特開2021-75028(P2021-75028A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2021075028-手持ち式微細彫刻機 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-75028(P2021-75028A)
(43)【公開日】2021年5月20日
(54)【発明の名称】手持ち式微細彫刻機
(51)【国際特許分類】
   B28D 7/02 20060101AFI20210423BHJP
   B44B 1/00 20060101ALI20210423BHJP
   B28D 1/16 20060101ALI20210423BHJP
   B28D 7/00 20060101ALI20210423BHJP
【FI】
   B28D7/02
   B44B1/00
   B28D1/16
   B28D7/00
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2020-48307(P2020-48307)
(22)【出願日】2020年3月18日
(31)【優先権主張番号】201911090398.1
(32)【優先日】2019年11月8日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519461716
【氏名又は名称】汪涛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】楽嵐
【テーマコード(参考)】
3C069
【Fターム(参考)】
3C069AA06
3C069BA09
3C069BB01
3C069BC02
3C069CA02
3C069DA07
3C069EA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】生じた屑が彫刻加工に影響を与える恐れのない、手持ち式微細彫刻機を提供する。
【解決手段】ボディー10を含み、ボディー10の内部には第一モーター11が設置され、第一モーター11の右側には第二回転空間14が設置され、第二回転空間14の内部には右方に延びる第一スプライン軸54が設置され、第一スプライン軸54が第一モーター11と伝動可能に連結され、第一スプライン軸54の左端には第一移動空間12が設置され、手持ち式微細彫刻機は、玉石に微細彫刻を行える上に、彫刻刀32を取り替えて一般的な彫刻加工を行え、彫刻中に生じた玉石の屑が彫刻に影響しないようにファン35を設置することにより屑を吹いて除去し、また、吸塵口29を設置することにより屑を収集し、環境を汚染しない。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディーを含み、前記ボディーの内部には第一モーターが設置され、前記第一モーターの右側には第二回転空間が設置され、前記第二回転空間の内部には右方に延びる第一スプライン軸が設置され、前記第一スプライン軸が前記第一モーターと伝動可能に連結され、前記第一スプライン軸の左端には第一移動空間が設置され、前記第一移動空間の内部には右方に延びる第一軸が設置され、前記第一軸と前記第一スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第二回転空間の上方には第三回転空間が設置され、前記第二回転空間と前記第三回転空間とが連通し、前記第二回転空間の下方には第四回転空間が設置され、前記第二回転空間と第四回転空間とが連通し、前記第一スプライン軸には第一歯車が固定的に設置され、前記第一軸の右端には彫刻刀が設置され、前記彫刻刀が前記第一軸と取り外し可能に連結され、前記彫刻刀を前記第一軸から取り外すことができ、前記第一軸の右端、及び前記第一軸と前記彫刻刀との連結部にはばね空間が設置され、前記ばね空間の内部にはばねが設置され、前記ばねの下方には定位ボールが設置され、前記定位ボールにより前記彫刻刀を取り外すことと前記彫刻刀を引っ掛からせることが実現され、前記第一歯車の上方には第二歯車が噛み合っており、前記第二歯車の中心部には第二スプライン軸が固定的に設置され、前記第二スプライン軸が左右に延び、前記第二スプライン軸の中には第二移動空間が設置され、前記第二移動空間の右側には第二軸が設置され、前記第二軸と前記第二スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第二軸の中部には第五回転空間が設置され、前記第五回転空間の内部には第一棒状体がスライド可能に設置され、前記第二軸の右端には第一サブボディーが設置され、前記第一サブボディーの中には第六運動空間が設置され、前記第六運動空間の下方にはファン空間が設置され、前記第六運動空間の内部には第一はすば歯車が設置され、前記第一はすば歯車と前記第二軸とが固定的に連結され、前記第一はすば歯車の上方には第二はすば歯車が噛み合っており、前記第二はすば歯車の中心部には下方に延びる第三軸が固定的に設置され、前記第三軸の下方にはファンが固定的に設置され、前記ファンが前記ファン空間の中に位置し、前記第一棒状体の下方には下方に延びる第一移動ロッドが固定的に設置されていることを特徴とする手持ち式微細彫刻機。
【請求項2】
前記第一移動ロッドの右側には第二移動ロッドが固定的に設置され、前記第二移動ロッドと前記第一サブボディーとが固定的に連結され、前記第二移動ロッドの下方にはカメラが固定的に設置され、前記第一移動ロッドの左側には第三移動ロッドが固定的に設置され、前記第三移動ロッドの左側には第四移動空間が設置され、前記第四移動空間が前記ボディーに位置し、前記第四移動空間と前記第三移動ロッドとがスライド可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項3】
前記第一移動ロッドの下方にはスリーブが固定的に設置され、前記スリーブの中心部にはねじロッドがねじ山により連結され、前記ねじロッドが左方に延び、前記ねじロッドの左端には第二モーターが伝動可能に連結され、前記第二モーターが前記ボディーに位置し、前記スリーブの下方には第四軸が固定的に設置され、前記第四軸の下方と前記第一軸とがスライド可能に連結され、前記ボディーの外部にはディスプレイが設置され、
カメラで彫刻部位を撮影し、そしてディスプレイで彫刻部位の拡大映像を観察でき、以上により微細彫刻機能を実現できることを特徴とする請求項1に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項4】
前記第一歯車の下方には第三歯車が噛み合っており、前記第三歯車の中心部には第三スプライン軸が固定的に設置され、前記第三スプライン軸の中には第五移動空間が設置され、前記第五移動空間の右側には第四軸が設置され、前記第四軸と前記第三スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第四軸の中部には第一回転空間が設置され、前記第一回転空間の内部には第二棒状体が設置され、前記第一回転空間と第二棒状体とがスライド可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項5】
前記第二棒状体の上方には第四移動ロッドが固定的に設置され、前記第四移動ロッドの上方には第三棒状体が固定的に設置され、前記第三棒状体と前記第一軸とがスライド可能に連結され、前記第四移動ロッドの右端には第一固定ロッドが固定的に設置され、前記第一固定ロッドの右端には第三移動ロッドが固定的に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項6】
前記第三移動ロッドの左下部には左方に延びる第五移動ロッドが固定的に設置され、前記第五移動ロッドの左側にはロッドが設置され、前記ロッドと前記ボディーとが固定的に連結され、前記ロッドと前記第五移動ロッドとがスライド可能に連結され、前記第三移動ロッドの内部には第二運動空間と貯蔵空間とが設置され、前記第二運動空間の下方には排気孔が設置され、前記第二運動空間と前記排気孔とが連通し、前記第二運動空間と前記貯蔵空間が左右に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項7】
前記第二運動空間の内部には回転可能な第三はすば歯車が設置され、前記第三はすば歯車の中心部には前記第四軸が固定的に設置され、前記第三はすば歯車の下方には第四はすば歯車が噛み合っており、前記第四はすば歯車の中心部には上方に延びる第五軸が固定的に設置されていることを特徴とする請求項6に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項8】
前記第五軸の上方には吸気ファンが固定的に設置され、前記吸気ファンの周りには旋転空間が設置され、前記旋転空間と前記第二運動空間とが連通され、前記旋転空間と前記貯蔵空間との間には換気空間が設置され、前記旋転空間と前記貯蔵空間とが前記換気空間により連通され、前記貯蔵空間の上方には換気通路が設置され、前記換気通路の上方には吸塵口が設置され、前記吸塵口と前記貯蔵空間とが前記換気通路により連通されていることを特徴とする請求項7に記載の手持ち式微細彫刻機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は彫刻加工分野に関し、具体的には手持ち式微細彫刻機である。
【背景技術】
【0002】
伝統的な玉石彫刻機は、通常、一般的な彫刻と微細彫刻との二つのうちの一つしか行えない。しかし、玉石を彫刻する過程に、一般的な彫刻も微細彫刻も必要である場合があり、この場合に、伝統的な玉石彫刻機は二種類の彫刻加工を行うことができなく、また、彫刻のとき、生じた屑が彫刻加工に影響を与える恐れがある。したがって、手持ち式微細彫刻機を設計する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第101623971号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は手持ち式微細彫刻機を提供し、既存技術にある上記の欠点を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明が技術問題を解決するために採用した技術プランは、以下の通りであり、本願発明に記載の手持ち式微細彫刻機は、ボディーを含み、前記ボディーの内部には第一モーターが設置され、前記第一モーターの右側には第二回転空間が設置され、前記第二回転空間の内部には右方に延びる第一スプライン軸が設置され、前記第一スプライン軸が前記第一モーターと伝動可能に連結され、前記第一スプライン軸の左端には第一移動空間が設置され、前記第一移動空間の内部には右方に延びる第一軸が設置され、前記第一軸と前記第一スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第二回転空間の上方には第三回転空間が設置され、前記第二回転空間と前記第三回転空間とが連通し、前記第二回転空間の下方には第四回転空間が設置され、前記第二回転空間と第四回転空間とが連通し、前記第一スプライン軸には第一歯車が固定的に設置され、前記第一軸の右端には彫刻刀が設置され、前記彫刻刀が前記第一軸と取り外し可能に連結され、前記彫刻刀を前記第一軸から取り外すことができ、前記第一軸の右端、及び前記第一軸と前記彫刻刀との連結部にはばね空間が設置され、前記ばね空間の内部にはばねが設置され、前記ばねの下方には定位ボールが設置され、前記定位ボールにより前記彫刻刀を取り外すことと前記彫刻刀を引っ掛からせることが実現され、前記第一歯車の上方には第二歯車が噛み合っており、前記第二歯車の中心部には第二スプライン軸が固定的に設置され、前記第二スプライン軸が左右に延び、前記第二スプライン軸の中には第二移動空間が設置され、前記第二移動空間の右側には第二軸が設置され、前記第二軸と前記第二スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第二軸の中部には第五回転空間が設置され、前記第五回転空間の内部には第一棒状体がスライド可能に設置され、前記第二軸の右端には第一サブボディーが設置され、前記第一サブボディーの中には第六運動空間が設置され、前記第六運動空間の下方にはファン空間が設置され、前記第六運動空間の内部には第一はすば歯車が設置され、前記第一はすば歯車と前記第二軸とが固定的に連結され、前記第一はすば歯車の上方には第二はすば歯車が噛み合っており、前記第二はすば歯車の中心部には下方に延びる第三軸が固定的に設置され、前記第三軸の下方にはファンが固定的に設置され、前記ファンが前記ファン空間の中に位置し、前記第一棒状体の下方には下方に延びる第一移動ロッドが固定的に設置されている。
【0006】
有益なように、前記第一移動ロッドの右側には第二移動ロッドが固定的に設置され、前記第二移動ロッドと前記第一サブボディーとが固定的に連結され、前記第二移動ロッドの下方にはカメラが固定的に設置され、前記第一移動ロッドの左側には第三移動ロッドが固定的に設置され、前記第三移動ロッドの左側には第四移動空間が設置され、前記第四移動空間が前記ボディーに位置し、前記第四移動空間と前記第三移動ロッドとがスライド可能に連結されている。
【0007】
有益なように、前記第一移動ロッドの下方にはスリーブが固定的に設置され、前記スリーブの中心部にはねじロッドがねじ山により連結され、前記ねじロッドが左方に延び、前記ねじロッドの左端には第二モーターが伝動可能に連結され、前記第二モーターが前記ボディーに位置し、前記スリーブの下方には第四軸が固定的に設置され、前記第四軸の下方と前記第一軸とがスライド可能に連結され、前記ボディーの外部にはディスプレイが設置され、
カメラで彫刻部位を撮影し、そしてディスプレイで彫刻部位の拡大映像を観察でき、以上により微細彫刻機能を実現できる。
【0008】
有益なように、前記第一歯車の下方には第三歯車が噛み合っており、前記第三歯車の中心部には第三スプライン軸が固定的に設置され、前記第三スプライン軸の中には第五移動空間が設置され、前記第五移動空間の右側には第四軸が設置され、前記第四軸と前記第三スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第四軸の中部には第一回転空間が設置され、前記第一回転空間の内部には第二棒状体が設置され、前記第一回転空間と第二棒状体とがスライド可能に連結されている。
【0009】
有益なように、前記第二棒状体の上方には第四移動ロッドが固定的に設置され、前記第四移動ロッドの上方には第三棒状体が固定的に設置され、前記第三棒状体と前記第一軸とがスライド可能に連結され、前記第四移動ロッドの右端には第一固定ロッドが固定的に設置され、前記第一固定ロッドの右端には第三移動ロッドが固定的に設置されている。
【0010】
有益なように、前記第三移動ロッドの左下部には左方に延びる第五移動ロッドが固定的に設置され、前記第五移動ロッドの左側にはロッドが設置され、前記ロッドと前記ボディーとが固定的に連結され、前記ロッドと前記第五移動ロッドとがスライド可能に連結され、前記第三移動ロッドの内部には第二運動空間と貯蔵空間とが設置され、前記第二運動空間の下方には排気孔が設置され、前記第二運動空間と前記排気孔とが連通し、前記第二運動空間と前記貯蔵空間が左右に配置されている。
【0011】
有益なように、前記第二運動空間の内部には回転可能な第三はすば歯車が設置され、前記第三はすば歯車の中心部には前記第四軸が固定的に設置され、前記第三はすば歯車の下方には第四はすば歯車が噛み合っており、前記第四はすば歯車の中心部には上方に延びる第五軸が固定的に設置されている。
【0012】
有益なように、前記第五軸の上方には吸気ファンが固定的に設置され、前記吸気ファンの周りには旋転空間が設置され、前記旋転空間と前記第二運動空間とが連通され、前記旋転空間と前記貯蔵空間との間には換気空間が設置され、前記旋転空間と前記貯蔵空間とが前記換気空間により連通され、前記貯蔵空間の上方には換気通路が設置され、前記換気通路の上方には吸塵口が設置され、前記吸塵口と前記貯蔵空間とが前記換気通路により連通されている。
【発明の効果】
【0013】
本願発明の効果は:本願発明の手持ち式微細彫刻機は、玉石に微細彫刻を行える上に、彫刻刀を取り替えて一般的な彫刻加工を行え、彫刻中に生じた玉石の屑が彫刻に影響しないため、本願発明において、小型ファンを設置することにより屑を吹いて除去し、また、小型吸塵装置を設置することにより屑を収集し、環境を汚染しない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
下記に図1〜3をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0015】
図1図1は本願発明の全体構成概略図
図2図2図1におけるA部の構成拡大概略図
図3図3図1におけるB部の構成拡大概略図
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1〜3に記載の手持ち式微細彫刻機は、ボディー10を含み、前記ボディー10の内部には第一モーター11が設置され、前記第一モーター11の右側には第二回転空間14が設置され、前記第二回転空間14の内部には右方に延びる第一スプライン軸54が設置され、前記第一スプライン軸54が前記第一モーター11と伝動可能に連結され、前記第一スプライン軸54の左端には第一移動空間12が設置され、前記第一移動空間12の内部には右方に延びる第一軸53が設置され、前記第一軸53と前記第一スプライン軸54とがスプラインにより連結され、前記第二回転空間14の上方には第三回転空間48が設置され、前記第二回転空間14と前記第三回転空間48とが連通し、前記第二回転空間14の下方には第四回転空間17が設置され、前記第二回転空間14と第四回転空間17とが連通し、前記第一スプライン軸54には第一歯車52が固定的に設置され、前記第一軸53の右端には彫刻刀32が設置され、前記彫刻刀32が前記第一軸53と取り外し可能に連結され、前記彫刻刀32を前記第一軸53から取り外すことができ、前記第一軸53の右端、及び前記第一軸53と前記彫刻刀32との連結部にはばね空間33が設置され、前記ばね空間33の内部にはばね31が設置され、前記ばね31の下方には定位ボール28が設置され、前記定位ボール28により前記彫刻刀32を取り外すことと前記彫刻刀32を引っ掛からせることが実現され、前記第一歯車52の上方には第二歯車47が噛み合っており、前記第二歯車47の中心部には第二スプライン軸50が固定的に設置され、前記第二スプライン軸50が左右に延び、前記第二スプライン軸50の中には第二移動空間46が設置され、前記第二移動空間46の右側には第二軸43が設置され、前記第二軸43と前記第二スプライン軸50とがスプラインにより連結され、前記第二軸43の中部には第五回転空間70が設置され、前記第五回転空間70の内部には第一棒状体71がスライド可能に設置され、前記第二軸43の右端には第一サブボディー41が設置され、前記第一サブボディー41の中には第六運動空間37が設置され、前記第六運動空間37の下方にはファン空間36が設置され、前記第六運動空間37の内部には第一はすば歯車40が設置され、前記第一はすば歯車40と前記第二軸43とが固定的に連結され、前記第一はすば歯車40の上方には第二はすば歯車39が噛み合っており、前記第二はすば歯車39の中心部には下方に延びる第三軸38が固定的に設置され、前記第三軸38の下方にはファン35が固定的に設置され、前記ファン35が前記ファン空間36の中に位置し、前記第一棒状体71の下方には下方に延びる第一移動ロッド68が固定的に設置されている。
【0017】
有益なように、前記第一移動ロッド68の右側には第二移動ロッド69が固定的に設置され、前記第二移動ロッド69と前記第一サブボディー41とが固定的に連結され、前記第二移動ロッド69の下方にはカメラ34が固定的に設置され、前記第一移動ロッド68の左側には第三移動ロッド64が固定的に設置され、前記第三移動ロッド64の左側には第四移動空間45が設置され、前記第四移動空間45が前記ボディー10に位置し、前記第四移動空間45と前記第三移動ロッド64とがスライド可能に連結されている。
【0018】
有益なように、前記第一移動ロッド68の下方にはスリーブ66が固定的に設置され、前記スリーブ66の中心部にはねじロッド65がねじ山により連結され、前記ねじロッド65が左方に延び、前記ねじロッド65の左端には第二モーター51が伝動可能に連結され、前記第二モーター51が前記ボディー10に位置し、前記スリーブ66の下方には第四軸67が固定的に設置され、前記第四軸67の下方と前記第一軸53とがスライド可能に連結され、前記ボディー10の外部にはディスプレイ49が設置され、
カメラ34で彫刻部位を撮影し、そしてディスプレイ49で彫刻部位の拡大映像を観察でき、以上により微細彫刻機能を実現できる。
【0019】
有益なように、前記第一歯車52の下方には第三歯車15が噛み合っており、前記第三歯車15の中心部には第三スプライン軸16が固定的に設置され、前記第三スプライン軸16の中には第五移動空間18が設置され、前記第五移動空間18の右側には第四軸20が設置され、前記第四軸20と前記第三スプライン軸16とがスプラインにより連結され、前記第四軸20の中部には第一回転空間25が設置され、前記第一回転空間25の内部には第二棒状体30が設置され、前記第一回転空間25と第二棒状体30とがスライド可能に連結されている。
【0020】
有益なように、前記第二棒状体30の上方には第四移動ロッド23が固定的に設置され、前記第四移動ロッド23の上方には第三棒状体22が固定的に設置され、前記第三棒状体22と前記第一軸53とがスライド可能に連結され、前記第四移動ロッド23の右端には第一固定ロッド27が固定的に設置され、前記第一固定ロッド27の右端には第三移動ロッド64が固定的に設置されている。
【0021】
有益なように、前記第三移動ロッド64の左下部には左方に延びる第五移動ロッド26が固定的に設置され、前記第五移動ロッド26の左側にはロッド24が設置され、前記ロッド24と前記ボディー10とが固定的に連結され、前記ロッド24と前記第五移動ロッド26とがスライド可能に連結され、前記第三移動ロッド64の内部には第二運動空間60と貯蔵空間58とが設置され、前記第二運動空間60の下方には排気孔56が設置され、前記第二運動空間60と前記排気孔56とが連通し、前記第二運動空間60と前記貯蔵空間58が左右に配置されている。
【0022】
有益なように、前記第二運動空間60の内部には回転可能な第三はすば歯車55が設置され、前記第三はすば歯車55の中心部には前記第四軸20が固定的に設置され、前記第三はすば歯車55の下方には第四はすば歯車57が噛み合っており、前記第四はすば歯車57の中心部には上方に延びる第五軸63が固定的に設置されている。
【0023】
有益なように、前記第五軸63の上方には吸気ファン61が固定的に設置され、前記吸気ファン61の周りには旋転空間62が設置され、前記旋転空間62と前記第二運動空間60とが連通され、前記旋転空間62と前記貯蔵空間58との間には換気空間59が設置され、前記旋転空間62と前記貯蔵空間58とが前記換気空間59により連通され、前記貯蔵空間58の上方には換気通路72が設置され、前記換気通路72の上方には吸塵口29が設置され、前記吸塵口29と前記貯蔵空間58とが前記換気通路72により連通されている。
【0024】
本実施例に記載の固定連結方法はボルト固定や溶接などの方法を含むが、これに限定されるものではない。
【0025】
本願発明の機械的動作の順序は以下の通りである。
【0026】
1、本願発明の手持ち式微細彫刻機が作動する前に、スリーブ66がねじロッド65の一番左端に位置し、本願発明の手持ち式微細彫刻機が作動するとき、第一モーター11を起動し、第一モーター11が第一スプライン軸54を回転させ、第一スプライン軸54が回転して第一軸53と第一歯車52を回転させ、第一軸53が回転して彫刻刀32を回転させ、以上により材料を彫刻する機能は実現され、
2、第一歯車52が回転して第二歯車47と第三歯車15を回転させ、第二歯車47が回転して第二スプライン軸50を回転させ、第二スプライン軸50が回転して第二軸43を回転させ、第二軸43が回転して第一はすば歯車40を回転させ、第一はすば歯車40が回転して第二はすば歯車39を回転させ、第二はすば歯車39が回転して第三軸38を回転させ、第三軸38が回転してファン35を回転させ、以上により彫刻中に生じた屑を下方へ運動できるように吹き、彫刻の進みに影響しないように屑を彫刻物から離脱させ、
3、第三歯車15が回転して第三スプライン軸16を回転させ、第三スプライン軸16が回転して第四軸20を回転させ、第四軸20が回転して第三はすば歯車55を回転させ、第三はすば歯車55が回転して第四はすば歯車57を回転させ、第四はすば歯車57が回転して第五軸63を回転させ、第五軸63が回転して吸気ファン61を回転させ、吸気ファン61が回転することにより気体が運動を始め、気体は換気通路72、貯蔵空間58、及び換気空間59を通過して第二運動空間60の中に入り、さらに排気孔56を介してボディー10から排出され、吸引力が生じることにより、彫刻中に生じた屑が吸塵口29から貯蔵空間58の中に吸い込まれ、以上により、彫刻加工の過程に環境を汚染することはなく、
4、深く彫る場合、第二モーター51を起動し、第二モーター51がねじロッド65を旋転させ、ねじロッド65が旋転してスリーブ66を右側へ移動させ、スリーブ66が右側へ移動して第四軸67と第一移動ロッド68を右側へ移動させ、第一移動ロッド68が右方に移動して第二移動ロッド69と第三移動ロッド64と第二軸43を右方に移動させ、第二移動ロッド69が右方に移動して第一サブボディー41を右方に移動させることにより、ファン35を右方に移動させ、
5、第四軸67が右方に移動して第一軸53を右方に移動させ、第一軸53が右方に移動して第四移動ロッド23と彫刻刀32を右方に移動させ、第四移動ロッド23が右方に移動して第一固定ロッド27と第四軸20を右方に移動させ、吸塵口29を右方に移動させ、以上により材料を深く彫ることは実現され、本願発明の手持ち式微細彫刻機の屑除去機能及び屑収集機能は確保される。
【0027】
上記の実施例は本発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本発明の保護範囲を制限することはできない。本発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本発明の保護範囲の中に含むべきである。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2020年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディーを含み、前記ボディーの内部には第一モーターが設置され、前記第一モーターの右側には第二回転空間が設置され、前記第二回転空間の内部には右方に延びる第一スプライン軸が設置され、前記第一スプライン軸が前記第一モーターと伝動可能に連結され、前記第一スプライン軸の中には第一移動空間が設置され、前記第一移動空間の内部には右方に延びる第一軸が設置され、前記第一軸と前記第一スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第二回転空間の上方には第三回転空間が設置され、前記第二回転空間と前記第三回転空間とが連通し、前記第二回転空間の下方には第四回転空間が設置され、前記第二回転空間と第四回転空間とが連通し、前記第一スプライン軸には第一歯車が固定的に設置され、前記第一軸の右端には彫刻刀が設置され、前記彫刻刀が前記第一軸と取り外し可能に連結され、前記彫刻刀を前記第一軸から取り外すことができ、前記第一軸の右端、及び前記第一軸と前記彫刻刀との連結部にはばね空間が設置され、前記ばね空間の内部にはばねが設置され、前記ばねの下方には定位ボールが設置され、前記定位ボールにより前記彫刻刀を取り外すことと前記彫刻刀を引っ掛からせることが実現され、前記第一歯車の上方には第二歯車が噛み合っており、前記第二歯車の中心部には第二スプライン軸が固定的に設置され、前記第二スプライン軸が左右に延び、前記第二スプライン軸の中には第二移動空間が設置され、前記第二移動空間の右側には第二軸が設置され、前記第二軸と前記第二スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第二軸の中部には第五回転空間が設置され、前記第五回転空間の内部には第一棒状体がスライド可能に設置され、前記第二軸の右端には第一サブボディーが設置され、前記第一サブボディーの中には第六運動空間が設置され、前記第六運動空間の下方にはファン空間が設置され、前記第六運動空間の内部には第一はすば歯車が設置され、前記第一はすば歯車と前記第二軸とが固定的に連結され、前記第一はすば歯車の上方には第二はすば歯車が噛み合っており、前記第二はすば歯車の中心部には下方に延びる第三軸が固定的に設置され、前記第三軸の下方にはファンが固定的に設置され、前記ファンが前記ファン空間の中に位置し、前記第一棒状体の下方には下方に延びる第一移動ロッドが固定的に設置されていることを特徴とする手持ち式微細彫刻機。
【請求項2】
前記第一移動ロッドの右側には第二移動ロッドが固定的に設置され、前記第二移動ロッドと前記第一サブボディーとが固定的に連結され、前記第二移動ロッドの下方にはカメラが固定的に設置され、前記第一移動ロッドの左側には第三移動ロッドが固定的に設置され、前記第三移動ロッドの左側には第四移動空間が設置され、前記第四移動空間が前記ボディーに位置し、前記第三移動ロッドが前記第四移動空間の中にスライド可能に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項3】
前記第一移動ロッドの下方にはスリーブが固定的に設置され、前記スリーブの中心部にはねじロッドがねじ山により連結され、前記ねじロッドが左方に延び、前記ねじロッドの左端には第二モーターが伝動可能に連結され、前記第二モーターが前記ボディーに位置し、前記スリーブの下方には第四軸が固定的に設置され、前記第四軸の下方と前記第一軸とがスライド可能に連結され、前記ボディーの外部にはディスプレイが設置され、
カメラで彫刻部位を撮影し、そしてディスプレイで彫刻部位の拡大映像を観察でき、以上により微細彫刻機能を実現できることを特徴とする請求項1に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項4】
前記第一歯車の下方には第三歯車が噛み合っており、前記第三歯車の中心部には第三スプライン軸が固定的に設置され、前記第三スプライン軸の中には第五移動空間が設置され、前記第五移動空間の右側には第四軸が設置され、前記第四軸と前記第三スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第四軸の中部には第一回転空間が設置され、前記第一回転空間の内部には第二棒状体が設置され、前記第二棒状体が前記第四軸の内部の前記第一回転空間の中にスライド可能に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項5】
前記第二棒状体の上方には第四移動ロッドが固定的に設置され、前記第四移動ロッドの上方には第三棒状体が固定的に設置され、前記第三棒状体と前記第一軸とがスライド可能に連結され、前記第四移動ロッドの右端には第一固定ロッドが固定的に設置され、前記第一固定ロッドの右端には第三移動ロッドが固定的に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項6】
前記第三移動ロッドの左下部には左方に延びる第五移動ロッドが固定的に設置され、前記第五移動ロッドの左側にはロッドが設置され、前記ロッドと前記ボディーとが固定的に連結され、前記ロッドと前記第五移動ロッドとがスライド可能に連結され、前記第三移動ロッドの内部には第二運動空間と貯蔵空間とが設置され、前記第二運動空間の下方には排気孔が設置され、前記第二運動空間と前記排気孔とが連通し、前記第二運動空間と前記貯蔵空間が左右に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項7】
前記第二運動空間の内部には回転可能な第三はすば歯車が設置され、前記第三はすば歯車の中心部には前記第四軸が固定的に設置され、前記第三はすば歯車の下方には第四はすば歯車が噛み合っており、前記第四はすば歯車の中心部には上方に延びる第五軸が固定的に設置されていることを特徴とする請求項6に記載の手持ち式微細彫刻機。
【請求項8】
前記第五軸の上方には吸気ファンが固定的に設置され、前記吸気ファンの周りには旋転空間が設置され、前記旋転空間と前記第二運動空間とが連通され、前記旋転空間と前記貯蔵空間との間には換気空間が設置され、前記旋転空間と前記貯蔵空間とが前記換気空間により連通され、前記貯蔵空間の上方には換気通路が設置され、前記換気通路の上方には吸塵口が設置され、前記吸塵口と前記貯蔵空間とが前記換気通路により連通されていることを特徴とする請求項7に記載の手持ち式微細彫刻機。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は彫刻加工分野に関し、具体的には手持ち式微細彫刻機である。
【背景技術】
【0002】
伝統的な玉石彫刻機は、通常、一般的な彫刻と微細彫刻との二つのうちの一つしか行えない。しかし、玉石を彫刻する過程に、一般的な彫刻も微細彫刻も必要である場合があり、この場合に、伝統的な玉石彫刻機は二種類の彫刻加工を行うことができなく、また、彫刻のとき、生じた屑が彫刻加工に影響を与える恐れがある。したがって、手持ち式微細彫刻機を設計する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第101623971号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明は手持ち式微細彫刻機を提供し、既存技術にある上記の欠点を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明が技術問題を解決するために採用した技術プランは、以下の通りであり、本願発明に記載の手持ち式微細彫刻機は、ボディーを含み、前記ボディーの内部には第一モーターが設置され、前記第一モーターの右側には第二回転空間が設置され、前記第二回転空間の内部には右方に延びる第一スプライン軸が設置され、前記第一スプライン軸が前記第一モーターと伝動可能に連結され、前記第一スプライン軸の中には第一移動空間が設置され、前記第一移動空間の内部には右方に延びる第一軸が設置され、前記第一軸と前記第一スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第二回転空間の上方には第三回転空間が設置され、前記第二回転空間と前記第三回転空間とが連通し、前記第二回転空間の下方には第四回転空間が設置され、前記第二回転空間と第四回転空間とが連通し、前記第一スプライン軸には第一歯車が固定的に設置され、前記第一軸の右端には彫刻刀が設置され、前記彫刻刀が前記第一軸と取り外し可能に連結され、前記彫刻刀を前記第一軸から取り外すことができ、前記第一軸の右端、及び前記第一軸と前記彫刻刀との連結部にはばね空間が設置され、前記ばね空間の内部にはばねが設置され、前記ばねの下方には定位ボールが設置され、前記定位ボールにより前記彫刻刀を取り外すことと前記彫刻刀を引っ掛からせることが実現され、前記第一歯車の上方には第二歯車が噛み合っており、前記第二歯車の中心部には第二スプライン軸が固定的に設置され、前記第二スプライン軸が左右に延び、前記第二スプライン軸の中には第二移動空間が設置され、前記第二移動空間の右側には第二軸が設置され、前記第二軸と前記第二スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第二軸の中部には第五回転空間が設置され、前記第五回転空間の内部には第一棒状体がスライド可能に設置され、前記第二軸の右端には第一サブボディーが設置され、前記第一サブボディーの中には第六運動空間が設置され、前記第六運動空間の下方にはファン空間が設置され、前記第六運動空間の内部には第一はすば歯車が設置され、前記第一はすば歯車と前記第二軸とが固定的に連結され、前記第一はすば歯車の上方には第二はすば歯車が噛み合っており、前記第二はすば歯車の中心部には下方に延びる第三軸が固定的に設置され、前記第三軸の下方にはファンが固定的に設置され、前記ファンが前記ファン空間の中に位置し、前記第一棒状体の下方には下方に延びる第一移動ロッドが固定的に設置されている。
【0006】
有益なように、前記第一移動ロッドの右側には第二移動ロッドが固定的に設置され、前記第二移動ロッドと前記第一サブボディーとが固定的に連結され、前記第二移動ロッドの下方にはカメラが固定的に設置され、前記第一移動ロッドの左側には第三移動ロッドが固定的に設置され、前記第三移動ロッドの左側には第四移動空間が設置され、前記第四移動空間が前記ボディーに位置し、前記第三移動ロッドが前記第四移動空間の中にスライド可能に装着されている
【0007】
有益なように、前記第一移動ロッドの下方にはスリーブが固定的に設置され、前記スリーブの中心部にはねじロッドがねじ山により連結され、前記ねじロッドが左方に延び、前記ねじロッドの左端には第二モーターが伝動可能に連結され、前記第二モーターが前記ボディーに位置し、前記スリーブの下方には第四軸が固定的に設置され、前記第四軸の下方と前記第一軸とがスライド可能に連結され、前記ボディーの外部にはディスプレイが設置され、
カメラで彫刻部位を撮影し、そしてディスプレイで彫刻部位の拡大映像を観察でき、以上により微細彫刻機能を実現できる。
【0008】
有益なように、前記第一歯車の下方には第三歯車が噛み合っており、前記第三歯車の中心部には第三スプライン軸が固定的に設置され、前記第三スプライン軸の中には第五移動空間が設置され、前記第五移動空間の右側には第四軸が設置され、前記第四軸と前記第三スプライン軸とがスプラインにより連結され、前記第四軸の中部には第一回転空間が設置され、前記第一回転空間の内部には第二棒状体が設置され、前記第二棒状体が前記第四軸の内部の前記第一回転空間の中にスライド可能に装着されている
【0009】
有益なように、前記第二棒状体の上方には第四移動ロッドが固定的に設置され、前記第四移動ロッドの上方には第三棒状体が固定的に設置され、前記第三棒状体と前記第一軸とがスライド可能に連結され、前記第四移動ロッドの右端には第一固定ロッドが固定的に設置され、前記第一固定ロッドの右端には第三移動ロッドが固定的に設置されている。
【0010】
有益なように、前記第三移動ロッドの左下部には左方に延びる第五移動ロッドが固定的に設置され、前記第五移動ロッドの左側にはロッドが設置され、前記ロッドと前記ボディーとが固定的に連結され、前記ロッドと前記第五移動ロッドとがスライド可能に連結され、前記第三移動ロッドの内部には第二運動空間と貯蔵空間とが設置され、前記第二運動空間の下方には排気孔が設置され、前記第二運動空間と前記排気孔とが連通し、前記第二運動空間と前記貯蔵空間が左右に配置されている。
【0011】
有益なように、前記第二運動空間の内部には回転可能な第三はすば歯車が設置され、前記第三はすば歯車の中心部には前記第四軸が固定的に設置され、前記第三はすば歯車の下方には第四はすば歯車が噛み合っており、前記第四はすば歯車の中心部には上方に延びる第五軸が固定的に設置されている。
【0012】
有益なように、前記第五軸の上方には吸気ファンが固定的に設置され、前記吸気ファンの周りには旋転空間が設置され、前記旋転空間と前記第二運動空間とが連通され、前記旋転空間と前記貯蔵空間との間には換気空間が設置され、前記旋転空間と前記貯蔵空間とが前記換気空間により連通され、前記貯蔵空間の上方には換気通路が設置され、前記換気通路の上方には吸塵口が設置され、前記吸塵口と前記貯蔵空間とが前記換気通路により連通されている。
【発明の効果】
【0013】
本願発明の効果は:本願発明の手持ち式微細彫刻機は、玉石に微細彫刻を行える上に、彫刻刀を取り替えて一般的な彫刻加工を行え、彫刻中に生じた玉石の屑が彫刻に影響しないため、本願発明において、小型ファンを設置することにより屑を吹いて除去し、また、小型吸塵装置を設置することにより屑を収集し、環境を汚染しない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
下記に図1〜3をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0015】
図1図1は本願発明の全体構成概略図
図2図2図1におけるA部の構成拡大概略図
図3図3図1におけるB部の構成拡大概略図
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1〜3に記載の手持ち式微細彫刻機は、ボディー10を含み、前記ボディー10の内部には第一モーター11が設置され、前記第一モーター11の右側には第二回転空間14が設置され、前記第二回転空間14の内部には右方に延びる第一スプライン軸54が設置され、前記第一スプライン軸54が前記第一モーター11と伝動可能に連結され、前記第一スプライン軸54の中には第一移動空間12が設置され、前記第一移動空間12の内部には右方に延びる第一軸53が設置され、前記第一軸53と前記第一スプライン軸54とがスプラインにより連結され、前記第二回転空間14の上方には第三回転空間48が設置され、前記第二回転空間14と前記第三回転空間48とが連通し、前記第二回転空間14の下方には第四回転空間17が設置され、前記第二回転空間14と第四回転空間17とが連通し、前記第一スプライン軸54には第一歯車52が固定的に設置され、前記第一軸53の右端には彫刻刀32が設置され、前記彫刻刀32が前記第一軸53と取り外し可能に連結され、前記彫刻刀32を前記第一軸53から取り外すことができ、前記第一軸53の右端、及び前記第一軸53と前記彫刻刀32との連結部にはばね空間33が設置され、前記ばね空間33の内部にはばね31が設置され、前記ばね31の下方には定位ボール28が設置され、前記定位ボール28により前記彫刻刀32を取り外すことと前記彫刻刀32を引っ掛からせることが実現され、前記第一歯車52の上方には第二歯車47が噛み合っており、前記第二歯車47の中心部には第二スプライン軸50が固定的に設置され、前記第二スプライン軸50が左右に延び、前記第二スプライン軸50の中には第二移動空間46が設置され、前記第二移動空間46の右側には第二軸43が設置され、前記第二軸43と前記第二スプライン軸50とがスプラインにより連結され、前記第二軸43の中部には第五回転空間70が設置され、前記第五回転空間70の内部には第一棒状体71がスライド可能に設置され、前記第二軸43の右端には第一サブボディー41が設置され、前記第一サブボディー41の中には第六運動空間37が設置され、前記第六運動空間37の下方にはファン空間36が設置され、前記第六運動空間37の内部には第一はすば歯車40が設置され、前記第一はすば歯車40と前記第二軸43とが固定的に連結され、前記第一はすば歯車40の上方には第二はすば歯車39が噛み合っており、前記第二はすば歯車39の中心部には下方に延びる第三軸38が固定的に設置され、前記第三軸38の下方にはファン35が固定的に設置され、前記ファン35が前記ファン空間36の中に位置し、前記第一棒状体71の下方には下方に延びる第一移動ロッド68が固定的に設置されている。
【0017】
有益なように、前記第一移動ロッド68の右側には第二移動ロッド69が固定的に設置され、前記第二移動ロッド69と前記第一サブボディー41とが固定的に連結され、前記第二移動ロッド69の下方にはカメラ34が固定的に設置され、前記第一移動ロッド68の左側には第三移動ロッド64が固定的に設置され、前記第三移動ロッド64の左側には第四移動空間45が設置され、前記第四移動空間45が前記ボディー10に位置し、前記第三移動ロッド64が前記第四移動空間45の中にスライド可能に装着されている。
【0018】
有益なように、前記第一移動ロッド68の下方にはスリーブ66が固定的に設置され、前記スリーブ66の中心部にはねじロッド65がねじ山により連結され、前記ねじロッド65が左方に延び、前記ねじロッド65の左端には第二モーター51が伝動可能に連結され、前記第二モーター51が前記ボディー10に位置し、前記スリーブ66の下方には第四軸67が固定的に設置され、前記第四軸67の下方と前記第一軸53とがスライド可能に連結され、前記ボディー10の外部にはディスプレイ49が設置され、
カメラ34で彫刻部位を撮影し、そしてディスプレイ49で彫刻部位の拡大映像を観察でき、以上により微細彫刻機能を実現できる。
【0019】
有益なように、前記第一歯車52の下方には第三歯車15が噛み合っており、前記第三歯車15の中心部には第三スプライン軸16が固定的に設置され、前記第三スプライン軸16の中には第五移動空間18が設置され、前記第五移動空間18の右側には第四軸20が設置され、前記第四軸20と前記第三スプライン軸16とがスプラインにより連結され、前記第四軸20の中部には第一回転空間25が設置され、前記第一回転空間25の内部には第二棒状体30が設置され、前記第二棒状体30が前記第四軸20の内部の前記第一回転空間25の中にスライド可能に装着されている
【0020】
有益なように、前記第二棒状体30の上方には第四移動ロッド23が固定的に設置され、前記第四移動ロッド23の上方には第三棒状体22が固定的に設置され、前記第三棒状体22と前記第一軸53とがスライド可能に連結され、前記第四移動ロッド23の右端には第一固定ロッド27が固定的に設置され、前記第一固定ロッド27の右端には第三移動ロッド64が固定的に設置されている。
【0021】
有益なように、前記第三移動ロッド64の左下部には左方に延びる第五移動ロッド26が固定的に設置され、前記第五移動ロッド26の左側にはロッド24が設置され、前記ロッド24と前記ボディー10とが固定的に連結され、前記ロッド24と前記第五移動ロッド26とがスライド可能に連結され、前記第三移動ロッド64の内部には第二運動空間60と貯蔵空間58とが設置され、前記第二運動空間60の下方には排気孔56が設置され、前記第二運動空間60と前記排気孔56とが連通し、前記第二運動空間60と前記貯蔵空間58が左右に配置されている。
【0022】
有益なように、前記第二運動空間60の内部には回転可能な第三はすば歯車55が設置され、前記第三はすば歯車55の中心部には前記第四軸20が固定的に設置され、前記第三はすば歯車55の下方には第四はすば歯車57が噛み合っており、前記第四はすば歯車57の中心部には上方に延びる第五軸63が固定的に設置されている。
【0023】
有益なように、前記第五軸63の上方には吸気ファン61が固定的に設置され、前記吸気ファン61の周りには旋転空間62が設置され、前記旋転空間62と前記第二運動空間60とが連通され、前記旋転空間62と前記貯蔵空間58との間には換気空間59が設置され、前記旋転空間62と前記貯蔵空間58とが前記換気空間59により連通され、前記貯蔵空間58の上方には換気通路72が設置され、前記換気通路72の上方には吸塵口29が設置され、前記吸塵口29と前記貯蔵空間58とが前記換気通路72により連通されている。
【0024】
本実施例に記載の固定連結方法はボルト固定や溶接などの方法を含むが、これに限定されるものではない。
【0025】
本願発明の機械的動作の順序は以下の通りである。
【0026】
1、本願発明の手持ち式微細彫刻機が作動する前に、スリーブ66がねじロッド65の一番左端に位置し、本願発明の手持ち式微細彫刻機が作動するとき、第一モーター11を起動し、第一モーター11が第一スプライン軸54を回転させ、第一スプライン軸54が回転して第一軸53と第一歯車52を回転させ、第一軸53が回転して彫刻刀32を回転させ、以上により材料を彫刻する機能は実現され、
2、第一歯車52が回転して第二歯車47と第三歯車15を回転させ、第二歯車47が回転して第二スプライン軸50を回転させ、第二スプライン軸50が回転して第二軸43を回転させ、第二軸43が回転して第一はすば歯車40を回転させ、第一はすば歯車40が回転して第二はすば歯車39を回転させ、第二はすば歯車39が回転して第三軸38を回転させ、第三軸38が回転してファン35を回転させ、以上により彫刻中に生じた屑を下方へ運動できるように吹き、彫刻の進みに影響しないように屑を彫刻物から離脱させ、3、第三歯車15が回転して第三スプライン軸16を回転させ、第三スプライン軸16が回転して第四軸20を回転させ、第四軸20が回転して第三はすば歯車55を回転させ、第三はすば歯車55が回転して第四はすば歯車57を回転させ、第四はすば歯車57が回転して第五軸63を回転させ、第五軸63が回転して吸気ファン61を回転させ、吸気ファン61が回転することにより気体が運動を始め、気体は換気通路72、貯蔵空間58、及び換気空間59を通過して第二運動空間60の中に入り、さらに排気孔56を介してボディー10から排出され、吸引力が生じることにより、彫刻中に生じた屑が吸塵口29から貯蔵空間58の中に吸い込まれ、以上により、彫刻加工の過程に環境を汚染することはなく、
4、深く彫る場合、第二モーター51を起動し、第二モーター51がねじロッド65を旋転させ、ねじロッド65が旋転してスリーブ66を右側へ移動させ、スリーブ66が右側へ移動して第四軸67と第一移動ロッド68を右側へ移動させ、第一移動ロッド68が右方に移動して第二移動ロッド69と第三移動ロッド64と第二軸43を右方に移動させ、第二移動ロッド69が右方に移動して第一サブボディー41を右方に移動させることにより、ファン35を右方に移動させ、
5、第四軸67が右方に移動して第一軸53を右方に移動させ、第一軸53が右方に移動して第四移動ロッド23と彫刻刀32を右方に移動させ、第四移動ロッド23が右方に移動して第一固定ロッド27と第四軸20を右方に移動させ、吸塵口29を右方に移動させ、以上により材料を深く彫ることは実現され、本願発明の手持ち式微細彫刻機の屑除去機能及び屑収集機能は確保される。
【0027】
上記の実施例は本発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本発明の保護範囲を制限することはできない。本発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本発明の保護範囲の中に含むべきである。