【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、調整可能なシートを有する、ボリュームのある実質的にドーナツ形状の構成の内部で乳幼児を少なくとも部分的に拘束するためのすべてを包囲するサポート構造を形成する、調整可能なボリュームのあるパデッドチェアまたはクッションを対象とする。座るためのベースシートは、異なるサイズの子供に適合するように調整され得る。ベースシートは、第2のストラップ端でファスナーを有するストラップで調整され、第1のストラップ端は、ベースに取り付けられている。ストラップ上のファスナーは、フロント部上の上方または下方領域で固定され得るように、フロント部に取り付けられる。ファスナーは、ベルクロ(登録商標)で構成され得る。ストラップは、乳幼児の脚のための穴に隣接して形成されており、チェアが乳幼児によって占有されている間に調整され得る。
【0011】
ボリュームのあるサポート構成は、衝撃に対して保護し、快適なサポート休止表面をユーザーに提供する、パッド、膨張、または液体をチェアに含み得る。サポート構成要素は、限定されないが、バックサポートと、1対のアームサポートと、フロントサポートと、取り外し可能なベースと、を含み得る。チェアのボリュームのある構成は、ユーザーを包み込んで、ユーザーの身体の一部を支持し、ユーザーによるランダムな動きを最小限にし、乳幼児などのユーザーが基本的な機能を実行するための追加の構造的なサポートを受容することを可能にするのに有効であり得る。チェアはまた、十分なボリュームがあり、その結果、チェアは、チェアが平坦でない表面に置かれているか、または過度に動いているユーザーによって占有されているときでさえ、直立位置から転倒することが防がれる。最後に、ボリュームのある構成は、物体との強力な衝撃および有害な衝突からユーザーを保護する。
【0012】
いくつかの実施形態では、チェアは、取り外し可能に接合してチェアを形成する、複数のパデッドサポート構成要素を含み得る。サポート構成要素は、限定されないが、バックサポートと、1対のアームサポートと、フロントサポートと、ベースと、を含み得る。サポート構成要素は、取り外し可能に相互接続されて、ドーナツ形状のチェアの一般的な構成を形成している。チェアに好適な材料は、限定されないが、革、プラスチック、ビニル、またはビニルタイプのプラスチック材料を含み得る。これらの材料は、表面をきれいに拭き取ること、ならびに収納および携帯性のためにチェアを圧縮および折りたたむことに寄与する。
【0013】
1つの新規の態様では、充填剤は、各サポート構成要素の内部領域を占める。充填剤は、ユーザーにソフトクッションを提供し得るが、サポート構成要素が胴、背中、首、腕、および脚のサポートを提供することを可能にするのに十分なコンパクト性をさらに提供し得る。いくつかの実施形態では、各サポート構成要素は、同じ量またはタイプの充填剤を有さなくてもよく、したがって均等なコンパクト性を有さなくてもよい。これは、ユーザーの異なる身体部分が異なる量のサポートまたはクッションを必要とし得るためである。
【0014】
チェアは、取り外し可能に接合して上述の包み込み構成を形成する、複数のサポート構成要素を備える。バックサポートは、ユーザーの背中、首、および頭にブレースとクッションを提供する役割を果たす、概ね細長い長方形のパデッドサポート構成要素を提供する。バックサポートは、上方バック部と、下方バック部と、を備える。上方バック部は、概ねクレセント形状を有し得る。バックサポートは、端よりも中央で広くて、頭および首を支持するための追加の高さを生成し得る。バックサポートはまた、ユーザーが過度に動くとき、または平坦でない表面上で休止しているときにチェアがひっくり返ることを規制するように十分なボリュームであり得る。
【0015】
1対のアームサポートは、バックサポートの各端に接合している。1対のアームサポートは、バックサポートに対して概ね垂直な配向で配置されている。各アームサポートは、上方アーム部および下方アーム部によって画定されている。1対のアームサポートは、少し曲げられて、部分的な円、またはドーナツのような外観を形成し得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、チェアは、概ね細長くボリュームのあるフロントサポートを備える。フロントサポートは、バックサポートに概ね平行に配向し、各端から、各アームサポートに接合している。フロントサポートは、上方フロント部と、下方フロント部と、を含み得る。フロントサポート、1対のアームサポート、およびバックサポートは、360°ドーナツ形状を有する概ね楕円形状に接合している。これらのサポート構成要素は、密閉され得るか、融合され得るか、固定され得るか、または一緒に縫合され得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、下方フロント部は、乳幼児の脚などの1対の実質的に線形な部材の通過を可能にするようなサイズおよび寸法である、1対の開口を含み得る。開口は、線形な部材または通過する任意の物体に対して押し付けるように、十分にボリュームがあり、緩衝され得る。開口のこの部分的に制限された構成は、開口を通じた過度な動きを制限するのに役立ち得る。一実施形態では、底部開口セクションは、上部開口セクションよりも広い。
【0018】
上方フロント部は、フードトレーなどのトレーを支持するのに寄与する。上方フロント部はまた、物体を保持するためのアンカー部を含み得る。アンカー部は、玩具、器具、プレート、鍵、ツール、または他の物体につながれたケーブルを受容するように構成された2つのループを含み得る。しかしながら、他の実施形態では、アンカー部は、他のアンカー機構を備え得る。一実施形態では、上方フロント部は、乳幼児の前方への落下を止め、乳幼児または発達遅延児に、バランスを維持するために把持するための表面を与え得るが、さらに、サポートなしで直立で座るのに必要な筋肉を使用および強化し得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、チェアは、ベースを含み得る。ベースは、ユーザーが座り得るサポートプラットフォームを形成している。ベースは、下方バック部、1対の下方アーム部、および下方フロント部の下に実質的に水平な面を形成している。ベースの概ね剛性のある平面構成は、チェアがひっくり返ることを防ぐのに役立つ、実質的にボリュームのあるバックサポート、アームサポート、およびフロントサポートと共に機能する。限定されないが、ボタン、フックおよびループファスナー、接着剤、融合、縫合、ならびに摩擦係合を含む、様々なファスナーが使用されて、チェアの他の部分にベースを固定し得る。いくつかの実施形態では、ベースは、吸湿性であり、着脱可能なカバーを有する。
【0020】
本開示の第1の態様は、ボリュームのあるサポートを提供し、安定性を高めるためのチェアを提供し、チェアが、
上方バック部および下方バック部によって画定されたバックサポートであって、
バックサポートが、実質的にボリュームのある構成に構成されており、
バックサポートのボリュームのある構成が、後方の方向の動きを少なくとも部分的に制限し、チェアが直立位置から転倒することを少なくとも部分的に規制する、バックサポートと、
上方アーム部および下方アーム部によって画定された1対のアームサポートであって、
各アームサポートが、バックサポートの一端に概ね垂直な配向で接合するように配置され、1対のアームサポートが、実質的にボリュームのある構成に構成されており、
1対のアームサポートのボリュームのある構成が、横の方向の動きを少なくとも部分的に制限し、チェアが直立位置から転倒することを少なくとも部分的に規制する、1対のアームサポートと、
上方フロント部および下方フロント部によって画定されたフロントサポートであって、
フロントサポートが、バックサポートに実質的に平行なアライメントを形成するように配置され、フロントサポートが、1対のアームサポートに接合するようにさらに配置され、下方フロント部が、1対の開口を含み、フロントサポートが、実質的にボリュームのある構成に構成されており、
フロントサポートのボリュームのある構成が、前方の方向の動きを少なくとも部分的に制限し、チェアが直立位置から転倒することを少なくとも部分的に規制する、フロントサポートと、
実質的にフラットな形状によって画定されたベースであって、
ベースが、上方ベース表面および下方ベース表面によってさらに画定され、上方ベース表面が、下方バック部、下方アーム部、および下方フロント部に接合するように配置され、ベースが、実質的にボリュームのある構成を形成しており、
ベースのボリュームのある構成が、下方の方向の動きを少なくとも部分的に制限し、チェアが直立位置から転倒することを少なくとも部分的に規制する、ベースと、を備える。
【0021】
本開示の第2の態様では、チェアは、乳幼児チェアである。
【0022】
別の態様では、ボリュームのある構成は、パッドを備える。
【0023】
別の態様では、パッドは、シートフォーム、緩やかな繊維充填物、フォームコア、ダウン、および羽毛で構成されるグループから選択される少なくとも1つの部材を含む。
【0024】
別の態様では、バックサポート、1対のアームサポート、およびフロントサポートは、実質的にドーナツ形状のチェアを形成するように接合している。
【0025】
別の態様では、バックサポート、1対のアームサポート、フロントサポート、およびベースは、取り外し可能である。
【0026】
別の態様では、バックサポートのボリュームのある構成は、フロントサポートのボリュームのある構成またはアームサポートの各々のボリュームのある構成よりも大きい。
【0027】
別の態様では、上方バック部は、頭および首を支持するように動作可能に構成されている。
【0028】
別の態様では、下方バック部は、背中を支持するように動作可能に構成されている。
【0029】
別の態様では、上方アーム部は、腕を支持するように動作可能に構成されている。
【0030】
別の態様では、フロントサポートは、胸部位を支持するように動作可能に構成されている。
【0031】
別の態様では、下方フロント部の1対の開口は、1対の脚の通過を可能にするように動作可能に構成されている。
【0032】
別の態様では、上方フロント部は、アンカー部を備える。
【0033】
別の態様では、アンカー部は、玩具につながれたケーブルの通過を可能にするように構成された1対のループを備える。
【0034】
別の態様では、上方フロント部は、トレーに取り外し可能に接合するように構成されている。
【0035】
別の態様では、トレーは、アンカー部に固定するように配置されている。
【0036】
別の態様では、1対のフロント開口は、上部開口セクションよりも底部開口セクションで広くなるように構成されている。
【0037】
別の態様では、ベースは、湿気および臭気吸収性組成物を含む。
【0038】
別の態様では、ベースは、着脱可能なカバーを備える。
【0039】
別の態様では、ベースは、下方バック部、下方アーム部、および下方フロント部にベースファスナーで接合している。
【0040】
別の態様では、ベースファスナーは、フックおよびループファスナー、スナップボタン、ならびにタイストラップで構成されるグループから選択される少なくとも1つの部材を含む。
【0041】
本開示の1つの目的は、乳幼児が前方、後方、または側方に落下するときに、乳幼児が直立で座ろうとする最初の試みから有用である、緩衝された乳幼児着座サポートを提供することである。
【0042】
別の目的は、直立で座るためのサポートを与えるためにより幼い発達遅延児によってクッションとして使用され得る、調整可能なボリュームのあるパデッドチェアを提供することである。
【0043】
別の目的は、きれいに拭き取りやすく、容易に、小さいスペースに収納され得るか、または旅行するときにスーツケースに詰め込まれ得るほど十分小さい小荷物に収縮および折りたたまれ得る、調整可能なボリュームのあるパデッドチェアを提供することである。
【0044】
さらに別の目的は、安全な、快適な、効果的な、経済的な、および便利な調整可能なボリュームのあるパデッドチェアを提供することである。
【0045】
さらに別の目的は、異なるサイズの子供に適合するように調整され得るシートを提供することである。
【0046】
さらに別の目的は、ベースシートと一体的に形成された一端でファスナーを有するストラップで調整されるシートを提供することである。
【0047】
他のシステム、デバイス、方法、特徴、および利点は、以下の図面および詳細な説明を検討すると、当業者に明らかであるか、または明らかになるであろう。すべてのそのような追加のシステム、方法、特徴、および利点は、本説明内に含まれ、本開示の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲および図面によって保護されることが意図される。