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特開2021-73754画像処理装置、及び画像処理装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-73754(P2021-73754A)
(43)【公開日】2021年5月13日
(54)【発明の名称】画像処理装置、及び画像処理装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20210416BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20210416BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20210416BHJP
   G06F 1/3231 20190101ALI20210416BHJP
【FI】
   H04N1/00 885
   B41J29/38 104
   G03G21/00 398
   G06F1/3231
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-214034(P2020-214034)
(22)【出願日】2020年12月23日
(62)【分割の表示】特願2018-207651(P2018-207651)の分割
【原出願日】2013年6月21日
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002767
【氏名又は名称】特許業務法人ひのき国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今村 武
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5B011
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061HK05
2C061HK11
2C061HN04
2C061HN15
2C061HT03
2C061HT04
2C061HT08
2H270KA49
2H270KA59
2H270LA58
2H270LA72
2H270LB00
2H270LB21
2H270LD03
2H270LD05
2H270LD08
2H270LD14
2H270LD15
2H270MG03
2H270MG04
2H270MG06
2H270NC09
2H270PA56
2H270PA60
2H270PA61
2H270QA06
2H270QA13
2H270ZC03
2H270ZC04
2H270ZD01
2H270ZD08
5B011DC07
5B011EA10
5B011EB08
5B011KK01
5B011LL11
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB40
5C062AB49
5C062AC58
5C062AE15
5C062AF12
(57)【要約】
【課題】節電キーが押下されたて省電力状態に移行した後の人感センサのユーザ検知による省電力状態からの不要な復帰を防止すること。
【解決手段】画像処理装置100の電源制御部203は、第二の人感センサ231による物体の検知に応じて、省電力モードから通常電力モードに移行させる。ただし、節電キー214の押下により省電力モードに移行した場合には(S11→S12→S14)、人感センサが非検知になるまで、人感センサ復帰判定部281が、第二の人感センサ231による物体の検知に応じた通常電力モードへの移行を制限する(S15→S16→S18)。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第一の電力状態と、前記第一の電力状態より消費電力の少ない第二の電力状態を切り替えて動作可能な画像処理装置であって、
前記第一の電力状態から前記第二の電力状態への移行指示を受け付ける指示手段と、
物体を検知する検知手段と、
前記検知手段による物体の検知に応じて、前記第二の電力状態から前記第一の電力状態に移行させるように、前記画像処理装置の電力状態を制御する電力制御手段と、
を備え、
前記電力制御手段は、前記指示手段による移行指示に応じて、前記第一の電力状態から前記第二の電力状態に移行させるとともに、前記検知手段が物体を検知しなくなるまで、前記検知手段による物体の検知に応じた前記第一の電力状態への移行を制限することを特徴とする画像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体検知技術を用いた画像処理装置の電力モード切り替え制御に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像処理装置においては、複数の電力モードを持ち、電力モードに応じて装置内の電源を切断する省電力モードがサポートされている。しかし、省電力モードから通常の電力モードへの復帰に時間が掛かってしまい、利便性を低下させてしまう場合がある。
【0003】
この問題を解決するために、従来の省電力モードからの復帰に人感センサを用い、人が装置に近づいてきたと判定した場合に、省電力モードから復帰するものがある(特許文献1参照)。
【0004】
また、ユーザの操作によって押下される節電キーが設けられた画像処理装置が知られている(特許文献2参照)。この節電キーがユーザにより押下されると、画像処理装置は、省電力モードに移行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−58645号公報
【特許文献2】特開2002−229395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に記載の技術において、人感センサが人を検知している状態で、節電キーを押下されて画像処理装置が省電力モードへの移行指示を受ける場合がある。この場合、節電キーの押下により画像処理装置は省電力モードへ移行するが、画像処理装置の前にいるユーザ(節電キーを押下したユーザ)が人感センサによって検知されてしまう。このため、節電キーを押下したにも関わらず、画像処理装置が通常電力モードに復帰してしまい、省電力を実現できないという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明は、節電キーが押下された後の人感センサの検知による省電力状態からの不要な復帰を防止する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、少なくとも第一の電力状態と、前記第一の電力状態より消費電力の少ない第二の電力状態を切り替えて動作可能な画像処理装置であって、前記第一の電力状態から前記第二の電力状態への移行指示を受け付ける指示手段と、物体を検知する検知手段と、前記検知手段による物体の検知に応じて、前記第二の電力状態から前記第一の電力状態に移行させるように、前記画像処理装置の電力状態を制御する電力制御手段と、を備え、前記電力制御手段は、前記指示手段による移行指示に応じて、前記第一の電力状態から前記第二の電力状態に移行するとともに、前記検知手段が物体を検知しなくなるまで、前記検知手段による物体の検知に応じた前記第一の電力状態への移行を制限することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、節電キーが押下された後の人感センサの検知による省電力状態からの不要な復帰を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の電子機器の実施例1を示す画像処理装置の構成を例示する図。
図2】第一の人感センサおよび第二の人感センサの検知範囲を例示する図。
図3】実施例1の画像処理装置のハードウェア構成を例示する図。
図4】実施例1の画像処理装置の電源給電形態を例示する図。
図5】実施例1の人感センサ復帰判定部の構成を例示する図。
図6】実施例1の電力モード移行動作を例示するフローチャート。
図7】実施例2の画像処理装置の電源給電形態を例示する図。
図8】実施例2の人感センサ復帰判定部の構成を例示する図。
図9】実施例2の電力モード移行動作を例示するフローチャート。
図10】実施例3の画像処理装置の構成を例示する図。
図11】人感センサアレイの検知範囲を例示する図。
図12】人感センサアレイの反応を例示する図。
図13】実施例3の画像処理装置のハードウェア構成を例示する図。
図14】実施例3の画像処理装置の電源給電形態を例示する図。
図15】実施例3の人感センサアレイ判定部の構成を例示する図。
図16】実施例3の電力モード移行動作を例示するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の電子機器の実施例1を示す画像処理装置の構成の一例を示す図である。なお、図1(A)は画像処理装置を正面から見た図に対応し、図1(B)は画像処理装置を上面から見た図に対応する。
【0013】
100は、本発明の電子機器としての画像処理装置である。画像処理装置100は、操作部101、スキャナ102、胴内フィニッシャ103、給紙カセット104などを有し、コピー、プリント、FAX、スキャンなどの機能を持つ。
【0014】
画像処理装置100は、通常電力モード、通常電力モードよりも消費電力が小さい第二の省電力モード、第二の省電力モードよりも消費電力が小さい第一の省電力モードのいずれかに切り替えて動作することが出来る。なお、通常電力モード、第一の省電力モード、第二の省電力モードにおける画像処理装置100の電力状態を、それぞれ、第一の電力状態、第二の電力状態、第三の電力状態という。画像処理装置100は、少なくとも第一の
電力状態と、前記第二の電力状態を切り替えて動作可能な画像処理装置である。
【0015】
また、画像処理装置100は、第一の省電力モードで動作する第一の人感センサ230と、第二の省電力モードで動作する第二の人感センサ231を有する。第一の人感センサ230、第二の人感センサ231は、焦電センサや反射センサなど、離れた場所にある物体を検知するセンサを用いる。
【0016】
なお、第一の人感センサ230は、画像処理装置100に近づいてきた人を広範囲に検知する第一の検知部であり、例えば焦電センサで構成されており、人体等の物体を検知可能である。また、第二の人感センサ231は、画像処理装置100に近づいてきた人を第一の人感センサ230より狭い範囲で検知する第二の検知部であり、例えば反射センサで構成されており、人体等の物体を検知可能である。第一の人感センサ230および第二の人感センサ231の検知範囲の一例を図2に示す。
【0017】
図2は、第一の人感センサ230および第二の人感センサ231の検知範囲の一例を示す図である。なお、図2(A)は画像処理装置100を正面から見た図に対応し、図2(B)は画像処理装置100を上面から見た図に対応する。
図2(A),(B)において、111は、第一の人感センサ230の検知範囲を示す。112は、第二の人感センサ231の検知範囲を示す。
【0018】
図3(A)は、実施例1の画像処理装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置226は、LAN I/F217を介してLAN224に接続され、FAX225を介して電話回線223に接続される。
【0019】
CPU204は、情報処理装置226の全体を制御するソフトウェアプログラムを実行する。RAM206は、CPU204が装置を制御する際の一時的なデータの格納などに使用される。ROM205は、CPU204が実行するプログラム、例えば装置の起動プログラムや、各種設定値等が格納されている。ストレージ207は、HDDやSSD等の記憶装置であり、様々なデータ格納に使用される。
【0020】
操作部I/F209は、CPU204から操作部の制御を行う。操作部213は、操作用液晶パネルや節電キー214を含むハードキーを備え、ユーザから入力される指示を受け付ける。
【0021】
スキャナI/F210は、CPU204からスキャナ215の制御を行う。スキャナ215は原稿台またはADF(Auto Document Feeder)に設置された原稿の画像を読み取り、画像を生成する。プリンタI/F211はCPU204からプリンタの制御を行う。プリンタ216は、画像データに基づく画像を紙に印刷する。
【0022】
FAX I/F208は、CPU204からFAX225の制御を行う。FAX225はモデム218、CPU219、RAM221、ROM220、受信検知部222で構成される。画像処理装置100は、FAX225を介して、電話回線223に接続される外部装置とのデータ通信制御を行う。モデム218は、FAX225の送受信のための変調を行う。CPU219は、FAX I/F208を介して情報処理装置226と連携してFAX225の送受信の制御を行う。RAM221は、CPU219が装置を制御する際に一時的なデータ格納などに使用する。ROM220は、FAX225装置の起動プログラムや各種設定値等が格納されている。FAX225のCPU219とRAM221,ROM220の機能を、情報処理装置226内に備えていてもよい。
【0023】
LANコントローラ212は、CPU204からLAN I/F217の制御を行う。画像処理装置100は、LAN I/F217を介して、ネットワーク224に接続される外部装置とのデータ通信制御を行う。
【0024】
電源制御部203は、電源部202から必要な箇所に電源を供給する制御を行う電力制御機能を有する。通常電力モードでは、図3(A)に示したように全てのブロックに電源が供給されている。この際、必要な機能にのみ給電するような形態を取っても良いが、ここでは明記しない。
【0025】
第一の省電力モードでは、図3(B)に示したように一部のブロックに電源が給電されている。図3(B)ではグレー表示されている箇所には電源が供給されていない。
【0026】
以下、第一の省電力モードでの電源供給状態について説明する。
まず、電源201から電源部202に電源が供給される。電源部202から電源供給されるブロックは、RAM206、第一の人感センサ230、人感センサ復帰判定部281、FAX I/F208、受信検知部222、節電キー214、操作部IF209、LANコントローラ212、LAN I/F217である。RAM206は、必要に応じて電源を供給し、全てに供給する必要はない。操作部213への給電は、節電キー214のみであることを記載したが、ユーザのタッチを認識する機能など他の電力状態への移行条件に応じて電源を給電しても良い。
【0027】
次に、第一の省電力モードから通常電力モードへの移行条件について説明する。
受信検知部222がFAX受信を検知した場合には、受信検知部222から電源制御部203へFAX I/F208を経由して移行命令を送信し、通常電力モードへ移行する。LAN I/F217より印刷ジョブなど通常電力モードへの移行が必要なジョブをLANコントローラ212が受信した場合には、LANコントローラ212から電源制御部203へ移行命令を送信し、通常電力モードへ移行する。
【0028】
ユーザから節電キー214が押されたと検知した場合に、操作部I/F209を経由して電源制御部203へ移行命令を送信し、通常電力モードへ移行する。操作部213は、節電キー214のみに電源供給される場合を記載しているが、ユーザのタッチを認識して割り込みを電源制御部203に送信する構成を取っても良い。ここまでで述べた通常電力モードへの移行条件は、本発明に係る詳細なフローや第二の省電力モードでの説明を省略するが、フローの途中で移行命令を電源制御部203が受信した場合には通常電力モードへ移行することは言うまでもない。
【0029】
次に、第一の省電力モードから第二の省電力モードへの移行条件について説明する。
第一の人感センサ230が、人が近づいてきたことを検知した場合には、第一の人感センサ230から電源制御部203へ第二の省電力モードへの移行命令を送信し、第二の省電力モードへ移行する。第二の省電力モードでは、図3(C)に示したように一部のブロックに電源が給電されている。図3(C)ではグレー表示されている箇所には電源が供給されていない。
【0030】
次に、第二の省電力モードと第一の省電力モードの差分について説明する。
第二の省電力モードでは、第二の人感センサ231に給電を行う。第一の人感センサ230が人を検知している間は第二の省電力モードを継続する。第一の人感センサ230が人を検知できない場合には、電源制御部203へ第一の省電力モードへの移行命令を送信し、第一の省電力モードへ移行する。第二の人感センサ231が人の接近を検知した場合には、人感センサ復帰判定部281を介して、電源制御部203へ通常電力モードへの移行命令を送信し、通常電力モードへ移行する。なお、詳細は後述するが、人感センサ復帰
判定部281は、所定の条件で、第二の人感センサ231から電源制御部203への信号(上述の通常電力モードへの移行命令)を制限する。
【0031】
以下、人感センサを用いた電力モード移行に関して、図4を用いて詳細に説明する。
図4は、実施例1の画像処理装置100の電源給電形態の一例を示す図である。
電源201より入力された電源は、スイッチ(以下SW)310、SW312に接続される。SW310は、電源制御部203またはユーザが手動でオンすることが出来るシーソスイッチやボタンスイッチなどで構成される。
【0032】
SW310がオンされた場合には、自動で電源制御部203からSW311へオン命令512、SW312へオン命令513を送信して、通常電力モードへ移行してもよい。SW310がオンすることで給電される第一電源部300は、第一の省電力モードで動作するブロックに電源供給する。なお、図4では、FAX I/F208、操作部I/F209は、省略しているが、これらも第一電源部300から給電される。
【0033】
SW311がオンされた場合、第一電源部300を用いて第二電源部301が給電される。第二電源部301は、第二の省電力モードで動作するブロックに電源供給する。第一の省電力モードから第二の省電力モードへ移行する条件は、第一の人感センサ230が人を検知した場合である。なお、SW311、SW312は、FETやリレースイッチ等によって実現することができる。
【0034】
第一の人感センサ230は、人を検知した時、電源制御部203へSW311をオンにする依頼信号511を送信する。電源制御部203は、依頼信号511を受信すると、SW311へオン命令512を送信し、第二電源部301へ給電がされる。
【0035】
次に通常電力モードへの移行条件について説明する。電源制御部203が、通常電力モードへ移行する必要のある依頼信号が一つでも受信した場合に、通常電力モードへ移行する。以下、上記通常モードへの依頼信号を夫々説明する。
【0036】
LANコントローラ212は、印刷ジョブなど通常電力モードへ移行する必要のある命令を受信した場合に、電源制御部203に依頼命令501を送信する。また、受信検知部222は、FAXの受信を検知した場合に、電源制御部203に依頼命令502を送信する。また、節電キー214がユーザに押された場合に、節電キー214が電源制御部203に依頼命令503を送信する。なお、節電キー214が押された場合には、節電キー214は、人感センサ復帰判定部281に、無効フラグ処理のための信号530を出力する。
【0037】
電源制御部203は、上記いずれかの移行依頼信号を受信した場合、SW312へオン命令513を送信し、第三電源部302が給電される。第三電源部302は、通常電力モードで使用されるブロックに電源供給する。なお、図4では、スキャナI/F210、プリンタI/F211は、省略しているが、これらも第三電源部302から給電される。電源201から給電される電源は、第一電源部300、第二電源部301、第三電源部302の三種類に分かれて供給される。
【0038】
次に、第二の人感センサ231に基づく移行依頼信号504の出力に関して説明する。第二の人感センサ231は、人を検知した場合に、検知信号531を人感センサ復帰判定部281へ送信する。人感センサ復帰判定部281は、節電キー214を用いて省電力モードへの移行を指示した人が画像処理装置100から離れたかどうかを判定し、第二の人感センサ231による省電力モードからの復帰制限を行う。
【0039】
本実施例では、節電キー214から省電力モードへ移行指示がされ、且つ、人感センサ(例えば第一の人感センサ230)が人の検知を継続していた場合には、人感センサ復帰判定部281は、移行依頼信号504の出力を制限する。また、節電キー214以外で省電力モードへ移行した場合、又は節電キー214による省電力モード移行後に人感センサが非検知になった場合、人感センサ復帰判定部281は、移行依頼信号504の出力制限を解除する。なお、人感センサが人を検知しているか否かは、電源制御部203からの送信で判定するものとするが、人感センサから信号を人感センサ復帰判定部281へ送信して判定してもよい。
【0040】
また、上記人感センサは、第一の人感センサ230としたが、人感センサ復帰判定部281の判定では、画像処理装置100から節電キー214を用いて省電力モードの移行を指示した人が離れたことを判定できればよい。そのため、人感センサ復帰判定部281の判定では、第一の人感センサ230、第二の人感センサ231のどちらか、または両方の検知状態を判定基準としてもよい。以下、第一の人感センサ230が検知を継続している場合に、人感センサ復帰判定部281が移行依頼信号504を制限するものとして説明する。
【0041】
以下、図5を用いて人感センサ復帰判定部281による移行依頼信号504の出力制限の詳細を説明する。
図5は、実施例1の人感センサ復帰判定部281の構成の一例を示す図である。
節電キー214が押されると、節電キー214から無効フラグ600に信号530が出力される。信号530は、第二の人感センサ231に基づく通常電力モードへの移行依頼信号504の出力制限を行うために使用される。なお、節電キー214が押されると、節電キー214から省電力モード移行指示(不図示)が出力され、これを電源制御部203が受信すると、省電力モードへ移行する。
【0042】
節電キー214からの省電力モード移行指示で省電力モードへ移行した場合、電源制御部203は、第一の人感センサ230が人を検知している間、移行依頼信号504を制限するように、無効フラグ600へ信号532を出力し続ける。なお、信号532は、第一の人感センサ230の検知信号であってもよい。
【0043】
無効フラグ600は、デフォルトで、信号(以下、人感センサ無効フラグ)599を「1」にする。そして、節電キー214から信号530を受信すると、無効フラグ600は、信号532の受信がなくなるまで、人感センサ無効フラグ599を「0」に保つ。さらに、信号532の受信がなくなると、無効フラグ600は、人感センサ無効フラグ599を「1」に戻す。そして、再度、信号530を受信するまで人感センサ無効フラグ599を「1」に保つ。ロジック601は、人感センサ無効フラグ599が「1」の状態で、第二の人感センサ231から信号531を受信すると、第二の人感センサ231に基づく通常電力モードへの移行依頼信号504を、電源制御部203に出力する。
【0044】
図6は、実施例1の画像処理装置における電力モード移行動作の一例を示すフローチャートである。
画像処理装置100では、節電キー214が押下されると(S11でYesの場合)、節電キー214から信号530が無効フラグ600に出力され、無効フラグ600が人感センサ無効フラグ599を「0」にする(S12)。人感センサ無効フラグ599が「0」の場合には、人感センサ復帰判定部281から通常電力モードへの移行依頼信号504は制限される。また、節電キー214が押下されると、電源制御部203は、省電力モードへの移行処理を行う(S14)。なお、移行する省電力モードは、第一の省電力モードでもよいし、第二の省電力モードでもよい。
【0045】
また、節電キー214の押下ではなく(S11でNoの場合)、節電キー214以外の省電力モード移行条件を満たした場合(S13でYesの場合)も、電源制御部203は、省電力モードへの移行処理を行う(S14)。なお、この場合、人感センサ無効フラグ599は「1」となっている。人感センサ無効フラグ599が「1」の場合には、人感センサ復帰判定部281から通常電力モードへの移行依頼信号504は制限されない。なお、上記節電キー214以外の省電力モード移行条件とは、例えば一定時間、画像処理装置100が使用されなかった等である。
【0046】
省電力モードへ移行した後、電源制御部203は、第一の人感センサ230が人を検知しているか否かを判定する(S40)。そして、第一の人感センサ230が人を検知していると判定した場合(S40でYesの場合)、S41へ移行し、検知していない場合にはS42へ移行する。
【0047】
S41では、電源制御部203は、その時の電力モードが第一の省電力モードであれば、第二の省電力モードへ移行し、第二の人感センサ231へ給電を行い、一方、その時の電力モードが第二の省電力モードであれば、電力状態を継続する。
【0048】
S42では、電源制御部203は、その時の電力モードが第二の省電力モードであれば、第一の省電力モードへ移行し、第二の人感センサ231への給電を停止し、一方、その時の電力モードが第一の省電力モードであれば電力状態を継続する。
【0049】
人感センサ無効フラグ599が「1」の場合(S15でNoの場合)、人感センサ復帰判定部281は、第二の人感センサ231からの検知信号531に応じて、移行依頼信号504を、電源制御部203に出力可能である。
【0050】
人感センサ無効フラグ599が「0」の場合(S15でYes)、無効フラグ600は、人感センサの検知状態に基づく電源制御部203からの信号532に応じて人感センサ無効フラグ599を変更制御する。なお、上記S15に記載の人感センサは、節電キー214を押したユーザが画像処理装置100から離れたか否かの判定に用いるため、第一の人感センサ230でもよいし、第二の人感センサ231でもよい。または、第一の人感センサ230と第二の人感センサ231の両方の判定に用いてもよい。
【0051】
人感センサが検知状態の場合(S16でNoの場合)、電源制御部203から信号532の出力が維持され、これにより、無効フラグ600は、人感センサ無効フラグ599を「0」に維持する。人感センサ無効フラグ599が「0」の場合、人感センサ復帰判定部281は、第二の人感センサ231から検知信号531が入力されても、移行依頼信号504を電源制御部203に送信しない。
【0052】
一方、人感センサが非検知になった場合(S16でYesの場合)、電源制御部203から信号532の出力が停止され、これにより、無効フラグ600は、人感センサ無効フラグ599を「1」に変更する(S17)。
【0053】
人感センサ無効フラグ599が「1」の場合(S15でNo)、無効フラグ600は、人感センサ(ここでは第一の人感センサ230)の検知状態に基づく電源制御部203からの信号532に関係なく人感センサ無効フラグ599を「1」に維持する。人感センサ無効フラグ599が「1」の場合、人感センサ復帰判定部281は、第二の人感センサ231から検知信号531が入力されると、移行依頼信号504を電源制御部203に送信する。
【0054】
電源制御部203は、依頼信号511、501、502、503又は504を受信しな
い場合、通常電力モード移行条件を満たしていないと判定し(S18でNo)、再び、第一の人感センサ230による検知を判定する(S40)。
【0055】
一方、依頼信号511、501、502、503又は504を受信した場合、電源制御部203は、通常電力モード移行条件を満たしたと判定し(S18でYes)、通常電力モードへの移行を行う(S19)。
【0056】
なお、人感センサ無効フラグ599が「0」の場合、人感センサ復帰判定部281より通常電力モードへの移行依頼信号504が出力されないため、第二の人感センサ231が人を検知した場合でも、通常電力モード移行条件を満さない。一方、人感センサ無効フラグ599が「1」の場合、通常電力モードへの移行依頼信号504の出力は制限されないため、第二の人感センサ231が人を検知した場合には、通常電力モード移行条件を満される。
【0057】
以上のように、節電キー214を押されて、省電力モードへの移行された場合、節電キー214を押したユーザが画像処理装置100から離れるまで、人感センサによる省電力モードから通常電力モードへの移行を制限することができる。よって、節電キーが押下された後の人感センサの検知による省電力状態からの不要な復帰を防止することができる。その結果、ユーザの利便性の向上を図りつつ、不要な電力消費の低減と寿命のある装置部品の延命をすることが可能となる。
【0058】
なお、上記の説明では、人感センサ復帰判定部281が移行依頼信号504の出力を制限して、第二の人感センサ231の検知による通常電力モードへの復帰を制限する構成を示した。しかし、人感センサ復帰判定部281を設けず、電源制御部203が直接、第二の人感センサ231の検知による通常電力モードへの復帰を制限する構成としてもよい。この場合、第二の人感センサ231の検知信号531を直接、電源制御部203に入力するようにする。そして、節電キー214が押下され、且つ、人感センサ(例えば第一の人感センサ230)の検知がある場合、電源制御部203は、検知信号531が電源制御部203に入力されても、電源制御部203で無視するように構成する。以下、図6のフローチャートを用いて説明する。この場合、図6に示す各処理は、電源制御部203内の不図示の記憶装置に記憶されたプログラムを電源制御部203が読み出して実行することにより実現されるものである。
【0059】
S11において、電源制御部203は、節電キー214が押されたか否かを判定する。そして、節電キー214が押下されたと判定した場合(S11でYesの場合)、電源制御部203は、S12へ移行する。S12では、電源制御部203は、人感センサ無効フラグを「0」にし、S14へ移行する。このフラグは、電源制御部203内の不図示の記憶部に記憶されるものであり、デフォルトで「1」となっている。
【0060】
一方、上記S11において、節電キー214が押されていないと判定した場合(S11でNoの場合)、電源制御部203は、S13へ移行する。S13では、電源制御部203は、省電力モードへの移行条件を満たすか否かを判定する。なお、省電力モードへの移行条件の判定自体はCPU204が行い、CPU204から省電力モードへの移行指示を受けると、電源制御部203は、省電力モードへの移行条件を満たしたと判断する。
【0061】
上記S13において、省電力モードへの移行条件を満たしていないと判定した場合(S13でNoの場合)、電源制御部203は、S11に移行する。一方、省電力モードへの移行条件を満たしたと判定した場合(S13でYesの場合)、電源制御部203は、S14に移行する。
【0062】
S14では、電源制御部203は、電力モードを省電力モードへ移行する処理を行い、S40に移行する。この省電力モードは第一の省電力モードでも良いし、第二の省電力モードでも良い。
【0063】
S40では、電源制御部203は、第一の人感センサ230が人を検知しているか否かを判定する。第一の人感センサ230が人を検知している場合には、S41へ移行し、検知していない場合には、S42へ移行する。
【0064】
S41では、電源制御部203は、その時の電力モードが第一の省電力モードであれば、第二の省電力モードへ移行し、第二の人感センサ231へ給電を行い、一方、第二の省電力モードであれば、電力状態を継続して、S15へ移行する。
【0065】
S42では、電源制御部203は、その時の電力モードが第二の省電力モードであれば、第一の省電力モードへ移行し、第二の人感センサ231への給電を停止し、一方、第一の省電力モードであれば電力状態を継続して、S15へ移行する。
【0066】
S15では、電源制御部203は、人感センサ無効フラグが「0」か否かを判定する。そして、人感センサ無効フラグが「0」と判定した場合(S15でYesの場合)、S16へ移行し、人感センサ無効フラグが「1」と判定した場合(S15でNoの場合)、S18へ移行する。
【0067】
S16では、電源制御部203は、人感センサ(例えば第一の人感センサ230)が非検知になったか否かを判定する。そして、人感センサが人を非検知と判定した場合(S16でYesの場合)、電源制御部203は、節電キーを押下したユーザが離れたと判断し、人感センサ無効フラグを「1」にし(S17)、S40へ移行する。一方、S16において、人感センサが人を検知した状態と判定した場合(S16でNoの場合)、電源制御部203は、S18へ移行する。
【0068】
S18では、電源制御部203は、通常電力モード移行条件を満たしたかどうかを判定する。電源制御部203は、人感センサ無効フラグが「1」の場合、信号531、511、501、502、又は503を受信した場合、通常電力モード移行条件を満たしたと判定移行する。一方、人感センサ無効フラグが「0」の場合、電源制御部203は、信号511、501、502、又は503を受信した場合、通常電力モード移行条件を満たしたと判定する。しかし、この場合、電源制御部203は、信号531を受信した場合、通常電力モード移行条件を満たしていないと判定する。即ち、人感センサ無効フラグが「1」の場合、第二の人感センサ231での検知に基づく通常電力モードへの移行を制限する。
【0069】
そして、電源制御部203は、通常電力モード移行条件を満たしていないと判定した場合(S18でNoの場合)、S40に移行する。一方、通常電力モード移行条件を満たしたと判定した場合(S18でYesの場合)、電源制御部203は、通常電力モードへの移行を行う(S19)。
【0070】
また、節電キー214から省電力モードへ移行指示がされ、且つ第一の人感センサ230が人の検知を継続していた場合、第2の人感センサ231の電力供給を停止し、第二の人感センサ231の検知による通常電力モードへの復帰を制限するようにしてもよい。
【実施例2】
【0071】
実施例2については、実施例1との差異の概要を説明する。実施例1では、節電キー214を押したユーザが離れたことを画像処理装置100が検知して、不要な通常電力モードへの移行を制限するものである。実施例2では、通常電力モードへ移行してからジョブ
が無い場合、誤検知による通常電力モードからの復帰であると判定し、節電キー214を押したユーザが画像処理装置100から離れるまで、通常電力モードへの移行を制限するものである。
【0072】
以下、実施例1との差異を説明する。
センサを用いた電力モード移行に関して図7を用いて、図4との差異を説明する。
図7は、実施例2の画像処理装置100の電源給電形態の一例を示す図である。
実施例2では、通常電力モードに移行後にジョブが行われた場合、CPU204より人感センサ復帰判定部281へ信号533を送信する。信号533は、第二の人感センサ231の人検知に基づく移行依頼信号504の出力を有効にするために用いられる。
【0073】
図8は、実施例2の人感センサ復帰判定部281の構成の一例を示す図である。
通常電力モードに移行後にジョブがなく、節電キー214が押された場合、CPU204から無効フラグ600に信号533が出力される。無効フラグ600は、信号533を受信すると、無効フラグ600内の不図示の記憶部に記憶されるジョブフラグを「1」に変更する。なお、ジョブフラグはデフォルトでは「0」となっている。ジョブフラグが「0」の場合、無効フラグ600は、節電キー214から信号530を受信すると、信号532の受信がなくなるまで、人感センサ無効フラグ599を「0」に保つ。一方、ジョブフラグが「1」の場合、無効フラグ600は、節電キー214から信号530を受信しても、人感センサ無効フラグ599を「1」に保つ。その他の構成は、図5と同様のため省略する。
【0074】
図9は、実施例2の画像処理装置における電力モード移行動作の一例を示すフローチャートである。
CPU204は、通常電力モード移行(S20)の後に、コピーやスキャンなどのジョブが行われた場合(S21でYesの場合)、信号533を、無効フラグ600に出力する。信号533を受信すると、無効フラグ600は、ジョブフラグを「1」にする。一方、通常電力モード移行(S20)の後に、コピーやスキャンなどのジョブが行われていない場合(S21でNoの場合)、CPU204は、信号533の出力は行わない。無効フラグ600は、信号533を受信しない場合、ジョブフラグを「0」に保つ。
【0075】
節電キー214が押下されると(S11でYesの場合)、節電キー214から信号530が無効フラグ600に出力される。無効フラグ600は、信号530を受信し、ジョブフラグが「0」と判定した場合(S24でYesの場合)、人感センサ無効フラグ599を「0」にする(S12)。
【0076】
一方、無効フラグ600は、信号530を受信しても、ジョブフラグが「1」と判定した場合(S24でNoの場合)、人感センサ無効フラグ599を「1」に保つ。以降の動作は、図6と同様であるので説明を省略する。
【0077】
以上のように、通常電力モード移行後にジョブがあったか否かを判定基準に入れることで、誤検知で通常電力モードへ移行したか否かを判定し、電力モードの移行を制御することができ、不要な通常電力モードへの移行を制限することができる。よって、節電キーが押下された後の人感センサの検知による省電力状態からの不要な復帰を防止することができる。この結果、不要な電力消費の低減と寿命のある装置部品の延命が可能となる。
【0078】
なお、上記の説明では、人感センサ復帰判定部281が移行依頼信号504の出力を制限して、第二の人感センサ231の検知による通常電力モードへの復帰を制限する構成を示した。しかし、人感センサ復帰判定部281を設けず、電源制御部203が直接、第二の人感センサ231の検知による通常電力モードへの復帰を制限する構成としてもよい。
この場合についても、実施例1との相違点のみ説明する。この場合、CPU204からの信号533を直接、電源制御部203に入力するようにし、電源制御部203内でジョブフラグを記憶するようにする。そして、電源制御部203は、節電キー214が押下され、ジョブフラグが「0」と判定した場合、検知信号531が電源制御部203に入力されても、電源制御部203で無視するように構成する。以下、図9のフローチャートを用いて説明する。この場合、図9に示す各処理は、電源制御部203内の不図示の記憶装置に記憶されたプログラムを電源制御部203が読み出して実行することにより実現されるものである。
【0079】
電源制御部203は、CPU204から信号533を受信した場合、通常電力モード移行(S20)の後にコピーやスキャンなどのジョブが行われたと判断し(S21でYes)、ジョブフラグを「1」にし(S22)、S11に移行する。一方、通常電力モード移行(S20)の後に、CPU204から信号533を受信しない場合、電源制御部203は、通常電力モード移行(S20)の後にコピーやスキャンなどのジョブが行われていないと判断する(S21でNo)。この場合、電源制御部203は、ジョブフラグを「0」に保ち(S23)、S11に移行する。
【0080】
S11では、電源制御部203は、節電キー214が押下されたと判定した場合(S11でYesの場合)、S24に移行する。S24では、電源制御部203は、ジョブフラグが「0」か否かを判定する。そして、ジョブフラグが「0」と判定した場合(S24でYesの場合)、電源制御部203は、人感センサ無効フラグを「0」にし、S14へ移行する。一方、ジョブフラグが「0」でないと判定した場合(S24でNoの場合)、電源制御部203は、人感センサ無効フラグを「1」に保ち、S14へ移行する。以降の動作は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
【実施例3】
【0081】
本発明の実施例3については実施例1との差異の概要を説明する。実施例1では、人感センサを二つ使用し、電力モードの移行を行う場合の不要な通常電力モードへの移行を制限するものである。実施例3では、人感センサとして、赤外線センサがマトリクス状に配列された人感センサアレイを用いることで、一つの人感センサで不要な通常電力モードへの移行を制限するものである。以下、実施例1との差異を説明する。
【0082】
図10は、実施例3の画像処理装置の構成の一例を示す図である。なお、図10(A)は画像処理装置を正面から見た図に対応し、図10(B)は画像処理装置を上面から見た図に対応する。
図10に示すように、実施例3の画像処理装置は、人感センサアレイ280を有する。
【0083】
図11は、人感センサアレイ280の検知範囲115の一例を示す図である。
人感センサアレイ280は、省電力モードから通常電力モードへの移行のトリガとして用いられる。人感センサアレイ280は、赤外線センサがマトリクス状に配列されたものであり、センサ検知範囲を複数の領域に分け各領域毎に人体等の物体を検知可能なものである。人感センサアレイ280は、人が近づいてきたことを検知し、エリア内に入っているか否かだけではなく、人の動きの詳細を検知することができる。
【0084】
なお、人感センサアレイ判定部282は、人感センサアレイ280で人を検知した領域の位置を領域位置情報として人感センサアレイ280から取得可能である。なお、人感センサアレイ280は、焦電センサや反射センサ等の赤外線センサを例えばN×Mアレイ状に並べたものである(本実施例では、例えば、焦電センサを8×8に並べたものを用いて説明するが、これに限定されるものではない)。また、焦電センサはパッシブ型の人感センサで、人体等の温度を持つもの(熱源)から自然に放射されている赤外線による温度変
化を検知することで人体を検出するものである。なお、人感センサアレイ280を構成するセンサアレイは、焦電センサアレイに限定されるものではなく、他の種類の人感センサアレイであってもよい。人感センサアレイ280は、焦電センサや反射センサなどを複数並べて詳細に把握出来るものであれば、どのようなセンサアレイを用いても良い。
【0085】
以下、熱源を元に人の動きを検知する人感センサアレイ280として焦電アレイセンサを用いて説明する。
図12は、人感センサアレイ280の反応の一例を示す図である。
図12(A)では、人が近くにいない場合の人感センサアレイ280の反応を示す。人の熱源を人感センサアレイ280が検知していないため、全てのセンサが反応していない。
【0086】
図12(B)では、通常電力モードへ移行するトリガとなる条件の一例を示す。人感センサアレイ280の検知エリアの中央に熱源が発生したことを検知した場合に、画像処理装置100を使用するために人が近づいてきたと判定し、通常電力モードへ移行させる。なお、誤動作を防ぐために、一定時間このエリアの反応が継続した場合に通常電力モードへ移行させてもよい。また、一定間隔で人感センサアレイ280のセンサ情報を吸い上げ、連続で複数回(2回以上)反応していた場合に通常電力モードへ移行させてもよい。ここでは、熱源が図12(B)に示す範囲に反応があった場合に通常電力モードへ移行することとして説明する。なお、図12(C)、図12(D)については後述する。
【0087】
図13は、実施例3の画像処理装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。以下、図3に示した実施例1との差異を説明する。
図3に示した実施例1では、第一の人感センサ230と第二の人感センサ231の二つの人感センサを持つ。また、不要な電力削減を目的として、第一の省電力モードと第二の省電力モードとして、それぞれの人感センサに対して給電する電力モードを切り替えている。一方、実施例3では、人感センサアレイ280を用いることで、省電力モードを一つとしている。人感センサアレイ280を用いて省電力モードから通常電力モードへ移行するのは、人感センサアレイ判定部282で所定の条件(図12(B))を満たすと判定された場合とする。
【0088】
なお、図13(A)では通常電力モードで給電されるブロックを示し、図13(B)では省電力モードで給電されるブロックを示す。図13(B)でグレー表示されている箇所には、省電力モードでは電源が供給されていない。
【0089】
以下、センサを用いた電力モード移行に関して図14を用いて、図4に示した実施例1との差異を説明する。
図14は、実施例3の画像処理装置の電源給電形態の一例を示す図である。
実施例3では、人感センサアレイ判定部282が、通常電力モードへの移行依頼信号を出力するか否かを判定する。人感センサアレイ判定部282は、図12(B)で示したような条件を満たすか否か判定する。また、人感センサアレイ280より人感センサアレイ判定部282に対して、信号531と信号534が出力される。なお、信号531、信号534は、人感センサアレイ280で熱源を検知した領域の位置を特定可能な信号であり、人感センサアレイ判定部282で移行依頼信号出力の判定に用いられる。
【0090】
なお、図15の例では、人感センサアレイ280は、第一の熱源を検知した場合に信号531を出力し、第二の熱源を検知した場合に信号534を出力する構成を示した。しかし、人感センサアレイ280は、熱源を検知した場合に信号531のみを人感センサアレイ判定部282に出力し、人感センサアレイ判定部282が、信号531が示す熱源の検知位置から、第二の熱源の検知を判定するように構成してもよい。
【0091】
以下、図15を用いて人感センサアレイ判定部282による移行依頼信号504の出力制限の詳細を説明する。
図15は、実施例3の人感センサアレイ判定部282の構成の一例を示す図である。
人感センサアレイ280を用いることで、詳細にユーザの動きを検知することができる。図12(C)のように複数の熱源があることを判定することも可能となる。
人感センサアレイ280が一つ目の熱源である熱源1を検知した場合には、条件判定回路603へ信号531を出力し、二つ目の熱源である熱源2を検知した場合には条件判定回路603へ信号534を出力する。
【0092】
条件判定回路603は、信号531の状態から図12(B)で示したような条件を基に移行依頼信号を出力するか否かを判定して、信号536をロジック601に出力する。また、条件判定回路603は、信号534の状態から図12(B)で示したような条件を基に移行依頼信号を出力するか否かを判定し、信号537をロジック602へ出力する。
【0093】
図12(D)のように人感センサアレイ280が節電キー214を押したユーザを検知している間、無効フラグ600により人感センサ無効フラグ599が「0」となり、信号536の出力制限が行われ、通常電力モードへの移行が制限される。また、図12(C)のように節電キー214を押したユーザ熱源1に対して、通常電力モードへの移行制限を掛けつつ、異なるユーザ熱源2に対しては通常電力モードへの移行を有効にすることも可能となる。
【0094】
節電キー214が押された場合に、節電キー214から無効フラグ600へ信号530を送信し、人感センサアレイ280からの移行依頼信号536を無効にする。そして、人感センサアレイ280が非検知になった場合には、人感センサアレイ280から無効フラグ600に信号535を出力し、人感センサアレイ280からの依頼信号536を有効にする。また、節電キー214を押したユーザ熱源を検知している間に、該熱源とは異なる熱源が発生した場合には、人感センサアレイ280から条件判定回路603へ信号534を出力する。そして、信号534による検知状態が移行条件を満たす場合、条件判定回路603は、ロジック602へ依頼信号537を出力し、通常電力モードへの移行依頼信号504を出力する。
【0095】
図16は、実施例3の画像処理装置における電力モード移行動作の一例を示すフローチャートである。
まず、S11〜14の処理は、図6と同一であるので説明を省略する。
人感センサ無効フラグ599が「0」の場合(S15でYes)、無効フラグ600は、人感センサアレイ280からの検知信号535に応じて人感センサ無効フラグ599を変更制御する。
【0096】
人感センサアレイ280が検知状態の場合(S16でNoの場合)、人感センサアレイ280から信号535の出力が維持され、これにより、無効フラグ600は、人感センサ無効フラグ599を「0」に維持する。人感センサ無効フラグ599が「0」の場合、人感センサアレイ判定部282は、人感センサアレイ280から検知信号531が入力されて所定の条件(例えば図12(B))を満たしたとしても、移行依頼信号504を電源制御部203に送信しない。なお、図12(B)のような条件の判定は、条件判定回路603が行う。
【0097】
ただし、人感センサ無効フラグ599が「0」の場合あっても、人感センサアレイ判定部282は、人感センサアレイ280で別の人を検知した場合(S30でYes)、移行依頼信号504を送信する。なお、S30に記載した別の人を検知した場合とは、図12
(C)に示したように、人感センサアレイ280が熱源1とは異なる熱源2(新たな物体)を検知し、図12(B)のような条件を満たした場合に対応する。
【0098】
また、人感センサアレイ280が非検知になった場合(S16でYesの場合)、人感センサアレイ280から信号535の出力が停止され、これにより、無効フラグ600は、人感センサ無効フラグ599を「1」に変更する(S17)。
【0099】
人感センサ無効フラグ599が「1」の場合(S15でNo)、無効フラグ600は、人感センサアレイ280からの検知信号535に関係なく人感センサ無効フラグ599を「1」に維持する。人感センサ無効フラグ599が「1」の場合、人感センサ復帰判定部281は、人感センサアレイ280から検知信号531が入力されて所定の条件(例えば図12(B))を満たすと、移行依頼信号504を電源制御部203に送信する。なお、図12(B)のような条件の判定は、条件判定回路603が行う。
【0100】
実施例3では、人感センサ無効フラグ599が「0」の場合、人感センサアレイ280で一つの熱源が検知されただけでは、人感センサアレイ判定部282より移行依頼信号504は出力されない。そのため、第二の人感センサ231が節電キー214を押下した人を検知した場合でも、通常電力モード移行条件を満さない。しかし、人感センサ無効フラグ599が「0」の場合であっても、人感センサアレイ280で二つ以上の熱源が検知された場合には、人感センサアレイ判定部282より移行依頼信号504が出力される。そのため、第二の人感センサ231が節電キー214を押下した人とは別の人を図12(B)のような条件で検知した場合には、通常電力モード移行条件を満たされる。もちろん、人感センサ無効フラグ599が「1」の場合には、移行依頼信号504の出力は制限されないため、第二の人感センサ231が人を図12(B)のような条件で検知した場合には、通常電力モード移行条件を満される。
【0101】
以上のように、人感センサアレイ280を用いることで、節電キー214を押したユーザに対しては通常電力モードへの移行を制限しつつ、異なるユーザに対しては通常電力モードへ移行を行うことができる。よって、節電キーが押下された後の人感センサの検知による省電力状態からの不要な復帰を防止することができる。この結果、ユーザの利便性の向上をより図ることができる。このように、人感センサアレイ280を用いて二つの人感センサを使用した場合と同様の効果を得ることができる。実施例3では、第一の省電力モードと第二の省電力モードの切換えも不要になる。
【0102】
なお、上記の説明では、人感センサアレイ判定部282が移行依頼信号504の出力を制限して、人感センサアレイ280の検知による通常電力モードへの復帰を制限する構成を示した。しかし、人感センサアレイ判定部282を設けず、電源制御部203が直接、人感センサアレイ280の検知による通常電力モードへの復帰を制限する構成としてもよい。この場合についても、実施例1との相違点のみ説明する。この場合、人感センサアレイ280からの信号531、534を直接、電源制御部203に入力するようにし、電源制御部203内で人感センサ無効フラグを記憶するようにする。そして、電源制御部203は、節電キー214が押下され、人感センサフラグが「0」と判定した場合、検知信号531が電源制御部203に入力されても、電源制御部203で無視する。一方、検知信号534が電源制御部203に入力されると、人感センサフラグが「0」であっても、電源制御部203は無視せず、図12(B)のような条件を満たす場合、通常モードに復帰させるように構成する。以下、図16のフローチャートを用いて説明する。この場合、図16に示す各処理は、電源制御部203内の不図示の記憶装置に記憶されたプログラムを電源制御部203が読み出して実行することにより実現されるものである。
【0103】
S15では、電源制御部203は、人感センサ無効フラグが「0」か否かを判定する。
そして、人感センサ無効フラグが「0」と判定した場合(S15でYesの場合)、S16へ移行し、人感センサ無効フラグが「1」と判定した場合(S15でNoの場合)、S18へ移行する。
【0104】
S16では、電源制御部203は、人感センサアレイ280が非検知になったか否かを判定する。そして、人感センサアレイ280が人を非検知と判定した場合(S16でYesの場合)、電源制御部203は、節電キーを押下したユーザが離れたと判断し、人感センサ無効フラグを「1」にし(S17)、S15へ移行する。一方、S16において、人感センサが人を検知した状態と判定した場合(S16でNoの場合)、電源制御部203は、S30へ移行する。
【0105】
S30では、電源制御部203は、人感センサアレイ280が別の人(新たな物体)を検知したか否かを判定する。なお、S30において、別の人を検知した場合とは、図12(C)に示したように、人感センサアレイ280が熱源1とは異なる熱源2を検知し、図12(B)のような条件を満たした場合に対応する。
【0106】
そして、上記S30にて、人感センサアレイ280が別の人(新たな物体)を検知していないと判定した場合(S16でNoの場合)、電源制御部203は、S15へ移行する。一方、S30において、人感センサが別の人(新たな物体)を検知したと判定した場合(S30でYesの場合)、電源制御部203は、S18へ移行する。
【0107】
S18では、電源制御部203は、通常電力モード移行条件を満たしたかどうかを判定する。電源制御部203は、人感センサ無効フラグが「1」の場合、信号531、511、501、502、又は503を受信した場合、通常電力モード移行条件を満たしたと判定移行する。一方、人感センサ無効フラグが「0」の場合、電源制御部203は、信号511、501、502、又は503を受信した場合、通常電力モード移行条件を満たしたと判定する。しかし、この場合、電源制御部203は、信号531を受信した場合、通常電力モード移行条件を満たしていないと判定する。さらに、この場合、電源制御部203は、信号534を受信した場合、通常電力モード移行条件を満たしたと判定する。即ち、人感センサ無効フラグが「1」の場合、人感センサアレイ280での節電キーを押下したユーザの検知は無視するが他のユーザの検知は有効とし、通常電力モードへ移行するように制御する。
【0108】
なお、本実施例では、人感センサアレイを用いたが、検知している物体の数を認識可能な人感センサであれば、どのような人感センサであってもよい。即ち、節電キー214を押下したユーザとは別のユーザを検知したことを認識できる人感センサであればよい。
【0109】
また、実施例2と実施例3を組み合わせた構成でもよい。即ち、通常電力モードへ移行してから、ジョブが無い場合はジョブフラグを「0」にし、ジョブが有る場合はジョブフラグを「1」にする。そして、節電キー214が押下された際にジョブフラグが「0」のとき、人感センサ無効フラグ599を「0」にする構成を、実施例3に追加する。これにより、実施例3の構成に加え、通常電力モードへの移行後にジョブが投入されることなく、節電キー214により省電力モードへの移行が指示された場合に、通常電力モードへの移行を制限する構成を追加することができる。
【0110】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適
用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0111】
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0112】
100 画像処理装置
203 電源制御部
230 第一の人感センサ
231 第二の人感センサ
281 人感センサ復帰判定部
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