(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-70527(P2021-70527A)
(43)【公開日】2021年5月6日
(54)【発明の名称】小孔付き紙袋
(51)【国際特許分類】
B65D 33/08 20060101AFI20210409BHJP
【FI】
B65D33/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2019-210000(P2019-210000)
(22)【出願日】2019年10月31日
(71)【出願人】
【識別番号】595149483
【氏名又は名称】三浦 政明
(72)【発明者】
【氏名】三浦 政明
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064BA01
3E064EA02
3E064EA10
3E064FA01
3E064HJ01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】環境面で優れ、持ち易く、スッキリし、低コストで強度の高い紙袋を提供する。
【解決手段】紙袋1の上部に指を挿入する為の小孔2を設けるとともに折り目用の線3を設け、その線3と線対称の位置にさらに小孔2を設け、紙袋1を線3の位置で折り曲げることにより重なる小孔2に、指を挿入して持てるようにする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙袋(1)に小孔(2)を設けたことを特徴とする小孔付き紙袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は紙袋の持ち手部分に相当する部分に、指を挿入する為の小孔を設けた小孔付き紙袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、買い物袋は主にポリ袋と紙袋が主流であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本来、ポリ袋は製造が簡単で丈夫で持ちやすく収納や保管が楽で買い物袋としてすぐれていたが環境問題が発生しその代替が求められている。一方で紙袋は環境に優しく
その第一候補ともいえるが以下の問題点があった。
例えば、
A)持ち手のない紙袋は、かさばらなくてスッキリしていて収納や保管は楽であるが、そのままでは持ちにくく落とす恐れもあった。
B)取っ手のある紙袋は,持ちやすくする為に手間とコストがかかり且つ,持ち手部分がかさばるのでポリ袋のように収納や保管が楽ではなかった。
C)[
図10]のような孔を設けて取っ手状にした紙袋もあるが孔が大きくて紙製の為にそのままでは強度に問題があり補強の為の手間とコストが必要であった。
【0004】
ア)上記A,B,Cの問題点を含めて課題全てを克服する為に、環境に優しい紙袋(1)の上部に指を挿入する為の小孔(2)を設ける。
イ)紙袋を更に丈夫に使う為に、紙袋(1)の上部に折り目用の線(3)を設けてその線(3)と線対称の位置に小孔(2)を設ける。そして
図3のように線(3)にそって紙袋(1)を折り曲げると小孔(2)が重なるので、その小孔(2)に指を挿入して持てるようにする。 この発明は以上の構成よりなる小孔付き紙袋である。
【0005】
ウ)小孔(2)に指を入れる,又は引っ掛けることで持ちやすくて落としにくくなる。
エ)[
図10]のような既存の物に比べて特別な補強が不要でコストと手間が省ける。
オ)取っ手を設ける手間とコストが不要で、かさばらないので収納や保管が楽である。
カ)紙袋を折り曲げることでより丈夫になり且つ小孔に重量が分散され簡単に破けない。
キ)丸い小孔は実験の結果、引っ張に強くて単独でも簡単に破けないので、小孔(2)を[
図1]、[
図2]、[
図3]のように複数設け且つ重ねれば相当の重量にも耐えられる。
ク)紙袋なので環境に優しい。
【0007】
以下本発明を実施する為の形態について説明する。
[
図1]は本発明の第1実施例の斜視図[
図2][
図3]は使用状態である。紙袋(1)の上部に折り目用の線(3)を設け、その線(3)と線対称の位置に小孔(2)が3対、合計6つの小孔(2)が設けてある。これの使用法は[
図2][
図3]のように紙袋を折り曲げると小孔(2)が重なるので小孔(2)に指を入れるか引っ掛けて持つ。紙袋(1)の反対側の面も同様の構造である。
[
図4]は本発明の第2実施例の斜視図である。
第1実施例と比較すると実線を廃して折り曲げた時に出来た折り目の線(3)と線対称の位置に小孔(2)が設けてあり、その他の点は全て第1実施例と同じである。尚、この例では折り目の線(3)が入っているが紙袋(1)を折り曲げたら出来るであろう折り目の線(3を想定して、その線(3)と線対称の位置に小孔(2)を設けてもよい。
[
図5]は本発明の第3実施例の斜視である。第1実施例と比較すると折り目用の線(3)と小孔(2)の数が増えた点以外全て第1実施例と同じである。これの使用法は紙袋(1)を線(3)に沿って更に折り曲げると小孔(2)が重なるので指を挿入して持つ。
紙袋(1)を更に折り曲げて使うことで強度が更に増して破けにくくなる。
[
図6]は本発明の第4実施例の斜視図[
図7]は使用状態図である。
紙袋(1)の角に折り目用の斜めの線(3)を設け、その線(3)と線対称の位置に小孔(2)が設けてある。紙袋(1)の反対側の面も同じ構造である。小孔(2)が角の位置なので折り曲げた時に持ち手部分の強度が増し[
図7]のように指1本で持ちやすい。
[
図8]は本発明の5実施例の斜視図である。紙袋(1)に折り目用の横と斜めの線(3)を設け、それ々の線(3)と線対称の位置に小孔(2)が設けてありその他の点は全て第4実施例と同じである。先ず横の線(3)を折り曲げ次に斜めの線(3)を折り曲げて[
図7]のように持つ。紙袋(1)を二重に折り曲げることで相当な重量にも耐えられる。[
図9]は本発明の第6実施例の斜視図である。紙袋(1)の両面の上部に小孔(2)が横一列に設けてある。ケーキ等の軽いものなら紙袋を折り曲げずともこれで十分である。[
図10]は紙袋の既製品図[
図11]は本発明の第7実施例の斜視図[
図12]は使用状態図である。
図10のような既製品は紙製の場合、孔が大きくて破け易く補強せねばならない。その手間とコストを省き丈夫で持ち易くする為に紙袋(1)の両面に折り目用の線(3)を設け、その線(3)と線対称の位置に楕円形の小孔(2)が設けてある。指をまとめて入れるように楕円形の小孔(2)が設けてある。
図10に比べて紙袋を折り曲げて用い、且つ小孔(2)にしてあるので補強せずともある程度の重さに耐えられるようになる。
[
図13]は本発明の第8実施例の斜視図[
図14]は使用状態図である。第1実施例と比較すると切り込み(4)を設けて小孔(2)を形成した点以外全て第1実施例と同じである。具体的には、くり抜けば丸い小孔になる円の中心部に複数の切り込み(4)を設けて丸い小孔(2)を形成している。[
図14]のように切り込み(4)に指を押し入れると切込み(4)が押し広げられて即、小孔(2)になるので第1実施例と同じ働きと効果がある。又小孔の淵は線でなく面状に広がるのでより破けにくくなる効果がある。尚、切込み(4)は紙袋(1)を切り裂いて小孔(2)を形成する為の手段なので完全に切り離されたものでなくともよい。例えば、ミシン目を用いても良い。具体的に、例えば円形状のミシン目や放射状や、らせん状、同心円状等のミシン目など、その形状は任意である。 以上実施例を示したが小孔(2)の形状、その数や位置、大きさ等はこれに限らず任意であり例えば[
図7]の場合、指を複数入れる為に楕円形にしてもよく又、小孔(2)は厳密な線対称の位置でなく多少ズレてもよく又点対象でもよい。又,線(3)の有無も任意である。
【符号の説明】
【0008】
1、紙袋 2、小孔 3、線 4、切込み
【手続補正書】
【提出日】2019年12月23日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
【
図12】は本発明の第7実施例の使用状態図である。
【
図14】は本発明の第8実施使例の使用状態図である。