(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-7381(P2021-7381A)
(43)【公開日】2021年1月28日
(54)【発明の名称】いぶり大根漬けを用いた加工食品
(51)【国際特許分類】
A23L 19/00 20160101AFI20201225BHJP
A23L 35/00 20160101ALI20201225BHJP
【FI】
A23L19/00 Z
A23L35/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
【全頁数】3
(21)【出願番号】特願2019-134111(P2019-134111)
(22)【出願日】2019年7月2日
(71)【出願人】
【識別番号】507065201
【氏名又は名称】有限会社ゆめ企画須藤健太郎商店
(72)【発明者】
【氏名】須藤 健太郎
【テーマコード(参考)】
4B016
4B036
【Fターム(参考)】
4B016LE02
4B016LG03
4B016LG08
4B016LK01
4B016LK08
4B016LK20
4B016LP03
4B016LP04
4B016LP06
4B016LP11
4B016LP13
4B036LE01
4B036LF15
4B036LH04
4B036LH10
4B036LH13
4B036LH29
4B036LH31
4B036LH37
4B036LH39
4B036LK01
4B036LP01
4B036LP08
4B036LP17
(57)【要約】
【課題】 カットしたいぶり大根漬けと調味材を含むことを特徴とし、消費者が手軽に調理できる加工食品を提供する。
【解決手段】いぶり大根漬を主材料とし、予備調味液に漬ける工程を経て、調味材である香辛料や梅漬の少なくてもいずれか一つと合わせ、今までになかったいぶり大根漬けの新感覚の加工食品を得る。この発明で使用するカットしたいぶり大根漬けとは、国産の大根を、米ぬかを使い、昔ながらの製法で手間ひまかけて、じっくり漬け込んだいぶり大根の漬物であり、その一般的な製法は大根を天井から吊るし、下から薪等を焚いてその煙で燻製にさせ、米ぬかと塩、砂糖で最低50日以上漬け込んでなる漬物を2ミリから4ミリに刻んだものを使用する。この発明で使用する調味材の香辛料は、黒こしょう、赤唐辛子、ターメリック、クミンなどを混ぜた香辛料の粉末で、一般に市販されているカレー粉が好適である。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カットしたいぶり大根漬けと調味剤を含むことを特徴とする加工食品。
【請求項2】
前記調味材は香辛料、梅漬の少なくてもいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1の加工食品。
【請求項3】
前記いぶり大根漬けは予備調味液に漬けることを特徴とする請求項1または請求項2の加工食品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はいぶり大根漬を主材料とし調味材と合わせた加工食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発明者はこれまでもカットしたいぶり大根漬けを用いた商品を複数開発してきた。今回は、既存の商品を元に、喫食という考えから離れ、他の食品と合わせて簡単に調理でき、いぶり大根漬けのオリジナルのある食べ方ができる加工食品を提案する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
他のものと合わせたときの食感や風味、塩味のバランスを重視し、消費者が味付けする必要がなく他のものと合わせるだけで食べられる加工食品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
いぶり大根漬けを主材料とし、いぶり大根の独特な風味、香りを損ねず、砂糖、塩で組み合わせてなる予備調味料に漬け込み、更に低温の室内で数日間寝かせた後、余分な水分を切る。その後、調味材と合わせて、カットしたいぶり大根漬けと調味材を用いた加工食品を得る。
【0005】
この発明で使用するカットしたいぶり大根漬けとは、国産の大根を、米ぬかを使い、昔ながらの製法で手間ひまかけて、じっくり漬け込んだいぶり大根の漬物であり、その一般的な製法は大根を天井から吊るし、下から薪等を焚いてその煙で燻製にさせ、米ぬかと塩、砂糖で最低50日以上漬け込んでなる漬物を2ミリから4ミリに刻んだものを使用する。
【0006】
また、この発明で使用する調味材の香辛料は、黒こしょう、赤唐辛子、ターメリック、クミンなどを混ぜた香辛料の粉末で、一般に市販されているカレー粉が好適である。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、消費者が抱くいぶり大根漬のイメージの幅が広がり、幅広い年齢層の方に秋田の郷土食「いぶりがっこ」を認知していただき伝統継承に繋がっていく。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の形態を実施例に基づいて説明する。
【実施例】
【0009】
まず、いぶり大根漬けを2から4ミリ角にみじん切りにする。
【0010】
混合して予備調味液とし、沸騰寸前まで加熱して火を止め、予備調味液が熱いうちに、前記いぶり大根漬けを投入する。全体によく混ぜ合わせ、冷蔵庫の中で48時間保管する。この工程を経ることにより、全体の甘味、塩味、旨みのバランスを得ることができる。
【0011】
次に、冷蔵庫から取り出した前記いぶり大根漬の余分な水分を脱水機で30秒〜60秒間脱水する。その後で、調味材としてカレー粉30g〜80gとあえて完成する。
【0012】
本発明の加工食品はチャーハンの素としてご飯と炒めたり、ご飯に混ぜておにぎりにしたり、スパゲティの味付けに使用することができる。その中でも特に、チャーハンに好適である。
調味材として香辛料であるカレー粉を用いた。他にはペースト状の梅漬、ラー油、辛子明太子、粉チーズ等を用いることができる。ペースト状の梅漬けを用いる場合には、いぶり大根漬け1000gに対して50g〜100gが好ましい。
予備調味液に含まれる調味材の種類、配合は適宜変更可能である。例えば醤油、味噌を含むものでもよい。