【解決手段】ワイヤレス通信システムにおいて、ワイヤレス媒体を再利用する方法は、基本サービスセット(BSS)における1つまたは複数の局によるワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを、アクセスポイントにおいて、決定する。さらにアクセスポイントは、ワイヤレス媒体の再利用が基準を満たす局に対して許可されることができることのインジケーションを、再利用を許可することの決定時に送信する。さらにアクセスポイントは、1つまたは複数の再利用パラメータを決定し、決定した再利用パラメータを送信する。
前記1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、対象となる受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のパラメータに基づくRSSIしきい値関数、のうちの1つまたは複数を備える、前記1つまたは複数のパラメータは、
受信されたパケットのプリアンブルに含まれる他のパラメータまたは送信パワーと、
1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーションと、を含む、請求項1に記載の方法。
前記ワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定することは、前記1つまたは複数の局のBSS間隔、および/または、アクセスポイントのBSS間隔に基づく、請求項1に記載の方法。
前記ワイヤレス媒体の再利用を許可することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記第1のしきい値と前記第2のしきい値とは同じであり、前記動的しきい値は、対象となる受信機の、および/または前記送信デバイスの送信パワーの関数である、請求項12に記載の装置。
前記1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、対象となる受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のパラメータに基づくRSSIしきい値関数、のうちの1つまたは複数を備える、前記1つまたは複数のパラメータは、
受信されたパケットのプリアンブルに含まれる他のパラメータまたは送信パワーと、
1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーションと、を含む、請求項11に記載の装置。
前記プロセッサは、前記1つまたは複数の局のBSS間隔、および/または、アクセスポイントのBSS間隔に基づいて前記ワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定するように構成される、請求項11に記載の装置。
前記プロセッサは、前記ワイヤレス媒体の再利用を許可することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、を行うようにさらに構成される、請求項11に記載の装置。
前記1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のパラメータに基づくRSSIしきい値関数、のうちの1つまたは複数を備える、前記1つまたは複数のパラメータは、
受信されたパケットのプリアンブルに含まれる他のパラメータまたは送信パワー、および、
1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、を含む、請求項19に記載の方法。
前記ワイヤレス媒体を再利用することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、をさらに備える、請求項19に記載の方法。
前記1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のパラメータに基づくRSSIしきい値関数、のうちの1つまたは複数を備える、前記1つまたは複数のパラメータは、
受信されたパケットのプリアンブルに含まれる他のパラメータまたは送信パワー、および、
1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、を含む、請求項25に記載の装置。
前記プロセッサは、各局のBSS間隔、および/または、アクセスポイントのBSS間隔に基づいて前記ワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定するように構成される、請求項25に記載の装置。
前記プロセッサは、前記ワイヤレス媒体を再利用することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、を行うようにさらに構成される、請求項25に記載の装置。
前記プロセッサは、前記ワイヤレス媒体の再利用が基準を満たす局に対して許可されることのインジケーションを、受信機を介して、受信するようにさらに構成され、ここにおいて、
前記基準は、基本サービスセット(BSS)におけるすべての局が前記ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることを規定する、
局のサブセットは、各局のBSS間隔および/またはアクセスポイントのBSS間隔に基づく、
前記1つまたは複数のパラメータは、前記OBSS送信において規定される、請求項25に記載の装置。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 添付の特許請求の範囲内のシステム、方法、およびデバイスのさまざまなインプリメンテーションは、各々いくつかの態様を有し、これらのうちのただ1つも、単独で本書に説明される望ましい属性(attributes)を担うものではない。添付の特許請求の範囲を限定することなく、いくつかの顕著な特徴が本書に説明される。
【0006】
[0006] 本書に説明される主題の1つまたは複数のインプリメンテーションの詳細が、添付図面および以下の説明に記述されている。他の特徴、態様、および有利な点は、明細書、図面、および特許請求の範囲から明らかであろう。下記の図面の相対寸法は、縮尺の通りではないことに、留意されたい。
【0007】
[0007] 本開示の一態様は、ワイヤレス媒体の再利用を管理することの方法を提供する。方法は、基本サービスセット(BSS)における1つまたは複数の局によるワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを、アクセスポイントにおいて、決定することを含む。方法は、ワイヤレス媒体の再利用が基準を満たす局に対して許可されることができることのインジケーションを、再利用を許可することの決定時に、送信することをさらに含む。方法は、1つまたは複数の再利用パラメータを決定することをさらに含む。方法は、1つまたは複数の再利用パラメータを送信することをさらに含む。
【0008】
[0008] さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、局によって異なる複数の再利用パラメータを含むことができる。
【0009】
[0009] さまざまな実施形態において、方法は、次のコンディション;局が、第1のしきい値未満の受信信号強度インジケーション(RSSI)を有することができる送信デバイスから重複BSS(OBSS)送信を検出する場合にワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、OBSS送信の宛先デバイスが第2のしきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、送信デバイスおよび/または対象となる受信デバイスが1つまたは複数のプリアンブルパラメータの関数であることができる動的しきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる;のうちの1つまたは複数を、単独でまたは組み合わせて、備える再利用モードを選択することをさらに含むことができる。方法は、選択された再利用モードのインジケーションを送信することをさらに含むことができる。
【0010】
[0010] さまざまな実施形態において、第1のしきい値と第2のしきい値とは同じであることができる。さまざまな実施形態において、動的しきい値は、対象となる受信機の、および/または送信デバイスの送信パワーの関数であることができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、対象となる受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のプリアンブルパラメータに基づくRSSIしきい値関数、および、1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0011】
[0011] さまざまな実施形態において、ワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定することは、1つまたは複数の局のBSS間隔、および/または、アクセスポイントのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、方法は、ワイヤレス媒体の再利用を許可することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、をさらに含むことができる。さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおけるすべての局がワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。
【0012】
[0012] さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおける局のサブセットがワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。さまざまな実施形態において、局のサブセットは、それらのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、アクセスポイントは、複数のBSS識別子を有することができ、方法は、1つまたは複数の局が従うべき1つまたは複数の色をシグナリングすること、または、近隣のアクセスポイントと同じ色を選択すること、をさらに備える。
【0013】
[0013] さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、対象となる受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のパラメータに基づくRSSIしきい値関数、1つまたは複数のパラメータは、受信されたパケットのプリアンブルに含まれる他のパラメータまたは送信パワーを含む、および、1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、のうちの1つまたは複数を備える。
【0014】
[0014] さまざまな実施形態において、ワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定することは、1つまたは複数の局のBSS間隔、および/または、アクセスポイントのBSS間隔に基づく。さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおけるすべての局がワイヤレス媒体を再利用することを許可されること、または、BSSにおける局のサブセットがワイヤレス媒体を再利用することを許可されること、を規定し、ここにおいて局のサブセットは、1つまたは複数の局の各々のBSS間隔に基づく。さまざまな実施形態において、アクセスポイントは、複数のBSS識別子を有し、方法は、1つまたは複数の局が従うべき1つまたは複数のBSS識別子をシグナリングすること、または、同じ色を共有するためにすべてのBSS識別子を選択することと、をさらに備える。
【0015】
[0015] 別の態様は、ワイヤレス媒体の再利用を管理するように構成されている装置を提供する。装置は、基本サービスセット(BSS)における1つまたは複数の局によるワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定するように構成されたプロセッサを含む。プロセッサは、1つまたは複数の再利用パラメータを決定するようにさらに構成される。装置は、ワイヤレス媒体の再利用が基準を満たす局に対して許可されることができることのインジケーションを、再利用を許可することの決定時に、送信するように構成された送信機をさらに含む。送信機は、1つまたは複数の再利用パラメータを送信するようにさらに構成される。
【0016】
[0016] いくつかの実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、局によって異なる複数の再利用パラメータを含むことができる。
【0017】
[0017] いくつかの実施形態において、プロセッサは、次のコンディション;局が、第1のしきい値未満の受信信号強度インジケーション(RSSI)を有することができる送信デバイスから重複BSS(OBSS)送信を検出する場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、OBSS送信の宛先デバイスが第2のしきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、送信デバイスおよび/または対象となる受信デバイスが1つまたは複数のプリアンブルパラメータの関数であることができる動的しきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる;のうちの1つまたは複数を、単独でまたは組み合わせて、備える再利用モードを選択するようにさらに構成されることができる。送信機は、選択された再利用モードのインジケーションを送信するようにさらに構成されることができる。
【0018】
[0018] さまざまな実施形態において、第1のしきい値と第2のしきい値とは同じであることができる。さまざまな実施形態において、動的しきい値は、対象となる受信機の、および/または送信デバイスの送信パワーの関数であることができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、対象となる受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のプリアンブルパラメータに基づくRSSIしきい値関数、および、1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0019】
[0019] さまざまな実施形態において、プロセッサは、1つまたは複数の局のBSS間隔、および/または、アクセスポイントのBSS間隔に基づいて、ワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定するように構成されることができる。さまざまな実施形態において、プロセッサは、ワイヤレス媒体の再利用を許可することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、を行うようにさらに構成されることができる。さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおけるすべての局がワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。
【0020】
[0020] さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおける局のサブセットがワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。さまざまな実施形態において、局のサブセットは、それらのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、装置は、複数のBSS識別子を有するアクセスポイントを含むことができ、プロセッサは、1つまたは複数の局が従うべき1つまたは複数の色をシグナリングすること、または、近隣のアクセスポイントと同じ色を選択すること、を行うようにさらに構成されることができる。
【0021】
[0021] 別の態様は、ワイヤレス媒体の再利用を管理するための別の装置を提供する。装置は、基本サービスセット(BSS)における1つまたは複数の局によるワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定するための手段を含む。装置は、ワイヤレス媒体の再利用が基準を満たす局に対して許可されることができることのインジケーションを、再利用を許可することの決定時に、送信するための手段をさらに含む。装置は、1つまたは複数の再利用パラメータを決定するための手段をさらに含む。装置は、1つまたは複数の再利用パラメータを送信するための手段をさらに含む。
【0022】
[0022] さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、局によって異なる複数の再利用パラメータを含むことができる。
【0023】
[0023] さまざまな実施形態において、装置は、次のコンディション;局が、第1のしきい値未満の受信信号強度インジケーション(RSSI)を有することができる送信デバイスから重複BSS(OBSS)送信を検出する場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、OBSS送信の宛先デバイスが第2のしきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、送信デバイスおよび/または対象となる受信デバイスが1つまたは複数のプリアンブルパラメータの関数であることができる動的しきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる;のうちの1つまたは複数を、単独でまたは組み合わせて、備える再利用モードを選択するための手段をさらに含むことができる。装置は、選択された再利用モードのインジケーションを送信するための手段をさらに含むことができる。
【0024】
[0024] さまざまな実施形態において、第1のしきい値と第2のしきい値とは同じであることができる。さまざまな実施形態において、動的しきい値は、対象となる受信機の、および/または送信デバイスの送信パワーの関数であることができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、対象となる受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のプリアンブルパラメータに基づくRSSIしきい値関数、および、1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0025】
[0025] さまざまな実施形態において、ワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定することは、1つまたは複数の局のBSS間隔、および/または、アクセスポイントのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、装置は、ワイヤレス媒体の再利用を許可することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、を行うための手段をさらに含むことができる。さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおけるすべての局がワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。
【0026】
[0026] さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおける局のサブセットがワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。さまざまな実施形態において、局のサブセットは、それらのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、装置は、複数のBSS識別子を有するアクセスポイントを含むことができ、装置は、1つまたは複数の局が従うべき1つまたは複数の色をシグナリングすること、または、近隣のアクセスポイントと同じ色を選択すること、を行うための手段をさらに備える。
【0027】
[0027] 別の態様は、非一時的なコンピュータ可読媒体を提供する。媒体は、実行されるときに、装置に、基本サービスセット(BSS)における1つまたは複数の局によるワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定させるコードを、実行されるときに、装置に、備えさせるコードを含む。媒体は、実行されるときに、装置に、ワイヤレス媒体の再利用が基準を満たす局に対して許可されることができることのインジケーションを、再利用を許可することの決定時に、送信させるコードをさらに含む。媒体は、実行されるときに、装置に、1つまたは複数の再利用パラメータを決定させるコードをさらに含む。媒体は、実行されるときに、装置に、1つまたは複数の再利用パラメータを送信させるコードをさらに含む。
【0028】
[0028] さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、局によって異なる複数の再利用パラメータを含むことができる。
【0029】
[0029] さまざまな実施形態において、媒体は、実行されるときに、装置に、次のコンディション;局が、第1のしきい値未満の受信信号強度インジケーション(RSSI)を有することができる送信デバイスから重複BSS(OBSS)送信を検出する場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、OBSS送信の宛先デバイスが第2のしきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、送信デバイスおよび/または対象となる受信デバイスが1つまたは複数のプリアンブルパラメータの関数であることができる動的しきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる;のうちの1つまたは複数を、単独でまたは組み合わせて、備える再利用モードを選択させるコードを、さらに含むことができる。媒体は、実行されるときに、装置に、選択された再利用モードのインジケーションを送信させるコードをさらに含むことができる。
【0030】
[0030] さまざまな実施形態において、第1のしきい値と第2のしきい値とは同じであることができる。さまざまな実施形態において、動的しきい値は、対象となる受信機の、および/または送信デバイスの送信パワーの関数であることができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、対象となる受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のプリアンブルパラメータに基づくRSSIしきい値関数、および、1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0031】
[0031] さまざまな実施形態において、媒体は、実行されるときに、装置に、1つまたは複数の局のBSS間隔、および/または、アクセスポイントのBSS間隔に基づいて、ワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定させるコードをさらに含むことができる。さまざまな実施形態において、媒体は、実行されるときに、装置に、ワイヤレス媒体の再利用を許可することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、を行わせるコードをさらに含むことができる。さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおけるすべての局がワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。
【0032】
[0032] さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおける局のサブセットがワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。さまざまな実施形態において、局のサブセットは、それらのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、装置は、複数のBSS識別子を有するアクセスポイントを含むことができ、実行されるときに、装置に、1つまたは複数の局が従うべき1つまたは複数の色をシグナリングすること、または、近隣のアクセスポイントと同じ色を選択すること、を行わせるコードをさらに備える。
【0033】
[0033] 別の態様は、ワイヤレス媒体を再利用する別の方法を提供する。方法は、重複基本サービスセット(OBSS)送信を、局において、検出することを含む。方法は、ワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定することをさらに含む。方法は、1つまたは複数の再利用パラメータを決定することをさらに含む。方法は、1つまたは複数の再利用パラメータおよびワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定することに基づいてメッセージを選択的に送信することをさらに含む。
【0034】
[0034] さまざまな実施形態において、方法は、次のコンディション;局が、第1のしきい値未満の受信信号強度インジケーション(RSSI)を有することができる送信デバイスからOBSS送信を検出する場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、OBSS送信の宛先デバイスが第2のしきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、送信デバイスが1つまたは複数のプリアンブルパラメータの関数であることができる動的しきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる;のうちの1つまたは複数を、単独でまたは組み合わせて、備える再利用モードを選択することをさらに含むことができる。方法は、選択された再利用モードを適用することをさらに含む。
【0035】
[0035] さまざまな実施形態において、第1のしきい値と第2のしきい値とは同じであることができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のプリアンブルパラメータに基づくRSSIしきい値関数、および、1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、のうちの1つまたは複数を含むことができる。さまざまな実施形態において、ワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定することは、アクセスポイントのBSS間隔、および/または、局のBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、方法は、ワイヤレス媒体を再利用することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、をさらに含むことができる。
【0036】
[0036] さまざまな実施形態において、方法は、ワイヤレス媒体の再利用が基準を満たす局に対して許可されることができることのインジケーションを受信することをさらに含むことができる。さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおけるすべての局がワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおける局のサブセットがワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。
【0037】
[0037] さまざまな実施形態において、局のサブセットは、それらのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数のパラメータは、OBSS送信において規定されることができる。
【0038】
[0038] 別の態様は、ワイヤレス媒体を再利用するように構成されている別の装置を提供する。装置は、重複基本サービスセット(OBSS)送信を検出するように構成されたプロセッサを含む。プロセッサは、ワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定するようにさらに構成されている。プロセッサは、1つまたは複数の再利用パラメータを決定するようにさらに構成されている。装置は、1つまたは複数の再利用パラメータおよびワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定することに基づいてメッセージを選択的に送信するように構成された送信機をさらに含む。
【0039】
[0039] さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、局によって異なる複数の再利用パラメータを含むことができる。
【0040】
[0040] さまざまな実施形態において、プロセッサは、次のコンディション;局が、第1のしきい値未満の受信信号強度インジケーション(RSSI)を有することができる送信デバイスからOBSS送信を検出する場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、OBSS送信の宛先デバイスが第2のしきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、送信デバイスが1つまたは複数のプリアンブルパラメータの関数であることができる動的しきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる;のうちの1つまたは複数を、単独でまたは組み合わせて、備える再利用モードを選択するようにさらに構成されることができる。プロセッサは、選択された再利用モードを適用するようにさらに構成されることができる。
【0041】
[0041] さまざまな実施形態において、第1のしきい値と第2のしきい値とは同じであることができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のプリアンブルパラメータに基づくRSSIしきい値関数、および、1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、のうちの1つまたは複数を含むことができる。さまざまな実施形態において、プロセッサは、アクセスポイントのBSS間隔、および/または、局のBSS間隔に基づいて、ワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定するように構成されることができる。
【0042】
[0042] さまざまな実施形態において、プロセッサは、ワイヤレス媒体を再利用することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、を行うようにさらに構成されることができる。さまざまな実施形態において、装置は、ワイヤレス媒体の再利用が基準を満たす局に対して許可されることができることのインジケーションを受信するように構成された受信機をさらに含むことができる。さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおけるすべての局がワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。
【0043】
[0043] さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおける局のサブセットがワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。さまざまな実施形態において、局のサブセットは、それらのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数のパラメータは、OBSS送信において規定されることができる。
【0044】
[0044] 別の態様は、ワイヤレス媒体を再利用するための別の装置を提供する。装置は、重複基本サービスセット(OBSS)送信を検出するための手段を含む。装置は、ワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定するための手段を含む。装置は、1つまたは複数の再利用パラメータを決定するための手段を含む。装置は、1つまたは複数の再利用パラメータおよびワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定することに基づいてメッセージを選択的に送信するための手段を含む。
【0045】
[0045] さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、局によって異なる複数の再利用パラメータを含むことができる。
【0046】
[0046] さまざまな実施形態において、装置は、次のコンディション;局が、第1のしきい値未満の受信信号強度インジケーション(RSSI)を有することができる送信デバイスからOBSS送信を検出する場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、OBSS送信の宛先デバイスが第2のしきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、送信デバイスが1つまたは複数のプリアンブルパラメータの関数であることができる動的しきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる;のうちの1つまたは複数を、単独でまたは組み合わせて、備える再利用モードを選択するための手段をさらに含むことができる。装置は、選択された再利用モードを適用するための手段をさらに含むことができる。
【0047】
[0047] さまざまな実施形態において、第1のしきい値と第2のしきい値とは同じであることができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のプリアンブルパラメータに基づくRSSIしきい値関数、および、1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、のうちの1つまたは複数を含むことができる。さまざまな実施形態において、ワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定することは、アクセスポイントのBSS間隔、および/または、局のBSS間隔に基づくことができる。
【0048】
[0048] さまざまな実施形態において、装置は、ワイヤレス媒体を再利用することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、を決定するための手段をさらに含むことができる。さまざまな実施形態において、装置は、ワイヤレス媒体の再利用が基準を満たす局に対して許可されることができることのインジケーションを受信することをさらに含むことができる。さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおけるすべての局がワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。
【0049】
[0049] さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおける局のサブセットがワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。さまざまな実施形態において、局のサブセットは、それらのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数のパラメータは、OBSS送信において規定されることができる。
【0050】
[0050] 別の態様は、別の非一時的なコンピュータ可読媒体を提供する。媒体は、実行されるときに、装置に、重複基本サービスセット(OBSS)送信を検出させるコードを含む。媒体は、実行されるときに、装置に、ワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定させるコードをさらに含む。媒体は、実行されるときに、装置に、1つまたは複数の再利用パラメータを決定させるコードをさらに含む。媒体は、実行されるときに、装置に、1つまたは複数の再利用パラメータおよびワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定することに基づいてメッセージを選択的に送信させるコードをさらに含む。
【0051】
[0051] さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、局によって異なる複数の再利用パラメータを含むことができる。
【0052】
[0052] さまざまな実施形態において、媒体は、実行されるときに、装置に、次のコンディション;局が、第1のしきい値未満の受信信号強度インジケーション(RSSI)を有することができる送信デバイスからOBSS送信を検出する場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、OBSS送信の宛先デバイスが第2のしきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、送信デバイスが1つまたは複数のプリアンブルパラメータの関数であることができる動的しきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる;のうちの1つまたは複数を、単独でまたは組み合わせて、備える再利用モードを選択させるコードを、さらに含むことができる。媒体は、実行されるときに、装置に、選択された再利用モードを適用させるコードをさらに含む。
【0053】
[0053] さまざまな実施形態において、第1のしきい値と第2のしきい値とは同じであることができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のプリアンブルパラメータに基づくRSSIしきい値関数、および、1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、のうちの1つまたは複数を含むことができる。さまざまな実施形態において、ワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定することは、アクセスポイントのBSS間隔、および/または、局のBSS間隔に基づくことができる。
【0054】
[0054] さまざまな実施形態において、媒体は、実行されるときに、装置に、ワイヤレス媒体を再利用することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、を行わせるコードをさらに含むことができる。さまざまな実施形態において、媒体は、実行されるときに、装置に、ワイヤレス媒体の再利用が基準を満たす局に対して許可されることができることのインジケーションを受信させるコードをさらに含むことができる。さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおけるすべての局がワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。
【0055】
[0055] さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおける局のサブセットがワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。さまざまな実施形態において、局のサブセットは、それらのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数のパラメータは、OBSS送信において規定されることができる。
【発明を実施するための形態】
【0057】
[0061] 新規なシステム、装置、および方法のさまざまな態様が、添付の図面を参照して以下により十分に説明される。しかしながら、本教示開示は、多くの異なる形態で具現化されることができ、本開示全体を通して提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示を徹底的かつ完全なものとし、本開示の範囲を当業者に十分に搬送するように、提供される。本書での教示に基づいて、本開示の範囲が、本発明のその他任意の態様と組み合わされてインプリメントされようと、あるいは独立してインプリメントされようと、本書に開示される新規なシステム、装置、および方法の任意の態様をカバーするように意図されていることが、理解される。例えば、本書に説明される任意の数の態様を使用して、装置がインプリメントされることができ、または方法が実施されることができる。加えて、本発明の範囲は、本書に説明される本発明のさまざまな態様に加えて、またはそれ以外の、他の構造、機能、または構造と機能を使用して実施されるこのような装置または方法をカバーすることが意図される。本書に開示される開示の任意の態様は、特許請求の範囲の1つまたは複数の要素によって具現化されることができることが、理解されるべきである。
【0058】
[0062] 特定の態様が本書に説明されるが、これらの態様の多くの変形および置換が、本開示の範囲内に含まれる。好ましい態様のいくつかの恩恵および利点が記述されるが、本開示の範囲は、特定の恩恵、使用法、または目的に限定されるように意図されたものではない。むしろ、本開示の態様は、異なるワイヤレス技術、システム構成、ネットワーク、および伝送プロトコルに幅広く適用可能であるように意図されており、そのうちのいくつかは、図面および好ましい態様の下記の説明において例として例示される。詳細な説明および図面は単に、限定ではなく本開示の例示であり、本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲およびそれらの同等物によって定義されている。
【0059】
[0063] 無線ネットワーク技術は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)のさまざまなタイプを含むことができる。WLANは、広く使用されるネットワーキングプロトコルを用いて、近くのデバイスを合わせて相互接続するために使用されることができる。ここで説明されるさまざまな態様は、WiFi、またはより一般的には、無線プロトコルのIEEE 802.11ファミリの任意のメンバのような、任意の通信規格に適用されることができる。
【0060】
[0064] いくつかの態様において、ワイヤレス信号は、直交周波数分割多重化(OFDM)、直接シーケンススペクトル拡散(DSSS:direct-sequence spread spectrum)通信、OFDMおよびDSSS通信の組み合わせ、または他のスキーム、例えば、他入力多出力(MIMO)を使用して、高効率802.11プロトコルにしたがって送信されることができる。
【0061】
[0065] いくつかのインプリメンテーションにおいて、WLANは、ワイヤレスネットワークにアクセスするさまざまなデバイスを含む。例えば、アクセスポイント(「AP」)と(局、または「STA」とも呼ばれる)クライアントとの2つのタイプのデバイスが存在することができる。一般に、APは、WLANのためのハブまたは基地局としての役割をし、STAは、WLANのユーザとしての役割をする。例えば、STAは、ラップトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、モバイル電話機などであることができる。いくつかの態様では、STAは、インターネットへのまたは他のワイドエリアネットワーク(WAN)への一般な接続性を取得するためにワイヤレスリンクに準拠したWi-Fi(例えば、802.11axのようなIEEE802.11プロトコル)を介してAPに接続する。いくつかのインプリメンテーションでは、STAはまた、APとして使用されることができる。
【0062】
[0066] 本書で説明される技術は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)のような、直交多重化スキームに基づく通信システムを含む、さまざまなブロードバンドワイヤレス通信システムのために使用されることができる。OFDMAシステムは、システム帯域幅全体を複数の直交サブキャリアに分割する変調技術である、直交周波数分割多重化(OFDM)を利用する。これらサブキャリアは、トーン、ビン、などとも呼ばれることができる。
【0063】
[0067] 本書における教示は、さまざまな有線または無線の装置(例えば、ノード)に組み込まれる(例えば、それらの中にインプリメントされる、またはそれらによって実施される)ことができる。いくつかの態様では、本書における教示にしたがってインプリメントされた無線ノードは、アクセスポイントまたはアクセス端末を備えることができる。
【0064】
[0068] アクセスポイント(「AP」)は、ノードB、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB、基地局コントローラ(「BSC」)、基地トランシーバ局(「BTS」)、基地局(「BS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ、無線トランシーバ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、無線基地局(「RBS」)、または何らかの他の用語を備えるか、これらとしてインプリメントされるか、これらとして周知であることができる。
【0065】
[0069] 局(「STA」)はまた、ユーザ端末、アクセス端末(「AT」)、加入者局、加入者ユニット、モバイル局、遠隔局、遠隔端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、ユーザ機器、または他の何らかの用語を備え得るか、それらとしてインプリメントされるか、それらとして周知であることができる。いくつかのインプリメンテーションにおいて、アクセス端末は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、パーソナルデータアシスタント(「PDA」)、ワイヤレス接続能力を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の適した処理デバイスを備えることができる。したがって、本書で教示される1つまたは複数の態様は、電話機(例えば、セルラ電話またはスマートフォン)、コンピュータ(例えば、ラップトップ)、ポータブル通信デバイス、ヘッドセット、ポータブルコンピューティングデバイス(例えば、パーソナルデータアシスタント)、エンターテインメントデバイス(例えば、音楽またはビデオのデバイス、または衛星ラジオ)、ゲームデバイスまたはシステム、グローバルポジショニングシステムデバイス、あるいはワイヤレス媒体を介して通信するように構成される任意の他の適切なデバイスに組み込まれることができる。
【0066】
[0070]
図1は、本開示の態様が用いられることができるワイヤレス通信システム100の例を例示する。ワイヤレス通信システム100は、例えば、802.11ax規格のような、IEEE802.11のワイヤレス規格に準拠して動作することができる。ワイヤレス通信システム100は、AP104を含むことができ、それは、(本書では「STA106」または「複数のSTA106」と呼ばれる)STA106A乃至106Dと通信する。
【0067】
[0071] 多様な処理および方法が、AP104とSTA106との間のワイヤレス通信システム100における送信のために使用されることができる。例えば、いくつかの態様では、信号は、OFDMA技術にしたがって、AP104とSTA106との間で送信および受信されることができる。これらの態様にしたがって、ワイヤレス通信システム100は、OFDMAシステムと呼ばれることができる。
【0068】
[0072] AP104からSTA106の1つまたは複数ヘの送信を容易にする通信リンクは、ダウンリンク(DL)108と呼ばれることができ、STA106の1つまたは複数からAP104への送信を容易にする通信リンクは、アップリンク(UL)110と呼ばれることができる。代替として、ダウンリンク108は、順方向リンク(forward link)または順方向チャネルと呼ばれることができ、アップリンク110は、逆方向リンク(reverse link)または逆方向チャネルと呼ばれることができる。
【0069】
[0073] AP104は、基本サービスエリア(BSA)102においてワイヤレス通信カバレッジを提供することができる。AP104は、通信のためにAP104を使用する関連するSTA106と併せて、基本サービスセット(BSS)と呼ばれることができる。関連するSTA106は、AP104とのアソシエーションプロシージャを実施した1つまたは複数の関連する局(例えば、STA106A)に言及し得る。ワイヤレス通信システム100は、中央AP104を有していない場合があり、代替としてSTA106間(between/among)のピアツーピアネットワークとして機能し得ることが留意されるべきである。したがって、本書に説明されたAP104の機能は、さらに、または代替として、STA106の1つまたは複数によって実施されることができる。
【0070】
[0074]
図2は、一実施形態にしたがって、
図1のワイヤレス通信システム100内で用いられることができるワイヤレスデバイス202において利用されることができるさまざまなコンポーネントを例示する。ワイヤレスデバイス202は、本書に説明されるさまざまな方法をインプリメントするように構成されることができるデバイスの例である。いくつかの態様では、ワイヤレスデバイス202は、AP104、またはSTA106のうちの1つを備えることができる。
【0071】
[0075] 例示されるように、ワイヤレスデバイス202は、ワイヤレスデバイス202の動作を制御するように構成され得るプロセッサ204を含むことができる。プロセッサ204はまた、中央処理ユニット(CPU)と呼ばれることができる。例示されるように、ワイヤレスデバイス202はまた、メモリ206を含むことができ、それは、読出し専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)の一方または両方を含むことができる。いくつかの態様では、メモリ206は、プロセッサ204によって利用され得る命令またはデータを記憶または提供する。1つの態様では、メモリ206の一部はまた、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含むことができる。プロセッサ204は、メモリ206内に記憶されたプログラム命令に基づいて、論理および演算動作を実施するように構成されることができる。さまざまな実施形態において、メモリ206における命令は、本書に説明された方法をインプリメントするための実行ファイル(例えば、ソフトウェア)であることができる。
【0072】
[0076] さまざまな態様では、プロセッサ204は、1つまたは複数のプロセッサでインプリメントされる処理システムを備えるか、それのコンポーネントであることができる。1つまたは複数プロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、ステートマシン、ゲート論理、離散ハードウェアコンポーネント、専用ハードウェア有限ステートマシン、または演算または情報の他の操作を実施することができる任意の他の適切なエンティティの、任意の組み合わせでインプリメントされることができる。
【0073】
[0077] 処理システムはまた、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体を含むことができる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または、その他と呼ばれるかにかかわらず、ソフトウェアは、命令の任意のタイプを意味するように広く解釈されるべきである。命令は、コードを、(例えば、ソースコードフォーマット、2進コードフォーマット、実行可能コードフォーマット、コードのまたは任意の他の適切なフォーマットで)含むことができる。さまざまな実施形態において、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、処理システムに、本書に説明されたさまざまな機能を実施させる。
【0074】
[0078] ワイヤレスデバイス202はまた、ハウジング208を含むことができ、それは、ワイヤレスデバイス202とリモート位置との間のデータの送信および受信を可能にするための送信機210および受信機212を含むことができる。いくかの態様では、送信機210および受信機212は、トランシーバ214に組み合わされることができる。さまざまな態様では、アンテナ216は、ハウジング208に取り付けられ、トランシーバ214に電気的に結合されることができる。ワイヤレスデバイス202はまた、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、および/または複数のアンテナを含むことができ(図示せず)、それらは、例えば、MIMO通信中に利用されることができる。
【0075】
[0079] 例示されるように、ワイヤレスデバイス202はまた、トランシーバ214によって受信される信号のレベルを検出および定量化するために使用されることができる信号検出器218を含むことができる。いくつかの態様では、信号検出器218は、総エネルギー、シンボルあたりのサブキャリアごとのエネルギー、電力スペクトル密度、および他の信号のような被受信信号を検出することができる。例示されるように、ワイヤレスデバイス202はまた、信号を処理するときに使用するために、デジタル信号プロセッサ(DSP)220を含むことができる。いくつかの態様では、DSP220は、送信のためのデータユニットを生成するように構成されることができる。いくつかの態様では、生成されたデータユニットは、物理レイヤデータユニット(PPDU)を備えることができ、それはまた、「パケット」、「メッセージ」、または「フレーム」と呼ばれ得る。
【0076】
[0080] 例示されるように、ワイヤレスデバイス202はさらに、ユーザインタフェース222を備えることができる。いくつかの態様では、ユーザインタフェース222は、キーパッド、マイクロフォン、スピーカ、またはディスプレイを備えることができる。さまざまな実施形態にしたがえば、ユーザインタフェース222は、ワイヤレスデバイス202のユーザに情報を搬送する、またはユーザからインプットを受信する任意のエレメントまたはコンポーネントを含むことができる。
【0077】
[0081] 例示されるように、ワイヤレスデバイス202のさまざまなコンポーネントは、システムバス226によって結合されることができる。システムバス226は、例えば、データバスと、並びにパワーバス、制御信号バス、またはデータバスに加えてステータス信号バスを含むことができる。さまざまな態様では、ワイヤレスデバイス202のコンポーネントは、いくつかの他のメカニズムを使用して互いに結合される、またはインプットを承認あるいは提供することができる。
【0078】
[0082] 複数の別個のコンポーネントが
図2に例示されているが、コンポーネントのうちの1つまたは複数が、組み合され得るか、または通例インプリメントされることができる。例えば、プロセッサ204は、プロセッサ204に関して上述された機能性をインプリメントするだけでなく、信号検出器218またはDSP220に関して上述された機能性をインプリメントするためにも使用されることができる。さらに、
図2に図示されたコンポーネントの各々は、複数の別個のエレメントを使用してインプリメントされることができる。
【0079】
[0083] 上述されたように、ワイヤレスデバイス202は、AP104またはSTA106を備えることができ、データを送信および/または受信するために使用されることができる。いくつかの態様では、AP104とSTA106との間で交換されるデータユニットは、データフレーム、制御フレーム、および/または管理フレームを含むことができる。データフレームは、AP104またはSTA106から他のAP104またはSTA106にデータを送信するために使用されることができる。制御フレームは、さまざまな動作を実施すること、または、データを確実に搬送すること、(例えば、データの受信を承認すること、APのポーリング、エリアクリアリング動作、チャネル取得、キャリア検知メンテナンス機能など)を行うためにデータフレームとともに使用されることができる。いくつかの態様では、管理フレームは、さまざまな監督機能のために(例えばワイヤレスネットワークからの逸脱、およびそれの結合のために)使用されることができる。
【0080】
重複基本サービスセット間のワイヤレスリソースの再利用のためのコンディション
[0084] ワイヤレスリソース再利用のためのさまざまなメカニズムがここで説明される。いくつかの実施形態において、送信に関わるデータを有するワイヤレスデバイス(例えば、
図1のSTA106AまたはAP104)は、媒体が送信のためにフリーであるかどうかを決定するためにワイヤレス媒体をモニタすることができる。ワイヤレスデバイスが競合する送信(competing transmission)を検出する場合、ワイヤレスデバイスは、本書に記載の1つまたは複数のコンディションのもとで、(検出されたパケット送信に対して遅延無くそれ自体の送信を続行することによって、)ワイヤレス媒体を依然として再利用することができる。ワイヤレス媒体の再利用のさまざまな実施形態は、Attyによる、2014年9月15日に出願された米国特許出願第14/487,019、整理番号135020、およびAttyによる、2014年4月29日に出願された米国出願番号14/265,112、整理番号132682、に記載されており、それら各々の全体が参照によって本書に組み込まれる。
【0081】
[0085] 例えば、ワイヤレスデバイスは、検出された送信が、送信のメディアアクセス制御(MAC)ヘッダにおけるMACアドレスに基づいて、または、基本サービスセット(BSS)カラーインジケーション(例えば、SIG Aのような信号フィールドにおける)に基づいて、BSS間送信であるか、BSS内送信であるかを決定することができる。検出された送信がBSS間フレームであり、本書に論じられるさまざまな他のコンディションが満たされる場合、ワイヤレスデバイスは、最小の受信感度レベルより大きい重複BSS(OBSS)パケット検出(PD)レベルを適用することができる。したがって、適切なコンディションが満たされる場合、ワイヤレスデバイスは、クリアチャネルアセスメント(CCA)の間により高いしきい値を適用することによって、OBSSパケットに従うことをやめることができる。CCAしきい値を変えるAPのさまざまな実施形態は、Attyによる、2014年7月8日に出願された米国特許出願第14/326,312、整理番号133804、に記載されており、それの全体が参照によって本書に組み込まれる。
【0082】
[0086] 本書に論じられるように、AP104(
図1)は、OBSS PDレベルが適用されるコンディション(「OBSSコンディション」と本書では呼ばれる)、およびOBSS PDレベル自体を、STA106A乃至106Dに提供することができる。例えば、AP104は、メッセージ、例えば、ビーコン、ブロードキャスト情報エレメント(IE)、またはその他任意のワイヤレス通信においてOBSSコンディションを提供することができる。このようなコンディションのさまざまな例は、
図3に関して論じられる。
【0083】
ディフェラル(Deferral)パラメータの調整
[0087]
図3は、一実施形態にしたがった、各それぞれのBSSにおいて関連するデバイスおよび2つのアクセスポイントの例示的な例である。上述のように、BSSは、AP104と、併せて通信のためにAP104を使用する関連するSTA106とに、言及し得る。例えば、例示されるように、AP304Aは、BSS302Aを有し得、それは、関連するSTA306Aおよび306Cを備える。いくつかの態様では、「BSS」というフレーズは、AP304Aがサービスするエリアに言及し得る。本書では円形で図示されているが、BSS302Aのこのカバレッジは例に過ぎない。
【0084】
[0088] AP304Aは、任意の数の異なるSTAに関連付けられ得る。例えば、AP304Aは、多かれ少なかれ2つの図示されたSTA306A、306Cに関連付けられ得る。AP304に対するいくらかの地理的な近接性の範囲内に、他のAP、例えばAP304Bが存在し得る。AP304Bは、BSS、例えばBSS302Bを有し得、それは、1つまたは複数のSTA、例えばSTA306Bを備え得る。AP304BおよびAP304AのBSSが重複しているようには図示されていないが、いくつかの態様では、一方のAP304AからのBSS302Aは、もう一方のAP304BからのBSS302Bと重複し得、または一方のAP304AのBSA(図示されていない)は、もう一方のAP304BのBSAと重複し得る。密集した配置(dense deployment)では、さまざまなAPからの多数の重複BSS(本書では複数のワイヤレス通信ネットワークとも呼ばれる)が存在し得る。BSSの各々は、同じプロトコル、例えば特定のIEEE802.11プロトコルに基づき得、または、異なるプロトコルに基づき得る。同様に、これらのBSSは、同じチャネルを使用する(例えば、重複する、または部分的に重複する)ように、スペクトルの同じ部分を使用し得、または、近接する、または異なるチャネルを使用し得る。いくつかの態様では、チャネルは、帯域幅を備え得、帯域幅は、(例えば、5MHz、10MHz、20MHz、40MHz、80MHzなどのような、)2つ以上のサブバンドを備えていると見なされ得る。これらの態様にしたがって、OBSSは、重複する、または部分的に重複する帯域幅、またはチャネルのサブバンド、またはチャネルの近接する、または異なるサブバンドを使用していると見なされ得る。
【0085】
[0089] いくつかの態様では、いつワイヤレス媒体上の他のトラヒックに従うか、いつワイヤレス媒体上で送信するか、ワイヤレス媒体にアクセスすることを試みる前にどのくらい待つか、を決定するためのディフェラルルール(deferral rules)が、BSS内のデバイスによって使用され得る。いくつかの態様では、BSSは、そのBSS中のデバイスがワイヤレス媒体にアクセスするためのより容易な時間を有する場合、例えば、BSSのためのディフェラルルールが緩和された、またはあまり厳しくなくなったとき、より良好な性能を獲得し得る。
【0086】
[0090] ディフェラルルールを緩和することは、多数の形式をとり得る。例えば、いくつかの態様では、クリアチャネルアセスメントしきい値が高められ得る。このような態様にしたがって、デバイス、例えばSTA106またはAP104がワイヤレス媒体において送信する前に、そのデバイスは、クリアチャネルアセスメント(CCA)を実施し得る。このCCAは、例えば、特定の時間または時間フレームの間にチャネルの特定の部分に存在するエネルギーの平均量を決定することを含み得る。デバイスは、ワイヤレス媒体が使用中であるか否かを決定するために、エネルギーの検出された量としきい値とを比較し得る。例えば、特定の時間におけるスペクトルにおいて多量のエネルギーが存在する場合、デバイスは、スペクトルのこの部分が使用中であることを決定し得、そのときにスペクトルのこの部分に送信しないことを選択し得る。したがって、このしきい値は、ワイヤレス媒体により多量のエネルギーが存在する場合であってもデバイスが送信することを可能にするために、または、より少量のエネルギーが存在する場合にデバイスが送信することを禁止するために、変更され得る。したがって、このしきい値を調整することは、調整の方向に依存して、BSSのためのディフェラルルールを「緩和(loosening)」または「強化(tightening)」するとも呼ばれ得、ワイヤレス媒体において存在するトラヒックに従うように、または従わないようにデバイスをし得る。
【0087】
[0091] 別の態様では、BSSのためのディフェラルルールは、デバイスが、それらが検出するパケットの上で送信することを、それらパケットが重複基本サービスセット(OBSS)からのものであるときに、許可するために緩和され得る。例えば、STA306AのようなBSS302Aにおけるデバイスの観点から、BSS302Bは、OBSSであると考えられ得る。具体的には、例えば、STA306Aは、STA306BまたはAP304Bに十分に近いため、2つのデバイスの各々は、(例えば、BSS302AおよびBSS302Bが同じチャネルおよび技術の1つまたは複数を使用している場合に)他からの通信を受信することが可能であり得る。しかしながら、BSSは、一態様にしたがえば、STA306Aが送信を検出し、この送信がSTA306B、AP304BまたはOBSSにおける別のデバイス(例えば、BSS302B)からのものであることを検出する場合に、STA306Aは、検出されたエネルギーが特定のしきい値を下回る限り、ワイヤレス媒体を依然として使用し得るように、それのルールを調整し得る。したがって、STA306Aが他の媒体の使用に関わらずより頻繁に媒体を使用することを可能にするように上述の調整を行うことはまた、ディフェラルルールを緩和すること、とも呼ばれ得る。いくつかの態様では、ディフェラルルールの緩和は、BSS全体のために行われ得る。例えば、AP304Aは、BSS302A内で各デバイスにメッセージを送信し得、BSS302Aのためのディフェラルルールをそれらデバイスに知らせる。いくつかの態様では、AP304Aは、さらにまたは代替として、管理フレームを使用して、またはビーコンフレームにおいてメッセージをブロードキャストし得る。いくつかの態様では、ディフェラルルールの緩和は、例えば、それらデバイスがしきい値を上回るBSS間隔を有する場合、特定のデバイスのみに適用され得る。
【0088】
[0092] いくつかの態様では、BSSは、例えば、近くのOBSSが少ない場合に、あまり厳格でないディフェラルルールでより良い性能を獲得し得る。例えば、ディフェラルルールは、同じチャネルで「隣接した(contiguous)」BSSが無い場合に、緩和され得る。例えば、BSSが同じチャネル上で近隣の(例えば、特定の地理的間隔内の)OBSSから十分に離れている場合、ディフェラルルールは緩和され得る。同様に、BSSがより厳格なディフェラルルールでより良い性能を獲得し得るシチュエーションがあり得る。例えば、多数のBSSが重複し、同じチャネルを使用し、多量のトラフィックを搬送する場合、パケットを受信不可能に変え得るパケット衝突を減じるためにより厳格な(例えば、「強化された(tightened)」)ディフェラルルールを使用することが有益であり得る。例えば、ディフェラルルールを強化することは、1つまたは複数のCCAしきい値(本書では、クリアチャネルアセスメントしきい値とも呼ばれる)を減じることを含み得る。いくつかの態様では、APは、近隣のBSSが同じ、または重複する、チャネルを使用していることを決定するとき、隣接するものの大部分にアラインされないプライマリチャネルに切り替えるように構成され得る。この切り替えプロセスは、ディフェラルルールと見なされない場合があるが、それは、ディフェラルルールを多かれ少なかれ厳格にすることに代わって、またはそれに加えて、有効であり得る。したがって、BSSがそれのディフェラルルールの厳格性を調整することを可能にすること、またはOBSSの近接性、またはOBSSがどの程度アクティブであるか、または非アクティブであるか、に基づいてチャネルを切り替えること、を行うための方法および装置が、説明される。いくつかの態様では、1つまたは複数の近隣のOBSSが存在し得、それは、本書では複数の近隣のワイヤレス通信ネットワークとも呼ばれ得る。
【0089】
3つの再利用モード
[0093] さまざまな実施形態において、AP304Aは、STA306AがOBSS送信に従うかどうかを決定することができる3つの例としての再利用モードのうちの少なくとも1つを示すように構成されることができる。第1のモードでは、STA306Bからの送信のプリアンブルにおける受信信号強度インジケーション(RSSI)がしきい値(Thresh_OBSS)より大きいかこれと同等であるとき、STA306Aは、STA306Bからの送信に従うように構成されることができる。したがって、第1の再利用モードでは、STA306Aは、STA306Bからの送信のRSSIがThresh_OBSS未満であるとき、ワイヤレス媒体を再利用するように構成されることができる。
【0090】
[0094] 第2の再利用モードでは、第1の再利用モードのように、STA306Bからの送信のプリアンブルにおける受信信号強度インジケーション(RSSI)がThresh_OBSSより大きいまたはこれと同等であるとき、STA306Aは、STA306Bからの送信に従うように構成されることができる。さらに、STA306Aは、送信の対象となる受信機に関連付けられたRSSIに基づいて、STA306Bからの送信に従うように構成されることができる。例えば、STA306Aは、他のデバイスからの送信をモニタすることができ、各デバイスから観測されたRSSIの記録を保持することができる。かくして、STA306BがAP304Bにパケットを送信する実施形態において、STA306Aはさらに、AP304Bの事前に観測されたRSSIがしきい値(Thresh_OBSS_RX)より大きいまたはこれと同等である場合に送信に従うかどうかをさらに決定することができる。いくつかの実施形態において、Thresh_OBSSは、Thresh_OBSS_RXと同じであるか、これと同等であることができる。STA306Aはまた、AP304Bが送信可(CTS:clear to send)を送る場合に、パケットの対象となる受信機、この場合ではAP304B、のRSSIを得ることができる。第2の再利用モードにしたがったディフェラルのさまざまな実施形態は、Attyによる、2014年5月2日に出願された米国特許出願第14/268,829、整理番号141289U1、Attyによる、2014年5月2日に出願された米国出願番号14/268,855、整理番号141289U2、およびAttyによる、2014年5月2日に出願された米国出願番号14/268,830、整理番号141289U3に記載されており、それら各々の全体が参照によって本書に組み込まれる(本書ではまとめて「参照141289」と呼ばれる)。参照141289は、パケット送信の間にワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定するとき、対象となるパケットの受信機からのRSSIを考察することを述べているが、本書に提示される第2の再利用モードのさまざまな実施形態は、パケットの長さのみに関わる再利用に、制限されない。
【0091】
[0095] 第3の再利用モードでは、さまざまな実施形態において、STA306Aは、第1の再利用モードおよび/または第2の再利用モードのコンディションに基づいてSTA306Bからの送信に従うように構成されることができる。さらに、または代替として、STA306Aは、プリアンブル内の追加の要件、エンハンスド送信要求(eRTS)、またはエンハンスド送信可(eCTS)に基づいてワイヤレス媒体を選択的に延期または再利用するように構成されることができる。言い換えると、Thresh_OBSSは、1つまたは複数のプリアンブルパラメータ(Thresh_OBSS(pp))の関数であることができる。例えば、変調符号化スキーム(MCS)がプリアンブルにおいて規定される実施形態において、Thresh_OBSSは、MCSの関数であることができる。さまざまな実施形態において、関数は、AP304Aによってプリセット、または規定されることができる。いくつかの実施形態において、プリアンブルは、どれほどの干渉が耐えられるかを提示することができ、Thresh_OBSSは、その情報から計算されることができる。いくつかの実施形態において、送信機は、干渉要件を満たすためにそれのパワーを下げ得る。第3の再利用モードにしたがったディフェラルのさまざまな実施形態は、参照141289において説明される。eRTSおよびeCTSのさまざまな実施形態は、いくつかの実施形態においてOBSS送信要求(RTS)およびOBSS CTSとも呼ばれることができ、Attyによる、2014年9月18日に出願された米国出願番号62/052,402、整理番号146857P1、およびAttyによる、2015年5月6日に出願された米国出願番号62/157,898、整理番号153408P1、に記載されており、それら各々の全体が参照によって本書に組み込まれる。
【0092】
再利用実施可能性の制御−すべてのSTA
[0096] 一実施形態において、AP304Aは、BSS302AにおいてすべてのSTAのためのワイヤレス媒体再利用を許可することができる。かくして、AP304Aは、すべてのSTAに再利用をシグナリングすることができる。いくつかの実施形態において、本書に述べられる3つの再利用モードのうちの1つのみが、利用可能である。2つ以上の再利用モードが利用可能である実施形態において、AP304Aは、どの再利用モードをSTA306Aが適用すべきであるかシグナリングすることができる。AP304Aは、選択された再利用モードに対してすべての関連するしきい値をさらにシグナリングすることができる。例えば、AP304Aは、エネルギー検出(ED)レベル、OBSS_Thresh、OBSS_Thresh_RX(OBSS_Threshとは異なる場合)、OBSS_Thresh(pp)(OBSSパケットに関わるしきい値がプリアンブル、eRTS、および/またはeCTSなどにおけるパラメータの関数である場合)、1つまたは複数のパラメータ(例えばMCS)の関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーションなど、をシグナリングすることができる。
【0093】
[0097] 一実施形態において、APは、「BSS間隔」に基づいてワイヤレス媒体の再利用を選択的に許可または却下することができる。BSS間隔は、メトリック、例えば比率であることができ、それは、BSSと同じチャネル上で動作する近隣のBSSまでの間隔と比較して、BSSにおけるSTAの相対間隔についての情報を搬送する。例えば、この間隔は、AP304AからAP304Bまでの間隔と比較して、STA306AおよびSTA306Cの相対間隔についての情報を搬送する比率であり得る。
【0094】
[0098] OBSSの近接性を決定するために、(本書では「BSS間隔」とも呼ばれる)2つのBSS間の「間隔」を計算するいくつかの可能な方法があり得る。これを行う最も簡潔な方法は、例えば、AP304Aおよび304Bのような、2つのAP間の間隔を単に測定することであり得る。しかしながら、この測定は、不十分であり得る。
図3に示されるように、AP304Aおよび304Bは、互いからいくらか離間し得、しかしながら、それらのBSSは、STA306AとSTA306Bとが互いにどれほど近いかによって、依然として隣接し得る。STA306AおよびSTA306Bの近接性により、これらのデバイス(例えば、STA306A)のうちの1つへの、またはそれからの送信が、他のデバイス(例えば、STA306B)への、またはそれからの送信によって妨害され得る。いくつかの態様では、この近接性は、BSS間隔が2つのAP間の間隔を決定することによってのみ測定される場合、見落とされ得る。したがって、BSS間隔のより繊細且つ精緻な測定を有することが望ましくあり得る。したがって、より精緻なBSS間隔測定の方法および装置は、一方のBSSにおけるSTAがもう一方のBSSにおけるSTAからどれほど離れているかについての追加の情報を提供し得る。
【0095】
[0099] 例えば、BSS間隔は、複数の方法で決定され得る。説明されたこれらのオプションの各々は、ある程度「うまく組み合わされ(mixed and matched)」得ることが理解される。例えば、特定の測定は、関連するAPから最も離れているSTAに固有の値を使用し得るか、平均値を使用し得る。いくつかの態様では、説明されるオプションの各々は、間隔測定の代わりに受信信号強度インジケーション(RSSI)測定を使用し得る。これらの態様にしたがって、説明された公式は、RSSIが間隔の代わりに使用される場合に調整される必要があり得る。本書に説明される測定オプションのいずれも、適切な方法でメトリックを変更することによって互換可能に使用され得る。
【0096】
[00100] BSS間隔を計算するための第1のオプションは、BSSにおけるAPから同じチャネルにおいて動作する最も近いOBSS APまでの間隔を、BSSにおけるAPからBSSにおける最も遠いSTAまでの間隔で割り算することである。例えば、
図3において、AP304Aおよび304Bは、互いから100メートル離れており、BSS302AのSTA306Aは、AP304Aから40メートル離れている、AP304Aから最も遠いSTAであり得る。したがって、一態様では、BSS間隔測定は、100メートル割る40メートル、すなわち2.5、であり得る。
【0097】
[00101] BSS間隔を計算するための別のオプションは、STAからそれ固有のBSSのAPまでの間隔で割って、そのSTAから最も近い近隣のOBSS APまでの間隔の、BSSにおけるSTAごとの、平均値(または期待値)をとることであり得る。例えば、
図3において、STA306Aは、AP304Bから60メートル離れており、それは、STA306Aに最も近い近隣のOBSS APであり得る。STA306Aはまた、AP304Aから40メートル離れており、それは、STA306Aが関連づけられるAPである。したがって、BSS間隔は、STA306Aに関して計算されるとき、60メートル割る40メートル、すなわち1.5、であり得る。この比率は、BSS302AにおけるAPごとに計算され得、そしてその比率は、BSS302Aに関わるBSS間隔を計算するために平均値化され得る。
【0098】
[00102] BSS間隔を計算するための別のオプションは、局「x」とそれの最も近い近隣のOBSS APとの間に間隔をとることであり得、それは、局「x」がAPから最も遠いBSSにおけるSTAである場合に、局「x」からそれが関連付けられるBSSAPまでの間隔によって割り算される。例えば、
図3では、STA306Aは、AP304Aから最も遠いBSS302Aにおける局であり得る。前述のように、STA306Aは、最も近いOBSS AP、それはAP304Bであり得る、から60メートル離れており、STA306Aは、BSSにおけるAP、それはAP304Aであり得る、から40メートル離れ得る。かくして、この比率は、60メートルを40メートルで割って計算され得、それは、1.5である。いくつかの態様では、この公式は、BSSにおけるいくつかのSTAに対してこの比率を計算することによって変更され得る。例えば、これは、最も遠い1、2、4、5、またはいくつかの他の数のSTAに基づいて、計算され得る。この比率はまた、STAごとに計算され得、BSSにおける最も低い比率、または、最も低い2、3、4、5の平均値またはBSSの何らかの他の数が、使用され得る。
【0099】
[00103] BSS間隔を計算することの別の方法は、特定のOBSSまでのBSS間隔に、少なくとも部分的に、基づき得る。最後の最終的なBSS間隔を得るために、これらのOBSS間隔が平均値化されることができ、または、最小の値をとることができる。別の例として、BSS302AのBSS間隔は、AP304Aと、同じチャネルにおけるそれの最も近い近隣のOBSS AP、例えばAP304B、との間の間隔に基づき得る。例えば、BSS間隔は、APからそれの最も近い近隣の同じチャネルOBSS APまでの間隔に基づいて、APと、APのBSSにおけるすべてのSTAとの間の平均の間隔で割り算して計算される。例えば、AP304Aは、AP304Bから100メートル離れ得る。STA306Aおよび306Cは、それぞれ、AP304Aから40メートルおよび20メートル離れている。これらの2つのSTAがBSS302AにおけるSTAのみである場合、BSS302AにおけるSTAとAP304Aとの間の平均の間隔は、30メートルであり得る。かくして、このBSS間隔は、100メートル割る30メートル、すなわち3.33、となることが決定され得る。いくつかの態様では、このBSS間隔計算の分母は、APとすべてのSTAとの間の平均の間隔ではなく、例えば、BSSにおける最も離れたSTAまでの間隔、BSSにおけるSTAとAPとの間の平均の間隔、または別のメトリックであり得る。いくつかの態様では、複数の異なるBSS間隔は、複数の異なる近隣のアクセスポイントごとに、この方法で計算され得る。上述されたように、「最終的な(final)」BSS間隔は、OBSSごとにこれらのBSS間隔を平均値化することによって決定され得、または、最小のBSS間隔の値が使用され得る。
【0100】
[00104] いくつかの態様では、APとSTAとの間の間隔、または、APと別のAPとの間の間隔は、RSSI値を使用して、決定または近似され得る。RSSIは、被受信無線信号にあるパワーの測定であり、いくつかの態様では、2つのワイヤレスデバイスの間の間隔が、このメトリックに基づいて推測され得る。例えば、受信信号強度は、RSSIに基づいてデバイスまでの間隔を推定するために、(認識され得る)デバイスの送信気信号強度と比較され得る。この比較は、例えば、AP304Aによって実施され得る。さらに、RSSI値自体は、上述の計算がRSSI値の使用に対応するように修正されるという条件で、その計算において直接使用され得る。例えば、間隔を計算するための第1のオプションは、BSSにおける最も遠いSTAへの(BSSにおけるAPからの)RSSIを、同じチャネルにおいて最も近いOBSS APへの(BSSにおけるAPからの)RSSIで割り算するようにして、BSS間隔を計算することによってRSSI値を使用するように修正され得る。間隔ではなくRSSI値を使用する場合、上述の間隔ベースの比率から、分母と分子とを入れ替えることが、有効であり得る。このことは、2つのワイヤレスデバイス間の間隔に逆相関(inversely-related)し得る(例えば、STAが関連するAPから遠いほどに、受信機強度(receiver strength)が低くなる)。したがって、間隔ではなくRSSI値を使用する場合、分子と分母とを入れ替えることが有益であり得る。いくつかの態様では、RSSIの線形値(linear value)が想定され得る。
【0101】
[00105] BSS間隔を決定することのさまざまな他の実施形態は、Attyによる、2015年9月11日に出願された米国特許出願第14/852、395、整理番号QTELE.160A/147141U1、に記載されており、それの全体が参照によって本書に組み込まれる。いくつかの実施形態において、AP304Aまたは304BのBSS間隔が使用されることができる。他の実施形態において、STAのBSS間隔は、(例えば、それらがAP304AのBSS間隔を報告する場合に)使用されることができる。
【0102】
[00106] いくつかの実施形態において、AP304Aは、ワイヤレス媒体を再利用するように構成されることができる。このような実施形態において、AP304Aは、高効率(HE)STA(例えば、802.11axに準拠するSTA)のためにeRTS/eCTSを使用することができる。eRTS/eCTS送信が、他のデバイスに、それらの送信の間にワイヤレス媒体を再利用することを可能にさせる実施形態において、デバイスは、RSSIがしきい値を下回る場合にワイヤレス媒体を再利用するように構成されることができる。
【0103】
再利用実施可能性の制御−いくつかのSTA
[00107] 一実施形態において、AP304Aは、BSS302Aにおいていくつかの(すべてではない)STAのためのワイヤレス媒体再利用を許可することができる。かくして、AP304Aは、STAのサブセットに再利用の実施可能性をシグナリングすることができる。例えば、AP304Aは、すべてのSTAにBSS間隔しきい値をシグナリングすることができ、BSS間隔しきい値未満のBSS間隔を有するすべてのSTAは、OBSSコンディションが満たされる場合、OBSS送信の間にワイヤレス媒体を再利用することができる。
【0104】
[00108] 一実施形態において、各STA306Aおよび306Cは、それ固有のBSS間隔を計算することができる。2つ以上の再利用モードが利用可能である実施形態において、AP304Aは、どの再利用モードをSTA306Aが適用すべきであるかシグナリングすることができる。AP304Aは、選択された再利用モードに対してすべての関連するしきい値をさらにシグナリングすることができる。例えば、AP304Aは、エネルギー検出(ED)レベル、OBSS_Thresh、OBSS_Thresh_RX(OBSS_Threshとは異なる場合)、OBSS_Thresh(pp)(OBSSパケットに関わるしきい値がプリアンブル、eRTS、および/またはeCTSなどにおいてパラメータの関数である場合)、1つまたは複数のパラメータ(例えばMCS)の関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーションなど、をシグナリングすることができる。
【0105】
[00109] いくつかの実施形態において、しきい値は、各受信するSTA BSS間隔の関数であることができる。別の実施形態において、しきい値は、例えば、動的感度制御(DSC:Dynamic Sensitivity Control)を介して、固有のAPまでの各STA間隔の関数であることができる。したがって、各STAは、AP304Aインジケーションに基づいてそれ固有のしきい値を計算することができる。いくつかの実施形態において、ワイヤレス媒体を再利用しない送信は、レガシRTS/CTSを使用することができ、ワイヤレス媒体を再利用する送信は、eRTS/eCTSを使用することができる。
【0106】
再利用実施可能性の制御−STAが決定する
[00110] さまざまな実施形態において、OBSS送信間におけるワイヤレス媒体再利用の実施可能性が、各STAによって決定されることができる。例えば、AP304Aは、しきい値をシグナリングすることをやめることができる。STAは、前もってしきい値に気づくことができ、例えば、それらは、メモリに記憶されることができる。別の例として、しきい値は、OBSS送信自体において提供されることができる。例えば、STA306Bは、それの送信において最小の干渉レベルを提供することができる。STA306Aは、提供された最小の干渉レベルに基づいて、ワイヤレス媒体を再利用するか否かを決定することができる。それはまた、干渉要件を満たすためにそれのパワーを変えることができる。
【0107】
例
[00111] さまざまな実施形態において、上述の実施形態の組み合わせが用いられることができる。例えば、一実施形態において、AP304Aは、それのBSS間隔に基づいて再利用が可能であるかどうかを決定することができ、各STAは、送信における情報に基づいてOBSS_Threshを計算することができる。別の例として、AP304Aは、DSCを使用するように各STAに命令することができ、各STAは、AP304Aまでのそれの間隔に基づいてOBSS_Threshを計算することができる。他の実施形態において、本書に説明されるアプローチのさまざまな他の組み合わせが用いられることができる。
【0108】
[00112] 別の例としての実施形態において、AP304Aは、最も近いAP304Bが間隔Dより遠いことを決定することができる。AP304Aは、STAが間隔D2内の任意のOBSS STAに気づかない限り、それのBSS302AにおけるすべてのSTAに対して再利用を許可することができる。AP304Aは、再利用のためのコンディションを示すブロードキャストIEをSTA306Aおよび306Cに送ることができ、それらが要件をパスする場合には、OBSS_Threshを送ることができる。したがって、間隔D2内のいかなるOBSS STAにも気づかない(do not see)STAに関しては、それらは、APによって提供されるOBSS_Threshに基づいてワイヤレス媒体を再利用することができる。
【0109】
[00113] 別の例としての実施形態において、AP304Aは、近隣のAP304Bが間隔Dより遠いことを決定することができる。AP304Aは、最も遠いSTA306Cまでの間隔D1をブロードキャストすることができる。AP304Aは、最も遠いSTA306Bまでの、近隣のAP304Bのブロードキャストされた間隔をリスンすることができる。AP304Aは、AP304Bの最も遠いSTA306BがD2未満であることに気づく場合、および、D1がD2未満である場合、AP304Aは、それのBSS302Aにおける再利用を許可することを決定することができる。したがって、AP304Aは、STAがワイヤレス媒体およびOBSS_Threshを再利用することができることを示すIEを送ることができる。いくつかの実施形態において、AP304Aおよび304Bは、再利用の合意(agreement)を決定するためにお互いにシグナリングすることができる。
【0110】
複数の基本サービスセット識別子(BSSID)を有するAP/コロケートされたAP
[00114] さまざまな実施形態において、AP304は、複数のBSSIDを有することができる。一実施形態において、AP304Aは、どの色に従うべきかを、BSS302Aにシグナリングすることができる。例えば、AP304Aは、特定の間隔および/またはRSSI内のAPのすべての色を示すことができる。このようなディフェラルのさまざまな実施形態は、Attyによる、2015年6月11日に出願された米国特許出願第62/174,444、整理番号153972、に記載されており、それの全体が参照によって本書に組み込まれる。別の実施形態において、AP304Aは、近くのAP(例えばAP304B)と同じ色を選択することができる。
【0111】
[00115] いくつかの実施形態において、AP304Aは、従うべきOBSSの色を提供することができる。従うべきすべてのOBSSの色は、管理フレームに含まれることができる。次に、STA306Aがパケットを受信するとき、STA306Aは、パケットの色を決定し、パケットの色がBSS302Aの色に合うか、あるいは従うべきOBSSの色のうちの1つに合うかを決定する。パケットの色がそれらの色のうちの1つに合う場合、STA306Aは、パケットをオブザーブする。そうでない場合は、STA306Aは、パケットをドロップすることを選択することができる。
【0112】
[00116] 他の実施形態において、AP304Aは、従うべき特定のOBSS(例えば、BSS302B)の同じ色としてBSS302Aの色を割り当てることができる。AP304Aは、BSS302Aの局がBSS302Aの色のパケットをオブザーブするように構成されている場合、その1つまたは複数の局にいかなるインジケーションも送らないことを選択することができる。このように、BSS302Aの局は、同じ色を有する特定のOBSSとBSS302Aからのパケットをオブザーブすることができる。さらに、AP304Aは、従うべきOBSSとBSS302Aに同じ色を割り当てるために、従うべきOBSSのアクセスポイントとさらにネゴシエートすることができる。同様に、AP304Aは、BSS302Aの局がBSS302Aの色を有するパケットをオブザーブするように構成されている場合、その1つまたは複数の局にいかなるインジケーションも送らないことを選択することができる。このように、BSS302Aの局は、従うべきOBSSとBSS302Aからのパケットをオブザーブすることができる。
【0113】
方法をインプリメントする
[00117]
図4は、
図1のワイヤレス通信システム100内で用いられることができるワイヤレス媒体を再利用することの例示的な方法に関わるフローチャート400を示す。この方法は、
図2に示されているワイヤレスデバイス202のように、本書に説明されるデバイスによって全体的にまたは部分的にインプリメントされることができる。図示されている方法は、
図1および3に関して上述されたワイヤレス通信システム100を参照して本書に説明されるが、当業者は、図示されている方法が、本書に説明される別のデバイス、または任意の他の適切なデバイスによってインプリメントされることができることを、理解するだろう。図示されている方法は、さまざまな実施形態で、特定の順序に関して本書で説明されるが、本書のブロックは、異なる順序で実施される、または省略されることができ、および追加のブロックが加えられることができる。
【0114】
[00118] まず、ブロック410において、ワイヤレスデバイスは、基本サービスセット(BSS)における1つまたは複数の局によるワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定する。例えば、AP304Aは、それのBSS間隔に基づいて再利用が可能であるかどうかを決定することができる。1つの例では、STA306Aは、STA306Bから受信されたパケットにおける情報に基づいてOBSS_Threshを計算することができる。
【0115】
[00119] 別の例として、AP304Aは、最も近いAP(例えばAP304B)が間隔Dより遠いことを決定することができる。AP304Aは、STAが間隔D2内のいかなるOBSS STAにも気づかない限り、それのBSS302AにおけるすべてのSTAに再利用を許可することを決定することができる。AP304Aは、再利用のための要件を示すブロードキャスト情報エレメントをSTA306Aおよび306Cに送ることができ、それらが要件をパスする場合、OBSS_Threshを送ることができる。この例では、間隔D2内のいかなるOBSS STA(例えばSTA306B)にも気づかないSTAに関しては、それらは、AP304Aによって提供されるようなOBSS_Threshでワイヤレス媒体を再利用することができる。
【0116】
[00120] 別の例では、AP304Aは、近隣のAP(例えばAP304B)が間隔Dより遠いことを決定することができる。AP304Aは、最も遠いSTAまでの間隔D1をブロードキャストすることができる。AP304Aは、最も遠いSTAまでの、近隣のAPのブロードキャストされた間隔をリスンすることができる。AP304Aが、近隣のAPがD2未満の最も遠いSTAを有することに気づく場合、および、D1がD2未満である場合、AP304Aは、それのBSS302Aにおける再利用を許可することができる。したがって、AP304Aは、STA306Cおよび306Aに、それらがワイヤレス媒体を再利用し、OBSS_Threshを規定することができることを伝える情報エレメントを送ることができる。いくつかの実施形態において、AP304Aはまた、近隣のAP304Aとの合意に基づいて再利用を許可することができる。
【0117】
[00121] 次に、ブロック420において、デバイスは、ワイヤレス媒体の再利用が基準を満たす局に対して許可されることのインジケーションを、再利用を許可することの決定時に、送信する。例えば、AP304Aは、それのBSS302A内のいくつかのまたはすべての局にワイヤレス媒体の再利用を許可するビーコンまたはブロードキャストIEを送信することができる。
【0118】
[00122] そして、ブロック430では、デバイスは、1つまたは複数の再利用パラメータを決定することができる。例えば、AP304Aは、
図3に関して上述された再利用コンディションのうちのいずれかを決定することができる。例えば、AP304Aは、モード1、モード2、モード3(またはそれらの任意の組み合わせ)のルールが満たされる場合に、局がワイヤレス媒体を再利用することを可能にされることを決定することができる。
【0119】
[00123] さまざまな実施形態において、複数の再利用パラメータは、局ごとに異なることができる。言い換えると、異なる再利用パラメータは、局ごとに異なる局に関して決定され、それに関連付けられ、および、それに通信されることができる。例として、AP304Aは、STA304Bのための再利用パラメータの第1のセットを決定することができ、(ブロードキャストメッセージにおいて、または直接、)STA304Bに再利用パラメータの第1のセットを通信することができる。同様に、AP304Aは、STA304Aのための再利用パラメータの第2のセットを決定することができ、(ブロードキャストメッセージにおいて、または直接、)STA304Aに再利用パラメータの第2のセットを通信することができる。いくつかの実施形態において、異なる再利用パラメータは、グループごとに異なるグループの局に関して決定され、それに関連付けられ、および、それに通信されることができる。例として、AP304Aは、STA304AおよびSTA304Bを含む局の第1のグループのための再利用パラメータの第1のセットを決定することができ、(ブロードキャストメッセージにおいて、または直接、)STA304AおよびSTA304Bに再利用パラメータの第1のセットを通信することができる。同様に、AP304Aは、(図示されていない1つまたは複数のSTAを含む)局の第2のグループのための再利用パラメータの第2のセットを決定することができ、(ブロードキャストメッセージにおいて、または直接、)局の第2のグループに再利用パラメータの第2のセットを通信することができる。
【0120】
[00124] そして、ブロック440において、デバイスは、1つまたは複数の再利用パラメータを送信することができる。例えば、AP304Aは、それのBSS302A内のいくつかのまたはすべての局に再利用パラメータを定義するビーコンまたはブロードキャストIEを送信することができる。さまざまな実施形態において、再利用パラメータは、再利用が許可されることのインジケーションとともに送信されることができる。他の実施形態において、再利用パラメータは、別個に送信されることができる。
【0121】
[00125] いくつかの実施形態において、方法は、次のコンディション;局が、第1のしきい値未満の受信信号強度インジケーション(RSSI)を有することができる送信デバイスから重複BSS(OBSS)送信を検出する場合にワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、OBSS送信の宛先デバイスが第2のしきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる、局が、送信デバイスおよび/または対象となる受信デバイスが1つまたは複数のプリアンブルパラメータの関数であることができる動的しきい値未満のRSSIを有することができる場合に、ワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができる;のうちの1つまたは複数を、単独でまたは組み合わせて、備える再利用モードを選択することをさらに含むことができる。方法は、選択された再利用モードのインジケーションを送信することをさらに含むことができる。
【0122】
[00126] さまざまな実施形態において、第1のしきい値と第2のしきい値とは同じであることができる。さまざまな実施形態において、動的しきい値は、対象となる受信機の、および/または送信デバイスの送信パワーの関数であることができる。さまざまな実施形態において、1つまたは複数の再利用パラメータは、送信パワー、エネルギー検出(ED)レベル、送信機受信信号強度インジケーション(RSSI)しきい値、対象となる受信機RSSIしきい値、1つまたは複数のプリアンブルパラメータに基づくRSSIしきい値関数、および、1つまたは複数のパラメータの関数としてノードにおいて耐えられる干渉の量のインジケーション、のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0123】
[00127] さまざまな実施形態において、ワイヤレス媒体の再利用を許可するかどうかを決定することは、1つまたは複数の局のBSS間隔、および/または、アクセスポイントのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、方法は、ワイヤレス媒体の再利用を許可することを決定することと、エンハンスド送信要求送信、および/または、エンハンスド送信可送信を使用することと、をさらに含むことができる。さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおけるすべての局がワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。
【0124】
[00128] さまざまな実施形態において、基準は、BSSにおける局のサブセットがワイヤレス媒体を再利用することを許可されることができることを規定することができる。さまざまな実施形態において、局のサブセットは、それらのBSS間隔に基づくことができる。さまざまな実施形態において、アクセスポイントは、複数のBSS識別子を有することができ、方法は、1つまたは複数の局が従うべき1つまたは複数の色をシグナリングすること、または、近隣のアクセスポイントと同じ色を選択すること、をさらに備える。
【0125】
[00129] 一実施形態において、
図4に示されている方法は、決定回路および送信回路を含むことができるワイヤレスデバイスにおいてインプリメントされることができる。当業者は、ワイヤレスデバイスが、本書に説明される簡略化されたワイヤレスデバイスよりも多くのコンポーネントを有することができることを理解するであろう。本書に説明されるワイヤレスデバイスは、特許請求の範囲内のインプリメンテーションのいくつかの卓越した特徴を説明するために役立つこれらのコンポーネントのみを含む。
【0126】
[00130] 決定回路が、再利用が許可されるかどうかを決定し、および/または適用可能な再利用パラメータを決定するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、決定回路は、
図4のブロック410および430のうちの少なくとも1つを実施するように構成されることができる。決定回路は、プロセッサ204(
図2)、メモリ206(
図2)、およびDSP220(
図2)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかのインプリメンテーションでは、決定するための手段は、決定回路を含むことができる。
【0127】
[00131] 送信回路が、再利用が許可されることのインジケーションおよび/または再利用パラメータを送信するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、送信回路は、
図4のブロック420または440のうちの少なくとも1つを実施するように構成されることができる。送信回路は、送信機210(
図2)、アンテナ216(
図2)、およびトランシーバ214(
図2)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかのインプリメンテーションでは、送信するための手段は、送信回路を含むことができる。
【0128】
[00132] さまざまな実施形態において、ワイヤレスデバイスは、選択回路を含むことができる。選択回路は、再利用モードを選択するように構成されることができる。選択回路は、プロセッサ204(
図2)、メモリ206(
図2)、およびDSP220(
図2)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかのインプリメンテーションでは、選択するための手段は、選択回路を含むことができる。
【0129】
[00133]
図5は、
図1のワイヤレス通信システム100内で用いられることができるワイヤレス媒体を再利用することの例示的な方法に関わるフローチャート500を示す。この方法は、
図2に示されているワイヤレスデバイス202のように、本書に説明されるデバイスによって全体的にまたは部分的にインプリメントされることができる。図示されている方法は、
図1および3に関して上述されたワイヤレス通信システム100を参照して本書に説明されるが、当業者は、図示されている方法が、本書に説明される別のデバイス、または任意の他の適切なデバイスによってインプリメントされることができることを、理解するだろう。図示されている方法は、さまざまな実施形態で、特定の順序に関して本書で説明されるが、本書のブロックは、異なる順序で実施される、または省略されることができ、および追加のブロックが加えられることができる。
【0130】
[00134] まず、ブロック510において、ワイヤレスデバイスは、重複基本サービスセット(OBSS)送信を検出することができる。例えば、STA306Aは、STA306BからのOBSS送信を検出することができる。
【0131】
[00135] そして、ブロック520において、ワイヤレスデバイスは、ワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定することができる。例えば、STA306Aは、ワイヤレス媒体の再利用が許可されることのインジケーションをAP304Aから受信することができる。別の実施形態において、STA306Aは、例えば、STA306Bからの送信における情報および/またはDSCに基づいて、ワイヤレス媒体の再利用が許可されることを一方的に決定することができる。
【0132】
[00136] 次に、ブロック530において、ワイヤレスデバイスは、1つまたは複数の再利用パラメータを決定することができる。例えば、STA306Aは、ビーコンまたはブロードキャストIEを介してAP304Aから再利用パラメータを受信することができる。別の実施形態において、STA306Aは、例えば、STA306Bからの送信における情報、および/またはメモリに記憶されるまたはハードコードされるパラメータに基づいて、再利用パラメータを一方的に決定することができる。
【0133】
[00137] さまざまな実施形態において、複数の再利用パラメータは、局ごとに異なることができる。言い換えると、異なる再利用パラメータは、局ごとに異なる局に関して決定され、それに関連付けられ、および/または、それにおいて受信されることができる。一例として、STA306Cは、ビーコンまたはブロードキャストIEを介してAP304Aから再利用パラメータの第1のセットを受信することができる。同様に、STA306Aは、ビーコンまたはブロードキャストIEを介してAP304Aから再利用パラメータの第2のセットを受信することができる。代替として、STA306Aおよび306Cは、一方的にそれら固有の異なる再利用パラメータを各々決定することができる。いくつかの実施形態において、異なる再利用パラメータは、グループごとに異なるグループの局に関して決定され、それに関連付けられ、および、それにおいて受信されることができる。一例として、STA304AおよびSTA304を含む局の第1のグループは、ビーコンまたはブロードキャストIEを介してAP304Aから再利用パラメータの第1のセットを受信することができる。同様に、(図示されていない1つまたは複数のSTAを含む)局の第2のグループは、ビーコンまたはブロードキャストIEを介してAP304Aから再利用パラメータの第2のセットを受信することができる。
【0134】
[00138] その後、ブロック540において、ワイヤレスデバイスは、1つまたは複数の再利用パラメータおよびワイヤレス媒体を再利用するかどうかを決定することに基づいてメッセージを選択的に送信することができる。例えば、STA306Aは、STA306Bからの送信と再利用パラメータ(例えば、OBSS_Thresh)を比較することができる。1つの例では、STA306Aは、STA306Bからの送信のRSSIがOBSS_Threshに規定されるRSSI未満である場合に、メッセージを送信することができる。
【0135】
[00139] 一実施形態において、
図5に示される方法は、検出回路、決定回路、および送信回路を含むことができるワイヤレスデバイスにおいてインプリメントされることができる。当業者は、ワイヤレスデバイスが、本書に説明される簡略化されたワイヤレスデバイスよりも多くのコンポーネントを有することができることを理解するであろう。本書に説明されるワイヤレスデバイスは、特許請求の範囲内のインプリメンテーションのいくつかの卓越した特徴を説明するために役立つこれらのコンポーネントのみを含む。
【0136】
[00140] 検出回路は、OBSS送信を検出するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、検出回路は、少なくとも
図5のブロック510を実施するように構成されることができる。検出回路は、受信機212(
図2)、DSP220、プロセッサ204、メモリ206、信号検出器218、アンテナ216(
図2)、およびトランシーバ214(
図2)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかのインプリメンテーションでは、検出するための手段は、検出回路を含むことができる。
【0137】
[00141] 決定回路が、再利用が許可されるかどうかを決定するように、および/または適用可能な再利用パラメータを決定するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、決定回路は、
図5のブロック520および530のうちの少なくとも1つを実施するように構成されることができる。決定回路は、プロセッサ204(
図2)、メモリ206(
図2)、およびDSP220(
図2)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかのインプリメンテーションでは、決定するための手段は、決定回路を含むことができる。
【0138】
[00142] 送信回路は、ワイヤレス媒体を再利用するメッセージを選択的に送信するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、送信回路は、
図5のブロック520および540のうちの少なくとも1つを実施するように構成されることができる。送信回路は、送信機210(
図2)、アンテナ216(
図2)、およびトランシーバ214(
図2)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかのインプリメンテーションでは、送信するための手段は、送信回路を含むことができる。
【0139】
[00143] さまざまな実施形態において、ワイヤレスデバイスは、選択回路を含むことができる。選択回路は、再利用モードを選択するように構成されることができる。選択回路は、プロセッサ204(
図2)、メモリ206(
図2)、およびDSP220(
図2)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかのインプリメンテーションでは、選択するための手段は、選択回路を含むことができる。
【0140】
[00144] さまざまな実施形態において、ワイヤレスデバイスは、受信回路を含むことができる。受信回路は、例えばAPからのIEまたはビーコンとして、再利用インジケーション、および/または再利用パラメータを受信するように構成されることができる。受信回路は、受信機212(
図2)、DSP220、アンテナ216(
図2)、およびトランシーバ214(
図2)のうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかのインプリメンテーションでは、受信するための手段は、受信回路を含むことができる。
【0141】
[00145] 当業者であれば、情報および信号が、さまざまな異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。例えば、上記の説明全体を通して参照されることができる、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁気粒子、光場または光粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表わされることができる。
【0142】
[00146] 本開示に説明されるインプリメンテーションへのさまざまな修正が、当業者には容易に明らかであり、本書で定義される包括的な原理が、本開示の精神または範囲から逸脱することなく他のインプリメンテーションに適用されることができる。かくして、本開示は、本書に示されている実施形態に制限されることは意図されておらず、しかし、本書に開示される新規の特徴、原理および請求項に一致する最も広い範囲が与えられるべきである。「例としての(exemplary)」という言葉は、「例、事例、または実例としての役割を果たす」ことを意味するためにのみ、ここで使用されている。「例としての」ものとして、本書に説明された任意のインプリメンテーションは、他のインプリメンテーションに対して好ましいまたは有利なものとして必ずしも解釈されるべきではない。
【0143】
[00147] 別個のインプリメンテーションのコンテキストで本明細書において説明されるある特定の特徴はまた、単一の実施において組み合わせてインプリメントされることができる。反対に、単一のインプリメンテーションのコンテキストにおいて説明されるさまざまな特徴は、また、複数のインプリメンテーションで別々に、または任意の適したサブコンビネーションでインプリメントされることができる。さらに、特徴は、ある組み合わせで作用するように上述され、またそのようなものとしてさらに最初に特許請求もされることができるが、特許請求される組み合わせからの1つまたは複数の特徴は、いくつかのケースにおいて、その組み合わせから削除されることができ、特許請求される組み合わせは、サブコンビネーション、またはサブコンビネーションの変形に向けられることができる。
【0144】
[00148] 本書で使用される場合、アイテムのリスト「のうちの少なくとも1つ」というフレーズは、単一の構成要素(members)を含む、それらのアイテムの任意の組み合わせに言及する。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a−b、a−c、b−c、およびa−b−cをカバーすることを意図されている。本書に使用されているように、「および(and)」あるいは「または(or)」という用語は、互換可能であり、(リストにおける項目の1からすべての範囲で)「および/または(and/or)」として解釈され得る。
【0145】
[00149] 上述された方法のさまざまな動作は、さまざまな(1つまたは複数の)ハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネント、回路、および/または(1つまたは複数の)モジュールのような、動作を実施することが可能である任意の適した手段によって実施されることができる。一般的に、図に示された任意の動作は、動作を実施することが可能である対応する機能的手段によって実施されることができる。
【0146】
[00150] 本開示に関連して説明された、多様な実例となる論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス(PLD)、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、または、本書で説明された機能を実施するために設計された、それらの任意の組み合わせを用いてインプリメントまたは実施されることができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代わりに、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであることができる。プロセッサはまた、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成である、コンピューティングデバイスの組み合わせとしてインプリメントされることができる。
【0147】
[00151] 1つまたは複数の態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせでインプリメントされることができる。ソフトウェアでインプリメントされる場合、機能は、コンピュータ可読媒体における1つまたは複数の命令またはコードとして、記憶または送信されることができる。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体とコンピュータ記憶媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく例の目的で、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROM、または他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、または他の磁気記憶デバイス、または、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用されることができ、およびコンピュータによってアクセスされることができるその他任意の媒体を備えることができる。また、任意の接続が、コンピュータ可読媒体と適切に称される。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、またはその他の遠隔ソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本書で使用される場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイディスクを含み、ここでディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。したがって、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体(例えば、有形媒体)を備えることができる。加えて、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的なコンピュータ可読媒体(例えば、信号)を備えることができる。上記の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0148】
[00152] 本書に開示される方法は、説明された方法を達成するための1つまたは複数のステップまたは動作(action)を備える。方法のステップおよび/または動作は、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに置き換えられることができる。言い換えれば、ステップまたは動作の特定の順序が特定されていない限り、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく修正されることができる。
【0149】
[00153] さらに、本書で説明された方法および技術を実施するためのモジュールおよび/または他の適切な手段は、ダウンロードされることができる、および/または、そうでなければ、適用可能な場合にユーザ端末および/または基地局によって取得されることができることが理解されるべきである。例えば、このようなデバイスは、本書で説明された方法を実施するための手段の転送を容易にするためにサーバに結合されることができる。代替として、本書で説明されたさまざまな方法は、デバイスに記憶手段を結合または提供する際にユーザ端末および/または基地局がさまざまな方法を取得することができるように、記憶手段(例えば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクのような物理記憶媒体など)を介して提供されることができる。さらに、本書で説明された方法および技術をデバイスに提供するための任意の他の適切な技術が、利用されることができる。
【0150】
[00154] 前述の内容が本開示の態様を対象としている一方、本開示の他のおよびさらなる態様は、その基本的な範囲から逸脱することなしに考案されることができ、その範囲は、次の特許請求の範囲によって決定される。
[00154] 前述の内容が本開示の態様を対象としている一方、本開示の他のおよびさらなる態様は、その基本的な範囲から逸脱することなしに考案されることができ、その範囲は、次の特許請求の範囲によって決定される。