(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-69362(P2021-69362A)
(43)【公開日】2021年5月6日
(54)【発明の名称】疑似餌
(51)【国際特許分類】
A01K 85/01 20060101AFI20210409BHJP
A01K 85/16 20060101ALI20210409BHJP
A01K 85/00 20060101ALI20210409BHJP
【FI】
A01K85/01 A
A01K85/16
A01K85/00 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2019-208296(P2019-208296)
(22)【出願日】2019年10月30日
(71)【出願人】
【識別番号】509157074
【氏名又は名称】日本ネイルメディカ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】緒方 亮一
【テーマコード(参考)】
2B307
【Fターム(参考)】
2B307BA42
2B307BA46
2B307BA57
2B307BA62
2B307BA70
(57)【要約】
【課題】 本発明は疑似餌に関し、本体内に魚をおびき寄せるためのLED発光ユニットと魚のように泳ぐモーター式尾びれと繰り返し充電可能なバッテリーユニットを持った疑似餌に関するものである。
【解決手段】 釣り用ルアー本体と、内蔵されるLED発光ユニットと魚のように泳ぐモーター式尾びれと繰り返し充電可能なバッテリーユニットからなる疑似餌において、繰り返し充電可能なバッテリーユニットは密閉構造となっており、充電時にはゴム状の蓋を開くことが出来、USBコードによる充電ができる機能を備えたことを特徴とする疑似餌を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
釣り用ルアー本体に内蔵される魚眼部のLEDまたはチップ型LEDの発光、水中に拡散するための内蔵型充電式小型バッテリーと,差し込み式USBコードの組み合わせにより繰り返し充電し発光する機能を備えたことを特徴とする疑似餌。
【請求項2】
釣り用ルアー本体の尾びれ部分が小型モーターにて左右に稼働し、水中で釣り糸で結ばれた本体が円を描くように泳ぐための内蔵型充電式小型バッテリーと差し込み式USBコードの組み合わせにより繰り返し充電し作動する機能を備えたことを特徴とする疑似餌。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は疑似餌に関し、本体内に魚をおびき寄せるためのLED発光ユニットと魚のように泳ぐモーター式尾びれと繰り返し充電可能なバッテリーユニットを持った疑似餌に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、種々の発光ルアーが開発されて特許出願されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−37375号公報
【特許文献2】特願2014−267208号公報
【0004】
特開2001−37375号では、内部に分断し収納された二種以上の物質が外力により混合ないし互いに接触して化学ルミネセンスを生じるようにしたカプセルを透明プラスチックよりなる擬似状成形物の内部に着脱自在に収納したものである。発光体に化学反応を利用しているため光量に制約が生じ、光源としての安定性に欠けるものである。
【0005】
特願2014−267208号公報は、電池の入れ替えにより再使用が可能であるが、電池の交換の際、海水等で電池との接点が濡れたり、揺れの安定しない海辺や船上での交換の際、部品の紛失等が起こり改良が必要であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記せる文献はいずれも上述したような改善すべき問題点があり、それに加え手動操作あるいは水流のみでしか本体が水中で動かないという問題があった。本体の自立遊泳と繰り返し使える充電式バッテリーにより、釣り道具としてのコストを下げしかも集魚効果を上げる疑似餌を提供することが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
釣り用ルアーである本体は、繰り返し充電可能なバッテリーにより該本体内に収納されるLEDユニットが光り、魚のように泳ぐモーター式尾びれも繰り返し充電可能なバッテリーユニットにより長時間作動し、まるで本体が捕食に最適な弱った小型魚のように見え繰り返し使用できる充電式バッテリーユニットを備えたことを特徴とする疑似餌を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の疑似餌は、LEDの光によって魚に注目させるだけでなく、内蔵するモーター式尾びれによって、本体そのものが動くため、捕食魚から追われ逃げそうな魚に似せたことを特徴とする疑似餌を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づき、本発明の疑似餌について具体的に説明する。
図面に於いて
図1は本発明に係る疑似餌の全体側面図である。
【0011】
本発明の疑似餌は、
図1に示すように釣り具用ルアー本体1と釣り具用ルアー本体1内に内蔵されるLEDユニット4と繰り返し作動できるバッテリーユニット7とモーター式尾びれ9からなり、バッテリーユニット7には充電式リチウムバッテリー10が収納され、釣り具用ルアー本体1は複数色の透光性着色が施されている。
【0015】
釣り具用ルアー1に描かれた魚眼3の部分からも発光が放射される構造になっている。
【0016】
また、釣り具用ルアー本体1の先端部は釣り糸係止リング用ホール2が形成されており尾部等には釣り針用ホール5が形成されている。
【0017】
LEDユニット4は複数の発光色を有する通常LEDまたはチップ型LED8を内部に収納している。
【0018】
バッテリーユニット7は充電式リチウムバッテリー10を収納し、充電用コードの正負両極の端子穴6を持ち充電の際開閉可能かつ使用中は密閉出来る構造となっている。
【0019】
本疑似餌は実施例図面で大型魚用ルアーを記載しているが、本体の外観を任意に変更すればマルイカやアオリイカ、ヤリイカ、アカイカ、タチウオやタコ他の魚類用の疑似餌に応用できるものであって、トローリングを含むこれらの設計変更は本発明の技術範囲に属するものである。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明の疑似餌は、繰り返し使用できる充電式バッテリーを搭載している構成であるので、釣り人が繰り返し使用できるばかりでなく、繰り返すことによるコスト削減の効果があるので、漁具として利用するという産業上の利用可能性も高いものである。
【符号の説明】
【0021】
1 釣り具用ルアー本体
2 釣り糸係止リング用ホール
3 魚眼
4 LEDユニット
5 釣り針用ホール
6 充電用コードの正負両極の端子穴
7 バッテリーユニット
8 LED
9 モーター式尾びれ
10 充電式リチウムバッテリー