(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-58561(P2021-58561A)
(43)【公開日】2021年4月15日
(54)【発明の名称】指サック
(51)【国際特許分類】
A61F 13/10 20060101AFI20210319BHJP
A41D 13/08 20060101ALI20210319BHJP
【FI】
A61F13/10 W
A41D13/08 107
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願2019-201051(P2019-201051)
(22)【出願日】2019年10月7日
(71)【出願人】
【識別番号】502402641
【氏名又は名称】株式会社サンメディカル
(72)【発明者】
【氏名】土井 宏行
【テーマコード(参考)】
3B011
【Fターム(参考)】
3B011AA06
3B011AB01
3B011AC17
(57)【要約】
【課題】ヘバーデン結節やリュウマチ等で指関節部が腫れて過敏になり、外部との接触により鋭い痛みを感じる人が多くいる。治療による早期完治は望めず、家事や仕事での痛みを我慢している人が多い。
【解決手段】エラストマーやシリコンゴム等の弾性性質の素材を使用し、関節部の周りを庇護できるように筒状の形状とした。また、筒壁の薄い部分(
図1のA)と厚い部分(
図1のB)を作り、薄い部分(A)を関節内側、厚い部分(B)を外側にして装着し、指の曲げ伸ばしをスムーズにしながら、外側からの衝撃に対してはより防護力を高めた。この構造により、指の働きには極力制約を掛けず、外側からの衝撃に対しては有効な保護機能を実現する。また、弾性素材であるため洗浄及び再使用可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エラストマーやシリコンゴムなどの弾力系素材を使用した指サックであり、円筒壁断面に厚みの変化をつけた物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指関節の状態異常により、外部との接触時に起こる痛みを軽減する器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ヘバーデン結節やリュウマチ、関節炎などにより指関節に異常をきたしたとき、外部との接触により鋭い痛みを感じる時期がある。処置方法としては防護のために包帯を巻くかギブス的な物を装着するか手術で関節を固定するしかなかった。
【0003】
しかし、どの方法も指を自由に動かせなくなるという欠点があった。事務仕事や家事などにおいてとても不自由を感じる部分である。
【0004】
当該考案物はエラストマー又はシリコンゴムなどの素材を使用し、筒状の断面壁に厚みの変化をつけることにより、関節内側は薄くすることで動きを阻害せず、外側は厚くすることでクッション性を高めて防護力を増強する構造になっている。
【0005】
このことで当該品を指関節に装着しても事務作業や家事、水仕事なども通常通り行えるようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、関節部に外部からの接触があると鋭い痛みを感じる状態の場合、包帯やギブス、手術などでは日常生活に多大な影響が出てしまう。それを最小限にすることである。。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、外部からの衝撃を緩和するためにエラストマーやシリコンゴムなどの柔軟な素材を使用し、円筒形の側壁に厚みの変化をつけることによって関節の曲げ伸ばしへの影響を最小限にしつつ、外部からの衝撃を緩和する構造を持つ。。
【発明の効果】
【008】
本発明の指サックは装着したままで事務作業や水仕事、家事などが出来、なおかつ患部が外部構造物と接触したときに感じる痛みを緩和できる。。
【図面の簡単な説明】
【009】
【
図1】円筒型の薄いA部分を指関節の内側に、厚いB部分を指関節の外側にして装着することで、指の働きを阻害せず関節への衝撃を緩和する働きがある。
【
図2-1】素材にエラストマー又はシリコンゴム等を使用することにより水仕事などもそのまま行える。
【
図2-2】(装着図)人差し指と小指に装着した状態である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本品を指の関節部に装着し、
図1のA部分を内側にして装着する。
【産業上の利用可能性】
【0012】
ヘバーデン結節やリュウマチの治療途上における痛みを軽減することで、仕事や家事の不自由を軽減できる。