特開2021-62466(P2021-62466A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2021062466-陶器ボトルの曲がった首研磨装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-62466(P2021-62466A)
(43)【公開日】2021年4月22日
(54)【発明の名称】陶器ボトルの曲がった首研磨装置
(51)【国際特許分類】
   B24B 5/36 20060101AFI20210326BHJP
   B24B 41/06 20120101ALI20210326BHJP
   B24B 41/04 20060101ALI20210326BHJP
【FI】
   B24B5/36
   B24B41/06 Z
   B24B41/04
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-225968(P2019-225968)
(22)【出願日】2019年12月14日
(31)【優先権主張番号】201910963239.1
(32)【優先日】2019年10月11日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519146547
【氏名又は名称】呉剛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】叶紀利
【テーマコード(参考)】
3C034
3C043
【Fターム(参考)】
3C034AA13
3C034BB32
3C034DD20
3C043AC00
3C043CC02
3C043CC11
3C043DD02
3C043DD04
3C043DD05
(57)【要約】
【課題】本願発明は陶器ボトルの曲がった首研磨装置を開示した。
【解決手段】
ベースを含み、前記ベースの中には上方に開口したスライド空間が設置され、前記ベースの底端内壁には左右対称位置にスライド板がスライド可能に連結され、本願発明は、異なる初期高度を有し、かつ下の摩擦ボールの表面の粗さが上の摩擦ボールの表面の粗さより小さい摩擦ボールを利用することで、粗研磨を行ってから精研磨を行う作業モードを実現し、陶器ボトル表面への研磨精度を確保し、その他、左と右との両方向から摩擦ボールの位置を同期に調整する移動機構を利用することで、自己適応的に曲がった首に対する研磨を調整でき、上下対称の構成により陶器ボトルを挟むことで陶器ボトルが安定に回転することを保障し、また、摩擦ボールの上下移動により陶器ボトルへの研磨の一体性を保障し、作業効率を向上させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースを含み、前記ベースの中には上方に開口したスライド空間が設置され、
前記ベースの底端内壁には左右対称位置にスライド板がスライド可能に連結され、前記スライド板の中には昇降空間が設置され、前記昇降空間の中には研磨装置が設置され、前記研磨装置は、前記昇降空間において対称中心に近接した側の内壁を貫通するように形成された調整溝、前記調整溝にスライド可能に連結された昇降ロッド、及び前記昇降ロッドとリベットにより連結された摩擦ボールを含み、前記研磨装置は前記摩擦ボールが上下にスライドすることによって陶器ボトル本体を研磨し、
前記ベースの底端内壁には前記スライド板の間に位置した制限箱が固定的に設置され、前記制限箱の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中には陶器ボトルにおける曲がった首の変化に応じる調整装置が設置され、前記調整装置はプッシュロッドを含み、前記プッシュロッドが前記伝動空間の内壁とスライド可能に連結され、かつ左右対称位置にあり、前記プッシュロッドが前記スライド板と固定的に連結され、前記プッシュロッドのスライドにより左右二つの前記スライド板を同期に移動させ、前記伝動空間の上側端面には旋転可能な挟持装置が設置され、前記挟持装置は、前記伝動空間の上側端面の中に嵌められたモーター、前記モーターの上端に伝動可能に連結された駆動盤、前記駆動盤と固定的に連結され、かつ左右対称位置にある支持フレーム、前記支持フレームと回転可能に連結された回転ロッド、前記回転ロッドの上端とヒンジで連結された当接爪を含み、前記挟持装置は左右両側の前記当接爪により陶器ボトルを挟んで固定し、かつ前記駆動盤により陶器ボトル本体を旋転させ、
前記スライド空間の左右両端の内壁には前記研磨装置に動力を供給する伝動部品が回転可能に連結され、前記スライド空間の上側端面には左右対称位置にある支持板が固定的に設置され、前記支持板の間には同期軸が回転可能に連結され、前記同期軸には陶器ボトルの上から陶器ボトルを固定する安定装置が設置されていることを特徴とする陶器ボトルの曲がった首研磨装置。
【請求項2】
左側の前記スライド板の高さは右側の前記スライド板の高さより大きく、左側の前記摩擦ボールの表面の粗さは右側の前記摩擦ボールの表面の粗さより大きいことを特徴とする請求項1に記載の陶器ボトルの曲がった首研磨装置。
【請求項3】
前記研磨装置はまた圧縮ばねを含み、前記圧縮ばねが前記昇降ロッドの上側と前記昇降空間の頂端内壁との間に連結され、前記昇降空間において対称中心から離れた側の内壁には軸スリーブが回転可能に連結され、前記軸スリーブには前記昇降空間の中に位置する糸巻き車が設置され、前記糸巻き車と前記昇降ロッドとの間には引き紐が連結され、前記軸スリーブの中には対称中心から離れた側に開口した連結空間が設置され、前記連結空間の中には連結キーが固定的に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の陶器ボトルの曲がった首研磨装置。
【請求項4】
前記調整装置はまたスライド溝を含み、前記スライド溝が前記伝動空間の底端内壁に設置され、かつ前後対称位置にあり、前記スライド溝の中には固定ピンがスライド可能に連結され、前記固定ピンと前記スライド溝との間には板ばねが連結され、前記固定ピンには左右対称位置にあるチェーンロッドがヒンジで連結され、前後両側の前記チェーンロッドがそれぞれ同じ側に位置する前記プッシュロッドとヒンジで連結されていることを特徴とする請求項1に記載の陶器ボトルの曲がった首研磨装置。
【請求項5】
前記挟持装置はまた前記駆動盤の上端にスライド可能に連結された承け台を含み、前記承け台と前記駆動盤との間には引っ張りばねが連結され、前記承け台には前記回転ロッドの下端とヒンジで連結された連結ロッドがヒンジで連結されていることを特徴とする請求項1に記載の陶器ボトルの曲がった首研磨装置。
【請求項6】
前記伝動部品は従動軸を含み、前記従動軸が前記スライド空間の内壁に回転可能に連結され、かつ左右対称位置にあり、前記従動軸には前記連結キーとスライド可能に連結されたキー溝が形成され、前記従動軸には下プーリが設置され、前記下プーリが前記キー溝において対称中心から離れた側に位置し、左側の前記従動軸の左端には電動機が伝動可能に連結され、前記電動機が前記スライド空間の左側内壁の中に嵌められていることを特徴とする請求項3に記載の陶器ボトルの曲がった首研磨装置。
【請求項7】
前記安定装置はまた前記昇降空間に回転可能に連結された丸桶を含み、前記丸桶の中には起動空間が設置され、前記同期軸には前記起動空間の中に位置する回転車が設置され、前記回転車には中心対称となる四つの遠心ロッドがスライド可能に連結され、前記遠心ロッドと前記回転車との間には減衰ばねが連結され、前記起動空間の下端内壁には押し爪がスライド可能に連結され、前記押し爪の上端には前記遠心ロッドと当接する弧状板が設置され、前記弧状板と前記起動空間の内壁との間には緩衝ばねが連結され、前記同期軸には前記丸桶に関して左右対称となる上プーリが設置され、前記上プーリと下プーリとの間にはベルトが連結されていることを特徴とする請求項6に記載の陶器ボトルの曲がった首研磨装置。
【請求項8】
前記弧状板の半径は前記回転車の半径より大きく、また、前記弧状板の弧状角度は九十度より大きいことを特徴とする請求項7に記載の陶器ボトルの曲がった首研磨装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は陶器ボトル製造技術分野に関し、具体的には陶器ボトルの曲がった首研磨装置である。
【背景技術】
【0002】
陶器ボトルの焼成過程に、底部が焼成ラックと接触し、また底部には残留応力が存在するため、ボトルの表面にカエリや変形が生じる。通常、使用される修復方法は改めて施釉するのである。しかし、施釉する前に陶器ボトル本体を研磨する必要がある。現在、一般に手で丸砥石を持って研磨を行う方法を使用するが、この方法は効率が低く、特に陶器ボトルにおける曲がった面に対する高精度加工を実現できなく、本願発明は上記の問題を解決できる装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第102335851号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:手で丸砥石を持って研磨を行う方法を使用するが、この方法は効率が低く、特に陶器ボトルにおける曲がった面に対する高精度加工を実現できない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するため、本願発明は陶器ボトルの曲がった首研磨装置を設計し、本願発明に記載された陶器ボトルの曲がった首研磨装置は、ベースを含み、前記ベースの中には上方に開口したスライド空間が設置され、前記ベースの底端内壁には左右対称位置にスライド板がスライド可能に連結され、前記スライド板の中には昇降空間が設置され、前記昇降空間の中には研磨装置が設置され、前記研磨装置は、前記昇降空間において対称中心に近接した側の内壁を貫通するように形成された調整溝、前記調整溝にスライド可能に連結された昇降ロッド、及び前記昇降ロッドとリベットにより連結された摩擦ボールを含み、前記研磨装置は前記摩擦ボールが上下にスライドすることによって陶器ボトル本体を研磨し、前記ベースの底端内壁には前記スライド板の間に位置した制限箱が固定的に設置され、前記制限箱の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中には陶器ボトルにおける曲がった首の変化に応じる調整装置が設置され、前記調整装置はプッシュロッドを含み、前記プッシュロッドが前記伝動空間の内壁とスライド可能に連結され、かつ左右対称位置にあり、前記プッシュロッドが前記スライド板と固定的に連結され、前記プッシュロッドのスライドにより左右二つの前記スライド板を同期に移動させ、前記伝動空間の上側端面には旋転可能な挟持装置が設置され、前記挟持装置は、前記伝動空間の上側端面の中に嵌められたモーター、前記モーターの上端に伝動可能に連結された駆動盤、前記駆動盤と固定的に連結され、かつ左右対称位置にある支持フレーム、前記支持フレームと回転可能に連結された回転ロッド、前記回転ロッドの上端とヒンジで連結された当接爪を含み、前記挟持装置は左右両側の前記当接爪により陶器ボトルを挟んで固定し、かつ前記駆動盤により陶器ボトル本体を旋転させ、前記スライド空間の左右両端の内壁には前記研磨装置に動力を供給する伝動部品が回転可能に連結され、前記スライド空間の上側端面には左右対称位置にある支持板が固定的に設置され、前記支持板の間には同期軸が回転可能に連結され、前記同期軸には陶器ボトルの上から陶器ボトルを固定する安定装置が設置されている。
【0006】
有益なように、左側の前記スライド板の高さは右側の前記スライド板の高さより大きく、左側の前記摩擦ボールの表面の粗さは右側の前記摩擦ボールの表面の粗さより大きい。
【0007】
前記研磨装置はまた圧縮ばねを含み、前記圧縮ばねが前記昇降ロッドの上側と前記昇降空間の頂端内壁との間に連結され、前記昇降空間において対称中心から離れた側の内壁には軸スリーブが回転可能に連結され、前記軸スリーブには前記昇降空間の中に位置する糸巻き車が設置され、前記糸巻き車と前記昇降ロッドとの間には引き紐が連結され、前記軸スリーブの中には対称中心から離れた側に開口した連結空間が設置され、前記連結空間の中には連結キーが固定的に設置されている。
【0008】
前記調整装置はまたスライド溝を含み、前記スライド溝が前記伝動空間の底端内壁に設置され、かつ前後対称位置にあり、前記スライド溝の中には固定ピンがスライド可能に連結され、前記固定ピンと前記スライド溝との間には板ばねが連結され、前記固定ピンには左右対称位置にあるチェーンロッドがヒンジで連結され、前後両側の前記チェーンロッドがそれぞれ同じ側に位置する前記プッシュロッドとヒンジで連結されている。
【0009】
前記挟持装置はまた前記駆動盤の上端にスライド可能に連結された承け台を含み、前記承け台と前記駆動盤との間には引っ張りばねが連結され、前記承け台には前記回転ロッドの下端とヒンジで連結された連結ロッドがヒンジで連結されている。
【0010】
前記伝動部品は従動軸を含み、前記従動軸が前記スライド空間の内壁に回転可能に連結され、かつ左右対称位置にあり、前記従動軸には前記連結キーとスライド可能に連結されたキー溝が形成され、前記従動軸には下プーリが設置され、前記下プーリが前記キー溝において対称中心から離れた側に位置し、左側の前記従動軸の左端には電動機が伝動可能に連結され、前記電動機が前記スライド空間の左側内壁の中に嵌められている。
【0011】
前記安定装置はまた前記昇降空間に回転可能に連結された丸桶を含み、前記丸桶の中には起動空間が設置され、前記同期軸には前記起動空間の中に位置する回転車が設置され、前記回転車には中心対称となる四つの遠心ロッドがスライド可能に連結され、前記遠心ロッドと前記回転車との間には減衰ばねが連結され、前記起動空間の下端内壁には押し爪がスライド可能に連結され、前記押し爪の上端には前記遠心ロッドと当接する弧状板が設置され、前記弧状板と前記起動空間の内壁との間には緩衝ばねが連結され、前記同期軸には前記丸桶に関して左右対称となる上プーリが設置され、前記上プーリと下プーリとの間にはベルトが連結されている。
【0012】
有益なように、前記弧状板の半径は前記回転車の半径より大きく、また、前記弧状板の弧状角度は九十度より大きい。
【発明の効果】
【0013】
本願発明の有益な効果は:本願発明は、異なる初期高度を有し、かつ下の摩擦ボールの表面の粗さが上の摩擦ボールの表面の粗さより小さい摩擦ボールを利用することで、粗研磨を行ってから精研磨を行う作業モードを実現し、陶器ボトル表面への研磨精度を確保し、その他、左と右との両方向から摩擦ボールの位置を同期に調整する移動機構を利用することで、自己適応的に曲がった首に対する研磨を調整でき、上下対称の構成により陶器ボトルを挟むことで陶器ボトルが安定に回転することを保障し、また、摩擦ボールの上下移動により陶器ボトルへの研磨の一体性を保障し、作業効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
下記に図1〜4をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0015】
図1図1は本願発明の陶器ボトルの曲がった首研磨装置の全体構成概略図
図2図2図1におけるA―A方向の構成概略図
図3図3図1におけるB―B方向の構成概略図
図4図4図1におけるC―C方向の構成概略図
【発明を実施するための形態】
【0016】
本願発明は陶器ボトルの曲がった首研磨装置に関し、主に陶器ボトルにおける曲がった首の研磨作業に使用され、以下、本願発明図面を参照してさらなる説明をする。
【0017】
本願発明に記載された陶器ボトルの曲がった首研磨装置は、ベース12を含み、前記ベース12の中には上方に開口したスライド空間13が設置され、前記ベース12の底端内壁には左右対称位置にスライド板29がスライド可能に連結され、前記スライド板29の中には昇降空間28が設置され、前記昇降空間28の中には研磨装置901が設置され、前記研磨装置901は、前記昇降空間28において対称中心に近接した側の内壁を貫通するように形成された調整溝30、前記調整溝30にスライド可能に連結された昇降ロッド33、及び前記昇降ロッド33とリベットにより連結された摩擦ボール32を含み、前記研磨装置901は前記摩擦ボール32が上下にスライドすることによって陶器ボトル本体を研磨し、前記ベース12の底端内壁には前記スライド板29の間に位置した制限箱22が固定的に設置され、前記制限箱22の中には伝動空間21が設置され、前記伝動空間21の中には陶器ボトルにおける曲がった首の変化に応じる調整装置902が設置され、前記調整装置902はプッシュロッド17を含み、前記プッシュロッド17が前記伝動空間21の内壁とスライド可能に連結され、かつ左右対称位置にあり、前記プッシュロッド17が前記スライド板29と固定的に連結され、前記プッシュロッド17のスライドにより左右二つの前記スライド板29を同期に移動させ、前記伝動空間21の上側端面には旋転可能な挟持装置903が設置され、前記挟持装置903は、前記伝動空間21の上側端面の中に嵌められたモーター20、前記モーター20の上端に伝動可能に連結された駆動盤55、前記駆動盤55と固定的に連結され、かつ左右対称位置にある支持フレーム51、前記支持フレーム51と回転可能に連結された回転ロッド52、前記回転ロッド52の上端とヒンジで連結された当接爪49を含み、前記挟持装置903は左右両側の前記当接爪49により陶器ボトルを挟んで固定し、かつ前記駆動盤55により陶器ボトル本体を旋転させ、前記スライド空間13の左右両端の内壁には前記研磨装置901に動力を供給する伝動部品904が回転可能に連結され、前記スライド空間13の上側端面には左右対称位置にある支持板36が固定的に設置され、前記支持板36の間には同期軸38が回転可能に連結され、前記同期軸38には陶器ボトルの上から陶器ボトルを固定する安定装置905が設置されている。
【0018】
有益なように、左側の前記スライド板29の高さは右側の前記スライド板29の高さより大きく、左側の前記摩擦ボール32の表面の粗さは右側の前記摩擦ボール32の表面の粗さより大きく、こうして陶器ボトルの表面が粗研磨を受けてから精研磨を受ける。
【0019】
前記研磨装置901はまた圧縮ばね34を含み、前記圧縮ばね34が前記昇降ロッド33の上側と前記昇降空間28の頂端内壁との間に連結され、前記昇降空間28において対称中心から離れた側の内壁には軸スリーブ14が回転可能に連結され、前記軸スリーブ14には前記昇降空間28の中に位置する糸巻き車23が設置され、前記糸巻き車23と前記昇降ロッド33との間には引き紐31が連結され、前記軸スリーブ14の中には対称中心から離れた側に開口した連結空間15が設置され、前記連結空間15の中には連結キー26が固定的に設置されている。
【0020】
前記調整装置902はまたスライド溝56を含み、前記スライド溝56が前記伝動空間21の底端内壁に設置され、かつ前後対称位置にあり、前記スライド溝56の中には固定ピン19がスライド可能に連結され、前記固定ピン19と前記スライド溝56との間には板ばね57が連結され、前記固定ピン19には左右対称位置にあるチェーンロッド18がヒンジで連結され、前後両側の前記チェーンロッド18がそれぞれ同じ側に位置する前記プッシュロッド17とヒンジで連結され、前記チェーンロッド18の長さが等しいため、前記プッシュロッド17の移動距離が等しいことを保障できる。
【0021】
前記挟持装置903はまた前記駆動盤55の上端にスライド可能に連結された承け台53を含み、前記承け台53と前記駆動盤55との間には引っ張りばね54が連結され、前記承け台53には前記回転ロッド52の下端とヒンジで連結された連結ロッド50がヒンジで連結されている。
【0022】
前記伝動部品904は従動軸24を含み、前記従動軸24が前記スライド空間13の内壁に回転可能に連結され、かつ左右対称位置にあり、前記従動軸24には前記連結キー26とスライド可能に連結されたキー溝25が形成され、前記従動軸24には下プーリ27が設置され、前記下プーリ27が前記キー溝25において対称中心から離れた側に位置し、左側の前記従動軸24の左端には電動機11が伝動可能に連結され、前記電動機11が前記スライド空間13の左側内壁の中に嵌められ、前記電動機11は前記従動軸24の旋転に動力を供給できる。
【0023】
前記安定装置905はまた前記昇降空間28に回転可能に連結された丸桶39を含み、前記丸桶39の中には起動空間40が設置され、前記同期軸38には前記起動空間40の中に位置する回転車43が設置され、前記回転車43には中心対称となる四つの遠心ロッド44がスライド可能に連結され、前記遠心ロッド44と前記回転車43との間には減衰ばね41が連結され、前記起動空間40の下端内壁には押し爪47がスライド可能に連結され、前記押し爪47の上端には前記遠心ロッド44と当接する弧状板45が設置され、前記弧状板45と前記起動空間40の内壁との間には緩衝ばね46が連結され、前記同期軸38には前記丸桶39に関して左右対称となる上プーリ37が設置され、前記上プーリ37と下プーリ27との間にはベルト35が連結され、前記上プーリ37は前記ベルト35により左右両側の前記伝動部品903を駆動して同期に作動させることができる。
【0024】
有益なように、前記弧状板45の半径は前記回転車43の半径より大きく、また、前記弧状板45の弧状角度は九十度より大きく、こうして少なくとも一つの前記遠心ロッド44が前記弧状板45と当接することを保障できる。
【0025】
以下、図1〜4を参照して本願発明の使用手順について詳しく説明する。
【0026】
初期状態の時、固定ピン19の間隔は最大値にあり、チェーンロッド18によりプッシュロッド17を引き動かすことで、スライド板29の間隔は最小値にあり、電動機11、モーター20が止められた状態にあり、同期軸38が回転を止め、この時、遠心ロッド44が収縮することで、押し爪47が丸桶39の下側端面に近づく。
【0027】
陶器ボトル本体を置く時、手動で陶器ボトルを承け台53の上側に置き、承け台53が大きくなった重量によって下方に移動して引っ張りばね54を押し、それと同時に承け台53が下方に移動して連結ロッド50により回転ロッド52を押し動かして旋転させ、かつ当接爪49に陶器ボトルの底部を挟ませる。
【0028】
研磨する時、電動機11、モーター20を同時に作動させ、モーター20が駆動盤55により陶器ボトルを駆動して等速で旋転させ、電動機11が左側の従動軸24により左側の下プーリ27を回転させ、左側のベルト35により左側の上プーリ37を駆動して旋転させ、左側の上プーリ37が同期軸38により右側の上プーリ37を駆動して旋転させ、右側の上プーリ37がさらに右側のベルト35により右側の下プーリ27を駆動して旋転させ、左右両側の従動軸24を同期に回転させ、従動軸24が回転することで順に連結キー26、軸スリーブ14により糸巻き車23を駆動して回転させ、糸巻き車23が引き紐31により昇降ロッド33を引き動かして下方に移動させ、かつ圧縮ばね34を引っ張り、陶器ボトルが等速で自ら回転し、また昇降ロッド33が等速で下方に移動することで、陶器ボトル表面への研磨を実現し、曲がった首を研磨する時、摩擦ボール32が陶器ボトルの形によって対称中心から離れた側へ移動し、摩擦ボール32は移動過程にまた順にスライド板29、プッシュロッド17によりチェーンロッド18を引き動かすことで、固定ピン19が互いに近づき、板ばね57が弾性エネルギーを蓄え、同期軸38が旋転することで回転車43を回転させ、回転車43が遠心力を生み出すことで遠心ロッド44を押し動かして外側へ移動させ、動力が弧状板45により押し爪47を押し動かして陶器ボトルの上端を下方に押すことにより、陶器ボトルは旋転過程に位置が移動しないことを保障でき、上記過程に蓄えられた弾性エネルギーは全部後の弾性回復動作に使用される。
【0029】
本願発明の有益な効果は:本願発明は、異なる初期高度を有し、かつ下の摩擦ボールの表面の粗さが上の摩擦ボールの表面の粗さより小さい摩擦ボールを利用することで、粗研磨を行ってから精研磨を行う作業モードを実現し、陶器ボトル表面への研磨精度を確保し、その他、左と右との両方向から摩擦ボールの位置を同期に調整する移動機構を利用することで、自己適応的に曲がった首に対する研磨を調整でき、上下対称の構成により陶器ボトルを挟むことで陶器ボトルが安定に回転することを保障し、また、摩擦ボールの上下移動により陶器ボトルへの研磨の一体性を保障し、作業効率を向上させる。
【0030】
上記の方式によって、当業者は本発明の範囲内で作動モードに基づいて様々な変わりを行える。
図1
図2
図3
図4