【解決手段】情報処理システムにおいて、情報処理サーバのCPU200Cは、ユーザに対する診断結果に応じて、ユーザを所定のタイプに分類する分類部204と、タイプと就業先の評価とを関連付けた情報を参照し、分類部204で分類されたタイプに応じて、ユーザと就業先とをマッチングするマッチング部205とを備える。マッチング部205は、ユーザが分類されたタイプに関連付けられた就業先の評価に応じて、就業先及びユーザの少なくとも一方を推奨又は非推奨とする。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の各実施形態を説明する。なお、以下の説明では、企業には、社団法人、株式会社、合名会社、合資会社、合同会社、相互会社、協同組合のほか官公庁など、営利目的及び非営利目的を問わず設立されたあらゆる法人、組合、機構、個人事業、団体、事業体などが含まれる。
【0011】
[第1実施形態]
図1を参照して情報処理システム1の構成について説明する。情報処理システム1は、情報処理サーバ2と、ユーザ端末3と、企業端末4がネットワーク5を介して接続された構成を有する。なお、情報処理システム1が具備する情報処理サーバ2、ユーザ端末3及び企業端末4の数は任意である。また、ネットワーク5は、情報処理サーバ2、ユーザ端末3及び企業端末4が相互に通信できればよくどのような通信網で構成されていてもかまわない。
【0012】
(情報処理サーバ2)
図2は、実施形態に係る情報処理サーバ2の構成図である。
図2は、情報処理サーバ2の主なハード構成を示しており、情報処理サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B及びCPU200Cがバス200Dを介して接続された構成を備える。なお、情報処理サーバ2は、その他、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力装置、及び液晶モニタや有機ELモニタなどの表示装置を備えていてもよい。
【0013】
通信IF200Aは、他の装置(第1実施形態では、ユーザ端末3及び企業端末4)と通信するためのインターフェースである。記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。なお、記憶装置200Bに記憶された情報の詳細については後述する。CPU200Cは、実施形態に係る情報処理サーバ2を制御するものであり、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0014】
第1実施形態では、
図2に示すように、情報処理サーバ2が記憶装置200Bを備える構成となっているが、情報処理サーバ2とネットワーク5を介して接続された他のサーバが記憶装置200Bの全部又はその一部を備える構成であってもよい。この場合、情報処理サーバ2は、他のサーバが備える記憶装置200Bを参照する。また、後述する情報処理プログラムを情報処理サーバ2とネットワーク5を介して接続された他のサーバからダウンロード可能に構成されていてもよい。
【0015】
下記表1から表3は、第1実施形態に係る情報処理サーバ2の記憶装置200Bに記憶されている情報の一例である。以下、表1から表3を参照して記憶装置200Bに記憶されている情報について説明する。
【0016】
【表1】
表1に示すように、記憶装置200Bには、ユーザの属性情報、勤務履歴情報、履歴書情報、診断結果などの情報がユーザIDに関連付けて記憶されている。
【0017】
属性情報は、例えば、氏名、連絡先(メールアドレスなど)、パスワード(PW)、生年月日、性別、現在の住まい(現住所)、などの情報である。
【0018】
勤務履歴情報は、例えば、ユーザの現在のキャリア(社会人、学生、その他(求職中)など)、現在及び過去の勤め先と部署、勤務期間(何年何月から何年何月まで)、などの情報である。
【0019】
履歴書情報は、ユーザの履歴書の情報である。
【0020】
診断結果は、性格及び価値観に対する質問のユーザの回答である。診断結果の詳細は、表2を参照して後述する。
【0021】
なお、表1に示す項目はあくまで一例であり、ユーザIDに関連付けて登録する項目は表1に示すものに限られない。例えば、社会人であれば、現在の年収(万円)、経験社数、経験職種、経験年数などを登録させるようにしてもよいし、学生であれば、学校種別(大学、短大、高校など)、学校名、学部・学科、文理区分、卒業年月、卒業区分(見込み)などを登録させるようにしてもよい。また、企業のURL、雇用形態(正社員、派遣、パートなど)、在籍期間、現在も在籍中か否か、職務内容などを登録させるようにしてもよい。
【0022】
表2に診断結果の詳細を示す。
【表2】
上記表2に示すように、診断結果は、性格診断及び価値観診断とで構成される。性格診断及び価値観診断は、それぞれ1以上の項目(質問)を含んでおり、各項目に対するユーザの回答が関連付けられている。性格診断の項目には、時間変化や環境変化(例えば、結婚、出産、親の介護など)による影響が比較的小さい項目、例えば、外交性、協調性、良識性、情緒安定性、ストレス適用性など、ユーザの性格を診断するための項目が含まれている。また、価値観診断の項目は、時間変化や環境変化(例えば、結婚、出産、親の介護など)による影響が比較的大きな項目、例えば、仕事とプライベートのバランス、将来への不安、社会的追及、やりがい、評価の基準、転職への考え方など、ユーザの価値観、特に勤労に対する価値観を診断するための項目が含まれている。なお、表2では、性格診断及び価値観診断ともに項目が5つであるが、性格診断及び価値観診断の項目はそれぞれ5つに限られない。また、本実施形態では、性格診断及び価値観診断の両方の評価結果を利用しているが、性格診断又は価値観診断のいずれか一方の評価結果だけを利用するようにしてもよい。
【0023】
【表3】
上記表3に示すように、記憶装置200Bには、ユーザに対する診断結果に応じて、分類されたタイプ、企業名、部署名、項目及び項目から算出される就業先(企業名及び部署名)の評価などの情報がユーザIDに関連付けて記憶されている。
【0024】
タイプは、分類部204により診断結果から分類されるユーザのタイプである。ユーザは、診断結果から把握されるユーザの性格及び価値観に基づいて所定のタイプに分類される。このため同じタイプに分類されたユーザは、性格や価値観の傾向が類似する(性格や価値観の傾向が一定の範囲内となる)。なお、類似には同一の場合が含まれる。
【0025】
企業名は、例えば、ユーザが勤務する勤務先の名称である。部署名は企業での部署名である。
【0026】
項目Aから項目Hは、企業を評価する項目であり、例えば、「待遇面の満足度」、「社員の士気」、「風通しの良さ」、「社員の相互尊重」、「成長環境」、「人材の長期育成」、「法令順守意識」、「人事評価の適正感」などである。ユーザは、ユーザ端末3を利用して上記項目Aから項目Hに1から5の点数を付与することで評価が算出される。
【0027】
評価は、項目Aから項目Hの点数から算出される点数である。第1実施形態では、評価の点数は、項目Aから項目Hの点数の平均点となっているが、項目Aから項目Hの点数に各々重みづけをしてもよいし、項目Aから項目Hの点数を加算した値を評価としても良い。また、第1実施形態では、項目1から8の点数及び総評価の点数は1から5の範囲内となっているが、必ずしも、点数を1から5の範囲内とする必要はない。
【0028】
また、情報処理サーバ2は、企業に勤務した経験のあるユーザのみから企業評価を受け付ける。例えば、情報処理サーバ2は、企業Aの評価を受け付ける場合、企業Aに現在勤務しているユーザ又は過去に勤務経験のあるユーザから企業Aの評価を受け付ける。ユーザは、企業Aの評価を行う場合、企業Aの勤務経験の情報の登録を求められる。これにより、企業に勤務した経験のあるユーザのみが企業評価を行うことができる。なお、ここで言う、企業に勤務した経験のあるユーザには、現在も勤務中のユーザ、企業評価時は勤務していたが現在は退職しているユーザ、企業評価時にはすでに退職しているユーザの3種類のユーザのうち少なくともいずれか1種類のユーザが含まれる。なお、情報処理サーバ2は、企業Bの勤務経験があるとしても、該企業Bの勤務期間があまりに短いユーザ(例えば、勤務期間が3か月未満のユーザ)からの該企業Bへの評価を受け付けないようにしてもよい。
【0029】
その他、記憶装置200Bには、その他、情報処理プログラムなどが記憶されている。
【0030】
図3は、実施形態に係る情報処理サーバ2の機能ブロック図である。
図3に示すように、情報処理サーバ2は、受信部201、送信部202、記憶装置制御部203、分類部204、マッチング部205、評価算出部206、出力部207を備えている。なお、
図3に示す機能は、情報処理サーバ2のROM等(不図示)に記憶された情報処理プログラムをCPU200Cが実行することにより実現される。
【0031】
受信部201は、ユーザ端末3及び企業端末4から送信される情報を受信する。
【0032】
送信部202は、ユーザ端末3及び企業端末4へ情報を送信する。
【0033】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部203は、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行い、記憶装置200Bに記憶されている情報を更新する。より具体的には、記憶装置制御部203は、受信部201で受信されるユーザ端末3及び企業端末4からの情報を記憶装置200Bに記憶する。
【0034】
分類部204は、ユーザに対する診断結果に応じて、ユーザを所定のタイプに分類する。具体的には、分類部204は、記憶装置200Bに記憶されている診断結果を解析する。そして、分類部204は、各ユーザを解析結果に応じて所定のタイプに分類する。なお、分類部204による分類には、どのような分類方法(例えば、既知の統計的手法)を用いてもよい。
【0035】
マッチング部205は、記憶装置200Bに記憶されているタイプと就業先の評価とを関連付けた情報を参照し、分類部204で分類されたタイプに応じて、ユーザと就業先とをマッチングする。また、マッチング部205は、ユーザが分類されたタイプに関連付けられた就業先の評価に応じて、就業先及びユーザの少なくとも一方を推奨又は非推奨とする。
【0036】
評価算出部206は、受信部201で受信された各項目の評価(具体的には、表3の項目Aから項目Hの点数)に基づいて就業先の総評価の点数を算出する。例えば、評価算出部206は、ユーザが評価した各項目の点数の平均点を項目ごとに算出する。評価算出部206は、各項目の点数を加算した後、項目数(第1実施形態では「8」)で除して就業先の総評価の点数を算出する。評価算出部206で算出された総評価の点数は、記憶装置200Bに記憶される。
【0037】
なお、上記評価算出部206による就業先の総評価の点数の算出は、あくまで一例であり、就業先を評価したユーザが現在も就業先に勤務しているか否か、勤務期間の長さ、過去に勤務していた場合は、退職からの経過期間(退職日から現在までの経過期間)に応じて、各ユーザが評価した各項目の点数に重み付けを行うようにしてもよい。
【0038】
出力部207は、マッチング部205でのマッチングの情報を出力する。
【0039】
(ユーザ端末3)
図4は、ユーザ端末3の構成図である。ユーザ端末3は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、デスクトップPC、ノートPCなどである。
図4(a)は、ユーザ端末3の主なハード構成を示しており、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D及びCPU300Eがバス300Fを介して接続された構成を備える。
【0040】
通信IF300Aは、他の装置(第1実施形態では、情報処理サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0041】
記憶装置300Bは、例えば、HDDや半導体記憶装置である。記憶装置300Bには、ユーザ端末3の識別情報である端末IDや情報処理プログラムが記憶されている。なお、端末IDは、ユーザ端末3を識別するための識別子である。ユーザ端末3から送信する情報に端末IDを付与することで、情報処理サーバ2は、受信した情報がどのユーザ端末3から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末IDは、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、情報処理サーバ2がユーザ端末3に対して付与するようにしてもよい。
【0042】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、タッチパネル、マウスなどであり、ユーザは、入力装置300Cを操作して、情報処理システム1の運用に必要な情報(例えば、表1から表3に示す情報)を入力することができる。
【0043】
表示装置300Dは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。表示装置300Dは、第1実施形態に係る情報処理システム1の利用に必要な画面を表示する。
【0044】
CPU300Eは、ユーザ端末3を制御するものであり、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0045】
図4(b)は、実施形態に係るユーザ端末3の機能ブロック図である。
図4(b)に示すように、ユーザ端末3は、入力受付部301、表示制御部302、送信部303、受信部304及び記憶制御部305を備える。なお、
図4(b)に示す機能は、ユーザ端末3のROM(不図示)に記憶された情報処理プログラムをCPU300Eが実行することにより実現される。
【0046】
入力受付部301は、入力装置300Cで入力された情報を受け付ける。
【0047】
表示制御部302は、表示装置300Dを制御する。
【0048】
送信部303は、入力受付部301で受け付けられた情報を情報処理サーバ2へ送信する。
【0049】
受信部304は、情報処理サーバ2から送信される情報を受信する。
【0050】
記憶制御部305は、記憶装置300Bを制御する。具体的には、記憶制御部305は、記憶装置300Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0051】
(企業端末4の構成)
図5は、企業端末4の構成図である。企業端末4は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、デスクトップPC、ノートPCなどである。
図5(a)は、企業端末4の主なハード構成を示しており、通信IF400A、記憶装置400B、入力装置400C、表示装置400D及びCPU400Eがバス400Fを介して接続された構成を備える。
【0052】
また、
図5(b)は、実施形態に係る企業端末4の機能ブロック図である。
図5(b)に示すように、企業端末4は、入力受付部401、表示制御部402、送信部403、受信部404及び記憶制御部405を備える。なお、
図5(b)に示す機能は、企業端末4のROM(不図示)に記憶された情報処理プログラムをCPU400Eが実行することにより実現される。
【0053】
なお、企業端末4の通信IF400A、記憶装置400B、入力装置400C、表示装置400D、CPU400E、バス400F、入力受付部401、表示制御部402、送信部403、受信部404及び記憶制御部405は、それぞれユーザ端末3の通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300E、バス300F、入力受付部301、表示制御部302、送信部303、受信部304及び記憶制御部305と略同じであるため詳細な説明を省略する。
【0054】
(情報処理システム1の動作)
図6〜
図9は、第1実施形態に係る情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャート図である。以下、
図6〜
図9を参照して第1実施形態に係る情報処理システム1の処理について説明する。
【0055】
(登録処理)
図6を参照して情報処理システム1の登録処理について説明する。
(ステップS101)
ユーザ端末3の表示制御部302は、表示装置300Dに属性情報の入力画面を表示させる。ユーザがユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、属性情報を入力すると、入力された情報は、ユーザ端末3の入力受付部301で受け付けられた後、送信部303により情報処理サーバ2へと送信される。情報処理サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信された属性情報を受信する。
【0056】
(ステップS102)
情報処理サーバ2の記憶装置制御部203は、受信部201で受信された属性情報をユーザIDに関連付けて記憶装置200Bに記憶する。
【0057】
(ステップS103)
ユーザ端末3の表示制御部302は、表示装置300Dに勤務履歴情報の入力画面を表示させる。ユーザがユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、勤務履歴情報を入力すると、入力された情報は、ユーザ端末3の入力受付部301で受け付けられた後、送信部303により情報処理サーバ2へと送信される。情報処理サーバ2は、ユーザ端末3から送信された勤務履歴情報を受信したか否かを判定する。情報処理サーバ2は、受信部201が勤務履歴情報を受信したと判定する場合(YES)、ステップS104の処理を実行する。情報処理サーバ2は、受信部201が勤務履歴情報を受信したと判定しない場合(NO)、ステップS108の処理を実行する。
【0058】
(ステップS104)
情報処理サーバ2の記憶装置制御部203は、受信部201で受信された勤務履歴情報をユーザIDに関連付けて記憶装置200Bに記憶する。なお、勤務履歴情報については、勤務経験者以外の者が成りすまして情報を登録することを防ぐために、より多くの文字数を入力させる、目視で審査する、といった対応を行い、登録される勤務履歴情報の正当性を担保するようにしてもよい。
【0059】
(ステップS105)
ユーザ端末3の表示制御部302は、表示装置300Dに就業先の評価の情報の入力画面を表示させる。ユーザがユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、就業先の評価の情報を入力すると、入力された情報は、ユーザ端末3の入力受付部301で受け付けられた後、送信部303により情報処理サーバ2へと送信される。情報処理サーバ2は、ユーザ端末3から送信された就業先の評価の情報を受信したか否かを判定する。情報処理サーバ2は、受信部201が就業先の評価の情報を受信したと判定する場合(YES)、ステップS106の処理を実行する。情報処理サーバ2は、受信部201が就業先の評価の情報を受信したと判定しない場合(NO)、ステップS108の処理を実行する。
【0060】
(ステップS106)
情報処理サーバ2の評価算出部206は、受信部201で受信された就業先の評価の情報に基づいて就業先の総評価の点数を算出する。なお、評価算出部206による総評価の点数を算出については既に説明したので重複する説明を省略する。
【0061】
(ステップS107)
情報処理サーバ2の記憶装置制御部203は、評価算出部206で算出された就業先の企業名、部署名、各項目の点数及び評価をユーザIDに関連付けて記憶装置200Bに記憶する。
【0062】
(ステップS108)
ユーザ端末3の表示制御部302は、表示装置300Dに履歴書情報の入力画面を表示させる。ユーザがユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、履歴書情報を入力すると、入力された情報は、ユーザ端末3の入力受付部301で受け付けられた後、送信部303により情報処理サーバ2へと送信される。情報処理サーバ2は、ユーザ端末3から送信された履歴書情報を受信したか否かを判定する。情報処理サーバ2は、受信部201が履歴書情報を受信したと判定する場合(YES)、ステップS109の処理を実行する。情報処理サーバ2は、受信部201が履歴書情報を受信したと判定しない場合(NO)、登録処理を終了する。
【0063】
(ステップS109)
情報処理サーバ2の記憶装置制御部203は、受信部201で受信された履歴書情報をユーザIDに関連付けて記憶装置200Bに記憶する。
【0064】
なお、
図6の登録処理では、とりあえず属性情報だけを行い、その後(例えば、数日後や数週間後)に勤務履歴情報、就業先の評価、履歴書情報を登録してもよい。また、勤務履歴情報、就業先の評価、履歴書情報の登録を一度に行う必要はなく、分けて登録してもよい。さらに、勤務履歴情報、就業先の評価、履歴書情報については必ずしも登録する必要はない。
【0065】
(診断処理)
図7を参照して情報処理システム1の診断処理について説明する。
(ステップS201)
ユーザ端末3の表示制御部302は、表示装置300Dに性格診断の情報の入力画面を表示させる。ユーザがユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、性格診断の情報を入力すると、入力された情報は、ユーザ端末3の入力受付部301で受け付けられた後、送信部303により情報処理サーバ2へと送信される。情報処理サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信された性格診断の情報を受信する。
【0066】
(ステップS202)
ユーザ端末3の表示制御部302は、表示装置300Dに価値観診断の情報の入力画面を表示させる。ユーザがユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、価値観診断の情報を入力すると、入力された情報は、ユーザ端末3の入力受付部301で受け付けられた後、送信部303により情報処理サーバ2へと送信される。情報処理サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信された価値観診断の情報を受信する。
【0067】
(ステップS203)
情報処理サーバ2の分類部204は、受信部201で受信された性格診断及び価値観診断の診断結果に応じて、ユーザを所定のタイプに分類する。
【0068】
(ステップS204)
情報処理サーバ2の記憶装置制御部203は、受信部201で受信された性格診断、価値観診断及び分類部204が分類したユーザのタイプの情報をユーザIDに関連付けて記憶装置200Bに記憶する。
【0069】
なお、
図7では、ステップS201で性格診断を、S202で価値観診断を個別に受信しているが、性格診断及び価値観診断を一つのステップで受信してもよい。
【0070】
(マッチング処理1(ユーザへの推奨・非推奨))
図8を参照して情報処理システム1のマッチング処理1(ユーザへの推奨・非推奨)について説明する。
(ステップS301)
情報処理サーバ2のマッチング部205は、記憶装置200Bに記憶されたタイプと就業先の評価とを関連付けた情報を参照し、分類部204で分類されたタイプに応じて、ユーザと就業先とをマッチングする。具体的には、マッチング部205は、ユーザが分類されたタイプと同じタイプに属する他のユーザの就業先の評価を取得する。
【0071】
(ステップS302)
マッチング部205は、取得した評価が第1所定値以上(例えば、評価が3以上)である就業先を推奨マッチング先と判定する。また、マッチング部205は、取得した評価が所定値未満(例えば、評価が2未満)である就業先を非推奨マッチング先と判定する。なお、第1所定値及び第2所定値をどのような値とするかは任意であり、第1所定値及び第2所定値を必ずしも各々3及び2とする必要はない。
【0072】
(ステップS303)
情報処理サーバ2の出力部207は、マッチング部205でのマッチング結果を出力する。具体的には、出力部207は、マッチング部205でのマッチング結果の情報(推奨する就業先と他のユーザによる評価、非推奨の就業先と他のユーザによる評価)を、マッチング処理を行ったユーザのユーザ端末3へ送信するよう送信部202へ指示する。送信部202は、出力部207からの指示に基づいて、マッチング結果の情報をユーザ端末3へ送信する。
【0073】
なお、
図8のステップS303では、推奨する就業先と他のユーザによる評価及び非推奨の就業先と他のユーザによる評価の両方を、マッチング処理を行ったユーザのユーザ端末3へ送信しているが、推奨する就業先と他のユーザによる評価又は非推奨の就業先と他のユーザによる評価の一方だけをマッチング処理を行ったユーザのユーザ端末3へ送信するようにしてもよい。また、ユーザ端末3の表示装置300Dへの推奨度の表示形態は、どのような形態であってもよく、例えば、「おすすめ度3.5」のように点数や数値としてもよいし、「マッチ度70%」のようにパーセンテージとしてもよいし、記号を用いた複数段階の評価としてもよい。
【0074】
(マッチング処理2(就業先への推奨・非推奨))
図9を参照して情報処理システム1のマッチング処理2(就業先への推奨・非推奨)について説明する。
(ステップS401)
情報処理サーバ2のマッチング部205は、記憶装置200Bに記憶されたタイプと就業先の評価とを関連付けた情報を参照し、分類部204で分類されたタイプに応じて、ユーザと就業先とをマッチングする。具体的には、マッチング部205は、ユーザが分類されたタイプに属する他のユーザの就業先の評価を取得する。
【0075】
(ステップS402)
マッチング部205は、取得した評価が第1所定値以上(例えば、評価が3以上)であるユーザを推奨マッチング先と判定する。また、マッチング部205は、取得した評価が所定値未満(例えば、評価が2未満)であるユーザを非推奨マッチング先と判定する。なお、第1所定値及び第2所定値をどのような値とするかは任意であり、第1所定値及び第2所定値を必ずしも各々3及び2とする必要はない。
【0076】
(ステップS403)
情報処理サーバ2の出力部207は、マッチング部205でのマッチング結果を出力する。具体的には、出力部207は、マッチング部205でのマッチング結果の情報(推奨するユーザと他のユーザによる評価、非推奨のユーザと他のユーザによる評価)を、マッチング処理を行った就業先の企業端末4へ送信するよう送信部202へ指示する。送信部202は、出力部207からの指示に基づいて、マッチング結果の情報を企業端末4へ送信する。
【0077】
なお、
図9のステップS403では、推奨するユーザと他のユーザによる評価及び非推奨のユーザと他のユーザによる評価の両方を、マッチング処理を行った就業先の企業端末4へ送信しているが、推奨するユーザと他のユーザによる評価又は非推奨のユーザと他のユーザによる評価の一方だけをマッチング処理を行った就業先の企業端末4へ送信するようにしてもよい。また、企業端末4の表示装置400Dへの推奨度の表示形態は、どのような形態であってもよく、例えば、「おすすめ度3.5」のように点数や数値としてもよいし、「マッチ度70%」のようにパーセンテージとしてもよいし、記号を用いた複数段階の評価としてもよい。
【0078】
以上のように、第1実施形態に係る情報処理サーバ2は、ユーザに対する診断結果に応じて、ユーザを所定のタイプに分類する分類部204と、記憶装置200Bに記憶されているタイプと就業先の評価とを関連付けた情報を参照し、分類部204で分類されたタイプに応じて、ユーザと就業先とをマッチングするマッチング部205とを備えている。このように、ユーザの診断結果に応じて分類されるユーザのタイプ応じてユーザと就業先とをマッチングするので、ユーザ、就業先にとってより効果的なマッチングを行うことができる。
【0079】
また、第1実施形態に係る情報処理サーバ2のマッチング部205は、ユーザが分類されたタイプに関連付けられた就業先の評価に応じて、就業先及びユーザの少なくとも一方を推奨又は非推奨としている。このように、ユーザが分類されたタイプに関連付けられた就業先の評価に応じて、就業先及びユーザの少なくとも一方を推奨又は非推奨とすることで、ユーザに対しては、推奨できる就業先又は推奨できない非推奨の就業先を提示することができる。また、就業先に対しては、推奨できるユーザ及び推奨できない非推奨のユーザを提示することができる。
【0080】
また、第1実施形態に係る情報処理サーバ2は、マッチング部205でマッチングされた就業先の評価の情報を出力する出力部207を備えている。このため、ユーザは、推奨又は非推奨の就業先に加えて、他のユーザによる就業先の評価を確認することができ利便性が向上する。また、他のユーザによる就業先の評価を出力することで、ユーザに対して推奨又は非推奨とされた根拠を提示することができる。
【0081】
また、診断結果は、時間変化や環境変化(例えば、結婚、出産、親の介護など)による影響が比較的小さいユーザの性格及び時間変化や環境変化による影響が比較的大きい価値観の少なくとも一方の診断結果であるため、ユーザをより正確に診断して所定のタイプに分類することができる。この結果、ユーザと就業先とのマッチング精度が向上する。また、ユーザの性格及び価値観の少なくとも一方に応じて分類された他のユーザの評価に応じてマッチングされるので、就業先には、組織風土に適したユーザをマッチングすることができ、ユーザには、性格や価値観に適した就業先をマッチングすることができる。このため、就業後の満足感が向上することが期待できる。
【0082】
[第1実施形態の変形例]
第1実施形態の変形例では、分類部204がユーザを分類したタイプに属する他のユーザと、ユーザとの類似度を算出し、類似と判定された他のユーザの評価に応じてユーザと就業先とをマッチングする形態について説明する。
【0083】
以下、
図10及び
図11を参照して第1実施形態の変形例に係る情報処理システム1について説明する。なお、以下の説明では、
図1から
図9を参照して説明した第1実施形態に係る情報処理システム1と異なる構成について説明し、重複する説明を省略する。
【0084】
図10は、第1実施形態の変形例に係る情報処理サーバ2の機能ブロック図である。
図10に示すように、情報処理サーバ2は、受信部201、送信部202、記憶装置制御部203、分類部204、マッチング部205、評価算出部206、出力部207の他、類似度算出部208、判定部209をさらに備えている。
【0085】
類似度算出部208は、分類部204がユーザを分類したタイプに属する他のユーザと、ユーザとの類似度を算出する。具体的には、類似度算出部208は、記憶装置200Bに記憶されている診断結果(各項目の回答)の類似度を算出する。なお、類似度の算出は、種々の手法を利用することができる。例えば、ユークリッド距離、ピアソンの積率相関係数、Jaccard係数などを利用して、対象ユーザと、分類部204が対象ユーザを分類したタイプに属する他のユーザとの類似度を算出することができる。
【0086】
判定部209は、類似度算出部208での算出結果に応じて、対象のユーザと、他のユーザとが類似するか否かを判定する。具体的には、判定部209は、第3所定値(例えば、80%)以上である場合、対象のユーザと、他のユーザとが類似すると判定する。なお、第3所定値をどのような値とするかは任意であり、第3所定値を必ずしも80%とする必要はない。
【0087】
(情報処理システム1の動作)
図11は、第1実施形態の変形例に係る情報処理システム1のマッチング処理(ユーザへの推奨・非推奨)の一例を示すフローチャート図である。以下、
図11を参照して第1実施形態の変形例に係る情報処理システム1の処理について説明する。
【0088】
(ステップS501)
情報処理サーバ2の類似度算出部208は、記憶装置200Bに記憶されたタイプと就業先の評価とを関連付けた情報を参照し、分類部204で分類されたタイプに属する他のユーザとの類似度を、前記他のユーザごとに算出する。
【0089】
(ステップS502)
判定部209は、類似度算出部208が算出した類似度が第3所定値(例えば、80%)以上あるか否かを前記他のユーザごとに判定する。なお、第3所定値をどのような値とするかは任意であり、第3所定値を必ずしも80%とする必要はない。
【0090】
(ステップS503)
情報処理サーバ2のマッチング部205は、判定部209が類似すると判定した他のユーザの就業先の評価を取得する。より具体的には、マッチング部205は、判定部209が、類似度算出部208が算出した類似度が第3所定値(例えば、80%)以上であると判定した他のユーザの就業先の評価を取得する。
【0091】
(ステップS504)
マッチング部205は、取得した評価が第1所定値以上(例えば、評価が3以上)である就業先を推奨マッチング先と判定する。また、マッチング部205は、取得した評価が所定値未満(例えば、評価が2未満)である就業先を非推奨マッチング先と判定する。なお、第1所定値及び第2所定値をどのような値とするかは任意であり、第1所定値及び第2所定値を必ずしも各々3及び2とする必要はない。
【0092】
(ステップS505)
情報処理サーバ2の出力部207は、マッチング部205でのマッチング結果を出力する。具体的には、出力部207は、マッチング部205でのマッチング結果の情報(推奨する就業先と他のユーザによる評価、非推奨の就業先と他のユーザによる評価)を、マッチング処理を行ったユーザのユーザ端末3へ送信するよう送信部202へ指示する。送信部202は、出力部207からの指示に基づいて、マッチング結果の情報をユーザ端末3へ送信する。
【0093】
なお、第1実施形態に係る情報処理システム1と同様に、マッチング部205は、取得した評価が第1所定値以上(例えば、評価が3以上)であるユーザを推奨マッチング先と判定し、取得した評価が所定値未満(例えば、評価が2未満)であるユーザを非推奨マッチング先と判定して、情報処理サーバ2の出力部207が、マッチング部205でのマッチング結果を出力する構成としてもよい。出力部207は、マッチング部205でのマッチング結果の情報(推奨するユーザと他のユーザによる評価、非推奨のユーザと他のユーザによる評価)を、マッチング処理を行った就業先の企業端末4へ送信するよう送信部202へ指示する。送信部202は、出力部207からの指示に基づいて、マッチング結果の情報を企業端末4へ送信する。
【0094】
以上のように、第1実施形態の変形例に係る情報処理サーバ2は、ユーザが分類されたタイプに属するユーザとは異なる他のユーザと、ユーザとの類似度を算出する類似度算出部208と、類似度算出部208での算出結果に応じて、他のユーザとユーザとが類似するか否かを判定する判定部209とを備えている。そして、就業先の評価には、他のユーザごとの評価が関連付けられており、マッチング部205は、判定部209で類似すると判定された他のユーザによる就業先の評価に応じて、ユーザと就業先とをマッチングしている。このように、分類部204がユーザを分類したタイプに属する他のユーザと、ユーザとの類似度を算出し、類似と判定された他のユーザの評価に応じてユーザと就業先とをマッチングしているので、マッチング精度の向上が期待できる。
【0095】
[第2実施形態]
第2実施形態では、ユーザをタイプに分類せずに、他のユーザと、ユーザとの類似度を算出し、類似と判定された他のユーザの評価に応じてユーザと就業先とをマッチングする形態について説明する。
【0096】
以下、
図12及び
図13を参照して第2実施形態に係る情報処理システム1について説明する。なお、以下の説明では、
図1から
図11を参照して説明した第1実施形態及び第1実施形態の変形例に係る情報処理システム1と異なる構成について説明し、重複する説明を省略する。
【0097】
図12は、第2実施形態に係る情報処理サーバ2の機能ブロック図である。
図12に示すように、情報処理サーバ2は、受信部201、送信部202、記憶装置制御部203、マッチング部205、評価算出部206、出力部207、類似度算出部208、判定部209を備えているが、ユーザに対する診断結果に応じて、ユーザを所定のタイプに分類しないので分類部204を備えていない。
【0098】
(情報処理システム1の動作)
図13は、第2実施形態に係る情報処理システム1のマッチング処理(ユーザへの推奨・非推奨)の一例を示すフローチャート図である。以下、
図13を参照して第2実施形態の変形例に係る情報処理システム1の処理について説明する。
【0099】
(ステップS601)
情報処理サーバ2の類似度算出部208は、記憶装置200Bに記憶された他のユーザと就業先の評価を関連付けた情報を参照し、他のユーザとの類似度を、前記他のユーザごとに算出する。すなわち、第2実施形態に係る情報処理サーバ2の類似度算出部208は、タイプに関係なく記憶装置200Bに記憶されている全ての他のユーザと、ユーザとの類似度を算出する。
【0100】
(ステップS602)
判定部209は、類似度算出部208が算出した類似度が第3所定値(例えば、80%)以上あるか否かを前記他のユーザごとに判定する。なお、第3所定値をどのような値とするかは任意であり、第3所定値を必ずしも80%とする必要はない。
【0101】
(ステップS603)
情報処理サーバ2のマッチング部205は、判定部209が類似すると判定した他のユーザの就業先の評価を取得する。より具体的には、マッチング部205は、判定部209が、類似度算出部208が算出した類似度が第3所定値(例えば、80%)以上であると判定した他のユーザの就業先の評価を取得する。
【0102】
(ステップS604)
マッチング部205は、取得した評価が第1所定値以上(例えば、評価が3以上)である就業先を推奨マッチング先と判定する。また、マッチング部205は、取得した評価が所定値未満(例えば、評価が2未満)である就業先を非推奨マッチング先と判定する。なお、第1所定値及び第2所定値をどのような値とするかは任意であり、第1所定値及び第2所定値を必ずしも各々3及び2とする必要はない。
【0103】
(ステップS605)
情報処理サーバ2の出力部207は、マッチング部205でのマッチング結果を出力する。具体的には、出力部207は、マッチング部205でのマッチング結果の情報(推奨する就業先と他のユーザによる評価、非推奨の就業先と他のユーザによる評価)を、マッチング処理を行ったユーザのユーザ端末3へ送信するよう送信部202へ指示する。送信部202は、出力部207からの指示に基づいて、マッチング結果の情報をユーザ端末3へ送信する。
【0104】
なお、第1実施形態に係る情報処理システム1と同様に、マッチング部205は、取得した評価が第1所定値以上(例えば、評価が3以上)であるユーザを推奨マッチング先と判定し、取得した評価が所定値未満(例えば、評価が2未満)であるユーザを非推奨マッチング先と判定して、情報処理サーバ2の出力部207が、マッチング部205でのマッチング結果を出力する構成としてもよい。出力部207は、マッチング部205でのマッチング結果の情報(推奨するユーザと他のユーザによる評価、非推奨のユーザと他のユーザによる評価)を、マッチング処理を行った就業先の企業端末4へ送信するよう送信部202へ指示する。送信部202は、出力部207からの指示に基づいて、マッチング結果の情報を企業端末4へ送信する。
【0105】
以上のように、第2実施形態に係る情報処理サーバ2は、ユーザと、ユーザとは異なる他のユーザとの類似度を算出する類似度算出部208と、記憶装置200Bに記憶されている他のユーザと、他のユーザによる就業先の評価とを関連付けた情報を参照し、類似度算出部208で算出された類似度に応じて、ユーザと就業先とをマッチングするマッチング部205とを備えている。このように、他のユーザと、ユーザとの類似度を算出し、類似と判定された他のユーザの評価に応じてユーザと就業先とをマッチングするので、ユーザを分類することなく、ユーザと就業先とをマッチングすることができる。
【0106】
[その他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて適宜に構成を変更して具体化できる。例えば、上記第1,第2実施形態及びその変形例に係る情報処理システム1が備える構成を適宜組み合わせたり、除外したりすることができる。
【0107】
また、上記第1実施形態及びその変形例では、情報処理サーバ2の分類部204が、記憶装置200Bに記憶されている診断結果に応じて、ユーザを所定のタイプに分類している。しかしながら、情報処理サーバ2の分類部204を備えずに、診断結果に応じて分類されたユーザのタイプを記憶装置200Bに予め記憶するようにしてもよい。この場合、情報処理サーバ2は、記憶装置200Bに記憶された情報を参照してユーザのタイプを取得する取得部を備え、マッチング部205は、記憶装置200Bに記憶された情報を参照し、他のユーザのタイプと就業先の評価とを関連付けた情報と、取得部で取得されたユーザのタイプとに応じて、ユーザと就業先とをマッチングする。
【0108】
また、就業先にて評価の高いユーザの評価を得た又は得ているユーザと診断結果(履歴書やスキルの情報(例えば、保有資格(語学検定の級数、TOEICの点数、TOEFLの点数)、職歴、得意な科目、実務経験、経験業務、経験年数など)を加えてもよい)が類似するユーザを推奨マッチング先として就業先の企業端末4へ出力してもよいし、前記就業先を推奨マッチング先として前記類似するユーザのユーザ端末3へ出力してもよい。また、就業先にて評価の低いユーザの評価を得た又は得ているユーザに類似するユーザを非推奨マッチング先として就業先の企業端末4へ出力してもよいし、前記就業先を非推奨マッチング先として前記類似するユーザのユーザ端末3へ出力してもよい。なお、類似か否か判定には、例えば、ユークリッド距離、ピアソンの積率相関係数、Jaccard係数などを利用することができる。
【0109】
また、就業先にて評価の高いユーザの評価を得た又は得ているユーザを前記就業先に適合するタイプとし、診断結果がこのタイプに分類されるユーザを推奨マッチング先として就業先の企業端末4へ出力してもよいし、前記就業先を推奨マッチング先として前記分類されるユーザのユーザ端末3へ出力してもよい。また、就業先にて評価の低いユーザの評価を得た又は得ているユーザを前記就業先に適合しないタイプとし、診断結果がこのタイプに分類されるユーザを非推奨マッチング先として就業先の企業端末4へ出力してもよいし、前記就業先を非推奨マッチング先として前記分類されるユーザのユーザ端末3へ出力してもよい。
【0110】
また、第1,第2実施形態及びその変形例に係る情報処理サーバ2が備える分類部204は、診断結果に応じてユーザを所定のタイプに分類し、類似度算出部208は、診断結果に応じてユーザと他のユーザの類似度を算出している。しかしながら、診断結果の情報だけでなく、診断結果の情報に加えてユーザの履歴書やスキルの情報を加えて、分類部204による分類及び類似度算出部208による類似度の算出を行うようにしてもよい。ユーザの履歴書やスキルの情報を加えることで、より精度の高いマッチングを行うことが期待できる。
【0111】
また、第1,第2実施形態及びその変形例に係る情報処理サーバ2が備える分類部204は、診断結果に応じてユーザを所定のタイプに分類し、類似度算出部208は、診断結果に応じてユーザと他のユーザの類似度を算出している。しかしながら、診断結果の項目の内、分類部204による分類や類似度算出部208による類似度の算出に利用できなかった項目(例えば、ユーザによる回答のなかった項目)があれば、出力部207がマッチング部205でのマッチング結果とともに、分類部204による分類や類似度算出部208による類似度の算出に利用できなかった項目(例えば、ユーザによる回答のなかった項目)の情報を出力するようにしてもよい。
【0112】
なお、診断結果の情報だけでなく、診断結果の情報に加えてユーザの履歴書やスキルの情報を加えて、分類部204による分類及び類似度算出部208による類似度の算出を行う場合についても、出力部207がマッチング部205でのマッチング結果とともに、分類部204による分類や類似度算出部208による類似度の算出に利用できなかった項目(例えば、ユーザによる回答のなかった項目)の情報を出力するようにしてもよい。利用できなかった項目を合わせて出力することで、マッチング結果を判断材料として利用する有用性の向上が期待できる。
【0113】
また、推奨された企業の評価に応じて、ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される企業や企業による求人情報を並び替える機能を備えるようにしてもよい。また、推奨されたユーザのタイプに応じて、企業端末4の表示装置400Dに表示されるユーザを並び替える機能を備えるようにしてもよい。例えば、評価の高い順に企業もしくは企業による求人情報をユーザ端末3の表示装置300Dに表示させたり、評価が所定値以上の企業もしくは企業による求人情報を評価の高い順にユーザ端末3の表示装置300Dに表示させてもよい。