(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-62024(P2021-62024A)
(43)【公開日】2021年4月22日
(54)【発明の名称】予備のトイレットペーパー用保管容器
(51)【国際特許分類】
A47K 10/22 20060101AFI20210326BHJP
【FI】
A47K10/22 C
A47K10/22 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2019-188442(P2019-188442)
(22)【出願日】2019年10月15日
(71)【出願人】
【識別番号】319012716
【氏名又は名称】池谷 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100083633
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏
(72)【発明者】
【氏名】池谷 信彦
(57)【要約】 (修正有)
【課題】トイレ管理システムとネットワークを介して接続させ、予備のトイレットペーパーの残り個数を別の場所で管理できると共に、巡回して予備のトイレットペーパーの残り個数を目視で確認する必要がなくなるための予備のトイレットペーパー用保管容器を提供する。
【解決手段】複数個のトイレットペーパーを保管する保管容器本体1に、予備のトイレットペーパーの残り個数を計量する荷重測定部21と、荷重測定部21からのデーターを受信して残り個数を判断すると共にその判断データーの送信指令を出すプログラム処理部と、を少なくとも備えたIoT機器2を内蔵した構造とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のトイレットペーパーを保管する保管容器に於いて、その保管容器本体(1)に、予備のトイレットペーパーの残り個数を計量する荷重測定部(21)と、該荷重測定部(21)からのデーターを受信して残り個数を判断すると共にその判断データーの送信指令を出すプログラム処理部(22)と、を少なくとも備えたIoT機器(2)を内蔵したことを特徴とする予備のトイレットペーパー用保管容器。
【請求項2】
前記保管容器本体(1)の底部に基台(3)を配置し、該基台(3)に前記IoT機器(2)を載置し、更に前記IoT機器(2)の前記荷重測定部(21)の上面にトイレットペーパー置板(4)を配置すると共に、その上方がトイレットペーパー保管部(11)となる構造である請求項1記載の予備のトイレットペーパー用保管容器。
【請求項3】
前記IoT機器(2)が、ひずみゲージを用いた前記荷重測定部(21)と、CPUを用いた前記プログラム処理部(22)と、前記荷重測定部(21)のデーター信号をAD変換する信号処理部(23)と、ネットワークを介してサーバー側にトイレットペーパー情報を送信するためのデーター送信処理部(24)と、表示部(25)と、電源部(26)と、から少なくとも構成された請求項1又は2記載の予備のトイレットペーパー用保管容器。
【請求項4】
前記IoT機器(2)の前記プログラム処理部(22)に入力する環境測定部(28)と位置情報入力部(29)が設けられた請求項1、2又は3記載の予備のトイレットペーパー用保管容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空港,駅,イベント会場,大型ショッピングモールなど大規模な施設のトイレ室内に設置し、トイレ管理システムとネットワークを介して接続させ、予備のトイレットペーパーの残り個数を遠隔地で管理するための予備のトイレットペーパー用保管容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、予備のトイレットペーパー用保管容器に於いて、予備のトイレットペーパーの残り個数を簡単に確認できるものとして、実開平7−001892号や特開平9−154767号などが提案されている。
【0003】
実開平7−001892号は、ロール状のトイレットペーパーを挿通してトイレットペーパーを上下に積み重ねるように収納し得る筒状の保管筒の上端に、トイレットペーパーを投入する投入口を設けると共に、保管筒の下部にトイレットペーパーの取り出し口を設け、保管筒の前面側にトイレットペーパーの残り個数を目視するためのスリット状の残り個数確認窓を設けたトイレットペーパー保管具である。この目的は、外観が良く、複数個のトイレットペーパーでもスマートに保管でき、更に予備のトイレットペーパーの残り個数を簡単に確認できることである。
しかしながら、実開平7−001892号は、トイレの中に入って予備のトイレットペーパーの残り個数を目視で確認しなければならなかった。このため、これを空港,駅,イベント会場,大型ショッピングモールなど大規模な施設のトイレに設置した場合は、定期的に巡回して残り個数を目視で確認し、且つ、補充個数が予め分からないため、巡回時に補充用のトイレットペーパーを多めに持ち運ばなければならなかった。
【0004】
又、特開平9−154767号は、筒体の上部開口からロール状のトイレットペーパーを投入して収納し、筒体の下部のロール取り出し口からトイレットペーパーを取り出し、且つ、筒体の正面部のロール取り出し口の上部に複数個の確認孔を、間隔をあけて有したものである。この目的は、カッター付きトイレットペーパーホルダーの近くに設置でき、トイレ使用中にカッター付きトイレットペーパーホルダーに装着する場合、トイレットペーパーロールを1個ずつ容易に取り出せ、且つ、丸見え状態とならないようにして複数個のロールを入れることができ、しかも、収納されていることが目視で確認でき、且つ、コンパクトに収納できることである。
【0005】
しかしながら、特開平9−154767号は、実開平7−001892号と同様にトイレの中に入って予備のトイレットペーパーの残り個数を目視で確認しなければならず、且つ、補充個数が予め分からないため、巡回時に補充用のトイレットペーパーを多めに持ち運ばなければならなかった。
【0006】
一方、トイレットペーパーの使用残量を判断して受信手段に発信させるトイレットペーパー保管装置として、特開2002−263033号が提案されている。この構造は、少なくも1個のトイレットペーパーを保管するペーパー保管手段と、ペーパー保管手段に設け、トイレットペーパーの使用残量を判断するペーパー残量判断手段と、ペーパー残量判断手段の判断出力を有線または無線で受信すると共に人が見られる位置に設け、使用残量を示す受信手段とを、備えたトイレットペーパー保管装置である。この目的は、いざ使用する時に、トイレットペーパーがないことや補充忘れ或いは買い忘れが防止されるペーパー使用残量の確認し易いトイレットペーパー保管装置を提供するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開平7−001892号公報
【特許文献2】特開平9−154767号公報
【特許文献3】特開2002−263033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特開2002−263033号は、トイレットペーパーホルダーに取付けられたトイレットペーパーの使用残量と、収納部にある予備のトイレットペーパーの使用残量も判断できるように構成していると記載されているが、具体的内容が不明である。つまり、使用残量が何の部品によって判断されるのか、更に、その基準がどのように行われるのか等の記載がない。しかも、予備のトイレットペーパーがトイレットペーパーホルダーに素早く取出されるように、収納部をトイレットペーパーホルダーの上部に取付けている。又、ペーパー残量判断手段が、トイレットペーパーホルダーに設けられており、便器の個数と同数の保管装置が必要であるため、設置費が高くなっていた。
【0009】
本発明は、空港,駅,イベント会場,大型ショッピングモールなど大規模な施設のトイレ室内に設置し、そのデーターをサーバー側に送信すれば、予備のトイレットペーパーの残り個数を遠隔地で管理可能となると共に、巡回して予備のトイレットペーパーの残り個数を目視で確認する必要がなくなるための予備のトイレットペーパー用保管容器に関する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記現状に鑑みて成されたものであり、つまり、複数個のトイレットペーパーを保管する保管容器本体に、予備のトイレットペーパーの残り個数を計量する荷重測定部と、該荷重測定部からのデーターを受信して残り個数を判断すると共にその判断データーの送信指令を出すプログラム処理部と、を少なくとも備えたIoT機器を内蔵した構造とする。又、保管容器本体の底部に基台を配置し、該基台にIoT機器を載置し、更にIoT機器の荷重測定部の上面にトイレットペーパー置板を配置すると共に、その上方がトイレットペーパー保管部となる構造にすると良く、IoT機器として、ひずみゲージを用いた荷重測定部と、CPUを用いたプログラム処理部と、荷重測定部のデーター信号をAD変換する信号処理部と、ネットワークを介してサーバー側にトイレットペーパー情報を送信するためのデーター送信処理部と、表示部と、電源部と、から少なくとも構成されたものを用いるのが好ましく、更にIoT機器のプログラム処理部に入力する環境測定部と位置情報入力部を設けても良い。
【発明の効果】
【0011】
請求項1のように複数個のトイレットペーパーを保管する保管容器本体(1)に、予備のトイレットペーパーの残り個数を計量する荷重測定部(21)と、該荷重測定部(21)からのデーターを受信して残り個数を判断すると共にその判断データーの送信指令を出すプログラム処理部(22)と、を少なくとも備えたIoT機器(2)を内蔵すると共に本発明品を、空港や駅などの公共交通施設,イベント会場,劇場,球場,ショッピングモール,病院,学校,旅館,ホテルなど大規模な施設のトイレ室内に設置し、トイレ管理システムとネットワークを介して接続させることにより、予備のトイレットペーパーの残り個数を、別の場所或いは遠隔地で管理できると共に、巡回して予備のトイレットペーパーの残り個数を目視で確認する必要がなくなる。又、トイレの清掃者に、予め又はリアルタイムで予備のトイレットペーパーの補充を依頼することが可能となると共に残り個数のデーターもリアルタイムで送信できる。
【0012】
請求項2のように保管容器本体(1)の底部に基台(3)を配置し、該基台(3)にIoT機器(2)を載置し、更にIoT機器(2)の荷重測定部(21)の上面にトイレットペーパー置板(4)を配置すると共に、その上方がトイレットペーパー保管部(11)となる構造にすることにより、予備のトイレットペーパーの残り個数が遠隔地から分かり、予備のトイレットペーパーの補充を、トイレの清掃者やトイレ施設管理者に、予め又はリアルタイムで知らせることが可能となるので、トイレットペーパーの補充を計画的に行うことが可能となる。
【0013】
請求項3に示すようにIoT機器(2)が、ひずみゲージを用いた荷重測定部(21)と、CPUを用いたプログラム処理部(22)と、荷重測定部(21)のデーター信号をAD変換する信号処理部(23)と、ネットワークを介してサーバー側にトイレットペーパー情報を送信するためのデーター送信処理部(24)と、表示部(25)と、電源部(26)と、から少なくとも構成されることにより、小型化できるので、保管容器本体(1)の内部にIoT機器(2)を容易に配置できる。
【0014】
請求項4に示すようにIoT機器(2)のプログラム処理部(22)に入力する環境測定部(28)と位置情報入力部(29)が設けられた本発明品を、トイレ管理システムと接続しておけば、トイレ室毎に、予備のトイレットペーパーの在庫,補充管理,環境管理が可能となる。又、顧客のトイレ使用に於いて、従来生じていた紙切れによる不安やストレスが解消可能となる。しかも、トイレ室内の通常用途を超えたトイレの使用による異臭,危険な化学化合物などの異臭,温度,湿度などが遠隔地から監視でき、環境変化による問題を早期発見し、早期対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2】本実施形態のIoT機器の構成と、そのトイレットペーパー管理システムの概略を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態を図面に基づき説明する。(1)は複数個のトイレットペーパーが保管されるトイレットペーパー保管部(11)を有した保管容器本体であり、該保管容器本体(1)は木材や合成樹脂等で箱状に又は網目状の箱体に形成されており、上部には蓋体(12)を取付けておくと良い。前記保管容器本体(1)の収納容量は、数種類用意し、種々な設置場所に対応可能にしておく。また前記蓋体(12)を開くと、メロディーが奏でられる図示しない装置を設けておくと、トイレットペーパーの盗難防止に貢献できる。
【0017】
(2)は保管容器本体(1)に内蔵したIoT機器であり、該IoT機器(2)には、ひずみゲージを用いて予備のトイレットペーパーの残り個数を計量する荷重測定部(21)と、CPUを用いたプログラム処理部(22)と、荷重測定部(21)のデーター信号をAD変換する信号処理部(23)と、ネットワークを介してサーバー側にトイレットペーパー情報などを送信するためのデーター送信処理部(24)と、LEDやLCDなどを用いた表示部(25)と、バッテリーまたは商用電源を用いた電源部(26)と、データー送信処理部(24)からのデーターがネットワークを介してサーバー側へ送信されるためのアンテナ部(27)と、プログラム処理部(22)に入力する環境測定部(28)及び位置情報入力部(29)と、がある。
【0018】
前記プログラム処理部(22)は、少なくとも、予備のトイレットペーパーの残り個数がゼロまたは設定個数以下、例えば、収納個数の1/4以下になったか否かを判断する補充判断や、その補充判断をした時にLEDなどのランプが点灯や点滅するための操作指令を表示部(25)に出す操作処理などを行う。又、プログラム処理部(22)は、トイレットペーパーの在庫個数をリアルタイムで確認することも可能となる。
また表示部(25)は保管容器本体(1)の表面にLEDなどのランプを予め設けて置き、予備のトイレットペーパーの残り個数が、ゼロまたは設定個数以下になると、プログラム処理部(22)から操作指令が出され、ランプを点灯又は点滅させる。
前記環境測定部(28)には、用途毎のセンサーが設けられており、異臭の有無,温度,湿度などを測定する機能を有している。また前記位置情報入力部(29)は、GPSから或いはキャリアの基地局や無線LAN機器から送られて来る位置情報により、トイレ室の位置(場所)を判別するための入力情報となる。
【0019】
(3)は保管容器本体(1)の内部の底面に配置した板状の基台であり、該基台(3)にはIoT機器(2)を載置し、且つ、保管容器本体(1)の移動中にIoT機器(2)を保護する強度(板厚)が備えられている。
【0020】
(4)は保管容器本体(1)のトイレットペーパー保管部(11)とIoT機器(2)を区画してトイレットペーパーを載置するためのトイレットペーパー置板であり、該トイレットペーパー置板(4)は、IoT機器(2)の荷重測定部(21)の上面に接触して配置されており、且つ、保管容器本体(1)の内壁と少し離して上下移動可能に設けられている。
【0021】
次に本発明品の使用方法について説明する。先ず、保管容器本体(1)を各トイレ室の床面に置いたり、壁面に掛けたり或いは据え付けたりさせて設置位置を決める。尚、この時、特開2002−263033号の保管装置は各便器に取付けられているのに対して、本発明品は、複数の便器を配置したトイレ室に、1個或いは複数個配置するだけであるため、設備費や設置費用を低コストに抑えることが可能である。
その後、蓋体(12)を開き、トイレットペーパー保管部(11)にトイレットペーパーが満杯になるまで入れて収納する。そして、蓋体(12)を閉める。これで本発明品の設置は完了である。
【0022】
次に本発明の作用について説明する。本発明品の設置後、電源部(26)のスイッチを入れるか或いは電源コンセントを差込む。すると、荷重測定部(21)のひずみゲージが作動し、トイレットペーパー保管部(11)に収納されたトイレットペーパーの個数(重量)を、荷重測定部(21)で測定する。この時の測定間隔としては、例えば、15分間毎に測定し、そのデーターを信号処理部(23)に送り、データー信号がAD変換されてプログラム処理部(22)に入る。そのデーターが残り個数及び設定個数以下又はゼロか否かをプログラム処理部(22)で判断すると共に、そのデーターがデーター送信処理部(24)に送られ、更にアンテナ部(27)からサーバー側へ送られる。この時の送られたデーターとしては、少なくとも、設置場所、現在個数、日時などである。サーバー側(管理者側)は、送られたデーターに基づいて、大規模な施設内の在庫個数が少なくなった時には、トイレットペーパー供給業者にトイレットペーパーを発注するか、又は、トイレ施設管理者にトイレ室の場所を指示し、そのトイレ室にトイレットペーパーの補充作業を指示すれば良い。尚、
図2の右側に示すトイレットペーパー管理システムの説明については、これ以上の詳細な説明は省略する。
前記トイレットペーパーの補充作業を行う場合は、蓋体(12)を開き、トイレットペーパー保管部(11)にトイレットペーパーを満杯になるまで入れて収納する。
【0023】
このように本発明品を大規模施設の各トイレ室内に設置し、トイレ管理システムとネットワークを介して接続させれば、トイレットペーパー保管部(11)に収納(保管)されているトイレットペーパーの残りの個数や、各トイレ室の異臭の有無,温度,湿度などが、遠隔地から管理することが可能となる。このため、従来の如く予備のトイレットペーパーの残り個数を、清掃員やトイレ施設管理者が保管装置の設置場所に行って目視で一々確認する必要がなくなる。しかも、トイレ室毎の在庫管理,補充指示が画面上で見て確認できる。この結果、リアルタイムでトイレ室内の環境の管理が可能であり、且つ、環境衛生の向上と、清掃員などの巡回数の低減が可能となる。
【符号の説明】
【0024】
1 保管容器本体
11 トイレットペーパー保管部
2 IoT機器
21 荷重測定部
22 プログラム処理部
23 信号処理部
24 データー送信処理部
25 表示部
26 電源部
28 環境測定部
29 位置情報入力部
3 基台
4 トイレットペーパー置板