(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-62595(P2021-62595A)
(43)【公開日】2021年4月22日
(54)【発明の名称】内装用セラミックタイルの切断装置
(51)【国際特許分類】
B28D 1/22 20060101AFI20210326BHJP
B28D 1/28 20060101ALI20210326BHJP
B28D 7/04 20060101ALI20210326BHJP
E04F 15/08 20060101ALI20210326BHJP
【FI】
B28D1/22
B28D1/28
B28D7/04
E04F15/08 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-225971(P2019-225971)
(22)【出願日】2019年12月14日
(31)【優先権主張番号】201910963253.1
(32)【優先日】2019年10月11日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519146547
【氏名又は名称】呉剛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】叶紀利
【テーマコード(参考)】
2E220
3C069
【Fターム(参考)】
2E220AA51
2E220AC01
2E220BA01
2E220DA01
2E220DB09
2E220DB10
2E220FA04
2E220FA15
2E220GA26X
2E220GB25X
3C069AA03
3C069AA05
3C069BA01
3C069BA10
3C069BB01
3C069BC05
3C069CA12
3C069CB02
3C069CB04
3C069EA01
3C069EA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】タイルの不安定さによる誤差や、タイルを分離させる時にタイルが割れて作業員に怪我をもたらす恐れを解決する内装用セラミックタイルの切断装置を提供する。
【解決手段】本体10の頂壁の中には操作空間の左右両側に位置するスライド空間13が設置され、スライド空間13は上方に開口し、スライド空間13の中にはスライダ11がスライド可能に設置され、スライダ11の中には左右に貫通した第一ネジ山穴12が設置さる内装用セラミックタイルの切断装置98を提供し、自動的にタイルを切断し、作業時にタイルに前後左右方向から固定を行い、切断の精度を確保でき、同時に、自動的に分割の割合を調整できるため、設備の実用性をより高くし、その他、タイルを切断したあとに自動的にタイルを分離させ、人力操作がいらずに済み、作業員に怪我をさせる可能性をなくす。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体及び前記本体の中に設置された操作空間を含み、前記操作空間は上方に開口し、且つ左右に貫通し、前記本体の頂壁の中には前記操作空間の左右両側に位置するスライド空間が設置され、前記スライド空間は上方に開口し、前記スライド空間の中にはスライダがスライド可能に設置され、前記スライダの中には左右に貫通した第一ネジ山穴が設置され、前記第一ネジ山穴の中には第一スクリューがネジ山により連結され、前記第一スクリューの末端が本願発明の外部まで延在し、且つ前記第一スクリューの末端にはハンドホイールが固定的に装着され、左右二つの前記ハンドホイールが単独に回転でき、タイルを挟む時にタイルを移動させることで分割の割合を調整でき、前記スライダの中には左右に貫通する揺動空間が設置され、前記揺動空間の中には揺動ブロックが回転可能に設置され、前記揺動ブロックの中にはタイルを固定できる固定装置が設置され、前記本体の頂壁には支持板が前後対称になるように設置され、前後二つの前記支持板の間にはスリップフレームが前後にスライド可能に設置され、前記スリップフレームの中にはタイルを割り付けることができる切断装置が設置され、前記切断装置は前記スリップフレームの中に設置された左右に貫通する貫通空間を含み、前記貫通空間の底壁の中に設置された第一スライド穴の中にはダイヤモンド製切断刃物がスライド可能に設置され、前記ダイヤモンド製切断刃物と前記貫通空間の底壁との間には押圧ばねが設置され、前記操作空間の中にはタイルを置ける固定ブロックが上下にスライド可能に設置され、前記固定ブロックの前後両側にはスライド可能な挟持ブロックが対称になるように設置され、前後二つの前記挟持ブロックは自在にタイルの幅と合わせられ、そしてタイルを固定でき、前記固定ブロックの中には前後に貫通する回転空間が設置され、前記回転空間の中には両面カムが回転可能に設置され、前記両面カムは回転して前記挟持ブロックを駆動して移動させることができ、前記本体の中にはカム空間が設置され、前記カム空間の中には押し装置が設置され、前記押し装置に含まれるカムは前記固定ブロックと回転可能に連結されたスプライン軸を押して上昇させ、そしてタイルを押して左右二つの前記固定装置の間まで上昇させ、同時にタイルに前記ダイヤモンド製切断刃物を押し上げさせ、前記ダイヤモンド製切断刃物とタイルとを密着させ、前記切断装置の切断作業に便利を与え、前記固定ブロックと前記操作空間との間に設置されたエネルギー蓄積ばねはタイルを切断したあとに前記固定ブロックを駆動して迅速に下降させ、そして前記挟持ブロックの頂壁に左右対称になるように設置された爪は駆動されて下降してタイルとぶつかり、切断されたタイルは分離できることを特徴とする内装用セラミックタイルの切断装置。
【請求項2】
前記固定装置は第二スライド穴を含み、前記第二スライド穴は前記揺動ブロックにおいて前記操作空間に近接する側の端壁の中に設置され、前記第二スライド穴の中にはスライド板がスライド可能に設置され、前記スライド板と前記第二スライド穴の端壁との間には復帰ばねが設置され、前記スライド板において前記復帰ばねから離れた側の端壁の中にはタイルを固定できる引っ掛かり溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内装用セラミックタイルの切断装置。
【請求項3】
前記切断装置は第三スライド穴を含み、前記第三スライド穴は前記スリップフレームの中に左右対称になるように設置され、且つ前後に貫通し、前記第三スライド穴の中には前後二つの前記支持板と固定的に連結された第一スライド棒がスライド可能に連結され、前記スリップフレームの中には前記貫通空間の頂壁の中に位置する第二ネジ山穴が前後に貫通するように設置され、前記第二ネジ山穴の中には第二スクリューがネジ山により連結され、前記第二スクリューは後側の前記支持板の内壁に固定的に設置された第一モータと伝動可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の内装用セラミックタイルの切断装置。
【請求項4】
前記挟持ブロックの中には前後に貫通する第四スライド穴が左右対称になるように設置され、前記第四スライド穴の中には第二スライド棒がスライド可能に連結され、前記第二スライド棒は前記固定ブロックの端壁と固定的に連結され、前記挟持ブロックと前記固定ブロックとの間には前記操作空間を囲む引っ張りばねが設置され、前記操作空間の底壁の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中にはスプラインスリーブが回転可能に設置され、前記スプラインスリーブの外面には第一傘歯車が固定的に設置され、前記伝動空間の後側端壁の中には駆動モータが固定的に設置され、前記駆動モータの出力軸の末端には前記第一傘歯車と噛み合った第二傘歯車が固定的に設置され、前記スプラインスリーブの中には上下に貫通するスプライン穴が設置され、前記スプライン軸は前記スプライン穴の中にスプラインにより連結され、前記スプライン軸の頂部末端は前記回転空間の中に延在し、且つ前記両面カムと固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の内装用セラミックタイルの切断装置。
【請求項5】
前記押し装置は前記スプライン軸の円周壁の中に形成された環状溝を含み、前記カム空間の後側端壁の中には第二モータが固定的に設置され、前記第二モータの出力軸の末端にはカムが固定的に設置され、前記カム空間の前側端壁の中には後方に開口する第五スライド穴が設置され、前記第五スライド穴の中には第三スライド棒がスライド可能に設置され、前記第三スライド棒と前記第五スライド穴の前側端壁との間には圧縮ばねが設置され、前記第三スライド棒の中には楔形穴が設置され、前記本体の頂壁の中には前記第五スライド穴を貫通する第六スライド穴が設置され、前記第六スライド穴の中には第四スライド棒がスライド可能に設置され、前記第四スライド棒と前記第六スライド穴の端壁との間には前記第四スライド棒を駆動して復帰させることができる復帰装置が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の内装用セラミックタイルの切断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は建築内装分野を取り上げて、具体的には内装用セラミックタイルの切断装置である。
【背景技術】
【0002】
内装を行う時、よく室内の地面にタイルを貼る必要があり、タイルのサイズは基本的に室内のサイズと合わないため、タイルの切断を行わなければならない。従来技術において手動でタイルの切断を行い、タイルの不安定さによる誤差がよく生じ、また、人力操作によってタイルを分離させる時にタイルが割れて作業員に怪我をもたらす恐れもある。従って、上記の問題を解決ために、内装用セラミックタイルの切断装置を設計する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第101337366号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は内装用セラミックタイルの切断装置を提供し、従来技術における上記欠点を解消して設備の実用性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術プランを通じて実現する。
【0006】
本願発明の内装用セラミックタイルの切断装置は、本体及び前記本体の中に設置された操作空間を含み、前記操作空間は上方に開口し、且つ左右に貫通し、前記本体の頂壁の中には前記操作空間の左右両側に位置するスライド空間が設置され、前記スライド空間は上方に開口し、前記スライド空間の中にはスライダがスライド可能に設置され、前記スライダの中には左右に貫通した第一ネジ山穴が設置され、前記第一ネジ山穴の中には第一スクリューがネジ山により連結され、前記第一スクリューの末端が本願発明の外部まで延在し、且つ前記第一スクリューの末端にはハンドホイールが固定的に装着され、左右二つの前記ハンドホイールが単独に回転でき、タイルを挟む時にタイルを移動させることで分割の割合を調整でき、前記スライダの中には左右に貫通する揺動空間が設置され、前記揺動空間の中には揺動ブロックが回転可能に設置され、前記揺動ブロックの中にはタイルを固定できる固定装置が設置され、前記本体の頂壁には支持板が前後対称になるように設置され、前後二つの前記支持板の間にはスリップフレームが前後にスライド可能に設置され、前記スリップフレームの中にはタイルを割り付けることができる切断装置が設置され、前記切断装置は前記スリップフレームの中に設置された左右に貫通する貫通空間を含み、前記貫通空間の底壁の中に設置された第一スライド穴の中にはダイヤモンド製切断刃物がスライド可能に設置され、前記ダイヤモンド製切断刃物と前記貫通空間の底壁との間には押圧ばねが設置され、前記操作空間の中にはタイルを置ける固定ブロックが上下にスライド可能に設置され、前記固定ブロックの前後両側にはスライド可能な挟持ブロックが対称になるように設置され、前後二つの前記挟持ブロックは自在にタイルの幅と合わせられ、そしてタイルを固定でき、前記固定ブロックの中には前後に貫通する回転空間が設置され、前記回転空間の中には両面カムが回転可能に設置され、前記両面カムは回転して前記挟持ブロックを駆動して移動させることができ、前記本体の中にはカム空間が設置され、前記カム空間の中には押し装置が設置され、前記押し装置に含まれるカムは前記固定ブロックと回転可能に連結されたスプライン軸を押して上昇させ、そしてタイルを押して左右二つの前記固定装置の間まで上昇させ、同時にタイルに前記ダイヤモンド製切断刃物を押し上げさせ、前記ダイヤモンド製切断刃物とタイルとを密着させ、前記切断装置の切断作業に便利を与え、前記固定ブロックと前記操作空間との間に設置されたエネルギー蓄積ばねはタイルを切断したあとに前記固定ブロックを駆動して迅速に下降させ、そして前記挟持ブロックの頂壁に左右対称になるように設置された爪は駆動されて下降してタイルとぶつかり、切断されたタイルは分離できる。
【0007】
さらに、前記固定装置は第二スライド穴を含み、前記第二スライド穴は前記揺動ブロックにおいて前記操作空間に近接する側の端壁の中に設置され、前記第二スライド穴の中にはスライド板がスライド可能に設置され、前記スライド板と前記第二スライド穴の端壁との間には復帰ばねが設置され、前記スライド板において前記復帰ばねから離れた側の端壁の中にはタイルを固定できる引っ掛かり溝が形成されている。
【0008】
さらに、前記切断装置は第三スライド穴を含み、前記第三スライド穴は前記スリップフレームの中に左右対称になるように設置され、且つ前後に貫通し、前記第三スライド穴の中には前後二つの前記支持板と固定的に連結された第一スライド棒がスライド可能に連結され、前記スリップフレームの中には前記貫通空間の頂壁の中に位置する第二ネジ山穴が前後に貫通するように設置され、前記第二ネジ山穴の中には第二スクリューがネジ山により連結され、前記第二スクリューは後側の前記支持板の内壁に固定的に設置された第一モータと伝動可能に連結されている。
【0009】
さらに、前記挟持ブロックの中には前後に貫通する第四スライド穴が左右対称になるように設置され、前記第四スライド穴の中には第二スライド棒がスライド可能に連結され、前記第二スライド棒は前記固定ブロックの端壁と固定的に連結され、前記挟持ブロックと前記固定ブロックとの間には前記操作空間を囲む引っ張りばねが設置され、前記操作空間の底壁の中には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中にはスプラインスリーブが回転可能に設置され、前記スプラインスリーブの外面には第一傘歯車が固定的に設置され、前記伝動空間の後側端壁の中には駆動モータが固定的に設置され、前記駆動モータの出力軸の末端には前記第一傘歯車と噛み合った第二傘歯車が固定的に設置され、前記スプラインスリーブの中には上下に貫通するスプライン穴が設置され、前記スプライン軸は前記スプライン穴の中にスプラインにより連結され、前記スプライン軸の頂部末端は前記回転空間の中に延在し、且つ前記両面カムと固定的に連結されている。
【0010】
さらに、前記押し装置は前記スプライン軸の円周壁の中に形成された環状溝を含み、前記カム空間の後側端壁の中には第二モータが固定的に設置され、前記第二モータの出力軸の末端にはカムが固定的に設置され、前記カム空間の前側端壁の中には後方に開口する第五スライド穴が設置され、前記第五スライド穴の中には第三スライド棒がスライド可能に設置され、前記第三スライド棒と前記第五スライド穴の前側端壁との間には圧縮ばねが設置され、前記第三スライド棒の中には楔形穴が設置され、前記本体の頂壁の中には前記第五スライド穴を貫通する第六スライド穴が設置され、前記第六スライド穴の中には第四スライド棒がスライド可能に設置され、前記第四スライド棒と前記第六スライド穴の端壁との間には前記第四スライド棒を駆動して復帰させることができる復帰装置が設置されている。
【発明の効果】
【0011】
本願発明の有益効果は:本願発明は内装用セラミックタイルの切断装置を提供し、自動的にタイルを切断し、作業時にタイルに前後左右方向から固定を行い、切断の精度を確保でき、同時に、自動的に分割の割合を調整できるため、設備の実用性をより高くし、その他、タイルを切断したあとに自動的にタイルを分離させ、人力操作がいらずに済み、作業員に怪我をさせる可能性をなくし、普及の価値がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
下記に
図1〜4をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0013】
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜4を参照し、本願発明の内装用セラミックタイルの切断装置は、本体10及び前記本体10の中に設置された操作空間53を含み、前記操作空間53は上方に開口し、且つ左右に貫通し、前記本体10の頂壁の中には前記操作空間53の左右両側に位置するスライド空間13が設置され、前記スライド空間13は上方に開口し、前記スライド空間13の中にはスライダ11がスライド可能に設置され、前記スライダ11の中には左右に貫通した第一ネジ山穴12が設置され、前記第一ネジ山穴12の中には第一スクリュー14がネジ山により連結され、前記第一スクリュー14の末端が本願発明の外部まで延在し、且つ前記第一スクリュー14の末端にはハンドホイール15が固定的に装着され、左右二つの前記ハンドホイール15が単独に回転でき、タイルを挟む時にタイルを移動させることで分割の割合を調整でき、前記スライダ11の中には左右に貫通する揺動空間18が設置され、前記揺動空間18の中には揺動ブロック17が回転可能に設置され、前記揺動ブロック17の中にはタイルを固定できる固定装置99が設置され、前記本体10の頂壁には支持板24が前後対称になるように設置され、前後二つの前記支持板24の間にはスリップフレーム25が前後にスライド可能に設置され、前記スリップフレーム25の中にはタイルを割り付けることができる切断装置98が設置され、前記切断装置98は前記スリップフレーム25の中に設置された左右に貫通する貫通空間26を含み、前記貫通空間26の底壁の中に設置された第一スライド穴29の中にはダイヤモンド製切断刃物27がスライド可能に設置され、前記ダイヤモンド製切断刃物27と前記貫通空間26の底壁との間には押圧ばね28が設置され、前記操作空間53の中にはタイルを置ける固定ブロック60が上下にスライド可能に設置され、前記固定ブロック60の前後両側にはスライド可能な挟持ブロック57が対称になるように設置され、前後二つの前記挟持ブロック57は自在にタイルの幅と合わせられ、そしてタイルを固定でき、前記固定ブロック60の中には前後に貫通する回転空間61が設置され、前記回転空間61の中には両面カム62が回転可能に設置され、前記両面カム62は回転して前記挟持ブロック57を駆動して移動させることができ、前記本体10の中にはカム空間38が設置され、前記カム空間38の中には押し装置97が設置され、前記押し装置97に含まれるカム37は前記固定ブロック60と回転可能に連結されたスプライン軸35を押して上昇させ、そしてタイルを押して左右二つの前記固定装置99の間まで上昇させ、同時にタイルに前記ダイヤモンド製切断刃物27を押し上げさせ、前記ダイヤモンド製切断刃物27とタイルとを密着させ、前記切断装置98の切断作業に便利を与え、前記固定ブロック60と前記操作空間53との間に設置されたエネルギー蓄積ばね30はタイルを切断したあとに前記固定ブロック60を駆動して迅速に下降させ、そして前記挟持ブロック57の頂壁に左右対称になるように設置された爪40は駆動されて下降してタイルとぶつかり、切断されたタイルは分離できる。
【0015】
有益的には、前記固定装置99は第二スライド穴19を含み、前記第二スライド穴19は前記揺動ブロック17において前記操作空間53に近接する側の端壁の中に設置され、前記第二スライド穴19の中にはスライド板20がスライド可能に設置され、前記スライド板20と前記第二スライド穴19の端壁との間には復帰ばね16が設置され、前記スライド板20において前記復帰ばね16から離れた側の端壁の中にはタイルを固定できる引っ掛かり溝21が形成されている。
【0016】
有益的には、前記切断装置98は第三スライド穴23を含み、前記第三スライド穴23は前記スリップフレーム25の中に左右対称になるように設置され、且つ前後に貫通し、前記第三スライド穴23の中には前後二つの前記支持板24と固定的に連結された第一スライド棒22がスライド可能に連結され、前記スリップフレーム25の中には前記貫通空間26の頂壁の中に位置する第二ネジ山穴56が前後に貫通するように設置され、前記第二ネジ山穴56の中には第二スクリュー55がネジ山により連結され、前記第二スクリュー55は後側の前記支持板24の内壁に固定的に設置された第一モータ39と伝動可能に連結されている。
【0017】
有益的には、前記挟持ブロック57の中には前後に貫通する第四スライド穴58が左右対称になるように設置され、前記第四スライド穴58の中には第二スライド棒63がスライド可能に連結され、前記第二スライド棒63は前記固定ブロック60の端壁と固定的に連結され、前記挟持ブロック57と前記固定ブロック60との間には前記操作空間53を囲む引っ張りばね59が設置され、前記操作空間53の底壁の中には伝動空間32が設置され、前記伝動空間32の中にはスプラインスリーブ33が回転可能に設置され、前記スプラインスリーブ33の外面には第一傘歯車31が固定的に設置され、前記伝動空間32の後側端壁の中には駆動モータ42が固定的に設置され、前記駆動モータ42の出力軸の末端には前記第一傘歯車31と噛み合った第二傘歯車43が固定的に設置され、前記スプラインスリーブ33の中には上下に貫通するスプライン穴34が設置され、前記スプライン軸35は前記スプライン穴34の中にスプラインにより連結され、前記スプライン軸35の頂部末端は前記回転空間61の中に延在し、且つ前記両面カム62と固定的に連結されている。
【0018】
有益的には、前記押し装置97は前記スプライン軸35の円周壁の中に形成された環状溝36を含み、前記カム空間38の後側端壁の中には第二モータ45が固定的に設置され、前記第二モータ45の出力軸の末端にはカム37が固定的に設置され、前記カム空間38の前側端壁の中には後方に開口する第五スライド穴48が設置され、前記第五スライド穴48の中には第三スライド棒47がスライド可能に設置され、前記第三スライド棒47と前記第五スライド穴48の前側端壁との間には圧縮ばね49が設置され、前記第三スライド棒47の中には楔形穴46が設置され、前記本体10の頂壁の中には前記第五スライド穴48を貫通する第六スライド穴52が設置され、前記第六スライド穴52の中には第四スライド棒51がスライド可能に設置され、前記第四スライド棒51と前記第六スライド穴52の端壁との間には前記第四スライド棒51を駆動して復帰させることができる復帰装置50が設置されている。
【0019】
本実施例の前記固定連結方法はボルト固定と溶接などの方法を含むが、これらに限定されない。
【0020】
図1〜
図4に示すように、本願発明の設備は初期状態にあるとき、前記引っ張りばね59は引っ張られる状態にあり、前記スライダ11は前記スライド空間13の中の任意位置にある。
【0021】
装置全体の作動手順は以下の通りである。
【0022】
1、 作動時、切断待ちのタイルを前記操作空間53の中にある前記固定ブロック60の上方へと延ばし、この時に左右二つの前記ハンドホイール15をそれぞれ回して左右二つの前記スライダ11の位置を調整し、タイルを左右二つの前記スライダ11の間に挟み、そして引き続き前記ハンドホイール15を回すことでタイルの目地割り部を前記ダイヤモンド製切断刃物27と合わせ、この時に前記駆動モータ42を作動させ、前記駆動モータ42は回転して前記第二傘歯車43を駆動して回転させ、さらに前記第一傘歯車31を駆動して回転させ、前記スプラインスリーブ33は駆動されて回転し、前記スプライン軸35は駆動されて回転し、前記両面カム62は駆動されて九十度回転し、この時に前後二つの前記挟持ブロック57は前記引っ張りばね59によってタイルの前後両側を固定する。
【0023】
2、 前記第二モータ45を作動させ、前記カム37は駆動されて回転し、前記スプライン軸35は駆動されて上昇し、前記固定ブロック60を駆動して上昇させ、さらにタイルを上昇させ、タイルは上昇して前記スライド板20と当接した時、前記スライド板20は前記第二スライド穴19の中へスライドし、タイルは上昇して前記引っ掛かり溝21と合わせて前記引っ掛かり溝21の中に挿入され、同時に前記スプライン軸35は上昇して前記環状溝36を駆動して上昇させ、前記環状溝36は前記第五スライド穴48と合わせたとき、前記第三スライド棒47は前記環状溝36の中に挿入され、この時に前記スプライン軸35は前記第三スライド棒47によってロックされる。
【0024】
3、 タイルは上昇して前記ダイヤモンド製切断刃物27と当接し、この時に前記押圧ばね28は前記ダイヤモンド製切断刃物27を駆動して下降させ、そして前記ダイヤモンド製切断刃物27はタイルと密着し、この時に前記第一モータ39を作動させ、前記第二スクリュー55は駆動されて回転し、前記スリップフレーム25を駆動して移動させ、前記スリップフレーム25の移動で前記ダイヤモンド製切断刃物27は駆動されてまず後方へ移動してから前方へ移動し、前記ダイヤモンド製切断刃物27は移動するとタイルの表面に目地を引き、この時にタイルは完全に切断されていなく、前記ダイヤモンド製切断刃物27は一番前側に移動して前記第四スライド棒51と当接するとき、前記第四スライド棒51は下降し、前記第三スライド棒47を駆動して前方へ移動させ、そして前記第三スライド棒47は前記環状溝36から出て、この時に前記固定ブロック60は前記エネルギー蓄積ばね30によって迅速に下降し、前記爪40は駆動されて迅速に下降し、そしてタイルの目地の両側とぶつかり、タイルは目地から分離する。
【0025】
以上の実施例はあくまで本発明の技術的原理と特徴を説明するためのものであり、本分野の技術者に本発明を理解できることと実施できることを目的とし、本発明を限定するためのものではなく、本発明の意義と原則のもとで行われたいかなる修正と、等価置換と改善などは本発明の保護範囲に含まれるべきである。