モニタデバイスは、デバイスの送受信機を制御して1又は2以上の点滴計数器デバイスを作動させる1又は複数の個人、及び1又は2以上の点滴計数器デバイスを利用して注入液が投与されることになる個人、及び1又は2以上の点滴計数器デバイスの特性及びそれらが使用される環境に関する情報を取得するように構成される。送受信機は、有線又は無線通信方法を利用することができる。情報は、データベース308から又は点滴計数器デバイスから取得することができる。
【0059】
図6Aの段階602では、モニタデバイスは、デバイスの送受信機を制御して注入液が投与されることになる1又は2以上の個人の介護プラン及び注入液投与プランに関する情報を取得するように構成される。実施形態では、情報は、データベース308から得ることができる。
【0060】
図6Aの段階604では、モニタデバイスは、送受信機を制御して、受け入れられた注入液の監視された投与に関する情報を受信するように構成される。実施形態では、情報は、1又は2以上の点滴計数器デバイスから送られる。
【0061】
図6Aの段階606では、モニタデバイスは、監視された投与を投与プランと組み合わせる及び比較するように構成される。
【0062】
図6Aの段階608では、モニタデバイスは、ユーザインタフェースを制御して1又は2以上の点滴計数器デバイスの監視された投与及び投与プランに関連する情報を表示するように構成される。実施形態では、モニタデバイスは、全ての接続された点滴計数器デバイスのステータスを1つの概観画面上に示し、デバイスを監視する迅速かつ確実な方法を提供するように構成される。情報は、データベース308に格納することもできる。
【0063】
病棟では、同時に静脈内点滴を受けている数人の患者がいる場合がある。特に夜間では、注入を検査する人員が少ない場合がある。人員のいずれかが患者のところに行って注入を検査する時間がない時に、問題が発生する場合がある。注入は、過度に高速で行なわれる場合があり、又はそれは、いずれのアラームもなく停止する可能性がある。これらの問題は、合併症を引き起こす可能性がある。提案するソリューションは、点滴計数器の管理を容易にする。
【0064】
図6Bは、本発明の一部の実施形態を示す別の流れ図である。
図6Bは、モニタデバイス318の作動の別の例を示している。
【0065】
図6Bの段階620では、モニタデバイスは、注入液が投与された個人と、1又は2以上の点滴計数器デバイスの特性と、それらが、注入液が投与された個々の個人に、注入液が投与された複数の個人に、点滴計数器デバイスを作動させる個人に、及び1又は2以上の点滴計数器デバイスの特性に、及びそれらが使用される環境に関連する統計データを取得するのに使用される環境とに関する情報に監視された投与を組み合わせるように構成される。
【0066】
図6Bの段階622では、モニタデバイスは、介護プラン及び注入液投与プラン及び監視された投与における差の間の相関を計算するように構成される。
【0067】
図6Bの段階624では、モニタデバイスは、ユーザインタフェースを制御して結果を表示するように構成される。情報は、データベース308に格納することもできる。
【0068】
実施形態では、モニタデバイスは、介護プラン及び注入液投与プラン及び監視された投与の間の差を低減するためのアクションを求める提案を提供することができる。
【0069】
例えば、アクションは、点滴計数器デバイス機能の検査、点滴計数器デバイス付属品の検査、薬物又は液体パッケージの検査、介護慣例の検査、ユーザ命令の検査、使用設定値及び慣例の検査、専用プラン命令での提案、使用条件に関連する命令の提案のうちの1又は2以上を含むことができる。
【0070】
提案するソリューションは、実現された介護プラン(注入液)が異なる使用事例及び状況で計画された介護プランといかに関連するかを分析することを可能にする。信頼性と精度を改善するためにかつ潜在的にユーザがデバイスを別々に検査するように誘導し、ユーザに別々に通知してアラームを出し、介護プランデ設計者(医師のような)を別々に計画を立てるように誘導するために、デバイスタイプ、設定値、ユーザ、部局、薬物、液体タイプ、及び製造業者、パイプ、及びクランプタイプ、及び製造業者との相関関係があるかを知ることは有益である。
【0071】
図7は、実施形態を例示している。この図は、本発明の実施形態を適用するモニタデバイス又は装置318の簡単な例を示している。
【0072】
装置は、一部の実施形態を示す例として本明細書に描かれていることを理解しなければならない。装置はまた、他の機能及び/又は構造を含むことができ、説明する全ての機能及び構造を必要とするわけではないことは当業者に明らかである。装置は、1つのエンティティとして描かれているが、異なるモジュール又はメモリは、1又は2以上の物理的又は論理的エンティティに実施することができる。
【0073】
この例の装置318は、装置の作動の少なくとも一部を制御するように構成された制御回路又はプロセッサ700を含む。
【0074】
装置は、データを格納するためのメモリ702を含むことができる。更に、メモリは、制御回路又はプロセッサ700によって実行可能なソフトウエア704を格納することができる。メモリは、制御回路に統合することができる。
【0075】
装置は、他のデバイスと有線又は無線方式で通信するように構成された送受信機708を含むことができる。送受信機は、アンテナ配置710に接続することができる。送受信機は、Bluetooth(登録商標)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)無線アクセスネットワーク(UTRAN又はE−UTRAN)、ロングタームエボルーション(LTE、E−UTRAと同じ)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN又はWiFi)、マイクロ波アクセス(WiMAX)のための全世界相互運用性、又はそのいずれかの組合せを利用する無線送受信機とすることができる。インタフェースは、有線通信システムへのインタフェースである場合がある。送受信機は、制御回路700と作動的に接続することができる。
【0076】
ソフトウエア704は、装置の制御回路又はプロセッサ700に上記及び特許請求の範囲の実施形態を実行させるようになったプログラムコード手段を含むコンピュータプログラムを含むことができる。
【0077】
装置は、ユーザインタフェース706を含むことができる。ユーザインタフェースは、例えば、ディスプレイ、キーボード、又はキーパッドを含むことができる。ディスプレイはまた、タッチ感応式である場合がある。
【0078】
上記及び添付図面に説明する段階及び関連の機能は、絶対的な時間的順序のものではなく、段階の一部は、同時に実行する又は所与のものとは異なる順序で実行することができる。他の機能は、段階間で又は段階内で実行することもできる。段階の一部はまた、省略する又は対応する段階で置換することができる。
【0079】
上述の段階を実行することができる装置又はコントローラは、ワーキングメモリ(RAM)、中央処理ユニット(CPU)、及びシステムクロックを含むことができる電子デジタルコンピュータとして実施することができる。CPUは、1組のレジスタ、算術論理ユニット、及びコントローラを含むことができる。コントローラは、RAMからCPUに転送される一連のプログラム命令によって制御される。コントローラは、基本作動のためのいくつかのマイクロ命令を含有する場合がある。マイクロ命令の実施は、CPU設計に依存して変わる場合がある。プログラム命令は、C、Javaなどのような高レベルプログラミング言語、又はマシン言語又はアセンブラのような低レベルプログラミング言語とすることができるプログラミング言語によって符号化することができる。電子デジタルコンピュータはまた、プログラム命令で書かれたコンピュータプログラムにシステムサービスを提供することができるオペレーティングシステムを有することができる。
【0080】
本出願に使用される時に、用語「回路」は、(a)アナログ及び/又はデジタル回路のみでの実施のようなハードウエアのみの回路実施、及び(b)(i)プロセッサの組合せ又は(ii)装置に様々な機能を実行させるように連携して機能するデジタル信号プロセッサ、ソフトウエア、及びメモリを含むプロセッサ/ソフトウエアの各部分のような(適応可能な時)回路とソフトウエア(及び/又はファームウエア)の組合せ、及び(c)たとえソフトウエア又はファームウエアが物質的に存在しなくても作動のためのソフトウエア又はファームウエアを必要とするマイクロプロセッサ又はマイクロプロセッサの一部分の全てを指す。
【0081】
この「回路」の定義は、この出願でのこの用語の全ての使用に適用される。更に別の例として、この出願に使用される時に、用語「回路」はまた、単なるプロセッサ(又は複数のプロセッサ)又はプロセッサの一部分及びその(又はそれらの)付属のソフトウエア及び/又はファームウエアの実施を網羅すると考えられる。用語「回路」はまた、例えばかつ特定の要素に適用可能な場合に、携帯電話のためのベースバンド集積回路又はアプリケーションプロセッサ集積回路、又はサーバ、セルラーネットワークデバイス、又は別のネットワークデバイス内の同様の集積回路を網羅すると考えられる。
【0082】
コンピュータプログラムは、ソースコード形式、オブジェクトコード形式、又は何らかの中間形式でのものとすることができ、それは、プログラムを担持することができるあらゆるエンティティ又はデバイスとすることができる何らかの種類の担体に格納することができる。そのような担体は、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読取専用メモリ、及びソフトウエア配信パッケージを含む。必要とされる処理パワーに応じて、コンピュータプログラムは、単一電子デジタルコンピュータ内で実行される場合があり、又はそれはいくつかのコンピュータの間で分配される場合がある。
【0083】
装置はまた、特定用途向け集積回路ASICのような1又は2以上の集積回路として実施することができる。別々の論理構成要素で構築された回路のような他のハードウエア実施形態も実施可能である。これらの異なる実施のハイブリッドも実施可能である。実施の方法を選択する時に、当業者は、例えば、装置のサイズ及び電力消費、必要な処理容量、生産コスト、及び生産量に関する要件セットを考慮することになる。
【0084】
実施形態では、本発明の一部の実施形態を適用する装置は、点滴計数器デバイスに関する情報を取得するための手段と、注入液が投与されることになる個人の注入液投与プランに関する情報を取得するための手段と、取得した情報に関する情報をシステムモニタデバイスに送信するための手段と、投与プランに従って注入液を投与するためにデバイスパラメータを受信するための手段と、注入液の投与を監視するための手段と、投与を投与プランと比較するための手段と、監視又は比較結果に関する情報のシステムモニタデバイスへの送信の制御のための手段と、比較結果の表示を制御するための手段と、を含む。
【0085】
実施形態では、本発明の一部の実施形態を適用する装置は、1又は2以上の点滴計数器デバイスを作動させる1又は複数の個人と、1又は2以上の点滴計数器デバイスを利用して注入液が投与されることになる個人と、1又は2以上の点滴計数器デバイスの特性及びそれらが使用される環境とに関する情報を取得するための手段と、注入液が投与されることになる1又は2以上の個人の介護プラン及び注入液投与プランに関する情報を取得するための手段と、受け入れた注入液の監視された投与に関する情報を受信するための手段と、監視された投与を投与プランと組み合わせる及び比較するための手段と、1又は2以上の点滴計数器デバイスの監視された投与及び投与プランに関連する情報を表示するための手段とを含む。
【0086】
技術は進歩するので、本発明の概念は様々な方法で実施することができることは当業者に明らかであろう。本発明及びその実施形態は、上述の例に限定されず、むしろ特許請求の範囲内で変わる場合がある。