(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-75498(P2021-75498A)
(43)【公開日】2021年5月20日
(54)【発明の名称】非水系組成物および毛髪処理方法
(51)【国際特許分類】
A61K 8/37 20060101AFI20210423BHJP
A61K 8/31 20060101ALI20210423BHJP
A61Q 17/04 20060101ALI20210423BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20210423BHJP
A61Q 5/00 20060101ALI20210423BHJP
【FI】
A61K8/37
A61K8/31
A61Q17/04
A61Q19/00
A61Q5/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-204686(P2019-204686)
(22)【出願日】2019年11月12日
(71)【出願人】
【識別番号】592255176
【氏名又は名称】株式会社ミルボン
(72)【発明者】
【氏名】松本 洋平
(72)【発明者】
【氏名】瀧野 雄介
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AC011
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC212
4C083AC332
4C083AC341
4C083AC342
4C083AC372
4C083AC552
4C083AC852
4C083AD152
4C083AD172
4C083BB46
4C083BB51
4C083BB53
4C083CC02
4C083CC19
4C083CC31
4C083DD28
4C083EE03
4C083EE17
(57)【要約】
【課題】揮発性環状シリコーンの使用量削減に適した、紫外線吸収剤配合の皮膚又は毛髪に適用される非水系組成物、及び紫外線対策のための非水系組成物を使用する毛髪処理方法の提供。
【解決手段】非水系組成物は、紫外線吸収剤および揮発性炭化水素が配合された皮膚用又は毛髪用のものであり、毛髪処理方法は、その非水系組成物で毛髪を処理するものである。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線吸収剤および液状炭化水素が配合された皮膚用又は毛髪用の非水系組成物。
【請求項2】
粘度が50mPa・s以上である請求項1に記載の非水系組成物。
【請求項3】
前記液状炭化水素として揮発性炭化水素が配合され、当該揮発性炭化水素の配合量が20質量%以上である請求項1又は2に記載の非水系組成物。
【請求項4】
前記揮発性炭化水素の配合量が30質量%以上である請求項3に記載の非水系組成物。
【請求項5】
前記揮発性炭化水素が、デカメチルシクロペンタシロキサンよりも動粘度が低い揮発性炭化水素である請求項3又は4に記載の非水系組成物。
【請求項6】
前記紫外線吸収剤が1.0質量%以上の配合量である請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水系組成物。
【請求項7】
揮発性環状シリコーンが無配合、又は、揮発性環状シリコーンよりも前記液状炭化水素の配合量が多い求項1〜6のいずれか1項に記載の非水系組成物。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の非水系組成物を使用することを特徴とする毛髪処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚用又は毛髪用の非水系組成物、および当該非水系組成物を使用する毛髪処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪は、日常生活において日光に曝され、同時に日光に含まれる紫外線の影響を受ける。その影響として、毛髪損傷、ヘアカラー処理が施された毛髪の褪色などが報告されている。また、皮膚も紫外線によって影響を受けることは、広く知られている。
【0003】
毛髪についての紫外線対策のため、毛髪化粧料に紫外線吸収剤を配合することが公知となっており、市場を流通する毛髪用商品も存在する。このような商品の中には、皮膚を紫外線A波から守る指標であるPA(Protection Grade of UVA)や、紫外線B波から守る指標であるSPF(Sun Protection Factor)の表示がされているものもあり、この表示により消費者の購買意欲が高まることがある。また、PA又はSPF(以下、「PA等」と称することがある。)が示す皮膚を守る機能をもってして、皮膚用途への適用も可能といえる。
【0004】
紫外線吸収剤配合の毛髪化粧料は文献にも開示されており、例えば特許文献1には、紫外線吸収剤、揮発性環状シリコーンなどを配合した非水系毛髪化粧料が開示されている。この化粧料によれば、非水系であることから、水系のものとは異なった感触を毛髪に付与できる。ただ、配合される揮発性環状シリコーンは、非水系毛髪化粧料に配合される汎用性が高い成分である上に、化粧品需要量が世界的に増加しているために、その供給が不安視される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2017−109954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、揮発性環状シリコーンの使用量削減に適した、紫外線吸収剤配合の皮膚又は毛髪に適用される非水系組成物、及び紫外線対策のための非水系組成物を使用する毛髪処理方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る非水系組成物は、紫外線吸収剤および液状炭化水素が配合された皮膚用又は毛髪用のものである。
【0008】
本発明に係る非水系組成物は、粘度が50mPa・s以上のものが良い。粘度が50mPa・s以上であると、PA等(PA又はSPF)の向上に好適である。
【0009】
本発明に係る非水系組成物は、前記液状炭化水素として揮発性炭化水素が配合され、当該揮発性炭化水素の配合量が20質量%以上であると良く、30質量%以上が好ましい。揮発性シリコーンに分類されるデカメチルシクロペンタシロキサンなどの揮発性環状シリコーンは、汎用性の高い成分である上に化粧品需要量が世界的に増加しているために、供給が不安視される場合があるところ、揮発性炭化水素を20質量%以上配合すれば、揮発性環状シリコーンの使用量抑制に適する。
【0010】
本発明に係る非水系組成物において、前記揮発性炭化水素が、デカメチルシクロペンタシロキサンよりも動粘度が低い揮発性炭化水素であっても良い。動粘度の低い揮発性炭化水素の配合により、デカメチルシクロペンタシロキサンの代替を図れる。また、その代替配合であるときは、非水系組成物の粘度低下に伴うPA等の低下をもたらすおそれがあるが、上記のように非水系組成物の粘度を50mPa・s以上に設定することで、PA等の低下を抑制できる。
【0011】
本発明に係る非水系組成物は、紫外線吸収剤が1.0質量%以上の配合量であると良い。皮膚又は毛髪の紫外線対策には一定量以上の紫外線吸収剤の配合が有効であるから、紫外線吸収剤の配合量を1.0質量%以上にすると好適である。
【0012】
本発明に係る非水系組成物は、揮発性環状シリコーンが無配合、又は、揮発性環状シリコーンよりも前記液状炭化水素の配合量が多いと良い。この場合、揮発性環状シリコーンの使用量削減に適する。
【0013】
本発明に係る毛髪処理方法は、本発明に係る非水系組成物を使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る非水系組成物によれば、紫外線吸収剤と共に液状炭化水素が配合されるから、揮発性環状シリコーンの使用量を削減しつつ、皮膚又は毛髪の紫外線対策が可能となる。
【0015】
また、本発明に係る毛髪処理方法によれば、紫外線吸収剤と共に液状炭化水素が配合された非水系組成物を使用するから、揮発性環状シリコーンの使用量を削減しつつ、皮膚又は毛髪の紫外線対策が可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態に基づき、本発明を以下に説明する。
本実施形態に係る非水系組成物は、紫外線吸収剤および液状炭化水素が配合されたものであり、皮膚用又は毛髪用として使用される。
【0017】
本実施形態の組成物は非水系であるが、この「非水系」とは、組成物の外相が油相、又は、水相を有さないことを意味する。そして、水を配合すると水相と油相の分離、組成物の白濁が生じやすいので、水を配合しないことが好ましく、水を配合する場合、その配合量は、5.0質量%未満が良く、3.0質量%未満が好ましく、1.0質量%未満がより好ましく、0.5質量%未満が更に好ましく、0.1質量%未満がより更に好ましい。
【0018】
本実施形態の非水系組成物の粘度は、50mPa・s以上5000mPa・s未満が良く、100mPa・s以上3000mPa・s未満が好ましく、150mPa・s以上1000mPa・s未満がより好ましく、200mPa・s以上800mPa・s未満が更に好ましく、200mPa・s以上600mPa・s未満がより更に好ましい。粘度が50mPa・s以上であると、皮膚又は毛髪の紫外線対策と、手を用いて本実施形態の非水系組成物を塗布する際のハンドリング性に適し、粘度が5000mPa・s未満であると、毛髪内部への浸透性に適する。
【0019】
なお、本実施形態の非水系組成物の上記粘度は、レオメーター〔例えば、HAAKE社製のレオメーター「Rheo Stress 6000(商品名)〕を使用し、測定温度:25℃、コーンプレートセンサーの直径:35mm、コーンプレートセンサーの傾斜角:2°せん断速度dγ/dt:36s
−1の条件で、定常フローカーブモードにおいて測定される値である。
【0020】
本実施形態の非水系組成物の粘度を高める必要がある場合、粘度を高めるための一般的な手法をとると良い。例えば、成分の追加(当該成分を、便宜上「追加成分」という。)によって粘度を高めるには、その成分の配合前の組成物より粘度の高いものを追加成分に採用する。追加成分は、エステル油などの単一成分のみに限らず、高重合メチルポリシロキサンのデカメチルシクロペンタシロキサン溶液や高重合メチルポリシロキサンのイソドデカン溶液といった複数成分からなるものも該当する。
【0021】
本実施形態の非水系組成物に配合される紫外線吸収剤は、公知のものであり、例えば、安息香酸エステル系紫外線吸収剤(2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]安息香酸エチルなど)、サリチル酸系紫外線吸収剤(サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸2−エチルヘキシル、サリチル酸ホモメンチルなど)、ケイ皮酸系紫外線吸収剤(パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジイソプロピルケイ皮酸エステルなど)、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウムなど)、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルへキシルエステル、アントラニル酸メンチル、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、4−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2,2’−メチレンビス(6−(2Hベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール)が挙げられる。
【0022】
本実施形態の非水系組成物には、一種又は二種以上の紫外線吸収剤が配合され、本実施形態の非水系組成物における紫外線吸収剤の配合量は、1.0質量%以上30質量%未満が良く、2.0質量%以上25質量%未満が好ましく、3.0質量%以上20質量%未満がより好ましく、5.0質量%以上18質量%未満が更に好ましい。紫外線吸収剤の配合量が1.0質量%以上であると、皮膚又は毛髪の紫外線対策に好適であり、配合量が30質量%未満であると、低コスト化への対応に好適である。
【0023】
本実施形態の非水系組成物に配合される液状炭化水素は、公知のものであり、例えば、水添ポリイソブテン(重質流動イソパラフィン、軽質流動イソパラフィンなど)、ミネラルオイル、イソドデカンが挙げられる。本実施形態の非水系組成物には、一種又は二種以上の液状炭化水素を配合すると良く、本実施形態の非水系組成物における液状炭化水素の配合量は、例えば10質量%以上90質量%未満である。
【0024】
上記液状炭化水素において、揮発性環状シリコーンと同様、揮発性が求められる場合には、上記液状炭化水素として揮発性炭化水素を本実施形態の非水系組成物に配合する。揮発性炭化水素は、水と比較して蒸発潜熱が小さいので冷たさを感じにくい、毛髪の指通りを向上させるなどの特徴があり、非水系組成物の溶媒として適する。
【0025】
本実施形態の非水系組成物に揮発性炭化水素配合する場合、当該揮発性炭化水素としては、軽質流動イソパラフィン、イソドデカンといった公知の揮発性炭化水素が挙げられ、常圧における沸点が260℃以下のものが良い。また、配合する揮発性炭化水素がデカメチルシクロペンタシロキサンよりも動粘度が低いものであっても、本実施形態の非水系組成物の粘度を高めることで、PA等の低下抑制又は向上が可能となる(ここで動粘度は、JIS K−2283により測定される値である。)。
【0026】
本実施形態の非水系組成物には一種又は二種以上の揮発性炭化水素が配合され、当該非水系組成物における揮発性炭化水素の配合量は、20質量%以上90質量%未満が良く、30質量%以上が好ましく、45質量%以上がより好ましく、60質量%以上が更に好ましく、70質量%以上が更により好ましい。配合量が20質量%以上であると、供給が不安視されている揮発性環状シリコーンの使用量削減に適する。
【0027】
本実施形態の非水系組成物には、揮発性直鎖状シリコーン(25℃における動粘度が2mm
2/s程度以下のもの)、揮発性環状シリコーン(オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンなど)、トリメチコンといった公知の揮発性シリコーンを配合しても良い。一種又は二種以上の揮発性シリコーンを配合すると良く、本実施形態の非水系組成物における揮発性シリコーンの配合量は、例えば5質量%以上30質量%未満である。
【0028】
なお、揮発性環状シリコーンの使用量を抑える観点から、本実施形態の非水系組成物においては、揮発性環状シリコーンよりも液状炭化水素の配合量が多いことが好ましく、揮発性環状シリコーンを無配合とするのがより好ましい。
【0029】
本実施形態の非水系組成物には、上記に示した成分の他、当該組成物の用途に応じた公知の化粧品原料を任意に配合できる。そして、任意に配合される原料としては、例えば、
ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、高級アルコール、炭化水素、ロウ、エステル油、植物油、シリコーン、高分子化合物、湿潤剤、防腐剤、キレート剤、香料、着色剤が挙げられる
【0030】
本実施形態の非水系組成物は、皮膚用又は毛髪用のものであり、紫外線から受ける影響を抑えるため、皮膚又は毛髪に塗布して用いると良い。例えば、本実施形態の非水系組成物を使用して毛髪処理する場合、非水系組成物を液状の剤型とし、毛髪に噴霧又は手で塗布した後、必要に応じて温風で乾燥させ、洗い流さない使用態様が挙げられる。
【実施例】
【0031】
以下、実施例等に基づき本発明を詳述するが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるものではない。
【0032】
実施例、比較例、参考例の非水系組成物を製造し、粘度、SPF、UVAPFを測定した。詳細は、次の通りである。
【0033】
(非水系組成物)
実施例、比較例、参考例の非水系組成物を、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルへキシルエステル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、炭酸ジカプリリル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、高重合メチルポリシロキサン及びデカメチルシクロペンタシロキサンの混合物(B型粘度計、25℃、ローター回転数60rpmでの計測開始から60秒後の粘度測定値:5000mPa・s)、高重合メチルポリシロキサン及びイソドデカンの混合物(B型粘度計、25℃、ローター回転数60rpmでの計測開始から60秒後の粘度測定値:2700mPa・s)、重質流動イソパラフィン、イソドデカン(37.8℃での動粘度:1.35mm
2/s)、デカメチルシクロペンタシロキサンを使用して製造した。配合した成分、その配合量(配合量単位:質量部)の詳細は、表1〜5に記載の通りとした。
【0034】
(粘度)
各非水系組成物の粘度を、HAAKE社製のレオメーター「Rheo Stress 6000」を使用し、測定温度:25℃、コーンプレートセンサーの直径:35mm、コーンプレートセンサーの傾斜角:2°せん断速度dγ/dt:36s
−1の条件で測定した。
【0035】
(SPF、UVAPF)
各非水系組成物について、in vitro試験方法によるSPF、UVAPF(UVAPF:PAのレベルを定めるための指標)測定を、非水系組成物を0.0325g塗布したHelioscreen社製「HELIOPLATE」を対象とし、Labsphere社製SPFアナライザー「UV2000S」を使用して行った。
【0036】
下記表1に、比較例1a、実施例1a〜1b、実施例2a〜2bに配合した成分、その配合量、粘度、SPF、UVAPFを示す。液状炭化水素(重質流動イソパラフィン、イソドデカン)を配合した実施例1a〜1b、実施例2a〜2bが示すSPF、UVAPFの値から、揮発性環状シリコーンであるデカメチルシクロペンタシロキサンを減量又は配合しなくても、紫外線対策が可能であると確認できる。また、比較例1a及び実施例1a〜1b間での比較、実施例2a〜2bでの比較により、粘度が高まるほど、SPF又はUVAPFの値が向上したことを確認できる。
【0037】
【表1】
【0038】
下記表2〜5に、各参考例に配合した成分、その配合量、粘度、SPF、UVAPFを示す。表2〜5の結果は、液状炭化水素を配合したものではないが、配合した成分系が同じ場合、表1の結果と同様、粘度が高まるほど、SPF又はUVAPFの値が向上したことを確認できる。つまり、液状炭化水素の配合有無にかかわらず、粘度と、SPF又はUVAPFとには関係性がある。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】