【課題】カメラ本体から交換レンズを取り外された場合でも、交換レンズと撮像素子との間に設けられた光学系を通じた光束による撮像素子の焼き付けを防止できるマウントユニットを提供する。
【解決手段】撮像素子を備えた撮像装置に取り付け可能なマウントユニットであって、爪部を有する交換レンズのバヨネット方式での装着および取り外しが可能なマウント部と、前記マウント部と前記撮像素子との間に設けられた光学系と、前記交換レンズの前記爪部と係合する係合部と、を備え、前記光学系は、前記交換レンズを前記マウント部から取り外す動作に連動して、前記交換レンズの前記爪部と前記係合部との係合状態が変化することで、光軸方向において前記光学系が第1の位置に移動する。
前記光学系は、前記交換レンズの前記マウント部への装着動作に連動して、前記交換レンズの前記爪部と前記係合部との係合状態が変化することで、光軸方向において前記光学系が前記第1の位置とは異なる第2の位置に移動する
ことを特徴とする請求項1に記載のマウントユニット。
前記交換レンズの前記回転に伴う前記駆動部材の回転に応じて、前記保持部材に設けられた前記突起部が前記第2の溝部の内壁部を摺動することによって、前記保持部材が前記光軸方向に移動する
ことを特徴とする請求項7に記載のマウントユニット。
前記第2の溝部は、前記光軸と垂直の方向に延出する第1の内壁部と、前記第1の内壁部と連続的に形成され、前記第1の内壁部と所定の角度をなして延出する第2の内壁部とを有し、
前記突起部が前記第1の内壁部を摺動する場合に、前記保持部材は前記光軸方向に移動せず、前記突起部が前記第2の内壁部を摺動する場合に、前記保持部材が前記光軸方向に移動する
ことを特徴とする請求項8に記載のマウントユニット。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本実施形態の撮像装置の外観斜視図である。
図1(A)は,撮像装置1を上面の被写体側より見た状態を示す。
図1(B)は、撮像装置1を上面の撮影者側から見たときの状態を示す。また、
図2は、交換レンズを外した状態での撮像装置の外観斜視図である。
【0009】
撮像装置1は、レンズ交換式のデジタルビデオカメラである。
図1および
図2に示すように、撮像装置1は、バヨネット方式の交換レンズ2と、バヨネット方式に対応するレンズマウント部101を有する。レンズマウント部101は、交換レンズ2の装着および取り外しが可能である。交換レンズ2は、光軸を中心として回転してレンズマウント部101に装着するか、または取り外される。
【0010】
レンズマウント部101は、撮像装置1内部に配置されたレンズマウント固定部材201に固定されている。また、レンズマウント部101と、後述する撮像素子110(
図3)との間で、かつ、レンズマウント部101と撮像素子110の中心を結ぶ光軸149上に、光学系としてコンバータレンズ102(
図2)が設けられている。
【0011】
また、レンズマウント部101上には、交換レンズ2を撮像装置1に取り付けた際に交換レンズ2の回転を停止するためのロック部104が設けられている。レンズリリースボタン124は、ロック部104と連接して一体となって構成された、不図示のバネなどの付勢部材で付勢されている。ロック部104は、レンズリリースボタン124を押下すると、押下動作に連動して光軸149方向に作動し、交換レンズ2の凹部404(
図4)からロックが外れ、交換レンズ2を回転させ、取り外すことが可能となる。
【0012】
撮像装置1を被写体側から見て左側には、電源ボタン120とREC(Recording)ボタン121が設けられている。電源OFF状態から電源ボタン120を押しこむと、電源ON状態となり、撮影可能になる。電源ON状態になると、撮影のスルー画が撮像装置1の背面側に設置されたパネルユニット130の表示パネル131に表示される。撮像装置1の左側には、回転ダイヤル122が設けられている。回転ダイヤル122を回転操作することによって、設定F値を変更することができる。また、撮像装置1の左側には、モード選択ダイヤル123が設けられている。モード選択ダイヤル123を回転操作することによって、撮影モードの変更を行うことができる。本実施形態では、撮像装置1のコンバータレンズ102は、複数の光学部材により構成されたレンズ群により、約0.65倍に光線を縮小し、約13.2mm×約8.8mmの1インチ型サイズの撮像素子110に結像させる。
【0013】
図3は、撮像装置の機能ブロック図の一例である。
撮像装置1は、交換レンズ2乃至ワークメモリ部353を有する。ユーザが、撮像装置1に設けられた電源ボタン120を操作すると、電源スイッチ301が押し込まれ、電源スイッチ301が押し込まれたことを示す信号が制御IC351に送られる。これにより、撮像装置1の電源が、ONになって、スタンバイ状態となる。スタンバイ状態において、ユーザが、RECボタン121を押し込むと、RECスイッチ302が、RECボタン121が押し込まれたことを検知する。これにより、記録処理が開始され、デジタル映像データの記録部140への書き込みが始まる。この状態で、ユーザが、再度RECボタン121を押し込むと、記録処理が終了し、スタンバイ状態に戻り、デジタル映像データの記録部140への書き込みが終了する。
【0014】
電子接点部103は、交換レンズ2とデータ通信を行う。制御IC351は、CPUであって、撮像装置1全体を制御する。具体的には、制御IC351は、電子接点部103により、交換レンズ2へ電力を送信したり、交換レンズ2からレンズ識別情報を受信したり、交換レンズ2へのオートフォーカスやF値の制御信号の送信等のデータ通信を行う。交換レンズ2が装着された状態で撮像装置1の電源がONされた場合、または撮像装置1の電源がON状態で交換レンズ2が装着されたときは、まず電子接点部103を通して、交換レンズ2に電力が供給される。電力が供給された交換レンズ2は、交換レンズ2のレンズ識別情報を撮像装置1に送る。制御IC351が、電子接点部103からレンズ識別情報を受信し、プログラムメモリ部311に予め格納されているレンズ識別情報群の中から同等のレンズ識別情報を取得する。
【0015】
制御IC351は、プログラムメモリ部311の中から、レンズ識別情報に紐付く制限F値の情報を取得する。制限F値の情報は、コンバータレンズ102を備えた撮像装置1が周辺光量補正後に周辺光量落ちが目立たないF値の一番低い値の情報である。制御IC351は、制限F値以上に設定する制御信号を、電子接点部103を介して交換レンズ2に送り、F値の制御を行う。
【0016】
F値は回転ダイヤル122を操作することにより変更することができる。ユーザが、スタンバイ状態である場合やREC中に回転ダイヤル122を回すと、その操作を回転ダイヤル検出スイッチ303が、検知する。回転ダイヤル検出スイッチ303は、検知信号を制御IC351に送り、制御IC351が、制限F値以上のF値の範囲で、回転ダイヤル122の回転量に応じたF値の変更を行う。
【0017】
交換レンズ2及びコンバータレンズ102を通過した光束は、撮像素子110によって電気信号に光電変換される。光電変換により得られた電気信号が、メイン基板310の制御部350に入力される。制御部350が備える画像処理部352が、撮像素子110から送られる信号電荷を輝度信号及び色信号のデジタル映像データに変換する。揮発性の記憶手段であるワークメモリ部353は、制御IC351のワークエリアとして用いられる。
【0018】
また、制御IC351は、レンズ識別情報群に紐付く周辺光量補整データをプログラムメモリ部311から取得し、周辺光量補整データを画像処理部352に送る。画像処理部352は、周辺光量補整データに基づいて、撮像素子110が出力した電気信号に周辺光量補整を行った上で、デジタル映像データに変換する。変換されたデジタル映像データは、ワークメモリ部353に一時的に記録され、制御IC351の制御によって、記録部140に記録される。デジタル映像データは、画像処理部352からパネルユニット130に設けられたパネル画像処理部132に送られる。パネル画像処理部132に送られたデジタル映像データは、表示パネル131で表示するためのフォーマットに変換される。そして表示パネル131が、デジタル映像データを撮影時のスルー画として表示する。なお、予めプログラムメモリ部311に格納されている各種アイコン表示を表示パネル131に表示することも可能である。
【0019】
図4は、光軸後方から見たときの交換レンズの斜視図である。
図5は、撮像装置1の主要な構成を示す斜視図である。
図6は、レンズマウント固定部材の構成を説明する図である。
図7は、コンバータレンズ駆動部材の斜視図である。
【0020】
交換レンズ2には、撮像装置1に設けられたレンズマウント部101(
図5(A))と嵌合するレンズ側マウント部材401(
図9)が設けられている。レンズ側マウント部材401は、
図4に示すバヨネット爪部402と、バヨネット爪部402の一部である当接部403と、撮像装置1のロック部104と係合することで交換レンズ2を保持する凹部404とを有している。
【0021】
図5(B)に示すように、コンバータレンズ102は、コンバータレンズ保持部材501にビスなどの締結部材により保持(固定)されている。コンバータレンズ保持部材501の外周面には、所定の間隔で複数箇所に、突起部であるガイドピン502が設けられている。本実施形態では、ガイドピン502は、光軸149周りに120度ずつの等間隔に3箇所配置されている。
【0022】
また、
図6(A)に示すように、レンズマウント固定部材201には、第1の溝部であるガイド溝601が所定の間隔で複数箇所に配置されている。本実施形態では、ガイド溝601は、光軸149周りに120度ずつの等間隔に3箇所配置されている。これにより、コンバータレンズ保持部材501(
図5(B))のガイドピン502が摺動可能である。また、レンズマウント固定部材201の後方の駆動部材嵌合部602には、コンバータレンズ駆動部材503が回動可能に嵌合される。
【0023】
また、
図6(B)に示すように、レンズマウント固定部材201には、後述するコンバータレンズ駆動部材503の一部が挿通し、レンズマウント固定部材201の内側に突出するように設けられた駆動部材挿通部603が設けられている。駆動部材挿通部603は、レンズマウント固定部材201を貫通するように開口している。
【0024】
また、
図7(A),(B)に示すように、コンバータレンズ駆動部材503は、円筒部701と、バヨネット爪係合部702とを備える。円筒部701は、レンズマウント固定部材201の駆動部材嵌合部602に対して回動可能に嵌合する。また、バヨネット爪係合部702は、交換レンズ2のバヨネット爪部402とバヨネット方式で係合する。この構成により、コンバータレンズ駆動部材503を駆動することができる。
【0025】
円筒部701の外周面には、第2の溝部であるガイドカム溝703が、貫通して、複数箇所配置されている。ガイドカム溝703には、ガイドピン502(
図5(B))が挿通される。これにより、交換レンズ2の装着動作と、交換レンズ2を取り外す動作とに連動して、コンバータレンズ保持部材501が駆動する。ガイドカム溝703の形状に関しての説明は後述する。バヨネット爪係合部702は、装着時当接部704と離脱時当接部705とを有する。装着時当接部704は、交換レンズ2を撮像装置1に装着する際にバヨネット爪部402の当接部403に当接する。離脱時当接部705は、交換レンズ2を撮像装置1から離脱させる、つまり取り外す際に、バヨネット爪部402の当接部403の反対側に当接する。ガイドピン502は、レンズマウント固定部材201のガイド溝601とコンバータレンズ駆動部材503のガイドカム溝703の両方に挿通する。
【0026】
図8は、コンバータレンズ駆動機構の断面図である。
図8(A)は、交換レンズを撮像装置から取り外した状態のコンバータレンズ駆動機構を示す。
図8(B)は、交換レンズを撮像装置に固定した状態のコンバータレンズ駆動機構を示す。なお、
図8(B)以降、交換レンズ2の鏡筒部は省略し、撮像装置1に固定されるレンズ側マウント部材401のみ図示している。
【0027】
コンバータレンズ102は、
図8(A)に示す交換レンズ2が撮像装置1から取り外されている場合、所定の光学位置ではない位置に移動(退避)している。コンバータレンズ102は、交換レンズ2が撮像装置1に装着され、固定されたときに、
図8(B)に示す所定の光学位置に配置される。以下に、コンバータレンズ駆動機構の動作に関して、撮像装置1に交換レンズ2を装着する場合を例にとって説明する。
【0028】
図9は、交換レンズ2のレンズ側マウント部材401とコンバータレンズ駆動部材503の係合状態を示す図である。また、
図10乃至
図12は、交換レンズの撮像装置への装着を説明する図である。
【0029】
図10は、交換レンズ2が撮像装置1から取り外された状態を示す。
図11は、交換レンズ2が撮像装置1に装着し、交換レンズ2を回動させていない状態を示す。
図12は、交換レンズ2が固定されるまで回動させた状態を示す。また、
図13は、コンバータレンズ駆動部材503の円筒部701に設けられたガイドカム溝703の展開図である。
【0030】
撮像装置1に対して交換レンズ2を装着する時、交換レンズ2のバヨネット爪部402が係合するように交換レンズ2を撮像装置1に接近させ、レンズマウント部101と交換レンズ2のレンズ側マウント部材401が当接するようにする。このとき、交換レンズ2のバヨネット爪部402は、コンバータレンズ駆動部材503のバヨネット爪係合部702と係合する(
図9および
図11)。
【0031】
交換レンズ2を、撮像装置1に対して、光軸149を中心として被写体側から見て時計回りに回転させると、バヨネット爪部402の当接部403とバヨネット爪係合部702の装着時当接部704が当接する。これにより、交換レンズ2の装着する際の作動力が、コンバータレンズ駆動部材503に伝達される。交換レンズ2がさらに回転すると、交換レンズ2から伝達された力により、コンバータレンズ駆動部材503が回転する。コンバータレンズ駆動部材503が回転すると、コンバータレンズ保持部材501のガイドピン502がガイドカム溝703の内壁部を摺動しながら動作する。
【0032】
交換レンズ2が撮像装置1から取り外されている状態において、ガイドピン502は、ガイドカム溝703の
図13に示すレンズリリース点1101に位置している。ガイドカム溝703は、カム軌跡L1とカム軌跡L2とを有する。カム軌跡L1は、光軸と垂直の方向に延出する第1の内壁部を有する。カム軌跡L2は、カム軌跡L1と連続的に形成され、カム軌跡L1と所定の角度をなして延出する第2の内壁部を有する。
【0033】
ガイドカム溝703は、カム軌跡L1の間は、カム溝中心線が光軸149と垂直な平面と同一面に形成されており、ガイドピン502は、カム軌跡L1が有する第1の内壁部を摺動するだけである。したがって、ガイドピン502がカム軌跡L1を動作している間はコンバータレンズ保持部材501が動作しないので、コンバータレンズ保持部材501に固定されたコンバータレンズ102も動作せず、コンバータレンズ102は、
図8(A)に示す位置を保つ。
【0034】
交換レンズ2がさらに回転すると、コンバータレンズ保持部材501のガイドピン502が、カム軌跡L1と連続的に形成されたカム軌跡L2(
図13)に進入する。カム軌跡L2は、円周方向移動距離Xと光軸方向移動距離Yの斜辺を為すように形成されている。したがって、コンバータレンズ駆動部材503の回転動作に伴い、ガイドピン502がカム軌跡L2が有する第2の内壁部を摺動することによって、コンバータレンズ保持部材501を光軸方向に移動させる。交換レンズ2がさらに回転すると、交換レンズ2の凹部404が、撮像装置1のロック部104に到達し、交換レンズ2は撮像装置1に固定される。このとき、ガイドピン502はガイドカム溝703のレンズロック点1102まで到達しており、コンバータレンズ保持部材501に固定されたコンバータレンズ102が、所定の光学位置(第2の位置)に配置される。第2の位置は、撮像素子110にコンバータレンズ102からの光束が結像する光学位置である。すなわち、交換レンズ2のレンズマウント部101への装着が完了したときに、コンバータレンズ102は、第2の位置への移動を完了する。以上説明した構成により、交換レンズ2の装着時の回転動作と連動して、コンバータレンズ102を光軸方向に第2の位置まで移動させることが可能となる。
【0035】
交換レンズ2を撮像装置1から取り外す場合は、レンズリリースボタン124を押下し、交換レンズ2を装着する時とは逆方向に回転させることで、上述の装着時の動作と逆順に各部材が駆動し、交換レンズ2が取り外し可能となる。具体的には、カム軌跡L2が、交換レンズ2を撮像装置1から取り外す際のコンバータレンズ駆動部材503の回転動作に伴い、コンバータレンズ保持部材501を光軸方向に移動させる。すなわち、交換レンズ2の回転に伴うコンバータレンズ駆動部材503の回転に応じて、ガイドピン502がガイドカム溝703の内壁部を摺動することによって、コンバータレンズ保持部材501が光軸方向に移動する。これにより、コンバータレンズ102が、撮像素子110にコンバータレンズ102からの光束が結像しない第1の位置に退避する。第1の位置は、上述した第2の位置から、光学系からの光束が広がる方向に移動したときの位置である。
【0036】
図13を参照して、コンバータレンズ102のガイドカム溝703について説明する。ガイドカム溝703は、前述したように、コンバータレンズ102を移動しないカム軌跡L1とコンバータレンズ102を移動するカム軌跡L2が連続的に形成されている。コンバータレンズ102を駆動するカム軌跡L2が、円周方向移動距離X分、動作すると、コンバータレンズ102が、光軸方向移動距離Yだけ、光軸149方向に動作する。このとき、円周方向移動距離Xは、交換レンズ2を装着する直前で、かつ、コンバータレンズ102が使用位置に移動できる範囲で、可能な限り短く設定することが望ましい。このように構成することで、撮像装置1に対して交換レンズ2が固定される直前まではコンバータレンズ102が撮影状態の光学配置にならない。これにより、交換レンズ2を装着する動作中でも、撮像素子110に入射する太陽光などによる撮像素子110の焼き付きの可能性を減少することが可能となる。
【0037】
また、光軸方向移動距離Yは、コンバータレンズ102の退避量を決定する。カム軌跡L2と円周方向移動距離Xの為す角度θは、大きくなると、分力の関係で、カム軌跡L2間でのコンバータレンズ駆動部材503の作動荷重が多くなる。したがって、角度θは、退避量、作動荷重、交換レンズ2のロック位置のバランス点で適宜決定するのが望ましい。
【0038】
図14は、コンバータレンズからの光束と撮像素子との関係を説明する図である。
コンバータレンズ102からの光束1201には、撮像装置1の撮像素子110に収束する光束が含まれる。コンバータレンズ102が露出すると、撮影以外の使用状況によっては、太陽光などがコンバータレンズ102に入射することで、撮像素子110の性能を損なってしまう可能性がある。
【0039】
本実施形態の撮像装置では、交換レンズ2と連動して、コンバータレンズ102が移動することで、撮像素子110で結像する光束1201は、本来結像する位置とは異なる位置に移動する。具体的には、
図14に示すように、コンバータレンズ102の光束1201に対して、撮像素子110が光軸方向移動距離Yだけ移動する。このとき、交換レンズ2が撮像装置1に装着された状態における撮像素子110の位置での光束1201の切断面S1に対して、交換レンズ2が撮像装置1から取り外された状態における撮像素子110の位置での光束1201の切断面S2のほうが大きくなる。したがって、単位面積あたりのエネルギーが減少することができる。すなわち、コンバータレンズ102の光束1201の結像位置が移動することで、撮像素子110に入射する太陽光などによる撮像素子110の焼き付きの可能性が低減する。以上説明したように、本実施形態の撮像装置によれば、撮像装置から交換式レンズを取り外す際の撮像素子の焼き付けを防止することができる。
【0040】
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。