【実施例1】
【0017】
図1には、老朽化した下水道の本管11の内面が管ライニング材13を用いてライニングされた状態が図示されている。管ライニング材13は、管状の柔軟な不織布あるいはそれにガラスファイバーを含ませて強化させた樹脂吸収材に未硬化の液状硬化性樹脂を含浸させたもので、その硬化性樹脂を硬化させて本管11の内面がライニングされる。また、硬質の塩化ビニルでできた管ライニング材を用いて本管11の内面をライニングすることも行われる。
【0018】
本管11には、複数の枝管12が分岐していて、家庭やビルディングなどの下水が枝管12を介して本管11に排出される。本管11が、管ライニング材13によりライニングされると、開放していた枝管12の開口部12aが管ライニング材13により塞がれてしまう。
【0019】
マンホール16を介して本管11に搬入される穿孔装置14は、管ライニング材13で塞がれている枝管開口部12aを切削し、穿孔する。穿孔装置14は、本管11内を水平方向に移動する移動体としての作業ロボット20を備える。作業ロボット20は4輪を備え、作業ロボット20内に搭載された電動モーター21を駆動することにより、あるいは作業ロボット20の前後に結合されたワイヤ(不図示)を地上のウインチで巻き上げることにより本管管長方向に前後に移動することができる。
【0020】
作業ロボット20の前方でその左右方向(本管周方向)の中央位置には、電動モーター22が取り付けられる。モーター22の先端には、マウント23を介して支持板24が取り付けられ、その支持板24には、円盤状のヘッド25aを上部に備えた油圧シリンダー25が固定される。油圧シリンダー25のヘッド25aには、多数のダイアモンドビットを球面に配列した球型の穿孔刃28が取り付けられる。穿孔刃28は、その回転軸28aが油圧シリンダー25のピストンロッドと同軸に取り付けられた油圧モーター26により回転される。
【0021】
マウント23の上部には、カメラ27と本管内を照明する照明装置(不図示)が取り付けられる。カメラ27の撮影光軸は、穿孔刃28が管ライニング材13に接触ないし近接したときに、穿孔刃28の画像が作業トラック17内の表示器60(
図4)の画面のほぼ中心に表示されるように、穿孔刃28の方向に向けられる。カメラ27で撮影された画像はケーブルパイプ15内の信号ケーブルを介して地上に設置された表示器60に表示される。
【0022】
電動モーター22は、その回転軸が本管11の管軸11aと同軸になるように、作業ロボット20に取り付けられ、電動モーター22が回転すると、穿孔刃28は管軸11aを中心に本管周方向に回動し、またマウント23に取り付けれられたカメラ27も同時に同方向に回動してカメラ27で撮影された穿孔刃28は、電動モーター22の回転に関係なく、表示器60のほぼ中央に表示される。また、穿孔刃28は、油圧シリンダー25により上下方向に昇降される。
【0023】
作業ロボット20の上部には、突っ張り部材29’が設けられており、穿孔時には、油圧シリンダー29のピストンが上昇して、突っ張り部材29’が管ライニング材13の上面に突き当たり、作業ロボット20を安定させる。
【0024】
枝管12内には、管ライニング材13を枝管側から穿孔する穿孔装置30が搬入される。穿孔装置30は、
図2に示したように、油圧シリンダー31を備え、そのピストンロッド32の先端にはディスク33が固定される。ディスク33には、穿孔刃34を回転させる油圧モーター35が油圧シリンダー31と同軸に取り付けられる。穿孔刃34は、本実施例では、穿孔刃28の球状ビット径より小径のミリングビットとして構成される。また、ディスク33には、カメラ36と光源37が取り付けられ、カメラ36で撮影された枝管開口部12aの画像が作業トラック38内の表示器70(
図4)に表示される。
【0025】
光源37は、
図5に示したように、すべてのLEDを点灯すれば、ほぼ白色の照明光が得られるように、それぞれ同数の赤色LED37r、緑色LED37g、青色LED37bからなっている。光源37は、作業トラック38内の電源(不図示)に接続されており、光源37からの照明光は、枝管開口部12aを閉塞している管ライニング材13を照明する。穿孔装置30により管ライニング材13が穿孔されると、
図6に示したように、その部分に光源37からの照明光を透過させる開口部13aが形成される。
【0026】
油圧シリンダー31の片側には、
図2、
図3に図示したように、長方形の取付板40、40’が固定される。取付板40、40’上には、柔軟で弾性のあるゴムなどの材料からなるエアーバッグ41が着脱可能に取り付けられる。エアーバッグ41はエアーホース42を介して作業トラック38に搭載されたエアーポンプ43に連結され、エアーポンプ43からの高圧エアーにより膨張させることができる。
【0027】
油圧シリンダー31のエアーバッグ41と反対側には、長方形の支持板44、44’が取り付けられる。取付板44、44’の油圧シリンダー31と反対側には、枝管12の内面の曲率に応じて湾曲した湾曲プレート45、45’が固定され、エアーバッグ41が膨張すると、
図3に示したように、湾曲プレート45、45’は枝管12の内壁面の曲率に合わせて枝管12に当接し、油圧シリンダー31は枝管12内に堅固に保持される。この場合、支持板44、44’は、油圧シリンダー31の軸心が枝管12の管軸とほぼ一致するような大きさに設定される。
【0028】
油圧シリンダー31の端部には、作業トラック38のウインチ50に巻回された弾力と剛性のあるロープ51が取り付けられる。ロープ51を手動で枝管内に挿入することにより穿孔装置30を枝管12内に搬入することができる。油圧シリンダー31を作動すると、ディスク33に取り付けられたカメラ36、光源37、油圧モーター35は、枝管12の管長方向に移動し、油圧モーター35を作動させると、穿孔刃34が回転する。
【0029】
図4は、穿孔装置14、穿孔装置30を制御する構成を示す。作業トラック17に搭載されたコントローラー61は、コンソール62の操作ボタン62aを操作することにより電動モーター21を正回転させて穿孔刃28を本管管長方向に前進させ、操作ボタン62bを操作することにより電動モーター21を逆回転させて穿孔刃28を後退させる。操作ボタン62cを操作すると、電動モーター22が作動して穿孔刃28並びにカメラ27が本管周方向に回動し、操作ボタン62dを操作すると、電動モーター22が逆回転し穿孔刃28とカメラ27が逆方向に回動する。コンソール62の対応する操作ボタン62eを操作することにより、油圧シリンダー25、油圧モーター26を作動させて、穿孔刃28を昇降、回転させることができる。また、他の対応する操作ボタン62eを操作することにより油圧シリンダー29を作動させて、突っ張り部材29’を昇降させることができる。
【0030】
カメラ27で撮影された本管11内の画像は、必要に応じてコントローラー61内の画像処理部61aで画像処理されて表示器60に表示されるとともに、記憶装置63に格納される。また、本管11内の撮影画像は、インターネット65に接続されたルーター64を介して、あるいは作業トラック17、38間にLANを構築して作業トラック36に搭載されたコントローラー71に転送され、表示器70にも表示させることができる。
【0031】
作業トラック38のコントローラー71は、コンソール72の対応する操作ボタン72aを操作することによりエアーポンプ43を作動させてエアーバッグ41を膨張させる。油圧シリンダー31を駆動すると、油圧モーター35、穿孔刃34、カメラ36並びに光源37を枝管12の管軸に沿って移動させることができる。
【0032】
カメラ36で撮影された枝管12内の画像は、必要に応じてコントローラー71内の画像処理部71aで画像処理されて表示器70に表示されるとともに、記憶装置73に格納される。また、枝管12内の撮影画像は、ルーター64を介して、あるいはLANを介して作業トラック17のコントローラー61に転送され、表示器60にも表示できる。なお、カメラ27、36で撮影された画像は、インターネット65に接続された動画配信機能によっても、表示器60、70に表示させることもできる。
【0033】
なお、
図1において、油圧シリンダー25、29、31、油圧モーター26、35の油圧配管は、図を簡略化するために、図示が省略されており、電動モーター21、22は、ケーブルパイプ15内の電源線を介して作業トラック17の電源に接続される。
【0034】
次に、穿孔装置14、30を本管11と枝管12内に搬入して管ライニング材13を穿孔する動作を説明する。
【0035】
穿孔装置14はマンホール16を介して本管11内に搬入され、操作ボタン62a〜62dを操作することにより、穿孔刃28が本管管長方向に移動し、周方向に回動する。穿孔装置40は、エアーバッグ41を収縮させてロープ51を押し込むことにより枝管12内に搬送される。光源37は、すべてのLED37r、37g、37bを点灯させて白色の照明光が得られるようにする。光源37で照明された枝管12内は、カメラ36により撮影され、表示器70、60に表示される。
【0036】
穿孔刃34の先端が、
図1に示すように、枝管開口部12a上に近接したとき、エアーポンプ43を作動させ、エアーバッグ41を十分膨張させる。このとき、
図3に示したように、湾曲プレート45、45’が 枝管12の内壁面の曲率に合わせて枝管12に当接し、油圧シリンダー31は枝管12内に堅固に保持される。
【0037】
この状態で、油圧モーター35を駆動して穿孔刃34を回転させ、油圧シリンダー31を駆動して穿孔刃34を前進させる。穿孔刃34は、ほぼ枝管12の管軸中心に位置決めされているので、穿孔刃34は、枝管開口部12aを塞いでいる管ライニング材部分を穿孔し、
図6に示したように、その中央に開口部13aが形成される。
【0038】
このとき、カメラ36の撮影画像80が、
図7において、表示器60の左側に図示されている。撮影画像80の中央部には、穿孔装置30により形成された開口部13aが表示されており、枝管開口部12aの位置が仮想線で図示されている。
図7で右側には、カメラ27の撮影画像81が図示されており、その中央部には球状の穿孔刃28が表示されている。表示器60に表示される撮影画像80、81は、作業トラック38の表示器70にも同様な形で表示される。
【0039】
作業ロボット20が前進して穿孔刃28が枝管開口部12aに近づくと、
図7の中段に示したように、カメラ27は、穿孔装置30により形成された開口部13aを撮影できるようになる。開口部13aは、光源37からの照明光を透過させるので、明点となって撮影される。なお、管ライニング材13が照明光を透過するような場合には、枝管開口部12aの画像も仮想線で示したように、表示される。この場合、カメラ27は斜め上方を向いているので、枝管開口部12aの画像は湾曲した画像となる。
【0040】
更に作業ロボット20を前進させて、穿孔刃28が開口部13aにほぼ位置決めされ、作業者が
図7の下段に示したように、穿孔刃28の画像と開口部13aの画像がほぼ一致していると判断したとき、作業ロボット20を停止させる。なお、穿孔刃28の径並びに開口部13aの径を考慮して、穿孔刃28の画像内に開口部13aの画像が入ったとき、あるいは両画像が一部でも重なったときに、両画像がほぼ一致していると判断するようにする。
【0041】
作業ロボット20の移動中に、作業ロボット20が管軸周りに回動(ローリング)し、例えば進行方向に見て時計方向に回動すると、
図7の中段に示したように、開口部13aの画像は中心からずれた位置に表示される。この場合には、電動モーター22を逆方向に回転させて、穿孔刃28、カメラ27を本管周方向に反時計方向に回動させ、開口部13aの画像が左右方向の中心に位置させて、位置決めを行う。このように、穿孔刃28の画像と開口部13aの画像がほぼ一致するように、穿孔刃28を本管管長方向並びに本管周方向に移動させることにより、穿孔刃28を開口部13aに位置決めすることができる。
【0042】
なお、光源37は、
図5に示したように、赤、緑、青の3色LEDから構成されているので、いずれかの色のLEDを点灯し、所定時間(例えば1〜2秒)経過するごとに、異なる色のLEDを点灯するようにすれば、開口部13aの色が所定時間経過するごとに変化し、開口部13aの検出を容易にすることができる。
【0043】
また、カメラ27が、穿孔刃28の本管周方向移動と連動して本管周方向に移動する位置に取り付けられるので、カメラ27の撮影画像81の左右方向のほぼ中央で位置決めを行うことができ、位置決めが容易になる。
図1において仮想線で示したように、カメラ27が穿孔刃28の本管周方向移動と独立した作業ロボット20上に取り付けられると、例えば、作業ロボット20が本管の管軸周りにローリングした場合には、開口部13aの画像は、
図7の中段に点線で示したように、中心からずれた位置に表示され、位置決めが困難になる場合がある。
【0044】
穿孔刃28が開口部13aに位置決めされたあとは、油圧モーター26を駆動して穿孔刃28を回転させ、油圧シリンダー25を駆動して穿孔刃28を上昇させることにより、開口部13aより大きな径の管ライニング材を切削し、穿孔することができる。
【0045】
枝管開口部12aに穿孔刃28の球径に相当する穴が開いた後、電動モーター21による穿孔刃28の前後動並びに電動モーター22による穿孔刃28の左右回動を繰り返して、枝管開口部12aを閉塞している管ライニング材13をすべて切削する。この切削状態は、枝管側からもカメラ36によって撮影して表示器60に表示することができるので、正確な管ライニング材の穿孔が可能になる。また、穿孔刃28は、球状でその球面には多数のビットが配列されているので、枝管開口部12aの周辺も円滑に穿孔することが可能になる。
【0046】
上述した実施例で、作業ロボット20は、本管11内を長距離(例えば50m)移動するので、作業ロボット24に搭載されたカメラ27からの撮影画像の地上への伝送が困難になり、画像品質が劣化する。従って、作業ロボット20にもコントローラーを設け、撮影画像をLANケーブルを介して作業トラック17のコントローラー61に伝送するようにする。
【実施例2】
【0047】
図8から
図12には、枝管12から搬入される穿孔装置の他の実施例が図示されている。この実施例の穿孔装置110は、特許文献4に記載された構成とほぼ同じ構成、機能を有する。
【0048】
穿孔装置110は、回転軸121を備えたフレキシブルシャフト120を有し、フレキシブルシャフト120の他端は、
図8に示したように、作業トラック38に搭載された電動モーター115に結合される。回転軸121は、摺動シャフト124内に取り付けられた軸受部122を介して回動可能に軸受され、回転軸121の他端には、ホルソーとして構成された枝管12の半径より小さな径の穿孔刃123が固定される。
【0049】
摺動シャフト124は、支持プレート126、127間に支持された支持シャフト125内を摺動できるように、接続金具131を介してフレキシブルシャフト120に取り付けられる。摺動シャフト124は、支持シャフト125と接続金具131間に取り付けられたスプリング128によりフレキシブルシャフト120側に付勢されており、その付勢力に抗して支持シャフト125内を摺動することができる。
【0050】
支持シャフト125の下方部には、外周面が枝管12の内壁曲率に応じて湾曲した押圧プレート130が着脱可能に取り付けられる。押圧プレート130の厚みは、穿孔刃123の穿孔軸123aが枝管12の管軸からずれるような値に設定される。支持シャフト125の上方部には、中心軸が枝管12の管軸とほぼ一致するように、エアーバッグ140を保持する取付パイプ129が取り付けられる。また、支持プレート126には、枝管12内を照明する実施例1の光源37と同様な構成の光源132と枝管内を撮影するカメラ133が取り付けられる。
【0051】
エアーバッグ140は、
図12の上段に図示したように、中心が空間となるようなリング形状をしており、押圧プレート130を支持プレート126、127から取り外してから、取付パイプ129、支持シャフト125が上記空間内に位置するように、支持プレート126、127間に配置される。続いて、中段に図示したように、エアーバッグ140の一部が押圧プレート130と支持シャフト125間に挟持されるように、押圧プレート130が支持プレート126、127に取り付けられる。
【0052】
エアーバッグ140は、
図8に示したように、エアーホース141を介してエアーコンプレッサー116に接続される。エアーバッグ140は、それに圧縮エアーが供給されると、
図10、
図12の下段に図示したように、枝管の径方向に膨張する。エアーバッグ140が十分膨張すると、押圧プレート130は枝管12の内壁面に押圧されてそこに保持され、穿孔刃123も、その穿孔軸123aが枝管管軸からずれた位置に保持される。
【0053】
電動モーター115、エアーコンプレサー116、光源132、カメラ133は、実施例1と同様なコントローラー71により制御される。
【0054】
このような構成において、エアーバッグ140を収縮させて、穿孔装置110を地上から枝管12内に挿入する。
図8に示したように、穿孔刃123が管ライニング材13に近接あるいは接触したときに、エアーコンプレッサー116を作動させて、エアーバッグ140を十分膨張させ、支持シャフト125を堅固に保持する。
【0055】
この状態で電動モーター115を回転させて、穿孔刃123を回転させるとともに、フレキシブルシャフト120を押し込み、枝管開口部12aを塞いでいる管ライニング材13を切削する。穿孔が終わると、
図11に図示したように、枝管12の内壁面近くに、穿孔刃123の径に相当する径の開口部13bが形成される。この開口部13bから光源132からの照明光が透過し、本管11からはこの開口部13bが明点として観察され、また撮影されるので、実施例1で説明した方法により、穿孔装置14の穿孔刃28を開口部13bに位置決めすることができ、本管側から管ライニング材13が穿孔される。
【0056】
実施例2では、
図12の下段に示したように、エアーバッグ140が枝管12のほぼ全周方向に膨張するので、穿孔刃123を、実施例1の構成より安定に保持することができる。また、エアーバッグ140が収縮したときは、穿孔装置110の枝管径方向の距離が実施例1の穿孔装置30よりも小さいので、枝管12に挿入するのが容易であるという利点がある。また、実施例1よりも、管ライニング材13に大きな径の開口部13bを形成することができるので、明部領域が大きくなり、穿孔刃の位置決めが容易になる、という利点もある。
【0057】
また、穿孔装置110により比較的大きな径の開口部13bが形成されるので、この開口部13bの形成を、枝管開口部12aを閉塞している管ライニング材13の第1回目の穿孔(仮穿孔)として、続く穿孔を本管側の穿孔装置14の穿孔刃28により行うことができる。この場合、穿孔刃28は球型のビットとして構成されているので、その球径を開口部13bの径と同じか又は小径とすることにより、穿孔刃28を開口部13bに挿入して、第1回目に続く管ライニング材13の穿孔を本管側から開始することができ、穿孔効率を向上させることができる。
【0058】
なお、実施例1、2において、穿孔装置30、110には、カメラ36、133並びに光源37、132が搭載されているが、これらのカメラ36、133並びに光源37、132を搭載しない穿孔装置とすることもできる。枝管側から、例えば5mm程度の小径の開口部を形成すれば、この開口部は、本管側からは、立体的な黒点として観察でき、
図7に関連して説明したような、穿孔刃28の位置決めを確実に行うことができる。なお、カメラを搭載しない場合でも、開口部が形成されると、穿孔刃を回転させる油圧モーター又は電動モーターにかかる負荷が減少するので、開口部の形成を検出することができる。
【0059】
また、枝管側からの管ライニング材の穿孔は、本管側からの穿孔と同期して行うようにしてもよいが、枝管側の穿孔装置による開口部の形成を、本管側の穿孔装置による穿孔と独立して行うようにしてもよい。この場合には、枝管側からの穿孔を、時間の要する本管側の穿孔より先行して次々に行うことができ、穿孔効率を向上させることができる。