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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-72717(P2021-72717A)
(43)【公開日】2021年5月6日
(54)【発明の名称】レゾルバ及びモータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 24/00 20060101AFI20210409BHJP
   G01D 5/20 20060101ALI20210409BHJP
   H02K 1/18 20060101ALI20210409BHJP
【FI】
   H02K24/00
   G01D5/20 D
   H02K1/18 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-198546(P2019-198546)
(22)【出願日】2019年10月31日
(71)【出願人】
【識別番号】000113791
【氏名又は名称】マブチモーター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有
(72)【発明者】
【氏名】黒田 義和
(72)【発明者】
【氏名】植木 公一
【テーマコード(参考)】
2F077
5H601
【Fターム(参考)】
2F077AA43
2F077FF34
2F077PP26
2F077VV02
2F077VV23
2F077VV31
2F077VV33
5H601AA09
5H601CC04
5H601DD01
5H601DD11
5H601EE19
5H601EE21
5H601GA02
5H601GA23
5H601GB05
5H601GB12
5H601GB33
5H601GC02
5H601GC12
5H601GC22
5H601GC32
5H601JJ02
5H601JJ04
5H601KK12
5H601KK17
(57)【要約】      (修正有)
【課題】レゾルバの性能を確保したままレゾルバの小型化を図り、多種類のモータにおいてレゾルバを共通化する手段を提供する。
【解決手段】複数の同一形状のコア片を積層してなるステータ3と、ステータ3の径方向内側に配置されるロータ2とをケーシング8に収容してなるレゾルバにおいて、ステータ3は、円筒状のステータコア30と、ステータコア30の内周面から径方向内側へ突設された複数の突極31と、ステータコア30の外周面30aから径方向外側へ突設されるとともにケーシング8に取り付けられる少なくとも二つの凸部32と、を備える。各凸部32は、軸方向に貫設され取り付け用の締結具9が挿通される孔部を有するとともに、積層されたコア片がカシメ固定されたカシメ部である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の同一形状のコア片を積層してなるステータと、前記ステータの径方向内側に配置されるロータとをケーシングに収容してなるレゾルバにおいて、
前記ステータは、円筒状のステータコアと、前記ステータコアの内周面から径方向内側へ突設された複数の突極と、前記ステータコアの外周面から径方向外側へ突設されるとともに前記ケーシングに取り付けられる少なくとも二つの凸部と、を備え、
各々の前記凸部は、軸方向に貫設され取り付け用の締結具が挿通される孔部を有するとともに、積層された前記コア片がカシメ固定されたカシメ部である
ことを特徴とする、レゾルバ。
【請求項2】
各々の前記凸部は、径方向に延在する二つの端面がいずれも平面であり、かつ、互いに平行である
ことを特徴とする、請求項1記載のレゾルバ。
【請求項3】
各々の前記凸部は、径方向外側の端面が平面である
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のレゾルバ。
【請求項4】
前記ケーシングは、軸方向視で、正方形状、又は、四隅にRあるいは面取りが設けられた略正方形状であり、
前記ステータは、前記ステータコアの周方向に等間隔で配置された四つの前記凸部を有し、前記ケーシングの前記四隅のそれぞれに前記凸部が位置するように前記ケーシングに収容される
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のレゾルバ。
【請求項5】
前記ケーシングの内側面と前記ステータコアの外周面との最小距離は、前記凸部の突出長さよりも短い
ことを特徴とする、請求項5記載のレゾルバ。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のレゾルバと、
前記レゾルバの前記ロータに固定されるシャフトと一体回転するモータロータと、
モータハウジングに固定されたモータステータと、を備えた
ことを特徴とする、モータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータの回転数や回転角度を検出するレゾルバ、及び、このレゾルバを備えたモータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、モータ(特にブラシレスモータ)には、その回転数や回転角度(回転位置)を検出するための検出器(センサ)が付設される。検出器としてはレゾルバがあり、このレゾルバは角度分解能及び堅牢性が高いことから、例えば車両駆動用のモータやパワーステアリング用のモータ等に使用されている。レゾルバには、ロータやステータに加え、インシュレータ,巻線,基板といった部品がケーシングに収容されて構成される。
【0003】
レゾルバのステータは、同一形状に形成された複数の薄肉なコア片が軸方向に積層された状態でカシメ加工により固定されて構成される。例えば特許文献1では、固定子鉄心板(コア片)を複数枚積層し、バーリング穴をカシメ接続を行うことによりクランプされた積層固定子鉄心を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特公昭55−32638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、レゾルバのサイズはモータ全体のサイズを左右しうることから、より小型であることが好ましい。例えば、レゾルバのサイズが、サイズの異なる多種類のモータのなかで最も小型のものに用いることができれば、他のサイズのモータにもそのレゾルバを用いることができる。すなわち、多種類のモータにおいてレゾルバの共通化を図ることが可能となる。
【0006】
レゾルバのステータを小径にするために、ステータの突極の径方向寸法(アームの長さ)を短くすることが考えられる。しかしながら、この場合、巻線を巻回するスペースが狭くなって巻線のターン数が減ることから、レゾルバの信号が小さくなるという課題がある。また、ステータのコア(いわゆるバックヨーク)の径方向寸法を短くすることも考えられる。しかしこの場合、上記の特許文献1のように、積層したコア片をステータコアの部分でカシメ固定すると、ステータコアの変形や磁気特性の劣化を招き、レゾルバとしての性能を確保することが難しい。言い換えると、ステータコアの部分でカシメ固定するためには、ステータコアの変形や磁気特性の劣化を招かない程度にステータコアの径方向寸法を大きくしなければならず、小型化の実現が困難である。
【0007】
本件のレゾルバ及びモータは、このような課題に鑑み案出されたもので、レゾルバの性能を確保したままレゾルバの小型化を図り、多種類のモータにおいてレゾルバを共通化することを目的の一つとする。なお、これらの目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)ここで開示するレゾルバは、複数の同一形状のコア片を積層してなるステータと、前記ステータの径方向内側に配置されるロータとをケーシングに収容してなるレゾルバであって、前記ステータは、円筒状のステータコアと、前記ステータコアの内周面から径方向内側へ突設された複数の突極と、前記ステータコアの外周面から径方向外側へ突設されるとともに前記ケーシングに取り付けられる少なくとも二つの凸部と、を備える。各々の前記凸部は、軸方向に貫設され取り付け用の締結具が挿通される孔部を有するとともに、積層された前記コア片がカシメ固定されたカシメ部である。
【0009】
(2)各々の前記凸部は、径方向に延在する二つの端面がいずれも平面であり、かつ、互いに平行であることが好ましい。
(3)各々の前記凸部は、径方向外側の端面が平面であることが好ましい。
【0010】
(4)前記ケーシングは、軸方向視で、正方形状、又は、四隅にRあるいは面取りが設けられた略正方形状であり、前記ステータは、前記ステータコアの周方向に等間隔で配置された四つの前記凸部を有し、前記ケーシングの前記四隅のそれぞれに前記凸部が位置するように前記ケーシングに収容されることが好ましい。
(5)この場合、前記ケーシングの内側面と前記ステータコアの外周面との最小距離は、前記凸部の突出長さよりも短いことが好ましい。
【0011】
(6)ここで開示するモータは、上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載のレゾルバと、前記レゾルバの前記ロータに固定されるシャフトと一体回転するモータロータと、モータハウジングに固定されたモータステータと、を備えている。
【発明の効果】
【0012】
開示のレゾルバ及びモータによれば、レゾルバの性能を確保したままレゾルバの小型化を実現することができる。これにより、多種類のモータにおいてレゾルバを共通化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態に係るレゾルバを備えたモータを示す図であり、レゾルバを軸方向に沿う断面図で示すとともにモータを模式的な側面図で示す。
図2図1のレゾルバのステータを示す平面図、及び、A−A矢視断面図である。
図3図2のステータがケーシングに配置された状態を示す平面図である。
図4図3のB−B矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図面を参照して、実施形態としてのレゾルバ及びモータについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
【0015】
[1.構成]
図1は、本実施形態のレゾルバ1を備えたモータ11を示す図であり、レゾルバ1を軸方向に沿う断面図で示すとともにモータ11を模式的な側面図で示している。なお、レゾルバ1のロータ2は破線で示す。モータ11は、モータハウジング18に固定されたモータステータ13と、シャフト10と一体回転するモータロータ12とを備えたブラシレスモータである。レゾルバ1は、モータハウジング18の軸方向一端側(図1中の上側)に取り付けられるケーシング8に収容される。
【0016】
レゾルバ1は、シャフト10上に配置され、モータ11の回転角度(回転位置)を検出するインナーロータ型の検出器である。レゾルバ1は、ロータ2と、ステータ3と、ステータ3を覆うインシュレータ4と、インシュレータ4を介してステータ3に巻回される巻線5と、端子6と、基板7と、これらを収容するケーシング8とを備える。インシュレータ4は絶縁材料により形成されており、ステータ3と巻線5との間を絶縁する。端子6は、基板7を軸方向に貫通した状態で、例えば半田6aや溶接等により巻線5と電気的に接続される。
【0017】
ロータ2は、ステータ3の径方向内側に配置され、シャフト10と一体回転する。ロータ2は、複数の環状の薄板(例えば電磁鋼板)が積層されて構成され、その中心にシャフト10が固定される。なお、シャフト10は、その一端部がケーシング8に対し軸受(図示略)を介して支持され、その他端部(図示略)がモータハウジング18の底面部(モータ11の軸方向他端側の面部)に対し軸受(いずれも図示略)を介して支持される。
【0018】
図2に示すように、ステータ3は、複数の同一形状の薄板(コア片,例えば電磁鋼板)が積層されて構成される。なお、図2では、コア片の厚み(軸方向寸法)を、他の寸法(例えばステータコア30の径方向寸法やティース部31aの径方向寸法など)に比べて拡大して示す。本実施形態のステータ3は、円筒状のステータコア30(バックヨークとも呼ばれる)と、ステータコア30の内周面から径方向内側へ突設された複数の突極31と、ステータコア30の外周面30aから径方向外側へ突設された四つの凸部32と、インシュレータ4を介し各突極31に巻回されたコイル5A(図1参照)とを有する。
【0019】
ステータコア30は、突極31の基端側を支持するとともに磁気の通り道(磁路)として機能する。なお、ステータコア30の外周面30aは、ステータ3を取り付けるときの同軸位置決め機能を持つ。
【0020】
各突極31は、ステータコア30から径方向内側に延設されて巻線5が巻回されるティース部31aと、ティース部31aの先端部に設けられた壁部31bとを有する。ティース部31bは、巻線5が巻回されてコイル5Aが形成される部分である。壁部31bは、ロータ2の外周面と隙間をあけて対向して磁束を受け取る部分である。本実施形態のレゾルバ1では、図2に示すように、12個の突極31が周方向に等間隔(30度間隔)に配置されているが、突極31の個数や配置はこれに限られない。
【0021】
凸部32は、ケーシング8に取り付けられる部分であり、取付用の締結具9(図3参照)が挿通される孔部32hを有する。すなわち、凸部32は、ステータ3をケーシング8に取り付けるための取付部としての機能を有し、孔部32hは凸部32を軸方向に貫通して設けられる。本実施形態のレゾルバ1では、四つの凸部32がステータコア30の周方向に等間隔(90度間隔)に配置されているが、凸部32は少なくとも二つあればよく、その個数や配置はこれに限られない。
【0022】
各凸部32は、軸方向に積層された複数のコア片がカシメ固定された部分(以下「カシメ部」という)としての機能を併せ持つ。言い換えると、ステータ3は、ステータコア30ではなく凸部32においてカシメ固定される。凸部32は磁路としての機能を持たないことから、この凸部32でカシメ固定しても磁路に影響しない。なお、カシメ加工による固定(カシメ固定)の方法は特に限定されない。例えば、孔部32hに穴の開いた部品32cを通して両端部を潰すことでカシメ固定してもよいし、孔部32hの周縁(コア片自身)を巻き込んで潰すことでカシメ固定してもよい。
【0023】
本実施形態のレゾルバ1では、四つの凸部32が同一形状であり、軸方向から見て(軸方向視で)角丸の矩形状に形成される。具体的には、各凸部32は、径方向に延在する二つの端面32a(以下「側面32a」という)がいずれも平面であり、かつ、互いに平行である。また、各凸部32は、径方向外側の端面32b(以下「外面32b」という)が平面であり、各側面32aと外面32bとで形成される角部にRが設けられる。
【0024】
図3は、このステータ3がケーシング8に配置された状態を示す平面図である。なお、図中二点鎖線はロータ2である。図3に示すように、本実施形態のケーシング8は、軸方向視で、四隅(四つの角部)にRが設けられた略正方形状である。ステータ3は、ケーシング8の四隅のそれぞれに凸部32が位置するようにケーシング8に収容される。ステータ3は、図3及び図4に示すように、凸部32の孔部32h(図2参照)に締結具9(例えば螺子)が挿通され、ケーシング8に固定(締結)される。
【0025】
本実施形態のレゾルバ1では、図3に示すように、ケーシング8の内側面とステータコア30の外周面30aとの最小距離Xが、凸部32の外周面30aからの突出長さYよりも短くなっている。このため、本実施形態のレゾルバ1では、凸部32が隣接する二つの角部間の中央(図3中の点Z)に位置するようにステータ3をケーシング8に収容できない。つまり、ケーシング8の大きさは、ステータ3がわずかに隙間(最小距離X)をあけて収まる程度に小さい。
【0026】
[2.作用,効果]
(1)上述したレゾルバ1によれば、凸部32においてコア片がカシメ固定されるため、ステータコア30の径方向寸法を短く設定しても磁路に影響を与えることがない。言い換えると、レゾルバ1の性能を確保したまま、ステータコア30の径方向寸法を短く設定できるため、ステータ3のサイズを小型化でき、ひいてはレゾルバ1の小型化を実現できる。また、ステータ3の小型化に際し、突極31の径方向寸法を短くしなくて済むため、巻線5の巻回スペースが減ることもなく、レゾルバ信号が小さくなることもない。この点からも、レゾルバ1の性能を確保できる。さらに、レゾルバ1の小型化の実現により、多種類のモータにおいてレゾルバ1を共通化することができる。
【0027】
(2)上述したレゾルバ1によれば、各凸部32の二つの側面32aが互いに平行な平面であることから、複数のコア片を簡単かつ正確に軸方向に積層することができ、作業性向上を図ることができる。
(3)また、各凸部32の外面32bが平面である場合にも、複数のコア片を簡単かつ正確に軸方向に積層することができ、作業性向上を図ることができる。特に、上述した凸部32のように、三つの端面32a,32bがいずれも平面であれば、より正確に積層可能となる。
【0028】
(4)上述したレゾルバ1では、軸方向視で略正方形状のケーシング8に、円筒状のステータ3が配置されるため、ケーシング8の四隅がデッドスペースとなる。これに対し、上述したステータ3は、各凸部32がケーシング8の四隅のそれぞれに位置するようにケーシング8に収容される。つまり、四隅のデッドスペースをステータ取付用に活用できるため、レゾルバ1をより小型化できる。
【0029】
(5)特に、上述したレゾルバ1では、ケーシング8の内側面とステータコア30の外周面30aとの最小距離Xが、凸部32の突出長さYよりも短い。言い換えると、凸部32を、ケーシング8とステータ3との隙間に相当する最小距離Xよりも大きく突出させることができるため、ステータ3をケーシング8に取り付けるためのスペース(凸部32の大きさ)を確保しつつ、ケーシング8(レゾルバ1)を小型化できる。なお、上記のレゾルバ1をサイズの大きなモータに適用する場合には、上記の最小距離Xが突出長さYよりも長くなりうる。
【0030】
(6)上述したレゾルバ1を備えたモータ11であれば、レゾルバ1を小型化できるため、様々なサイズや種類のモータ11に適用することができ、工数削減やコスト低減を図ることができる。
【0031】
[3.その他]
上述したレゾルバ1の構成は一例であって、上述したものに限られない。例えば、ケーシング8の形状は上記のものに限られず、四隅に面取りが設けられた略正方形状であってもよいし、角部のある正方形状であってもよい。あるいは、他の四角形状であってもよいし、円形状や楕円形状等であってもよい。なお、ケーシング8のサイズはモータのサイズに応じて決まることが多いことから、最小距離Xと突出長さYとの大小関係は上記実施形態のものに限られない。
【0032】
凸部32の個数や配置は上記のものに限られない。凸部32は取付部としての機能とカシメ部としての機能とを兼ね備えていることから、少なくとも二つ設けられていればよく、五つ以上設けられていてもよい。なお、凸部32が角丸の矩形状でなくてもよい。例えば、凸部32の二つの側面が曲面であり外面32bが平面であってもよいし、凸部32の二つの側面32aが互いに平行な平面であり外面が曲面であってもよい。あるいは、凸部が軸方向視で半円状や三角形状などであってもよい。少なくとも、凸部には軸方向に貫通した孔部が設けられており、この凸部において、積層されたコア片がカシメ固定されていればよい。また、ケーシング8にステータ3を取り付ける締結具9は螺子に限られない。
【符号の説明】
【0033】
1 レゾルバ
2 ロータ
3 ステータ
30 ステータコア
30a 外周面
31 突極
32 凸部(カシメ部)
32a 側面(径方向に延在する端面)
32b 外面(径方向外側の端面)
8 ケーシング
10 シャフト
11 モータ
12 モータロータ
13 モータステータ
18 モータハウジング
X 最小距離
Y 突出長さ
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2020年9月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項5】
前記ケーシングの内側面と前記ステータコアの外周面との最小距離は、前記凸部の突出長さよりも短い
ことを特徴とする、請求項記載のレゾルバ。