特開2021-54522(P2021-54522A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-54522(P2021-54522A)
(43)【公開日】2021年4月8日
(54)【発明の名称】ストロー一体型飲料容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/02 20060101AFI20210312BHJP
【FI】
   B65D25/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2019-181772(P2019-181772)
(22)【出願日】2019年10月2日
(11)【特許番号】特許第6771752号(P6771752)
(45)【特許公報発行日】2020年10月21日
(71)【出願人】
【識別番号】519356537
【氏名又は名称】津金 礼奈
(74)【代理人】
【識別番号】100167070
【弁理士】
【氏名又は名称】狹武 哲詩
(72)【発明者】
【氏名】津金 礼奈
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA10
3E062AB02
3E062AC02
3E062AC05
3E062BA04
3E062BB02
3E062BB09
3E062KA07
3E062KB03
(57)【要約】
【課題】紙製又はプラスチック製の使い捨てタイプとして使用できるストロー一体型飲料容器を提供する。
【解決手段】紙製又はプラスチック製のコップ型の飲料容器であって、内壁面において、上側の縁から底面に向けて延伸する筒体を設けた本体部と、前記本体部の上面開口部を被覆する蓋部とからなり、前記本体部の筒体の内部空間はその下端において前記本体部の内部空間と連通しており、前記蓋部は、前記筒体の上面開口部のみを被覆する部分と、前記本体部の上面開口部の当該部分以外を被覆する部分とに分離されていることを特徴とする飲料容器。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙製又はプラスチック製のコップ型の飲料容器であって、
内壁面において、上側の縁から底面に向けて延伸する筒体を設けた本体部と、
前記本体部の上面開口部を被覆するシート状の蓋部とからなり、
前記本体部の筒体の内部空間はその下端において前記本体部の内部空間と連通しており、
前記蓋部は、前記筒体の上面開口部のみを被覆する部分と、前記本体部の上面開口部のその余の部分を被覆する部分とに分離されていることを特徴とする飲料容器。
【請求項2】
前記蓋部は、前記筒体の上面開口部の全部及び前記本体部の上面開口部の一部を被覆する部分と、前記本体部の上面開口部のその余の部分を被覆する部分とに分離されていることを特徴とする請求項1に記載の飲料容器。
【請求項3】
前記蓋部の2つの部分の少なくとも一方が、剥離されるための取手部分を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の飲料容器。
【請求項4】
前記本体部及び前記蓋部は、紙製、プラスチック製又はアルミニウム製であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の飲料容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストローと一体に形成された飲料容器に関し、特に、使い捨ての紙製又はプラスチック製のストロー一体型コップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
市販の飲み切りサイズの飲料品は、紙製又はプラスチック製の容器のものが一般的であり、飲み終わった後に廃棄される。容器にプラスチック製のストローが付属していたり、販売店でストローを配布されるのが一般的である。
【0003】
近年、プラスチック製のストローを廃止しようとする動きが活発化している。プラスチック製ストローの一部は、廃棄物として処理されず、至るところに残置され、分解されることなく漂流し、特に河川や海洋に流出したものが水棲生物の体内に取り込まれるなどの事態が起こっている。このような事態が重大な環境問題として認知され、プラスチック製ストローを廃止する機運となっている。大手飲食業者の一部は、プラスチック製ストローの全面廃止を打ち出している。
【0004】
プラスチック製ストローの代替品として、紙製ストローが提案されているが、製造コスト、耐久性、口当たりの面で難があり、飲料への紙繊維の流出といった問題も指摘されている。また、紙製ストローであってもゴミとして流出すれば、環境にとって悪影響であることには変わりがない。
【0005】
そこで、ストローと飲料容器を一体に形成することが提案されている。特許文献1には、コップの壁面内部に上下に連通するストロー状の穴を形成し、コップ縁の開口部から飲料を吸引することができるストロー一体型飲料容器が提案されている。このような構成により、別体のストローを要しないことだけでなく、容器を傾けることなく引用できるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−139662号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の飲料容器は、明らかに非使い捨てタイプの陶磁器製、硬質プラスチック製、金属製等のものである。容器の壁面が薄い使い捨てタイプの紙製又はプラスチック製飲料容器においてこれと同様の構成を採用することはできない。
【0008】
使い捨てタイプの飲料容器にストロー付属させず、飲料容器から直接飲むことが一般的となれば、ストロー生産量は低減し、上述したストロー廃棄物の問題への効果的なアプローチとなり得る。しかしながら、使用場面によってはストローの利用が強く望まれることもある。例えば、自動車等の運転中に飲料容器から直接飲むと、使用者は首を後ろに傾ける姿勢となり、かつ、飲料容器が視界を遮るため、前方が見えなくなり危険である。このように、使用者の頭部の姿勢を変えずに飲用できるというストローの利点があるため、使い捨てタイプの飲料容器のストローを全廃するという方策は現実的ではない。
【0009】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、ストローを利用する必要なく、使用者の頭部の姿勢を変えずに飲用できるというストローの利点を有するストロー一体型飲料容器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、容器の壁面が薄い使い捨てタイプの飲料容器の内壁にストロー状部材を付着させ、あるいは、その内壁の一部がストロー状の筒体を形成する構造を発案し、本発明を成すに至った。
【0011】
すなわち、本発明は、紙製又はプラスチック製(アルミニウム等の金属を一部使用したものを含む)コップ型の飲料容器であって、飲料容器の内壁面において、上側の縁から底面に向けて延伸する筒体を設けており、当該筒体の下部は、飲料容器底面のすぐ手前まで延伸し、当該内部の空間はコップ内部の空間と連通していることを特徴とする飲料容器を提供するものである。さらに、飲料容器の天面はシール状の蓋を有しており、当該筒体の上部に相当する部分のみを剥離することができるようになっている。使用者は、この開口部に口を付け、飲料容器内部の飲料をストローを吸うようにして飲用することができる。また、他の箇所の蓋を剥離して、飲料容器に直接口を付けて飲用することもできるようになっている。
【発明の効果】
【0012】
以上、説明したように、本発明よれば、紙製又はプラスチック製の使い捨てタイプとして使用できるストロー一体型飲料容器が提供される。その構造は簡素であり、複雑な製造工程を要しない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明のストロー一体型飲料容器の(蓋なし)全体構成を概略的に示す図である。
図2】本発明のストロー一体型飲料容器に蓋を付着した状態での構成を概略的に示す図である。
図3図1に示すストロー一体型飲料容器の展開図である。
図4図1に示すストロー一体型飲料容器の六面図である。
図5図1に示すストロー一体型飲料容器の六面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら、本発明のストロー一体型飲料容器を実施するための最良の形態を詳細に説明する。図1図4は、本発明の実施の形態を例示する図であり、これらの図において、同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成及び動作は同様であるものとする。
【0015】
図1は、本発明のストロー一体型飲料容器(蓋なし)の全体構成を概略的に示す図である。
図示する飲料容器は、紙製又は軟質プラスチック製のコップである。コップの外形は下方に向かってテーパー状にすぼむ円筒形である。コップ内壁において、コップ上側の縁からコップ底面に向けて延伸するストロー状の筒体を設けている。筒体の下部は、コップ底面のすぐ手前まで伸びており、筒体内部の空間は筒体下部においてコップ内部の空間と連通する。
【0016】
図1に示すように、ストロー状の筒体は、コップと同じ材質の矩形の板状部材の左右端をコップ内壁に接着することで形成している。
尚、ストロー状の筒体はこの構成に限られず、円筒部材の外壁をコップ内壁に接着することで形成してもよい。また、コップ、ストロー状の筒体ともにプラスチック製であれば、溶着あるいは射出成形により形成することが可能である。
【0017】
このコップに飲料を注ぐと、ストロー状の筒体内部も飲料で満たされ、コップ内と同じ水位を保持する。使用者は、コップ上側の縁の筒体の開口部分に口を付け、ストローのごとく当該筒体から吸引して飲料を飲むことができる。このとき、コップを大きく傾ける必要はなく、頭部の姿勢を変えたり、前方の視界を遮られることなく飲料を飲むことができる。
【0018】
図2は、上記のストロー一体型飲料容器に蓋を付着した状態での構成を概略的に示す図である。
図2に示すように、コップの天面に紙製、軟質プラスチック製、アルミニウム製などの蓋をシールしてある。蓋にはコップ淵から突出した部分が2箇所設けられている。1箇所はストロー状の筒体に対応する位置に、もう1箇所は任意の位置に設ける。蓋は2つの部分に容易に切り離し可能な状態で分離しており、その境界線を図中点線で示している。
【0019】
前者の蓋を引っ張って蓋を剥がした場合は、ストロー状の筒体の上部とそれ以外の部分のごく一部が露出する。使用者は、ストロー状の筒体の上部の露出部分に口を付けて吸引することで、飲料を飲むことができる。ストロー状の筒体の上部以外の部分のごく一部が開口していることで、内部の飲料が吸引されるのに応じて当該開口から容器内に空気を導入する空気穴の役割を果たす。ほぼストロー状の筒体の上部のみが露出しているので、図1に示した蓋なしの飲料容器のストロー状筒体上部から吸引する場合に比べて、口を開口部に密着させやすいため、吸引しやすくなっている。
後者を引っ張って蓋を剥がした場合は、飲料容器上面の大部分が露出し、使用者はコップの縁に口を付けて飲料を飲むことができる。
【0020】
図3は、図1に示すストロー一体型飲料容器の展開図である。
図示するように、容器壁面を形成する扇形の部材と、コップ底面を形成する円板形の部材と、ストロー状の筒体を形成する板状の部材と、蓋を形成する部材とからストロー一体型飲料容器が作製される。但し、これは紙製の場合の部材構成の一例に過ぎず、これと異なる部材構成を取ることも可能である。プラスチック製であれば射出成形などの製法を採用することができる。
【0021】
図4及び図5は、図1に示すストロー一体型飲料容器の六面図である。
尚、正面図と背面図、右側面図と左側面図は、それぞれ同一に表れる。
本物品は、使い捨てタイプのストロー一体型飲料容器である。コップ型の飲料容器の内壁において、コップ上側の縁からコップ底面に向けて延伸するストロー状の筒体を設けている。筒体の下部は、コップ底面のすぐ手前まで伸びており、筒体内部の空間はコップ内部の空間と連通する。飲料容器の上面はシール状の蓋で被覆されている。蓋は、2つの部分に分離しており、1つはストロー状の筒体の上面開口の前面を被覆し、さらにそれ以外の飲料容器上面開口のごく一部を被覆している。他の1つはそれ以外の飲料容器上面開口を被覆する。それぞれ、剥離するための取っ手を有している。
【0022】
以上、本発明のストロー一体型飲料容器について、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態における飲料容器及びストロー状部材の構成及び機能に様々な変更・改良を加えることが可能である。
【0023】
例えば、飲料容器は円筒形状である必要はなく、断面が楕円形、多角形、不定形のあらゆる形状のコップであってもよい。ストロー状の筒体も同様にその機能を発揮できる限り様々な形状とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明のストロー一体型飲料容器は、紙製又はプラスチック製の飲料容器の製造産業において利用することができるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2020年6月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙製又はプラスチック製のコップ型の飲料容器であって、
内壁面において、上側の縁から底面に向けて延伸する筒体を設けた本体部と、
前記本体部の上面開口部を被覆するシート状の蓋部とからなり、
前記本体部の筒体の内部空間はその下端において前記本体部の内部空間と連通しており、
前記蓋部は、前記筒体の上面開口部の全部及び前記本体部の上面開口部の一部を被覆する部分と、前記本体部の上面開口部のその余の部分を被覆する部分とに分離されていることを特徴とする飲料容器。
【請求項2】
前記蓋部の2つの部分の少なくとも一方が、剥離されるための取手部分を有していることを特徴とする請求項1に記載の飲料容器。
【請求項3】
前記本体部及び前記蓋部は、紙製、プラスチック製又はアルミニウム製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の飲料容器。