特開2021-59864(P2021-59864A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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▶ 田中 伸一の特許一覧

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  • 特開2021059864-節水型衛生水栓 図000003
  • 特開2021059864-節水型衛生水栓 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-59864(P2021-59864A)
(43)【公開日】2021年4月15日
(54)【発明の名称】節水型衛生水栓
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/042 20060101AFI20210319BHJP
【FI】
   E03C1/042 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2019-183627(P2019-183627)
(22)【出願日】2019年10月4日
(71)【出願人】
【識別番号】517436257
【氏名又は名称】田中 伸一
(72)【発明者】
【氏名】田中 伸一
【テーマコード(参考)】
2D060
【Fターム(参考)】
2D060BA03
2D060BB01
2D060BC02
2D060BC11
2D060BC16
2D060BD03
2D060BE12
2D060BF03
(57)【要約】
【課題】シングルレバー式混合栓、または上下レバー式水栓を使う時、一時的な止水でシングルレバーを触りましが、石鹸等の付着した手で触るために、水洗後の止水時に石鹸が再度指に付着します。また、それを防ぐために水を手にすくいシングルレバーに掛ける事もあり、洗面台が水浸しになり清掃回数が増える結果になります。
【解決手段】シングルレバーのハンドルを水栓吐出口下に持って来る事で、水洗中は水流によりシングルレバーを水洗し、止水時はシングルレバー先端から付着した水滴が流れる角度にする事で、水洗中の節水と水洗後の汚染防止が可能になる。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一次側水路及び一次側湯路から供給される水と湯を夫々混合室内に導入しながら湯水の混合比と吐出量の調節を行い、水温を一定に保つ調節弁とレバーハンドルが混合栓吐出孔の下にある構造を特徴とする節水型衛生水栓
【請求項2】
レバーハンドルは、混合水が吐出している時、水量の一部、又は全体がレバーハンドルに流れる構造を特徴とする請求項記載1記載の節水型衛生水栓
【請求項3】
レバーハンドルに流れる水滴は、閉状態でレバーハンドル先端に流れる構造を特徴とする請求項1から2記載の節水型衛生水栓
【請求項4】
吐出口から垂直に流れ出る水量を、レバーハンドル先端にぶつかる事でシャワー状に分散する構造を特徴とする請求項1から3記載の節水型衛生水栓
【請求項5】
災害発生時も、金属以外のレバーハンドルでも、レバーハンドルが水栓口下にあるために破損し難く災害復旧時には、直ぐに使用する事が出来る構造を特徴とする請求項1から4記載の節水型衛生水栓
【請求項6】
レバーハンドルは、引き出し式になっており、奥に押し込む事で吐出口からの水量と接触しない構造を特徴とする請求項1から5記載の節水型衛生水栓



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台所・洗面所等において、水洗使用時の節水と洗浄機能を兼ね備えたシングルレバー式混合栓に関する。
【背景技術】
【0002】
洗面所や流し台で使用するシングルレバーの水栓は、洗浄中の節水では洗剤が付着し、作業後にはシングルレバー自体に水を掛けて洗浄したりするため、水栓周囲に水が飛び散る等がある。特許文献1では、水はねは防ぐ事が出来ても、節水にはならず汚れた手でレバーを触った場合、レバー自体を洗浄することが出来ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−113620
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、シングルレバーを汚染された手で触っても、洗浄後に再度シングルレバーを触る事で汚染や石鹸付着、またはシングルレバーに水を掛ける事で水栓台付近の水浸し状態が発生し、衛生状態の悪化と清掃作業の増加が問題となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
温度調節機能付き混合水栓を、温度調節機構と水流開閉機構とに分離し、
水流開閉機構単独のシングルレバーにする。
【0006】
シングルレバーを水栓口下部に移動し、シングルレバーを上げた吐出時に、水流がシングルレバー先端にぶつかるようにする。
【0007】
シングルレバーは、2段の引き出し式になっており、通常は手前で使う事により、吐出口からの水量とぶつかるが奥に押し込める事により、吐出口からの水量と触れる事がないように2段式のシングルレバーにする。
【0008】
また、シングルレバーを下げた止水時に、水滴がシングルレバー先端に流れる角度にする。これらシングルレバーを上下に操作する事で、シングルレバーの水洗と乾燥が可能になり、手で水をすくって水洗シングルレバーに掛ける必要がなくなり、水栓器具取り付け場所の衛生と汚染防止ができる。
【発明の効果】
【0009】
水洗中に手を持ち上げシングルレバー動作から解放される事で、節水が簡単に出来るようになります。また、シングルレバーへの汚染防止で、水をシングルレバーに掛ける事もなくなり、水はねと汚れ防止にもなり不特定多数が使用する洗面台で最適な衛生状態を管理できます。この節水型衛生水栓を使う事で無駄な水消費がなくなり、水資源と上水を製作するエネルギーが削減できます。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】節水型衛生水栓正面図
図2】節水型衛生水栓側面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
シングルレバー式混合栓のシングルレバー5を吐出口上部ではなく、下側に移動する。吐出口7上部に混合栓用の温度調節ハンドル2を設け、シングルレバー5は、上側で吐出と下側でシングルレバー止水位置6にする。
【0012】
シングルレバー吐出位置では、吐出口からの流水がシングルレバー5の先端に掛かる状態して、水流によりシングルレバー5が自然に水洗状態になる。
【0013】
シングルレバー5は、2段式になっておりシングルレバーに水流を掛けたくない時は、シングルレバー押し込み位置8まで押し込む。
【0014】
シングルレバー5に水流がぶつかる事で、水流がシャワー状態になり、その下での手洗いの効率を上げる事が出来る。
【0015】
手洗い中に水流を止める場合は、シングルレバー5を指で下げる事で止まり、再度水を出す時は、シングルレバー5を上げる事で可能になる。
【0016】
手洗い後は、水洗されたシングルレバー5を下げて水流をとめますが、シングルレバー止水時位置6でも、水滴が先端から流れる角度にする事でシングルレバー自体を自然乾燥させます。







【符号の説明】
【0017】
0017
1. 水洗本体
2. 温度調節ハンドル
3. 水送水管
4. 湯送水管
5. シングルレバー
6. シングルレバー止水時位置
7. 吐出口
8. シングルレバー押し込み位置
図1
図2