(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-62360(P2021-62360A)
(43)【公開日】2021年4月22日
(54)【発明の名称】陶磁器生産精製設備
(51)【国際特許分類】
B03C 1/26 20060101AFI20210326BHJP
B07B 1/00 20060101ALI20210326BHJP
B07B 1/28 20060101ALI20210326BHJP
B07B 1/42 20060101ALI20210326BHJP
B03C 1/00 20060101ALI20210326BHJP
B03C 1/28 20060101ALI20210326BHJP
【FI】
B03C1/26
B07B1/00 B
B07B1/28 Z
B07B1/42 Z
B03C1/00 A
B03C1/00 B
B03C1/28 105
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-225972(P2019-225972)
(22)【出願日】2019年12月14日
(31)【優先権主張番号】201910963857.6
(32)【優先日】2019年10月11日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519146547
【氏名又は名称】呉剛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】叶紀利
【テーマコード(参考)】
4D021
【Fターム(参考)】
4D021AB01
4D021CA07
4D021CB11
4D021DB20
4D021EA10
(57)【要約】
【課題】本発明は陶磁器生産精製設備を開示した。
【解決手段】
第一ボディーを含み、前記第一ボディーの右側端面には精錬炉が固定的に設置され、前記第一ボディーの中には空き空間が設置され、前記第一ボディーの頂面には固定ブロックが固定的に設置され、前記固定ブロックの中には上方に開口した原料加え溝が形成され、本願発明は陶磁器を鋳造する前に精製でき、伝統的な精製設備と比べて、本願発明は鉄除去処理がより徹底し、生産した陶磁器の純度がより高い。本願発明はまた他の不純物を除去でき、操作が簡単且つ便利である。さらに、本願発明はより細かい陶磁器の粉末を選別して熔化し、陶磁器粉末の熔化時間を省き、精製効率を高める。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一ボディーを含み、前記第一ボディーの右側端面には精錬炉が固定的に設置され、
前記第一ボディーの中には空き空間が設置され、前記第一ボディーの頂面には固定ブロックが固定的に設置され、前記固定ブロックの中には上方に開口した原料加え溝が形成され、前記原料加え溝の中に陶磁器粉末を加えることができ、前記空き空間と前記原料加え溝の間には細かい粉末を選別して前記空き空間の中に入らせる粉末選別機構が設置され、
前記空き空間の底壁の中には第一伝動空間が設置され、前記第一伝動空間と前記空き空間との間には第一回転軸が回転可能に設置され、前記空き空間の中の前記第一回転軸には円盤が固定的に設置され、前記円盤の頂面には磁石棒が左右対称的に且つ固定的に設置され、前記空き空間と前記精錬炉との間には原料輸送溝が連通するように形成され、前記空き空間と前記原料輸送溝との間には前記磁石棒で陶磁器粉末に含んだ鉄成分の不純物を吸着する鉄成分除去機構が設置され、
前記第一ボディーの右側には第二ボディーが設置され、前記第二ボディーの中には保温空間が設置され、前記保温空間と前記精錬炉との間にはパイプが連通するように設置され、前記保温空間の中には陶磁器の溶液にある溶けにくい不純物を除去する不溶性不純物除去機構が設置されていることを特徴とする陶磁器生産精製設備。
【請求項2】
前記粉末選別機構は前記原料加え溝を含み、前記原料加え溝と前記空き空間との間には第一スライド空間が連通するように設置され、前記第一スライド空間の中には前記第一スライド空間を塞げる第一スライダがスライド可能に設置され、前記第一スライダの中には上下に連通した第一抜き孔が左右対称に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の陶磁器生産精製設備。
【請求項3】
前記第一ボディーの中にある前記第一スライド空間の左側端壁には第二スライド空間が連通するように設置され、前記第二スライド空間の中には前記第一スライダと固定された第一スライド板がスライド可能に設置され、前記第一スライド板と前記第二スライド空間の底壁との間には第一ばねが連結されていることを特徴とする請求項2に記載の陶磁器生産精製設備。
【請求項4】
前記第二スライド空間の左側端壁の中には第二伝動空間が設置され、前記第二伝動空間と前記第二スライド空間との間には第二回転軸が回転可能に設置され、前記第二スライド空間の中の前記第二回転軸には前記第一スライド板の底面と当接したカムが固定的に設置され、前記第二伝動空間の中の前記第二回転軸には第一ベルトプーリが固定的に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の陶磁器生産精製設備。
【請求項5】
前記鉄成分除去機構は前記第一伝動空間を含み、前記第一伝動空間の右側端壁にはモーターが固定的に設置され、前記モーターの左端には前記第二伝動空間の中に伸びた主動軸が伝動可能に連結され、前記第二伝動空間の中の前記主動軸には第二ベルトプーリが固定的に設置され、前記第二ベルトプーリと前記第一ベルトプーリとの間には第一ベルトが伝動可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の陶磁器生産精製設備。
【請求項6】
前記第一伝動空間の中の前記主動軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一伝動空間の中の前記第一回転軸には前記第一傘歯車と噛み合った第二傘歯車が固定的に設置されていることを特徴とする請求項5に記載の陶磁器生産精製設備。
【請求項7】
前記第二伝動空間と前記第一伝動空間との間の端壁の中には第三伝動空間が設置され、前記第三伝動空間の中の前記主動軸には第三ベルトプーリが固定的に設置され、前記第三伝動空間と前記空き空間との間には第三回転軸が回転可能に設置され、前記第三伝動空間の中の前記第三回転軸には第四ベルトプーリが固定的に設置され、前記第四ベルトプーリと前記第三ベルトプーリとの間には第二ベルトが伝動可能に連結され、前記空き空間と前記原料輸送溝の中の前記第三回転軸には螺旋原料送り器が固定的に設置され、前記原料輸送溝の頂壁にはコンロッドが固定的に設置され、前記コンロッドの底面には前記第三回転軸の外表面と接触する円筒が固定的に設置され、前記円筒と前記第三回転軸との間に相対的な回転が発生できることを特徴とする請求項6に記載の陶磁器生産精製設備。
【請求項8】
前記不溶性不純物除去機構は前記保温空間を含み、前記保温空間の底壁は下向きの凹んだ弧状面であり、前記保温空間の底壁には永久磁石が固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の陶磁器生産精製設備。
【請求項9】
前記保温空間の弧状面の上方に位置した前記保温空間の右端壁には左右に貫通した第一スライド溝が形成され、前記第一スライド溝の中には第二スライド板がスライド可能に設置され、前記第二スライド板の中には右方に開口し且つ上方に開口した第二抜き孔が設置され、初期状態において、前記第二抜き孔が前記保温空間に連通していなく、前記第一スライド溝の底壁には第二スライド溝が連通するように形成され、前記第二スライド溝の中には前記第二スライド板と固定された第二スライダがスライド可能に設置され、前記第二スライダと前記第二スライド溝の左端壁との間には第二ばねが連結されていることを特徴とする請求項8に記載の陶磁器生産精製設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は陶磁器生産分野に関わり、具体的には陶磁器生産精製設備である。
【背景技術】
【0002】
周知のように、セラミックスは無機非金属材料で、構成材料と刃具材料と機能材料として使える。陶磁器の製品を生産する過程に不純物があることがよく見られ、鉄成分の不純物は製品の白さに影響を及ぼすと同時に陶磁器の電気性能にも影響する。陶磁器製品生産の良品率を高めるために、陶磁器を精製する必要がある。伝統的な陶磁器の精製設備は機能が単一で、純化効率が低くて徹底しない。従い、上記の問題を解決するために陶磁器生産精製設備を設計する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第106542827号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は陶磁器生産精製設備を提供し、陶磁器を鋳造する前に陶磁器を精製でき、また本願発明は安全で頼れ、操作が簡単である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術プランによって実現される。
【0006】
本願発明の陶磁器生産精製設備は、第一ボディーを含み、前記第一ボディーの右側端面には精錬炉が固定的に設置され、
前記第一ボディーの中には空き空間が設置され、前記第一ボディーの頂面には固定ブロックが固定的に設置され、前記固定ブロックの中には上方に開口した原料加え溝が形成され、前記原料加え溝の中に陶磁器粉末を加えることができ、前記空き空間と前記原料加え溝の間には細かい粉末を選別して前記空き空間の中に入らせる粉末選別機構が設置され、
前記空き空間の底壁の中には第一伝動空間が設置され、前記第一伝動空間と前記空き空間との間には第一回転軸が回転可能に設置され、前記空き空間の中の前記第一回転軸には円盤が固定的に設置され、前記円盤の頂面には磁石棒が左右対称的に且つ固定的に設置され、前記空き空間と前記精錬炉との間には原料輸送溝が連通するように形成され、前記空き空間と前記原料輸送溝との間には前記磁石棒で陶磁器粉末に含んだ鉄成分の不純物を吸着する鉄成分除去機構が設置され、
前記第一ボディーの右側には第二ボディーが設置され、前記第二ボディーの中には保温空間が設置され、前記保温空間と前記精錬炉との間にはパイプが連通するように設置され、前記保温空間の中には陶磁器の溶液にある溶けにくい不純物を除去する不溶性不純物除去機構が設置されている。
【0007】
前記粉末選別機構は前記原料加え溝を含み、前記原料加え溝と前記空き空間との間には第一スライド空間が連通するように設置され、前記第一スライド空間の中には前記第一スライド空間を塞げる第一スライダがスライド可能に設置され、前記第一スライダの中には上下に連通した第一抜き孔が左右対称に設置されている。
【0008】
前記第一ボディーの中にある前記第一スライド空間の左側端壁には第二スライド空間が連通するように設置され、前記第二スライド空間の中には前記第一スライダと固定された第一スライド板がスライド可能に設置され、前記第一スライド板と前記第二スライド空間の底壁との間には第一ばねが連結されている。
【0009】
前記第二スライド空間の左側端壁の中には第二伝動空間が設置され、前記第二伝動空間と前記第二スライド空間との間には第二回転軸が回転可能に設置され、前記第二スライド空間の中の前記第二回転軸には前記第一スライド板の底面と当接したカムが固定的に設置され、前記第二伝動空間の中の前記第二回転軸には第一ベルトプーリが固定的に設置されている。
【0010】
前記鉄成分除去機構は前記第一伝動空間を含み、前記第一伝動空間の右側端壁にはモーターが固定的に設置され、前記モーターの左端には前記第二伝動空間の中に伸びた主動軸が伝動可能に連結され、前記第二伝動空間の中の前記主動軸には第二ベルトプーリが固定的に設置され、前記第二ベルトプーリと前記第一ベルトプーリとの間には第一ベルトが伝動可能に連結されている。
【0011】
前記第一伝動空間の中の前記主動軸には第一傘歯車が固定的に設置され、前記第一伝動空間の中の前記第一回転軸には前記第一傘歯車と噛み合った第二傘歯車が固定的に設置されている。
【0012】
前記第二伝動空間と前記第一伝動空間との間の端壁の中には第三伝動空間が設置され、前記第三伝動空間の中の前記主動軸には第三ベルトプーリが固定的に設置され、前記第三伝動空間と前記空き空間との間には第三回転軸が回転可能に設置され、前記第三伝動空間の中の前記第三回転軸には第四ベルトプーリが固定的に設置され、前記第四ベルトプーリと前記第三ベルトプーリとの間には第二ベルトが伝動可能に連結され、前記空き空間と前記原料輸送溝の中の前記第三回転軸には螺旋原料送り器が固定的に設置され、前記原料輸送溝の頂壁にはコンロッドが固定的に設置され、前記コンロッドの底面には前記第三回転軸の外表面と接触する円筒が固定的に設置され、前記円筒と前記第三回転軸との間に相対的な回転が発生できる。
【0013】
前記不溶性不純物除去機構は前記保温空間を含み、前記保温空間の底壁は下向きの凹んだ弧状面であり、前記保温空間の底壁には永久磁石が固定的に設置されている。
【0014】
前記保温空間の弧状面の上方に位置した前記保温空間の右端壁には左右に貫通した第一スライド溝が形成され、前記第一スライド溝の中には第二スライド板がスライド可能に設置され、前記第二スライド板の中には右方に開口し且つ上方に開口した第二抜き孔が設置され、初期状態において、前記第二抜き孔が前記保温空間に連通していなく、前記第一スライド溝の底壁には第二スライド溝が連通するように形成され、前記第二スライド溝の中には前記第二スライド板と固定された第二スライダがスライド可能に設置され、前記第二スライダと前記第二スライド溝の左端壁との間には第二ばねが連結されている。
【発明の効果】
【0015】
本願発明の有益な効果は:本願発明は陶磁器を鋳造する前に精製でき、伝統的な精製設備と比べて、本願発明は鉄除去処理がより徹底し、生産した陶磁器の純度がより高い。本願発明はまた他の不純物を除去でき、操作が簡単且つ便利である。さらに、本願発明はより細かい陶磁器の粉末を選別して熔化し、陶磁器粉末の熔化時間を省き、精製効率を高める。
【図面の簡単な説明】
【0016】
下記に
図1〜3をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0017】
【
図1】
図1は本願発明の陶磁器生産精製設備の機械構成概略図
【発明を実施するための形態】
【0018】
図面1〜3に示した陶磁器生産精製設備は、第一ボディー20を含み、前記第一ボディー20の右側端面には精錬炉31が固定的に設置され、
前記第一ボディー20の中には空き空間15が設置され、前記第一ボディー20の頂面には固定ブロック11が固定的に設置され、前記固定ブロック11の中には上方に開口した原料加え溝10が形成され、前記原料加え溝10の中に陶磁器粉末を加えることができ、前記空き空間15と前記原料加え溝10の間には細かい粉末を選別して前記空き空間15の中に入らせる粉末選別機構90が設置され、
前記空き空間15の底壁の中には第一伝動空間26が設置され、前記第一伝動空間26と前記空き空間15との間には第一回転軸34が回転可能に設置され、前記空き空間15の中の前記第一回転軸34には円盤35が固定的に設置され、前記円盤35の頂面には磁石棒36が左右対称的に且つ固定的に設置され、前記空き空間15と前記精錬炉31との間には原料輸送溝30が連通するように形成され、前記空き空間15と前記原料輸送溝30との間には前記磁石棒36で陶磁器粉末に含んだ鉄成分の不純物を吸着する鉄成分除去機構91が設置され、
前記第一ボディー20の右側には第二ボディー46が設置され、前記第二ボディー46の中には保温空間45が設置され、前記保温空間45と前記精錬炉31との間にはパイプ44が連通するように設置され、前記保温空間45の中には陶磁器の溶液にある溶けにくい不純物を除去する不溶性不純物除去機構92が設置されている。
【0019】
前記粉末選別機構90は前記原料加え溝10を含み、前記原料加え溝10と前記空き空間15との間には第一スライド空間12が連通するように設置され、前記第一スライド空間12の中には前記第一スライド空間12を塞げる第一スライダ13がスライド可能に設置され、前記第一スライダ13の中には上下に連通した第一抜き孔14が左右対称に設置されている。
【0020】
前記第一ボディー20の中にある前記第一スライド空間12の左側端壁には第二スライド空間49が連通するように設置され、前記第二スライド空間49の中には前記第一スライダ13と固定された第一スライド板53がスライド可能に設置され、前記第一スライド板53と前記第二スライド空間49の底壁との間には第一ばね52が連結されている。
【0021】
前記第二スライド空間49の左側端壁の中には第二伝動空間16が設置され、前記第二伝動空間16と前記第二スライド空間49との間には第二回転軸50が回転可能に設置され、前記第二スライド空間49の中の前記第二回転軸50には前記第一スライド板53の底面と当接したカム51が固定的に設置され、前記第二伝動空間16の中の前記第二回転軸50には第一ベルトプーリ47が固定的に設置され、前記第一ベルトプーリ47が回転する時、前記第一ベルトプーリ47が前記カム51を駆動して回転させ、前記カム51が回転して止まらずに前記第一スライド板53を押し、この時、前記第一スライド板53が前記カム51の押し力と前記第一ばね52の引張力で上下にスライドし、前記第一スライド板53が上下にスライドして前記第一スライダ13を駆動して上下に震えさせ、前記第一スライダ13が上下に震える時に前記原料加え溝10の中の陶磁器粉末を流れるようにし、この時、細かい陶磁器粉末が前記第一抜き孔14を通って前記空き空間15の中に入る。
【0022】
前記鉄成分除去機構91は前記第一伝動空間26を含み、前記第一伝動空間26の右側端壁にはモーター27が固定的に設置され、前記モーター27の左端には前記第二伝動空間16の中に伸びた主動軸18が伝動可能に連結され、前記第二伝動空間16の中の前記主動軸18には第二ベルトプーリ17が固定的に設置され、前記第二ベルトプーリ17と前記第一ベルトプーリ47との間には第一ベルト48が伝動可能に連結されている。
【0023】
前記第一伝動空間26の中の前記主動軸18には第一傘歯車25が固定的に設置され、前記第一伝動空間26の中の前記第一回転軸34には前記第一傘歯車25と噛み合った第二傘歯車28が固定的に設置されている。
【0024】
前記第二伝動空間16と前記第一伝動空間26との間の端壁の中には第三伝動空間19が設置され、前記第三伝動空間19の中の前記主動軸18には第三ベルトプーリ21が固定的に設置され、前記第三伝動空間19と前記空き空間15との間には第三回転軸24が回転可能に設置され、前記第三伝動空間19の中の前記第三回転軸24には第四ベルトプーリ23が固定的に設置され、前記第四ベルトプーリ23と前記第三ベルトプーリ21との間には第二ベルト22が伝動可能に連結され、前記空き空間15と前記原料輸送溝30の中の前記第三回転軸24には螺旋原料送り器33が固定的に設置され、前記原料輸送溝30の頂壁にはコンロッド32が固定的に設置され、前記コンロッド32の底面には前記第三回転軸24の外表面と接触する円筒29が固定的に設置され、前記円筒29と前記第三回転軸24との間に相対的な回転が発生でき、前記モーター27を起動した後、前記モーター27が前記第二ベルトプーリ17と、第三ベルトプーリ21と、第一傘歯車25とを駆動して回転させ、前記第二ベルトプーリ17が回転して前記第一ベルト48によって前記第一ベルトプーリ47を駆動して回転させ、それと同時に、前記第一傘歯車25が前記第二傘歯車28を駆動して回転させ、前記第二傘歯車28が前記円盤35を駆動して回転させ、前記円盤35が前記磁石棒36を駆動して前記第一回転軸34を中心にして回転させ、回転した前記磁石棒36が重力作用によって下方に落ちる陶磁器粉末と接触し、前記磁石棒36が陶磁器粉末に含んだ鉄成分の不純物を吸着でき、また、前記第三ベルトプーリ21が前記第二ベルト22によって前記第四ベルトプーリ23を駆動して回転させ、前記第四ベルトプーリ23が前記螺旋原料送り器33を駆動して回転させ、前記螺旋原料送り器33が回転することで前記空き空間15の底壁に落ちた陶磁器粉末を右方に輸送し、この時、陶磁器粉末が右方に輸送されて前記原料輸送溝30を通って前記精錬炉31の中に入って陶磁器溶液になるまで加熱される。
【0025】
前記不溶性不純物除去機構92は前記保温空間45を含み、前記保温空間45の底壁は下向きの凹んだ弧状面であり、前記保温空間45の底壁には永久磁石37が固定的に設置されている。
【0026】
前記保温空間45の弧状面の上方に位置した前記保温空間45の右端壁には左右に貫通した第一スライド溝43が形成され、前記第一スライド溝43の中には第二スライド板41がスライド可能に設置され、前記第二スライド板41の中には右方に開口し且つ上方に開口した第二抜き孔42が設置され、初期状態において、前記第二抜き孔42が前記保温空間45に連通していなく、前記第一スライド溝43の底壁には第二スライド溝40が連通するように形成され、前記第二スライド溝39の中には前記第二スライド板41と固定された第二スライダ40がスライド可能に設置され、前記第二スライダ40と前記第二スライド溝39の左端壁との間には第二ばね38が連結され、陶磁器粉末が前記精錬炉31の中で陶磁器溶液に溶けた後、陶磁器溶液は前記パイプ44を介して前記保温空間45の中に流れ込み、この時、前記永久磁石37が陶磁器溶液の中の前記鉄成分除去機構91によって除去されていない鉄成分の不純物を吸着でき、同時に陶磁器粉末の中の溶けにくい不純物も前記保温空間45の弧状面に積り、その後、使用者は手で前記スライド板41を左方へ前記保温空間45の中に押し込み、この時、前記第二スライド板41が前記第二抜き孔42を駆動して左方にスライドさせ、前記第二抜き孔42が左方にスライドして前記保温空間45と連通し、前記保温空間45の中の陶磁器溶液は前記第二抜き孔42を介して右方に流れるが、前記保温空間45の弧状面にある溶けにくい不純物は依然として前記保温空間45の中に残り、その後、前記第二抜き孔42を通った陶磁器溶液を鋳造していろいろな陶磁器製品を生み出せる。
【0027】
本願発明の機械動作の順序は以下の通りである。
【0028】
1:まず、使用者は前記原料加え溝10の中に陶磁器粉末を加え、そして使用者が前記モーター27を起動する。
【0029】
2:前記モーター27が起動された後に前記第二ベルトプーリ17と、前記第三ベルトプーリ21と、前記第一傘歯車25とを駆動して回転させ、前記第二ベルトプーリ17が回転した後に、前記第二ベルトプーリ17が前記第一ベルト48によって前記第一ベルトプーリ47を駆動して回転させ、前記第一ベルトプーリ47が回転する時、前記カム51を駆動して回転させ、前記カム51が回転して前記第一スライド板53を止まらずに押し、この時、前記第一スライド板53が前記カム51の押し力と前記第一ばね52の引張力で上下にスライドすることで前記第一スライダ13を駆動して上下に震えさせ、前記第一スライダ13が上下に震える時に前記原料加え溝10の中の陶磁器粉末が流れ出し、この時、細かい陶磁器粉末が前記第一抜き孔14を通って前記空き空間15の中に入り、本願発明はより細かい陶磁器粉末を選び出して溶かすことができ、陶磁器粉末を溶かすことにかかる時間を下げ、本願発明の精製効率を高める。
【0030】
3:それと同時に、前記第一傘歯車25が前記第二傘歯車28を駆動して回転させ、前記第二傘歯車28が前記円盤35を駆動して回転させ、前記円盤35が前記磁石棒36を駆動して前記第一回転軸34を中心にして回転させ、回転した前記磁石棒36が重力作用によって下方に落ちる陶磁器粉末と接触し、前記磁石棒36が陶磁器粉末に含んだ鉄成分の不純物を吸着できる。
【0031】
4:また、前記第三ベルトプーリ21が前記第二ベルト22によって前記第四ベルトプーリ23を駆動して回転させ、前記第四ベルトプーリ23が前記螺旋原料送り器33を駆動して回転させ、前記螺旋原料送り器33が回転した後、前記螺旋原料送り器33が前記空き空間15の底壁に落ちた陶磁器粉末を右方に輸送し、この時、陶磁器粉末が右方に輸送されて前記原料輸送溝30を通って前記精錬炉31の中に入って陶磁器溶液になるまで加熱される。
【0032】
5:陶磁器粉末が前記精錬炉31の中で陶磁器溶液に溶けた後、陶磁器溶液が前記パイプ44を介して前記保温空間45の中に流れ込み、この時、前記永久磁石37が回転した前記磁石棒36が重力作用によって下方に落ちる陶磁器粉末と接触し、前記磁石棒36が陶磁器粉末に含んだ鉄成分の不純物を吸着でき、伝統的な精製設備と比べて、本願発明は鉄成分の不純物を除去する作業がより徹底し、生産された陶磁器の純度もより高い。
【0033】
6:同時に陶磁器粉末の中の溶けにくい不純物も前記保温空間45の弧状面に積り、その後、使用者は手で前記スライド板41を左方へ前記保温空間45の中に押し込み、この時、前記第二スライド板41が前記第二抜き孔42を駆動して左方にスライドさせ、前記第二抜き孔42が左方にスライドして前記保温空間45と連通し、前記保温空間45の中の陶磁器溶液は前記第二抜き孔42を介して右方に流れるが、前記保温空間45の弧状面にある溶けにくい不純物は依然として前記保温空間45の中に残り、その後、前記第二抜き孔42を通った陶磁器溶液を鋳造していろいろな陶磁器製品を生み出せ、本願発明はまた他の不純物を除去でき、操作が簡単且つ便利である。
【0034】
上記の実施例は本願発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本願発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本願発明の保護範囲を制限することはできない。本願発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本願発明の保護範囲の中に含むべきである。