【解決手段】ワイヤレスネットワークにおいて、ドナー基地局は、ユーザ機器(UE)が周期PRACHシグナリングを行うことをトリガする信号を送信する。PRACHベースプロティを監視する動的電力ノード(DPN)は、UEの送信したPRACHシグナリングを検出し、DPNのプロキシミティアクティブ化を行う。
サービング基地局から、前記サービング基地局によってサービスされるモバイルデバイスに信号を送信すること、ここにおいて、前記信号が前記モバイルデバイスからの周期物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信をトリガする、を備える、ワイヤレス通信の方法。
前記サービング基地局から、前記モバイルデバイスに非アクティブ化信号を送信すること、ここにおいて、前記非アクティブ化信号が前記モバイルデバイスからの前記周期PRACH送信を停止する、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記信号が、前記周期PRACH送信中に前記サービング基地局から受信されたデータを復号し続けるように前記モバイルデバイスをトリガする、請求項1に記載の方法。
前記DPNが、前記DPNにおいてネイバーリスト中の少なくとも1つの基地局に関連するルートシーケンスのセットを監視すること、ここにおいて、ルートシーケンスの前記セットが前記1つまたは複数のUEからの前記PRACH送信中にある、をさらに備え、ここにおいて、前記決定することが、
前記ネイバーリスト中の前記少なくとも1つの基地局のうちの1つに関連するルートシーケンスの検出されたセットに関連する前記PRACH送信の受信電力に基づいて、前記UEの前記プロキシミティを決定することを備える、請求項10に記載の方法。
前記サービング基地局から、前記モバイルデバイスに非アクティブ化信号を送信すること、ここにおいて、前記非アクティブ化信号が前記モバイルデバイスからの前記周期PRACH送信を停止する、を行うための前記少なくとも1つのプロセッサの構成をさらに備える、請求項21に記載の装置。
前記DPNが、前記DPNにおいてネイバーリスト中の少なくとも1つの基地局に関連するルートシーケンスのセットを監視すること、ここにおいて、ルートシーケンスの前記セットが前記1つまたは複数のUEからの前記PRACH送信中にある、を行うための前記少なくとも1つのプロセッサの構成をさらに備え、ここにおいて、決定するための前記少なくとも1つのプロセッサの前記構成が、
前記ネイバーリスト中の前記少なくとも1つの基地局のうちの1つに関連するルートシーケンスの検出されたセットに関連する前記PRACH送信の受信電力に基づいて、前記UEの前記プロキシミティを決定することを行うための構成を備える、請求項26に記載の装置。
決定するための前記少なくとも1つのプロセッサの前記構成は、前記受信電力を、前記PRACH送信が前記UEによってそれに送られる前記ネイバーリスト中の前記少なくとも1つの基地局のうちの前記1つに関連するしきい値と比較すること、ここにおいて、前記ネイバーリスト中の前記少なくとも1つの基地局の各々がそれ自体のしきい値に関連する、を行うための構成を含む、請求項27に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0032】
[0047]添付の図面に関して以下に示す発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本開示の範囲を限定するものではない。そうではなく、発明を実施するための形態は、本発明の主題の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。これらの具体的な詳細は、あらゆる場合において必要とされるとは限らないことと、いくつかの事例では、よく知られている構造および構成要素は、提示を明快にするためにブロック図の形式で示されることとが当業者には明らかであろう。
【0033】
[0048]本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、米国電気通信工業会(TIA:Telecommunications Industry Association)のCDMA2000(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRA技術は、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形態を含む。CDMA2000(登録商標)技術は、米国電子工業会(EIA:Electronics Industry Alliance)およびTIAからのIS−2000、IS−95およびIS−856規格を含む。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E−UTRA:Evolved UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)、IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash−OFDMAなどの無線技術を実装し得る。UTRA技術およびE−UTRA技術はユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSのより新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と呼ばれる団体からの文書に記載されている。CDMA2000(登録商標)およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と呼ばれる団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上記のワイヤレスネットワークおよび無線アクセス技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線アクセス技術のために使用され得る。明快のために、本技法のいくつかの態様について以下では、LTEまたはLTE−A(代替として一緒に「LTE/−A」と呼ばれる)に関して説明し、以下の説明の大部分ではそのようなLTE/−A用語を使用する。
【0034】
[0049]
図1に、LTE−Aネットワークであり得る、通信のためのワイヤレスネットワーク100を示す。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの発展型ノードB(eNB)110と他のネットワークエンティティとを含む。eNBは、UEと通信する固定局であり得、基地局、ノードB、アクセスポイントなどと呼ばれることもある。各eNB110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを与え得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、eNBのこの特定の地理的カバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスするeNBサブシステムを指すことがある。
【0035】
[0050]eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを与え得る。マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、概して、比較的小さい地理的エリアをカバーすることになり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルは、概して、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることになり、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeNBはマクロeNBと呼ばれることがある。ピコセルのためのeNBはピコeNBと呼ばれることがある。また、フェムトセルのためのeNBはフェムトeNBまたはホームeNBと呼ばれることがある。
図1に示された例では、eNB110a、110bおよび110cは、それぞれマクロセル102a、102bおよび102cのためのマクロeNBである。eNB110xは、ピコセル102xのためのピコeNBである。また、eNB110yおよび110zは、それぞれフェムトセル102yおよび102zのためのフェムトeNBである。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セルをサポートし得る。
【0036】
[0051]ワイヤレスネットワーク100はまた中継局を含む。中継局は、上流局(たとえば、eNB、UEなど)からデータおよび/または他の情報の送信を受信し、そのデータおよび/または他の情報の送信を下流局(たとえば、別のUE、別のeNBなど)に送る局である。中継局はまた、他のUEに対する送信を中継するUEであり得る。
図1に示された例では、中継局110rはeNB110aおよびUE120rと通信し得、ここで、中継局110rは、それらの2つのネットワーク要素(eNB110aおよびUE120r)間の通信を可能にするために、それらの間のリレーとして働く。中継局は、リレーeNB、リレーなどと呼ばれることもある。
【0037】
[0052]ワイヤレスネットワーク100は同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、eNBは同様のフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、eNBは異なるフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は時間的に整合されないことがある。
【0038】
[0053]UE120はワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され、各UEは固定またはモバイルであり得る。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
図1において、両矢印付きの実線は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上での、UEと、そのUEをサービスするように指定されたeNBであるサービングeNBとの間の所望の送信を示す。両矢印付きの破線は、UEとeNBとの間の干渉する送信を示す。
【0039】
[0054]LTE/−Aは、ダウンリンク上では直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重(SC−FDM)を利用する。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数領域で、SC−FDMでは時間領域で送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、Kは、1.4、3、5、10、15、または20メガヘルツ(MHz)の対応するシステム帯域幅に対してそれぞれ72、180、300、600、900、および1200に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHzをカバーし得、1.4、3、5、10、15、または20MHzの対応するシステム帯域幅に対してそれぞれ1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のサブバンドがあり得る。
【0040】
[0055]
図2に、LTE/−Aにおいて使用されるダウンリンクフレーム構造を示す。ダウンリンクの送信タイムラインは無線フレームの単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有し得、0〜9のインデックスをもつ10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは2つのスロットを含み得る。したがって、各無線フレームは、0〜19のインデックスをもつ20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間、たとえば、(
図2に示されているように)ノーマルサイクリックプレフィックスの場合は7つのシンボル期間、または拡張サイクリックプレフィックスの場合は6つのシンボル期間を含み得る。各サブフレーム中の2L個のシンボル期間は0〜2L−1のインデックスを割り当てられ得る。利用可能な時間周波数リソースはリソースブロックに区分され得る。各リソースブロックは、1つのスロット中でN個のサブキャリア(たとえば、12個のサブキャリア)をカバーし得る。
【0041】
[0056]LTE/−Aでは、eNBは、eNB中の各セルについて1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)と2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)とを送り得る。1次同期信号および2次同期信号は、
図2に示されているように、それぞれ、ノーマルサイクリックプレフィックスをもつ各無線フレームのサブフレーム0および5の各々中のシンボル期間6および5中で送られ得る。同期信号は、セル検出および捕捉のためにUEによって使用され得る。eNBは、サブフレーム0のスロット1中のシンボル期間0〜3中で物理ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を送り得る。PBCHはあるシステム情報を搬送し得る。
【0042】
[0057]eNBは、
図2に示されているように、各サブフレームの最初のシンボル期間中で物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)を送り得る。PCFICHは、制御チャネルのために使用されるいくつか(M個)のシンボル期間を搬送し得、ここで、Mは、1、2または3に等しくなり得、サブフレームごとに変化し得る。Mはまた、たとえば、リソースブロックが10個未満である、小さいシステム帯域幅では4に等しくなり得る。
図2に示された例では、M=3である。eNBは、各サブフレームの最初のM個のシンボル期間中で物理HARQインジケータチャネル(PHICH:Physical HARQ Indicator Channel)と物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)とを送り得る。
図2に示された例でも、PDCCHおよびPHICHは最初の3つのシンボル期間中に含まれている。PHICHは、ハイブリッド自動再送信(HARQ:hybrid automatic retransmission)をサポートするための情報を搬送し得る。PDCCHは、UEのためのリソース割振りに関する情報と、ダウンリンクチャネルのための制御情報とを搬送し得る。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間中で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を送り得る。PDSCHは、ダウンリンク上でのデータ送信がスケジュールされたUEのためのデータを搬送し得る。
【0043】
[0058]各サブフレームの制御セクション中で、すなわち、各サブフレームの第1のシンボル期間中でPHICHとPDCCHとを送ることに加えて、LTE−Aはまた、各サブフレームのデータ部分中でもこれらの制御指向チャネルを送信し得る。
図2に示されているように、データ領域を利用するこれらの新しい制御設計、たとえば、リレー物理ダウンリンク制御チャネル(R−PDCCH:Relay-Physical Downlink Control Channel)およびリレー物理HARQインジケータチャネル(R−PHICH:Relay-Physical HARQ Indicator Channel)は、各サブフレームの後のシンボル期間中に含まれる。R−PDCCHは、最初に半二重リレー動作のコンテキストにおいて開発された、データ領域を利用する新しいタイプの制御チャネルである。1つのサブフレーム中の最初のいくつかの制御シンボルを占有するレガシーPDCCHおよびPHICHとは異なり、R−PDCCHおよびR−PHICHは、最初にデータ領域として指定されたリソース要素(RE)にマッピングされる。新しい制御チャネルは、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)、またはFDMとTDMとの組合せの形態であり得る。
【0044】
[0059]eNBは、eNBによって使用されるシステム帯域幅の中心1.08MHzにおいてPSS、SSSおよびPBCHを送り得る。eNBは、これらのチャネルが送られる各シンボル期間中のシステム帯域幅全体にわたってPCFICHおよびPHICHを送り得る。eNBは、システム帯域幅のいくつかの部分においてUEのグループにPDCCHを送り得る。eNBは、システム帯域幅の特定の部分において特定のUEにPDSCHを送り得る。eNBは、すべてのUEにブロードキャスト方式でPSS、SSS、PBCH、PCFICHおよびPHICHを送り得、特定のUEにユニキャスト方法でPDCCHを送り得、また特定のUEにユニキャスト方法でPDSCHを送り得る。
【0045】
[0060]各シンボル期間においていくつかのリソース要素が利用可能であり得る。各リソース要素は、1つのシンボル期間中の1つのサブキャリアをカバーし得、実数値または複素数値であり得る1つの変調シンボルを送るために使用され得る。各シンボル期間中で基準信号のために使用されないリソース要素は、リソース要素グループ(REG:resource element group)中に配置され得る。各REGは、1つのシンボル期間中に4つのリソース要素を含み得る。PCFICHは、シンボル期間0において、周波数上でほぼ等しく離間され得る、4つのREGを占有し得る。PHICHは、1つまたは複数の構成可能なシンボル期間において、周波数全体にわたって拡散され得る、3つのREGを占有し得る。たとえば、PHICHのための3つのREGは、すべてシンボル期間0に属し得るか、またはシンボル期間0、1および2に拡散され得る。PDCCHは、最初のM個のシンボル期間において、利用可能なREGから選択され得る、9、18、32または64個のREGを占有し得る。REGのいくつかの組合せのみがPDCCHに対して可能にされ得る。
【0046】
[0061]UEは、PHICHおよびPCFICHのために使用される特定のREGを知り得る。UEは、PDCCHのためのREGの様々な組合せを探索し得る。探索する組合せの数は、一般に、PDCCHに対して可能にされた組合せの数よりも少ない。eNBは、UEが探索することになる組合せのいずれかにおいてUEにPDCCHを送り得る。
【0047】
[0062]UEは、複数のeNBのカバレージ内にあり得る。そのUEをサービスするために、これらのeNBのうちの1つが選択され得る。サービングeNBは、受信電力、経路損失、信号対雑音比(SNR)など、様々な基準に基づいて選択され得る。
【0048】
[0063]
図3は、アップリンクロングタームエボリューション(LTE/−A)通信における例示的なフレーム構造300を示すブロック図である。アップリンクのために利用可能なリソースブロック(RB:resource block)は、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、構成可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報を送信するためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。
図3の設計は、単一のUEがデータセクション中の連続サブキャリアのすべてを割り当てられることを可能にし得る、連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
【0049】
[0064]UEは、eNBに制御情報を送信するために、制御セクション中のリソースブロックを割り当てられ得る。UEはまた、eノードBにデータを送信するために、データセクション中のリソースブロックを割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック310aおよび310b上の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック320aおよび320b上の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)中でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。アップリンク送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、
図3に示されているように周波数上でホッピングし得る。
【0050】
[0065]再び
図1を参照すると、ワイヤレスネットワーク100は、システムの単位面積当たりのスペクトル効率を改善するために、eNB110の多様なセット(すなわち、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、およびリレー)を使用する。ワイヤレスネットワーク100は、それのスペクトルカバレージのためにそのような異なるeNBを使用するので、それは異種ネットワークと呼ばれることもある。マクロeNB110a〜cは、通常、ワイヤレスネットワーク100のプロバイダによって慎重に計画され、配置される。マクロeNB110a〜cは、概して、高電力レベル(たとえば、5W〜40W)で送信する。概して、かなり低い電力レベル(たとえば、100mW〜2W)で送信する、ピコeNB110xおよび中継局110rは、マクロeNB110a〜cによって与えられたカバレージエリア中のカバレージホールを除去し、ホットスポットにおける容量を改善するために比較的無計画に展開され得る。とはいえ、一般にワイヤレスネットワーク100とは無関係に展開されるフェムトeNB110y〜zは、それらの(1人または複数の)管理者によって許可された場合、ワイヤレスネットワーク100への潜在的なアクセスポイントとして、または少なくとも、リソース協調および干渉管理の協調を実行するためにワイヤレスネットワーク100の他のeNB110と通信し得る、アクティブでアウェアなeNBとしてのいずれかで、ワイヤレスネットワーク100のカバレージエリアに組み込まれ得る。フェムトeNB110y〜zはまた、一般に、マクロeNB110a〜cよりもかなり低い電力レベル(たとえば、100mW〜2W)で送信する。
【0051】
[0066]ワイヤレスネットワーク100など、異種ネットワークの動作中、各UEは、通常、より良い信号品質をもつeNB110によってサービスされ、他のeNB110から受信された不要な信号は干渉として扱われる。そのような動作主体は、著しく準最適な性能をもたらすことがあるが、eNB110の間のインテリジェントリソース協調と、より良いサーバ選択ストラテジーと、効率的な干渉管理のためのより高度の技法とを使用することによって、ワイヤレスネットワーク100においてネットワーク性能の利得が実現される。
【0052】
[0067]ピコeNB110xなどのピコeNBは、マクロeNB110a〜cなどのマクロeNBと比較したとき、かなり低い送信電力によって特徴づけられる。ピコeNBはまた、通常、ワイヤレスネットワーク100などのネットワークの周りにアドホックに配置される。この無計画展開のために、ワイヤレスネットワーク100など、ピコeNB配置をもつワイヤレスネットワークは、カバレージエリアまたはセルのエッジ上のUE(「セルエッジ」UE)への制御チャネル送信のためのより困難なRF環境に寄与し得る、低信号対干渉状態をもつ大きいエリアを有することが予想され得る。さらに、マクロeNB110a〜cの送信電力レベルとピコeNB110xの送信電力レベルとの間の潜在的に大きい格差(たとえば、約20dB)は、混合展開において、ピコeNB110xのダウンリンクカバレージエリアがマクロeNB110a〜cのそれよりもはるかに小さいことを暗示する。
【0053】
[0068]しかしながら、アップリンクの場合、アップリンク信号の信号強度は、UEによって支配され、したがって、どのタイプのeNB110によって受信されたときでも同様である。eNB110のためのアップリンクカバレージエリアがほぼ同じまたは同様であれば、チャネル利得に基づいてアップリンクハンドオフ境界が決定されることになる。これは、ダウンリンクハンドオーバ境界とアップリンクハンドオーバ境界との間の不一致をもたらし得る。追加のネットワーク適応がなければ、不一致により、ワイヤレスネットワーク100におけるサーバ選択またはeNBへのUEの関連付けは、ダウンリンクハンドオーバ境界とアップリンクハンドオーバ境界とがより厳密に一致するマクロeNB専用同種ネットワークにおけるよりも困難になるであろう。
【0054】
[0069]サーバ選択が主にダウンリンク受信信号強度に基づく場合、ワイヤレスネットワーク100などの異種ネットワークの混合eNB展開の有用性は大幅に減少されよう。これは、マクロeNB110a〜cのより高いダウンリンク受信信号強度が、利用可能なすべてのUEを引きつけ、ピコeNB110xはそれのはるかに弱いダウンリンク送信電力のためにどのUEをもサービスしないことがあるので、マクロeNB110a〜cなど、より高電力のマクロeNBのより大きいカバレージエリアが、ピコeNB110xなどのピコeNBを用いてセルカバレージを分割することの利点を限定するためである。さらに、マクロeNB110a〜cは、それらのUEを効率的にサービスするのに十分なリソースを有しない可能性がある。したがって、ワイヤレスネットワーク100は、ピコeNB110xのカバレージエリアを拡張することによってマクロeNB110a〜cとピコeNB110xとの間で負荷をアクティブに分散させようと試みる。この概念はセル範囲拡張(CRE:cell range extension)と呼ばれる。
【0055】
[0070]ワイヤレスネットワーク100は、サーバ選択を決定する方法を変更することによってCREを達成する。サーバ選択がダウンリンク受信信号強度に基づく代わりに、選択はダウンリンク信号の品質に一層基づく。1つのそのような品質ベースの決定では、サーバ選択は、UEに最小の経路損失を与えるeNBを決定することに基づき得る。さらに、ワイヤレスネットワーク100は、マクロeNB110a〜cとピコeNB110xとの間にリソースの固定の区分を与える。しかしながら、このアクティブな負荷分散を伴う場合でも、ピコeNB110xなどのピコeNBによってサービスされるUEに対するマクロeNB110a〜cからのダウンリンク干渉は緩和されるべきである。これは、UEにおける干渉消去、eNB110間のリソース協調などを含む様々な方法によって達成され得る。
【0056】
[0071]ワイヤレスネットワーク100など、セル範囲拡張を用いる異種ネットワークでは、UEが、マクロeNB110a〜cなどのより高電力のeNBから送信されたより強いダウンリンク信号の存在下でピコeNB110xなどのより低電力のeNBからサービスを取得するために、ピコeNB110xは、マクロeNB110a〜cのうちの支配的干渉マクロeNBとの制御チャネルおよびデータチャネル干渉協調に関与する。干渉を管理するために、干渉協調のための多くの異なる技法が採用され得る。たとえば、同一チャネル展開中のセルからの干渉を低減するために、セル間干渉協調(ICIC:inter-cell interference coordination)が使用され得る。1つのICIC機構は適応リソース区分である。適応リソース区分は、いくつかのeNBにサブフレームを割り当てる。第1のeNBに割り当てられたサブフレーム中ではネイバーeNBが送信しない。したがって、第1のeNBによってサービスされるUEが受ける干渉が低減される。サブフレーム割当ては、アップリンクとダウンリンクの両方のチャネル上で実行され得る。
【0057】
[0072]たとえば、サブフレームは、保護サブフレーム(Uサブフレーム)、禁止サブフレーム(Nサブフレーム)、および共通サブフレーム(Cサブフレーム)という3つのクラスのサブフレーム間で割り振られ得る。保護サブフレームは、第1のeNBによって排他的に使用するために第1のeNBに割り当てられ得る。保護サブフレームは、隣接eNBからの干渉がないことに基づいて「クリーン」サブフレームと呼ばれることもある。禁止サブフレームはネイバーeNBに割り当てられたサブフレームであり得、第1のeNBは、禁止サブフレーム中でデータを送信することを禁止される。たとえば、第1のeNBの禁止サブフレームは、第2の干渉eNBの保護サブフレームに対応し得る。したがって、第1のeNBは、第1のeNBの保護サブフレーム中でデータを送信する唯一のeNBである。共通サブフレームは、複数のeNBによってデータ送信のために使用され得る。共通サブフレームは、他のeNBからの干渉の可能性があるため「非クリーン」サブフレームと呼ばれることもある。
【0058】
[0073]異種ネットワークは、異なる電力クラスのeNBを有し得る。たとえば、3つの電力クラスが、電力クラスの高いものから順に、マクロeNB、ピコeNB、およびフェムトeNBとして定義され得る。マクロeNBとピコeNBとフェムトeNBとが同一チャネル展開中にあるとき、マクロeNB(アグレッサeNB)の電力スペクトル密度(PSD:power spectral density)は、ピコeNBおよびフェムトeNB(ビクティムeNB)のPSDよりも大きくなり、ピコeNBおよびフェムトeNBとの大量の干渉を生じ得る。ピコeNBおよびフェムトeNBとの干渉を低減するかまたは最小限に抑えるために、保護サブフレームが使用され得る。すなわち、アグレッサeNB上の禁止サブフレームに対応するように、ビクティムeNBに対して保護サブフレームがスケジュールされ得る。
【0059】
[0074]ワイヤレスネットワーク100など、異種ネットワークの展開では、UEは、UEが1つまたは複数の干渉eNBからの高い干渉を観測し得る支配的干渉シナリオにおいて動作し得る。支配的干渉シナリオは、制限付き関連付けにより発生し得る。たとえば、
図1では、UE120yは、フェムトeNB110yに近接し得、eNB110yについて高い受信電力を有し得る。しかしながら、UE120yは、制限付き関連付けによりフェムトeNB110yにアクセスすることができないことがあり、次いで、(
図1に示されているように)マクロeNB110cに、または(
図1に示されていない)同じくより低い受信電力をもつフェムトeNB110zに接続し得る。その場合、UE120yは、ダウンリンク上でフェムトeNB110yからの高い干渉を観測し得、また、アップリンク上でeNB110yに高い干渉を引き起こし得る。協調干渉管理を使用すると、eNB110cとフェムトeNB110yとは、リソースをネゴシエートするためにバックホール134を介して通信し得る。ネゴシエーションにおいて、フェムトeNB110yは、それのチャネルリソースのうちの1つの上での送信を中止することに同意し、それにより、UE120yがその同じチャネルを介してeNB110cと通信するときと同程度の、フェムトeNB110yからの干渉を、UE120yが受けないことになる。
【0060】
[0075]そのような支配的干渉シナリオでは、UEと複数のeNBとの間の距離が異なるために、UEにおいて観測される信号電力の相異に加えて、同期システム中でもUEによってダウンリンク信号のタイミング遅延も観測され得る。同期システム中のeNBは、推論上、システムにわたって同期される。しかしながら、たとえば、マクロeNBから5kmの距離にあるUEについて考察すると、そのマクロeNBから受信されたダウンリンク信号の伝搬遅延は、約16.67μs(5km÷3×10
8、すなわち、光速、「c」)遅延されるであろう。マクロeNBからのそのダウンリンク信号を、はるかに近いフェムトeNBからのダウンリンク信号と比較すると、タイミング差は有効期間(TTL:time-to-live)誤差のレベルに近づくことがある。
【0061】
[0076]さらに、そのようなタイミング差は、UEにおける干渉消去に影響を及ぼし得る。干渉消去は、同じ信号の複数のバージョンの組合せ間の相互相関特性をしばしば使用する。同じ信号の複数のコピーを組み合わせることによって、おそらく信号の各コピー上に干渉があることになるが、それがおそらく同じロケーションにはないことになるので、干渉はより容易に識別され得る。組み合わされた信号の相互相関を使用すると、実際の信号部分が決定され、干渉と区別され得、したがって干渉を消去することが可能になる。
【0062】
[0077]
図4に、
図1中の基地局/eNBのうちの1つであり得る基地局/eNB110および
図1中のUEのうちの1つであり得るUE120の設計のブロック図を示す。制限付き関連付けシナリオの場合、eNB110は
図1中のマクロeNB110cであり得、UE120はUE120yであり得る。eNB110はまた、何らかの他のタイプの基地局であり得る。eNB110はアンテナ434a〜434tを装備し得、UE120はアンテナ452a〜452rを装備し得る。
【0063】
[0078]eNB110において、送信プロセッサ420は、データソース412からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ440から制御情報を受信し得る。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCHなどのためのものであり得る。データは、PDSCHなどのためのものであり得る。送信プロセッサ420は、データと制御情報とを処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)して、それぞれデータシンボルと制御シンボルとを取得し得る。送信プロセッサ420はまた、たとえば、PSS、SSS、およびセル固有基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ430は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行し得、出力シンボルストリームを変調器(MOD)432a〜432tに与え得る。各変調器432は、(たとえば、OFDMなどのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器432はさらに、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器432a〜432tからのダウンリンク信号は、それぞれアンテナ434a〜434tを介して送信され得る。
【0064】
[0079]UE120において、アンテナ452a〜452rは、eNB110からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)454a〜454rに与え得る。各復調器454は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器454はさらに、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルを処理して、受信シンボルを取得し得る。MIMO検出器456は、すべての復調器454a〜454rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出シンボルを与え得る。受信プロセッサ458は、検出シンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE120の復号されたデータをデータシンク460に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ480に与え得る。
【0065】
[0080]アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ464は、データソース462から(たとえば、PUSCHのための)データを受信し、処理し得、コントローラ/プロセッサ480から(たとえば、PUCCHのための)制御情報を受信し、処理し得る。送信プロセッサ464はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ464からのシンボルは、適用可能な場合はTX MIMOプロセッサ466によってプリコーディングされ、さらに(たとえば、SC−FDMなどのために)変調器454a〜454rによって処理され、eNB110に送信され得る。eNB110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ434によって受信され、復調器432によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器436によって検出され、さらに受信プロセッサ438によって処理されて、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報が取得され得る。プロセッサ438は、復号されたデータをデータシンク439に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ440に与え得る。
【0066】
[0081]コントローラ/プロセッサ440および480は、それぞれeNB110における動作およびUE120における動作を指示し得る。eNB110におけるコントローラ/プロセッサ440および/または他のプロセッサおよびモジュールは、本明細書で説明する技法のための様々なプロセスを実行するか、またはその実行を指示し得る。UE120におけるコントローラ/プロセッサ480および/または他のプロセッサとモジュールはまた、
図8〜
図13に示す機能ブロック、および/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行するか、またはその実行を指示し得る。メモリ442および482は、それぞれeNB110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ444は、ダウンリンク上および/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0067】
[0082]異種ネットワーク、ならびに複数のアクセスノード、基地局、およびeNBが1つまたは複数のUEへの通信を行うために利用可能であり得るネットワークでは、UEがサービスされていないとき、またはサービスされているUEの数が負荷容量を十分に下回るとき、そのようなノードが電力を低減することが有益であり得る。様々なノードは、完全にオフになること、送信信号デューティサイクルを低減すること、送信電力を低減することなど、低電力動作モードを可能にするか、またはアップリンク(UL)拡張ICIC(eICIC)などを可能にする、エネルギー節約特徴を含み得る。
【0068】
[0083]そのような節電低電力モードを実装する様々なノードでは、アクティブUEのプロキシミティ検出に基づくノードアクティブ化プロシージャを定義することが望ましい。本開示は、アクティブUEの検出のために既存の物理アップリンク(UL)チャネル上での送信を利用する向上した解決策を提供する。物理アップリンクチャネル送信は、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)シグネチャシーケンス(signature sequence)など、ランダムアクセスチャネル送信、またはサウンディング基準信号(SRS:sounding reference signal)など、基準信号を含み得る。
【0069】
[0084]
図5は、本開示の一態様による、動的電力ノード(DPN)アクティブ化プロシージャと、DPNをアクティブ化するためにUE送信を利用することとを示すコールフロー図である。
図5に示されているように、ドナーeNB510は無線リソース管理(RRM:radio resource management)サーバ505を含み得る。ドナーeNB510は、時間540においてアクティブ化パラメータでDPN520を構成し得る。アクティブ化パラメータは、UEプロキシミティを検出するための監視状態(たとえば、PRACHシグネチャシーケンス、SRSなど、UE530からの物理アップリンク送信)を示し得る。
【0070】
[0085]DPNは、非アクティビティ(inactivity)または低アクティビティ期間中に電力を低減し得、近くのUEが検出されると、検出されたUEとの通信に参加するために電力を増加させ得る、任意の様々なタイプの基地局またはアクセスポイントである。DPNは、ピコeNB、フェムトeNB、リレー、ユーザeNb(UeNB)(他の近接したモバイルデバイスに対する基地局またはeNBとして構成され得るUE)など、スモールセルであり得るか、またはマクロeNBなど、ラージセルであり得る。本明細書の様々な図に示された例示的な実装形態は、アクセスポイント、UeNBなどを指すことがある。ただし、これらは例示的な実装形態を表すものにすぎず、当業者は、任意のタイプの基地局またはアクセスポイントが様々な態様の範囲内で使用され得ることを容易に認識されよう。
【0071】
[0086]ドナーeNB510は、場合によっては、物理アップリンクチャネル上で送信するようにUE530をトリガし得る。たとえば、ドナーeNB510は、UE530からのPRACHシグネチャシーケンス(またはSRS)の送信をトリガするために、時間550においてPDCCH命令などの制御チャネル命令を送信し得る。アップリンク送信を動的にトリガするのではなく、アップリンク送信は半静的に構成され得る。
【0072】
[0087]アップリンクトリガ(たとえば、制御チャネル命令)を受信したことに応答して、UE530は、時間560において物理チャネル上で送信する(たとえば、PRACHシグネチャシーケンス、SRSなど)。DPN520は、時間570においてUE530からのアップリンク送信を検出し得る。アップリンク送信がしきい値(たとえば、アクティブ化パラメータ中で与えられたしきい値)を満たす場合、DPN520はネットワークアクティブ化または自律アクティブ化のいずれかを開始することができる。
【0073】
[0088]ネットワークアクティブ化の場合、DPN520は、時間580においてドナーeNB510にアクティブ化要求を送信する。アクティブ化要求を受信したことに応答して、ドナーeNB510は、リレーが時間595において電源投入し得るように、時間590においてDPN520にアクティブ化許可を送信し得る。自律アクティブ化の場合、フローは、時間570から、DPN520が自動的にアクティブ化する時間595に直接進む。
【0074】
[0089]上記で説明したように、一態様によれば、ドナーeNB510はアクティブ化パラメータでDPN520を構成し得る。アクティブ化パラメータは、DPN520がUE530プロキシミティを検出することを可能にする。これらのパラメータは、PRACHシグネチャシーケンス空間、時間/周波数リソース、またはSRSに関係するものなど他のアップリンクサウンディング送信信号パラメータを含み得る。PRACHパラメータの場合、DPN520は、サービングセルPRACH構成と、場合によっては(1つまたは複数の)近隣セルのPRACH構成とに基づいて構成され得る。アクティブ化パラメータはまた、しきい値、UE530が、それを上回るとリレーをアクティブ化することを正当化するのに十分近接していると見なされるそのような最小信号強度を含むことができる。代替的にまたは追加として、干渉しきい値が与えられ得る。
【0075】
[0090]
図5に示されているように、ドナーeNB510は、シグネチャシーケンスならびに時間および/または周波数リソースの予約済みセットを使用して、たとえば、PRACH送信、SRSなどとともに、アップリンク上で送信するようにUE530を動的にトリガし得る。トリガリングは、データ負荷、無線状態など、ドナーeNB510によって観測される基準に基づき得る。すなわち、ドナーeNB510は、高いダウンリンクデータ負荷の場合およびネットワークがロードされるときにのみUEのためのアップリンクトリガを送信し得る。代替的に、ドナーeNB510は、ネットワークセットアップ中にアップリンク送信の周期的トリガまたはイベントベースのトリガを半静的に構成し得る。
【0076】
[0091]DPN520は、すべての可能な構成に基づいて、PRACH信号、SRSなど、アップリンク送信を探索し得ることに留意されたい。とはいえ、可能な構成の数は限られた数である。
【0077】
[0092]一態様によれば、リレーは、PDCCH命令など、アップリンクトリガでアクティブ化された専用プリアンブルを探索するようにさらに制限され得る。DPN520は、シグネチャシーケンスの予約済みセットを探索しているので、DPN520は、UE530の初期アクセス段階中に送られるアップリンク送信(たとえば、PRACH送信、SRSなど)によりアクティブ化されない。
【0078】
[0093]PRACHシグネチャシーケンスの1つの利点は、PRACHシグネチャシーケンスのサイクリックプレフィックスが大きいので、PRACHシグネチャシーケンスがタイミング不確実性を意図的に処理することである。
【0079】
[0094]
図5にさらに示されているように、一態様によれば、UE530は、PRACHシグネチャシーケンス、SRSなど、アップリンクメッセージを送信し得る。アップリンク送信は、ドナーeNB510へのアップリンクデータ送信のために使用されるものと同じキャリア周波数(たとえば、2GHz)上またはDPN520へのアクセスリンクのキャリア周波数(たとえば、3.6GHz)上であり得る。UE530は、無線状態、データローディング、または電力ヘッドルーム(たとえば、送信電力)など、UE530からの追加情報を搬送するために、シグネチャシーケンスのプールからPRACHシグネチャシーケンスを選択するように構成され得る。いくつかの態様によれば、アップリンク送信は全電力レベルまたは固定電力レベルで送信される。
【0080】
[0095]DPNは、他のノードに宛てられた、UEによって送信された、PRACH送信、SRSなど、アップリンク送信を検出する。UEに対して、サービングeNBによって送信されるアップリンク信号要求は、PRACHの送信を生じるランダムアクセスプロシージャを単にトリガするか、またはSRSなどの送信をシグナリングする。本開示の様々な態様では、UEは、要求されたPRACH、SRS、または他のそのような要求されたアップリンク信号送信がDPNアクティブ化を対象とすることを知らないことがある。UEは、サービングeNBから、アップリンク信号をトリガするPDCCH命令を受信し、UEは信号を送信する。DPNは、他のノードに宛てられたプリアンブルが送られるリソースを知っていることがあり、また、バックホール協調を通してなど動的に、あるいはネットワーク規格を通してまたは相手先商標製品製造(OEM:original equipment manufacturing)情報設定を介してなど半静的に、プリアンブル識別子(ID)をも潜在的に知っていることがある。これらのリソースおよび/またはプリアンブルIDは、プリアンブルを送信するUEの識別情報、または対応するサービングeNBの識別情報を決定するために、DPNによって使用され得る。識別情報は、UEの規格能力(たとえば、Rel−8、Rel−10など)など、ネットワーク全体の識別情報またはプロパティを含み得る。
【0081】
[0096]本開示の態様は、個々の信号命令の必要がない周期アップリンク信号送信を提供する。PRACHまたはSRS送信ごとに単一のPDCCH命令を必要とする代わりに、サービングeNBからのシグナリングが周期アップリンク信号送信をトリガする。本開示では、周期PRACHは、各々が前の送信に依存しない、新しいPRACHプロシージャの周期開始を指す。サービング基地局からの単一のトリガリング信号が、周期性がトリガリングによって設定され得る、UEからの複数の周期アップリンク信号送信をトリガする。
【0082】
[0097]
図6は、本開示の一態様に従って構成された周期PRACHトリガを示すコールフロー図である。UE600はeNB602によってサービスされる。低減電力モードにあるDPN601は、それがサービスするか、またはキャリアサポートを与え得る、近くのUEからのPRACH送信を監視する。時間603において、eNB602はUE600にPRACHトリガ信号を送信する。PRACHトリガ信号は、レイヤ3の無線リソース制御(RRC:radio resource control)、またはレイヤ2のPDCCHなど、レイヤ2または3の様々な信号タイプであり得る。トリガ信号は、UE600からの周期PRACH送信をトリガする。UE600は、時間605においてPRACHを送信し始める。図示のように、UE600は、時間606〜時間608においても送信する。時間606〜時間608においてUE600によって送信されるPRACH信号は個々のPDCCH信号に依拠しない。PRACH信号がUE600から送信されたとき、DPN601は、時間605〜時間608において信号を監視し、検出する。DPN601は、時間605〜時間608においてPRACH信号のいずれかを検出した後にアクティブ化し得る。代替的に、DPN601は、検出の信頼性を高めるために、時間605〜時間608においてPRACH信号を組み合わせ得る。
【0083】
[0098]eNB602からのトリガ信号はオン/オフトリガを与え得る。たとえば、時間603におけるトリガ信号は、時間605〜時間608においてPRACH信号を送信し始めるようにUE600をトリガする。代替時間609において、eNB602は、PRACH信号の送信を停止することをUE600に示す別のトリガ信号を送信する。
【0084】
[0099]代替態様では、時間603におけるeNB602からのトリガ信号は、UE600がPRACH信号を生成および管理する際に使用する信号設定を含む。時間603においてトリガ信号を受信すると、UE600はまた、それのPRACH送信のためにPRACH設定604を実装する。これらの設定は、半永続的PRACH送信のための持続時間および間隔を与え得る。たとえば、時間603におけるトリガ信号は、PRACH信号の周期性を確立すること、シグネチャシーケンスセット、開ループ電力シーケンスに関する送信電力変更などを含む、UE600のための命令および設定を含む。それらの設定はまた、UE600がPRACH信号を送信すべきときを示す基準信号受信電力(RSRP:reference signal receive power)しきい値を与え得る。
【0085】
[00100]DPNに対するUEのプロキシミティは、経路損失を通してなど、UEからDPNまでの粗い距離を推定することによって決定される。距離を推定するために、PRACHの受信電力と推定送信電力の両方がDPNによって使用される。ただし、PRACHのための送信電力は固定ではない。現在、PRACH送信電力は、UEによって決定されたダウンリンク経路損失推定値に基づく。したがって、推定距離は信頼できないことがあり、それにより、DPNによるプロキシミティ検出は望ましいそれより信頼できなくなり得る。
【0086】
[00101]本開示の追加の態様では、時間603において送られるトリガ信号は、UE600が固定電力でPRACHを送信するための指示を含み得る。固定電力は、特定の電力設定であるか、または単に、および最大電力で送信するための指示であり得る。したがって、UE600がプロキシミティ検出電力指示をもつトリガ信号を受信したとき、UE600は、固定ルール(たとえば、最大電力、所定の固定電力)に従って送信電力を設定し、現在の経路損失ベースの電力ルールの代わりに固定電力を使用してPRACHを送信する。UE PRACHプロシージャにおける固定電力の使用は、送信UE600に対するプロキシミティを測定するための信頼できる機構をDNP601に与える。
【0087】
[00102]本開示の代替態様では、
図6に示された例は、PRACH送信の代わりに、DPNによってプロキシミティ検出を可能にするためにSRSまたは他のタイプのアップリンク信号を使用して実装され得ることに留意されたい。
【0088】
[00103]時間603におけるeNB602からのトリガシグナリングはまた、トリガされたPRACHまたはSRSなどの他のアップリンク信号などがプロキシミティ検出のためのものであるというUE600への識別情報を含み得、UE600が受信したPDCCHデータを復号し続けるようにUE600を促すことにさらに留意されたい。一般的なPRACHプロシージャでは、UEは、通信セッションが再確立されるまで、PDCCHを復号することを中止する。トリガ信号に、復号を続けることをUE600に通知させると、復号の中断によって引き起こされる追加の通信遅延がないことがある。たとえば、UE600がPRACH設定604を実装したとき、設定のうちの1つが、復号を続けることをUE600に通知する。代替時間610において、eNB602は、ダウンリンクデータをもつPDCCHを送信する。UE600は、依然として周期PRACHを送信するプロセスにある間に、611においてPDCCHを復号する。UE600はまた、時間612においてeNB602から送られたPDCCHを613において復号する。したがって、本開示の説明する態様では、UE600は、それが周期PRACH送信プロシージャに入れられても、PDCCHを復号し続ける。
【0089】
[00104]PDCCHを復号し続けるための信号は、eNB602からのトリガ信号中で送信される別個の信号を含み得ることに留意されたい。それはまた、eNB602からトリガ信号を受信したことに単に基づいて、UE600によって解釈されるプロシージャであり得る。
【0090】
[00105]
図7は、本開示の一態様に従って構成されたワイヤレスネットワークを70示すブロック図である。ワイヤレスネットワーク70は、サービングeNB700によってサービスされるUE701を含む。サービングeNB700は、UE701からのPRACHのための命令を含むRRC信号またはPDCCHであり得るPRACHトリガ信号704をUE701に送信する。応答して、UE701はPRACH信号705を周期的に送信し始める。DPN702およびUeNB703は、現在パワーダウンモードにあるが、近接UEについてPRACH信号を監視している。DPN702およびUeNB703は、PRACHベースプロキシミティプロシージャに従ってPRACH信号705を検出し得る。DPN702とUeNB703は同じエンティティであり得る(たとえば、DPNはUeNBであり得る)ことに留意されたい。
【0091】
[00106]本開示の態様によれば、PRACH信号705の第1の送信を受信すると直ちにPRACH確認応答メッセージ(たとえば、msg2)を送信する代わりに、サービングeNB700は確認応答メッセージの送信を遅延させる。PRACH肯定応答メッセージを受信することなしに、UE701はPRACH信号705の送信を繰り返す。複数のPRACH送信がある場合、DPN702およびUeNB703は複数のPRACH信号を検出することが可能であり、これは、PRACH送信の正確な検出および分析の確率を改善する。その上、様々な態様では、UE701は、信号がサービングeNB700によって正常に受信されなかったと考え得るので、UE701は、PRACH信号705の各連続送信について送信電力を増加させ得る。したがって、DPN702およびUeNB703はPRACH送信の成功検出および処理の確率をさらに高めることになる。
【0092】
[00107]サービングeNB700は様々な方法でPRACH肯定応答の送信の遅延を制御し得る。たとえば、サービングeNB700は、PRACH信号705のうちの第1のPRACH信号が受信されたときにタイマーを開始し得る。タイマーの満了の後に、サービングeNB700は、UE701に、PRACH信号705を送信することを停止させる、PRACH肯定応答を送信する。
【0093】
[00108]本開示の追加の態様によれば、DPN702およびUeNB703は、現在のLTE規格において指定されているように、連続的に割り当てられたルートシーケンスではなく、複数のネイバー基地局からのルートシーケンスを監視するように構成される。監視されるルートシーケンスのセットは、ネットワーク全体で半静的に設定され得るか、またはPRACHベースプロキシミティのために特別に維持され得る。その上、ルートシーケンスのセットは、DPN702およびUeNB703が全電力eNB状態にあるときに変化する。ルートシーケンスのセットをより良く管理するために、ネイバーリストがDPN702およびUeNB703において維持される。ネイバーリストは、PRACHベースプロキシミティ検出のためにルートシーケンスがそれについて監視されるネイバー基地局のセットを含み得る。たとえば、DPN702およびUeNB703によって維持されるネイバーリストは、eNB706〜707およびアクセスノード708など、近隣基地局を含み得る。
【0094】
[00109]本開示のいくつかの態様では、そのようなネイバーリストは、ネットワーク事業者または管理者によって構成され得るか、あるいは、DPN702およびUeNB703など、特定のDPNが、UeNB703によって行われるダウンリンク測定など、ダウンリンク測定を使用して、またはDPN702によって実行されるネットワークリスニングなど、ネットワークリスニングを通して、近くの基地局を自律的に(autonomously)決定し、ネイバーリストを構築し得る。さらに、ネイバーリストは、UEが、DPN702およびUeNB703など、DPNから/に、サービング基地局700またはeNB706〜707など、マクロ基地局に/からハンドオーバされることなど、いくつかのネットワークイベントに基づいて動的に適応され得る。
【0095】
[00110]本開示の様々な態様では、ネイバー固有しきい値は、PRACHベースプロキシミティ検出のために維持されるネイバーリスト中の各ネイバー基地局に関連し得る。DPN702およびUeNB703など、DPNは、受信されたPRACH電力を、UEがPRACH信号をそれに送っている特定の基地局に対応する割り当てられたしきい値と比較する。しきい値がネイバーリスト中の特定の基地局について満たされるとき、DPNは、プロキシミティを決定し、全電力アクティブモードに切り替わる。
【0096】
[00111]存在し得る異なる伝搬状態、アンテナ構成などのために、異なるしきい値がネイバーリスト中の異なる基地局に割り当てられる。その上、山、建築物など、地理的特徴により、特定の基地局のフットプリントは、不規則であるか、一様でないか、または非対称的に配置され得る。しきい値は、これらの考慮事項に基づいて決定される。たとえば、UeNB703によって維持されるネイバーリストに関して、サービングeNB700に関連するしきい値は、eNB706がUeNB703により近いので、eNB706に関連するしきい値よりも低いことがある。したがって、eNB706が、UE701をサービスしており、PRACH命令709を送る場合、UeNB703によって検出されたPRACH信号710は、UeNB703の完全なアクティブ化をトリガするために、PRACH信号がサービングeNB700に送られ、UE701がサービングeNB700によってサービスされるときの、PRACH信号705の受信電力よりも低い受信電力を有する必要がある。
【0097】
[00112]本開示の代替態様では、
図7に示された例は、PRACH送信の代わりに、DPNによってプロキシミティ検出を可能にするためにSRSまたは他のタイプのアップリンク信号を使用して実装され得ることに留意されたい。
【0098】
[00113]
図8は、本開示の一態様を実装するために実行される例示的なブロックを示す機能ブロック図である。ブロック800において、基地局とモバイルデバイスとの間の通信が確立される。
図14を参照すると、本開示の一態様に従って構成されたeNB602のブロック図が示されている。
図8に示されたブロックの例では、eNB602は、メモリ442に記憶された論理を実行し、eNB602の特徴および機能を定義する構成要素を制御する、コントローラ/プロセッサ440を含む。eNB602は、ワイヤレス無線機1400と信号生成器1401とをさらに含む。ワイヤレス無線機1400は、
図4にさらに示されている個々の構成要素を含み得る。信号生成器1401は、送信プロセッサ420など、個々の構成要素を含み得る。コントローラ/プロセッサ440の制御下で、eNB602は、信号生成器1401を使用して信号を生成し、それらの信号を、ワイヤレス無線機1400を使用してeNB602によってサービスされているUEに送信する。
【0099】
[00114]ブロック801において、サービング基地局はモバイルデバイスに信号を送信し、ここにおいて、その信号はモバイルデバイスからの周期PRACH送信をトリガする。たとえば、コントローラ/プロセッサ440は、周期PRACH送信を開始するように被サービスUEをトリガするトリガ信号を生成するための機能を動作させる、メモリ442に記憶されたPRACHベースプロキシミティ論理1402を実行する。選択された態様では、PRACHベースプロキシミティ論理1402の動作機能はPRACH設定1403にアクセスし得、PRACH設定1403は、周期性、持続時間、送信電力、RSRPしきい値情報など、UEが周期PRACH信号を生成し、送信する際に使用する、トリガ信号内のPRACH信号についての設定情報を含む。コントローラ/プロセッサ440の制御下で、eNB602は、レイヤ3信号(たとえば、RRC)、レイヤ2信号(たとえば、PDCCH)を含む、様々な信号としてトリガ信号を生成し得る信号生成器1401においてトリガ信号を生成する。トリガ信号は、次いで、ワイヤレス無線機1400を介してUEに送信される。
【0100】
[00115]随意のブロック802において、DPNは、サービング基地局によってトリガされた周期PRACH送信の検出に基づいてモバイルデバイスのプロキシミティを決定する。随意のブロック802は、
図10のブロック1004に示されている機能と同様の機能をDPNに与える。たとえば、eNB110は、DPN601など、DPNの構成要素を表し得る。そのような表現において、DPN601のコントローラ/プロセッサ440は、メモリ442に記憶されたPRACHベースプロキシミティ論理1603(
図16)の実行中に、アンテナ434a〜tを通して受信される信号を監視し、それらの信号が、復調器/変調器432a〜tによって復調され、モバイルデバイスによって送信された周期PRACH信号であると決定される、動作環境を作成する。周期PRACH信号の検出は、コントローラ/プロセッサ440の制御下で、モバイルデバイスがサービング基地局に近接していると決定するようにPRACHベースプロキシミティ論理1603の動作環境に促す。
【0101】
[00116]
図9は、本開示の一態様を実装するために実行される例示的なブロックを示す機能ブロック図である。ブロック900において、モバイルデバイスはサービング基地局から信号を受信する。
図15を参照すると、本開示の一態様に従って構成されたUE600のブロック図が示されている。
図9に示されたブロックの例では、UE600は、メモリ482に記憶された論理を実行し、UE600の特徴および機能を定義する構成要素を制御する、コントローラ/プロセッサ480を含む。UE600は、ワイヤレス無線機1500と信号生成器1501とをさらに含む。ワイヤレス無線機1500は、
図4にさらに示されている個々の構成要素を含み得る。信号生成器1501は、送信プロセッサ464など、個々の構成要素を含み得る。ワイヤレス無線機1500を通して受信され、復調された無線周波数信号は、PRACH送信をトリガするためのトリガ信号としてコントローラ/プロセッサ480の制御下で復号され得る。
【0102】
[00117]ブロック901において、モバイルデバイスは、信号に応答して周期PRACH送信を送る。たとえば、トリガ信号に応答して、コントローラ/プロセッサ480は、メモリ482に記憶されたPRACHシグナリング論理1502を実行する。PRACHシグナリング論理1502の実行環境は、UE600に、信号生成器1501を使用して周期PRACH信号を生成させる。周期PRACH信号を生成する際に、PRACHシグナリング論理1502の実行環境は、送信電力、PRACH送信の周期性、持続時間などを設定し得る、メモリ482中のPRACH設定1503にアクセスする。PRACH設定1503に記憶された個々の設定は、ネットワーク、機器製造業者によってあらかじめ決定され得るか、またはサービング基地局から受信されたトリガ信号中に含まれ得る。PRACH信号が生成されると、UE600はワイヤレス無線機1500を介して信号を送信する。
【0103】
[00118]
図10は、本開示の一態様を実装するために実行される例示的なブロックを示す機能ブロック図である。ブロック1000において、DPNは低減電力モードに入る。
図16を参照すると、本開示の一態様に従って構成されたDPN601のブロック図が示されている。
図10に示されたブロックの例では、DPN601は、メモリ442に記憶された論理を実行し、DPN601の特徴および機能を定義する構成要素を制御する、コントローラ/プロセッサ440を含む。DPN601は、ワイヤレス無線機1600と、信号検出器1601と、電力コントローラ1602とをさらに含む。ワイヤレス無線機1600は、
図4にさらに示されている個々の構成要素を含み得る。信号検出器1601はまた、MIMO検出器436および受信プロセッサ438など、個々の構成要素を含み得る。被サービスUEとの通信に完全には関与していないとき、DPN601は、電力コントローラ1602を制御するコントローラ/プロセッサ440の制御下で、低電力状態に切り替わるために電力を低減し得る。
【0104】
[00119]ブロック1001において、DPNは、DPNに近接した1つまたは複数のUEからのPRACH送信を監視する。たとえば、コントローラ/プロセッサ440は、ワイヤレス無線機1600を通して受信される近接UEからのPRACH送信を監視し始めるために、メモリ442中のPRACHベースプロキシミティ論理1603を実行する。
【0105】
[00120]ブロック1002において、DPNは複数の候補PRACH送信を検出する。たとえば、ワイヤレス無線機1600を通してDPN601において受信された信号は、そのような受信された信号がPRACH送信であるかどうかを決定するために、PRACHベースプロキシミティ論理1603を実行するコントローラ/プロセッサ440の制御下で信号検出器1601を通して処理される。
【0106】
[00121]ブロック1003において、DPNは、UEからの検出されたPRACH送信を決定するために複数の候補PRACH送信を組み合わせる。たとえば、近接UEによる周期または複数のPRACH信号の送信がある場合、DPN601は、コントローラ/プロセッサ440の制御下で信号検出器1601を用いて、候補PRACH信号が、実際検出されたPRACH信号であるかどうかをより正確に決定するために、ワイヤレス無線機1600を介して受信された複数の候補PRACH信号の統計的組合せを使用し得る。
【0107】
[00122]ブロック1004において、DPNは、検出されたPRACH送信に基づいてUEのプロキシミティを決定する。たとえば、PRACHベースプロキシミティ論理1603を実行するコントローラ/プロセッサ440の制御下で、検出されたPRACH信号を送信したUEの距離は、PRACH信号の受信信号電力をUEによる既知のまたは推定送信電力と比較することによって決定され得る。決定された距離がDPN601からのしきい値距離とともに入る場合、コントローラ/プロセッサ440は、UEがDPN601に近接していると決定する。
【0108】
[00123]ブロック1005において、DPNは、プロキシミティに応答してDPNの動作を変更する。たとえば、DPN601が、検出されたPRACH信号を送信したUEが近接していると決定したとき、コントローラ/プロセッサ440は、電力コントローラ1602に、DPN601を低電力状態から全電力状態に切り替えさせ得る。全電力状態において、DPN601は、UEの現在のサービング基地局からのUEのハンドオーバの準備をし得るか、またはキャリアアグリゲーションアプリケーションにおいてキャリアサポートを与え得る。
【0109】
[00124]
図11は、本開示の一態様を実装するために実行される例示的なブロックを示す機能ブロック図である。ブロック1100において、サービング基地局はモバイルデバイスからPRACH送信を受信する。
図11に示されたブロックの例では、eNB602のワイヤレス無線機1400は、
図8に関して言及された構成要素に加えて、MIMO検出器436など、個々の構成要素をも含み得る。ワイヤレス無線機1400を通して受信された信号は、コントローラ/プロセッサ440の制御下で、復号され、近接UEからのPRACH送信として解釈される。これらの構成要素と行為の組合せは、サービング基地局において、モバイルデバイスからPRACH送信を受信するための手段を与え得る。
【0110】
[00125]ブロック1101において、サービング基地局は、モバイルデバイスへのPRACH肯定応答メッセージの送信を遅延させる。たとえば、PRACHベースプロキシミティ論理1402のコントローラ/プロセッサ440による実行中に、実行動作は、eNB602に、PRACH信号を送信したUEに肯定応答メッセージ(たとえば、msg2)を送信することを遅延させる。遅延は、タイマー(図示せず)を使用して実装されるか、またはPRACH送信の受信電力を測定し、受信電力がUEからの全電力送信に対応するときに肯定応答の送信をトリガすることによって実装され得る。これらの構成要素と行為の組合せは、サービング基地局が、モバイルデバイスへのPRACH肯定応答メッセージの送信を遅延させるための手段を与え得る。
【0111】
[00126]本開示の様々な態様では、しきい値は、静的に構成されるか、運用、アドミニストレーション、保守(OAM:operations, administration, maintenance)インターフェースなどを通して、半静的に構成され得、あるいは、しきい値は、(たとえば、UeNB703などのUeNBによる)ダウンリンク測定、ネットワークイベント、またはネットワークリスニングなど、様々な状態に基づいて、動的に維持または最適化され得る。UEに対するプロキシミティを検出した後に、パワーアップしたが、ハンドオーバ、またはキャリアサポートを与えるようにとの命令を経験しないという、フォールスアラームなどの問題に対処するために、動的最適化が使用され得る。そのようなフォールスアラームが特定の基地局について経験される場合、DPNは、しきい値を増加させることによって、その基地局に関連するしきい値を最適化し得る。しきい値はまた、ネイバーリスト中の基地局と特定のDPNの両方の現在の負荷状態に基づいて最適化され得る。基地局が高い負荷をシグナリングする場合、DPNは、基地局負荷を緩和するために利用可能性を増加させるために、しきい値を低減し得る。DPNがより高い負荷を有する場合、しきい値は、近接UEのハンドオーバによるさらなる負荷を回避するために増加され得る。
【0112】
[00127]
図12は、本開示の一態様を実装するために実行される例示的なブロックを示す機能ブロック図である。ブロック1200において、DPNは、DPNにおいて低減電力モードに入る。
図10に示されたブロックの例では、DPN601は、メモリ442に記憶された論理を実行し、DPN601の特徴および機能を定義する構成要素を制御する、コントローラ/プロセッサ440を含む。DPN601は、ワイヤレス無線機1600と、信号検出器1601と、電力コントローラ1602とをさらに含む。ワイヤレス無線機1600は、TX MIMOプロセッサ430、変調器/復調器432a〜t、およびアンテナ434a〜tなど、
図4にさらに示されている個々の構成要素を含み得る。信号検出器1601はまた、MIMO検出器436および受信プロセッサ438など、個々の構成要素を含み得る。被サービスUEとの通信に完全には関与していないとき、DPN601は、電力コントローラ1602を制御するコントローラ/プロセッサ440の制御下で、低電力状態に切り替わるために電力を低減し得る。これらの構成要素と行為の組合せは、DPNにおいて低減電力モードに入るための手段を与え得る。
【0113】
[00128]ブロック1201において、DPNは、それが維持するネイバーリスト中の少なくとも1つの基地局に関連するルートシーケンスのセットを監視する。たとえば、DPN601はメモリ442中でネイバーリスト1604を維持する。ネイバーリスト1604は、測定とネットワークリスニングとを使用してDPN601によって自律的にコンパイルされ、維持され得るか、あるいは、ネットワークまたは機器製造業者によって静的に構成されるか、またはネットワークを通して半静的に構成され得る。ネイバーリスト1604中の各基地局は、PRACH送信中で送られ得るルートシーケンスセットに基づいて区別される。コントローラ/プロセッサ440によるPRACHベースプロキシミティ論理1603の実行を通して、信号検出器1601は、ワイヤレス無線機1600を通して受信された、検出されたPRACH送信中に埋め込まれたルートシーケンスのセットを監視するように構成される。これらの構成要素と行為の組合せは、DPNが、DPNにおいてネイバーリスト中の少なくとも1つの基地局に関連するルートシーケンスのセットを監視するための手段を与え得、ここにおいて、ルートシーケンスのセットは1つまたは複数のUEからのPRACH送信中にある。
【0114】
[00129]ブロック1202において、DPNは、PRACH送信の受信電力に基づいてUEのプロキシミティを決定する。たとえば、PRACHベースプロキシミティ論理1603を実行するコントローラ/プロセッサ440の制御下で、検出されたPRACH信号を送信したUEの距離は、PRACH信号の受信信号電力をUEによる既知のまたは推定送信電力と比較することによって決定され得る。決定された距離がDPN601からのしきい値距離とともに入る場合、コントローラ/プロセッサ440は、UEがDPN601に近接していると決定する。これらの構成要素と行為の組合せは、DPNが、ネイバーリスト中の少なくとも1つの基地局のうちの1つに関連するルートシーケンスの検出されたセットに関連するPRACH送信の受信電力に基づいて、UEのプロキシミティを決定するための手段を与え得る。
【0115】
[00130]ブロック1203において、DPNは、プロキシミティに応答してDPNの動作を変更する。たとえば、DPN601が、検出されたPRACH信号を送信したUEが近接していると決定したとき、コントローラ/プロセッサ440は、電力コントローラ1602に、DPN601を低電力状態から全電力状態に切り替えさせ得る。全電力状態において、DPN601は、UEの現在のサービング基地局からのUEのハンドオーバの準備をし得るか、またはキャリアアグリゲーションアプリケーションにおいてキャリアサポートを与え得る。これらの構成要素と行為の組合せは、プロキシミティに応答してDPNの動作を変更するための手段を与え得る。
【0116】
[00131]
図13は、本開示の一態様を実装するために実行される例示的なブロックを示す機能ブロック図である。ブロック1300において、DPNは、受信電力を、PRACH送信がUEによってそれに送られるネイバーリスト中の基地局のうちの1つに関連するしきい値と比較する。たとえば、ネイバーリスト1604中で識別される基地局に加えて、ネイバーリスト1604中の各そのような基地局は信号しきい値1605中のしきい値を割り当てられ得る。しきい値は、伝搬状態、地理的特徴、アンテナ構成など、様々な特性および状態に基づいて割り当てられる。信号しきい値1605中のしきい値は、検出されたPRACH信号を送信したUEのプロキシミティを決定する際に、コントローラ/プロセッサ440の制御下でDPN601によって使用される。これらの構成要素と行為の組合せは、受信電力を、PRACH送信がUEによってそれに送られるネイバーリスト中の少なくとも1つの基地局のうちの1つに関連するしきい値と比較するための手段を与え得、ここにおいて、ネイバーリスト中の少なくとも1つの基地局の各々はそれ自体のしきい値に関連する。
【0117】
[00132]ブロック1301において、しきい値が超えられたかどうかの決定がDPNによって行われる。たとえば、PRACHベースプロキシミティ論理1603を実行する際に、コントローラ/プロセッサ440は、検出されたPRACH送信の受信電力を、UEがPRACH信号をそれに送信しているネイバーリスト1604中の基地局に関連する、信号しきい値1605中で維持される特定のしきい値と比較する。
【0118】
[00133]ブロック1302において、しきい値が満たされない場合、DPNは、UEがDPNに近接していないと決定する。たとえば、DPN601は、しきい値が満たされていないと決定し、それの低電力状態にとどまり得る。
【0119】
[00134]ブロック1303において、しきい値が満たされる場合、DPNは、UEがDPNに近接していることを示す。たとえば、DPN601は、しきい値が満たされると決定し、コントローラ/プロセッサ440の制御下で、全電力を再確立するように電力コントローラ1602をトリガし得る。
【0120】
[00135](サービングセルが特定のサービングしきい値を下回る)A2しきい値が、基地局が所与のUEにPRACH命令を送り始めるべきかどうかを決定するために構成された場合、A2しきい値とPRACH電力しきい値とは、上記で説明したように一緒に最適化され得ることに留意されたい。その上、A2イベント、異なるしきい値、および他の様々な関係する構成は、バックホールネットワークを使用して基地局の間で交換され得る。
【0121】
[00136]本開示の様々なさらなる態様では、ネイバー固有PRACH構成がサービングセル決定のために提供され得る。このプロセスは、PRACHを送るUEがネイバーリスト中のどの基地局に関連するかを識別することを伴う。たとえば、再び
図7のワイヤレスネットワーク70を参照すると、DPN702またはUeNB703など、DPNがPRACH信号705を検出したとき、DPNは、UE701が、サービングeNB700に関連するのか、eNB706〜707に関連するのか、アクセスノード708に関連するのかが容易にわからないことがある。しきい値は、ネイバーリスト中の特定の基地局である関連するので、DPNは、適切なしきい値を適用するために特定の基地局を識別することを望むであろう。この識別情報は、様々な態様では、ネイバーeNBの間のPRACHリソース(たとえば、プリアンブルまたは送信時間機会)の好適な区分によって取得され得る。たとえば、プリアンブルがいつ受信されたか、またはどのプリアンブルが受信されたかに応じて、DPN702またはUeNB703など、DPNは、基地局のうちのいずれがサービング基地局であるかを決定し、対応するしきい値を適用する。たとえば、UeNB703がPRACH信号710を検出した場合、UeNB703は、eNB706がサービング基地局であると決定するために、PRACHリソース区分(resource partitioning)を使用し得る。UeNB703は、次いで、それのネイバーリスト中のeNB706に関連するしきい値を適用するであろう。
【0122】
[00137]衝突しないPRACHリソース、プリアンブルID、タイミングなどをもつPRACHリソース区分の構成、マクロ基地局は、バックホールネットワークを使用して協調し得ることに留意されたい。そのような協調は、構成を交換することなどを通して、動的または半静的であり得る。
【0123】
[00138]いくつかの事例では、DPNは、たとえば、UEがそれのサービングeNBによりもDPNに近いときに、負の遅延に遭遇し得る。この場合、検出されたPRACH信号のサイクリックシフトは、UEまたはサービング基地局の予想されるロケーションに基づく予想されるシフトと一致しない。DPNは、そのような負の遅延をもつプロキシミティを正確に検出することができない。したがって、そのような事例に適応するために、DPNは、2つの連続するPRACHサイクリックシフトを監視する。2つの連続するサイクリックシフトを用いて、DPNは、決定を行うために、2つのシフトにわたって生じる信号対干渉プラス雑音比(SINR:signal-to-interference-plus-noise ratio)を平均化すること、サイクリックシフトにわたる最大受信エネルギーをとることなどを行い得る。
【0124】
[00139]送信側について、あいまいさを回避するために、基地局は、ネイバーセルプロキシミティ検出のためにPRACH命令を送るときに隣接するシフトが使用されないことを確認すべきであることに留意されたい。
【0125】
[00140]発生し得るフォールスポジティブの数を低減するために、PRACHの受信エネルギーに加えて、DPNによって監視されるタイミング推定値が使用され得ることにさらに留意されたい。たとえば、検出されたPRACHのエネルギーは特定のしきい値を超えるが、タイミングは、予想されるタイミングがどうあるべきかのあらかじめ定義されたウィンドウの外に出る場合、DPNは、完全にはアクティブ化しないことを決定し得る。そのようなあらかじめ定義されたウィンドウはネットワーク展開に基づいて決定され得る。
【0126】
[00141]本開示の追加の態様では、複数のUEからの複数のPRACH信号が同じリソース上で発生したとき、干渉を低減するために干渉消去原理が使用され得ることに留意されたい。推定SINRは、一般に、エネルギー漏れ(energy leakage)のために高いキャリア対干渉(C/I:carrier-to-interference)において飽和する。この関係により、(i)UEからDPNへのチャネルインパルス応答を推定し、(ii)シーケンスとチャネルの両方が既知であるかまたは推定されるので、送信されたプリアンブルに対応する受信信号を再構成し、(iii)受信信号から再構成された信号を削除し、(iv)雑音を計算するために、クリーンアップされた受信信号と未使用ルートシーケンスとの相互相関を計算することが可能である。これらのステップは、あらゆる検出されたシーケンスについて繰り返される。
【0127】
[00142]情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0128】
[00143]
図8〜
図13の機能ブロックおよびモジュールは、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子構成要素、論理回路、メモリ、ソフトウェアコード、ファームウェアコードなど、またはそれらの任意の組合せを備え得る。
【0129】
[00144]さらに、本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。当業者はまた、本明細書で説明した構成要素、方法、または相互作用の順序あるいは組合せは例にすぎないこと、および本開示の様々な態様の構成要素、方法、または相互作用は、本明細書で例示し、説明したもの以外の方法で組み合わせられるかまたは実行され得ることを容易に認識されよう。
【0130】
[00145]本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0131】
[00146]本明細書の開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末中に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として常駐し得る。
【0132】
[00147]1つまたは複数の例示的な設計では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、非一時的接続は、コンピュータ可読媒体の定義内に適切に含まれ得る。たとえば、命令が、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、またはデジタル加入者線(DSL)を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、またはDSLは、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびblu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0133】
[00148]本開示についての以上の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用することができるようにするために提供したものである。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示した原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
サービング基地局から、前記サービング基地局によってサービスされるモバイルデバイスに信号を送信すること、ここにおいて、前記信号が前記モバイルデバイスからの周期物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信をトリガする、を備える、ワイヤレス通信の方法。
[00148]本開示についての以上の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用することができるようにするために提供したものである。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示した原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。