【解決手段】質問回答管理システム1の質問回答管理装置100は、質問者から質問を受け付ける質問受付部131と、紹介者から質問への回答者として適任である者のレコメンドを受け付ける紹介受付部132と、回答者から質問への回答を受け付ける回答受付部133と、質問への回答に対するレスポンスを受け付けるレスポンス受付部134と、質問、タグ情報、回答、質問者、紹介者、回答者の情報及びレスポンスの情報を収集する情報収集部135と、収集した情報を提示する情報提示部136と、を備える。
前記情報提示部は、前記収集した情報を検索する検索キーワードを受け付け、前記検索キーワードに紐づく前記収集した情報を提示する、請求項2または請求項3に記載の質問回答管理装置。
前記情報提示部は、前記収集した情報の全てを参照する権限を有する管理者と、前記収集した情報の一部を参照する権限を有する一般参加者と、に対してそれぞれ異なる前記収集した情報を提示する、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の質問回答管理装置。
前記情報提示部は、前記検索キーワードとして前記タグ情報を受け付け、前記タグ情報を示すノードと、前記タグ情報に関連する前記回答者及び前記紹介者を示すノードとを提示する、請求項6に記載の質問回答管理装置。
前記情報提示部は、前記検索キーワードとして前記紹介者または前記回答者を受け付け、前記紹介者または前記回答者の情報を示すノードと、前記紹介者または前記回答者に関連する前記タグ情報を示すノードとを提示する、請求項6に記載の質問回答管理装置。
前記情報提示部は、複数の前記タグ情報、前記紹介者、または前記回答者から同じものを集計し、集計結果から数の多いものの順にランキングとして提示する、請求項2から請求項8のいずれか1項に記載の質問回答管理装置。
前記レスポンス受付部は、前記質問者から、複数の前記回答から最適な回答であるベストアンサーの選定を受け付ける、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の質問回答管理装置。
前記情報提示部は、複数の前記回答者のうち、前記質問者からベストアンサーとして選定された前記回答をした前記回答者のみを提示する、請求項10に記載の質問回答管理装置。
前記レスポンス受付部は、前記質問者及び/または回答者から、前記回答により削減できた作業時間の入力を受け付ける、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の質問回答管理装置。
前記ユーザにそれぞれ付与され、前記ユーザの間で譲渡可能なバリューを管理するバリュー管理部を備える、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の質問回答管理装置。
前記バリュー管理部は、前記質問者から前記質問を受け付けたとき、前記紹介者からのレコメンドを受け付けたとき、前記レコメンドされた回答者または他の回答者から前記回答を受け付けたとき、及び前記質問者から前記レスポンスを受け付けたとき、のいずれか一つまたは複数のとき、前記バリューを付与し、または前記バリューを前記ユーザの間で移動させる、請求項13に記載の質問回答管理装置。
前記バリュー管理部は、前記質問者または他のユーザから、前記回答者に対する所定の前記バリューの譲渡を受け付けたとき、前記バリューを前記質問者または他のユーザから前記回答者へ移動させる、請求項13に記載の質問回答管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
【0015】
(実施形態1)
<構成>
図1は、本開示の実施形態1に係る質問回答管理システム1を示す機能ブロック構成図である。この質問回答管理システム1は、限定ではなく例として、企業内、または所定のプロジェクト内において、業務に関する質問の投稿を受け付け、その質問に対する回答を受け付けるシステムである。このときの回答は、1の質問に対して複数の回答者が投稿可能であり、1人の回答者が複数の回答を投稿することも可能である。
【0016】
また、この質問回答管理システム1は、質問に対する回答を受け付けるだけではなく、その質問に回答するのに適した、有識者である回答者をレコメンドすることが可能なように構成されている。この場合、レコメンドされた回答者に対してレコメンドされたことが通知されるため、回答者としてレコメンドされた者は、この通知を受けて回答することが可能である。さらに、この質問回答管理システム1は、回答に対する質問者のレスポンスを受け付ける。ここで、質問者のレスポンスとは、限定ではなく例として、複数の回答から最適な回答であるベストアンサーを選定することである。
【0017】
さらにまた、この質問回答管理システム1は、質問に関連するタグ情報を入力できるようになっており、質問内容及びその回答内容や、質問者、紹介者、回答者の情報が収集されるように構成されている。収集された情報は、タグ情報や紹介者、回答者の情報に基づいて検索可能であり、検索結果は、タグ情報や紹介者、回答者の情報をノードとするリレーションとして提示されるようになっている。
【0018】
質問回答管理システム1は、質問回答管理装置100と、ユーザ端末200と、ネットワークNWとを有している。質問回答管理装置100と、ユーザ端末200とは、ネットワークNWを介して相互に接続される。ネットワークNWは、通信を行うための通信網であり、限定ではなく例として、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network:VPN)等を含む通信網により構成されている。
【0019】
質問回答管理装置100は、ユーザから質問を受け付けて提示し、質問に対する回答者のレコメンドを受け付け、質問に対する回答を受け付けて提示する装置である。また、質問回答管理装置100は、質問内容及びその回答内容や、質問者、紹介者、回答者の情報を収集し、検索結果に基づいて提示する。この質問回答管理装置100は、限定ではなく例として、企業内や所定のプロジェクト内におけるイントラネットや、各種Webサービスを提供するコンピュータ(デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、サーバ装置を含む装置等により構成されている。なお、サーバ装置は単体で動作するサーバ装置に限られず、ネットワークNWを介して通信を行うことで協調動作する分散型サーバシステムや、クラウドサーバでもよい。
【0020】
ユーザ端末200は、ユーザが入力操作することにより、イントラネットやインターネット経由で、質問、回答者のレコメンド、回答、及び回答に対するレスポンスを受け付け、質問内容や回答内容を表示する装置であり、限定ではなく例として、コンピュータ(デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)や、スマートフォン、携帯端末等により構成されている。このユーザ端末200では、限定ではなく例として、質問回答管理システム1を運用する企業または所定のプロジェクトにおいて提供されるイントラネットのパス情報やWebサイトにアクセスするためのURL等が設定され、または質問回答管理装置100にアクセスするためのアプリがインストールされ、それらをタップまたはダブルクリック等して起動またはブラウザに表示することにより、サービスが開始される。
【0021】
質問回答管理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0022】
通信部110は、ネットワークNWを介してユーザ端末200と有線または無線で通信を行うための通信インタフェースであり、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。この通信部110は、限定ではなく例として、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信プロトコルにより通信が行われる。
【0023】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラムや入力データ等を記憶するものであり、限定ではなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含むメモリや、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等を含むストレージから構成される。また、記憶部120は、ユーザDB121と、質問回答DB122と、リレーションDB123とを記憶する。ユーザDB121、質問回答DB122、及びリレーションDB123は、制御部130内の各機能を実行するためのプログラムからアクセスされて参照、更新が可能なデータベースであるが、それぞれ物理的に独立したデータベースである必要はなく、識別情報等により格納内容が識別されたデータベースでもよく、複数の物理ファイルが論理的に1のデータベースとして取り扱われてもよい。さらに、記憶部120は、ユーザ端末200との間で通信を行った際のデータや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0024】
ユーザDB121には、質問回答管理システム1を使用するユーザ、例えば質問回答管理システム1を運用する企業または所定のプロジェクトにおける従業員や所属メンバーの登録情報が格納されている。ユーザが質問を投稿すると、後述するように投稿したユーザの情報が公開される場合、当該ユーザの所属先等も公表されるため、ユーザDB121には、ユーザを識別する情報(例えば、社員番号)に紐づけて、ユーザの氏名や所属先等の情報が格納されている。
【0025】
質問回答DB122には、ユーザが投稿した質問が格納され、当該質問に回答されるとその回答が質問に紐づけて格納される。また、後述するように質問を投稿する際に、投稿に関連するキーワードをタグ情報として入力できるようになっているため、質問回答DB122には、このタグ情報も格納される。さらに、質問を投稿した質問者、回答者をレコメンドした紹介者、及び回答者の情報も格納される。
【0026】
リレーションDB123には、質問、タグ情報、回答、質問者、紹介者、回答者、及びレスポンスの情報が、関連付けて格納されている。このリレーションDB123には、限定ではなく例として、タグ情報、質問に対する回答を行った回答者、及びこの回答者をレコメンドした紹介者がノードとして格納され、レコメンド、回答といったアクションがノードの間の関係を示すリレーションとして格納されている。
【0027】
例えば、1のタグ情報に係る質問が複数なされることもあり、その質問に対してそれぞれ回答者(及び紹介者)がいるので、その関係性が、リレーションとしてリレーションDB123に格納されている。また、1の回答者が複数の質問に対して回答することもあり、質問ごとにそれぞれ紹介者がいて、質問ごとにそれぞれタグ情報が設定されるので、その関係性が、リレーションとしてリレーションDB123に格納されている。さらに、リレーションDB123は、ノードを構成するタグ情報、質問に対する回答を行った回答者、及びこの回答者をレコメンドした紹介者を検索キーワードとして検索を可能にするため、ノードをキーとして格納している。
【0028】
なお、リレーションDB123への格納形式は、タグ情報、質問に対する回答を行った回答者、及びこの回答者をレコメンドした紹介者をノードとし、レコメンド、回答といったアクションをリレーションとする格納形式とは限らず、質問、タグ情報、回答、質問者、紹介者、回答者、及びレスポンスの情報が、関連付けて格納されていれば、どのような格納形式であってもよい。
【0029】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、質問回答管理装置100の全体の動作を制御するものであり、限定ではなく例として、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、プロセッサコア(Processor core)、マルチプロセッサ(Multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)を含む装置等から構成されている。制御部130の機能として、質問受付部131と、紹介受付部132と、回答受付部133と、レスポンス受付部134と、情報収集部135と、情報提示部136とを備えている。この質問受付部131、紹介受付部132、回答受付部133、レスポンス受付部134、情報収集部135、及び情報提示部136は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されて質問回答管理装置100にて実行される。
【0030】
質問受付部131は、質問者であるユーザの入力により、ユーザ端末200がイントラネットまたはインターネット経由で質問の投稿操作を受け付けると、ユーザ端末200が投稿データを質問回答管理装置100へ送信するので、その投稿データを、通信部110を介して受け付ける。この投稿データの質問は、質問回答DB122に格納される。また、質問受付部131は、この投稿データの質問を、質問回答管理装置100が提供するイントラネットのサイト画面またはWebサイトの画面上に提示、すなわち表示する。
【0031】
また、質問受付部131は、質問者であるユーザの入力により、質問の投稿と共に、当該質問に関連するキーワードであるタグ情報も受け付ける。このタグ情報は、1の質問に対して複数設定可能である。受け付けたタグ情報は、質問回答DB122に格納される。
【0032】
なお、質問受付部131で受け付けた質問を投稿した投稿者の情報は、当該投稿者のユーザ端末200の操作により、公開するか、または非公開にするかを選択可能である。非公開で質問することを可能にすることにより、質問内容の知識が不足していることを他者に知られることによる不利益(評価が下がる、等)により、質問が抑制されることを防止するためである。また、公開することを可能にすることにより、その分野の有識者と交流することを可能にするためである。
【0033】
紹介受付部132は、紹介者であるユーザの入力により、ユーザ端末200がイントラネットまたはインターネット経由で、質問受付部131で受け付けた質問に対する回答者として適任である者をレコメンドする投稿の操作を受け付けると、ユーザ端末200が投稿データを質問回答管理装置100へ送信するので、その投稿データを、通信部110を介して受け付ける。この投稿データのレコメンドは、質問受付部131で受け付けた、該当する質問に紐づけて質問回答DB122に格納される。また、紹介受付部132は、この投稿データのレコメンドを、質問回答管理装置100が提供するイントラネットのサイト画面またはWebサイトの画面上に提示、すなわち表示する。さらに、紹介受付部132は、レコメンドされた回答者に対して、レコメンドされたことを通知する。
【0034】
なお、紹介受付部132で受け付けたレコメンドを投稿した投稿者の情報は、当該投稿者のユーザ端末200の操作により、公開するか、または非公開にするかを選択可能である。非公開でレコメンドすることを可能にすることにより、レコメンドされた回答者と接点がない者がレコメンドする心理的抵抗を下げるためである。また、公開することを可能にすることにより、紹介者から指名されることで回答者が回答することを促すことにより、迅速な問題解決を図るためである。
【0035】
回答受付部133は、回答者であるユーザの入力により、ユーザ端末200がイントラネットまたはインターネット経由で、質問受付部131で受け付けた質問に対する回答の投稿操作を受け付けると、ユーザ端末200が投稿データを質問回答管理装置100へ送信するので、その投稿データを、通信部110を介して受け付ける。この回答者は、紹介受付部132でレコメンドされた回答者でもよく、その他の回答者でもよい。この投稿データの回答は、質問受付部131で受け付けた、該当する質問に紐づけて質問回答DB122に格納される。
【0036】
レスポンス受付部134は、質問受付部131にて質問を投稿した質問者であるユーザの入力により、ユーザ端末200がイントラネットまたはインターネット経由で、回答受付部133で受け付けた質問への回答に対するレスポンスの投稿操作を受け付けると、ユーザ端末200が投稿データを質問回答管理装置100へ送信するので、その投稿データを、通信部110を介して受け付ける。回答に対するレスポンスとは、限定ではなく例として、前述のように複数の回答から最適な回答であるベストアンサーを選定することである。また、レスポンス受付部134は、回答に対するレスポンスを受け付けると、当該質問に対する回答を締め切り(クローズ)、新たな投稿ができないようにする。この投稿データの回答は、質問受付部131で受け付けた、該当する質問に紐づけて質問回答DB122に格納される。
【0037】
また、レスポンス受付部134は、回答受付部133で受け付けた回答を、質問回答管理装置100が提供するイントラネットのサイト画面またはWebサイトの画面上に提示、すなわち表示する。さらに、レスポンス受付部134は、回答受付部133で受け付けた回答を投稿した回答者について、限定ではなく例として、ベストアンサーとして選定された回答の回答者のみを、質問回答管理装置100が提供するイントラネットのサイト画面またはWebサイトの画面上に提示、すなわち表示する。質問の意図と異なる回答を投稿した回答者が公開されることで、回答が抑制されることを防止するためである。
【0038】
さらに、レスポンス受付部134は、質問者であるユーザの入力により、質問に対する回答または回答者に関連するキーワードであるタグ情報も受け付ける。このときに入力可能なタグ情報は、質問受付部131で受け付けたタグ情報を再度選択し、または修正するものであってもよく、追加する者であってもよい。このときに受け付けるタグ情報は、質問受付部131のときと同様に、1の質問に対して複数設定可能である。受け付けたタグ情報は、回答者に紐づけて質問回答DB122に格納される。
【0039】
さらにまた、レスポンス受付部134は、質問者であるユーザの入力により、質問に対する回答により、具体的に削減できた作業時間の入力を受け付けてもよい。この作業時間は、例えば、当該質問への回答がなかった場合における、質問者が自分だけで当該回答に辿り着けたであろう時間が入力される。また、回答者からも時間の入力を受け付けてもよく、この場合は、当該回答に要した時間の入力を受け付ける。これらの時間の和が、削減できた時間になる。この時間の情報は、回答者の評価情報として利用してもよく、後述する情報提示部136による情報提示に反映させてもよい。
【0040】
情報収集部135は、質問受付部131で受け付けた質問、タグ情報、及び質問者の情報、紹介受付部132で受け付けた紹介者の情報、回答受付部133で受け付けた回答及び回答者の情報、レスポンス受付部134で受け付けたレスポンスの情報を収集する。収集された情報は、関連付けられてリレーションDB123に格納される。このとき、収集された情報は、限定ではなく例として、タグ情報、質問に対する回答を行った回答者、及びこの回答者をレコメンドした紹介者がノードとして格納され、レコメンド、回答といったアクションがノードの間の関係を示すリレーションとして格納される。このノードは、検索キーワードとして検索可能に格納される。
【0041】
情報提示部136は、情報収集部135で収集され、リレーションDB123に格納された情報を提示する。具体的には、ユーザの入力により、ユーザ端末200がイントラネットまたはインターネット経由で、検索キーワードとしてタグ情報の入力操作を受け付けると、ユーザ端末200が入力データを質問回答管理装置100へ送信するので、その入力データを、通信部110を介して受け付ける。また、情報提示部136は、受け付けたタグ情報によりリレーションDB123の検索を行い、検索したタグ情報のノードと、当該タグ情報に係る質問に対する回答者のノードと、当該回答者をレコメンドした紹介者のノードとを、当該ノード間の関係を示すリレーションと共に、質問回答管理装置100が提供するイントラネットのサイト画面またはWebサイトの画面上に提示、すなわち表示する。
【0042】
また、情報提示部136は、ユーザの入力により、ユーザ端末200がイントラネットまたはインターネット経由で、検索キーワードとして紹介者または回答者の入力操作を受け付けると、ユーザ端末200が入力データを質問回答管理装置100へ送信するので、その入力データを、通信部110を介して受け付ける。また、情報提示部136は、受け付けた紹介者または回答者によりリレーションDB123の検索を行い、検索した紹介者または回答者のノードと、当該紹介者または回答者に係るタグ情報のノードとを、当該ノード間の関係を示すリレーションと共に、質問回答管理装置100が提供するイントラネットのサイト画面またはWebサイトの画面上に提示、すなわち表示する。
【0043】
なお、本実施形態では、情報収集部135で収集した情報をノード及びリレーションとして格納し、情報提示部136でその情報から検索キーワードで検索する構成としたが、このような処理形式に限られず、例えば、情報収集部135で収集した情報をそのまま格納し、情報提示部136で収集した情報を読み取り、情報提示部136が備える集計機能を使用してノード及びリレーションとして提示する処理形式であってもよい。
【0044】
図2は、
図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。ユーザ端末200は、通信部210と、表示部220と、操作部230と、記憶部240と、制御部250とを備える。
【0045】
通信部210は、ネットワークNWを介して質問回答管理装置100と有線または無線で通信を行うための通信インタフェースであり、互いの通信が実行できるのであればどのような通信プロトコルを用いてもよい。この通信部210は、限定ではなく例として、TCP/IP等の通信プロトコルにより通信が行われる。
【0046】
表示部220は、ユーザから入力された操作内容や、質問回答管理装置100からの送信内容を表示するために用いられるユーザインタフェースであり、液晶ディスプレイ等から構成される。表示部220では、質問者の投稿内容、回答者の回答内容、及び質問者によるレスポンスの内容等を表示する。
【0047】
操作部230は、ユーザが操作指示を入力するために用いられるユーザインタフェースであり、キーボードやマウス、タッチパネル等から構成される。操作部230は、質問者が投稿する質問内容、紹介者が投稿するレコメンド内容、回答者が投稿する回答内容、及び質問者によるレスポンスを入力するために使用される。
【0048】
記憶部240は、各種制御処理や制御部250内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、限定ではなく例として、RAM、ROM等を含むメモリや、HDD、SSD、フラッシュメモリ等を含むストレージから構成される。また、記憶部240は、質問回答管理装置100と通信を行ったデータを一時的に記憶する。
【0049】
制御部250は、記憶部240に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、限定ではなく例として、CPU、MPU、GPU、マイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAを含む装置等から構成される。
【0050】
<処理の流れ>
質問回答管理システム1の質問回答管理装置100が実行する、質問回答管理処理の一例の処理の流れについて説明する。まず、
図3を参照しながら、質問回答管理システム1が実行する質問回答処理の流れについて説明する。
図3は、
図1の質問回答管理装置100における質問回答処理の動作の例を示すフローチャートである。
図3に示す例は、質問者が投稿した質問に対して、レコメンドされていない回答者が回答した場合の例である。
【0051】
ステップS101の処理として、ユーザ端末200では、質問者であるユーザの操作によりイントラネットまたはインターネット経由で質問の投稿が受け付けられ、投稿データが質問回答管理装置100へ送信される。質問回答管理装置100の質問受付部131では、投稿データが通信部110を介して受け付けられる。この投稿データの質問は、質問回答DB122に格納され、画面上に表示される。また、質問受付部131では、質問の投稿と共に、当該質問に関連するキーワードであるタグ情報も受け付けられる。このタグ情報は、該当する質問に紐づけられて質問回答DB122に格納される。
【0052】
図4は、
図2の表示部220に表示される質問受付画面W1の例を示す画面表示図である。企業内、または所定のプロジェクト内における質問回答管理システム1のユーザが、業務に関する質問事項がある場合、質問回答管理装置100が提供する画面を操作することで、ユーザ端末200には、
図4に示す質問受付画面W1が表示される。質問受付画面W1には、タイトル入力欄IN1、詳細入力欄IN2、タグ入力欄IN3、保存ボタンB1、及び投稿ボタンB2が設けられている。
【0053】
ステップS101では、
図4に示す質問受付画面W1を使用して質問を入力することにより、投稿データが質問回答管理装置100へ送信され、質問受付部131で受け付けられる。
図4に示すタイトル入力欄IN1には、質問のタイトル(見出し)を入力し、詳細入力欄IN2には、質問の詳細な内容を入力し、タグ入力欄IN3には、質問に関連するキーワードを入力する。
図4に示す例では、タイトル入力欄IN1に「機械学習について詳しい人」と入力し、詳細入力欄IN2にはその詳細な内容を入力し、タグ入力欄IN3には「機械学習」と入力している。この状態で投稿する場合、投稿ボタンB2を押下することにより、質問が投稿される。なお、保存ボタンB1は、投稿せずに入力内容を保存する場合に押下するために設けられている。
【0054】
ステップS102の処理として、ユーザ端末200では、回答者であるユーザの操作によりイントラネットまたはインターネット経由で回答の投稿が受け付けられ、投稿データが質問回答管理装置100へ送信される。質問回答管理装置100の回答受付部133では、投稿データが通信部110を介して受け付けられる。この投稿データの回答は、ステップS101で受け付けた質問に紐づけて質問回答DB122に格納され、画面上に表示される。
【0055】
図5は、
図2の表示部220に表示される質問表示画面W2の例を示す画面表示図である。ステップS101で質問者により質問が投稿されると、当該ユーザ(質問者)及び他のユーザのユーザ端末200には、
図5に示す質問表示画面W2が表示される。質問表示画面W2には、質問表示欄OT1、紹介選択ボタンB3、及び回答選択ボタンB4が設けられている。
【0056】
ステップS102では、
図5に示す質問表示画面W2において、回答選択ボタンB4を押下することにより、ステップS101で質問者により質問された内容である質問表示欄OT1に対する回答が入力可能になる。
【0057】
図6は、
図2の表示部220に表示される回答受付画面W3の例を示す画面表示図である。
図5に示す質問表示画面W2において、回答選択ボタンB4が押下されると、当該ユーザ(回答者)のユーザ端末200には、
図6に示す回答受付画面W3が表示される。回答受付画面W3には、質問表示欄OT2、回答入力欄IN4、保存ボタンB5、及び投稿ボタンB6が設けられている。
【0058】
ステップS102では、
図6に示す回答受付画面W3を使用して回答を入力することにより、投稿データが質問回答管理装置100へ送信され、回答受付部133で受け付けられる。
図6に示す回答入力欄IN4には、質問への回答を入力する。入力された状態で投稿する場合、投稿ボタンB6を押下することにより、回答が投稿される。なお、保存ボタンB5は、投稿せずに入力内容を保存する場合に押下するために設けられている。
【0059】
ステップS103の処理として、ユーザ端末200では、ステップS101で質問を投稿した質問者であるユーザの操作によりイントラネットまたはインターネット経由でレスポンスの投稿、すなわちベストアンサーの選定が受け付けられ、投稿データが質問回答管理装置100へ送信される。質問回答管理装置100のレスポンス受付部134では、投稿データが通信部110を介して受け付けられる。この投稿データのレスポンスは、ステップS101で受け付けた質問に紐づけて質問回答DB122に格納され、画面上に表示され、当該質問に対する回答が締め切られ(クローズ)、新たな投稿ができなくなる。さらに、ステップS103では、質問に対する回答または回答者に関連するキーワードであるタグ情報が受け付けられる。また、ステップS103では、質問に対する回答により、具体的に削減できた作業時間の入力が受け付けられる。
【0060】
図7は、
図2の表示部220に表示されるレスポンス受付画面W4の例を示す画面表示図である。ステップS102で回答者により回答が投稿されると、質問者であるユーザのユーザ端末200には、
図7に示すレスポンス受付画面W4が表示される。レスポンス受付画面W4には、質問表示欄OT3、回答者選択欄SE1,SE2、及びクローズボタンB7が設けられている。なお、質問に対する回答または回答者に関連するタグ情報の入力欄が設けられてもよいが、図示を省略する。さらに、質問に対する回答により、具体的に削減できた作業時間の入力欄が設けられてもよいが、図示を省略する。
【0061】
ステップS103では、
図7に示すレスポンス受付画面W4を使用してレスポンス、すなわちベストアンサーの選定を入力することにより、投稿データが質問回答管理装置100へ送信され、レスポンス受付部134で受け付けられる。
図7に示す回答者選択欄SE1,SE2を押下すると、詳細な回答内容が表示される(図示は省略)ので、その回答内容から、最適な回答であるベストアンサーを選定して入力する。入力された状態で投稿する場合、クローズボタンB7を押下することにより、回答が投稿され、当該質問に対する回答が締め切られる。なお、回答者選択欄SE1,SE2の数は回答の投稿数が2件の場合の例であり、回答の件数だけ表示される。
【0062】
ステップS104の処理として、質問回答管理装置100の情報収集部135では、ステップS101で受け付けられた質問、タグ情報、及び質問者の情報、ステップS102で受け付けられた回答及び回答者の情報、ステップS103で受け付けられたレスポンスの情報が収集される。収集された情報は、関連付けられてリレーションDB123に格納される。
【0063】
次に、質問者が投稿した質問に対して、レコメンドされた回答者が回答した場合の例について説明する。
図8は、
図1の質問回答管理装置100における質問回答処理の動作の他の例を示すフローチャートである。
図8に示すフローチャートは、質問回答管理装置100における質問回答処理の動作の例を示す点において、
図3に示すフローチャートと同様であるが、ステップS101とステップS102との処理の間に、ステップS105の処理を有する点において、
図3に示すフローチャートと異なる。
【0064】
ステップS105の処理として、ユーザ端末200では、紹介者であるユーザの操作によりイントラネットまたはインターネット経由でレコメンドの投稿が受け付けられ、投稿データが質問回答管理装置100へ送信される。質問回答管理装置100の紹介受付部132では、投稿データが通信部110を介して受け付けられる。この投稿データのレコメンドは、ステップS101で受け付けた質問に紐づけて質問回答DB122に格納される。また、レコメンドされた回答者に対して、レコメンドされたことが通知される。これにより、回答者はレコメンドされたことを認識できるので、後続処理であるステップS102で回答の入力が行われる。
【0065】
ステップS101で質問者により質問が投稿されると、当該ユーザ(質問者)及び他のユーザのユーザ端末200には、前述の
図5に示す質問表示画面W2が表示されるので、ステップS105では、
図5に示す質問表示画面W2において、紹介選択ボタンB3を押下することにより、ステップS101で質問者により質問された内容である質問表示欄OT1に対して、回答者として適任である者をレコメンドする入力が可能になる。
【0066】
図9は、
図2の表示部220に表示されるレコメンド受付画面W5の例を示す画面表示図である。
図5に示す質問表示画面W2において、紹介選択ボタンB3が押下されると、当該ユーザ(紹介者)のユーザ端末200には、
図9に示すレコメンド受付画面W5が表示される。レコメンド受付画面W5には、質問表示欄OT4、紹介者入力欄IN6、紹介理由入力欄IN7、保存ボタンB8、及び投稿ボタンB9が設けられている。
【0067】
ステップS105では、
図9に示すレコメンド受付画面W5を使用してレコメンドの入力をすることにより、投稿データが質問回答管理装置100へ送信され、紹介受付部132で受け付けられる。
図9に示す紹介者入力欄IN6には、レコメンドする回答者の氏名等を入力し、紹介理由入力欄IN7には、当該回答者をレコメンドする理由を入力する。入力された状態で投稿する場合、投稿ボタンB9を押下することにより、回答が投稿される。なお、保存ボタンB8は、投稿せずに入力内容を保存する場合に押下するために設けられている。
【0068】
次に、
図10を参照しながら、質問回答管理システム1が実行する情報提示処理の流れについて説明する。
図10は、
図1の質問回答管理装置100における情報提示処理の動作の例を示すフローチャートである。なお、
図10に示す情報提示処理は、質問回答管理システム1にログインする際の管理者の権限を有するユーザのみが行えるようにし、一般参加者は参照できないようにしてもよい。
【0069】
ステップS201の処理として、ユーザ端末200では、ユーザの操作によりイントラネットまたはインターネット経由で検索キーワードの入力が受け付けられ、検索キーワードの情報が質問回答管理装置100へ送信される。質問回答管理装置100の情報提示部136では、検索キーワードの情報が通信部110を介して受け付けられ、リレーションDB123の検索が行われる。ここで、検索キーワードとして、タグ情報、紹介者または回答者のいずれかが入力される。検索キーワードがタグ情報の場合、このタグ情報のノードと、当該タグ情報に係る質問に対する回答者のノードと、当該回答者をレコメンドした紹介者のノードとが、当該ノード間の関係を示すリレーションと共に関連情報として画面上に表示される。検索キーワードが紹介者または回答者の場合、この紹介者または回答者のノードと、当該紹介者または回答者に係るタグ情報のノードとが、当該ノード間の関係を示すリレーションと共に関連情報として画面上に表示される。
【0070】
図11は、
図2の表示部220に表示される検索条件受付画面W6の例を示す画面表示図である。企業内、または所定のプロジェクト内における質問回答管理システム1のユーザが、過去の質問について検索する場合、質問回答管理装置100が提供する画面を操作することで、ユーザ端末200には、
図11に示す検索条件受付画面W6が表示される。検索条件受付画面W6には、タグ情報入力欄IN8、紹介者/回答者入力欄IN9、及び検索開始ボタンB10が設けられている。
【0071】
ステップS201では、
図11に示す検索条件受付画面W6を使用して検索キーワードを入力することにより、投稿データが質問回答管理装置100へ送信され、情報提示部136で受け付けられる。タグ情報で検索する場合、
図11に示すタグ情報入力欄IN8には、検索キーワードとしてタグ情報を入力する。
図11に示す例では、タグ情報入力欄IN8に「機械学習」と入力している。また、紹介者または回答者で検索する場合、
図11に示す紹介者/回答者入力欄IN9には、検索キーワードとして紹介者または回答者を入力する。この状態で検索する場合、検索開始ボタンB10を押下することにより、検索が開始される。
【0072】
ステップS202の処理として、情報提示部136では、入力されたタグ情報で検索する場合、タグ情報によりリレーションDB123の検索が行われ、検索されたタグ情報のノードと、当該タグ情報に係る質問に対する回答者のノードと、当該回答者をレコメンドした紹介者のノードとが、当該ノード間の関係を示すリレーションと共に、画面上に表示される。また、入力された紹介者または回答者で検索する場合、紹介者または回答者によりリレーションDB123の検索が行われ、検索された紹介者または回答者のノードと、当該紹介者または回答者に係るタグ情報のノードとが、当該ノード間の関係を示すリレーションと共に、画面上に表示される。
【0073】
図12は、
図2の表示部220に表示される情報提示画面W7の例を示す画面表示図である。ステップS201でタグ情報入力欄IN8にタグ情報が入力されて検索された場合、当該ユーザのユーザ端末200には、
図12に示す情報提示画面W7が表示される。情報提示画面W7には、リレーション表示欄OT5が設けられている。
【0074】
ステップS202では、
図12に示す情報提示画面W7にリレーション表示欄OT5が表示される。
図12に示すリレーション表示欄OT5の例では、検索キーワードであるタグ情報のノードS1と、検索結果である回答者のノードC1,C2と、紹介者のノードC3とが表示され、各ノード間の関係を示すリレーションが矢印として表示されている。この例では、タグ情報のノードS1として「機械学習」が示され、このタグ情報に係る質問に回答した回答者のノードC1,C2として「鈴木」、「佐藤」が示され、回答者のノードC1をレコメンドした紹介者のノードC3として「高橋」が示されている。これは、「高橋」がレコメンドした「鈴木」と、レコメンドされていない「佐藤」とが、「機械学習」に関連する質問に回答したことを示している。
【0075】
図13は、
図2の表示部220に表示される情報提示画面W8の例を示す画面表示図である。ステップS201で紹介者/回答者入力欄IN9に紹介者または回答者が入力されて検索された場合、当該ユーザのユーザ端末200には、
図13に示す情報提示画面W8が表示される。情報提示画面W8には、リレーション表示欄OT6が設けられている。
【0076】
ステップS202では、
図13に示す情報提示画面W8にリレーション表示欄OT6が表示される。
図13に示すリレーション表示欄OT6の例では、検索キーワードである回答者のノードC4と、検索結果であるタグ情報のノードS2,S3と、紹介者のノードC5とが表示され、各ノード間の関係を示すリレーションが矢印として表示されている。この例では、回答者のノードC4として「鈴木」が示され、この回答者が回答した質問に係るタグ情報のノードS2,S3として「機械学習」、「仮想現実」が示され、回答者のノードC4をレコメンドした紹介者のノードC5として「高橋」が示されている。これは、「高橋」がレコメンドした「鈴木」が、「機械学習」及び「仮想現実」に関連する質問に回答したことを示している。これにより、どのような質問に誰が回答したか、特定の従業員がどのような質問に回答したか、または誰をレコメンドしたかを把握することができる。
【0077】
なお、ステップS202における情報提示は、
図12及び
図13に示すようなリレーション表示に限られず、例えば、質問、紹介者、または回答者を集計した集計結果から多い順にランキング表示を行ってもよい。
【0078】
<効果>
以上のように、本実施形態に係る質問回答管理装置及び質問回答管理方法では、投稿された質問に対する回答だけではなく、質問に対する回答者として適任である者のレコメンドを受け付ける。レコメンドされた回答者に対してレコメンドされた旨の通知が行われ、その回答者による回答が投稿される。そのため、投稿された質問に対して適切な回答者をレコメンドすることが可能である。これにより、迅速な問題解決に寄与することが可能である。
【0079】
また、受け付けたタグ情報、タグ情報に係る質問に対する回答を行った回答者、及びこの回答者をレコメンドした紹介者がノードとして収集されて記憶され、レコメンド、回答といったアクションがリレーションとして記憶される。この情報を分析することで、どのような質問に誰が回答したか、特定の従業員がどのような質問に回答したか、または誰をレコメンドしたかを把握することができる。これにより、回答者のレコメンドや質問への回答が問題解決に寄与したかを把握することが可能である。さらに、このような情報によって従業員が評価されることにより、回答者にとって質問に回答することがインセンティブになるため、迅速な問題解決に寄与することが可能である。また、回答者だけではなく、紹介者についても正当に評価することが可能になる。
【0080】
さらに、収集されたタグ情報、タグ情報に係る質問に対する回答を行った回答者、及びこの回答者をレコメンドした紹介者がノードとして格納され、これらを検索キーワードとして検索することが可能である。そのため、タグ情報、回答者、及び紹介者の関係性をリレーションとして把握することが可能である。これにより、特定の従業員の問題解決に対する寄与度を把握し、当該企業等においてよく質問される事項、すなわち強化すべき分野を把握することが可能である。
【0081】
(実施形態2)
図14は、本開示の実施形態2に係る質問回答管理システム1Aを示す機能ブロック構成図である。この質問回答管理システム1Aは、企業内、または所定のプロジェクト内において、業務に関する質問の投稿を受け付け、その質問に対する回答を受け付けるシステムである点において、実施形態1に係る質問回答管理システム1と同様であるが、記憶部120は、コイン(バリュー)DB124を記憶し、制御部130の機能として、コイン(バリュー)管理部137を備えている点において、実施形態1に係る質問回答管理システム1と異なる。
【0082】
本実施形態では、質問回答管理システム1Aのユーザにそれぞれ付与され、ユーザの間で譲渡可能なコイン(バリュー)と呼ばれる、所定の価値を有し、例えば所定の物品やサービス、または貨幣と同等の価値を有するもののように、現実的に価値を有するものと交換可能であるポイントのようなものを備え、このコインが所定の場合に譲渡される例を示している。
【0083】
コインDB124には、質問回答管理システム1Aのユーザにそれぞれ付与されているコインの情報が、ユーザを識別する情報に紐づけて格納されている。ユーザが保有するコインが増減した場合、コインDB124に格納されているコインの数の情報が、後述するコイン管理部137により更新される。
【0084】
コイン管理部137は、質問回答管理システム1Aのユーザにそれぞれ付与されているコインを管理し、コインの増減処理を行う。コインが増減する場合とは、限定ではなく例として、ユーザが質問回答管理システム1Aにログインしたとき、質問が投稿されたとき、紹介者から回答者としてレコメンドされたとき、質問に回答したとき、または質問への回答が質問者からベストアンサーとして選定されたとき、コインが付与され、または質問者から譲渡される。
【0085】
また、コイン管理部137は、限定ではなく例として、質問者が質問を投稿するとき、またはレスポンスを投稿するとき、回答者に対して所定の量(額)のコインを譲渡するように受け付けてもよく、その場合、設定された所定の量(額)に従って、コインが移動される。さらに、質問者に限られず、他のユーザから質問への回答者に対して所定の量(額)のコインを譲渡するように受け付けてもよい。さらに、このコインの所定の量(額)は、前述の入力された、削減できた時間に応じた量にしてもよい。
【0086】
例えば、一定期間経過後、コインを多く保有しているユーザは、紹介者から回答者としてレコメンドされたり、質問に回答したりしているユーザであると考えられるため、問題解決に寄与していることが多いユーザであると考えられる。そのため、コインの保有量で従業員に対する一定の評価をすることが可能である。なお、コインの付与や譲渡の条件は上記に限られない。その他の構成及び処理の流れについては、実施形態1と同様である。
【0087】
本実施形態によれば、上記実施形態1の効果に加え、ユーザにそれぞれ所定の価値を有するコイン(バリュー)が付与され、質問が投稿されたときや、紹介者から回答者としてレコメンドされたとき等、コインが付与され、または譲渡される。これにより、コインの保有量で従業員に対する一定の評価をすることが可能である。
【0088】
(実施形態3(プログラム))
図15は、コンピュータ(電子計算機)700の構成の例を示す機能ブロック構成図である。コンピュータ700は、CPU701、主記憶装置702、補助記憶装置703、インタフェース704を備える。
【0089】
ここで、実施形態1及び2に係る質問受付部131と、紹介受付部132と、回答受付部133と、レスポンス受付部134と、情報収集部135と、情報提示部136と、コイン(バリュー)管理部137とを構成する各機能を実現するための制御プログラム(質問回答管理プログラム)の詳細について説明する。これらの機能ブロックは、コンピュータ700に実装される。そして、これらの各構成要素の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置703に記憶されている。CPU701は、プログラムを補助記憶装置703から読み出して主記憶装置702に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU701は、プログラムに従って、上述した記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置702に確保する。
【0090】
当該プログラムは、具体的には、コンピュータ700において、質問者から質問を受け付け、質問を提示する質問受付ステップと、質問に対する回答者をレコメンドする紹介者からのレコメンドを受け付け、回答者に対してレコメンドされたことを通知する紹介受付ステップと、レコメンドされた回答者または他の回答者から質問に対する回答を受け付け、回答を提示する回答受付ステップと、回答に対する質問者のレスポンスを受け付け、レスポンスを提示するレスポンス受付ステップと、質問、回答、質問者、紹介者、回答者、及びレスポンスのうちのいずれか一つまたは複数の情報を収集して関連付けて記憶させる情報収集ステップと、収集した情報を提示する情報提示ステップと、をコンピュータによって実現する制御プログラムである。
【0091】
なお、補助記憶装置703は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェース704を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムがネットワークを介してコンピュータ700に配信される場合、配信を受けたコンピュータ700が当該プログラムを主記憶装置702に展開し、上記処理を実行してもよい。
【0092】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置703に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0093】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換及び変更を行なって実施することができる。これらの実施形態及び変形例ならびに省略、置換及び変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。