透明な捕獲容器部材は球体、半球体又は角筒、円筒形の容器で容器上部に誘引発光体部材を出し入れができる大きさの開口部を設けたもので、この開口部が害虫の侵入口とし開口部周囲に下に突き出た障壁部材を設けた事を特徴とする請求項1の害虫捕獲器。
傘付き誘引発光体部材を、容器上の開口部上に設け、開口部を通して捕獲袋、容器内を照らした誘引光が容器外に漏れた光で害虫を誘引する事を特徴とする請求項1又は2叉は3の捕獲器。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1.2.6.7.8に記載しているように透明な捕獲容器真上に害虫侵入口を設けてあるが挿入して用いる透明の捕獲袋は使用していない。
【0015】
容器真上に開口部を設けた為、容器内の発光体部材から生じる微温な熱源を開口で害虫が感知し誘われ又、光にも誘われ容器内に侵入する。
【0016】
真上から容器内に侵入した害虫は、垂直の真上には飛び上がる事が出来ず容器内壁に突き当たりながら逃避しようとして衰弱死する。
【0017】
害虫の中には群れる性質の虫も多く、捕獲容器が透明の為捕獲容器内で飛び回るのに誘われ捕獲される。
【0018】
又、カメムシ等は捕獲時に放つ匂いが仲間を呼び寄せる事が知られている。
【0019】
容器上部の開口部から仲間を呼び寄せる匂いが放出拡散する為カメ虫が上部穴から仲間に誘われ侵入する。
【0020】
カメムシの捕獲駆除に特に適している。
【実施例】
【0021】
野菜農家、果樹農家等に被害を及ぼす害虫は大きく分けて、カメ虫と蛾による食害被害が8割がた占めていると言われている。
【0022】
本発明の害虫捕獲器を構成する部材を、実施例を基に以下説明するが大きさ 寸法等や材質等は実施例に囚われるものではない。
【実施例1】
【0023】
実施例1では、
図1と
図7の捕獲器の実施例を基に以下説明する。
【0024】
図1の本発明の捕獲器は、野菜農家の方が用いられるように発明された捕獲器で、野路栽培で、地べたを這いまわり野菜に害をなす害虫駆除に用いる為、野路野菜栽培畦の間の地べたに設置する捕獲器である。
【0025】
捕獲容器の大きさは、縦22cm直径25cmの球状の上下一部が平らと成った透明容器で上部に害虫侵入口符号3を設けた捕獲器である。
【0026】
野菜を植えている畦間に設置できるように、容器下部一部が平らな容器として、設置が安定するようにしたものである。
【0027】
持ち運びの場合は、上部開口部に手を入れ持ち持ち運び畔に設置するものである。
【0028】
地べたに設置することでコウロギ、バッタ、イナゴ等飛び跳ね回る害虫等も捕獲が出来る捕獲器になった。
【0029】
設置場所が地面に出来、羽蟻、アブラムシ等の低い地表表面を飛び回る小さな虫の捕獲に適している。
【0030】
従来の野路栽培の害虫の捕獲には、黄色の粘着紙をイボ竹等に吊り下げ用い居ていたため地表表面の跳ねまわる害虫や飛び回る羽虫等は捕獲できずにいた。
【0031】
この捕獲器を半分ほど畑の地面に埋め使用した結果、ホウレンソウ、チンゲン菜等の葉物野菜に害する青虫、黒虫等夜地面から這い出して捕獲される事が解ってきた。
【0032】
野路栽培での害虫の多くは、日中の天敵を避けるため、日陰や地面に隠れ夜暗くなると這いまわり食害をする。
【0033】
日中は葉物野菜などの被害が確認できていないため安心していると翌朝葉などに食害痕を見つけ薬剤を散布するが、この時は、地面にもぐり隠れ、逃れ又、薬害に耐久性を持った害虫も多くなってきている。
【0034】
本発明の捕獲器は地面に埋めて使用もできる捕獲器で、葉物野菜の駆除には薬剤散布しか対応できていなっかった為、できずにいた無農薬を推進する農家の一助になる。
【0035】
この容器は上下真ん中から二分割で出来た物で簡単に分割、組み合わせが出来る捕獲器である。
【0036】
分割された下部容器に発光部材を設置し容器上部を重ね合わせします。
【0037】
発光部材は、容器上部開口部穴から取り出す事も可能である。
【0038】
発光体部材の符号4は発光体としてLEDを用いて電池3本で、暗くなると点灯し明るくなると消灯する発光体部材である。
【0039】
暗くなると自動で灯り光に誘われ捕獲器開口部符号3から容器に侵入し捕獲される。
【0040】
図8の捕獲器は、同じ野路栽培で用いる、飛来する害虫を捕獲するものである。
【0041】
野路栽培のトマトジュース用のトマト栽培は完熟したトマトを収穫して加工ジュースとするが、完熟したトマトに蛾の食害、吸引跡、又トマトに産卵の跡が見つかるとその日の収穫したトマト全て廃棄処分となる。
【0042】
完熟したトマトをジュースとする為、残留する薬剤は出荷前には使用できず、夜徘徊する蛾による被害の発生を抑えることが出来ずにいた。
【0043】
本発明の捕獲器
図8を地面に突き刺し立てたイボ竹等に吊り下げて符号11、夜誘蛾灯として用いる蛾等の捕獲器である。
【実施例2】
【0044】
実施例2では、
図2の一般家庭、店舗、倉庫等不快害虫等の駆除に用いるものでこの捕獲器について記述する。
【0045】
図2の大きさは、高さ訳18cm太さ約12cm透明の円筒形で上部フタに持つ手が付いた捕獲容器としている。
【0046】
透明度の高いプラスチック容器を用いて、上部のフタ中心に直径6.5cmの害虫侵入口符号3-1を開けてある。
【0047】
発光部材符号4は、フタを取り外してから容器内符号2に設置して使用する捕獲器である。
【0048】
発光部材符号4は、周りが暗くなると点灯する発光体部材である。
【0049】
一般家庭の庭先や、ベランダ等に吊り下げ、家に侵入してくる不快害虫を捕獲駆除する為に発明されたものである。
【0050】
明りに誘われ窓辺にやってくる不快害虫を駆除するために発明されたものですが、軽量小型の誘蛾灯と成り、市販の誘蛾灯と同じ誘引機能を有している為、食品工場、倉庫等害虫が侵入されては困る屋内の場所につり下げ、誤って侵入をしてしまった害虫を夜暗い時に害虫を誘引捕獲するものである。
【0051】
捕獲器に捕獲された害虫を目視出来、フタを取り外し発光体部材を取りだした後、袋等に容器をひっくり返して捕獲された虫を捨て処分する。
【0052】
蛾等が捕獲容器に捕獲されると、逃げようとして羽ばたき、この時蛾から鱗粉が飛び散り容器一面が鱗粉での汚れが発生する。
【0053】
害虫捕獲後の鱗粉などの付着の汚れの処理を容易にする為、
図10容器内側面に取り外し、貼り付けができる薄い透明なフイルム部材符号12を事前に容器内側に貼り設け使用しても良い。
【0054】
蛾が散らかす鱗粉を透明な薄いフイルムで受け、容器が外から汚れが目立つようになったら、貼られているフイルム部材を容器から剥ぎ取り新たな替えフイルムを張り付ける。
【0055】
汚れで容器が曇り透明度が落ちて、誘引灯の光が容器外への拡散発光量が減った場合、フイルムを交換することで容易に容器から発散する誘引灯の光量が回復ができるものとしたものである。
又、
図11捕獲容器に透明度の高い捕獲袋符号14を挿入し捕獲袋で捕獲された害虫を捕獲し捕獲後袋事廃棄処理する等としても良い。
【0056】
重さ約100グラムと軽く、虫が侵入していると思われる場所に吊り下げて使用する為に造られた軽量小型の捕獲器である。
【実施例3】
【0057】
実施例3では、
図6の捕獲器ついて記載する。
【0058】
図6の捕獲器は、屋内に紛れ込んだ害虫を捕獲駆除する床に設置して用いる捕獲器である。
【0059】
半球体上部に害虫侵入口符号3-1を設けた透明の捕獲容器符号7である。
【0060】
半球体の容器符号7大きさは、底面の直径は約24cm高さ約11cm底板部材から簡単に容器符号7が着脱ができるように底板に磁石で固定されたものである。
【0061】
捕獲された害虫は這いあがれずもがき衰弱死する。
【0062】
床面をはい回るゴキブリ等、紛れ込んだ害虫を捕獲するために、造られた捕獲器であるがこの床に置いて使用する捕獲器を室内の壁、屋外の壁等に用いられるようにしたのが
図7である。
【0063】
内室の壁面又は、害虫が集まる外壁、外の窓ガラス等に吸盤付き引っ掛ける金具を用いて使用する捕獲器
図7である。
【0064】
半球体容器上部一端に、害虫侵入口符号3-1を設けている。
【0065】
カメ虫など集団で越冬の為一か所に集まる習性のある害虫用に作られた物である
【0066】
上記記載し、記述した捕獲器は、捕獲容器内底、壁等又、開口部上部から容器内を照らす等する発光体部材を設けたものであるが、透明容器となってある為、容器下部底から発光体からの照射で容器内を照らすようにして害虫を捕獲容器に誘引しても良い
図9.10.11。
【実施例4】
【0067】
本害虫捕獲器を構成する捕獲容器部材と誘引発光体部材を説明する。
【0068】
図3は、本発明に用いている誘引発光体部材で、光源部に虫が引かれる波長の光を放つLEDを使用し、明るさを感知するセンサーを備え、自動でオンオフが出来る発光体部材で、乾電池で稼働するものである。
【0069】
図4は、本発明の透明な角円筒形の捕獲容器で、透明度の高いプラスチック性の容器である。
【0070】
図5は、捕獲容器符号2フタで、フタ中央に直径65mmの大きさの穴を空けて、この穴を符号3-1害虫の侵入口としたものである。
【0071】
マイマイ蛾等の捕獲を主として捕獲に用いる場合は、フタ中央に直径40mmから50mmの大きさの穴を空けて使用すると、捕獲後逃避が出来ない大きさである。
【0072】
又、フタ一部に持つ手が付いた物でこの持つ手を吊り下げ金具などに引っかけて使用する捕獲器である。
【実施例5】
【0073】
実施例5では、捕獲容器に捕獲された害虫が逃避するのを防ぐ、障壁部材符号15に付いてその機能を説明する。
【0074】
実施例4までは、小さな蝶、ブヨ、羽根蟻飛び跳ねるバッタ類等いろんな害虫捕獲が出来る捕獲器であるが、中には、羽ばたきながら触手を器用に使い上部進入口の開口部まで這い上がる害虫もまれにいる。
【0075】
特にマイマイ蛾等は、動き這い回る動作が早く羽ばたきながら手足や触手等で、器用に容器内の壁をよじ登ることが出来る。
【0076】
観察して観ると羽ばたきながら壁を登る事や天井などを這い回ることが出来るが下向きに這い回ることが苦手である。
【0077】
この為、容器上部開口部周囲下向きに突き出た突起部の障壁を設けると容器壁を羽ばたきながら這い上るが、開口部周囲の障壁をクリヤできず落下する事が解って来た。
【0078】
開口部周囲の障壁の突起部は1cm程の下向きに突き出たもので、容器フタ成形時金型で一体成型したものとする。
【0079】
上記した1cm程の突起部を用いた容器を、畜舎に吊り下げた所、牛にまつわり付くアブの捕獲にも効果が有り捕獲が出来た。
【0080】
ただ、蜂等はホバリング飛行が出来る為、容器壁沿いにホバリングしながら侵入口にから設けた1cmの障壁をクリヤして逃げることが出来るようなので、蜂などの捕獲には2.5cm程の大きさの障壁とするとクリヤできず捕獲される。
【0081】
開口部進入口からの逃避が出来ないように、捕獲する害虫に合わせた障壁とした捕獲器とする事でどの様な害虫も捕獲できる類の無い捕獲器となった。