(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-56195(P2021-56195A)
(43)【公開日】2021年4月8日
(54)【発明の名称】食器清浄度の測定設備
(51)【国際特許分類】
G01N 21/64 20060101AFI20210312BHJP
【FI】
G01N21/64 Z
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-198044(P2019-198044)
(22)【出願日】2019年10月31日
(11)【特許番号】特許第6754063号(P6754063)
(45)【特許公報発行日】2020年9月9日
(31)【優先権主張番号】201910928512.7
(32)【優先日】2019年9月28日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519389834
【氏名又は名称】佛山克情日用品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】帥定芳
【テーマコード(参考)】
2G043
【Fターム(参考)】
2G043AA03
2G043BA17
2G043CA05
2G043DA05
2G043DA06
2G043EA01
2G043LA01
(57)【要約】
【課題】本願発明は食器清浄度の測定設備を開示した。
【解決手段】
測定箱と前記測定箱の中に設置された作業空間とを含み、前記作業空間の後壁には前後に貫通した定位孔が設置され、箸を前記定位孔から前記作業空間の中に挿入し、前記測定箱の中には前方に開口した測定空間が設置され、前記測定空間の中には回転できる回転盤が設置され、前記回転盤の前端面には置き箱が固定的に設置され、前記置き箱の中には置き空間が設置され、前記置き空間の中には蛍光測定器が取り外し可能に装着され、本願発明は箸を専門に測定し、本願発明の中には蛍光測定器が設置され、本願発明は自動的に綿棒を使用して箸の表面を拭き、また、チューブを自動的に曲げ、そして綿棒を蛍光測定器の中に装着して測定を行い、自動化測定を実現し、操作者の不適切な操作によって測定結果に影響を与えることを避け、測定結果の正確性を上げられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定箱と前記測定箱の中に設置された作業空間とを含み、前記作業空間の後壁には前後に貫通した定位孔が設置され、箸を前記定位孔から前記作業空間の中に挿入し、前記測定箱の中には前方に開口した測定空間が設置され、前記測定空間の中には回転できる回転盤が設置され、前記回転盤の前端面には置き箱が固定的に設置され、前記置き箱の中には置き空間が設置され、前記置き空間の中には蛍光測定器が取り外し可能に装着され、前記蛍光測定器が初期状態において蓋が開けた状態にあり、且つ開口が左方に向き、
前記作業空間の後壁の中には装着孔が設置され、前記装着孔が前記定位孔の上側に位置し、且つ前後に貫通し、前記作業空間の中には左右に移動できる装着ブロックが上下対称的に設置され、前記装着ブロックはそれぞれ前記装着ブロックの上下側に位置し、前記装着ブロックには第一電動押しロッドが固定的に設置され、上下の前記第一電動押しロッドにおいて対向した側には左挟み板が固定的に装着され、前記作業空間の中には上下に運動できる回転箱が設置され、前記回転箱が回転でき、前記回転箱の中には左方に開口した操作空間が設置され、前記操作空間の後壁にはガイド板が固定的に設置され、前記ガイド板の中にはガイド溝が形成され、前記ガイド溝の中にはガイドロッドがスライドできるように装着され、前記ガイドロッドは前記ガイド溝に沿って運動することができ、前記ガイドロッドの中には左方に開口した装着空間が設置され、綿棒を前記装着孔から前記作業空間の中に入れ、前記綿棒のチューブを前記装着空間の中に置くことで、前記綿棒の中にある拭きロッドが前記箸を拭いた後に、前記ガイドロッドは前記ガイド溝に沿って運動し、そして前記チューブを曲げることを実現でき、前記ガイドロッドの中には前記装着空間と連通した押しロッド空間が設置され、前記押しロッド空間の中には第二電動押しロッドが設置されていることを特徴とする食器清浄度の測定設備。
【請求項2】
前記操作空間の後壁には第一電動ガイドレールが固定的に設置され、前記定位ロッドが前記第一電動ガイドレールに装着され、前記ガイドロッドの右端面には伝動ロッドが固定的に設置され、前記伝動ロッドが前記定位ロッドの上側に位置することを特徴とする請求項1に記載の食器清浄度の測定設備。
【請求項3】
前記作業空間の後壁にはばね溝が形成され、前記ばね溝の中には上下にスライドできる運動ブロックが設置され、前記運動ブロックの上端面にはモータが固定的に設置され、前記モータの上側には動力軸が伝動できるように連結され、前記動力軸と前記回転箱の下端面とは固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の食器清浄度の測定設備。
【請求項4】
前記作業空間の頂壁には第三電動押しロッドが固定的に設置され、前記電動押しロッドが作動した後に前記回転箱を下方へ押すことができ、前記運動ブロックと前記ばね溝の底壁との間にはばねが設置されていることを特徴とする請求項3に記載の食器清浄度の測定設備。
【請求項5】
前記操作空間の上下壁には第四電動押しロッドが対称的に、且つ固定的に設置され、前記第四電動押しロッドにおいて対向した一端には前記綿棒をしっかりと挟める右挟みブロックが装着されていることを特徴とする請求項1に記載の食器清浄度の測定設備。
【請求項6】
前記作業空間の後壁には第二電動ガイドレールが上下対称的に、且つ固定的に設置され、前記装着ブロックが前記第二電動ガイドレールに装着されていることを特徴とする請求項1に記載の食器清浄度の測定設備。
【請求項7】
前記測定空間の後壁には旋転モータが固定的に設置され、前記旋転モータの前側には旋転軸が伝動できるように連結され、前記旋転軸と前記回転盤の後端面とは固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の食器清浄度の測定設備。
【請求項8】
前記作業空間の後壁には第三電動ガイドレールが固定的に設置され、前記第三電動ガイドレールの前側には連結ロッドが装着され、前記連結ロッドの右端には押し板が固定的に設置され、前記押し板は前記蓋を右方へ押し動かすことができることを特徴とする請求項1に記載の食器清浄度の測定設備。
【請求項9】
前記左挟み板が弧状板であり、綿棒の測定管と密着できることを特徴とする請求項1に記載の食器清浄度の測定設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は細菌検出技術分野を取り上げて、具体的には食器清浄度の測定設備である。
【背景技術】
【0002】
現段階で、食器の表面の清浄度は、一般に食器の表面に含まれる細菌の量を検出することによって判断される。細菌の量は一般にATP蛍光検出器によって検出され、綿棒で食器の表面を拭き、そして当該綿棒が検出用の蛍光検出器に置かれて測定を受ける。この測定方法は簡単で便利であるが、操作者の不適切な操作によって測定結果に影響を与える恐れがある。上記の問題を解決するために、本願発明を開示した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第107389647号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は食器清浄度の測定設備を提供し、上記の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術プランを通じて実現し、
本願発明の食器清浄度の測定設備は、測定箱と前記測定箱の中に設置された作業空間とを含み、前記作業空間の後壁には前後に貫通した定位孔が設置され、箸を前記定位孔から前記作業空間の中に挿入し、前記測定箱の中には前方に開口した測定空間が設置され、前記測定空間の中には回転できる回転盤が設置され、前記回転盤の前端面には置き箱が固定的に設置され、前記置き箱の中には置き空間が設置され、前記置き空間の中には蛍光測定器が取り外し可能に装着され、前記蛍光測定器が初期状態において蓋が開けた状態にあり、且つ開口が左方に向き、
前記作業空間の後壁の中には装着孔が設置され、前記装着孔が前記定位孔の上側に位置し、且つ前後に貫通し、前記作業空間の中には左右に移動できる装着ブロックが上下対称的に設置され、前記装着ブロックはそれぞれ前記装着ブロックの上下側に位置し、前記装着ブロックには第一電動押しロッドが固定的に設置され、上下の前記第一電動押しロッドにおいて対向した側には左挟み板が固定的に装着され、前記作業空間の中には上下に運動できる回転箱が設置され、前記回転箱が回転でき、前記回転箱の中には左方に開口した操作空間が設置され、前記操作空間の後壁にはガイド板が固定的に設置され、前記ガイド板の中にはガイド溝が形成され、前記ガイド溝の中にはガイドロッドがスライドできるように装着され、前記ガイドロッドは前記ガイド溝に沿って運動することができ、前記ガイドロッドの中には左方に開口した装着空間が設置され、綿棒を前記装着孔から前記作業空間の中に入れ、前記綿棒のチューブを前記装着空間の中に置くことで、前記綿棒の中にある拭きロッドが前記箸を拭いた後に、前記ガイドロッドは前記ガイド溝に沿って運動し、そして前記チューブを曲げることを実現でき、前記ガイドロッドの中には前記装着空間と連通した押しロッド空間が設置され、前記押しロッド空間の中には第二電動押しロッドが設置されている。
【0006】
好ましくは、前記操作空間の後壁には第一電動ガイドレールが固定的に設置され、前記定位ロッドが前記第一電動ガイドレールに装着され、前記ガイドロッドの右端面には伝動ロッドが固定的に設置され、前記伝動ロッドが前記定位ロッドの上側に位置する。
【0007】
好ましくは、前記作業空間の後壁にはばね溝が形成され、前記ばね溝の中には上下にスライドできる運動ブロックが設置され、前記運動ブロックの上端面にはモータが固定的に設置され、前記モータの上側には動力軸が伝動できるように連結され、前記動力軸と前記回転箱の下端面とは固定的に連結されている。
【0008】
好ましくは、前記作業空間の頂壁には第三電動押しロッドが固定的に設置され、前記電動押しロッドが作動した後に前記回転箱を下方へ押すことができ、前記運動ブロックと前記ばね溝の底壁との間にはばねが設置されている。
【0009】
好ましくは、前記操作空間の上下壁には第四電動押しロッドが対称的に、且つ固定的に設置され、前記第四電動押しロッドにおいて対向した一端には前記綿棒をしっかりと挟める右挟みブロックが装着されている。
【0010】
好ましくは、前記作業空間の後壁には第二電動ガイドレールが上下対称的に、且つ固定的に設置され、前記装着ブロックが前記第二電動ガイドレールに装着されている。
【0011】
好ましくは、前記測定空間の後壁には旋転モータが固定的に設置され、前記旋転モータの前側には旋転軸が伝動できるように連結され、前記旋転軸と前記回転盤の後端面とは固定的に連結されている。
【0012】
好ましくは、前記作業空間の後壁には第三電動ガイドレールが固定的に設置され、前記第三電動ガイドレールの前側には連結ロッドが装着され、前記連結ロッドの右端には押し板が固定的に設置され、前記押し板は前記蓋を右方へ押し動かすことができる。
【0013】
好ましくは、前記左挟み板が弧状板であり、綿棒の測定管と密着できる。
【発明の効果】
【0014】
本願発明の有益効果は:本願発明は箸を専門に測定し、本願発明の中には蛍光測定器が設置され、本願発明は自動的に綿棒を使用して箸の表面を拭き、また、チューブを自動的に曲げ、そして綿棒を蛍光測定器の中に装着して測定を行い、自動化測定を実現し、操作者の不適切な操作によって測定結果に影響を与えることを避け、測定結果の正確性を上げられる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に
図1〜6をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0016】
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜6を参照し、本願発明の食器清浄度の測定設備は、測定箱10と前記測定箱10の中に設置された作業空間11とを含み、前記作業空間11の後壁には前後に貫通した定位孔24が設置され、箸23を前記定位孔24から前記作業空間11の中に挿入し、前記測定箱10の中には前方に開口した測定空間14が設置され、前記測定空間14の中には回転できる回転盤17が設置され、前記回転盤17の前端面には置き箱15が固定的に設置され、前記置き箱15の中には置き空間16が設置され、前記置き空間16の中には蛍光測定器13が取り外し可能に装着され、前記蛍光測定器13が初期状態において蓋12が開けた状態にあり、且つ開口が左方に向き、
前記作業空間11の後壁の中には装着孔25が設置され、前記装着孔25が前記定位孔24の上側に位置し、且つ前後に貫通し、前記作業空間11の中には左右に移動できる装着ブロック27が上下対称的に設置され、前記装着ブロック27はそれぞれ前記装着ブロック25の上下側に位置し、前記装着ブロック27には第一電動押しロッド28が固定的に設置され、上下の前記第一電動押しロッド28において対向した側には左挟み板29が固定的に装着され、前記作業空間11の中には上下に運動できる回転箱33が設置され、前記回転箱33が回転でき、前記回転箱33の中には左方に開口した操作空間34が設置され、前記操作空間34の後壁にはガイド板38が固定的に設置され、前記ガイド板38の中にはガイド溝39が形成され、前記ガイド溝39の中にはガイドロッド32がスライドできるように装着され、前記ガイドロッド32は前記ガイド溝39に沿って運動することができ、前記ガイドロッド32の中には左方に開口した装着空間43が設置され、綿棒30を前記装着孔25から前記作業空間11の中に入れ、前記綿棒30のチューブ42を前記装着空間43の中に置くことで、前記綿棒30の中にある拭きロッド53が前記箸23を拭いた後に、前記ガイドロッド32は前記ガイド溝39に沿って運動し、そして前記チューブ42を曲げることを実現でき、前記ガイドロッド32の中には前記装着空間43と連通した押しロッド空間45が設置され、前記押しロッド空間45の中には第二電動押しロッド44が設置されている。
【0018】
有益的には、前記操作空間34の後壁には第一電動ガイドレール37が固定的に設置され、前記定位ロッド35が前記第一電動ガイドレール37に装着され、前記ガイドロッド32の右端面には伝動ロッド36が固定的に設置され、前記伝動ロッド36が前記定位ロッド35の上側に位置する。
【0019】
有益的には、前記作業空間11の後壁にはばね溝21が形成され、前記ばね溝21の中には上下にスライドできる運動ブロック50が設置され、前記運動ブロック50の上端面にはモータ49が固定的に設置され、前記モータ49の上側には動力軸31が伝動できるように連結され、前記動力軸31と前記回転箱33の下端面とは固定的に連結されている。
【0020】
有益的には、前記作業空間11の頂壁には第三電動押しロッド40が固定的に設置され、前記電動押しロッド40が作動した後に前記回転箱33を下方へ押すことができ、前記運動ブロック50と前記ばね溝21の底壁との間にはばね22が設置されている。
【0021】
有益的には、前記操作空間34の上下壁には第四電動押しロッド48が対称的に、且つ固定的に設置され、前記第四電動押しロッド48において対向した一端には前記綿棒30をしっかりと挟める右挟みブロック47が装着されている。
【0022】
有益的には、前記作業空間11の後壁には第二電動ガイドレール26が上下対称的に、且つ固定的に設置され、前記装着ブロック27が前記第二電動ガイドレール26に装着されている。
【0023】
有益的には、前記測定空間14の後壁には旋転モータ51が固定的に設置され、前記旋転モータ51の前側には旋転軸52が伝動できるように連結され、前記旋転軸52と前記回転盤17の後端面とは固定的に連結されている。
【0024】
有益的には、前記作業空間11の後壁には第三電動ガイドレール19が固定的に設置され、前記第三電動ガイドレール19の前側には連結ロッド20が装着され、前記連結ロッド20の右端には押し板18が固定的に設置され、前記押し板18は前記蓋12を右方へ押し動かすことができる。
【0025】
有益的には、前記左挟み板29が弧状板であり、綿棒30の測定管46と密着できる。
【0026】
装置全体の作動手順は以下の通りである。
【0027】
1、 箸23を定位孔24から作業空間11の中に挿入する。
【0028】
2、 綿棒30のチューブ42を装着空間43の中に挿入し、第四電動押しロッド48は作動し、右挟みブロック47によって綿棒30をしっかりと挟む。
【0029】
3、 第二電動ガイドレール26が作動し、装着ブロック27を右方へ運動させて測定管46の上側に至らせ、第一電動押しロッド28が作動し、左挟み板29を下降させ、そして測定管46をしっかりと挟む。
【0030】
4、 第二電動ガイドレール26が作動し、装着ブロック27を左方へ運動させ、左挟み板29は測定管46を駆動して左方へ運動させ、そして測定管46が拭きトッド53から離脱する。
【0031】
5、 第三電動押しロッド40が作動し、回転箱33を下降させ、さらに拭きロッド53を下降連動させ、拭きロッド53と箸23の上端面とは当接する。
【0032】
6、 モータ49が作動し、動力軸31によって回転箱33を連動させて一定の角度の範囲で循環に揺り動かし、ガイドロッド32がチューブ42によって拭きロッド53を駆動し、拭きロッド53が箸23の上端面を拭いてサンプルを抽出する。
【0033】
7、 サンプルの抽出が終わった後、第三電動押しロッド40が作動して復帰し、回転箱33が初期の高度に戻り、第二電動ガイドレール26が作動し、測定管46を拭きロッド53に被せた後に初期位置に戻る。
【0034】
8、 第一電動ガイドレール37が作動し、定位ロッド35を上昇させ、定位ロッド35は伝動ロッド36を上昇連動させ、ガイドロッド32をガイド溝39に沿って運動させ、チューブ42を曲げ、チューブ42の中の測定用液体が測定管46の中に入る。
【0035】
9、 第一電動ガイドレール37が初期位置に戻り、モータ49が作動し、回転箱33を百八十度回転させ、第四電動押しロッド48が作動し、右挟みブロック47が互いに離れ、第二電動押しロッド44が作動し、チューブ42を圧迫し、綿棒30が右方へ運動して蛍光測定器13の中に挿入される。
【0036】
10、 旋転モータ51が作動し、旋転軸52によって回転盤17を九十度回転させ、蓋12を上側に運動させる。
【0037】
11、 第三電動ガイドレール19が作動し、連結ロッド20によって押し板18を連動させて右方へ運動させ、押し板18が蓋12を右方へ押し、蛍光測定器13の開口が閉鎖され、蛍光測定器13が作動して測定を行う。
【0038】
以上の実施例はあくまで本発明の技術的原理と特徴を説明するためのものであり、本分野の技術者に本発明を理解できることと実施できることを目的とし、本発明を限定するためのものではなく、本発明の意義と原則のもとで行われたいかなる修正と、等価置換と改善などは本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2020年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
測定箱と前記測定箱の中に設置された作業空間とを含み、前記作業空間の後壁には前後に貫通した定位孔が設置され、箸を前記定位孔から前記作業空間の中に挿入し、前記測定箱の中には前方に開口した測定空間が設置され、前記測定空間の中には回転できる回転盤が設置され、前記回転盤の前端面には置き箱が固定的に設置され、前記置き箱の中には置き空間が設置され、前記置き空間の中には蛍光測定器が取り外し可能に装着され、前記蛍光測定器が初期状態において蓋が開けた状態にあり、且つ開口が左方に向き、
前記作業空間の後壁の中には装着孔が設置され、前記装着孔が前記定位孔の上側に位置し、且つ前後に貫通し、前記作業空間の中には左右に移動できる装着ブロックが上下対称的に設置され、前記装着ブロックはそれぞれ前記装着ブロックの上下側に位置し、前記装着ブロックには第一電動押しロッドが固定的に設置され、上下の前記第一電動押しロッドにおいて対向した側には左挟み板が固定的に装着され、前記作業空間の中には上下に運動できる回転箱が設置され、前記回転箱が回転でき、前記回転箱の中には左方に開口した操作空間が設置され、前記操作空間の後壁にはガイド板が固定的に設置され、前記ガイド板の中にはガイド溝が形成され、前記ガイド溝の中にはガイドロッドがスライドできるように装着され、前記ガイドロッドは前記ガイド溝に沿って運動することができ、前記ガイドロッドの中には左方に開口した装着空間が設置され、前記装着孔から前記作業空間の中に入れ、前記綿棒のチューブを前記装着空間の中に配置される綿棒のチューブと、前記綿棒の中にあり前記箸を拭く拭きロッドと、前記拭きロッドが前記箸を拭いた後に、前記ガイド溝に沿って運動し、前記チューブを曲げて、前記チューブの中の測定用液体を測定管の中に入れる前記ガイドロッド、前記ガイドロッドの中には前記装着空間と連通した押しロッド空間が設置され、前記押しロッド空間の中には第二電動押しロッドが設置されていることを特徴とする食器清浄度の測定設備。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は細菌検出技術分野を取り上げて、具体的には食器清浄度の測定設備である。
【背景技術】
【0002】
現段階で、食器の表面の清浄度は、一般に食器の表面に含まれる細菌の量を検出することによって判断される。細菌の量は一般にATP蛍光検出器によって検出され、綿棒で食器の表面を拭き、そして当該綿棒が検出用の蛍光検出器に置かれて測定を受ける。この測定方法は簡単で便利であるが、操作者の不適切な操作によって測定結果に影響を与える恐れがある。上記の問題を解決するために、本願発明を開示した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第107389647号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は食器清浄度の測定設備を提供し、上記の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術プランを通じて実現し、
本願発明の食器清浄度の測定設備は、測定箱と前記測定箱の中に設置された作業空間とを含み、前記作業空間の後壁には前後に貫通した定位孔が設置され、箸を前記定位孔から前記作業空間の中に挿入し、前記測定箱の中には前方に開口した測定空間が設置され、前記測定空間の中には回転できる回転盤が設置され、前記回転盤の前端面には置き箱が固定的に設置され、前記置き箱の中には置き空間が設置され、前記置き空間の中には蛍光測定器が取り外し可能に装着され、前記蛍光測定器が初期状態において蓋が開けた状態にあり、且つ開口が左方に向き、
前記作業空間の後壁の中には装着孔が設置され、前記装着孔が前記定位孔の上側に位置し、且つ前後に貫通し、前記作業空間の中には左右に移動できる装着ブロックが上下対称的に設置され、前記装着ブロックはそれぞれ前記装着ブロックの上下側に位置し、前記装着ブロックには第一電動押しロッドが固定的に設置され、上下の前記第一電動押しロッドにおいて対向した側には左挟み板が固定的に装着され、前記作業空間の中には上下に運動できる回転箱が設置され、前記回転箱が回転でき、前記回転箱の中には左方に開口した操作空間が設置され、前記操作空間の後壁にはガイド板が固定的に設置され、前記ガイド板の中にはガイド溝が形成され、前記ガイド溝の中にはガイドロッドがスライドできるように装着され、前記ガイドロッドは前記ガイド溝に沿って運動することができ、前記ガイドロッドの中には左方に開口した装着空間が設置され、
前記装着孔から前記作業空間の中に入れ、前記綿棒のチューブを前記装着空間の中に配置される綿棒のチューブと、前記綿棒の中にあり前記箸を拭く拭きロッドと、前記拭きロッドが前記箸を拭いた後に、前記ガイド溝に沿って運動し、前記チューブを曲げて、前記チューブの中の測定用液体を測定管の中に入れる前記ガイドロッド、前記ガイドロッドの中には前記装着空間と連通した押しロッド空間が設置され、前記押しロッド空間の中には第二電動押しロッドが設置されている。
【0006】
好ましくは、前記操作空間の後壁には第一電動ガイドレールが固定的に設置され、前記定位ロッドが前記第一電動ガイドレールに装着され、前記ガイドロッドの右端面には伝動ロッドが固定的に設置され、前記伝動ロッドが前記定位ロッドの上側に位置する。
【0007】
好ましくは、前記作業空間の後壁にはばね溝が形成され、前記ばね溝の中には上下にスライドできる運動ブロックが設置され、前記運動ブロックの上端面にはモータが固定的に設置され、前記モータの上側には動力軸が伝動できるように連結され、前記動力軸と前記回転箱の下端面とは固定的に連結されている。
【0008】
好ましくは、前記作業空間の頂壁には第三電動押しロッドが固定的に設置され、前記電動押しロッドが作動した後に前記回転箱を下方へ押すことができ、前記運動ブロックと前記ばね溝の底壁との間にはばねが設置されている。
【0009】
好ましくは、前記操作空間の上下壁には第四電動押しロッドが対称的に、且つ固定的に設置され、前記第四電動押しロッドにおいて対向した一端には前記綿棒をしっかりと挟める右挟みブロックが装着されている。
【0010】
好ましくは、前記作業空間の後壁には第二電動ガイドレールが上下対称的に、且つ固定的に設置され、前記装着ブロックが前記第二電動ガイドレールに装着されている。
【0011】
好ましくは、前記測定空間の後壁には旋転モータが固定的に設置され、前記旋転モータの前側には旋転軸が伝動できるように連結され、前記旋転軸と前記回転盤の後端面とは固定的に連結されている。
【0012】
好ましくは、前記作業空間の後壁には第三電動ガイドレールが固定的に設置され、前記第三電動ガイドレールの前側には連結ロッドが装着され、前記連結ロッドの右端には押し板が固定的に設置され、前記押し板は前記蓋を右方へ押し動かすことができる。
【0013】
好ましくは、前記左挟み板が弧状板であり、綿棒の測定管と密着できる。
【発明の効果】
【0014】
本願発明の有益効果は:本願発明は箸を専門に測定し、本願発明の中には蛍光測定器が設置され、本願発明は自動的に綿棒を使用して箸の表面を拭き、また、チューブを自動的に曲げ、そして綿棒を蛍光測定器の中に装着して測定を行い、自動化測定を実現し、操作者の不適切な操作によって測定結果に影響を与えることを避け、測定結果の正確性を上げられる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に
図1〜6をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0016】
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜6を参照し、本願発明の食器清浄度の測定設備は、測定箱10と前記測定箱10の中に設置された作業空間11とを含み、前記作業空間11の後壁には前後に貫通した定位孔24が設置され、箸23を前記定位孔24から前記作業空間11の中に挿入し、前記測定箱10の中には前方に開口した測定空間14が設置され、前記測定空間14の中には回転できる回転盤17が設置され、前記回転盤17の前端面には置き箱15が固定的に設置され、前記置き箱15の中には置き空間16が設置され、前記置き空間16の中には蛍光測定器13が取り外し可能に装着され、前記蛍光測定器13が初期状態において蓋12が開けた状態にあり、且つ開口が左方に向き、
前記作業空間11の後壁の中には装着孔25が設置され、前記装着孔25が前記定位孔24の上側に位置し、且つ前後に貫通し、前記作業空間11の中には左右に移動できる装着ブロック27が上下対称的に設置され、前記装着ブロック27はそれぞれ前記装着ブロック25の上下側に位置し、前記装着ブロック27には第一電動押しロッド28が固定的に設置され、上下の前記第一電動押しロッド28において対向した側には左挟み板29が固定的に装着され、前記作業空間11の中には上下に運動できる回転箱33が設置され、前記回転箱33が回転でき、前記回転箱33の中には左方に開口した操作空間34が設置され、前記操作空間34の後壁にはガイド板38が固定的に設置され、前記ガイド板38の中にはガイド溝39が形成され、前記ガイド溝39の中にはガイドロッド32がスライドできるように装着され、前記ガイドロッド32は前記ガイド溝39に沿って運動することができ、前記ガイドロッド32の中には左方に開口した装着空間43が設置され、
前記装着孔25から前記作業空間11の中に入れ、前記綿棒30のチューブ42を前記装着空間43の中に配置される綿棒30のチューブ42と、前記綿棒30の中にあり前記箸23を拭く拭きロッド53と、前記拭きロッド53が前記箸30を拭いた後に、前記ガイド溝39に沿って運動し、前記チューブ42を曲げて、前記チューブ42の中の測定用液体を測定管46の中に入れる前記ガイドロッド32、前記ガイドロッド32の中には前記装着空間43と連通した押しロッド空間45が設置され、前記押しロッド空間45の中には第二電動押しロッド44が設置されている。
【0018】
有益的には、前記操作空間34の後壁には第一電動ガイドレール37が固定的に設置され、前記定位ロッド35が前記第一電動ガイドレール37に装着され、前記ガイドロッド32の右端面には伝動ロッド36が固定的に設置され、前記伝動ロッド36が前記定位ロッド35の上側に位置する。
【0019】
有益的には、前記作業空間11の後壁にはばね溝21が形成され、前記ばね溝21の中には上下にスライドできる運動ブロック50が設置され、前記運動ブロック50の上端面にはモータ49が固定的に設置され、前記モータ49の上側には動力軸31が伝動できるように連結され、前記動力軸31と前記回転箱33の下端面とは固定的に連結されている。
【0020】
有益的には、前記作業空間11の頂壁には第三電動押しロッド40が固定的に設置され、前記電動押しロッド40が作動した後に前記回転箱33を下方へ押すことができ、前記運動ブロック50と前記ばね溝21の底壁との間にはばね22が設置されている。
【0021】
有益的には、前記操作空間34の上下壁には第四電動押しロッド48が対称的に、且つ固定的に設置され、前記第四電動押しロッド48において対向した一端には前記綿棒30をしっかりと挟める右挟みブロック47が装着されている。
【0022】
有益的には、前記作業空間11の後壁には第二電動ガイドレール26が上下対称的に、且つ固定的に設置され、前記装着ブロック27が前記第二電動ガイドレール26に装着されている。
【0023】
有益的には、前記測定空間14の後壁には旋転モータ51が固定的に設置され、前記旋転モータ51の前側には旋転軸52が伝動できるように連結され、前記旋転軸52と前記回転盤17の後端面とは固定的に連結されている。
【0024】
有益的には、前記作業空間11の後壁には第三電動ガイドレール19が固定的に設置され、前記第三電動ガイドレール19の前側には連結ロッド20が装着され、前記連結ロッド20の右端には押し板18が固定的に設置され、前記押し板18は前記蓋12を右方へ押し動かすことができる。
【0025】
有益的には、前記左挟み板29が弧状板であり、綿棒30の測定管46と密着できる。
【0026】
装置全体の作動手順は以下の通りである。
【0027】
1、 箸23を定位孔24から作業空間11の中に挿入する。
【0028】
2、 綿棒30のチューブ42を装着空間43の中に挿入し、第四電動押しロッド48は作動し、右挟みブロック47によって綿棒30をしっかりと挟む。
【0029】
3、 第二電動ガイドレール26が作動し、装着ブロック27を右方へ運動させて測定管46の上側に至らせ、第一電動押しロッド28が作動し、左挟み板29を下降させ、そして測定管46をしっかりと挟む。
【0030】
4、 第二電動ガイドレール26が作動し、装着ブロック27を左方へ運動させ、左挟み板29は測定管46を駆動して左方へ運動させ、そして測定管46が拭きトッド53から離脱する。
【0031】
5、 第三電動押しロッド40が作動し、回転箱33を下降させ、さらに拭きロッド53を下降連動させ、拭きロッド53と箸23の上端面とは当接する。
【0032】
6、 モータ49が作動し、動力軸31によって回転箱33を連動させて一定の角度の範囲で循環に揺り動かし、ガイドロッド32がチューブ42によって拭きロッド53を駆動し、拭きロッド53が箸23の上端面を拭いてサンプルを抽出する。
【0033】
7、 サンプルの抽出が終わった後、第三電動押しロッド40が作動して復帰し、回転箱33が初期の高度に戻り、第二電動ガイドレール26が作動し、測定管46を拭きロッド53に被せた後に初期位置に戻る。
【0034】
8、 第一電動ガイドレール37が作動し、定位ロッド35を上昇させ、定位ロッド35は伝動ロッド36を上昇連動させ、ガイドロッド32をガイド溝39に沿って運動させ、チューブ42を曲げ、チューブ42の中の測定用液体が測定管46の中に入る。
【0035】
9、 第一電動ガイドレール37が初期位置に戻り、モータ49が作動し、回転箱33を百八十度回転させ、第四電動押しロッド48が作動し、右挟みブロック47が互いに離れ、第二電動押しロッド44が作動し、チューブ42を圧迫し、綿棒30が右方へ運動して蛍光測定器13の中に挿入される。
【0036】
10、 旋転モータ51が作動し、旋転軸52によって回転盤17を九十度回転させ、蓋12を上側に運動させる。
【0037】
11、 第三電動ガイドレール19が作動し、連結ロッド20によって押し板18を連動させて右方へ運動させ、押し板18が蓋12を右方へ押し、蛍光測定器13の開口が閉鎖され、蛍光測定器13が作動して測定を行う。
【0038】
以上の実施例はあくまで本発明の技術的原理と特徴を説明するためのものであり、本分野の技術者に本発明を理解できることと実施できることを目的とし、本発明を限定するためのものではなく、本発明の意義と原則のもとで行われたいかなる修正と、等価置換と改善などは本発明の保護範囲に含まれるべきである。