(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-43178(P2021-43178A)
(43)【公開日】2021年3月18日
(54)【発明の名称】建築材料耐寒性の検査測定設備
(51)【国際特許分類】
G01N 17/00 20060101AFI20210219BHJP
E04F 13/14 20060101ALI20210219BHJP
G01N 19/04 20060101ALI20210219BHJP
G01N 3/32 20060101ALI20210219BHJP
【FI】
G01N17/00
E04F13/14 101
G01N19/04 Z
G01N3/32 P
G01N3/32 L
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-2282(P2020-2282)
(22)【出願日】2020年1月9日
(11)【特許番号】特許第6784890号(P6784890)
(45)【特許公報発行日】2020年11月18日
(31)【優先権主張番号】201910843455.2
(32)【優先日】2019年9月6日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520314065
【氏名又は名称】東陽市諾達電子科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】叶周航
【テーマコード(参考)】
2E110
2G050
2G061
【Fターム(参考)】
2E110AA27
2E110AB04
2E110AB22
2E110DC21
2E110DC24
2E110GB13W
2E110GB13X
2G050AA02
2G050AA04
2G050AA07
2G050BA03
2G050BA05
2G050BA10
2G050BA12
2G050BA20
2G050CA02
2G050CA03
2G050CA10
2G050DA02
2G050EA01
2G050EA02
2G050EA05
2G050EA10
2G050EB01
2G050EC01
2G061AA14
2G061AB05
2G061AC04
2G061BA04
2G061BA15
2G061CA06
2G061CA20
2G061CB01
2G061CB18
2G061CC01
2G061DA01
2G061DA05
2G061EA06
2G061EB07
(57)【要約】
【課題】本発明は建築材料耐寒性の検査測定設備を開示した。
【解決手段】
検査測定箱及び前記検査測定箱の中に設置された検査測定空間を含み、前記検査測定空間の中には挟持機構が設置され、前記検査測定空間の中には試験体を置くために使用される支持板が設置され、前記試験体は外壁材料と接着剤で前記外壁材料の前側に固定された石材とを含み、前記試験体を前記支持板の前側に置いた後、前記挟持機構は前記試験体を前記支持板の前端面に押し当て、建築材料を本願発明の中に置き、本願発明は温度、風力、湿度を調整することにより、建築材料試験体に四季気温の変化を体験させ、しばらく経つと、試験体に振動テストを行い、石材が脱落するか否かを観察し、石材が外壁から脱落すると、石材が脱落する時の振動頻度を記録し、こうして建築材の耐寒性は使用標準に達するか否かが分かれる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査測定箱及び前記検査測定箱の中に設置された検査測定空間を含み、前記検査測定空間の中には挟持機構が設置され、前記検査測定空間の中には試験体を置くために使用される支持板が設置され、前記試験体は外壁材料と接着剤で前記外壁材料の前側に固定された石材とを含み、前記試験体を前記支持板の前側に置いた後、前記挟持機構は前記試験体を前記支持板の前端面に押し当て、
前記検査測定箱の中には冷却空間が設置され、前記冷却空間の中には冷却送風機構が設置され、前記検査測定空間の内壁の中には空き空間が設置され、前記冷却送風機構の送風管と前記空き空間とが連通され、前記空き空間と前記検査測定空間とが前記連通孔により連通され、前記冷却送風機構が始動された後に生じた冷気は前記空き空間の中に入り、冷気は前記連通孔を介して前記検査測定空間の中に入って前記検査測定空間に対して均等に温度を下げ、
前記検査測定空間の後壁には加湿器が固定的に設置され、前記加湿器は自然環境での湿度の変化を模擬するために使用され、
前記検査測定空間の中には風吹き出し機構が設置され、前記風吹き出し機構は前記試験体に対して風を送り、自然環境の風力を模擬し、風力が前記試験体に与える影響を反映でき、
前記検査測定空間の中にはスプレー機構が設置され、前記スプレー機構は水を前記試験体にスプレーし、自然環境の雨水を模擬し、雨水が前記試験体に与える影響を反映でき、
前記検査測定空間の前壁には電熱板が固定的に設置され、前記電熱板が始動された後、前記検査測定空間内の温度を上げられ、
前記検査測定空間の中には振動機構が設置され、前記試験体が一定期間処理された後、前記振動機構は前記試験体を振動させ、前記振動機構は振動頻度を連続的に高められ、前記石材が前記外壁材料から脱落した時の振動頻度により、前記試験体の耐寒性の強弱を得られることを特徴とする建築材料耐寒性の検査測定設備。
【請求項2】
前記風吹き出し機構は前記検査測定空間の後壁に固定的に設置された旋転モーターを含み、前記旋転モーターの前側には旋転軸が伝動可能に連結され、前記旋転軸には旋転ブロックが固定的に設置され、前記旋転ブロックの片側端面には換気扇が固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の建築材料耐寒性の検査測定設備。
【請求項3】
前記旋転軸が左右対称に設置され、左右の前記旋転軸がプーリにより伝動可能に連結され、これにより異なる方向の風を吹かせることを模擬できることを特徴とする請求項2に記載の建築材料耐寒性の検査測定設備。
【請求項4】
前記スプレー機構は前記検査測定箱の中に設置された貯水空間を含み、前記貯水空間の中には水が貯蔵され、前記検査測定空間の後壁には固定ブロックが左右対称かつ固定的に設置され、前記固定ブロックの前端面には連結管が固定的に設置され、前記連結管の一端には噴射ヘッドが固定的に設置され、前記貯水空間の中にはウォーターポンプが設置され、前記連結管と前記ウォーターポンプの水管とが連通されていることを特徴とする請求項1に記載の建築材料耐寒性の検査測定設備。
【請求項5】
前記検査測定空間の後壁には水受け板が固定的に設置され、前記水受け板は弧状の板であり、前記検査測定空間には排水管が固定的に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の建築材料耐寒性の検査測定設備。
【請求項6】
前記水受け板は前端が高くて後端が低い構成であり、水の流れに便利を与えることを特徴とする請求項5に記載の建築材料耐寒性の検査測定設備。
【請求項7】
前記挟持機構は前記監査測定空間の中に設置されかつ前記検査測定空間と連通したガイド空間を含み、前記ガイド空間の前壁には駆動モーターが固定的に設置され、前記駆動モーターの後側にはネジロッドが伝動可能に連結され、前記ガイド空間の中にはガイドブロックがスライド可能に設置され、前記ガイドブロックと前記ネジロッドとがネジ山により連結され、前記ガイドブロックの後端面には第一緩衝空間が設置され、前記第一緩衝空間の中には第一装着ブロックがスライド可能に設置され、前記第一装着ブロックと前記第一緩衝空間の内壁との間には第一ばねが連結され、前記第一装着ブロックの後端面には中間ロッドが固定的に設置され、前記中間ロッドの後端には伝動板が固定的に設置され、前記伝動板の後端面には連結ロッドが上下対称かつ固定的に設置され、前記連結ロッドの後端には挟持板が固定的に設置され、前記挟持板が前記外壁材料の前端面に当接して前記外壁材料を挟持することを特徴とする請求項1に記載の建築材料耐寒性の検査測定設備。
【請求項8】
前記振動機構は前記検査測定空間の後壁の中に設置された第二緩衝空間を含み、前記第二緩衝空間の中には第二装着ブロックがスライド可能に設置され、前記第二装着ブロックと前記第二緩衝空間の内壁との間には第二ばねが連結され、前記第二装着ブロックの前端面にはモーターが固定的に設置され、前記モーターの前側には動力軸が伝動可能に連結され、前記動力軸には偏心輪が固定的に設置され、前記動力軸の前端と前記支持板の後端面とが固定的に連結されていることを特徴とする請求項7に記載の建築材料耐寒性の検査測定設備。
【請求項9】
前記検査測定空間の右壁には湿度計と温度計が固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の建築材料耐寒性の検査測定設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は建築技術分野に関わり、具体的には建築材料耐寒性の検査測定設備である。
【背景技術】
【0002】
経済の発展につれて、高層ビルも多くなり、高層ビルの美観性を向上させるために、高層ビルの外壁にはいずれも大理石などの石材があり、大理石のような石材は一般的に接着剤により外壁に貼り付けられ、自然環境で、特に北方地域では、冬季と夏季の温度差が大きいため、冬季の温度は極低くて春秋の際に、朝と夜の温度差は大きく、このような温度変化で接着剤の接着効果が低下し、石材が脱落する恐れがあり、従い、接着剤と石材に対して耐寒性の検査測定を行う必要があり、今、このような設備はまだなく、上記の問題を解決するため、本願発明を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第109613044号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は建築材料耐寒性の検査測定設備を提供することによって上記の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術的プランによって実現される。
【0006】
本願発明の建築材料耐寒性の検査測定設備は、検査測定箱及び前記検査測定箱の中に設置された検査測定空間を含み、前記検査測定空間の中には挟持機構が設置され、前記検査測定空間の中には試験体を置くために使用される支持板が設置され、前記試験体は外壁材料と接着剤で前記外壁材料の前側に固定された石材とを含み、前記試験体を前記支持板の前側に置いた後、前記挟持機構は前記試験体を前記支持板の前端面に押し当て、
前記検査測定箱の中には冷却空間が設置され、前記冷却空間の中には冷却送風機構が設置され、前記検査測定空間の内壁の中には空き空間が設置され、前記冷却送風機構の送風管と前記空き空間とが連通され、前記空き空間と前記検査測定空間とが前記連通孔により連通され、前記冷却送風機構が始動された後に生じた冷気は前記空き空間の中に入り、冷気は前記連通孔を介して前記検査測定空間の中に入って前記検査測定空間に対して均等に温度を下げ、
前記検査測定空間の後壁には加湿器が固定的に設置され、前記加湿器は自然環境での湿度の変化を模擬するために使用され、
前記検査測定空間の中には風吹き出し機構が設置され、前記風吹き出し機構は前記試験体に対して風を送り、自然環境の風力を模擬し、風力が前記試験体に与える影響を反映でき、
前記検査測定空間の中にはスプレー機構が設置され、前記スプレー機構は水を前記試験体にスプレーし、自然環境の雨水を模擬し、雨水が前記試験体に与える影響を反映でき、
前記検査測定空間の前壁には電熱板が固定的に設置され、前記電熱板が始動された後、前記検査測定空間内の温度を上げられ、
前記検査測定空間の中には振動機構が設置され、前記試験体が一定期間処理された後、前記振動機構は前記試験体を振動させ、前記振動機構は振動頻度を連続的に高められ、前記石材が前記外壁材料から脱落した時の振動頻度により、前記試験体の耐寒性の強弱を得られる。
【0007】
前記風吹き出し機構は前記検査測定空間の後壁に固定的に設置された旋転モーターを含み、前記旋転モーターの前側には旋転軸が伝動可能に連結され、前記旋転軸には旋転ブロックが固定的に設置され、前記旋転ブロックの片側端面には換気扇が固定的に設置されている。
【0008】
前記旋転軸が左右対称に設置され、左右の前記旋転軸がプーリにより伝動可能に連結され、これにより異なる方向の風を吹かせることを模擬できる。
【0009】
前記スプレー機構は前記検査測定箱の中に設置された貯水空間を含み、前記貯水空間の中には水が貯蔵され、前記検査測定空間の後壁には固定ブロックが左右対称かつ固定的に設置され、前記固定ブロックの前端面には連結管が固定的に設置され、前記連結管の一端には噴射ヘッドが固定的に設置され、前記貯水空間の中にはウォーターポンプが設置され、前記連結管と前記ウォーターポンプの水管とが連通されている。
【0010】
前記検査測定空間の後壁には水受け板が固定的に設置され、前記水受け板は弧状の板であり、前記検査測定空間には排水管が固定的に設置されている。
【0011】
前記水受け板は前端が高くて後端が低い構成であり、水の流れに便利を与える。
【0012】
前記挟持機構は前記監査測定空間の中に設置されかつ前記検査測定空間と連通したガイド空間を含み、前記ガイド空間の前壁には駆動モーターが固定的に設置され、前記駆動モーターの後側にはネジロッドが伝動可能に連結され、前記ガイド空間の中にはガイドブロックがスライド可能に設置され、前記ガイドブロックと前記ネジロッドとがネジ山により連結され、前記ガイドブロックの後端面には第一緩衝空間が設置され、前記第一緩衝空間の中には第一装着ブロックがスライド可能に設置され、前記第一装着ブロックと前記第一緩衝空間の内壁との間には第一ばねが連結され、前記第一装着ブロックの後端面には中間ロッドが固定的に設置され、前記中間ロッドの後端には伝動板が固定的に設置され、前記伝動板の後端面には連結ロッドが上下対称かつ固定的に設置され、前記連結ロッドの後端には挟持板が固定的に設置され、前記挟持板が前記外壁材料の前端面に当接して前記外壁材料を挟持する。
【0013】
前記振動機構は前記検査測定空間の後壁の中に設置された第二緩衝空間を含み、前記第二緩衝空間の中には第二装着ブロックがスライド可能に設置され、前記第二装着ブロックと前記第二緩衝空間の内壁との間には第二ばねが連結され、前記第二装着ブロックの前端面にはモーターが固定的に設置され、前記モーターの前側には動力軸が伝動可能に連結され、前記動力軸には偏心輪が固定的に設置され、前記動力軸の前端と前記支持板の後端面とが固定的に連結されている。
【0014】
前記検査測定空間の右壁には湿度計と温度計が固定的に設置されている。
【発明の効果】
【0015】
本願発明の有益な効果は:建築材料を本願発明の中に置き、本願発明は温度、風力、湿度を調整することにより、建築材料試験体に四季気温の変化を体験させ、しばらく経つと、試験体に振動テストを行い、石材が脱落するか否かを観察し、石材が外壁から脱落すると、石材が脱落する時の振動頻度を記録し、こうして建築材の耐寒性は使用標準に達するか否かが分かれる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
下記に
図1〜4をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0017】
【発明を実施するための形態】
【0018】
附
図1〜4に示している建築材料耐寒性の検査測定設備は、検査測定箱10及び前記検査測定箱10の中に設置された検査測定空間42を含み、前記検査測定空間42の中には挟持機構92が設置され、前記検査測定空間42の中には試験体60を置くために使用される支持板28が設置され、前記試験体60は外壁材料30と接着剤で前記外壁材料30の前側に固定された石材38とを含み、前記試験体60を前記支持板28の前側に置いた後、前記挟持機構92は前記試験体60を前記支持板28の前端面に押し当て、
前記検査測定箱10の中には冷却空間11が設置され、前記冷却空間11の中には冷却送風機構12が設置され、前記検査測定空間42の内壁の中には空き空間14が設置され、前記冷却送風機構12の送風管13と前記空き空間14とが連通され、前記空き空間14と前記検査測定空間42とが前記連通孔15により連通され、前記冷却送風機構12が始動された後に生じた冷気は前記空き空間14の中に入り、冷気は前記連通孔15を介して前記検査測定空間42の中に入って前記検査測定空間42に対して均等に温度を下げ、
前記検査測定空間42の後壁には加湿器20が固定的に設置され、前記加湿器20は自然環境での湿度の変化を模擬するために使用され、
前記検査測定空間42の中には風吹き出し機構93が設置され、前記風吹き出し機構93は前記試験体60に対して風を送り、自然環境の風力を模擬し、風力が前記試験体60に与える影響を反映でき、
前記検査測定空間42の中にはスプレー機構90が設置され、前記スプレー機構90は水を前記試験体60にスプレーし、自然環境の雨水を模擬し、雨水が前記試験体60に与える影響を反映でき、
前記検査測定空間42の前壁には電熱板49が固定的に設置され、前記電熱板49が始動された後、前記検査測定空間42内の温度を上げられ、
前記検査測定空間42の中には振動機構91が設置され、前記試験体60が一定期間処理された後、前記振動機構91は前記試験体60を振動させ、前記振動機構91は振動頻度を連続的に高められ、前記石材38が前記外壁材料30から脱落した時の振動頻度により、前記試験体60の耐寒性の強弱を得られる。
【0019】
有益なように、前記風吹き出し機構93は前記検査測定空間42の後壁に固定的に設置された旋転モーター26を含み、前記旋転モーター26の前側には旋転軸24が伝動可能に連結され、前記旋転軸24には旋転ブロック25が固定的に設置され、前記旋転ブロック25の片側端面には換気扇27が固定的に設置されている。
【0020】
有益なように、前記旋転軸24が左右対称に設置され、左右の前記旋転軸24がプーリ29により伝動可能に連結され、これにより異なる方向の風を吹かせることを模擬できる。
【0021】
有益なように、前記スプレー機構90は前記検査測定箱10の中に設置された貯水空間34を含み、前記貯水空間34の中には水が貯蔵され、前記検査測定空間42の後壁には固定ブロック18が左右対称かつ固定的に設置され、前記固定ブロック18の前端面には連結管17が固定的に設置され、前記連結管17の一端には噴射ヘッド19が固定的に設置され、前記貯水空間34の中にはウォーターポンプ31が設置され、前記連結管17と前記ウォーターポンプ31の水管36とが連通されている。
【0022】
有益なように、前記検査測定空間42の後壁には水受け板41が固定的に設置され、前記水受け板41は弧状の板であり、前記検査測定空間42には排水管40が固定的に設置されている。
【0023】
有益なように、前記水受け板41は前端が高くて後端が低い構成であり、水の流れに便利を与える。
【0024】
有益なように、前記挟持機構92は前記監査測定空間42の中に設置されかつ前記検査測定空間42と連通したガイド空間52を含み、前記ガイド空間52の前壁には駆動モーター50が固定的に設置され、前記駆動モーター50の後側にはネジロッド51が伝動可能に連結され、前記ガイド空間52の中にはガイドブロック53がスライド可能に設置され、前記ガイドブロック53と前記ネジロッド51とがネジ山により連結され、前記ガイドブロック53の後端面には第一緩衝空間58が設置され、前記第一緩衝空間58の中には第一装着ブロック57がスライド可能に設置され、前記第一装着ブロック57と前記第一緩衝空間58の内壁との間には第一ばね56が連結され、前記第一装着ブロック57の後端面には中間ロッド54が固定的に設置され、前記中間ロッド54の後端には伝動板55が固定的に設置され、前記伝動板55の後端面には連結ロッド39が上下対称かつ固定的に設置され、前記連結ロッド39の後端には挟持板22が固定的に設置され、前記挟持板22が前記外壁材料30の前端面に当接して前記外壁材料30を挟持する。
【0025】
有益なように、前記振動機構91は前記検査測定空間42の後壁の中に設置された第二緩衝空間44を含み、前記第二緩衝空間44の中には第二装着ブロック46がスライド可能に設置され、前記第二装着ブロック46と前記第二緩衝空間44の内壁との間には第二ばね45が連結され、前記第二装着ブロック46の前端面にはモーター47が固定的に設置され、前記モーター47の前側には動力軸48が伝動可能に連結され、前記動力軸48には偏心輪43が固定的に設置され、前記動力軸48の前端と前記支持板28の後端面とが固定的に連結されている。
【0026】
有益なように、前記検査測定空間42の右壁には湿度計23と温度計37が固定的に設置されている。
【0027】
本願発明全体の機械動作の順序は以下の通りである。
【0028】
1.試験体60を作り、接着剤により石材38を外壁材料30に固定し、
2.試験体60を検査測定空間42の中に置き、さらに支持板28の前側に置き、駆動モーター50を始動してネジロッド51が回転し、ガイドブロック53が後ろに移動して中間ロッド54により伝動板55を駆動して後ろに移動させ、
3.伝動板55と同じ品名と規格の連結ロッド39が外壁材料30を駆動して後ろに移動させて外壁材料をきつく挟み、
4.冷却送風機構12が始動され、冷風は送風管13により空き空間14の中に入り、そして連通孔15により検査測定空間42の中に吹き込み、これにより検査測定空間42の温度を均等に下げ、温度計37により検査測定空間42内の温度を測れ、検査測定空間42内の温度が指定された要件に達した時、下がらなくなり、
5.ウォーターポンプ31が定時に始動され、貯水空間34の中の水は水管36、連結管17、噴射ヘッド19により噴出され、水は試験体60に吹き付けられ、雨が降る情況を模擬し、
6.水が水受け板41に落ち、排水管40により排出され、
7.湿度計23により検査測定空間42内の湿度を測れ、検査測定空間42内の湿度が指定要件に達しない時、加湿器20が始動されて加湿口21により検査測定空間42内の空気に加湿を行い、検査測定空間42内の湿度が高すぎると、除湿器16は始動されて検査測定空間42内の湿度が指定された要件に達するまで除湿を行い、これにより四季の湿度変化を模擬し、
8.換気扇27が始動されて試験体60に風を送り、左右の換気扇27が別々に起動でき、旋転モーター26を始動した後、換気扇27の風吹き角度を調整でき、こうして異なる方向の風を吹かせることを模擬でき、
9.試験体60が一定期間処理された後、モーター47を始動し、動力軸48が偏心輪43を駆動して回転させ、そして試験体60を駆動して振動させ、動力軸48の回転速度を連続的に高め、こうして振動頻度が高められ、石材38が外壁材料30から脱落した時、モーター47が止まり、
10.石材38が外壁材料30から脱落する時、脱落のために生じた振動頻度が高ければ高いほど、試験体60の耐寒性がよくなる。
【0029】
上記の実施例は本願発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本願発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本願発明の保護範囲を制限することはできない。本願発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本願発明の保護範囲の中に含むべきである。