【実施例】
【0366】
XIII.実施例
上記実施形態の方法において有用な、例示的な化学実体が、ここで本明細書中のそれら
の一般的な調製のための説明的合成スキーム、およびその後の具体的な実施例を参照する
ことによって、記載される。当業者は、本明細書中の種々の化合物を得るために、出発物
質は、最終的に望ましい置換基がその反応スキームを、適切な保護ありまたはなしで切り
抜けて、所望の生成物を得るように、適切に選択され得ることを認識する。あるいは、最
終的に望ましい置換基の代わりに、その反応スキームを切り抜けることができ、この望ま
しい置換基で適切に置き換えられ得る、適切な基を使用することが必要であるまたは望ま
しいかもしれない。さらに、当業者は、以下のスキームに示される転換が、特定のペンダ
ント基の機能性と適合性である任意の順序で行われ得ることを認識する。これらの一般ス
キームに図示される反応の各々は、好ましくは、約0℃から、使用される有機溶媒の還流
温度までの温度で行われる。他に特定されない限り、可変物は、式(I)または(J)に
関して上で定義されたとおりである。
【0367】
本開示の化合物の代表的な合成が、以下のスキーム、およびその後の具体的な実施例に
記載される。
【0368】
スキーム1は、上記実施形態の化合物の代表的な合成を示す。その方法は、広範な種々
の官能基に適合する。
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
スキーム1において、式A1の化合物(ここでR
1、R
2、およびR
3は、本明細書中
で定義されるとおりであるか、またはR
1、R
2、およびR
3の適切に保護された誘導体
である)は、適切な塩基(例えば、DIPEA)の存在下室温での求核アミンとの反応に
よって、対応する4−アミノ,2−クロロ複素環に転換される。次いで、式A2の化合物
は、2,4−ジメトキシベンジルアミンで高温で処理されて、式A3の2,4−ジアミノ
ピリミジンを与える。R
1、R
2、およびR
3が、ClまたはBrなどの多様化可能な化
学基である場合、種々の反応(シアン化、求核芳香族置換、およびSuzukiカップリ
ングなどの金属触媒クロスカップリング反応が挙げられる)によるR
1、R
2、およびR
3のさらなる置き換えが行われて、式A4の生成物を与える。適切な酸(例えば、トリフ
ルオロ酢酸)での処理は、式(I)または(J)の特定の化合物をもたらす。適切である
場合、他の脱離基が、A1のCl基(単数または複数)の代わりに使用され得る。
【0370】
スキーム2は、式(I)または(J)の特定の化合物を調製するために使用される一般
経路を記載する。
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
式A1の2,4−ジクロロピリド−ピリミジン(ここでR
1、R
2、およびR
3は、本
明細書中で定義されるとおりであるか、またはR
1、R
2、およびR
3の適切に保護され
た誘導体である)は、適切な塩基(例えば、DIPEA)の存在下室温での、アミノ酸エ
ステル(例えば、L−ノルバリンメチルエステル)との反応によって、対応する4−アミ
ノ,2−クロロ複素環に転換されて、式B1の化合物(ここでGは、アミノ酸の側鎖であ
る)を与える。次いで、式B1の化合物は、マイクロ波反応器内で適切な温度(例えば、
約135℃)で2,4−ジメトキシベンジルアミンで処理されて、式B2の2,4−ジア
ミノピリミジンを与える。適切な塩基(例えば、水性KOH/THF)での処理によるこ
のエステルの加水分解は、式B3の生成物(ここでZはヒドロキシルである)を与える。
得られたカルボン酸のさらなる反応は、種々のアミンとのHATU促進アミド形成によっ
て、Zの修飾をもたらす。次いで、室温での適切な酸(例えば、トリフルオロ酢酸)での
保護基の除去は、式(J)または(I)の特定の化合物をもたらす。
【0372】
スキーム3は、上記実施形態の化合物の代表的な合成を示す。その方法は、広範な種々
の官能基に適合する。
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
式C1のアミド(ここでR
1、R
2、およびR
3は、本明細書中で定義されるとおりで
あるか、またはR
1、R
2、およびR
3の適切に保護された誘導体であり、そしてZ
1は
、NH
2またはO−アルキルである)は、適切な反応条件下で式C2の化合物に転換され
る。例えば、式C1の化合物は、適切な条件下でクロロホルムアミジン塩酸塩と接触させ
られて、C2を与える。そのヒドロキシル基は、例えば、任意の適切な脱離基(例えば、
トシル基)を導入することによってさらに修飾され得、その後、R
4−NH
2と接触させ
られる。あるいは、適切なカップリング剤(例えば、BOP試薬)の存在下で適切な条件
下で、R
4−NH
2がC2に直接カップリングされてもよい。
【0374】
さらに、式A1の化合物(ここでR
1、R
2、およびR
3は、本明細書中で定義される
とおりであるか、またはR
1、R
2、およびR
3の適切に保護された誘導体である)は、
以下のスキームに記載されるように調製され得る。本明細書中により完全に記載されるよ
うに、A1は、式(I)の化合物を調製するためにさらに修飾され得ることが理解される
。
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
上記のように、C1は、適切な剤(例えば、トリホスゲンおよびジオキサン)と接触さ
せられて、D1の化合物を与える。化合物D1は、適切な条件下(例えば、POCl
3お
よびPCl
5を用いる処理)でさらにハロゲン化されて、式A1の化合物を与え得る。
【0376】
特定の例において、上記プロセスは、本開示の化合物の塩を形成する工程をさらに包含
する。実施形態は、本明細書中に記載される他のプロセス、および本明細書中に記載され
るプロセスのうちのいずれかによって調製される生成物に関する。
【0377】
他に記載される場合を除いて、本実施形態の方法および技術は一般に、当該分野におい
て周知である従来の方法に従って、そして本明細書全体で引用および議論される種々の一
般的な参考文献およびより特定の参考文献に記載されるように、行われる。例えば、Lo
udon, Organic Chemistry, 5
th edition, Ne
w York: Oxford University Press, 2009;Sm
ith, March’s Advanced Organic Chemistry:
Reactions, Mechanisms, and Structure, 7
th edition, Wiley−Interscience, 2013を参照の
こと。
【0378】
本明細書中に提供される実施例は、本明細書中に開示される化合物、およびこれらの化
合物を調製するために使用される中間体の合成を記載する。本明細書中に記載される個々
の工程は、組み合わせられてもよいことが理解されるべきである。ある化合物の別々のバ
ッチが組み合わせられ得、次いで、その次の合成工程に進められてもよいこともまた、理
解されるべきである。
【0379】
以下の実施例の記載において、特定の実施形態が記載される。これらの実施形態は、当
業者が本開示の特定の実施形態を実施することを可能にするために十分に詳細に記載され
る。本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態が利用され得、そして論理的変更
および他の変更がなされ得る。従って、以下の説明は、本開示の範囲を限定することを意
図していない。
【0380】
本発明の方法は一般に、特定のエナンチオマーまたはジアステレオマーを、所望の生成
物として提供するが、このエナンチオマーまたはジアステレオマーの立体化学は、全ての
場合において決定されたわけではない。このエナンチオマーまたはジアステレオマーの特
定の立体中心の立体化学が決定されない場合、この化合物がエナンチオマー的またはジア
ステレオマー的に実質的に純粋であり得る場合でさえも、この化合物は、その特定の立体
中心におけるいかなる立体化学も示さずに、図示される。
実施例1
【化122】
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【0381】
N
4−ブチル−N
2−(2,4−ジメトキシベンジル)ピリド[3,2−d]ピリミジ
ン−2,4−ジアミン(1A)の合成:2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジ
ン(CAS# 39551−54−7,Astatech,Inc.により供給される)
(50mg,0.25mmol)のTHF(2mL)中の溶液に、ブタン−1−アミン(
0.03mL,0.28mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1
3ml,0.75mmol)を添加した。室温で30分間撹拌した後に、2,4−ジメト
キシベンジルアミン(0.19ml,1.25mmol)およびN,N−ジイソプロピル
エチルアミン(0.13ml,0.75mmol)を添加し、そしてこの混合物を100
℃まで加熱した。16時間後、この反応物を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈し、水お
よびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その生成物
(1A)を、フラッシュクロマトグラフィーの後に得た。MS(m/z):368.14
[M+H]
+。
【0382】
N
4−ブチルピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(1B)の合成:1
Aをトリフルオロ酢酸(3mL)に溶解させた。30分後、この反応物を水およびメタノ
ールで希釈した。60分後、この混合物を減圧中で濃縮した。次いで、その残渣をメタノ
ールと3回共エバポレートし、そしてメタノール中で濾過して、表題生成物1Bをトリフ
ルオロ酢酸塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ
8.59 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.82 (d
d, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.72 (dd, J = 8
.5, 4.4 Hz, 1H), 3.66 (t, J = 7.3 Hz, 2H
), 1.78 − 1.62 (m, 2H), 1.43 (dq, J = 14
.7, 7.4 Hz, 2H), 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3H
)。MS(m/z):218.10[M+H]
+。
19F NMR (377 MHz,
メタノール−d4) δ −77.6。
実施例2
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
N
2−(2,4−ジメトキシベンジル)−N
4−(ペンタン−2−イル)ピリド[3,
2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(2A)の合成:2Aを、1Aの調製について上
に記載された手順に従って、ブタン−1−アミンを2−アミノペンタンで置き換えて合成
した。MS(m/z)382.17[M+H]
+。
【0384】
N
4−(ペンタン−2−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(
2B)の合成:2Bを、1Bについて記載された手順に従って調製して、表題化合物(2
B)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4
) δ 8.61 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.84
(dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.74 (dd, J
= 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.60 − 4.46 (m, 1H),
1.74 (dtd, J = 13.5, 8.3, 6.7 Hz, 1H),
1.68 − 1.55 (m, 1H), 1.44 (d, J = 7.4 Hz
, 2H), 1.32 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.95 (t
, J = 7.4 Hz, 3H)。MS(m/z)232.11[M+H]
+。
19
F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.5。
実施例3
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0385】
(S)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−4−メチルペンタン−1−オール(3A)の合成:
3Aを、1Aについての上記手順に従って、ブタン−1−アミンを(S)−(+)−ロイ
シノールで置き換えて合成した。MS(m/z)412.19[M+H]
+。
【0386】
(S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
4−メチルペンタン−1−オール(3B)の合成:3Bを、1Bの調製について上に記載
された手順を使用して合成して、表題化合物(3B)をそのTFA塩として得た。
1H
NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.62 (dd, J =
4.4, 1.3 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 8.5, 1.4
Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H)
, 4.74 − 4.58 (m, 1H), 3.71 (h, J = 6.2
Hz, 2H), 1.76 − 1.58 (m, 2H), 1.52 (tq,
J = 10.6, 3.5 Hz, 1H), 0.98 (t, J = 6.4
Hz, 6H)。MS(m/z)262.15[M+H]
+。
19F NMR (377
MHz, メタノール−d4) δ −77.6。
実施例4
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
(S)−3−シクロプロピル−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ
)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)プロパン−1−オール(4A)
の合成:4Aを、1Aの調製について上に記載された手順を使用して、(2S)−2−ア
ミノ−3−シクロプロピルプロパン−1−オールHCl塩でブタン−1−アミンを置き換
えて調製した。MS(m/z)410.20[M+H]
+。
【0388】
(S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
3−シクロプロピルプロパン−1−オール(4B)の合成:4Bを、1Bについて上に記
載された手順に従って合成して、表題化合物(4B)をそのTFA塩として得た。
1H
NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.62 (dd, J =
4.4, 1.3 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 8.5, 1.4
Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H)
, 4.63 (dq, J = 7.3, 5.5 Hz, 1H), 3.81 (
d, J = 5.2 Hz, 2H), 1.65 (h, J = 7.1 Hz,
2H), 0.78 (dddd, J = 15.0, 10.1, 5.1, 2
.1 Hz, 1H), 0.45 (dddd, J = 11.1, 9.4, 7
.9, 4.6 Hz, 2H), 0.19 − 0.07 (m, 2H)。MS(
m/z)260.15[M+H]
+。
19F NMR (377 MHz, メタノール
−d4) δ −77.6。
実施例5
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0389】
(S)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン酸メチル(5A)の合成:5Aを、1Aにつ
いて上に記載された一般手順に従って、ブタン−1−アミンを(S)−2−アミノペンタ
ン酸メチルで置き換えて調製した。MS(m/z)426.19[M+H]
+。
【0390】
(S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペ
ンタン酸メチル(5B)の合成:5Bを、1Bについて上に記載された手順に従って調製
して、表題化合物(5B)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz
, メタノール−d
4) δ 8.66 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz,
1H), 7.88 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.
79 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 5.02 (dd,
J = 8.7, 5.3 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 2.13
− 1.92 (m, 2H), 1.56 − 1.39 (m, 2H), 0.
99 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。MS(m/z)276.13[M+H
]
+。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.8。
実施例6
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
(S)−2−((8−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−6−
メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール(6
A)の合成:6Aを、1Aについて上に記載された手順に従って、ブタン−1−アミンを
(S)−2−アミノペンタン酸メチルで置き換え、そして2,4−ジクロロピリド[3,
2−d]ピリミジンの代わりに2,4,8−トリクロロ−6−メチルピリド[3,2−d
]ピリミジンから出発して調製した。MS(m/z)446.20[M+H]
+。
【0392】
(S)−2−((2−アミノ−8−クロロ−6−メチルピリド[3,2−d]ピリミジ
ン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール(6B)の合成:6Bを、1Bについて上
に記載された手順に従って調製して、表題化合物(6B)をそのTFA塩として得た。
1
H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.84 (s, 1H)
, 4.55 (ddd, J = 12.6, 7.2, 5.2 Hz, 1H),
3.75 (d, J = 5.3 Hz, 3H), 1.79 − 1.67 (
m, 3H), 1.51 − 1.35 (m, 3H), 0.98 (t, J
= 7.4 Hz, 4H). MS(m/z)296.18[M+H]
+。
19F N
MR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.6。
実施例7
【化128】
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【0393】
化合物7((S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)
アミノ)−2−フェニルエタノール)を、上に報告された化合物1Bについての手順に従
って、ブタン−1−アミンを(S)−2−アミノ−2−フェニルエタノールで置き換えて
調製して、表題化合物(7)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MH
z, メタノール−d4) δ 8.68 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz
, 1H), 7.84 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7
.77 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 7.49 − 7.
43 (m, 2H), 7.38 − 7.31 (m, 2H), 7.31 −
7.24 (m, 1H), 5.57 (dd, J = 7.4, 4.8 Hz,
1H), 4.12 − 3.93 (m, 2H)。
19F NMR (376 M
Hz, メタノール−d4) δ −77.7。MS(m/z)282.1[M+H]
+
。
実施例8
【化129】
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【0394】
化合物8((R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)
アミノ)ペンタン−1−オール)を、上に報告された化合物1Bの合成のための手順に従
って、ブタン−1−アミンを(R)−2−アミノペンタン−1−オールで置き換えて調製
して、表題化合物(8)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz,
メタノール−d4) δ 8.64 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz,
1H), 7.83 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.7
6 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.55 (dq, J
= 7.4, 5.4 Hz, 1H), 3.78 − 3.69 (m, 2H)
, 1.77 − 1.65 (m, 2H), 1.52 − 1.36 (m, 2
H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
19F NMR (37
6 MHz, メタノール−d4) δ −77.56。MS(m/z)248.1[M
+H]
+。
実施例9
【化130】
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【0395】
化合物9((2S,3S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4
−イル)アミノ)−3−メチルペンタン−1−オール)を、上に報告された化合物1Bに
ついての手順に従って、ブタン−1−アミンを(2S,3S)−2−アミノ−3−メチル
ペンタン−1−オールで置き換えて調製して、表題化合物(9)をそのTFA塩として得
た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.64 (dd,
J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 8.5
, 1.4 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz
, 1H), 4.39 (dt, J = 8.1, 5.0 Hz, 1H), 3
.83 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 1.97 − 1.82 (m,
1H), 1.58 (dddd, J = 16.8, 11.2, 7.6, 3
.8 Hz, 1H), 1.33 − 1.16 (m, 2H), 1.03 (d
, J = 6.8 Hz, 3H), 0.94 (t, J = 7.4 Hz,
3H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d4) δ −77.71
。MS(m/z)262.1[M+H]
+。
実施例10
【化131】
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【0396】
化合物10((S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)−4−(メチルチオ)ブタン−1−オール)を、上に報告された化合物1Bに
ついての2工程手順に従って、ブタン−1−アミンを(S)−2−アミノ−4−(メチル
チオ)ブタン−1−オールで置き換えて調製して、表題化合物(10)をそのTFA塩と
して得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.64 (
dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.83 (dd, J =
8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8.5, 4.4
Hz, 1H), 4.66 (dq, J = 8.1, 5.4 Hz, 1H)
, 3.76 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 2.65 − 2.52
(m, 2H), 2.11 − 1.98 (m, 5H)。
19F NMR (37
6 MHz, メタノール−d4) δ −77.63。MS(m/z)280.1[M
+H]
+。
実施例11
【化132】
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【0397】
化合物11(N
4−ペンチルピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン)を
、上に報告された化合物1Bについての手順に従って、ブタン−1−アミンをn−ペンチ
ルアミンで置き換えて調製して、表題化合物(11)をそのTFA塩として得た。
1H
NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.62 (dd, J =
4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 8.5, 1.4
Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H)
, 3.67 (dd, J = 7.8, 6.8 Hz, 2H), 1.80 −
1.66 (m, 2H), 1.49 − 1.32 (m, 4H), 0.99
− 0.85 (m, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−
d4) δ −77.58。MS(m/z)232.1[M+H]
+。
実施例12
【化133】
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【0398】
化合物12(2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ
)エタノール)を、上に報告された化合物1Bについての手順に従って、ブタン−1−ア
ミンをエタノールアミンで置き換えて調製して、表題化合物(12)をそのTFA塩とし
て得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.64 (d
d, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 7.88 − 7.72 (m,
2H), 3.82 (d, J = 2.3 Hz, 4H)。
19F NMR (
376 MHz, メタノール−d4) δ −77.58。MS(m/z)206.0
[M+H]
+。
実施例13
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0399】
化合物13(3−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ
)プロパン−1−オール)を、上に報告された化合物1Bについての2工程手順に従って
、ブタン−1−アミンをプロパノールアミンで置き換えて調製して、表題化合物(13)
をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4)
δ 8.62 (td, J = 4.6, 1.4 Hz, 1H), 7.87 −
7.70 (m, 2H), 3.80 (dt, J = 11.7, 6.8 H
z, 2H), 3.70 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.00 −
1.88 (m, 2H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d4
) δ −77.58。MS(m/z)220.1[M+H]
+。
実施例14
【化135】
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【0400】
化合物14((S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール)を、上に報告された化合物1Bについての手順に従っ
て、ブタン−1−アミンを(S)−2−アミノヘキサン−1−オールで置き換えて調製し
て、表題化合物(14)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz,
メタノール−d4) δ 8.63 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz,
1H), 7.84 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.7
6 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.53 (dq, J
= 8.6, 5.4 Hz, 1H), 3.79 − 3.68 (m, 2H)
, 1.87 − 1.61 (m, 2H), 1.52 − 1.31 (m, 4
H), 1.01 − 0.85 (m, 3H)。
19F NMR (376 MHz
, メタノール−d4) δ −77.63。MS(m/z)262.2[M+H]
+。
実施例15
【化136】
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【0401】
化合物15((R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール)を、上に報告された化合物1Bについての手順に従っ
て、ブタン−1−アミンを(R)−2−アミノヘキサン−1−オールで置き換えて調製し
て、表題化合物(15)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz,
メタノール−d4) δ 8.66 − 8.59 (m, 1H), 7.84 (
dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.77 (td, J =
8.8, 4.4 Hz, 1H), 4.59 − 4.42 (m, 1H), 3
.81 − 3.68 (m, 2H), 1.90 − 1.65 (m, 2H),
1.49 − 1.35 (m, 4H), 1.03 − 0.82 (m, 3H
)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d4) δ −77.60。M
S(m/z)262.2[M+H]
+。
実施例16
【化137】
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【0402】
化合物16(N
4−((テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−2,4−ジアミン)を、上に報告された化合物1Bについての手順に従っ
て、ブタン−1−アミンを(テトラヒドロフラン−2−イル)−メタンアミンで置き換え
て調製して、表題化合物(16)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400
MHz, メタノール−d4) δ 8.62 (dd, J = 4.4, 1.4
Hz, 1H), 7.83 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H),
7.75 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.24 (q
d, J = 6.8, 4.8 Hz, 1H), 3.93 (dt, J = 8
.3, 6.5 Hz, 1H), 3.84 − 3.68 (m, 3H), 2.
16 − 1.82 (m, 3H), 1.71 (ddt, J = 11.6,
8.0, 6.5 Hz, 1H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール
−d4) δ −77.50。MS(m/z)246.1[M+H]
+。
実施例17
【化138】
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【0403】
化合物17(2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ
)プロパン−1,3−ジオール)を、上に報告された化合物1Bについての手順に従って
、ブタン−1−アミンを2−アミノプロパン−1,3−ジオールで置き換えて調製して、
表題化合物(17)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メ
タノール−d4) δ 8.64 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H
), 7.85 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.77
(dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.54 (p, J =
5.5 Hz, 1H), 3.84 (d, J = 5.5 Hz, 4H)。
19
F NMR (376 MHz, メタノール−d4) δ −77.66。MS(m/
z)236.1[M+H]
+。
実施例18
【化139】
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【0404】
3−アミノ−5−ブロモピコリンアミド(18B)の合成:3−アミノ−5−ブロモピ
コリン酸18A(300mg,1.38mmol,1equiv.)のDMF中の溶液(
11ml,0.1M)に、HATU(598mg,1.57mmol,1.1equiv
.)を添加し、その後、DIPEA(0.48mL,2.76mmol,2equiv.
)および水酸化アンモニウム(0.8mL,5.55mmol,4equiv.)を添加
した。この混合物を一晩撹拌した。水(50mL)を添加し、次いでこの混合物をEtO
Acで抽出した(3回)。その有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そし
て減圧下で濃縮した。その生成物(18B)を、フラッシュクロマトグラフィーの後に得
た。MS(m/z):216.8[M+H]
+。
【0405】
2−アミノ−7−ブロモピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オール(18C)の合
成:3−アミノ−5−ブロモピコリンアミド(18B)(205mg,0.1mmol,
1equiv.)を含むフラスコに、クロロホルムアミジン(chloroformam
adine)塩酸塩(140mg,1.3equiv.)を添加した。この混合物を16
5℃で一晩加熱した。これを室温まで冷却し、次いで濾過し、そして水およびエチルエー
テルで洗浄した。その残渣を風乾させて、2−アミノ−7−ブロモピリド[3,2−d]
ピリミジン−4−オール(1C)を得、これをさらに精製せずに使用した。MS(m/z
):239.9[M+H]
+。
【0406】
N−(7−ブロモ−4−ヒドロキシピリド[3,2−d]ピリミジン−2−イル)アセ
トアミド(18D)の合成:2−アミノ−7−ブロモピリド[3,2−d]ピリミジン−
4−オール(1C)(155mg,0.64mmol,1equiv.)を含むフラスコ
に、無水酢酸(3mL)を添加した。この混合物を115℃で4時間加熱した。これを減
圧下で濃縮した。これを濾過し、そしてジエチルエーテルおよびヘキサンで洗浄し、そし
て風乾させて、N−(7−ブロモ−4−ヒドロキシピリド[3,2−d]ピリミジン−2
−イル)アセトアミド(18D)を得た。MS(m/z):282.9[M+H]
+。
【0407】
N−(7−ブロモ−4−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−2−イル)アセトア
ミド(18E)の合成:N−(7−ブロモ−4−ヒドロキシピリド[3,2−d]ピリミ
ジン−2−イル)アセトアミド(18D)(200mg,0.71mmol,1equi
v.)の溶液に、アセトニトリル(2ml)およびPOCl
3(1ml)を添加し、その
後、DIPEA(0.12mL,0.71mmol.,1equiv.)を添加した。こ
の混合物を6時間還流した。この混合物を減圧下で濃縮した。これに水(20mL)を添
加し、次いでEtOAcで抽出した(3回)。その有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥
させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、表題生成物N−(7−ブロモ−4−クロロピリ
ド[3,2−d]ピリミジン−2−イル)アセトアミド(18E)を得た。MS(m/z
):298.9[M+H]
+。
【0408】
(S)−2−((2−アミノ−7−ブロモピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ペンタン−1−オール(18F)の合成:N−(7−ブロモ−4−クロロピリ
ド[3,2−d]ピリミジン−2−イル)アセトアミド(18E)(215mg,0.7
1mmol,1equiv.)の溶液に、DMF(1.5ml)を添加し、その後、DI
PEA(0.38mL,2.1mmol,3equiv.)および(S)−(+)−2−
アミノ−1−ペンタノール(55mg,3.6mmol,5equiv.)を添加した。
この反応物を一晩撹拌した。これを減圧下で濃縮し、そして逆相HPLCにより精製して
、表題化合物(18F)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz,
メタノール−d4) δ 8.41 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7
.83 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.34 (dd, J = 8
.5, 5.4 Hz, 1H), 3.65 − 3.53 (m, 3H), 1.
67 − 1.49 (m, 3H), 1.41 − 1.24 (m, 3H),
0.86 (t, J = 7.4 Hz, 5H)。
19F NMR (377 MH
z, CD
3OD) δ −77.52。MS(m/z):368.2[M+H]。
実施例19
【化140】
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【0409】
2,4,7−トリクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(19B)の合成:マイクロ
波バイアル内に、ピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオール(19A)(20
0mg,1.2mmol,1equiv.)を添加した。これにPOCl
3(2.5mL
)およびPCl
5(1.53g,7.4mmol,6equiv.)を添加する。この混
合物をマイクロ波反応器内で160℃で3時間加熱した。この反応混合物を減圧下で濃縮
し、そしてEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機物を分離し、乾燥させ、そし
て減圧中で除去した。その残渣をシリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、
表題化合物を得た。MS(m/z):236.6[M+H]
+。
【0410】
(S)−2−((2,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)ペンタン−1−オール(19C)の合成:2,4,7−トリクロロピリド[3,2−
d]ピリミジン(19B)(160mg,0.68mmol,1equiv.)の溶液に
、ジオキサン(4ml)を添加し、その後、DIPEA(0.18mL,1.2mmol
,1.5equiv.)および(S)−(+)−2−アミノ−1−ペンタノール(85m
g,0.82mmol,1.1equiv.)を添加した。この反応物を1時間撹拌した
。これを減圧下で濃縮し、そしてそのまま使用して、表題化合物を得た。MS(m/z)
:301.1[M+H]
+。
【0411】
(S)−2−((7−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール(19D)の合成
:(R)−2−((2,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)ペンタン−1−オール(19C)(206mg,0.68mmol,1equiv.
)の溶液に、ジオキサン(4ml)を添加し、その後、DIPEA(0.24mL,1.
4mmol,2equiv.)および2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.30mL
,2.0mmol,3equiv.)を添加した。この反応物を120℃で一晩加熱した
。この反応混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機物を分離し、乾燥さ
せ、そして減圧中で除去した。その残渣をシリカでのカラムクロマトグラフィーにより精
製して、表題化合物を得た。MS(m/z):432.2[M+H]
+。
【0412】
(S)−2−((2−アミノ−7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ペンタン−1−オール(19E)の合成:(S)−2−((7−クロロ−2−
((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ペンタン−1−オール(19D)(35mg,0.08mmol,1equi
v.)の溶液に、DCM(2mL)およびTFA(0.5mL)を添加した。3時間後、
この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLCにより精製して、表題化合物(1
9E)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.78 (d,
J = 2.1 Hz, 1H), 4.48 (dd, J = 8.6, 5.3
Hz, 1H), 3.93 − 3.74 (m, 2H), 3.71 (d, J
= 5.2 Hz, 3H), 1.77 − 1.57 (m, 2H), 1.5
0 − 1.36 (m, 1H), 1.28 (s, 2H), 0.97 (t,
J = 7.4 Hz, 4H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール
−d4) δ −77.59 (d, J = 80.2 Hz)。MS(m/z):2
82.1[M+H]
+。
実施例20〜22についての一般スキーム
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
実施例20
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
(S)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−メチルピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール(19F)の合成
:(S)−2−((7−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール(19D)(25
mg,0.06mmol,1equiv.)を含むバイアル内に、メチルボロン酸(8m
g,0.14mmol,2.5equiv.)、リン酸三カリウム(37mg,0.17
mmol,3equiv.)、パラジウム(0)−テトラキス(トリフェニルホスフィン
)(7mg,0.006mmol,0.1equiv.)を、ジオキサン(2mL)およ
び水(2mL)と一緒に添加した。この混合物をマイクロ波反応器内150℃で1時間加
熱する。この反応混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機物を分離し、
乾燥させ、そして減圧中で除去して、表題化合物を得、これを直接使用した。MS(m/
z):474.3[M+H]
+。
【0414】
(S)−2−((2−アミノ−7−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ペンタン−1−オール(20)の合成:19Fを含むフラスコ内に、THF(
2mL)、水(2mL)を添加し、その後、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾ
キノン(26mg,20.11mmol,2equiv.)を添加した。一晩撹拌した後
に、この反応混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機物を分離し、乾燥
させ、そして減圧中で除去した。精製を、フラッシュカラムクロマトグラフィーを使用し
て行って、表題化合物(20)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール
−d4) δ 8.35 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.49 (s
, 1H), 4.54 − 4.34 (m, 1H), 3.70 (d, J =
5.0 Hz, 2H), 1.84 − 1.61 (m, 2H), 1.56
− 1.35 (m, 2H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz, 3H)
。MS(m/z):262.1[M+H]
+。
実施例21
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0415】
(S)−2−((2−アミノ−7−エチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ペンタン−1−オール(21)の合成を、20について使用した手順に従って
、エチルボロン酸をメチルボロン酸の代わりに使用して調製した。
1H NMR (40
0 MHz, メタノール−d4) δ 8.65 − 8.30 (m, 1H),
7.62 (s, 1H), 4.61 − 4.38 (m, 1H), 3.80
− 3.64 (m, 2H), 2.84 (q, J = 7.6 Hz, 2H)
, 1.71 (tdd, J = 8.3, 6.5, 2.2 Hz, 2H),
1.43 (dddd, J = 12.4, 7.4, 5.1, 2.5 Hz,
2H), 1.39 − 1.23 (m, 4H), 0.97 (t, J = 7
.3 Hz, 3H)。MS(m/z):276.2[M+H]
+。
実施例22
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
(S)−2−アミノ−4−((1−ヒドロキシペンタン−2−イル)アミノ)ピリド[
3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル(22)の合成を、20について使用した
2工程の手順に従って、Zn(CN)
2をメチルボロン酸の代わりに使用して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.93 (d, J =
1.7 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 1.7 Hz, 1H),
2.95 − 2.68 (m, 3H), 0.76 (d, J = 7.3 Hz
, 2H), 0.47 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 0.02 (t
, J = 7.4 Hz, 4H)。MS(m/z):273.3[M+H]
+。
実施例23
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0417】
(R)−2−((2,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)ヘキサン−1−オール(23A)の合成:2,4,7−トリクロロピリド[3,2−
d]ピリミジン(19B)(45mg,0.19mmol,1equiv.)の溶液に、
ジオキサン(4ml)を添加し、その後、DIPEA(41μL,0.23mmol,1
.2equiv.)および(R)−(−)−2−アミノ−1−ヘキサノール97%(24
.7mg,0.21mmol,1.1equiv.)を添加した。この反応物を1時間撹
拌した。これを減圧下で濃縮し、そしてそのまま使用して、表題化合物を得た。MS(m
/z):316.2[M+H]
+。
【0418】
(R)−2−((7−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(23B)の合成
:(R)−2−((2,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)ヘキサン−1−オール(23A)(60mg,0.19mmol,1equiv.)
の溶液に、ジオキサン(4ml)を添加し、その後、DIPEA(68μL,0.38m
mol,2equiv.)および2,4−ジメトキシベンジルアミン(85μL,3.0
mmol,3equiv.)を添加した。この反応物を120℃で一晩加熱した。この反
応混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機物を分離し、乾燥させ、そし
て減圧中で除去した。その残渣をシリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、
表題化合物を得た。MS(m/z):446.9[M+H]
+。
【0419】
(R)−2−((2−アミノ−7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール(23C)の合成:(R)−2−((7−クロロ−2−
((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール(20B)(50mg,0.11mmol,1equi
v.)の溶液に、DCM(2mL)およびTFA(0.5mL)を添加した。3時間後、
この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLCにより精製して、表題化合物(2
3C)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.60 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.90 (d,
J = 2.1 Hz, 1H), 4.58 − 4.44 (m, 1H), 3.
79 − 3.63 (m, 3H), 1.86 − 1.61 (m, 2H),
1.52 − 1.24 (m, 5H), 1.01 − 0.79 (m, 4H)
。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.61。MS
(m/z):296.2[M+H]
+。
実施例24
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0420】
3−アミノ−6−ブロモ−5−フルオロピコリン酸メチル(24B)の合成:3−アミ
ノ−5−フルオロピコリン酸メチル(24A)(270mg,0.22mmol,1eq
uiv.)の溶液に、アセトニトリル(5mL)およびN−ブロモスクシンイミド(31
0mg,0.24mmol,1.1equiv.)を添加した。この反応物を室温で一晩
撹拌した。この反応混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機物を分離し
、乾燥させ、そして減圧中で除去した。その残渣をシリカでのカラムクロマトグラフィー
により精製して、表題化合物を得た。MS(m/z):250.2[M+H]
+。
【0421】
2−アミノ−6−クロロ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オール
(24C)の合成:3−アミノ−6−ブロモ−5−フルオロピコリン酸メチル(24B)
(200mg,0.80mmol,1equiv.)を含むフラスコに、クロロホルムア
ミジン(chloroformamadine)塩酸塩(185mg,1.61mmol
,2equiv.)を添加した。この混合物を165℃で一晩加熱した。これを室温まで
冷却し、これを濾過し、そして水およびエチルエーテルで洗浄した。その残渣を風乾させ
て、表題化合物(24C)を得た。この生成物のおよそ25%は、対応する副生成物の2
−アミノ−6−ブロモ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オールであ
る。この物質をさらに精製せずに使用した。MS(m/z):260.0[M+H]
+。
【0422】
2−アミノ−6−クロロ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オール
(24D)の合成:フラスコの2−アミノ−6−クロロ−7−フルオロピリド[3,2−
d]ピリミジン−4−オール(24C)(50mg,0.23mmol,1equiv.
)に、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム
ヘキサフルオロホスフェート97%(BOP試薬)(123mg,0.28mmol,1
.2equiv.)、(S)−(+)−2−アミノ−1−ペンタノール,97%(48m
g,0.47mmol,2equiv.)およびDBU(105μL,0.70mmol
,3equiv.)およびDMF(3mL)を添加する。この混合物を室温で一晩撹拌し
、そして逆相HPLCにより精製して、表題化合物(24D)をそのTFA塩として得た
。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 7.86 − 7.6
3 (m, 1H), 4.64 − 4.47 (m, 1H), 3.72 (d,
J = 5.5 Hz, 2H), 1.82 − 1.61 (m, 3H), 1
.56 − 1.35 (m, 2H), 0.97 (t, J = 7.4 Hz,
3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.5
4, −110.63 (d, J = 8.2 Hz)。MS(m/z):300.2
[M+H]
+。
実施例25
【化147】
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【0423】
N
4−ブチル−8−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(25
E)の合成。中間体25Aから開始して、THF/DIPEA中1.05equivのブ
タン−1−アミンでの室温での処理により、25Bを得、これを濃縮して残渣にし、そし
て直接先に進めた。THF/DIPEA中の過剰な2,4−ジメトキシベンジルアミンと
一緒に加熱して、化合物25Cをもたらし、これは、特徴的なMS(m/z):416.
2[M+H]
+を有する。HasnikらによりSynthesis,2009,130
9−1317に報告された手順に従ったものの、トリフルオロホウ酸メチルカリウムでの
予測された6−メチル化の代わりに、この中間体ヘテロアリール−Pd錯体の光分解によ
り、主として25Dの単離がもたらされ、そして最終的に、過剰なTFA中の25Dで処
理すると、N
4−ブチル−8−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミ
ン25Eをもたらし、そしてHPLCでの最後の精製により、表題化合物(25E)をそ
のTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ
8.48 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 1
.1Hz, 1H), 3.67 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.5
2 (s, 3H), 1.75 − 1.68 (m, 2H), 1.46 − 1
.35 (m, 2H), 0.98 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
19
F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.6。MS(m/z
):232.1[M+H]
+。
実施例26
【化148】
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【0424】
(S)−2−((2−アミノ−8−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ペンタン−1−オール(26E)の合成:中間体25Aから開始し、そして2
5Eの合成について上に報告された合成手順に従って、ただし、L−ノルバリノールをブ
タン−1−アミンの代わりに使用して、26EをそのTFA塩として得た。
1H NMR
(400 MHz, メタノール−d4) δ 8.50 (d, J = 4.6
Hz, 1H), 7.63 (dq, J = 4.5, 0.8 Hz, 1H),
4.60 − 4.49 (m, 1H), 3.78 − 3.70 (m, 2H
), 2.53 (s, 3H), 1.81 − 1.64 (m, 2H), 1.
52 − 1.34 (m, 2H), 0.97 (t, J = 7.3 Hz,
3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.7。
MS(m/z):262.2[M+H]
+。
実施例27
【化149】
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【0425】
(S)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペ
ンタン−1−オール(27C)の合成:2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジ
ン(160mg,0.68mmol,1equiv.)の溶液に、THF(4ml)を添
加し、その後、DIPEA(0.18mL,1.2mmol,1.5equiv.)およ
び(S)−(+)−2−アミノ−1−ペンタノール(85mg,0.82mmol,1.
1equiv.)を添加した。この反応物を1時間撹拌した。この反応物を減圧下で濃縮
し、そしてそのまま使用して、27Aを得た。MS(m/z):267.1[M+H]
+
。
【0426】
(S)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール(27B)の合成:(S)−2
−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−
オール(27A)(206mg,0.68mmol,1equiv.)の溶液に、THF
(4ml)を添加し、その後、DIPEA(0.24mL,1.4mmol,2equi
v.)および2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.30mL,2.0mmol,3e
quiv.)を添加する。この反応物をマイクロ波反応器により135℃で30分間加熱
した。この反応混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機物を分離し、乾
燥させ、そして減圧中で除去した。その残渣をシリカでのカラムクロマトグラフィーによ
り精製して、27Bを得た。MS(m/z):398.2[M+H]
+。
【0427】
(S)−2−((2−アミノ−[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタ
ン−1−オール(27C)の合成:(S)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジ
ル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オー
ル(27B)(35mg,0.08mmol,1equiv.)の溶液に、DCM(2m
L)およびTFA(0.5mL)を添加した。3時間後、この反応混合物を減圧下で濃縮
し、そして逆相HPLCにより精製して、表題化合物(27C)をそのTFA塩として得
た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.65 (dd,
J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 7.85 − 7.73 (m, 2
H), 4.55 (s, 1H), 3.76 − 3.70 (m, 2H), 1
.77 − 1.66 (m, 2H), 1.44 (td, J = 7.3, 4
.2 Hz, 2H), 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。
19F
NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.6。MS(m/z)
:248.2[M+H]
+。
実施例28
【化150】
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【0428】
1Bの合成について上に記載された一般手順に従って、2,4−ジクロロピリド[3,
2−d]ピリミジンを、1−ブタン−アミンの代わりに1.1equivの(S)−1,
1,1−トリフルオロペンタン−2−アミンと反応させ、次いで実施例1において上に報
告されたような手順をやり遂げて、(S)−N
4−(1,1,1−トリフルオロペンタン
−2−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(28)を得た。
1H
NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.87 (s, 1H),
8.67 (dd, J = 4.4, 1.5 Hz, 1H), 7.95 − 7
.81 (m, 2H), 5.13 (t, J = 8.9 Hz, 1H), 2
.21 − 2.10 (m, 1H), 1.74 (dd, J = 12.1,
7.1 Hz, 1H), 1.44 − 1.36 (m, 1H), 1.27 (
dq, J = 13.7, 7.1 Hz, 1H), 0.89 (t, J =
7.3 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d4)
δ −73.9, −74.1。MS(m/z):286.1[M+H]
+。
実施例29
【化151】
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【0429】
1Bの合成について上に記載された一般手順に従って、2,4−ジクロロピリド[3,
2−d]ピリミジンを、1−ブタン−アミンの代わりに1.1equivの4,4,4−
トリフルオロブチルアミンと反応させ、次いで次いで実施例1において上に報告されたよ
うな工程をやり遂げて、HPLC精製後に、N
4−(4,4,4−トリフルオロブチル)
ピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(29)をそのTFA塩として得た
。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.74 (t, J
= 6.0 Hz, 1H), 8.63 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz
, 1H), 8.18 − 7.50 (m, 2H), 3.62 (q, J =
6.7 Hz, 1H), 2.39 − 2.27 (m, 1H), 1.93
− 1.84 (m, 1H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d
4) δ −65.5, 75.6。MS(m/z):272.1[M+H]
+。
実施例30
【化152】
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【0430】
(S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペ
ンタンアミド(30B)の合成。上で先に記載された50mgの中間体化合物5Aから開
始して、1equiv.のTHF/MEOH中aq.KOH(4mL)で1時間処理し、
溶媒を除去すると、中間体30A(MS(m/z):399.1[M+H]
+)が得られ
た。30Aを、2mLのDMF中の1.5equivのHATUおよび3equivのD
IPEAで処理し、過剰な2,4−ジメトキシベンジルアミン(DMB)でクエンチして
、中間体アミドを得た。TFAでの処理による全体的なDMBの除去後、その生成物残渣
のHPLC精製により、表題化合物30BをそのTFA塩として得た。
1H NMR (
400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.67 (ddd, J = 9.2,
4.3, 1.5 Hz, 1H), 7.89 − 7.73 (m, 2H),
4.00 − 3.59 (m, 1H), 2.81 (s, 2H), 2.22
− 1.79 (m, 2H), 1.48 (tt, J = 9.8, 7.4 H
z, 2H), 0.99 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。
19F NMR
(377 MHz, メタノール−d4) δ −77.6。MS(m/z):261
.1[M+H]
+。
実施例31
【化153】
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【0431】
(S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
N−メチルペンタンアミド(31)の合成。50mgの30Aを、2mLのDMF中の1
.5equivのHATUおよび3equivのDIPEAで処理し、THF中1.0M
のメチルアミンによりクエンチして、中間体メチルアミドを得た。TFA処理による標準
的なDMB除去の後、生成物残渣のHPLC精製により、表題化合物31をそのTFA塩
として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.68
(dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 7.89 − 7.76 (
m, 2H), 4.85 (m, 1H), 2.76 (s, 3H), 2.08
− 1.85 (m, 2H), 1.45 (dddd, J = 16.5, 1
3.8, 11.5, 7.4 Hz, 2H), 0.98 (t, J = 7.4
Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −
77.9。MS(m/z):275.1[M+H]
+。
実施例32
【化154】
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【0432】
N
4−ブチル−6−(トリフルオロメチル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4
−ジアミン(32)の合成。10mgの化合物1B(これの合成は、実施例1に報告され
ている)から開始し、そしてYining et al.PNAS,2011,108,
14411により記載される化学を用いて進行して、1BをDMSO中で、10当量のト
リフルオロメタンスルフィン酸亜鉛および10equivのt−ブチルヒドロペルオキシ
ドの70%の水溶液の存在下55℃で加熱した。24時間後、この反応混合物を、最後の
精製のためにHPLCに直接注入して、表題化合物(32)を対応するTFA塩として得
た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.15 (d,
J = 8.7 Hz, 1H), 8.01 (dd, J = 8.8, 0.8
Hz, 1H), 3.82 − 3.56 (m, 2H), 1.83 − 1.6
1 (m, 2H), 1.58 − 1.31 (m, 2H), 0.99 (t,
J = 7.4 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール
−d
4) δ − 69.0 , −77.6。MS(m/z):286.1[M+H]
+。
実施例33
【化155】
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【0433】
(S)−2−((2−アミノ−6−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ペンタン−1−オール(33)の合成。10mLの(1:1のEtOH/Et
OAc)中の50mgの化合物6B(0.11mmol,1equiv)を、28mgの
5%Pd/Cと、70℃で1atmのH
2下で反応させた。一晩の後に、この反応物を濾
過して触媒を除去し、そしてその生成物を、25%のMeOH/75%のEtOAcで溶
出するシリカゲルでのクロマトグラフィーで分離して、表題化合物(33)をそのTFA
塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.74
(d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 8.6 H
z, 1H), 4.54 (ddd, J = 12.4, 7.3, 5.2 Hz
, 1H), 3.75 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 2.65 (s
, 3H), 1.73 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 1.44 (d
dt, J = 14.6, 7.4, 4.2 Hz, 2H), 0.98 (t,
J = 7.3 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール
−d4) δ −77.7。MS(m/z)262.14[M+H]
+。
実施例34
【化156】
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【0434】
(S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
N−(2−ヒドロキシエチル)ペンタンアミド(34)の合成:表題化合物を、30Bと
類似の様式で、実施例30に報告されるように、ただし、メタノール性アンモニアをエタ
ノールアミンで置き換えて合成して、表題化合物(34)をそのTFA塩として得た。
1
H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.68 (dd, J
= 4.3, 1.5 Hz, 1H), 7.86 (dd, J = 8.6, 1
.5 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1
H), 4.88 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.27 − 3.2
2 (m, 2H), 2.11 − 1.90 (m, 3H), 1.70 − 1
.40 (m, 5H), 1.00 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。
19
F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.5。MS(m/z
)305.21[M+H]
+。
実施例35
【化157】
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【0435】
(S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
N−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ペンタンアミド(35)の合成:化合物(
35)を、30Bと類似の様式で、実施例30に報告されるように、ただし、メタノール
性アンモニアを1−アミノ−2−メチル−2−プロパノールで置き換えて合成して、表題
化合物(35)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノ
ール−d
4) δ 8.67 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H),
7.87 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.79 (d
d, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.84 − 4.78 (m,
1H), 3.61 (td, J = 5.9, 5.5, 1.5 Hz, 2H
), 2.09 − 1.85 (m, 2H), 1.48 (dddd, J =
18.0, 13.7, 9.7, 7.3 Hz, 2H), 1.29 (s, 6
H), 0.99 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。
19F NMR (37
7 MHz, メタノール−d4) δ −77.5。MS(m/z)333.25[M
+H]
+。
実施例36
【化158】
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【0436】
(S)−N−(2−アミノエチル)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミ
ジン−4−イル)アミノ)ペンタンアミド(36)の合成:化合物36を、30Bと類似
の様式で、ただし、メタノール性アンモニアをN−Boc−エチレンジアミンで置き換え
て合成した。TFAでの全体的な脱保護により、表題化合物(36)をそのビス−TFA
塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.68
(dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.88 (dd, J
= 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 8.5, 4
.3 Hz, 1H), 4.92 (dd, J = 8.6, 5.1 Hz, 1
H), 3.56 (ddd, J = 13.9, 12.8, 6.7 Hz, 1
H), 3.45 (dt, J = 14.3, 6.1 Hz, 1H), 3.0
8 (hept, J = 6.4 Hz, 2H), 2.13 − 2.00 (m
, 1H), 2.00 − 1.85 (m, 1H), 1.55 − 1.41
(m, 2H), 0.99 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。
19F NM
R (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.6。MS(m/z)304
.05[M+H]
+。
実施例37
【化159】
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【0437】
(S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
N−(ピリジン−2−イルメチル)ペンタンアミド(37)の合成:化合物37を、30
Bと類似の様式で、ただし、メタノール性アンモニアを2−ピコリルアミンで置き換えて
合成して、表題化合物(37)をそのビスTFA塩として得た。
1H NMR (400
MHz, メタノール−d
4) δ 8.69 (dd, J = 4.4, 1.5
Hz, 1H), 8.65 − 8.62 (m, 1H), 8.22 (td,
J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 7.88 (dd, J = 8.5
, 1.4 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz
, 1H), 7.73 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.67 (d
d, J = 7.5, 5.7 Hz, 1H), 4.93 (dd, J = 8
.8, 5.2 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 2.13 − 1.
94 (m, 3H), 1.57 − 1.40 (m, 3H), 1.00 (t
, J = 7.4 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノー
ル−d4) δ −77.8。MS(m/z)352.04[M+H]
+。
実施例38
【化160】
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【0438】
(R)−2−((8−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−6−
メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール(3
8A)の合成:38Aを、6Aと類似の様式で、ただし、(S)−ノルバリノールを(R
)−2−アミノペンタノールで置き換え、そして2,4−ジクロロピリド[3,2−d]
ピリミジンを2,4,8−トリクロロ−6−メチルピリド[3,2−d]ピリミジンで置
き換えて合成した。MS(m/z)446.24[M+H]
+。
【0439】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−6−メチルピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール(38B)の合成
:38Bを、6Bと類似の様式で合成した。MS(m/z)412.22[M+H]
+。
【0440】
(R)−2−((2−アミノ−6−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ペンタン−1−オール(38C)の合成:化合物38Cを、33と類似の様式
で合成して、表題化合物(38C)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400
MHz, メタノール−d
4) δ 7.69 (d, J = 8.5 Hz, 1
H), 7.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.49 (qd,
J = 7.9, 6.9, 4.1 Hz, 1H), 3.71 (d, J =
5.0 Hz, 2H), 2.60 (s, 3H), 1.68 (q, J =
7.5 Hz, 2H), 1.44 − 1.33 (m, 2H), 0.93 (
t, J = 7.3 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノ
ール−d4) δ −77.3。MS(m/z)262.15[M+H]
+。
実施例39
【化161】
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【0441】
(R)−2−((8−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−6−
メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(3
9A)の合成:39Aを、1Aと類似の様式で、ただし、ブタン−1−アミンを(R)−
2−アミノヘキサノールで置き換え、そして2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリ
ミジンを2,4,8−トリクロロ−6−メチルピリド[3,2−d]ピリミジンで置き換
えて合成した。MS(m/z)460.21[M+H]
+。
【0442】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−6−メチルピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(39B)の合成
:39Bを、33と類似の様式で合成した。MS(m/z)426.24[M+H]
+。
【0443】
(R)−2−((2−アミノ−6−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール(39C)の合成:化合物39Cを、1Bと類似の様式
で合成して、表題化合物(39C)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400
MHz, メタノール−d
4) δ 7.72 (d, J = 8.5 Hz, 1
H), 7.62 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.50 (dt,
J = 8.4, 5.2 Hz, 1H), 3.73 (d, J = 5.1 H
z, 2H), 2.63 (s, 3H), 1.80 − 1.67 (m, 2H
), 1.44 − 1.32 (m, 5H), 0.93 − 0.86 (m,
3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.3。
MS(m/z)276.17[M+H]
+。
実施例40
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0444】
(S)−2−((8−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−6−
メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(4
0A)の合成:40Aを、1Aと類似の様式で、ブタン−1−アミンを(S)−2−アミ
ノヘキサノールで置き換え、そして2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジンを
2,4,8−トリクロロ−6−メチルピリド[3,2−d]ピリミジンで置き換えて合成
した。MS(m/z)460.26[M+H]
+。
【0445】
(S)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−6−メチルピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(40b)の合成
:40bを、33と類似の様式で合成した。MS(m/z)426.24[M+H]
+。
【0446】
(S)−2−((2−アミノ−6−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール(40C)の合成:化合物40Cを、1Bと類似の様式
で合成して、表題化合物(40C)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400
MHz, メタノール−d
4) δ 7.73 (d, J = 8.6 Hz, 1
H), 7.63 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 4.51 (dq,
J = 8.5, 6.1, 5.4 Hz, 1H), 3.75 (d, J =
5.2 Hz, 2H), 2.64 (s, 3H), 1.84 − 1.65 (
m, 3H), 1.38 (qd, J = 8.0, 6.4, 2.9 Hz,
5H), 0.95 − 0.87 (m, 4H)。
19F NMR (377 MH
z, メタノール−d4) δ −77.6。MS(m/z)276.16[M+H]
+
。
実施例41
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0447】
N
4−ブチル−7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(41
)。化合物41を、19Eの調製について上に記載された手順に従って、ただし、中間体
19Bを1−ブタン−アミンで置き換え、そして報告された手順で進行して合成して、最
後のHPLC精製後に、表題化合物(41)をそのTFA塩として得た。
1H NMR
(400 MHz, メタノール−d4) δ 8.56 (d, J = 2.1 H
z, 1H), 7.90 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.66 (
t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.76 − 1.64 (m, 2H),
1.59 (s, 0H), 1.43 (dq, J = 14.7, 7.4 H
z, 2H), 0.98 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。
19F NMR
(376 MHz, メタノール−d4) δ −77.55。MS(m/z)252
.2[M+H]
+。
実施例42
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0448】
(S)−2−((2−アミノ−7−メトキシピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)ペンタン−1−オール(42B)を、以下のスキームに従って調製した:
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
(S)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−メトキシピリ
ド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール(42A):(
S)−2−((7−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール(19D)(50mg
,0.11mmol,1equiv.)を含むバイアル内に、NaOMe(65μL,1
.1mmol,10equiv.)およびメタノール(2mL)を添加した。この混合物
をマイクロ波反応器内150℃で30分間加熱した。この反応混合物をEtOAcとH
2
Oとの間で分配した。その有機層を分離し、乾燥させ、そして減圧中で除去した。その残
渣をシリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た。MS(m
/z):428.2[M+H]
+。
【0450】
化合物42Bを、42AのTFA処理により合成して、最後のHPLC精製後に表題化
合物(42B)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノ
ール−d4) δ 8.32 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.21
(d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.57 − 4.45 (m, 1H)
, 4.00 (s, 3H), 3.77 − 3.67 (m, 2H), 1.8
0 − 1.63 (m, 2H), 1.50 − 1.39 (m, 2H), 0
.97 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz
, メタノール−d4) δ −77.52。MS(m/z)278.2[M+H]
+。
実施例43
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
(S)−2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)ペンタン−1−オール(43C)の合成:
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0452】
3−アミノ−5−フルオロピコリン酸メチル(43A)(830mg,4.88mmo
l)、クロロホルムアミジン塩酸塩(1121.64mg,9.76mmol)、ジメチ
ルスルホン(4592.09mg,48.78mmol)および撹拌棒を密封耐圧チュー
ブに入れ、そして160℃で1時間加熱した。この時点で、反応物を冷却し、50mLの
水を添加し、そしてこの溶液を加熱しながら30分間撹拌した。沈殿物を濾別し、そして
その母液を、ACN/H
2O(0.1%のTFAを含む)を溶出液として使用する、Hy
dro−RPカラムでの、2から5%のACNの勾配を用いる逆相HPLCにより精製し
た。溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣を、メタノールで2回、DCMで2回共沸し
、その後、エーテル中で超音波処理した。沈殿物を濾過し、そして風乾させて、210m
g(23.9%)の2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オ
ール(43B)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−
d6) δ 8.43 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.48 (dd
, J = 10.1, 2.5 Hz, 1H), 7.23 (s, 2H)。
19
F NMR (376 MHz, DMSO−d6) δ −75.15 , −119
.96。MS(m/z)181.0[M+H]
+。
【0453】
化合物43Cを、43Bと(S)−ノルバリノールとのBOP−Cl促進カップリング
により合成し、これにより、最後のHPLC精製後に表題化合物(43C)をそのTFA
塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.56
(d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.8,
2.5 Hz, 1H), 4.56 (dq, J = 12.7, 6.4, 6
.0 Hz, 1H), 3.80 − 3.69 (m, 2H), 1.78 (d
dd, J = 18.8, 11.4, 3.7 Hz, 2H), 1.53 −
1.33 (m, 2H), 0.97 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。
1
9F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.64 , −1
18.17 (d, J = 8.8 Hz)。MS(m/z)266.2[M+H]
+
。
実施例44
【化168】
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【0454】
(R)−2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)ヘキサン−1−オール(44)。化合物44を、43Cの調製について上に
記載された手順に従って、ただし、中間体43Bを(R)−ノルロイシノールと反応させ
、そして上で報告した手順で進行して合成して、最後のHPLC精製後に表題化合物(4
4)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4
) δ 8.57 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.60 (dd,
J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 4.53 (dq, J = 8.7,
5.6 Hz, 1H), 3.72 (d, J = 5.4 Hz, 2H),
1.72 (m, 2H), 1.52 − 1.28 (m, 4H), 1.04
− 0.82 (m, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d
4) δ −77.60, −118.13 (d, J = 8.6 Hz)。MS(
m/z)280.2[M+H]
+。
実施例45
【化169】
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【0455】
(S)−2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)ヘキサン−1−オール(45)。化合物45を、43Cの調製について上に
記載された手順に従って、ただし、中間体43Bを(S)−ノルロイシノールと反応させ
、そして上で報告した手順で進行して合成して、最後のHPLC精製後に表題化合物(4
5)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4
) δ 8.57 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.60 (dd,
J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 4.53 (dq, J = 8.7,
5.6 Hz, 1H), 3.72 (d, J = 5.4 Hz, 2H),
1.72 (m, 2H), 1.52 − 1.28 (m, 4H), 1.04
− 0.82 (m, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4) δ −77.60 , −118.13 (d, J = 8.6 Hz)。MS
(m/z)280.2[M+H]
+。
実施例46
【化170】
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【0456】
(R)−2−((2−アミノ−6,7−ジフルオロキナゾリン−4−イル)アミノ)ヘ
キサン−1−オール(46C)の合成:
【化171】
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【0457】
2−アミノ−6,7−ジフルオロキナゾリン−4−オール(46B)を、43Bの調製
について上に記載された手順に従って、ただし、中間体46Aを43Aの代わりに反応さ
せ、そして上で報告した手順で進行して合成して、最後のHPLC精製後に表題化合物(
46C)をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.83 (t,
J = 9.7 Hz, 1H), 7.31 − 7.22 (m, 1H), 7.
19 (s, 1H)。
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6) δ
−74.93, −128.78 , −144.35。MS(m/z)198.0[M
+H]
+。
【0458】
化合物(46C)を、46Bと(R)−ノルロイシノールとのBOP−Cl促進カップ
リングにより合成し、これにより、最後のHPLC精製後に表題化合物(46C)をその
TFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8
.29 (dd, J = 11.0, 7.9 Hz, 1H), 7.35 (dd
, J = 10.6, 6.8 Hz, 1H), 4.67 − 4.53 (m,
1H), 3.80 − 3.59 (m, 2H), 1.77 − 1.63 (
m, 2H), 1.49 − 1.30 (m, 4H), 0.91 (td, J
= 7.0, 6.3, 2.2 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MH
z, メタノール−d4) δ −77.71 , −127.97 (ddd, J
= 21.5, 10.6, 7.9 Hz), −142.27 (ddd, J =
21.4, 11.0, 6.9 Hz)。MS(m/z)297.2[M+H]
+。
実施例47
【化172】
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【0459】
(R)−2−((2−アミノキナゾリン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(
47B)を、47Aと(R)−ノルロイシノールとのBOP−Cl促進カップリングによ
り合成し、これにより、最後のHPLC精製後に表題化合物(47B)をそのTFA塩と
して得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.22 (
ddd, J = 8.3, 1.3, 0.6 Hz, 1H), 7.78 (dd
d, J = 8.4, 7.3, 1.3 Hz, 1H), 7.50 − 7.3
3 (m, 2H), 4.71 − 4.56 (m, 1H), 3.80 − 3
.61 (m, 2H), 1.81 − 1.64 (m, 2H), 1.47 −
1.31 (m, 4H), 0.92 (h, J = 3.2 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d4) δ −77.69。MS(
m/z)261.1[M+H]
+。
実施例48
【化173】
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【0460】
(S)−2−((2−アミノキナゾリン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(
48)の合成を、47Bと類似の様式で、ただし、(S)−ノルロイシノールを(R)−
ノルロイシノールの代わりに使用して調製した。
1H NMR (400 MHz, メ
タノール−d4) δ 8.22 (ddd, J = 8.3, 1.3, 0.6
Hz, 1H), 7.78 (ddd, J = 8.4, 7.3, 1.3 Hz
, 1H), 7.50 − 7.33 (m, 2H), 4.71 − 4.56
(m, 1H), 3.80 − 3.61 (m, 2H), 1.81 − 1.6
4 (m, 2H), 1.47 − 1.31 (m, 4H), 0.92 (h,
J = 3.2 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール
−d4) δ −77.69。MS(m/z)261.1[M+H]
+。
実施例49
【化174】
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【0461】
(S)−(2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−
d]ピリミジン−4−イル)アミノ)プロピル)カルバミン酸tert−ブチル(49A
)の合成。2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(100mg,0.5mm
ol)のTHF(2mL)中の溶液を、(S)−(2−アミノプロピル)カルバミン酸t
ert−ブチル塩酸塩ブタン−1−アミン(CAS# 959833−70−6,Flu
orochem Ltd.UK)(0.03mL,0.56mmol)およびN,N−ジ
イソプロピルエチルアミン(0.25mL,1.15mmol)で処理した。この混合物
を室温で30分間撹拌し、2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.19ml,1.25
mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL,0.75mmo
l)を添加し、そしてこの混合物を100℃まで加熱した。16時間後、この反応物を室
温まで冷却し、EtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥さ
せ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0〜100%のEt
OAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、減圧中での揮発性物質の除去
後に、化合物49Aを得た。LCMS(m/z):469.18[M+H]
+。
【0462】
(S)−N
4−(1−アミノプロパン−2−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−
2,4−ジアミン(49)の合成。49A(50mg,0.11mmol)をTFA(3
mL)に溶解させた。30分後、この反応物を水およびメタノールで希釈した。60分後
、この混合物を減圧中で濃縮した。次いで、その残渣をメタノールに溶解させ、そして濾
過して、減圧中での揮発性物質の除去後に、化合物49をそのTFA塩として得た。
1H
NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.67 (ddd, J
= 9.0, 4.2, 1.6 Hz, 1H), 7.85 − 7.68 (m,
2H), 4.82 (m, 1H), 3.34 (d, 2H), 1.39 (
d, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77
.8。LCMS(m/z):219.03[M+H]
+;t
R = 0.29 min.
(LC/MS HPLC方法B)。
実施例50
【化175】
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【0463】
(R)−2−(2−アミノヘキシル)イソインドリン−1,3−ジオン塩酸塩(50a
)の合成。フタルイミド51c(180mg,0.53mmol)に、ジオキサン中4N
のHCl(20mL)を添加した。この反応物を室温で6時間撹拌し、次いでその揮発性
物質を減圧中で除去して、粗製の50aを得、これをさらに精製せずに次の工程に直接持
ち越した。LCMS(m/z):246.93[M+H]
+。
【0464】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン酸メチル(50b)の合成。2,4−ジクロ
ロピリド[3,2−d]ピリミジン(100mg,0.5mmol)のTHF(2mL)
中の溶液を、50a(150mg,0.53mmol)およびN,N−ジイソプロピルエ
チルアミン(0.25mL,1.15mmol)で処理した。この混合物を室温で30分
間撹拌し、そして2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.38mL,2.5mmol)
およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL,0.75mmol)を添加
し、そしてこの混合物を125℃まで加熱した。24時間後、この反応物を室温まで冷却
し、EtOAc(50mL)で希釈し、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し
、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサ
ン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、減圧
中での揮発性物質の除去後に、化合物50bを得た。
【0465】
(R)−N
4−(1−アミノヘキサン−2−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−
2,4−ジアミン(50)の合成。50b(15mg,0.04mmol)をTFA(3
mL)に溶解させた。60分後、この混合物を減圧中で濃縮して残渣にし、その後、Me
OHと共エバポレーションして、表題化合物50をそのビス−TFA塩として得た。
1H
NMR (400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.68 (m, 1H),
7.81 − 7.83 (m, 2H), 4.89 (m, 1H), 3.91
(m, 2H), 3.61 (m,1H) 1.92 − 1.79 (m, 2H)
, 1.55−1.48 (m, 4H), 0.98 (t, J = 7.4 Hz
, 3H)。
19F NMR (377 MHz, MeOH−d4) δ −77.9
。LCMS(m/z):261.14[M+H]
+;t
R = 0.30 min。
実施例51
【化176】
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【0466】
(R)−ノルロイシノール(0.5g,4.3mmol)を、DCM(20mL)中の
Boc
2O(1.2equiv,5.2mmol)および過剰なN,N−ジイソプロピル
エチルアミンで処理した。この反応混合物を3時間撹拌し、次いで、シリカゲルプラグで
濾過した。その揮発性物質の除去により、51bを粗製残渣として得、これをさらに精製
せずに使用した。LCMS(m/z):218.23[M+H]
+。
【0467】
化合物51b(0.7g,3.22mmol)を、THF(30mL)中のPPh
3(
1.1g,3.9mmol)、フタルイミド(573mg,3.9mmol)、およびD
IAD(810mg,4.0mmol)と反応させた。この混合物を3時間撹拌し、次い
でEtOAc(200mL)と水(200mL)との間で分配した。その有機層を分離し
、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で
濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロ
マトグラフィーに供して、51cを得た。LCMS(m/z):347.24[M+H]
+。
【0468】
イミド51c(300mg,0.87mmol)を、EtOH(30mL)中の過剰な
ヒドラジン水和物(0.2mL,6.25mmol)で処理し、そして16時間還流させ
た。この混合物を減圧中で濃縮して、中間体51dを粗製残渣として得、これを直接持ち
越した。中間体51d(0.87mmol)をDCM(10mL)に溶解させ、そしてA
cCl(0.1mL,1.2mmol)で処理し、その後、TEA(0.26mL,1.
8mmol)で処理した。この混合物を3時間撹拌し、次いで、この反応物をDCM(5
0mL)で希釈した。次いで、この混合物を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗
浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮して、51eを得た。LC
MS(m/z):259.21[M+H]
+。
【0469】
中間体51e(0.3g)をジオキサン中4NのHCl(20mL)で処理し、そして
室温で4時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去して、塩酸塩51fを得、これをさら
に精製せずに使用した。LCMS(m/z):159.45[M+H]
+。
【0470】
(R)−N−(2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,
2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキシル)アセトアミド(51a)の合成。2
,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(100mg,0.5mmol)のTH
F(2mL中の溶液を、51f(200mg,0.53mmol)およびN,N−ジイソ
プロピルエチルアミン(0.25mL,1.15mmol)で処理した。この混合物を3
0分間撹拌した後に、2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.38mL,2.5mmo
l)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL,0.75mmol)を
添加し、そしてこの混合物を115℃まで加熱した。16時間加熱した後に、この反応物
を室温まで冷却し、EtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)、ブライン(
100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得
られた残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュク
ロマトグラフィーに供して、51aを得た。LCMS(m/z):453.33[M+H
]
+。
【0471】
(R)−N−(2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)ヘキシル)アセトアミド(51)の合成。51a(60mg,0.133mmol)
をTFA(3mL)に溶解させた。60分後、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣
をMeOHに溶解させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物51をそのTFA
塩として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH−d
4) 8.65 (d
d, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 7.86 − 7.73 (m,
2H), 4.68 − 4.55 (m, 4H), 3.59 (dd, J =
13.9, 4.3 Hz, 4H), 3.34 − 3.23 (m, 3H),
1.88 (s, 3H), 1.78 − 1.67 (m, 2H), 1.39
(ddd, J = 7.7, 5.1, 2.4 Hz, 4H), 0.91 (
ddt, J = 8.3, 4.7, 3.0 Hz, 3H)。
19F NMR (
377 MHz, MeOH−d4) δ −77.7。LCMS(m/z):303.
15[M+H]
+;t
R = 0.68 min. (LC/MS HPLC方法B)。
実施例52
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
N−Boc保護中間体51d(188mg,0.87mmol)をDCM(10mL)
に溶解させ、そしてメタンスルホニルクロリド(0.78μL,114mg,1mmol
)およびTEA(0.26mL,1.8mmol)で処理した。3時間後、EtOAc(
100mL)を添加し、そして得られた混合物を水(100mL)、ブライン(100m
L)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、52bを得
た。LCMS(m/z):295.24[M+H]
+。
【0473】
51eからの51fの合成の後に、中間体52b(0.87mmol)をその粗製塩酸
塩52cに転換し、次いで、これを精製せずに持ち越した。
【0474】
(R)−N−(2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,
2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキシル)メタンスルホンアミド(52A)の
合成。2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(50mg,0.25mmol
)のTHF(2mL)中の溶液を、粗製の52c(85mg,0.43mmol)および
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.25mL,1.15mmol)で処理した。
この混合物を室温で30分間撹拌し、2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.19mL
,1.25mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL,0.
75mmol)を添加し、そしてこの混合物を115℃まで加熱した。16時間後、この
反応物を室温まで冷却し、EtOAc(100mL)で希釈し、脱イオン水(100mL
)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中
で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルク
ロマトグラフィーに供して、52Aを得た。LCMS(m/z):489.25[M+H
]
+。
【0475】
(R)−N−(2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)ヘキシル)メタンスルホンアミド(52)の合成。52A(30mg,0.06mm
ol)をTFA(3mL)に溶解させた。60分後、この混合物を減圧中で濃縮した。次
いで、その残渣をMeOHで希釈し、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題生成物52
をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH−d
4) δ
8.65 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.84 (d
d, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8
.5, 4.4 Hz, 1H), 4.58 (t, J = 6.1 Hz, 1H
), 3.52 − 3.26 (m, 2H), 2.93 (s, 3H), 1.
75 (dd, J = 9.6, 4.0 Hz, 2H), 1.39 (td,
J = 8.5, 7.6, 3.5 Hz, 4H), 0.91 (m,3H)。
1
9F NMR (377 MHz, MeOH−d4) δ −77.7。LCMS(m
/z):339.21[M+H]
+;t
R = 0.83 min. (LC/MS H
PLC方法B)。
実施例53
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0476】
化合物61C(0.22g,0.69mmol)を、61Dの形成のための手順に従っ
て、ただし、塩化アセチルの代わりにメタンスルホニルクロリド(0.06mL,0.8
mmol)を用いてメシル化して、定量的収率の対応するメシル化中間体を得た。次いで
、得られたスルホンアミドを、61Dからの61Eの調製において記載されるように、P
d/C水素化に供し、その後、N−BOC除去に供して、粗製生成物53Aをその塩酸塩
として得た。LCMS(m/z):209.1[M+H]
+。
【0477】
(R)−N−(2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,
2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキシル)メタンスルホンアミド
(53B)の合成。2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(100mg,0
.5mmol)のTHF(4mL)中の溶液を、粗製の53A(0.69mmol)、お
よびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL,2.3mmol)で処理した。
75℃で4時間加熱した後に、2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.4mL,2.5
mmol)およびさらなるN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.26mL,1.5
mmol)を添加し、そしてこの混合物を115℃まで加熱した。16時間後、この反応
物を室温まで冷却し、EtOAc(100mL)で希釈し、脱イオン水(100mL)、
ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃
縮した。その残渣を、0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィ
ーに供して、53Bを得た。LCMS(m/z):503.28[M+H]
+。
【0478】
(R)−N−(2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)−2−メチルヘキシル)メタンスルホンアミド(53)の合成。53B(75mg,
0.15mmol)をTFA(3mL)に溶解させた。60分後、この混合物を減圧中で
濃縮した。その残渣をMeOHに溶解させ、濾過し、そして揮発性物質を減圧中で除去し
て、表題生成物53をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, M
eOH−d
4) δ 8.63 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H)
, 7.79 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 7.73 (
dd, J = 8.4, 4.3 Hz, 1H), 3.78 (m, 2H),
2.93 (s, 3H), 2.25 (m,1H), 1.82 (dd, J =
9.6, 4.0 Hz, 2H), 1.56 (s, 3H), 1.37 (t
d, J = 8.4, 7.5, 3.4 Hz, 4H), 0.93 (m,3H
)。
19F NMR (377 MHz, MeOH−d4) δ −77.6. LC
MS(m/z):353.18[M+H]
+;t
R = 0.83 min. (LC/
MS HPLC方法B)。
実施例54
【化179】
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【0479】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン酸メチル(54A)の合成。2,4−ジクロ
ロピリド[3,2−d]ピリミジン(CAS# 39551−54−7,Astatec
h,Inc.により供給される)(500mg,2.5mmol)のTHF(10mL)
中の溶液に、D−ノルロイシンメチルエステル塩酸塩(454mg,2.5mmol)お
よびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.3mL,7.5mmol)を添加した。
室温で30分間撹拌した後に、2,4−ジメトキシベンジルアミン(1.9mL,12.
5mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.3mL,7.5mmol
)を添加し、そしてこの混合物を100℃まで加熱した。16時間後、この反応物を室温
まで冷却し、EtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)、ブライン(100
mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣
を、ヘキサン−EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、54Aを
得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.33 (dd
, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 7.6
Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 1H)
, 7.28 (s, 1H), 6.46 (d, J = 2.3 Hz, 1H)
, 6.41 (dd, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H), 4.88 (
q, J = 7.3 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 6.0 Hz,
2H), 3.85 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.75 (
s, 3H), 2.04 − 1.95 (m, 1H), 1.88 (dq, J
= 14.8, 7.6 Hz, 1H), 1.40 (dddd, J = 26
.8, 15.8, 6.9, 2.6 Hz, 5H), 0.91 (t, J =
7.1 Hz, 3H)。LCMS(m/z):440.49[M+H]
+;t
R =
0.77 min. LC/MS方法Aによる。
【0480】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン酸(54B)の合成。54A(750.7m
g,1.71mL)の、THF(3.6mL)およびMeOH(3.6mL)中の溶液に
、1NのKOH
(aq)(3.6mL)を添加した。4時間後、この反応物を、1MのH
Cl
(aq)を使用してpH7まで中和した。この混合物を減圧中で濃縮して、粗製生成
物54Bを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.34
(d, J = 4.1 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.61
(d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.5,
4.2 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.53 (d, J =
2.3 Hz, 1H), 6.42 (dd, J = 7.9, 2.0 Hz,
1H), 4.65 (s, 1H), 4.44 (s, 2H), 3.81 (
s, 3H), 3.71 (s, 3H), 1.90 (s, 2H), 1.30
(s, 4H), 0.84 (s, 3H)。LCMS(m/z):426.16[
M+H]
+;t
R = 0.67 min. LC/MS方法Aによる。
【0481】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(2−ヒドロキシエチル)ヘキサンアミド(5
4C)の合成。粗製の54B(50mg,0.12mmol)、N,N−ジイソプロピル
エチルアミン(0.15mL,0.86mmol)、および2−アミノエタノール(0.
05mL,0.59mmol)のNMP(12mL)中の溶液に、HATU(96mg,
0.25mmol)を添加した。16時間後、この混合物を分取HPLC(Synerg
i 4u Polar−RP 80A,Axia;10%のaq.アセトニトリル〜70
%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供して、5
4CをそのTFA塩として得た。LCMS(m/z):469.23[M+H]
+;t
R
= 0.70 min. LC/MS方法Aによる。
【0482】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
N−(2−ヒドロキシエチル)ヘキサンアミド(54)の合成。54C(10mg,0.
02mmol)にTFA(3mL)を添加した。4時間後、MeOH(2mL)および水
(2mL)をこの混合物に添加した。16時間後、この混合物を減圧中で濃縮し、次いで
MeOHと3回共エバポレートした。その残渣を分取HPLC(Synergi 4u
Polar−RP 80A,Axia;10%のaq.アセトニトリル〜60%のaq.
アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供して、54をTFA
塩として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.68
(dd, J = 4.4, 1.5 Hz, 1H), 7.86 (dd, J =
8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 8.5, 4.
4 Hz, 1H), 4.81 (dd, J = 8.2, 5.7 Hz, 1H
), 3.66 − 3.56 (m, 2H), 3.43 − 3.32 (m,
2H), 2.12 − 1.90 (m, 2H), 1.49 − 1.36 (m
, 4H), 0.98 − 0.89 (m, 3H)。
19F NMR (377
MHz, MeOH−d
4) δ −77.83。LCMS(m/z):319.23[
M+H]
+−;t
R = 0.49 min. LC/MS方法Aによる。
実施例55
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0483】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(55A)の合成。2,4−ジ
クロロピリド[3,2−d]ピリミジン(500mg,2.5mmol)のTHF(15
mL)中の溶液に、(R)−ノルロイシノール(293mg,2.5mmol)およびN
,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.3mL,7.5mmol)を添加した。室温で
30分間撹拌した後に、2,4−ジメトキシベンジルアミン(1.9mL,12.5mm
ol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.3mL,7.5mmol)を添
加し、そしてこの混合物を100℃まで加熱した。16時間後、この反応物を室温まで冷
却し、EtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)、ブライン(100mL)
で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘ
キサン−EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、55Aを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.32 (s, 1H
), 7.74 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 6.49 − 6.
37 (m, 3H), 4.60 (d, J = 5.9 Hz, 3H), 3.
86 (s, 5H), 3.79 (s, 5H), 1.55 (s, 2H),
1.45 − 1.33 (m, 6H), 0.91 (t, J = 7.0 Hz
, 4H)。LCMS(m/z):412.20[M+H]
+;t
R = 0.89 m
in. LC/MS方法Aによる。
【0484】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサナール(55B)の合成。55A(100mg
,0.24mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、0℃でDess−Martinペ
ルヨージナン(248mg,0.58mmol)を添加した。この反応物を室温まで温め
、そして24時間撹拌した。この反応物をDCM(5mL)で希釈し、次いで、sat.
Na
2S
2O
3(aq)(5mL)とsat.NaHCO
3(aq)(5mL)との混合
物でクエンチした。その有機層を分離し、そしてその水層をDCM(2×10mL)で抽
出した。合わせた有機物をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、
濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出するシリカ
ゲルクロマトグラフィーに供して、55Bを得た。LCMS(m/z):410.19[
M+H]
+;t
R = 0.97 min. LC/MS方法Aによる。
【0485】
(R)−N
4−(1−(1H−イミダゾール−2−イル)ペンチル)−N
2−(2,4
−ジメトキシベンジル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(55C)
の合成。55B(50mg,0.12mmol)のMeOH(2mL)中の溶液に、グリ
オキサール三量体二水和物(12mg,0.06mg)およびMeOH中のアンモニア(
2M,0.28mL,0.55mmol)を添加した。24時間後、さらなるグリオキサ
ール三量体二水和物(12mg,0.06mg)およびMeOH中のアンモニア(2M,
0.28mL,0.55mmol)を添加した。18時間後、この混合物を減圧中で濃縮
した。その残渣を水(10mL)で希釈し、そしてEtOAc(4×10mL)で抽出し
た。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、粗製
の55Cを得た。LCMS(m/z):448.15[M+H]
+;t
R = 0.62
min. LC/MS方法Aによる。
【0486】
(R)−N
4−(1−(1H−イミダゾール−2−イル)ペンチル)ピリド[3,2−
d]ピリミジン−2,4−ジアミン(55)の合成。55C(50mg,0.11mmo
l)にTFA(2mL)を添加した。90分後、MeOH(2mL)および水(2mL)
をこの混合物に添加した。16時間後、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてMeOHと
共エバポレートした(3回)。その残渣を分取HPLC(Synergi 4u Pol
ar−RP 80A,Axia;10%のaq.アセトニトリル〜60%のaq.アセト
ニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供して、55をTFA塩とし
て得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.70 (dd
, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.93 (dd, J = 8.
5, 1.4 Hz, 1H), 7.83 (dd, J = 8.5, 4.4 H
z, 1H), 7.52 (s, 2H), 5.92 − 5.71 (m, 1H
), 2.30 (td, J = 9.3, 8.7, 4.3 Hz, 2H),
1.64 − 1.34 (m, 4H), 0.95 (t, J = 7.0 Hz
, 3H)。
19F NMR (377 MHz, MeOH−d
4) δ −77.7
3。LCMS(m/z):298.05[M+H]
+;t
R = 0.46 min.
LC/MS方法Aによる。
実施例56
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサンアミド(56A)の合成。54B(50mg
,0.12mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL,0.57m
mol)、およびジオキサン中のアンモニア(0.5M,1.2mL,0.59mmol
)の、NMP(6mL)中の溶液に、HATU(174mg,0.46mmol)を添加
した。4時間後、この混合物を分取HPLC(Synergi 4u Polar−RP
80A,Axia;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニトリル(
0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供して、56AをTFA塩として得た。
LCMS(m/z):425.18[M+H]
+;t
R = 0.69 min. LC
/MS方法Aによる。
【0488】
(R)−N
4−(1−(4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ペンチル)−N
2−(2,4−ジメトキシベンジル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミ
ン(56B)の合成。56A(70mg,0.17mmol)とN,N−ジメチルホルム
アミドジメチルアセタール(2mL,16mmol)との混合物を120℃まで加熱した
。2時間後、この混合物を室温まで冷却し、そして減圧中で濃縮した。その粗製残渣をA
cOH(2mL)に溶解させ、そしてヒドラジン一水和物(0.02mL,0.42mm
ol)で処理した。この混合物を90℃で24時間加熱した。この混合物を減圧中で濃縮
して、粗製の56Bを得、これをさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):44
9.23[M+H]
+;t
R = 0.83 min. LC/MS方法Aによる。
【0489】
(R)−N
4−(1−(4H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ペンチル)ピリ
ド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(56)の合成。粗製の56BにTFA
(3mL)を添加した。60分後、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をMe
OH(3.5mL)および水(3.5mL)で希釈した。90分後、この混合物を濃縮し
、次いで分取HPLC(Synergi 4u Polar−RP 80A,Axia;
10%のaq.アセトニトリル〜60%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含
む)、20分間の勾配)に供して、56をTFA塩として得た。
1H NMR (400
MHz, MeOH−d
4) δ 8.67 (dd, J = 4.4, 1.4
Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 7.86 (dd, J = 8.5
, 1.4 Hz, 1H), 7.79 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz
, 1H), 5.72 (dd, J = 8.4, 6.3 Hz, 1H), 2
.30 − 2.09 (m, 2H), 1.49 − 1.34 (m, 4H),
0.96 − 0.89 (m, 3H).
19F NMR (377 MHz,
MeOH−d
4) δ −77.98。LCMS(m/z):299.15[M+H]
+
;t
R = 0.62 min. LC/MS方法Aによる。
実施例57
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン(10.0g,57.8mmol)をE
tOH(100mL)に溶解させ、そしてRaneyニッケル(3g)を添加した。この
反応混合物をH
2下で一晩撹拌した。この混合物を濾過し、減圧中で濃縮し、そして石油
エーテル/EtOAc=5:1(50mL)で洗浄して、粗製の6−クロロ−4−メチル
ピリジン−3−アミンを得た。
【0491】
6−クロロ−4−メチルピリジン−3−アミン(22.0g,154.9mmol)を
DMF(150mL)に溶解させ、そしてNIS(41.8g,185.9mmol)で
処理した。この反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで水(200mL)を添加し、そし
てこの混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機物を減圧中で濃
縮し、そしてその残渣を、Et
2O−EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマ
トグラフィーに供して、6−クロロ−2−ヨード−4−メチルピリジン−3−アミンを得
た。
1H NMR (DMSO−d
6, 400 MHz): δ 7.11 (s,
1H), 5.23 (s, 2H), 2.15 (s,3H) ppm。
【0492】
6−クロロ−2−ヨード−4−メチルピリジン−3−アミン(30.0g,111.7
mmol)のMeOH(200mL)中の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(4.09g
,5.5mmol)、Et
3N(45.1g,447mmol)を添加し、そしてこの反
応混合物を室温で一晩撹拌した。その残渣を、Et
2O−EtOAcで溶出するシリカゲ
ルクロマトグラフィーに供して、6−クロロ−2−ヨード−4−メチルピリジン−3−ア
ミンを得た。
1H NMR (DMSO−d
6, 400 MHz): δ 7.33
(d, J = 0.8, 1H), 6.74 (s, 2H), 3.82 (s,
3H), 3.18 (d, J = 0.4, 3H) ppm。
【0493】
6−クロロ−2−ヨード−4−メチルピリジン−3−アミン(18.8g,94mmo
l)のNH
4OH(180mL)中の溶液に、MeOH(10mL)を添加し、そしてこ
の反応混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を濾過し、そして集めた固体を石油エー
テル/EtOAc(5:1,50mL)で洗浄して、3−アミノ−6−クロロ−4−メチ
ルピコリンアミドを得た。
1H NMR (DMSO−d
6, 400 MHz): δ
7.76 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.27 (s,1H)
, 6.92 (s, 2H), 2.15 (s, 3H) ppm。
【0494】
3−アミノ−6−クロロ−4−メチルピコリンアミド(10g,54.1mmol)お
よびCDI(8.02g;27.02mmol)の1,4−ジオキサン(200mL)中
の溶液を110℃で30分間撹拌した。この混合物を濾過し、そして集めた固体をEtO
Ac(30mL)で洗浄した。その有機物を減圧中で濃縮して、粗製の6−クロロ−8−
メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンを得た。
1H
NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ 7.70 (d, J = 1.2
Hz, 1H), 2.76 (d, J = 0.8 Hz, 3H) ppm。
【0495】
2,4,6−トリクロロ−8−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン(25A)の合
成。6−クロロ−8−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−
ジオン(32g,151.6mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5
0mL)のPOCl
3(320mL)中の溶液を125℃で一晩撹拌した。この混合物を
減圧中で濃縮し、そしてその残渣を、Et
2O−EtOAcで溶出するシリカゲルフラッ
シュクロマトグラフィーに供して、25Aを得た。
1H NMR (CDCl
3, 40
0 MHz) δ 7.70 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 2.76
(d, J = 0.8 Hz, 3H) ppm。
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
(R)−2−((6−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−8−
メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(5
7A)の合成。25A(50mg,0.20mmol)のTHF(15mL)中の溶液に
、D−ノルロイシノール(24mg,0.20mmol)およびN,N−ジイソプロピル
エチルアミン(1.1mL,6.0mmol)を添加した。室温で30分間撹拌した後に
、2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.2mL,1.1mmol)およびさらなるN
,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.26mL,1.5mmol)を添加し、そして
この混合物を100℃まで加熱した。16時間後、この反応物を室温まで冷却し、EtO
Ac(100mL)で希釈し、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、N
a
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製残渣を、ヘキサン−
EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、57Aを得た。
1H N
MR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.30 (d, J = 8.
2 Hz, 1H), 7.25 (s, 1H), 6.75 (d, J = 6.
0 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.4
1 (dd, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H), 5.39 (s, 1H
), 4.57(d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.85 (s, 4H)
, 3.81 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 3.79 (s, 4H)
, 3.68 (q, J = 7.7, 7.2 Hz, 1H), 2.51 (s
, 3H), 1.72 − 1.60 (m, 3H), 1.46 − 1.30
(m, 5H), 0.95 − 0.86 (m, 4H)。LCMS(m/z):4
60.25[M+H]
+−;t
R = 1.26 min. LC/MS方法Aによる。
【0497】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−8−メチルピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(57B)の合成
。57A(35mg,0.08mmol)の、EtOAc(4mL)およびEtOH(4
mL)中の溶液をArでパージし、次いでPd/C(Degussa 10wt%,25
mg)を添加した。次いで、この混合物をH
2でパージし、そして70℃まで加熱した。
1時間後、この反応物を冷却し、Arでパージし、セライトで濾過し、そしてこのセライ
トをEtOAcですすいだ。その有機物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を、EtOA
c−MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、57Bを得た。LCM
S(m/z):426.16[M+H]
+−;t
R = 1.18 min. LC/M
S方法Aによる。
【0498】
(R)−2−((2−アミノ−8−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール(57)の合成。57B(21mg,0.05mmol
)にTFA(3mL)を添加した。60分後、MeOH(5mL)および水(5mL)を
この混合物に添加した。4時間後、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてMeOHと共エ
バポレートした(3回)。その残渣を分取HPLC(Synergi 4u Polar
−RP 80A,Axia;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニト
リル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供して、57をTFA塩として得
た。
1H NMR (400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.50 (d, J
= 4.6 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 4.6, 1.0 H
z, 1H), 4.53 (dq, J = 8.6, 5.2 Hz, 1H),
3.74 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 2.53 (d, J = 0
.8 Hz, 4H), 1.83 − 1.64 (m, 3H), 1.45 −
1.33 (m, 5H), 0.97 − 0.87 (m, 4H)。
19F NM
R (377 MHz, MeOH−d
4) δ −77.78。LCMS(m/z):
276.26[M+H]
+;t
R = 0.88 min. LC/MS方法Aによる。
実施例58
【化184】
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【0499】
(S)−2−((2−アミノ−8−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール(58)の合成。58を、実施例57について記載され
た手順と類似の3工程手順で、ただし、D−ノルロイシノールの代わりにL−ノルロイシ
ノール(24mg,0.204mmol)を用いて合成して、58をTFA塩として得た
。
1H NMR (400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.48 (d, J
= 4.6 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 4.6, 1.0 Hz
, 1H), 4.52 (dq, J = 8.7, 5.4 Hz, 1H), 3
.74 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 2.52 (d, J = 0.
8 Hz, 3H), 1.86 − 1.61 (m, 3H), 1.47 − 1
.32 (m, 5H), 0.95 − 0.86 (m, 4H)。
19F NMR
(377 MHz, MeOH−d
4) δ −77.64。LCMS(m/z):2
76.17[M+H]
+;t
R = 0.88 min. LC/MS方法Aによる。
実施例59
【化185】
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【0500】
(R)−2−アミノ−2−メチルヘキサン−1−オール(59A)の合成。THF(5
mL)中の(2R)−2−アミノ−2−メチルヘキサン酸塩酸塩(250mg,1.4m
mol,Astatechにより供給される)に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体のT
HF中の溶液(1M,5.5mL)を滴下により5分間かけて添加した。24時間後、こ
の反応をMeOH(1mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その残渣をDCM
で希釈し、濾過し、そして減圧中で濃縮して、粗製の59Aを得、これを次の工程に直接
持ち越した。LCMS(m/z):131.92[M+H]
+;t
R = 0.58 m
in. LC/MS方法Aによる。
【0501】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサン−1−オール(59B)の合成
。2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(50mg,0.25mmol)の
THF(10mL)中の溶液に、59A(50mg,0.38mmol)およびN,N−
ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL,0.75mmol)を添加した。80℃で
18時間撹拌した後に、2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.19mL,1.25m
mol)を添加し、そしてこの混合物を100℃まで加熱した。18時間後、この反応物
を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾
燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAcで
溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、59Bを得た。LCMS(m/z):
426.21[M+H]
+;t
R = 0.91 min. LC/MS方法Aによる。
【0502】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
2−メチルヘキサン−1−オール(59)の合成。59BにTFA(3mL)を添加した
。2時間後、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を分取HPLC(Syner
gi 4u Polar−RP 80A,Axia;10%のaq.アセトニトリル〜7
0%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供して、
59をTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4)
δ 8.62 (dd, J = 4.2, 1.6 Hz, 1H), 7.81 (
dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 7.77 (dd, J =
8.5, 4.2 Hz, 1H), 3.97 (d, J = 11.2 Hz,
1H), 3.72 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.18 − 2
.03 (m, 1H), 1.99 − 1.86 (m, 1H), 1.54 (
s, 3H), 1.41 − 1.30 (m, 4H), 0.92 (t, J
= 6.9 Hz, 2H)。
19F NMR (377 MHz, MeOH−d
4)
δ −77.98。LCMS(m/z):276.13[M+H]
+;t
R = 0.
65 min. LC/MS方法Aによる。
実施例60
【化186】
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【0503】
(S)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
2−メチルヘキサン−1−オール(60)の合成。化合物60を、59について報告され
た手順と類似の手順で、(2R)−2−アミノ−2−メチルヘキサン酸塩酸塩の代わりに
(2S)−2−アミノ−2−メチルヘキサン酸塩酸塩(250mg,1.38mmol,
Astatech,Inc.により供給される)を用いて合成した。分取HPLC(Sy
nergi 4u Polar−RP 80A,Axia;10%のaq.アセトニトリ
ル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)での
最後の精製により、60をTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メ
タノール−d
4) δ 8.63 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H
), 7.82 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.77
(dd, J = 8.5, 4.3 Hz, 1H), 3.98 (d, J =
11.2 Hz, 1H), 3.73 (d, J = 11.2 Hz, 1H),
2.19 − 2.04 (m, 1H), 2.01 − 1.88 (m, 1H
), 1.55 (s, 3H), 1.50 − 1.29 (m, 4H), 0.
93 (t, J = 6.9 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz,
MeOH−d
4) δ −77.98。LCMS(m/z):276.10[M+H]
+;t
R = 0.65 min. LC/MS方法Aによる。
実施例61
【化187】
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【0504】
(R)−(1−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン−2−イル)カルバミン酸tert−
ブチル(61A)の合成。59A(1g,7.6mmol)のTHF(35mL)中の溶
液に、sat.NaHCO
3(aq)(35mL)を添加し、その後、ジ炭酸ジ−ter
t−ブチル(3.33g,15.24mmol)を添加した。24時間後、その有機溶媒
を減圧中で除去した。得られたスラリーを水(50mL)で希釈し、EtOAc(100
mL)で抽出し、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧
中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出するELSDを使用するシリカ
ゲルクロマトグラフィーに供して、61Aを得た。LCMS(m/z):231.61[
M+H]
+;t
R = −1.09 min. LC/MS方法Aによる。
【0505】
(R)−(2−メチル−1−オキソヘキサン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチ
ル(61B)の合成。61A(2.1g,9.0mmol)のDCM(100mL)中の
溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(5.7g,14mmol)を添加した
。2時間後、この反応をsat.Na
2S
2O
3(aq)(75mL)でクエンチした。
この混合物を分離し、そしてその水層をDCM(100mL)で抽出した。合わせた有機
物を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ
、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出す
るELSDを使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、61Bを得た。LCMS
(m/z):173.75[M+H−(t−Bu)]
+;t
R = −1.18 min
. LC/MS方法Aによる。
【0506】
(R)−(1−(ベンジルアミノ)−2−メチルヘキサン−2−イル)カルバミン酸t
ert−ブチル(61C)の合成。61B(1.9g,8.4mmol)の乾燥MeOH
(50mL)中の溶液に、ベンジルアミン(1.0mL,8.35mmol)を添加した
。18時間後、水素化ホウ素ナトリウム(500mg,13mmol)を少しずつ添加し
た。60分の時点で、この混合物を減圧中で濃縮した。得られた残渣をEtOAc(50
mL)に溶解させ、1MのNaOH
(aq)(50mL)、10%のロシェル塩水溶液(
50mL,Sigma−Aldrichにより供給される固体)、およびブライン(50
mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮して、6
1Cを得た。LCMS(m/z):321.03[M+H]
+;t
R = −0.94
min. LC/MS方法Aによる。
【0507】
(R)−(1−(N−ベンジルアセトアミド)−2−メチルヘキサン−2−イル)カル
バミン酸tert−ブチル(61D)の合成。61C(2.2g,6.9mmol)のT
HF(50mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.4mL,14
mmol)を添加し、その後、塩化アセチル(0.75mL,11mmol)を添加した
。60分後、この混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、sat.NaHCO
3(
aq)(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ
、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出す
るシリカゲルクロマトグラフィーに供して、61Dを得た。LCMS(m/z):362
.82[M+H]
+;t
R = −1.32 min. LC/MS方法Aによる。
【0508】
(R)−N−(2−アミノ−2−メチルヘキシル)アセトアミド(61E)の合成。A
rでパージした、61D(2.0g,5.4mmol)の、EtOH(55mL)および
ジオキサン中の塩酸溶液(4M,2mL)中の溶液に、炭素担持水酸化パラジウム(20
wt%,2.0g)を添加した。この混合物をH
2でパージし、そして60℃まで加熱し
た。24時間後、この反応混合物をセライトで濾過し、EtOAcですすぎ、そして減圧
中で濃縮して、61EをHCl塩として得た。LCMS(m/z):172.92[M+
H]
+;t
R = −0.50 min. LC/MS方法Aによる。
【0509】
(R)−N−(2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−フルオ
ロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキシル)アセト
アミド(61F)の合成。2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(30mg
,0.15mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、61E(25mg,0.15m
mol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.08mL,0.44mmol
)を添加した。80℃で18時間撹拌した後に、2,4−ジメトキシベンジルアミン(0
.1mL,0.73mmol)を添加し、そしてこの混合物を100℃まで加熱した。1
8時間後、この反応物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄
し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、EtOAc−Me
OHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、61Fを得た。LCMS(m/
z):467.24[M+H]
+;t
R = −1.02 min. LC/MS方法A
による。
【0510】
(R)−N−(2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−
4−イル)アミノ)−2−メチルヘキシル)アセトアミド(61)の合成。61F(33
mg,0.07mmol)にTFA(3mL)を添加した。60分後、この混合物を減圧
中で濃縮し、そしてMeOHと共エバポレートした(3回)。その残渣をMeOHに懸濁
させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、61をTFA塩として得た。
1H NMR (
400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.63 (dd, J = 4.4, 1
.4 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1
H), 7.76 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 3.95
(d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.57 (d, J = 14.0
Hz, 1H), 2.25 − 2.12 (m, 1H), 1.95 (s,
3H), 1.95 − 1.86 (m, 1H), 1.54 (s, 3H),
1.41 − 1.32 (m, 4H), 0.95 − 0.90 (m, 3H)
。
19F NMR (377 MHz, MeOH−d
4) δ −77.77。LCM
S(m/z):317.24[M+H]
+;t
R = −0.71 min. LC/M
S方法Aによる。
実施例62
【化188】
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【0511】
(R)−N−(2−((6−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)
−8−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキシ
ル)アセトアミド(62A)の合成。25A(37mg,0.15mmol)のTHF(
5mL)中の溶液に、61E(25mg,0.15mmol)およびN,N−ジイソプロ
ピルエチルアミン(0.4mL,0.43mmol)を添加した。80℃で18時間撹拌
した後に、2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.1mL,0.63mmol)を添加
し、そしてこの混合物を100℃まで加熱した。18時間後、この反応物を室温まで冷却
し、EtOAcで希釈し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2
SO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、EtOAc−
MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、62A(49mg,75%
)を得た。LCMS(m/z):515.17[M+H]
+;t
R = 0.86 mi
n. LC/MS方法Aによる。
【0512】
(R)−N−(2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−8−メチル
ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキシル)アセトア
ミド(62B)の合成。Arでパージした、62A(49mg,0.1mmol)のEt
OAc(4mL)およびEtOH(4mL)中の溶液に、Pd/C(Degussa 1
0wt%,25mg)を添加した。次いで、この混合物をH
2でパージし、そして70℃
まで加熱した。1時間後、この反応物を室温まで冷却し、Arでパージし、セライトで濾
過し、EtOAc(50mL)ですすぎ、そして減圧中で濃縮して、62B(46mg,
100%)を得た。LCMS(m/z):481.25[M+H]
+;t
R = 1.1
0 min. LC/MS方法Aによる。
【0513】
(R)−2−((2−アミノ−8−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール(62)の合成。62B(46mg,0.1mmol)
にTFA(3mL)を添加した。18時間後、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてMe
OH(3×10mL)と共エバポレートした。その残渣を10mLのMeOHに懸濁させ
、濾過し、そして減圧中で濃縮して、62をTFA塩として得た。
1H NMR (40
0 MHz, MeOH−d
4) δ 8.48 (d, J = 4.6 Hz, 1
H), 7.61 (dd, J = 4.7, 1.0 Hz, 1H), 3.95
(d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.56 (d, J = 14.0
Hz, 1H), 2.52 (d, J = 0.8 Hz, 3H), 2.18
(ddd, J = 13.5, 11.3, 4.5 Hz, 1H), 1.95
(s, 3H), 1.89 (ddd, J = 13.5, 11.6, 4.8
Hz, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.42 − 1.31 (m,
5H), 0.96 − 0.89 (m, 4H)。
19F NMR (377 MH
z, MeOH−d
4) δ −77.85。LCMS(m/z):331.16[M+
H]
+;t
R = 0.79 min. LC/MS方法Aによる。
実施例63
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0514】
2−アミノ−2−メチルヘキサン酸メチル(63A)の合成。(2R)−2−アミノ−
2−メチルヘキサン酸塩酸塩(50mg,0.28mmol)と(2S)−2−アミノ−
2−メチルヘキサン酸塩酸塩(50mg,0.28mmol)との、MeOH(5.0m
L)中の混合物に、ヘキサン中の(トリメチルシリル)ジアゾメタン(2M,0.41m
L,0.83mmol)を滴下により添加した。6時間後、この反応をAcOH(100
μL)でクエンチした。この混合物を減圧中で濃縮して、63Aを得、これをさらに単離
せずに使用した。LCMS(m/z):159.91[M+H]
+;t
R = −0.5
7 min. LC/MS方法Aによる。
【0515】
2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−フルオロピリド[3,
2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサン酸メチル(63B)の合
成。84E(120mg,0.55mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、63A(
88mg,0.55mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.3mL
,1.7mmol)を添加した。80℃で18時間撹拌した後に、この反応物を室温まで
冷却し、EtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL)およびブライン(50mL)
で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。次いで、
その粗製残渣をTHF(10mL)で希釈し、そして2,4−ジメトキシベンジルアミン
(0.4mL,2.6mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.3m
L,1.7mmol)を添加した。100℃で18時間撹拌した後に、この反応物を室温
まで冷却し、EtOAc(50mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtO
Acで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、63Bを得た。
1H NMR
(400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.14 (d, J = 2.5 H
z, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.28 − 7.24 (m, 2H
), 6.46 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.41 (dd, J
= 8.3, 2.4 Hz, 1H), 4.54 (dd, J = 6.2,
2.7 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.78 (s, 3H),
3.69 (s, 3H), 2.27 − 2.16 (m, 1H), 2.02
(s, 1H), 1.71 (s, 3H), 1.34 − 1.23 (m,
5H), 0.88 (t, J = 6.9 Hz, 3H)。
19F NMR (3
76 MHz, クロロホルム−d) δ −121.51 (d, J = 422.
9 Hz)。LCMS(m/z):472.21[M+H]
+;t
R = −0.91
min. LC/MS方法Aによる。
【0516】
2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−フルオロピリド[3,
2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサン−1−オール(63C)
の合成。63B(104mg,0.22mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、Et
2O中の水素化アルミニウムリチウム(2M,0.30mL,0.60mmol)を添加
した。5時間後、この反応をH
2O(1mL)および2MのNaOH
(aq)でクエンチ
し、次いで濾過した。次いで、その母液をEtOAc(30mL)で希釈し、sat.ロ
シェル塩溶液(25mL)、H
2O(25mL)、およびブライン(25mL)で洗浄し
、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキ
サン−EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、63Cを得た。
1
H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.12 (d, J =
2.5 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.28 (s, 1H)
, 6.46 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.42 (dd, J
= 8.2, 2.4 Hz, 1H), 4.57 − 4.52 (m, 2H),
3.84 (s, 3H), 3.79 (s, 4H), 3.75 (s, 2H
), 1.92 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 1.74 (t, J
= 12.6 Hz, 1H), 1.40 − 1.37 (m, 3H), 1.
32 (td, J = 13.4, 12.4, 6.3 Hz, 4H), 0.9
1 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz,
クロロホルム−d) δ −121.34。LCMS(m/z):444.20[M+H
]
+;t
R = −0.94 min. LC/MS方法Aによる。
【0517】
2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)−2−メチルヘキサン−1−オール(63)の合成。63C(22mg,0.05m
mol)にTFA(3mL)を添加した。30分後、この反応混合物をMeOH(5mL
)で希釈した。18時間撹拌した後に、この混合物を濾過し、そして減圧中で濃縮した。
MeOHとの共エバポレーション(3回)により、63をTFA塩として得た。
1H N
MR (400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.53 (d, J = 2.4
Hz, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.65 (dd, J = 8.
8, 2.4 Hz, 1H), 3.95 (s, 1H), 3.70 (d, J
= 11.2 Hz, 1H), 2.09 (ddd, J = 13.9, 10
.9, 5.3Hz, 1H), 1.96 − 1.86 (m, 1H), 1.5
3 (s, 3H), 1.42 − 1.28 (m, 6H), 0.95 − 0
.87 (m, 3H)。
19F NMR (377 MHz, MeOH−d
4) δ
−77.47, −118.23 (d, J = 8.6 Hz)。LCMS(m/
z):294.12[M+H]
+;t
R = −0.68 min. LC/MS方法A
による。
実施例64
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0518】
(S)−2−アミノ−2−メチルヘキサン−1−オール(64A)の合成。THF(5
mL)中の(2S)−2−アミノ−2−メチルヘキサン酸塩酸塩(250mg,1.4m
mol,Astatechにより供給される)に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体のT
HF中の溶液(1M,5.5mL)を滴下により5分間かけて添加した。24時間後、こ
の反応をMeOH(1mL)でクエンチし、そして減圧中で濃縮した。その残渣をDCM
(10mL)に溶解させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、粗製の64Aを得た。LC
MS(m/z):131.92[M+H]
+;t
R = 0.57 min. LC/M
S方法Aによる。
【0519】
(S)−2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)−2−メチルヘキサン−1−オール(64)の合成。43B(140mg,
78mmol)および64A(125mg,0.95mmol)のNMP(7.5mL)
中の溶液に、DBU(0.35mL,2.4mmol)を添加し、その後、BOP(41
9mg,0.95mmol)を添加した。16時間後、この反応混合物をprep HP
LC(Gemini 10u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニト
リル〜50%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に
供して、減圧中での揮発性物質の除去後に、64をTFA塩として得た。
1H NMR
(400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.55 (d, J = 2.4 Hz
, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.64 (dd, J = 8.7,
2.5 Hz, 1H), 3.97 (d, J = 11.2 Hz, 1H),
3.71 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.09 (ddd, J
= 13.9, 10.8, 5.2 Hz, 1H), 1.92 (ddd, J
= 13.6, 10.9, 5.4 Hz, 1H), 1.54 (s, 4H),
1.40 − 1.31 (m, 5H), 1.00 − 0.85 (m, 3H
)。
19F NMR (377 MHz, MeOH−d
4) δ −77.62, −
118.22 (d, J = 8.7 Hz)。LCMS(m/z)294.09[M
+H]
+;t
R = 0.79 min. LC/MS方法Aによる。
実施例65
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
(R)−N−(2−((2−アミノ−7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4
−イル)アミノ)−2−メチルヘキシル)アセトアミド(65A)の合成。19B(11
2mg,0.48mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、61E(100mg,0.
48mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.25mL,1.4mm
ol)を添加した。80℃で18時間撹拌した後に、2,4−ジメトキシベンジルアミン
(0.75mL,5.0mmol)を添加し、そしてこの混合物を100℃まで加熱した
。18時間後、この反応物を室温まで冷却し、EtOAc(50mL)で希釈し、水(5
0mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過し
、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出するシリカゲルク
ロマトグラフィーに供して、65Aを得た。LCMS(m/z):509.30[M+H
]
+;t
R = 0.89 min. LC/MS方法Aによる。
【0521】
(R)−N−(2−((2−アミノ−7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4
−イル)アミノ)−2−メチルヘキシル)アセトアミド(65)の合成。65A(21m
g,0.04mmol)にTFA(3mL)を添加した。30分後、この混合物を減圧中
で濃縮し、そしてその残渣をMeOH(10mL×3)と共エバポレートした。得られた
残渣をMeOH(10mL)に懸濁させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、65をTF
A塩として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.59
(d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.91
(d, J = 2.1 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 14.0
Hz, 1H), 3.52 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 2.22
− 2.10 (m, 1H), 1.96 (s, 3H), 1.95 − 1.
87 (m, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.34 (dd, J =
7.5, 3.9 Hz, 5H), 0.94 − 0.89 (m, 3H)。
19
F NMR (377 MHz, MeOH−d
4) δ −77.91。LCMS(m
/z):351.29[M+H]
+;t
R = 0.69 min. LC/MS方法A
による。
実施例66
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0522】
(R)−N−(2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−メチル
ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキシル)アセトア
ミド(66A)の合成。1,4−ジオキサン(10mL)および水(10mL)中の65
A(128mg,0.26mmol)に、メチルボロン酸(61mg,1.0mmol)
、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(51mg,0.05mmo
l)、およびリン酸三カリウム(163mg,0.77mmol)を添加した。この反応
混合物をマイクロ波反応器内150℃で30分間加熱した。この反応混合物を水(50m
L)で希釈し、そしてEtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた有機物を水(5
0mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中
で濃縮した。その残渣を、EtOAc−MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィ
ーに供して、66Aを得た。LCMS(m/z):481.30[M+H]
+;t
R =
0.89 min. LC/MS方法Aによる。
【0523】
(R)−N−(2−((2−アミノ−7−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4
−イル)アミノ)−2−メチルヘキシル)アセトアミド(66)の合成。66A(54m
g,0.11mmol)にTFA(3mL)を添加した。60分後、この混合物を減圧中
で濃縮し、そしてMeOH(10mL×3)と共エバポレートした。得られた残渣をMe
OH(10mL)に懸濁させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、66をTFA塩として
得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.48 (d,
J = 1.8 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 3.94 (d,
J = 14.0 Hz, 1H), 3.57 (d, J = 13.9 Hz,
1H), 2.50 (s, 3H), 2.17 (ddd, J = 13.4,
11.4, 4.7 Hz, 1H), 1.95 (s, 3H), 1.88 (d
dd, J = 16.1, 8.9, 4.4 Hz, 1H), 1.53 (s,
3H), 1.39 − 1.29 (m, 4H), 0.97 − 0.86 (
m, 3H)。
19F NMR (377 MHz, MeOH−d
4) δ −77.
86。LCMS(m/z):331.34[M+H]
+;t
R = 0.93 min.
LC/MS方法Aによる。
実施例67
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0524】
3−アミノ−6−ブロモ−5−フルオロピコリン酸メチル(67B)の合成。3−アミ
ノ−5−フルオロピコリン酸メチル67A(270mg,2mmol,1.0equiv
.,Astatech,Inc.により供給される)のアセトニトリル中の溶液(2mL
,0.1M溶液)に、NBS(311mg,2.2mmol,1.1equiv.)を室
温で2分間かけて添加した。18時間後、この反応を水(50mL)でクエンチし、そし
てこの混合物をEtOAc(50mL)で抽出し、水(50mL)およびブライン(50
mL)で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、次いで減圧中で濃縮した。そ
の残渣を、ヘキサン中0%から100%のEtOAcで溶出するシリカカラムクロマトグ
ラフィーに供して、67Bを得た。LCMS(m/z):250.1[M+H]
+;t
R
= 0.71 min. LC/MS方法Aによる。
【0525】
3−アミノ−5−フルオロ−6−メチルピコリン酸メチル(67C)の合成。3−アミ
ノ−6−ブロモ−5−フルオロピコリン酸メチル67B(50mg,0.2mmol,1
equiv.)をマイクロ波バイアル内で、ジオキサン(2mL)および水(2mL)で
、メチルボロン酸(36.05mg,0.06mmol,3equiv.)、リン酸三カ
リウム(85.23mg,0.4mmol,2equiv.)およびパラジウム(0)テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)(46.4mg,0.04mmol,0.2equ
iv.)と一緒に処理した。この混合物を120℃で20分間加熱し、そしてこの反応混
合物をEtOAc(20mL)とH
2O(20mL)との間で分配した。その有機層を合
わせ、MgSO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。得
られた残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラ
フィーに供して、67Cを得た。LCMS(m/z):184.88[M+H]
+;t
R
= 0.54 min. LC/MS方法Aによる。
【0526】
2−アミノ−7−フルオロ−6−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オール
(67D)の合成。3−アミノ−5−フルオロ−6−メチルピコリン酸メチル67C(9
5mg,0.52mmol)を含むフラスコをクロロホルムアミジン塩酸塩(118mg
,1.03mmol,Oakwood Scientific,Inc.により供給され
る)で処理した。この混合物を160℃で一晩加熱した。この混合物を室温まで冷却し、
EtOAc(100mL)で希釈し、濾過し、次いで集めた固体を水(50mL)および
ジエチルエーテル(50mL)で洗浄した。この固体を風乾させて、67Dを得、これを
さらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):195.03[M+H]
+;t
R =
0.31 min. LC/MS方法Aによる。
【0527】
(S)−2−((2−アミノ−7−フルオロ−6−メチルピリド[3,2−d]ピリミ
ジン−4−イル)アミノ)ペンタン−1−オール(67)の合成。2−アミノ−7−フル
オロ−6−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オール67D(5mg,0.0
26mmol)を含むフラスコに、DMF(2mL)を、1,8−ジアザビシクロ[5.
4.0]ウンデカ−7−エンのTHF中1Mの溶液(0.01mL,0.08mmol)
、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキ
サフルオロホスフェート(22.78mg,0.05mmol)および(S)−(+)−
2−アミノ−1−ペンタノール(10.63mg,0.1mmol)と一緒に添加した。
この反応物を一晩撹拌し、次いでHPLC(水中10%から70%のMeCN(0.1%
のTFAを含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、減圧中での揮発性物質の
除去後に、67をそのTFA塩として得た;t
R = 0.57 min. LC/MS
方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, MeOH−d
4) δ 7.52
(d, J = 9.4 Hz, 1H), 4.54 (s, 1H), 3.73
(d, J = 5.3 Hz, 2H), 2.61 (d, J = 2.9 Hz
, 3H), 1.71 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 1.49 −
1.37 (m, 1H), 1.29 (s, 5H), 0.97 (t, J =
7.4 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz, MeOH−d
4)
δ −77.42;LCMS(m/z):280.1[M+H]
+。
実施例68
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
(R)−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−4−((1−ヒドロキシヘ
キサン−2−イル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−オール(68A)の
合成。(R)−2−((7−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピ
リド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール70B(22
mg,0.049mmol,1equiv.)を含むマイクロ波バイアルに、2−(ジシ
クロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(2.35
mg,0.01mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0
.9mg,0.005mmol,20mol%)を、ジオキサン(2.5mL)およびK
OH
(aq)(1mL,0.08M)と一緒に添加した。この混合物をマイクロ波反応器
内150℃で30分間加熱した。この反応混合物をEtOAc(50ml)とH
2O(5
0mL)との間で分配した。その有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そし
て減圧中で濃縮した。この粗製物質68Aを、さらに精製せずに使用した。LCMS(m
/z):428.2[M+H]
+;t
R = 0.78 min. LC/MS方法Aに
よる。
【0529】
(R)−2−アミノ−4−((1−ヒドロキシヘキサン−2−イル)アミノ)ピリド[
3,2−d]ピリミジン−7−オール(68)の合成。(R)−2−((2,4−ジメト
キシベンジル)アミノ)−4−((1−ヒドロキシヘキサン−2−イル)アミノ)ピリド
[3,2−d]ピリミジン−7−オール68A(21mg,0.05mmol,1equ
iv.)のDCM(2mL)中の溶液をTFA(0.5mL)で処理した。3時間後、こ
の反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を逆相HPLC(水中10%から70%
のMeCN(0.1%のTFAを含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生
成物画分の収集および減圧中での揮発性物質の除去後に、68をそのTFA塩として得た
。LCMS(m/z):278.3[M+H]
+;t
R = 0.55 min. LC
/MS方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.
61 − 8.34 (m, 1H), 8.19 − 7.98 (m, 1H),
4.39 (ddd, J = 18.0, 9.2, 5.3 Hz, 2H), 3
.77 (dt, J = 8.3, 6.5 Hz, 1H), 1.74 − 1.
50 (m, 6H), 1.34 − 1.09 (m, 10H), 0.79 (
tt, J = 6.9, 1.3 Hz, 6H), 0.59 (d, J = 5
.6 Hz, 2H)。
19F NMR (377 MHz, MeOH−d
4) δ
−77.55。
実施例69
【化195】
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【0530】
2−アミノ−7−(トリフルオロメチル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オー
ル(69B)の合成。3−アミノ−5−(トリフルオロメチル)ピコリン酸メチル69A
(300mg,0.001mol,1equiv.,J&W Pharmlab,LLC
により供給される)を、クロロホルムアミジン(chloroformamadine)
塩酸塩(390mg,0.003mmol,2.5equiv.)およびジメチルスルホ
ン(1.28g,0.014mol,10equiv.)で処理した。この混合物を20
0℃で一晩加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、そして水(50mL)
およびジエチルエーテル(50mL)で洗浄した。その残渣を風乾させて、69Bを得、
これをさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):231[M+H]
+;t
R =
0.48 min. LC/MS方法Aによる。
【0531】
(S)−2−((2−アミノ−7−(トリフルオロメチル)ピリド[3,2−d]ピリ
ミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(69)の合成。2−アミノ−7−(
トリフルオロメチル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オール69B(100mg
,0.44mmol,1equiv.)を1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ
カ−7−エンのTHF中1Mの溶液(0.19mL,1.3mmol,3equiv.)
で処理した。(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホ
ニウムヘキサフルオロホスフェート(249.83mg,0.56mmol,1.3eq
uiv.)を添加し、その後、(S)−(+)−2−アミノ−1−ペンタノール(112
.06mg,1.09mmol,2.5equiv.))、およびDMF(5mL)を添
加した。16時間撹拌した後に、この反応混合物を水(5mL)で希釈し、そして逆相H
PLC(水中10%から70%のMeCN(0.1%のTFAを含む)、Hydro−R
Pカラムを使用)に供して、生成物画分の収集および減圧中での揮発性物質の除去後に、
表題化合物69をそのTFA塩として得た。LCMS(m/z):316.16[M+H
]
+;t
R = 0.59 min. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (40
0 MHz, MeOH−d
4) δ 8.94 − 8.53 (m, 1H), 8
.01 (dd, J = 1.8, 0.9 Hz, 1H), 4.45 (t,
J = 6.5 Hz, 1H), 3.71 − 3.54 (m, 2H), 3.
42 − 3.24 (m, 2H), 2.72 − 2.55 (m, 2H),
1.59 (td, J = 8.2, 6.6 Hz, 3H), 1.37 − 1
.20 (m, 2H), 0.85 (t, J = 7.3 Hz, 4H)。
19
F NMR (377 MHz, MeOH−d
4) δ −64.83, −77.6
9。
実施例70および実施例71
【化196】
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【0532】
(R)−2−((2,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)ヘキサン−1−オール(70A)の合成。2,4,7−トリクロロピリド[3,2−
d]ピリミジン19B(250mg,1.06mmol,1equiv.)のジオキサン
(4mL)中の溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL,1.2m
mol,1.5equiv.)および(R)−(−)−2−アミノ−1−ヘキサノール(
312.38mg,3.02mmol,2.5equiv.)で処理した。この反応物を
1時間撹拌し、そして形成した生成物70Aを、単離せずにその後の反応に直接持ち越し
た。
【0533】
(R)−2−((7−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(70B)の合成
。記載されたように調製した(R)−2−((2,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピ
リミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール70A(315mg,1.06mm
ol,1equiv.)の溶液をジオキサン(4mL)で処理し、その後、N,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン(0.38mL,2mmol,2equiv.)および2,4−
ジメトキシベンジルアミン(0.47mL,3.1mmol,3equiv.)で処理し
た。この反応物を120℃で一晩加熱した。この反応混合物をEtOAc(50mL)と
H
2O(50mL)との間で分配した。その有機物の層を分離し、Na
2SO
4で乾燥さ
せ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から100%
のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、表題化合物70Bを得
た。LCMS(m/z):446.9[M+H]
+;t
R = 0.78 min. L
C/MS方法Aによる。
【0534】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−ビニルピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(70C)の合成
。(R)−2−((7−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール70B(50mg
,0.11mmol,1equiv.)を含むマイクロ波バイアルを、ビニルトリフルオ
ロホウ酸カリウム(26.59mg,0.28mmol,2.5equiv.)、リン酸
三カリウム(71.4mg,0.34mmol,3equiv.)、パラジウム(0)テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)(25.91mg,0.02mmol,0.2eq
uiv.)、ジオキサン(2.0mL)、および水(2mL)で処理した。この混合物を
マイクロ波反応器内150℃で60分間加熱した。この反応混合物をEtOAc(50m
L)とH
2O(50mL)との間で分配した。その有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥
させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、粗製物質70Cを得、これをさらに精製せずに
使用した。LCMS(m/z):438.27[M+H]
+;t
R = 0.82 mi
n. LC/MS方法Aによる。
【0535】
(R)−2−((2−アミノ−7−ビニルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール(70)の合成。(R)−2−((2−((2,4−ジ
メトキシベンジル)アミノ)−7−ビニルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)
アミノ)ヘキサン−1−オール70C(49mg,0.08mmol,1equiv.)
のDCM(2mL)中の溶液をTFA(0.5mL)で処理した。3時間後、この反応混
合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を逆相HPLC(水中10%から70%のMeC
N(0.1%のTFAを含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生成物画分
を集めて揮発性物質を減圧中で除去した後に、70をそのTFA塩として得た。LCMS
(m/z):288.17[M+H]
+;t
R = 0.61 min. LC/MS方
法Aによる。
1H NMR (400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.61 (
d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.75 − 7.62 (m, 1H),
6.80 (dd, J = 17.7, 11.1 Hz, 1H), 6.05
(d, J = 17.7 Hz, 1H), 5.54 (d, J = 11.1
Hz, 1H), 4.47 − 4.31 (m, 1H), 3.71 − 3.5
1 (m, 2H), 1.77 − 1.47 (m, 2H), 1.35 − 1
.16 (m, 5H), 0.93 − 0.71 (m, 4H)。
19F NMR
(377 MHz, MeOH−d
4) δ −77.60。
【0536】
(R)−2−((2−アミノ−7−エチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール(71)の合成。(R)−2−((2−アミノ−7−ビ
ニルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール70(
25mg,0.09mmol,1equiv.)をPd/C(Degussa 10wt
%,50mg)およびEtOH(5mL)で処理し、そしてこの混合物を水素下で撹拌し
た。数時間後、その固体を濾別し、そしてその濾液を減圧下で濃縮した。その残渣を逆相
HPLC(水中10%から50%のMeCN(0.1%のTFAを含む)、Gemini
C18カラムを使用)に供して、生成物画分を集めて揮発性物質を減圧中で除去した後
に、71をそのTFA塩として得た。LCMS(m/z):290.42[M+H]
+;
t
R = 0.70 min. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (400 M
Hz, MeOH−d
4) δ 8.60 − 8.42 (m, 1H), 7.63
(td, J = 1.6, 0.9 Hz, 1H), 4.61 − 4.44
(m, 1H), 3.82 − 3.63 (m, 2H), 2.85 (q, J
= 7.6 Hz, 2H), 1.84 − 1.64 (m, 3H), 1.4
6 − 1.15 (m, 9H), 0.97 − 0.81 (m, 4H)。
19
F NMR (377 MHz, MeOH−d
4) δ −77.47。
実施例72
【化197】
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【0537】
(3R,5R,6S)−3−(ブタ−3−エン−1−イル)−2−オキソ−5,6−ジ
フェニルモルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル(72B)の合成。(2S,3R
)−6−オキソ−2,3−ジフェニルモルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル72
A(1500mg,4mmol,1equiv.,Sigma−Aldrichにより供
給される)および4−ヨードブテン(3862.41mg,0.02mol,5equi
v.,Sigma−Aldrichにより供給される)の、無水THF(24mL)およ
びHMPA(2.5mL)中の、−78℃に冷却した撹拌溶液から出発して、THF中1
Mのナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(6.37mL,6.37mmol,1
.5equiv.)をアルゴン下で滴下により添加した。10分後、この反応混合物を−
40℃で4時間撹拌した。この反応をEtOAc(50mL)でクエンチし、そしてEt
OAc(50mL)と1MのNH
4Cl水溶液(50mL)との混合物に注いだ。その有
機層を分離し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾
燥させ、濾過し、そして揮発性物質を減圧中で除去して、残渣を得た。その残渣を、ヘキ
サン中0%から100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して
、表題化合物72Bを得た。LCMS(m/z):307.98[M+H−Boc]
+;
t
R = 1.28 min. LC/MS方法Aによる。
【0538】
(R)−2−アミノヘキサ−5−エン酸メチル(72C)の合成。リチウム(91.9
8mg,13.25mmol,15equiv.)を含む2つ口フラスコを−40℃まで
冷却し、その後、液体アンモニア(15mL)をこのフラスコに、凝縮器を通して指型冷
却装置を使用して添加した。次いで、THF(2mL)中の中間体72B(360mg,
0.88mmol,1equiv.)を添加した。この反応物を−40℃で1時間維持し
、次いでNH
4Cl溶液(5mL)でゆっくりとクエンチし、この時間の後に、これを室
温まで温めた。次いで、この反応物をジエチルエーテル(50mL)および水(50mL
)で希釈し、そしてこのジエチルエーテル層を分離した。次いで、この水層に1NのHC
lを、pH5になるまで添加し、その後、EtOAc(50mL)で抽出した。これらの
有機層の各々を飽和NH
4Cl(50mL)で別々に洗浄し、次いで合わせ、MgSO
4
で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。DCM(10mL)をその残渣に添加し
、その後、MeOH(1mL)、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中2.0
Mの溶液)(0.29mL,2.20mmol,12equiv.)を添加した。1時間
撹拌した後に、この反応物を減圧下で濃縮した。その粗製残渣をDCM(5mL)および
TFA(5mL)で処理した。2時間撹拌した後に、この反応物を減圧下で濃縮して、7
2Cを得、これをさらに精製せずに使用した。
【0539】
(R)−2−((2,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)ヘキサン−1−オール(72D)の合成。2,4,−ジクロロピリド[3,2−d]
ピリミジン(110mg,0.55mmol,1.1equiv)のジオキサン(4mL
)中の溶液をN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL,0.9mmol,2
equiv.)で処理し、次いで、粗製の(R)−2−アミノペンタ−4−エン酸メチル
72C(112mg,0.46mmol,1equiv.)で処理した。この反応物を1
時間撹拌して72Dを得、これを溶液中で直接使用した。LCMS(m/z):307.
80[M+H]
+;t
R = 1.09 min. LC/MS方法Aによる。
【0540】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサ−5−エン酸メチル(72E)の合成。(R)
−2−((2,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキ
サン−1−オール72D(128mg,0.42mmol,1equiv.)を含む粗製
溶液をさらなるN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL,0.84mmol
,2equiv.)で処理し、次いで2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.47mL
,0.85mmol,2equiv.)で処理した。この反応物を120℃で一晩加熱し
た。次いで、この反応混合物をEtOAc(50mL)とH
2O(50mL)との間で分
配した。その有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、次いで減圧中で濃縮し
た。その残渣を、ヘキサン中0%から100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマ
トグラフィーに供して、表題化合物72Eを得た。LCMS(m/z):438.52[
M+H]
+;t
R = 0.91 min. LC/MS方法Aによる。
【0541】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサ−5−エン−1−オール(72F)の合成。(
R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピ
リミジン−4−イル)アミノ)ヘキサ−5−エン酸メチル72E(43mg,0.1mm
ol,1equiv.)をTHF(5mL)に溶解させ、そしてジエチルエーテル中1M
の水素化アルミニウムリチウム(0.29mL,0.29mmol,3equiv.)を
添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を水(50mL)で
クエンチし、そしてEtOAc(50mL)で抽出した。その有機層をNa
2SO
4で乾
燥させ、濾過し、次いで減圧中で濃縮した。次いで、その粗製残渣の72F(40mg)
をさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):410.52[M+H]
+;t
R
= 0.85 min. LC/MS方法Aによる。
【0542】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘ
キサ−5−エン−1−オール(72)の合成。(R)−2−((2−((2,4−ジメト
キシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサ−
5−エン−1−オール72F(40mg,0.09mmol,1equiv.)をDCM
(2mL)およびTFA(0.5mL)で処理した。3時間後、この反応混合物を減圧下
で濃縮し、そして逆相HPLC(水中10%から70%のMeCN(0.1%のTFAを
含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生成物画分の収集および揮発性物質
の減圧中での除去後、72をそのTFA塩として得た。LCMS(m/z):260.1
4[M+H]
+;t
R = 0.58 min. LC/MS方法Aによる。
1H NM
R (400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.66 (ddd, J = 10
.3, 4.2, 1.5 Hz, 1H), 7.94 − 7.65 (m, 2H
), 5.86 (ddt, J = 16.9, 10.3, 6.7 Hz, 1H
), 5.15 − 4.90 (m, 2H), 4.63 − 4.43 (m,
1H), 2.29 − 2.06 (m, 2H), 2.00 − 1.71 (m
, 2H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d
4) δ −77.
31, −77.69。
実施例73
【化198】
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【0543】
(2R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−
d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−フルオロヘキサン酸メチル(73A)の合成
。シュウ酸鉄(III)六水和物(172mg,0.36mmol,2equiv.)を
水(10mL)中で、完全に溶解するまで(代表的に1〜2時間)撹拌した。この透明な
黄色溶液を0℃まで冷却し、そして10分間脱気した。Selectfluor(126
mg,0.36mmol,2equiv.)およびMeCN(5mL)をこの反応混合物
に添加した。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[
3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサ−5−エン酸メチル72E(78m
g,0.18mmol,1equiv.)のMeCN(5mL)中の溶液をこの反応混合
物に添加し、その後、水素化ホウ素ナトリウム(23.6mg,0.62mmol,3.
5equiv.)を0℃で添加した。2分後、この反応混合物をさらなるNaBH
4(2
4mg,0.62mmol,3.5equiv.)で処理した。得られた混合物を30分
間撹拌し、次いで28〜30%の水性NH
4OH(4mL)の添加によりクエンチした。
この混合物をCH
2Cl
2中10%のMeOHで抽出し、そしてその有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から10
0%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、73Aを得た。L
CMS(m/z):458.63[M+H]
+;t
R = 0.91 min. LC/
MS方法Aによる。
【0544】
(2R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−
d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−フルオロヘキサン−1−オール(73B)の
合成。(2R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,
2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−フルオロヘキサン酸メチル73A(43
mg,0.1mmol,1equiv.)を、THF(5mL)、およびエーテル中1M
の水素化アルミニウムリチウム(0.29mL,0.29mmol,3equiv.)で
処理した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を水(50mL)で
クエンチし、そしてEtOAc(50mL)で抽出した。その有機物を合わせ、Na
2S
O
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。この粗製物質73Bをさらに精製せずに使用
した。LCMS(m/z):430.19[M+H]
+;t
R = 0.82 min.
LC/MS方法Aによる。
【0545】
(2R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)
−5−フルオロヘキサン−1−オール(73)の合成。(2R)−2−((2−((2,
4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ
)−5−フルオロヘキサン−1−オール73B(40mg,0.09mmol,1equ
iv.)をDCM(2mL)およびTFA(0.5mL)で処理した。3時間後、この反
応混合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を逆相HPLC(水中10%から70%のM
eCN(0.1%のTFAを含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生成物
画分の収集および揮発性物質の減圧中での除去後、73をそのTFA塩として得た。LC
MS(m/z):280.12[M+H]
+;t
R = 0.59 min. LC/M
S方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.6
4 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 7.84 (dd, J
= 8.5, 1.4 Hz, 1H), 4.63 − 4.50 (m, 1H)
, 4.47 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.35 (t, J =
6.0 Hz, 1H), 3.74 (d, J = 5.3 Hz, 2H),
1.89 − 1.61 (m, 4H), 1.60 − 1.39 (m, 2H)
。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d
4) δ −77.66, −
220.85 (ddd, J = 47.6, 25.5, 22.1 Hz)。
実施例74
【化199】
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【0546】
(3R,5R,6S)−3−(4−フルオロブチル)−2−オキソ−5,6−ジフェニ
ルモルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル(74B)の合成。(2S,3R)−6
−オキソ−2,3−ジフェニルモルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル72A(1
000mg,2.8mmol,1equiv.)および1−ブロモ−4−フルオロブタン
(2.57g,13.5mmol,4.5equiv.,Sigma−Aldrichに
より供給される)の、無水THF(10mL)およびHMPA(1mL)中の撹拌溶液を
−78℃まで冷却し、そしてTHF中1Mのリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(
4.2mL,4.2mmol,1.5equiv.)のアルゴン下での滴下により処理し
た。10分後、この反応混合物を−40℃で4時間撹拌した。この反応をEtOAcでク
エンチし、そしてEtOAc(50mL)とNH
4Clの水溶液(50mL,1M)との
混合物に注いだ。その有機層を分離し、そして減圧中で濃縮して、粗製残渣を得、これを
、ヘキサン中0%から100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに
供して、表題化合物74Bを得た。LCMS(m/z):328.9[M+H−Boc]
+;t
R = 1.38 min. LC/MS方法Aによる。
【0547】
(R)−2−アミノ−6−フルオロヘキサン酸メチル(74C)の合成。リチウム(1
70mg,24.5mmol,15equiv.)を含む2つ口フラスコを−40℃で冷
却し、その後、液体アンモニア(15mL)を指型冷却器を通して添加した。この深青色
混合物に、(3R,5R,6S)−3−(4−フルオロブチル)−2−オキソ−5,6−
ジフェニルモルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル74B(700mg,1.6m
mol,1equiv.)を添加した。この反応混合物をこの温度で1時間維持し、次い
で室温まで温めた。この反応をNH
4Cl溶液でゆっくりとクエンチし、そしてジエチル
エーテルで希釈し、そしてその有機層を分離した。その水層を1NのHClでpH5に調
整し、次いでEtOAcで抽出した。その有機層を飽和NH
4Clで洗浄し、MgSO
4
で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その有機残渣を合わせ、そしてDCM(
10mL)およびMeOH(1mL)で、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン
中2.0Mの溶液,0.50mL,3.2mmol,4equiv.)と一緒に処理した
。1時間後、この反応混合物を減圧下で濃縮した。その粗製残渣物質をDCM(5mL)
およびTFA(5mL)で処理した。この混合物を2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮し
て、粗製の74Cを得、これをさらに精製せずに使用した。
【0548】
(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
6−フルオロヘキサン酸メチル(74D)の合成。2,4,−ジクロロピリド[3,2−
d]ピリミジン(163mg,0.82mmol,1.1equiv.)を、ジオキサン
(6mL)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.53mL,2.9mmol,4
equiv.)および(R)−2−アミノ−6−フルオロヘキサン酸メチル74C(20
5mg,0.74mmol,1equiv.)に溶解させた。この反応混合物を1時間撹
拌し、次いで74Dの混合物を直接使用した。LCMS(m/z):326.80[M+
H]
+;t
R = 1.04 min. LC/MS方法Aによる。
【0549】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−6−フルオロヘキサン酸メチル(74E)の合成。
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]
ピリミジン−4−イル)アミノ)−6−フルオロヘキサン酸メチル74D(243mg,
0.74mmol,1equiv.)の溶液(記載されたように調製した)を2,4−ジ
メトキシベンジルアミン(0.22mL,1.49mmol,2equiv.)で処理し
た。この反応物を120℃で一晩加熱した。この反応混合物をEtOAc(50mL)と
H
2O(50mL)との間で分配した。その有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥させ、
そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から100%のEtOAcで溶出
するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、74Eを得た。LCMS(m/z):44
5.61[M+H]
+;t
R = 0.87 min. LC/MS方法Aによる。
【0550】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−6−フルオロヘキサン−1−オール(74F)の合
成。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−
d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−6−フルオロヘキサン酸メチル74E(236m
g,0.52mmol,1equiv)をTHF(5mL)、およびエーテル中1Mの水
素化アルミニウムリチウム(1.5mL,1.54mmol,3equiv.)で処理し
た。この反応物を室温で撹拌した。2時間後、この反応を水(50mL)でクエンチし、
そしてEtOAc(50mL)で抽出した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そし
て減圧中で濃縮した。この粗製物質74Fをさらに精製せずに使用した。LCMS(m/
z):430.52[M+H]
+;t
R = 0.79 min. LC/MS方法Aに
よる。
【0551】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
6−フルオロヘキサン−1−オール(74)の合成。(R)−2−((2−((2,4−
ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
6−フルオロヘキサン−1−オール74F(80mg,0.18mmol,1equiv
.)を、DCM(2mL)およびTFA(0.5mL)で処理した。3時間後、この反応
混合物を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLC(水中10%から70%のMeCN(0.
1%のTFAを含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生成物画分の収集お
よび揮発性物質の減圧中での除去後、74をそのTFA塩として得た。LCMS(m/z
):280.15[M+H]
+;t
R = 0.56 min. LC/MS方法Aによ
る。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.64 (dd,
J = 4.3, 1.4 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 8.5
, 1.4 Hz, 1H), 4.63 − 4.50 (m, 1H), 4.47
(t, J = 6.0 Hz, 1H), 4.35 (t, J = 6.0 H
z, 1H), 3.74 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 1.89 −
1.61 (m, 4H), 1.60 − 1.39 (m, 2H)。
19F N
MR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77.66, −220.85
(ddd, J = 47.6, 25.5, 22.1 Hz)。
実施例75
【化200】
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【0552】
(3R,5R,6S)−2−オキソ−3−ペンチル−5,6−ジフェニルモルホリン−
4−カルボン酸tert−ブチル(75B)の合成。(2S,3R)−6−オキソ−2,
3−ジフェニルモルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル72A(1000mg,2
.8mmol,1equiv.,Sigma−Aldrichにより供給される)および
1−ヨードペンタン(1.8mL,14.2mmol,5equiv.,Sigma−A
ldrichにより供給される)の、無水THF(15mL)およびHMPA(1.5m
L)中の、−78℃まで冷却した撹拌溶液を、THF中1Mのリチウムビス(トリメチル
シリル)アミド(4.2ml,1.5equiv.)をアルゴン下で滴下することにより
処理した。10分後、この反応混合物を−40℃で4時間撹拌した。この反応混合物をE
tOAcでクエンチし、そしてEtOAc(50mL)とNH
4Clの水溶液(50mL
,1M)との混合物に注いだ。その有機層を分離し、そして減圧中で濃縮して、粗製残渣
を得、これを、ヘキサン中0%から100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマト
グラフィーに供して、75Bを得た。LCMS(m/z):310.08[M+H]
+;
t
R = 0.1.33 min. LC/MS方法Aによる。
【0553】
(R)−2−アミノヘプタン酸メチル(75C)の合成。リチウム(110mg,15
.9mmol,15equiv.)を含む2つ口フラスコを−40℃で冷却し、その後、
液体アンモニア(15mL)を指型冷却器を通して添加した。この深青色混合物に、(3
R,5R,6S)−2−オキソ−3−ペンチル−5,6−ジフェニルモルホリン−4−カ
ルボン酸tert−ブチル75B(450mg,1.06mmol,1equiv.)を
添加した。この反応物をこの温度で1時間維持し、次いで室温まで温めた。この反応をN
H
4Cl(5mL)溶液でゆっくりとクエンチし、そしてエーテル(50mL)で希釈し
、そして分離した。この水層に1NのHClを添加してpHを5にし、次いでこれをEt
OAc(50mL)で抽出した。次いで、これらの有機層をそれぞれ、飽和NH
4Clで
別々に洗浄し、次いで合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した
。その残渣をDCM(10mL)およびMeOH(1mL)で、(トリメチルシリル)ジ
アゾメタン(ヘキサン中2.0Mの溶液)(1.1mL,2.1mmol,4equiv
.)と一緒に処理した。1時間後、この反応物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣をDC
M(5mL)およびTFA(5mL)に溶解させた。この混合物を2時間撹拌し、次いで
減圧下で濃縮して粗製の75Cを得、これをさらに精製せずに使用した。
【0554】
(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘ
プタン酸メチル(75D)の合成。2,4,−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン
(89mg,0.44mmol,1.2equiv.)のTHF(5mL)中の溶液を、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.26mL,1.76mmol,4equiv
.)および(R)−2−アミノヘプタン酸メチル75C(71mg,0.44mmol,
1equiv.,TFA塩)で処理した。この反応物を1時間撹拌し、次いで75Dを含
む混合物を精製せずに使用した。LCMS(m/z):323.8[M+H]
+;t
R
= 1.32 min. LC/MS方法Aによる。
【0555】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘプタン酸メチル(75E)の合成。(R)−2−(
(2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘプタン酸メチル7
5D(120mg,0.37mmol,1equiv.)を含む溶液(記載されたように
調製した)に、2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.17mL,1.1mmol,3
equiv.)を添加した。この反応混合物を120℃で一晩加熱した。この反応混合物
をEtOAc(50mL)とH
2O(50mL)との間で分配した。その有機層を分離し
、乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から100%のEt
OAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、表題化合物75Eを得た。L
CMS(m/z):454.6[M+H]
+;t
R = 1.02 min. LC/M
S方法Aによる。
【0556】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘプタン−1−オール(75F)の合成。(R)−2
−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン
−4−イル)アミノ)ヘプタン酸メチル75E(169mg,0.37mmol,1eq
uiv.)をTHF(5mL)に溶解させ、そしてエーテル中1Mの水素化アルミニウム
リチウム
(1.1mL,1.1mmol,3equiv.)で処理した。この反応混合物を室温で
撹拌した。2時間後、この反応を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。その有
機物を分離し、乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物75Fをさらに精製
せずに使用した。LCMS(m/z):426.4[M+H]
+;t
R = 0.95
min. LC/MS方法Aによる。
【0557】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘ
プタン−1−オール(75)の合成。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベン
ジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘプタン−1−オ
ール75F(20mg,0.05mmol,1equiv.)をDCM(2mL)および
TFA(0.5mL)に溶解させた。3時間後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そし
てその残渣を逆相HPLC(水中10%から70%のMeCN(0.1%のTFAを含む
)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生成物画分の収集および揮発性物質の減
圧中での除去後、75をそのTFA塩として得た。LCMS(m/z):276.4[M
+H]
+;t
R = 0.71 min. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (
400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.65 (dd, J = 4.3,
1.6 Hz, 1H), 7.92 − 7.66 (m, 2H), 4.66 −
4.43 (m, 1H), 3.73 (d, J = 5.3 Hz, 2H),
1.81 − 1.57 (m, 2H), 1.51 − 1.20 (m, 9H
), 0.89 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
19F NMR (377
MHz, メタノール−d
4) δ −77.55。
実施例76および実施例77
【化201】
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【0558】
(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパン酸メ
チル(76B)の合成。(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3
−ヒドロキシプロパン酸メチル76A(6g,27.37mmol,Sigma−Ald
richにより供給される)をDMF(100mL)で処理し、そして0℃まで冷却し、
その後、メチルトリフェノキシホスホニウムヨージド(16.1g,35.58mmol
,1.3equiv.,Sigma−Aldrichにより供給される)をゆっくりと添
加した。この反応混合物を一晩撹拌し、そして固体のNaHCO
3(14g)および水(
100mL)をこの反応物に添加した。この反応混合物を15分間撹拌し、次いでこの混
合物を、ジエチルエーテル中のヘキサン(1:1)(2×250mL)で抽出した。合わ
せた有機抽出物を0.5MのNaOH溶液(3×75mL)および飽和NH
4Cl(75
mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、粗製生成物
76Bを得た。LCMS(m/z):331.13[M+H]
+;t
R = 1.16
min. LC/MS方法Aによる。
【0559】
(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−メチルヘキサ−5−
エン酸メチル(76C)の合成。亜鉛粉末(2.4g,36.4mmol,4equiv
.)を、三つ口丸底フラスコ内でヨウ素(93mg,0.37mmol,0.04equ
iv.)に添加し、そして減圧下で10分間加熱した。このフラスコを窒素でフラッシュ
して排気することを3回行った。(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミ
ノ)−3−ヨードプロパン酸メチル76B(3000mg,9.11mmol)を乾燥D
MF(5mL)に溶解させ、そして上記亜鉛スラリーに0℃で添加した。この反応混合物
を室温で1時間撹拌した。臭化銅(I)−ジメチルスルフィド錯体(187.39mg,
0.91mmol,0.1equiv.,Sigma−Aldrichにより供給される
)を別の三つ口フラスコに入れ、そして白色から緑色への色の変化が観察されるまで、減
圧下で穏やかに乾燥させた。乾燥DMF(4mL)および3−クロロ−2−メチルプロペ
ン(1.34mL,13.67mmol,Sigma−Aldrichにより供給される
)を添加し、そしてこの反応物を−15℃まで冷却した。一旦、最初の工程での亜鉛挿入
が完了したら、撹拌を止め、そして亜鉛を沈降させた。その上清をシリンジにより除去し
、そして上記求電子試薬とCu触媒との混合物に−15℃で滴下により添加した。その冷
却浴を外し、そしてこの反応混合物を室温で2日間撹拌した。EtOAc(100mL)
を添加し、そしてこの反応物を15分間撹拌した。この反応混合物を1MのNa
2S
2O
3(100mL)、水(2×100mL)、およびブライン(100mL)で洗浄し、M
gSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%か
ら100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、76Cを得
た。LCMS(m/z):157.95[M+H−Boc]
+;t
R = 1.16 m
in. LC/MS方法Aによる。
【0560】
(R)−2−アミノ−5−メチルヘキサ−5−エン酸メチル(76D)の合成。(R)
−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ヘプタン酸メチル76C(655m
g,3mmol)をDCM(5mL)およびTFA(5mL)で処理し、そして2時間撹
拌した。次いで、この混合物を減圧下で濃縮して、76Dを得、これをさらに精製せずに
使用した。
【0561】
(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
5−メチルヘキサ−5−エン酸メチル(76E)の合成。2,4,−ジクロロピリド[3
,2−d]ピリミジン(466mg,2mmol,1equiv.)をTHF(10mL
)で処理し、その後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.66mL,9mmol
,4equiv.)で処理し、次いで(R)−2−アミノ−5−メチルヘキサ−5−エン
酸メチル76D(593mg,2mmol,1equiv.,TFA塩)で処理した。こ
の反応混合物を1時間撹拌し、次いで生成物76Eを直接使用した。LCMS(m/z)
:321.2[M+H]
+;t
R = 1.19 min. LC/MS方法Aによる。
【0562】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルヘキサ−5−エン酸メチル(76F)の
合成。(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ
)−5−メチルヘキサ−5−エン酸メチル76E(748mg,2mmol,1equi
v.)の溶液(記載されたように調製した)を2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.
69mL,5mmol,2equiv.)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(
1.66mL,9mmol,4equiv.)で処理した。この反応混合物を120℃で
一晩加熱した。この反応混合物をEtOAc(50mL)とH
2O(50mL)との間で
分配した。その有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その
残渣を、ヘキサン中0%から100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフ
ィーに供して、表題化合物76Fを得た。(LCMS(m/z):452.55[M+H
]
+;t
R = 0.97 min. LC/MS方法Aによる。
【0563】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルヘキサン酸メチル(76G)の合成。(
R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピ
リミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルヘキサ−5−エン酸メチル76F(35mg
,0.08mmol)をPd/C(50mg)およびEtOH(5mL)で処理し、次い
で水素下で撹拌した。4時間後、その固体を濾過により除去し、そしてその濾液を減圧下
で濃縮した。得られた76Gの残渣をさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):
454.24[M+H]
+;t
R = 1.06 min. LC/MS方法Aによる。
【0564】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルヘキサン−1−オール(76H)の合成
。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルヘキサン酸メチル76G(32mg,0
.37mmol,1equiv.)を、THF(5mL)およびエーテル中1Mの水素化
アルミニウムリチウム(0.2mL,0.2mmol,3equiv.)で処理した。こ
の反応混合物を2時間撹拌し、次いで水(50mL)でクエンチし、そしてEtOAc(
50mL)で抽出した。その有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃
縮した。その粗製物質76Hをさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):426
.23[M+H]
+;t
R = 0.96 min. LC/MS方法Aによる。
【0565】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
5−メチルヘキサン−1−オール。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジ
ル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルヘキサ
ン−1−オール(76)の合成。化合物76H(25mg,0.05mmol,1equ
iv.)をDCM(2mL)およびTFA(0.5mL)で処理した。3時間後、この反
応混合物を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLC(水中10%から70%のMeCN(0
.1%のTFAを含む)、Hydro−RPを使用)に供して、生成物画分の収集および
揮発性物質の減圧中での除去後、76を得た。LCMS(m/z):276.13[M+
H]
+;t
R = 0.70 min. LC/MS方法Aによる。
【0566】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルヘキサ−5−エン−1−オール(77A
)の合成。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルヘキサ−5−エン酸メチル76
F(40mg,90mmol,1equiv.)を、THF(5mL)およびエーテル中
1Mの水素化アルミニウムリチウム(0.27mL,0.27mmol,3equiv.
)で処理した。この反応混合物を2時間撹拌し、次いで水(50ml)でクエンチし、そ
してEtOAc(50mL)で抽出した。その有機物を分離し、乾燥させ、そして減圧中
で濃縮して、77Aの残渣を得、これをさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z)
:424.20[M+H]
+;t
R = 0.88 min. LC/MS方法Aによる
。
【0567】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
5−メチルヘキサ−5−エン−1−オール(77)の合成。77A(40mg,0.09
5mmol,1equiv.)をDCM(2mL)およびTFA(0.5mL)で処理し
た。3時間後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLC(水中10%から
70%のMeCN(0.1%のTFAを含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供し
て、生成物画分の収集および揮発性物質の減圧中での除去後、表題化合物77をそのTF
A塩として得た。LCMS(m/z):274.43[M+H]
+;t
R = 0.65
min. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, メタノール
−d
4) δ 8.59 − 8.42 (m, 1H), 7.75 − 7.52
(m, 2H), 4.45 − 4.13 (m, 1H), 3.87 − 3.6
9 (m, 1H), 3.65 − 3.44 (m, 2H), 2.30 (dq
, J = 15.0, 7.1 Hz, 1H), 2.01 − 1.73 (m,
2H), 1.68 − 1.41 (m, 4H), 1.26 − 1.05 (
m, 6H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d4) δ −77
.52。
実施例78
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0568】
(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−オキソヘキサン酸メ
チル(78A)の合成。(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5
−メチルヘキサ−5−エン酸メチル76C(775mg,3.01mmol)をDCM(
20mL)およびMeOH(5mL)で処理し、その後、−78℃まで冷却した。オゾン
をこの反応混合物に吹き込んだ。10分後、この混合物をジメチルスルフィド(0.90
mL,12mmol,4equiv.)でクエンチし、そして室温まで温めた。EtOA
c(100mL)を添加し、そしてこの反応物を15分間撹拌した。この混合物を1Mの
Na
2S
2O
3(100mL)、水(2×100mL)、およびブライン(100mL)
で洗浄し、そしてMgSO
4で乾燥させた。その有機溶液を濾過して減圧下で濃縮し、そ
して得られた残渣を、ヘキサン中0%から100%のEtOAcで溶出するシリカゲルク
ロマトグラフィーに供して、78Aを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロ
ホルム−d) δ 5.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.33
− 4.20 (m, 1H), 3.73 (s, 4H), 2.63 − 2.4
2 (m, 3H), 2.14 (s, 4H), 2.12 − 2.05 (m,
1H), 1.94 − 1.81 (m, 1H), 1.42 (s, 13H)
。
【0569】
(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5,5−ジフルオロヘキ
サン酸メチル(78B)の合成。(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミ
ノ)−5−オキソヘキサン酸メチル78A(235mg,0.91mmol)をDCM(
10mL)に溶解させ、次いでDAST 95%(0.36mL,2.72mmol)で
処理した。この反応物を16時間撹拌した。EtOAc(50mL)およびNaHCO
3
溶液(5mL)を添加し、そしてこの反応物を5分間撹拌した。この反応混合物を1Mの
Na
2S
2O
3(100mL)、水(2×100mL)、およびブライン(100mL)
で洗浄し、そしてMgSO
4で乾燥させた。その溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣
を、ヘキサン中0%から100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィー
に供して、78Bを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ
5.04 (s, 1H), 4.32 (s, 1H), 3.76 (s, 5H
), 2.16 − 1.99 (m, 2H), 1.98 − 1.75 (m,
5H), 1.69 − 1.52 (m, 7H), 1.44 (s, 16H),
1.34 − 1.20 (m, 2H), 0.92 − 0.80 (m, 1H
)。
19F NMR (377 MHz, クロロホルム−d) δ −92.14 (
dq, J = 50.1, 17.0 Hz)。
【0570】
(R)−2−アミノ−5,5−ジフルオロヘキサン酸メチル(78C)の合成。(R)
−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5,5−ジフルオロヘキサン酸メ
チル78B(36mg,0.13mmol,1equiv.)をDCM(2mL)および
TFA(0.5mL)で処理した。3時間後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして
その粗製生成物78Cをさらに精製せずに使用した。
【0571】
(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
5,5−ジフルオロヘキサン酸メチル(78D)の合成。2,4,−ジクロロピリド[3
,2−d]ピリミジン(33mg,0.16mmol,1.25equiv.)をTHF
(10mL)で処理し、その後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL,
1.0mmol,8equiv.)、および(R)−2−アミノ−5,5−ジフルオロヘ
キサン酸メチル78C(36mg,0.13mmol,1equiv.,TFA塩)で処
理した。この反応混合物を1時間撹拌して78Dを生成し、次いでこの混合物を直接使用
した。LCMS(m/z):345.13[M+H]
+;t
R = 1.08 min.
LC/MS方法Aによる。
【0572】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5,5−ジフルオロヘキサン酸メチル(78E)の
合成。記載されたような(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−
4−イル)アミノ)−5,5−ジフルオロヘキサン酸メチル78D(45mg,0.13
mmol,1equiv.)溶液を2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.077mL
,0.52mmol,4equiv.)で処理した。この反応物を120℃で一晩加熱し
た。この反応混合物をEtOAc(100mL)とH
2O(100mL)との間で分配し
た。その有機物を分離し、乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中
0%から100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、表題
化合物78Eを得た。LCMS(m/z):476.13[M+H]
+;t
R = 0.
99 min. LC/MS方法Aによる。
【0573】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5,5−ジフルオロヘキサン−1−オール(78F
)の合成。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5,5−ジフルオロヘキサン酸メチル78
E(26mg,0.055mmol,1equiv.)を、THF(5mL)およびエー
テル中1Mの水素化アルミニウムリチウム(0.2mL,0.2mmol,4equiv
.)で処理した。この反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いでこの反応を水(50mL
)でクエンチし、そしてEtOAc(50mL)で抽出した。その有機物を分離し、乾燥
させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製物質78Eをさらに精製せずに使用した。LC
MS(m/z):448.12[M+H]
+;t
R = 0.91 min. LC/M
S方法Aによる。
【0574】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
5,5−ジフルオロヘキサン−1−オール(78)の合成。(R)−2−((2−((2
,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)−5,5−ジフルオロヘキサン−1−オール78F(24mg,0.055mmol
,1equiv.)をDCM(2mL)およびTFA(0.5mL)で処理した。3時間
後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLC(水中10%から70%のM
eCN(0.1%のTFAを含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生成物
画分の収集および揮発性物質の減圧中での除去後、78を得た。LCMS(m/z):2
98.10[M+H]
+;t
R = 0.60 min. LC/MS方法Aによる。
1
H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.66 (dd, J
= 4.3, 1.5 Hz, 5H), 7.86 − 7.73 (m, 10H)
, 4.55 (dd, J = 9.0, 4.7 Hz, 5H), 4.30 (
s, 1H), 3.83 (s, 2H), 3.76 (t, J = 5.1 H
z, 12H), 3.34 (s, 3H), 2.05 − 1.85 (m, 2
3H), 1.58 (t, J = 18.5 Hz, 17H), 1.41 −
1.26 (m, 17H), 1.14 (s, 1H), 0.96 − 0.88
(m, 4H), 0.87 (s, 2H)。
19F NMR (377 MHz,
メタノール−d
4) δ −77.67, −92.96 (p, J = 17.4
Hz)。
実施例79
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−オキソヘキサン酸メ
チル(79A)の合成。亜鉛粉末(1.58g,24.3mmol,4equiv.)を
三つ口丸底フラスコ内でヨウ素(61mg,0.24mmol,0.04equiv.)
に添加し、そして減圧下で10分間加熱した。このフラスコを窒素でフラッシュして排気
することを3回行った。冷却後、ベンゼン(10mL)およびDMA(1mL)を添加し
た。次いで、1,2−ブロモエタン(0.05mL,0.61mmol)およびクロロト
リメチルシラン(33.01mg,0.3mmol)を連続して添加し、そしてこのプロ
セスを1時間にわたって3回繰り返した。(S)−2−((tert−ブトキシカルボニ
ル)アミノ)−3−ヨードプロパン酸メチル76B(2400mg,0.6mmol,1
equiv.)をベンゼン(10mL)およびDMA(1mL)に溶解させ、そして上記
亜鉛スラリーに添加した。約1時間後、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(I
I)ジクロリド(106.62mg,0.025equiv.)およびテトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(0)(175.68mg,0.025equiv.)
を添加し、その後、塩化プロピオニル(0.8mL,0.01mol,1.5equiv
.)を添加した。この反応混合物を70℃まで温め、そして1時間撹拌した。EtOAc
(100mL)を添加し、そしてこの反応混合物をセライトのパッドで濾過した。その濾
液を水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、
濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から100%のEtOA
cで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、79Aを得た。
1H NMR (
400 MHz, クロロホルム−d) δ 5.48 (d, J = 8.6 Hz
, 1H), 4.46 (dt, J = 8.7, 4.4 Hz, 1H), 3
.69 (s, 3H), 3.10 (dd, J = 18.0, 4.5 Hz,
1H), 2.89 (dd, J = 17.9, 4.4 Hz, 1H), 2
.40 (qd, J = 7.3, 1.7 Hz, 2H), 1.40 (s,
10H), 1.01 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
【0576】
(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4,4−ジフルオロヘキ
サン酸メチル(79B)の合成。(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミ
ノ)−4−オキソヘキサン酸メチル79A(475mg,1.8mmol,1equiv
.)をDAST(0.97mL,7.3mmol,4equiv.)で処理した。この反
応混合物を16時間撹拌した。EtOAc(50mL)およびNaHCO
3溶液(5mL
)を添加し、そしてこの反応物を5分間撹拌した。この反応混合物を1MのNa
2S
2O
3(100mL)、水(2×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から10
0%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、79Bを得た。
1
H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 5.20 (d, J =
8.3 Hz, 1H), 4.51 (d, J = 7.0 Hz, 1H),
3.82 (s, 1H), 3.75 (d, J = 0.5 Hz, 5H),
3.35 − 3.17 (m, 2H), 3.11 (q, J = 7.1 Hz
, 2H), 2.52 − 2.27 (m, 3H), 1.89 (ddt, J
= 24.1, 16.8, 7.5 Hz, 3H), 1.44 (d, J =
0.6 Hz, 15H), 1.23 − 1.13 (m, 4H), 1.00
(dt, J = 10.7, 7.5 Hz, 6H)。
19F NMR (377
MHz, クロロホルム−d) δ −93.56 − −109.28 (m)。
【0577】
(R)−2−アミノ−5,5−ジフルオロヘキサン酸メチルの合成。(R)−2−((
tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4,4−ジフルオロヘキサン酸メチル(79
C)。化合物79B(98mg,0.35mmol,1equiv.)をDCM(2mL
)およびTFA(0.5mL)で処理した。3時間後、この反応混合物を減圧下で濃縮し
、そしてその粗製生成物79CをそのTFA塩として、さらに精製せずに使用した。
【0578】
(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
4,4−ジフルオロヘキサン酸メチル(79D)の合成。2,4,−ジクロロピリド[3
,2−d]ピリミジン(80mg,0.39mmol,1equiv.)をTHF(10
ml)で処理し、その後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.28mL,1.5
mmol,4equiv.)、次いで(R)−2−アミノ−5,5−ジフルオロヘキサン
酸メチル79C(110mg,0.39mmol,1equiv.,TFA塩)で処理し
た。この反応混合物を1時間撹拌して79Dを形成し、次いでこの溶液を直接使用した。
LCMS(m/z):345.11[M+H]
+;t
R = 1.09 min. LC
/MS方法Aによる。
【0579】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−4,4−ジフルオロヘキサン酸メチル(79E)の
合成。(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ
)−5,5−ジフルオロヘキサン酸メチル79D溶液(記載されたように調製した)を2
,4−ジメトキシベンジルアミン(0.077mL,0.52mmol,4equiv.
)で処理した。この反応物を120℃で一晩加熱した。この反応混合物をEtOAc(5
0mL)とH
2O(50mL)との間で分配した。その有機物を分離し、MgSO
4で乾
燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から100%のEtOA
cで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、79Eを得た。LCMS(m/z
):476.32[M+H]
+;t
R = 0.96 min. LC/MS方法Aによ
る。
【0580】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−4,4−ジフルオロヘキサン−1−オール(79F
)の合成。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−4,4−ジフルオロヘキサン酸メチル79
E(35mg,0.074mmol,1equiv.)を、THF(5mL)およびエー
テル中1Mの水素化アルミニウムリチウム(0.29mL,0.29mmol,4equ
iv.)で処理した。この反応混合物を2時間撹拌し、次いでこの反応を水(50mL)
でクエンチし、そしてEtOAc(50mL)で抽出した。その有機層を分離し、MgS
O
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製物質79Fをさらに精製せずに使用
した。LCMS(m/z):448.20[M+H]
+;t
R = 0.86 min.
LC/MS方法Aによる。
【0581】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
4,4−ジフルオロヘキサン−1−オール(79)の合成。(R)−2−((2−((2
,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)−4,4−ジフルオロヘキサン−1−オール79F(24mg,0.055mmol
,1equiv.)をDCM(2mL)およびTFA(0.5mL)で処理した。3時間
後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLC(水中10%から70%のM
eCN(0.1%のTFAを含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生成物
画分の収集および揮発性物質の減圧中での除去後、79をそのTFA塩として得た。LC
MS(m/z):298.11[M+H]
+;t
R = 0.63 min. LC/M
S方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.5
1 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 7.77 − 7.54
(m, 2H), 3.60 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 2.37
− 2.11 (m, 2H), 1.93 − 1.69 (m, 2H), 0.
87 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz,
メタノール−d
4) δ −77.80, −98.15, −105.45 (m)
。
実施例80および実施例81
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【0582】
(R)−2−アミノ−2−メチルペンタ−4−エン酸メチル(80B)の合成。(R)
−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−メ
チルペンタ−4−エン酸80A(1g,2.8mmol,1equiv.,Okeano
s Inc.により提供される)をDCM(10mL)およびMeOH(1mL)で、(
トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中2.0Mの溶液,2.3mL,5.6mm
ol,2.5equiv.)と一緒に処理した。1時間後、この反応混合物を減圧下で濃
縮して、残渣を得た。その残渣をTHF(10mL)で処理し、その後、ピペリジン(0
.56mL,0.006mol,2equiv.)で処理した。この混合物を2時間撹拌
し、次いで減圧下で濃縮して、80Bを得、これをさらに精製せずに使用した。
【0583】
(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
2−メチルペンタ−4−エン酸メチル(80C)の合成。2,4,−ジクロロピリド[3
,2−d]ピリミジン(540mg,2.71mmol,1equiv.)をジオキサン
(15ml)で処理し、その後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.9mL,1
0.8mmol,4equiv.)、次いで(R)−2−アミノ−2−メチルペンタ−4
−エン酸メチル80B(486mg,2.71mmol,1equiv.)で処理した。
この反応混合物を80℃で15分間撹拌し、次いでさらなる2,4,−ジクロロピリド[
3,2−d]ピリミジン(250mg,1.25mmol)を添加した。この混合物を8
0℃で一晩撹拌して80Cを形成し、次いで、これを直接使用した。LCMS(m/z)
:307.12[M+H]
+;t
R = 1.14 min. LC/MS方法Aによる
。
【0584】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルペンタ−4−エン酸メチル(80D)の
合成。(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ
)−2−メチルペンタ−4−エン酸メチル80C溶液(記載されたように調製した)を2
,4−ジメトキシベンジルアミン(0.80mL,5.0mmol,2equiv.)で
処理した。この反応物を120℃で一晩加熱した。この反応混合物をEtOAc(50m
L)とH
2O(50mL)との間で分配した。その有機物を分離し、MgSO
4で乾燥さ
せ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から100%のEtOAcで
溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、80Dを得た。LCMS(m/z):
438.20[M+H]
+;t
R = 1.04 min. LC/MS方法Aによる。
【0585】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルペンタ−4−エン−1−オール(80E
)の合成。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルペンタ−4−エン酸メチル80
D(634mg,1.44mmol,1equiv.)を、THF(20mL)およびエ
ーテル中1Mの水素化アルミニウムリチウム(3.6mL,3.62mmol,2.5e
quiv.)で処理した。この反応混合物を2時間撹拌し、次いでこの反応を水(100
mL)でクエンチし、そしてEtOAc(100mL)で抽出した。その有機層を分離し
、MgSO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から1
00%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、80Eを得た。
LCMS(m/z):410.17[M+H]
+;t
R = 0.97 min. LC
/MS方法Aによる。
【0586】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルペンタン−1−オール(80F)の合成
。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−5−メチルヘキサ−5−エン酸メチル80E(35
mg,0.09mmol)をPd/C(60mg)およびEtOH(5mL)で処理し、
次いで水素下で撹拌した。24時間後、その固体を濾別し、そしてその濾液を減圧下で濃
縮した。得られた残渣の80Fをさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):45
4.24[M+H]
+;t
R = 1.06 min. LC/MS方法Aによる。
【0587】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
2−メチルペンタン−1−オール(80)の合成。(R)−2−((2−((2,4−ジ
メトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2
−メチルペンタン−1−オール80F(35mg,0.09mmol,1equiv.)
をDCM(2mL)およびTFA(0.5mL)で処理した。3時間後、この反応混合物
を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLC(水中10%から70%のMeCN(0.1%の
TFAを含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生成物画分の収集および揮
発性物質の減圧中での除去後、80をそのTFA塩として得た。LCMS(m/z):2
62.13[M+H]
+;t
R = 0.64 min. LC/MS方法Aによる。
【0588】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
2−メチルペンタ−4−エン−1−オール(81)の合成。(R)−2−((2−((2
,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)−5−メチルヘキサ−5−エン酸メチル80E(40mg,0.10mmol,1e
quiv.)をDCM(2mL)およびTFA(0.5mL)で処理した。4時間後、こ
の反応混合物を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLC(水中10%から70%のMeCN
(0.1%のTFAを含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生成物画分の
収集および揮発性物質の減圧中での除去後、81をそのTFA塩として得た。LCMS(
m/z):260.10[M+H]
+;t
R = 0.63 min. LC/MS方法
Aによる。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.59 (
dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.84 (dd, J =
8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.75 (dd, J = 8.5, 4.4
Hz, 1H), 5.87 (ddt, J = 17.5, 10.1, 7.4
Hz, 1H), 5.33 − 4.94 (m, 2H), 3.94 (d,
J = 11.2 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 11.2 Hz,
1H), 2.97 − 2.76 (m, 1H), 2.70 (ddt, J =
13.9, 7.3, 1.2 Hz, 1H), 1.55 (s, 3H)。
19
F NMR (377 MHz, メタノール−d
4) δ −77.56。
実施例82
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【0589】
2−アミノ−7−ブロモピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オール(82A)の合
成。密封チューブ内の、3−アミノ−5−ブロモピリジン−2−カルボキサミド(3.0
g,13.9mmol,1equiv.,Combi−Blocks Inc.により供
給される)、クロロホルムアミジン塩酸塩(3192.9mg,27.8mmol,2e
quiv.)、メチルスルホン(13.1g,139mmol,10equiv.)の、
スルホラン(1mL)中の混合物を165℃で加熱した。24時間後、この混合物を水で
希釈し、次いで室温まで冷却した。この反応物を、NH
4OHを使用してpH12に調整
し、そして20分間撹拌した。次いで、その沈殿物を濾過し、水、ヘキサン、およびエー
テルですすぎ、そして真空オーブン内100℃で一晩乾燥させて、82Aを得、これをさ
らに精製せずに使用した。LCMS(m/z):242.92[M+H]
+;t
R =
0.55 min. LC/MS方法Aによる。
【0590】
4−メチルベンゼンスルホン酸2−アミノ−7−ブロモピリド[3,2−d]ピリミジ
ン−4−イル(82B)の合成。2−アミノ−7−ブロモピリド[3,2−d]ピリミジ
ン−4−オール82A(1000mg,4.2mmol,1equiv.)をアセトニト
リル(40mL)で処理し、その後、炭酸カリウム(1433.4mg,10.37mm
ol,2.5equiv.)およびp−トルエンスルホニルクロリド(1186.38m
g,6.22mmol,1.5equiv.)で処理した。この反応混合物を100℃ま
で加熱し、そして一晩撹拌した。この混合物を冷却し、次いでEtOAcで希釈し、水お
よび飽和NH
4Clで洗浄した。その有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減
圧下で濃縮して、82Bを得、これをさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):
396.98[M+H]
+;t
R = 1.15 min. LC/MS方法Aによる。
【0591】
(R)−2−((2−アミノ−7−ブロモピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール(82)の合成。4−メチルベンゼンスルホン酸2−ア
ミノ−7−ブロモピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル82B(50mg,0.1
3mmol,1equiv.)を、アセトニトリル(5mL)、N,N−ジイソプロピル
エチルアミン(0.07mL,0.38mmol,3equiv.)および(R)−(−
)−2−アミノ−1−ヘキサノール(44.48mg,0.38mmol,3equiv
.)で処理した。16時間後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLC(
水中10%から70%のMeCN、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生成物画
分の収集および揮発性物質の減圧中での除去後、82をそのTFA塩として得た。LCM
S(m/z):342.1[M+H]
+;t
R = 0.90 min. LC/MS方
法Aによる。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.69
(d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 1.9 Hz
, 1H), 4.52 (dq, J = 8.7, 5.5 Hz, 1H), 3
.86 − 3.54 (m, 2H), 1.95 − 1.63 (m, 2H),
1.57 − 1.29 (m, 5H), 1.11 − 0.76 (m, 3H
)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d
4) δ −77.42。
実施例83
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0592】
(R)−2−アミノ−2−メチルヘキサ−5−エン酸メチル(83B)の合成。(R)
−2−((((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)アミノ)−2−メ
チルヘキサ−5−エン酸メチル83A(2g,5.5mmol,1equiv.,Oke
anos Inc.により提供される)をDCM(20mL)およびMeOH(4mL)
で、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中2.0Mの溶液,4.4mL,11
.0mmol,2.5equiv.)と一緒に処理した。30分後、この反応混合物を減
圧下で濃縮して、残渣を得た。その残渣をTHF(33mL)で処理し、その後、ピペリ
ジン(1.9mL,0.02mol,3.5equiv.)で処理した。この混合物を3
日間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。その残渣を、DCM中0%から20%のMeOH
で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、83Bを得た。LCMS(m/z)
:157.91[M+H]
+;t
R = 0.59 min. LC/MS方法Aによる
。
【0593】
(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
2−メチルヘキサ−5−エン酸メチル(83C)の合成。2,4,−ジクロロピリド[3
,2−d]ピリミジン(55mg,0.28mmol,1equiv.)をジオキサン(
15ml)で処理し、その後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.25mL,1
.4mmol,4equiv.)、次いで(R)−2−アミノ−2−メチルヘキサ−5−
エン酸メチル83B(47.6mg,0.30mmol,1equiv.)で処理した。
この混合物を80℃で一晩撹拌して83Cを形成し、これを直接使用した。LCMS(m
/z):321.14[M+H]
+;t
R = 1.21 min. LC/MS方法A
による。
【0594】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサ−5−エン酸メチル(83D)の
合成。(R)−2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ
)−2−メチルヘキサ−5−エン酸メチル83C溶液(記載されたように調製した)を2
,4−ジメトキシベンジルアミン(0.10mL,0.69mmol,2.5equiv
.)で処理した。この反応物を120℃で一晩加熱した。この反応混合物をEtOAc(
50mL)とH
2O(50mL)との間で分配した。その有機物を分離し、MgSO
4で
乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から100%のEtO
Acで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、83Dを得た。LCMS(m/
z):452.21[M+H]
+;t
R = 1.22 min. LC/MS方法Aに
よる。
【0595】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサ−5−エン−1−オール(83E
)の合成。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサ−5−エン酸メチル83
D(25mg,0.06mmol,1equiv.)を、THF(20mL)およびエー
テル中1Mの水素化アルミニウムリチウム(0.14mL,0.14mmol,2.5e
quiv.)で処理した。この反応混合物を2時間撹拌し、次いでこの反応を水(100
mL)でクエンチし、そしてEtOAc(100mL)で抽出した。その有機層を分離し
、MgSO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、83Eを得、これをさらに精製せず
に使用した。LCMS(m/z):424.14[M+H]
+;t
R = 1.12 m
in. LC/MS方法Aによる。
【0596】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
2−メチルヘキサ−5−エン−1−オール(83)の合成。(R)−2−((2−((2
,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)−2−メチルヘキサ−5−エン−1−オール83E(23mg,0.05mmol,
1equiv.)をDCM(2mL)およびTFA(0.5mL)で処理した。3時間後
、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLC(水中10%から70%のMe
CN(0.1%のTFAを含む)、Hydro−RPカラムを使用)に供して、生成物画
分の収集および揮発性物質の減圧中での除去後、83(10mg,65%)をそのTFA
塩として得た。LCMS(m/z):274.7[M+H]
+;t
R = 0.73 m
in. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 9.01 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 8.33 − 8.
09 (m, 2H), 6.23 (ddt, J = 16.4, 11.0, 5
.8 Hz, 1H), 5.42 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4
.40 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 4.26 − 4.03 (m
, 2H), 2.57 (ddd, J = 29.2, 14.7, 8.4 Hz
, 3H), 2.42 (dq, J = 10.9, 6.9 Hz, 1H),
1.96 (s, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d
4)
δ −77.19 (d, J = 144.5 Hz)。
実施例84
中間体化合物84Eの合成
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【0597】
3−アミノ−5フルオロピコリノニトリル(84B)の合成。3−アミノ−2−ブロモ
−5−フルオロピリジン84A(25g,131mmol,Astatech Chem
ical,Inc)を、ZnCN
2(16.9g,1.1equiv.,144mmol
)、Pd(Ph
3)
4(11.3g,0.075equiv.,9.8mmol)および
DMF(200mL)で処理し、次いで115℃まで加熱した。6時間後、この反応混合
物を冷却し、次いで減圧下で濃縮して固体にした。この固体をEtOAc(2×100m
L)で洗浄した。その有機層を合わせ、そして水(3×100mL)、飽和NH
4Cl溶
液(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、
84Bを得、これをさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):138.87[M
+H]
+;t
R = 0.59 min. LC/MS方法Aによる。
【0598】
3−アミノ−5−フルオロピコリンアミド(84C)の合成。化合物84B(2.6g
,19.0mmol,1equiv.)をDMSO(10mL)で処理し、そして0℃ま
で冷却し、その後、K
2CO
3(524mg,0.2equiv.,3.8mmol)を
添加した。次いで、H
2O
2(2.3mL,1.2equiv.,22.8mmol,3
0%の水)をゆっくりと添加した。その冷却浴を外し、そしてこの反応物を1時間撹拌し
た。この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そしてEtOAc(3×100)で抽
出した。合わせた有機層を水(3×500)および飽和NH
4Cl溶液(500mL)で
洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その粗製物質84C
をさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):155.87[M+H]
+;t
R
= 0.62 min. LC/MS方法Aによる。
【0599】
以下の手順を、De Jonghe,WO 2006/1359931から適合させた
。
【0600】
7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジオール(84D)の合成。
カルボキサミド84C(1g,1equiv.,6.4mmol)をトリホスゲン(1.
9g,1.0equiv.,6.4mmol)およびジオキサン(20mL)で処理した
。この反応混合物を110℃で30分間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして減圧
下で濃縮した。その粗製固体残渣をDCMおよびジエチルエーテルで洗浄し、そして風乾
させて、84Dを得た。LCMS(m/z):181.95[M+H]
+;t
R = 0
.62 min. LC/MS方法Aによる。
【0601】
2,4−ジクロロ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン(84E)の合成。
ジオン84D(13.7g,75.6mmol,1equiv.)を五塩化リン(63.
0g,302.6mmol,4equiv.)およびオキシ塩化リン(V)(141mL
,20equiv.)で処理し、そして還流冷却器下110℃で8時間加熱した。この反
応混合物を減圧下で濃縮し、そしてトルエンと共沸させた。得られた固体をEtOAc(
500mL)および氷水(500mL)で処理した。その有機層を分離し、そして飽和N
aHCO
3溶液(500mL)、水(500mL)、および飽和NH
4Cl(500mL
)で洗浄した。その有機溶液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して
、粗製生成物84Eを得た。LCMS(m/z):213.9[M+H+2(OMe)−
2Cl]
+;t
R = 0.82 min. LC/MS方法Aによる。
1H NMR
(400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.01 (d, J = 2.6 H
z, 1H), 7.94 (dd, J = 7.9, 2.7 Hz, 1H)。
1
9F NMR (377 MHz, クロロホルム−d) δ −111.79 (d,
J = 7.9 Hz)。
化合物84の合成
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【0602】
(R)−2−((2−クロロ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)−2−メチルヘキサ−5−エン酸メチル(84F)の合成。2,4−ジクロ
ロ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン84E(75mg,0.34mmol
,1equiv.)をジオキサン(15ml)で処理し、その後、N,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.31mL,1.7mmol,5equiv.)、次いで(R)−2
−アミノ−2−メチルヘキサ−5−エン酸メチル83B(59.5mg,0.38mmo
l,1equiv.)で処理した。この混合物を80℃で一晩撹拌して84Fを溶液中に
形成し、次いで、これを直接使用した。LCMS(m/z):339.1[M+H]
+;
t
R = 1.23 min. LC/MS方法Aによる。
【0603】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−フルオロピリ
ド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサ−5−エン酸メチ
ル(84G)の合成。(R)−2−((2−クロロ−7−フルオロピリド[3,2−d]
ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサ−5−エン酸メチル84F溶液(記
載されたように調製した)を2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.10mL,0.6
9mmol,2.5equiv.)で処理した。この反応物を120℃で一晩加熱した。
この反応混合物をEtOAc(50mL)とH
2O(50mL)との間で分配した。その
有機物を分離し、MgSO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサ
ン中0%から100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、
84Gを得た。LCMS(m/z):470.25[M+H]
+;t
R = 1.12
min. LC/MS方法Aによる。
【0604】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−フルオロピリ
ド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサ−5−エン−1−
オール(84H)の合成。(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミ
ノ)−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチル
ヘキサ−5−エン酸メチル83G(85mg,0.18mmol,1equiv.)を、
THF(5mL)およびエーテル中1Mの水素化アルミニウムリチウム(0.54mL,
0.54mmol,3equiv.)で処理した。この反応混合物を2時間撹拌し、次い
でこの反応を水(100mL)でクエンチし、そしてEtOAc(100mL)で抽出し
た。その有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、84Hを得
、これをさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):442.16[M+H]
+;
t
R = 1.07 min. LC/MS方法Aによる。
【0605】
(R)−2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)−2−メチルヘキサ−5−エン−1−オール(84)の合成。(R)−2−
((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−フルオロピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサ−5−エン−1−オール84H(
35mg,0.08mmol,1equiv.)をDCM(2mL)およびTFA(0.
5mL)で処理した。3時間後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして逆相HPLC
(水中10%から70%のMeCN(0.1%のTFAを含む)、Hydro−RPカラ
ムを使用)に供して、生成物画分の収集および減圧中での揮発性物質の除去後に、そのT
FA塩として得た。LCMS(m/z):292.13[M+H]
+;t
R = 0.6
2 min. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, メタノー
ル−d
4) δ 8.55 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.25 (
s, 1H), 7.63 (dd, J = 8.7, 2.5 Hz, 1H),
5.83 (ddt, J = 16.6, 10.2, 6.2 Hz, 1H),
5.02 (dq, J = 17.1, 1.5 Hz, 1H), 4.92 (d
dt, J = 10.2, 2.1, 1.1 Hz, 8H), 4.08 − 3
.88 (m, 1H), 3.69 (d, J = 11.3 Hz, 1H),
2.34 − 1.90 (m, 4H), 1.56 (s, 3H)。
19F NM
R (377 MHz, メタノール−d
4) δ −77.54, −118.17
(dd, J = 8.8, 4.3 Hz)。
実施例85
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0606】
2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−エチ
ルヘキサン酸エチル(85B)の合成。2,4,−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミ
ジン(1068mg,5.34mmol,1equiv.)をジオキサン(10ml)で
処理し、その後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.7mL,32.0mmol
,6equiv.)、次いで2−アミノ−2−エチル−ヘキサン酸エチルエステル85A
(1000mg,5.34mmol,1equiv.,J&W Pharmlab,LL
Cにより供給される)で処理した。この混合物を80℃で一晩撹拌した。この反応混合物
をEtOAc(50mL)とH
2O(50mL)との間で分配した。その有機物を分離し
、MgSO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、85Bを得、次いで、これを直接使
用した。LCMS(m/z):351.23[M+H]
+;t
R = 1.43 min
. LC/MS方法Aによる。
【0607】
2−((2−((2,4−ジエチルベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジ
ン−4−イル)アミノ)−2−エチルヘキサン酸エチル(85C)の合成。2−((2−
クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−エチルヘキサン酸エ
チル85B(記載されたように調製した)を、ジオキサン(10mL)、N,N−ジイソ
プロピルエチルアミン(1.7mL,9.5mmol,3equiv.)、および2,4
−ジメトキシベンジルアミン(0.94mL,6.3mmol,2equiv.)で処理
した。この反応物を120℃で一晩加熱した。この反応混合物をEtOAc(50mL)
とH
2O(50mL)との間で分配した。その有機物を分離し、MgSO
4で乾燥させ、
そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から100%のEtOAcで溶出
するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、85Cを得た。LCMS(m/z):48
2.27[M+H]
+;t
R = 1.02 min. LC/MS方法Aによる。
【0608】
2−((2−((2,4−ジエチルベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジ
ン−4−イル)アミノ)−2−エチルヘキサン−1−オール(85D)の合成。2−((
2−((2,4−ジエチルベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)−2−エチルヘキサン酸エチル85C(111mg,0.23mmol,1
equiv.)を、THF(10mL)およびエーテル中1Mの水素化アルミニウムリチ
ウム(0.92mL,0.92mmol,4equiv.)で処理した。この反応混合物
を2時間撹拌し、次いでこの反応を水(100mL)でクエンチし、そしてEtOAc(
100mL)で抽出した。その有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、そして減圧中で
濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0%から100%のEtOAcで溶出するシリカゲル
クロマトグラフィーに供して、85Dを得た。LCMS(m/z):440.24[M+
H]
+;t
R = 0.94 min. LC/MS方法Aによる。
【0609】
2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−エチ
ルヘキサン−1−オール(85)の合成。2−((2−((2,4−ジエチルベンジル)
アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−エチルヘキサン−
1−オール85D(16mg,0.04mmol,1equiv.)をDCM(2mL)
およびTFA(0.5mL)で処理した。6時間後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、
そして逆相HPLC(水中10%から70%のMeCN(0.1%のTFAを含む)、H
ydro−RPカラムを使用)に供して、生成物画分の収集および揮発性物質の減圧中で
の除去後、85をそのTFA塩として得た。LCMS(m/z):290.15[M+H
]
+;t
R = 0.73 min. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (40
0 MHz, メタノール−d
4) δ 8.62 (dd, J = 4.4, 1.
4 Hz, 1H), 7.93 − 7.61 (m, 2H), 3.98 (s,
3H), 3.91 (s, 2H), 2.10 − 1.82 (m, 4H),
1.46 − 1.20 (m, 4H), 1.10 − 0.71 (m, 5H
)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d
4) δ −77.69 (
d, J = 231.2 Hz)。
実施例86
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
(R)−2−(ジベンジルアミノ)ヘキサン−1−オール(86b)の合成。(R)−
ノルロイシノール(86a,2046.4mg,17.46mmol)をアセトニトリル
(40mL)およびK
2CO
3(4842.4mg,35.04mmol)で処理し、そ
の後、臭化ベンジル(6.222mL,52.39mmol)で0℃で処理した。得られ
た混合物を室温で撹拌した。18時間後、その沈殿物を濾過し、そしてその固体をEtO
Ac(30mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、そして得られた残渣を、ヘキサン
中0〜70%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、86bを
得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
20H
28NO: 298.22;found: 298.16;t
R = 0.82
min(LC/MS方法Aで)。
【0611】
(R)−2−(ジベンジルアミノ)ヘキサナール(86c)の合成。DCM(3mL)
中の塩化オキサリル(0.18mL,2.10mmol)をアセトン−ドライアイス浴内
で冷却し、次いでDCM(1mL)中のDMSO(0.3mL,4.22mmol)で滴
下により2分間かけて処理した。10分後、化合物86b(503.5mg,1.69m
mol)のDCM(2mL)中の溶液を添加し、そして得られた混合物を30分間撹拌し
、その後、トリエチルアミン(1.2mL,8.61mmol)を添加した。−70〜−
55℃で1時間後、この反応混合物を室温まで温め、EtOAc(30mL)で希釈し、
そして水(30mL×2)で洗浄した。その水性画分をEtOAcで抽出し(1回)、次
いで合わせた有機画分を乾燥させ(MgSO
4)、減圧下で濃縮し、そしてその残渣を減
圧乾燥させて、化合物86cを得、これをさらに精製せずに使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
20H
26NO: 29
6.20;found: 296.16;t
R = 1.12 min(LC/MS方法
Aで)。
【0612】
(2S,3R)−3−(ジベンジルアミノ)ヘプタン−2−オール(86d)および(
2R,3R)−3−(ジベンジルアミノ)ヘプタン−2−オール(86e)の合成。ジエ
チルエーテル(4mL)中の化合物86c(134.87mg,0.457mmol)を
−15℃で撹拌し、そしてジエチルエーテル中1.6Mのメチルリチウムの溶液(4.2
mL,6.72mmol)を添加した。0.5時間後、この反応混合物を飽和水性塩化ア
ンモニウム(10mL)および水(10mL)でクエンチし、そしてその生成物をEtO
Ac(20mL×2)で抽出した。その有機抽出物を水(20mL×1)で洗浄し、合わ
せ、乾燥させ(MgSO
4)、次いで減圧下で濃縮した。その粗製残渣を、ヘキサン中5
〜30%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、86d(最初
に溶出する化合物)および化合物86e(2番目に溶出する化合物)を得た。
【0613】
(2S,3R)−3−(ジベンジルアミノ)ヘプタン−2−オール(86d):
1H
NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.37 − 7.17 (m
, 10H), 4.33 (s, 1H), 3.86 (d, J = 13.3
Hz, 1.9H), 3.73 (d, J = 13.7 Hz, 0.1H),
3.67 − 3.55 (m, 1H), 3.45 (d, J = 13.3 H
z, 2H), 2.64 (d, J = 5.8 Hz, 0.05H), 2.3
3 (dt, J = 9.3, 5.5 Hz, 0.95H), 1.72 (dd
d, J = 14.8, 12.0, 6.5 Hz, 1H), 1.50 − 1
.20 (m, 6H), 1.18 (d, J = 6.7 Hz, 0.15H)
, 1.09 (d, J = 6.0 Hz, 2.85H), 0.96 (t,
J = 7.1 Hz, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+cal
culated for C
21H
30NO: 312.23;found: 312.
16;t
R = 0.98 min(LC/MS方法Aで)。
【0614】
(2R,3R)−3−(ジベンジルアミノ)ヘプタン−2−オール(86e):
1H
NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.44 − 7.13 (m
, 10H), 3.88 (dt, J = 8.6, 5.8 Hz, 1H),
3.73 (d, J = 13.6 Hz, 2H), 3.63 (d, J =
13.6 Hz, 2H), 2.65 (td, J = 6.5, 4.3 Hz,
1H), 2.31 (s, 1H), 1.73 (td, J = 11.0,
9.8, 5.8 Hz, 1H), 1.50 − 1.22 (m, 6H), 1
.18 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.92 (t, J = 7.
0 Hz, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculate
d for C
21H
30NO: 312.23;found: 312.16;t
R
= 0.93 min(LC/MS方法Aで)。
【0615】
(2S,3R)−3−アミノヘプタン−2−オール(86f)の合成。EtOH(4m
L)中のジアステレオマー86d(108.9mg,0.349mmol)および20%
の炭素担持水酸化パラジウム(25.3mg)をH
2雰囲気下で16時間撹拌した。得ら
れた混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧下で濃縮して、いくらかのEtOHで汚染さ
れた化合物86fを得、これをさらに精製せずに使用した。
1H NMR (400 M
Hz, メタノール−d
4) δ 3.51 (p, J = 6.3 Hz, 1H)
, 2.49 (ddd, J = 8.2, 6.0, 4.0 Hz, 1H),
1.57 − 1.20 (m, 6H), 1.15 (d, J = 6.4 Hz
, 3H), 0.97 − 0.87 (m, 3H)。
【0616】
(2S,3R)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘプタン−2−オール(86g)の合成。T
HF(3mL)中の、記載されたように調製した化合物86fおよび2,4−ジクロロピ
リド[3,2−d]ピリミジン(73.2mg,0.350mmol,Astatech
,Inc.)を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.19mL,1.091mm
ol)で処理し、そして得られた混合物を1.5時間撹拌した。さらなるTHF(3mL
)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.19mL,1.091mmol)、およ
び2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.27mL,1.797mmol)を添加した
。この反応混合物を100℃で15.5時間撹拌し、次いで室温まで冷却した。この反応
混合物をDCM(30mL)で希釈し、水(30mL×2)で洗浄した。次いで、その水
性画分をDCM(20mL×1)で抽出し、そして合わせた有機画分を乾燥させ(MgS
O
4)、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、DCM中0〜20%のメタノールで溶出
するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、粗製の86gを得た。この粗製の86gを
さらに、分取HPLC(Gemini 10u C18 110A,AXIA;10%の
aq.アセトニトリル〜80%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、2
0分間の勾配)に供した。集めた画分をNaHCO
3で中和し、その後、濃縮した。その
残渣をEtOAcに溶解させ、水で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして減圧下で濃
縮して、化合物86gを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calcu
lated for C
23H
32N
5O
3: 426.25;found: 426.
14;t
R = 1.23 min(LC/MS方法Aで)。
【0617】
(2S,3R)−3−(2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)ヘプタン−2−オール(86)の合成。化合物86g(76.0mg,0.179m
mol)をTFA(2mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。この反応混合物
を濃縮し、そしてメタノール(10mL×1)と共エバポレートした。得られた残渣をメ
タノール(2mL)に溶解させ、そして濃水酸化アンモニウム(0.2mL)をこの溶液
に添加した。室温で10分後、この混合物を濃縮乾固させ、そしてその残渣をメタノール
(3mL)および水(3mL)に溶解させた。その不溶性物質を濾過により除去し、そし
てその濾液を分取HPLC(Gemini 10u C18 110A,AXIA;10
%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)
、20分間の勾配)に供して、生成物画分を集めて揮発性物質を減圧中で除去した後に、
化合物86をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール
−d
4) δ 8.64 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7
.84 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.77 (dd,
J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.37 (td, J = 7.2
, 3.4 Hz, 1H), 3.99 (qd, J = 6.4, 3.4 Hz
, 1H), 1.76 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 1.48 −
1.26 (m, 4H), 1.18 (d, J = 6.4 Hz, 3H),
0.97 − 0.82 (m, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
14H
22N
5O: 276.18;found:
276.15;t
R = 0.67 min(LC/MS方法Aで)。
実施例87
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0618】
(2S,3R)−3−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン
−4−イル)アミノ)ヘプタン−2−オール(87)の合成。2−アミノ−7−フルオロ
ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オール(43B,20.0mg,0.068mm
ol)、化合物86f(27.2mg,0.207mmol)、および(ベンゾトリアゾ
ール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェ
ート(BOP,58.9mg,0.133mmol)のDMF(3mL)中の溶液を室温
で撹拌し、そして1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU,
0.05mL,0.333mmol)を添加した。室温で24時間撹拌した後に、この反
応混合物を水(2mL)および1NのHCl(1mL)で希釈し、そして得られた溶液を
濾過した。その濾液を分取HPLC(Gemini 10u C18 110A,AXI
A;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFA
を含む)、20分間の勾配)に供した。生成物を含む濃縮した画分を濃縮し、メタノール
(10mL×3)と共エバポレートし、次いで減圧中で乾燥させて、化合物87をそのT
FA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.
56 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 8.
8, 2.4 Hz, 1H), 4.36 (td, J = 7.2, 3.6 H
z, 1H), 4.03 − 3.91 (m, 1H), 1.82 − 1.69
(m, 2H), 1.37 (tddd, J = 12.8, 10.3, 7.
7, 5.0 Hz, 4H), 1.18 (d, J = 6.4 Hz, 3H)
, 0.94 − 0.85 (m, 3H)。
19F NMR (376 MHz,
メタノール−d
4) δ −77.82, −117.98 (d, J = 8.8
Hz)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for
C
14H
21FN
5O: 294.17;found: 294.13;t
R = 0.
71 min(LC/MS方法Aで)。
実施例88
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0619】
(3R)−3−(ジベンジルアミノ)−1−フルオロ−1−(フェニルスルホニル)ヘ
プタン−2−オール(88a)の合成。フルオロメチルフェニルスルホン(935.6m
g,5.371mmol)のTHF(3mL)中の溶液をアセトン−ドライアイス浴内で
撹拌し、そしてヘキサン中2.5Mのn−ブチルリチウム(2.15mL)を添加した。
30分後、THF(2mL)中の粗製化合物86c(393.9mg,1.333mmo
l)を添加し、そして得られた溶液を、アセトン−ドライアイス浴により冷却しながら撹
拌した。30分後、この反応混合物を飽和NH
4Cl(15mL)でクエンチし、EtO
Ac(30mL)で希釈し、そして室温まで温め、その後、2つの画分を分離した。その
水性画分をEtOAc(20mL×1)で抽出し、次いで、その有機画分を水(30mL
×1)で洗浄し、その後合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、そして減圧下で濃縮した。そ
の残渣を、ヘキサン中0〜40%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィー
に供して、化合物88aを、4つのジアステレオマーの混合物として得た。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
27H
33FNO
3
S: 470.22;found: 470.24;t
R = 1.40 − 1.45
min。
【0620】
(2R,3R)−3−(ジベンジルアミノ)−1−フルオロヘプタン−2−オールおよ
び(2S,3R)−3−(ジベンジルアミノ)−1−フルオロヘプタン−2−オール(8
8bおよび88c)の合成。化合物88a(635.4mg,1.333mmol)およ
びNa
2HPO
4(1325.9mg,9.340mmol)のメタノール(10mL)
中の懸濁物を、−30〜−40℃の浴内で、ナトリウム−水銀アマルガム(1853.9
mmol,8.060mmol)を添加しながら撹拌した。この反応混合物を2時間かけ
て約5℃までゆっくりと温め、次いで約5℃で1時間撹拌した。次いで、この混合物をセ
ライトパッドで濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣をEtOAcおよ
び水(20mLずつ)に溶解させ、そして2つの画分を分離した。その水性画分をEtO
Ac(20mL×1)で抽出した。その有機画分を水(30mL×1)で洗浄し、次いで
合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中5
〜20%のEtOAcで溶出する繰り返しのシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化
合物88bを最初に溶出する画分として、そして化合物88cを2番目に溶出する画分と
して得た。
【0621】
化合物88b:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.6
3 − 6.91 (m, 10H), 4.53 − 4.27 (m, 2H),
4.16 (s, 1H), 3.90 (d, J = 13.2 Hz, 2H),
3.66 (dt, J = 22.5, 5.7 Hz, 1H), 3.49 (
d, J = 13.3 Hz, 2H), 2.69 (dt, J = 9.2,
5.3 Hz, 1H), 1.90 − 1.70 (m, 1H), 1.39 (
tdd, J = 12.6, 8.2, 5.5 Hz, 5H), 0.97 (t
, J = 7.0 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, クロロホ
ルム−d) δ −230.59 (td, J = 47.8, 23.5 Hz)。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
21H
29FNO: 330.22;found: 330.17;t
R = 0.96 mi
n(LC/MS方法Aで)。
【0622】
化合物88c:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.5
4 − 6.94 (m, 10H), 4.54 (ddd, J = 47.2,
9.4, 3.4 Hz, 1H), 4.25 (ddd, J = 48.2, 9
.4, 7.3 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 18.6 Hz, 1
H), 3.66 (d, J = 2.5 Hz, 4H), 2.68 (q, J
= 6.1 Hz, 1H), 2.35 (s, 1H), 1.88 − 1.7
0 (m, 1H), 1.53 − 1.21 (m, 5H), 1.00 − 0
.80 (m, 3H)。
19F NMR (376 MHz, クロロホルム−d)
δ −228.21 (td, J = 47.7, 18.4 Hz)。LCMS−E
SI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
21H
29FNO:
330.22;;found: 330.13;t
R = 1.07 min(LC/
MS方法Aで)。
【0623】
(3R)−3−アミノ−1−フルオロヘプタン−2−オール(88d)の合成。化合物
88b(38.25mg,0.116mmol)と20%の炭素担持水酸化パラジウム(
15.61mg)とのEtOH(2mL)中の混合物をH
2雰囲気下で撹拌した。20.
5時間後、この反応混合物を濾過し、そしてその固体をEtOH(10mL)で洗浄した
。その濾液および洗浄液を濃縮した後に、その残渣をトルエン(5mL×2)と共エバポ
レートして、化合物88dを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+cal
culated for C
7H
17FNO: 150.13;found: 149.
97;t
R = 0.40 min(LC/MS方法Aで)。
【0624】
(3R)−3−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)
−1−フルオロヘプタン−2−オール(88e)の合成。化合物88d(14.9mg,
0.100mmol)および2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(11.
6mg,0.158mmol)のTHF(2mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピル
エチルアミン(0.1mL,0.574mmol)を添加した。この混合物を室温で1.
5時間、および50℃で30分間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧中で濃縮し、
そしてその残渣を、ヘキサン中20〜70%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマト
グラフィーに供して、化合物88eを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
14H
19ClFN
4O: 313.12;fou
nd: 313.14;t
R = 1.06 min(LC/MS方法Aで)。
【0625】
(3R)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−
d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−フルオロヘプタン−2−オール(88f)の
合成。化合物88e(22.0mg,0.070mmol)のジオキサン(2mL)中の
溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.06mL,0.344mmol)、
および2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.04mL,0.266mmol)を添加
した。得られた溶液を110℃で19時間還流させた。この反応混合物を濃縮した後に、
その残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、
粗製生成物88fを得た。次いで、この粗製生成物を分取HPLC(Gemini 10
u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリル〜80%のaq.アセ
トニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。合わせた生成物画
分を、飽和水性NaHCO
3(1mL)の添加により中和し、濃縮してアセトニトリルを
除去し、次いでEtOAc(20mL×2)で抽出した。その有機抽出物を水で洗浄し(
1回)、合わせ、乾燥させ(MgSO
4)、そして減圧下で濃縮して、化合物88fを得
た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H−C
2H
4]
+calculated f
or C
23H
31FN
5O
3: 444.24;found: 444.18;t
R
= 0.95 min(LC/MS方法Aで)。
【0626】
(3R)−3−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)
−1−フルオロヘプタン−2−オール(88)の合成。化合物88f(8.7mg,30
.44umol)をTFA(1mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。この反
応混合物を減圧中で濃縮し、そしてメタノール(10mL)と共エバポレートした。その
残渣をメタノール(1mL)に溶解させ、そして濃水酸化アンモニウム(0.1mL)を
添加した。得られた混合物を室温で10分間撹拌し、減圧下で濃縮した。その残渣を1N
のHCl(0.5mL)およびメタノール(2mL)中で摩砕し、濾過し、そして水(3
mL)で希釈し、その後、分取HPLC(Gemini 10u C18 110A,A
XIA;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%のT
FAを含む)、20分間の勾配)に供した。生成物の画分を合わせ、減圧中で濃縮し、メ
タノール(10mL×3)と共エバポレートし、そして減圧中で乾燥させて、化合物88
をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4)
δ 8.64 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.84 (
dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.77 (dd, J =
8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.59 (ddd, J = 8.0, 6.
5, 3.0 Hz, 1H), 4.51 − 4.38 (m, 1H), 4.3
8 − 4.26 (m, 1H), 4.04 (dddd, J = 16.2,
6.1, 4.9, 3.1 Hz, 1H), 1.89 − 1.73 (m, 2
H), 1.39 (dtd, J = 10.4, 6.9, 6.3, 3.4 H
z, 4H), 0.96 − 0.84 (m, 3H)。
19F NMR (376
MHz, メタノール−d
4) δ −77.56, −231.26 (td, J
= 47.3, 16.2 Hz)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+c
alculated for C
14H
21FN
5O: 294.17;found:
294.15;t
R = 0.69 min(LC/MS方法Aで)。
実施例89
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0627】
(2S,3R)−3−(ジベンジルアミノ)−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2
−オール(89a)および(2R,3R)−3−(ジベンジルアミノ)−1,1,1−ト
リフルオロヘプタン−2−オール(89b)の合成。化合物86c(492.7mg,1
.668mmol)およびテトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF,21.8m
g,0.083mmol)のTHF(4mL)中の溶液を0℃で撹拌し、そしてトリメチ
ル(トリフルオロメチル)シラン(0.76mL,5.17mmol)を添加した。得ら
れた混合物を0℃で30分間撹拌した後に、さらなるTBAF(87.2mg,0.33
4mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物
を飽和水性NH
4Cl(10mL)でクエンチした。得られた溶液をEtOAc(20m
L)で希釈し、そして2つの層を分離した。その水性画分をEtOAc(20mL×3)
で抽出し、そしてその有機画分をブライン(20mL×1)で洗浄し、合わせ、乾燥させ
(MgSO
4)、そして減圧中で濃縮した。次いで、その残渣をヘキサン中0〜20%の
EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物89aを最初に溶
出する生成物として、そして化合物89bを2番目に溶出する生成物として得た。
【0628】
化合物89a:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.3
6 − 7.26 (m, 10H), 5.30 (s, 1H), 3.90 (d
, J = 13.1 Hz, 2H), 3.74 − 3.64 (m, 1H),
3.60 (d, J = 13.1 Hz, 2H), 2.97 (d, J =
9.3 Hz, 1H), 1.94 − 1.80 (m, 1H), 1.60
− 1.44 (m, 3H), 1.38 (h, J = 7.4 Hz, 2H)
, 0.98 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
19F NMR (376
MHz, クロロホルム−d) δ −76.57 (d, J = 6.3 Hz)。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
21H
27F
3NO: 366.20;found: 366.15;TR = 1.46 m
in。
【0629】
化合物89b:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.3
2 (d, J = 4.8 Hz, 10H), 4.22 (s, 1H), 3.
82 (d, J = 13.6 Hz, 2H), 3.50 (d, J = 13
.6 Hz, 2H), 3.00 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 2.
66 (s, 1H), 1.79 (q, J = 9.1 Hz, 1H), 1.
49 (s, 2H), 1.35 − 1.11 (m, 4H), 0.87 (t
, J = 7.2 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, クロロホ
ルム−d) δ −76.53 (d, J = 8.3 Hz)。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+calculated for C
21H
27F
3NO: 3
66.20;found: 366.15;t
R = 1.49 min(LC/MS方
法Aで)。
【0630】
(2R,3R)−3−アミノ−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2−オール(89
c)の合成。化合物89a(121.35mg,0.332mmol)のEtOH(4m
L)中の撹拌溶液に、20%の炭素担持水酸化パラジウム(52mg,0.074mmo
l)を添加した。得られた混合物をH
2雰囲気下で20時間撹拌した。次いで、この反応
混合物を濾過し、そしてエタノール(10mL)で洗浄した。次いで、その濾液を減圧中
で濃縮して、化合物89cを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+cal
culated for C
7H
15F
3NO: 186.11;found: 185
.96;t
R = 0.55 min(LC/MS方法Aで)。
【0631】
(2R,3R)−3−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)ア
ミノ)−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2−オール(89d)の合成。化合物89
c(53.4mg,0.288mmol)および2,4−ジクロロピリド[3,2−d]
ピリミジン(57.68mg,0.288mmol)のTHF(3mL)中の溶液に、N
,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.151mL,0.865mmol)を添加し、
そしてこの混合物を80℃まで加熱した。2時間後、この反応混合物を室温まで冷却し、
次いで減圧中で濃縮し、そしてその残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出
するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物89dを得た。
【0632】
(2R,3R)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2−
オール(89e)の合成。化合物89d(106.7mg,0.346mmol)のジオ
キサン(3mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.160mL,
0.918mmol)および2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.230mL,1.
530mmol)を添加した。得られた溶液を110℃で還流させ、そして20時間撹拌
した。次いで、この反応混合物を室温まで冷却し、そしてEtOAc(20mL)で希釈
し、水(20mL×3)およびブライン(20mL×1)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、次いで減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtO
Acで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物89eを得た。LCMS
−ESI
+(m/z):[M+H−C
2H
4]
+calculated for C
23
H
29F
3N
5O
3: 480.22;found: 480.17;t
R = 1.0
3 min(LC/MS方法Aで)。
【0633】
(2R,3R)−3−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)ア
ミノ)−1,1,1−トリフルオロヘプタン−2−オール(89)の合成。化合物89e
(12mg,25.0umol)をTFA(1mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹
拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてメタノール(10mL)と共エバポレ
ートした。得られた残渣を水性メタノール(1mL)に溶解させ、セライト膜フィルター
で濾過して不溶性物質を除去し、そしてその濾液を分取HPLC(Gemini 10u
C18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセト
ニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。集めた生成物画分を
減圧中で濃縮し、そしてその残渣をメタノール(10mL×3)と共エバポレートし、そ
して減圧中で一晩乾燥させて、化合物89をそのTFA塩として得た。
1H NMR (
400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.65 (dd, J = 4.4,
1.4 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz,
1H), 7.79 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.8
2 (ddd, J = 8.3, 6.5, 2.1 Hz, 1H), 4.22
(qd, J = 7.3, 1.9 Hz, 1H), 1.92 − 1.74 (
m, 2H), 1.50 − 1.31 (m, 4H), 0.96 − 0.87
(m, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4) δ −
77.56, −79.32 (d, J = 7.3 Hz)。LCMS−ESI
+(
m/z):[M+H]
+calculated for C
14H
19F
3N
5O: 3
30.15;found: 330.15;t
R = 0.77 min(LC/MS方
法Aで)。
実施例90
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
【0634】
(2R,3R)−3−(ジベンジルアミノ)−1,1−ジフルオロ−1−(フェニルス
ルホニル)ヘプタン−2−オールおよび(2S,3R)−3−(ジベンジルアミノ)−1
,1−ジフルオロ−1−(フェニルスルホニル)ヘプタン−2−オール(90aおよび9
0b)の合成。化合物86c(235.6mg,0.798mmol)およびジフルオロ
メチルフェニルスルホン(153.3mg,0.80mmol)のTHF(5mL)中の
溶液を−78℃で撹拌し、次いでTHF中1.0MのLHMDS(1.60mL,1.6
0mmol)をゆっくりと添加した。この反応混合物を−78℃で2時間撹拌し、そして
室温まで温め、その後、飽和水性NH
4Cl溶液(15mL)でクエンチした。得られた
溶液をEtOAc(25mL)で希釈し、そして2つの層を分離した。分離した水性画分
をEtOAc(15mL×2)で逆抽出した。分離した有機画分を水(25mL×2)、
ブライン(25mL)で洗浄し、次いで合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして
減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜30%のEtOAcで溶出するシリカゲ
ルクロマトグラフィーに供して、化合物90aを最初に溶出する異性体として、そして化
合物90bを2番目に溶出する異性体として得た。
【0635】
化合物90a。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated
for C
27H
32F
2NO
3S: 488.21;found: 488.20;t
R = 1.50 min(LC/MS方法Aで)。
【0636】
化合物90b。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated
for C
27H
32F
2NO
3S: 488.21;found: 488.23;t
R = 1.52 min(LC/MS方法Aで)。
【0637】
(3R)−3−(ジベンジルアミノ)−1,1−ジフルオロヘプタン−2−オール(9
0c)の合成。化合物90a(132.9mg,0.273mmol)のメタノール(2
mL)中の溶液に、−40℃でNa
2HPO
4(236.3mg,1.664mmol)
および5%のナトリウム水銀−アマルガムビーズ(646.1mg,1.41mmol)
を添加した。得られた混合物を冷却浴内で2時間撹拌し、次いでセライトパッドで濾過し
た。その濾液を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をEtOAc(20mL)および水(2
0mL)で処理した。2つの層を分離し、そしてその水性画分をEtOAc(20mL×
2)で抽出した。その有機画分を水(20mL×1)で洗浄し、次いで合わせ、乾燥させ
(MgSO
4)、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜30%
のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物90cを得た。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
21H
28F
2NO: 348.21;found: 348.16;t
R = 1.26 m
in(LC/MS方法Aで)。
【0638】
(3R)−3−アミノ−1,1−ジフルオロヘプタン−2−オール(90d)の合成。
化合物90c(27.2mg,0.078mmol)のEtOH(1mL)中の溶液に、
20%の炭素担持水酸化パラジウム(15.9mg,0.023mmol)を添加した。
得られた混合物をH
2雰囲気下で20時間撹拌した。次いで、この反応混合物を濾過し、
そしてEtOH(5mL)で洗浄した。その濾液を減圧中で濃縮して、化合物90dを得
た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
7
H
116F
2NO: 168.12;found: 167.94;t
R = 0.49
min(LC/MS方法Aで)。
【0639】
(3R)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−
d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−1,1−ジフルオロヘプタン−2−オール(90
e)の合成。化合物90d(12.4mg,0.074mmol)および2,4−ジクロ
ロピリド[3,2−d]ピリミジン(11.8mg,0.059mmol)のTHF(1
mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.039mL,0.222
mmol)を添加した。この混合物を室温で2時間撹拌し、次いでさらなるTHF(1m
L)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.039mL,0.222mmol)、
および2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.056mL,0.371mmol)を添
加し、そして得られた混合物を100℃で20時間加熱した。この反応混合物を室温まで
冷却し、EtOAc(約20mL)で希釈し、水(20mL×3)およびブライン(20
mL×1)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その
残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィー
に供して、不純な90eを単離した。次いで、この不純な物質を分取HPLC精製(カラ
ム,Gemini 10u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリ
ル〜80%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供
して、化合物90eを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calcul
ated for C
23H
30F
2N
5O
3: 462.23;found: 462
.17;t
R = 1.00 min(LC/MS方法Aで)。
【0640】
(3R)−3−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)
−1,1−ジフルオロヘプタン−2−オール(90)の合成。化合物90e(16mg,
34.67umol)をTFA(1mL)に溶解させ、そして室温で撹拌した。1時間後
、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をメタノール(1mL×3)中で摩砕し
、濾過し、そして水(約6mL)で希釈した。この混合物を分取HPLC(Gemini
10u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq
.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。集めた生成
物画分を減圧中で濃縮し、メタノール(10mL×3)と共エバポレートし、そして減圧
中で乾燥させて、化合物90をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MH
z, メタノール−d
4) δ 8.64 (dd, J = 4.3, 1.4 Hz
, 1H), 7.84 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7
.78 (dd, J = 8.5, 4.3 Hz, 1H), 5.73 (td,
J = 55.6, 4.9 Hz, 1H), 4.70 (t, J = 7.4
Hz, 1H), 3.98 − 3.82 (m, 1H), 1.90 − 1.
72 (m, 2H), 1.54 − 1.31 (m, 4H), 1.00 −
0.82 (m, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4)
δ −77.78, −129.57 (ddd, J = 289.8, 55.1
, 8.6 Hz), −132.42 (ddd, J = 290.1, 56.0
, 12.5 Hz)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculat
ed for C
14H
20F
2N
5O: 312.16;found: 312.15
;t
R = 0.74 min(LC/MS方法Aで)。
実施例91
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0641】
(3R)−3−アミノ−1−フルオロヘプタン−2−オール(91a)の合成。化合物
88b(300.1mg,0.911mmol)および20%の炭素担持水酸化パラジウ
ム(30.9mg)のEtOH(5mL)中の混合物をH
2下で撹拌した。この反応混合
物を20時間撹拌し、濾過し、そしてその固体をEtOH(10mL)で洗浄した。その
濾液を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をトルエン(10mL×2)と共エバポレートし
て、化合物91aを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calcula
ted for C
7H
17FNO: 150.13;found: 149.95;t
R = 0.47 min(LC/MS方法Aで)。
【0642】
(3R)−3−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)
−1−フルオロヘプタン−2−オール(91b)の合成。91a(133.7mg,0.
896mmol)および2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(201.6
mg,1.008mmol)のTHF(6mL)中の溶液をN,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン(0.48mL,2.756mmol)で処理した。この混合物を室温で2.7
5時間撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を、ヘキサン中20
〜70%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、溶媒を減圧中
で除去した後に、化合物91bを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H−C
2
H
4]
+calculated for C
14H
19ClFN
4O: 313.12;
found: 313.14;t
R = 1.04 min(LC/MS方法Aで)。
【0643】
(3R)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−
d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−フルオロヘプタン−2−オール(91c)の
合成。化合物91b(233.6mg,0.747mmol)のジオキサン(7mL)中
の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.64mL,3.674mmol)
、および2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.45mL,2.995mmol)を添
加した。得られた溶液を110℃の浴で24時間還流させた。この反応混合物を減圧中で
濃縮し、そしてその残渣をDCM(30mL)に溶解させ、そして水(30mL×1)で
洗浄した。その水性画分をDCM(30mL×1)で抽出し、そしてその有機画分を合わ
せ、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン
中20〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。集め
た画分を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を分取HPLC(Gemini 10u C1
8 110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリル〜80%のaq.アセトニトリ
ル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。集めた生成物画分を合わせ
、飽和水性NaHCO
3溶液(1mL)により中和し、減圧中で部分的に濃縮してアセト
ニトリルを除去し、次いでEtOAc(20mL×2)で抽出した。その有機抽出物を水
(20mL)で洗浄し、合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮し
て、化合物91cを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H−C
2H
4]
+ca
lculated for C
23H
31FN
5O
3: 444.24;found:
444.19;t
R = 0.97 min(LC/MS方法Aで)。
【0644】
2−((3R)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−フルオロヘプタン−2−イル)イソイ
ンドリン−1,3−ジオン(91d)の合成。化合物91c(654mg,1.475m
mol)、フタルイミド(347.1mg,2.359mmol)、およびトリフェニル
ホスフィン(874.8mg,3.359mmol)のTHF(24mL)中の溶液に、
0℃でアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.697mL,3.539mmol)を添加
した。この反応混合物を室温まで温め、そして2時間撹拌した。この反応混合物を減圧下
で濃縮した後に、その残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲ
ルクロマトグラフィーに供して、減圧中での揮発性物質の除去後に、化合物91dを得た
。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
31
H
34FN
6O
4: 573.26;found: 573.20;t
R = 1.27
min(LC/MS方法Aで)。
【0645】
N
4−((3R)−2−アミノ−1−フルオロヘプタン−3−イル)−N
2−(2,4
−ジメトキシベンジル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(91e)
の合成。化合物91d(489.3mg,0.854mmol)のEtOH(5mL)中
の溶液に、ヒドラジン水和物(0.07mL,1.28mmol)を室温で添加した。こ
の反応混合物を3.5時間還流させ、その沈殿物を濾過により除去し、次いでその固体を
EtOH(15mL)で洗浄した。その濾液を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をDCM
(30mL)に溶解させ、水(30mL×2)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し
、そして減圧中で濃縮して、化合物91eを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M
+H]
+calculated for C
23H
32FN
6O
2: 443.26;f
ound: 443.20;t
R = 0.79 min(LC/MS方法Aで)。
【0646】
N−((3R)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−1−フルオロヘプタン−2−イル)アセト
アミド(91f)の合成。91e(395.3mg,0.893mmol)およびN,N
−ジイソプロピルエチルアミン(0.311mL,1.787mmol)のTHF(8m
L)中の溶液に、無水酢酸(0.127mL,1.340mmol)を添加し、そしてこ
の反応物を室温で30分間撹拌した。次いで、この混合物をEtOAc(30mL)で希
釈し、飽和水性NaHCO
3溶液(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、MgS
O
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜100
%のEtOAcで溶出、その後、EtOAc中0〜20%のメタノールで溶出するシリカ
ゲルクロマトグラフィーに供した。集めた生成物画分を減圧中で濃縮し、次いで分取HP
LC精製(Gemini 10u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセト
ニトリル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配
)に供して、減圧中での揮発性物質の除去後に、化合物91fを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
25H
34FN
6O
3:
485.27;found: 485.23;t
R = 1.28 min(LC/M
S方法Aで)。
【0647】
N−((3R)−3−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)ア
ミノ)−1−フルオロヘプタン−2−イル)アセトアミド(91)の合成。化合物91f
(50mg,0.103mmol)をTFA(3mL)に溶解させ、そして室温で11時
間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣をメタノール(1mL×3)
と共に摩砕した。その不溶性物質を濾過により除去し、そしてその濾液を水(3mL)で
希釈した後に、得られた溶液を分取HPLC(Gemini 10u C18 110A
,AXIA;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%
のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。生成物を含む画分を合わせ、減圧下で濃
縮乾固させ、メタノールと共エバポレートし(3回)、そして最後に高真空下で乾燥させ
て、91をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−
d
4) δ 8.67 (ddd, J = 4.3, 1.4, 0.6 Hz, 1
H), 7.96 − 7.69 (m, 2H), 4.82 − 4.67 (m,
1H), 4.60 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.48 (d,
J = 5.0 Hz, 1H), 4.41 (dq, J = 21.7, 5.
1 Hz, 1H), 1.96 (d, J = 4.2 Hz, 3H), 1.7
8 (td, J = 8.6, 4.6 Hz, 1H), 1.48 − 1.24
(m, 4H), 0.90 (tt, J = 5.5, 2.3 Hz, 3H)
。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
16
H
27FN
6O: 335.19;found: 335.19;t
R = 0.82
min(LC/MS方法Aで)。
実施例92
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0648】
(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチルヘキサン酸メ
チル(92b)の合成。(S)−2−アミノ−2−メチルヘキサン酸92a(2018.
9mg,11.11mmol,Asiba Pharmatech Inc.)のメタノ
ール(30mL)中の懸濁物に、塩化チオニル(1.62mL)を滴下により添加し、そ
して得られた溶液を41時間還流させた。この溶液を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を
メタノール(30mL×2)と共エバポレートした。その残渣を水(30mL)およびメ
タノール(5mL)中のNaHCO
3(4.6964g,55.90mmol)で処理し
、そして室温で撹拌した。ジ炭酸ジ−tert−ブチル(2932mg,13.43mm
ol)を添加し、そしてこの混合物を4時間撹拌した。次いで、さらなるNaHCO
3(
1014.6mg,12.08mmol)およびジ炭酸ジ−tert−ブチル(1234
.0mg,5.654mmol)を添加し、そして得られた懸濁物を室温で一晩撹拌した
。次いで、この反応混合物を水(100mL)で希釈し、そしてEtOAc(100mL
×2)で抽出した。その有機抽出物を水(100mL)で洗浄し、次いで合わせ、MgS
O
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜20%
のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物92bを得た。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H−C
4H
8]
+calculated for
C
9H
18NO
4: 204.12;found: 203.68;t
R = 1.2
4 min(LC/MS方法Aで)。
【0649】
(S)−(1−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン−2−イル)カルバミン酸tert−
ブチル(92c)の合成。化合物92b(2515.4mg,9.699mmol)の、
THF(20mL)およびメタノール(2.8mL)中の撹拌溶液に、0℃でTHF中2
.0MのLiBH
4(9.7mL,19.4mmol)を添加した。この溶液を室温で5
時間撹拌し、次いで0℃で水(100mL)で希釈し、そしてEtOAc(100mL×
2)で抽出した。合わせた抽出物を水(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、
濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜40%のEtOAcで溶
出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物92cを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H−C
4H
8]
+calculated for C
12H
26N
O
3: 232.19;found: 231.60;t
R = 1.07 min(L
C/MS方法Aで)。
【0650】
(S)−(2−メチル−1−オキソヘキサン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチ
ル(92d)の合成。化合物92c(543.3mg,2.349mmol)のDCM(
20mL)中の溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(1495.1mg,3
.525mmol)を添加し、そして得られた混合物を3時間撹拌した。この反応混合物
をDCM(30mL)で希釈し、そしてセライトのパッドで濾過した。その濾液を飽和水
性Na
2S
2O
3(50mL)、水(50mL)、およびブライン(50mL)で洗浄し
た。その水性画分をDCM(30mL×2)で再度抽出し、そして合わせた有機画分をN
a
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜
70%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物92dを
得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H−C
4H
8]
+calculated
for C
8H
16NO
3: 174.11;found: 174.76, t
R =
1.28 min(LC/MS方法Aで)。
【0651】
((3S)−2−ヒドロキシ−3−メチルヘプタン−3−イル)カルバミン酸tert
−ブチル(92e)の合成。氷塩浴(−15℃)内で冷却した化合物92d(511.8
mg,2.232mmol)のジエチルエーテル(5mL)中の溶液に、ジエチルエーテ
ル中1.6MのMeLiの溶液(5.58mL,8.927mmol)を滴下により5分
間かけて添加した。30分後、この反応混合物を飽和水性NH
4Cl溶液(15mL)で
クエンチした。得られた混合物を水で希釈し、そしてその生成物をEtOAc(25mL
×2)で抽出した。合わせた抽出物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃
縮した。次いで、その残渣をヘキサン中0〜70%のEtOAcで溶出するシリカゲルク
ロマトグラフィーに供して、化合物92eを2つのジアステレオマーの混合物として得た
。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
13
H
28NO
3: 246.21;found: 245.63;t
R = 1.28 m
in(LC/MS方法Aで)。
【0652】
(3S)−3−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)
−3−メチルヘプタン−2−オール(92f)の合成。化合物92e(347mg,1.
414mmol)をジオキサン中4MのHCl(3.1mL)に溶解させ、そして室温で
4時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧中で濃縮した。THF(10.5mL)
中のその残渣を2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(259.1mg,1
.295mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.18mL,6.7
7mmol)で処理し、そして80℃の浴に1時間入れた。この反応混合物を室温まで冷
却し、減圧下で濃縮し、そしてその残渣を、ヘキサン中0〜70%のEtOAcで溶出す
るシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物92fを得た。LCMS−ESI
+(
m/z):[M+H]
+calculated for C
15H
21ClN
4O: 3
09.15;found: 309.12;t
R = 1.32 min(LC/MS方
法Aで)。
【0653】
(2R,3S)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メチルヘプタン−2−オールおよび(
2S,3S)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2
−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メチルヘプタン−2−オール(92gおよ
び92h)の合成。化合物92f(331.8mg,1.074mmol)のジオキサン
(11mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.561mL,3.
223mmol)および2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.807mL,5.37
2mmol)を添加した。得られた混合物を110℃の浴で17時間還流させた。次いで
、この混合物を減圧中で濃縮し、そして得られた残渣をEtOAc(50mL)に溶解さ
せ、そして水(50mL×2)およびブライン(50mL)で洗浄した。その有機画分を
Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、次いで減圧中で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン
中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。次いで
、集めた生成物を減圧中で濃縮し、そしてDCM中0〜20%のMeOHで溶出するシリ
カゲルでのカラムクロマトグラフィーに再度供して、化合物92gと92hとの混合物を
得た。次いで、この混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を分取キラルSFC(SF
C IC−5 um−4.6X100 mm,40%のEtOH−アンモニア)に供して
、揮発性物質を減圧中で除去した後に、最初に溶出する化合物92g、および2番目に溶
出する化合物92hを得た。
【0654】
化合物92g:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.2
9 (dd, J = 4.5, 1.5 Hz, 1H), 7.71 (d, J
= 8.4 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 8.5, 4.3 Hz
, 1H), 7.29 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.46 (d
, J = 2.4 Hz, 1H), 6.42 (dd, J = 8.2, 2.
4 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 3.8
4 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 2.13 (t, J = 12
.7 Hz, 1H), 1.88 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 1
.45 (ddd, J = 12.9, 9.7, 5.5 Hz, 1H), 1.
38 (s, 3H), 1.35 − 1.22 (m, 2H), 1.21 (d
, J = 6.3 Hz, 4H), 0.87 (t, J = 7.2 Hz,
3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for
C
24H
34N
5O
3: 440.27;found: 440.18;t
R = 1.
29 min(LC/MS方法Aで)。
【0655】
化合物92h:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.2
9 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 7.70 (d, J
= 8.4 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.5, 4.3 Hz
, 1H), 7.29 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.20 (s
, 1H), 6.46 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.42 (d
d, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 5.
7 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 1
.97 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 1.59 (dt, J =
13.9, 7.2 Hz, 1H), 1.48 (s, 3H), 1.36 (q
d, J = 7.2, 6.7, 4.0 Hz, 4H), 1.26 (d, J
= 1.4 Hz, 1H), 1.18 (d, J = 6.4 Hz, 3H)
, 0.97 − 0.90 (m, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+calculated for C
24H
34N
5O
3: 440.27;fou
nd: 440.18;t
R = 1.28 min(LC/MS方法Aで)。
【0656】
(3S)−3−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)
−3−メチルヘプタン−2−オール(92)の合成。化合物92g(74.1mg,0.
169mmol)をTFA(3mL)に溶解させ、そして室温で0.75時間撹拌した。
この反応混合物を減圧下で注意深く濃縮乾固させた。その残渣を50%のaq.メタノー
ルと共に摩砕し、そしてセライト膜フィルタで濾過した。次いで、その濾液を分取HPL
C(Gemini 10u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリ
ル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供
した。生成物の画分を合わせ、減圧中で濃縮し、次いでメタノール(10mL×3)と共
エバポレートし、そして減圧下で乾燥させて、化合物92をそのTFA塩として得た。
1
H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.61 (dd, J
= 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.84 (dd, J = 8.5, 1
.4 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1
H), 4.36 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 2.30 (dt,
J = 16.4, 6.8 Hz, 1H), 1.91 − 1.78 (m, 1
H), 1.56 (s, 3H), 1.46 − 1.29 (m, 4H), 1
.23 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.97 − 0.85 (m,
3H).
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4) δ −77.
60。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
15H
24N
5O: 290.20;found: 290.14;t
R = 0.82
min(LC/MS方法Aで)。
実施例93
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0657】
(4R)−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)オキサゾリジン−2−カルボン
酸エチル(93c)の合成。(R)−N−Boc−フェニルグリシノール93a(522
.4mg,2.249mmol,Combi−Blocks,Inc.)、トリフルオロ
ピルビン酸エチル93b(0.328mL,2.474mmol,Oakwood Pr
oducts)、およびp−トルエンスルホン酸ピリジニウム(113.1mg,0.4
50mmol)のトルエン(20mL)中の溶液を、Dean−Stark装置を用いて
20時間還流させた。次いで、この反応混合物を氷水浴を使用して0℃まで冷却し、そし
てセライトのパッドで濾過した。その濾液を減圧中で濃縮した後に、その残渣を、ヘキサ
ン中0〜30%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物
93cを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated f
or C
13H
15F
3NO
3: 290.10;found: 289.84;t
R
= 1.21 min(LC/MS方法Aで)。
【0658】
((4R)−4−フェニル−2−(トリフルオロメチル)オキサゾリジン−2−イル)
メタノール(93d)の合成。化合物93c(384.9mg,1.331mmol)の
MeOH(6mL)中の溶液に、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(50.3mg,1.3
31mmol)を添加した。この反応混合物を室温まで温め、そして30分間撹拌し、そ
の後、水性飽和NH
4Cl(15mL)でクエンチした。メタノールを減圧下で除去した
後に、得られた水溶液をEtOAc(25mL×3)で抽出した。その有機抽出物を水(
25mL×2)およびブライン(25mL)で洗浄し、合わせ、MgSO
4で乾燥させ、
濾過し、次いで減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜40%のEtOAcで溶
出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物93dを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
11H
13F
3NO
2:
248.09;found: 247.90;t
R = 0.96 min(LC/M
S方法Aで)。
【0659】
(R)−2−(((R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ)−2−(ト
リフルオロメチル)ヘキサン−1−オール(93e)の合成。化合物93d(264.7
mg,1.071mmol)のTHF(13mL)中の溶液に、−78℃でn−ブチルリ
チウム(ヘキサン中2.5M,1.713mL,4.283mmol)を滴下により添加
した。得られた溶液を冷却浴内で2時間撹拌し、その後、水性飽和NH
4Cl(30mL
)でクエンチした。この混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出し、そしてこの抽出
物を水(30mL×2)およびブライン(30mL×1)で洗浄した。その有機画分を合
わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン
中0〜70%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物9
3eを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated fo
r C
15H
23F
3NO
2: 306.17;found: 305.90, t
R
= 1.13 min(LC/MS方法Aで)。
【0660】
(R)−2−アミノ−2−(トリフルオロメチル)ヘキサン−1−オール塩酸塩(93
f)の合成。化合物93e(146.5mg,0.480mmol)の、EtOH(1m
L)および濃HCl(0.3mL)中の溶液に、炭素担持水酸化パラジウム(67.4m
g)を添加し、そして得られた混合物をH
2雰囲気下で24時間撹拌した。この反応混合
物をセライトのパッドで濾過し、次いでその固体をEtOH(25mL)ですすいだ。そ
の溶出物を減圧下で濃縮し、水(20mL)で希釈し、次いでEtOAc(20mL×2
)で抽出した。その有機抽出物を合わせ、そして減圧下で濃縮して、化合物93fをその
HCl塩として得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculate
d for C
7H
15F
3NO: 186.11;found: 185.95;t
R
= 0.51 min(LC/MS方法Aで)。
【0661】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−(トリフルオロメチル)ヘキサン−1−オール
(93h)の合成。化合物93f(123.84mg,0.480mmol)および2,
4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(96.0mg,0.480mmol)の
THF(4mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.251mL,
1.439mmol)を添加した。この反応混合物を撹拌し、そして80℃で18時間加
熱した。この反応混合物を冷却し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン
中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物
93g(109.9mg,66%)を得た。化合物93g(109.9mg,0.315
mmol)のジオキサン(3.5mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン(0.165mL,0.945mmol)および2,4−ジメトキシベンジルアミン(
0.237mL,1.576mmol)を添加した。この混合物を110℃で20時間還
流させ、室温まで冷却し、EtOAc(30mL)で希釈し、水(30mL×3)および
ブライン(30mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮し
た。得られた残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマ
トグラフィーに供した。集めた画分を減圧中で濃縮して残渣にし、これを分取HPLC精
製(Gemini 10u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリ
ル〜80%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供
して、化合物93hを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calcul
ated for C
23H
29F
3N
5O
3: 480.22;found: 480
.17;t
R = 0.96 min(LC/MS方法Aで)。
【0662】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
2−(トリフルオロメチル)ヘキサン−1−オール(93)の合成。化合物93h(7.
8mg,16.27umol)をTFA(1mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌
した。次いで、この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をメタノール(5mL
×3)と共エバポレートした。その残渣を50%のaq.メタノールと共に摩砕し、そし
てセライト膜フィルタで濾過した。その濾液を分取HPLC(Gemini 10u C
18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニト
リル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。生成物の画分を合わせ、
減圧下で濃縮し、メタノール(10mL×3)と共エバポレートし、そして減圧下で乾燥
させて、化合物93をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メ
タノール−d
4) δ 8.67 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H
), 7.89 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.82
(dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.11 (d, J =
12.2 Hz, 1H), 4.06 − 3.97 (m, 1H), 2.81
(ddd, J = 13.8, 11.0, 4.4 Hz, 1H), 1.99
− 1.85 (m, 1H), 1.38 (m, 4H), 0.92 (t, J
= 7.0 Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4) δ −75.96 (s, 3F), −77.39(s, 3F)。LCMS−
ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
14H
19F
3N
5O: 330.15;found: 330.16;t
R = 0.76 min(L
C/MS方法Aで)。
実施例94
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【0663】
(R)−3−メチル−5−フェニル−5,6−ジヒドロ−2H−1,4−オキサジン−
2−オン(94c)および3−メチル−5−フェニル−3,6−ジヒドロ−2H−1,4
−オキサジン−2−オン(94d)の合成。(R)−(−)−2−フェニルグリシノール
94a(Sigma−Aldrich,98%,99%ee,3.6296g,172.
25mmol)およびモレキュラーシーブ(86.03g)の2,2,2−トリフルオロ
エタノール(500mL)中の混合物に、ピルビン酸エチル94b(19.2mL,17
2.29mmol)を添加し、そして得られた混合物を還流温度まで加熱した。24時間
後、この混合物を室温まで冷却し、セライトのパッドで濾過し、そしてEtOAc(50
mL)で洗浄した。その橙色の濾液およびEtOAc洗浄液を2つのフラスコに分け、そ
してそれぞれを減圧下で濃縮した。得られた残渣の各々を、ヘキサン中0〜40%のEt
OAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。これらの2つのクロマトグラ
フィーから得られた生成物画分を合わせ、減圧下で濃縮し、そして減圧中で乾燥させて、
化合物94c、および後に溶出する化合物94dを得た。
【0664】
化合物94c:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.4
5 − 7.38 (m, 2H), 7.38 − 7.32 (m, 3H), 4
.85 (ddd, J = 10.9, 4.6, 2.4 Hz, 1H), 4.
57 (dd, J = 11.6, 4.5 Hz, 1H), 4.26 (dd,
J = 11.6, 10.9 Hz, 1H), 2.41 (d, J = 2.
4 Hz, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculate
d for C
11H
12NO
2: 190.09;found: 189.92;t
R
= 0.88 min(LC/MS方法Aで)。
【0665】
化合物94d:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.8
1 − 7.71 (m, 2H), 7.55 − 7.41 (m, 3H), 5
.47 (dd, J = 16.0, 1.2 Hz, 1H), 5.25 (dd
, J = 16.0, 2.8 Hz, 1H), 4.31 (qdd, J =
7.1, 3.0, 1.1 Hz, 1H), 1.72 (d, J = 7.3
Hz, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated
for C
11H
12NO
2: 190.09;found: 189.94;t
R =
0.83 min(LC/MS方法Aで)。
【0666】
(3R,5R)−3−ブチル−3−メチル−5−フェニルモルホリン−2−オン(94
e)の合成。化合物94c(14.84g,78.43mmol)のTHF(500mL
)中の溶液を−78℃の浴でアルゴン下で撹拌し、そして三フッ化ホウ素ジエチルエーテ
ラート(20.5mL,161.11mmol)を30分間かけてゆっくりと添加した。
この反応混合物を−78℃で1.5時間撹拌した。2Mのブチルマグネシウムクロリド溶
液(THF中2.0M)(83.0mL)を約30分間かけてゆっくりと添加し、そして
この反応混合物を−78℃で2時間撹拌し、その後、飽和塩化アンモニウム(300mL
)を添加し、その後、室温まで温めた。この混合物を水(200mL)で希釈し、そして
EtOAc(300mL×3)で抽出した。その有機抽出物を水(500mL×3)、ブ
ライン(300mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして減圧下で濃
縮した。その残渣をDCM(150mL,加熱)に溶解させた後に、その不溶性物質を濾
過により除去した。その濾液を減圧下で濃縮して小さい体積にし、そしてヘキサン中0〜
20%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物94eを
得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
15H
22NO
2: 248.17;found: 248.02;t
R = 1.07
min(LC/MS方法Aで)。
【0667】
(R)−2−(((R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ)−2−メチ
ルヘキサン−1−オール(94f)の合成。化合物94e(14.01g,56.64m
mol)のTHF(100mL)中の撹拌溶液に、0℃でTHF中2.0MのLiBH
4
(57mL,114mmol)を添加した。この溶液を室温で2時間撹拌し、氷浴で冷却
し、そして水(500mL)でクエンチした。その生成物をEtOAc(300mL×3
)で抽出し、そしてこの抽出物を水(500mL)およびブライン(100mL)で洗浄
した。合わせた抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、そして減圧下で濃縮して、94fを
得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
15H
26NO
2: 252.20;found: 252.05;t
R = 0.68
min(LC/MS方法Aで)。
【0668】
(R)−2−アミノ−2−メチルヘキサン−1−オール塩酸塩(94g)の合成。化合
物94f(14.24g,56.65mmol)および20%の炭素担持Pd(OH)
2
(2.847g)のEtOH(210mL)中の混合物に、ジオキサン中4NのHCl(
21.5mL,86.0mmol)を添加した。得られた混合物をH
2ガスでパージし(
3回)、次いでH
2雰囲気下70℃で8時間撹拌した。この反応混合物を冷却し、そして
さらなる20%の炭素担持Pd(OH)
2(0.71g)を添加した。得られた混合物を
H
2ガスでパージし(3回)、次いでH
2雰囲気下70℃で2時間撹拌した。この反応混
合物を冷却し、そしてセライトパッドで濾過し、そして除去した固体をEtOH(50m
L)で洗浄した。その濾液およびEtOH洗浄液を合わせ、そして減圧下で濃縮した。そ
の残渣をDCM(100mL×3)と共エバポレートし、そして減圧下で乾燥させて、化
合物94gを得た。その残渣をDCM(50mL)およびトルエン(50mL)と共に摩
砕し、次いで減圧下で濃縮した。その残渣をトルエン(50mL×1)と共エバポレート
し、そして減圧下40℃で1時間、および室温で一晩乾燥させて、化合物94gをそのH
Cl塩として得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated
for C
7H
18NO: 132.14;found: 131.90;t
R =
0.42 min(LC/MS方法Aで)。
【0669】
(R)−(1−ヒドロキシ−2−メチルヘキサン−2−イル)カルバミン酸tert−
ブチル(94h)の合成。94g(3.1403g,16.01mmol)のメタノール
(7mL)および水(45mL)中の溶液に、重炭酸ナトリウム(4.05g,48.2
1mmol)およびジ炭酸ジ−tert−ブチル(Boc
2O,4.25g,19.47
mmol)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、さらなる重炭酸
ナトリウム(0.68g,8.095mmol)およびジ炭酸ジ−tert−ブチル(1
.752g,8.028mmol)を添加した。この混合物を48時間撹拌し、次いで、
さらなる重炭酸ナトリウム(0.808g,9.618mmol)およびジ炭酸ジ−te
rt−ブチル(1.92g,8.797mmol)を添加した。この反応混合物を4時間
撹拌し、水(100mL)で希釈し、そしてEtOAc(100mL×2)で抽出した。
この抽出物を水(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下
で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜40%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロ
マトグラフィーに供して、化合物94hを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+
H]
+calculated for C
12H
26NO
3: 232.19;foun
d: 231.65;t
R = 1.08 min(LC/MS方法Aで)。
【0670】
(R)−(2−メチル−1−オキソヘキサン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチ
ル(94i)の合成。化合物94h(446.7mg,1.931mmol)のDCM(
15mL)中の溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(1230.6mg,2
.901mmol)を添加し、そして得られた混合物を3時間撹拌した。この反応混合物
をセライトのパッドで濾過し、次いで、その濾液を飽和水性Na
2S
2O
3(30mL)
で洗浄し、その後、水(30mL×2)で洗浄した。その水性画分をDCM(30mL)
で逆抽出し、次いで、全ての有機画分を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして
減圧中で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0〜30%のEtOAcで溶出するシリ
カゲルクロマトグラフィーに供して、化合物94iを得た。LCMS−ESI
+(m/z
):[M+H−C
4H
8]
+calculated for C
8H
16NO
3: 17
4.11;found: 173.77;t
R = 1.17 min(LC/MS方法
Aで)。
【0671】
((3R)−2−ヒドロキシ−3−メチルヘプタン−3−イル)カルバミン酸tert
−ブチル(94j)の合成。化合物94i(322.4mg,1.406mmol)のジ
エチルエーテル(5mL)中の溶液に、氷−NaCl浴内で、ジエチルエーテル中1.6
MのMeLi(3.6mL,5.76mmol)を滴下により2分間かけて添加した。3
0分後、この反応混合物を飽和水性塩化アンモニウム溶液(20mL)でクエンチした。
その2つの相を分離し、そしてその水性画分をDCM(30mL)で抽出した。その有機
画分を水(30mL)で洗浄し、合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、次いで減圧中
で濃縮した。次いで、その残渣をヘキサン中0〜40%のEtOAcで溶出するシリカゲ
ルクロマトグラフィーに供して、化合物94jを得た。LCMS−ESI
+(m/z):
[M+H]
+calculated for C
13H
28NO
3: 246.21;f
ound: 245.70;t
R = 1.14 min. and t
R = 1.1
6 min(LC/MS方法Aで)。
【0672】
(3R)−3−((2−クロロ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−
イル)アミノ)−3−メチルヘプタン−2−オール(94k)の合成。化合物94j(1
19.8mg,0.488mmol)をジオキサン中4MのHCl(3mL)に溶解させ
、そして室温で1時間撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、次いで、その残渣を
THF(10.5mL)で処理し、その後、2,4−ジクロロ−7−フルオロピリド[3
,2−d]ピリミジン84E(110.9mg,0.508mmol)およびN,N−ジ
イソプロピルエチルアミン(0.36mL,2.067mmol)で処理した。この混合
物を80℃の浴内で3時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、減圧中で濃縮し
、そしてその残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマ
トグラフィーに供して、化合物94kを、2つのジアステレオマーの混合物(約2:3の
比)として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.5
5 (dd, J = 2.6, 1.2 Hz, 1H), 7.66 (dd, J
= 8.8, 2.6 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 10.9 H
z, 1H), 5.29 (br, 1H), 3.97 (q, J = 6.1
Hz, 0.4H), 3.91 (q, J = 6.4 Hz, 0.6H), 2
.09 (ddd, J = 13.8, 12.3, 4.4 Hz, 0.6H),
2.03 − 1.88 (m, 1H), 1.67 (dt, J = 14.2
, 7.0 Hz, 0.4H), 1.51 (s, 1.2H), 1.43 (s
, 1.8H), 1.49 − 1.136 (m, 4H), 1.22 (d,
J = 6.5 Hz, 1.8H), 1.20 (d, J = 6.5 Hz,
1.2H), 0.99 − 0.91 (m, 1.2H), 0.88 (t, J
= 7.3 Hz, 1.8H)。
19F NMR (376 MHz, クロロホル
ム−d) δ −117.38 (t, J = 8.9 Hz)。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+calculated for C
15H
21ClFN
4O:
327.14;found: 327.11;t
R = 1.23 min(LC/M
S方法Aで)。
【0673】
(2R,3R)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−フル
オロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メチルヘプタン−2−
オールおよび(2S,3R)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)
−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メチルヘプ
タン−2−オール(94lおよび94m)の合成。化合物94k(128.5mg,0.
416mmol)のジオキサン(5mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン(0.22mL,1.263mmol)および2,4−ジメトキシベンジルアミン(
0.16mL,1.065mmol)を添加し、そして得られた混合物を110℃の浴内
で20時間還流させた。この反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(30mL)で希
釈し、次いで水(30mL×2)で洗浄した。次いで、その水性画分をEtOAc(30
mL)で逆抽出した。その有機画分を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、そして減圧下で濃
縮した。次いで、その残渣をヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲル
クロマトグラフィーに供して、化合物94lと94mとの混合物を得た。この化合物混合
物を、分取キラルSFC(SFC IC−5 um−4.6X100mm,30% Et
OH−アンモニア,流量=3mL/min)にさらに供して、最初に溶出する化合物94
l、および2番目に溶出する化合物94mを得た。
【0674】
化合物94l:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.1
4 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.2
8 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 2.4
Hz, 1H), 6.42 (dd, J = 8.3, 2.4 Hz, 1H),
4.55 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H),
3.79 (s, 3H), 4.0−3.7 (m, 1H), 1.97 (s,
1H), 1.59 (s, 2H), 1.47 (s, 3H), 1.36 (
d, J = 5.2 Hz, 4H), 1.17 (d, J = 6.4 Hz,
3H), 1.00 − 0.89 (m, 3H)。
19F NMR (376 M
Hz, クロロホルム−d) δ −121.41。LCMS−ESI
+(m/z):[
M+H]
+calculated for C
24H
33FN
5O
3: 458.26;
found: 458.17;t
R = 1.19 min(LC/MS方法Aで)。
【0675】
化合物94m:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.1
4 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.2
8 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.46 (d, J = 2.3
Hz, 1H), 6.42 (dd, J = 8.3, 2.4 Hz, 1H),
4.55 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 3.84 (d, J =
1.1 Hz, 3H), 3.79 (s, 3H), 3.9−3.6 (m, 1
H), 2.09 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 1.87 (s,
1H), 1.57 (s, 1H), 1.43 (m, 1H), 1.37 (s
, 3H), 1.30 (m, 2H), 1.20 (d, J = 6.4 Hz
, 3H), 0.87 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
19F NMR
(376 MHz, クロロホルム−d) δ −121.40。LCMS−ESI
+(
m/z):[M+H]
+calculated for C
24H
33FN
5O
3: 4
58.26;found: 458.16;t
R = 1.22 min(LC/MS方
法Aで)。
【0676】
(3R)−3−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−
イル)アミノ)−3−メチルヘプタン−2−オール(94)の合成。化合物94m(9.
0mg,20.5umol)をTFA(1mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌し
た。この反応混合物を減圧下で注意深く濃縮乾固させ、次いで、その残渣を50%のaq
.メタノールと共に摩砕し、そしてセライト膜フィルタで濾過した。その濾液を分取HP
LC(Gemini 10u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニト
リル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に
供した。生成物の画分を合わせ、減圧下で濃縮し、メタノール(10mL×3)と共エバ
ポレートし、そして減圧下で乾燥させて、化合物94をそのTFA塩として得た。
1H
NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.54 (d, J = 2
.4 Hz, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.62 (dd, J =
8.8, 2.5 Hz, 1H), 4.39 − 4.29 (m, 1H), 2
.29 (dt, J = 15.7, 6.7 Hz, 1H), 1.84 (dt
, J = 16.0, 6.9 Hz, 1H), 1.55 (s, 3H), 1
.44 − 1.30 (m, 4H), 1.23 (d, J = 6.5 Hz,
3H), 0.96 − 0.84 (m, 3H)。
19F NMR (376 M
Hz, メタノール−d
4) δ −77.53 (s, 3F), −118.19
(dd, J = 8.8, 4.0 Hz, 1F)。LCMS−ESI
+(m/z)
:[M+H]
+calculated for C
15H
23FN
5O: 308.19
;found: 308.12;t
R = 1.46 min(LC/MS方法Aで)。
実施例95
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【0677】
(2R,3R)−3−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン
−4−イル)アミノ)−3−メチルヘプタン−2−オール(95)の合成。化合物94l
(10.3mg,23.4umol)をTFA(1mL)に溶解させ、そして室温で1時
間撹拌した。この反応混合物を減圧中で注意深く濃縮乾固させた後に、その残渣を50%
のaq.メタノールと共に摩砕し、そしてセライト膜フィルタで濾過した。その濾液を分
取HPLC(Gemini 10u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセ
トニトリル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾
配)に供した。生成物の画分を合わせ、減圧下で濃縮し、メタノール(10mL×3)と
共エバポレートし、そして減圧下で一晩乾燥させて、化合物95をそのTFA塩として得
た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.53 (d,
J = 2.4 Hz, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.62 (dd,
J = 8.7, 2.5 Hz, 1H), 4.24 (q, J = 6.4
Hz, 1H), 2.14 (ddd, J = 15.0, 11.3, 4.2
Hz, 1H), 2.04 (dq, J = 14.3, 5.2 Hz, 1H)
, 1.48 (s, 3H), 1.39 − 1.24 (m, 4H), 1.2
2 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.89 (t, J = 7.0
Hz, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4) δ −7
7.52 (s, 3F), −118.31 (dd, J = 8.7, 4.1
Hz, 1F)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated
for C
15H
23FN
5O: 308.19;found: 308.12;t
R
= 1.47 min(LC/MS方法Aで)。
実施例96
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【0678】
(3R)−3−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)
−3−メチルヘプタン−2−オール(96a)の合成。化合物94j(195.7mg,
0.798mmol)を、ジオキサン中4MのHCl(3mL)に溶解させ、そして室温
で1時間撹拌した。次いで、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を2−メチル
テトラヒドロフラン(5mL)、2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(1
60mg,0.525mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.57
mL,3.272mmol)で処理し、そして80℃の浴で3時間加熱した。この反応混
合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、そしてその残渣を、ヘキサン中0〜100%の
EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物96aを2つのジ
アステレオマーの混合物(約2:3の比)として得た。LCMS−ESI
+(m/z):
[M+H]
+calculated for C
15H
22ClN
4O: 309.15
;found: 309.08;TR = 1.41 min(LC/MS方法Aで)。
【0679】
(2S,3R)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メチルヘプタン−2−オールおよび(
2R,3R)−3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2
−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−メチルヘプタン−2−オール(96bおよ
び96c)の合成。化合物96a(132.6mg,0.429mmol)のジオキサン
(5mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.23mL,1.32
0mmol)および2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.16mL,1.065mm
ol)を添加し、そして得られた混合物を110℃で20時間還流させた。この反応混合
物をEtOAc(30mL)で希釈し、そして水(30mL×2)で洗浄した。その水性
画分をEtOAc(50mL)で逆抽出した。その有機画分を合わせ、MgSO
4で乾燥
させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtO
Acで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物96bと96cとの混合
物を得た。この混合物をキラルSFC(SFC IC−5 um−4.6X100mm,
40% EtOH−アンモニア,流量=3mL/min)にさらに供して、最初に溶出す
る化合物96b、および2番目に溶出する化合物96cを得た。
【0680】
化合物96b:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.2
8 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 7.69 (d, J
= 8.4 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.5, 4.3 Hz
, 1H), 7.29 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.19 (s
, 1H), 6.46 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.42 (d
d, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H), 5.3 (br, 1H), 4
.56 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.86 (m, 1H), 3
.83 (s, 3H), 3.79 (s, 3H), 1.98 (m, 1H),
1.66 − 1.53 (m, 1H), 1.48 (s, 3H), 1.44
− 1.30 (m, 4H), 1.17 (d, J = 6.4 Hz, 3H
), 0.98 − 0.89 (m, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M
+H]
+calculated for C
24H
34N
5O
3: 440.27;fo
und: 440.25;TR = 0.99 min(LC/MS方法Aで)。
【0681】
化合物96c:
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 8.2
9 (dd, J = 4.2, 1.5 Hz, 1H), 7.70 (d, J
= 8.4 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz
, 1H), 7.30 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.16 (s
, 1H), 6.46 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.42 (d
d, J = 8.2, 2.4 Hz, 1H), 5.25 (s, 1H), 4
.56 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 3
.79 (s, 3H), 3.86 − 3.75 (m, 1H), 2.13 (
t, J = 13.0 Hz, 1H), 1.93 − 1.79 (m, 1H)
, 1.52 − 1.40 (m, 1H), 1.38 (s, 3H), 1.3
5 − 1.15 (m, 3H), 1.20 (d, J = 6.4 Hz, 3
H), 0.87 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。LCMS−ESI
+(m
/z):[M+H]
+calculated for C
24H
34N
5O
3: 440
.27;found: 440.25;t
R = 1.00 min(LC/MS方法A
で)。
【0682】
(3R)−3−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)
−3−メチルヘプタン−2−オール(96)の合成。化合物96b(8.7mg,19.
79umol)をTFA(1mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。この反応
混合物を減圧下で濃縮乾固させ、次いでメタノール(10mL)と共エバポレートした。
得られた残渣をメタノール(1mL)および濃水酸化アンモニウム(0.1mL)に溶解
させた。この反応混合物を10分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮乾固させ、そしてメタノ
ール(10mL)と共エバポレートした。その残渣を50%のaq.MeOH(10mL
)と共に摩砕し、そしてセライト膜フィルタで濾過した。その濾液を分取HPLC(Ge
mini 10u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリル〜70
%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。生
成物の画分を合わせ、減圧下で濃縮し、メタノール(10mL×3)と共エバポレートし
、そして高真空下で乾燥させて、化合物96をそのTFA塩として得た。
1H NMR
(400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.61 (dd, J = 4.4,
1.5 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz,
1H), 7.76 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.
36 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 2.30 (dt, J = 16
.3, 6.8 Hz, 1H), 1.91 − 1.78 (m,1H), 1.5
6 (s, 3H), 1.43 − 1.30 (m, 4H), 1.23 (d,
J = 6.5 Hz, 3H), 0.98 − 0.85 (m, 3H)。LC
MS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
15H
24
N
5O: 290.20;found: 290.11;t
R = 0.74 min(
LC/MS方法Aで)。
実施例97
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【0683】
(3R)−3−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)
−3−メチルヘプタン−2−オール(97)の合成。化合物96c(9.0mg,20.
5umol)をTFA(1mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。この反応混
合物を減圧下で注意深く濃縮乾固させ、そしてメタノール(10mL)と共エバポレート
した。その残渣をメタノール(1mL)および濃水酸化アンモニウム(0.1mL)に溶
解させた。この反応混合物を10分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮乾固させ、次いでメタ
ノール(10mL)と共エバポレートした。得られた残渣を50%のaq.メタノールと
共に摩砕し、そしてセライト膜フィルタで濾過した。次いで、その濾液を分取HPLC(
Gemini 10u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリル〜
70%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した
。生成物の画分を合わせ、減圧下で濃縮し、メタノール(10mL×3)と共エバポレー
トし、そして高真空下で乾燥させて、化合物97をそのTFA塩として得た。
1H NM
R (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.61 (dd, J = 4.
3, 1.3 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 8.5, 1.4 H
z, 1H), 7.76 (dd, J = 8.5, 4.3 Hz, 1H),
4.26 (q, J = 6.4 Hz, 1H), 2.11 (dddd, J
= 24.9, 19.8, 12.8, 7.0 Hz, 2H), 1.49 (s
, 3H), 1.40 − 1.24 (m, 4H), 1.22 (d, J =
6.4 Hz, 3H), 0.89 (t, J = 6.9 Hz, 3H)。L
CMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
15H
2
4N
5O: 290.20;found: 290.10;t
R = 0.74 min
(LC/MS方法Aで)。
実施例98
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【0684】
(R)−2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)−2−メチルヘキサン−1−オール(98)の合成。中間体43B(101
mg,0.56mmol)および(R)−α−Me−ノルロイシノール59A(109m
g,0.83mmol)をNMP(5.5mL)に添加し、その後、BOP試薬(0.3
6g,0.83mmol)およびDBU(0.25mL,1.67mmol)を添加した
。この反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いでEtOH(2mL)および水(2mL
)で希釈した。得られた混合物をHPLC精製(Gemini 10u C18 110
A,AXIA;10%のaq.アセトニトリル〜80%のaq.アセトニトリル(0.1
%のTFAを含む)、20分間の勾配)に直接供して、生成物画分を集めて減圧中で溶媒
を除去した後に、化合物98をTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz,
メタノール−d4) δ 8.55 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8
.22 (s,1H), 7.64 (dd, J = 8.7, 2.5 Hz, 1
H), 3.97 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.71 (d,
J = 11.2 Hz, 1H), 2.09 (m, 1H), 1.92 (m,
1H), 1.54 (s, 3H), 1.40 − 1.31 (m, 4H),
1.00 − 0.85 (m, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メ
タノール−d4) δ −77.68, −118.20 (d, J = 8.8 H
z). LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for
C
14H
20FN
5O: 293.34;found: 294.1;t
R = 0.6
8 min。
実施例99
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0685】
(3R,5R,6S)−2−オキソ−5,6−ジフェニル−3−(4,4,4−トリフ
ルオロブチル)モルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル(99a)の合成。イミダ
ゾール(1.75g,0.03mol)、およびトリフェニルホスフィン,99+%(6
.08g,0.02mol)をDCM(100mL)中アルゴン下で撹拌し、そして0℃
まで10分間冷却した。ヨウ素(5.94g,0.02mol)を5分間かけて添加し、
そしてこの反応物を0℃で20分間撹拌した。4,4,4−トリフルオロ−1−ブタノー
ルの溶液,97%(2.48mL,0.02mol)をゆっくりと添加した。この反応物
を撹拌し、そして室温まで温めた。16時間後、ペンタン(200mL)を添加し、そし
て生じた固体を濾別した。溶媒を減圧下で部分的に除去し、次いで、さらなる冷ペンタン
(50mL)を添加した。その固体を濾別し、そしてその溶出物を減圧下で濃縮して、1
,1,1−トリフルオロ−4−ヨードブタンを得た。
【0686】
(2S,3R)−6−オキソ−2,3−ジフェニルモルホリン−4−カルボン酸ter
t−ブチル72A(1g,2.83mmol)および1,1,1−トリフルオロ−4−ヨ
ードブタン(2.02g,8.49mmol)をTHF(24mL)およびHMPA(2
.5mL)に溶解させ、次いでこの混合物をアルゴン下で−78℃まで冷却した。1Mの
リチウムヘキサメチルジシラジド(THF中1.0MのTHF,4.24mL)を添加し
、そしてこの反応物を−40℃の浴に移した。この冷却浴にドライアイスを補充し、そし
てこの反応物を撹拌しながら一晩で周囲温度まで温めた。この反応をEtOAc(25m
L)でクエンチし、そしてEtOAc(100mL)とNH
4Clの飽和水溶液(50m
L)との混合物に注いだ。その有機層を分離し、そして水(100mL)、ブライン(1
00mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その
残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、(3
R,5R,6S)−2−オキソ−5,6−ジフェニル−3−(4,4,4−トリフルオロ
ブチル)モルホリン−4−カルボン酸tert−ブチル99aを得た。
【0687】
(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−6,6,6−トリフルオ
ロヘキサン酸(99b)の合成。リチウム(顆粒状)、(157.24mg,22.65
mmol)を−40℃の浴内で冷却した。アンモニアガスを、指型冷却器を通してこの反
応物に15〜20分間でゆっくりと凝縮させた。さらに20分後、THF(10mL)お
よびEtOH(0.5mL)中の、(3R,5R,6S)−2−オキソ−5,6−ジフェ
ニル−3−(4,4,4−トリフルオロブチル)モルホリン−4−カルボン酸tert−
ブチル99a(700mg,1.51mmol)を添加した。この反応物を室温まで温め
、そして液体アンモニアを、一晩撹拌しながら蒸発させた。得られた残渣をTHF(50
mL)および水(50mL)で処理し、そして全ての固体が溶解するまで撹拌した。飽和
aq.塩化アンモニウム(50mL)溶液を添加し、その後、1NのNaOHを添加して
そのpHを塩基性に調整した。この反応混合物をジエチルエーテル(100mL)で洗浄
し、次いでその水層のpHを、1NのHClで約pH4に調整した。次いで、その水層を
EtOAc(3×50mL)で抽出した。次いで、合わせた有機物を塩化アンモニウム(
50mL)、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、99bを得た。
【0688】
(R)−2−アミノ−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸メチル(99c)の合成。
化合物99b(230mg,0.81mmol)をDCM(10mL)およびMeOH(
1mL)に溶解させた。2Mの(トリメチルシリル)ジアゾメタンの溶液(ヘキサン中2
Mの溶液)(0.6mL,1.2mmol)を滴下により添加した。この反応物を20分
間撹拌し、次いで2滴の酢酸を添加した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして得ら
れた残渣をDCM(5mL)およびTFA(5mL)で処理した。この混合物を90分間
撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。その残渣をDCM(20mL×2)と共エバポレート
して、99cをそのTFA塩として得た。
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
【0689】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸メチル(99
d)の合成。99dを、化合物63Bと類似の様式で、ただし、63Aの代わりに(R)
−2−アミノ−6,6,6−トリフルオロヘキサン酸メチルTFA塩99c(100mg
,0.75mmol)を用いて合成して、99dを得た。MS(m/z)494.2[M
+H]
+;t
R = 0.95 min。
【0690】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−6,6,6−トリフルオロヘキサン−1−オール(
99e)の合成。化合物99d(100mg,0.2mmol)をTHF(15mL)で
処理し、そしてアルゴン下で0℃まで冷却した。この溶液に、THF中1MのLiAlH
4(0.61mL,0.61mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を0℃で撹拌し
た。完了したところで、この反応物をEtOAc/H
2Oで希釈し、そしてEtOAc(
50mL×3)で抽出した。次いで、合わせた有機物をaq.塩化アンモニウム(50m
L)、水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過
し、そして減圧下で濃縮した。その粗製残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出するシリカ
ゲルクロマトグラフィーに供して、99eを得た。LCMS(m/z)466.1[M+
H]
+。t
R = 1.14 min。
【0691】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−
6,6,6−トリフルオロヘキサン−1−オール(99)の合成。化合物99e(75m
g,0.16mmol)をTFA(5mL)に溶解させ、そして1時間撹拌した。このT
FAを減圧下で除去し、そしてMeOH(10mL)を添加した。この混合物を1時間撹
拌し、次いで濾過した。その溶出物を減圧中で除去し、そしてその残渣をMeOH(10
mL)で処理した。この混合物を16時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。その残渣を
MeOH(10mL,3回)と共エバポレートし、そして得られた残渣を高真空下で乾燥
させて、化合物99をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メ
タノール−d
4) δ 8.65 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H
), 7.84 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.77
(dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.56 (ddt, J
= 10.9, 5.5, 3.1 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 5
.3 Hz, 2H), 2.40 − 2.07 (m, 2H), 1.94 −
1.76 (m, 2H), 1.66 (dddd, J = 19.0, 16.1
, 8.7, 5.9 Hz, 2H)。
19F NMR (376 MHz, メタノ
ール−d
4) δ −68.49 (t, J = 11.0 Hz), −77.91
。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
13
H
16F
3N
5O: 315.29;found: 316.2;t
R = 0.82
min.。
実施例100
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
(E)−ヘプタ−2−エン酸tert−ブチル(100a)の合成。バレルアルデヒド
(2.82mL,26.57mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、(tert−
ブトキシカルボニルメチレン)トリフェニルホスホラン(10g,26.57mmol)
を添加し、そしてこの反応混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、その溶媒を減圧下
で除去し、そしてその残渣をジエチルエーテル中にスラリー化し、そして濾過した。その
濾液を減圧中で濃縮し、そしてその残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出するシリカゲル
クロマトグラフィーに供して、100aを得た。
1H NMR (400 MHz, メ
タノール−d4) δ 6.85 (dt, J = 15.5, 7.0 Hz, 1
H), 5.73 (dt, J = 15.6, 1.6 Hz, 1H), 2.2
6 − 2.11 (m, 2H), 1.52 − 1.25 (m, 13H),
0.93 (t, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0693】
(R)−3−(ベンジル((S)−1−フェニルエチル)アミノ)ヘプタン酸tert
−ブチル(100b)の合成。2.5Mのブチルリチウム(ヘキサン中2.5M,14.
33mL)を、(R)−(+)−N−ベンジル−α−メチルベンジルアミン(7.99m
L,38.2mmol)のTHF(100mL)中の撹拌溶液に−78℃で添加した。こ
の反応混合物を30分間撹拌し、次いでTHF(50mL)中の100a(4.4g,2
3.88mmol)をこの反応混合物にゆっくりと添加した。次いで、この反応混合物を
−78℃で2時間撹拌し、sat.aq.NH
4Cl溶液(100mL)でクエンチし、
そして室温まで温めた。EtOAc(200mL)および水(100mL)を添加し、そ
してその有機層を分離した。その水層をEtOAc(3×50mL)で抽出し、そして合
わせた有機物をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そ
して減圧中で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出するシリカゲルク
ロマトグラフィーに供して、100bを得た。
1H NMR (400 MHz, メタ
ノール−d4) δ 7.41 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.36
− 7.10 (m, 8H), 3.87 − 3.73 (m, 2H), 3.
50 (d, J = 15.0 Hz, 1H), 3.24 (tt, J = 9
.4, 4.2 Hz, 1H), 2.04 (dd, J = 14.4, 3.6
Hz, 1H), 1.89 (dd, J = 14.4, 9.4 Hz, 1H
), 1.57 − 1.43 (m, 3H), 1.38 (s, 8H), 1.
33 − 1.12 (m, 7H), 0.87 (t, J = 7.3 Hz,
3H)。
【0694】
(R)−3−(ベンジル((S)−1−フェニルエチル)アミノ)ヘプタン酸(100
c)の合成。(R)−3−(ベンジル((S)−1−フェニルエチル)アミノ)ヘプタン
酸tert−ブチル100b(6.4g,16.18mmol)をDCM(40mL)に
溶解させ、そしてTFA(20mL)で処理した。この反応混合物を40℃で24時間撹
拌し、次いで減圧下で濃縮して、100cを得た。LCMS(m/z)340.0[M+
H]
+。t
R = 0.94 min。
【0695】
(R)−3−(ベンジル((S)−1−フェニルエチル)アミノ)ヘプタン−1−オー
ル(100d)の合成。(R)−3−(ベンジル((S)−1−フェニルエチル)アミノ
)ヘプタン酸100c(5.5g,16.2mmol)をアルゴン下でTHF(100m
L)に溶解させ、そしてTHF中1Mのボラン−テトラヒドロフラン(64.81mL,
64.81mmol)をゆっくりと添加した。この反応物を室温で数時間撹拌した。Me
OHをゆっくりと添加してこの反応をクエンチし、そしてこの混合物をさらに20分間撹
拌した。約2NのHCl(aq)(14mL)溶液を添加し、そしてこの混合物を減圧下
で濃縮して、白色固体を得た。この固体物質をDCM(100mL)に懸濁させ、濾過し
た。そのフィルターケーキをDCM(25mL)ですすいだ。その母液を減圧下で濃縮し
て、明黄色油状物を得、これを、DCM−MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフ
ィーに供して、100dを得た。MS(m/z)326.1[M+H]
+;t
R =0.
82 min。
【0696】
(R)−3−アミノヘプタン−1−オール(100e)の合成。(R)−3−(ベンジ
ル((S)−1−フェニルエチル)アミノ)ヘプタン−1−オール100d(0.78g
,2.4mmol)を、EtOH(25mL)および20%のPd(OH)
2/C(30
0mg,0.43mmol)で処理した。この反応容器をH
2ガスで3回パージし、次い
でH
2下で2日間撹拌した。この反応混合物を濾過し、そして溶媒を減圧下で除去して、
100eを得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 3.9
0 − 3.68 (m, 2H), 3.39 − 3.27 (m, 1H), 1
.98 − 1.72 (m, 2H), 1.72 − 1.57 (m, 3H),
1.39 (h, J = 4.5, 4.0 Hz, 4H), 1.03 − 0
.86 (m, 3H)。
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【0697】
(R)−3−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘ
プタン−1−オール(100)の合成。2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジ
ン(100mg,0.5mmol)を100e(65.6mg,0.5mmol)と反応
させ、その後、59Aからの59Bの合成について記載されたように、2,4−ジメトキ
シベンジルアミン(150.21μl,1mmol)と反応させて、100fを調製した
。次いで、59Bからの化合物59の調製において記載されたように、化合物100fを
TFA(3mL)に1時間供して、100をそのTFA塩として得た。MS(m/z)2
76.1[M+H]
+;t
R = 0.64 min;
1H NMR (400 MHz
, メタノール−d4) δ 8.63 (dd, J = 4.4, 1.5 Hz,
1H), 7.82 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.
76 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.64 (tt,
J = 7.9, 5.6 Hz, 1H), 3.72 − 3.59 (m, 2H
), 1.99 − 1.83 (m, 2H), 1.81 − 1.66 (m,
2H), 1.46 − 1.29 (m, 4H), 0.97 − 0.82 (m
, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d4) δ −77.
56。
実施例101
【化227】
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【0698】
(R)−N−(2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−
4−イル)アミノ)−2−メチルヘキシル)アセトアミド(101)の合成。化合物10
1を、実施例84に記載された手順に従って、2,4−ジクロロ−7−フルオロピリド[
3,2−d]ピリミジン84E(30mg,0.14mmol)を使用して、(R)−N
−(2−アミノ−2−メチルヘキシル)アセトアミド塩酸塩61E(28.72mg,0
.14mmol)、その後、2,4−ジメトキシベンジルアミン(82.69μl,0.
55mmol)と順番に反応させて、調製した。次いで、得られた生成物を、84Gから
の84の調製において記載されたようなTFA処理に供して、101をそのTFA塩とし
て得た。MS(m/z)335.2[M+H]
+;t
R =0.64 min;
1H N
MR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.54 (t, J = 2.
9 Hz, 2H), 7.62 (dd, J = 8.8, 2.5 Hz, 1H
), 3.99 − 3.86 (m, 1H), 3.51 (d, J = 14.
0 Hz, 1H), 2.26 − 2.05 (m, 1H), 1.95 (s,
4H), 1.54 (s, 3H), 1.45 − 1.27 (m, 4H),
0.99 − 0.80 (m, 3H);
19F NMR (376 MHz, メ
タノール−d4) δ −78.04 , −118.27 (d, J = 8.8
Hz)。
実施例102
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
【0699】
(3R)−3−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−
イル)アミノ)−1−フルオロヘプタン−2−オール(102)の合成。化合物43B(
131.5mg,0.730mmol)、化合物88d(212.2mg,1.415m
mol)、およびBOP(392.7mg,0.888mmol)のDMF(7mL)中
の溶液を、DBU(0.33mL,2.209mmol)を添加しながら室温で撹拌した
。この反応混合物を室温で17.5時間撹拌し、水(7mL)で希釈し、次いでこの混合
物を濾過した。その濾液を分取HPLC(Gemini 10u C18 110A,A
XIA;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%のT
FAを含む)、20分間の勾配)に供し、そして生成物の画分を合わせ、減圧下で濃縮し
て、粗製生成物を得た。この粗製生成物を分取HPLC(Gemini 10u C18
110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニトリル
(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に再度供し、そして合わせた生成物画分
を減圧下で濃縮して、メタノール(10mL×4)と共エバポレートし、そして乾燥させ
て、化合物102をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メタ
ノール−d
4) δ 8.67 (d, J = 9.6 Hz, 0H), 8.55
(d, J = 2.4 Hz,1H), 7.65 (dd, J = 8.8,
2.5 Hz, 1H), 4.63 − 4.54 (m, 1H), 4.51 −
4.39 (m, 1H), 4.39 −4.26 (m, 1H), 4.03
(dddd, J = 16.5, 6.0, 4.9, 3.2 Hz, 1H),
1.87 − 1.73 (m, 2H), 1.49 −1.28 (m, 4H),
0.98 − 0.83 (m, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メ
タノール−d
4) δ −77.71, −117.85 (d, J = 8.3 H
z), −231.37 (td, J = 47.3, 16.5 Hz)。LCMS
−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
14H
20F
2
N
5O: 312.16;found: 312.16;t
R = 0.70 min.
。
実施例103
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
【0700】
(R)−(1−ヒドロキシヘキサン−2−イル)カルバミン酸ベンジル(103a)の
合成。(R)−2−アミノヘキサン−1−オール(1.853g,15.81mmol)
および重炭酸ナトリウム(1961.6mg,31.63mmol)の水(80mL)中
の溶液を室温で撹拌し、そしてクロロギ酸ベンジル(2.7mL,純度95%,18.9
8mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この混合物をEtOAc(100
mL×1,80mL×2)で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(
Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜100
%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、103aを得た。
1
H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.44 − 7.18
(m, 5H), 6.75 (d, J = 8.7 Hz, 0H), 5.07
(d, J = 2.2 Hz, 2H), 3.57 (dt, J = 11.1,
5.4 Hz, 1H), 3.48 (d, J = 5.6 Hz, 2H),
1.58 (dq, J = 14.0, 8.4, 6.4 Hz, 1H), 1.
35 (dq, J = 14.3, 7.4, 6.4 Hz, 5H), 0.91
(t, J = 5.6 Hz, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H
]
+calculated for C
14H
22NO
3: 252.16;found
: 251.80;t
R = 0.90 min.。
【0701】
(1−オキソヘキサン−2−イル)カルバミン酸ベンジル(103b)の合成。−78
℃の浴で冷却している、塩化オキサリル(0.125mL,1.432mmol)のDC
M(10mL)中の撹拌溶液に、DCM(2mL)中のDMSO(0.203mL,2.
865mmol)を8分間かけて添加した。15分後、化合物103a(300mg,1
.194mmol)のDCM(4mL)中の溶液をこの反応混合物に添加した。この混合
物を−78℃で30分間撹拌し、次いでトリエチルアミン(0.832mL,5.968
mmol)を激しく撹拌しながら添加した。得られた混合物を室温まで温め、DCM(2
0mL)で希釈し、水(30mL×3)、ブライン(20mL)で洗浄し、乾燥させ(M
gSO
4)、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜50%のE
tOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、103bを得た。
1H N
MR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 9.41 (d, J = 80
.7 Hz, 0H), 7.51 − 7.06 (m, 5H), 5.08 (d
, J = 2.1 Hz, 2H), 4.43 (d, J = 3.9 Hz,
1H), 3.57 (dd, J = 9.8, 5.1 Hz, 1H), 1.6
5 (dd, J = 11.3, 6.7 Hz, 1H), 1.46 − 1.2
0 (m, 5H), 0.90 (t, J = 6.3 Hz, 3H)。LCMS
−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
14H
20NO
3: 250.14;found: 249.83;t
R = 0.93 min.。
【0702】
(2−ヒドロキシヘプタン−3−イル)カルバミン酸ベンジル(103c)の合成。ジ
エチルエーテル(10mL)に溶解させ、そして−78℃まで冷却した、化合物103b
(277.0mg,1.111mmol)の溶液に、ジエチルエーテル中1.57Mのメ
チルリチウム(1.557mL,2.444mmol)を滴下により添加した。10分後
、飽和塩化アンモニウム(10mL)をこの反応混合物に添加し、そして得られた混合物
を室温で45分間温めた。この混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出し、合わせた
有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮し
た。その残渣を、ヘキサン中0〜70%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラ
フィーに供して、化合物103cを4つのジアステレオマーの混合物として得た。
1H
NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.44 − 7.19 (m
, 5H), 5.08 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 3.83 −
3.57 (m, 1H), 3.54 − 3.40 (m, 1H), 1.76
− 1.41 (m, 2H), 1.43 − 1.24 (m, 6H), 1.1
2 (dd, J = 9.4, 6.4 Hz, 3H), 0.90 (dd, J
= 7.9, 4.9 Hz, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
15H
24NO
3: 266.18;found:
265.81;t
R = 0.93 min.。
【0703】
3−アミノヘプタン−2−オール(103d)の合成。化合物103c(59.6mg
,0.225mmol)および20%の炭素担持Pd(OH)
2(15.2mg)をEt
OH(2mL)に溶解させ、そしてH
2雰囲気下で撹拌した。2時間後、この反応混合物
をセライトパッドで濾過し、そして除去した固体をEtOH(10mL)で洗浄した。そ
の濾液および洗浄液を減圧下で濃縮し、そしてその粗製化合物103dをさらに精製せず
に使用した。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated fo
r C
7H
18NO: 132.14;found: 131.91;t
R = 0.3
7 min.。
【0704】
3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミ
ジン−4−イル)アミノ)ヘプタン−2−オール(103e)の合成。化合物103d(
29.5mg,0.225mmol)および2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリ
ミジン(37.4mg,0.187mmol)のジオキサン(2mL)中の溶液に、N,
N−ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL,0.281mmol)を添加した。2
0分後、さらなるN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.080mL,0.449m
mol)および2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.10mL,0.674mmol
)を添加し、そして得られた混合物を115℃の浴で7時間加熱した。この反応混合物を
室温まで冷却し、水(50mL)で希釈し、DCM(25mL×2)で抽出した。合わせ
た有機抽出物を水(25mL×2)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、次いで減
圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲ
ルクロマトグラフィーに供して、化合物103eを得た。
1H NMR (400 MH
z, メタノール−d
4) δ 8.31 (dt, J = 4.3, 1.0 Hz
, 0.85H), 8.05 (s, 0.15H), 7.63 (s, 1H),
7.48 (dd, J = 8.5, 4.2 Hz, 1H), 7.18 (d
d, J = 8.3, 1.9 Hz, 1H), 6.52 (d, J = 2.
3 Hz, 1H), 6.48 − 6.38 (m, 1H), 4.64 − 4
.47 (m, 2H), 4.35 − 4.21 (m, 1H), 4.00 −
3.87 (m, 1H), 3.83 (two s, 3H), 3.76 (t
wo s, 3H), 3.35 (s, 1H), 1.90 − 1.52 (m,
2H), 1.33 (m, 4H), 1.16 (m, 3H), 0.97 −
0.78 (m, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calcu
lated for C
23H
34N
5O
3: 426.25;found: 426.
17;t
R = 1.00 min.。
【0705】
3−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘプタン−
2−オール(103)の合成。化合物103e(17.4mg,40.9umol)をT
FA(1mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃
縮し、そしてMeOH(10mL)と共エバポレートした。得られた残渣をMeOH(1
mL)および濃水酸化アンモニウム(0.1mL)に溶解させた。この混合物を室温で1
0分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮乾固させた。その残渣をDMF−水(1:1,5mL
)に溶解させ、そしてセライト/膜フィルタで濾過した。その濾液を分取HPLC(Ge
mini 10u C18 110A,AXIA;10%のaq.アセトニトリル〜70
%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。生
成物の画分を合わせ、減圧下で濃縮し、メタノール(10mL×3)と共エバポレートし
、そして高真空下で乾燥させて、化合物103をそのTFA塩として得た。
1H NMR
(400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.64 (dt, J = 4.4
, 1.2 Hz, 1H), 7.84 (dt, J = 8.5, 1.4 Hz
, 1H), 7.77 (ddd, J = 8.5, 4.4, 1.5 Hz,
1H), 4.47 − 4.31 (m, 1H), 3.99 (tq, J =
6.5, 3.5 Hz,0.5H), 3.94 (dd, J = 6.6, 5.
5 Hz, 0.5H), 1.95 − 1.82 (m, 0.5H), 1.82
− 1.72 (m, 1H), 1.72 − 1.63 (m, 0.5H),
1.48 − 1.25 (m, 4H), 1.22 (d, J = 6.4 Hz
, 1.5H), 1.19 (d, J = 6.4 Hz, 1.5H), 0.8
9 (two d, J = 6.9, Hz each, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
14H
22N
5O: 2
76.18;found: 276.15;t
R = 0.68 min.。
実施例104
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【0706】
(S)−(1−ヒドロキシヘキサン−2−イル)カルバミン酸ベンジル(104a)の
合成。(S)−2−アミノヘキサン−1−オール(504.4mg,4.30mmol)
および重炭酸ナトリウム(533.9mg,8.61mmol)の水(20mL)中の混
合物に、クロロギ酸ベンジル(0.74mL,純度95%,5.17mmol)を添加し
た。得られた混合物を室温で一晩激しく撹拌した。その固体をEtOAc(75mL)に
溶解させ、そしてこの混合物をEtOAc(75mL×2)で抽出した。その有機抽出物
を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、白色固体を得た
。この固体を、ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラ
フィーに供して、化合物104aを得た。
1H NMR (400 MHz, メタノー
ル−d
4) δ 7.42 − 7.22 (m, 5H), 5.07 (d, J
= 2.1 Hz, 2H), 3.59 (d, J = 8.0 Hz, 1H),
3.48 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 1.59 (d, J =
10.8 Hz, 1H), 1.34 (td, J = 15.4, 11.8,
7.3 Hz, 6H), 0.91 (t, J = 6.0 Hz, 3H)。LC
MS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
14H
22
NO
3: 252.16;found: 251.78;t
R = 0.88 min.
。
【0707】
(1−オキソヘキサン−2−イル)カルバミン酸ベンジル(104b)の合成。塩化オ
キサリル(0.052mL,0.602mmol)のDCM(1.5mL)中の撹拌溶液
に、−78℃で、DCM(2mL)中のDMSO(0.086mL,1.205mmol
)を8分間かけて添加した。15分後、化合物104a(108.1mg,0.430m
mol)のDCM(1.5mL)中の溶液をこの反応混合物に添加した。この混合物を−
78℃で30分間撹拌し、次いでトリエチルアミン(0.174mL,1.248mmo
l)を激しく撹拌しながら添加した。得られた混合物を45分間かけて室温まで温めた。
この混合物をDCM(30mL)で希釈し、水(30mL×3)、ブライン(25mL)
で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、混合物104bを
得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
14H
20NO
3: 250.14;found: 249.79;t
R = 0.91
min.。
【0708】
(2−ヒドロキシヘプタン−3−イル)カルバミン酸ベンジル(104c)の合成。ジ
エチルエーテル(4mL)に溶解させ、そして−78℃まで冷却した、化合物104b(
107.3mg,0.430mmol)の溶液に、ジエチルエーテル中1.57Mのメチ
ルリチウム(0.685mL,1.076mmol)を滴下により添加した。10分後、
飽和aq.塩化アンモニウム(7mL)をこの反応混合物に添加し、そして得られた混合
物を45分間で室温へと温めた。この混合物をEtOAc(25mL×2)で抽出し、そ
して合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減
圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜70%のEtOAcで溶出するシリカゲル
クロマトグラフィーに供して、化合物104cを4つのジアステレオマーの混合物として
得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 7.42 − 7
.20 (m, 5H), 6.63 (dd, J = 102.5, 9.6 Hz
, 1H), 5.08 (d, J = 3.3 Hz, 2H), 3.80 −
3.54 (m, 1H), 3.52 − 3.41 (m, 1H), 1.75
− 1.42 (m, 2H), 1.42 − 1.27 (m, 5H), 1.1
2 (dd, J = 9.3, 6.4 Hz, 3H), 0.90 (d, J
= 3.5 Hz, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calcu
lated for C
15H
24NO
3: 266.18;found: 265.8
1;t
R = 1.06 min.。
【0709】
3−アミノヘプタン−2−オール(104d)の合成。化合物104c(71.68m
g,0.270mmol)および20%の炭素担持Pd(OH)
2(19mg)をEtO
H(2mL)に溶解させ、そしてH
2雰囲気下で撹拌した。2時間後、この反応混合物を
セライトパッドで濾過し、そして除去した固体をEtOH(5mL)で洗浄した。その濾
液および洗浄液を減圧下で濃縮して、104dを得、これをさらに精製せずに使用した。
LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
7H
1
8NO: 132.14;found: 131.91;t
R = 0.51 min.
。
【0710】
3−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミ
ジン−4−イル)アミノ)ヘプタン−2−オール(104e)の合成。化合物104d(
35.45mg,0.270mmol)および2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピ
リミジン(5.02mg,0.225mmol)のジオキサン(3mL)中の溶液に、N
,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.06mL,0.338mmol)を添加した。
20分後、さらなるN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.096mL,0.540
mmol)および2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.120mL,0.811mm
ol)を添加し、そして得られた混合物を115℃の浴で6時間加熱した。この反応混合
物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、そしてDCM(20mL×2)で抽出し
た。その有機抽出物を合わせ、水(30mL×2)、ブライン(25mL)で洗浄し、M
gSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜1
00%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物104e
を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.31 (d
dd, J = 4.2, 1.5, 0.8 Hz, 1H), 7.63 (d,
J = 8.4 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 8.5, 4.2
Hz, 1H), 7.25 − 7.08 (m, 1H), 6.60 − 6.3
7 (m, 2H), 4.84 (s, 3H), 4.54 (d, J = 5.
3 Hz, 2H), 4.35 − 4.22 (m, 1H), 3.83 (d,
J = 10.3 Hz, 3H), 3.79 − 3.73 (m, 3H),
1.88 − 1.52 (m, 2H), 1.46 − 1.28 (m, 4H)
, 1.23 − 1.12 (m, 3H), 0.86 (td, J = 7.0
, 2.2 Hz, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calcu
lated for C
23H
34N
5O
3: 426.25;found: 426.
19;t
R = 0.97 min.。
【0711】
3−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘプタン−
2−オール(104)の合成。化合物104e(27.3mg,64.2umol)をT
FA(1mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃
縮し、そしてMeOH(10mL)と共エバポレートした。得られた残渣をMeOH(1
mL)および濃水酸化アンモニウム(0.1mL)に溶解させた。この反応混合物を室温
で撹拌し、次いで減圧下で濃縮乾固させた。その残渣をDMF−水(1:1,5mL)で
処理した。その不溶性物質をセライト/膜フィルタでの濾過により除去し、そしてその濾
液を分取HPLC(Gemini 10u C18 110A,AXIA;10%のaq
.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分
間の勾配)に供した。その画分を合わせ、減圧下で濃縮し、メタノール(10mL×3)
と共エバポレートし、そして減圧中で一晩乾燥させて、104をそのTFA塩として得た
。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.64 (dt,
J = 4.4, 1.2 Hz, 1H), 7.84 (dt, J = 8.5,
1.4 Hz, 1H), 7.77 (ddd, J = 8.5, 4.4, 1
.5 Hz, 1H), 4.46 − 4.40 (m,0.5H), 4.37 (
m, 1H), 4.00 (m, 0.5H), 3.97 − 3.88 (m,
0.5H), 1.88 (m, 0.5H), 1.82 − 1.72 (m, 1
H), 1.72 − 1.62 (m, 0.5H), 1.48 − 1.25 (
m, 4H), 1.22 (d, J = 6.4 Hz, 1.5H), 1.19
(d, J = 6.4 Hz, 1.5H), 0.89 (two t, J =
6.8 Hz each, 3H)。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+c
alculated for C
14H
22N
5O: 276.18;found: 2
76.15;t
R = 0.68 min.。
実施例105
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0712】
2,4,7−トリクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(105a)の合成。密封し
た厚壁反応チューブ内の、ピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジ
オン19A(Astatech,Inc.により供給される,2.00g,12.26m
mol)、五塩化リン(15.32g,73.56mmol)およびオキシ塩化リン(2
2.86mL,245.20mmol)の混合物を、160℃で5時間撹拌した。この混
合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をDCM(100mL)に溶解させた。その有機
溶液を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾
過し、次いで減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン中0〜50%のEtOAcで溶出
するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、化合物105aを得た。
1H NMR (
400 MHz, クロロホルム−d) δ 9.02 (d, J = 2.2 Hz
, 21H), 8.29 (d, J = 2.2 Hz, 21H)。LCMS−E
SI
+(m/z): t
R = 0.86 min.。
【0713】
(R)−2−((7−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(105b)の合
成。化合物105a(336mg,1.066mmol)および(R)−2−アミノヘキ
サン−1−オール86a(137.5mg,1.173mmol)のジオキサン(4mL
)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.23mL,1.292mmo
l)を添加した。この混合物を40分間撹拌し、次いで、さらなるN,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.38mL,2.132mmol)および2,4−ジメトキシベンジ
ルアミン(0.473mL,3.198mmol)を添加した。得られた混合物を115
℃で2時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、水(30mL)で希釈し、そし
てDCM(30mL)で抽出した。その有機抽出物を水(30mL)、ブライン(30m
L)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、
ヘキサン中0〜100%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して
、化合物105bを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calcula
ted for C
22H
29ClN
5O
3: 446.20;found: 446.
23, t
R = 0.80 min.。
【0714】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−メトキシピリ
ド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(105c)の
合成。マイクロ波バイアル内で、化合物105b(50mg,0.113mmol)のジ
オキサン(2mL)中の溶液に、ナトリウムメトキシド(25wt.%,0.064mL
,0.280mmol)を添加した。得られた混合物をマイクロ波反応器内120℃で4
5分間加熱した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そしてその残渣をメタノール(2m
L)およびナトリウムメトキシド(25wt.%,0.2mL,0.874mmol)に
溶解させた。得られた混合物をマイクロ波反応器内150℃で1時間加熱した。この反応
混合物を水(25mL)で希釈し、そしてEtOAc(25mL×2)で抽出した。合わ
せた抽出物を飽和水性塩化アンモニウム(25mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、
濾過し、そして減圧下で濃縮して、粗製化合物105cを得た。LCMS−ESI
+(m
/z):[M+H]
+calculated for C
23H
32N
5O
4: 442
.25;found: 442.23;t
R = 0.82 min.。
【0715】
(R)−2−((2−アミノ−7−メトキシピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)ヘキサン−1−オール(105)の合成。上記化合物105cをTFA(1
mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、そ
してMeOH(10mL)と共エバポレートした。得られた残渣を分取HPLC(Gem
ini 10u C18 110A,AXIA;5%のaq.アセトニトリル〜50%の
aq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。その生
成物画分を減圧中で濃縮し、メタノール(10mL×3)と共エバポレートし、そして減
圧下で乾燥させて、化合物105をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400
MHz, メタノール−d
4) δ 8.32 (d, J = 2.5 Hz, 1H
), 7.22 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.58 − 4.39
(m, 1H), 4.00 (s, 4H), 3.77 − 3.60 (m,
3H), 1.72 (dtd, J = 14.7, 8.5, 8.0, 5.4
Hz, 2H), 1.51 − 1.22 (m, 5H), 1.00 − 0.8
0 (m, 4H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4) δ
−77.51. LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated
for C
14H
22N
5O
2: 292.18;found: 292.19;t
R
= 0.45 min.。
実施例106
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−エトキシピリ
ド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(106a)の
合成。マイクロ波バイアル内で、化合物105c(40mg,0.090mmol)のE
tOH(3mL)中の溶液に、ナトリウムエトキシド(21wt.%,0.335mL,
0.897mmol)を添加した。得られた混合物をマイクロ波反応器内120℃で45
分間加熱した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、次いで、その残渣を水(25mL)お
よびEtOAc(25mL)に溶解させた。その有機層を分離し、そして飽和水性塩化ア
ンモニウムで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、次いで減圧中で濃縮して、粗製化
合物106aを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculate
d for C
24H
34N
5O
4: 456.26;found: 456.23;t
R = 0.76 min.。
【0717】
(R)−2−((2−アミノ−7−エトキシピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)ヘキサン−1−オール(106)の合成。上記化合物106aをTFA(1
mL)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そ
してMeOH(10mL)と共エバポレートした。得られた残渣をMeOH(1mL)お
よび濃水酸化アンモニウム(0.1mL)に溶解させた。この混合物を50℃で10分間
撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(Gemini 10u
C18 110A,AXIA;5%のaq.アセトニトリル〜50%のaq.アセトニ
トリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。その生成物画分を減圧
中で濃縮し、メタノール(10mL×3)と共エバポレートし、次いで高真空下で乾燥さ
せて、化合物106をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MHz, メ
タノール−d
4) δ 7.94 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 6.8
3 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.02 (q, J = 7.0
Hz, 3H), 3.55 (d, J = 4.9 Hz, 3H), 1.33
(t, J = 7.0 Hz, 4H), 1.30 − 1.15 (m, 4H)
, 0.91 − 0.63 (m, 3H)。
19F NMR (377 MHz,
メタノール−d
4) δ −77.50. LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
15H
24N
5O
2: 306.19;found
: 306.20;t
R = 0.51 min.。
実施例107
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0718】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−メチルピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ヘキサン−1−オール(107a)の合
成。化合物105c(35mg,0.078mmol)、メチルボロン酸(18.8mg
,0.314mmol)、リン酸三カリウム(50.0mg,0.235mmol)、お
よびパラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン(18.14mg,0.016mm
ol)の、水(2mL)およびジオキサン(2mL)中の混合物を、マイクロ波反応器内
150℃で45分間撹拌した。この反応混合物を水(25mL)で希釈し、そしてEtO
Ac(25mL)で抽出した。その有機層を水(25mL)、ブライン(25mL)で洗
浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮して、粗製化合物107aを
得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
23H
32N
5O
3: 292.18;found: 426.22;t
R = 0.7
0 min.。
【0719】
(R)−2−((2−アミノ−7−メチルピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)ヘキサン−1−オール(107)の合成。上記化合物107aをTFA(1m
L)に溶解させ、そして室温で1時間撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そし
てその残渣をMeOH(10mL)と共エバポレートした。得られた残渣をMeOH(1
mL)および濃水酸化アンモニウム(0.1mL)に溶解させた。この混合物を50℃で
10分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(Gemini
10u C18 110A,AXIA;5%のaq.アセトニトリル〜50%のaq.
アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。その生成物画
分を減圧中で濃縮し、メタノール(10mL×3)と共エバポレートし、そして高真空下
で乾燥させて、化合物107をそのTFA塩として得た。
1H NMR (400 MH
z, メタノール−d
4) δ 8.53 − 8.46 (m, 1H), 7.62
(tt, J = 1.9, 1.0 Hz, 1H), 4.51 (dtd, J
= 9.0, 5.5, 3.1 Hz, 1H), 3.72 (d, J = 5
.3 Hz, 2H), 2.51 (d, J = 2.2 Hz, 3H), 1.
83 − 1.62 (m, 2H), 1.49 − 1.29 (m, 4H),
0.98 − 0.86 (m, 3H)。
19F NMR (376 MHz, メタ
ノール−d
4) δ −77.52。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+ca
lculated for C
14H
22N
5O: 276.18;found: 27
6.16;t
R = 0.50 min.。
実施例108
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0720】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペンタ−4−エン−1−オール(108b)の合成。
2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(50mg,0.250mmol)お
よび(R)−2−アミノペンタ−4−エン−1−オール塩酸塩108a(26.6mg,
0.280mmol,Chiralix B.V.,Netherland)のジオキサ
ン(2mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.09mL,0.5
00mmol)を添加した。この混合物を一晩撹拌し、次いで、さらなるN,N−ジイソ
プロピルエチルアミン(0.09mL,0.500mmol)および2,4−ジメトキシ
ベンジルアミン(0.403mL,2.727mmol)を添加した。得られた混合物を
120℃で一晩加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、水(25mL)で希釈し、
そしてEtOAc(25mL×3)で抽出した。その有機抽出物を水(25mL)、ブラ
イン(25mL)で洗浄し、MgSO)で乾燥させ、濾過し、次いで減圧中で濃縮して、
粗製化合物108bを得た。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calcul
ated for C
21H
26N
5O
3: 396.20;found: 396.1
4, t
R = 0.69 min.。
【0721】
(R)−2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)ペ
ンタ−4−エン−1−オール(108)の合成。上記化合物108b(99mg)をTF
A(3mL)に溶解させ、そして室温で3時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮
し、そしてMeOH(10mL)と共エバポレートした。得られた残渣を分取HPLC(
Gemini 10u C18 110A,AXIA;5%のaq.アセトニトリル〜5
0%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供した。
その生成物画分を減圧中で濃縮し、メタノール(10mL×3)と共エバポレートし、そ
して高真空下で乾燥させて、化合物108をそのTFA塩として得た。
1H NMR (
400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.64 (dd, J = 4.3,
1.5 Hz, 1H), 7.89 − 7.65 (m, 2H), 6.02 −
5.70 (m, 1H), 5.24 − 5.10 (m, 1H), 5.11
− 4.99 (m, 1H), 4.63 − 4.45 (m, 1H), 3.
76 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 2.68 − 2.35 (m,
2H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4) δ −77.49
。LCMS−ESI
+(m/z):[M+H]
+calculated for C
12
H
16N
5O: 246.14;found: 246.09, t
R = 0.45
min.。
実施例110
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【0722】
(R)−2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)−2−メチルヘプタン−1−オール(110)の合成。77A(40mg,
0.09mmol)にTFA(3mL)を添加し、そしてこの混合物を2時間撹拌した。
この反応混合物を減圧下で濃縮し、そしてその残渣を分取HPLC(Synergi 4
u Polar−RP 80A,Axia;10%のaq.アセトニトリル〜70%のa
q.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供して、110を
そのTFA塩として得た。LCMS(m/z):292.12[M+H]
+;t
R =
0.50 min. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, メ
タノール−d
4) δ 8.63 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H
), 7.87 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.76
(dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.61 − 4.34 (
m, 1H), 3.76 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 1.96 −
1.70 (m, 2H), 1.64 − 1.51 (m, 2H), 1.19
(s, 6H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d
4) δ −
77.52。
実施例111
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0723】
(3R,5R)−3−メチル−3−ペンチル−5−フェニルモルホリン−2−オン(1
11A)の合成。94c(2g,10.57mmol)のTHF(50ml)中の溶液に
、−78℃でTHF中2Mの三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(2.76ml,22
.39mmol,2.1equiv.)を10分間かけて添加した。90分後、THF中
2Mのペンチルマグネシウムクロリド溶液(11.19ml,22.38mmol,2.
1equiv.)をゆっくりと添加した。この反応物を2時間撹拌し、次いでsat.N
H
4Cl(200mL)でクエンチした。この混合物を室温まで温め、次いで水(200
mL)で希釈した。この混合物をEtOAc(3×300mL)で抽出し、そして合わせ
た抽出物を水(3×500mL)、ブライン(300mL)で洗浄し、NaSO
4で乾燥
させ、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出するシリカゲ
ルクロマトグラフィーに供して、111Aを得た。LCMS(m/z):262.06[
M+H]
+;t
R = 1.14 min. LC/MS方法Aによる。
【0724】
(R)−2−(((R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ)−2−メチ
ルヘプタン−1−オール(111B)の合成。111A(1.65g,6.31mmol
)のTHF(100ml)中の溶液に、0℃でTHF中2Mの水素化ホウ素リチウム(6
.35ml,12.7mmol,2equiv.)を添加した。この反応物を室温まで温
め、そして一晩撹拌した。次いで、この混合物を水(100mL)でクエンチし、そして
EtOAc(3×300mL)で抽出した。合わせた有機物を水(500mL)、ブライ
ン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮して、111
Bを得、これをさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):266.05[M+H
]
+;t
R = 0.64 min. LC/MS方法Aによる。
【0725】
(R)−2−アミノ−2−メチルヘプタン−1−オール(111C)の合成。111B
(1.66g,6.25mmol)のEtOH(20mL)中の溶液に、Pd(OH)
2
/C(20%wt%,0.92g)およびジオキサン中4MのHCl(2.37ml,9
.50mmol,1.5equiv.)を添加した。この混合物をH
2の雰囲気下70℃
で一晩撹拌した。次いで、この反応物をセライトで濾過し、そして濃縮して、111Cを
得、これをさらに精製せずに使用した。LCMS(m/z):145.95[M+H]
+
;t
R = 0.57 min. LC/MS方法Aによる。
【0726】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘプタン−1−オール(111D)の合
成。ジオキサン(12mL)中の2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(1
18.89mg,0.59mmol)に、111C(135mg,0.74mmol,1
.25equiv.)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.78ml,4
.46mmol,7.5equiv.)を添加した。この反応混合物を80℃で一晩撹拌
した。2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.27ml,1.85mmol,3.1e
quiv.)を添加し、そしてこの混合物を100℃で6時間加熱した。この反応混合物
を冷却し、EtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL)、飽和NH
4Cl(50m
L)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、
ヘキサン−EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、111Dを得
た。LCMS(m/z):440.30[M+H]
+;t
R = 0.93 min.
LC/MS方法Aによる。
【0727】
(R)−2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)−2−メチルヘプタン−1−オール(111)の合成。111D(155m
g,0.35mmol)にTFA(3mL)を添加した。1時間後、この反応物を減圧下
で濃縮し、そしてその残渣を分取HPLC(Synergi 4u Polar−RP
80A,Axia;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニトリル(0
.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に供して、111をそのTFA塩として得た
。LCMS(m/z):290.15[M+H]
+;t
R = 0.72 min. L
C/MS方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ
8.63 (dd, J = 4.3, 1.5 Hz, 1H), 7.86 − 7
.80 (m, 1H), 7.77 (dd, J = 8.5, 4.3 Hz,
1H), 3.98 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.72 (d,
J = 11.2 Hz, 1H), 2.16 − 2.04 (m, 1H),
1.92 (tt, J = 11.1, 4.9 Hz, 1H), 1.55 (s
, 3H), 1.42 − 1.28 (m, 7H), 0.93 − 0.85
(m, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d
4) δ −7
7.58。
実施例112
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0728】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−フルオロピリ
ド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘプタン−1−オール(
112A)の合成。84E(119.98mg,0.55mmol)のジオキサン(10
mL)中の溶液に、111C(125mg,0.69mmol,1.25equiv.)
およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.72ml,4.13mmol,6eq
uiv.)を添加した。この混合物を80℃で一晩撹拌した。2,4−ジメトキシベンジ
ルアミン(0.2ml,1.38mol,2.5equiv.)を添加し、そしてこの反
応物を100℃で6時間加熱した。この反応混合物を冷却し、EtOAc(50mL)で
希釈し、水(50mL)、sat.NH
4Cl(50mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥
させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAcで溶出する
シリカゲルクロマトグラフィーに供して、112Aを得た。LCMS(m/z):458
.26[M+H]
+;t
R = 1.00 min. LC/MS方法Aによる。
【0729】
(R)−2−((2−アミノ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)−2−メチルヘプタン−1−オール(112)の合成。112A(105m
g,0.23mmol)にTFA(3mL)を添加した。1時間後、この反応混合物を減
圧下で濃縮し、そして分取HPLC(Synergi 4u Polar−RP 80A
,Axia;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq.アセトニトリル(0.1%
のTFAを含む)、20分間の勾配)に供して、112をそのTFA塩として得た。LC
MS(m/z):308.14[M+H]
+;t
R = 0.75 min. LC/M
S方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.5
4 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.6
2 (ddd, J = 8.7, 2.4, 0.8 Hz, 1H), 3.96
(d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.70 (d, J = 11.2
Hz, 1H), 2.13 − 2.02 (m, 1H), 1.91 (s, 1
H), 1.53 (s, 3H), 1.41 − 1.28 (m, 7H), 0
.93 − 0.84 (m, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノ
ール−d
4) δ −77.56, −118.19 (dd, J = 8.7, 4
.2 Hz。
実施例113
【化238】
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【0730】
N−(7−フルオロ−4−ヒドロキシピリド[3,2−d]ピリミジン−2−イル)ア
セトアミド(113a)の合成。無水酢酸を窒素下で0℃まで冷却し、そして2−アミノ
−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−オール43B(200mg,1.
11 mmol;Medicilon,Shanghaiにより供給される)を添加した
。次いで、この反応混合物を110℃で4時間加熱した。この混合物を冷却し、そして減
圧下で濃縮した。その残渣をDCM(20mL)と共に摩砕し、そしてその固体を濾過に
より除去し、そして風乾させて、化合物113aを固体として得た。LCMS−ESI
+
(m/z):[M+H]
+calculated for C
9H
7FN
4O
2: 22
3.06;found: 222.96 ;t
R = 0.58 min.。
【0731】
N
4−(tert−ブチル)−7−メトキシピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4
−ジアミン(113)の合成。113aをPOCl
3(5mL)に懸濁させ、そして11
0℃で1時間加熱した。次いで、この反応物を冷却し、そしてPOCl
3を減圧下で除去
した。その残渣をトルエン(15mL)と共エバポレートし、次いでTHF(5mL)で
処理した。tert−ブチルアミン(70μL,0.66mmol)を添加し、そしてこ
の混合物を室温で15分間撹拌した。メタノール中25%のナトリウムメトキシド(10
0μL,0.45mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を密封容器内で80℃で加
熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして分取HPLC(Synergi 4u
Polar−RP 80A,Axia;10%のaq.アセトニトリル〜70%のaq
.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)に直接供した。その生
成物画分を減圧中で濃縮して、113をそのTFA塩として得た。
1H NMR (40
0 MHz, メタノール−d4) δ 8.30 (d, J = 2.5 Hz,
1H), 8.04 (s, 1H), 7.18 (d, J = 2.6 Hz,
1H), 3.99 (s, 3H), 1.61 (s, 9H)。
19F NMR
(376 MHz, メタノール−d4) δ −77.51。LCMS−ESI
+(m
/z):[M+H]
+calculated for C
12H
17N
5O: 248.
14;found: 248.09;t
R = 0.81 min.。
実施例114
【化239】
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【0732】
(R)−2−((2,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)−2−メチルヘキサン−1−オール(114A)の合成。94G(75mg,0.3
0mmol)および19B(51mg,0.30mmol)のTHF(5mL)中の溶液
に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.16mL,0.90mmol)を添加し
た。80℃で23時間撹拌した後に、この反応物を周囲温度まで冷却し、EtOAc(5
0mL)で希釈し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4
で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOA
c(0〜75%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、114Aを得た。
LCMS(m/z):329.11[M+H]
+;t
R = 1.27 min. LC
/MS方法Aによる。
【0733】
(R)−2−((7−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド
[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサン−1−オール(1
14B)の合成。114AのTHF(5mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチ
ルアミン(0.16mL,0.90mmol)を添加し、その後、2,4−ジメトキシベ
ンジルアミン(0.25mL,1.5mmol)を添加した。100℃で18時間撹拌し
た後に、この反応物を周囲温度まで冷却し、EtOAc(100mL)で希釈し、水(1
00mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾
過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAc(15〜100%)
で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、114Bを得た。LCMS(m/z
):460.29[M+H]
+;t
R = 0.94 min. LC/MS方法Aによ
る。
【0734】
(R)−2−((2−アミノ−7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)−2−メチルヘキサン−1−オール(114)の合成。114B(11mg,
0.02mmol)にTFA(3mL)を添加した。4時間後、この反応混合物を減圧中
で濃縮し、そしてMeOH(3×20mL)と共エバポレートした。その残渣をMeOH
(20mL)に懸濁させ、そして濾過した。一晩撹拌した後に、この溶液を減圧中で濃縮
して、114をTFA塩として得た。LCMS(m/z):310.12[M+H]
+;
t
R = 0.98 min. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (400 M
Hz, メタノール−d
4) δ 8.59 (d, J = 2.1 Hz, 1H)
, 8.25 (s, 1H), 7.91 (d, J = 2.1Hz, 1H),
3.97 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 3.71 (d, J =
11.2 Hz, 1H), 2.10 (ddd, J = 13.9, 10.9
, 5.0 Hz, 1H), 1.96 − 1.82 (m, 1H), 1.54
(s, 3H), 1.35 (qt, J = 6.8, 2.8 Hz, 4H)
, 0.95 − 0.88 (m, 3H)。
19F NMR (377 MHz,
メタノール−d
4) δ −77.61。
実施例115
【化240】
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【0735】
(R)−2−((2−クロロ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イ
ル)アミノ)−2−メチルヘキサン−1−オール(115A)の合成。94G(55mg
,0.30mmol)および84E(65mg,0.30mmol)のTHF(5mL)
中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.16mL,0.90mmol)
を添加した。80℃で18時間撹拌した後に、この反応物を周囲温度まで冷却し、EtO
Ac(50mL)で希釈し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−
EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、115Aを得た。LCM
S(m/z):313.08[M+H]
+;t
R = 1.19 min. LC/MS
方法Aによる。
【0736】
(R)−2−((2,7−ビス((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3
,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサン−1−オール(115
B)の合成。115AのTHF(5mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン(0.16mL,0.90mmol)を添加し、その後、2,4−ジメトキシベンジ
ルアミン(0.25mL,1.5mmol)を添加した。140℃で18時間撹拌した後
に、この反応物を周囲温度まで冷却し、EtOAc(100mL)で希釈し、水(100
mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過し
、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAc(0〜100%)で溶出
するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、115Bを得た。LCMS(m/z):4
44.23[M+H]
+;t
R = 0.90 min. LC/MS方法Aによる。
【0737】
(R)−2−((2,7−ジアミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)−2−メチルヘキサン−1−オール(115)の合成。115B(14mg,0.0
2mmol)にTFA(3mL)を添加した。4時間後、この反応混合物を減圧中で濃縮
し、そしてMeOH(3×20mL)と共エバポレートした。その残渣をMeOH(20
mL)に懸濁させ、そして濾過した。一晩撹拌した後に、この溶液を減圧中で濃縮して、
115をビス−TFA塩として得た。LCMS(m/z):291.19[M+H]
+;
t
R = 0.93 min. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (400 M
Hz, メタノール−d
4) δ 8.02 (d, J = 2.4 Hz, 1H)
, 6.69 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.94 (d, J =
11.2 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 11.2 Hz, 1H)
, 2.06 (ddd, J = 13.4, 11.0, 5.0 Hz, 1H)
, 1.91 − 1.79 (m, 1H), 1.49 (s, 3H), 1.3
5 (td, J = 7.4, 4.2 Hz, 4H), 0.92 (t, J
= 7.0 Hz, 3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d
4
) δ −77.58。
実施例116
【化241】
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【0738】
(R)−(1−ヒドロキシ−2−メチルヘプタン−2−イル)カルバミン酸tert−
ブチル(116A)の合成。THF(30mL)中の111C(315mg,2.17m
mol)に、1Mの水性NaOH(2.2mL)を添加し、その後、DIPEA(1.7
mL,9.76mmol)およびBoc
2O(2.17g,9.94mmol)を添加し
た。18時間後、この混合物を水(50mL)で希釈し、そしてEtOAc(2×50m
L)で抽出した。合わせた有機物をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾
燥させ、そして減圧中で濃縮した。この物質を、ヘキサン−EtOAc(0〜50%)を
使用する、ELSDを備え付けたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、116
Aを得た。LCMS(m/z):245.77[M+H]
+;t
R = 1.15 mi
n. LC/MS方法Aによる。
【0739】
(R)−(2−メチル−1−オキソヘプタン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチ
ル(116B)の合成。116A(378mg,1.54mmol)のDCM(15mL
)中の溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(981g,2.31mmol)
を添加した。90分後、この反応をsat.Na
2S
2O
3(aq)(20mL)でクエ
ンチした。その層を分離し、そしてその水性物質をDCM(25mL)で抽出した。合わ
せた有機物を水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥
させ、そして減圧中で濃縮した。この物質を、ヘキサン−EtOAc(0〜50%)を使
用する、ELSDを備え付けたフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、116B
を得た。LCMS(m/z):143.95[M+H]
+;t
R = 1.23 min
. LC/MS方法Aによる。
【0740】
(R)−(1−(ベンジルアミノ)−2−メチルヘプタン−2−イル)カルバミン酸t
ert−ブチル(116C)の合成。116B(351mg,1.44mmol)のMe
OH(6mL)中の溶液に、ベンジルアミン(0.16mL,1.44mmol)を添加
した。18時間後、水素化ホウ素ナトリウム(91mg,2.17mmol)をこの反応
物に添加した。90分後、この混合物を減圧中で濃縮した。その残渣をEtOAc(25
mL)で希釈し、1MのNaOH
(aq)(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥さ
せ、そして減圧中で濃縮して、粗製の116Cを得、これをさらに精製せずに使用した。
LCMS(m/z):335.02[M+H]
+;t
R = 0.95 min. LC
/MS方法Aによる。
【0741】
(R)−(1−(N−ベンジルアセトアミド)−2−メチルヘプタン−2−イル)カル
バミン酸tert−ブチル(116D)の合成。116C(519mg,1.55mmo
l)のTHF(15mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.54
mL,3.10mmol)を添加し、その後、塩化アセチル(0.17mL,2.33m
mol)を添加した。60分後、この反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(3
0mL)、sat.NaHCO
3(aq)(30mL)、およびブライン(30mL)で
洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。この物質を、ヘキサン−E
tOAc(0〜100%)を使用する、ELSDを備え付けたフラッシュクロマトグラフ
ィーにより精製して、116Dを得た。LCMS(m/z):376.82[M+H]
+
;t
R = 1.36 min. LC/MS方法Aによる。
【0742】
(R)−N−(2−アミノ−2−メチルヘプチル)アセトアミド(116E)の合成。
116D(584mg,1.55mmol)のEtOH(15mL)中の溶液に、HCl
溶液(0.78mL,3.10mmol,2,4−ジオキサン中4M)を添加した。次い
で、この溶液をArでパージし、そしてPd(OH)
2(441mg)を添加した。この
混合物をH
2でパージし、そして75℃まで加熱した。18時間後、この混合物を周囲温
度まで冷却し、Arでパージし、濾過し、そして減圧中で濃縮して、粗製の116E(2
88mg)をHCl塩として得た。LCMS(m/z):186.96[M+H]
+;t
R = 0.52 min. LC/MS方法Aによる。
【0743】
(R)−N−(2−((2−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)−2−メチルヘプチル)アセトアミド(116F)の合成。116E(50mg,0
.22mmol)および2,4−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(45mg,
0.22mmol)のTHF(3mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン(0.12mL,0.67mmol)を添加した。80℃で18時間撹拌した後に、こ
の反応物を周囲温度まで冷却し、EtOAc(25mL)で希釈し、水(25mL)およ
びブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。
その残渣を、ヘキサン−EtOAc(0〜100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラ
フィーに供して、116Fを得た。LCMS(m/z):350.06[M+H]
+;t
R = 1.09 min.(LC/MS方法Aで)。
【0744】
(R)−N−(2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,
2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘプチル)アセトアミド(116
G)の合成。116F(58mg,0.17mmol)の2−MeTHF(3mL)中の
溶液に、炭酸カリウム(46mg,0.33mmol)を添加し、その後、2,4−ジメ
トキシベンジルアミン(0.05mL,0.33mmol)を添加した。85℃で18時
間撹拌した後に、この反応物を周囲温度まで冷却し、EtOAc(25mL)で希釈し、
水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、次いで
濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAc(20〜100%
)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、116Gを得た。LCMS(m/
z):481.27[M+H]
+;t
R = 0.94 min. LC/MS方法Aに
よる。
【0745】
(R)−N−(2−((2−アミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミ
ノ)−2−メチルヘプチル)アセトアミド(116)の合成。116G(53mg,0.
11mmol)にTFA(3mL)を添加した。2時間後、この反応混合物を減圧中で濃
縮し、そしてMeOH(3×20mL)と共エバポレートした。その残渣をMeOHに懸
濁させ、そして濾過した。この溶液を減圧中で濃縮して、116をTFA塩として得た。
LCMS(m/z):331.25[M+H]
+;t
R = 0.72 min. LC
/MS方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8
.63 (dd, J = 4.4, 1.4 Hz, 1H), 7.85 (dd,
J = 8.5, 1.4 Hz, 1H), 7.76 (ddd, J = 8.
5, 4.4, 1.2 Hz, 1H), 3.95 (d, J = 14.0 H
z, 1H), 3.56 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 2.22
− 2.12 (m, 1H), 1.95 (s, 3H), 1.94 − 1.8
5 (m, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.41 − 1.30 (m,
6H), 0.88 (t, J = 6.3 Hz, 3H)。
19F NMR (
377 MHz, メタノール−d
4) δ −77.86。
実施例117
【化242】
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【0746】
(R)−N−(2−((2,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル
)アミノ)−2−メチルヘプチル)アセトアミド(117A)の合成。116E(50m
g,0.22mmol)および19B(53mg,0.22mmol)のTHF(3mL
)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL,0.67mmol
)を添加した。80℃で18時間撹拌した後に、この反応物を周囲温度まで冷却し、Et
OAc(25mL)で希釈し、水(25mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、N
a
2SO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン
−EtOAc(0〜100%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、11
7Aを得た。LCMS(m/z):384.01[M+H]
+;t
R = 1.77 m
in. LC/MS方法Aによる。
【0747】
(R)−N−(2−((7−クロロ−2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)
ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘプチル)アセトア
ミド(117B)の合成。117A(33mg,0.09mmol)の2−MeTHF(
3mL)中の溶液に、炭酸カリウム(24mg,0.17mmol)を添加し、その後、
2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.05mL,0.17mmol)を添加した。8
5℃で18時間撹拌した後に、この反応物を周囲温度まで冷却し、EtOAc(50mL
)で希釈し、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥
させ、次いで濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、ヘキサン−EtOAc(0
〜100%)、次いでEtOAc−MeOH(0〜25%)で溶出するシリカゲルクロマ
トグラフィーに供して、117Bを得た。LCMS(m/z):515.26[M+H]
+;t
R = 1.06 min. LC/MS方法Aによる。
【0748】
(R)−N−(2−((2−アミノ−7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4
−イル)アミノ)−2−メチルヘプチル)アセトアミド(117)の合成。117B(3
8mg,0.07mmol)にTFA(3mL)を添加した。2時間後、この反応混合物
を減圧中で濃縮し、そしてMeOH(3×20mL)と共エバポレートした。その残渣を
MeOHに懸濁させ、そして濾過した。この溶液を減圧中で濃縮して、117をTFA塩
として得た。LCMS(m/z):632.22[M+H]
+;t
R = 0.89 m
in. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.59 (dd, J = 3.5, 2.1 Hz, 1H), 7.9
2 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 14.0
Hz, 1H), 3.51 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 2.2
1 − 2.10 (m, 1H), 1.96 (s, 3H), 1.95 − 1
.87 (m, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.35 (dd, J =
17.6, 5.4 Hz, 6H), 0.88 (t, J = 6.4 Hz,
3H)。
19F NMR (377 MHz, メタノール−d
4) δ −77.8
0。
実施例118
【化243】
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【0749】
(R)−2−((2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)ピリド[3,2−d
]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−メチルヘキサナール(118A)の合成。59
B(548mg,1.29mmol)のDCM(24mL)中の溶液に、Dess−Ma
rtinペルヨージナン(829mg,1.93mmol)を添加した。60分後、この
反応をsat.Na
2S
2O
3(aq)(20mL)でクエンチし、その層を分離し、そ
してその水性物質をDCM(25mL)で抽出した。合わせた有機物を水(50mL)、
sat.NaHCO
3(aq)(50mL)、およびブライン(50mL)で洗浄し、N
a
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。この物質を、ヘキサン−EtOAc(
25〜100%)、その後、EtOAc−MeOH(0〜20%)を使用するフラッシュ
クロマトグラフィーにより精製して、118Aを得た。LCMS(m/z):424.1
8[M+H]
+;t
R = 1.04 min. LC/MS方法Aによる。
【0750】
N
2−(2,4−ジメトキシベンジル)−N
4−((R)−2−メチル−1−(((S
)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)アミノ)ヘキサン−2−イル)ピリ
ド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(118B)の合成。118A(70m
g,0.17mmol)のMeOH(1mL)中の溶液に、(S)−1,1,1−トリフ
ルオロ−2−プロピルアミン(39mg,0.33mmol,Oakwood Chem
icalにより供給される)を添加した。5時間後、この反応物を減圧中で濃縮した。そ
の残渣をTHF(2mL)で希釈し、そして水素化アルミニウムリチウム溶液(0.82
mL,0.82mmol,THF中1M)を添加した。30分後、この反応を水(20m
L)でクエンチし、そしてEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機物をN
a
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、粗製の118Bを得た。LCMS(m
/z):521.24[M+H]
+;t
R = 1.26 min. LC/MS方法A
による。
【0751】
N
4−((R)−2−メチル−1−(((S)−1,1,1−トリフルオロプロパン−
2−イル)アミノ)ヘキサン−2−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−2,4−ジ
アミン(118)の合成。118B(66mg,0.13mmol)にTFA(3mL)
を添加した。4時間後、この反応混合物を減圧中で濃縮した。その残渣を50%のEtO
H
(aq)(6mL)に懸濁させ、そして濾過した。その溶液を分取HPLC(Syne
rgi 4u Polar−RP 80A,Axia;20%のaq.アセトニトリル〜
60%のaq.アセトニトリル(0.1%のTFAを含む)、20分間の勾配)により精
製して、122をビス−TFA塩として得た。LCMS(m/z):371.10[M+
H]
+;t
R = 1.14 min. LC/MS方法Aによる。
1H NMR (4
00 MHz, メタノール−d
4) δ 8.62 (dd, J = 4.4, 1
.4 Hz, 1H), 7.87 (dd, J = 8.5, 1.4 Hz, 1
H), 7.78 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 3.75
(hept, J = 7.1 Hz, 1H), 3.64 (d, J = 12
.8 Hz, 1H), 3.28 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 2
.17 (ddd, J = 13.6, 11.4, 4.6 Hz, 1H), 1
.95 (ddd, J = 16.1, 12.3, 4.1 Hz, 1H), 1
.61 (s, 3H), 1.42 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1
.40 − 1.26 (m, 4H), 0.92 (t, J = 6.9 Hz,
3H)。
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4) δ −76.4
7 (d, J = 7.1 Hz), −77.87。
【0752】
他に記載されない限り、上に報告されるLC/MSの保持時間(t
R)は、LC/MS
方法Aを使用して測定された。
【0753】
LC/MS HPLCの方法(方法A):HPLC LC/MSクロマトグラムを、T
hermo Scientific LCQ LC/MSシステムを使用して、Kine
tex 2.6u C18 100 A,5x30mm HPLCカラムで溶出して、2
%のaq.アセトニトリル〜98%aq.アセトニトリル(0.1%のギ酸改質剤を含む
)の1.85分間の勾配溶出を使用して、作成した。
【0754】
LC/MS HPLCの方法(方法B):HPLC LC/MSクロマトグラムを、T
hermo Scientific LCQ LC/MSシステムを使用して、Kine
tex 2.6u C18 100 A,5x30mm HPLCカラムで溶出して、2
%のaq.アセトニトリル〜98%aq.アセトニトリル(0.1%のギ酸改質剤を含む
)の2.85分間の勾配溶出を使用して、作成した。
生物学的実施例1 − PBMC IFNα、IL12−p40およびTNFαアッセ
イ
【0755】
本明細書中に開示される特定の化合物を、本発明者らは、以下に記載される手順に従っ
て試験した。さらに、特定の参照化合物を調製し、そして本開示の化合物と一緒に試験し
た。例えば、化合物Xを、PCT出願公開第WO2012/156498号(この文献に
おいてこの化合物は化合物72と同定される)に開示される様式と類似の様式で調製した
。化合物Yを、PCT出願公開第WO2015/014815号(この文献においてこの
化合物は化合物6と同定される)に開示される様式と類似の様式で調製した。
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【0756】
化合物を10mMの濃度でDMSO(Sigma−Aldrich,St.Louis
,MO)に溶解させ、そしてその中で貯蔵した。
細胞および試薬
【0757】
健常なドナーから単離した、低温保存したヒトPBMCを、StemCell Tec
hnologies(Vancouver,Canada)から購入した。使用した細胞
培養培地は、10%のウシ胎仔血清(Hyclone,GE Healthcare,L
ogan,UT)およびペニシリン−ストレプトマイシン(Mediatech)を補充
した、L−グルタミン(Mediatech,Manassas,VA)を含むRPMI
であった。ヒトTNFα、IL12p40、およびIFNα2a、384ウェルのアッセ
イ捕捉プレート、標準物質、バッファならびにプロセシング試薬を、MesoScale
Discovery Technologies(MSD;Rockville,MD
)から入手した。
【0758】
低温保存したヒトPBMC(1×10e8個の細胞/ml)を37℃で解凍し、そして
25mLの温かい細胞培養培地に再懸濁させた。これらの細胞を200×g(Beckm
an Avanti J−E)で5分間ペレット化し、そして20mLの新鮮な培養培地
に再懸濁させた。細胞をCellometer(Nexcelcom Bioscien
ce)を使用して計数し、2×10e6個の細胞に調整し、そして37℃、5%CO
2に
設定したインキュベーター内で2時間インキュベートして、低温保存から回復させた。化
合物をDMSO中で半logステップで系列希釈して、10点の用量範囲を生成した。3
84ウェルヘッドを備えるBravoピペット(Agilent)を使用して、0.4μ
Lの化合物を、384ウェルの黒色透明底のプレート(Greiner Bio−One
,Germany)の各ウェル(30μLの細胞培養培地を含む)に移した。次いで、回
収したPBMCを、MicroFlowマルチチャネルディスペンサー(Biotek)
を使用して、1ウェルあたり50μL(100k個の細胞/ウェル)でこのアッセイプレ
ートに分配した。最終DMSO濃度は0.5%であった。DMSOをネガティブコントロ
ールとして使用した。これらのプレートを37℃で24時間インキュベートした。このア
ッセイプレート内のPBMCを、200×gで5分間の遠心分離(Beckman Av
anti J−E)によりペレット化した。
【0759】
Biomek FX 384ウェルピペッティングステーション(Beckman)を
使用して、アッセイプレートからの順化培養培地(CCM)を、各サイトカインに対して
誂えたMSD捕捉プレートに移した。IFNαおよびIL12−p40の検出のために、
それぞれ25μLおよび20μLのCCMを、各捕捉プレートに直接添加した。TNFα
の検出のために、CCMを新鮮な培養培地中で1:9に希釈し、そして20μLの希釈C
CMを使用した。系列希釈した、各サイトカインに対する校正標準物質を使用して、標準
曲線を作成し、そしてアッセイの直線性を確立した。これらのプレートを密封し、そして
200rpmに設定したプレートシェーカー(Titer Plate)内4℃で一晩イ
ンキュベートした。翌日、各サイトカインに特異的な抗体を、MSD希釈剤100抗体希
釈バッファ中で1:50に希釈した。希釈した抗体を対応する捕捉プレートに10μL/
ウェルで添加し、そしてこのシェーカー内で室温で1〜2時間インキュベートした。これ
らのプレートをPBSTバッファ(3×、60μl/ウェル)で、Biotek Mul
tiflowプレート洗浄機を使用して洗浄した。脱イオン水中で2倍に希釈したMSD
読み取りバッファを35μL/ウェルで、Biomek FX機器を通して添加した。こ
れらのプレートを即座に、MSD6000リーダーで読み取った。データを、各アッセイ
プレート内のポジティブコントロールおよびネガティブコントロールに対して正規化した
。AC
50値は、正規化された活性化の百分率に基づいて、Pipeline Pilo
tソフトウェア(Accelrys,San Diego,CA)を使用して非線形回帰
により計算された、最大の半分の効果(half−maximal effect)の化
合物濃度を表す。
【0760】
このサイトカインプロファイリングアッセイの結果を、以下の表1、表2、および表3
に報告する。
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【表3-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表3-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0761】
特定の実施形態において、本明細書中に開示される特定の化合物は、約100μM未満
、約50μM未満、約40μM未満、約30μM未満、約25μM未満、約20μM未満
、約15μM未満、約10μM未満、約5μM未満、約4μM未満、約3μM未満、約2
μM未満、または約1μM未満である、TNFαについてのAC
50を有する。特定の実
施形態において、本明細書中に開示される特定の化合物は、約25μMより高い、または
約50μMより高い、TNFαについてのAC
50を有する。特定の実施形態において、
本明細書中に開示される特定の化合物は、約0.75μM未満、約0.5μM未満、また
は約0.25μM未満である、TNFαについてのAC
50を有する。当業者によって理
解されるように、TNFαの誘導は、TLR8のアゴニズムに関連する。
【0762】
特定の実施形態において、本明細書中に開示される特定の化合物は、約100μM未満
、約50μM未満、約40μM未満、約30μM未満、約25μM未満、約20μM未満
、約15μM未満、約10μM未満、約5μM未満、約4μM未満、約3μM未満、約2
μM未満、約1μM未満、または約0.5μM未満である、IL12p40についてのA
C
50を有する。特定の実施形態において、本明細書中に開示される特定の化合物は、約
25μMより高い、または約50μMより高い、IL12p40についてのAC
50を有
する。当業者によって理解されるように、IL12p40の誘導は、TLR8のアゴニズ
ムに関連する。
【0763】
特定の実施形態において、本明細書中に開示される特定の化合物は、約200μM未満
、約100μM未満、約50μM未満、約40μM未満、約30μM未満、約25μM未
満、約20μM未満、約15μM未満、約10μM未満、約5μM未満、約4μM未満、
約3μM未満、約2μM未満、または約1μM未満である、IFNαについてのAC
50
を有する。特定の実施形態において、本明細書中に開示される特定の化合物は、約25μ
Mより高い、約50μMより高い、約100μMより高い、約150μMより高いまたは
、約200μMより高い、IFNαについてのAC
50を有する。当業者によって理解さ
れるように、IFNαの誘導は、TLR7のアゴニズムに関連する。
【0764】
特定の実施形態において、本開示の化合物は、選択的なTLR8アゴニストである。選
択的なTLR8アゴニストである化合物は、TLR8誘導に関連するサイトカイン効果(
例えば、TNFαおよびIL12p40)を、TLR7誘導に関連するサイトカイン効果
(例えば、IFNα)より低い濃度で生成する。特定の実施形態において、上記サイトカ
インプロファイリングアッセイにおいて分析される場合、これらの化合物は、TNFαお
よび/またはIL12p40が誘導される濃度より少なくとも約2倍高い濃度で、IFN
αを誘導する。特定の実施形態において、これらの化合物は、TNFαおよび/またはI
L12p40が誘導される濃度より少なくとも約4倍高い濃度で、IFNαを誘導する。
特定の実施形態において、これらの化合物は、TNFαおよび/またはIL12p40が
誘導される濃度より少なくとも約6倍高い濃度で、IFNαを誘導する。特定の実施形態
において、これらの化合物は、TNFαおよび/またはIL12p40が誘導される濃度
より少なくとも約8倍高い濃度で、IFNαを誘導する。特定の実施形態において、これ
らの化合物は、TNFαおよび/またはIL12p40が誘導される濃度より少なくとも
約10倍高い濃度で、IFNαを誘導する。特定の実施形態において、これらの化合物は
、TNFαおよび/またはIL12p40が誘導される濃度より少なくとも約20倍高い
濃度で、IFNαを誘導する。特定の実施形態において、これらの化合物は、TNFαお
よび/またはIL12p40が誘導される濃度より少なくとも約30倍高い濃度で、IF
Nαを誘導する。特定の実施形態において、これらの化合物は、TNFαおよび/または
IL12p40が誘導される濃度より少なくとも約40倍高い濃度で、IFNαを誘導す
る。特定の実施形態において、これらの化合物は、TNFαおよび/またはIL12p4
0が誘導される濃度より少なくとも約50倍高い濃度で、IFNαを誘導する。特定の実
施形態において、これらの化合物は、TNFαおよび/またはIL12p40が誘導され
る濃度より少なくとも約75倍高い濃度で、IFNαを誘導する。特定の実施形態におい
て、これらの化合物は、TNFαおよび/またはIL12p40が誘導される濃度より少
なくとも約100倍高い濃度で、IFNαを誘導する。特定の実施形態において、これら
の化合物は、TNFαおよび/またはIL12p40が誘導される濃度より少なくとも約
125倍高い濃度で、IFNαを誘導する。特定の実施形態において、これらの化合物は
、TNFαおよび/またはIL12p40が誘導される濃度より少なくとも約150倍高
い濃度で、IFNαを誘導する。特定の実施形態において、これらの化合物は、TNFα
および/またはIL12p40が誘導される濃度より少なくとも約175倍高い濃度で、
IFNαを誘導する。そして特定の実施形態において、これらの化合物は、TNFαおよ
び/またはIL12p40が誘導される濃度より少なくとも約200倍高い濃度で、IF
Nαを誘導する。
【0765】
当業者によって理解されるように、本開示の各化合物は、試験された各サイトカイン(
例えば、TNFα、IL12p40、およびIFNα)について、上に開示された範囲の
種々の組み合わせを含むAC
50値を有し得る。従って、本開示は、このような組み合わ
せを提供する。さらに、任意の特定の化合物または化合物の群が、特定のレセプターを選
択的に調節する能力は、本明細書中に開示されるAC
50データから外挿され得る。当業
者は必然的に、任意の特定の化合物または化合物の群の種々の選択性を理解する。
生物学的実施例2 − WHV感染ウッドチャックにおける効力研究
【0766】
本明細書中に開示される化合物のインビボ抗ウイルス効力を、CHBのウッドチャック
モデルにおいて評価した。ウッドチャック肝炎ウイルス(WHV)で慢性的に感染させた
ウッドチャック(n=23)を、性別およびベースライン抗ウイルスパラメータに基づい
て、プラシーボ群(n=11)、1mg/kgの用量群(n=6)、および3mg/kg
の用量群(n=6)の階層に分けた。高いガンマグルタミルトランスフェラーゼ(GGT
)レベル(これは、肝細胞癌(HCC)の増大した危険性に相関する)を有する動物、お
よび/または研究前の生検スクリーニングにおいて肝腫瘍が観察された動物を、このプラ
シーボ群に含めた。この階層化を、HCCに関連する有害事象(死亡を含む)が本明細書
中に開示される化合物を受ける投与群の安全評価を混乱させないように行った。この進行
中の研究についての計画は、以下の通りであった:動物に、化合物またはビヒクルを、8
週間にわたって1週間に1回PO投与し、その後、24週間の追跡期間を設けた。これら
の動物を、安全および生存中のパラメータ(血液化学/血液学/体温)、薬物動態(血清
PK)、薬力学(全血MARCO mRNAおよびWHV特異的T細胞応答)ならびに抗
ウイルス効力(血清WHV DNA、ウッドチャック肝炎表面抗原(WHsAg)および
抗sAg抗体、ならびに肝臓WHV cccDNA、DNAおよびmRNA)について監
視した。
【0767】
この進行中の研究の中間分析は、ビヒクルまたは1mg/kgを8週間にわたり投与さ
れた動物が、血清WHV DNAレベルにもWHsAgレベルにも、いかなる変化も有さ
ないことを明らかにした。逆に、3mg/kgの用量群においては、4/6の動物におい
て、両方のウイルス終点の強い低下が存在した。これらの動物のうちの3匹について、血
清WHV DNAレベルおよびWHsAgレベルは、第12週(処置の中止の4週間後)
に戻らなかった。留意点として、3匹の動物は、第4週に開始する検出可能なレベルの抗
WHsAgを有し、これは、第12週までに依然として増大していたか、安定化したか、
または減少していた。これらの中間データは、本開示の化合物が、CHBのウッドチャッ
クモデルにおいてインビボで、抗ウイルス活性および抗HBsAg活性、ならびに抗HB
sAg抗体を誘導する能力を有することを示す。
生物学的実施例3 − オフターゲット毒性
【0768】
本明細書中に開示される特定の化合物の潜在的なオフターゲット毒性を評価するために
、これらの化合物のインビトロ細胞傷害性を、種々の組織を起源とする5つの細胞株のパ
ネルを使用してプロファイルした。化合物の細胞傷害性を、ヘパトーム由来のHuh−7
細胞およびHepG2細胞、前立腺癌腫由来のPC−3細胞、リンパ腫由来のMT−4細
胞、ならびに正常二倍体肺細胞株MRC−5において試験した。使用したHepG2細胞
およびPC−3細胞を、グルコースを含まない、ガラクトースを含む培地中で増殖するよ
うに適合させた。これらの細胞は、標準的なグルコース含有培養培地中で維持された同じ
細胞と比較して、ミトコンドリアの酸化的リン酸化の阻害剤に対する、比較的高い感受性
を有する(Marroquin et al.,Toxicol.Sci.2007;9
7(2):539−47)。試験化合物との5日間の連続インキュベーション後に、細胞
内ATPレベルを測定することによって、細胞の生存能を決定した。
細胞培養物
【0769】
ヒトヘパトームHuh−7細胞株を、ReBLikon GmbH(Mainz,Ge
rmany){20879}から入手した。MT−4細胞株(HTLV−1形質転換、ヒ
トTリンパ芽球様細胞)を、NIH AIDS Reagent program(Ba
thesda,MD)から入手した。ヒト肝芽腫細胞株HepG2、ヒト前立腺癌腫細胞
株PC−3、および正常胎児肺由来のMRC−5細胞を、アメリカンタイプカルチャーコ
レクション(ATCC,Manassas,VA)から入手した。
【0770】
Huh−7細胞を、10%のウシ胎仔血清(FBS,Hyclone,Logan,U
T)、1%の非必須アミノ酸(Gibco,Carlsbad,CA)を補充したダルベ
ッコ改変イーグル培地(DMEM)中に維持した。PC−3細胞およびHepG2細胞を
、10%のウシ胎仔血清(FBS,Hyclone,Logan,UT)、1%の非必須
アミノ酸(Gibco,Carlsbad,CA)、1%のピルベート(Cellgro
)、1%のGlutamax(Invitrogen,Carlsbad,CA)を補充
し、0.2%のガラクトースを含み、グルコースを含まないダルベッコ改変イーグル培地
(DMEM)中で増殖するように適合させた。ガラクトースに適合させた細胞を、同じ培
養培地で維持した。MRC−5細胞を、10%のウシ胎仔血清(FBS,Hyclone
,Logan,UT)を補充したイーグル最小必須培地(EMEM)中で維持した。MT
−4細胞を、10%のウシ胎仔血清(FBS,Hyclone,Logan,UT)を補
充したRPMI−1640中で維持した。全ての細胞培養培地に、100単位/mLのペ
ニシリン、100μg/mLのストレプトマイシン(Gibco)もまた補充した。
細胞傷害性アッセイ
【0771】
Biotek uFlow Workstation(Biotek,Winoosk
i,VT)を使用して、90μLの培養培地中の1500個のHepG2細胞、1500
個のPC−3細胞、500個のHuh7細胞、または1500個のMRC−5細胞を、黒
色ポリスチレン組織培養処理384ウェルプレートの各ウェル内に分配した。プレーティ
ングした細胞を、37℃、5%のCO
2および90%の湿度のインキュベーター内で、2
4時間インキュベートした。化合物の系列希釈を、100%のDMSOにおいて、384
ウェルのポリプロピレン(高回収率)プレート内で、Biomek FX Workst
ation(Beckman Coulter,Fullerton,CA)で行った。
3倍系列希釈後、0.4μLの化合物を、細胞を含む384ウェルプレートに、Brav
o 384ウェルピペッターを備え付けたVelocity 11システムを使用して移
した。最終アッセイプレート内のDMSO濃度は、0.44%(v/v)であった。細胞
を、化合物(単数または複数)と一緒に37℃で5日間インキュベートした。ピューロマ
イシン(44μMの最終濃度)およびDMSO(0.44%,v/v)を、それぞれポジ
ティブコントロールおよびネガティブコントロールとして使用した。
【0772】
インキュベーション時間の終了時に、細胞傷害性アッセイを以下のように行った:38
4ウェルの細胞培養プレートからの培地を、Biotek EL405プレート洗浄機(
Biotek)で吸引し、そして細胞を100μLのPBSで1回洗浄した。20マイク
ロリットルのCell Titer Glo(Promega,Madison,WI)
を、これらのプレートの各ウェルに、Biotek uFlow液体ディスペンサーを用
いて添加した。プレートを室温で15分間インキュベートし、その後、ルミネッセンスを
、Perkin Elmer Envision Plate Reader(Perk
in Elmer,Waltham,MA)を用いて測定した。
【0773】
MT−4細胞傷害性アッセイのために、0.4μLの系列希釈した化合物を、384ウ
ェルの黒色固体底プレート内の40μlの細胞維持培地に、Biomek FX wor
kstation(Beckman Coulter)を使用して添加した。35μL中
の2000個の細胞を、各ウェルに、Biotek uFlow Workstatio
n(Biotek)を使用して添加した。各アッセイプレートは、RPMI−1640中
10μMのピューロマイシン(最終濃度)および0.5%のDMSOを、それぞれポジテ
ィブコントロールおよびネガティブコントロールとして含んだ。アッセイプレートを、5
%のCO2および90%の湿度に設定したインキュベーター内で、37℃で5日間インキ
ュベートした。5日後、22μLのCell Titer Glo試薬(Promega
)をこれらのアッセイプレートに、Biotek uFlow Workstation
を用いて添加した。その後、プレートをPerkin Elmer Envision
Plate Readerに5分間置き、その後、ルミネッセンスシグナルを読み取った
。
データ解析
【0774】
CC
50値を、ルミネッセンスシグナルの50%の低下を引き起こした化合物濃度とし
て定義し、そして非線形回帰によって、Pipeline Pilotソフトウェアを使
用して、4パラメータの当てはめ式(Accelrys,San Diego,CA)を
適用することによって、計算した。結果を以下の表に要約する。個々のCC50値を、μ
M濃度として列挙する。
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
当業者によって理解されるように、これらの細胞傷害性アッセイから得られたCC
50
と、AC
50との高い比(例えば、TNFαおよび/またはIL12p40の値)は、イ
ンビボで潜在的に良好な安全の余地を示す。
【0775】
全ての参考文献(刊行物、特許、および特許文献を含めて)は、個々に参考として援用
されているかのように、本明細書中に参考として援用される。本開示は、種々の実施形態
および技術に対する参照を提供する。しかし、本開示の趣旨および範囲内に留まりながら
、多くのバリエーションおよび改変がなされ得ることが理解されるべきである。